カネキ「聖杯戦争?」 (19)

何も見えない。暗く暗くーーーどこまでも暗い世界が果てなく続いている。

(僕は‥‥何でこんなところにいるんだろう)

先程まで彼は死闘の連続に満身創痍になっていたはずだった。古間を助け、入見を助け、芳村の元に駆ける道中で亜門と出会い、そこでまた死闘を繰り広げた。何とか亜門を退けたものの彼自身もはや戦える状態ではなかった。そんな中、彼の目に親友の姿が映った。そこで一度、彼は意識を閉ざした

(ヒデ、あれは幻だったのかな)

そして目覚めた時、彼は口の中に蕩けそうなほど甘く甘い美味を覚えた。あれは何だったのか。その正体を頭では理解していた。ただ、彼の人間としての性質がそれを否定していた。

その甘味を口の中に残しながら彼は古間たちとの待ち合わせ場所まで歩いた。そこで彼が見たものはーーー満面に広がった死だった

(ああ、そうか。そうだった。僕は‥‥また何もできなかった)

そして、ようやく彼は理解した

(僕は何もできずにーーー死んだんだ)

ならーーーもういいや。考えるのは止めよう


彼は思考を放棄した。意識が闇に呑まれ、沈んでいく。これが死か。悪くはない。そう思った直後、眼前に一筋の光が見えた。

その光は徐々に大きくなり、彼を包み込むように膨張する。そこで彼はーーー親友の声が聞こえた

「本気で戦ってくれ」

そしてーーー彼の世界に色が宿る




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色彩ある世界に目覚めて彼がまず見たもの。それは女の子の姿だった。銀色の長い髪と不気味なまでに整った容貌。まるでフランス人形のように気味の悪い少女だった。

「へぇ、ふーん、あなたがバーサーカー? ムカデみたいで‥‥なんか気持ち悪いわ」

その言葉で彼はやっと己の姿を自覚した。まるでムカデのような形状の赫子を覆うように纏い、昆虫に類似した面で顔を隠している

「‥‥君は‥‥一体‥‥」

「!?」

空気を吐き出すように漏れた言葉を聞いた瞬間、少女は驚愕に表情を染める。

「嘘‥‥喋れるの?」




こうして彼『金木研』
と少女『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』の物語の幕が上がるーーーー

とりあえずここまで

期待

ステータス
カネキ バーサーカー
筋力C 耐久C 敏捷B
魔力E 幸運E 宝具B
スキル
狂化C 戦闘続行A 再生B



実に肉壁向きだな。
未狂化のステだよな。
狂化してこれなら勝ち目ないぞ。

カネキさん幸運Eでもまだ足りないよなあ…
EXにマイナスの符号付きでも納得するくらい

怪力自慢の鱗赫でCか
なかなか厳しいな

ひとまず期待してる

ステータス厳しいな

 それは豪邸だった。辺りが木々に覆われ、まるで世俗から切り離されたかのようにひっそりと佇む洋館。その一室に少年はいた。

 片手に薄手の文庫本を携え、傍らの机上には珈琲の注がれたカップが湯気を揺らしながら飲み手を待っている。

 少年『金木研』は、己が何故この世に召喚されたのか分かっていなかった。理解が追い付かず葛藤していた。理由は明白。彼は英雄ではないからだ。

 金木は活字を目で追いながら思考を巡らせている。すると、その時ギィィと扉がゆっくりと開かれた。そこに銀髪の少女の姿がある

「バーサーカー、ここにいたのね」

 彼女はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。金木を喚び出した張本人であり、金木のマスターでもある。

金木「ごめん、イリヤちゃん。勝手に使わせてもらってるよ」

イリヤ「…別にいいけどバーサーカーが読書なんて前例がないわね」

金木「だろうね。僕も不思議な気分なんだ。僕の中に狂気と自我がせめぎ合ってるのは、感じるんだけど」

イリヤ「ねぇ、研。あなたは本当にバーサーカーなのよね?」

 微かに不安に揺れるイリヤの瞳に射抜かれ、金木は答えた

金木「うん、紛れもなく僕のクラスはバーサーカーだよ」

金木(ただ、少しだけ異質かもしれないけど)

 と心の中で付け足した。実際に口に出していたら「少しじゃない」とイリヤに突っこまれていただろう。


 

金木「そういえば、イリヤちゃん。僕を探していたようだけど、なにか用事?」

イリヤ「あ、忘れてた。バーサーカー、敵マスターの居場所が分かった。今夜、襲撃するわよ」

金木「早かったね。それで、作戦とかは決まっているの?」

イリヤ「え、そんなのいらないわ。私のサーヴァントが負けるはずないもの」

金木「ははは、期待に答えられるように頑張るよ。それでどのマスターを狙うの?」

イリヤ「そうね。まずはやっぱりーーー」



とりあえず今日はここまでです。

遅くにおつかれさまです

おつ
待ってる

亜門くんを一口齧っただけであれだけ強くなったんだ
英霊の肉なんて喰ったらとんでもないことになりそう

味王みたいな事になるのか(困惑)

東京喰種、新しく始まったな
隻眼増やしすぎて黎明期のドラゴンボールみたいだったぜ

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