ポリゴン「これは俺の…復讐だ…」 (64)

ピカチュウ「…なぁたのむポリゴン!お前にしか頼めないんだ!」

ピカチュウ「俺達…同じ孤児院でそだった仲じゃないか…」

ピカチュウ「二人でこうして頑張って成り上がって来たんだろう?」


ポリゴン「しかし…今回のこの騒動の責任は…俺一人で抱えきれる問題じゃないぞ」

ポリゴン「俺とピカチュウが槍玉に上がってるんだ…
     二人で責任を取るべきじゃないか?」


フシギダネ「けど…今回のこの騒動…ポリゴン君は悪くないわよね…?」

フシギダネ「強いて言うなら、演出なんていって勝手に強めた
      ピカチュウさんじゃないかしら?」


ピカチュウ「なぁおい待てよ…確かに俺がそうしたさ…!」

ピカチュウ「けどそれも…よかれと思ってやっただけだ!あぁ!?わかってるよな
      フシギダネ…えぇ!?」

ピカチュウ「大体お前全くわかってねぇな!この番組を支えてきたのは誰だ?」

ピカチュウ「…なぁおい!誰だ!言ってみろよ!おい!」


ポリゴン「おい落ち着けピカチュウ…」

ポリゴン「皆わかってるさ…ここまで俺達が輝いてこれた功績はお前が一番
     大きいって」

ポリゴン「お前が一番の功労者だってわかった上で俺も裏方で満足してきたさ」


フシギダネ(ポリゴン君…本当に謙虚…でも、そこが素敵)


ポリゴン「そして今回、俺も表でスポットライトに当たれたんだ…そうなった
     のもピカチュウ…お前のお陰さ」


ピカチュウ「いや、良いんだすまない…ちょっとこんなことがあって
      ピリピリしてたんだ…」

ピカチュウ「…俺さ、グッズ展開とかもされるらしいんだよ」

ピカチュウ「結構人気者みたいでさ…孤児院の方でも、俺に憧れてる奴がいるって
      …院長から電話があったよ…鼻が高いってさ…はは」

ピカチュウ「だからここでさ…つまずくわけには行かないんだよ俺…」

ピカチュウ「なぁ、わかってくれるよなポリゴン…」



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ポリゴン「…あぁ…確かにお前は、誰もが認めるアイドルさ」

ポリゴン「…だけど…俺一人がおっ被った所で、この状況を打破できるのか…?」


マタドガス「まぁその辺は俺達に任せてくれよ!きちんとフォローもするからさ!」


ポリゴン「…マタドガス」


アーボック「そうさ!俺だって協力するぜ!皆ここまでやって来た仲間じゃないか!」


ポリゴン「…アーボックまで…」


ニャース「大丈夫さ、ポリゴン君だけに辛い目に合わせようとは思わないよ」

ニャース「私たちは、チームなんだからな」


ポリゴン「…ニャース、君まで…」

ポリゴン「…わかったよピカチュウ…今回は俺が被ろう」


ピカチュウ「ポリゴン…すまねえな…」


ポリゴン「いやいいんだ、お前にはもっと上に行ってもらわなきゃならないんだ」

ポリゴン「そして孤児院の皆に、希望を与えてやるんだ」

ポリゴン「その時に、この貸しは返してもらうからな」


ピカチュウ「…ポリゴン、ありがとう…」


ポリゴン「なぁに…気にするな…」

ポリゴン「お前と俺の仲だろう?」

ポリゴン「じゃあ行こう、マスコミが待ってる」

ピカチュウ「そうだな、早くこの騒動を何とかしないとな」

アーボック「大丈夫、皆わかってくれるよ、これから俺達の言うことをね」

マタドガス「そうさ…世論にとっても、今から僕たちの言うことが最善だってね…」

フシギダネ「大丈夫よポリゴン君!私達でちゃんとカバーするわよ♪」

ポリゴン「…皆、ありがとう…じゃあ行こう」

ゾロゾロ…


ピカチュウ(…おいニャース…)

ニャース(大丈夫だ、わかってるよ…)


ニャース「あー、フシギダネさん」


フシギダネ「ん?なに?ニャースさん」


ニャース「記者会見は彼らに任せて、私と一緒に手伝ってほしいことがあるんだ」


フシギダネ「…え?今はそんな他のことをしてる場合じゃ…」


ニャース「この記者会見に関わる大事なことなんだ。ピカチュウたちもわかってるさ」


フシギダネ「あらそうなの?わかったわ」


ニャース「ありがとう…」ニヤリ


フシギダネ「じゃあみんな!記者会見はよろしくね!」


ピカチュウ「あぁ…任せろ」

マタドガス「きちんと最良の結果を迎えるつもりだからさ…」

アーボック「そう…ベストな…ね」



ピカチュウ「…」ニヤッ

ーーーー記者会見

マスコミ「…では今回のこの騒動は、ポリゴンさんの過度な演出が原因ということで
     よろしいのですか?」

ポリゴン「…はい。私がより過激な演出を求めた結果…このような騒動に発展して 
     しまいました」

ポリゴン「…このような騒動を起こしてしまい、誠に申し訳ありませんでした」


ヤジ『ふざけるなー!』

ヤジ『どう責任をとるつもりだー!』

ヤジ『うちの子も寝込んでるのよ!なんとかしなさいよー!』

マスコミ「…今世間ではああ言った声が上がっていますが、具体的にどう責任を
     取るおつもりでしょうか?」


ポリゴン「…それは…」


ピカチュウ「それに関しては、既に決まっています」


ポリゴン「…え?」

ーーーー楽屋

フシギダネ「…ねぇ?いったい今から何をするの?」

フシギダネ「この楽屋でできる、記者会見にとって重要なことってなに?」


ニャース「…テレビをつけようか」つリモコンピッ

テレビ『えー今、ある騒動で世間を騒がせたポケモンたちの謝罪会見を…』

フシギダネ「…!?ちょっと!もうはじまってるじゃない!」

フシギダネ「早く私にできることをやらせて!少しでも力にならなきゃ…」


ニャース「…いや、いいんだフシギダネさん」
                ・・・・・・
ニャース「今回はフシギダネさんがなにもしない方が最善なんだよ…」


フシギダネ「…!?なにそれどういう…」


ニャース「まぁ見てごらん…今から始まるから」

ニャース「私達の助かる唯一の方法がね」

ーーーー


マスコミ「…もう決まっていると?」

ピカチュウ「…はい」

マスコミ「…それは世間が納得するものなのでしょうか?」

ピカチュウ「していただけると思います」

マスコミ「…では、発表していただけますか?」


ピカチュウ「はい、では…」つ紙カサカサー

ポリゴン(…おいどういうことだ…決まってる?)


ピカチュウ「えー我々の事務所は、ポリゴンの契約解除に及び解雇、さらには
      起訴することに決めました」


ポリゴン「…な!?」

ーーーー楽屋

リポーター『えー今!我々を驚愕する発表がありました!ポリゴンさんを解雇、そして起      訴するそうです!』


フシギダネ「…なにそれ!なんで?今回は皆でフォローしてくって話だったじゃない!」

フシギダネ「それになんでポリゴン君を起訴!?ポリゴン君は何も悪くないわよね!」

フシギダネ「今からでも止めにいかないと!」ダッ!


ニャース「行かせないよ…」ガシッ


フシギダネ「!?…ニャースくん?何を言って…ッ!」

フシギダネ「まさか…あなたも…!?」


ニャース「わかっているはずだよフシギダネさん…我々がここまで来れたのも
     ピカチュウ君がいたからこそだってことをね」

ニャース「ここまでのしあがって来た一番の功労者を、この騒動で悪党にしたら
     …もうこの業界でやっていくことはできないよ?」

ニャース「よく考えてごらん?この騒動が終わって、ポリゴン君が残るのと
     ピカチュウ君が残るのと、どっちがメリットあるか」


フシギダネ「そんな…でっでも!いくらなんでも起訴って!」


ニャース「ポリゴン君が頭を下げたくらいで世間が納得するかい?
     …これは民意だよ。アイドルが捕まって喜ぶなんて下世話な
     掲示板の連中だけさ」

ニャース「世間を悲しませないためにも、裏方を今まで買ってでもやって来た
     ポリゴン君が人身御供卯になるのが一番なのさ」

ニャース「なぁに…これも皆のためなんだ、ポリゴン君も本望じゃないかな?」ニヤッ


フシギダネ「!…サイッテー…」


ニャース「それにこの計画は私とピカチュウ君だけじゃないよ」


フシギダネ「ッ!」


ニャース「…ほら、始まるよ」


マスコミ『では、今回の騒動から、起訴に至るまでの経緯というのを教えていただいてっ     よろしいでしょうか?』


ポリゴン「おいピカチュウ…どういうことだ?」


アーボック「その経緯については、我々から発表しようと思います」


マタドガス「世間の皆様にも納得をいただけると思います」


ポリゴン「…な!お…お前たちまで…!?」


ピカチュウ「…ポリゴン…わかるだろ?」

ピカチュウ「…これが一番ベストなんだよ…」ニヤッ

マスコミ『ではその経緯の方を是非教えてください』

アーボック「…えー我々の一番の功労者であるピカチュウの幼なじみであるポリゴンは
      常日頃ピカチュウの人気に不満を持っていました」

アーボック「その日頃のストレスの捌け口にされてきているのが我々なのです」

ポリゴン「お…おいこれはどういう…」


マスコミ『それを証明するものをありますか?』


マタドガス「…これを見てください」キズ


ポリゴン(…それは!いつもピカチュウの決め技食らってるときのあとじゃないか!)

ポリゴン(…いつもピカチュウの鬱憤晴らしに手加減しないのを俺が抑えていたのに…)

ポリゴン(それを俺のせい…俺のせいだと!?一体なんだ?何がどうなって…)


アーボック「私にも同じようなものがありますし、今は席を外しているニャースにも
      同じものがあります。必要でしたら後でお見せしますよ」


ヤジ『おいおい…あれはいくらなんでもひどいじゃないか…』

ヤジ『けど納得よね…あんな後先も考えない派手な演出できるくらいですもの』

ヤジ『同じ仲間へ日常茶飯事の暴力…最低だな』


ポリゴン「いや!私はそんなことは…」


ピカチュウ「もういい加減にしてくれよポリゴン!」

ピカチュウ「もうここまで来たらさ…全部吐いてスッキリしようぜ…な…?
      同じ故郷の仲間として…悲しくなるから…」ウルウル


ポリゴン「…!?ピカチュウ…お前…!」


マスコミ『しかし…仲間内への暴力だけでは起訴というのも弱い気がするのですが』


アーボック「…実はこの日常茶飯事の暴力なんですが…最近より激しいといいますか」


マタドガス「最近情緒不安定な感じがして、変だと思ったんですよね…」


アーボック「…で、色々調べてみたらですね…信じられないものが出てきて
      しまいまして」つ包み紙


マスコミ『…それはっ!…まさか…』

ヤジ『おい…まじか…』

ヤジ『そんな…信じられない…!』


マタドガス「…そう、ふしぎなアメです」

ーーーー楽屋

フシギダネ「…なによあれ!あれはいつもピカチュウが舐めてるアメじゃない!」

フシギダネ「ポリゴン君はいっつも止めてた…あんなの舐めるわけ…!」

フシギダネ「…まさか…あなたたちが…!」


ニャース「…ポリゴン君はほんとにいいやつだよね…」

ニャース「こんな状況でも楽屋のバスケットのお菓子をなにも疑わずに
     手をつけるなんて、本当にいいやつだよ」ニヤッ


フシギダネ「…あんたたちほんとサイテーね!」

フシギダネ「…今からでも私は止めにいくわ」

フシギダネ「そしてほんとのことをマスコミに…」


ニャース「行かせないって言ったよね?」つクロロフォルム


フシギダネ「…!?…ん…んむ!?」(…だめ!息が…)

フシギダネ「ッ!…」(…ポリ…ゴン…く…)

フシギダネ「…」カクン


ニャース「…ダメだよ、これは君のためでもあるんだよ?」

ニャース「…安いものじゃないか。彼の優しさのお陰で、私たちは
     この業界で生き残れるんだから」フッ…


ーーーー記者会見


マスコミ『…ふしぎなアメはさすがに言い逃れができませんよね?』


ピカチュウ「…我々の事務所では勿論禁止です!それ以前に法律で禁止されて
      いますからね」

ピカチュウ「そしてこういった形で公になってしまったわけですから
      事務所としては起訴が妥当だと判断しました」

ピカチュウ「しかし、そうは言っても我々は苦汁をなめあった仲間であります」

ピカチュウ「彼がどんな制裁を受けても、更正したらきちんと迎え入れるつもりです」


ポリゴン「…ピカチュウ…ピカチュウゥゥゥウウウウ!!」ガシッ

ピカチュウ「…!?」

ポリゴン「お前!…俺をこんな…!お前えええええ!」バキッ

ピカチュウ「…ぐふっ」


ヤジ『きゃあ!今殴ったわ!』

ヤジ『やっぱりそうよ!間違いなくアメ中よ!』


マスコミ「…おい取り押さえろ!」

ゴーリキー「あばれるなこのっ!…」ガシッ


ポリゴン「…ピカチュウ…お前…うがぁぁぁぁああああ!」

ピカチュウ



まちがって途中でおくっちった

マスコミ『大丈夫ですかピカチュウさん?』

ピカチュウ「…大丈夫です、問題ありません」

ポリゴン「うおぉぉおおお!俺はあぁぁあああああ!」


ピカチュウ「…こう言うことになってしまったのも、我々が彼の些細な変化に
      気づけなかったのも原因のひとつだと考えています…」

ピカチュウ「…そして起訴が終われば彼は恐らく逮捕されるでしょう」

ピカチュウ「…しかし、彼と私は同じ釜の飯を食べてきた仲です…心苦しい気持ちが
      あるかと聞かれればないと言えば嘘になります」


ポリゴン「だまれぇぇえええっっっ!!」


マスコミ『…おい!奥につれてけ!』


ピカチュウ「…ポリゴン!…お前が更正して帰ってくるのを…俺はずっと
      待ってるからな!」ウルッ


ポリゴン「[ピーーー]っ!…お前のことは絶対[ピーーー]っ!!」

ゴーリキー「…こい!」グイー


ーーーー楽屋


ニャース「…人柱ポリゴン…仲間を思うピカチュウ…」

ニャース「…完璧なシナリオだね…フフフ…フハハハハハハ」ニヤリ

ーーーー楽屋

フシギダネ「…んぅ…」パチ

フシギダネ「…あれ?…なんで私…」


アーボック「いやぁーこれでまぁ一件落着っすね♪」


マタドガス「…いやぁピカチュウさんの名演技…見事でしたよ」


ピカチュウ「ハハハ!あのくらいどってことねぇよ!」つふしぎなアメ

ピカチュウ「この騒動を乗りきるためなら涙の一つくらい流してやるってもんだよ
      安いモンだぜ♪」アメパクー

ピカチュウ「マスコミなんてちょろいもんだぜ♪あんな芝居で乗りきれちまうんだ
      イメージアップにも繋がったろうしな♪」ガリッガリ!


アーボック「じゃあ約束通り…」

マタドガス「俺達のグッズ化の打診…お願いしますね」


ピカチュウ「…あ?てめぇらなんだ?俺のこと疑ってんのかよ?なぁ?」ゲシッ


マタドガス「…うっぷ!…いえ、余計なこと言ってすいません…」


ピカチュウ「オイコラ…舐めたクチきいてんじゃねぇぞテメェ!」ドゴッ


アーボック「…いっづ!…すいぁせんっした」


ピカチュウ「…わかりゃあいいんだよクソが…あぁムカつく」



フシギダネ「…そういうことだったのね!」


ピカチュウ「お!起きたかフシギダネ♪」


フシギダネ「あんたたち何したかわかってるの?…彼の人生を完全に陥れたも
      同然なのよ!?」

フシギダネ「…それをなに?あんたたちはピカチュウ君の理不尽な扱いを庇って
      もらってた恩人を…自分を売り込むために嵌めたんだ…?」

アーボック「…」

マタドガス「…」


フシギダネ「…腐ってるわよあなたたち!…恥ずかしいと思わないの?」


ニャース「…それが芸能界というものだよフシギダネさん」


フシギダネ「ニャース!…あんたもほんと腐ってるわね…!」

フシギダネ「前々から打算的な奴とは思ってたけど、まさかここまでの
      クズ野郎とはね…!」


ピカチュウ「まぁそう責めるなよフシギダネ♪俺達はそのお陰でこの業界に
      残れるんだからよ!」

フシギダネ「…あなたが一番のクソ野郎よピカチュウ…」クルッ


ピカチュウ「…どこいくきだ?」


フシギダネ「…決まってるでしょ…彼のところよ」

フシギダネ「あなたたちみたいな掃き溜めとはもう一緒にやっていこうなんて
      微塵も思えないもの」


ピカチュウ「…はっ…好きにしな…」

ピカチュウ「…けどもう遅いと思うぜ?」


フシギダネ「…どういうことよ」


ピカチュウ「テレビ見てみろよ♪起きるのがちょいっと遅かったな♪」


テレビ『えー今パトカーにのせられようとしているポリゴンさんです!
    先程までとの騒動から一変…まさかの逮捕騒動にまで…』


フシギダネ「…!こんな…まさか!」


ピカチュウ「早く行ってやらないと間に合わないんじゃねぇの?ハハハ!」つアメ


フシギダネ「…ッッ!…よくこんなこと出来るわね…このクソネズミ…!」

フシギダネ「あんた…ポリゴン君と同じ孤児院で育ったのに…その友達まで
      利用するんだ…?…[ピーーー]よこのクズ」ダッ!


ピカチュウ「…はwww知ったこっちゃねぇよwwww」アメパクー


フシギダネ「…待ってて…!ポリゴン君…」


ーーーーパトカー

ゴーリキー「おら!乗れ!」

ポリゴン「…」

ゴーリキー「ほら!早く乗るんだ!」

ポリゴン「…はい」スッ


フシギダネ「…ポリゴン君ッッ!」


ポリゴン「…フシギダネさん」

ポリゴン「…はは…これも計画のうちかい?」

ポリゴン「…うまく言ったか?…え?おい…」


フシギダネ「…!違う…!私は…!」


ポリゴン「…ほぉお!?…何が違う?…俺をこんな形で追い込んで…
     自分達は上手く芸能界残留かwwwハハハ!面白いなオイwww」

ポリゴン「…挙げ句の果てに同じ故郷の親友にまで裏切られるなんてな」

フシギダネ「…違う!…私は違うから…!」


ポリゴン「…何が違うんだよ!」

ゴーリキー「もう無駄話はやめろ!もう出発するぞ!」


フシギダネ「…私は知ってるもん!ポリゴン君は絶対そんなことしないって!」


ポリゴン「…やめてくれよ…もうなにも信じられないんだよ…」

ポリゴン「…なんたって一番信じてたやつに裏切られたんだぜ…」

ポリゴン「…その上であんたを信じろ?…ふははは…」ジワッ

ポリゴン「…もう笑えてくるぜ…涙も出てくる…」ポタッポタッ


フシギダネ「…私はあいつらとは違うから!…会いに行くから…!」

フシギダネ「…そして待ってる…ポリゴン君の疑いが晴れて戻ってくるの…
      私は待ってるから…!」

ポリゴン「…もういいさ…」

ポリゴン「…すみません、行ってください」

ゴーリキー「おし、いくぞ」バタン ブルルルルー


フシギダネ「ポリゴン君…!ポリゴンくーんッ!!…」


ーーーー楽屋

ピカチュウ「ポリゴンが逮捕か…これで俺たちの未来は安泰だな♪」


ニャース「世間の目には問題児の解雇を英断したって形で伝わっただろうしね
     これで私達への冷たい視線も少なくなるだろう」


ピカチュウ「…ったくよぉ…マスコミも騒ぎすぎなんだよ…ガキがちょっと気分悪く
      したくらいで騒ぎやがってよぉ…」

ニャース「まぁそう言うなよ。そのガキが私達に落とす金も大事な収入源だよ」


ピカチュウ「確かにな…ま!これからも財布たちにもっと金を落としてもらわないとな」

ピカチュウ「けどお前たちも薄情だよなぁマタドガスにアーボック♪」

ピカチュウ「俺の理不尽を止めてくれてた奴を一緒になって嵌めるなんてよぉ」


マタドガス「いやぁそうは言っても俺達も売れたいっすから…ねぇ」


アーボック「そうそう!まぁこれでポリゴンさんには更に感謝すること
      増えちゃいましたけどね」


ピカチュウ「まぁそうだよなぁ♪まぁ安心しろ!俺がきちんと売れるように
      指導してやるからよ♪オラァッ!」腹パン


アーボック「…うぐぅっ!…は…はい…是非…」


ピカチュウ「おっしマタドガス!てめぇは駅前のケーキ買ってこいよ♪」


マタドガス「え?…ここから10km離れてますし…もう閉まってますよ…」


ピカチュウ「口答えしてんじゃねぇよカス!…俺がいなきゃ誰もお前なんか見向きも
      しねぇからな…あ?わかってんのかテメェこのボケ!」雑誌ブン投げ


マタドガス「…いっづ!…はいすいません!行ってきます!」サッ


ピカチュウ「買ってくるまで帰ってくるんじゃねぇぞー♪」


フシギダネ「…」ドアガチャッ


ピカチュウ「おぉお帰り♪ちゃんとサヨナラできたか?…ハハハ!」


ニャース「…君の胸中もまぁわかるけど、きっといつか気付くときがくるさ
     これでよかったんだなってね」


フシギダネ「…」タッタッタ

ピカチュウ「まぁそんないつまでもへこんでんなって♪こうやってまた
      テレビに出れるんだから…」

フシギダネ「…ッッ!」バッチーン!!


ピカチュウ「…っ!…おいこのアマァ!てめぇ今誰にビンタしたかわかってんのか!?
      俺に逆らうとてめぇの立場も危うくなんぞ!?あぁオイ!」


フシギダネ「…結構よ…このカス」

フシギダネ「…私も辞めるわよ…こんな掃き溜めのなかでしかやっていけないなら
      …辞めた方がまだマシ…」

フシギダネ「…じゃあね、今までお疲れさま」ガチャ…バタン



ニャース「…」

ニャース「彼女も愚かだね…こんな一時の感情に任せてあの行動じゃ結局
     この先はやっていけなかっただろうけどね」


ピカチュウ「…くそあのアマァ!」イスバーン!

ーーーー刑務所・

看守「囚人番号137番!食事だ!受けとれ!」・

ポリゴン「…はい」・

ポリゴン(なんで…なんで俺がこんな目に…)モソモソ・


メタグロス「おいおい…この部屋に可愛い囚人がはいってるじゃねぇか…」・


ポリゴン「…なんでしょうか…」・


メタグロス「お前あれだろ?…あのポケモンショックの首謀者で、更にアメ中・
      らしいじゃねぇか…」ハァハァ・


ポリゴン「いえ、あ、あれは…」・


メタグロス「俺はお前みたいな子供を苦しめたりするアメ中見てるとよぉ!・
      ムラムラ…ッゴホ…教育したくなるんだよなぁ!」ハァハァ・


ポリゴン(こいつはやばい!)・

ポリゴン「…いえ!その!カンベンしてください!」・


メタグロス「うるせぇ!とっととケツむけろやオラァ!」ガシッ・


ポリゴン「…ひ!ひぃぃい!」・


ブースター「…人が寝てるのに騒がしいぞメタグロス…」ノソ…・


メタグロス「ッッ!…ブースター…さん…」ブルブル・

メタグロス「これはその…新人教育の一環で…」・


ブースター「…あぁそうか…じゃあ俺もお前に対する教育が足りなかったみてぇ・
      だからよ…また丸焼きにしやろうか?」・


メタグロス「い…いえ!すみません!」ブルブル・


ブースター「…じゃあ大人しくしろ…次やらかそうとしたらフレアドライブだからな…」・


メタグロス「は…はい!…」ダダダッ・


ポリゴン「ハァハァ…たすかった…」・

ポリゴン「ブースターさん…ありがとうございました…」・


ブースター「…ふん…」ゴロン

ーーーー自由時間

ブースター「…フンッ…フンッ…!」バーベルグイー


ポリゴン「…ブースターさん」


ブースター「…フンッ…なんだ?どうした…フンッ…!」


ポリゴン「…あぁいえ!その…」


ブースター「…フウンッッ!…」バーベルポン

ブースター「…なんだ?またメタグロスの馬鹿野郎に掘られそうになったか?」

ブースター「気を付けろよ。あのホモ野郎…教育だ制裁だと理由をつけては
      襲うクズだからな」


ポリゴン「あぁいえちがうんです!」

ポリゴン「ただ、昨日のことをきちんと礼を言おうと思いまして…」


ブースター「…あぁ、なんだ。そんなこと気にするな」

ブースター「俺はな…ああいう卑劣なのが嫌いなんだよ」


ポリゴン「…でも、同じ囚人なのに…」


ブースター「…俺はな…もうここの生活が長いからわかるんだ」

ブースター「…本当のクズか…そうでないか…」

ブースター「…あんたは違う…」


ポリゴン「ありがとうございます…」


ブースター「…俺達もな…あの記者会見を見てたんだよ…ここでな」

ブースター「テレビと事務所はあんたが主犯でさらにはアメ中ってことになてるけどな」


ポリゴン「…あれは!…」


ブースター「…わかってるさ、あれはあんたじゃない…」

ブースター「…あの画面のひかりかたといい…ピカチュウの急激な痩せ具合といい…」

ブースター「…ポケモンショックもアメ中も、ピカチュウが主犯なんだろ?」


ポリゴン「…」

ポリゴン「…世間は皆…自分のせいだと疑わなかったのに…」

ポリゴン「まさか…まさか刑務所で信じてくれる人がいるなんて…」ウルッ


ブースター「…泣くことはねぇさ…印象操作ってやつだからそれは仕方ねぇ」

ブースター「…俺達はその闇の部分を熟知してるからそういった結論に
      至れるだけなんだ…誉められたもんじゃないさ…」

ブースター「…むしろここじゃ全員気づいてると思うぜ…あのピカチュウは
      曲者だってな…」


ポリゴン「…でも…うれしいっす…」グスッ

ポリゴン「…久しぶりに…まともに取り合ってくれる方がいて…」

ポリゴン「…そういえば…」


ブースター「なんだ?」


ポリゴン「いやこんなこと聞くのは失礼なんですが…」

ポリゴン「…ブースターさんはなぜここに?」


ブースター「…は、本当に失礼だなww」


ポリゴン「あっすみません!」アセアセ


ブースター「いやぁいいさ、だけど他の奴には気を付けろよ」

ブースター「自慢気に語る奴もいれば、いきなりぶちギレる奴もいるからな」


ポリゴン「…はっはい!」


ブースター「…俺はよ、フィジカルが高いんだよ。どちらかと言えばな」

ブースター「…けどほのおタイプの俺でフィジカルが高くても、なかなか日の目を
      見ることができないんだ…」

ブースター「…くすぶってたのさ…この身体機能を活かそうにも、活かせる機会が
      ないんだからな…」

ブースター「…けど、そんな俺に相応しい技が開発されたのさ」

ブースター「…それがフレアドライブだ…」

ブースター「…もう嬉しかったよ。こんな俺にピッタリな技だってな」

ブースター「覚えられる日をどんなに夢見たか…」

ブースター「…だけど世間はそんな俺に冷たかったよ」


ポリゴン「…」ゴクッ


ブースター「俺にはフレアドライブを覚える資格を与えられなかった…」

ブースター「想像してほしい、長い間求めて、待ち続けて、出来たのに関わらず…」

ブースター「…自分にはそれを与えられない、目の前だったのに…」

ブースター「…ノドがカラカラ…その状態で目の前に最上の水…なのに
      飲ませてすら貰えない…俺は壊れたよ…」

ブースター「…正常な判断が出来なかった…どんな手を使っても、何としても
      フレアドライブが欲しかったのさ」

ブースター「…そんな俺が、裏に足を突っ込むのにそう時間はかからなかった」


ポリゴン「…まさか…」


ブースター「…そのまさかだよ」


ポリゴン「P・A・R…」


ブースター「…あぁ…」


ポリゴン「…けどあれは!…ふしぎなアメなんか比べ物にならないくらい処罰が…」


ブースター「…俺はここを一生でれないだろうさ…」


ポリゴン「…」


ブースター「…だけど今考えるとな…とても馬鹿らしいんだ…」

ブースター「…今じゃフレアドライブも解禁されたらしいじゃないか」

ブースター「…あのとき我慢してれば…大手をふって覚えられたのにな」

ブースター「…あの一時の過ちで…俺はもうどん底だ…」


ポリゴン「…ブースターさん…」


ブースター「…おっと、なんか重苦しくなっちまったな」

ブースター「あまり重く受け止めないでくれよ。俺はもう吹っ切れてる」

ブースター「…ここは結構多いんだよ。P・A・RとかXターミネーターとかに
      身を委ねた奴がな」

ブースター「…だから安心するんだよ。力にとりつかれた奴は俺だけじゃないってな」

ポリゴン「…」

ブースター「…まぁだからよ」

ブースター「…あんたは踏み外しちゃダメだぜ?」

ブースター「あんたはこっち側じゃないんだ」

ブースター「きっとすぐあっち側にいけるんだ…」

ポリゴン「はい」

ポリゴン「…ありがとうございます」

ーーーーそれから時は進み


ブースター「…へぇ…元々人に作られたポケモンってことか」


ポリゴン「はい、アキハバラという博士に作られましてですね…」


ブースター「へぇ…かわったポケモンだったんだなぁ…」

ブースター「…まぁその点で言えば俺も変わってるがな」


ポリゴン「そうなんですか?」


ブースター「俺は元々イーブイってポケモンなんだが」

ブースター「進化行程は俺以外にも色々いるんだよ」


ポリゴン「へぇー!確かにそれは珍しいですね!」


ブースター「まぁお前に比べれば…


看守「囚人番号137番!面会者だ!」


ポリゴン「…拒否でお願いします」


看守「…わかった」コッコッコ…


ブースター「…お前はいつも面会を拒否してるようだが」


ポリゴン「…ここに入れられる前に酷いことを言ってしまった相手なんですよね」

ポリゴン「あの事件のグルだと思って散々酷いこといってしまって」

ポリゴン「…今更何を言っていいのか…」


ブースター「…俺にもいたよ…」

ブースター「…昔同じチームだったんだ」

ブースター「良くできた女でな…中途半端な俺にも分け隔てなく接してくれた
      いい女だった…」

ブースター「…彼女の放つ氷技は強くて…そして美しかったよ」

ブースター「俺はそんな彼女に惚れて、そしてお互いに愛し合っていたんだ…」


ポリゴン「…ブースターさんが…」

ポリゴン「なんか以外ですね…」


ブースター「…おいおい…」

ブースター「…まぁ、俺には勿体ない程の女だったのは確かだ…」

ブースター「結果的には俺が彼女を裏切ることになってしまったがな…」

ブースター「…フレアドライブに取りつかれた俺に、彼女は愛想を尽かして
      俺から離れていったよ…」


ポリゴン「…それからその彼女には…」


ブースター「…ここに収容されてから一度も会っていないよ」

ブースター「…何度かここに足を運んでくれてはいたんだが」

ブースター「…お前のように全部突っぱねてしまった…」

ブースター「今では正直かなり後悔している」


ポリゴン「…」


ブースター「…お前もそうならないようにしろ」

ブースター「その面会者がお前にとって大切な奴なら尚更だ」

ブースター「…来なくなって気づいてからじゃ、手遅れだからな」


ポリゴン「ブースターさん…」


ブースター「…まぁあくまで俺の経験でな!」

ブースター「皆が皆に当てはまる訳じゃない」

ブースター「…あくまで意見のひとつとして聞いてくれ」


ポリゴン「…はい!ありがとうございます!」

ポリゴン「…看守さん!さっきの面会の話なんですがー!…」タッタッタ…



ブースター「…俺のように…か。はっ…何を偉そうに…」

ブースター「…なぁ…グレイシア」



ーーーー面会室

看守「ここでの会話は全て録音される!面会時間は15分だ!」

看守「今、面会相手がここにくるから、それまでおとなしく待っていろ!」


ポリゴン「はい」


ガチャッバタン


フシギダネ「…」タッタッタ…ガタッ


ポリゴン「…」


フシギダネ「…久しぶりね」


ポリゴン「…うん」

ポリゴン「…その…」

ポリゴン「…ごめん」


フシギダネ「…あなたのせいじゃないじゃない」

フシギダネ「けど…心配したわよ…」


ポリゴン「いや…その…」


フシギダネ「…けど、私もあの状況を覆せれば良かった…」ウルッ


ポリゴン「…!」


フシギダネ「なのに…なのにあなたをあんな形で追い込まれているのを
      止めることも出来なかった…」ポロポロ


ポリゴン「…フシギダネさん!」

ポリゴン「フシギダネさんはなにも知らなかったんだから無理はないよ!」

ポリゴン「…それなのにフシギダネさんを突き放そうと酷いこと言ったんだ…
     謝るなら僕の方だ…」

ポリゴン「…ごめんよ。フシギダネさん」ペコ


フシギダネ「…ポリゴン君」スンスン

フシギダネ「ううん…あんな状態じゃああなるのは当たり前だし…」

フシギダネ「…けど、よかった…私まだ…あなたに裏切られてると思われてる
      と思ってたから…」


ポリゴン「…いいや、そのことはすぐに僕の誤解だってわかったよ」

ポリゴン「あの会見の後すぐに辞めたから…あの後僕は本当に君に
     悪いことしたと思って…」

ポリゴン「…面会に来てくれた君に、どんな顔して会えばいいのかわからなくて
     …面会拒否していたんだ…本当にごめんなさい」


フシギダネ「…ううん…こっちもよかった…ポリゴン君に誤解されたままじゃ
      心苦しくて…正直会うのは怖かったから…」


ポリゴン「そんな!…嬉しかったよ!…」


フシギダネ「…嬉しかった?」


ポリゴン「…うっ…うん!」


フシギダネ「…私にあえて?」


ポリゴン「も…もちろん!」


フシギダネ「…ふふ♪」///


ポリゴン「…」///

ーーーー


フシギダネ「…へぇ…いい人みたいね。そのブースターさん」


ポリゴン「そうなんだよ!ここにいるのが不思議なくらいいい人なんだ!」


フシギダネ「…まるで貴方みたいね♪」ニコ


ポリゴン「…いやいや!そんな!…」


フシギダネ「…後2年くらいだっけ?」


ポリゴン「…うん」


フシギダネ「そっか…でもよかった…旅の前にあなたに会えて」


ポリゴン「…え?」


フシギダネ「私ね…あの事件の後…色々考えてみたの」

フシギダネ「こんな自分にもなにかできないかなって」

フシギダネ「それを探すために旅に出ようと思ってね」

フシギダネ「だから今日の面会も…最後のつもりで来たのよ」

フシギダネ「けどよかった最後の最後にちゃんと謝れて…」

フシギダネ「だけどごめんね…折角また話せたのに…また暫しのお別れになっちゃって」


ポリゴン「いやいや!こっちこそ本当に今までごめん!そして話せてよかったよ!
     …本当にありがとう」


フシギダネ「うん!…じゃああなたが出てくる頃にはまた会いに来るからね♪
      今度は拒否したら許さないんだからね♪」


ポリゴン「う…うん!」


看守「そろそろ時間だぞ!」


フシギダネ「あっもうおわりか…じゃあ最後に…はいこれ!」つアップグレード


ポリゴン「…なにこれ?」


フシギダネ「なんかあなたへの面会拒否の人が私にね…」

フシギダネ「あなたに渡してほしいって…今までの償いだって言ってたわよ?」


ポリゴン「…まさか…そいつの名前は?」


フシギダネ「んー…たしかアキハバラとか言ってたわ」


ポリゴン「…!?」

ポリゴン(今更…償いだと!?)

ポリゴン(俺を捨てて…スロットの景品にして…それを償うと!?)



フシギダネ「…どうしたの?怖い顔してるけど?」


ポリゴン「…あぁ!いやいや…ありがとう」

ポリゴン(フシギダネさんに心配させるわけにはいかないし…
     受けとるだけ受け取っとくか…)


看守「時間だ!面会終了!」


フシギダネ「…じゃあね!また2年後に会いましょう♪」


ポリゴン「…うん!じゃあフシギダネさん!良い旅を!」

ーーーー

ブースター「…会ってきたのか…」


ポリゴン「はい!ブースターさんのお陰です!ありがとうございます!」


ブースター「…そうか!まぁ何を話したか聞くのも野暮ってもんだしな…
      いい方向に進めたようで良かったよ」


ポリゴン「お互いの誤解もとけたので…じゃあちょっと差し入れ品を部屋に
     置いてきますので…では」


ブースター「…あぁ!」

ブースター(…よかったなポリゴン…)

ブースター(…けど、なぜかな?…ポリゴンの顔が浮かない気もしたんだが…)

ブースター(杞憂だといいがな…)

ーーーー部屋


ポリゴン「…」つアップグレード

ポリゴン(一体どういうつもりだ…アキハバラ…)

ポリゴン(今になって償いだと…)

ポリゴン(バカも休み休み言うんだな…)

ポリゴン(…だが、なんの役に立つかもわからないしな…)

ポリゴン(…一応閉まっておこう)


メタグロス「…よぉ…調子良さそうだなぁおい…」


ポリゴン「…メッメタグロスさん…!」ビクッ


メタグロス「…相変わらずブースターの糞野郎の威を借って調子に乗ってる
      みてぇだな…」ズイッ


ポリゴン「…そんな…つもりは…」ビクビク


メタグロス「…だがな…あまりあいつのことはアテにしないほうがいいぜぇ…」ニヤァ

メタグロス「…ここででかい顔出来てるのがブースターだけだと思うなよ…」

メタグロス「…そろそろ"あの方"が懲罰房から出てくる…そしたら次こそあの
      火炙り綿飴は終わりだぜ…」ニタァ


ポリゴン「…」ブルブル


メタグロス「…まぁ安心しろ…そうなったら俺がお前を可愛がってやるからよ♪」

メタグロス「…へへへ…うまそうなケツだぜ…」





ポリゴン(ひっひぃ…)


ブースター「…何をしてるんだ?」


メタグロス「…ブースター…さん…まぁ気にしないでくださいよ♪ちょっとした
      世間話ですから…では…」ススス…


ブースター「…大丈夫かポリゴン」


ポリゴン「はっはい…ありがとうございます」


ブースター(そういえば…あいつもそろそろか…)

ブースター(このあいだはどうにかボコしたが…次通じるかどうか…)


ーーーー懲罰房


看守「…飯の時間だぞ!」つトレー

看守「…後お前を通常房に戻す手続きをする!」

看守「次からはおとなしく過ごすんだな…フライゴン!」


フライゴン「…ヘッヘッヘ…ようやくですか…」

フライゴン「大丈夫ですよ看守…次はヘマしませんよ…」

フライゴン「…次は…ね…」ペロリ

看守「…」ブルッ

『…あいつなんなん?ガブリアスの二番煎がよぉ…』

『ドラゴンだからって調子に乗ってるんじゃね?』

『ドラゴン(笑)って感じだけどなwwww』

フライゴン「…やめろ…」

『メガ進化まで置いてかれたのにな可愛そうにwwww』

『しかもガブリアスだけじゃなくチルタリスにまでだぜwww』

フライゴン「…やめろぉ…」

『…まぁ今の環境じゃあいつに居場所がないんじゃね?』

『とんぼがえり乙wwwww』

『はははははははははははははははははははははははははははははははは
 はははははははははははははははははははははははははははははははは』

フライゴン「…やめろおおおおおおおおおおおおおっっ!!」ガバッ!

ハァ…ハァ…ハァ…

フライゴン「…ゆ…ゆめか…」ゼェ…ハァ…

ガンガン!!

フライゴン「…っ!?」


看守「騒がしいぞ囚人番号330!!」ガンガン!


フライゴン「…へっへへ…」





看守「なんだ!?なにがあった!?」


フライゴン「…なんでもありませんや…紛らわしくてスミマセンねぇ…」ニヤァ


看守「…全く…!今日は懲罰房を出れるからって調子に乗るんじゃないぞ!」

看守「また何かあったらブチ込んでやるからな!」


フライゴン「…大丈夫ですよ…スミマセンねぇ…」ヘラヘラ


看守「…ったく静かにしてろ!…ふんっ!…」カッカッカ…


フライゴン「…行ったか…」

フライゴン「…やっと…やっと出れるぜぇ…ブースター…」

フライゴン「…今度こそ…てめぇを血祭りにあげてやるからよぉ…」ニタァ

ーーーー夕食時


ブースター「……ッッ!」ブンッ!


ポリゴン「…どうしたんですかブースターさん?」モグモグ


ブースター「…いや…気のせいか…」

ブースター「…気にしなくて大丈夫だ…」モグモグ


ポリゴン「?…はぁ…」モグモグ


ブースター(今の殺気…ふん…)

ブースター(また騒がしくなりそうだな…フライゴン)モグモグ

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