枕返し「めりぃくりすます」(10)

12月25日

枕返し「なんでも今日は異国の祭りの日らしいな」

枕返し「まあ俺には関係ないか、さっそく仕事にとりかかるか……」

枕返し「うーん、あの家でいいかな」

民家

枕返し「怖い妖怪さんがお邪魔しますよっと」

枕返し「えーっと寝室、寝室……」

寝室

枕返し「そろーりそろーりっと」

少女「zzz」

枕返し「よしよし、良い子に寝ているね、それじゃあそのまま永眠しちゃおうか……」ムンズッ

枕返し「うん?何だコレ?靴下?何で枕元に?」

枕返し「まあいいや、それじゃあ……」

ガチャリッ

サンタ「メリークリスマスッ!」

枕返し「!?」

サンタ「オー!貴方ハ誰デスカァ?何デ可愛イ子供ノ枕ナンテ掴ンデルンデスカァ?」

枕返し「……」

サンタ「ロリコンさんデスカァ?アンハァ?」

枕返し「…とりあえず逃げる!」

サンタ「オー!待ッテ下サーイ!」ガシッ

枕返し「ぐぇ!?」

サンタ「ワァオ!ヨク見ルト貴方モンスタージャナイデスカァ!!サテハ悪イ事シヨウトシテマシタネ?」

枕返し「放せ!クソジジイッ!!」

サンタ「ソンナ事言ウ悪イ子ニハオ仕置キデース!」

枕返し「なんだソレ?えっ?石炭?ちょっ、口に詰め……」



サンタ「枕ヲ返ス?ソンナコトシテルンデスカァ?」

枕返し「そうッス、俺なんて存在価値のない下級妖怪ッス……だからそろそろ解放してくれないッスかね?」

サンタ「ウーン……」

サンタ「ソウダ!枕返サレタラドウナルカ気ニナルンデ、私デ試シテミテ下サイ!」

枕返し「! ええ、いいッスよ」

サンタ「ソレジャア持ッテ来テイタmy枕デ寝マース、オヤスミナサーイ」

枕返し(勝った……!)




枕返し「枕返し完了、これでお前は一生悪夢の世界から出られない」

枕返し「……さて、場所を変えてまた一仕事…」

サンタ「オハヨーゴザイマース!!」

枕返し「!?!?」

サンタ「話シハ聞カセテ貰イマーシタ」

枕返し「何故だ!?何故死なない!?」

サンタ「……理由は色々あるが今夜の儂を殺すことは死神でもできんよ…」

枕返し「アンタ一体何者だ……?」

サンタ「ホッホッ…一夜限定の世界中の子供たちのヒーローじゃよ」

枕返し「……そうか」

枕返し「さて…悪者を煮るなり焼くなり好きにしな、ヒーローさんよ」

サンタ「……今夜をもって今までの君は死んだ、これからは善に生きなさい」

枕返し「残念だけど…俺たち妖怪は使命を失ったら消えちまうんだ……」

サンタ「ならば新しい使命を儂がプレゼントしよう」

サンタ「そうだな、君は…………」

12月25日

夢魔「フヒッ…フヒヒヒヒッ……」

少女「zzz」

夢魔「ハァハァ……いただぁきまーすッ!」

???「待てよロリコン野郎」グイッ

夢魔「フヒィイ!?何者だ!?」

???「俺かい?俺は人々に安眠を提供する正義の妖怪兼聖夜のヒーローさんた・くろぅすが一番弟子……」グッ

枕直し「枕直しだ!」バキッ

夢魔「フヒィ!?」

枕直し「めりぃくりすます」



枕返し(2)「なんか夢見てんぞ、こいつ。枕返しの癖に」

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