京太郎「白糸台生活?」【エロあり】 (240)

某白糸台スレを読んで、衝動的に書いた。

需要等は考慮しとらんので、エロありの京太郎スレが大丈夫な方だけどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411361608

ピピピ ピピピ カチッ

京太郎「……ふあーぁ、体いてえ。麻雀の打ち過ぎだなぁ、こりゃ」

布団の中でもぞもぞしながら、俺は溜め息交じりに呟く。
中学を卒業と同時に上京し、白糸台麻雀部に入部して一か月が経過。
厳しい練習に耐えられず自分以外の新入部員が次々に辞めていく中、なんとか俺は部活を続けてた。

京太郎「とはいえ、なかなか強くなれねえし、弘世部長には毎日怒られるし、ほかの部員には雑用は押し付けられるしで、ちょっと憂鬱になりそう……なーんてね」

自嘲気味に笑う。
ちょっとブルーな気分だったけど、このまま二度寝して遅刻するわけにもいかない。
布団から出ようと腕に力を入れる――と、

京太郎「……って、なんか体が心なし重たいような――」

気のせいじゃないよな……
やけに布団が膨らんでいるような気がして、めくってみる。
とそこには――

照「……おはよ、京ちゃん」

京太郎「ああ、やっぱり照さんか。おはようございま――って何やってんですか!?」バッ

照「……ん? 眠いから寝てただけ」

そこには寝ぼけ眼のインターハイチャンピオン宮永照が当然のように寝ていた。

うん、本当、すっげー当然の顔して寝てるわけですよ、奥さん。
やべえ、頭痛がしてきた。

京太郎「寝てただけって、いやいや、おかしいでしょ! なんで俺の布団の中に潜り込んできてるんですか?」

照「京ちゃんが寝坊しないように起こしてあげようと思って、この部屋まで来たんだけど……京ちゃんの顔を見てたらなんだか眠くなってきて」

ついつい布団に潜り込んで一緒に寝てしまった、と。
うーん、頭痛がひどくなってきた。

京太郎「あのですね、それで照さんまで一緒に寝てたら本末転倒でしょう」

照「あうぅ……」

そんな顔しても、お兄さんは誤魔化されません。

京太郎「とにかく、起きるんで離れてくださいよ。こんなところ誰かに見られたら何を言われるか」

照「……何か言われるの?」

いや、真顔で訊かないで下さいよ。
この人、どこかズレてると思ってたけど、ここまでズレてたっけ?

京太郎「いやいや、年頃の男女が同じ部屋で寝てるなんて知られたら……」

照「どうなるの?」

照さんは不思議そうな顔でなおも訊ねてくる。
これ以上のことを俺の口から説明させようなんて、鬼畜かこの人は……

京太郎「と、とにかく、いいから離れてくださいってば!」

こんな朝っぱらから女の子に抱き付かれたりしたら、その、下半身が……

照「京ちゃん、この硬いのって何?」

って、気付かれちまったぁぁぁぁぁ!
ちょっ、照さん、そんなところでもぞもぞしないで……

京太郎「そ、その違うんです! これは朝の生理現象であって、決して照さんに欲情したとかそういうわけではなく」

照「む……」

何故か余計に強く抱き付いてくる照さん。

京太郎「マジで離れてくださいって!」

照「むぅ、やだ……」

京太郎「ちょっ、なんで余計に強く抱き付いてくるんですか!?」

俺の問いに対し、照さんはご機嫌ななめな表情で見上げてくる。

京太郎「あの、俺、何か怒らせるようなこと言いましたっけ?」

照「知らない。京ちゃんはこのまま私に抱き付かれて、遅刻すればいい」

頬を膨らませて、そっぽを向く照さん。

京太郎「遅刻すればいいっって、それじゃ照さんも遅刻して本末転倒じゃないですか!」

照「あっ……」

ようやく気づいたらしい。
照さんの抱き付いてくる力が弱まる。

京太郎「……ふぅ、まったく、朝っぱらからこういう冗談は勘弁してくださいね」

これ幸いと照さんの拘束から逃れ、俺はようやくベットから抜け出すことに成功した。

照「うぅ、冗談じゃない。悪いのは京ちゃんだもん」

そして照さんは口を尖らせて、恨めしそうな目で俺を見ているというね。
これから学校だっていうのに、これは一体なんて罰ゲームだろう?

京太郎「わかりました。全面的に悪いのは俺です」

照「絶対に京ちゃん、何が悪かったのかわかってない」

ジト目で俺を見てくる照さん。
さて、どうしたもんか?

京太郎「別に俺だって照さんが勝手に布団に入ってきたから、怒ってあんなこと言ったわけじゃないんです。ただ、高校生にもなって一緒に寝るっていうのは恥ずかしいというか……」

っていうか、この人にはそういう羞恥心とかないんだろうか?
多分ないんだろうなぁ。

照「京ちゃん、失礼なこと考えてる」

京太郎「考えてないですってば! あっ、朝ご飯まだですよね?」

面倒なことになる前に閑話休題……いや、この場合は話題逸らしというのが適切だろうけど。

照「私は朝ご飯程度に釣られるほど安い女じゃない」

不満げな顔で照さんはそんなことをのたまう。
まったく、どの口が言ってるんだか。

京太郎「今日はホットケーキでいいですか?」

照「ホットケーキ……やったー」

呟く照さんの表情から先ほどまでの険が一気に消える。
うん、このインターハイチャンピオン、やっぱりちょろいな。

京太郎「それじゃ今から作るんで、テレビでも見てゆっくりしててください」

照「わかった。いつもありがとね、京ちゃん」

笑顔でうなずく照さん。
手伝ってくれないのかよ、とは言わない。
元から照さんの手伝いは期待してないし――というか、むしろ邪魔なので――俺はさっそくホットケーキ作りに取り掛かるることにした。
と、

はやり『良い子のみんなー、はやりん体操の始まりだよー☆』

後ろから照さんが点けたテレビ『はやりん体操』の音楽が聞こえてきたのだった。

京太郎「そういえば、もうそんな時間か……」

朝の教育テレビでやっている子供向け番組のコーナーの一つで、俺も中学のころからたまに体操で揺れる瑞原プロのおもちぷるんぷるんを鑑賞するために見ているんだけど、

京太郎「照さん、そんな子供向け番組見てもつまらないんじゃ――」

俺みたいなおもち好きならともかく、照さんにそんな属性があるとは思えない。
むしろ照さんはおもちとは対極の存在のはず。
そんな人が『はやりん体操』なんて見ても嫌悪感以外なにも……

京太郎「――って、何やってるんですか……?」

何の気なしに後ろを向いた俺は思わず硬直することになった。
そこには――

照「ふんふんふーん♪」

ノリノリで『はやりん体操』を踊るインターハイチャンピオン宮永照の姿。

京太郎「……あの、照さん?」

俺はうまく言葉が出てこない。
その間も照さんは楽しそうに踊っている。

京太郎「それは一体……」

照「……『はやりん体操』を毎日踊れば、瑞原プロみたいになれるって淡が言ってた」

すごく真剣な顔で画面の中の瑞原プロ(のおもち)を見ながら照さんは言った。
ほんと見てるこっちが気の毒になるくらいマジな顔で。

京太郎「あの、ちなみに照さんは瑞原プロみたいって、具体的にはどんな感じになりたいんですか?」

半ば分かっていることをあえて訊ねる。
万に一つくらい違う意味(おもち以外)で照さんは瑞原プロみたいになりたいんじゃないか?
そんな無謀な希望を抱きながら、俺は訊ねたんだ。

照「…………」

けれど答えはなかった。
照さんは無言で自分の鉄板、もとい、胸を見下ろしている。

京太郎「……あの、効果はあったんですか?」

照さんの現状、胸の惨憺たる有様を考えれば、ほとんど効果なしなのは訊ねなくても分かる。
でもここまで熱心にやってるってことは、多少はあったんじゃないかなーとか……

照「この半年で3ミリ大きくなった」

聞かなきゃよかった。
満面の笑みで答える照さんの表情を見て、本気でそう思った。

通学路


京太郎「じゃあ、照さん、学校では……」

照「うん、わかってる。名前じゃ呼ばない約束だもんね」

京太郎「あくまで俺たちは同じ部活の先輩と後輩でしかないですからね、宮永先輩」

照「それじゃ、須賀くん、部活の時にまた」

そう言って学校に向かう道の途中で照さんを先に行かせる。
別れ際、照さんは少し寂しそうな顔をしたような気がしたけど、たぶん気のせいだろう、うん。
ただでさえ、照さんは学校内じゃ注目の的だからな。

生徒A「宮永先輩! おはようございます!」

照「おはよう、Aさん」

生徒B「照、おはよう!」

照「うん、おはよう、Bさん」

次々に挨拶してくる生徒たちに対し、凛とした態度で接する照さん。
先ほどまで俺の布団に潜ってきたり、『はやりん体操』を踊っていた人と同一人物とは思えない。
完璧な優等生『宮永照』を遠目に見ながら、俺は思わず苦笑した。

京太郎「やっぱりあれが本当の『宮永照』だよな。大体、俺みたいなモブ部員と一緒にいて、あらぬ噂が立つのはまずいって」

ああいうのを見ていると住んでいる世界の違いを痛感する。
こっちはろくに部活中も卓に着くことすらできない雑魚部員A。
それに対し、あの人は校内一の有名人どころか世界での活躍を期待されている天才。

京太郎「すぐ勘違いしそうになるけど、やっぱり立場が違いすぎるよ」

いくら俺が馬鹿だからって、それくらいは弁えてるさ。
でも、照さんはズレた人だから、そういうことに頓着しないという始末で。
幼馴染だからって理由で俺と普通に接してくるし、それがおかしいことだと全然思っていない節があるんだから。

京太郎「ほんと、勘弁してくれよって感じだよ――」

淡「きょーたろっ!」

京太郎「って、うわっ。お、おいっ、淡っ」

唐突に背後から襲ってきた衝撃に、センチメンタルな気分が一気に吹き飛ぶ。
振り返れば見慣れた長い金髪があった。
そうして、子供みたいな純粋な目で俺を見上げている一人の少女。
『大星淡』
宮永照の後継者と目されるもう一人の天才がそこにいた。

淡「きょーたろーのくせに朝からクールぶるなんて生意気~」

京太郎「うるせえな、お前の方こそ朝っぱらから体当たりかましてくるなんて良い度胸してんじゃねえか、オラオラ」

じゃれついてくる子犬をあしらう感覚で柔らかな髪をぐしゃぐしゃにいじる。

淡「ちょ、ちょっと、もーっ、きょーたろーのばかっ、頭ぐしゃぐしゃしないでってば!」

京太郎「ふははは、淡の髪はぐしゃぐしゃにし甲斐があるぜ」

淡「ばかっばかっ、部活の時、覚えてなさいよ!」

覚えてろも何もすでに一軍入りしてる淡と、三軍の雑用係の俺じゃ同卓することなんてまずないんだけどな。
なんて自虐的なことはさすがに言えないか。

京太郎「……悪かったよ。でも、お前も高校生なんだから朝っぱらから体当たりなんて子供みたいなことはやめろよな」

淡「ふっふーんだ。私は高校百年生だからいいんだもーん」

ドヤ顔でそんなことをのたまう淡。
こんな頭の悪そうな奴がすっげー麻雀が強いんだから、世の中は間違って――いないか。
どんなに馬鹿な奴でも、どんなに性格が悪い奴でも、どんなにやる気のない奴だって、麻雀が強い奴は強い。
そんなところだけ、この世界は理不尽なまでに平等。
ただそれだけのことなんだから。

淡「むむぅ、いま失礼なこと考えたでしょ?」

しかもこいつは馬鹿のくせにこういうところだけは鋭いという。

京太郎「考えてないって。俺がそんなこと考えるような奴に見えるか?」

淡「見える。っていうか、顔が笑ってる!」

淡が怒ってポコポコ叩いてくるけど、全然痛くない。
適当にあしらいながら俺は改めて学校に向かうことにした。
途中で淡がまだ何か言っていたけど、まあ好きに言わせるか。

照「……むぅ」

だから前を歩いている照さんがこっちを見て、少しムッとした顔をしているように見えたのも気のせいだよな?

放課後


尭深「須賀くん、少しいいかな?」

京太郎「どうしました、渋谷先輩?」

部活中、対局が終わって一休みしていた俺に背後から声が掛かり、振り返ると目の前にたわわに実った果実が――
ではなく渋谷先輩の立派なおもちが鎮座ましましていた。
うむ、これは良いモノだ。

尭深「あの、須賀くん?」

少し困ったように眉を寄せて、顔を赤らめる渋谷先輩。
ってやべえ、思わずガン見してた!?

京太郎「す、すみません! け、決してそういうつもりで見つめていたわけでは――」

ってあげくに何を口走ってるんだ俺は!?
落ち着け落ち着け、まずは素数を数えるんだ。

京太郎「2、3、5,7、8、9……」

尭深「須賀くん、大丈夫?」

傍から見ればよほどな奇行だったらしい。
怪訝な顔で俺を見ている渋谷先輩がいた。

京太郎「ひゃ、ひゃいっ、大丈夫ですっ。ところで俺に何か用ですか?」

尭深「う、うん。資料室に牌譜を取りに行くの手伝ってもらいたくて……ダメかな?」

ちょっと自信なさげにそんなことを言う渋谷先輩。
いつも思うんだけど、どうしてこの先輩はこんなに自信なさげなんだろう?
名門白糸台麻雀部のレギュラーなんだからもっと堂々として良いのに。
だなんて、さすがに言えないよな

京太郎「もちろん、大丈夫ですよ! 断るわけないじゃないですか」

代わりに俺はパリストンのような爽やかな笑顔で応える。

尭深「ありがとう……」

で、なぜか渋谷先輩はホッとした様子。
何でこんな何気ないやり取りだけで緊張されるんだろう?
俺、この人からそんなに嫌われるようなことをした覚えはないんだけどな。

京太郎「でも、何でわざわざ俺に?」

資料室に向かう途中、なんとはなしに訊ねる。
たまにこうして手伝いを頼まれることがあったけど、いつも理由を聞きそびれていたので今日という今日は訊ねてみることにしたのだ。
大体、渋谷先輩は一軍なわけだし、わざわざ三軍の俺のところに来るなんて遠回りな気が……

尭深「あっ……えっと、須賀くん、背が高いから。私じゃ届かないところにある資料も取りやすそうだなって」

京太郎「ああ、そういうことですか」

確かに麻雀部は女子ばっかりだから、俺が一番背が高いもんな。
背が高いといえば弘世部長もかなりタッパがあるけど、さすがに渋谷先輩も部長には頼みにくいんだろう。

京太郎「変なこと聞いてすみません。そういうことなら須賀京太郎、喜んでお手伝いさせていただきます」

尭深「ふふっ、手伝ってくれるお礼においしいお茶を用意するね」

うーん、渋谷先輩のお茶たのしみだぜ。

資料室


京太郎「えっと、この資料にこの資料でいいですか?」

尭深「うん、ありがとう。高いところにいっぱいあったみたいだから須賀くんのおかげで助かった……」

俺から受け取った資料を両手いっぱいに持ちながら、尭深先輩は静かに笑う。
うーん、良い笑顔だ。
ちょっとしたこととはいえ、こういう風に笑ってもらえると気持ちいいな。

尭深「須賀くん、どうしたの?」

よほど俺は変な顔をしていたのか、首を傾げ、不思議そうに俺の顔を覗き込む渋谷先輩。
先輩が無防備に近付いてきたせいか、新緑のような柔らかい匂いが俺の鼻腔をくすぐった。

京太郎「ちょっ、せ、先輩っ、近いですって」

尭深「あっ、ご、ごめんなさ――きゃっ」

京太郎「危ないっ」

バランスを崩しかけた渋谷先輩の体をとっさに抱き留める。
瞬間、初めて触れた先輩の体。
照さんとはまた違った、思わず抱きしめ続けたくなるような柔らかい感触だった。

京太郎「大丈夫ですか?」

尭深「う、うん……」

京太郎「資料、散らばっちゃいましたね」

尭深「そうだね……」

京太郎「でも、先輩に怪我がなくて良かったです」

尭深「あの、須賀くん……」

京太郎「えっと、何でしょうか?」

尭深「そろそろ離して……」

京太郎「あっ、す、すみま――」

我に返りとっさに離れようとした俺だったんだが、

尭深「……やっぱり、もう少しだけこのままで」

ぎゅっと渋谷先輩の腕に力が入ったと思った瞬間、完全にそのタイミングを逃してしまった。



京太郎「あの、渋谷先輩?」

尭深「私、ドキドキしてる……」

静かに先輩は呟く。
でも触れ合った胸から伝わる先輩の鼓動は、穏やかな口調とはまるで正反対に激しくて早い。

尭深「須賀くんもドキドキしてる」

知らず俺の心臓も早鐘を打っていたらしい。
事故とはいえ、こんな風に抱き合っているところを人に見られたらまずいっていうのに、俺も何故かもう少しだけこのままでいたいなんて、そんな――

照「……何かすごい音がしたけど」

資料室のドアが開いて、そんな声が聞こえた瞬間、俺たちは真っ赤になって離れていた。

照「京ちゃん、それに尭深も。二人ともどうしたの?」

京太郎「あ、いや、渋谷先輩の資料集めを手伝ってたんだけど、間違って資料を落としちゃって」

尭深「す、すぐに拾い集めますからっ」

そう言うと俺が手伝う間もなく、渋谷先輩は手早く資料を拾っていく。

尭深「――そ、それでは私はこれで失礼します」

で、資料を拾い終わるなり、渋谷先輩は頭を下げるとダッシュで資料室から出ていったのだった。

照「…………」

京太郎「あの、照さん……」

資料室に残った俺と照さんとの間に何とも言えない空気が流れる。
これってもしかしなくても、さっきのが見られてたってことだよな?

京太郎「……えっと、その、あれは事故で、別に他意があったわけじゃ――」

照「ずっと抱き合ってた……」

すっげージト目で俺を見つめてくる照さん。
あの、もしかして怒ってらっしゃいます?

照「別に怒ってない」

いや、明らかにその態度怒ってますよね?

京太郎「っていうか、まだ部活中なんじゃ……」

照「尭深がなかなか戻ってこないから、体調が悪いって言って抜け出して様子を見に来た」

京太郎「ああ、渋谷先輩のことが心配だったんですね。なんか色々と迷惑かけちゃったみたいですみません」

照「……心配は心配だったけど、京ちゃんが思ってる心配とは違う心配」

そんなよくわからないことを照さんは言う。
俺が思ってる心配とは違う心配って、心配に二つも意味があるとは思えないんだけど。

照「でもやっぱり案の定、心配通りだった」

京太郎「え?」

なんて聞き返す暇もない。
呟くなり照さんは唐突に俺に抱き付いてきていた。

京太郎「て、照さん? 何してるんですか? 学校内ですよ?」

あまりに予想外の展開に俺の頭が付いてきてくれない。
胸の部分は薄いけど、渋谷先輩とはまた違った柔らかさだなーとか、やっぱり照さんって良い匂いがするなーとか。
そんなどうでもいいことばかりに気になって……
というか、一言でいえば俺は全力でテンパっていたわけで。

京太郎「あの、照さん……こんなところ見られたらマジでヤバいですって」

だからだろう、そんな月並みでありきたりな台詞しか浮かばない体たらく。

照「別にいい……」

京太郎「いやいや、全然よくないですって。冗談はこれくらいにして……」

照「冗談じゃない。京ちゃんは私以外の女の子と仲良くしちゃダメ」

潤んだ瞳で上目遣いに俺を見る照さん。
瞬間、俺の頭は完全に目の前の少女を一人の女として認識していた。

京太郎「あ、と、えと、照さん?」

良く回らない頭のまま呟く。
あまりのことに頭が沸騰しそうだった。
頭がくらくらしてこれが現実なのか妄想なのか区別できなくなってるんじゃなかろうか、なんて言い訳にもならない言い訳。

照「京ちゃん……」

照さんの細くて柔らかい指が俺の頬に添えられたかと思うと、その端正な顔が近付いてきていた。
頬に添えられた手はわずかに震えている。
突き放そうと思えば簡単に突き放せるほど、照さんの力は弱い。
でも、

京太郎「照さん……」

そんなことできるわけがない。
そんなことできるわけがなかった。
自分から照さんを抱きしめ、貪るように彼女の唇に自分の唇を重ねた。

照「――んっ、京ちゃ、んっ、んんっ」

名前を呼ぼうとする照さんの口を無理やり塞ぎ、ただただ求めるように舌を突き入れる。
頭がおかしくなりそうだった。
互いに慣れてないからか、唇を重ねるたびに歯と歯がぶつかり合い、その都度、鈍い痛みが走る。
もしかしたら、歯がぶつかったせいで唇が切れてしまったのかも。
でも、そんなことは関係ない。
俺は、俺たちは一心不乱に互いのの柔らかさを求め続けた。

照「んっ、ちゅむっ、京ちゃんっ、あっ、んんっ、ちゅっ」

漏れ出る照さんの甘い声が俺の理性を崩壊させていく。
校内で、しかも部活中に淫行だなんて。
こんなところを誰かに見られたら、停学どころか退部、もしかしたら退学してもおかしくない状況。
けれど、他の部員が懸命に練習する中、みんなの憧れである『宮永照』を俺みたいな劣等生が好きに独占しているという歪んだ優越感がそんな考えを塗り潰していた

京太郎「はぁっ、はぁっ、照さんっ」

頭の中を黒い情動が駆け巡り、下半身に血を巡らせていく。
ならばきっと、この感情は背徳なんて呼ぶのもおこがましい下衆(ゲス)の自虐による自己満足。
彼女の口の周りをよだれ塗れにしてもまだ足りない。
ひたすら唇を吸い、舌を絡め吸い上げ、症状に駆られるままその細い体を押し倒した。

京太郎「照さん、いいですか?」

俺の問いに対し、照さんは小さくコクンと頷いた。
その目は伏せがちで、頬は赤く染まっている。
これがギャップ萌えというやつだろうか?
なんてどうでもいいことを一瞬だけ考える。
いつも表情少なめで何を考えているかわからない人ではあったけど、
だからこそ、こうして恥ずかしそうにしている顔は、これまで何とか保てていた俺の理性を一瞬で崩壊させるには十分すぎて、

京太郎「照さんっ、照さんっ」

名前を呼び再び唇を重ね、制服の上からブラジャーごと照さんの胸をもみしだく。
予想通り、そこには女としての感触はほとんどない。
ブラジャーの必要性すら疑われるほど微量の柔らかさ。

照「……あんまりなくてごめんね」

俺の考えていることが伝わったのか、唇を離すと照さんは申し訳なさそうな顔でこちらを見上げる。
その顔を見た瞬間、頭に熱い何かが流れ、一層激しく俺の手は照さんの胸をもみしだき始める。

京太郎「照さん、俺、全然足りません」

照「ん……」

制服のボタンを外し、その間からブラジャーに手をかけ、さらに指を滑り込ませた。
おもちと呼ぶにはあまりに些細な柔らかさが指先を刺激する。

照「んっ、あっ、そこっ、やっ、んんっ、京ちゃっ、ああっ」

さらに指を奥へと滑り込ませると突起した部分に当たった。

京太郎「照さん、感度がいいんですね。ちょっと触っただけなのに乳首がこんなに硬くなってる」

照「そ、それは――ひぁっ、京ちゃんっ、そこっ、こりこりしちゃ、やぁんっ、だめっ、んっ、あっ」

気持ちよさそうに声を上げる照さんの姿が俺の嗜虐心を刺激する。
もっとこの人を気持ちよくさせたい。
もっとこの人の痴態を見たい。
この人を俺だけのものにしたい。
そんな自分勝手で子供じみた衝動が俺の頭の中をぐるぐると巡り廻っていく。
頭が沸騰して爆発しそうだ。
これは情動なのか欲情なのか、それとも愛と呼ばれるものなのか?
だとしたら、なんて身勝手なオスの感情。

京太郎「照さん、制服脱がせますよ」

そうして欲望のまま制服を脱がせようとしたはいいものの、なにぶん女の子を脱がせるのなんて初めての経験なので、

京太郎「えっと、あれ? ここはこうなってるから……」

俺が戸惑っていると、照さんが自分から服を脱ぎだした。

照「……えっと、どうかな?」

自分で脱いだっていうのに、照さんは恥ずかしそうに顔を手で隠してそんなことを言う。
まあ、見ているこっちも恥ずかしいんだから、おあいこってことで。

京太郎「綺麗ですよ。肌が白くてすべすべしてて、ずっと見てても飽きないくらい綺麗です」

制服のボタンをすべて外し、ブラジャーをたくし上げた照さんの体はひたすら綺麗だった。
たしかに胸の部分は少し寂しいけど、その中心にある桜色の二つの果実は吸い付きたくなるほどに鮮やかで清楚。
無駄な贅肉の付いてない腰回りは芸術的ですらあった。

京太郎「照さん、恥ずかしいんですか?」

照「は、恥ずかしいよ……」

京太郎「こんな恥ずかしがってる照さんを見たのは俺が初めてなんですね」

と同時に『誰にも見せなくない』なんて自分勝手な独占欲を同時に抱いていたことは秘密で。
自分の汚い感情を見透かされないように、あるいは誤魔化すように、恥ずかしがる照さんの手をどけて、乳房と呼ぶには控えめすぎる部分に舌を這わせていく。

照「んっ、んんっ」

初めての感触に驚いたのか、照さんの体がひときわ大きく跳ねた。
感じてる……んだよな?
恐る恐る顔を上げると、照さんは必死に声が出ないように我慢し、真っ赤になって震えていた。
誰も見たことのない宮永照が目の前にいる。
その事実に俺は下卑た優越感を抱く。
照さんの体が震えているのにも構わず俺は愛撫を続けることにした。

京太郎「ちゅっ、ずっ、ずずっ、じゅっ、じゅるっ」

照「きょ、京ちゃん、音立てないで。恥ずかしい……」

両手で顔を覆って首を振る照さん。
俺があの宮永照をよがらせている。
それが嬉しくてたまらない。
聞こえなかった振りをして、さらに大きく音を立てて吸い上げた。

京太郎「ずっ、じゅっ、じゅるるっ、照さん、乳首の周りを責められるのが好きなんですか?」

照「そ、そんなこと――あっ、ひっ、あぁんっ、京ちゃんっ、乳首吸っちゃ、だめっ、やぁんっ」

じゅるじゅると卑猥な音を立てさせながら、照さんの乳首に吸い付く。
控えめな胸の大きさに見合った小さな突起を吸い、あるいは舌先で責めてやると、耐えられなくなった照さんが逃げようと身を捩り始めた。

京太郎「気持ちいいんでしょ? 逃がしませんよ。ずっ、ずずっ、ちゅっ」

俺は逃げられないように両手でしっかり抱きしめ、乳首を吸い続ける。

照「やっ、あぁんっ、京ちゃんっ、いじわるっ、そこはっ、ひんっ」

嬌声を上げる照さんの反応が可愛くて、今度は逆の乳首をさらに激しく責め立てた。

照「あっ、いっ、だっ、だめっ、声っ、我慢できなくなっちゃうからっ、みんなに聞こえちゃう……」

その言葉にハッとした。
完全に沸騰してしまったと思っていた頭の片隅で、わずかに残っていた冷静な部分が俺の体を止めた。

京太郎「す、すみません。俺、つい我慢できなくなって学校の中、しかも部活中になんてことを……」

頭を下げ、謝る。
最低だ、俺は。
互いに合意の上だったとはいえ、照さんの立場も考えずにこんなことを仕出かすなんて。

京太郎「本当にすみませんでした。頭を下げたくらいじゃ許してもらえないと思いますけど、自分の立場も考えずに照さんにこんなことするなんて……」

照「京ちゃん……?」

京太郎「こんなことしといて虫がいいのは分かってますけど、みんなに気付かれる前に戻りま――うっ、て、照さん?」

股間に何とも言えない刺激が走り、思わず下を向くと、

照「京ちゃんのコレ、元気なままだよ? こんなんじゃ、辛いよね? はむっ」

そう言って照さんが俺の逸物を咥えたのだった。

京太郎「て、照さんっ、な、何やってるんですか? これ以上はまずいですって……」

照「でも、京ちゃんのココは全然まずそうじゃないよ? はむっ、あむっ、んんっ、じゅるっ、変な味がする……はむっ」

何とも言えない表情を浮かべながら、照さんは拙い舌使いで俺の汚い部分を咥え、チロチロと刺激する。

京太郎「うっ、だっ、ダメですって、それ以上やられたら我慢が……」

無意識に腰が浮き上がる。
きっとこれは股間に走る甘い刺激のせいだけじゃない。
照さんが一生懸命上目づかい逸物を咥えている光景が、俺の嗜虐心をこの上なく刺激していた。

照「はむっ、むぐっ、京ちゃん、気持ちいいの? ちゅっ、じゅっ、じゅるっ、京ちゃんのココ、びくびくしてきたよ? 」

逸物を口いっぱいに頬張りながら、嬉しそうに照さんは訊ねてくる。
もうそれだけで限界だった。
照さんに出したい。
照さんの中に出したくてたまらない。

京太郎「てっ、照さんっ」

照「きゃっ、きょ、京ちゃん?」

俺のモノを咥えていた照さんを押し倒す。

京太郎「俺、もう我慢できないです。照さんの中に出したい」

照「私の中に……」

ごくりと照さんが喉を鳴らす音がやけに大きく響いた気がした。
いや、気のせいじゃない。
これはきっと度を越した興奮で感覚が敏感になっているせいだろう。
体中の血液が目まぐるしく前進を駆け巡り、
それに呼応するようにビクンビクンと俺の逸物は脈動して、今すぐ目の前の女を犯せと猛り狂っていた。

京太郎「だから、今から照さんを犯します。嫌なら抵抗してください。それでも犯しますけど」

自分でも何を言っているのか理解できないことを口走る。
本当はこんなことを言うつもりなかったのに、これ以外の言葉が浮かばなかった。
それほどまでに目の前の彼女は魅力的で蠱惑的で……

照「……私、こういうの初めてだから、その、ちゃんと優しくしてほしい」

恥ずかしそうに目を逸らしながら、照さんはそんなことを言ったのだった。
それが我慢の限界。
そうして、一息。

京太郎「照さん、ずらしますよ」

頭を熱に侵されたままに照さんのショーツをずらし、現れた秘裂に俺の逸物を宛がった。
と同時、照さんの女の部分に当たる逸物の先端に、ぬるりと汗ではない体液の感触を感じ、俺は本能的に理解する。

京太郎「べちゃべちゃに濡れてる……もしかして、フェラしながら感じてたんですか?」

照「それは……その……ちょっとだけ……」

もじもじと恥ずかしそうに手で顔を隠す照さんだったが、指の間から縋るような求めるような視線を俺に向けている。
だからなのか、
ああ、そうか、と俺はわかった気がして、小さく笑った。

京太郎「それじゃ行きますね。痛かったら俺のこと殴ってくれていいですから」

照「……京ちゃんのだもん、我慢する――んっ、うぅっ……」

俺は頷き、まだ誰も入ったことのない照さんの膣内へと挿入を開始した。

照「んっ、あっ、うぅぅっ……」

先ほどまでの嬌声とは違う苦鳴が照さんの唇から漏れる。
俺が挿入を進めるごとに、照さんはその端正な顔を歪め、声がそれ以上漏れ出るのを堪えているようだった。

照「……京ちゃん、遠慮しなくていいから……」

そんな姿を見て俺が躊躇しているのが伝わったのか、照さんは下手な笑顔であまつさえそんなことを言う。

京太郎「……わかりました。一気に行きますよ」

覚悟を決め、俺は言った。
改めて、男が女の痛みをわかってやろうだなんてのが傲慢だということを痛感する。
こうして繋がろうとしているのに、俺には照さんの痛みを微塵も理解できないんだから。
彼女が苦痛とともに異物を拒もうとするその抵抗さえ、俺の逸物は極上の快感として認識してるんだから、本当に男という生き物は救えない。

京太郎「くっ……」

そして何より救いようがないのは、彼女がこんなに苦痛を感じているのに、俺の中にはこの行為をやめようという考えが全く浮かばないことだ。
今、俺の中にあるのは彼女と繋がりたいという征服欲だけ。
この宮永照という少女を自分だけのモノにする。
そんな子供じみた独占欲とともに俺は一気に貫いた。

照「うっ、ん~~~~~~~~っ」

細い体を大きく反らせ、照さんが声にならない声を上げる。
そうして視線を落とせば、その痛みの証である破瓜の血が俺と彼女が繋がった部分から流れていた。
言葉にならない快感が逸物を包む。
いや、その部分だけじゃない。
全身がなんとも言えない感覚に包まれていた。
瞬間、こみあげてくる射精感。

京太郎「照さん、俺、出そうですっ」

今まで感じたことのない感覚に脳髄の奥が悲鳴を上げる。
過剰供給される快感で絶頂に達しそうだった。
今すぐ引き抜かなきゃ、そう思うのに体が上手く動いてくれない。

照「……ん、いいよ、京ちゃん、私の中に出して」

その言葉が俺の理性の堤防を一気に破壊した。

京太郎「くっ、うっ、照さんっ」

上気した照さんの体を抱きしめ、欲望に任せて膣奥に白濁を注ぎ込む。

照「あっ、出てる、京ちゃんのあったかいの……私のっ、中に……いっぱい」

京太郎「照さん、すみません。本当すみません」

謝りながら、俺の逸物は壊れたポンプのように汚液を照さんの中に吐き出し続けた。

照「はぁっ、はぁっ、京ちゃん、いっぱい出たね……」

快感に任せて、どれほどそうしていただろうか。
俺の頭を母親のように優しく撫でる照さんの手の感触が、放心していた俺を正気に戻した。

京太郎「うっ、あんな偉そうなこと言ったくせに、こんなに早漏で本当にすみませんでした」

ただ情けなく謝る。
このまま消えてなくなってしまいたかった。
初めてのセックス。
情動に流されるまま始めた以上、上手くいくとは思っていなかった。
でも、照さんを散々痛がらせたあげく、勝手に射精して終わるなんて、ここまで情けない結果に終わるとは思っていなかったんだ。

照「どうして謝るの? 私は京ちゃんと繋がれてうれしかったよ?」

京太郎「幻滅してないんですか?」

照「どうして? 痛かったけど、でも京ちゃん優しくしてくれたでしょ?」

まだ痛みが無いわけじゃないだろうに、子どもを褒めるように照さんは俺の頭を撫で続けていた。

照「それに、まだ京ちゃんの、私の中で硬いまま。満足してないんだよね?」

京太郎「いや、でも、照さんだって痛いんじゃ……」

照「段々この痛みにも慣れてきたから、京ちゃんの好きなように動いてみて……」

膣内の逸物が照さんの言葉に反応し、ビクンと跳ねる。
我ながら現金なもので、このまま終わるのは男のプライドが許さないらしい。

京太郎「それじゃ、お言葉に甘えて少しずつ動いていきますね」

照さんの反応を見ながら、わずかに腰を引き、そして突く。

京太郎「どうですか? 痛みは感じますか?」

照「よく、わからないけど、大丈夫だから続けて」

今度はもう少しストロークを大きくして、腰を動かした。

照「京ちゃんは気持ちいいの?」

京太郎「動かしてるだけで、また射精しそうです」

事実、膣内では先ほど俺が吐き出した精液と照さんの愛液が混ざり合い、潤滑油となって俺のピストン運動を助けていた。

京太郎「照さん、照さんっ」

照さんを腕の中に抱きながら腰を動かすたびに、自分はこの人と繋がっているんだという実感が湧いてくる。

照「んっ、ふっ、いっ、うぅっ、京ちゃんっ、京ちゃんっ」

耳元で照さんが声を上げる。
自分の名を呼ばれるたびに射精感が再び込み上げてくるようだ。
幼馴染とはいえ、絶対に届かないと思っていた高嶺の花。
そんな彼女が俺の腕の中で喘ぎ声を上げている。
それだけでイッちまいそうだった。

京太郎「照さん、俺、またイキそうです」

照「くっ、んっ、そんなに私の中、気持ちいいの?」

京太郎「俺、照さんと繋がれて良かったです」

照「ふふっ、私もだよ――んっ、あっ、ちゅむっ、京ちゃんっ、んんっ」

我慢できなくなって、俺は照さんの唇を再び塞ぎ、ピストン運動を加速させる。
唇と唇。
そして性器同士。
二つの粘膜を互いに交わらせ合う行為は、快感以上のこの上ない多幸感を俺に当たれてくれるようだった。

京太郎「照さん、ずっと憧れてました。ただの幼馴染じゃなくて、こういう関係になれたらって、ずっと――」

照「京ちゃん……んっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅむっ」

互いに見つめ合い、唇を重ね合わせ、舌を絡め合う。
本能に任せるまま、膣内に挿入した逸物を我武者羅に振りまくった。
体位もなければ、テクニックなって上等なものもない。
ただ粘膜同士をこすり合わせ、快感を求め合う。
そうして、

京太郎「くっ、あっ、照さん、俺――」

照「あっ、出てる、京ちゃんの赤ちゃんの素、また私の中に……」

我慢を超えた射精感。
衝動に任せて腰を振り、そのまま白濁を再び吐き出した。

照「んっ、あぁっ、京ちゃん、私の中で動かしながらまだ出してる」

京太郎「照さんっ、すっげえ気持ちいいです。さっきとは比べ物にならなくらい。照さんっ、照さんっ」

名前を呼びながら腰を振り射精する。
彼女の名前を呼ぶたびに膣内が気持ちよさそうに蠢動し、俺の精液を搾り取っていく。

照「んっ、あぁっ、なにこれ? 頭の中、気持ちよくなってく。京ちゃん、何なのこれ?」

京太郎「照さん、今度は一緒にイキましょうっ、くっ」

照さんの腰が震えるのに合わせて、俺は射精とピストンをさらに激しくする。

照「京ちゃん、怖いよっ、頭の中が真っ白になって、ひっ、あっ、私っ、うぅっ、おかしくなっちゃうっ」

京太郎「いいですよっ、このまま一緒におかしくなりましょうよっ」

照「んっ、あっ、ちゅっ、京ちゃんっ、ちゅっ、んっ、ん~~~~~~~~っ」

唇を塞ぎ、膣の最奥に最後の射精を注ぎ込むと、照さんの体が大きく痙攣し、声にならない悲鳴を上げた。

京太郎「はぁっ、はぁっ」

照「はぁ、はぁ、京ちゃん……」

びゅくびゅくと我ながら呆れかえる勢いで俺の逸物は照さんの中へと子種を吐き出していく。
そうして、唇と唇、性器と性器を繋げたまま抜け殻のように俺たちは床に倒れた。

どれほどそうしていただろうか。
トクントクンと心臓の音。
これは果たして俺のモノなのか。
それとも彼女のモノなのか。
あるいは本当に一つに繋がって、溶け合ってしまった音なのか。
気が付くと、照さんが笑顔で俺の頭を撫でていた。

京太郎「あの、俺、寝てました?」

照「うん、ちょっとだけ。京ちゃんの寝顔はやっぱりかわいい」

京太郎「なんか面と向かって言われると恥ずかしいんですけど」

照「そう?」

不思議そうに首をかしげる照さん。
先ほどまであんなことをしてたっていうのに、こういうときの彼女の顔は子供のように純粋だ。

京太郎「まあ、そこが照さんの照さんたる所以なんだろうけど」

照「……ん?」

京太郎「いや、こっちの話ですよ」

願わくば彼女がこのまま純粋でいてくれますように、なんて柄にもないことを祈ってみたりする。
いや、きっとこの人は何年経とうとも、どんなことがあろうともずっと変わらないんだろうけど。

京太郎「さすがにそろそろ戻らないとまずいですよね」

というか、鍵もかけずに資料室でこんなことをするなんて、我ながら大胆なことをやったと思う。

京太郎「えっと歩けますか?」

照「まだちょっと痛いけど平気……」

そう言って照さんは立ち上がったものの、どこかぎこちない。

京太郎「俺がこんなこと言うのも変ですけど、つらいなら保健室に行きますか?」

照「別にそこまでじゃ――うっ」

歩き出そうとした途端、照さんは顔を歪める。
うーん、思ったよりも重症のようだ。

京太郎「照さん、肩貸しますよ」

さすがに背負って運ぶのはまずいだろうし、このあたりが妥当な落としどころだと思って提案したんだが、

照「お姫様抱っこ……」

それ以上に過激なことを要求されたのだった。
いや、ついさっきまでそれ以上に過激なことをしていたわけだけどさ。

京太郎「あの、さすがにお姫様抱っこというのはまずいような」

照「……京ちゃんはちゃんと責任を取るべき」

京太郎「責任……ですか」

もはや返す言葉もない。
というか、責任云々の前に大事なことを忘れてたな。

京太郎「わかりましたよ、お姫様」

苦笑しながら俺は照さんの軽い体を抱き上げる。

照「……あぅ」

そして照さんはといえば、自分から提案したくせに俺の腕の中で赤くなっているという始末。

京太郎「大丈夫ですか?」

照さんをお姫様抱っこしたまま俺は保健室へと向かう。
途中、俺たちの姿を見た生徒たちが驚いたように声を上げたけど、俺には関係なかった。
周囲のざわめきを無視して、腕の中の照さんに俺は囁くように言う。

京太郎「色々と順番がおかしくなっちゃいましたけど、ずっと伝えたかったことがあったんです」

照「伝えたかったこと?」

聞き返してくる照さんに対し、俺は言った。

京太郎「……今はまだ全然タメですけど、でもいつか絶対に追い付いてみせます」

京太郎「だから――俺と付き合ってもらえませんか?」

照「………………」

無言のまま照さんは俺の耳元に口を近付けると、

照「……絶対に追い付いてね」

そう言って小さく笑い、嬉しそうに頷いたのだった。

というわけで無理やりきれいにまとめた感が半端ないけど、一応ここで区切り。

次は多分、すみれさんに逆レイプされる話になるはず。

菫さんのエロの前に照とのその後。
ディエスイレをやった後、衝動的に書いたので特に意味はないし、需要も考えてないけど。
それでもよければ、暇つぶしにでもどうぞ。

空を見上げるとまん丸い月がやけにぼやけて見えた気がした。
そうして、今日は朧月夜かな、なんて呟こうとして、
いや、違うか、と俺は首を振った。
ああ、そうだ。
これは――

京太郎「――っつぅ、少し飲み過ぎたか……」

照「京ちゃん、大丈夫?」

京太郎「まあ、なんとかね」

答えながら苦笑する。
今日は朧月夜なんてロマンチックなもんじゃない。
ただ俺が酒に酔っているだけの話。
照さんに支えられながら、俺は近くにあった庭園のベンチに腰掛けた。

照「本当に大丈夫?」

京太郎「そんなに心配しなくても少し休めば治るって」

心配そうに見つめてくる照さんを安心させるように、俺は笑ってみせるけど、彼女は不安そうな顔を変えなかった。
むしろ強がったのが逆効果だったようで、

照「でも……あっ、私、お水もらってくるね」

京太郎「ちょっ、照さん……って行っちまったよ」

よほど俺はつらそうな顔をしていたらしい。
こっちの返事も聞かずに照さんはパーティー会場へと戻っていった。

京太郎「ったく、何やってんだかな、俺」

パーティー会場となっている龍門渕邸の迎賓館を横目に見ながら、ため息を一つ。
普段はこんなに飲み過ぎることなんてないのに、今日に限ってはどうしてか飲み過ぎてしまった。

京太郎「いや、違うか。少し浮かれてるんだよな、俺」

久しぶりの故郷に照さんと一緒に帰ってきた。
そのことで少なからず俺は感傷的、あるいは懐日的な気分になっていたらしい。

京太郎「だからって飲み過ぎるなんて、ガキじゃあるまいし」

自嘲まじりに呟く。
俺の立場はあくまで、龍門渕家主催の麻雀大会に出場する照さんの付き添いに過ぎない。
傍から見れば、それ以上でもそれ以下でもない存在だし、社会的な肩書もそうなっている。
まあ、プライベートな関係でいえば、もっと深い部分のパートナーといっても良いかもしれないけど、けれど、だからといって公私を混同していいわけじゃない。

京太郎「マネージャーがプロをパシらせるなんて何様だよ」

自嘲気味に愚痴りながら額を押さえる。
会場を抜けて夜の風に当たったことでだいぶ気分も落ち着いてきたようだ。
仕事でここにきている以上、このままここで休んでいるわけにもいかない。
照さんが来る前に、会場に戻ろうと俺は立ち上がりかけたんだが……

??「隣り、座っても大丈夫ですか?」

足に力を入れて腰を浮かそうとした絶妙のタイミングで声をかけられて、その機会を見事に逸してしまったのだった。

京太郎「えっと、はい。大丈夫ですよ」

完全にタイミングを失った俺は浮き上がりかけていた腰を再び下ろし、ベンチの端に体をずらす。

??「ふふ、ありがとうございます」

その人は微笑みながら頭を下げると、ちょこんと俺の隣りに腰掛けた。
この人も麻雀大会の出場者なのだろうか?
ふと気になって、隣人に視線を向ける。
顔はよく見えないが、腰まで伸びたさらさらな髪が印象的な女性だった。
まあ、元々淡い月明かりの下、こちらから彼女を見ると逆光になっているってのもあるんだろうけど、すごく神秘的な印象に、思わず見とれてしまったのはここだけの秘密。
そうして、きっと歳は俺と同じなんだろうな、なんて特に根拠もなく思った。

京太郎「…………」

??「…………」

互いに手を伸ばせば届く距離に座っていながら、ずっと黙ったまま月を見上げる。
俺たちの間に特にこれといった会話はない。
いや、それも当然か。
世間話をする空気でもなかったし、大体のところ俺たちは初対面同士なんだから。

京太郎「…………」

??「…………♪」

と、いつの間にか気持ちよさそうに鼻歌を歌っている隣人。
随分とマイペースな人だな、と思わないでもないけど。
けれど、どうしてだろう?
この空気、何故か嫌いではなかった。

??「随分と飲んでいたみたいですね?」

鼻歌が聞こえなくなったかと思うと、その人は唐突にそんなことを言い始めた。
本当にマイペースな人だな。

京太郎「あ、見てたんですか。あんまり強くもないのに飲み過ぎちゃって、このざまですよ、ははは」

頭をかきながら笑うしかなかった。
なんだか母親に悪戯を見とがめられた時のような懐かしい気分。
でもそれは多少の気恥ずかしさはあるものの、嫌な気分ではなく……

??「ふふっ、そんな風に謙遜するなんて随分と紳士的なんですね」

京太郎「いや、別に謙遜なんて……そんなことは――」

??「宮永プロに勧められたお酒を彼女の代わりに飲んでいたように見えましたけど?」

そう言って、その人はクスクスと笑う。
どうやら一部始終を見られていたらしい。
どうやら誤魔化しても無駄のようだと判断し、俺は正直に話すことにした。

京太郎「まあ、あの人は俺より酒に弱いですからね。でも勧められたら断れる性格でもないし――」

??「かといって無理をして飲めば体調を崩して明日の試合に支障が出かねない?」

京太郎「まあ、そういうことです。彼女が飲めない以上、俺が代わりにああでもしなきゃ酒を勧めてきたスポンサーも気分が悪いでしょうし」

二律背反というやつだ。
こちらを立てれば、あちらが立たず。
スポンサーの顔を立てつつ、照さんにも麻雀で最高のパフォーマンスをしてもらう。
そのために俺ができるということといえば、

??「そういうの、つらくないんですか?」

京太郎「いいえ、全然。それが俺の仕事ですし」

彼女の隣りを歩くと決めた俺がそれをやらなくて、誰が代わりにやるんだって話なだけで。
つらいなんて思ったことすらなかった。

??「ふふっ、随分と彼女のことが大事なんですね?」

京太郎「まあ、あの人は麻雀だけは強いですからね。だからそれ以外の部分を俺が隣りで支えてないと」

鉄は硬くなれば硬くなるほど、脆く折れやすくなるものらしいし。
それが宮永照ならきっと硬さはオリハルコン並みで、けれどそれ以外の脆さは豆腐並みなんだろうから尚更だ。
なんてわざとらしい言い訳を心の中で付け加える。
でも、

京太郎「いや、違うか。俺以外の人間に彼女の隣りを譲りたくないってのが実際のところです」

なんだかこれ以上誤魔化すのが馬鹿らしくなってきて、俺は素直に白状した。
つまりはそういうことだ。
子供じみた独占欲が俺の頑張る理由で。
ここにいる理由。

京太郎「なんて、臭い台詞ですよね」

普通ならば人に言うようなことではないはずなのに、なぜか俺は初対面の人間に本心を語ってしまい、何とも言えない恥ずかしい気分に陥る。
本当、今日の俺はどうしちまったんだろう?
自分の限界も考えずに飲んだあげく、初対面の人にこんなことまで話しちまうなんて。

??「ふふっ、素敵な理由ですね」

だというのに、からかうでもなく呆れるでもなく、彼女は眩しそうに目を細めながらそんなことを言う。

??「貴方にそんなに思われるなんて、ちょっとだけ宮永プロが羨ましいな」

社交辞令というには、彼女の言葉に少し感情がこもりすぎているように思えたのは気のせいだろうか?
あるいは俺がそう思い込みたいだけじゃないのか?
なんて意味のわからない自問自答。

??「――たまにね、もしかしたらあったかもしれない現在(いま)について考えることがあるんですよ」

京太郎「もしかしたらあったかもしれない現在?」

??「ええ、そう。あのとき、自分の元から離れていく幼馴染を引き留めていたらどうなってたんだろう?」

聞き返す俺に、彼女は昔を懐かしむように呟き始める。

??「あるいは勇気を出して追いかけていたら、また違った現在があったんじゃないかな、なんて都合のいいことを」

そう言って寂しげに彼女は笑った。
きっとこの女性にとって、その幼馴染は何者にも替え難い大切な存在だったんだろう。

??「ふふっ、なに言ってるんだろう、私。いい歳して、こんな妄想するなんておかしいですよね?」

京太郎「それは――」

果たして何を意味する話だったのか。
多分、俺には知る資格も訊ねる権利すらない話で。
でも、

京太郎「おかしくなんてないと思いますよ」

だからこそ俺は迷いなく言い切る。

京太郎「俺もたまに思いますよ。あのとき、幼馴染の傍を離れなければ、あるいは彼女のところに戻っていれば、もしかしたら今とは違う自分がいたんじゃないかって」

現在を生きている俺たちは過去を懐かしむことしかできない。
過ぎ去った過去を変えられないのなら、

京太郎「だから、そんな都合のいい妄想をするくらい別にいいんじゃないかな?」

俺は朧に浮かぶ月を見上げながら、自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

??「ふふっ、なんだか私たち似た者同士ですね」

京太郎「確かに。言われてみればそうですね」

それがおかしくて互いに笑い合う。
ひとしきり笑った後、隣人は立ち上がった。

??「ふぅ、少し長話し過ぎちゃったみたいですね。そろそろ戻らないと」

京太郎「もうそんな時間ですか」

時計を見ると思った以上に話し込んでいたようだった。
特別楽しいというわけでもなかったけど、どこか安心できる、そんな時間だった。
と、

??「ああっ、そうだっ。大事なことを言うの忘れてました」

京太郎「急にどうしたんです?」

突然、大声を上げられて、俺は困惑しながら訊ねた。
それに対し、

??「宮永プロに伝えておいてもらえますか?」

彼女は少し悲しそうな顔をした後、

??「今回は負けたけど、試合じゃ負けないよって」

まるでいたずらっ子のように笑って言った。

京太郎「……えっと、どういうことでしょうか?」

思わず疑問符を浮かべる俺に、彼女は続けて言う。

??「ふふっ、そういうところは相変わらず鈍いんだね」

どこかで見たことのあるような笑顔。
幼いころからずっと一緒にいて、けれど、ある時を境に見失ってしまった笑顔。
まさか……
なかなか上手く言葉が出てくれない。
悪戯っぽく笑うその顔に、俺はすべてを思い出す。
どうして忘れていたのか。
どうして気付いてやれなかったのか。

??「ようやく思い出してくれたみたいだね。じゃあ、これも伝えておいてくれるかな?」

先ほどまで浮かべていた笑みを真剣なものに変え、
そうして、

??「――お幸せに、お姉ちゃん、それに京ちゃんも」

にっこりと花開くような笑みを浮かべて幼馴染だった少女はそう言った。

びゅぅっと風が吹く。
思わず目を閉じてしまった俺が次に目を開けると、

京太郎「……言うだけ言って勝手にいなくなりやがって」

そこには誰もいない月明かりに照らされた花咲く庭園だけが広がっていた。

照「……お待たせ、龍門渕さんとお話ししてたら、少し時間が――どうしたの、京ちゃん?」

京太郎「ん? 俺、そんなに変かな?」

怪訝な顔をしている照さんに、俺は苦笑気味に訊ねる。

照「なんだか、嬉しそうな顔してる。もう気分はいいの?」

京太郎「ああ、そっか。そういえば……もう、大丈夫だよ」

ずっと座っていたベンチから立ち上がり、俺は照さんへと向き直る。
月明かりの下、あの頃から比べるとわずかに伸びた彼女の髪が風になびいて揺れていた。

京太郎「……やっぱり姉妹なんだよな」

先ほどあいつはもしもの話をした。
俺とあいつについて、もしもの話を。
でも、
それより以前にあった選択肢。
あいつが照さんと別れずに済んだ選択、もしもそんなものがあったなら――

京太郎「いや、それこそ今さらな話か」

選択の時は過ぎた。
そうして俺たちは今を生きている。
だから、あの時の選択を悔やむことはあっても、今を否定することだけはしてはいけない。
あいつもそれがわかっているからこそ、名前を名乗らずに俺の前を立ち去ったんだろう。

照「京ちゃん、何かあったの?」

京太郎「……懐かしい奴に会ったんだよ。そいつから照さんに伝言」

照「私に?」

頷き、俺は言葉を続けた。

京太郎「『今回は負けたけど、試合じゃ負けないよ』ってさ」

普通なら何を言っているのかわからなような言葉だ。
事実、俺はまだあいつが言ったこの言葉の真意を掴みかねている。
だけど、だからこそ姉妹である照さんならわかるのだろうか?
そんな期待を込めて、この言葉を口にした。

照「そう。そっか……ふふっ、じゃあ、試合も負けられないね」

すべてを理解したように嬉しそうに照さんは笑っていた。

京太郎「あの、照さん」

どういうことなのか訊ねようとして、

京太郎「いや、やっぱりいいや」

結局、俺はこれ以上詮索するのをやめた。
きっとこれは姉妹にだけ伝わる暗号のようなものなのだろう。
だとしたら、これ以上訊ねるのは野暮というものだ。
それに、あくまでこれはついでだ。

京太郎「ああ、それともう一つ伝言を預かってるんだけど」

照「もう一つ?」

先ほどの伝言が妹から姉に対する宣戦布告だとしたら、
これは――
あいつが浮かべていた花開くような笑みを思い出しながら、俺は口を開く。

京太郎「『お幸せに、お姉ちゃん』だってさ」

これはきっと妹から姉に向けての祝福の言葉。

照「……え?」

呟く照さんの瞳から、つぅと一滴の涙がこぼれ落ちる。
自分が泣いていることに気付いていないのか、照さんは困ったように俺の顔を見つめたままだ。
俺は一歩、照さんに近付き、涙を指で拭い、そして訊ねる。

京太郎「照さんは今――幸せですか?」

答える代わりに、照さんは初めて想いを告げたあの時みたいに太陽のような笑顔で笑った。

そんな彼女の笑顔を見ながら、
この世界には森林限界を超えて咲く花があるという。
ならば、どんなときでも輝き続ける俺だけの太陽があってもいいんじゃないか、なんて身勝手なことを俺は思った

照「京ちゃん、そろそろ戻ろう」

京太郎「ああ、そうだな。急がないとパーティーがお開きになっちまう」

彼女が伸ばしてきた手を自然に取る。
触れた部分から伝わってくる彼女の手のぬくもり。
壊れないようにきゅっと握りしめながら、いま目の前にある幸せを噛みしめるように俺は花咲く庭園を後にした。

エロを期待してた人には申し訳ない。
こういうポエム臭くて後で見たら悶絶するようなのをたまに書きたくなる、ていうか書いた。


偶然かは知らんが、二つのスレで菫の逆レイプが見れるのか…

>>94 シチュエーションが被らないようにしたいので詳細

題材が違う上にシチュエーションもここと絶対にかぶらないから心配しなくても大丈夫
どうしても気になるなら魔物娘で検索をかけてみてみるといい
文章を書く参考にはなるはず

>>98 気付かなくてスルーしてたけど、面白いスレを教えてくれてありがとう。
エロくてテンポが良くて文章が上手いスレってのはいいね。
あとガイトさんとラブラブえっちしたい。しない。

菫さん逆レイプ書いたけど、思った以上に変な方向に行った。
正直、前回と毛色が違うので、それでも俺は別にかまわないぜって人だけ読んでほしいかも。
逆レイプからの和姦なんておかしいですよカテジナさんと思うわけですよ。

中学を卒業と同時に上京し、白糸台麻雀部に入部して一か月。
厳しい練習にもようやく慣れてきて、他の部員とも仲良くなってきた今日この頃。
しかし俺には一つの悩みがあった。

菫「おい、須賀! 頼んでいた牌譜の資料はどこにあるんだ?」

京太郎「え? 資料? あっ、す、すいません! 頼まれてたの忘れてました……」

菫「忘れてたって……もう入部して一か月だぞ。いつまで新入部員気分でいるつもりだ?」

京太郎「すみません。す、すぐに取ってきますから!」

平身低頭の勢いで頭を下げる。
まあ、見ての通り、麻雀部の部長、弘世菫さんによく怒られることが目下のところ俺の悩みだった。

菫「待て、今から資料室のカギを職員室に取りに行っては時間がかかる」

京太郎「確かに、そ、そうですけど……」

弘世部長の言うことはもっともだし、頼まれごとを忘れていた俺が悪いんだけど、でも、だったらどうしろっていうんだ?

菫「だからな……こほんっ、ほら、私が預かっている資料室のスペアキーを貸してやろう」

何故か俺から目を背けつつ、部長は顔を少し赤くしながら言った。

京太郎「えっと、あ、ありがとうございます」

部長の態度がおかしいのは気になるけど、俺なんかが気にしても仕方ないか。
鍵を受け取ろうと手を伸ばしたんだが、

京太郎「あの、弘世部長、カギを……」

なぜか部長はなかなかカギを手放してくれない。
俺、なにか気に障るようなことをやったっけ?

菫「須賀、私から頼んでおいて今さらだが、牌譜の場所はちゃんとわかっているのか?」

京太郎「あ、えっと、それは……一応、大会ごとに資料分けされてるんですよね? だったら、たぶん大丈夫だと思いますけど」

菫「多分じゃダメだ!」

京太郎「す、すみません!」

怒鳴られて条件反射で俺は頭を下げる。
確かに今のは俺が悪かった。
頼まれごとを『たぶん大丈夫だろう』なんて適当に済ませようだなんて、確かに失礼な話だった。

菫「す、すまない。怒鳴るつもりはなかったんだ」

京太郎「いえ、気にしてませんから。それなら、誰か詳しい人と一緒に行かないとな……」

菫「詳しい人、か。それについてなんだが、こんなことを新入部員のきみに頼んだこちらにも不手際があったわけだし、この際、私が一緒に――」

京太郎「それには及びませんよ」

菫「いや、だが――」

京太郎「そんなに心配しなくても大丈夫ですって」

さすがにこんな雑用で部長の手を煩わせるわけにはいかない。
誰か適任者がいないかと部室を見回していると、

淡「ふーん、ふんふーん♪」

京太郎「おっ、淡。いいところに」

淡「ん? きょーたろーじゃん、どうしたの?」

機嫌良さそうに鼻歌を歌ってたところから察するに、

京太郎「対局終わったんだろ? だったら、今から資料室に行くんだけど、牌譜探すの手伝ってくれないか?」

淡「えー、やだやだ。面倒くさーい」

人が頭を下げて頼んでいるというのに即答かよ。
まあ、この反応を予想してなかったわけじゃないけど。

菫「ほら、淡もこう言ってることだし、私が――」

淡が断ると見るや、何かと自分が付いてこようとする弘世部長。
大したミスじゃないのに、さっきのことを気に病んでるみたいだ。
ここは一つ、俺が男を見せないとな。

京太郎「部長、大丈夫ですから。淡、そう言わずに手伝ってくれよ。帰りにまたケーキ奢ってやるからさ」

菫「なっ!? ケーキだと!? しかも一緒に行ったことがあるだと!?」

京太郎「いや、たまにですよ。ごくたまに。麻雀で負けた罰ゲームとかで」

何故か盛大に驚いている弘世部長に勘違いされないように、前もって説明しておく。
と、

淡「そんなに私とケーキが食べたいの? まったくもう、きょーたろーは仕方ないなー」

にへら、と表情を崩し、これまた何故か弘世部長に向けて、ちらっちらっと挑発するような笑みを浮かべる淡。
このくらいで勝ち誇るなんてちょろい奴だな。
ケーキに釣られて頷く淡を見て俺は思わず苦笑する。

京太郎「はは、そういうことにしとくよ。それでは弘世部長、すぐに取ってきますから待っててくださ……って、あの、弘世部長?」

菫「――なんだ?」

応える弘世部長の声は普段より1オクターブほど低い。
この感じ……もしかして、というか、もしかしなくても怒ってらっしゃいます?

菫「怒ってなどいない! いいから、とっとと資料を持ってこい!」

京太郎「は、はいぃっ」

怒鳴られるようにして俺と淡は部室を飛び出した。

淡「スミレってばカリカリしてて、やだよねー?」

京太郎「はぁ……弘世部長の気に障るようなことしたかなぁ?」

溜め息交じりに呟く。
ここ最近、部長を怒らせてばかりの気がする。
牌の扱い方とか、麻雀の勉強方法、果ては制服の着崩し方まで、注意されない日が珍しいくらいだ。

京太郎「俺、目の敵にされるくらい弘世部長に嫌われてるのかな?」

淡「んー、そんなことないと思うけど?」

京太郎「でも、あんなふうに怒られるの俺だけだし、やっぱり麻雀が弱いから邪魔だと思われてるんじゃないのか?」

淡「あはは、確かにきょーたろーは超が百回付くくらい超麻雀弱いけど……」

うっ、真正面からオブラートに包まれずに言われると、いくら自分が弱いって自覚していてもグサッと来るな。

淡「でも、きょーたろーが頑張ってるのは私もテルも知ってるし、それに一番きょーたろーのことを見てるのはスミレだと思うけどなー」

京太郎「確かに視線は感じるけど、あれって俺がミスしないように見てるだけなんじゃ……」

淡「うーん、そういう態度が余計にスミレを怒らせるんだと思うんだけど」

などと淡は意味のわからないことを言い始める。
こいつ、実は適当なこと言って俺をからかってるだけなんじゃ……

淡「そんなわけないって。ほら、急がないとスミレにまた怒られるよ!」

京太郎「あ、ああ、そうだな」

まあ、俺なんかが気にしても仕方ないか。
そんな風に自分を無理やり納得させて、俺は資料室へと急いだ。

そうして部活終了後。

菫「ほらっ、須賀っ。だらだら動いてないで、きびきび動く!」

京太郎「す、すみません」

資料を抱えた弘世部長の後ろで資料を並べ直しながら俺は頭を下げる。
結局、あの後、思った以上に資料探しに手間取り、俺と淡は弘世部長に怒られてしまった。
で、こうして部活が終わった後、罰として資料室の整理を手伝わされているわけなんだけど、

京太郎「でも、淡は帰して良かったんですか?」

元はといえば、資料探しに手間取ったのも淡が適当なことばかり言って、俺の邪魔をしてきたのが原因なんだが。
何故か部長は淡は帰らせて、俺だけを残したのだった。

菫「なんだ? きみも淡と一緒に帰りたかったのか? そういえば、ケーキを一緒に食べる約束をしていたな?」

京太郎「いえ、そういうわけじゃないですけど。でも、わざわざ淡の代わりに部長が残る必要はないような……」

ただでさえ、部長から嫌われてるのがわかってるのに一緒に資料整理なんて、何のいじめだろう?
などと心の中で思っていたのが伝わったのか――

菫「なるほど、きみは私と一緒にいるのが嫌で嫌で仕方ないらしいな」

資料を机の上に置くと、弘世部長はキッと俺を睨み付けてきた。
ちょっと、いや、かなり怖い。
背は俺の方が高いけど、弘世部長は普通の男よりもタッパがあるし、何より名門白糸台麻雀部の部長としての威厳なのか、下手なヤクザより威圧感があった。

京太郎「そ、そういうわけじゃないんです。ただ、淡だけ先に帰したのは何でなのかなーって疑問に思っただけで……」

菫「資料の整理が終わるころには日が暮れているだろう。この辺りは治安がいいとはいえ、女子部員が一人で夜道を歩くのは危ないから先に帰した。それだけだ」

弘世部長はぶっきらぼうに言う。
この態度、なんというか怒ってるというか、むしろ拗ねているような……

京太郎「っていうか、だったら後は俺が一人でやっておくんで、弘世部長も帰ってくださいよ」

菫「なっ!? 私が邪魔だというのか?」

京太郎「違いますって。部長が言ったんじゃないですか、女の子が一人で夜道を歩くのは危ないって。だったら、部長も早く帰らないと」

菫「……べ、別にそんな風に私に気を使う必要はない! 大体、私みたいな大女を襲うような物好きなんているはずが――」

京太郎「え? 俺は弘世部長みたいな綺麗な人なら全然OKですけど……」

何気なく俺がそう言った――次の瞬間、

菫「わかった。そんなに言うなら証明してみせろ」

俺の体は抵抗する間もなく、弘世部長に押し倒されていた。

京太郎「ちょっ、ひ、弘世部長? お、落ち着きましょうよ。この体勢まずいですって」

あまりのことに思考が付いていかず、俺はそんなことを口走っていた。
まずい、まずい。
これはマジでまずいですって。
などと馬鹿みたいに焦りながら、しかし、その間も俺は頭の中で、
ああ、弘世部長って間近で見るとやっぱり綺麗なんだなとか、
弘世部長の髪、すっげー良い匂いがするとか、
乗っかられてるせいか、おもちが押し付けられてて柔らかいなーとか、
取り留めのないしょうもないことを考えているわけで。

菫「須賀、なんだその顔は? 私の太ももに硬いのをぶつけておいて何か言うことはないのか?」

俺の股間にぐりぐりと太ももを擦り付けながら、弘世部長は俺の耳元でささやく。
ヤバい、なんだこれ?
まずいと思う俺の気持ちとは無関係に、どんどん元気になっていく俺の分身。
この正直者の変態めっ。

京太郎「こ、これは違うんです。条件反射というか、弘世部長に欲情してるとか、俺はそんなつもりじゃなくて……」

しどろもどろに答える俺に対し、

菫「……ほぅ、そんなつもりもないのに、きみは勃起するような変態ということか」

まるでゴミを見るような目で見下ろしてくる弘世部長。
その全てを射抜くような視線が怖くて、
俺はただひたすらに怖かった。
なのに、その視線に魅入られたかのように目を閉じることができない俺はどうしようもなく、駄目な奴なんだろう。

菫「ふふ、須賀、知っているんだぞ、私は」

京太郎「え……何のことですか……?」

菫「きみ、部活中に他の女子部員をいやらしい目で見ているだろう?」

京太郎「は!? そんなことあるわけ――うぐっ……」

弘世先輩は最後まで言わせてくれない。
元気になっていた逸物に膝を擦り付けられ、俺は不本意ながら呻き声を上げてしまう。

菫「なぁ、だったらこの勃起しているモノは何だ!? これが何よりの証拠じゃないのか?」

京太郎「い、いや、証拠って……」

む、無茶苦茶だ。
この人、俺の話を聞くつもりなんて最初から全然ないじゃないか。
その証拠に弘世部長は口で俺を糾弾しながら、股間に膝を擦り付けてくるのをやめない。
いや、まあ、それだけならまだしも、あまつさえ、おもちを押し付け、まるで俺を馬鹿にするかのように体を密着させてくる始末。
何ですか、この状況?
何なんですか、このシチュエーションは?
ああっ、もうっ、くそっ、こんなことされたら――

京太郎「し、仕方ないじゃないですか、俺だって男なんだから!」

菫「ふん、ようやく認めたな。部活中に汚いモノを勃起させて、あまつさえ部長である私にまで欲情するとはな」

京太郎「だ、だから、それは違うって言ってるじゃ――」

菫「何が違うんだ! この変態! きみのような変態は――」

弘世部長は話すら聞いてくれない。
本気で怒っている。
ああ、これってもしかして――
俺の頭に『退部』の文字がちらつく。
くそっ、くそっ、変態の濡れ衣を着せられたあげく、勃起のせいで退部なんて、そんなの……

菫「私が勃たなくなるまで搾り取ってやるしかないじゃないか」

京太郎「………は?」

俺がその言葉の意味を理解できず困惑する中、部長は発情した雌の表情を浮かべ、そう宣言したのだった。

菫「ほう、これが男の性器というものなのか……」

ズボンを脱がされ、むき出しになった俺の逸物をしげしげと眺めながら弘世部長は感慨深げにつぶやく。
そんな至近距離で見つめられると、息がかかってこそばゆいというか、恥ずかしさのあまり死にたくなるというか。

京太郎「くっ、弘世部長、これ以上は――」

けれど、俺は逃げることすら適わない虜囚の身となっていた。

菫「どうだ? かなり綺麗に『ロン(物理)』が極まったからな。まだ体が上手く動いてくれないだろう?」

俺の耳元に吐息をかけるように部長がささやく。
実は先ほど、「搾り取る」宣言してきた弘世部長の体を押しのけ、逃げ出そうとした俺だったんだが、背中を向けた瞬間、『ロン(物理)』を食らって昏倒してしまったわけで。
そういう事情もあって、今はまともに体を動かすことさえできない状態なのだった。

京太郎「ぶ、部長、俺をどうするつもりですか?」

菫「だから言っているだろう。部活中に勃起しないように私が搾り取ってやると、んっ、ちゅっ」

俺の股間の逸物を手に取ると弘世部長は愛おしげにキスした。

京太郎「うっ、部長……」

信じられなかった。
あの部長が俺なんかの汚い肉棒を嬉しそうに弄っている……
いや、これは夢だ。
そうだ、俺の妄想が作り出した夢に違いない。
想像すらしたことのない目の前の非現実的な光景に脳みそが現実逃避しかけるが、

菫「んっ、ちゅっ、ふふっ、きみのコレは硬くて熱いな。男のコレはみんなこうなのか? それともきみのだけが特別硬くて熱いのかな?」

竿を握る部長の手の柔らかい感触と、カリを舐め上げる舌の艶めかしい感触が、俺にこれが現実なのだと突き付けてくる。
どうして部長がこんなことを?
俺のことが嫌いじゃないのか?
頭の中でそんな疑問が浮かんでは、そのたびに股間への刺激を受けて、快感とともに霧消していく。

京太郎「き、汚いから、やめてくださいって。こんなところ誰かに見られでもしたら――」

菫「おいおい、きみが勃起させているのが悪いんだろう? それともきみは部活中に勃起した姿を人前に晒して、白糸台麻雀部に恥をかかせるつもりなのか?」

まるで鼠の手足をもいで、いたぶる猫のように目を細めると、弘世部長は俺のモノを美味そうに口へと含んでいく。

京太郎「くっ、あっ、や、だ、ダメですって。そんなにされたら、俺……」

俺の意思に反して、口から情けない声が漏れ出る。
体はろくに動いてくれないのに、股間だけは自分の存在を主張するように元気で――
弘世部長はそれを知ってか知らずか、俺の気持ちを弄ぶように口の中で逸物をいたぶり続ける。

菫「じゅっ、ずっ、じゅるるっ、ははっ、この変態め、口では殊勝なことを言いながら全然勃起が収まらないじゃないか。ほら、どうしてほしいんだ?」

部長は自分の唾液まみれになった俺の逸物を無遠慮に手で擦りあげる。
そこにはテクニックも労りもない。
ただ乱暴にしごいているだけだ。
なのに、どうして……

菫「ほらっ、どうした? どうしてほしいか言ってみろ」

京太郎「くっ、うっ、うぅっ」

声など出すものかと必死で堪えているのに、思わず漏れ出る声。
情けなくて死にたくなる。
何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ……
犬畜生にも劣る扱いを受けているというのに、どうして――こんなにも気持ちが昂るんだ。

菫「そうか。須賀は乱暴にされるのが好きなんだな。ほらほらっ、ビクビクしてきたぞ、どうした? 射精するのか? いいぞっ、出してみろっ」

京太郎「やっ、やめてくださいっ、それ以上されたら、我慢が――」

菫「いいから我慢せずに出してみろと言ってるんだ! ちゅっ、じゅ、あむっ」

亀頭にかぶりつかれ、ただでさえ敏感になっていたところに尿道口を舌でほじくられる。

京太郎「やばっ、うっ、くぅっ」

瞬間、理性の限界を焼き切るような射精感が俺を襲った。
我慢しようとしても止まらない。
尿道口を責めていた舌を押しのけ、俺の精液が部長の口内へと放たれる。

菫「うぷっ、くっ、うぐっ、ごほっ、ごほっ」

突然の射精に驚いたのか、口内へとぶちまけられた精液を吐き出しながら部長は咳き込む。
その間もびくん、びくんと何度も脈動を繰り返しながら、俺の逸物は部長の顔や髪、制服にも精液をまき散らしていった。

菫「はぁっ、はぁっ、こんなに口の中に出すなんて、私の口を妊娠させるつもりか?」

精液を唇の端から垂らしながら、弘世部長はとろんとした目で俺を見ている。

京太郎「うっ、うぅっ、どうしてこんなことするんですか?」

女に辱められたという恥ずかしさと悔しさ、そして強制的に与えられる快感に勝てずに射精してしまった罪悪感。
かつてない絶頂とともに迎えた最悪の気分。
泣きたい、なのに、気持ち良すぎて泣けない。
そんな吐き気のする矛盾。

菫「どうしてだと? 君が勃起しているのが悪いんだろう! ほらっ、見てみろ。今こんなに出したばかりだというのに、勃起が収まるどころか、どんどんひどくなっているじゃないか」

射精を終え半勃ち状態となっていた俺の肉棒を乱暴に掴むと、弘世部長はカリ首に爪を立てる。

京太郎「いっ、痛いですっ。つ、爪を立てないで……」

菫「何を気持ちよさそうな声を上げている? こうなったらもっとひどい罰が必要だな」

京太郎「ひどい罰……?」

こんな屈辱を受けたっていうのに、これ以上の罰がまだあるっていうのか……

菫「ほら、これで挟んできみのモノを窒息させてやろう」

胸を強調するように持ち上げると、部長は制服を脱いでいった。

あの、もしかして、もしかしなくても、これっていうのは胸のことですか!?
たった今、凌辱すると宣言されたばかりなのに、俺の目は無意識のうちにその光景にくぎ付けになっていた。
くっ、これからさらなる辱めをうけるっていうのに……これが逃れられない男の業ってやつなのか。

菫「ほら、きみの大好きなおもちだぞ」

ブラジャーを付けたままの胸を強調するように腕で持ち上げながら、弘世部長がにじり寄ってくる。
下着を付けたままでもわかる。
大きくて形の良いおもち。
男ならホモでもない限り、十中八九しゃぶりつき、かぶりつきたくなるような美乳が目の前にぶら下がっていた。

京太郎「く、う……べ、別に好きってわけじゃ……」

菫「部活中にきみが私の胸をちらちら見ていたのに、本当に気付いていなかったとでも思っているのか?」

俺の逸物に自分の胸を押し付けながら、弘世部長は俺を小馬鹿にするように微笑む。

菫「ふふっ、私の胸に触れた途端、きみの分身は嬉しそうに震え始めたぞ。そんなに胸が好きなのか?」

何を馬鹿なことを!
好きじゃない男なんているわけがないじゃないか!
大きなおもちが嫌いな男なんているとしたら、そいつは生きているべきじゃない。
ああ、そうだよ、生まれてきたこと自体が間違いで罪なんだ、死んじまえばいい!

京太郎「好きですよ、大好きですよ! ああっ、もうっ、仕方ないじゃないですか。俺だって男なんだから、大きいおもちが気になるんですよ!」

菫「ほう、認めたな。なら、こうして挟まれるのはどうだ?」

悪戯っぽい笑みを浮かべると、弘世部長は俺の逸物を胸と胸の谷間へと挟み込んでいく。

京太郎「うっ、あっ、な、何だこれ? 柔らかくてあったかくて……」

手で乱暴にしごかれたり、口の中で弄ばれるのとはまるで違う未知の感覚に頭の奥が蕩けそうになる。

菫「気持ちいいのか? なら、このまま胸でしごいてやろう。ほらっ、ほらっ、ふふっ、きみのが精液まみれになっているからよく滑るぞ」

京太郎「うっ、くぅっ、や、やめてください、部長……」

菫「ち○ぽをビクビクさせながら言っても説得力がないぞ。ほら、もっと滑りが良くなるように唾を垂らしてやろう。どうだ、気持ちいいんだろう?」

口の中に溜めた唾を自分の胸の谷間へと垂らしていく弘世部長。
それが俺の逸物がまき散らしていた精液と先走り汁と混ざり合い、潤滑油となっていく。

菫「ふふっ、気持ちよさそうな顔をしているな。こんなこと照や淡にはできないだろう。ほらっ、私の胸に挟まれて気持ちいいと言えば、許してやらんこともないぞ」

京太郎「ぶ、部長、もう、やめてく――うっ、うぅぅっ」

菫「誰がそんなことを言えと言った? ほらっ、言えっ。気持ち良くて射精しそうなんだろう?」

京太郎「だ、駄目です。弘世部長、こんなことは――あっ、うっ、あぁっ」

菫「また射精しそうなんだな? ほらっ、我慢せずに私の胸にぶちまけてみろっ」

京太郎「くっ、うっ、うぅぅ~~~っ」

声にならない快感とともに二度目の絶頂を迎え、俺は盛大に部長の胸へと射精した。
くそっ、くそっ、何でこんな……
悔しい。
何の抵抗もできずに、部長にやりたい放題されて、ただ射精するしかない自分が。
そして、その屈辱さえも快感に置き換えようとしている自分自身が。
どうしようもなく情けなくて、悔しかった。

菫「ふふっ、わざとらしくそんな悲しそうな顔をする必要はない。きみは口では綺麗事を言っておきながら、その実、見境なく射精するような変態なんだから」

京太郎「ち、違いますっ。俺は――」

菫「何が違うんだ? 私のブラジャーを精液まみれにしておいて……ああっ、こんなにぶっかけられたら汚くてもう使えないじゃないか」

そんなことを言いながらブラジャーを外し、顔をしかめながら精液の匂いを嗅ぐ部長。
形の良い大きめの乳房とピンク色の勃起した乳首が俺に向けて露わになる。

菫「なんだ? そんなに私の胸が気になるのか? ほら、吸いたいなら吸っていいんだぞ」

京太郎「別にそんなことは……」

菫「遠慮するな。ほら、股間だけじゃなく、きみの顔も挟んでやろう」

俺の頭を掴むと部長は抱きかかえるように、胸の中へと導いた。
顔中を包む柔らかな感覚と、むせ返るような雌の匂い。
頭がおかしくなりそうだった。
それこそ胸にぶっかかった精液が顔に付いてきても気にならないほどに。

菫「はぁ、はぁ、今度はこっちも気持ちよくしてくれ」

立ち上がると部長はスカートをめくり、ショーツを俺の鼻先へと近づけてくる。

京太郎「ぶ、部長、こ、これ以上はまずいですって……」

鼻腔をくすぐるこれまでとは比べ物にならないほど濃い雌(メス)の匂い。
今すぐ、しゃぶりつきたい衝動に駆られる。
それが行動にまで発展しなかったのは、最後に残った理性が押し留めていたのか、それとも俺がただ臆病なだけか。

菫「やれやれ、そんなことを言いながらも、きみのコレは私の膣内に入りたくて仕方なさそうだぞ?」

俺の煮え切らない態度に呆れたような笑みを浮かべると、弘世部長は俺の硬直した肉棒を握る。

京太郎「う、あっ……」

思わず声が漏れる。
全然気付かなかったが、俺は相当興奮しているようで――
くっ、二回も出したっていうのに、それを忘れたように俺の逸物は勃起していた。
いや、むしろ射精し続けたことでタガが外れたように猛り狂っていた。

菫「ほら、私の体を犯したくて堪らないのだろう? んっ、なんて硬くてやらしい形をしているんだ。こんなのを挿れられたら、絶対に壊れてしまうじゃないか……」

恍惚とした笑みを浮かべながら、部長は下着越しに性器同士をこすり合わせていく。

京太郎「あっ、やっ、やめっ、うぅっ……」

ショーツ越しでもわかるほどに、部長の秘部はぐちょぐちょに濡れていた。
下着を隔てて、俺の先走りと部長の愛液が合わさり、糸を引く。

菫「ああっ、またビクビクしてきた。先っぽから先走りが漏れてきてる……そんなに私を犯したいのか?」

犯したくて堪らない。
この人の中に入って思う存分に貪り、この人の膣内を、子宮を、俺の汚液で埋め尽くして穢し尽して孕ませてやりたい。
その光景を想像するだけで込み上げてくる射精感。
頭がおかしくなりそうだった。
くそっ、くそっ、くそっ、
けれど、俺の最後に残った理性がそれだけはダメだと言っている。

京太郎「うっ、だ、駄目ですっ。こういうのはちゃんと好きな人と……」

菫「うるさいっ! 部長命令が聞けないのか!」

京太郎「聞けません! こんなの絶対おかし――むぐっ、んっ」

菫「ちゅむっ、んっ、んんっ」

突然、弘世部長の顔が近付いてきたかと思うと、そのまま唇が重ねられ塞がれてしまった。
あまりのことに思考が追い付かず困惑する俺。
口内に部長の舌が侵入してくる。

菫「んっ、ちゅっ、れるっ、ちゅっ」

頭がぼーっとしてきて、抵抗する気力が薄れていった。
そうして、肉棒の先端が温かい何かに包まれていく感触とともに、

菫「くっ、うっ、うぅっ」

弘世部長の口から苦しげな声が漏れる。

菫「わかるか、須賀。きみの肉棒が私の膣内に挿ってきてるのが……ふふっ、照でも淡でもない。きみの初めての相手は私だ、ははっ、ざまあみろっ、んっ、くっ」

やけくそのように笑い、俺がそれに何の言葉も返せずにいると、再度、唇を合わせて部長は一気に腰を下ろした。

菫「んっ、あっ、うっ、うぅ~~~~」

必死に痛みを堪えるように俺の体にしがみつく部長。
繋がった部分では膣内が初めての感触に驚いたように収縮を繰り返していた。
この感覚はもしかして、もしかしなくても、
部長の初々しい反応から俺はすべてを察した。

京太郎「あの、部長も初めてだったんですか?」

菫「……ひゃっ、ひゃったらどうした?」

痛みで呂律もまだ上手く回らないくせに、涙目で強がる部長。

京太郎「な、何でこんなことを――」

意味がわからなかった。
部長は俺のことを目の敵にして、あげくにめちゃくちゃに辱めるくらい大嫌いなはずなのに、

京太郎「……初めてが俺なんかでよかったんですか?」

菫「……くっ、う、自惚れるなよっ、私だって本当は不本意なんだ」

京太郎「だ、だったら何で……」

菫「うるさいっ、うるさいっ、仕方ないだろう! きみが悪いんだ、きみがいつも――」

京太郎「だから、一体、俺の何が気に入らないん――ぐっ、うっ、苦し……」

訊ねようとした瞬間、首を絞められた。

ヤバい、この人……本気だ。
締め上げてくる部長の手は本気で俺の首を握り潰そうとしているかのように食い込んできている。
まずい――意識が……

菫「くっ、はっ、ははっ、何が気に入らないかだと? 私はな、きみのそういうところが気に入らないんだよっ」

京太郎「ぶちょ……う、やめ……」

菫「苦しいのか? 苦しいんだな? だがな、私だってずっと苦しかったんだからなっ! ほらっ、苦しませてる詫びにこっちを気持ち良くしてやる!」

俺の首を締め上げたまま、部長は腰を浮かせ、そしてまた下ろすピストン運動を開始した。

菫「くっ、うぅっ、痛いっ、痛いぞっ、須賀、お前は気持ち良いかもしれないが、私は痛くて堪らない。これがセックスなのか? こんな痛いだけの行為が! こんなものが愛の営みだというのか!? こんなものがっ!」

苛立ちをぶつけるように部長はさらにピストンを激しくしていく。
そのたびに部長は苦痛と恍惚の入り混じったような声を上げ、黒髪を振り乱し、資料室にパチュンパチュンと卑猥な音が響き渡った。

菫「はぁっ、うっ、くぅっ、女にこんな痛い思いをさせておいて、自分だけ気持ち良くなろうとは、本当にきみは変態だなっ。おい、何か言ってみろっ!」

そう言って、部長は俺の首を絞めていた手を離す。

京太郎「がはっ、ごほっ、ごほっ、うっ、ぐっ、がはっ……」

久しぶりに首を圧迫から解放され、空気を吸い込もうとしたが、上手くできずに咳き込む。
苦しい、苦しくて頭がぼーっとする……だというのに、股間からダイレクトに伝わってくる快感は遠慮なしに俺の快楽中枢を犯していって――
鯉のように口をパクパクさせながら、少しでも酸素を取り込もうと俺はもがく。
軽く酸欠状態に陥っているせいか、咳き込み、だらしなく口からよだれをこぼし、鼻から鼻水を垂らして必死に喘いだ。

京太郎「はぁっ、はぁっ、うっ……げっ、げぇっ、ごほっ」

ぜぇぜぇと必死に酸素を取り込みながら、俺は涙がこぼれそうになるのを必死に堪える。

菫「そんなに苦しかったか、須賀、どんな気持ちだ? 私に良いように犯され嬲られおもちゃにされて、悔しいか? むかつくか? 私のことが憎くて堪らないか?」

俺はそれに対し――

京太郎「…………」

――答えられなかった。

ここまで辱められたというのに、俺はそれでもまだ目の前の女性を本気で憎んだり、嫌ったりできないでいた。
もちろん裏切られたという気持ちはある。
たとえ部長に俺がどれだけ嫌われていたとしても、尊敬する気持ちはずっと持っていたし、憧れもしていた。
なのに、その想いをこんな形でめちゃくちゃに壊されたんだ。
悔しい気持ちもあるし、裏切られて悲しい気持ちもある。
けれど、それ以上の気持ちが湧いてこなかった。
俺はこの人のことが――

京太郎「……部長、もうこんなこと……やめてください」

菫「ははっ、今さらそんなことを言われてやめるはずがないだろうっ。ほらっ、んっ、あっ、こうして動いてやるたびにきみの肉棒は気持ちよさそうに喜んでいるぞっ、くっ、んんっ」

京太郎「部長……」

菫「――何だっ、その目は!? 須賀のくせにっ、気持ちいいんだろう! ずっと嫌ってた女にこんな風に犯されて感じてるんだろう! ははっ、変態めっ、きみの初めては私のものだっ! きみの童貞は私に奪われたんだよっ。残念だったなっ、淡じゃなくて。それとも照の方が良かったか?」

ぐちゅぐちゅと淫猥な音を響かせ、めちゃくちゃに腰を振りながら、激昂したように部長は言い放つ。
犯されて、
めちゃくちゃにされて、
被害者は俺のはずなのに、
傷付いているのは俺ではなく、むしろ――

菫「だから――そんな目で私を見るな! 女に犯されて射精しそうなんだろう! ほらっ、出せっ! 情けない劣等遺伝子を私の中にぶちまけろっ!」

京太郎「くっ、ぶ、部長、で、出そうですっ、早く離れて、このままじゃ本当に部長の中に――」

菫「ふふっ、いいぞっ、んっ、んんっ、私の中でびくびくしてきた。我慢せずに吐き出せっ、須賀の汚い劣情を私の中にぶちまけるんだっ」

やけくそになったように部長は腰を振り、精子を絞り出すように俺の股間の玉袋を力いっぱい握ってくる。

京太郎「うっ、やっ、出るっ、くっ、うっ、うぅ~~~」

我慢の限界だった。
部長が握っていた玉袋を開放すると同時、体の奥から白い濁流が上ってくるような感覚とともに膣奥へと精液をぶちまける。

菫「あっ、あぁっ、出てるっ、須賀の精液が私の中に、いっぱい……ひぅっ、さっき、あんなにいっぱい出したっていうのに、またこんないっぱい……」

ビクンビクンと体を痙攣させ、よだれを垂らしながら部長は俺の白濁を嬉しそうに膣内で感じていた。

菫「こんなにいっぱい出されたら……私、絶対に孕んじゃう……須賀の赤ちゃん、できちゃう……んっ、んん~~~」

嬌声を上げ、ひときわ強く痙攣したかと思うと部長は脱力したように動かなくなる。

京太郎「部長……もうこんなことは――」

菫「もっと、もっとだ……」

言いかけた俺の言葉を遮るように、部長は呟いた。

京太郎「部長……?」

全身を言葉にできない悪寒が襲う。
初めて俺はこのとき、人に対して本当の恐怖を抱いたのかもしれない。
目の前のこの人が人ではない何かに見えた。
焦点の合わない目で部長は俺を見下ろしている。

京太郎「…………」

声が出てくれない。
逃げようとする気力すら湧いてこない。

菫「…………」

部長は無言で腰を浮かすと、

菫「んっ、ふっ、あっ、んんっ、あぁっ」

ふたたび腰を上下させ抽挿を再開した。

京太郎「やっ、ぶ、部長っ、これ以上は無理ですっ、もう出ませんってっ」

菫「黙れっ、私の中でまだこんなに硬くしてるくせに、出ないわけないだろっ! ほらっ、ここを擦られると気持ちいいんだろっ、んっ、あっ!」

京太郎「うっ、あっ、部長……んっ、ちゅっ、ちゅむっ」

菫「須賀っ、京太郎っ、きょうたろっ、ちゅっ、んんっ、ちゅっ、れるっ、あむっ」

部長は俺に抱き付くと、狂ったように唇に吸い付いてくる。
俺は抵抗できない。
無理やりに舌をねじ込まれ、口の中のあらゆるところを蹂躙された。
だというのに、部長はまだそれだけでは足りないのか、自分の唾液を俺の口の中へと注ぎ込んでくる。

京太郎「んぐっ、ごほっ、ごほっ」

菫「……駄目じゃないか、きょうたろ、ちゃんと私の唾をこぼさず飲まないと……ちゅっ、あむっ、んぐっ」

そう言って、部長は俺の口に吸い付くと蹂躙を再開。
体だけでなく口までレイプされているような気分。
口の中にどんどん部長の唾液が溜まっていき、それを無理やりに飲まされる。
俺の口を犯している間も、部長の腰のグラインドは絶え間なく続いていた。

菫「ははっ、ようやく飲んでくれたな。私の中にいっぱい精液を出してくれたからな、きょうたろには私の唾液を飲んでもらったんだ……」

楽しそうに腰をグラインドさせながら、部長は言った。
俺にはまったく理解のできない等価交換。
部長にとって俺の精液が劣等遺伝子ならば、部長の唾液は一体なんなのだろう?
意味を持たない自問は、しかし、強制的に与えられる股間からの刺激によってすぐに忘却の彼方へと消えていく。

菫「ははっ、きょうたろのお○んちん、またビクビクして大きくなってきたぞっ。また私の中に出すんだなっ! そんなに私と赤ちゃん作りたいんだなっ!」

京太郎「……部長」

俺にはもう何も言葉を発する気力さえ残っていなかった。
パンパンっと肉と肉のぶつかり合う音だけが響き渡る室内で、部長は涙を流しながら俺の体を貪っている。
部長が『愛の営み』と嘲笑った行為はもはやただの肉の交わり、獣のそれに過ぎなかった。
けれど、体だけは正直なようで――
無理やり与えられる快楽に呼応するように俺の肉棒は部長の膣内を抉っていく。

菫「あぁっ、きょうたろのお○んちんっ、こんなにっ、私の中をっ、抉ってっ、ねえっ、出してっ、きょうたろの赤ちゃんの素、私の中にっ」

京太郎「うっ、くっ、でっ、出るっ……」

獣のような交わりによって限界まですり減らされた理性に抵抗なんて気力が残っているはずがない。
込み上げてくる射精感を抑えられなかった。
脳髄を磨り潰すような快感が頭の奥で弾けたかと思うと、逸物から膣奥へと向けて勢いよく放たれる白濁。

菫「あっ、あぁっ、こんなっ、たくさんっ出てるっ、私の中っ、きょうたろのでいっぱいなのに、こんなにまた出されたらっ、私っ、おかしくなるっ……」

俺の体に抱き付き嬌声を上げながら、放たれる精液を一滴たりとも逃すまいと部長の膣内は文字通り逸物を絞り上げていく。
これまでとは比較にならないほどの快感。
もう後戻りなどできないくらいに、俺も部長も壊れていた。
快感で頭の中が真っ白になっていく。
射精が止まってくれない。
どくっどくっと射精を繰り返す逸物とそれを嬉しそうに受け止める膣内。

菫「きょうたろ……私……本当は――」

耳元で部長が何かを呟いているようだったが、あまりにその声は小さすぎて俺には聞こえなかった。
果たして部長は何と言ったのか……
長い長い射精が終わり、俺の逸物が役目を終えて萎んでいく。
甘ったるい余韻の中、
俺は体だけでなく心まで余すことなくめちゃくちゃに犯されたのだと、部長のメスの匂いを嗅ぎながらぼんやりとした頭で自覚した。
部長に抱き付かれたままの体勢で、どのくらいの時間、そうしていただろうか……
部長はおもむろに体を起こすと腰を浮かせた。

京太郎「部長……」

繋がっていた性器同士が離れるとまるで部長が漏らしたかのように、大量の精液と愛液の混じった液体が膣から垂れ落ちていった。

見上げている格好になる俺からは部長がどのような表情でこちらを見下ろしているのかよく見えない。

菫「須賀……」

部長はかすれた声で俺の名を呼ぶ。
その声音には何の感情も感じ取れなかった。
無言で机の上のカバンからスマホを取り出すと部長は俺に向ける。

京太郎「部長、何を……」

俺の問いに答えることなく、パシャッという音とともに部長はシャッターを切った。

菫「……きみの写真を撮った。もしも、このことを他の人間に話せば、この写真をネット上にばらまくからな……」

京太郎「……部長、そんな脅迫みたいな真似、やめてくださいよ……」

目の前で起きていることが理解できなかった。
俺の知っている弘世菫という人はこんなことができる人じゃなかったはずだ。
こんな卑怯な真似が誰よりも嫌いな、そんな……

菫「ああ、そうだ……」

ぼんやりとした口調で部長は続ける。

菫「須賀はもう私のモノなんだから、マーキングしておかないとな……」

のろのろとした動作で部長はそう言って、俺に股間を向けると――

菫「ほら、これできみは完全に私のモノだ」

勢いよく放尿を開始した。
生温かい尿汁が俺の顔に遠慮なくぶちまけられる。
独特の鼻に付くアンモニア臭が口に、額に、鼻に容赦なくふりかかった。

菫「ははっ、セックスとは比べ物にならないが、排泄行為もなかなか気持ち良いモノだな」

笑いながら部長は放尿を続ける。
俺にはもう顔を背ける気力すら残っていなかった。

どれほどそんな屈辱的な行為を受けていただろうか。
俺が気が付くと部長は制服を着て、ドアのところに立っていた。

菫「それでは須賀、私はもう帰るが、ちゃんと後始末をして帰るんだぞ」

この人は何を言っているのだろう?
俺にはもう部長が何を言っているのかわからなかった。

菫「それと……もう一度言っておくが、このことは誰にも言うなよ。きみがこのことを言っても誰も信じないだろうが、もしも言ったら……」

俺がこのことを誰かになんて言えるわけないのに、この人は何を心配しているのだろう?

菫「ふふっ、わかっているならいいんだ」

そして、この人は俺の何をわかった気でいるんだろう?

菫「それではまた明日もよろしく頼むな」

そう言い残すと部長はドアを閉めた。
資料室の中には俺一人。
室内には先ほどまでの行為の余熱とアンモニア臭が漂っていて、

京太郎「ああ……後始末しなきゃ」

呟き、俺は立ち上がる。
まずは顔を洗って、
汚れた制服もジャージに着替えて、
そのあとは資料室も綺麗にして、
そうして今日あったことは全部忘れて――

翌日

京太郎「……おはようございまーす」

俺が元気に部室のドアを開けるとそこには――

菫「おいっ、須賀、遅刻だ……もう入部して一か月だぞ。いつまで新入部員気分でいるつもりだ?」

京太郎「すみません。ちょっと教室の掃除が長引いちゃって……」

いつもと変わらない態度の部長に俺は謝る。
それに対し部長は苦笑を浮かべると、

菫「まったく、今日も罰として――」


「――資料室の掃除を手伝ってもらうからな」


そう言って何ともいえない笑みを浮かべた

とりあえずこんな感じで終わり。
逆レイプからのラブラブえっちになるはずが、気付いたら首絞めのあげく、放尿ぶっかけとかいう変態プレイに。
どうにも逆レイプという言葉に縛られ過ぎた気がする。
正直、合わない人は合わないと思うし、胸糞な人もいると思う。
そういうわけで嫌がらせというわけじゃないけど、次は淡で吐き気を催すくらい甘々したの書く……かも。
ぶっちゃけツンデレとかヤンデレとかよくわからん。

残念、ここにいるんだな。
週末投下の予定から少し遅れたけど、投下してきまーす。
吐き気のするような甘いの書こうとしたけど、ちょっとどうだろうって内容になったけど、そのあたりは読んでくれる人の感想に任せる

面倒見のいい奴。
俺自身、そんな自覚はないんだけど、他人から見ると『須賀京太郎』はそういう存在らしい。

京太郎「まったく、面倒な話だよな……」

誰に言うでもなく俺はぽつりと呟き、今日、何回目になるのかわからない溜息を吐いた。
はぁ……このもやもやとした気分は何だろう?
きっと部活の疲れだけじゃないはず。
確かに今日はことごとく振り込みまくって、毎度のように飛ばされはしたものの、そんなのは日常茶飯事。
その程度のことで、ここまで気分が沈んだりはしない。
だったら、原因は……?

京太郎「いや、考えるまでもないか」

面倒見の良い奴。
再度、心の中で呟く。
別に俺だって人からそういう風に見られるのが嫌なわけじゃない。
嫌なわけじゃないんだ。
ならば、何が嫌なのかといえば――

京太郎「だからって面倒事を押し付けても構わない奴……なんて実際にいるわけねえだろうが」

そんな風に思われるのが心外だったわけで。

淡「――ねー、ねー、きょーたろー、こっちのお店で開店セールやってるよー。うわー、パフェが全品半額だってー、ねー、きょーたろー、きょーたろーってばー」

京太郎「……聞こえてる。そんなに人の名前を連呼しなくても聞こえてるっての」

先を歩く少女の後を追いかけながら、俺は鬱屈とした気持ちを表に出さないよう努めて適当に返事をする。
普段ならば、もう少しまともな反応をしてやれるのだが、今の精神HPが極限まで削られている俺に、それは無理な注文というものだ。
むしろ無視せずに返事してやっただけ「偉いぞ俺」と自分の頭を撫でてやりたいくらいだった。

淡「ちょっと、きょーたろー。私の話ちゃんと聞いてるの?」

ずいっと顔を近づけて、覗き込むようにこちらを見上げてくる淡。
おい、顔が近いんだが。
こんな無防備に近付いてくるなんて、やっぱりこいつには警戒心というか羞恥心がないんだろう。

京太郎「――はぁ、聞こえてるって。パフェだろ、パフェ。約束どおり奢ってやるから、何でもいいから好きなのを頼めよ」

淡「えへへっ、やったー」

子供のような笑みを浮かべ、嬉しそうに跳ねる同級生を横目に眺めながら、俺はふたたび溜息を吐いた。

さて、どうしたもんかね、と額を押さえる。
ご覧の通りというかなんというか、大半の方がお察しの通り、面倒事というのは『これ』のことだった。
『大星淡』
ふわふわした長金髪が特徴的で子供みたいに純粋な目をした小生意気な少女。
あるいはこういった方がわかりやすいか、『宮永照』の後継者と目される白糸台の超新星。
そして俺に押し付けられた面倒事――というか、その張本人。
さらに語弊がないよう言わせてもらえば、こいつの存在自体が俺を現在進行形で悩ませている面倒事そのものなわけで。

淡「えへへー、なに食べようかなー? あっ、きょーたろーも好きなの頼んでいいからね」

店の中に入ると淡は一番奥の席に陣取り、目を輝かせながらメニューを眺めつつ、ふと思い出したように言った。
まったく、こいつは。

京太郎「お前に言われなくても好きなのを注文するって。っていうか、大体、金を払うの俺だし」

淡「むぅ、そんなの、きょーたろーが麻雀で負けるのが悪いんじゃん。悔しかったら、一回くらい私に勝ってみせてよね」

勝者の笑みを浮かべたあげく、俺を小馬鹿にするように淡は言う。
はぁ、と俺は溜め息を一つ。
怒る気力もなかった。

京太郎「お前、そういうのは俺以外の人間に言うんじゃねえぞ」

淡「むむむっ、きょーたろーのくせに、偉そうなことをー」

京太郎「いいから言うこと聞けって。いい加減、お前の尻拭いするのにも疲れてんだよ」

淡「そんなの頼んでないしっ。大体、テル以外の他の部員が弱すぎるのが悪いんじゃんっ」

拗ねたように淡はそっぽを向く。
本当にやれやれだ。

京太郎「弱すぎる、か」

そう言い切ってしまえるのが淡の強さであり、同時に弱さなのだろう。
多分、本気を出したこいつに勝てる学生なんて、全国でも十人いるかいないかのはず。
事実、白糸台に入学してから二か月、淡が照さん以外に負けているところを未だに俺は見たことがないんだから、その実力は推して知るべし。
入学前から囁かれていたらしい宮永照の後継者の二つ名は伊達じゃなかったということだ。
だが、

淡「みんな弱すぎっ、テル以外と打ってても楽しくないし、私がちょっと本気で打っただけでやめる子までいるし、それで何で私が怒られるの? 意味わかんないっ」

やり場のない苛立ちをぶつけるように、淡は感情的に呟く。
それはまるで子供の癇癪のようで――

京太郎「淡、お前ってさ……」

何かを言いかけて、

京太郎「いや、やっぱり何でもない」

結局、俺はなにも言わずに淡から顔を逸らした。

淡「なに? きょーたろーまで私が悪いっていうの?」

京太郎「別にそんなこと言わねえよ。それよりも注文決まったか?」

我ながら露骨な話題逸らしだと思うが、周りの目もある以上、こんな話はあまりしたくなかった。
というか、これ以上続けられると俺自身、平静を保てる自信がなかったというのが本音だが。
まあ、そのあたりは淡も弁えているようで、

淡「あ、うんっ。私ね、このチョコレートクリームソーダパフェとね、こっちの――」

先ほどまでの話を忘れたように、楽しそうに喋るその顔を眺めながら、俺はまた胸の奥に何か苦いモノが溜まっていくのを感じていた。
この感情は何だろう?
分かりきった自問。
この感情は――

別に淡と一緒にいるのがつまらないわけじゃない。
むしろ楽しいとさえ思う。
こいつは口は悪いけど、そのぶん根は素直だし、それにころころ変わる表情は見ていて飽きない。
でも、だからって俺が自ら望んでこいつに付き合っているわけじゃない。
こうして淡に付き合ってやってるのは、部長や照さんにこいつのことを頼まれたから――
ただそれだけのことに過ぎなかった。

ああ、そうだ。
俺にとって大星淡という少女は本当に面倒くさい奴で、
先ほどのやり取りからもわかるように淡自身がこういう性格だから、入学してから一週間もしないうちにクラスや部活内でも孤立し始め、気付いた時にはどうしようもないくらい溝が深まっていたわけで、
しかも、淡自身はそれを気にすらしていないという始末。
そうして心配した照さんと部長に、同じクラスだった俺は淡のことを頼まれた次第なのだ。
もちろん、『どうして俺が?』と思わないでもなかったけど、照さん直々の指名とあっては断れるはずもなく――

照『京ちゃんならきっと大丈夫だよ』

という無責任かつ適当極まりない照さんの信頼によって、俺は淡の面倒を押し付けられたのである。

淡「……たろー、ねえ、きょーたろーってば、聞いてるの? ねえってば!」

京太郎「え? あ、ああ、悪い。ぼーっとしてた。どうしたんだ?」

淡「最近さ、京太郎、なんか変じゃない?」

京太郎「別になんでもねえよ。っていうか、その言葉はお前にだけは言われたくない」

適当に憎まれ口を叩きながら、俺は淡から目を逸らす。
変といえば変かもしれない。
取り留めのないことを考えているという自覚はあった。
今日だって淡に付き合わず、帰る途中で適当なことを言ってバックれてしまう選択肢だってあったはずなんだ。
なのに、こうして付き合っている。
これは照さんや部長にこいつのことを頼まれたからなのか?
いや、違う。
淡のことを頼まれたのは学校の中にいるときだけだ。
こうやって放課後まで付き合ってやれなんて頼まれていないし、第一、頼まれたとしても俺にはそこまでしてやる義理なんてない。
だったら、どうして?

淡「ねえ、怖い顔してどうしたの? もしかして体の調子悪いの?」

不安げに眉根を寄せて、覗き込むように淡がこちらを見ていた。
その顔に俺は言いようのない既視感を抱く。
やめろよ、そんな顔すんな。

――あいつのことを思い出しちまうだろうが。

長野にいたころのことを思い出しそうになって、俺は首を振った。
再びの既視感。
性格も容姿も全然違うはずなのに、今、目の前にいる少女と長野に置いてきたあいつの存在がダブって見えるのはどうして……

淡「体調悪いなら、パフェはまたにして今日はもう帰った方が――」

京太郎「だから何でもねえって言ってんだろ。注文決まったんなら、呼び出しボタン押すからな」

何を馬鹿なことを……
あまりに馬鹿げた妄想に乾いた笑いすら起きない。
淡の言葉を遮るように俺は呟き、ウェイトレスを呼ぶ。
ああ、本当に何やってんだろうな、俺。

なんとも微妙な空気の中、美味しそうにパフェを頬張る淡いを眺めながら、俺にとっては甘ったるいだけの時間を過ごし、
そうして店の外に出ると滝のような雨が俺たちを出迎えた。

淡「うわっ、すっごい雨……ゲリラ豪雨ってやつかな?」

京太郎「いや、天気予報で夕方から明日の朝まで雨が強く降るって言ってただろ。見てなかったのか?」

淡「私、ニュースとか見ないもん」

あっ、そう。
なんとなく予想していた反応。
でも天気予報でもここまでひどい雨とは言ってなかった。
なんとなく嫌な予感がして俺はスマホをいじる。

淡「ちょっとー、人が困ってる時にスマホいじるとか信じらんないんだけど」

京太郎「そいつは悪かったな。で、落ち込んでるとこに悪い知らせだ」

淡「悪い知らせ?」

京太郎「豪雨のため電車とバスが運転を見合わせるってさ。まあ、わかりやすく言えば運休だな」

淡「はぁ!? 何それ? 意味わかんないんだけど」

そんなことを俺に言われてもどうしようもない。
文句なら鉄道会社かバスの運行会社、あるいは見通しの甘かった天気予報士に言ってくれ。

京太郎「ちなみに帰宅困難の生徒のために学校が一部の教室を開放してくれてるみたいだけど?」

淡「やだっ、学校なんかに泊まりたくないっ」

京太郎「ま、そうだよな。じゃあ、どうするんだ?」

意地悪な質問をしてみる。

淡「えっと漫喫とかで朝まで過ごすとか……」

京太郎「青少年保護条例とかで夜の九時か十時を過ぎたら強制的に追い出されるらしいぞ」

淡「じゃ、じゃあ、カラオケ!」

京太郎「カラオケも同じく青少年保護条例で――」

淡「だったら、どうしろっていうのよ!」

そんなこと俺に言われても困るんだが。
かといってこいつはおとなしく学校に泊まるようなタマじゃないし。
仮に泊まったとしても、こいつのことだから泊まっている他の生徒とか教員と面倒事を起こしそうな匂いがぷんぷんする。
本当になんて面倒な奴。
どうして、俺はこんな面倒くさい奴に付き合っているんだか……

京太郎「……はぁ、お前が嫌じゃないなら、俺のとこに泊まってくか?」

淡「は? え? きょーたろーのとこ……?」

鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔で訊き返してくる淡。

京太郎「いや、冗談だっての。別に学校に泊まらなくてもビジネスホテルに泊まるって手もあるから、あんまり難しく考えるなよ」

淡「財布の中、そんなにお金入ってない……」

呟いて俯く淡。
はぁ、いつも生意気なくせに、こういうときだけ、しおらしくなるって反則じゃないですかね。

俺は溜め息を一つ吐き、カバンの中から折り畳み傘を取り出す。
土砂降りの雨の中だと少し小さめのサイズ。
こんなことなら、嵩張っても大きいサイズの傘を持ってくるんだったと後悔しながら、傘を開いた。
そうして一歩を踏み出し振り返る。

京太郎「――おい、なにぼーっとしてんだ? 早く入らないと置いてくぞ」

淡「え? っと、きょーたろ……?」

キョトンとした顔の淡。
いや、それを言うなら俺もなんだけど。
自分で自分のやっていることが理解できなかった。
今、俺は何と言った?
まったくもって、自分からこんな面倒事を背負い込もうだなんて、どうかしてるとしか思えない。
本当に俺はどうかしちまったんだろうか?
この雨で風でもひいちまったらしい。
なんて言い訳じみたことを心の中で呟きながら、投げやりに口を開く。

京太郎「行く当てないんだろ? 俺んち、ここからすぐだから泊まってけって言ってるんだよ」

淡「え? え? えぇぇぇっ!? いや、待って、待ってよ、そんな……無理、無理だよぉ」

顔を真っ赤にして首を振る淡。
ま、そりゃそうだよな。
分かりきっていた反応に俺は苦笑する。
本当に何を馬鹿なことを言っているんだか。

京太郎「冗談だよ。ほら、金貸してやるからホテルにでも泊まれ。金は気が向いたときに返してくれればいいから」

淡「ま、待ってよ! 勝手に話を進めないで!」

京太郎「だってお前、俺んちに泊まるの嫌なんだろ?」

淡「そんなこと誰も言ってないじゃん! その、別に、私は嫌なんかじゃ……ないし。それにきょーたろーなら信用できるっていうか……」

京太郎「あ、何だって? ごちゃごちゃ言ってると置いてっちまうぞ」

淡「もうっ、きょーたろーのばかばかっ。絶対に聞こえてたくせにー!」

なんて叫びながら、淡は雨の中を駆け寄ってくると、俺の隣りにぴったりとくっついてくる。
いや、まあ、雨足が強いし、傘も小さいしで、そうしないとびしょ濡れになるからくっついてくるのはわかるんだけど。
わかりますけどさ……
――ちょっとくっつきすぎじゃないですかね?
その、腕になんか柔らかい感触が押し付けられているというか。
『もしかして、わざと押し付けてる?』
なんて流石に聞くわけにはいかないけど。

京太郎「――えっと……ちゃんと傘の中に入れてるか?」

淡「うん、へーき。きょーたろーは大丈夫?」

京太郎「おう、問題なし」

そうは答えたものの、実際には傘に入りきれず左肩が雨でびしょ濡れ状態だった。
おまけに何故か淡は楽しそうに笑ってやがる。
しかもどんどんくっついてきてるという始末。
ふむふむ、しかし、こいつ見かけによらず結構なおもちをお持ちで……ってなに考えてんだ俺のばかっ!
やはり風邪でもひいているのだろう。
土砂降りの中、脳内突込みをしてしまった。
自分で自分に呆れてしまう。
本当、何やってんだろうな、俺。
こういうところが人に面倒事を押し付けられる原因なのかもしれない。
なんてことを考えながら、俺は小さく笑い、家路を急いだ。

淡「お、おじゃましまーす」

京太郎「おい、玄関に突っ立ってないで、早く入れよ」

淡「だ、だって、男の人の部屋に入るのって初めてなんだもん。なんか緊張しちゃって……」

よほど緊張しているのか、答える声はわずかに震えていた。
気後れする淡だなんて、珍しい光景である。
借りてきた猫のように小さくなっているこいつの姿を見ていると、なんというか微笑ましい気分。

淡「っくしゅんっ、うぅ、さむっ」

京太郎「おいおい、大丈夫か? 突き当りの右が風呂場だから、先にシャワー浴びて来いよ」

淡「シャ、シャワー!? きょーたろー……えっと、それって――」

京太郎「なに勘違いしてんだ? 体が冷える前に温まってこいって言ってんだけど。お前、もしかして――」

淡「ち、違うもん! きょーたろーのばかっ。ふんだっ」

少しからかいすぎたか。
真っ赤になって淡は頬を膨らませる。

京太郎「からかって悪かったよ。ほら、早くしないと本当に風邪ひいちまうぞ」

淡「言われなくてもわかってるしっ。それと――」

京太郎「なんだよ?」

淡「もしも覗いたりしたら、スミレに言いつけてやるんだからねっ」

なんとも恐ろしい言葉を言い残して、淡は風呂場へと向かった。
覗くわけねえだろ、馬鹿。

京太郎「さてと、あいつが上がる前に夕飯の支度でもしておくかな」

びしょ濡れになった制服を脱ぎ捨て、タオルで適当に髪と体を拭く。
傘を差してはいたが、あの雨の中じゃ焼け石に水だったか。
一応、カバンの中身が無事なのを確認した後、俺は夕飯の支度へと取り掛かった。
風呂場からはシャワーの音と楽しそうな鼻歌。
それをBGMに今日は何を作ろうか考えていると――

淡「きゃーっ」

風呂場からただならぬ悲鳴が響いた。

京太郎「おいっ、どうした、淡!」

風呂場のドアを開けると浴場の隅で縮こまっている淡の姿。
そして彼女の指差している方向には二十センチ近くの――ムカデがいた。

京太郎「うわ……こいつはえぐいな」

俺は思わず口元を押さえる。
うねうねと動く奇怪なフォルムは気持ち悪さだけでいえば、ゴキブリの比じゃない。
気分よく鼻歌を歌っているところにこんなものと遭遇したら、淡でなくても悲鳴を上げてしまうだろう。

京太郎「……刺されてないんだよな?」

淡「う、うん。きょーたろー……」

今にも泣きそうな目で見上げてくる淡。
俺は頷き、風呂場横の洗面所に置いてあった火箸を手に取った。

淡「……殺したの?」

隅っこの方でずっと目を閉じていた淡が恐る恐る訊ねてくる。

京太郎「いや、下手に殺すと死骸にまたムカデが集まってくることがあるし、火箸で掴んで窓から捨てたよ」

平坦な口調を心がけながら俺は言う。
正直、火箸に挟まれたムカデがうねうねしながら抵抗する姿は、見ているだけで精神的に来るものがあった。
備えあれば憂いなしと言うけれど、万が一のために火箸を買っておいて本当に良かったぜ。

淡「うぅ、何できょーたろーはそんな平気そうなのよ。私、本当に怖かったんだからね」

京太郎「ああ、確かにすげえ悲鳴だったもんな」

淡「あっ、う、うぅっ、きょーたろーのばかばかっ。びっくりしたんだから仕方ないじゃない! このこと言いふらしたら、絶対に許さないんだからねっ」

京太郎「うーん、どうしよっかなーとか言いつつ、おっと、またムカデが――」

淡「ひっ、やだっ、やだやだやだーっ」

京太郎「お、おいっ、ばかっ。冗談だっての。急に抱き付いてくるやつが――」

勢い良く抱き付いてきた淡を支えきれず、俺は尻餅をつく。

京太郎「ってーな。おい、淡、ケガはないか?」

淡「うぅっ、きょーたろーのばかっ。ムカデなんていないじゃん! 何でこんないじわるするのっ!?」

どうやらケガはないようだ。
俺に抱き付いたまま、頬を膨らませて涙目でにらんでくる淡。
そうして、ああ、と俺はようやく気付く。
ムカデやら何やらですっかり忘れてたけど、こいつ今、素っ裸だったんだ。
そう認識した瞬間、俺は自分の置かれた状況を把握した。

無遠慮に押し付けられる生の女の子の感触。
鼻をくすぐる女の子特有の甘い匂い。
あまりに非現実的な状況。
裸の女の子に抱き付かれている。
その事実だけで頭が沸騰して心臓が破裂しそうだった。
それでも本能に任せて淡を押し倒さなかったのは、俺の中にわずかに残っていた理性、あるいは罪悪感がそうさせたのか。
無意識のうちに淡の頬へと手を伸ばす。

淡「んっ、きょ、きょーたろ?」

唐突に触られて驚いたのか、さっきまであんなに騒いでいた淡が不思議そうにこちらを見た。
それに構わず俺は淡を抱き寄せる。

淡「きょーたろ? どうしたの?」

困惑したような声を上げる淡。

京太郎「淡は嫌か?」

間近にある淡の瞳を見つめながら問う。
意地悪というのなら、これこそ意地悪な質問だった。

淡「その、嫌、じゃないけど。でも、きょーたろーは――んっ、んんっ、ちゅっ、あむっ」

最後まで言わせず、俺は淡の唇を奪った。
最初はわずかに唇と唇が触れるだけのキス。
だが、そんなもので満足できるはずもなく――
淡の柔らかく華奢な体を抱き寄せ、口内へと舌を入れる。

淡「んっ、んんっ、ぷはっ、きょ、きょーたろ? なんか変だよ? 私たち、恋人でもないのに、こんなのおかし――んっ、んんっ、ちゅっ、ちゅむっ、れるっ」

京太郎「――淡はこういうの嫌いか? 嫌なら嫌って言ってくれよ」

触れ合っていた唇を離すと、俺たちの間で唾液が糸を引いていた。

淡「うぅ……嫌じゃ、ない、かも――あっ、んっ、んちゅっ、ちゅむっ、あむっ」

やはり最後まで言わせない。
途中で遮り、再び唇を重ね合わせる。
今度は最初から激しく、口内に舌を突き入れ、淡の舌を絡めとる。
そうして緊張したように縮こまっている淡の舌を、劣情に任せるまま舐めとり吸い上げた。
十分前の自分からは想像もつかないような痴態。
さっきまで面倒事扱いしていた少女を今は臆面もなく情欲の対象として見ている矛盾。
淡が抵抗しないのをいいことに好き勝手している自分自身に吐き気さえ覚える。
本当に救えない。
自分からキスしておきながら、未だに俺はこの感情の意味すら理解していないんだから。

京太郎「淡、続き……いいか?」

確認するように俺は訊ねる。
それに対し、淡は少し迷ったように俯き、小さく首を横に振るとこう続けた。

淡「……ここじゃなくて……ちゃんとベッドの上がいい……」

京太郎「そっか。そうだよな。すまん、無神経だった」

頭を下げながらも、淡のそれが拒否の言葉でないことに安堵している自分がいた。
本当、俺って現金な奴だよな。
自分で自分に呆れる。
さっきまでムカデのいた場所で事に及ぼうだなんて、確かにデリカシーの欠片もない。
小さくなっている淡の頭を優しく撫でて、その華奢な体を抱き上げた。

淡「その……重くない?」

京太郎「全然。軽い軽い。でも、本当にいいのか?」

淡「うっ、うぅっ、は、恥ずかしいんだから、何度も確認しないでよ!」

京太郎「……すまん」

淡「大体、男の子の部屋に入るってことは、こういうことになるってことくらい、その、ちょっとは覚悟してたんだから!」

京太郎「……いや、悪かったよ」

ちょっとこいつのことを舐めてたかもしれない。
思い返せば、俺の部屋に入るとき、淡が柄にもなく緊張していたのはそういうことだったのか。
我ながら自分の鈍さ加減に苦笑すら浮かばなかった。

京太郎「……淡、いいんだな?」

ベッドの上で横たわる淡に最終確認として訊ねる。
我ながら情けないほどに心臓がバクバクしていた。
状況に流されてとはいえ、まさかこいつとこんな事になるなんて。
ごくりと唾を飲み込む。

淡「…………うん」

顔を真っ赤にしながら、淡は一糸まとわぬ姿で頷いた。

京太郎「淡……」

名前を呼びながら、淡の上から覆い被さるようにベッドに上がる。

京太郎「……淡、緊張してるのか?」

俺の訊ねに対し、淡は恥ずかしそうに目を背けた。
淡は乳房と股の間を隠すように手で押さえたまま、小さく震えている。
普段の生意気で強気な姿から想像できないほど、今の淡は弱々しく、それでいてこの上なく綺麗だと、心の底からそう思った。
俺なんかがこの少女を穢してしまっていいのだろうか?
そんな臆病な考えが脳裏をよぎる。
この子のことを好きでもない俺なんかが――
そんな俺の考えを見透かしたかのように、

淡「きょーたろーは私のこと……好き?」

消え入るような声で淡はそんなことを言った。
ドクンと心臓が大きく跳ね上がる。
俺を見つめる淡の目を見返してやれない。

京太郎「……嫌いな奴にこんなことしようなんて思わねえよ」

顔を背け、絞り出すように俺は答える。
答えにもならない応え。
好きと嫌いじゃないが同義でないことくらい小学生でもわかるっていうのに。

淡「そっか……私はね、きょーたろーのこと――ちゃんと好きだよ」

そう言って淡は恥ずかしそうに、はにかんだ。

京太郎「……っ」

何も言えなかった。
言えるわけがない。
罪悪感で押し潰されそうになる心を上から塗り潰し、吐き気のするような情欲に任せて、淡の唇を奪う。
最低だ、俺。

淡「んっ、ちゅっ、きょーたろー、すき、だよ、ちゅっ……あっ」

漏れ出る嬌声をどこか遠くに聞き流しながら、淡の口内を犯す。

淡「あっ、きょーたろ……すきっ、ちゅっ、だいすきっ、んっ」

まっすぐな気持ちを俺に向け、唇を重ねてくる淡。
舌を絡め合わせながら、俺は淡の胸元へと手を伸ばす。
ふにっと手の平に収まるほどの柔らかな感触。
軽く揉むと淡の体がびくんっと跳ねあがった。

京太郎「っと、悪い。痛かったか?」

淡「んーん、その、ちょっとびっくりしたっていうか……自分で触るのとは全然違って、きょーたろーの手ってなんか大きいんだねっ」

京太郎「続けるからな……ちゅっ」

淡の頬に軽くキスをした後、首、そして鎖骨と啄むように吸っていく。

淡「んっ、くすぐったいよぉ、なんか変な感じ――あっ、そこっ、急に吸っちゃ……あんっ、いっ、きょーたろー……」

淡の艶の混じった声を聴きながら、胸の中心にある桜色の突起を吸い、舐める。
女の子特有の甘い匂いと微かな汗の味が俺の嗅覚と味覚を刺激する。

京太郎「反対も……はむっ、ちゅっ」

淡「あんっ、きょーたろ……私の胸、あんまり大きくなくて、ごめんね」

京太郎「何で謝るんだよ。淡の胸、すっげえ可愛くて俺は好きだぞ」

どこか申し訳なさそうな目で俺を見つめる淡に対し、月並みな答えを返す。
しかもその間、俺の手は淡の胸を揉んでいるんだから本当に救えない。
手の平に吸い付くようなもっちりとした感触、こんなに柔らかいものがあっていいのだろうか?
俺の手は憑り付かれたように淡の胸を執拗に揉んで撫でて、その無二の感触を味わおうとしていた。

淡「ふふっ、京太郎って本当におもちが大好きだよね」

京太郎「それは……」

返す言葉もない。
言葉に詰まりながらも未だに淡の胸を弄り続けようとする自分の手を呪いたくなる。
わずかに汗ばむ中に感じるしっとりとした感触。
掴み、揉み、撫で、時には軽く引っ張る。
そのたびに淡の胸は柔らかな感触のまま、その形を変えていった。

淡「きょーたろーって実は変態?」

京太郎「し、仕方ないだろっ。目の前にこんなおもちがあったらいじらずにはいられねえんだからっ」

淡「じゃあ、やっぱりタカミとかスミレみたいに大きい方がやっぱり良かった?」

京太郎「……そ、そこで何で二人の名前が出るんだよ?」

淡「だって、部活の時、きょーたろー、二人の胸ばっかり見てるじゃん」

京太郎「み、見てねえしっ」

いや、たまにチラ見することくらいはあるけど……

淡「ふふっ、冗談だよっ。ねえ、きょーたろーのズボン、パンパンになって苦しそう……」

顔を赤らめながら、どこか期待したような表情を浮かべて淡は言った。

京太郎「いや、これは――」

淡「ねえ、私で興奮してるんだよね? きょーたろーの私にも見せて……」

艶の混じった声に俺の脊髄がぞくりと反応する。
これまでとは比べ物にならないほど、淡の表情はメスの顔をしていた。
ズボンのチャックへと伸びる淡の手を振りほどけない。
わずかに震えた手がズボン越しに俺の股間を撫でたかと思うと、一気にチャックを引き下ろされ、柔らかな感触がトランクスから俺の逸物を開放した。

京太郎「くっ……」

淡「わぁ……きょーたろーのすっごく大きくなってる……これって私のせいなんだよね?」

恥じらいと興味が半同居した視線を俺の向けながら、淡は愛おしそうに愚息を撫でた。

京太郎「ばっ、汚いから触らなくて……うっ」

淡「硬い……それにとっても熱い。きょーたろー……」

まるで熱に浮かされるように火照った表情で目を細めると、淡はその小さな口で俺の逸物を含んだ。

淡「じゅっ、ちゅむっ、きょーたろーの……なんか変な味……」

京太郎「や、やめろって、お前、こんなことしたことないんだろっ?」

淡「うん……キスも、裸を見られたのも、こんな風にお○んちんを舐めるのも……全部、きょーたろーが初めて……んっ、ちゅむっ、じゅるっ」

卑猥な音を立てながら淡は喉奥まで俺の逸物を飲み込んでいく。

京太郎「くっ、あっ、淡……」

カリを、竿を、淡の舌が舐め取っていく。
淡の言葉通り、こんな風に男のモノを咥えるのは初めてなのだろう。
舌の動きは拙く、それなりの快感を与えてくれはするものの、絶頂に至るには程遠い。
だが、

淡「ちゅっ、じゅっ、じゅるっ、ごほっ、きょーたろー、すき……すきだよ……ちゅっ、れるっ、ごほっ、じゅぶっ、ずじゅっ」

必死に俺を気持ち良くさせようと逸物を頬張る淡の姿が、何とも言えない快感となって脳髄を刺激する。

京太郎「……うっ、くっ、淡……」

健気に逸物を舐める少女の頭を撫でながら、俺は今にも達しそうになる分身を必死に抑える。

淡「きょーたろ……ねえ、きもちいい?」

京太郎「ああ、気持ちいいよ、淡……なあ、もっと気持ち良くしてくれるか?」

淡「ふぇ? あっ、きょ、きょーたろ?」

俺のモノをしゃぶっていた淡の体を持ち上げ、その柔らかそうな太ももと太ももの間へと逸物を滑り込ませた。

淡「んっ、な、何これ? きょーたろーのお○んちんが私のアソコに当たってるよぉ……」

京太郎「素股って言うんだ。こうして俺のち○ことお前のアソコを擦り合わせて――」

淡「あっ、きょっ、きょーたろっ、やぁっ、熱いのが、んんっ、だめだよぉっ、そんなっ、動いたらっ、ひんっ」

俺のを舐めながら興奮していたのだろう。
秘裂から漏れ出た蜜が潤滑油となって、性器同士が擦れるたびにグチュグチュと音を立てる。

京太郎「処女のくせにこんな風に濡らすなんて、淡は変態だなあ。人のことを言えないじゃないか」

淡「だ、だってぇ、きょーたろーが気持ちよさそうな声出すから、私も……んっ、ちゅっ」

恥ずかしそうに言い訳する淡の顔を引き寄せ、口付ける。

淡「ちゅっ、んっ、きょーたろ、私のアソコ、気持ちいい?」

京太郎「アソコじゃないだろ? ほら、ちゃんと言ってみろ」

淡「い、言えないよぉ……あっ、やっ、そんなっ、激しくされたらっ……」

京太郎「おいおい、腰動かしてるのは淡だろ? そんなに気持ちいいのか?」

淡「ひぅっ、きっ、気持ちいいよぉっ、きょーたろーのおち○ちんっ、私のおま○ことクリ○リスに擦れてっ、やっ、気持ちいいよぉ、きょーたろー……」

涙目になりながら淡は俺に抱き付き、けれど、その腰を振るのをやめない。
その行為は俺を気持ち良くさせるためか、
それとも自分が快楽を貪るためか、
いや、あるいは両方なのだろう。

秘裂から溢れ出る愛液がお漏らしをしたように俺の逸物をじゅぷじゅぷに浸していく。
性行ではない、けれど、性行のような触れ合い。
まるで性器が口の代わりにキスしているみたい。

淡「きょーたろーのおちん○んっ、びくびくしてるよっ、出そうなのっ? ねえっ、私のそんなに気持ちいいのっ?」

京太郎「くっ、あっ、淡っ、離れろっ、そんなにされたらっ、出ちまうって」

淡「きょーたろっ、きょーたろっ、ちゅっ、あむっ、んんっ、出すなら、私の膣内(なか)に――」

一瞬、淡の腰が浮いたかと思うと次の瞬間、

淡「んっ、ひっ、あっ、ぐっ、んん~~~っ」

悲鳴にもならない淡の苦鳴とともに、俺の逸物は蜜壺の中へと飲み込まれていった。

京太郎「あっ、ぐっ、淡……なんてことを、やばっ、で、出る――」

我慢などできるはずがなかった。
限界まで溜め込まれていた絶頂感が、新たに与えられた快感に応えるように俺の逸物から精液を吐き出させる。
脳味噌の神経が焼き切れるかと思うほどの解放感。
びゅくっびゅくっと白濁を淡いの膣内へと吐き出しながら、俺の逸物は快感に打ち震えるように痙攣した。

淡「ひっ、うぐっ、出てる……きょーたろーの赤ちゃんの素、私の膣内にいっぱい……」

俺の精液を受け止めながら、淡は大粒の涙を両目に湛え、嬉しそうに呟く。

京太郎「淡……何でこんなことを?」

思わず訊ねる。
俺に女の痛みはわからない。
必死に涙をこらえ、体を震わせている淡の様子からその痛みを推し量るしかない。
きっと優しい言葉をかけて、淡の頭を撫でてやるべきなのだろう。
だというのに、

淡「ひっ、きょーたろーのまだ出てる……こんなにっ、いっぱい出されたらっ、赤ちゃんっ、できちゃうよぉ」

誰も見たことがないであろう淡の痴態にどうしようもなく興奮していた。
無理だ、こんなのを見て我慢できるわけがない。
目の前の少女健気な姿に対して、俺の中で湧き上がる愛しさとは違う獣じみた情欲。

京太郎「……そんな顔して俺を煽った淡が悪いんだからな」

淡「きょーたろ、ま、待って――」

聞く耳持たない。
細く柔らかい腰を掴み、容赦なく突き上げる。

淡「まっ、待って、まだ痛いのっ、動かなっ、ひっ、やぁっ」

京太郎「ごめんなっ、我慢できそうにないっ」

強張ったように俺の逸物を締め付ける膣内。
それをこじ開けるように擦り上げていく。

淡「やっ、ひぃんっ、きょーたろ……いたっ、痛いよぉっ」

俺が動くたびに淡は小さな悲鳴を上げた。

どんなに痛いのだろう?
どんなに苦しいのだろう?
俺にはわからない。
ただわかっているのは、淡の悲鳴が耳朶を叩くごとに昂っていく何かが俺を突き動かすということだけ。

淡「やっ、ひぃんっ、きょーたろ……あっ、うっ、ひぐっ、痛いっ」

大粒の涙を流す淡。
痛いのか?
涙が出るほど苦しいのか?
ごめんなっ、俺だけ気持ち良くなって本当にごめんな。
お前のそんな姿で興奮して本当にごめんっ。
淡の泣き顔が俺の嗜虐心を刺激する。
この穢れを知らない少女に痛みと苦痛を与えているということに、快感にも似た罪悪感を抱いてしまう。
そして、その矛盾を肯定し、快楽として貪ろうとしている自分に殺意にも似た自己嫌悪を抱いている。
最低な自分。
目の前の少女に苦痛を押し付けることに快楽を見出す自分。
こんな自分の内面を知られれば、この少女に憎悪され、軽蔑され、侮蔑されても仕方ないだろう。
だというのに、

淡「きょーたろーは気持ちいいんだよね? だったら、私も気持ちいいよ、ちゅっ」

目を真っ赤にさせて涙を流しながら少女は嬉しそうに笑い、そして俺にキスをした。

京太郎「くっ、淡っ……」

瞬間、再び迎える絶頂。
先ほどあれだけ吐き出したというのに、まだ出したりないのか。
ドクッドクッと歓喜の雄叫びを上げながら、俺の愚息は少女の膣内へと子種を流し込んでいった。

京太郎「ぐっ、くぅっ、淡……」

淡「きょーたろ……」

この上なく幸せそうな顔で淡はキスをねだってくる。
もちろん、断れるはずなどない。
精液を膣内へと送り込みながら、俺は淡の唇へと口付ける。

淡「んっ、ちゅっ、きょーたろ、気持ち良かった?」

京太郎「ああ、良かったよ、淡」

抱き締め、その頭を撫でながら柔らかな金糸を指で梳く。
どれほどそうしていただろうか、永遠に続くような気さえしていた射精感はいつの間にか収まっていた。
しかし、これほど出したというのに俺の愚息は未だに縮む気配はない。
この調子ならあと一回くらいはできそうだが、

京太郎「さすがにそれはまずいよな……」

同意の上とはいえ、痛がる淡をレイプまがいに犯したんだから、これ以上やったら鬼畜以外の何者でもない。
名残惜しいが、そろそろ抜こうと腰を浮かせた瞬間、

淡「きょーたろ、まだ満足してないんだよね?」

淡の足が俺の腰をホールドしたかと思ったら、そのまま拘束されてしまった。

京太郎「お、おい、淡……無理しなくても」

淡「駄目だよ、我慢しないでちゃんと全部私の膣内に出さないと」

淡はホールドしている足を動かすと、抜けかかっていた俺の逸物を再び膣内へと招き入れる。

京太郎「ばっ、ばかっ、俺はもういいからっ、休めって」

淡「よくないっ、きょーたろーが満足するまでっ許さないんだからっ」

許さないって、なんか論点がずれてないか?

淡「きょーたろーは嫌がってるふりしても、こっちは正直だよ? んっ、あっ、きょーたろーのおち○ちんっ、さっきよりも硬くなってるっ、そんなに私の膣内が気持ちいいんだねっ」

挑発するような台詞を言いながら、淡は拙い動きで腰を動かし始める。
このばかっ、さっきまで処女だったくせに――

淡「ひっ、あっ、これっ、さっきまで痛いだけだったけど、なんだかっ、よくわかんなくなってきたっ、ねえっ、きょーたろっ、気持ち良くなってる?」

京太郎「くっ、なってるよっ。ったく、無茶しやがって」

淡「だ、だって、きょーたろーとの折角の初めてなんだもんっ。私もちゃんときょーたろーのこと気持ち良くしたいっ」

ったく、こいつは――

京太郎「淡……ばかっ、ちゅっ、んっ」

淡「んっ、んんっ、きょーたろ……ちゅっ、んちゅっ、あむっ、すきっ、きょーたろ、だいすきっ、ちゅっ」

キスの合間に漏れ出る淡の甘い声。
『好き』の声が耳にかゆい。
淡の声を聞くたびに、欠けていた何かが満たされていくような感覚。
感情に任せて俺は目の前の少女の体と心を一心不乱に貪った。
繋がる性器と口、そして漏れ出る心。
淡の膣内が包み込むように俺の逸物を搾る。
抜き差しするたびに嬉しそうに淡の膣は収縮を繰り返した。

京太郎「淡っ、そんなに蕩けた声出して、さっきまで処女だったくせにっ、気持ち良くなってるのかよっ」

淡「わかんないっ、わかんないよぉっ、でもっ、きょーたろーとこうしてるだけで私、幸せなんだもんっ、ちゅっ、んんっ」

抱き付き、キスをねだる淡の舌を絡め取り吸う。
ずずっ、ずじゅっ。
互いに唾液を啜り合うたびに卑猥な音が上がる。
そのたびに、性器から送られてくる快感とはまた別の快感が俺の快楽中枢を刺激した。
まるで口まで性器なってしまったような錯覚。
お互いの口の周りを唾液でべとべとにしながら、
それ以上の精液と愛液をベッドの上に零して性器を擦り付け合う。
抱き合い、手を握り、このまま繋がっていたら、いつか一つに溶け合わさってしまうんじゃないか――なんて思ってしまう。
そんな度し難い勘違い。

京太郎「淡っ、俺、そろそろ――」

淡「いいよっ、きょーたろー、私の膣内っ、きょーたろーのでいっぱいにしてっ、いっしょにっ――」

京太郎「くっ、うっ、淡っ、淡っ」

俺が腰を打ち付けるたびに、ぐちょにぐちょになった結合部から精液と愛液の混じった汁が飛び散る。

淡「あっ、ひっ、きょーたろっ、すきっ、だいすきっ、あぁっ」

淡の嬌声が一層艶を帯びて俺の脳みそを刺激した。

恋人同士でもない。
ただの部活仲間。
ただ成行きの関係。
ずっと疎ましく思いながら、
けれど、ずっと憧れていた少女が今この瞬間だけは俺のモノになっている。
ずっとずっとこの瞬間が続けばいいのに。
そうすれば――

京太郎「淡っ、くっ、ちゅっ、あむっ」

淡「ちゅっ、んっ、あっ、出てるっ、いっぱいっ、きょーたろーのいっぱいっ、出てるよっ、きょーたろ……んっ、んん~~~~~~~~~」

ひときわ大きく逸物が跳ねたかと思うと、堰を切ったように精液が噴出した。
勢いよく出た白濁は淡の膣内に残っていた白濁を追い出し、新たにマーキングしていく。

京太郎「くっ、あっ……淡……」

経験したことのない絶頂感に上手く声が出てきてくれない。
目の前が真っ白になって、このまま昇天しちまうんじゃないかってくらい。
淡の膣内が蠢動し、俺の逸物を貪欲に搾り取っていく。
カリが、竿が、膣壁に刺激され、まるで壊れた噴水みたいに精液を吐き出した。
そうしてどちらともなく抱きしめ合う。

淡「きょーたろ、すきっ、だいすきっ」

京太郎「……淡」

どれだけ淡に搾り取られ、吐き出したのだろうか?
この世のモノとは思えない快楽を味わい、ようやく役目を終えた俺の逸物は元の大きさに戻ろうとしていた。

淡「はっ、あっ、小さくなってる。きょーたろ……全部出た?」

京太郎「ああ、もう何も出ねえよ……」

互いに息を切らせながら、そんなどうでもいい確認。

淡「汗だくになっちゃった……またお風呂に入らないとね」

京太郎「ああ、そうだな。ついでにシーツも変えないと」

さっき雨に濡れたばかりだというのに、俺たちはベッドの上で汗だくになっているという矛盾がどうしてか少し可笑しく感じた。

淡「何か面白いことでもあったの?」

京太郎「いや、ちょっとな。風呂はどうする? また淡が先に入るか?」

淡「うーん、きょーたろと一緒がいいな」

京太郎「そっか。じゃあ、ちょっと待ってろ。すぐに準備――」

淡「――でもっ、今はもう少しこうして一緒に寝ていたいかも」

子猫のように俺に顔を摺り寄せて淡は小さく笑った。

京太郎「ったく、お前は面倒くさい奴だな」

淡「えへへっ、ダメ?」

もちろん、そんな笑顔を見せられて断れるはずがない。

京太郎「駄目なわけねえだろ。じゃあ、もう少しだけな」

淡「うんっ」

そう言って元気よく返事をすると、俺の腕を枕代わりして淡は安心したように目を閉じ、そのまま、すやすやと眠ってしまった。

本当に困った眠り姫様だ
子供のような寝顔を眺めながら俺は苦笑するしかない。
本当にこいつは、どうしてこんな風に眠っていられるんだろう?
俺には理解できない。
恋人でもない男にこうやって無防備な姿を晒し、あまつさえ「好き」と言えるその精神が。
同時に申し訳ないとも思った。
だから俺は、

京太郎「……淡、ごめんな」

ただただ眠っている少女に向けて謝ることしかできなかった。
俺はこの少女が向けてくれる好意に対し、その三分の一の愛情も返してやれない。
自分の気持ちさえわからないから「好き」と言って返してすらやれない。
こうして結ばれた今でもまだこの少女と故郷にいる幼馴染を重ねて見ている自分を否定できないでいる。

京太郎「――なんて救いがたい自己矛盾」

俺は吐き捨てるように呟き、胸の奥で湧き上がる罪悪感にフタをして目を閉じた。

というわけで終わり。
明日あたりエピローグっぽいの書いてこのスレは終了。
本当はもっとバカップルっぽいの書きたかったけど、自分の精神が持たなかったので、淡の代わりに京太郎にツンデレになってもらうという誰得展開で進めることにした。
あとムカデプレイとかいう意味のわからないプレイを何ページか書いた後、正気に戻って今の形に落ち着いた。
こう、女の子の柔肌をムカデが這い回って、おっぱいに毒を注入だー、なにっ、それでは俺が毒を吸い出さねばっ、ちゅーちゅーとか読み返しているうちに自己嫌悪で死にたくなるので、あんまりマニアックなプレイはやめようと思う。
それではまた明日くらいに

とりあえず、この投下でこのスレは終わり。
みんな大好き咲さんかわいい。

京太郎「……ようやく見つけた。探したんだぞ」

咲「ふぇっ、きょ、京ちゃん!? どうしたの?」

俺が声をかけると、驚いたような声を上げる咲。
どうやら本を読むのに相当集中していたらしい。

京太郎「お前なぁ、どうしたのじゃねえよ。本屋に行くっつって、なかなか帰ってこないと思えば、いま何時だと思ってんだ?」

咲「え? あ、あぁっ、もうこんな時間っ?」

店内の時計を確認して、再度、咲は驚いたような声を上げる。

京太郎「部長が何回電話しても出ねえし。スマホはどうしたんだよ?」

咲「えっと……読書の邪魔にならないように電源切ってた」

申し訳なさそうに咲は俯く。
俺はもう突っ込む気力すら湧かなかった。
まったく猫に小判、豚に真珠、咲にスマホとはこのことだ。

京太郎「本当に麻雀打ってる時以外は相変わらずだな」

咲「むぅ、それって遠回しに私のことポンコツって言ってるでしょ?」

京太郎「なんだ、自覚はあるみたいだな」

咲「もうっ、京ちゃんっ」

京太郎「咲、声がでかいって」

よほど騒がしかったのだろう。
周りの客が何とも言えない目で俺たちを見ていた。

咲「あ、うぅ、すみません」

申し訳なさそうに咲がぺこりと頭を下げると、まるで興味を失ったかのように、周りの客たちは俺たちから目を逸らした。
このあたりの切り替えの早さが東京ならではってやつなのだろうか。
ぶっちゃけ他人に興味がないと言ってしまえば、そこまでなんだろうけど。

京太郎「で、その本、買うのか?」

咲「うん、読み終わっちゃったけど、もう一回読みたいし会計してくるね」

レジへと向かう咲を見送りながら俺は苦笑する。
咲が手にしていた本はかなり分厚い本だった。
多分、一気に読み切ろうとしたら二、三時間じゃ足りないはずだ。
それを時間も忘れて読書に没頭できるとは、咲らしいというかなんというか。
まあ、子供のころから一昼夜ぶっ通しで家族麻雀とかやってたらしいし、この程度の時間、集中するくらい朝飯前なんだろうけど。

咲「京ちゃんっ、お待たせ。帰ろっか」

京太郎「ほらっ、お前のぶんの傘だ」

レジから戻ってきた咲に傘を投げ渡す。

咲「もしかして雨降ってるの?」

京太郎「見てみりゃわかる」

そうして店の外に出ると滝のような雨が俺たちを出迎えた。

咲「うわっ、すっごい雨……ゲリラ豪雨ってやつかな?」

京太郎「いや、朝の天気予報で夕方から明日の朝まで雨が強く降るって言ってただろ。見てなかったのか?」

咲「ごめん、寝てた」

なんとなく予想していた答えだったが、インターハイで東京に来てから、こいつ寝すぎだろうと思わないでもない。
まあ、周りに迷惑をかけてるわけでもないし、咲なりにストレスとかも感じてるだろうから口うるさくは言わないけど。

京太郎「ほらっ、急がないと夕飯の時間に遅れるぞ」

咲「ま、待ってよ、京ちゃんっ」

そうして傘を開こうとして――

京太郎「ん?」

視界の隅にどこか見たことのあるような金色の髪を見つけて、俺は硬直した。

咲「どうしたの、京ちゃん?」

京太郎「あ、いや……」

怪訝な表情を浮かべる咲に、あいまいな答えを返しながらも俺は店の軒先に佇む金髪の少女から目を離せないでいた。
俺はこんな少女、知らない。
大体、俺には東京に知り合いなんていないはずで、
だからこれは勘違いに過ぎず、
でも、だとしたら、どうして俺は――

??「私に何か用?」

俺の視線に気付いた少女が怪訝そうに訊ねてくる。

京太郎「いや、俺は――」

息が止まりそうになった。
少女の声を聞いた瞬間、
そして顔を見た瞬間、
俺は――

京太郎「……傘なくて、困ってるのか?」

そんなどうでもいいことを訊ねる。
俺は今なにを訊ねようとしていたのか?
わからない、わからないが、
自分でもよくわからないことを訊ねようとしていたことだけは確かで。

??「別にあんたには関係ないじゃん。ほっといてよっ」

拗ねたように顔を背ける少女。
正直、初対面の相手にどうしてここまで邪険に扱われなきゃいけないのか不思議なんだが、俺はそれに構わず、

京太郎「ほら、この傘やるよ」

持っていた傘を少女に渡した。

??「え?」

端正な顔に盛大な疑問符を浮かべる少女。
そりゃそうだ。
初対面の人間にいきなり傘なんて渡されて、呆けない人間なんているわけがない。
かく言う俺も本当にどうしてこんなことをしたのか、未だにわかってないんだけど。

??「……これってもしかして新手のナンパ?」

露骨に不審そうな目で少女は俺を見てくる。
確かに突拍子もない行動だとは思うけど、だからって親切にした相手に疑われるなんて心外だぞ。

京太郎「ナンパじゃねえって」

??「ふふっ、冗談だよ。傘、ありがとね」

そう言って少女は土砂降りの中、太陽のような笑顔を浮かべた。

京太郎「……どういたしまして」

ありきたりな反応をしながら、ああ、と俺は気付く。
どうして俺はこんな馬鹿なことをしたのか。
どうして俺はこの少女を放っておけなかったのか。
難しく考えすぎていた。
その理由はとても簡単なもので、
きっと――この少女の笑顔が見たかったから。
ただそれだけのことだった。
だからだろう。

??「じゃあね、今度また会ったら絶対にこの傘、返すからっ」

土砂降りの中、町の雑踏へと飲み込まれていく少女を見送りながら、俺は苦笑するしかなかった。

咲「京ちゃん、今の人、知り合い?」

少女の消えていった方向を見つめながら咲が訊ねてくる。

京太郎「いや、知り合いじゃない。話すどころか、見たこともない赤の他人だ」

咲「でも、そうは見えなかったけど……」

確かに俺自身、あの少女と話していると懐かしい気分がしてたけど、でも、彼女とは知り合いじゃない。
それだけは確かなことだった。

京太郎「ほら、無駄話してないで急がないと夕食の時間に遅れるぞ」

咲「あぁっ、そうだった。でも、傘一つしかないよ?」

京太郎「そんなの二人で一緒に入ればいいだろ、ほらっ」

咲の持っていた傘を奪って、開く。
そうして一歩を踏み出し振り返った。

京太郎「――おい、なにぼーっとしてんだ? 早く入らないと置いてくぞ」

咲「えっ、京ちゃん? で、でも、それって相合傘になっちゃう……」

京太郎「あ、何だって? ごちゃごちゃ言ってると置いてっちまうぞ」

咲「もうっ、京ちゃんのばかばかっ。絶対に聞こえてたくせにー!」

なんて叫びながら、咲は雨の中を駆け寄ってくると、俺の隣りにぴったりとくっついてきた。

京太郎「あの、咲さん、ちょっとくっ付きすぎじゃないですか?」

咲「そんなことないもんっ。それとも京ちゃんは私にずぶ濡れになれっていうの?」

京太郎「んなこと言ってないし。はぁ、わかったよ」

俺は降参した。
そうして、二人で並んで歩きながら、他愛のない話をする。
今日買った本のこと。
明日の天気のこと。
今日の夕食のこと。
幼馴染とそんなことを話しながら、なんとなく思い出す。
遠い昔、雨の中を二人で並んで歩いたことがあるような――そんな既知感。

京太郎「また今度会ったら、か」

咲「ん? どうしたの?」

京太郎「いや、何でも……何でもないよ」

こうしてまた出会うことができたんだ。
だから――

京太郎「またな、淡」

そんな願望を込めながら呟く。
そうして呟きは誰の耳にも届くことなく、雨音の中へと消えていった。

ってな感じで終わり。
今回の話がどういう世界線での話なのかは想像にお任せします、
明日くらいにHTML化の依頼してきます。
次のスレはどうするのかほとんど未定。
今月末か来月の頭くらいになんか立てる予定。
なんかネタとかあったらください。

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