許嫁「男さん!」女「男くん!」幼馴染「男!」(10)

男「やかましい! 鬱陶しいぞ、てめぇらッ!」

許嫁 (はぁ……素敵)

女 (ふあぁ……格好いいなぁ)

幼馴染 (う……シビれる……)

女「男くんのあのクールな心を動かすにはどうすればいいかな」ヒソヒソ

許嫁「男性の心を掴むのはまず胃袋から……と言いますわね」ヒソヒソ

幼馴染「えっ……料理……?」ヒソヒソ

女「と言う訳で!」

幼馴染「男の家で!」

許嫁「御料理勉強会をしますわ」

男「どう言うわけだてめーら」

許嫁「まあまあ……男さんは二階の自室へ行っててくださいまし」グイグイ

男「やれやれ」スタスタ

バタン


幼馴染「うーん料理かあ……自信ないなぁ」

女「大丈夫! 私が教えてあげるよ」

許嫁「わ、私は花嫁修業の一貫として料理はすこぶる自信ありますわよ?」

女「材料見てみようか」カパッ

冷蔵庫「ヒエッヒエンゴ」

幼馴染「一通りの野菜と豚肉、鶏肉牛肉……があるわね」

許嫁「調味料もかなりありますね」

女「あー、そっか。男くんて家族が海外出張で一人暮らしだもんね」

幼馴染「……て事は自炊してんのね」

許嫁「それってつまり……」




全員「料理上手……?」

幼馴染「もしかして」

女「私たちの腕前では」

許嫁「到底及ばない?」

女「て事だよね……」

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