群馬県にある感娘養成鎮守府 (26)

四月某日 群馬県渋川市



黒服「着いたぞ、今日からはここがお前の鎮守府となる」

黒服「詳しい話はこの鎮守府で提督をしている人物に聞いてくれ」

黒服「話は以上だ……では頑張ってくれたまえ」




夕張「ここが私の始めての鎮守府……が、頑張らないと!」


夕張「でも、海もなければプールすら見えないような……大丈夫かしら」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411044410

まさかのグンマー

艦これと頭文字Dのクロスです
一部原作と違う展開が含まれると思いますが、アニメf版1stを基準に話を進めさせていただきます

期待すんべ(群馬県民感)

タイトルの時点で誤字してますがごめんなさい





夕張「……」


夕張「酷く殺風景ね…まさか私が二人目の艦娘? ……いやそんなまさか」

夕張「とりあえず中に入ろうかな…」ガチャ


夕張「ご、ごめんくださーい……ごめんくださいで合ってるわよね?」





夕張「誰もいない……受付みたいな場所はあるけどそこすら電気消えてるし」

夕張「あ、なんか受付の所に張り紙がしてあるわね…なになに?」


夕張「えーっと…『御用の方は二階つき当たりの執務室へどうぞ 勧誘お断り』…本当に私が二人目な気分すらしてきたわ」


夕張「インターホン無かったし行くしかないわね…なんか不法侵入してるみたいで緊張するなぁ」

夕張「ここがそうかしら?」

夕張「執務室……緊張しすぎて心臓がバクバクいってる…」ゴクッ



夕張「ええい、ままよ! 開けゴマ!」ガチャ


夕張「はーい、お待たせ? 兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました!」



提督「ん? ……あぁ、やっと来たのか」

夕張(き、気まずい……新聞で顔が見えないし怒ってるだろうなぁ…)


提督「時刻は……ピッタリだな、本当のところは五分前行動してもらいたかったんだが…まぁいいだろう」

提督「ここの提督を務めてるのが俺だ……よろしくな」パサッ



夕張「ど、どうも…」

夕張(少し若い人かなってイメージでは思ってたけど…おじさんね)

夕張(大体…42、3と言ったところかしら)


提督「なんだ、えらくかてぇ表情してんな…そうだお前なんて名前なんだっけ? 夕立だっけか?」


夕張「ゆ・う・ば・りです! これでもれっきとした軽巡なんですから!」


提督「おー良い元気だな、この分じゃ初日からでもちょっとした任務は任せられるだろう」

夕張「い、いきなりですか! …分かりました、遠征でも演習でもなんでも任せてください!」




提督「何言ってんだ…ここは群馬だ、遠征も演習もやりゃしねーよ」

提督「勿論実戦もやらない…なんてったってここは」



提督「艦娘養成鎮守府なんだからな」

夕張「……え?」



提督「飲み込みが遅いようだな、つまりここはお前達の学校みたいなもんだ」


夕張「が、学校って……私達は敵を倒すために生まれてきたんじゃ」


提督「なら聞くが、その敵の名前と俗称、そしてお前の手に持ってる物の名前は?」


夕張「えっと……分からないです」

提督「そらそうだ、なんてったってつい先日生まれたばかりのお前は戦闘知識ってものが全く無い」

提督「だからここでその全てを学んでもらう……分かったな?」


夕張「分かりました、頑張って覚えさせてもらいます!」


提督「殊勝なこったな……そうだ、早速だが簡単な輸送任務をお前に与える」

夕張「は、はい!」ゴクッ



提督「この地図を頼りに豆腐三丁、厚揚げ二つ、油揚げ二つ買ってこい…それとコンビニで青のハイライト1カートン」


提督「ほら、買って来たらお前の部屋を案内してやるから行ってこい」



夕張(私の初めての任務はおつかいに決まりました……本当に大丈夫かしら)

イニシャルDはゲームしか知らないニワカだけどコースに赤城(群馬の地名の方)があった気がする

タバコはセーブオンだな

夕張「促されるままにお金と地図を渡されたけど…」


夕張「適当すぎじゃないこの地図……GSって書いてあるのは…ガソリンスタンドかしら?」


夕張「えっと…豆腐が三丁で厚揚げと油揚げが二つずつ、そしてハイライトが1カートンね」テクテク



夕張「……そういえば艤装も没収されたんだっけ、そんなもん今のお前には必要ないって」



夕張「はぁ……なんだか不安になってきちゃったなぁ」

夕張「歩いていくにしては結構遠いし…門の近くに泊めてある青い車で乗せていってくれたっていいじゃない!」





夕張「……ゴネても無駄ね、もう結構歩いちゃってるし」



夕張「えっと……そろそろこのGSってとこが見えてくると思うんだけど…」チラッ



男「ありがとうございましたー!」


夕張「たぶんここがそうね、ちょっと今見えたあの人に道を尋ねてみましょう!」テクテク

赤城(山)、榛名(山)、利根(川)
かな?名前的に群馬連想する艦娘は(地元民感)

夕張「あの、すいませーん!」

男「はーい! ちょっと待ってください」



夕張「なんか感じの良さそうな人ね、年齢は提督とそんな変わらなそうだけど」

夕張「っと、そうだった…外では艦娘ってことと提督のことは伏せなきゃいけないんだったわね」



男「なんだいお嬢さん、この辺りではあまり見かけない顔だけど道をたずねに来たのかな?」

夕張「そうなんです、たぶんこの辺りにお豆腐屋さんがあると思うんですけど…渡された地図だと良く分からなくて…」


男「豆腐屋ねぇ……アイツのとこかな、だったらこの道を曲がって細い道を入っていったら見えてくると思うよ」

男「豆腐屋の名前は藤原豆腐店で、近くに白黒の車があるのが目印だからすぐ分かると思うよ」


夕張「白黒の車ですか…ありがとうございます! 助かりました」

男「いいってことよ、それじゃあ気をつけてな」



夕張「感じのいい人で良かったなぁ……えっとこの道を入っていけば見えてくるんだったかしら…」



夕張「……でも白黒の車って結構あるわよね…パトカーも白黒だし、本当に目印なのかしら」




夕張「そろそろ見えてきたかしら、あれが例のお豆腐屋さんね……なるほど、確かに目印になる白黒の車ね」

夕張「横に藤原とうふ店(自家用)って書いてあるし間違いないわね」

グンマー原住民が見に来ましたよっと
太田市に住んでるけど柄悪すぎ

中島飛行機(現スバル)の聖地だから艦載機はバッチリだな

夕張「こんにちわー!」




夕張「あれ……す、すいませーん! ……こんにちわー!」

夕張「ん? …こ、こんにちわー!」



藤原文「聞こえてるよ、ちょっと待っててくれ…」

夕張「あ、はい…」


夕張(なんだか見るからにおじさんって感じね……タバコ吸ってたし)


藤原文「いらっしゃい…」


夕張(見た目の感じから提督とそんなに歳が変わらないように見えるわね)

夕張(まさか同い年だったりして…ありえるわね、なんか感じも似てるし)


藤原文「なんにします? お客さん」


夕張「あ! え、あぁ……あ、厚揚げください!」

藤原文「はい、毎度」


夕張「あ、厚揚げ二つにお豆腐が三丁と油揚げ二つもお願いします!」

藤原文「はいはい……全部で800円」

夕張「えっと……あ、丁度800円ある」チャリ


藤原文「はい、毎度」



夕張「ありがとうございました!」

夕張(あの人があの車運転してるのかな……速く運転しそうに見えないなぁ…)

夕張(速い車ってシャキーンってしたカッコいいのだと思うし…お豆腐屋さんだから速さとかどうでもいいわよね)

夕張「そしてコンビニに立ち寄ってタバコだったかしら?」


夕張(そういえば群馬って海からどのぐらい遠いんだろ……私もあの敵を懲らしめてやりたいなぁ)

夕張(でも知ってることなんて海に出れば敵がいるってことぐらいだし…頑張って覚えなきゃ!)







夕張(にしても鎮守府が遠すぎるわ……夏になったら歩いては行きたくないわね)



艦娘養成鎮守府


夕張「た、只今戻りました……」

提督「おうお疲れ、そこの冷蔵庫に入れといてくれ…あぁタバコは今貰う」

夕張「分かりました…それにしてもこの地図かなり見づらいですよ! もうちょっと分かりやすく書いて欲しいです」


提督「そのことか、それはわざとだ…大方ガソリンスタンドで祐一にでも道を聞いたんだろ?」

夕張「祐一って……提督と歳が近いように見えたあの人のことですか?」

提督「そうだ、そいつに場所を聞けば絶対にこの豆腐屋を教えると思ってな」

提督「コミュニケーションは大切だからな、その訓練も兼ねてだ……それじゃ部屋を案内するぞ」ピッ


提督「あー…長門、いたら執務室まで来てくれ」


夕張「今のって…」


提督「長門を館内放送で呼んだだけだが? なんか疑問でも?」



夕張「提督が案内するんじゃないんですね……」

提督「まぁな、一応お前の過ごす場所は女子寮って名目で作らせたからな」


提督「説明してなかったがこの鎮守府にはお前のほかに六人いる」

提督「艦種はほぼバラバラだ…ここに長くいる奴から説明すると」


提督「軽空母の鳳翔、ここに来て五ヶ月になる……分からないことがあれば鳳翔に聞け」

提督「んで、潜水艦の伊58……こいつはまだ三ヶ月といったとこか」

提督「次に重巡の青葉、ゴーヤとほぼ同じタイミングでここに来た」

提督「次が…軽空母の瑞鳳、まだ一ヶ月しか経ってない」

提督「そして駆逐艦の暁、ここに来て二週間だったかな……」

提督「最後が長門だ、ここに来て一週間の新入りだ」


提督「癖が強いのもいるが皆と仲良くしてくれよな?」



夕張「皆さん一年経ってないんですね、なんだかまだ作られたばっかりって感じがします」


提督「人数が少ないからな、だが俺はここに来てもう何年になるかな……確か五年位か?」


夕張「えっ五年もですか!? 鳳翔さんが来るまでの間何もしなかったんですか?」


提督「んな訳ないだろ……ここは学校みたいなもんだから卒業もするってことだ」


夕張「あ、そうか……ちなみにですが今まではどんな人がここにきたんですか?」

提督「それこそ様々だな……赤城に榛名に利根の他に…ほぼ全員じゃないか?」


夕張「ひえー……あとそれとここでの勉学が終わったらどこに異動されるんですか?」



提督「基本的には日本にある全ての鎮守府だが、一番多いのは横須賀鎮守府だろう、なにせ一番近いしな」

提督「まぁでも先は長い……焦らなくてもじきにお前もどっかの鎮守府に移されるだろうよ」

提督「それまでの間にしっかり勉強してくれよ? 戦えませんじゃ話にならないからな」

長門「待たせたな、提督」


提督「いや、そんな待ってはいない…っと、こいつが長門だ」


夕張「は、初めまして! 私は兵装実験軽巡の夕張です!」

夕張「世界のビッグセブンの一人に数えられる戦艦の長門さんに会えるなんて……感激です!」


長門「そ、そうか……ふふっなんだか照れるな」


提督「照れる必要はないぞ? まだお前は肩書きだけは大そうなもんだが肝心の中味がなぁ…」

長門「なっ! 提督……それはあまりにも酷いんじゃないか?」

提督「最初の頃は艤装は殴るもんだと思ってたお前だもんなぁ……ビッグセブンと言われてもピンとこねーんだよな」

長門「それは昔の話だ! 今はこの艤装は撃てるものだと理解している」


夕張「あ、あはは……」



提督「さて、エセビッグセブンの身の上話は置いといて、長門は夕張に部屋の案内をしてきてくれ」

長門「エセッ!? ……こうも言われたら流石の私でも我慢の限界だ、提督の指示は今後聞かないことにさせてもらう」


提督「それは困るなぁ……夕張を案内させたら冷蔵庫に入ってる『あ』から始まるものをお前にやろうと思っていたんだが…」


長門「夕張の部屋はこっちだ、それとこの鎮守府の施設を隅々まで特別に教えてやろう」

長門「さぁ行くぞ、時間が惜しいからな」



提督「………これが世界のビッグセブンってことで仲良くしてやってくれ」

夕張「そ、そうですね……」

本日はここで締めます
明日からイニD展開に入らせてもらいます

まだかな

―――約半刻


長門「……以上でこの鎮守府の全ての部屋を説明させてもらった」

長門「ここまでで何か質問はあるか?」


夕張「いえ、特にこれといっては…あ、そうだ」

夕張「ここは海がないのに工廠はあるんですよね? どうして工廠なんかを?」

夕張「工廠って私達艦娘やその装備を開発する場所だって聞いたことがあるんですけど…」


長門「そうだ、基本的には私達を作る工廠だが…ここに工廠がある理由は違うんだ」

夕張「違うって…一体どういうことなんですか?」

長門「まぁ見てくれば分かると思うが、簡単に説明すると…提督は大の車好きらしくてな」


長門「工廠は工廠でも自動車専用の工廠に成り代わってるわけだ……全く」

長門「なんなら今から見てくるか? きっと唖然とするぞ?」


夕張「いえ結構です、なんだか想像するだけで気が滅入りそうで……」

夕張「本当に私はここで一人前になれるか不安になってきましたよ」


長門「まぁ誰しも最初はそう思うだろう…だが、あの提督は中々に優れているぞ?」

長門「だが今日は疲れただろう、部屋に入って休むといい」


夕張「そうですね、今日だけで色々と考えることが多くて…あはは」

夕張「じゃあ私は先に失礼させてもらいます、色々とありがとうございます長門さん!」

長門「別に大したことじゃない、しっかり休んで明日から共に頑張ろう…では私も失礼する」


夕張「ふぅ……とりあえず今日はもう遅いからゆっくり休も」




「提督!! 案内終わったぞ! さぁ早く厚揚げをくれないか!」

「ん? もう終わったのか……ほら、ちゃんとやるから少し落ち着け」

「はやく、早くしてくれ! あぁ、ご飯と一緒に食べたいなぁ…」



夕張「……」


「ほらよ、『あ』の付くものだ」


「な、なんだこれは!? 揚げ玉一個だなんて聞いてないぞ!」


「『あ』の付くものだから文句は無いだろう、それに俺は厚揚げだなんて一言も言ってないしな」

「……文句は言わせないからな?」



「うっ……ぐっ…うぅ…ぅ」


「……悪かった、悪かったからそんな涙目になるな、ちゃんとあげるから…な?」



夕張(長門さんの表情がすっごい気になる…ッ!)

夕張(でも今日はもう寝よう……ドアを開ければ私の部屋だ)

ガチャ


夕張「今日は色々なことがあったし、明日からも忙しいんだから……うん、寝よう」



バタン


夕張「中は凄い綺麗ね、ベッドもピシッとしてるし……ふぅ…」ゴロン

夕張「ベッドが柔らかくて、程よく体にフィットして……気を抜いたらこのままぐっすり寝ちゃいそう」

夕張「明日は何するんだろう……それに何時に任務というより授業が始まるんだろう」


夕張「私、ここで上手くやっていけるかな……ううん、きっと大丈夫」

夕張「長門さんも凄く接しやすかったし、大丈夫よね……」



夕張「……長門さんの表情見に行けばよかったかな」


夕張「それはちょっと可哀想か……」

夕張「……スー……んん……そんな大きな主砲入らなっ……」




……ウゥウン


夕張「………っ? 何か、聞こえたような…」ボー




夕張「……気のせい、かな?」




キィイイイィィッ


夕張「…気のせいじゃない! 山のほうからかすかに聞こえたわ!」

夕張「って、なんで私の部屋の窓が開いて…? 寝ぼけて開けたのかな」


夕張「まぁいいわ、でもなんだろう、さっき音……なにかがこすれてるような音が聞こえたわよね…」


夕張「…考えても分からないわよね、とりあえず今の時間は――午前4時過ぎってとこかしら」


夕張「変な音のせいで変な時間に起きちゃったし……執務室に行こうかしら」


夕張「たぶんだけど提督も起きてそうだし…早起きはなんとかかんとかって言う諺もあるしラッキーって思わないとね」



夕張「…夢の中も変な夢だったような……うーん? 思い出せないわね」

執務室



提督「豆腐の配達も終わりか、毎朝ご苦労なこったな…」

提督「まぁ俺も朝から書類の山が溜まって、それの対応に追われてるんだけどな」


トントン

提督「もうそんな時間か…開いてるぞ鳳翔、それとコーヒー淹れてくれないか? いつもの味で頼む」


夕張「おはようございます、提督」

夕張「それと……コーヒー淹れてきたほうがいいでしょうかね?」


提督「なんだ夕張だったのか、随分と早起きだな……寝れなかったのか?」

夕張「眠れてたんですが…なんか変な音がしてそれに叩き起こされちゃったと言うか…」

夕張「そういえばいつもこの時間に鳳翔さんが執務室にいらっしゃるんですか?」


提督「まぁな、気付いたら毎朝鳳翔がこの時間ぐらいにコーヒーを淹れに来てくれるんだ」

提督「今日はどこぞの豆腐屋のせいでそれが変わったみたいだけどな」


夕張「豆腐屋って……なんで今豆腐屋さんが出てくるんですか?」


提督「そうか、夕張には話してなかったな……簡単に説明すると」

提督「お前の知ってる豆腐屋は毎朝4時くらいに秋名湖畔のホテルに豆腐を配達してるって訳だ」

提督「さっきお前が聞いた変な音はその帰りで鳴らした音だろうな」



夕張「へぇ……あのお豆腐屋さんってホテルにお豆腐を配達してたんですか!」

夕張「でも、キューって音は普通車からしないと思うんですけど…」



提督「まぁ普通じゃないからな……全く、本当にイカれた豆腐屋だよ」


夕張「普通じゃないって……その、意味が良く分からないんですが…」


提督「いずれ分かることだ、とりあえず鳳翔からコーヒーの淹れ方でも学んで来い」

提督「それが終わったら今日も輸送任務を頼むわ」

鳳翔「どうも初めまして、私が鳳翔です。 よろしくね?」

夕張「は、初めまして! 昨日からこの鎮守府に配属された夕張です、こちらこそよろしくお願いします!」

鳳翔「そんな緊張しなくたって大丈夫よ、それじゃあ提督のコーヒーでも淹れてきましょうかしら?」

夕張「はい、提督、失礼します!」


提督「おう、火傷しないようにな」







鳳翔「さて、コーヒーは一応下準備は済ませてあって後はお湯を注ぐだけだけど一応説明しておくわね」

鳳翔「提督は全くの無糖はそんなに好きじゃなくて若干お砂糖を入れた微糖のコーヒーが好きなのよ」

鳳翔「もし早起きしてコーヒーを淹れてって頼まれたら砂糖は一つまみだけ入れてあげてね」


夕張「一つまみだけっと……分かりました!」

鳳翔「じゃあお湯も出来たことだし牛乳取って貰えるかしら?」


夕張「牛乳ですね、分かりました」ゴソゴソ




鳳翔「……ねぇ夕張さん、少しだけお喋りしませんか?」


夕張「え? あ、はいどうぞ」

鳳翔「私はここに来てもう五ヶ月になるのは提督から説明があったはずよね?」


夕張「ええ、何か分からないことがあれば鳳翔さんに聞けと言われましたが…」


鳳翔「提督ったら……私はもう間もなくで横須賀鎮守府に移動することになると思うの」

鳳翔「それまでの間は何でも聞いてね?」


夕張「そうさせていただきます……寂しいですけど、でも前線に立てるなんて凄いことですよ!」



鳳翔「そう、ね…私達艦娘は深海棲艦を殲滅させるのが目的だものね」

鳳翔「その為にここに配属されて色々と学んできて…」


鳳翔「……もう少しで提督にコーヒーを淹れてあげることも出来なく…」


夕張「……」


鳳翔「あっ…ごめんなさい、こんな辛気臭い話しちゃって……」


夕張「いえ! だ、大丈夫です! …て、提督を待たせたらいけませんよね! コーヒーも出来たし行きましょう!」


鳳翔「そうね、提督って地味に短気なところがありますから早めに持っていかないと、ね」

期待してる

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 19:05:56   ID: klbgBSak

エロい話かと思ったら違いました(無表情)

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