提督「花火しようぜ」 陸奥「だから火遊びはしないでって言ったでしょ?」 (40)


注意

>>1は大変遅筆です 更新が遅くなるかもしれませんので長い目で見てやってください

・ss初心者です。文章の表現がおかしいなどあるかもしれませんので気になる点があればご指摘ください

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提督「…花火しようぜ」

陸奥「だから火遊びはしないでって言ったでしょ?」

陸奥「っていうか、まだ仕事終わってないじゃない。」

陸奥「遊ぶのはAL作戦/MI作戦の報告書を書き終えてからよ。まだ提出してないのうちだけなんだからね。」

提督「わかってるよ!俺だって早く提出したいんだ!」



提督「だけど…だけど!……作戦完遂していたら配属されていたであろう駆逐艦娘2人と正規空母のことを思うと悔しくて悔しくて全く筆が進まないんだよ!」

提督「AL作戦は調子よく完遂したのに……連合艦隊ってなんなんだよっ!うちみたいな弱小鎮守府にMI作戦に出せるほど練度の高い艦娘なんか12隻もいねぇよ!」

提督「せめてAL作戦に出撃させた艦隊も出撃させられたらもう少し進めたはずなんだ…くそっ。」

陸奥「もう、過ぎたことを言っていても仕方がないんだから気持ちを切り替えて書いちゃいなさい。ほら、私も手伝うから。」

提督「いやだね。もう俺はあの忌々しいE-3のことなんか思い出したくない。あれのせいでうちのボーキは枯渇したんだ。おかげで空母たちがどれだけひもじい思いをしているか。」

陸奥「はぁ、そんなこと言って本当は上官殿にMI作戦が一つも完遂できてないことを報告するのが恥ずかしいんでしょう?」

提督(ギクッ!)

陸奥「ほかの鎮守府が苦労していたE-2を楽に突破できて調子に乗って
   『はっはっは、上官殿、私にかかればこんなものです。AL作戦/MI作戦など他の鎮守府の手など借りずとも我が鎮守府の力だけで十分です。』
   なんて言っちゃうんだもんね。」

提督「…」アセタラー

陸奥「だから恥ずかしいのはわかるけど、さすがにもう提出しないと催促の電報が来るわよ。」

陸奥「自分で蒔いた種なんだからきちんとけじめをつけなさい。」

提督「はぁ、わかったよ。書くよ。書けばいいんだろ。」

陸奥「うん。よろしい。」


……
………
提督「…書き終えた。これを、この大破報告と資材消費の阿鼻叫喚を提出するのか…。」

提督「ぐすっ……提督って辛い職業だな……。」

陸奥「提督が辛いのは大口叩きのクソヘボ提督ってあだ名がつくことでしょう。」

提督「……確かにそんなニュアンスのあだ名がつくだろうとは予想してたけどそこまで酷いとは思わなかったぞ。」

提督「よし。出すぞ。これを投函すればあとは周りからの白い目と悪評に耐えるだけだ。」

提督「なぁに、人の噂も七十五日という。たった2ヶ月半耐えればいいだけだ。なんとかなるさ。」

陸奥「からげんきが見えみえね…。」アキレー

提督「はいそこー、おだまりなさい。」

提督「よし、行くぞ、俺ならできる、俺ならやれる、行ける‥できる…てい!!」コトン

提督「よっっしゃーー!!見たか陸奥。俺はやればできる男なんだ。周囲からの白い目と大口叩きのクソヘボ提督と呼ばれることを覚悟したこの俺の男気を見ろ!」

陸奥「よく頑張りました。自業自得なんだから男気もなにもない気はするけど…」

提督「一言余計ですよー。よしじゃあ陸奥、改めて花火をするぞ!」

陸奥「え!?さっきの本気だったの?」

陸奥「現実逃避だとばかり…」

提督「さっきまでは確かにそうだったんだけど一仕事終えた爽快感でなんか本当に花火したくなっちまった。」

提督「よし。ってことで今から外へ花火をしに行きます。」

陸奥「えっ、でも火遊びは……」

提督「拒否権はありませーん。過去のトラウマをいつまでも引きずっていたら成長できないぜ。」

陸奥「んん……だけど………」

提督「大丈夫だって。花火って綺麗なんだぜ?」

陸奥「ん……でもやっぱり…」

提督「あ!じゃあさ、もしもの時のために消火器持ってくから。それなら大丈夫だろ?」

陸奥「そ、そんな消火器なんかで大丈夫なの?消防車を用意したほうがいいんじゃ…」ビクビク

提督「一体どれだけの規模の花火するつもりだよ……大丈夫だって。そもそも消火器を使う事態にすらならないと思うぜ。」

提督「だから、な?花火しようぜ?」

陸奥「う、うん。」

提督「よっし、じゃあレッツゴー!」

今日はここまでです。
陸奥提督イチャイチャ書ききりたかのですが睡魔に勝てません。
こんな拙筆を読んでくださりありがとうございました。


……
………
提督「よし、じゃあ始めるか。」

陸奥「ほ、本当に大丈夫なのよね?第三砲塔に引火して大爆発後轟沈、提督、陸奥遺体で発見されるとかないわよね?」

提督「大丈夫大丈夫。消火器も持ってきただろ?ほら花火とって。」

陸奥「うぅ、はい。」つ

提督「よし、じゃあ火つけるぞ。」カチッ

陸奥「!!」

提督「そんなチャッカマンつけたぐらいで消火器向けるなよ…。」

提督「ていうかそれでよく深海棲艦と戦えるな。砲撃とか怖くないのか?」

陸奥「戦闘中は別よ。アドレナリンが出てるから。」

提督「そんなもんなのか…。」

提督「はあ、じゃあ今度こそ火つけるからな。」

陸奥「く、来るなら来なさい。爆発なんてしないんだから。」

提督「そんな大げさな……よっ。」カチッ シュボー

陸奥「っ!」

陸奥「……。」

陸奥「…………。」

すみません
私用で少し投下遅くなります。
12時までには投下できるようにします

すみません!
結局日付またいでこんな時間になっちゃいました。
投下していきます。

提督「どうだ?」シュボー

陸奥「……きれい。」

提督「だろ?」

陸奥「うん。花火ってこんなに綺麗なものだったのね。」

提督「陸奥は花火大会とか絶対見なかったからな~。」

陸奥「事故のことがフラッシュバックしそうで怖かったの。ごめんなさい…。」

提督「いや別に責めてるわけじゃなかったんだけどさ。」

提督「でもこうして陸奥と花火できて良かったよ。」

陸奥「え?」


提督「いやここ最近陸奥ずっと息抜きできてなかっただろ?8月はAL作戦/MI作戦で、9月は始末書報告書の嵐だったから。」

陸奥「9月はそれに現実逃避する提督のお守りもあったけどね。」

提督「う゛っ、いやそれは本当に悪かったって。」

提督「だってよー、上官が報告書を見たら『実力に見合った量の資材を』って絶対にうちへの資材供給少なくするだろ?」

提督「それならギリギリまで出すの粘りたいじゃん。みんなひもじい思いはしたくないだろ?空母の子達なんか既に結構ひどい状態だし。」

陸奥「本当はそれが理由で書くのが遅かったのね。」

陸奥「バカね。そんな変なことしてもいつか報告書を出さないといけないから意味ないのに。」

提督「まあそうなんだけどさ。」

提督「やっぱり艦娘たちに責任みたいの感じてるんだよな。」

提督「調子に乗ってあんなこと言っといて結局海域撃破できなかったせいで俺だけじゃなくてお前たちの評価まで悪くなるだろ?」

提督「うちの艦娘たちみんなすげぇポテンシャルを秘めてるいい子たちなのに。」

提督「俺がもっとみんなの練度を上げさせてあげたら。俺がもっとみんなを上手く指揮できたら。こんな結果にならなかったかもしれない。」

提督「しかもそれで直接的に被害を受けるのはお前たちだ。俺は周りの目に耐えるだけだけどお前たちは更に食事も少なくなる。」

提督「そういうこと考えてると本当に申し訳なくってな。」

提督「ごめんな…。」

陸奥「…何言ってるのよ。」

陸奥「提督は出来る限り精一杯のことを私たちにしてくれたじゃない。」

陸奥「E-3の時だってボーキサイトをできるだけ節約できるようにって夜を徹して考えてくれてたしそんな忙しい時でもAL作戦完遂報酬で配属された艦娘達がみんなと馴染めてるかどうか気を使ってあげてたわ。」

陸奥「提督が謝ることなんて一つもないわ。それどころか感謝してるくらいなんだから。」

提督「?」

ちょっと席立ちます。
今日はこれで終わりかもしれません。

やっとつながった…。
投下していきます。

陸奥「……私のために息抜きなんか考えてくれてありがと…。」

陸奥「提督は私なんかよりもずっと忙しかったはずなのに……すごく嬉しいわ。」

陸奥「花火するって言われたときは正直嫌がらせかと思ったけれど本当はその逆だったのね。こんなに綺麗なものだったなんてびっくりしたわ。」

提督「そっか、喜んでもらえて良かったよ。」

陸奥「うん。……本当に…あなたが私の提督で良かった…。」

提督「な、なんだよ急に。やめろよ、なんか照れるだろ//」

陸奥「だって本当にそう思ってるんだもの。」

陸奥「……ねえ、提督…。」

陸奥「今日…一緒に寝ない?」

提督「!! な、なに言ってるんだよ…。」

陸奥「だめなの?」

提督「『だめなの?』って…。だってそんな提督と艦娘で…。」

陸奥「…提督のことが好きなの。愛してるの。」

提督「…!」

陸奥「資材削減のために作戦を夜遅くまで考えてくれるところも、艦娘をいつも想ってくれるところも、たまに調子に乗っちゃうところも、ぜんぶ大好き。」

陸奥「こんなに誰かを好きになったの初めてで、気持ちが抑えられない、どうしたらいいかわからないの。」

陸奥「ねえ…やっぱりだ……ぁ…!」ギュッ

提督「俺もだ。愛してる。提督は艦娘に対して平等に接するべきだと思ってずっと言えなかったんだ。」

陸奥「自分で言っておいてなんだけど…いいの?」

提督「いいよ、もう。それにみんなに対して冷たく接するようになるってわけじゃないしな。お前を特別愛するってだけだ。」

陸奥「…すっごい嬉しい。」

提督「ごめんな?先に言わせちゃって。こういうのは男の俺から言うべきだったのに。」

陸奥「ううん、いいわ、そんなの。」

陸奥「あぁー、なんか幸せすぎて死んじゃいそう…。」

提督「俺もだ。」

陸奥「…ずっとこうしていていい?」

提督「ああ、勿論だ。」

提督、陸奥「…愛してる。」
………
……

とりあえず陸奥提督イチャイチャは書き終えました。
文章での表現って難しいですね…。
「ギュッ」のところ誰が何をしたのか伝わったでしょうか…。
もし文章でわからないところがあればお気軽にご質問下さい。

まだ続いていきますのでお付き合いいただけると嬉しいです

~物陰~

春雨「早く鎮守府に慣れるため探検してたら」

春雨「し、司令官と陸奥さんが…くんずほぐれつしてます!」

春雨「はわわ~、すごいです。キスまでしてます…!」

春雨「大人の恋愛ってあんな感じなのかな?」

春雨「春雨はお姉ちゃん達にもみんなにも子供扱いされるからちょっと羨ましいかも…。」

春雨「うーん、この後どうなっちゃうのかとっても気になるけど人の恋愛を覗くのはダメよね。」

春雨「うん、静かに帰ろう。」





??「あれ、春雨じゃないですか?」





春雨「あ、雪風さん。」

雪風「なにしてるんですかっ?こんなところで?」

春雨「あの、雪風さん、静かにしないとそこに司令官たちが…。」

雪風「えっ!?しれぇがいるんですか!?」ダッ

春雨「そうです!だから静かにしな…ゆ、雪風さん!ちょっとまってぇ!」

雪風「しれぇ!こんなところで何してるんですかっ?……あっ…。」

提督、陸奥「…」ダキアイー

春雨「だ、だから言ったのに~、ど、どうしよう…。」

雪風「……ご、ごめんなさい~!!雪風はなにも見てませんから~!!」ダッ

春雨「あ、雪風さーん、待ってー!」ダッ

今日はここまでです。
読んでいただきありが後うございました。

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