ブチャラティ「そんなものアバッキオに頼めばムーディー・ブルースですぐに誰が食べたかリプレイしてくれるだろ？」

ナランチャ「あっ！そうだった！さすがブチャラティだ！てことでアバッキオ…アバッキオ！？」

ジョルノ「…どうかしましたか？」

ナランチャ「みんな気をつけろッー！！アバッキオが何者かにすでに攻撃されているッー！」

フーゴ「何！？」

ブチャラティ「新手のスタンド使いか！？」

ナランチャ「くっそー！よりによってこんな時に…ジョルノ「プリンを食べたのもきっとそのスタンド使いですよ！！」えっ…？」

フーゴ「いやジョルノ…今はそんなこと言ってる場合じゃ……」

ジョルノ「ほら！見て下さい！アバッキオの口にスプーンが刺さっている！」

ブチャラティ「アバッキオは仲間のプリンを食うような奴じゃない……犯人が攻撃したさいに刺していったと考えるのが妥当か……」

ジョルノ「ナランチャ今すぐエアロスミスを出して下さい！まだ犯人が近くにいるかも！」

ナランチャ「お、おう！エアロスミス」ブーンッ

ナランチャ「は、半径100m以内には俺達以外誰もいないぜ！？」ピコーン　ピコーン

フーゴ「じゃあやっぱり犯人はこの中に……」

ジョルノ「遠隔型もしくは自動操縦型スタンドか！？厄介だな……」

ナランチャ「なっ！本当か！？ジョルノ！？」

ジョルノ「ええ……半径100m以内に人がいないと言うことはそういうことなのでしょう……」

ブチャラティ「……しかしアバッキオほどの男を悲鳴も上げさせずに気絶させられるスタンドが果たしているのだろうか？」

ジョルノ「そ、それは……」

フーゴ「というかそもそも本体がこの場にいないとなれば誰がプリンを食べたことになるんですか？」

ナランチャ・ブチャラティ「「あっ…」」

ジョルノ「チッ……！」

フーゴ「僕の推理が正しければ犯人はこの中にいるッ！」

ナランチャ「何ィ！？」

フーゴ「ナランチャはもちろん、僕も犯人ではない…と、すると容疑者は二人に絞られたわけだが……」

ジョルノ「ぼ、ぼ、僕は違いますよ……？」

ブチャラティ「俺も違うぞ」

フーゴ「うーむ……二人とも何か証拠になるものは？」

ブチャラティ「こんなんで証拠になるかは分からんが俺は甘いものが苦手なんだ」

ナランチャ「ああ、確かリンゴですら駄目なんだよね」

ジョルノ「ぼ、僕も甘いものが駄目なんですッ！！」

ナランチャ「へー、ジョルノも駄目だったのかー」

ジョルノ「ええっ！というか甘味アレルギーなんです！甘味を食べると翌朝に前髪が全部抜け落ちてしまうんです！」

フーゴ「そ、それはすごいですね……しかし困った…また振り出しだ…」

ガチャリッ

ミスタ「ただいまー」

ナランチャ「あ、ミスタおかえり」

ミスタ「スーパーで特売やってたから今週のおやつ買い貯めて来たぜ」ドサッ

ジョルノ「！？」

ナランチャ「あっー！プリンだッ！」

ミスタ「何だ？そんなに食いたかったのか？」

フーゴ「ミスタ例の物は？」

ミスタ「うん？ああ特別に仕入れてやったぜ、ほらジャパンの菓子だ」ポイッ

フーゴ「きゃっほーい！！念願のアポロだッー！」

ミスタ「菓子ごときであのフーゴが小踊りをし始めただと！？」

ブチャラティ「アイツ、あの菓子が好き過ぎて似たような柄のネクタイしてるくらいだからな」

ミスタ「そうなのか……ほらっブチャラティ、業務用スルメ買ってきたぜ」

ブチャラティ「磯の香りがたまらんな」クッチャ　クッチャ

ジョルノ「……」ジッ

ミスタ「ああ、ジョルノが何が好きか分からなかったから無難な板チョコを買ってきたんだが……」

ジョルノ「…！」パァッ

ナランチャ「駄目だぜーミスター、ジョルノは甘味アレルギーだからよー」

ジョルノ「なっ……！」

ミスタ「何？アレルギーなら仕方ねぇな……この板チョコはピストルズ達にやるか」

ジョルノ「」

ブチャラティ「スルメ食うか？」クチャクチャ

ジョルノ「いきなり人をなめたりするうえに年中イカ臭いから変態だと思われたりするんですよッ！！」

ブチャラティ「」

完