照「チーム虎姫の本当の姿」淡「え?」 (21)

淡「ど、どういうこと!? 虎姫は攻撃特化チームじゃないの?」

照「残念だけど違う」

菫「ああ。 実は>>5に特化したチームだ」

淡「そ、そんな…」

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ぽんこつ

淡「ぽ、ぽんこつ?」

菫「ああ。 俗に言う『ドジっ子』だ」

照「私はそうでも無いと思うけど…」

誠子「1番ドジっ子ですよ」

尭深「ドジっ子は需要ありますから…」

淡「…言われてみればみんなちょっと残念だ…」

菫「淡も仲間だからな」

淡「」

照「私達はぽんこつだから、他のチームに助けてもらってるんだよ」

菫「ああ。 それを忘れるなよ」

淡「…テルー…そういえばお菓子買いすぎて文房具買えないって言ってたね」

照「お菓子の魅力には勝てなかったよ…」

菫「私達の本分は勉強だからな…」

照「む…菫だって」

誠子「そういえば…」

菫「ふっ…私にスキは無いさ…」

誠子(この時点でスキだらけな気がする…)

尭深(同感…)


照「菫、昨日寝坊したでしょ」

菫「う…だが、普段はしないし…」

照「しかも走れば間に合うのにわざわざパンを咥えて」

菫「そ、それは遅刻した時のお約束だって…」

淡「古いよ! いろんな意味で!」

菫「」

尭深「…淡ちゃん。 私知ってるんだよ」

淡「な、何を!?」

尭深「淡ちゃんが授業の時…」

淡「い、言わないで!」

尭深「ドヤ顔で答えた答えが…」

菫「違ってたのか?」

尭深「はい」

誠子「でも、それくらいなら…」

照「違ってたのは答えじゃなくて授業だったみたいだね」

淡「」

尭深「数学の時間なのになぜか国語の教科書を読んでたみたいです」

誠子「うわー…恥ずかしいな、それ」

淡「亦野先輩だって!」

淡「部活中に釣銭の分け方を友達と喋ってたら…」

誠子「あ…」

淡「釣り話と勘違いしたのか話に入って来たんだよ!」

誠子「」

淡「しかもずっと! 友達が20分くらいたってから…」

「あの…亦野先輩。 私達釣りの話はちょっと…」

淡「って言われてすごくしょんぼりして帰って行ったんだよ!」

照「それは…」

菫「ドジっ子だな…」

尭深「私は意外と違うので…」

誠子「それはどうかな…」

誠子「麻雀中にお茶飲んでる時…」

尭深「言わないで…」

誠子「何を間違えたのか、リー棒の代わりにお茶を置いたんです」

菫「え」

尭深「だから、直ぐに戻してリー棒立てたから大丈夫です」

淡「こぼれなかった?」

尭深「2?まではセーフです」

照「何?でもアウトだよ」

照「私は…」

菫「大丈夫だ。 言わなくていい」

照「ひどい…」

誠子「いえ、宮永先輩はレベルが違いますから」

照「確かにこの前長野に行こうとしたら間違えて島根に行ったけど…」

尭深「どんな間違い方ですか」

淡「そもそも海が見える時点で間違いだと気付こうよ」

淡「テルー! 私達ぽんこつだったよ!」

誠子「大星め…今更気がつくとはな。 私も試合中、うっかり6万点近く失点したんだ」

照「誠子を責めることはできまい。あのレズさんを侮っていたのは私達だ」

菫「…わかっただろう、淡」

淡「スミレーン」

菫「うっかり、はかわいいとな」

尭深「1人のドジっ子はウザがられますが5人全員なら」

淡「じゃあ私はずっとドジっ子してろと!?」

菫「そうだ。 それがみんなの求める『一般的なぽんこつ』だ」

照「ぽんこつの方が人気が上がる…」

誠子「みんな! また失点しちゃいました!」

照「よし」

菫「殺るのか?」

淡「死なないでね」

照「失点しまくる誠子くらい、何回も見てるよ」

カン!



虎姫かわいいんじゃない?

おやすみなさい

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