真「さてプロデューサー、今日はなんの日でしょー♪」P「それはもちろん…」【安価】 (68)

P「真、お前の誕生日!」

真「………」







P「…の、翌日です……」

真「だいせいかーい!そう!今日はボクの誕生日…の、次の日です!!」

P「………」

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P「本当に悪かったって!忘れてたわけじゃないんだ!ホラ、お祝いのメールも送っただろ!?
 頼むから機嫌を直してくれ!」

真「…分かってますよ。765プロみんなが売れてきて、今はボク以外の子も担当することになったプロデューサーが、
  前よりずっと忙しくなったってことぐらい…」

真「ボクの誕生日に他のアイドルの大きな遠征の仕事が急に入るほど、ね…」

P「…ああ、それでもスケジュールをちゃんと調整すれば、なんとか予定を空けることができたかもしれないのは事実だ。
  今日くらいは、お前のワガママをきいてやるよ」

真「…え?」



真「ホ、ホントですかプロデューサー!?どんな願いでも聞いてくれるって!」

P「お、おい。誰もそんなこと…!?」

P「…いや、もちろん限度ってものはあるけど、俺に出来ることなら…」

真「へへっ、やーりぃ!それじゃあさっそく!」

お願い:>>3

一緒にサイクリングに行こう

真「今日くらいはトコトン付き合ってもらいますよ!さ、プロデューサー、まずはサイクリングに行きましょう!」

P「ハッハッハ、お安い御用だ!ちょっと待ってろ!今自転車を買ってくる!」

真「ハイ!いやぁ~楽しみだなあ、プロデューサーとサイク…」



真「って、えええぇぇ!?プロデューサー、自転車持ってないんですか!?」

P「まあ、車出勤だからな…こっちに越してきてからはめっきり乗らなくなったよ」

真「そ、そんなワザワザ買ってもらうだなんて申し訳ないですよ…」

P「おいおい、遠慮なんてするなよ!たまには思いっきりワガママをいってくれ。
  なんてったって今日はお前の誕生日!」


P「…の翌日なんだから」

真(しまらないなあ)

~サイクルショップ~

P「それじゃあ、コレください」

店員「分かりました。それでは防犯登録を…」




P「…それにしても、本当にこんな願いでいいのか?自転車にしても『ロードレーサー買ってください!』とか
  もっと自分のためのおねだりでよかったのに」

真「…言ったら買ってくれたんですか?」

P「まさか」

真「アハハ!冗談ですよ。モノが欲しいならプロデューサー以外の人に頼みます」

P「安月給で悪かったな…」

真「ち、違います!そういう意味の言葉じゃありませんよ!」

真「そういうことじゃなくて、せっかくプロデューサーがお願いを聞いてくれるんだから、もっと…」

真「………いっしょにいる時間が、その…」




P「はい、記入しました。これでよろしいですか?」

店員「ハイ!お買い上げありがとうございます!」

P「スマン、途中から聞いてなかった。なんにせよこれでサイクリング行けるぞ!
  どこにしようか?」

真「………>>6で…」

P「海か!いいな、海なんて仕事でしか行かないし!」

真「え?確かに撮影でもよく行きますけど、海っていえば遊びに行くのが一番じゃないですか?」

P「一緒に行く友達や恋人がいるならな!」

真「……あの、ごめんなs」

P「さあ空は晴れ渡り、風はさわやかで清々しい一日だな!出発だ真!!」

真「は、はい!行きましょう!!」


―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――

シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

真「いやぁ~それにしても、本当に気持ちのいい日だなぁ!
  絶好のサイクリング日和ですよ!ね、プロデューサー!」

キーコキーコキーコキーコ

P「そ、そうだな…本当に…気持ちのいい…うん、キモチノイイ…」


真「ぷ、プロデューサー?大丈夫ですか!?」

P「大丈夫大丈夫、運動不足と連日の強攻スケジュールが祟ってちょっと眩暈と頭痛と吐き気がするだけだから…」

真「それ熱中症じゃないですか!?今すぐ休みましょう!」


真「…大丈夫ですか?」

P「ああ、だいぶラクになった。すまんな、せっかくの誕生日なのに…」

真「いいですよ、その翌日なんで。それにプロデューサーの身体の方が大事です。
  ムリをいってしまったボクの方こそ…」

P「…いつになくしおらしいじゃないか。らしくないぞ?」

真「だ、だってプロデューサーがせっかく…!」

P「おいおい、ワガママは『サイクリングに行く』の一個だけにするつもりか?
  もったいないなんて思っちゃだめだぞ、これからもたくさん願いを言ってもらうんだから」

真「プロデューサー…!」

P「さ、それじゃあ再出発だ。海に行ったら何がしたい?」

お願い:>>10

すみません
>>13

安価下なら
素潜りして魚介類を取りたい

~海~

ザッパーン…ザッパーン…


真「たああああああ!!!」
ドボオオォン!!

P(飛び込みに掛け声は必要なのだろうか)



「……………」


ザバァ
真「くそー!また逃げられた!!」

P「ざ、残念だったな…ところで、なんでまた魚を取りたいなんて…?それも素手で」

真「いやぁ、この前に響と海に行ったときに遠泳勝負をしたんですけど、ボクが勝ったと思ったら響は途中で
  おっきな魚を取ってたんですよ!そのせいで勝負がうやむやになっちゃって…」

真「だからこの夏中に素手で魚をとれるようになって、『魚をとるなんて大したことじゃないじゃないか!
  やっぱりあの勝負はボクの勝ちだね!』っていってやりたいんです!…でもさっぱりで…」

P「…なにかコツとか聞いてないのか?」

真「…響いわく、『海に潜ったら魚が泳いでるから、それをパパーっと掴めばいいんだぞ』って」

P「響語は難しいな」


真「それじゃあ、もう一度行ってきます!さっきは結構惜しかったから、次こそは!」

真「たああああああああああ!!」

ザブウウウウゥゥゥン!!!



P「………まあ、本人が楽しそうだし、いっか」

真(あれ?なにか忘れているような…)



―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――


真「うーん、やっぱり難しいですね…」

P「この辺の海は沖縄ほど澄んでるわけじゃないから、響も苦戦するかもしれないぞ?
  とりあえず腹ごしらえだな。フランクフルト買ってきたぞ」

真「わぁ、ありがとうございます!いっただっきまーす!」

真「~~~♪」モグモグ

真「………」モグモグ

真「…」モグ…



真「!!!!!!!!!!!」

真(せっかくプロデューサーと二人っきりなのに、なにしてるんだボク!?!?)

真(完全に次回の響との勝負への特訓に意識がいってた…自分で『プロデューサーが一緒にいてくれれば』とか
  考えてたのに…次こそは、もっと、こう……!)



真「あの!プロデューサー!!」

P「わっ!?なんだいきなり?」

真「つ、次のお願いは!!」


お願い:>>10

うぎゃーまたミスだぞ
ここから↓3で


真「つ、次は!」

P「次は?」

真「えっと…その…」

真(この前見たドラマだと、たしか…!)



真「その、疲れちゃったから、ちょっと休憩したいな、って……」

P「……?」

P「…す、すればいいんじゃないか?」

真(だああああああ!!使う場面が違う!!!)


真「なんていうか!こう、ベッドでごろーんってしたいんですよね!
  ベンチに座るんじゃなくて!!」

P「ベッド…ああ、そうか、そういうことか。」

真「!」

P「なら分かった。ちょっと待ってろ、今スマホのマップで探してみるよ」

真「ぷ、ぷろでゅうさあ… ///」




P「家具を真剣に選んでるフリをしてれば、商品に横になってもやりすぎなきゃ咎められないだろ。
  この辺にあるかなぁ、ニ○リ……」

真「そういうことじゃなくて!!!」


真「プロデューサー!!ホテルで休憩したいです!!!」

P「分かった、んじゃ行くぞ」




真(ああ、そのまま言っちゃっt…)

真(えええええええええ!?かるっ!!!)

P「ほらどうしたー、置いてくぞー」

真(うう…絶対勘違いしてる…)


―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――


P「デイユースのホテルがあって助かったな。あやうく『アレ』を利用するとこだったぞ」

真(『アレ』でもよかったのになぁ)

P「さあ、存分にベッドで横になるがいい!」

真「…はーい」




真(…どうしよう、ムードもへったくれもない)

真(なにか、なにか手は……!)

お願い:>>30

疲れたからマッサージをして欲しいとせがむ

事前確認だけど、書くとなったらどこまで?

安価下

>>31
話の展開次第ですが、100まではいかないと思います


真「プロデューサー、久し振りにいろんなところ動かしたせいで疲れちゃって…
  マッサージお願いできませんか?」

P「りょーかい。任せとけ」



グニ…グニ…
P「いよいよ召使いだな」

真「つべこべ言わないでくださいよー。今日のプロデューサーは、伊織っぽく言うなら、ボクの…ええと…」

真「…ダボクなんですから!」

P「仮にもスポーツやってる人間がその間違いはどうかと思うぞ」

真「あはは、そうですね…」

真(………)




真「んっ…」

P「!」


P「……真?」

真「……………」




P「…ここが痛いってことは、ちょっと筋肉使い過ぎだな…レッスンもほどほどにしとけよ?」

真(うう…ボクのなけなしのフェロモン…)

真(まあ、前よりはいい感じの雰囲気になったかな…)

真(それじゃあここで…!)

お願い:>>39

内もものマッサージも頼む


真「太ももの方も、お願いします…内側の辺り…」

P「……分かったよ」



グニ…グニ……グニ…

真「……ふぅ…」

P「………」



グニ…グニ…

真「………ん…」

P「………」


グニ…グニ…

真「プロデューサー…やっぱり、上手ですね…」

P「まあ、どっかの誰かがムチャばっかりするからな。
  そりゃ整体の勉強もするさ」

真「うぐっ…でも、本当に感謝してます。ホラ、響がまだ961プロだったときの…」

P「ああ、オーディション対決でお前が足を壊しかけたときのな」

真「あのときだって、プロデューサーが応急処置をしてくれなかったら…」

P「……かもな」


P「まあ仮定の話をしたって仕方ないだろう。そうじゃなくて…」

P「だから、俺が言いたいのは…」



P「『自分の身体は大事にしろ』、ってことだよ」

真「!」



真「でっ、でも!あのときムチャしてなかったら、響はあのまま…!」

真「だから!ボクは、無闇に…!自分の身体を大切にしてないとか、そういうことじゃなくて…!」

真「………!」



真「身体よりも、心のほうが大事だと…ボクは…思ってるから…」

真「……だから、あの人のために、こうしなきゃ、こうしたいって思ったから…」

真「ボクは……」

真「ボクは………!」



P「……」


P「…そんなに響のことが大事なんだな」

真「えっ…?」

P「まったく、だからっても自分がアイドル続けられなくなるまでレッスンするのは問題だぞ。
  そうなったら困るよ。なんたって、俺はお前のプロデューサーなんだからな」

真「……」




真(ああそっか、途中で話がごちゃ混ぜになっちゃってた)

真(でも、直接気持ちを伝えても、プロデューサーはきっと…)

真(………)


真(どうして、プロデューサーはあんなにニブいのかな)

真(どうして、アイドルは普通に恋をしちゃいけないのかな)

真(どうして…)





真(どうして、ボクはプロデューサーを好きになってしまったのかな)





真(……)

真(どうして……)

真「……」

P「…真?」

真「zzz……」

P「……」



P「ごめんな……」

真「zzz……」


P「………」

P「…えっと、どこまで話したっけか?」

真「zzz……」

P「そうそう、お前がアイドルを続けられなくなったら困るよ、って話だったな。
  真にはアイドルとして、ステージの上で誰よりもまぶしく輝いて欲しいんだ」

P「それで、もしも、ずっと先になるが……
  真が舞台から降りる日が来たなら、そのときは…」




P「…俺から『お願い』があるんだ。
  一生に一度の、とびっきりのやつが、な」




P「……そのときまでは……
  おやすみ、真」

真「……zzz」


―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――


シャアアアアアアアアアアアアア

真「あ、プロデューサー!見てください、夕焼けがきれいですよ!!」

キーコキーコキーコ

P「そうだなー。この街も捨てたもんじゃないな」



真「え?プロデューサーの故郷は夕焼けがきれいなんですか?」

P「ぜんぜん」

真「…えー?」

P「真、見える景色なんてどこも大差ない。
  大事なのは、何を見るかじゃなくて……」

真「……誰と見るか、ですか?」

P「そういうこと」



P「ちょっと今までとは違う場所に来たって、一緒にいる人自体は変わらない。
  だから、心配しないでもっと先まで行くんだ。
  色んな景色をみるために。そのために…」

P「おr…765プロの仲間たちがいるんだからな」




真「うーん、いいセリフも噛んじゃ台無しですね」

P「…ほっとけ」


P「よし、事務所に着いたな」

真「あーあ、これでもうプロデューサーへのお願いも終わりかぁ」

P「…クックック、今日はさんざんコキ使われた分、明日からはたっぷりお返ししてやるからな」

真「ええええぇ!?そ、それじゃあお祝いにならないじゃないですか!?
  はーあ、まったくもう……」

P「ハッハッハ」



P「よし!それじゃあ最後に…」

真「なんですか?」

P「あと一つだけ、お願いを聞いてやるよ」

真「!」



真「えーと…それじゃあ…!」


お願い:>>55

真「頭をなでさせてください!」

P「!?」

真「だって、いっつもプロデューサーがボクの頭なでてばっかじゃ不公平ですよ!
  ほら、かがんでかがんで!」

P「なんじゃそりゃ……よっこらせっと…」



ちゅ



P「!?」

真「へへっ、プロデューサーの『お願い』分の前借りでーす!
  それじゃプロデューサー、また事務所でー!!」

タタタッ


P「あっ、真おま…!?」

P「………」

P「あいつめ、聞いてたな…」

ボクはひたすら、自転車をこぐ。

どんな道でも、どんな所へでも。

見たい景色が、その先にあるから。



真「…へへっ、やーりぃ…」



いつもの口癖を小さく呟いてみる。

けれども、いつもの道は違って見えた。

また一つ、ボクが…そして、一緒にいたい人との関係が、少し変わったから。



ボクはアイドル。

これからたくさんの景色と出会うだろう。

一年後のボクが見る景色は、今のものとは変わるだろう。



でも。

変わらずそばにいてくれる人がいてくれるなら、それはきれいなものに決まってる。


真「…あ。最後のは、お願いじゃなかったや…」



さあ、来年はどんなお願いをしようかな。

楽しみだな。

でも、本当に待ち望んでいるのは…





真「早くボクにも『お願い』聞かせてよね、プロデューサー!」





おわり

あとがき

初ライブであっぷあっぷしてて、気づいたら真の誕生日に一日家を空けるハメになってた。
「書いたことないけど翌日にSSでも書くか、ネタないけど安価なら大丈夫だろ」とかタカをくくってたら死にかけた。
響ちゃんがR-18展開回避のためのダシに使われてて本当にかわいそう。ごめんねひびきん。


以上です。読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
そして最後に…真、誕生日おめでとう。

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