少年「ポケモンバトル?」戦友「ってのがあるらしいぜ」 (82)

少年「ポケモンバトル?」
戦友「ってのがあるらしいぜ。海の向こうの国には」
  「それが強いと金持ちになれるらしい」
少年「相手のポケモン撃ち殺したら勝ちってこと?」
戦友「違う違う殺さない殺さない。ポケモン同士戦わせて相手を無力化したら勝ち」
少年「はあ?指示出してるやつ殺さなくていいわけ?」
戦友「そうそう、だから遊びなんだよ。ポケモンを戦わせるのが」
少年「信じらんね。どんだけ金持ちばっかなんだよ、海の向こうの国とやらは」
戦友「だよな(笑)。まあそんなの」


  「ポケモンで戦争してる俺らには関係ないわな」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408365551


少年「大体ポケモンって名前がよくわからん。別に小さくねーだろ。むしろ猛獣じゃん」
戦友「知らないのか?モンスターボールっつう高い機械を使うと小さく持ち運べるんだよ」
少年「マジかよ(笑)冗談だよな?」
戦友「マジマジ。前に出入りの商人が荷物運びのワンリキー小さくするの見たことある」
少年「すげー。食い物とかも小さくして運べたらいいのにな」
戦友「だな」
戦友「あやべ、隊長だ」


突然ですがここで宣伝!!

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文句があれば↓スレまで!

クリリン「安価でサイヤ人と戦う」
クリリン「安価でサイヤ人と戦う」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407567115/)


隊長「全員集合。これより作戦を伝える」
全員「「「「「は!」」」」」ザッ!
隊長「よし。よく聞け」
  「こちらの斥候が発見した敵軍の野営地を奇襲する。敵の先遣隊と思われる」
  「目標はやつらがそこに貯めこもうとしてる糧食と弾薬である」
  「これを焼き払い、相手の進軍ペースを遅らせ、こちらの防衛線を立て直す時間を稼ぐのが本作戦の目的だ」
  「火を噴けるのが2匹いる私らの隊にお鉢が回ってきた。私たち第4小隊と、第3小隊の2小隊で作戦を行う」
  「第3小隊が東側で派手にぶっ放してる間、西側から奇襲、テントその他諸々を焼き払うのがこちらの仕事だ!」
  「やるのは主に私のリザ―ドンと少年のガーディだ。他は周辺の警戒」
  「必要なら相手の兵士・ポケモンを無力化しろ。ただし深追いはするな」

隊長「おい狙撃!AP(アンチ・ポケモン)ライフルの整備は万全だな?無駄玉使うな、値が張る」
狙撃「了解っす!」
隊長「眼鏡!マタドガスのガス嚢はいっぱいだな?いつも通り強烈な最後っ屁をかましてやれ!」
眼鏡「は!敵を[ピーーー]準備は万全であります!」
隊長「よし。それから新兵!出しゃばらずに戦友の後ろにぴたっとついとけ。死ぬなよ、面倒だからな」
新兵「はっはい!了解しました!」

~敵野営地西側のブッシュ~
狙撃「おーおーあるある。ちょっと警備がザルすぎじゃないですかー?」ボソ
隊長「無駄口叩くな」ボソ ゴチン!
狙撃「すいましぇーん…」ボソ

ズドーン
 敵襲ー!
ズババババ!ズババババ!
 ぎゃー!

隊長「はじまったな。手筈通りだ!行くぞ!」
全員「「「「「了解」」」」」
隊長「ひとまずお前は左を焼け!私は右だ!」
少年「了解!」

ダダッダダダダダッ!
少年は自動小銃で敵ポケモンをけん制する。

少年「ガーディ!『かえんぐるま』!
ガーディ「わふ!」

ごう!炎が燃え広がる!
テントから出てきた敵兵もかまわず一緒に焼く!

敵兵A「ぎゃー!あつい!あつい!」
戦友「ストライク!ポケモンは後回しだ!敵兵をやれ!『きりさく』!」

敵兵の銃撃!しかしストライクに身をかわした!
ストライクの『きりさく』!敵兵Bの首が転がった!

敵兵B「」ごろん
戦友「新兵はポケモンを足止めしろ!」
新兵「りょりょ了解!アリアドス!『くものす』それから『こわいかお』!」

敵のゴーリキーとヤルキモノは身動きが取れない!

少年「ガーディ!喉笛を食いちぎれ!『ほのおのきば』!」
戦友「ストライク!後ろに回れ!『つじきり』!」

ガーディの『ほのおのきば』!急所に当たった!ゴーリキーに致命傷を与えた!
ストライクの『つじきり』!急所に当たった!ヤルキモノは絶命した!

~敵野営地上空~

隊長「リザ―ドン。野営地の中心に『だいもんじ』をくれてやれ。その後は同じ場所に『エアスラッシュ」を三発」

リザ―ドンの『だいもんじ』!強烈な炎が一番大きな天幕を燃やす!
リザ―ドンの『エアスラッシュ』x3!風に煽られて炎が燃え広がる!

隊長「よし、相手のポケモンを空から狙い撃ちにする」 

ニア すっ

隊長「目標、1時方向!仰角下方30°!『かえんほうしゃ』!」

~野営地西側~

 メラメラ

眼鏡「・・・!第3小隊より通信!相手がこちらに主力を送った模様!」
戦友「数と種類は!?」
眼鏡「兵士約15、ポケモンは岩系を中心に10体前後!それと・・・マジかよ!」
戦友「報告は正確にしろ!」
眼鏡「バンギが来る!」
少年・新兵「「!」」
狙撃「げろげろ」
戦友「ガブじゃないだけましだ。狙撃!準備しとけ」
狙撃「言われなくても。レアコイル、周囲の索敵」
レアコイル「ジージジッ」

 メラメラ

リザ―ドン「ぐるる」バッサバッサバッサ
 しゅた
隊長「聞いてたな。作戦目的を完遂、これより帰投する。新兵、前に『くものす』張れ。眼鏡は『どくガス』準備」
  「狙撃は…」
バンギ「キシャアァァァ!」
隊長「思ったより早かったな。狙撃!」
狙撃「照準よろし」 レアコイル「ジジッ」
狙撃「いつでもいけまーす☆」
隊長「やれ」

タァーン!
狙撃はAPライフルを放った!急所に当たった!

バンギ「ギャース!」

バンギラスは倒れて動かない!

隊長「よし退却!」
眼鏡「そんじゃいつもどーりにいきます。マタドガス、『どくガス』、フルパワーで」
狙撃「巻き込まれないうちに逃げましょ」
すたこらさっさ

マタドガス「ムフーー」
 シュワーーーーーーーーーー

隊長「よし、眼鏡、乗れ」
眼鏡「了解」

隊長と眼鏡と萎んだマタドガスを乗せて、リザ―ドンは飛び立った!

~自軍野営地~
隊長「皆、よくやってくれた。これは大隊長から差し入れだ。好きに飲め」ガシャ
新兵「マジッすか?!」
眼鏡「ありがとうございます!」
狙撃「いいっすねー」

しばし後

みんな「「「「「かんぱーい!」」」」」

さらにしばし後

新兵「うぇーいやりましたよー眼鏡さーん。このちょーしであいつら皆殺しにしてやりますよ」
眼鏡「絡むな、うぜぇよ!」
狙撃「酔ってんなールーキー」
新兵「もう初陣終わったんでルーキーじゃないっすよー。童貞卒業っすよー」
狙撃「んなセリフはチン毛生え揃ってから言えwwwリアル童貞」
新兵「そーゆーのやめてくださいよー」
狙撃「今度街で安い女おごってやるから」
新兵「マジッすか!?」
狙撃「ブスが出るかババアが出るか、開けてみてのお楽しみ~」
新兵「っっ」

少年「なあ作戦の前に言ってたことだけど」
戦友「ん?」チビチビ
少年「ポケモンを戦わせる遊びの話」
戦友「あーあれ」
少年「銃とか使わずに相手のポケモン無力化するってことはさ、結構大変じゃね?」
戦友「まーなー。異様に固いのとかいるし」
少年「そうそう。お前のストライク、強いけど技がよく効くやつとそうじゃないのといるじゃん」
  「同じ『きりさく』でもさ、岩っぽいやつらには全然効かなかったり」
戦友「あいつらには相性が悪いな。正直APライフル無しで相手にしたくない」
少年「だけど固いやつがワンリキーの打撃で倒されるとこ見たことあるんだよね。これなんで?」
戦友「なんでってそのワンリキーがたまたま強かったか相手がたまたま弱かったんだろ。それか毒とかで弱ってたとか」
少年「そうかもしれないけど、俺は違うと思う」
戦友「は?」

少年「きっと相性があるんだよ。俺らが指示する『わざ』に。よく効く…『効果は抜群』とか、逆に『効果は今一つ』とか」
戦友「そりゃ目や喉は弱点だろwww。首が胴体とさよならして死なないの見たことねーよ」
少年「いや、そうじゃなくて。なんて言うか、例えばストライクの攻撃が効きにくい岩系さ、ガーディの炎もあまり効かないよね」
戦友「そうなの?」
少年「そうなの。でもさ数は少ないけど、金属っぽい肌の奴らにはよく効くんだよ。ストライクの鎌はやっぱ効かないのに」
戦友「さっきから何が言いたいんだ?」
少年「きっとあるんだよ、なんかしっかりした法則が。」
  「その、ポケモンバトル?が強いやつはさ、そういうことがわかるんじゃないかな?経験なのか知識なのかわかんないけど」
戦友「わかんね。いちいちそんなこと考えて戦争やってらんないよ。考える暇があったら一発撃ち込むわ」
少年「この脳筋」
戦友「ちがいねえwwww」
新兵「先輩方なにやってんすか~?もっとあっちで飲みましょうよ~」
戦友・少年「「うっせー絡むなうざい」」

すくっ
戦友「どこ行くんだ?」
少年「しょんべん」
戦友「おーう。野良ポケには気をつけろよ」

※野良ポケモン:戦闘用のポケモンが野性化したもの。強くて気性が荒く、人を怖がらないのでただの野生より危険。

がさごそ…じょぼぼぼぼぼ
少年「ふー」

ガサガサ

少年「うわ!」
少年(銃は…さっきのとこ置きっぱ!うわやべ、ち○こ丸出しのまま死にたくねえ!)
ガーディ「わふん!」

主人の悲鳴を聞いてガーディが駆けつけてきた!

少年「おぉ!さすが相棒!」
ガーディ「ガルルル…」
???「…」ぜえぜえ
??? バタン…
少年「こいつは…ニドリーナ?怪我してる!ガーディ!そいつを野営地まで引きずってくの手伝え!」
ガーディ「わふ?わん!」
ニドリーナ「」ぐったり

~草ポケ群生地~
少年「じゃあ早速はじめます」
少年(特徴の少ないポケモン、例えば飛んだり泳いだりしなくて、火や雷を出さないラッタに攻撃しても、ガーディの『ほのおのきば』も『かみつく』も同じぐらい効く。『とっしん』はもう少し上かな?)
少年「よしじゃあまずはわかりやすい火からだ。ガーディ、あのナゾノクサに『ほのおのきば』」

野生のナゾノクサA ビク!

ガーディの『ほのおのきば』!効果は抜群だ!
野生のナゾノクサAは倒れた! びくんびくん

少年(やっぱり草っぽいのに炎はよく効く…)
少年「よし、今度は別のナゾノクサに『かみつく』!」

ガーディの『かみつく』!野生のナゾノクサBは攻撃を受けた!
野生のナゾノクサBの『すいとる』!効果は今ひとつのようだ!

少年(ガーディにナゾノクサの攻撃はほとんどダメージを与えてない。格下だからか?威力そのものが低い?それともやっぱり相性があるのか?)

眼鏡「おいぼさっとすんな!くるぞ!」
少年「『とっしん』でとどめを刺せ!」

ガーディの『とっしん』!しかし攻撃は外れた!
野生のナゾノクサBの『どくのこな』!ガーディは攻撃をかわした!
しかし眼鏡のマタドガスがとばっちりを受けた。

眼鏡「ちょ。こっち来んな!」

しかしマタドガスには効かなかった!

マタドガス「ムフ?」「むふ?」
少年「!」
少年「眼鏡さん!マタドガスが毒くらったことあります!?」
眼鏡「そーいや無いな。こいつも毒ガス吐くし、耐性あるんじゃねーの?」
少年「逆に毒が効かないやつとかいます!?」
眼鏡「毒持ちには大抵効かない。虫っぽいのも効かないのが多いな。金属っぽいやつは毒ガスくらってもいつもピンピンしてる」
少年「ありがとうございます!じゃあそれも記録して、頻度とか載せてもらうとありがたいっす」
戦友「あー盛り上がってるとこ悪いが…戦ってた相手放っておくのやめような?危ないから」

野生のナゾノクサBは既に逃げ出していた!

眼鏡(僕が読み書きをこいつに教えた方が早い気がする)
少年「えと、今わかったことは、炎は草に強い、逆に草の攻撃は炎にはあまり効かない」
眼鏡「毒は同じ毒持ちに効かない、後は金属系にも効かない」
戦友「金属系って言いにきーから『はがね』ってこれから言わね?」
少年「それ採用!」

~次の日、寝床にて~
眼鏡「これが「む」と「し」で「むし」な」
少年「えーっと。「むし は ひ に よわい」」
眼鏡「そうそう」
少年「「む」が難しい…」
戦友「ZZZzzzz……」

~数日後、野営地近くの水場~
コイキング びちびちびちびち
少年「ガーディ『かみつく』!」

ガーディの『かみつく』!コイキングは倒れた!

少年「弱すぎて相性がわからねえ…」orz
ガーディ「わふ!」(褒めて!ねえ褒めて!)
ニドリーナ「・・・・・・」
少年「よし気を取り直して次行きますか」
少年「ニドリーナも協力してくんない?」
ニドリーナ ぷいっ
少年(まだだめかー。でも付いては来るし、距離は縮まってる、のか?)

~次の日、行軍後。岩場~
少年「炎は岩には効きにくい、鋼にはよく効く。『とっしん』はどっちにも効きづらい」かきかき
少年「『かみつく』がよくわかんないな~。『とっしん』と同じかと思ったら違うし」
少年「でもガーディとの相性はだいたいわかってきたぞ。後は~」チラッ
ニドリーナ ぷい
少年「いい加減懐いてくれよ~」

ごそごそ

少年「!」

野生のイシツブテが襲いかかってきた!イシツブテの『たいあたり』!

少年「『にどげり』だ!ニドリーナ!」

ニドリーナの『にどげり』!効果は抜群だ!野生のイシツブテは倒れた!

少年「!…言うこと聞いてくれた!」
ニドリーナ「…//////…」プイッ!
ガーディ「わふふん」ニヤニヤ
少年「おーいつれないな。仲良くしようぜ~」
ニドリーナ「フー!」トゲ逆立て!
少年「どうどう」ニヤニヤ
ガーディ 「わふわふ」ニマニマ

~さらに数日後。野営地~
少年「電気は水に効く。逆にディグダやサンド、イシツブテには効かないっと」かきかき
第1小隊員A「おーおめーが噂の『学者野郎』かよ?最近こそこそ嗅ぎ回ってるっていう」
少年「!」敬礼!
第1小隊員B「よーおめーちょこまかと何してんだ?ガキは訓練なり銃の整備でもしてろよ」
少年「それは…」
第1小隊員A「ん?ポケモンが2匹?セオリー守らねえたあおまえどこの新兵だ?」
第1小隊員B「馬鹿、そんなことは訓練兵でも知ってるぜ」
第1小隊員A「そりゃそーだ」
 ぎゃっはっは
少年「えーと…」

第1小隊員B「なに?おめー俺らに口答えすんの?大隊長直属の第1小隊の俺らに?」
少年(偉いのは大隊長であっててめーらじゃねーだろうが)
少年「ですが…」
第1小隊員A「てかさ、おめえが周囲の色んなとこ回ってそのノートに色々書き込んでることは知ってんだよ」
第1小隊員B「他の小隊の連中にポケモンのこと聞き回ってるっつーこともな。それを聞いてピーンと来たのよ」
第1小隊員A・B「「こいつスパイじゃね?」」
少年「!」
戦友「違います!こいつは強くなろうと!」
第1小隊員A「サワムラー、『まわしげり』」
ブンッ!
シュバッ!キン!
第1小隊員A「弾いたか。そのストライク、指示なしで主人を守るたぁやるじゃねぇか」
第1小隊員B「てめーにゃ用はねえよ、痛い目見たくなきゃ引っ込んでな!」
戦友「あぁ?」

少年「やめろ戦友。少尉殿も聞いてください」
第1小隊員A「ん?」
少年「今まで調べていたのは、ポケモンの相性です」
  「どういう技が相手に効くか、逆に効かないのか。どういう技を受けるのは比較的安全で、そうじゃないのか」
  「そういうことを調べていました。自分は断じてスパイではありません」
第1小隊員B「証拠がねえなあ」
第1小隊員A「根拠もねぇ」
少年(このノートを見せれば疑いは晴れる。でもおそらくノートは没収される)
  (有用な情報は共有されるべきだけど、こいつらの手柄になるのは癪だな)
  (はっきり言って、むかつく)
第1小隊員A「おい、どした?怖くて言葉も出ねえか?」
少年「証拠・・・」
第1小隊員B「ん?」
少年「証拠ですよ。僕のポケモンがお二人のポケモンと戦って勝てば、強くなった証明になりますよね?」
戦友「!」
第1小隊員A「ぶっ、そいつはいい。やれるもんならやってみろよwww」
第1小隊員B「待て待て。どうせなら皆の前で恥かかせてやろうぜwww」
第1小隊員A「そりゃいい。じゃあ明日の正午、西側訓練場でどうだ?」
少年「それでかまいませんよ」
第1小隊員B「よし!逃げんじゃねーぞ?」
 スタスタ

戦友「お前どーするつもりだ!」
少年「ごめん、成り行き上仕方なく…」
戦友「そーいう問題じゃねえ!スパイ疑惑の上に、公然とボコボコにされる権利まで相手に与えちまいやがって!」
少年「まあ何とかなると思うよ」
戦友「勝算があるのか?」
少年「少なくとも相性の悪い相手じゃないよ。問題は…」ジー
ニドリーナ「……」ぷいっ
戦友「このツンデレちゃんか」
少年「そゆこと」

~次の日~
ワイワイガヤガヤ
眼鏡「オッズは1.3対6.8だとよ」
少年「へ?」
戦友「どっかの馬鹿が賭けを始めた」
新兵「なかなかの盛り上がりっす」
少年「みんなどんだけ暇なんだよ?戦争中だぞ?」
狙撃「戦争中だからだよ。娯楽ってもんに飢えてる」
新兵「ついでに言うと隊長たちは作戦会議で不在っす」
眼鏡「鬼の居ぬ間になんとやらだ」
少年「」
狙撃「まあお前にありったけ賭けたからよろしく」
戦友「同じく」
少年「おい」

広報兵「皆さんお待たせしました!わたくし、本日の司会運営を努めさせていただきます、広報兵と申します!」
第2小隊員C「いいぞいいぞー」
第6小隊員E「とっとと始めろー!」
広報兵「それでは始めさせていただきます!」
広報兵「赤コーナーァァァッ!大隊最強の第1小隊所属ぅぅぅっ!第1小隊員AアーーンドB!」
広報兵「使用ポケモンはーー、その蹴りはどこからも襲いかかる!恐ろしきキックの悪鬼!サワムラーー!!!」
広報兵「エーンドゥ、うなる4つの強肩!岩に鉄球、手榴弾!投げつけて殺した敵兵数知れず!ハード&パワー!ゴローン!!!」
第1小隊員E「兄貴ぃぃぃぃーーー!」
第5小隊員B「[ピーーー]ーーーー!」
第3小隊員D「俺の彼女寝取りやがってぇぇぇーーー!」
補給部隊員H「賭け金ムダにさせんなよー!」
広報兵「続いて青コーナーァァァッ!スパイ疑惑は晴れるのか?正直言って大人げない人たちの犠牲者あ!」
広報兵「大穴狙いの希望の星!炎の第4小隊所属ぅぅぅっ!しょーーーねんだあ!」
広報兵「使用ポケモンはぁぁぁ!小さな体に燃える魂!ガーディィィィ!」
ガーディ「わふん!」えっへん
広報兵「そしてフッた雄ポケは数知れず?毒針ツンデレニドリーーーーーナッ!」
ニドリーナ「……」 ぷいっ
 わあああ!

広報兵「出ましたー!さすがツンデレ。デレは中々見せません!」
第3小隊員B「今夜の酒代よろしく!」
衛生兵J「がんばってねー!」
第2小隊員A「いいぞー若いの!」
第1小隊員C「骨は拾ってやるぜー!有料でな!」
少年(だれだよあの恥ずかしい口上考えたやつ)

広報兵「ルールは2対2のダッグバトルゥ!指示を出してるものへの直接攻撃は禁止ぃ!」
広報兵「それでは3人とも用意はいいですかぁ?」
第1小隊員A「ああ」
第1小隊員B「いつでもいけるぜ」
少年「……」コクリ
広報兵「それでは、勝負!開始!!」

カァン!!(大鍋を叩いた音)

ガーディ「がるるるる」
少年「防御のゴローンに攻撃を集中!ガーディ『かみつく』!ニドリーナ『にどげり』!」
第1小隊員A「甘いぜ!先手必勝!『ねこだまし』!」
ニドリーナ「きゃう!」

相手のサワムラーの『ねこだまし』!ニドリーナはひるんで動けない!
ガーディの『かみつく』!ゴローンにダメージ!

第1小隊員B「怯むな!ゴローン!『てっぺき』だ!」
ゴローン「ごふごふ」キラーン☆

相手のゴローンの『てっぺき』!ゴローンの防御がぐーんと上がった!

少年(くそ、唯一の岩系への有効打を封じられた!)
第1小隊員A「いつもの通りだ!俺はバックスで攻撃!お前はフロントで防御!」
第1小隊員B「おう!」
第1小隊員A「サワムラー!『まわしげり』!」
ブンッ サワムラーの蹴りが弧を描いて襲う!
ガーディ「ぎゃう!」
少年「ゴローンに近づけ!組み付いたら蹴りは来ない!もう一度『ほのおのきば』」
第1小隊員B「させねえ!『まもる』」
相手のゴローンの『まもる』!ゴローンは攻撃から身を守った!
少年「!…くそ!」

第1小隊員A(おかしい。いつもより蹴りの効きが悪ぃ。なんでだ?)
少年(ガーディの『いかく』があるから耐えれてるけど、これ以上のダメージはまずい)
第1小隊員A「もう一度『まわしげり』!」
少年「!」

相手のサワムラーの『まわしげり』!ガーディをかばってニドリーナが攻撃を受けた!

少年「!!ニドリーナ!!」
ニドリーナ「・・・、フシャー!」
第1小隊員A「は!そんなことしてなんになる!格闘技は『てっぺき』と『まもる』で早々通らねえ!サワムラー!次で決めっぞ!」
サワムラー「っっっ!」ガク
第1小隊員A「なっ、毒だと!」
少年「この娘のお肌は特別製だ!」(俺だって撫でさせてもらったことないし!)
第1小隊員A「ちっ、『どくのとげ』か!」
少年「今だ!ゴローンに攻撃を集中!『きしかいせい』!『にどげり』!」
第1小隊員B「くっ!ゴローン!『まもる』!」

相手のゴローンの『まもる』!しかしうまく決まらなかった!
ガーディの『きしかいせい』!効果は抜群だ!
ニドリーナの『にどげり』!効果は抜群だ!
相手のゴローンは倒れた!

少年「その調子だ!サワムラーに『ほのおのきば』!」
第1小隊員A「サワムラー!相手はどっちもフラフラだ!ガーディに『ふいうち』!畳みかけろ!」

相手のサワムラーの『ふいうち』!ガーディは倒れた!
ガーディ「ぎゃう!」

少年「くっ!ニドリーナ!
少年「頼む!いけぇぇぇぇぇーーーーーー!
少年「『つばめがえし』!」

ニドリーナの『つばめがえし』!効果は抜群だ!サワムラーは倒れた!

広報兵「決まりましたー!勝者は第4小隊の少年です!接戦を制し、最後まで立っていたのは少年のニドリーナ!」
ニドリーナ「ふう」ホッ
少年「いやったー!すげーぞふたりとも!」ダキっ
ニドリーナ「きゅう・・・」はっ「フー!」
少年「今更強がったって無駄だぞ愛いやつめ」ぐりぐり
ガーディ「わふんわふん(おれは?ねぇおれは?)」
少年「おう、お前もよくやった」わしわし

大隊長(第1小隊長)「くおらああぁぁぁーーー!おぬしら何やっとるかぁぁぁっっっ!」
少年「げ」
第1小隊員A「げ」
第1小隊員B「げ」
大隊長「そこに直れ!」
少年、A、B「「「はっ」」」びしっ!
(ポケモンたちも整列してます)
大隊長「質問に答えよ!」
第1小隊員A「く、訓練であります!」
大隊長「訓練?」
第1小隊員B「はっ。そこの少年が我々に訓練を申し出たので、相手をしていた次第であります」
大隊長「ほう、にしてはギャラリーが多いようだが?」
第1小隊員A「見学希望者が多かったため、広報兵に解説を願い出た結果であります!」
大隊長「ふむ」チラリ
サワムラー・ゴローン「「!!!」」
大隊長「ほう」チラリ
少年「!!」
大隊長「こやつらの言ったこと意外に何かあるか?」
少年「はい、いいえ!ありません!」
大隊長「訓練でケガを負いすぎだ!度が過ぎておる。あと今後小隊間での訓練は許可を取るように!」
少年、A、B「「「はっ」」」
大隊長「お前らは元気が有り余ったるようだな。第1小隊及び第4小隊集合!」
小隊各員「「「「「「「はっ!」」」」」」」
大隊長「野営地の周りを走ってこい!20周、フル装備だ!」
小隊各員「「「「「「「了解!!!!」」」」」」」
大隊長「駆け足!はじめ!」

狙撃「ナイス」背中バチン!
戦友「よくやった」もひとつバチン!
少年「痛えよ!」
新兵「さすがっす!」
眼鏡「・・・」
新兵「眼鏡さん、どしたんすか?」
眼鏡「いや、ちょっとな」
新兵「?」
眼鏡(最後にニドリーナが見せた『つばめがえし』・・・初めて見るな。あんな技、覚えたっけ?)

第4小隊長「部下がお騒がせしました。後で言って聞かせます」
大隊長「なーに。大方うちの馬鹿どもが原因だろう。喝を入れ直さにゃならん」
第4小隊長「はっ、恐縮です」
大隊長「しかしあの小僧、面白い目ぇしとった。戦うこと以外に、何か見つけた目だ」
第4小隊長「はい、私がやつを拾った頃とは、大分変わりました」
大隊長「ふむ、そうかね?それはいい」
第4小隊長「では、私はこれで」


大隊長「ああいう目がもう一度曇らんうちに戦争を終わらしたいもんだ・・・」

見てる人います?
一旦中断します。

みてるよ

すみません、トラブルが発生したので残りは明日にします

再開します。

再会します

~1週間後、野営地~
戦友「聞いたか?南の方で1個中隊がぼろぼろにやられたって」
少年「どういうこと?」
戦友「衛生班の女の子から聞いたんだ。奇襲で、相当手ひどくやられたって」
少年「何か気になるのか?勝ったり負けたりは今に始まったこっちゃないだろ」
戦友「見たことのないポケモンがいたらしい」
少年「新種か?それだってどーこー言うことじゃ…」
戦友「1匹や2匹ならな。ところが敵部隊が『全部』そうだったら?」
少年「!」

少年「初見の連中じゃ対策のしようがない」
戦友「だろ?お前の最近覚えた「相性」も、経験あっての強さだからな」
少年「……」
戦友「……」
狙撃「なーに辛気臭い顔してんだよ!所詮噂だろ?」
戦友「まあそうだけどさ」
狙撃「聞いた話じゃ夜襲だったらしいし、噂には尾ひれがつくもんだ。大丈夫だよ」
眼鏡「まあ新種でも毒は効きますし」
新兵「隊長のリザ―ドンが負けるとこ想像できねーっすよ」
戦友「まあそうだな」
少年「……」
狙撃「さーて、次の作戦に備えましょ♪」

~作戦予定地~
偵察兵A(むっ、敵兵!)
(側にいるのは・・・金属系?あの丸いシルエット、フォレトスか!)
偵察兵B(怪獣タイプも結構数がいる!待ち伏せ!まずい、進軍ルートがバレてる!)
偵察兵A(早く引き返して報告するぞ)サッ
偵察兵B(おう)サッ
??? すー
偵察兵A「ん?」
 ザシュ!
偵察兵A「がっ!」
偵察兵B(ズバット!頼むぞ、味方に危機を知らせてくれ)
ズバット「キッ!」バサバサバサ
 ビリビリ!
偵察兵B「くそったれ…」バタン

~友軍、作戦行動中~
ズバット「キー」
第2小隊長「む!斥候部隊のズバット!このマーカーの色は・・・!?」
第2小隊長「進軍停止。先行した偵察班に異常あり。他の隊と連絡をつけろ!」
第2小隊員A「・・・。ダメです!繋がりません!」
 ざーざざー
第2小隊長「エスパーポケモン同士の念話で信号送れ!」
第2小隊員B「そっちもダメです!」
ケーシィ「きゅう…」しょんぼり

第2小隊員C「くそ、どうなってんだ!」
???「キシャー!!」
第2小隊員D「なんだ!?」

アイアントA「キシャー!!」
アイアントB「キシャー!!」
アイアントC「キシャー!!」

第2小隊員C「なんだコイツ!?見た事ねえぞ」
第2小隊長「敵だ!ゴウカザル!『ほのおのパンチ』!」

アイアントAの『あなをほる』!ゴウカザルの攻撃は外れた!

第2小隊長「こいつ俺のゴウカザルより速いのか!?」
第2小隊長「気をつけろ!こいつらかなり速い!」
第2小隊長(くそ、的がかなり小さい上にすばやい・・・)

パラララッ!パラララッ!

第2小隊員B「くそ!どっから撃ってきてやがる!?」
??? ぬっ ダキッ!
第2小隊員B「ひっ!たったすけ」

シビルドンの『10万ボルト』!

小隊員B「ろろろおろろるろくぁwwせdrftgyふじこここここk!!!!」

どさっ!じゅーぷすぷすぷす

兵士C「ちくしょう!だが電気系なら!ダグトリオ!周りにかまうな!『マグニチュード』!」
兵士A「サンドパン!『すなじごく』!」

ダグトリオの『マグニチュード』!シビルドンには効果が無いようだ!
サンドパンの『すなじごく』!シビルドンには効果が無いようだ!
シビルドンは怒っている!

シビルドン「ぐらららあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

兵士C「くっそどうなってる!?」

敵隊長「おーおー敵さん慌ててる慌ててる」暗視鏡きらーん
敵隊長「しっかしイッシュ産のポケモン強いね~」
敵隊長「回数無制限の技マシンといい上はいい買い物したわ~」
敵隊長「それにエスパーのテレパシーに割り込んで妨害できるとはいい発見だよ」
オーベム「ピピーピピピ」
シンボラー「きゅぷいきゅぷぷい」
敵隊長「さーて混乱してる内に他のもさくっとやりますか~」
敵隊長「狩~るぞ~」

敵兵A「ギガイアス!『すなあらし』!」
第3小隊長「ハガネール!隊を囲んで『守る』!小隊密集陣形!今は耐える!」
敵兵B「無駄だ!アギルダー!『フェイント』!」
敵兵C「ドテッコツ!追撃しろ!『アームハンマー』!」
敵兵D「ドリュウズ!砕け!『ドリルライナー』!」

ズガァンッ!!!!
ハガネールはいくつもの欠片に砕け散った!
ハガネール「ガッ…アガガ…」ピクピク

敵小隊長「やれ」
ズダダダダダ!
 パララララッ!
  ズドン!ズドン!ズドン!
第3小隊全員「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」」」」」」

眼鏡「ダメです、近隣の隊と繋がりません!」
 ざーざー
隊長「私たち第4小隊は一番近いはずの第5小隊と合流する。あっちでは戦闘音はしていない。その後即時撤退」
全員「「「「「了解!」」」」」
隊長(まずい。完全に後手にまわっている)
隊長(相手の情報をなるべく集めたいが、未知の敵相手に命がいくつあっても足りん)

 ズズズーーン

戦友「第5小隊の方向っすね…」
隊長「急ぐぞ」

 パラララッ!パラララッ!
第5小隊長「全員いるか!?」
第5小隊員A「隊員Eがいません!」
第5小隊長「くそ!」
 ダダダダダダッダダダダダ!!
隊長「無事か!?」
第5小隊長「第4小隊!なんとか隊の体裁は保ってる」
隊長「敵の規模は?」
第5小隊長「おそらく2個小隊前後。えらく固いのと物理型が半々!タイプ、種類ともに不明!二足歩行タイプの大型種も複数確認!火器はどっこいどっこいだが固いのに通らねぇ!」
隊長「負傷者はいるか?リザードンに乗せて撤退する」
第5小隊長「たぶんもうこの世にいねーよ!それよりとっとと焼き払ってくれ、そのすきに撤退する!」
隊長「わかった」
 パラララッ!パラララッ!
隊長「リザ―ドン。上空からやつらを焼く!第4小隊は銃撃を絶やすな!」
リザ―ドンに飛び乗る小隊長

敵隊長「させないよ~」

敵隊長「イワパレス『うちおとす』」
 バシュン!

イワパレスの『うちおとす』!効果は抜群だ!
リザ―ドンは翼を打ち抜かれ地面に叩きつけられた!

隊長「くそ!」
敵隊長「撃て」
隊長「くっ!」ダッシュ!
 ダダダダダダダダダダ!
  パスパスパス
隊長「ぐっ!くそったれ・・・」

敵隊長「固いの前に出してぜ~んし~ん!とどめをさすよ~」
敵隊長「そこのリザードンにもトドメさしといてね。敵の主力だから」
 ザッザッザッザッ
  ダダダッダダダダダダダダダッ
新兵「ちくしょおおおおーーーーー!!!」
 ズダダダダダダダダダダダダッ
少年「新兵!?前に出るんじゃない!」
???「……」キンキンキンキンキンキン!
少年「鋼系!?あのシルエット、フォレトスか?いや違う!」
敵兵D「ナットレイ、『パワーウィップ』」
 ブンッ!

ナットレイの『パワーウィップ』!新兵に直撃した!

新兵「がっ!」
 ドサッ!ドコッ!ゴロゴロ…
新兵「」
眼鏡「くそ!マタドガス『えんまく』!少年!おまえは隊長のところに!俺は新兵を見る!」
少年「おう!」
狙撃「援護する!」パラッ、パララッ
マタドガス「「ムハーーーーーーー」」
 もくもくもくもくもく~
敵隊長「もーあからさまな時間稼ぎじゃないですか~」
敵隊長(飛行系を連れて来なかったのは失敗だったね)

少年「隊長!隊長!」
隊長「おう、お前は無事か」ドロ…
少年「た、隊長、血が!こんなに!」
隊長「私をおいて早く逃げろ」
少年「大丈夫です、ガーディとニドリーナの2匹なら隊長を運べます」
隊長「バカもの!敵に襲われたらお前はどうやって身を守る!?」
少年「ですが、隊長がいなくなったら俺!」
隊長「貴様が隊長になればいい」
少年「え?」
隊長「狙撃はあの調子、眼鏡はダンマリ、戦友は…バカだ。お前が一番向いてる」
少年「でも、でも!」
隊長「それに私は…」チラ
  「相棒を置いてくつもりはない」
少年「隊長…」
隊長「とっとと行け!命令だ!」ピチャピチャッ
少年 びく!
  「はい!」敬礼びしっ
  「今までありがとうございました!」
 ダッ!
隊長「ああ・・・」
  「」

眼鏡「新兵!返事をしろ!」
新兵「」
アリアドス「ギィ・・・」おろおろ
眼鏡「ちくしょう・・・」

戦友「・・・」
  「おいアリアドス!俺と来い!」
眼鏡「扱えるのか!?」
戦友「俺の最初の相棒もアリアドスだった」
  「今のうちに『クモのす』を張るんだ!足止めだ!」
眼鏡「!」だだだだ!

敵兵士A「が!」
敵隊長(ちっ、あぶないあぶない。あの眼鏡の子めざといね~)
   (でもちょ~っと甘いかな?)

眼鏡「煙幕も限界だ!ずらかるぞ!」
少年「おまえら!」がさがさ
戦友「隊長は!?」
少年 ふるふる
眼鏡「はやく!」

敵隊長「ちょ~っと遅いかな」
 バチっ!
ガーディ「ぎゃう!」
少年「ガーディ!」

デンチュラの『エレキネット』!ガーディにダメージ!素早さが下がった!

敵隊長「クモがクモの巣にかかるわけないっしょ?」

戦友「迎えうつ!ストライク!アリアドス!」
少年「ガーディ!ニドリーナ!」
敵隊長「おや~君ら一人で複数のポケモンを使うんだ?」
戦友「どーした?おじけづいたか?」
敵隊長「いんや」
 ポン!

オノノクス「ぐっっら!」

戦友「な!」
少年(あれがモンスターボール!)
敵隊長「僕ちゃんと同じだと思ってね」

敵隊長「さーって・・・!飛び退け!デンチュラ!」

ジュカインの『ドラゴンクロー』!デンチュラは攻撃を躱した!

敵隊長「オノノクス『ダブルチョップ』」
第5小隊長「『みきり』!」
敵隊長(ちぃ、竜技持ちに加えて防御技・・・めんどうな)

少年「第5小隊長!」
第5小隊長「お前たちは退け!1秒でも早く司令部にこのことを伝えろ!ここは第5小隊の残りで食い止める!」
眼鏡「は!」
戦友「小隊長もご無事で!」
 だっ!

敵隊長「あーもう獲物逃げちゃうじゃない」
   (と言っても通らしてくれる手合いじゃないね~)
第5小隊長「・・・」
     (こいつ、雰囲気がおかしい・・・)
敵隊長「あのさ~」
第5小隊長「・・・」
敵隊長「小隊の残りってあんたしかいないけど、大丈夫?」
第5小隊長「・・・」

第5小隊長「こちらもひとつ訊きたいんだが?」
敵隊長「な~に?」

第5小隊長「ジャングルでジュカインに勝てるつもりか?」

第5小隊長「」
ジュカイン「」

敵隊長「以外としぶとかったね~あの老兵(ロートル)」
   「さてオノノクス、そんな死体なんかほっといて追撃するよ」
オノノクス「・・・」
 ズズン・・・
敵隊長「!」
 しゅる、しゅるしゅる
敵隊長「こいつは宿り木!最後のあのタイミングで仕掛けられていたのか!」
   「だがこの威力!これは・・・ジュカインの背中の種!」
   「これが奴の奥の手!ハッハッハッ!こりゃすごいよ!」
   「こういうのがあるから戦争はやめられないんだよ!」

敵隊長「今夜の追撃は注視。手痛い最後っぺを食らいそうだ。各小隊に撤収命令を出せ」
敵兵士B「は!」
敵隊長「あのポケモン2匹を使ってた少年たちといい、ここの獲物は骨太でいい」
   「楽しめそうだ」

第3小隊員A「ハアハア、ハアハア」
第3小隊員B「合流ポイントまでもう少しだ。がんばれ!」
第3小隊員A「がっ!あえっ!うぐっ!」バタン!パクパク
第3小隊員B「この症状は…『のろい』か!気をつけろ!死霊系が近くにいるぞ!」
第3小隊員C「がっ!」どさ!パクパク
第3小隊員B「くそ!なぜ連発できる!体力を削るこの技は連発できないはずだ!」

敵兵D「タブンネ『いやしのはどう』だ」
タブンネ「うぃひぃひぃ」 ぽわぽわぽわ

タブンネの『いやしのはどう』!デスカーンの体力は回復した!

敵兵E「そろそろいいんじゃないですか?数も減りましたし」
敵兵F「飽きたしいっか。シャンデラ、焼き尽せ!」
シャンデラ「きゅおーーーん!」

シャンデラの『れんごく』!
ゴウッ!!!
第3小隊「ぎゃああああああああああーーーーーーーーーー!」

眼鏡「ポイントに来れたのは半分、いや4割ってとこか?」
狙撃「第2と第3小隊の連中がいねーな」
少年「隊長…」
戦友「シャキッとしやがれ!」バン!
少年「ぐっ」
戦友「確かに俺たちは負けた。今回はいいとこなしだ!隊長と新兵は死んじまった!」
戦友「この前お前のこと応援してくれた第2や第3小隊の奴らはもういない。隊長ももういない」
戦友「だけど!」
戦友「このままでいいのか?悔しくないか?仇を取りたくないのか?」
少年「おまえ・・・」
戦友「ちっ、・・・頭冷やしてくる。隊長のKIA報告頼むわ」
少年「・・・」
眼鏡「報告は俺が行ってくる。狙撃、おまえは他の隊の若い連中のフォロー頼む」
狙撃「まかせろ」
眼鏡「お前は隊長の荷物整理しといてくれ。後で形見分けするぞ」
少年「おう・・・」

~士官用天幕~
少年「隊長の荷物、少ないな」
少年「毛布とか備品以外はこれだけか」
 ごそごそ
  かちゃり
少年「ん?これは・・・」

友人から急なお誘いがあったので中断します。
大変申し訳ありませんが続きは明日の夜になると思います。

乙です。めちゃくちゃおもしろい。

読み返したら第3小隊が2回全滅してるorz
最初の襲撃の生き残りが>>49ってことで・・・

そんなわけで再開します。
書き溜めがあまり無いので更新ペースは遅めです。

~自軍、野営地~
戦友「死守命令!?」
眼鏡「ああ、『各大隊は前線の維持に最大限尽力せよ』だと」
狙撃「それもしかしなくてもヤバいんじゃねーの?」
眼鏡「首都のほうではテロで戒厳令。司令部も被害を受けたらしい」
  「立て直すまで指示や援護は出来ない、そういうことだと思う」
狙撃「首都が攻撃受けてて、前線はがたがた、敵は新兵器ってこれ詰んでないか?」
戦友「言うな!」
狙撃「つってもどうしようもねーべ」
眼鏡「じっさい脱走論まで出てた。第1小隊の少尉殿が締めてたよ」
狙撃「流石ベテラン、やることわかってまんね」
戦友「皮肉ってもしょーがねーだろ!」
眼鏡(実際ヤバい。こう言うときのよくあるパターン、首都機能の喪失と地方の軍閥化・・・)
  (だけどうちにはそんな体力も時間もねぇ)
  (脱走・・・いやこの4人だって無理だ)

~自軍、野営地~
戦友「死守命令!?」
眼鏡「ああ、『各大隊は前線の維持に最大限尽力せよ』だと」
狙撃「それもしかしなくてもヤバいんじゃねーの?」
眼鏡「首都のほうではテロで戒厳令。司令部も被害を受けたらしい」
  「立て直すまで指示や援護は出来ない、そういうことだと思う」
狙撃「首都が攻撃受けてて、前線はがたがた、敵は新兵器ってこれ詰んでないか?」
戦友「言うな!」
狙撃「つってもどうしようもねーだろ。」
眼鏡「じっさい脱走論まで出てた。第1小隊の少尉殿が締めてたよ」
狙撃「流石ベテラン、やることわかってまんね」
戦友「皮肉ってもしょーがねーだろ!」
眼鏡(実際ヤバい。こう言うときのよくあるパターン、首都機能の喪失と地方の軍閥化・・・)
  (だけどうちにはそんな体力も時間もねぇ)
  (脱走・・・いやこの4人だって無理だ)


少年「打って出よう」

眼鏡・戦友・狙撃「「「!」」」
戦友「おまえ、隊長の敵討ちのつもりか?冷静になれ!」
少年「・・・さっき、あのレポートを大隊長殿に出して来た」
眼鏡「!」
戦友「は!?わけわかんねーこと言ってんじゃねーよ!」
少年「それにこのまま防御能力の低いここに篭るわけにはいかない」
  「『各大隊は前線の維持に最大限尽力せよ』でしょ?要は相手の出足を挫いて止めればいいんだ」
  「今欲しいのは中央からの援軍が来るまでの時間、時間稼ぎ」
  「ゲリラ戦、奇襲、夜襲、俺らの得意なことだ」
  「昨日の圧勝で敵がこっちを舐めきってる今がチャンスなんだ!!」
狙撃「言ってることはわからんでものーが」
眼鏡「失敗すれば全滅コースだ」
戦友「そうでなくてもじり貧だ」
少年「勝たなくていいんだ、今は。負けなければいい」
  「相手の『弱点』を的確についていけば、時間をかければかけるほど相手のほうが損害が大きくなる」
  「大規模空爆とか、森を焼き払うとか反則的な戦力は向こうも無い以上、理論的には間違ってないはずだ」
  「そのために、今すぐにでも相手の鼻先に打撃を与えて止めなきゃいけない」
眼鏡「で、それ実際できるのか?残った大隊、もう中隊規模か、全体でかかりきりになって五分五分だ」

少年「俺が小隊長になった」
眼鏡「!」
少年「小隊長になったら、現場の大隊長に進言できる。今は上から指令がこないし」
狙撃「それでさっきしてきたわけっすかwww」
少年「ごめん、狙撃、眼鏡。ふたりのほうが先任なのに・・・」
狙撃「気にすんなっ、適材適所っしょ。なあ眼鏡?」
眼鏡「副官は俺な」
少年「あとレポートありがとう。眼鏡がそれっぽく書いてくれたおかげで、役に立ちそうだよ」

戦友「・・・」
  「おまえ、すごいこと考えるな。前から考えてたのか?」
少年「ううん、こうしたらいいと思っただけ」
戦友「『タイプ相性』、役に立つよな?」
少年「うん、たぶん」

戦友「隊長のかたき、とれっかな?」

少年「うん、取ろう」

戦友「・・・」
戦友「・・・・・・」
戦友「次からは俺にも相談しろ」
少年「うん、ごめん」
戦友「上官があやまんじゃねーよ」
少年「うん、わかった」

放送「各隊集合ーーーー!!!」

少年「行こう」
戦友・狙撃・眼鏡「「「了解」」」

少年(そこからは早かった)
(『タイプ相性』情報の共有は、ベテランを中心に経験則から一部を把握してる兵も多く、すぐ受け入れられた)
(相手の新種についても出来る限り情報共有をした。一度やられても、次はそうならないように)
(負けないために、打って出る。そのために、打撃部隊が組まれた)
(打撃部隊は、第1小隊と第4小隊を中心とした約20名。生還率は低いと予想される)
(生き残った偵察隊が命懸けで持ち帰った情報から敵の進軍ルートを割り出し、待ち伏せする)
(敵軍に奇襲された僅か1日後、今度は俺らがやつらを待ち構えていた)

~夜、ジャングルの端の谷~
・・・ばばばば・・・ばば・・・
 ずずーん

眼鏡「始まったな」
戦友「第1小隊の連中、うまくこっちに誘導してくれるといいんだが」
少年「狙撃、見えるか?」

狙撃『ザー まだ・・・いや、来た! ザー』

少年「来るぞ!」
戦友「了解!」
眼鏡「まってました」

少年「いくよ・・・ウインディ!」
ウインディ「オオウッ!!」
少年「ニドクイン!」
ニドクイン「グラーーーオ!!」
少年(隊長、あなたが遺してくれた石・・・俺は戦います、抗います)

敵兵C「くそ、奴らどこ行きやがった!?」
敵兵D「事前情報によるとここから先は谷底の一本道だ!脚の速いポケモンを先行させる!」
敵兵E「行け!アギルダー!」
敵兵D「ペンドラー俺たちも行くぞ!」
 だっ!

 爆発!

敵兵D「なっ・・なにが起きた・・・?脚が・・・地雷?」

戦友「アリアドス『くものす』。足止めに専念しろ」
少年「ウインディ!『かえんほうしゃ』!脚の止まったのを灼け!」

敵兵F「やつら上から!」
敵兵C「別ルートで進撃した隊長殿に連絡!あっちからなら迎撃できるはずだ!」

敵兵B「と、別働隊から通信が」
敵隊長「馬鹿が、あんなあからさまな釣り出しに引っかかるほうが悪い」
   「こっちの決死隊?死にたがりの馬鹿の相手に専念するよ」

第1小隊員A「サワムラー!『とびひざげり』!」
 ぐぼぉ!
第1小隊員A「もういっちょ!『ブレイズキック』!」
 どごぉ!

敵モブ兵A「」
ギギギアル「」

敵モブ兵B「くそ!一撃かよ!」
第1小隊員A「そこだ!飛び膝ぁ!」
敵モブ兵B「ホイーガ、『まも・・・」
第1小隊員A「と見せかけて『フェイントォ』!」

 ホイーガの守りは解除された!ホイーガにダメージ!

第1小隊員A「蹴り使い舐めんな!警戒するわ!」
第1小隊員B「そしてここでゴローンの『なげつける』」

 ゴローンはかたいいしをなげつけた!
 ホイーガにさらにダメージ!

ホイーガ「!!!」
敵モブ兵B「くそ!まあいい加速しろ!そのまま『ころがる』!」
第1小隊員A「『ふいうち』」
敵モブ兵B「!!!」

 サワムラーの『ふいうち』!
 敵のホイーガを倒した!

第1小隊員B「で、あんたは死んでね」
 ダダダダダ!

敵モブ兵B「ぐえ」

第1小隊員A「大隊最強第1小隊を!舐めんじゃねぇぞ!」
第1小隊員A「次いくぞサワムラー!」
サワムラー「フッシュ!」

大隊長「あまり突出するなドアホウ!!!」

敵兵C「隊長殿から連絡は?」
敵兵F「あちらも攻勢が激しく、手が回らないそうです!」
敵兵C「地雷が効かない岩系、浮翌遊系を先頭にすすむ!」

 ギガイアス シャンデラ デスカーン 

敵兵G「ごふ!」吐血!
敵兵C「な!」

ギガイアスは毒を受けた!
シャンデラは毒を受けた!
デスカーンは毒を受けた!

敵兵C「毒ガス!口を塞げーーー!!」

少年(withガスマスク)「ニドクイン!『だいちのちから』!」

ニドクインの「だいちのちから」!
ギガイアスを倒した!

敵兵F「どうして奴は毒ガスの中で動けるんだ!?」
少年(withガスマスク)「毒は毒タイプに効かない」
敵兵C「撤退する!てった『ターン!』」
 どさり

狙撃「逃がすわけないっしょ」
レアコイル「ジジ」

~自軍、野営地~
戦友「うまく行ったな!」
少年「・・・」
戦友「どうした?」
少年「谷の上から攻撃した時、相手の対応が遅かった」
  「結局第1小隊とも合流できなかった。無事だといいんだけど・・・」

???「おい!」
少年「え?」
衛生兵「第1小隊の奴が呼んでる」
少年「!」

~野戦病棟~
第1小隊員A「よう、チビ助・・・そっちはうまくやった、らしいな・・・」
少年「あんた!そのケガ!?」
第1小隊員A「おいおい・・・俺は上官だぞ・・・もう少し敬意ってもんを・・・」
戦友「ひでぇ」
第1小隊員A「あのイカれた敵の隊長だ。アイツのポケモンが忍び寄って来たのに気づかなかった」
「サワムラーに、担がれて、ここまで来たが、クソ・・・」
少年「俺が、立てた、作戦で・・・」
第1小隊員A「アホか、うちの大隊長の作戦だ・・・ボケナス・・・」
第1小隊員B「おい、A、しっかりしろ!」

第1小隊員A「ああ、この前みたいな遊び、またやりてぇな。次は負けねえ・・・」
第1小隊員A「」

第1小隊員B「A?おいA!ウソだろ!」
少年「・・・」
戦友「行こう」
少年「・・・」
戦友「失礼します」敬礼

~野営地、外~
戦友「くそ!」
少年「俺のせいだ・・・」
戦友「違う!相手がこちらの戦力を削ることを優先した結果だ!」
少年「だけど・・・」
戦友「そのウジウジ病やめろ!作戦を立てた時点で犠牲は出るってわかってたろ!」
少年「・・・」

少年(少尉殿、もしあの世でお会いできるなら、存分に『ポケモンバトル』をしましょう)

サイレン「ウウウゥゥゥゥーーーー!!!!」
 敵襲ー!!!

敵隊長「相手が勝ったと油断してる時こそ好機、でしょ?」

戦友「敵襲!つけられてた!?」
少年「銃は?」
戦友「ある!けど弾があまりない!」
少年「ウインディ、ニドクイン。行けるか?」
ウインディ「ガウ」
ニドクイン「クルル」
少年「行くよ!」


~野営地、端のブッシュ~
狙撃「さーてこれは本格的にヤバいんじゃないですか?」
眼鏡「そこの樹に登れ。俺はスポッターと周囲の警戒をやる」
狙撃「しょーがない。最後の華にやりますか」
眼鏡「最後に追いつめられたら・・・わかってるな?」
狙撃「わかってますって・・・悪いなレアコイル」
眼鏡「そういうわけだ、すまんマタドガス」
レアコイル「ジージジィ(^)(^)(^)」
マタドガス「むっふー」「ムフー!」

少年「ニドクイン『まもる』!ウインディ、左の敵に『かえんほうしゃ』!」
 だだだだ!
戦友「一旦退くぞ!アリアドス、地面に『クモのす』!ストライク、止まった敵を切れ!」
 チン、手榴弾ポイ!

ズガーン!!!

眼鏡「2時の方向、130m。兵士4、植物タイプ2、怪獣タイプ2」
 たーーん!
狙撃(ひとつ!)
眼鏡「命中。左1m、植物タイプ!」
 たーーん!
狙撃(ひとつ!)
眼鏡「命中、無力化。救援の敵兵2。左から」
 たーーん!
狙撃(ひとつ!)

少年「司令部の後ろだ!」
戦友「おう」

戦友「!待て!ストライク『エアカッター』!」
 ビュオウ!
  バチバチバチ!!
少年「電気を帯びた網!奴だ!」

敵隊長「あーらばれちゃったかー」
敵隊長「デンチュラ、レバルダス、サザンドラ!!!」

デンチュラの『10万ボルト』!
サザンドラの『あくのはどう』!

少年・戦友「「『まもる』!!」」

少年「・・・」ダダダダ!!
敵隊長「おっと」ひょい
 たんたんたんたん
敵隊長「そんなに撃っていいのかーい?もう弾あんまないでしょー?」
戦友(やろう、なんでわかるんだ!?)

敵隊長(勘だよ、勘)

戦友「!よけろ!」

レパルダスの『だましうち』!

少年(防御!まにあわ・・・)

???の『とびげり』!レパルダスの攻撃を相殺した!

少年「お前!少尉のサワムラー!」

サワムラー「フッシュ!」

敵隊長「じゃまだなー、次から次へと」

少年「指示を聞いてくれるか、サワムラー」
サワムラー「フッシュ!」

敵隊長「デンチュラ『ほうでん』!」
少年「サワムラー『ワイドガード』!」

デンチュラの『ほうでん』!
サワムラーの『ワイドガード』!サワムラーは攻撃を防いだ!

敵隊長「こしゃくな!サザンドラ!『りゅうのはどう』!」
少年「受けろウインディ!」

サザンドラの『りゅうのはどう』!ウインディにダメージ!

敵隊長「レパルダス!『ふいうち』!」
少年「ひるむな!『しんそく』!」

ウインディの『しんそく』!
レパルダスを倒した!

戦友「おいこめ!ストライク!『こうそくいどう』!」
デンチュラ「!」
敵隊長「足止めしろ!『エレキネット』!」

アリアドスの『ふいうち』!デンチュラにダメージ!
デンチュラの『エレキネット』!ストライクに大ダメージ!素早さが下がった!

戦友「クモがクモの巣にかかるわけないだろ?」
敵隊長「このガキぃぃぃぃぃ!!!」
戦友「アリアドス!『とどめばり』!」

アリアドスの『とどめばり』!
デンチュラを倒した!

戦友「よし!このまま一気に・・・」
 ターン
戦友「がっ!」

少年「な!」
敵兵士B「隊長殿!ご無事でしょうか!」
敵隊長「よくやった。帰ったら褒美を・・・」
 ターン
敵兵士B「がっ!」
敵隊長「!」

眼鏡「命中・・・かく、にん」
狙撃「どんな・・・もんだ」

敵兵士H「あそこだ!」
敵兵士I「まだ生きてやがったか!」

狙撃「じゃあやりますか」
眼鏡「ああ」
狙撃「レアコイル」
眼鏡「マタドガス」


眼鏡・狙撃「「『だいばくはつ』」」



ズドーーン!!!!



少年(戦友、眼鏡、狙撃、少尉殿、新兵・・・隊長)
少年「夜が明けたよ、ウインディ」

ウインディの『あさのひざし』!ウインディの体力が回復した!

敵隊長「はっ!」(しまった!)
少年「とどめだ!」

ニドクインの『てだすけ』!ニドクインはサポートの体勢に入った!

少年「ウインディ!『かたきうち』!!!」

ウインディの『かたきうち』!
サザンドラは敵隊長とともに叩き飛ばした!

少年「終わった」どさっ
ポケモンたちが少年の周りに集まる。

敵兵Y「撤退!繰り返す!撤退!」

少年「敵が引いてく・・・。勝ったのか、俺たち?」
少年「ははっ、だから何だって言うんだ・・・。おれだけ生き残って・・・」
少年「味方も、敵も、ポケモンも、いっぱい死んで、それで!」

バラララララララララララ・・・

少年「!」
少年「ヘリ!」
少年「敵軍?違う!でも友軍にもあんなヘリは・・・」
少年「なんだあのマーク?上半分が白で、下半分が赤い・・・。はじめて見るマークだ」


ヘリ『我々は、カントーポケモン協会、派遣平和維持軍である。本日、A国とB国の休戦条約が締結された』

少年「!?」


ヘリ『戦争は終わった。繰り返す。戦争は終わった』


少年「ウソだろ・・・」

ヘリ『両国の兵士は直ちに武装解除して投降せよ。我々には諸君らとポケモンを保護する用意がある』

ヘリから何人もの兵士とポケモンが降りてくる。

PKF兵A「武器を地面に置け!」
PKF兵B「モンスターボールを支給する!ポケモンをしまえ!」
PKF兵C「武器を置いて。そう、もう大丈夫だ!」
PKF兵D「暴れるな!ゲンガー、『かなしばり』!『さいみんじゅつ』!」
PKF兵E「落ち着いて・・・。メガニウム、『アロマセラピー』だ」

少年「そんな・・・こんなのってあるか?」
少年「皆必死に戦って!あんなに死んで!いきなり来てはい終わりって!」

???「むはー!」

少年「え?」
チビドガース「むはー!」ぽよん
少年「おまえ、眼鏡のマタドガスの片方か?」
少年「そうだよな・・・あいつらががんばったから俺らがいるんだよな・・・」

PKF兵F「少佐!危険です!」
???「問題ない、私とて軍人だ」

少年「・・・」

???「私はマチスと言う。この地域の責任者だ」

マチス「悪いようにはしない。投降してくれないか?」

少年「・・・」
ニドクイン「・・・」ギロッ
ウインディ「グルル!」

ニドクインはマチスをにらみ威嚇している。
ストライクは地に伏し体力を温存している。
アリアドスは周囲全体360°を警戒している。
サワムラーは鋭い目で蹴りをかまえている。
ドガースは気丈にふるまってマチスを見やる。
ウィンディは飛びかかれるよう身構えている。

皆、満身創痍ながら、少年の指示を待っている。

マチス「そのポケモンたちは君の手持ちかね?」
マチス(どれも相当鍛えられている・・・まさに歴戦の猛者だな)
少年「2体は俺のだ・・・後は、戦友たちの手持ち『だった』」
マチス「・・・そうか」


マチス「時に少年、ポケモンは好きかね?」

少年「・・・」

少年「そんなの・・・」



少年「好きに決まってんだろ!!!!!!!」



少年「殺したくないし、殺させたくない!そんなこと、あるわけないだろ!」



マチス「なら、私とともにカントーに来なさい」

数年後
~ポケモンリーグ チャンピオンの間~

ワタル「ほう、君が挑戦者か。」

???「・・・」

ワタル「ここまで勝ち上がって来た挑戦者は久しぶりだよ。楽しませてくれたまえ」

???「ごめんなさイ。まだ、言葉、ムズカしいかラ・・・」

ワタル「ん?」



少年「『ポケモンバトル』をしよウ」 



ワタル「はっ!そうだな、ここまで来たなら何も言うまい!ただどちらが強いか決めるだけ!
    私はポケモンリーグチャンピオン、ドラゴン使いのワタル!いざ尋常に・・・勝負!」

少年『楽しもうぜ、相棒』

 ボン!

ウインディ「オオウッ!!!」


ー the end ー


ここまで読んでいただけた方、ありがとうございました。
私の無計画故に3夜にわたっての投稿になりまして申し訳ありませんでした。
初めてSSというものを書きましたが、後半駆け足とは言え完結できてよかったです。

始終『クモのす』『エレキネット』『ふいうち』ばっかなのはちょっと芸がなかったですね。
出てくるポケモンが偏ってるのは筆者の趣味です。メガニド夫妻はよ。

構想するうちにどんどん脳内設定が増えてって焦りました。
当初はジャングルのポケモンと共に暮らす部族の少女とポカホンタスしたりする予定でしたが、
助長すぎるのと女子はこの話にいらんと思ってばっさりカット。
戦友の過去話で最初の相棒虫ポケモンを使い潰す話もカット。
大隊長のフシギバナがメガる展開もカットです。
まあ書いてて楽しかったからいいけど。

とにかく、ありがとうございました!

お疲れさまでした。こういうポケモンもおもしろかったです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 09:49:45   ID: zGcB9Wdu

なんだこれ。ポケモンじゃねーけどポケモンだな。

2 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 06:02:21   ID: Yn_Dr4Qr

タグとカテがえらいことになってるな

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