上条「…文月学園?」 (232)

禁書×バカテスクロス

数年前ぶん投げてしまったもんだが再び書く(´・ω・`)

ちなみに機種変その他諸々の理由で書き溜した分は殆ど残ってないしエタッた以前のスレは今見ると赤っ恥レベルで修正する気にもならないので進行は遅い。

気長に付き合ってちょ(´・ω・`)ノ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408005859

上条「聞いた事無い学校名だな」

青ピ「少なくともこの辺りにある学校ではあらへん ね、僕も初耳やし」

土御門「……」

吹寄「小萌先生、その学校がどうかしたんですか?」

小萌「はい、実はこの度その文月学園と学園都市が 協力して教育・研究をする事に決定しまして、その プランの一環として学園都市から学生数名が文月 学園に短期留学する事になったんですぅ!!」

上条「短期留学? つまりその学校に行ってそこの授 業を受けてくるって事ですか?」

小萌「簡単に言えばそういう事ですね!」

上条「へー、でも学園都市全体から数名なんですよ ね? 常盤台中学とか霧ヶ丘女学院みたいな有名校な らまだしもなんでこんな何の特長も無い高校でそ んな話を?」

小萌「そんなのこの学校…しかもこのクラスから選 抜された子が居るからに決まってるんですよ上条 ちゃん?」

上条「おお?、それって結構凄い事ですよね? … で、誰なんですか選ばれたのって? まさか俺だった りして、ははははは?」

小萌「おお?! 上条ちゃんたらいつに無く冴えてま すね! どんぴしゃ大当りですよ?!!」

上条「………へ?」

小萌「他に土御門ちゃんに青髪ちゃん、吹寄ちゃん と姫神ちゃんもです!!」

吹寄「わたしも!?」

姫神「なんだろう。逆に不安」

青ピ「せやね…凄い事は分かるんやけどカミやん の不幸に巻き込まれるフラグがビンビンな気がするわ…」

土御門「…まあその時はカミやんがどうにかするん じゃね?」

上条「………嫌な予感しかしない」

小萌「そういう事なので出発は来週で?す!!」

…と、いう訳で上条達は文月学園に行く事になっ た。



………一週間後

-Fクラス教室-

明久「ねぇ、雄二」

雄二「なんだ明久?」

明久「確か今日だったよね、学園都市から誰か来る のって」

雄二「ああそうだ、気になるのか明久?」

明久「そりゃそうさ、学園都市って秘密が多いから ね、超能力を開発してるって事は知ってるけど他 には何の情報も無いし」

雄二「確かにな、だがこのFクラスに来るとは決 まってないだろう? せいぜい他のクラスに来た奴を 遠目から眺めるだけだと思うがな」

明久「…相変わらず夢が無いな雄二は」

雄二「現実を語ったまでだ」

康太「………このクラスにも来る」

明久「ムッツリーニ!? それ本当なの!?」

康太「………コクリ」

雄二「ほう、わざわざ選抜までしてバカを送り出したのか、何を考えてるんだかな…」

明久「雄二、そんなこといったらダメだよ!! もしかしたら学園都市に馴染めない可哀相な美少女かもしれないじゃないか!!」

康太「………ッ!!」ガタッ

雄二「明久の言葉に反応したって事はムッツリーニ もどんな奴が来るか知らないらしいな」

康太「………知らない」

明久「ムッツリーニの情報収集能力でもまだ分から ないの? ますます気になるな」

康太「………人数なら分かる…全部で10人」

明久「その内何人がFクラスに来るの?」

康太「………3人」

雄二「3人も居るのか、学園都市って実はバカが多 いのか?」

康太「………ちなみにAクラスには5人、Bクラスに 2人」

雄二「…つまり特別バカが来るって事か」

康太「………コクリ」

明久「なんだろう、その3人とは凄く仲良くなれそうな気がする」


秀吉「何やら面白そうな話をしておるな」

明久「おはよう秀吉! 今日は少し遅かったけどどう かしたの?」

秀吉「おはようじゃ、別にたいした事では無いぞ、部活の事で職員室に寄って来ただけだからのう」

明久「ふぅん、じゃあ聞くけど職員室に他校の生徒 らしき人物っていなかった? 実は今学園都市からの 短期留学生について話してたんだよね」

秀吉「ほう、 そうじゃったのか…ふむ、たしか居たのう」

雄二「どんな奴らなんだ?」

秀吉「う?む…なんとも個性豊かな面々じゃった な、金髪と青髪のちゃらちゃらした男にそれを 叱っている気の強そうな女子、その影に隠れている印象の薄い女子、…それに中学生らしき女子が3 人、眼鏡を掛けた委員長風の者、どう見ても外国人の娘も居たのう」

雄二「…ん? それだと9人だな、ムッツリーニの情 報だと10人の筈なんだが」

康太「………1人足りない」

明久「きっと遅刻でもしてるんじゃないかな、環境が変わると中々寝付けなかったりするしね」

雄二「初日から遅刻するようなバカが明久以外に居るとは考えがたいがな」

明久「何を言っているのさ雄二、 いくら僕でもそんな大事な日に遅刻なんてしないよ?」

秀吉「二年生になった初日に遅刻してきたのは何処の誰だったかのう?」

明久「…………うん、人間誰だって失敗は付き物だと思うんだ」

康太「………無様」

秀吉「遅刻といえば…まだ姫路と島田が来ておらん ようだがの」キョロキョロ

明久「あれ、そういえばそうだね」

康太「………珍しい」

雄二「確かにな、そろそろHLが始まる時間なのに あの2人が来ないのは珍しいな」

明久「どうしたんだろう…何かあったのかな?」

秀吉「携帯に連絡してみるかの?」

雄二「いや、それはHRの後で良いだろ、もしかし たら休みかもしれないからな」

康太「………事情があるなら学校に連絡してるはず」

明久「そっか、休みとかなら鉄人が知ってるはずだ もんね、連絡するのはそれからでも遅くないか」

…ガララッ

西村「HRを始める、全員席に着け!!」

雄二「丁度時間だな、一旦解散だ」

康太「………コクリ」

秀吉「ではまた後での」

明久「うん、分かったよ」

…………

明久(姫路さんと美波…ホントにどうしたのかな? そろそろHRも終わるのに)

雄二(学校にも連絡は来てないみたいだしな…何かトラブルにでも巻き込まれたか?)

康太(………ッ……)ピクッ

明久(どうしたのムッツリーニ?)

秀吉(うむ… 外に何かあるのかの?)

西村「…お前らどうかしたのか?キョロキョロとして怪しいことこの上ないぞ」

雄二「あれは……姫路達か?」

西村「ん?……確かにそのようだな、姫路と島田…そ れと見た事が無い男子がいるな」

明久「よかった心配したけど大丈夫だったんだねだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」ガガーン!!

秀吉「おっ…落ち着くのじゃ明久!!」

雄二「………姫路が見知らぬ野郎にお姫様抱っこされ てるな」

Fクラス一同「「「な にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?!!?!!?」」」

康太「………万死に値する」ギリッ…

明久「おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!なんてうらやまけしからん事をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

須川「……準備しておけ」

FFF団構成員「……はっ!」

雄二「やれやれ、騒がしい奴らだ」

秀吉「いつもの事じゃがな…、しかしあれは誰なのかのう?」

雄二「そのうち分かるだろ」


……少し時は遡る。

上条「…はぁ、不幸だ」

彼、上条当麻は朝の路上をトボトボと歩いてい た。

上条「…あいつら、もう少し加減しろっての…否、その前になんで上条さんがこんな目に合わなくてはならないんでせうか」

彼は今日も不幸だった。

彼の身に起きた不幸はいつもの事なので割愛するが、朝起きた直後に気絶させられるような少年は 彼の他にはそうそういないだろう。

登校初日だというのに気絶と言う名の二度寝の為に、彼は遅刻を余儀なくされていた。

上条(…どうせ遅刻なら少しゆっくり行ったって良いだろ、もう上条さんは開き直りましたよホントに)

………と言う訳で彼、上条当麻は別段急ぐ訳でもなしにゆっくりと登校していた。

上条「…ん?」

その時、彼の視界にあるものが写った。

美波「ちょっと!? 放しなさいよ!!」

DQN1「いいからちょっと遊ぼうって!!」

姫路「…あぅ… 美波ちゃん…!!」

DQN2「学校行くより絶対楽しいからさぁ?」

美波「しつこい!!」

上条「………はぁぁぁぁ、不幸だ」

それを見て大きくため息を吐く上条。

彼はこんな現場を目撃して立ち去る事など思い付 きもしない。

上条「…授業が始まる時間までに学校行けるかな」

とりあえずあのバカ達をどうにかしよう。

上条「…おい何してんだてめぇら」

上条はその為に歩き出した。

DQN1「ああん? なんだテメー?」

DQN2「なんか用かよ?」

上条「……」

瑞希「…えと…?」

美波「……っ、あんた」

上条「お前ら嫌がってる相手を無理矢理連れてこうとすんのは頂けないぜ?」

DQN1「…あ゙? テメーにはカンケーねぇだろうが」

DQN2「すっこんでろ」

上条「…今の内に行け」

美波「っ… 行くよ瑞希!!」グイッ

瑞希「…あ、 はっはい!!」タタタ

DQN1「なっ…まちやがれコラァ!!」

上条「行かせるかっつーの!!」

バキィ!!

DQN1「ぐはっ!?」ズササッ

瑞希「あっあの、 ありがとうございます!!」ペコッ

上条「いいから行け!!」

美波「ゴメン、ありがと!!」タタタッ

DQN2「…テメー、覚悟は出来てんだろうなぁ!?」ギ ロッ

上条「へっ、お前一人ならなんとか…」

DQN3「おーい、どうかしたのかぁ?」

上条「……………へ?」キョトン

DQN4「おいどうした1号!!」

DQN5「……どうやらナメた野郎が居る見てぇだ な?」

DQN6「ふざけてんじゃねぇぞコラァァァァ!!!!」

DQN7「デュフwwwwみなさんおかんむりでごさる wwww」

DQN8「ブチ[ピーーー]ぞコラァァァァァァァ!!」

DQN9「謝罪と賠償を要求するニダ」

上条「………………あははは…」ダラダラ

上条「…………………………………………………不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ダダダダダ

マテヤコラァァァ!!

ニゲンナコラァァァァァァ!!

マツリデゴサルwwマツリデゴサルww


上条「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」ズダダダダ!

瑞希「ハァ…ハァ…ふぇ!?」タタタッ

美波「……ッ…えっ…!?」タタタッ

上条「おい急げ追いつかれるぞ!!」ダダダダッ!

オラマテヤァァァァ!

ユルサナイニダーゼッタイニダー!!

美波「なっ、ちょっとぉぉぉぉぉぉ!?なんで逃げて来るのよぉぉぉ!?」タタタッ!

瑞希「あうっ…どどどどうするんですか!?」タタタッ

上条「とにかく走れ追いつかれたらやばい!!」タタタッ

美波「てゆうかこういう場合って別方向に逃げて囮になったりするものじゃないのぉぉぉ!?」タタタッ

上条「仕方ないだろ!?あんだけ人数がいたらバラけてアンタらの方に向かったらどうにも出来なくなる!!」

美波「ああもうどうすんのよこれぇぇぇ!?」タタタッ

オラァァァァァ!!

ウヒョヒョヒョwwwwデュクシwwデュクシwwww

瑞希「…ぁ…きゃあ!?」バタリッ!

美波「瑞希!?」

上条「まずい…!!」ザザッ!!

上条「おい大丈夫か!?」

瑞希「…つっ、………はい…!!」ハァ…ハァ…

上条「って全然大丈夫に見えねぇよ 完全に息が上がってんじゃねぇか!!」

瑞希「……ッ」

上条「仕方ない、ちゃんと捕まってろよ!!」ヒョイ

瑞希「ひゃっ!?///」

上条「…うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ズダダダ!!

ウラァァァァァ!!

オヒメサマダッコwwwウラヤマシイデゴザルwwwwウラヤマシイデゴザ ルww

上条「アンタは大丈夫か!?」ダダダダッ

美波「ウチは平気よ!!」タタタッ

上条「よし、アンタら文月学園の生徒だろ、 このまま学校まで突っ走るぞ!!」

美波「分かったわ!!」タタタッ

瑞希「あぅ///」

…と、こんな感じで上条達は一路文月学園へと向か うのだった。

……………


-そんなこんなで再びFクラス教室-

西村「おいお前達、 騒いでないでちゃんと座ってろ、まだHRは終わってないぞ!!」

明久「止めないで下さい西村…ゲフンゲフン鉄人先生、僕らにはやらなくてはいけない使命があるんです!!」

Fクラス一同「「「そーだそーだぁ!!!!」」」

西村「貴様らいい度胸だな、特にわざわざ名前を言い直した吉井」

明久「ちぃっ!!細かい事を気にするなんてなんて人間の小さい鉄人なんだ!!」


コキンッ!!

明久「…へきゅ!?バタリ…

西村「…HRを続ける…異論のある者は?」ギロッ

シーーン…

西村「…よし、続けるぞ」

秀吉(…綺麗に決まったのう)

康太(………見事なまでの締め技、お手本)


西村「さて、本日この学校に学園都市からの短期留学生が来るのは知っているな?」

ザワ…ザワ…

西村「それでだ、その生徒達にも振り分け試験を受けて貰った訳だが…このFクラスにも3名の生徒が来る事になった」

オオ…

ザワ…ザワ…

マジカヨ…バカダナ…

須川「先生」ノスチャ

西村「…なんだ須川」

須川「その3人は女の子でs…

西村「男だ」キッパリ

康太「………」ガッカリ

須川「……10人の内7人が女の子なのに…ハズレしか居ないだと…!?」ガーン

…ツマンネ

モウドウデモイイ…

チクショウ…チクショウ…!!

秀吉「…男だと分かった瞬間にまるでお通夜のよう な雰囲気じゃのう」

雄二「わかりやすい奴らだな」


西村「…あー、では一人来ていないが残りの二人を 紹介する、…では入って来なさい」

ガララッ

土御門「こんちわ?」スタスタ

青ピ「どうも?」スタスタ

シ?ン……

土御門「清々しいまでに無反応だにゃー…」

青ピ「…女の子が1人しか居ないやん」

西村「…お前達もう少し歓迎するとか出来んのか?」

シ?ン…

土御門「……」

青ピ「……」

西村「なんか、すまんな…」


上条「………すいませーん、遅れましたー…」コソッ


西村「ん、ああ君が残りの一人か、入りなさい」

瑞希「どうしてうちの学校入って来るのかなって思ったら学園都市からの短期留学生だったんですね」

美波「ありがとね、えーと…」

上条「ん、上条、上条当麻ってんだ、よろしく」

西村「島田と姫路、自己紹介は今からするから席に座りなさい」

瑞希「はいっ、遅れてすいませんでした西村先生」ペコリ

美波「ちょっと変なのに絡まれちゃいまして、ごめんなさい」ペコリ

西村「事情は後で聞こう、今はHR中だ」

瑞希「はい、あ…本当に助かりました、ありがとうございます」ニコリ

上条「いいって、たいして役にたった訳じゃ無い し」

美波「そんな事無いと思うけど、まあ確かに走り 疲れたけどね?」

上条「あー、まぁ流石に二人抱えて走るのは出来ないからなぁ」ボリボリ

瑞希「すいませんでした抱えて貰っちゃって…」シュン

青ピ「…………………………………」

上条「…どうした青ピ?」

土御門「…初日の登校前とは流石に予想外ですたい」

上条「なにが?」

Fクラス一同(((………コロス!!)))

西村「…島田に姫路、いいから座りなさい」

瑞希「あっはい」トテトテ

美波「は?い」ストン

須川(……準備の方は?)

FFF団構成員(…万端です、鉄人が戻り次第、い つでも)

康太(………抜かりは無い)

秀吉(……あの者も初日から災難じゃの)ヤレヤレ…

明久(姫路さんをお姫様抱っこした罪は死をもって 償って貰う…!!)ギチギチギチ

上条「……何か嫌な予感がする」

土御門(なーんか妙に殺気立ってるぜい…)

青ピ「なんやろねぇ?」


…一方その頃、Aクラス

美琴「……」ソワソワ

黒子「どうかなさいましたのお姫様?」

美琴「えっ、いや、なっ…何でもないわよ?」アタフタ

黒子「そうは見えませんけれど…」ジー

美琴「ホントに何でもないわよ …ただ、ほら…あいつちゃんと学校来たかなって」

黒子「………またあの殿方ですの? おのれあの糞類人猿めぇ…今朝の仕打ち程度ではやはり足りないようですわね…!!」ギリギリ

美琴「止めなさいよもう、いくらアイツでもあれ以上はホントに死にそうだわ」

黒子「お姉様だって遠慮なしに電撃翌浴びせていたで はありませんの…」

美琴「うぐっ…」

黒子「ああもうこれみよがしに落ち込まないで下さいまし!! 大体あれはあの類人猿が全面的に悪いのですから」ケッ

美琴「…でも」

黒子「お姉様が気に病む必要はありませんの、 大体 なんなのですかあの類人猿は!? いきなりパンツ一 枚でわたくし達の泊まる部屋に入って来るなんて!!」

美琴「……」カァァァ

黒子「あんな変態野郎が一週間も同じホテルに寝泊 まりするだなんておぞましいにも程がありますの!!」

美琴「……一週間…一緒……///」ニヨニヨ

黒子「……聞いてないですの」グスン

………


………

翔子「………」ジー

優子「………」ジー

愛子「……よく食べるねー」

禁書「……ふぇ?」モキュモキュ

翔子「……おいしい?」

禁書「うん!!ここはおかしがいっぱいあるからすごくいい所なんだよ!!」ニパー

翔子「……そう、沢山食べていいよ」ヨシヨシ

禁書「うん、ありがとう、しょうことゆうこにあいこ!!」モグモグモグモグ

愛子「うう…かわいい!!この子欲しいよ!!」

優子「…確かに、吉井君に負けない位の小動物的な可愛さね」

翔子「……癒される」

禁書「…モグモグ…ここはほんとうに…モグモグ…天国か も…ング…」

優子「大袈裟ねえ、お菓子くらい普段から食べられるでしょ?」

禁書「そんなことないんだよ、 おかしなんかとうまはちいさいやつをちょっとしか買ってくれないもん」

翔子「………酷い」

禁書「それだけならまだしもごはんだって最近はモヤシばっかりだし!!」プンスカ

愛子「…それはちょっと許せないかな」

翔子「………虐待」


禁書「ほかにもあるんだよ、 とうまはいっつもわた しのことをおいてきぼりにするんだよ、 こればかりはほんとうにゆるせないんかも!!」

優子「おいてきぼりって…何処でなの?」

禁書「いろんなところだけど基本はへやの中かも」

三人「「「………監禁?」」」

禁書「???」キョトン

優子「そのとうま?さんって貴方の何なの? お父さんって訳じゃないみたいだし」

愛子「名前からして日本人だもんね、どういう関係なのかな?」

禁書「う?ん…、とうまは……///」カァァァ

三人「「「…………」」」

翔子「……赤面して黙る程恥ずかしい事をされてる?」

優子「……ロリコン」

愛子「これは…本気で危険な人だね…」ゴクリ…

禁書「???」キョトン

愛子「インデックスちゃん、そのとうまって人は何処に居るの?」

禁書「…とうま?とうまはこの学校にいっしょに来てるよ、とうまはすこし勉強が苦手だからFクラスになってしまったけれど」

優子「…Fクラス、なるほどね…やっぱり外道な奴はバカの集まる場所に行くものなのね」

翔子「……雄二達に聞いてみる?」

愛子「そうだね、そこまでの女の敵なら吉井君や ムッツリーニ君も警戒してそうだし…もし本性を知らないようなら教えてあげなきゃ」

優子「…あのバカ(秀吉)襲われてないでしょうね」

禁書「???」

翔子「……一度Fクラスに行ってみる?」

愛子「そうだね、相手の顔も見ておきたいし」

禁書(う?ん、みんななにかかんちがいしてる?)

禁書「………」チラッ

※お菓子の山

禁書「……まあいいんだよ」モグモグモグモグ


……

美琴「…ん? あの人達どうかしたのかな」

黒子「一人は学年首席の霧島さんですわね…先程ま であちらのシスターさん…といっても今はこの学園の制服を着ておりますけど、あの子にお菓子を与えておりましたわよね?」

美琴「…相変わらずよく食べるわねあの子、そうね… 何話してたのかな?」

黒子「離れていたので話の内容はわかりませんの… あっ、一人こちらに来ましたの」

愛子「やっほー!!えーっと御坂美琴ちゃんに白井黒子ちゃんだよね?」

美琴「はい、そうですけど」

黒子「何かご用でしょうか?」

愛子「うーん…実はね、この学校にとんでもなくゲ スな奴が来たらしいんだよね」

美琴「ゲスな奴?」

黒子「それは…学園都市からの短期留学生の中に?」

愛子「そうみたいだね、…それでさ、今からどれだけ危ない奴か確認しに行くんだけどさ、君達って超能力ってやつ使えるんでしょ? そいつも超能力使えるだろうしこっちも使える人が居た方がいいだろって話になったんだよね」

美琴「確かに能力者に対抗するなら相手も能力者を 味方につけた方がいいだろうけど…」

黒子「それにしても危険な人物ですの?そんな 輩が学園都市から選抜をされるとは考えにくいのですが…」

愛子「でも確かにインデックスちゃんが言ったんだよ、自分はまともに食事も与えてくれない上に夜な夜な口では言えないような事をその変態野郎にされてるって!!」

美琴「…あの子が?」

黒子「…それは」

美琴「……ねえ黒子、その変態野郎ってアイツの事じゃ」ヒソヒソ

黒子「多分そうですの…あのシスターさんに接点があるなんてあの殿方しか思い付きませんし」 ヒソヒソ

美琴「何か誤解してるみたいね…」ヒソヒソ

黒子「えーそうですの? あの腐れ類人猿の事ですから本 当のそのくらいしていても不思議では…」ヒソヒソ

美琴「……くろこ?」ジロッ

黒子「…冗談ですの」ゾクリ


愛子「と、いう訳だからちょっとついて来てほしい んだよね」

美琴「…え?と」

黒子「お姉様、ここは真偽を確かめる為にも同行した方がいいと思いますわよ、ほら、誤解なら無実を証明する立場の者も必要でしょうし」

美琴「…確かにそうかも……分かった、行くわ」

愛子「オッケー、じゃあ二人ともついて来て!!」

………



-Fクラス教室前-

翔子「………着いた、ここがFクラス」

美琴「…ここが?」

黒子「…なんと言いますか…ボロっちいですの」

美琴「Aクラスとは比べ物にならないわね…」

黒子「……ホントに同じ学校ですの?」

愛子「まあその辺の説明は学校からされてるだろう からしなくても平気だよね」

優子「見た目に相応しいバカのたまり場って事は事 前に言っておくわ」

黒子(…スキルアウトみたいなものでしょうか?)

美琴(アイツこんな所に居て平気なのかしら)

翔子「……とりあえず入る」





ガララッ





上条「んーッ!! んーーーーーッ!?!?!?」ブラーン

FFF団構成員「おらぁ!!」

ビシィッ!!

FFF団構成員「クケキカケクキケ!!?!もっとイイ声で 鳴きやがれェ!!」

バシィッ!!

上条「んーーーーーー!!!!?!!?」ブラーン







ピシャッ



美琴「」

黒子「」

翔子「………今入るのは危険」

愛子「…見た事無い人が吊されて鞭で打れてたね」

優子「やっぱりバカばっかりだわこのクラス…」

美琴「ちょちょちょっと待って何よあれ!? 何なのこのクラスは!?!?」

黒子「扉の向こうは別世界でしたの…」

翔子「……気にしない方が良い」

美琴「気になるわよどうなってんのよこの学校 は!?」

ガララッ

FFF団構成員「あれ、霧島さん達どうしたの?」

美琴黒子「「ひぃ!?」」ビクッ

翔子「………吉井、それ脱いであげて、二人が怯えてる」

FFF団構成員「ん、ああごめんね?」ヌギヌギ

明久「これでいいかな?」

翔子「……大丈夫」

美琴「……」ガタガタ

黒子「……」ブルブル

明久「それで、 何か用なの?」

愛子「実はね………カクカクジカジカ」

明久「うーん変態か………ちょっと分からないな」

翔子「……そう」

明久「心当たりがありすぎて検討もつかないよ」

美琴「…なにそれ」

黒子「…どういう理屈ですの」

優子「Fクラスの男子全員が変態のバカってのはわかってるわよ、学園都市から来た中で変態はいるのか聞いてるのよ」


明久「学園都市から来た人の中で?えーと…全員かなぁ?」ウーン

美琴「ここには変態しかいないの!?」

黒子「わけわかめですの」

明久「失礼な、僕は変態なんかじゃないからね!? 他の連中はとにかく!!」

翔子「……ところで吊されていたのは誰? 教えてアキちゃん」

明久「霧島さんがそのアダ名で呼ぶの!? すごく予想外だよ!!」

愛子「で、誰なのメイドのアキちゃん?」

明久「工藤さぁぁぁぁん!?やめてよ!?」

優子「早く教えなさいよ女装趣味の吉井明久君」

明久「」

美琴(うわぁ変態だ…)

黒子(ホントに変態ですのね)


明久「…今裁きを受けてるのは学園都市から来た人だよ、名前は…えーと、かみじょう君だったかな?」

美琴「なっ」

黒子「あまりの光景によくわかりませんでしたけれど、あの殿方でしたの?」

翔子「……上条、…下の名前はとうま?」

明久「うん、たしかそうだったと思うよ」

美琴「ちょ…冗談じゃないわよ、 なんでアイツがあんな目に合ってんのよ 止めさせなきゃ!!」

ガララッ!!

明久「あっダメだよ君、 ここは野獣達の巣窟だ よ入ったら危険だ!!」ガシッ

美琴「邪魔すんな変態!!」

バチバチビリビリビリ!!

明久「あばばばばばばババババババbbbbbbbbbbbb!?!?!?」ビクンビ クンビクン

黒子「あわわわ…おっお姉様!?!!」

翔子「………これが超能力」

愛子「おお、美琴ちゃん凄いなぁ」

優子「電気なんだ…スプーン曲げるようなの想像してたんだけどな」

美琴「…ふんっ!!」スタスタ

FFF団構成員「……何事だ!!」

上条(……御坂!?)フガフガ

美琴「…ちょっとあんた達、今すぐそいつを解放しなさい、そうすれば多少手加減してあげるわよ」 ギロリッ

FFF団一同「「「………」」」

黒子(あわわわ…お姉様もの凄くブチ切れてます の!?)オロオロ

FFF団幹部「…おい、罪人のさるぐつわを外せ」

FFF団構成員「…はっ」

ゴソゴソ…

上条「…ぶはっ…御坂、何しに来たんだ!?」

美琴「何ってアンタを助けに来たのよ、 一体なんなのこれは!?」

上条「俺だってわかんねーよ!?HRが終わった瞬間にこんな状況になったんだ訳分かんねーよ!!」

美琴「…つまり、アンタは悪くないって事よね?」

FFF団幹部「…それはどうかなお嬢さん」

美琴「…何よアンタ?」ギロッ

FFF団幹部「この男は大罪を犯したのだ…自覚があるか無いか等些細な事だ」

美琴「…何よそれ、コイツが何したっていうのよ」

FFF団幹部「……ムッツリーニ、証拠を見せて差し上げなさい」

FFF団構成員「………この写真が証拠」

美琴「この写真がなんだっ て……………………………………………………………………………」グ シャ

黒子「…わたくしも拝見させて戴きますの……あーこれは…」

愛子「どれどれ…おお、姫ちゃんをお姫様抱っこしてるね…」

翔子「………どういう状況?」

優子「相変わらずくだらない事でバカ騒ぎしてるわね…」

美琴「…ねえ、何これ?」

上条「何って……えーとやむを得ず?」エヘッ

黒子(………もうちょっとましな言い訳できませんの?)

美琴「アンタは……」ワナワナ

上条(あ…やばい…)

美琴「学校の中でやむを得ず女の子を抱えるような 状況になるの かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

バリバリバリバリビリビリビリビリィィィィ!!!!

上条 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」ビクンビクンビクン

土御門「自慢の幻想殺しも後ろ手に腕を拘束されて たら効果は発揮出来んよなそりゃ…」

青ピ「痛そうやね、あれ」

美琴「…はあー…はあー……」ムカムカ

黒子「」

FFF団一同「」

上条「」ブスブス…

翔子「………黒焦げ」

愛子「…あれ生きてるかな」

優子「流石にまずいんじゃ……」

美琴「……あれ?あ、しまった右手縛られ…」オロッ

上条「…ふ…不幸だ………」ガクッ



ー1時限終了後ー

上条「…はぁ、朝から不幸の連続で上条さんは身体が持ちませんよ」ガックリ

土御門「ご愁傷様だぜいカミやん、まあ登校前から旗立ててたらあんまり同情する気にならんけどにゃー」

青ピ「ほんまカミやんは何処に行ってもフラグが立つんやね」

上条「…お前ら何の話をしてんだよ」

秀吉「ちょっと良いかのう?」スタスタ

上条「…ん?」

青ピ「おお…!?」

土御門「何か用かにゃー?」

秀吉「うむ、学園都市について多少興味があってのう、できれば話を聞かせて貰いたいのじゃが」

青ピ「喜んで!!」キリリッ

上条「……青ピ、ずいぶん張り切ってんな」

土御門「これがいつもの青ピだぜい」

秀吉「そっそれは良かったのじゃ、では何から聞こうかのう?」

青ピ「僕なら恋人募集中や!!」

上条「何言ってんだコイツ」

土御門「その辺もいつもの青ピですたい」

秀吉「………ちなみにわしは男じゃぞ?」

青ピ「えっ」

土御門「なんだと…」

上条「…へ?それは分かるぞ流石に、どう見ても男だ ろ」

秀吉「なんじゃとっ!?」ガタッ

上条「…あれ、なんか変な事言ったか俺?」

土御門「……男…だと?」ワナワナ

秀吉「お…おぬしはわしが女に見えぬのか…?」ワナワナ

上条「あー…確かに女の子みたいな顔だけど、…男なんだろ?」

秀吉(´;ω;`)ブワッ

上条「へっ、なんで泣くの!?」ギクッ

秀吉「わ…わしを初見で男だと言ってくれた同年代の者はぬしが初めてじゃ!!」ウルウル

上条「そっ…そっか(制服のみで判断したとか今更言えない…!!)」

明久「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ何秀吉を泣かして るんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

バキィ!!

上条「ごふぉ!?」ドンガラガッシャーン

秀吉「何をするんじゃ明久!?」

明久「大丈夫だよ秀吉!!秀吉を泣かす外道は僕が叩きのめすから!!」

土御門「…カミやん吹き飛ばすとは中々やるにゃー」

秀吉「誤解じゃ明久、彼には非は無いぞい!!」

明久「いいや僕には分かる!! 彼は姫路さんに続いて秀吉まで毒牙に掛けようとしたんだ、可愛い女の子 ばっかり狙いやがってちくしょうそれでも男 かぁぁぁぁぁぁ!!!!」

秀吉「人の話を聞けい!!」

上条「……泣いていい?」

土御門「…ご愁傷様だぜい」

……………


ー2時限目終了後ー

雄二「さて、次の時間は短期留学生の為に試験召喚獣の召喚演習だったな」

美波「なんかいきなりやる気になったわね、何かあるの坂本?」

雄二「実は今回学園都市から生徒が来た事で試召戦争の3ヶ月ルールが一時的に解除されるんだ」

明久「つまり僕達から試召戦争を仕掛けられるって事?」

雄二「そうだ、勿論この期間の設備交換も有効だ」

秀吉「わしらは負けて3ヶ月たっておらぬから仕掛ける事は出来ぬからのう、今がチャンスという訳じゃな?」

美波「でも勝算はあるの?ウチらのクラスってすで に警戒されまくってるけど」

瑞希「坂本君の作戦で結構勝ってますしね」

雄二「それはまた後からだな、…まずはあの3人が 戦力になるのかどうか見極める」

康太「………要確認」


ー体育館ー

西村「よし、全員揃ったな…では今から試験召喚 獣の召喚演習を行う!!」

上条「試験召喚獣…ねぇ」

土御門「どうしたカミやん、妙に複雑そうな顔してるぜい」

上条「…ちょっとな、事前に受けた説明覚えてるか?試験召喚システムの」

土御門「ああ、最新の科学技術とオカルト的な要素を合わせたシステムって話だな」

上条「…そんな事可能なのか?オカルトって要は魔術って事だろ?」ヒソヒソ

土御門「事実システムは稼動してる、偶然の産物 か、それとも他に何かあるのか…それは解らんが な」

上条「科学と魔術…両サイドの融合か」

土御門「…グレムリン」

上条「…………」ピクッ

土御門「カミやんの事だ、何かしら関連してるんじゃないかって考えてるんだろ?」

上条「…ああ、科学と魔術を融合ってキーワードがあったら嫌でもそっちに考えがいっちまう、中核となっていたオティヌスは…ああはなったけど、完全に諦めた奴ばっかりじゃないって誰でも予測するだろ?」

土御門「その辺りの下調べは済んでいる、この学園はグレムリンどころかその他一切の魔術サイドと無関係だ」

上条「…そうなのか? なら…なんでオカルトなんて 現状の科学で証明出来ていないもんを融合できたんだ?」

土御門「さてな、この学園の説明から取るならただの偶然って事だが」

上条「以前の、俺の父さんのようにか?」

土御門「可能性は否定出来ないな、まぁ俺は少しでも魔術に絡んだ人物が偶然を装っているって線が 一番信憑性あると思うがな」

上条「………もしそうなら危ねぇ事しやがるな、そい つ」

土御門「人類の進歩には危険ばかり、歩む道は血溜まりと悲鳴の渦ってな、高みを目指す探求者ってのはそれ以外の事は些末な事なんだろきっと」

上条「………」

土御門「…とはいえ、この学園のシステムは純粋な 魔術では無いようだな、能力者が魔術を使うよう な感覚とは別物のようだ。もしそれと同じ状態 だったのなら前の時間に召喚演習をしたA・Bクラ スで騒ぎになっているはずだからな」

上条「……まさかそれ、どうなるか解らない状態なの にぶっつけでやったんじゃねぇだろうな」

土御門「それは無いぜい、流石にぶっつけで試して level5の一人を潰す程学園都市も馬鹿じゃない」

上条「……」

土御門「…当然、事前に他の奴でどうなるのか試しただろうさ」

上条「…どっちにしろ危ない目にあった奴が居るっ て事だろうが」

土御門「…そうだな」

青ピ「二人とも何内緒話してるん? そろそろ始まるで?」

上条「なんでもねぇよ」

土御門「気にすんなにゃー」

青ピ「えぇー、もしかして僕ってハブられてる ん?」

西村「留学生三人、 誰でも良いから一人こっちに来て召喚してみてくれ!!」

土御門「オレが行くぜい」

上条「…土御門」

土御門「さっきの話はまた後でなカミやん」

上条「……ああ」

青ピ「気になるわぁー、カミやんちょっとくらい教 えてくれても良いんとちゃう?」

上条「お前には関係ない」

青ピ「……つれないわぁカミやん」ショボーン

西村「…では教えた通りにやってみろ」

土御門「分かったにゃー」

雄二「…さて、どんなもんかね」

康太「………即戦力に期待」

土御門「試獣召喚(サモン)!!」

カッ!!

青ピ「おお、ホンマに出て来たで?」

上条「…へー、土御門をそのまま小さくした感じだな」

明久「えーと、装備はナイフにアロハシャツにハー フパンツか…」

秀吉「…チンピラにしか見えぬのう」

康太「……貧弱な装備」

雄二「…なんだ雑魚か」

土御門「……なんかがっかりされてるぜよ」


西村「……よし、次!!」

土御門「……」トボトボ

上条「…うん、なんかドンマイ」

青ピ「次は僕がやるわ」スタスタ

西村「やり方は分かるな、ではやってみろ」

青ピ「ほな行くわ …試獣召喚(サモン)!!」

カッ!!

雄二「……ッッ!! これは!?」

美波「あの装備は…!!」

瑞希「え…と、稲切り鎌にTシャツと短パン…あとは 麦藁帽子にゴム長靴…!!」

明久「…これは!?」

一同「「「もの凄く雑魚だ!!!!」」」

青ピ「」

上条「…流石米処出身」

土御門「似合ってるにゃー」

青ピ(´・ω・`)

西村「………その、なんだ…がんばれ」



青ピ「……」ションボリ

上条「最後は俺か…」スタスタ

西村「よし、やってみろ」

明久「あんまり期待出来そうにないね雄二…」

雄二「所詮はFクラスに来るような連中…か」

康太「………期待ハズレ」

上条「試獣召喚(サモン)!!」

……シーーン。

上条「……ん?」

秀吉「……む、様子がおかしいぞい?」

明久「……なんだろ?」

上条「…試獣召喚(サモン)!!」

……シィーーン

上条「……サモンサモンサモンサモンさ もぉぉぉぉぉぉん!!!!」

……シーーーーーン

上条「…出ない」

西村「……これは…?」

明久「先生、またシステムの不調ですか?」

西村「うむ…吉井、試しに召喚してみろ」

明久「分かりました、…試獣召喚(サモン)!!」

カッ!!



明久「…出ましたよ?」

西村「確かに…異常は無さそうだな」

上条「…どういう事でせう?」



学園長「…やはり召喚出来ないようだね」ツカツカ

上条「…アンタは?」

学園長「この学園の学園長さね」

雄二「おいババア、どういう事だ説明しろ」

学園長「相変わらず口の悪いガキだね…、目上の人 間は敬うもんだと何度言えば分かるんだい…」ハァ…

上条「…で、なんで俺は召喚出来ないんです?」

学園長「自分で心当たりはあるだろう、システムに 不備があるのではなくアンタの能力のせいさね」

上条「…俺の能力、ああそうか…なるほど」

明久「どういう事ですかババア長」

雄二「分かるように説明しろクソババア」

ゴッ!!

ゴッ!!

明久「」バタリ

雄二「」バタリ

西村「学園長になんて口きいとるんだ馬鹿共が!!」

明久「て…鉄人が居る事をすっかり忘れてた…」

雄二「…くそ…迂闊だった…」

上条「それで…俺はどうしたら良いんです? 召喚獣 が呼び出せないとなると都合が悪いですよね?」

学園長「…そうだね、…そこのバカ、ちょっとコイツ と戦ってみな」

明久「え、何言ってるんですか学園長? 戦うって 言っても雄二の召喚獣は人や物には触れられませ んよ?」

雄二「お前に決まってんだろバカが」

学園長「常時物に触れられる仕様の召喚獣は観察処 分者であるアンタだけだろうに、下らん問答してないで早くしないかい!!」

上条「…戦うって、俺はもしかして生身で?」

学園長「そうなるね」

上条「……………召喚獣って普通の人間の何倍も強 いって聞いたんですケド」

学園長「アンタなら問題無いだろう、学園都市での事は色々と聞いてるよ、level5の能力者にも負けないそうじゃないか」ニヤリ

上条「………………どうしても?」

学園長「短期留学に選抜されたにも関わらず授業の 一環である試召戦争を放棄したら、さぞ元の学校の内申に響くだろうねぇ…?」ハァ

上条「」

明久「…大丈夫? 目が死んでるよ上条君」

雄二「…いくらなんでも鬼だろ」

土御門「…カミやんガンバ」

上条「……」






上条「不幸だあああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああ あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


学園長「さて、準備の方は良いかい?」

明久「こっちは大丈夫です」

上条「…一応大丈夫です」

学園長「そうかい、じゃあ始めて貰うんだがその前 に上条、アンタの頭上を見てみな」

上条「…頭上?」

Fクラス 上条 当麻 総合教科 816点

上条「………」

学園長「どうやら点数の表示のみなら問題無いようだったんでね、つけさせて貰ったよ」

上条「ものすごく恥ずかしいんですが…」

学園長「その辺はそんな点数しか取れない自分を怨みな」

上条「……晒し者の気分だ」

明久「じゃあ行くよー!!」ノシ

上条「あっ…ああ、なるべく加減してくれよ!!」

西村「よし、では始め!!」バッ


上条「…さてと、どうやって戦えば…」ジリッ

明久「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」

上条「なぁ!?」

開始のコールとほぼ同時にかなりヤバめの言葉を 叫びながら召喚獣を突撃させる明久。

身体を捻り、その攻撃をなんとか避けた上条は体 制を崩さぬように2・3歩分後ろに後退してから 明久を睨みつける。

上条「おい、なんでマジで攻撃してきてんだよ!! これは試しに戦ってるだけだろうが!?」

明久「黙れリア充が!! この学校の女の子達まで旗立 てられてたまるかああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

自称非モテ男の意思に応じて召喚獣が渾身の力を 篭めた木刀で上条に殴り掛かる。

上条「なんの事だそりゃ!? 全く身に覚えがねえぞ!?」

言い返しながらも先程よりは余裕ある動きで攻撃 を回避する。

上条「クソッ、冗談じゃない、そんな訳の解らん話 誰から聞きやがった!?」

土御門「オレと」

青ピ「僕やで」

上条「てめぇらかあああああああああああああああ あああああ!?!?!?」

明久「スキありぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

上条「のぉぉぉぉ!?」

頭部を狙った横薙の一線を、間一髪倒れ込むよう に避ける。

上条「あぶねぇ…、マジで殺す気かよ!?」

明久「…シネ」

明久は怨み、妬み、憎しみを殺気に乗せて全力で 上条の命を狙う。

明久「リア充は爆発し ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

そこに躊躇い等一切無い。



上条「…ッッ!!」

突きの体制で突撃してきた明久の召喚獣に対し、 上条はタイミングを合わせてカウンターを仕掛けた。

木刀が頬を掠めるが、上条の右の拳は召喚獣の顔面を抉るように突き刺る。

そして、何かを破壊するような音が体育館に響 く。

明久「へぐぅっ!?!?」

その瞬間、召喚獣とのフィードバックにより明久 の顔面に激痛が襲った。

間接そげぶである。

明久「ふごぉぉぉぉ直接喰らうよりも痛みは少な いはずなのにものすごく痛いぃぃぃぃぃぃ!?!?」

ゴロゴロとのたうちまわる明久だが、ぶっちゃけ 誰も気にしなかった。

何故ならば、直接殴られた方…明久の召喚獣が一瞬 で消え去ってしまったからだった。

雄二「…消えた? どうなってやがんだ?」

秀吉「いくら明久の召喚獣でも一発殴られただけで 消えるとはどういう事じゃ?」

土御門「………」

上条「……やっぱ異能の力が働いてるって事か」

学園長(……ふむ、これが幻想殺しか)

西村「……吉井の負けのようだな」

上条「…ふぅ、何とかなったな…」

学園長「どうやら生身でも問題無いようだね、召喚 獣の攻撃を掠めた事でアンタの点数も多少減って る…召喚獣無しでも戦う事は出来るだろ。…後は他 の生徒の召喚獣も物に触れるようにすればいいだ ろからね」

上条「…はあ、てゆうか俺の身体の心配はしてくれ ないんでせうか」

学園長「若い男が怪我の一つや二つでギャーギャー 騒ぐんじゃ無いよ、肝っ玉の小さい野郎だね」

上条「ホントにに教育者ですかアンタ…」

明久「はあ、まさか召喚獣無しの奴に負けるとは思 わなかったよ…上条君って強いんだね」

上条「ん…ああ、自分ではそんなつもり無いんだ が…なんだかんだで喧嘩慣れしちまってるからな」

西村「…さて、学園長。私は補習室に行きますので 失礼します」

学園長「分かったよ西村先生、この場は他の教師を呼んでおくよ」

明久「鉄じn…西村先生も大変ですね、まだ授業中なのに補習室行きの生徒の相手なんて」

西村「…全くだな、おかげで休む暇もない」

明久「大変ですね…だからさっさと行った方が良い ですよ、先生が居なくても大丈夫ですから!!」

西村「そうかそうか、ならここは任せて行くとしようか」

ガシッ

明久「……あれ、なんで僕を抱えてるんですか先生?」

西村「……吉井、自分の今の点数を見てみろ」

明久「…へ?」キョトン

Fクラス 吉井 明久 総合教科 0 点

明久「」

西村「戦死者は補習だ」ニヤッ

明久「い…嫌あああああああああああああああああ ああああああああああああああああああ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………」

バタンッ!!

上条「…恐ろしいな」

土御門「あんなむっさいオッサンの補習なんて死んでもゴメンだぜい…」

青ピ「小萌先生の補習以外は受けたくあらへん…」

問題

1865年にイギリスで出版された児童文庫、「不 思議の国のアリス」。 その著者である数学者にして作家、チャールズ・ ラトウィッジ・ドジソンが同著書で使用した著名 を答えなさい。

インデックスさんの解答

A.ルイス・キャロル

先生のコメント

正解です。

姫神秋沙さんの解答

A.〇ォルト・ディ〇ニー

先生のコメント

それはアニメーション制作の人です。意外と間違 う人が多いですが覚えておきましょう。

上条当麻君の解答

A.皆○亮二

先生のコメント

それは作中設定に使用した漫画家さんです

土御門元春君の解答

A.ミッ〇ー

先生のコメント

ネズミじゃないですか、ハハッ




青髪ピアス君の解答



A.ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァ リエール



先生のコメント

先生もツンデレは大好物です。

中断(´・ω・`)またねー


ー3時限目終了後ー

ガラッ

上条「着替え着替えっと……あれ、木下?」

秀吉「上条?ぬし何故ここに?」

上条「いやな、教室で着替えようにも殺意の籠ったプレッシャーに耐えきれなくて…はぁ」

秀吉「前の時間の体操服に着替える時はどうした じゃ…?」

上条「トイレで着替えたよ、なんか虚しいからもうやだけど」

秀吉「……おぬしも苦労するのぅ」

上条「ホントにねぇ…はぁぁ…つか、木下はなんでここに?」

秀吉「更衣室だからじゃが……まあ、気にせんでよいぞい」

上条「みんな教室で着替えてるのにお前だけ別なのか、変な話だな」

秀吉「っ!!そう思うかの!?」クルッ

上条「ああ、姫路や島田とか女の子なら別ってのは分かるけどなんでなんだ?」

秀吉「っ…」ウルウル

上条「えっ、なにごと」

秀吉「上条…わしは…わしは…!!」ポロポロ

上条「……なんか変な事言ったかな俺」

秀吉「…グスッ…言ってないぞい、 至極真っ当な事しか言っとらん!!」

上条「木下がそう言うならまあ良いけど」

秀吉「うむ、気にするでない」ニコニコ

上条「………?」

秀吉「ところで上条よ、先程のあれはなんじゃったのじゃ?」

上条「あれ?」

秀吉「明久の召喚獣を一撃で消しておったろう、それの事じゃ」

上条「あー…なんて言ったら良いんだ? えーと」

秀吉「後、おぬしが召喚獣を召喚出来ないのも謎 じゃ」

上条「うーん、簡単に言えばそういう能力なんだ よ、俺は」

秀吉「ほほう、つまりは学園都市の学生が使えるという超能力というやつなのじゃな?」

上条「……あー、ちょっと違うけどそんな感じの認識で構わない」

秀吉「成る程のう、超能力と言ってもいろいろあるのじゃな」

上条「まあな、大まかな分類だけでもテスト問題作れそうなくらいカテゴリ分けされてるのは事実だ」

秀吉「ふむ…しかし、おぬしもその能力ゆえにとんだ目に合いそうじゃな上条よ」

上条「………慣れっことはいえ不幸だ……まさか内申をたてに脅されるとは思わなかった…」

秀吉「御愁傷様じゃ」

上条「……最後の希望はその試召戦争ってのが起きない事だな…どうかそんなもん起きませんように」

秀吉「無理じゃな、クラス代表の坂本がやる気満々じゃし下手したら明日にもやるぞい」

上条「……速効で幻想をぶち殺された…あんまりだ」

秀吉「元から有りもしない希望なぞ抱くもんじゃなかろうて……さて、着替えも終わったし戻るとするかの」

上条「あれ?早いな」

秀吉「話ながら着替えるのなぞ普通じゃろて、おぬしは口しか動いておらんかったがの」

上条「む…いかんいかんつい話こんじまった」イソイソ

秀吉「仕方ない奴じゃな…わしは先に行っとるぞい」 ガチャ

FFF団構成員「…………」ヌッ

秀吉「なんじゃお主ら入り口の前で!?」ビクッ

上条「…ん?」

FFF団構成員2「罪状を言い渡す」ヌッ

FFF団構成員3「被告人、糞野郎上条当麻は事もあろうに秀吉専用更衣室に侵入、木下秀吉の生着替えを眼前でがっつり視やがりやがった罪に問われている」

上条「え?」キョトン

FFF団構成員4「陪審員、意見を述べよ」

FFF団構成員5「有罪」

FFF団構成員6「死刑」

FFF団構成員AP「極刑やね」

上条「え、え?」

FFF団構成員7「…裁判長、判決を」

FFF団幹部「…殺れ」クイッ

……………

ギャアアアアアアアァァァァァァァァァ…………


ーAクラス教室ー

…ギャアアアアアアア………

固法「っ? なに今の悲鳴…」

婚后「さ…さあなんでしょうか?」

黒子「………なにやら聞いた事あるような声のような」

美琴「………………」カタッ

婚后「御坂さんどうなさいましたの?」

美琴「…いや、何故かこらしめなきゃいけない気がして」スタスタ

固法「…こらしめる?」

黒子「………あー」

婚后「白井さんは分かりますの?」

黒子「…なんとなくですけれど」

美琴「じゃ、ちょっと行ってくる」スタスタ

固法「………うーん?」

黒子「……ま、まあ休み時間中ですし別に出歩いても 問題ありませんですし、大丈夫でしょう…多分」

婚后「その言い方ですと御坂さんが問題を起こしかねないと言っているように聞こえましてよ白井さん? いくら高位の能力者と言っても所構わず暴れ回る訳でもないのですから、御坂さんなら特にそちらは分別をわきまえておいでの筈ではないかしら?」

黒子「そ、そうですわねー」

固法「……まあ、平気でしょ…………多分」

婚后「…?」

黒子「…それにしても…見事なまでに知り合いばっかりですの」

固法「私達短期留学生の事?」

黒子「はいですの、いくら学園都市が限られた空間の狭い世界とは言え…出来すぎではありませんの?」

婚后「確かにそうですわね…何故なのかしら?」

固法「ちゃんと理由はあるみたいよ?」

黒子「そうなのですか?」

固法「ええ、私も不思議に思って引率代表の先生に聞いてみたのよ」

婚后「その理由とは?」

固法「一つは私達短期留学生が余計なストレスを感じない為、だそうよ?」

黒子「はあ、ストレスですの?」

固法「そ、知り合いが居ない状態だと結構心細いし不安になったりするでしょ? 私達能力者って精神的な事が結構能力に影響するから余計な事で不調に陥らないようにって配慮なのね」

婚后「成る程…そういう事なのですか」

黒子「道理で同じ学校からの方が多い訳ですの」

婚后「あ…じゃあもう一つよろしいですか?」

固法「なに?」

婚后「わたくし達、中学生ですのにハイスクール行きのプランに参加出来た理由は何故なのでしょうか?」

黒子「え、知らないんですの?」

婚后「む…知らないからこうして聞いているのです!! おかしいんですの!?」

黒子「考えれば簡単に分かりそうなものですし?」

婚后「むかっ、自分はわかっているからって馬鹿にしないで欲しいですわ!!」

固法「はいはいわかったから二人共止めなさい、白井さんはちょっと言い過ぎね、気を付けなさい」

黒子「う…申し訳ありませんの」

固法「よし、じゃあ質問に答えましょうか、白井さん言ってみて?」

黒子「ん……簡単な事ですわよ、お姉さまがいらっしゃるからですの」

婚后「御坂さんが?」

黒子「今回の短期留学は…そうですわね、言ってしまえば相互実験という所でしょうか」

固法「そ、つまり学園都市とこの文月学園が協力して技術提供・獲得・新規拡大を目指してるって事ね」

黒子「となれば学園都市からは可能な限り高位の能力者を選出すべき、そしてその選定に当確したの が学園都市のlevel5の第三位、常磐台中学のエー スたるお姉さまという訳ですの」

婚后「…なるほど…それで御坂さんの知り合いとして常磐台からはわたくしと白井さんが選出された訳ですのね?」

黒子「そういう事ですの」

固法「私もね、御坂さんとも白井さんとも交友がある高校生って事で選ばれたんだと思うわ」

黒子「風紀委員としての活動も評価されてますわよきっと? 固法先輩は優秀な方ですし」

固法「初春さんも来られたら良かったのけどね、流石に中学生は常磐台中学からだけみたいだし残念ね」

黒子「まあ言っても仕方ありませんわよ、わたくしだって初春や佐天さんも来れたらとは思いましたし」

禁書「おかし♪おっかし♪おっかっしー♪」モグモグ トテトテ

黒子「……………」

固法「……………」

婚后「…あの方は会った事ありませんけど…どちらの学校の方なのでしょうね?」

固法「……さあ?」

黒子(……そもそも学校通ってませんでしたわよねあのシスターさん、うぅむぅ…?)

昼休み。

土御門「」ビクンビクンビクンビクン

青ピ「」ガタガタブルブル

吹寄「…酷い…酷過ぎるわ…」

姫神「なんてこと…」

瑞希「えと……、皆さん起きないんですか? そろそ ろ授業始まりますよ?」



上条「…が…ふっ…、…そ…そうだな…」ガクガク…



明久「…上条君…!!」



上条「…そ…そうだ…、……ひ…姫路…」ゼェ…ゼェ…



瑞希「はい?」キョトン




上条「…弁当………旨かった…ぜ………」ガクッ



吹寄「…あ…上条!?」



明久「…か…上条 くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!」



瑞希「…ふぇ?」キョトン

姫神「…上条君は幻想を守り抜いた。……合掌」ナムナム

瑞希「???」



…時は遡り、昼休み開始直後。

上条「……はぁ、不幸だ」

雄二「ようやく昼になったってのに陰気な奴だな」

明久「いったいどうしたの上条君?」

上条「……飯が無いんだよ」

秀吉「何故じゃ? ぬしら学園都市の連中はてっきり 食堂へ行くと思っておったがの?」

上条「……まことに恥ずかしい話ですが上条さんは金 欠なのです」

青ピ「ん? でもカミやん昨日弁当作って持ってく言 うてなかった? 近所のスーパーで買いもんまでし とったと思うたんやけど」

土御門「にゃー、カミやんは今日遅刻したんだぜ い、弁当なんか作ってる余裕なかったはずだ にゃー」

上条「……せっかく早起きして準備してたのに、…こんな事なら昨日大量に材料買うんじゃなかった…」

雄二「…すっからかんになるまで買ってどうすんだ」

上条「……はぁ、インデックスの飯どうしよ…」

瑞希「…あ、あの!!」

上条「ん?」

瑞希「お弁当なら私が持ってきたのを食べてくれませんか?」

上条「…へっ… マジで!?」

瑞希「はい、ぜひ食べて下さい!!」

青ピ「カミやん? …ちょい表に出よか」クイッ

土御門「初日から女の子から弁当ゲットとか流石に 許せんぜよ…!!」

雄二「…よせ二人共」

明久「……今は上条君を笑顔で送りだす時だよ」

康太「………無事を祈る」

青ピ「…立派なフラグやのに制裁しないん?」

土御門「……何かウラがありそうだぜよ」

上条「あー…、でも弁当必要なの俺だけじゃないん だけど」

瑞希「大丈夫ですよ?………ほら」

瑞希「みんなで食べる為にたくさん作りましたか ら!!」

雄二「」

明久「」

康太「」

秀吉「……わしはこれで」

がしっ!!

明久「…僕らって、仲間だよね?」

秀吉「嫌じゃ!! そんな所での仲間扱いならばわしは拒否するんじゃ!!」

明久「…違うなら秀吉がお姉さんより胸が大きく なったって噂を流すからね…僕知ってるんだから」

秀吉「……それはおぬしの勘違………ぐぅ……!!卑怯だぞい!!」プルプル

雄二「…俺は自分の弁当があるから大丈夫…」ゴソゴソ

…パカッ

雄二「……」…パタン

青ピ「なんで弁当が刺身なんや…」

土御門「…明らかに腐ってたぜい」

雄二「…おふくろの馬鹿野郎…ッ…だがこっちの方が まだ…!!」

明久「ダメだよ雄二? こんなの食べたら食中毒になっちゃうよ」ポイッ

雄二「明久テメェ!? 何勝手に棄ててんだよ!!!!」

明久「…諦めなよ、僕らはどうせ逃げられないよ?」

雄二「…ぐっ…!!」

康太「………」コソコソ

雄二「……上条、もしかして他のクラスの留学生を誘うつもりか?」

康太「………!!」ピタッ

上条「ん…そうだな、みんな一緒が良いかな」

雄二「………だそうだが、ムッツリーニ?」

康太「………ぐっ…! ……しかし……うぅ…!!」

秀吉「……そういえばやたらとスカートの丈が短い女子がおったのー、あれはすぐ見えてしまうのではないじゃろかー(棒)」

康太「………ッッ!!」カチャカチャ

土御門「…なんかものすごく葛藤しながらカメラの手入れしてるにゃー」

雄二「…怨むなら欲望に忠実な己を怨むんだな」

秀吉「ちょろいのう」

康太「………ッッ!! ……ぅ…う…!!」フキフキ…ゴソゴソ…


…で、屋上。

瑞希「じゃあ皆さん召し上がって下さい!!」ニコニコ

上条「お?、すげえ美味そうだな!!」

禁書「ご…ごちそうかも!!」

吹寄「確かにおいしそうね」

姫神「見た目はパーフェクト。問題は味」

明久(……所が問題はそこじゃあないんだよね)

雄二(不味い程度ならいくらでも食ってやるんだが な)

上条「じゃあ戴くとしますか!! いただきまー…」

禁書「早い者勝ちかも!!」バクバクガツガツ

明久「あっ」

上条「おいこらインデックス!!シスターなんだから いただきますくらい真面目に言ってから食べろっつーの!?」

禁書「いただいてます!!」ムシャムシャバクバク

上条「おい」


禁書「うーんそとはぼそぼそなかはねちょねちょで 斬新な舌触り………げふぉ!?」ビクンッ! バタリ…

上条「インデックス!! どうした!?」

明久『…くそ、できれば女の子の犠牲は作りたく なかったのに…!!』

雄二『…手を出すのが異常に早かったから仕方な い!! 秀吉、フォローを』

秀吉『…了解じゃ』

※『』はアイコンタクト。

秀吉(声・禁書)「いきなり食べたからちょっとくるし いかも、…少しよこになってるんだよ」

禁書「」ビクン…ビクン…

上条「……? そっか、うーん」

土御門「……おい、どういう事だ」

雄二「…何がだ?」

土御門「何故禁書目録がいきなり倒れた、…貴様ら 何を企ん… 秀吉「お兄ちゃんたくさん食べてね♪」 … 任せるにゃー!!」バクバクムシャムシャ

土御門「…しまっ……ぐはっ!!」バタン…ビクビク

上条「土御門!?」

秀吉(声・つっちー)「うますぎて痺れたにゃー! !… ちょっと落ち着く為に横になるぜよ?」

上条「………?」

瑞希「ふふっ、やっぱり褒められると嬉しいです ねっ」ニコッ

土御門「」ガクガクガタガタ

雄二『…ふぅ、なかなか勘が良い奴だが馬鹿で助かったな』

康太『………事前調査は完璧』

秀吉『ちょろいのう』


青ピ『…これは…毒やね?』

明久『っ!?』

雄二『貴様俺達のアイコンタクトを…!!』

康太『………侮れない…!!』

青ピ「……ふっ」ニヤリ

青ピ「……いただきます」モクモクパクパク

秀吉「……っ!?」

雄二『危険と判りながら箸をつけるだと!? 一体 何考えてやがる!!』

青ピ『……あれを見てみ』

明久『……!!』

姫路「……」ドキドキソワソワ

青ピ『…かわいいおにゃのこがそわそわしながら自 分が作ったもんの感想を待ってるんや』モクモク…ゴフッ …パクパク…

秀吉『……おぬし…!!』

青ピ『…僕は男や……ここで躊躇う事なんか出来へ ん…!!』パクパク…ツー…モクモク

上条(…なんか吐血しながら食ってる)

吹寄「…………」

姫神「…………」

青ピ「……ふぅ、美味しかったわ、……さて…と、僕 も昼寝しよかな?」

瑞希「はいっ、粗末様です!!」ニコニコ

青ピ「…あー眠いわ…、ホンマに…眠…い………………」… バタリ

明久『…さらば』

康太『………勇者…』クッ

雄二『…無茶しやがって…!!』

上条「………なんか、やばい?」

上条「……食べて大丈夫なんだろうか」ヒソヒソ

姫神「…正直。不安」ボソリ


吹寄「…どうやら男連中はあの姫路って子に何か隠 してるわね」ヒソヒソ

上条「……だな」ヒソヒソ

上条「なあ姫路」

瑞希「はい、何ですか?」

上条「喉渇いたから姫神と吹寄と一緒に飲み物買っ て来てくんないか?」

瑞希「飲み物ですか? はい!」ニコッ

吹寄「…上条、ちゃんと奴らから事情を聞きだすの よ?」ヒソヒソ

上条「…まかせろって」ヒソヒソ

姫神「…じゃあ。行ってくる」

瑞希「ちょっと待っててくださいね♪」

タタタ…

上条「……さて、訳を聞かせt… 雄二「明久、押さえ付 けてろ…残りを全部無理矢理食わす」 …おいなんだ それ説明しr… 明久「了解だよ雄二」 …人の話を聞 けっつっt… 康太「………往生際が悪い」 …誰か助け て!! おい木下なんとk… 秀吉「すまんのう上条」 嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

………

秀吉「…なんとか生き残る事が出来たのう」

雄二「……犠牲もでかかったがな」

康太「………死屍累々」

明久「…彼らの死は無駄にしない…決して…!!」グスッ

上条」ビク…ビク…

土御門「」ビクン…ビクン…

青ピ「」チーン…

禁書「」グッタリ…

瑞希「買って来ました …って上条君もお昼寝です か?」

明久「…うん、食べたら眠くなったってさ」

上条「……」ブクブク

吹寄「………上条…貴様は」

姫神「私達を逃がすのに…わざと?」

上条の傍らには自らの血でこう記されていた。


ふこうだ……と。

…一方同じ昼休み、食堂。

美波(………う?…)イライラ

…その反対側の席では。

美琴(……むぅぅ?)ムカムカ

不機嫌そうにしている少女が二人居た(互いに気づ いてはいない)。

美波(………アキのバカ…、…なんでお昼ご飯食べるの にウチの事誘わないのよ!!瑞希とは一緒に居るくせ に…!!)イライラムカムカ

美波(…ついて行こうとしたらなんか凄い勢いでダ メっていうし…)…シュン

それは明久(とその他必殺料理経験者)の優しさからくる行動だったのだがそんな事は彼女が知るはず もない。

美波(……………うぅ?…)

美琴(……結局あいつが何処居るのか分かんなかっ た、……前の休み時間でも授業開始まで見つかんな かったし)

彼女はとにかくタイミングが悪かった。

上条が教室に居た時に別の場所を探してたり、彼 のクラスの者に居場所を聞こうとしても…「新たな 罪状が発生したぞ!! 見つけ出して殺せ!! そして奴を ばばBBバばばBっ!?」 …話が出来ないらしいので焼 くはめになるしそれを見ていた他の男子が「ずるい ぞ奥村!? 俺だってしびれさせてもらいたいぞ馬鹿 野郎!!」 「それだったら俺だってそうだ!!」 「いや、こ こはひとまず踏んで貰うのが先だと…」 「うるせー ぞ変態共!! 最初は心がへし折れるような冷たい罵 倒ってのが常識だろうが!!」 ……変態しかクラスに居 ない事しかわからなかった。

……スキルアウトに囲まれた時でも恐怖を感じた事 のない彼女が心の底から恐怖を感じて猛ダッシュ で逃げだすはめになるだけで、その休み時間は終 了した(丁度そのタイミングで上条はクラスに連行 されて来た)。

昼休みもあのクラスに行くのがはばかれたので、 少し離れた所から様子を見ようとしていたのだが 今度はなんかがらの悪そうなモヒカンと坊主頭が 絡んで来てニヤニヤして気持ち悪いけどさっきの Fクラスの連中の件もあるので無視に徹していた ら…

「ちょっと学園都市の事聞こうと思っただけなのに 澄ましてんじゃねーよ!!」「ちょっとかわいいからってつけ上がんなよ貧乳 女!!」

………………やっぱり我慢出来ないので念入りに焼い ている隙に何処かに行ってしまったらしい。

…こっそりFクラスを覗いてみたらもう上条の姿はどこにもなかった。

美琴(……あのシスターもどっか行っちゃったのよね……今頃二人でお弁当でも食べてるのかしら)

今現在上条とインデックスは必殺料理の餌食に なっているが、一緒に居るという事だけは当たっている。

美琴(……なんかむかつく)


美波「………」イライラ

美琴「………」ムカムカ

美波美琴「「……あーもう!!」」

美波「…ん?」クルリ

美琴「…へ?」クルリ

美波「………えーと」

美琴「………どうも」

美波(……なんだろ)

美琴(………なんか)

美波美琴((…他人のような気がしない))

素直になれない者同士、何か通じるものがあるら しい。

黒子「お姉様ぁー!!」

美琴「……ひゃう!?」ビクゥ

美波「ひっ!?」ビクゥ!!

黒子「……そんなに驚かなくても、いきなりお声を掛 けたのは謝りますけれど」

美波(…み…美春かと思った)ドキドキ

美春「お ね え さ ま ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

美琴「へっ?」

黒子「ふぇ?」

美波「」

美春「探しましたよお姉さま!! 酷いです美春を置い て一人でお昼を過ごそうなんて美春は悲しいです せっかく豚野郎達が居ないお姉さまを独占できる 一時をふいにさせるような真似なんかしてまた美 春をイジメるんですねでも良いんです美春はその 程度の事ではへこたれませんだって美春はお姉さ まの事本気で愛していますから愛には障害がつき ものですだからこそ燃えます激しく萌え上がるん ですお姉さまが振り向いてくれるその日まで美春 は絶対にくじけません必ずお姉さまを落として堕 して口では言えない淫らな日々を送ってみせます 必ずです絶対と言ったら絶対です!!!!」

美波「ひぃぃ!?」ズタタタッ!!

美春「ああん待って下さいお姉さまぁーーー!!」シュタタ!!

シーン…

美琴「………」

黒子「……?」

美琴(………黒子がまともに見えるなんて)チラッ

黒子「…何かすごく嬉しくない評価をされた気がしますの」


-5時限目終了後-

雄二「…………ふむ」

明久「どうしたのさ雄二?」

瑞希「考え事ですか?」

秀吉「試召戦争の事かの?」

雄二「ああ、学園都市の奴らを組み込んだ場合…どう動くべきかってな」

秀吉「やはり上条の力に注目しとるようじゃな」

美波「触れられただけで戦死なんてほとんど反則みたいなもんよね…、どうなってるのかしら?」

雄二「さてな、…俺からしてみればただの有効な ジョーカーって所だ、それ以上にはとくに思う所は無いな」

明久「上条君がいればAクラスにも簡単に勝てそうじゃない?」

康太「………それは楽観的過ぎる」

明久「へ? なんでさ?」

雄二「馬鹿が、上条自身に触れたらアウトってなら 確かに無敵だろうが召喚獣を消せるのは奴の右手だけだろ多分」

秀吉「右手以外には普通に攻撃が通ってしまうという事じゃな」

瑞希「上条君は生身ですし…結構使い所が難しいですね」

美波「うーん、確かに試召戦争中に大怪我とかされ ても嫌かもね」

坂本明久康太「「「そこは一切心配していない」」」

秀吉「…鬼畜じゃな」

坂本「上条の事もそうだが他のクラスの短期留学生の存在も気になる」

秀吉「…確かAクラスには5人じゃったかのう?」

明久「朝のHRの後に来た子も学園都市から来た子だよね、なんか痺れててよく覚えてないけど」

秀吉「あの茶髪の活発そうな女子じゃな、確かにビリビリしとったのう」

雄二「…あれが召喚獣にも使えるのなら相当厄介だ」

康太「………遠距離からの広範囲一斉攻撃」

雄二「それが出来るなら一瞬で負けが決定する」

瑞希「威力によりますけど戦闘に参加してる味方がみんなやられちゃうのはまずいですよね?」

雄二「まずいなんてもんじゃ無いぞ、俺達Fクラスのセオリーが全く使えんという事になるんだからな」

明久「セオリー?そんなのあったっけ?」

康太「…………本気で言ってる?」

雄二「本当に馬鹿だな、明久」

美波「…………はぁ」

秀吉「…明久、いくらなんでも学習能力無さすぎ じゃぞい」

明久「えっ…え?」キョロキョロ

瑞希「明久くん、Fクラスの人達は他のクラスの人より点数がちょっと低いじゃないですか、はい」

明久「う、うん」

瑞希「なら一人の上位クラスの人に勝つ為にはどうしたら良いと思いますか?」

明久「えーと…弱みを握って抵抗出来なくする!!」

雄二「……それもありだが不正解だ馬鹿」

瑞希「あはは…」

明久「えっ、えと」

秀吉「一対一で実力に劣るならば多勢を用いるのは基本じゃろ」

明久「……あっ、 うんもちろんわかってるよ!? セオ リーだもんね!?」

雄二「……まぁ明久の残念な脳みそは当たり前だし今は良いか、本題に戻るが数で攻めて少数を潰すって基本スタイルが通用しないなら…降参するくらいしか出来なくなるって事だ」

秀吉「姫路や保健体育の時のムッツリーニ以外は只 の木偶の坊になるからのう、オトリにすらならんFクラスの連中なぞ…まだちゃぶ台や畳を使ったバ リケードの方が役に立つぞい」

雄二「その通りだ、いくら策を練ろうがそれを決行する人員が只の生ゴミじゃ話にならん」

秀吉「こちらも有能な駒を手にしてはいるがむしろ戦力的には差が広まったかのぉ…」

明久「なるほど、こっちは非力でか弱い存在なのに 向こうは美波並の攻撃翌力でバカスカ殴ってくるのと一緒だね」

美波「………………」プイッ

雄二「………」

康太「………」

秀吉「………」

明久「………あれ?」キョトン

美波「…………バカ」ボソッ

雄二(………拗ねてるな)

康太(………拗ねてる)

秀吉(………拗ねてるのぅ)

明久「……???」

雄二「…あー、まあとにかく様子見だな、まだ情報が少な過ぎる」

秀吉「ふむ、ではしばらくは各々情報収集という所かの」

康太「………出来るだけ集めてみせる」キリッ

明久「…期待してるよムッツリーニ」キリッ

康太「………任せておけ」キリリッ

秀吉「お主達、集めるのは情報じゃからな?」


……………

「……ハッキングを受けた?」

「はい、相当な手練れのようでした」

「……ふむ……被害は?」

「現在調査中ですが…どうやら目的は試験召喚シス テムのようでして」

「だろうさね、この学園でそこを狙わずに何処を狙 うっていうんだい」

「………はぁ、しかし何故…やはりシステムの情報を 入手したいどこかの企業の仕業でしょうか?」

「…………………」

「…学園長?」

「……システムに介入された可能性、0ではないんだ ね?」

「…はい、何十にも張り巡らされたブロックやダ ミー情報、殆どが役に立ちませんでしたので」

「………十中八九学園都市の仕業だね、アレを短時間 で突破出来るのはそこしか無い」

「……学園都市が? 何故…?」

「学園都市も裏側はかなりキナ臭いもんさ、真実が 全て明るみに出たら人間の価値観なんざ残さず吹 き飛ばせる位にね」

「……………」

「まあそれは今は関係ないかね…………さて、細かい 変化はあたしが直接チェックした方が早いだろう ね」

「お手数をお掛けします…」

「相手が悪過ぎた、仕方ない事だから謝らんでも良 いさね……ふむ……確かに弄られてるね」

「………」

「………成る程ねぇ? 手をつけようとしたは良いが何 をどうすれば良いのか迄はわからなかったみたい だね」

「……つまり?」

「理解出来そうな部分のみを弄ってなんとか解析し ようとしたんだろう、失敗したみたいだがね」

「システムのプロテクトを簡単に突破するような人 物がそこで躓くとは…一体どうして?」

「科学的な部分のみに特化した奴ではこのシステム は使いこなせんさ、学園都市の人間はオカルトな んて一切信じないような奴ばかりだしね」

「……成る程…それで、データの流出の可能性は?」

「弄られた部分は確実に持っていかれてるよ、無論 そんなデータの一部分だけじゃこのシステムを再 現なんざ不可能だから問題は無いがね」

「………はぁ、それなら改変されたデータ修復が一番 の問題ですか」

「そうなるね」

「…………良い迷惑ですねホント、調整がどれだけ難 しいシステムだと思ってるんでしょう」

「まったくだよ…やれやれだ…」

「さて、何処から手を付けますか?」

「……そうさね…多少不安だが召喚フィールドを展開 して貰えるかい?」

「良いのですか? 改変されている状態でフィールド を展開したらどうなるか解りませんが」

「仕方ないだろう、一度システムを起動させてみな いと何処にどう問題があるのか把握出来ないんだ から」

「……………」

「……………なんだいその目は」

「……いえ、相変わらずややこしいシステムだなぁっ て」

「…うるさい、愚痴は良いから早くしておくれ」

「……はい」


ー放課後ー

明久「…終わったぁー!!」

康太「………苦痛からの解放」

秀吉「うむ、学生の本分とはいえ授業は退屈じゃからのう、放課後の開放感はかなりのものじゃな」

上条「だな、しかも今日は補習も無し…と」

雄二「なんだ上条、お前も補習の常習犯か?」

上条「まあな、なんだかんだで学校イコール補習みたいな状況だよ」

青ピ「カミやんの場合は学校サボり過ぎが原因や ね」

土御門「カミやんは補習を受けてるかトラブルに巻 き込まれてるか入院してるかのどれかだから にゃー」

上条(…トラブルの三割位を持ってくるお前には言 われたくないぞ土御門)


上条「さて、帰るとすr… 美琴「見つけたぁーーー!!」 …はぁぁぁぁ…」ガックリ

明久「あ、今朝の娘だ」

雄二「凄い勢いで近づいてくるな…」

美琴「やっと見つけたわよこんちくしょうどんだ け探したと思ってんのよ全く!!」バチバチ

上条「……いきなり怒られても上条さんは何の事だか さっぱりなんですが」

美琴「あんたが何処探しても居ないからこっちは ずっとうろうろ歩き回るはめになったじゃない!!」

上条「……激しく言い掛かりのような気がするけどまあいいか…なんで俺の事探してたんだよ?」

美琴「それは……………………あれ?」

上条「どうした?」

美琴(………なんとなくとしか理由が言えない)

…ミエル…orz

上条「おーい御坂?」

美琴(……流石にそれをそのまま言うのはどうかと思う)ウーン

…モウスコシ…orz

上条「……もしもし御坂さーん?」ノシ

美琴(………むむむ)ウーンウーン

…ミエ……!? ブシャァァァ!

上条「……帰るか」スタスタ

美琴「っ!!ちょい待ちなんで帰ろうとしてんだコ ラーーー!!!!」バチバチバチィ

ムッツリーニ!? ムッツリィィニィィィィィ!! …ビクン…ビクン

上条「ぬおっ!?」バキーン

美琴「まだ用が済んでないのに行こうとすんなバ カ!!」

…デ? ナニイロダッタ?

………タンパン。

上条「だからその用がなんなのか聞いてるだろう が」

美琴「えと…それは……その……うぅ」モジモジ

……ナニ…!?

……ユルセナイ…!

上条「…それは?」

美琴「……しょ……勝負よ!!」

上条「……はぁ? なんだよそr…明久康太「「受けて立 つ!!」」 …何言ってんだお前らはーーー!?」ガビーン



明久「彼女は男のロマンを冒涜したんだ…!!」

康太「………工藤以上に悪質で許されない暴挙……!!」 ボタボタ

雄二「しっかり鼻血噴いといてそれを言うのかお 前」

美琴「……なんか余計なのがくっついて来たけどまあ良いか、受けるって事で良いのね?(…もういいやこのまま進めよ)」

上条「なんでそんな事しなきゃなn… 明久「OKだよ」 …おいちょっと黙っt… 康太「………必ず勝つ…!!」 …誰か上条さんの話聞いてーーー!!!!」

美琴「ふん、…じゃあ始めるわよ!!」バチバチ

雄二「…ちょっと待て」

明久「邪魔する気なの雄二!?これは男の尊厳を掛けた決闘だよ!?」

康太「………妨害は許さない…!!」

上条「坂本、お前は止めてくれるんだなよかった ちゃんと話が判る奴が居t… 雄二「勝負なら召喚獣を 使ってやったらどうだ? 人間同士でやるより安全 だろう?」 …上条さんがさらに危険にな るぅぅぅぅぅぅ!!!!」ウワーン


明久『雄二? どうして召喚獣をわざわざ使う の?』

雄二『…良い機会だから探りを入れる、相手がどの 程度の力か見るにはうってつけだ』

康太『………戦力解析』

雄二『そうだ、話によるとあの娘は学園都市で三番目に強いらしい…この学校に来ている奴では最強っていう事だな』

明久『…うーん、でもそれだと僕らの勝利条件が満たせないよ雄二』

康太『………本末転倒』

雄二『…確認しておくがお前らの勝利条件ってなんだ』

明久康太『『短パンを脱がす』』

雄二「そっちは召喚獣を使った勝負で問題無いか!?」

美琴「えーと、うん…べつに構わないけど」

明久「ちょっと雄二、 勝手に進めないでよ!?」

康太「………無視はよくない…!!」

雄二「黙れ変態共」

上条「誰か…上条さんの意見も聞いて…」orz

雄二「よし、ならさっさと始めるぞ、おい上条死ぬ 気で戦えよ」

上条「…………………」

明久「…上条くん?」

康太「…………」

雄二「……上条、お前まさか…」

上条「…ふう、…………………さいならーーー!!」スタコラサー

美琴「あっ!!」

明久「逃げた!?」

雄二「…やっぱりか、やれやれ」ポチポチ

上条「よく考えたら逃げれば良い話ですよねとい う訳でご機嫌よーーーーーー!!」スタタタタッ

雄二「…もしもし姫路か?」

上条「……!?」ピタッ

雄二「…ああ、実は出前を頼みたいんだ……そうだ、 ああ上条が是非夕飯にお前の料理を食べたいら し…… 上条「やめてよして通話を切ってぇぇぇ!?あ れから生還出来る自身は上条さんには無いからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ガバッ!

雄二「掛けてねえよ」ニヤリ

上条「えっ」

美琴「……?」

上条「……じゃあそういうことで」ソソクサ

雄二「そうか、夕食は姫路の料理が良いんだな?」

明久「今日だけの付き合いだったけど君の事は多分忘れないよ…!!」

康太「………冥福を祈る」

上条(´・ω・`)ショボーン

美琴(……手玉に取られてる)

雄二「……よし、話がまとまった所でさっそく始めるとしようか」

美琴「あれ? でも先生が居ないと召喚って出来ないんじゃ?」

雄二「そこは問題ない、俺は召喚フィールドを展開 出来るからな」

明久「雄二、この娘にそれ教えて良いの?」

康太「………相手に手持ちのカードを見せるのはどうかと思う」

雄二「Aクラスには翔子や他の連中みたいに俺の腕輪の事知ってる奴ばかりだろ? 逆に隠してた方がデメリットになる」

明久「そっか、確かに霧島さん達は知ってるもん ね」

美琴「召喚出来る…か、教師を呼びに行く手間が無くて良いわねそれ」

雄二「まぁな、それなりに便利な代物だ…さて」

明久「……ん? あれ?」

康太「………む?」

シュイィィィン!!

雄二「召喚フィールド!? なんだいきなり?」

明久「しかもすごい大規模だ…これ、学校全部覆ってない?」

上条「……へぇ、ホントに坂本が召喚フィールド張れるんだな」キョロキョロ

美琴「先生が展開してたのとおんなじだ……へぇ」キョ ロキョロ

雄二「…いや、これは」

美琴「よし、準備はオッケーなのよね? それじゃ試 獣召喚《サモン》!!」

雄二「おい待て…!!」

カッ!!

みこ獣「みゃー!!!!」ボンッ

美琴「私の召喚獣はけっこうすごいわよ? 例えるなら最強装備の勇者って感じ………あれ?」キョトン

みこ獣「みゅっ?」ピコピコ

上条「………普通にお前とおんなじ格好だな、しっぽふりふりしてるけど」

みこ獣「みゃ?」フリフリ

明久「………ねぇ、雄二」

雄二「……ああ、恐らくそうだ」

康太「………」

上条「なんだ、どうかしたのか?」

美琴「……んん?」

みこ獣「みゅっ」ピコピコ

上条「…………」

明久「…………」

雄二「…………」

康太「…………」

美琴「え?」キョトン

みこ獣「みゃー」ピョンピョン

上条「…どこが凄い装備なんでせう?」

美琴「あれ? 召喚実習の時は確かに剣とか鎧とか着 けてたのに……なんで?」

明久「…ねぇ、雄二」

雄二「…ああ、恐らくあのふざけた実験の時と同じ ような設定になってんだろ」

康太「………」

上条「実験?」

雄二「…あーちょっと待て確認する、おい嬢ちゃん、召喚獣を自分の意思で動かせるか?」

美琴「え、そんなの当たり前でしょ? えーと…とりあえずあいつに攻撃!!」

みこ獣「やっ!!」プイッ

上条「…そっぽ向かれてんじゃねーか」

美琴「…んん!? どういう事よ? ちょっと言うこと聞 きなさいよ!! ほら、 電撃!!」

みこ獣「やー」トタトタ

明久「……召喚獣が反抗するって…どんな設定になっ てるんだろ?」

雄二「…ふむ、どうやら思考が垂れ流しになったあ の時のやつと似ているようで若干違うみたいだな」

康太「………じゃあどういう設定?」

雄二「……んー、察するに……」

みこ獣「うー」ヒシッ

上条「…………あの、御坂さん? わたくしめの足に抱 きつく命令とかしたの?」

美琴「なっ…し、してないに決まってんでしょ!?」

上条「…じゃあ何故に俺の足に張り付いて頬擦りしてんだよ…」

みこ獣「んー…/////」スリスリ

美琴「」

雄二「………本心に忠実な行動をオートで行う設定って所か」ボソッ

明久「なるほど」ジャキッ

康太「………」スチャ

雄二「やめろ、とりあえず様子見したいからその カッターとコンパスをしまえ」

美琴「えっ…な、なんで…」オロオロ

上条「………なぁ、どうすりゃ良いんだこれ?」

美琴「わ、私が聞きたいわよそんなの!?」

上条「……んー…なあ、どうしたいんだお前?」

みこ獣「う?」ピコン

美琴「…いや、召喚獣に話し掛けてどうすんのよ…」

上条「いや、なんか勝手に動いてるし喋ってるからさ」

美琴「……バッカじゃないの? そんな事しても意味 なんか… みこ獣「だっこ!!」……ぶふぅっ?!」

上条「………ああ、うん……ほい」ヒョイ

みこ獣「えへへー////」ギュッ

美琴「ちょっ!? あんた何してんのよ!!?」カァァァ

上条「いや…なんか小さい子供みたいだしなんか… ねぇ?」

美琴「それ!!私の!!!召喚獣でしょー が!!!?」

上条「でも命令出来てねーじゃん」

美琴「ぐっ!? く…この、ちょっと私の召喚獣ならきちんと命令聞きなさいよ!?」

みこ獣「やー!!」プイッ

美琴「やーじゃないっての!?そいつから離れなさいよバカ!!」ガシッ!!

みこ獣「やぁー!!」ギュウ

美琴「はーなーれーなーさーいーぃっ!!!!」 グィィィ…!!

みこ獣「やー!!やー!!」ギュゥゥゥ…!!

上条「……まあまあ落ち着けよ御坂、別に俺は平気だから、だっこくらい」

美琴「あんたの意見なんか聞いてないわよ!! 私がっ …そ、その、あんたにだっこされてるみたいでなんか…うぅ…」カァァ

上条「…うーん、そう言われても…なぁ?」

みこ獣「ねー?」

美琴「……ほ…ホントになんなのよこれぇ…」

雄二「………あー、ちょっと良いか?」

美琴「……なによ」

雄二「とりあえずこれ以上は時間の無駄だしな、今日の所は勝負はお預けにしないか?」

美琴「……うん、そうするわ」

明久「雄二、良いの?」

康太「………結局何もしてない」

雄二「これ以上は見てて可哀想だからな…お嬢ちゃんも余計な恥はかきたくないだろ?」

美琴「…え、恥?」

上条「この状況がなんなのか分かったのか?」

みこ獣「う?」

雄二「………あー、ちょっと耳貸してくれ」

美琴「へ? な、なに?」

上条「ん?」

雄二「……上条には教えない方が良さそうだからあんたにだけ説明するぞ?」ボソボソ

美琴「は、はぁ…」

上条「え、俺には教えてくんねーの?」

明久「上条くんはちょっとその子と遊んでてよ」

康太「………盗み聞き厳禁」

上条「……一体何なんだよまったく」

みこ獣「にゃ」スリスリ

美琴「…で? どういう事なのよ…」

雄二「…簡単に説明するとだな、あの召喚獣はお嬢ちゃんの本音の塊だ」ボソボソ

美琴「…………は?」

明久「以前に似たような感じの事があったからね、 その時も散々な思いしたよ」

美琴「………え?どんな?」

康太「…………自分の本音が召喚獣を通して駄々漏れ」

美琴「えっ」

雄二「つまり、上条をもしお嬢ちゃんが好きだとしたらはっきり召喚獣が態度に出す、しかも制御不能らしいなあれ、早く召喚フィールドから出ないと洗いざらい自身の想いの内を白状されるぞ」

美琴「」

みこ獣「えへへー///」ギュッ

上条「……御坂本体と違ってえらいなつきようだな」

みこ獣「すきー!!」ギュッ

美琴「っ!!?!」ビクッ

雄二「……早く行った方が良いと思うぞ、こんな形で 告白したいのか?」ボソボソ

美琴「えっ違っわたわた私はっ!?うぇっあ うっ?!」オロオロオロオロ

明久「うん、上条くんには言わないから早く学校の外に行きなよ、ね?」

美琴「違っだからっ!?わわわたわたわたしはアイツの事なんかべべべっ別になんとも!?」ワタワタ

康太「………わかったから早く行くべき」

美琴「あ、うぇ、あぅあぅあぅ!?」オロオロ

みこ獣「とうますきー!!」

上条「ああうん、ありがとな」ナデナデ

みこ獣「うにゃ…」ゴロゴロ

美琴「うあーーーーー!?!?!?/////」ビックゥ!!

上条「ん?なんだよ話終わったのか御坂本体?」 ナデナデ

みこ獣「//////」ギュッ

美琴「ちょっ、ちち違うからっわたわたたたた!?」 ワタワタ

上条「……とりあえず落ち着け」

雄二「……早く行けっての」

明久「それどころじゃないみたいだね」

康太「………完全に混乱してる」

美琴「あのあのそのあのっあう…ふぇ!?」オロオロ

上条「……変な奴だな、お前の本体さんは、な?」

みこ獣「ねーねー」クィ

上条「ん?なんだ?」

みこ獣「わたしのことすきー?」ソワソワ

美琴(´゚д゚`)ッッッ?!

みこ獣「すきー?」

雄二「……………」

明久「……………」

康太「……………」

美琴「」

みこ獣「すきー?」

上条「………うん、好きだぞー?」ナデナデ

みこ獣「//////////」カァァァァ

美琴( ゚д゚ )

美琴(〃゚д゚〃)カァァァァ

雄二「…………」

明久「…………」

康太「…………」

みこ獣「…………………………………」フルフル

美琴「……………………………………」フルフル

上条「…………ん?」


美琴みこ獣「「ふにゃー」」

バチバチバチバチビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリィィィィ!!!!

上条「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああ!!!!!」
↑みこ獣を消さないように右手は避けていたので 直撃。

雄二「があああああああああああああああああああああああああ!!!?」
↑近くに居たのでとばっちり。

明久「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばば ばばばばばばばばばばばばばばばばばば!?!?!?」
↑同じく近くに居てとばっちり。

康太「あががががががががががががががががががが ががががががががががががががが!?!?」
↑懲りずにスカートの中覗こうとしてとばっち り。

美琴「ッッ!!」タタタッ…

康太「………き…強烈」

明久「……ぐふ」

雄二「…な…なるほど……かなりの攻撃力…だ」

上条「」チーン

みこ獣「うれしい//////」モジモジ

上条「び…ビリビリは結局すんのね…」ビクンビクン

…そんなこんなで初日は終了した。




さて! ここ文月学園での生活初日も無事(?)に終 わってみんなも色々と疑問や質問がきっとありますよねー?

ここではそういった事を先生に打ち明ける所で す!

え? 先生は何処に居たのかですか?

先生は学園都市からの短期留学生を指導する引率教師の代表ですからね♪ 色々忙しいので初日は職員室にかんづめでした!

偉い立場だと結構大変なんですよー?

それでは早速最初の質問ですね!



「TK君からの質問。」



なんでインデックスが居るの? わたくし何も聞いてないですが…。



※こまけぇこたぁ…と、言いたい所ですけどちゃんと答えましょうか! …実は推薦があったみたいですよ? えーと、たしかイギリスのシスターちゃんの実家みたいな所からですかね? 先生も詳しくは知らないですが、この短期留学を推進した学園都市の上層部がすんなりOKしたんですからそれなりに影響力がある所なんですかねー?先生も知らなくて最初びっくり しましたよ?



さて、次ですね!




「KSさんからの質問」



お姉様がベッドの上で丸まったまま動かないのですがどうすれば良いんですの?



※えーと…何があったのか知りませんけど、ふさぎ込んでいるのなら少しそっとしておいてあげてはどうですかね? 何も解らないと先生もちょっとどうすれば良いか解らないですし…落ち着いた時に相談に乗ってあげ てはどうですかー?




「MMさんの質問。」




新婚旅行のオススメ教えてください。




※………何故新婚旅行なんでしょうか。 まあ…とりあえず先生は南の島が良いと思います。



「INDEXさんからの質問。」



総受けってなにかな? とうまが絶対にそうだってゆうこがぼそっとつぶやいてたかも。



※…………………………………しりません。




「AHさんからの質問。」




上条君が総受けなんてほざく奴はにわか。 彼は同じカップリングでも攻め・受けどちらもこなす優秀な逸材。 この学園に来てから出会ったDクラスのT野さんから聞いた情報。凄い。視野がすごく拡がった気分。

こもえは。攻めと受け。どっちが好み?



※………………え?ひ、姫神ちゃん…?

また夜くるわ(´・ω・`)あばよとっつぁん


ー短期留学二日目、早朝ー

上条「………んん…朝か…」パチッ

上条「……ベッドで寝るのがこんなに気持ち良いとは……はぁ…出たくねぇ…」モゾモゾ

上条「……ん? 何かいる………………」

上条「……はぁ……おいこらインデックスてめぇ昨日に引き続き今日も潜り込みやがりましたねいい加減にしろよホントに!?」バサッ!!

青ピ「おはー☆」

上条「」

青ピ「ん? カミやん?」

上条「」

青ピ「ドッキリ大成功……やろ? ん?」

上条「」

土御門「青ピ……お前…」

青ピ「だってカミやんばっかり女の子が布団に潜り込んでくるやん? たまには痛い目合わせたいって思わへん? なぁ?」

土御門「やり方考えろホモ」

上条「」

てす


青ピ「ホモじゃあらへんよ、失礼な」

上条「……とりあえず殴らせろ、いやいっそ死んでくれ」

青ピ「ちょっとした冗談やないそんな怒らんといていやちょっと待っtぐへはぼぉ!??!!?」ドンガ ラガッシャーン

土御門「カミやんこのホモどうする?」

上条「縛って捨てとこうか…はぁ…朝から不幸だ」

土御門「昨日も大変だったからにゃー、そっちは同情しないけど」

上条「……向かいの御坂達の部屋に突入しちまったのは…まあ言い訳出来ないが…はぁ」

土御門「そういえば今日は禁書目録が来ないな、どうかしたぜよ?」

上条「来る事がデフォルトなのは問題だが……まあ確かに来ないな」

オマエノセイダロォガァァァァァァァ!!!!

土御門「……向かいの部屋からだにゃー」

上条「…ついでに言うと御坂の叫び声だったような気がする」

土御門「………」

上条「………」

土御門「さて、朝飯でも食うかにゃー」

上条「俺はちょっと出掛けて来る、そっちで朝飯食うから誰かに聞かれたら言っといてくれ」

土御門「わかったぜよ」

青ピ「」グッタリ

…………


ー向かい側、御坂・黒子部屋ー

美琴「ちょ…なんであんた私のベッドで寝てんのよ!!」

禁書「……う?」パチリ

美琴「う? じゃない早く退きなさいよ!?」

禁書「……あれ? とうまは?」キョロキョロ

美琴「ここに居る訳無いでしょ、寝ぼけてないで早く起きろってば!!」

禁書「……んー…まちがったかも…zzZ」スリスリ

美琴「ふあっ…ちょ…くすぐったい…起きてってば!?」ピクッ

黒子「」

美琴「…っと、黒子起きた?ちょっとこの子どうにか………………え、なにその顔」

黒子「………………………………………………………………」

禁書「……んー…」

美琴「…く、くろこ?」

黒子「お…お姉様…わたくしがそれをしたら容赦無く電撃を浴びせますわよね……」

美琴「……え、まぁ…そうね…」

黒子「……ふぇ…」ジワッ

美琴「え」

黒子「く…黒子は…お姉様がノンケで、だからわたくしに振り向いてくれないのならまだ無理矢理納得も出来ましたの…うぅ…」ポロポロ

美琴「いやなに言ってんの?」



黒子「そ、それが…まさか同性からの求愛にあっさり応えてしまわれるなんて…うう…ふぇ…う わぁぁぁぁぁぁん…ひぐっ…うぇぇぇぇ…」ポロポロ

美琴「」

禁書「……うるさいんだよ…むぅ…」ゴシゴシ

黒子「ふわああああぁぁぁぁぁっひぐっ うぇぇぇぇぇぇん、うぐっぶぇぇ…」ボロボロ

禁書「……みこと、くろこがうるさくて寝れないかも」 ムスッ

美琴「…………………お前のせいだろぉ がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁ!!!!!!」


-通学路-

翔子「………おはよう、美琴」ズルズル

美琴「霧島さんおはようござい……ぅえ!?」ビクッ

雄二「」グッタリ

翔子「………どうかした?」ズルズル

美琴「いや、それは一体」

翔子「………ああ、これ?」

美琴「……一体何事ですか」

翔子「………仲良く登校中」

雄二「こ…これの何処が仲良く見えんあががががががががががががが!?!?」ビクンビクンビクンビクン

翔子「………仲良く登校中、」つスタンガン

雄二「」ピクッ…ピクッ…

美琴「む…無理矢理引きずってるようにしか見えないんだけど」

翔子「………そんな事ない」

美琴「…へ?」

翔子「………雄二は照れ屋」

雄二「おい翔子!!勝手なイメージを周りにばらまくんじゃねばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!?」ガクガクガクガク

翔子「………雄二はすぐに照れる」つ出力最大

雄二「」ブクブク

美琴(…な…なるほど)ゴクリ

翔子「………美琴?」

美琴(あいつのスルーっぷりももしかして……)ブツブ ツ

翔子「………?」

美琴「………………………………」

翔子「………美琴がちょっと恐い顔してる」

雄二「」チーン



姫神「おはよう。上条君」

上条「ん…おはよう姫神、吹寄も」

吹寄「上条、貴様今朝ホテルにいなかったけど何処に行っていたの?」

上条「ああ、ちょっと弁当を作りに行ってた」

姫神「お弁当?」

上条「そ、ホテルじゃ作れないから別の所でな」

吹寄「確かにホテルの部屋にはキッチンなんてついてないけど…何処でお弁当なんか作ってきたのよ?」

上条「近くにある喫茶店、そこの店長と仲良くなって厨房貸して貰える上にこっちに居る間バイトまでさせて貰える事になりました」

姫神「いつの間に…」

吹寄「確かに、こんな短期間でよくそんな所見つけたわね」

上条「きっと神様が不幸すぎる俺に幸運を授けてくれたんですよ、うん」


姫神「で。何時から働くの上条君?」

上条「今日の夕方からだな」

吹寄「ふーん? で、その紙袋は何?」

上条「喫茶店の制服、なんか事前に合わせてみてくれって渡されたんだよ……見る?」

吹寄「ん…どれどれ?」

姫神「喫茶店。ウェイター?」

上条「そう、その中にウェイターの服が……」

※ウェイトレスの服

姫神「…………」

吹寄「…………」

上条「えっ」

※しかもかつらとメイク用品付き

上条「………え?」


-Aクラス教室-

禁書「むぅ、とうまってばわたしをほうって置いてさっさと学校に来ちゃうなんてひどいかも!!」プ ンスカ

愛子「あはは…酷いねー」

優子「なんか…ホントに勝手な男みたいね」

禁書「きっとまた女の子と仲良くなってたりするんだよ!!とうまはいっつもいっつもいーーーっつもそうなんだから!!」

愛子「…女の子と一緒に暮らしといて別の女の子を漁ってる…!?」ゴクリ

優子「…最低ね」

愛子「…ん?そういえば美琴ちゃんも妙にそのゲス野郎の事気にしてたよね?」

優子「あー…確かにそうね、昨日のFクラスでの反応見ると…ねぇ」

禁書「……みことは基本邪魔者かも、優しいけど」

愛子「……そっか」

優子「被害者がまた判明したわね…しかも両方とも自覚が無いみたいだから厄介ね」

禁書「……?」キョトン

一方、Dクラス教室前

黒子「」フラ…フラ…

白井黒子がまるでこの世の終わりのような顔でさ迷っていた。
色白の肌は更に白く、むしろ青くなり、いつもなら姿勢良く小柄ながらもしなやか、かつ優雅な振舞いを見せる身体もまるで電池の切れかけたロボットのようにぎこちなく歩を進めている。

黒子「…お姉様……うぅ…」ヨタヨタ

まるで投身自殺の為に崖っぷちへと歩み寄っていくかのような悲壮感である。

黒子「…やっぱりお姉様はわたくしには振り向いて下さらないのですね」



黒子「鬱ですの……ふぅ……」フラフラ



「お姉さま、ああお姉さま、お姉さま」(五七五)



黒子「……ッ!?」



突然聞こえてきた、何処かで聞いた事があるような川柳(季語はお姉さま、春夏秋冬対応)



黒子「あ…貴女は?」



美春「ん?」




そこで、二人の乙女(百合的な意味で)が出会ってしまった。



変態淑女と暴走乙女が交差する時、物語は加速する。


ーHR後ー

禁書「…ねぇあいことゆうこ、どこに行くのかな?」

愛子「ん、Fクラスだよ」

優子「流石に見過ごせないからね、その外道を ちょっと懲らしめに行くのよ」

久保「ふむ、訳の解らないまま連れて来られたけどそういう事だったのか…なら協力は惜しまないよ」

小萌「…あのー、先生はなぜ捕まってるのですか?」

愛子「教師が居ないと召喚獣が呼び出せないから ね」

優子「一応最後の手段だけどね、私達自身は何の力 も無い只の高校生だし相手が暴れたりしたら危ないですから」

愛子「……………うん、そうだね」

久保「……………まあ、な」

優子「…何よその間は」

禁書「…う?ん、懲らしめる?」キョトン

小萌「えと、話が見えないです…」


-Fクラス教室前-

愛子「…さてと、じゃあ行くよ?」

禁書「とうまのクラス……まさか懲らしめるのって」

優子「今までわからなかったの?勿論その上条当麻って奴の事よ」

小萌「ふぇ? 上条ちゃんが何かしたのですか?」

愛子「まあ、それは後からゆっくり説明しますか ら………じゃあ入るよ?」



…ガラッ



…………





扉の向こうは、別世界だった。






何かに当てられたように渦巻く熱気。





男達の羨望混じりの…荒ぶる黄色い声援。





そして、その中心に崇められるかの如く佇むウェイトレス姿の人物。



Fクラス男子達「「「と う こ !! TO・U・KO !! える・おー・ぶい・いー と う こ !!!!」」」ウェーブ



上嬢「………」グスッ




須川「当ぉ子ちゃーーーん!!!!」ウォォォォ!


奥村「愛してるーーー!!!!」ワァァァァ!!




康太「………」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!!








禁書「」

小萌「」

愛子「……うわぁ」

優子「……なにこれ」


禁書「………」

小萌「………」

愛子「………」

優子「………」

久保「…ふむ、みんなの反応から察っするに彼女…いや彼が上条当麻君なのかな?」

愛子「うん、何処からみても完璧な女の子だけど彼がそうだよ」

優子「…ちょっとかわいい顔してるとは思ったけどこれほどとはねぇ」

禁書「こ…これは何かの間違いかも!!」

小萌「そそそそうです!!上条ちゃんは確かに童顔ですけど……ホントはカッコイイって部類に入る子ですよ!?」

愛子(あ、また被害者見っけ)

禁書「きっと無理矢理着せられたんだよ!!とうまが女の子の格好するへんたいさんなんてあるはずないんだから!!」

小萌「そ、そうです!!上条ちゃんはあんなばっちり気合いの入ったメイクをするような子じゃないです!!」



優子「……あーうん、貴女達の言いたい事はわかるんだ……でもさ」

愛子「あれでも?」ユビサシ

禁書「え?」

小萌「はい?」







上嬢「キラッ☆」



Fクラス男子達「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」ウェーブ



上嬢「てへっ☆」コツン☆




須川「おぉ……天使だ……天使が居る…」ブワッ

奥村「ありがたやありがたや………ふぅ」








愛子「…ノリノリみたいだよ?」

禁書「とおおおおおおおおおおおおまああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」ガビーン

小萌「か、上条 ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?」ガガーン




久保「………」キュン

久保「……ッッ!?」ハッ

…………


…少し時は遡る。

上条「………これは、え?と」

吹寄「………」

姫神「………」

上条のバイト先の制服がウェイトレスの服だっ た。

上条は冷たい汗が頬につたうのを感じとる。

上条(…解答を誤れば………社会的に死ぬ…!!)

喉をごくりと鳴らし…二人を見る。

吹寄は……すでに誤解をし始めているようだ。

なんか自分に汚物を見るような目を向けて来てい る。

その視線はただただ痛い…ひたすら心が痛い。

姫神は……何故かすごく輝いた瞳をしてる。

普段からあまり変わらない表情がやたら好奇心に満ち溢れていた。

やだ…恐い、何考えてるかはっきりわかって超恐 い。

上条はひとまず深呼吸をして動揺する自分を落ち着かせる。

そして上条はこう言い放つ。

上条「俺、ウェイトレス萌えなんだ」

心を落ち着かせるのは無理だったらしい。


上条(…あれ?なんでこんな事口走ってるの 俺ーーー!?)

吹寄「……ふ?ん」

姫神「なるほど」

上条「…ん?」

何やら納得顔の二人。

上条(…なんだ?何を納得したんですかちょっと恐いっての!?)

上条はもうガクブルである。

上条(俺が女装趣味の変態だと確信したんでせう か!?)

心の中で悲鳴上げつつ状況を見守り、…そして二人の言葉を聞いた。

吹寄「自分の制服かと思ったら…貴様誰にそれを着せるつもりよ上条!!」

姫神「コスプレ萌えだったとは。意外」

上条「…………へ?」



上条は一瞬、(∵)(こんな顔)になり放心する。



……助かった?

俺…変態認定受けずにすんだ?


ちなみに上条はコスプレをマニアックと認識していない。
…彼の周りを鑑みれば当然といえば当然かもしれないが。

彼、上条当麻は救われた。

社会的死亡を見事に回避して、一般的かつ普遍的なただの高校生という肩書きを守り抜いた。

秀吉「こんな所で何をしとるのかの?」

…かに見えたが。

秀吉「…ん、ウェイトレスの制服じゃの……上条が着るのかのぉ?」

上条「…いや、そんな事ある訳ありませんのこと よ?」

秀吉「じゃがこのウェイトレス服、上条のサイズにピッタリじゃぞ?」

上条「」

康太「………上条の鞄にこれがあった」

明久「ネームプレートだね……うん、かみじょうって書いてある」

雄二「証拠は出揃ったな…間違い無く上条が自分で着る制服だ」

上条「どっから沸いてきやがったお前らああああああああああああああああああああああああ!!!!」

吹寄「」

姫神「……」ワクワク

やっぱり無理だったらしい、流石は不幸な少年上条当麻。


…で。

……

上嬢「…なんでこんな事に」グスン

Fクラス男子達「「「と う こ !! TO U KO !! L O V E と う こ!!」」」ウェーブ

上嬢(…何故かウェイトレス服を着る事になり、秀吉の渾身のメイクを施され、そしてFクラスで晒し者にされてる上条さんです、はい)

須川「とぉぉこちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

奥村「愛してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

上嬢(……なんだこれ…どうしてこうなった)

康太「………」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!

上嬢(……なんか、逃げられる雰囲気じゃないな)

土御門「カミやん」

上嬢「…土御門」

土御門「辛そうだな」

上嬢「…当たり前だろ、なんでこんな事に…!」

土御門「…気持ちは察してやるさ…だがな」

上嬢「…?」

土御門「流れに乗る事も時には必要なもんだ、…逆らうだけが選択じゃない」

上嬢「……それって」

土御門「…応えてやれ…恥なんてすぐに無くなる」

上嬢「…………マジで?」

土御門「良い事教えてやるぜいカミやん、人間慣れ ちまえば異常なものも普通に感じちまうもんなのさ、例えばカミやんが様々な問題に巻き込まれ首を突っ込む事、これは常識的には異常な事だろ う?」

上嬢「…………」

土御門「だがどうだ上嬢当kゲフゲフ当麻、お前の日常は、お前にとって異常で凄惨なものか?違うだろ?」

上嬢「……………わかったよ、確かにそうだよ!! だったらやってやろうじゃねーか!!」

土御門「………w」

その日、彼の歴史に新たなページが記された。

上嬢「…キラッ☆」

上嬢当子、もとい上条当麻十六歳。

上嬢「てへっ☆」

ヤケクソにハジける。恥じだけに。


禁書「とおおおおおおおおおまあああああああああああああああああああああああああああ!!!?」ガビーン

小萌「上条 ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?」ガガーン

上嬢「………ん?」

禁書「とうまが…とうまが……」ヒグ…ヒグ…

小萌「へ…変態さんだったなんて……」ヨロヨロ…

上嬢「…イン…デックス…?こ…小萌先…生?」

土御門「wwwwwwwwwwwwwwwwwww www」ビッタンビッタン

雄二「鬼畜だなお前」

明久「これはひどい」

上嬢「う…うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

黒歴史、確定。

姫神「合掌」チーン

問題:江戸時代の商人、伊能忠敬が寛政12年(1 800年)から文化13年(1816年)の足掛け17年の歳月を掛けて完成させた日本における歴史上初の物の名称とその物の説明を書きなさい。

土御門元春君の解答

A.名称 大日本沿海輿地全図

説明 日本国土の初の精密な測量による地図。

先生のコメント

正解です、現在の測量技術と比較しても誤差は 0.1%程度らしいです。それだけでも凄い事ですね。

インデックスさんの解答

A.名称 大日本沿海輿地全図

説明 初の正確な日本地図。

先生のコメント

正解です。ちなみにこの大日本沿海輿地全図の完 成は伊能忠敬の没後だったそうです。

上条当麻君の解答

A.名称 魔術的な地図

説明 ワープが出来るらしい。

先生のコメント

へーべんりですねー

ねる(´・ω・`)ここからは少し投下速度下がる、じゃね

上嬢「……」バシャバシャ

上嬢「……」ゴシゴシ

上条「……ふぅ……化粧って落とすのめんどくさいな…」

上条「……しかし、どうやって誤解を解こう…インデックス達は話も聞かずに泣いてどっかいっちまうし」



上条「この学校来てから一つも良いこと無い気がする……いやまあ不幸はいつもの事だけ」

上条「……不幸だ」ハァ…

しもた、酉バレやらかした(´・ω・`)やっちまった


黒子「……………」ヌッ

上条「 ん?白井?」

黒子「……………」

上条「なんで男子トイレに……いやなんか目が据わってて怖いぞお前?」

黒子「………………ですの」ボソッ

上条「……ん?」

黒子「女装までするとはお姉様に近づく気満々ですの」

上条「…………はぁ?何をどう解釈したらそうなるんだよ…」

黒子「わたくし教えて貰いましたの」

上条「スルーかよ、なんで上条さんの周りは人の事おいてきぼりにする奴ばっかりなんだ」

黒子「愛は与えられるものではなくて…力づくで奪うものだと」

上条「話が見えないですよ白井さーん」

黒子「…障害があるなら殲滅すれば良い…と、お師さまは教えてくれました」

上条「あっこれヤバめじゃね?不幸なイベント発生してね?」

黒子「と、言う訳で」

上条「はいなんでせう?」

黒子「死に晒せ糞豚類人猿がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」

上条「やっぱりな!!だいたい分かったよこのやろぉ!!」ダダダダダ!!

上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?」ダダダダダダッッ!!!!

黒子 「お姉様に近寄る為に女装までする!? そうまでしてお姉様を射止めたいか糞猿がああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」シュンシュンシュンシュンシュンッッ!!

上条「うおっ、ぬぁっ!?おぉぅ!! ちょっ金属矢は止めろマジで死ぬぅ!?」ササッ

黒子 「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…………」ブツブツ

上条「ひいっ!?こわいなにそのどす黒い殺気!?」ズササー

黒子「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス…………」シュンシュンシュンシュン

上条「ぎぁぁぁ!?お前理性飛ばしすぎだろなんなのその暴走モード!?」

黒子 「オネエサマニチカヅクヤツハクシザシノハヤニエニィィ」ケタケタケタケタ



久保「……こっちだ」グイッ

上条「っ!?」

黒子 「……?」キョロキョロ

上条「…あんたは?」

久保「しっ…気づかれたら危険だ」ヒソヒソ

黒子 「………デスノデスノデスノデスノデスノデスノデスノテ ゙スノ」ヒタヒタヒタヒタヒタヒタ…

シーン…

久保「…行ったようだね、まるで清水さんのような禍禍しさを放つ子だった」



上条「悪いなマジで助かった、それで?」

久保「Aクラスの久保だ、君の事は知っているがとりあえず挨拶しておくよ」

上条「Aクラスか…ならインデックスが世話になってるかもな」

久保「彼女とは先程まで一緒に居たよ、あまり会話はしていないけどね」

上条「先程…………って、まさか」

久保「可愛かっ………ゴホン…僕は女装とかには偏見は抱いて無いから気にしないでいいよ」

上条「」



久保「……しかし、ふむ」

上条「…なんでせう?」

久保「いや、君は聴いた話と大分違うように思えたからね」

上条「聴いた話?」

久保「聞かない方が精神的に良いと思うよ?」



上条「いやこえぇよそれ」


久保(…外道という感じでは無いな……むしろ可愛………いや落ちつけ僕、吉井君の方が可愛いだろ落ちつけ久保利光この感情は僕と吉井君両方への冒涜だ…!!)ブツブツブツフ ゙ツ…

上条「おいどうしたんだよ?」ズイッ

久保「ぐっ!?」ドキッ

上条「…?」キョトン

久保「ちょちょ…ちょっと顔が近くないか?」ドキドキ

上条「ん?ああ…すまん」


久保「……………」

上条「…なんか顔赤いぞ?」

久保「ああっ…ああ!ちょちょちょっと体調が優れなくてね!!」


上条「風邪か?ちょっと熱測ってみるか、ちょっと触るぞー?」スッ

久保「断固辞退するッッ!!!!」クワッ

上条「うぉっ!?」ビクッ

久保「………いきなり身体に触れようとするなんて何を考えているんだ君は、僕は誰彼構わず触れられて悦ぶほど軽くはない!!!!」キッ

上条「へっ?いや、俺はあんたが………まぁいいか、具合良ければ俺も気にしない」

久保「“具合が良ければ"気にしない…?なんて破廉恥な!!」

上条「……なぜハレンチ!?また話がぶっ飛んだぞなんなんだよ!?」

久保「なるほど、外見で惑わし手当たりしだい……どうやら彼女たちの疑念は真実のようだな」

上条「おいちょっとまて!?疑念ってなんだ不安になるワードばっかりで上条さんマジで怖いんだけど!?」

久保「だが僕は屈しないぞ!!僕には既に心に決めた人がいる、君の色香になど…フゥ…フゥ……失礼する!!」フラフラ

上条「おい大丈夫かよ!? フラフラしてるし何がなんだかさっぱりだしちょっと説明を…」ガ シッ

久保「僕に触れるなああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」クワワワッッ!!

上条「おぉぅ!?」ズササー

久保「これ以上僕を惑わすな…!! 僕は…僕は……っ…彼の事だけを愛すると決めているんだ……!!」ジリジリ

上条「えっ…えっ?」

久保「………君は悪魔だ!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」タタタタタッ!!

シーン…

上条「…な、何故いきなり悪魔呼ばわりされたんだ…… 」


…………

黒子 「どこいきやがりましたのあんの卑しい豚猿野郎めぇ…!!」キョロキョロ

黒子「…むっ…」ピタッ

禁書「……あ、くろこ…」トボトボ

黒子 「………どうかなさいましたの?随分と沈んでおられるようですけれど?」

禁書「………うん、少しショックな事があったから」ショボン

黒子(……このシスターさん、今朝お姉様と寝ていたのですのよね…)

禁書「………はぁ……」


黒子「何をそんなに思い詰めていらっしゃいますの?」

禁書「………ん、大丈夫なんだよ、大した事じゃないから……」フルフル

黒子「そう言うのならお聞きしませんけど…」

禁書「…ありがとう、きにかけてくれて」ニコッ

黒子(………お姉様、この娘にどの程度身体を許したんでしょう…)ジロジロ

禁書「……どうしたの?」キョトン

黒子「………この際なのでハッキリ聞きますの、貴女はお姉様の事どう思ってますの?」

禁書「おねえさま?みことの事?」

黒子「そうですの、今朝の事、ハッキリさせたいので」

禁書「好きだよ?優しいもん」

黒子「」

禁書「とうまの事とかで口が悪くなったりはするけどね、それはおたがいさまのような気もするし………って、きいてるのかな?」

黒子「」ワナワナ

※以下、黒子脳内妄想

美琴『さ、いらっしゃい……優しくしてあげる』

禁書『…みこと……ぁ…ん…』

美琴『ふふっ…かわいい子、ほら……もっと抱き締めてあげる、ねっ?』

禁書『うん、もっと……もっと、みこと……』

美琴『ええ……頼まれなくたってたくさんしてあげる……ん……』

禁書『あん……っ…ぁ…』

☆以降自主規制☆

黒子「むっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!なんでわたくしじゃないんですの!?かえせっ!!お姉様をかえせぇぇぇぇぇ!!!!」グニグニグニ

禁書「はぅ!?いひゃい、やめひぇ!?」ジタバタ

黒子「ここですの!?ここなんですのお姉様に抱き締められてあんなことやこんなことをいろいろされたのは!?く、
黒子だってされたことないのにぃ!!」ウルウル

禁書「ひゃうっ!?ど、どこ触っ……やめてくろこ!?」ジタバタ

黒子「ふんっ!!」ぺろん

禁書「きゃあ!?」ガバッ

黒子「…下着には汚れなし、ですがその内側を確認しなくては!!」ヒュン

禁書「へ、あ、きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?!?なんでわたしのパンツ……やぁっ!?」

黒子「お姉様が抱き締めた身体……いざっ!!」クワッ

美琴「おいこら」


黒子「っ!?」

美琴「…多分今朝の勘違いが原因だろうけど、なにしてんの」

黒子「こ、これは…その」ダラダラ

美琴「…まあとりあえず…一旦痺れときなさいバカ」

びりびりびりびりぃ!!

黒子「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばb!?! ?」ビクンビクンビクンビクン

真っ黒子「」シュー

禁書「……うぅ、た、助かったんだよ…」グスン

美琴「…全く、なんで私があんた助ける事になるのよ」ガ ックシ



-Fクラス教室-

秀吉「やれやれじゃ、自習時間だと皆まともに席につかぬのぅ」

明久「まあね、でもなんでいきなり自習になったのかな雄二?」

雄二「多分昨日のあれだ、突然の召喚獣の設定変更の事が原因だろ」

瑞希「設定変更ですか?」

雄二「昨日の放課後に突然な、恐らく教師連中のほとんどが原因究明に駆り出されてんだろ」

美波「ふーん?全然知らなかったわね」

康太「………どうやら外部からのハッキングがあったらしい」

明久「ハッキング?」

康太「………そのおかげでシステムの調整に時間が掛かってる」

秀吉「相変わらず諜報活動に役立つカメラとマイクじゃな」

雄二「どうせどっかの企業なんかがシステムを盗み見ようとでもしたんだろ、俺達が気にする事じゃないな」


明久「まぁ…そうだね、うん」

雄二「…それよりもだ、今回の試召戦争の第一段階だ」

瑞希「…やっぱり仕掛けるんですね?」ゴクリ

秀吉「何か思いついたのかの?わしらがAクラスに勝つ秘策が」

雄二「いや…さっぱりだ、今回は全く検討もつかん」

明久「…だったらなんで作戦会議なんかするのさ?」

雄二「まあな、解らないと作戦の立てようも無い」

ヒュゥゥゥゥゥ…

雄二「…だったら」ニヤリ

フワリ……ファサ…

雄二「もっと情報を集めて策を思い付けるようにすればいい、AクラスとBクラスを戦わせてな」ニヤリ

一同「「「…………」」」

雄二「…なんだよその反応は」

明久「……雄二、頭の上」

雄二「……ん?」ヒョイ

※パンツ(白)

雄二「………待て、話を聞け翔子」

翔子「………何?」

明久(雄二…なんかその予測の正確さは悲しいものがあるよ…!!)

秀吉(…いつもながらぬるっと居るのう)

雄二「…これは単なる偶然だ」

翔子「………」

雄二「いや、その前にこんな物ただの布だ、そんな物に俺は興味無い!!」

翔子「………なら、私のパンツには?」

雄二「…興味無いががががががががががががががががががががががががががががががががっ!?!?」ガクガクガクガクヒ ゙クンビクンビクンビクン

翔子「……………」ムスッ

秀吉「いつも通りの光景じゃな」

明久「そうだね」

康太「………平和な日常」



-放課後、下校中-

上条「…って訳だからべつに上条さんは変態じゃありませんからね?」

禁書「…ほんとに?」ジー

上条「嘘偽り無い事を誓います!!」

土御門「その割にはノリノリだったにゃー」

上条「…この野郎」

土御門「そんな睨む事無いぜよカミやん、結構似合ってたから」

上条「……似合ってるって言われて喜ぶ奴いるのかそれは」

禁書「たしかにすごくかわいかったかも」

上条「……」orz

土御門「今度は堕天使エロメイドを用意しておく、よろしくたのむぜい」

上条「断固断る!!」

上条「…っと、一緒に帰れんのはここまでだな」

禁書「え?とうまはホテルに帰らないの?」

上条「ああそっか、バイトの事インデックスに行ってなかったな」

禁書「ばいと?」

上条「ああ、アルバイト、こっちに居る間は上条さん夕方からお仕事です」

禁書「ふーん?」

土御門「ウェイトレス姿で接客か…成る程」

上条「…その辺りはきっちり店長に説明して貰うか…全く」

禁書「とうま…お仕事なの?いつ帰ってくるの?」

上条「んー…多分10時位だろ、べつに俺が居なくても平気だろ?ホテルには一緒に泊まってる知り合いも居るし飯も食えるし」

禁書「…うん」

土御門「まあ遊び相手なら姫神でも常盤台のあの娘でもいくらでも居るぜよ」

禁書「……」

上条「だな、あいつらなら相手してくれんだろ、俺の寮に居る時みたいに暇にはならないと思うぞ?」

禁書「…うん」

上条「……インデックス?」

禁書「…………」

上条「…あーっと…あれだ、給料貰えたらなんか買ってやるよ、うん」ポン

禁書「…とうま…えと」

土御門「………ん」

禁書「……うん、がんばってねとうま」

上条「ああ、お前もあんま人に迷惑かけんなよ?」

禁書「それはちょっとひどいかも…でも、わかったんだよとうま」

上条「ん、じゃあ俺は行くから土御門…インデックスの事ちゃんと送ってってくれよ?」

土御門「わかってるぜい、しっかり面倒見てやるにゃー」

上条「頼む、じゃ行ってくるからな!!」タタタッ…

禁書「………」

土御門「………」

土御門「…さて、と」

禁書「…うん」

土御門「カミやんから用事を持ち出してくれてラッキーだったぜい、どうやって言いくるめるか迷っていたからな」

禁書「………」

土御門「さぁ、こっちも仕事だ……行くぞ禁書目録」


禁書「うん」

禁書「……」スタスタ

土御門「………後ろめたい、か?」

禁書「少し…でも…とうまが知ったらまた危ない事しそうだから、これでいいかも」

土御門「…なら良い、お前が言ってしまうんじゃないかと思ったからな」

禁書「大丈夫かも」

土御門「…そうか」

禁書「…ごめんね、とうま」

二日目、終了。



【学園都市からの短期留学生T君は要注意人物!!】

この度、学園都市からこの文月学園へ一週間の短期留学に訪れたメンバー10名の中で、Fクラスへと編入されたT君が、留学早々に注目の的になっている。

その理由はこの文月学園に通う男子生徒には驚異としか言いようのない理由である。

この記事の情報元として語ってくれたのは同留学生(本名不明)、彼はT君と同じ学校の同じクラスらしく、T君の悪行を細部にわたるまで語り尽くしてくれた。

彼いわく、T君はとんでもない“すけこまし”だと言うのだ。

「〇〇やんあらわるところにフラグあり…というてな? …みんな掻っ攫うんや……一人残さず…!!」

彼が言うには、元の学校ではもう女子はT君の毒牙に全員かかっているらしく、最後の砦とされた鉄の意思を持つ巨乳、Fさんも私見では既に陥落しているらしい。

「それだけやあらへん!!……居るんや…〇〇やんの部屋には…!めっちゃかわええおにゃのこが……〇〇やんの帰りを慎ましく待っているんや…!!」

本当だとすれば許すまじき所業である。未成年の同棲 ・本命が居るにも関わらず行う奔放すぎる態度・T君が男であるという事実……どれを上げても不愉快極まりない悪党である。

よって、筆者は緊急時特別対策本部を設置し、その一環として校内での主に男子の意見も集計した。

それがこの集計結果である。

[T君への対処方針アンケート結果]

去勢 45%
常に女装 22%
去勢して女装 13%
そのまま欲しい 8%
その他 2%

…と、一般生徒の意見は比較的甘い処罰で済ませる意見が九割以上という結果だった。

この意見を出した理由を一部紹介すると…

FクラスS君の意見

「まだ男の姿を見慣れてないから今ならイケる…!!」

FクラスA君の意見

「僕の他に的があれば僕が女装を強制される事が無くなるかもしれない…!!」

FクラスMさんの意見

「すっごい可愛かったです!!今度明久君とペアで写真を撮って貰いたいです、絶対ネットで話題の二人になると思います!!」

Bクラス留学生Aさんの意見。

「この姿ならむしろ攻め。受けは在り来り過ぎて面白くない」

このように様々な意見でこの処罰を導きだした模様 。

この件に関して筆者はとあるルートから学園都市に住む高名な医師とコンタクトを取る事に成功した。

この医師はT君の事をよく知る人物らしく、快く意見を聞いて貰えた。

そしてこのアンケート結果を伝えると「僕もそう思っていたんだ。彼が反対しなければすぐに でも彼を彼女にしてあげるつもりなんだがね?」…と実に頼もしいコメントをしてくれた。

T君がみんなのアイドルTちゃんになる日も近い。

※広告欄※
あなたの夜をサポートします。

ム ッ ツ リ 商 会

近日、新作抱き枕・プリントシャツ・特装写真集発売 。

詳細は後日、同紙にて。



須川亮太のモテる秘訣!!十万三千の殺し文句パーフェクト指南書

好 評 発 売 中!!

独自ルートにより学園都市にて大人気の同人誌を数量限定で入荷しました!!

同人サークル [Misaka11801]の人気作

『オレの三下がこンなに逞しいはずがねェ』 1?10巻(完結)




『 絶対能力者(レベル6)になれなかったオレはしぶしぶ三下に求婚しましたァ』

1?3巻(以下続刊) 購入希望者はこちらまで!!

〇〇〇-××××-△△△△

[By 夢見る乙女同好会]

発行・著作 FFF団

今日の投下終了(´・ω・`)いやーミスったわ、じゃねー


-三日目、午前10時-

Aクラス女子1「…くっ!!」

幾何学的な紋様が辺りに浮かぶ。

Aクラス女子2「きゃっ!?」

入り交じる怒号…鳴り響く金属音。

Aクラス女子1「数が多い、このままじゃ…!!」

非情な刃が肉を裂き、血を吹き出させる。

Aクラス女子3「下がって、試獣召喚<サモン>!!」

しかし、それは人と人が命を投げ出すような物ではない。

試験召喚獣と呼ばれる…自在に操れる自らの分身同士の戦いだ。


Aクラス女子4「きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」

全ては幻想(作り物)、だがそれは戦争だった。




Aクラス女子4「せ…戦死!?」

西村「………」

Aクラス女子4「ひぃっ!?」


争う理由があるから、戦う。


相手を蹴落としてでも欲するモノがあるから、
前へと進み、拳を振り上げる。

西村「戦死者は補習!!」

地べたに這いつくばるのは己かもしれない、リスクを背負ってでも行かねばならぬ理由がある。

Aクラス女子4「嫌ぁぁぁぁぁぁ!? 鬼の補習だけは嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



戦いは人を強く、想いは心を強くする。

Aクラス女子1「…くっ、なんなのよこいつら!?」

目指すモノが大きければ。

人は…否、雄<オトコ>は。

Bクラス男子1「おっぱい!!(陣形が崩れた!!今の内にたたみかけろ!!
)」

Bクラス男子2「おっぱい!!(了解、こちらの連携は絶対に崩すな!!)」

Bクラス男子3「おっぱい!!(僕達は負けない…負けられない!!)」

Bクラス男子4「おっぱい!!(そうだ、俺は…俺達は!!)」

それを目指す。

Bクラス男子一同「「「おっぱい!!(吹寄さんのおっぱいを見る!!!!)」」」

例え、死して骸に成ろうとも

我、乳躍る天界へと赴かん。

根本(…当子ちゃん、か…友香に見放された今、彼女だけが…)

吹寄(…なにか…寒気がするわね…というか何なのこの男子達の気持ち悪い雄叫びは?)

Bクラス男子達「「「おっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」」」

願いは

想いは

雄<オトコ>を前へと前進させる。

☆吹寄ちゃんのおっぱい試召戦争☆

開始。


-時は遡り三日目、午前8時30分-

上条「…BクラスからAクラスに試召戦争をふっかけさせる?」

雄二「ああ、その為の策も考えてある」


明久「昨日話し合いしたやつだね、もう実行するの?」



雄二「当たり前だろ?つーか今日しか仕掛けられるチャ ンスは無い。明日と明後日は休日…休日明けには俺達が試召戦争を仕掛けるからな」

康太「………逃したらもうデータの入手は絶望的」

青ピ「普通にAクラスの連中に聞いたらあかんの?」

上条「だな、お前らの欲しい情報ってようは学園都市から来た奴の情報だろ?御坂辺りに聞けば割と簡単に教えてくれんじゃねーの?」


雄二「…そんな上手くいくなら話は簡単だがな」

秀吉「むぅ、わしも実はそう思っておったのじゃが…なにか引っ掛かるのじゃな?」

雄二「…ああ」

土御門「試験召喚システム…かにゃー?」

明久「…?」キョトン

雄二「…あのシステムを介したら超能力ってやつはどう働くかお前らに分かるか?」

上条「……」

秀吉「…試験召喚システムのいい加減さは筋金入りじゃからのう」


明久「でも…あの短パンの子の召喚獣は電気出してたよね…なら他の人もそうじゃないの?」

土御門「難しい所だぜい、超能力って言っても千差万別 …いろんなタイプがあるからにゃー」

雄二「それを見極める為の策だ、正直今のままだとまず勝てんからな」

上条「ふーん…なるほどなぁ」

雄二「と、いうわけで準備してくれ秀吉、すぐに行動を開始する」

秀吉「了解じゃ…メイク道具に女子の制服じゃな」

康太「………小型スピーカーに無線マイク」

明久「雄二、念のために胸にあんパンでも入れておこっか?」

雄二「いや、もっと良いもんを提供されてる…学園都市製の高性能胸パットだ」

青ピ「他にもあるで? 学園都市のそっちの人に大人気の履くとまったくもっこりしないで女の人と見分けがつかなくなるミラクルショーツとか」

土御門「…なんでそんなもん持ってるぜよ」

青ピ「備えあれば憂い無しって言うやん」

秀吉「…何に備えてるのじゃお主は」

上条「…こんなもんがどう試召戦争に繋がるんだよ」

雄二「…よし、出番だぞ上条」

上条「………は?」

雄二「作戦の第一段階だ、まずはお前がBクラスの代表 、根本恭二を口説き落とす」

上条「なん…だと…?」

雄二「まだ顔があまり知られていないお前にしか出来ない事だ、奴を完全にお前の虜にする」

上条「」

上条「なんじゃそりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」






上嬢「…で、また女装ですか不幸だー」

話し合いから30分。 上条は現在校舎の屋上に居た。

雄二『お前以外に適任が居なくてな、すまんが我慢してくれ』

上条の耳に取り付けられたイヤホンからこんな無茶苦茶な指令を出した張本人の声が聞こえてきた、彼は現在Fクラスの教室であぐらでもかいている事だろう。

上嬢「…たく、適任ってなんだよ…だったら姫路か島田にでもやらせたら良いだろが、男の俺より女の子がやった方が成功するだろ普通?」

当然の疑問を胸元についた小型マイクに放ち…

雄二『駄目だ』

ばっさりと切り捨てられる。

雄二『姫路も島田も面が割れてるからな、仮にそうしたとしても必ず失敗する』



上嬢「…そうなのか?」

どうにも疑問が尽きない上条だったが、雄二の次の一 言で考えを改める。

雄二『それに俺は殺人の煽動者なんてゴメンだしな』

上嬢「………」

上条は初日に自らにふりかかった不幸な出来事を思い出す。

姫路を抱き抱えて登校すれば吊し上げられ鞭で叩かれ、女の子と仲が良い(個人的には超不服)と噂が流れればカッターやコンパス等が無数に投擲され、木下秀吉と一緒に着替えれば連続ジャーマンの餌食となる。

昨日一昨日だけでこれである、恐るべしFクラス。

雄二『…本物の女子を使えると思うか?』

上嬢「無理だな」



例えただの演技だとしてもFクラスの野獣達は問答無用で命を取りに行きそうである、その根元という生徒の事は知らないがFクラスに利用されるだけでなく命まで取られかねない状況にしたてあげるのば流石に忍びなかった。

…まあだからといって自分が女装しなくてはいけないのは納得し難いが。

雄二『…そろそろか。秀吉、頼んだぞ』



秀吉『うむ、任されようかの』

イヤホンから聞こえてくる声が雄二から秀吉に変わり 、確認の作業へと入る。

秀吉『では上条、目標が到着したらお主は何も喋らんようにの…セリフはわしが発したものがお主に取り付けられたスピーカーから聞こえるようになっておる』

上嬢「はいよ、つまり俺はそのセリフに合った動きをすりゃ良いんだな?」

秀吉『そのとおりじゃな。だがお主は演技は素人じゃろうから無理に合わせようとせんでもなるべくこちらでフォローするぞい』

上嬢「りょーかい」

康太『………目標が屋上に到着する、話し合いはそこまで』

秀吉との会話に割り込むようにムッツリーニが言葉を口にした。

彼もFクラスに待機しているが、おそらくは屋上の至るところに設置されているカメラを使って盗撮…もといモニタリングしているのだろう。

直後、背後にある乗降口の扉が開き、一人の男子生徒が姿を表した。


根元「…君か、この手紙を俺に出したのは」

上嬢(えーと…)

上条は喋るなと厳命されている為に何も言えない。

全てはスピーカーから放たれる秀吉のセリフ次第だ。

上嬢『はい!わたしが出しました♪』

………なんかやたら元気いっぱいな美少女ボイスが放たれた 。

上条的にはなにそれそんなキャラ設定で行くんですか ー!?とツッコミを入れたくなるほどの天真爛漫っぷりである(声のみ)。


根元「そ、そうか」

目の前の男はなにやら後退るように少し距離を取った 。…はっきりいうと警戒している。

上嬢『…ご迷惑でした?』

今度は明らかにショボーンとしたような沈んだ口調。

だがしかし先ほどのセリフの時と表情に変化無し。

根元「いや…そうは言って無いが」

そう言いつつまた一歩下がる。

上嬢(おいどうすんだめちゃくちゃ怪しまれてんぞこれ!?)

まあ口調と仕草が全く一致していないのだから当然の反応だろう。


雄二『…仕方ない、やはりアレが必要か』

康太『………それが最善』

耳に付けたイヤホンから聞こえる二人の声。

上嬢(…なんだ?まだなんか策があるのか?)

一体何が?とちょっと期待する上条をよそに、
その例のモノに出撃が発令された。

雄二『僕に合わせればキミもラブリーキュートなおんなのこ!!モーションサポートぷりてぃ☆アキちゃん出撃だ!!』

アキちゃん『………………了解』

高らかな出撃命令に対して、この世に絶望仕切ったように沈んだ返答をする明久が開けっ放しにされていた入り口から姿を表した。

大きなリボン、腰まである長いウィッグ。 ばっちりメイクアップして制服も女性のを着用して。

雄二『上条、今からは明久…ゴホン…ぷりてぃ☆アキちゃんの身体の動きをまねするんだ、それである程度は違和感を消せるはずだ』

秀吉『付け焼き刃じゃが昨日の晩にわしが演技指導を施しておる、なんとかなるじゃろうて』

上嬢「………」

丁度根元の背後辺り…上条からは良く見える位置に移動するぷりてぃ☆アキちゃん。

位置につくと膝を抱えて踞り、地面にのの字を書き始めた。

ちょっと泣いてるようである。

上嬢「……」

アキちゃん「……」の

上条(つーか、なんでそこで男を出撃させんのーーー!?!?)

上条の全く当然のツッコミは、彼の頭の中でのみ響いていた。


根元「…後ろに何かあるのか?」

上嬢(…ぅ…マズイ!!)

上条が背後に集中し過ぎたのがいけないのか、後ろを振り返ろうとする根元。

只今彼の後ろにはいじけている(自分まで女装するはめになるとは思ってなかった為)ぷりてぃ☆アキちゃんこと吉井明久<文月学園校内ランキング女装が似合いそうな男子部門第一位>が居る。

今振り返られるのはまずい。

上条は咄嗟に根元の顔に手を伸ばす。

根元「んがっ!?」

根元の顔を挟むように両手で掴んで無理無理に自分の方へと向かせ、なんとかアキちゃんの存在を知られずに済んだ。

………が、新たな問題が発生した。

根元「き…きみ…」ポッ

両手で挟んで顔が急接近しているキノコヘッドが何やら頬を赤らめているではないか。



上嬢「……ん?」

なんかゴクリッと喉を鳴らす音まで聞こえてくる、あれ?これはちょっとヤバくね?マジで顔近くね?と脳内に緊急警報が鳴り響く。

上嬢(ちょ…誰か!?誰かフォローを!!この体勢は非常に危険ですのことよーーー!?)

咄嗟の判断とはいえこの状況はよろしくない。

このままでは何やら立ち直り不可能な事態に発展しそうな感じである。

雄二『明久、うじうじしてないできっちりサポートしろ!!上条が困ってんだろ!!』

アキちゃん「…は!!」

上条と同じく耳に付けたイヤホンからの声でようやく立ち上がるアキちゃん。

アキちゃん(えっと…フォローフォロー…あの体勢から一 番自然な行動は…)

どうやら上条がピンチだというのは理解出来たらしい 。

アキちゃん(…こうか!?)

即座にアキちゃんは上嬢の行動を促すように次のような仕草をする。

(*`・3・´)チュー

上嬢「……………………………………………………………は?」

雄二『どうした上条、早くアキちゃんの仕草を真似するんだ!!』

康太『………骨は拾ってやる!!』

いやいやいやいやそれは上条さん的に最悪の結末を迎えてしまいますよー!?と内心で全否定する。ちょっと震えながら涙目になってしまうのも、まあ無理も無いだろう。

根元「…そうか…うん」

上嬢「…へ?」

そうこうしている内に根元が上条の腕を掴んで顔から手を離させ、しっかりと両手で握り返して来る。


根元「きみの気持ちは良く分かった、怖がりなのに勇気を出して…って所もすごく可愛らしいと思う」

上嬢(何言ってんのこいつーーー!?)

根元「俺も駄目な奴だな…きみがそんな行動をしないとわからないんだからな」

上嬢(だから何言ってんだこいつはーーー!?)

なんか遠い目をしながらニヒルに決めるキノコヘッドは前髪をファサァッとはらってイケメンを気取り出したりしてる。

見るも無惨な勘違い野郎の完成である。


ガクガクガクガクブルブルブルブル…!!と今まで感じた事の無い程の恐怖に襲われて上条さんちょっとちびりそうな具合だった。

只今の上条の状況を整理するとこうだ。

1.見た目かわいい女の子
2.端から見ると上手く告白出来ずに空回りしちゃってるドジっ子
3.涙目でうつむいてもじもじしながら震えてる思わず守ってあげたくなっちゃう天使みたいな美少女
4.だがしかしちんちんはついている

…つまり、大した事してない癖に目の前のキノコヘッドは陥落寸前なのだ。

流石上条当麻。

一級フラグ建築士の異名は伊達では無い。


上嬢(ひいいぃぃぃぃぃぃぃ!?!?)

まあ、その事実は彼にとって不幸以外の何物でもないのだが。

上嬢『いやだっ!!絶対にいやだ!!上条さんはファーストキッスが女の子じゃあ無いなんて絶対無理だ死んでも嫌だ!!!!』

Fクラスの緊急コミュニケート手段であるアイコンタクトをなんとか使いこなし(事前に教えてもらっていた) 、アキちゃんに代案を要求。

上条さん必死である。


アキちゃん(だ…代案って言われても)

だが咄嗟の機転が利かないおバカなアキちゃんはどうして良いのか解らない。

アキちゃん(う?ん…どうしよ)

雄二『くそっ、後一息なのに何ためらってんだお前ら!!なんでもいいから口説き落とせ、なにがなんでも悩殺しろ!!』

アキちゃん(…悩殺?)

その言葉を聴いた瞬間、アキちゃんの脳裏にある人物が思い描かれた。


アキちゃん(なるほど、そうか!!)



そして、アキちゃんは上嬢に指示を出す!!

アキちゃん『まずは根元君から離れて!!』

ジェスチャーで数歩離れるように伝え、たった今閃いた行動を行わせる為の間を作る。


上嬢(…っ、これで良いのか?)



なんとか根元の両手から逃れて、アキちゃんの指示通りに動く。

近すぎず遠すぎず…絶妙な距離に。

アキちゃん(よし今だ、後は秀吉が合わせてくれれば…!!)

悪友としての秀吉との連携を期待しつつ…アキちゃんは上嬢にアクションを起こさせる行動を行う。


アキちゃん(悩殺といえばエロ、エロと言えば工藤さん!! …工藤さんと言えば……)




アキちゃん(こ れ だ ぁ ぁ!!!!)クワワッ



上嬢「ふぇ?」

アキちゃん、もとい吉井明久は…

自らのスカートを全力でたくしあげた。

ちなみに中身はトランクスである。

上嬢(・Д・)ガビーン

上嬢(…それをやれと? ………俺に?)

雄二『…やれ、これは代表としての命令だ』

上嬢「…ッ!?」

スピーカーからの冷徹な声。

だが、とてもではないが聞き入れられる命令では無い 。

なにが悲しくて男にパンツを見せねばならんのか。

上嬢(流石に俺にも男としてのプライドが…)

激しく今更な自尊心をたてに躊躇う上条。

…だが。

雄二『…馬鹿野郎!! お前には見えないのか!? アキちゃんの…否っ、吉井明久の顔が…!!』

上嬢(顔…? ……っ!?)

アキちゃんのトランクスに集中していた視線を上にずらす。

そこで、初めて気付く。

上嬢(吉…井…!!)

泣いていた。

吉井明久は泣いていた。

歯を食い縛り、眉間に皺を寄せて…。

男として、決して越えてはいけない境界。

それを自ら越えてしまった事への悔しさ。

何故こんな事をしたのかという己への失望。

正気に戻った事で感じる羞恥心。

そして、黒歴史がまた一つ創られた事への絶望が…。

彼の眼から滝のような涙を流させた。

それこそ正に、漢哭きだった。

スカート履いてるけど、漢哭きだった。


アキちゃん(…上条君…後は……頼む…)

吉井明久、社会的に散る。

上嬢(よ…吉井ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?)

康太『………上条…奴の想いを無駄にするな…!!』

雄二『あいつは自分を犠牲にしてまでやったんだぞ…お 前に託す為に、それでも躊躇うのか上条!?』

上嬢「………」

上条は今や完全に真っ白に燃え尽きた明久を見て、己の中のなにかが切れた。



上嬢(…いいぜ、なら…進んでやる)



その眼には…決意。

上嬢(あいつ…吉井が自分を捨ててまで…自分の中の幻想 <男の自尊心>を投げ出してまでやったっていう事は…そうまでして手に入れたい何かがあるって事だろ? きっと坂本にも…ムッツリーニや木下にもある…この試召戦 争になにがなんでも勝ちたい何かが…だったら!!)



その何かの為に、その自分自身のちっぽけな幻想<男の自尊心>をぶち殺す!!



そして、上条当麻は戦友<ともだち>の為にスカートをたくしあげた。


上嬢(木下ぁっ!!)



秀吉(…よし、やるぞい!!)

上嬢『根元君…』

根元「なっ!?」

上嬢『…わたしに…興味、ある?』

根元「ききききょきょっ興味!?」

上条は全力で女の子っぽく…ゆっくりと、表情もしおらしく…上目遣いになるようにしつつ、指でスカートを摘まみあげ、上へと上げていく。

それだけでもう目の前のエロキノコは上条の下半身、 とくに内股に釘付けだった。


雄二『上条…ギリギリの所で一旦手を止めろ…!!』

もう少しで中身が見えそうという所で、雄二の指示通りに止める。

根元「ッッ!!!!」

上嬢『ふふっ…見たくて仕方ないって顔してるね?』

根元「そそそんなことはッッ!?」

上嬢『見たくないの?』

根元「ぅ…っ!!」

上嬢『…いいよ、はい♪』

雄二『今だ上条!! 一気に上げろ!!』

上嬢(…吉井…俺もそっち行ってやる…!!)

根元「…はぅっ!?」

上条はスカートを完全に上までたくしあげ、手で抱くように鳩尾の辺りで抱える。上条的には端を口でくわえれば満点だったがそれをやると秀吉との連携が出来なくなるので辞めておく、代わりに顔を横に反らして横目で視線を流してみたりする。

ちなみに、上条が只今履いている下着は青ピが持参した「男が履いてももっこりしない!!学園都市製ミラクル ショーツ」である。

なので。

根元「」ボタボタボタボタッッ

根元の鼻から紅き血潮が噴き出された。

根元にはかわいい女の子がパンツ見せつけて来ているという認識しか無い。

あえて言おう。

かがくのちからってすげー!!



そして、更に追い討ち。

上嬢『…触って…みたい?』

根元「なん…だと?」

上嬢『見るだけで…満足出来る?』

根元「」

上嬢(…自分で思うのもアレだが、なんという恥女)

秀吉(なんというか…わしもこんな演技をする事になるとはのぅ)

上嬢『どうなの? …正直に言って欲しいな』

根元「触りたいです!!」キリッ

雄二『…あっさり堕ちたな』

康太『………まあ、当然の結果』

雄二『かもな、奴はCクラスの代表に完璧に振られたらしいしな…しかも何も出来ずに』

康太『………恐らく相当いろいろ溜まっていたはず』

雄二『まあそれを見込んでのこの作戦だ…どうやら上手くいきそうだ』

上嬢(なんか…可哀想な奴だな)


上嬢『ふふっ♪ でも今はダメ』

根元「…え?」

上嬢『わたしに触りたいなら…条件があるのよね?』

根元「それは…?」

上嬢『…条件は』

無論、条件とは…Aクラスに挑む事。

普段の冷静沈着な卑怯な策士も、餌に釣られた盲目状態ではまともな判断が出来なかったらしい。

作戦の第一段階、根元の変態スケベ野郎を口説き落とせ作戦は、最後はあっさり成功した。

男はエロの前には無力らしい。正にそんな感想が出て来る結末である。

上条吉井「「犠牲もデカイけどね…orz」」

秀吉「どんまいじゃ」

問題

牛乳の特徴を書きなさい。

白井黒子さんの回答

A.ヒトにとってのカルシウム、脂肪、たんぱく質、必須アミノ酸などの栄養分が豊富に含まれる。 また、水分中に離散している脂肪やカゼインの微粒子が光を散乱させ白く見える。

先生のコメント

正解です。

青髪ピアス君の回答

A.おっぱいが大きくなる。

先生のコメント

そう来ると思ってました。

固法美偉さんの回答

A.たんぱく質、カルシウム、脂肪、ヒトにとっての 必須アミノ酸などの栄養分が豊富に含まれる。 また、水分中に離散している脂肪やカゼインの微粒子が光を散乱させ白く見える。

後、胸が大きくなる。

吹寄制理さんの回答

A.たんぱく質、カルシウム、脂肪、ヒトにとっての必須アミノ酸などの栄養分が豊富に含まれる。 また、水分中に離散している脂肪やカゼインの微粒子が光を散乱させ白く見える。

それと胸も大きくなる。

先生のコメント

凄まじい説得力です。

御坂美琴さんの回答

A.たんぱく質、カルシウム、脂肪、ヒトにとっての必須アミノ酸などの栄養分が豊富に含まれる。 また、水分中に離散している脂肪やカゼインの微粒子が光を散乱させ白く見える。

後、胸が大きくなるというのは完全な迷信。

先生のコメント

こっちもかなりの説得力ですね。

インデックスさんの回答

A.おいしい。 でも毎日パック二本はちょっと飽きちゃうかも。

先生のコメント

んなこと言われても。

上条当麻君の回答

おっぱいが大きくなるって信じてる。毎日二本で目指せ理想のおっぱい。

先生のコメント

………………ん?


今日はここまで、またねー(´・ω・`)ノシ


雄二「さて、作戦の第一段階は無事成功だ、後は同時進行で行っていた作戦第二段階の詰めだけだ」

上条「他にもなんかやってたのか?」

明久「随分手が込んでるね」

雄二「当たり前だろ、今策をこうじないと影響が出てくるからな」

秀吉「うむ?根本を落とすだけでは足りぬのか?」

雄二「ああ、奴が試召戦争を仕掛けるのには変わりないんだが、な」

上条「なんか問題があるのか」

雄二「奴が今Aクラスに宣戦布告すると言ってもBクラ スの連中は聞き流すはずだ」

青ピ「どういうことや?」

康太「………奴には人望が全く無い」

土御門「成る程、つまり奴一人がやる気になっても他がついてこないっていう事かにゃー?」

雄二「そういう事だ」

明久「話はわかったけど何をするの雄二?」

雄二「基本は根本に対してやった事と変わらないな、Bクラスの連中の欲求に揺さぶりをかけている」

上条「……まさか俺の女装写真で釣ってるとか言わねーだろうな」

雄二「惜しい、写真だけは正解だ」

康太「………被写体はBクラスに来ている吹寄制理」

上条「吹寄?なんでまたあいつなんだ?」

青ピ「…カミやん、これ見てみ」つ携帯画像

上条「ん?…ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」

土御門「ねーちんその他の巨乳にも動じなかったカミや んが堕ちる…か、凄まじいカメラの腕だぜい」

明久「どれどれ…っ!? これは姫路さん級ッッ…ふぉぉぉぉぉ ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

雄二「ムッツリーニのカメラの腕があれば普段なんの反応も示さない奴でも簡単に落とせる」

康太「………この程度は基本技術」

青ピ「師匠って呼ばせて下さい」



上条「…くっ、思わず発奮しちまった…成る程な、これををだしにBクラスに発破をかけんのか」

雄二「いや、この写真はただの撒き餌だ」

明久「撒き餌?」

雄二「ああ、Bクラスの奴を焚き付ける本命はこれから送る」

土御門「送るって事はメールかなんかぜよ?」

雄二「そうだ、Bクラスの男子のアドレスはムッツリーニが把握してるからな、それを利用する」

康太「………本来顧客の個人情報は極秘。…だが今回は協力を惜しまない」

明久「…見返りはなんだったのムッツリーニ?」

康太「………秘密」

雄二(…昨日のパンツが役に立ったな、翔子に没収されないように苦労したかいがあった)

康太(………持ち主の特定は完了済み、なかりのプレミア品…本来布そのものには興味はないがこれもまた一興)

雄二「よし、ムッツリーニ…Bクラスの状況は」


康太「………現在特に動き無し、根本もまだ戻ってきていない」

秀吉「うむ?随分と遅いのう、明久達が着替えて戻って来てもう十分は経つのじゃが」

雄二「大方トイレにでも籠ってBクラスの連中をどうけしかけるか考えてんだろうさ…それも織り込んで考えてるから思惑通りではある」


明久「ふぅん、でもそれなら根元君はしばらくBクラスにに戻らないんじゃないの?」

康太「………根本にもメールは送る」

雄二「奴ならそれの意味を理解してすぐに戻る、多少勘ぐるだろうが今の奴は当子ちゃんに首ったけだろうから例え罠だろうと食いつくさ」

上条「………」ゾクッ

雄二「…今がちょうど良いタイミングだな。上条、お前の携帯を貸せ」

上条「…ん、何すんだよ?」


雄二「ちょっとメールを送らせて欲しいんだ」

上条「メールって、さっきのBクラスの奴に送るってやつか?」

雄二「そっちはムッツリーニ辺りに頼むつもりだ、お前の携帯からメールを送るのは一人に対してだ」

上条「…なんかすげえ嫌な予感」


雄二「…早くしろ、さっきの努力が全部無駄になって女装が趣味の変態って事実だけが残っちまうぞ?」

上条「…ちくしょう」つ携帯

秀吉「…鬼じゃな」

土御門「この学校に来てからカミやんの不幸に拍車がかかっててるにゃー」

青ピ「まあ見てる分には面白いんやけどね」

明久「僕でもあそこまでひどい目にはあってないかなぁ…」

秀吉「…正直どっちもどっちだと思うぞい」

雄二「…ん、よしちゃんと登録してあるな」

上条「誰のメモリを探してたんだよ?」

雄二「…送信っと」ポチッ

上条「…送信先どころか内容も確認させてもらえねーのかよ」

雄二「別に大した事じゃない、ちょっとFクラスに今すぐ来いって送っただけだ…携帯返すぜ?」


上条「…まあ、誰かわかんねえけどそれだけなら…………」 カチカチ




送信メール



to 吹寄制理

本文

おっぱいが揉みたいので今すぐFクラスに来てくれ。

上条「」



上条「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!? なんてもん送ってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

雄二「俺に突っ掛かってる時間があるのか上条?」

上条「あぁん!?」

雄二「文句は後で聞いてやるから、…ほら来たぞ」

ガラッ!!

吹寄「上条……貴様という奴は!!!!」クワッ

上条「げぇっ!?もう来た!!」ビクッ

吹寄「一体どういうつもりでこんなメールを寄越したかきっちり説明しなさい!!ふざけてるの貴様!?」

上条「い、いや違うんだ吹寄、これは…!!」ワタワタ

雄二「上条!?だからあんなメール送るなって言ったんだ!! 揉みたいなら他にも方法はあっただろ!!」

青ピ「そうやでカミやん!!いくらなんでも学校で発奮したらあかんて!!」

上条「ちょお!?!?」

吹寄「……」ギロリ

土御門「まったく、写真で満足出来ないからってこれはないぜよカミやん」

吹寄「…写真?」

青ピ「これや、はい」つ携帯画像


上条「あっ」

吹寄「…これ、撮ったのは?」

一同「「「上条くんです」」」

上条(´・ω・`)

康太「………ちなみに写真を見ていた時の反応がこれ」

『上条「ん?…ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」』

吹寄「……………」

上条「」\(^o^)/オワタ

上条「いやいやおかしいですよね上条さんが撮ったならなんで青ピの携帯から画像見てんのとかそもそもムッツリーニがなんで俺の発奮映像を都合良く撮ってんのとかいや確かに発奮したのは事実だから強くでれませんよねもうこうなったら何言っても無理ですか無理ですよね無理に決まってますね不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダッシュ!!

吹寄「このケダモノ野郎そこに直れ馬鹿者が!!だから逃げるな貴様ーーーーー!!」タタタッ

上条「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」ウルウル


雄二「よし、上手くBクラスからあの女子を離れさせる事が出来たな、上条がボコボコにされている間に最後の作業に入るぞ」

明久「雄二って本当に味方に優しくないよね、感心するけどまったく尊敬出来ないや」

青ピ「ここまで人間を道具扱い出来る奴も中々居ないんとちゃう?」

土御門「…中々の逸材なのは確かだにゃー」

秀吉「お主らも同罪じゃろうて」


康太「………Bクラスは現在自習中、それ以外は何も無い 」

秀吉「わしらもそうじゃが今日もいきなり自習じゃな、 …例のハッキングの件が片付いていないのかの?」

土御門「………」

雄二「だろうな、だが問題はないだろう、短期留学生が居る状態で召喚許可を出さないって判断は下せないはずだ…流石に初日のエラーは治ってるだろうしな」

明久「なんで留学生が居ると大丈夫なの雄二?」

雄二「簡単な事だ、仮にも学園都市と共同のプランだからな…この学校の目玉である試験召喚システムが作動出来ませんじゃ文月学園の面子は丸潰れだし学園都市もわざわざ外の学校に能力者を出向かせた意味が無くなるだろ? だから多少無理にでも試召戦争はやって貰わないと困るはずさ」


秀吉「ふむ、つまりわしらが戦争を起こすのは大歓迎という訳じゃな」

明久「短期留学生が居る間に限り三ヶ月ルールが解除っていうのも…僕らのクラスが一番戦争を起こしそうだからなのかな?」

雄二「間違いなくそうだろ、ババアの予測通りってのは気に食わねぇが、まあそれは良いだろ」

雄二「さて、無駄話もここまでだ…ムッツリーニ、準備はいいか?」

康太「………いつでもいける」


雄二「…わかった、ならすぐに送信してくれ」



康太「………了解」

雄二「よし…後は待つだけだ、Bクラスの監視は常に頼むぞ」




-男子トイレ個室内-

根本「…Aクラスに挑む、か…さてどうするか」

?♪

根本「ん、メールか」

[画像]

本文

Aクラスに勝てたら見せてくれるらしいぞ!!

by根本

根本「…ゴクリッ…なんだこれは?…一斉送信か、何故俺の名前が………」

根本「…いや、成る程…これなら」

根本「…どこの誰かは知らんがナイスアイデアだ、快く使わして貰うぞ!!」

※根本、精神的に盲目状態中。

ーBクラスー

根本「よく聞け皆!! これからAクラスに対して宣戦布告をする!!」

ざわざわ…

Bクラス女子1「ちょっと待ちなさいよ、いきなり試召戦争なんて…!!」

Bクラス男子1「ちょっと黙ってろ女子1!! …根本、1つだけ聞かせろ……あのメールは真実か?」

ざわ… ざわ…

根本(…女子にはメールは届いていない…か…だが男子には全員送られているらしいな)

Bクラス男子2「どうなんだ根本!!」

Bクラス男子3「はっきりしてくれ!!」

根本「…本当だ」

Bクラス男子一同「「「「……ッッ!!」」」」

Bクラス女子一同「「「「………???」」」」

根本「敢えて言おう!!」

おっぱいであると!!

Bクラス男子一同「「「「おおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」


( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!!

おっぱいの為に戦場を駆ける哀・戦士、誕生。



ー再びFクラスー

明久「…うわぁ」

雄二「…流石にこんなあっさり嵌まるとは思わなかったな」

秀吉「…成る程のう、なぜ上条を使ってあの吹寄という者をBクラスから離れさせたかようやくわかったぞい、あの場に居たら根本ではなく本人に真偽を聞き出す じゃろうから離れさせる必要があったのじゃな?」

雄二「正解だ、上手く行くかどうか不安はあったがな」

明久「女子には何もしなくて良かったの?」

雄二「ああ、男子だけでも十分だからな…さて、後は座して結果を待つのみだ」

康太「………情報収集開始」

問題
戦国時代の三武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らを謳った句で、豊臣秀吉は「鳴かぬなら 鳴かして見せよう ホトトギス」、徳川家康は「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」、それでは、織田信長を歌った句を書きなさい。

御坂美琴さんの解答。

A.「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

先生のコメント。

正解です。流石に簡単でしたね。

インデックスさんの解答。

A.「なかぬなら たべちゃうんだよ ほととぎす」

先生のコメント。

やめたげてください。

上条当麻君の解答。

A.「鳴かぬなら いいぜ? まずはそのふざけた幻想(ホトトキ ゙ス)をぶち殺す!!」

先生のコメント。

せめて俳句の形にしましょうか。

姫神秋沙さんの解答。

A.「鳴かぬなら 空気扱い されちゃうよ?」

先生のコメント。

あなたは泣いても良いと先生は思います。

行間in理事長室

『理事長、たった今試験召喚戦争を行うクラスが出たようです』

『ん…そうかい、仕掛けたのは二年のFクラスかい?』

『いえ…BクラスがAクラスに仕掛けるみたいです』

『…そいつは意外だね、わたしゃてっきりFクラスが真っ先に動くと思ったんだがねえ。…それで、召喚システムの方はどうさね?』

『今のところ問題ありません。先日ハッキングを受けた際に変更されてしまった部分も既に調整が済んでいます』

『システムは問題無し、か…』

『…結局ハッキング先の特定は失敗しました。相当念入りに痕跡を洗ったのですが…』

『だろうね、私が“奴”なら特定されるような情報を残すようなヘマは絶対にしない者に調べさせるしね』

『はあ、…?』

『まあ良い、取り敢えずまた何かあれば報告しておくれよ』


『では、さっそくなのですがBクラス男子の様子がおかしいです』

『どうおかしいんだい?』

『おっぱいおっぱい言ってAクラスの女子を怯えさせてます』

『…………』

『いかがしましょう?』

『………この学園の男子ってのは本当にバカしかいないねぇ……はぁ……ちょっとお灸据えてやらにゃならんかね』

『どのように?』

『Bクラス男子だけダメージフィードバックを付加しとくとしようかね、Aクラスの得点でのダメージは相当キツいハズだよ』

『鬼ですか貴女は』

『わたしゃまだ覗かれた恨み忘れてないもんでね』

『…………』

『……なんだいその目は』

『……いえ、ではそのように設定しておきます……他に何かあれば報告しますので』

『ああ、よろしく頼むよ』

…………

『…全く、面倒ったらありゃしないね………学園都市からのハッキング…それに禁書目録か』

『…“世界”ってやつはよほど気に食わないらしいね、私が作ったシステムが………ふん、困ったもんさね全く』



-再び冒頭、午前10時-

Aクラス女子1「…くっ!?」

幾何学的な紋様が辺りに浮かぶ。

Aクラス女子2「きゃっ!?」

入り交じる怒号…鳴り響く金属音。

Aクラス女子1「数が多い、このままじゃ…!!」

非情な刃が肉を裂き、血を吹き出させる。

Aクラス女子3「下がって、試獣召喚<サモン>!!」

それは人と人が命を投げ出すような物ではない。試験召喚獣と呼ばれる…自在に操れる自らの分身同士の戦いだ。

自身が傷つく事のない…安全な中での殺し合い。

Aクラス女子4「きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」

全ては幻想<ツクリモノ>。

だがそれは、戦争だった。

Aクラス女子4「せ…戦死!?」

西村「………」

Aクラス女子4「ひぃっ!?」

争う理由があるから、それは起こる。

相手を蹴落としてでも…欲するモノがあるから、人は戦う。

西村「戦死者は補習!!」

地べたに這いつくばるのは己かもしれない、何もかもを失うかもしれない危険を背負ってでも。

Aクラス女子4「嫌ぁぁぁぁぁぁ!?鬼の補習だけは嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

戦いは人を強くする。

背負うモノが大きければ…

Aクラス女子1「…くぅ、なんなのよこいつら!?」


目指すモノ(乳)が大きいから、戦う。

人は…否、雄<オトコ>は。

Bクラス男子1「おっぱい!!(陣形が崩れた、今の内にたたみかけろ!!)」

Bクラス男子2「おっぱい!!(了解、こちらの連携は絶対に崩すな!!)」

Bクラス男子3「おっぱい!!(僕達は負けない…!!負けるわけにはいかない!!)」

Bクラス男子4「おっぱい!!(そうだ、俺は…俺達は!!)」

それを目指す。

Bクラス男子一同「「「おっぱい!!!!(吹寄さんのおっぱいを見る!!!!)」」」

例え、死して骸に成ろうとも。

乳躍る天界へと赴かん。

根本(…当子ちゃん、か…友香に見放された今、彼女だけが…)

吹寄(…なにか…寒気がするわね…というか何なのこの男子達の気持ち悪い雄叫びは?)

Bクラス男子達「「「おっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」」」

願いは…想いは

雄<オトコ>を前へと前進させる。

戦って…闘い抜いたその先にある希望<おっぱい>を手にする為に。

雄達は、勇者になる。

翔子「………開戦から30分、現在の状況は?」

優子「現在、愛子が指揮する部隊がA・Bクラス間の廊下で敵の大隊と交戦中…どうやら押されてるらしいわね」

翔子「………そう」

久保「…工藤さんの部隊だけでは防衛線を突破されかねないか、僕としては増援を送る必要があると思うのだがどうかな?」

翔子「………わかった、優子…お願い」

優子「了解よ、Bクラスなんかに舐められても癪だからね…さっさと終わらせなきゃ」


翔子「………それと、学園都市組の子を何人か連れて行って」

優子「あれ、良いの代表?このBクラス戦はFクラスが絡んでる可能性があるって言ってたのに」

久保「Fクラスか、代表の坂本君からしてみれば僕らの戦力は把握しておきたいだろうからね」

翔子「………問題無い。むしろ授業の一環である試召戦争を短期留学生が経験しない事の方が問題になる」

久保「ふむ、当然の理屈だね」

翔子「………それに」

優子「それに?」

翔子「………全力を出しきって、全ての策を出し切ってからFクラスが負ければ、雄二もきっと結婚してくれる」

優子「………」

久保「…成る程、言い訳をさせないように、手の内を全て見せた上で坂本君に勝ちたいんだね」

翔子「………だから、出し惜しみはしない」

優子「…まあ、いいか。それで誰を連れて行けば良いの?」

翔子「………固法さんと婚后さん…それと黒子ちゃんを連れて行って」

久保「残りの二人は?」

翔子「………別動隊。久保君が指揮して直接Bクラス代表を仕留めて欲しい」

久保「了解だ、では早速行動を開始するとしよう」

優子「こっちもさっさと行かなきゃね」

翔子「………頑張ってね」


ー廊下(最前線)ー

愛子「うーん、ちょっとマズイかな?」

Bクラス男子5「おっぱい!!(敵の戦意は下がっている、 今の内に畳み掛けるんだ!!)」

Aクラス女子5「うぅ… 何なのよこいつら…」

Aクラス男子1「だ…駄目だ…勝てる気がしねぇ」

Aクラス男子2「くそ…なんてやらしくて真っ直ぐな眼をしてんだ…!!」

愛子「マズイなぁ…うーん」


優子「愛子、増援に来たわよ!!」

Bクラス男子達「「「っ!?」」」

光子「ふふん、ようやくお披露目ですわね」

Bクラス男子5「おっぱい!!(ちぃ、増援か!!)」

固法「張り切ってるわね婚后さん、でもあんまり無理しちゃ駄目よ?」

Bクラス男子6「ナイスおっぱい!!(学園都市の奴らか!?)」

光子「…な、なんか気持ち悪い方達ですの」ゾッ

固法「そうねー、まあ気にしたら負けじゃないかしら? 」

光子「…何故固法さんはそんなに平気そうにしてられますの?」

固法「ん、まあ…ああいう視線には慣れてるからかな?」

光子「あんまり慣れたいとは思いませんわね…」

愛子「やっと増援かぁ、本気で補習室行きを考えてた所だったよ、ありがとね」

優子「愛子にしては随分弱気じゃないの、そんなにマズい状況だったの?」

愛子「かなりね、戦死者も大して居ないし皆点数もそれ なりに残ってるけど、相手に気圧されて士気がだだ下がりだったからねー」

優子「成る程、士気を下げてる原因っていうのが…」

Bクラス男子7「ちっぱい!!(Aクラス点数上位者か…!!)」

Bクラス男子8「ちっぱい!!(だが…数で攻めれば!!)」

優子「……」ビキビキ

愛子「失礼だねー、これはこれで需要あるのにさあ」

優子「先生、Aクラス木下優子…召喚します」

小萌「あ、はい承認します!!」



優子「…試獣召喚<サモン>」

カッ!!

Bクラス男子8「ちっぱ…ぎゃあああああああああああ ああああああああああああああああああああああああ あああああ!!?」

愛子「優子!!そっちは召喚者だよ!?何してんのさ!?」オロオロ

Bクラス男子8「ち…ちっ…ぱい…(ぐふっ…)」バタリ

優子「…ふぅ、本当に召喚獣が人に触れられるのね知らなかったわー」シレッ

優子(獣)「………」ガスガスガスガス…!!

小萌「ああ駄目ですよそれ以上は死んじゃいますう!?」オロオロ

優子「…チッ、すいませんでした、じゃあ私は補習室に行きますね、ルール違反で戦死ですから」スタスタ

愛子「こ…怖いなーあはは」ブルッ


Bクラス男子7「くそっ、だがまだだ!!せめて学園都市からの子だけでも…!!先生、召喚します!!」

小萌「…ん?」

黒子「……んん?」

Bクラス男子7「先生!!承認をお願いしますってば!!」

黒子「その前にちょっと良いですの? 先程までの気持ち悪い叫び声はどうしましたの?」

Bクラス男子7「は?…ああうん…………ハァ…」ジー

黒子「……固法先輩ちょっと来て下さいましー」

固法「何かしら?」

Bクラス男子7「ナイスおっぱい!!(なっ!?助太刀を呼びや がったな!!)」

黒子「………なら婚后さんはどうですの?」

光子「何かご用ですかしら?」

Bクラス男子7「おっぱい!!(ちくしょう、Aクラスの奴に連携されたら…!!)」

黒子「………」

Bクラス男子7「なんだよ」

小萌「あのすいません先生もその判定に入ってるんでしょうか?」

Bクラス男子7「へ?」

愛子「あっ高橋先生!!」

Bクラス男子7「おっぱい!?(何っ!?)」クルリ

愛子「嘘だよー」

Bクラス男子7「………ちっぱい(なんだ嘘かよ)」

小萌「…………」


Bクラス男子7「先生、召喚しますってば」

小萌「………召喚を承認します」ウルウル

Bクラス男子7「ああ、はい 。…試獣召喚<サモン>!!」

黒子「…試獣召喚<サモン>ですの」

カッ!!

白井 黒子 化学 526点

Bクラス男子7「ごひゃ…!?」

固法「流石白井さん、大能力者<レベル4>にもなると相当な点数ね」

光子「まあまあですわね」

愛子「理系が得意って話だったけど凄いなぁ…装備は… なんかムッツリーニ君を無茶苦茶豪華にした感じだね ー」

黒子「その説明は何故か不愉快ですの」

Bクラス男子7「くそっ…だが、只では殺られるかよ!!」フ ゙ンッ!!

黒子「…ん」

黒子(獣)「デスノー」シュン

Bクラス男子7「ッ!?消え…!!」

黒子「後ろですの」

ガスッ!!

Bクラス男子7「が、がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!???」

黒子「ん…痛覚がリンクしてますの?」

小萌「………あれ?そうなんですかね、ちょっと確認を」prrrr …

小萌「…もしもし、ちょっと確認したいことがー……はい、そうです、はぁ…なるほどわかりました」

小萌「Bクラスの男子ちゃんだけお仕置きの意味を込めてダメージフィードバックが接続されているそうです」

黒子「……ほほう」

Bクラス男子7「刺された!?刺されたぁ!? 痛い痛い痛い痛 い…!!!!」ジタバタ

黒子「ふむふむ、成る程ですの」

黒子(獣)「……」ニタァァ…

ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクッ……

Bクラス男子7「」ビクンビクンビクンビクン…

黒子「…わたくしは成長期ですの。…というか胸なんて飾りですの」ケッ

黒子(獣)「…ペッ」、

光子(…実は気にしていたんですわね)

固法「…召喚獣がミンチに…」ウプッ




……………

久保「防衛線は維持出来ているな、僕達も出撃しよう」

禁書「わかったかも」

美琴「了解よ」

久保「作戦は事前に伝えた通り、単純な突貫だ。君達の戦力ならそれで十分に目的を達成出来るはずだ……さ て、行こうか」

Bクラス男子9「おっぱい!!(来たぞ、学年次席の久保だ!!) 」

Bクラス男子10「おっぱい!!(なんとしてでも仕留めろ!!奴を倒せばAクラスの士気は必ず低下する!!)」

Bクラス男子11「おっぱい!!(連携を組め!!奴に攻めさせ る隙を与えるな!!)」

美琴「…なにこれ」

禁書「…気持ち悪いかも」


久保「ふむ、やはりすんなりとは通してくれないか…… 試獣召喚<サモン>!!」

カッ!!

久保「ここは抑える、君たち二人は先に行け」

美琴「了解、行くわよ!!」

禁書「う、うん!!」

Bクラス男子12「ちっぱい!!(そうはさせん!!)」

美琴「…」ピクッ

Bクラス男子13「ちっぱい!!(ここは通さん!!)」

美琴「……なに?」ピクピクッ

美琴「………それ私の事?」

禁書「みこと、かおがすごく怖いかも」

美琴「……」

なにそれ馬鹿にしてんの?

つかなんであんたらなんかにんな事言われなきゃいけないわけ?


Bクラス男子14「ちっぱい!!(よし、回り込んで包囲するぞ!!)」

うっさい黙れ。

禁書「みこと、囲まれちゃうよ!?」

Bクラス男子15「おっぱい!!(こっちの娘は任せろ!!)」

…ん?

Bクラス男子16「おっぱい!!(いいか、決して連携はさせ るなよ!!)」

ちょっと待って。

私は?

Bクラス男子達「「「ちっぱい!!」」」

……じゃあこの子は?

禁書「ふぇ?」

Bクラス男子達「「「おっぱい!!」」」

…なんだと?

………な…ん…だと?

禁書「えっ…なに?」オドオド

美琴「…いやいやいやいやちょっと待って?」


美琴はふらつく頭を押さえながら、たった今確認した事に思考を巡らせる。

美琴「……」チラリ

禁書「…?」

…いや、まさか。

だってどう見ても私より幼く見えるじゃん。

身長なんか10cm位私のが高いわよ?

…………え?

禁書「…なんでわたしのむねを見てるのみこと?」


……小さくは、ない?



…同じ位、か?

禁書「ねえ、なんで近づいてくるのかな?」タジッ

にじり寄る美琴の異常な雰囲気に気付いてインデック スは後ろに下がろうとする。

が、しかし。

Bクラス男子達「「「おっぱい!!」」」

禁書「…ひっ」ビクッ

下がろうにも変態が邪魔で下がれない。

禁書「うぅ…ど、どいて…」

嫌な予感全開な状況から脱する為に怯えながらもなんとか声をあげる。

しかし。

その瞬間に、彼女の胸はふにゅん、といった感じに背後から鷲掴みにされた。

禁書「きゃぅっ!?!?」

美琴「………」

禁書「み、みこと!?」

自身の胸を触る人物を確認したのも束の間、ふにふにーー!!と容赦なく弄り倒され始めた。

禁書「あっ、みゃう、や…ふぇ…きゃう!?」

戦場になんか悲鳴っぽいようななんかピンク色な感じの声が響いて辺りはもう釘付けである。

Bクラス男子達「「「……………オッパイ(…ゴクリ)」」」

脳みそに必死に記憶させるBクラス男子の面々。

唖然とするAクラスのメンバー。

黒子J(´A')し

遠巻きにそれを目撃して絵文字化する黒子。

久保「…」クイッ

無反応の久保。

美琴「……………………」ムニムニモニュモニュ

周りの注目なんぞ糞食らえな具合にひたすら乳を揉む美琴。

…暫くそんな状態が続いてから、ようやく美琴はインデックスを解放した。

禁書「…あぅ……」ヘタリ

美琴「……………」ガクッ

そして、二人して床に突っ伏した。

インデックスは顔を真っ赤にして。

美琴は、顔を真っ青にして。

美琴「……負け…た」

美琴「私より…大きい…」

その瞬間。


御坂美琴は自身ではどうにもならない敗北感と、絶望を味わった。

勝っていると思っていた。

負けているはずがないと、信じていた。

だが実際は?

…負けたんだ。

ミリ単位とはいえ、負けた。

分かるだろうか?

負けると思ってなかった相手に負ける悔しさが。

分かるだろうか?

あとほんの少しなのに、敵わないという事実が…どんなに非情か。

…分かるだろうか?

努力ではどうにもならない事が…どんなに残酷か。

あと少し。

…あと少しなのに。

ん……あと少し?

美琴「ちょっと待て」

美琴「私は?」

Bクラス男子達「「「ちっぱい」」」

美琴「…この子は?」

禁書「…………」

Bクラス男子達「「「おっぱい」」」

美琴「……なにそれ」

禁書「えーと、つまりあんまり変わらないのになんで呼び方が違うのかってことかな?」

美琴「うん」

禁書「…すごくどうでもいいかも」

Bクラス男子達「「「おっぱい(ミリ単位でも仕分けは大事だろうが)」」」

久保「くだらないなまったく」

美琴「…もういい。試獣召喚<サモン>」

カッ!!

美琴「変態はぶっ潰す」クワッ

みこ獣「フニャ!!」

御坂 美琴 物理 819点

美琴「殺れ」

みこ獣「ニャー!!」

キィン!

┣゙ゴォォォッッ!!!!

Bクラス男子12「ちっぱ…がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」

久保「超電磁砲か、一撃で召喚獣を吹き飛ばしたな」

美琴「次」

みこ獣「ミャー!!」

キィン!

┣゙ゴォォォォォォッッ!!!!

Bクラス男子13「ちちちっぱ…ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!」

禁書「あの威力ならまとめて倒せるのにわざわざ一人づつ倒してるんだよ…」


久保「…よほど気にいらなかった、いや…あれは八つ当たりたりだね」

美琴「…次」

みこ獣「ニャッ!!」

キィン!

┣゙ゴォォォォォォ!!!!

Bクラス男子14「ひぃぃちっぱいおっぱ…ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」

※ちなみに召喚獣の特殊攻撃は召喚獣にのみ影響があります。なので超電磁砲を連発しても建物等は破壊されません。あしからず。

久保「…インデックス君、キミは先にBクラスに行って代表を撃破してくれ」

禁書「ふぇ?」

久保「僕も行きたいが御坂君を見ていないと危険そうだからね、すまないが頼むよ」



禁書「う…うん、わかったかも」



久保「…Bクラスの教室内に居る教師は英語の担当だ、 キミなら一人でも問題ないだろう、さあ」

禁書「うん」タタタ…

美琴「ほら、次、速く召喚して殺られに出てこい変態共」スタスタ

ドゴォォ!!

ワーワーギャーギャー!!

久保「…女性というのは大変だね、理解出来ないよ」ヤレヤレ

禁書「んと…ここがBクラスかな?」

インデックスはBクラスの前までたどり着くと、一旦足を止めて間違いないか確認をする。

禁書「ん…あってるかも」

教室の引き戸に手をかけて少しだけ開く。

だがこの学校では扉を開くたんびに衝撃を受けている気がするので慎重になる。

禁書「………」

こっそりと中を覗くインデックス。

瞬間、インデックスは自身の予感が当たっていた事を理解した。


Bクラスの教室の中では、パンツ一丁で正座している男子数名。

そして、彼らを囲うように立つ鬼…もとい女子一同。

禁書「じゃ…じゃぱにーずいじめなんだよ!!」ゴクリ

どこぞのテレビドラマ辺りから仕入れた情報を引っ張り出して来てそんな事を宣う。

禁書「初めてみるけれどちょっとこわいんだよ…」

ごくり、と冷や汗を流しながら息を飲んでいると、インデックスに気付いた一人が話しかけてきた。

Bクラス女子1「Aクラスの子?もうここまで来たんだ ?」


禁書「う…うん、そうなんだよ」



その場の空気に呑まれて怖じけづくインデックスだが 、この場に赴いた目的は把握している。

禁書「えと、ちょっとそんな空気でなくて言いづらいけれど勝負なんだよ!!」


Bクラス女子1「ああ、試召戦争ね?…吹寄さーん!!」

吹寄「何…っと、あなたは…そっかAクラスだものね、たしか」

禁書「……?」


吹寄「ごめんなさいちょっと立て込んでて失念していたわ、えーと…こっちの代表を倒しに来たのよね?」


禁書「うん、そうかも、お取り込み中なのかな?」


吹寄と会話しながらちらりと正座させられている男子へ目を向ける。

吹寄「ちょっと…ね、人の知らない所で馬鹿な事言っていたゴミの処分をね」

禁書「…ひっ」

吹寄から立ち昇るどす黒い気配を察知して思わず怯む 。

ヤバい。

これはヤバい…!!

なんか2?3人位ならサクッと殺しそうかも!?とか感じていたが口には出さない。こわいから。


吹寄「…ふぅー、とりあえず説明だけはしないとね、クラスの女の子達にも迷惑はかかっているんだし」

禁書「…説明?」

吹寄「簡単に言うとクズが馬鹿を煽動して起こした戦争だから私達はもう止めるって事よ」

禁書「ふぇ、やめる?」

吹寄の説明はこうである。

男子がおっぱい!おっぱい!言ってるのを不審に思った女子達が一部の男子を問い詰める。

頑なにおっぱい!おっぱい!としか言わない男子達だったが、少数のリア充達が彼女を通して情報が漏洩。

情報が吹寄の耳に入り、吹寄を中心とした女子達が反旗を翻す。←リア充事変。

まずは教室にいる変態を駆逐(根本含む)し、そこでインデックスが到着した。

Bクラス男子「…オッパイ…オッパイ…!!(ちくしょう…リア充共め…!!)」

Bクラス男子「オッパイ…(俺達の希望が…くそ)」


吹寄「…貴様らいい加減にそれ止めろ、胸なんか見せる訳ないでしょ」

Bクラス男子達「…え?」

吹寄「見せないわよ、何信じられないって顔しているの 」

根本「………」

Bクラス男子達「…根元ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ ぉぉぉぉ!!!!」

根本「ちょ、待て説明させてくれ!!」

Bクラス男子「説明だと!? こっちは貴様に聞きたい事は1つだけだ!!」

Bクラス男子「…本当に…嘘だったのかよ…?」

Bクラス男子「おっぱいは、夢でしかなかったのかよ… 本当に!?」


根本「…すまない」

Bクラス男子達「「「「………………………orz」」」」

チクショウ…チクショウ……orz

…グスッ…ウゥ…オッパイ…orz

吹寄「………」ゾゾゾッ

禁書「ものすごい落ち込みっぷりかも、そして凄まじく気持ち悪いんだよ」

吹寄「…とまあ、こんな具合だからAクラスとの試召戦争は中断って事にしてもらえると嬉しいんだけど」

禁書「うーん…それはわたしが決める事ではないかも」

翔子「………構わない、これで終わりにする」

禁書「しょうこ? あれ…どうしてここにいるの?」

翔子「………この教室以外のBクラスの生徒は全滅した。 ………なのに動きが無いから様子を見に来た」

久保「本来は代表自ら前線に出るのはいただけないが… どうやら試召戦争どころではない様子だったからね、でばって来ても問題無いと判断した」

吹寄「学年主席と次席が揃って来てくれたのね、すんなり事が進みそうでなによりだわ」

翔子「………そう」

久保「ふむ、その言い方だと何かあるように聞こえるんだが」

吹寄「そう難しい事ではないわよ、ただそこのゴミを処理してもらいたいだけだから」

禁書「ごみ処理?」

吹寄「そう、早い話がうちの代表のゴミを召喚獣同士の戦いで叩きのめして、その上でクラス設備に関して譲歩してくれないかしら?」

久保「…それだとこちら側にはメリットが無いと思うが?」

吹寄「そうね…ならこれをAクラスに必要量進呈するわ 、はい」

久保「…妙に薄い本だね、ふむ“オレの三下がこンなに逞しい訳がねェ”…か」

パラパラ…

久保「…成る程、承諾しよう」クイッ

吹寄(…土御門から聞いてはいたけどホントに承諾するとは)

禁書「…しょうこ、あの本ってなにかわかる?」

翔子「………知らない方が良い」

吹寄「さて、話は纏まったわね…覚悟は良いかしら生ゴミ」

根本「…くっ」

吹寄「直接断罪するのはちょっと変態に触れたくないって理由から却下されていて良かったわね? 召喚獣が攻撃された事から来るフィードバックなら痛みも軽減されるし」

吹寄「…まあAクラスの人の点数で攻撃されたら痛いじゃ済まないかもしれないけどね」ニコリ


久保「…そういう事か、ならインデックス君がやはり適任だね」

禁書「わたし? うーん…わかったかも、えと…試獣召喚< サモン>!!」

インデックス 英語 1003点

根本「」

吹寄「召喚獣はあの子のいつもの姿なんだ?」

翔子「………白い修道服」

久保「流石に千点越えは初めて見るね…やはり凄いな」

吹寄「じゃあ戦って貰いましょうか、生ゴミも一応抵抗しても良いわよ? 億に一位の確立で勝てるかもしれないから頑張れば?」

根本「く…どうしろって言うんだこんなの!?」

そう言いながら根本は自身の召喚獣を動かして、インデックスの召喚獣を攻撃する。

だが。

禁書「ん…と、“鉄壁”」

インデックスはその言葉で自身の召喚獣に備わる特殊な能力を発動し、根本の召喚獣の一撃を弾き返す。

根本「なっ、攻撃が効かないのか!?」

禁書「そのくらいの点数の攻撃は通らないかも」

根本「…超能力…いや、腕輪の能力か!!」

禁書「うん、いっぱい点数取ると使える見たいだね、せんせいは被ダメージカットの能力って言ってたんだよ」


インデックスの召喚獣がその武器である分厚い本を構え、無造作に根本の召喚獣の脳天へ叩き込む。

それだけで、勝敗は決した。

Bクラスに根元の断末魔と、赤い大輪の花が咲いた。



吹寄(…うわぁ)

吹寄はちょっとだけ後悔した。 暫く肉は食べられるそうにない、と思いながら。

これにて、A・Bクラスによる試験召喚戦争は終結した 。 後に残ったのは哀しき非リア充達の無念だけだった。


-Fクラス-

明久「………」

秀吉「…酷いのう」

康太「………とりあえず情報は集まった、作戦は成功」

雄二「だな、学園都市の連中が前面に出ていて助かった 」


明久「雄二ってホント鬼だよね、こんな惨劇の引き金引いておいて言う事それだけなんだもん」

雄二「勝つ為に非情になるのは当然だろ」

瑞希「…明久君達、また何かしてるんですか?」

明久「ナイスおっp…ゲフンゲフン姫路さん? どうかしたの?」

秀吉「明久、訂正が遅すぎるぞい」

明久(しまったああああああああ!?)

瑞希「………明久君、そういうのは人前じゃいけないと思います!!」

明久「ちちちっぱい!?(どどどどどうしよう秀吉!?)」

秀吉「……明久、わしはそれになんて反応すればいいのじゃ」

美波「…アキのスケベ!!」

明久「美波まで!? これはついというかなんという肩が捻れるように痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」メキメキメキメキ…!!

美波「な ん で !!私には普通に喋ってくるのよぉぉぉぉ ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ギリギリギリギリ!!

明久「いや言わないようにしただけでぎゃああああああああああああああああああああああああ!?!?」バキバキバキハ ゙キ!!

雄二「やれやれ、騒がしいやつらだ」

翔子「………雄二」

雄二「なんで居る。ついさっきまでBクラスに居たやつがなんで居る」

翔子「………喋り方が普通」

雄二「何が言いたい」

翔子「………おっぱいって言わないの?」

雄二「」

翔子「………確かめないと言えないなら」グイ

雄二「やめろオレの手を無理矢理胸に持ってこうとすんな!! ……わかった言う、言うからマジでやめろおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい!!!!」

翔子「………雄二のえっち」ポッ

雄二「お前が言わせたんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

上条「…吹寄にボコボコにされて気絶していたんだが教室に戻ると絶叫がこだましているとかどんな状況だよ」

秀吉「む、戻ってきたか上条」

上条「木下、なんなんだこれは?」

秀吉「…色々とな、とりあえずBクラスの事は一段落したぞい」

上条「…そっか、もう終わってたのか、そっかそっか」スタスタ

秀吉「どこへ行くのじゃ?」

上条「…いや、ちょっと幻想をぶち殺しに」

秀吉「…?」



-Bクラス前-

根本「…やれやれ、酷い目にあったな」

根本「だがまあ良いとするか…負けはしたが上嬢くんの条件は満たしたからな」

根元「勝て、とは言われて無い…挑めとは言われたがな、ふふっ」ニヤニヤ

根本「さて、上嬢くんは何処にいるんだろうな…さっそく約束を」

上条「おーい!!」タタタッ

根本「…? なんだお前は?」

上条「さっき会ったろ? 上条だよ」

根本「は?」


上条「あー…わかんねえか、ならカツラだけ被るか」スポ



上嬢「ほれ、これでわかったろ?」

根本「えっ」

上嬢「まあ、こういう事ですよ、おけー?」

根本「…か、上嬢くん?」

上嬢「はいはいショックなのはわかるから事態を理解してくれな? つまり俺はおとk…根本「なんで男装なんてしているんだ…?」

上嬢(…こいつ!認めない気か!?)


上条「…ふぅ、OK了解だ…ならちょっとついてこい」グイ…スタスタ

根本「な…なんだ?」

上条「約束は守ってやる…認めないなら無理矢理解らせるだけだ」スタスタ

根本「…トイレ? …まさか!?」

上条「いいから入れ、見たかったんだろ?」











-暫くお待ち下さい-










上条「…ふぅ、またつまんねー幻想を殺しちまったな…」 スタスタ





根本(゚A゚)…ツイテタ




根本(゚A゚:゛



根本(゚A.:¨



根本(゚:.¨´



・¨’¨




根本、散る。




青ピ「という訳で、僕らの短期留学も折り返しの後半戦っつう訳で特別コーナーやね」

上条「……質問しろ?お便りとかきたやつでQ


三バカ<デルタフォース>の無理矢理でも質問しろのコーナー

青ピ「という訳で、僕らの短期留学も折り返しの後半戦っつう訳で特別コーナーやね」

上条「……質問しろ?お便りとかきたやつでQ&Aじゃいの?」

土御門「にゃー、今回はてきとーに電話して無理矢理色々と質問を捻り出させるからお便りとか関係ないにゃー」

上条「…無理矢理って、そんな簡単に出てくるのか?」

土御門「出て来なくても無理矢理出させるぜい?」

上条「なにそれこわい」

青ピ「ないないゆうても何かしらあるもんやで? そんな心配せんでも大丈夫やろ、多分」

上条「…お前らは取り立てに来た高利貸しかなんかかよ」

土御門「妥当な例えだぜい」

青ピ「せやね」

上条「そこは否定しようか、頼むから」

上条「…で、まずは誰に電話すんだよ?」

土御門「そうだにゃー、じゃあ白井黒子辺りから行くぜよ」

青ピ「黒子ちゃんかぁ…あの子はもうちょい子供っぽい下着が似合うと思うんやけど、まあ…見た目に反したギャップが萌えのポイントなんやろなぁ」

上条「ツッコミ待ちか?でもやらないからな? で、白井に掛けるのは良いんだが番号なんか知ってんのかよ ?」

土御門「当たり前ぜよ、ちゃんとムッツリ商k…ゲフンゲフンある筋から連絡先は入手済みですたい」

上条「…お前ら個人情報保護法って知ってます?」

土御門「そんなもんいくらでもごまかしや改竄きくぜい ? バレなきゃ良いにゃー」

上条「俺は本気でお前が怖い」

青ピ「んじゃさっそく掛けてみよか!」prrr、

黒子『はい、どちら様ですの?』

青ピ「付き合って下さい」キリッ

ブツッ、ツー…ツー…

上条「……」

土御門「………」

青ピ「いきなり切られるとちょっとショックやね」

ドゴバキッガスッべきボキャガガガ!!

上条「真面目にやれ」

土御門「次やったら屋上から叩き落とすからな?」

青ピ「ふぁい…」ボロッ

上条「…とりあえず、気を取り直してもっかい白井に掛けるか」prrr、prrr…

黒子『…もしもし』

上条「白井か?実はカクカクシカジカ…という訳なんだが」

黒子『はあ、質問ですの…うーん』

上条「気になってる事ならなんでも良いぞ」

黒子『…では、丁度良いのでお聞きしますがあのシスターさんの弱点をお聞きしたいのですが?』

上条「…インデックスの弱点? なんでそんな事聞くんだよ?」

黒子『豚猿には関係ないですの!! いいからさっさとお答えなさい!!』

上条「なんか白井がさらに毒舌になった気がする…」

青ピ「んー、あのシスターちゃんの弱点ねぇ、ぶっちゃけあの召喚獣はチート過ぎると思うんやけど」

土御門「…あ、青ピが真面目なコメントしてるぜよ!? んん…まあ良いか、それについてはもっと詳しい奴にコメ ントしてもらうとするぜい。Fクラスの貴重な女子、 姫路瑞希に来てもらってるぜよ」

瑞希「はい!よろしくお願いしますね!」

土御門「んじゃさっそく頼むぜい」

瑞希「えと、インデックスちゃんの召喚獣についてですね? さっき録画したBクラス戦を見ましたけど凄い点数ですね、びっくりしました」

上条「インデックスは完全記憶能力を持ってるし…しかも言語に関する事は立場上完璧って言えるからな、まあそこはある意味当然だろうな」

瑞希「なるほど、凄い子なんですねぇ」

青ピ「んじゃあの能力はなんやろね? えーと“鉄壁”やったっけ?」

瑞希「それはきっと金の腕輪の特殊能力ですね、テストの点数を400点以上取ると付加される言っちゃえばボー ナスみたいな物ですね」

上条「そんなのあるのか、姫路もあるのか?」

瑞希「はい、400点を越えてる教科では能力を使えますよ? 私は腕輪ビームのような熱線を出す能力ですけど 」

上条「ならインデックスの能力は攻撃無効ってところか 、なんかすげぇ能力だな」

瑞希「きっと完全に無効にする事は無いんじゃないかと思います、多分自身の点数の半分くらいを無しにする くらいじゃないですかね?」

青ピ「被ダメージカットってやつやね、ゲームなんかでよくにあるやつや」

上条「それかなりの能力だよな? インデックスの点数ならまず無敵じゃん」

瑞希「そうですね…先生達でもよくて800点弱ですから生徒の中では攻撃を通す事すら難しいと思います…私や翔子ちゃんでも無理ですし」

土御門(…ほぼ完全に歩く教会だな)


上条「あー、という訳だ白井、参考になったか?」

黒子『…まったくこれっぽっちも参考になりませんの! そもそも同じクラスなのですから召喚獣の弱点なんか知らなくても困らないですの!! 勘違いして勝手に話を違う方向に持って行かないで下さいませんこと!?』

上条「へ?」

黒子『わたくしが聞きたいのは違う事ですの!! 何処を責めれば弱いのとか一番感じるのは何処なのかとか…』

上条「おいちょっと待てなんだそれ」

黒子『将を射るにはまず馬から、まずはあのシスターをぐっちょんぐっちょんに堕として手込めにしてその後じっくりしっぽりお姉さまを…ブチッ、ツーツー』

上条「…もうやだ変態ばっかり」

土御門「…次行くか」

瑞希「えと、もう良いんですか?」

青ピ「うん、もう大丈夫やね、お疲れさまや」

瑞希「はぁ」

土御門「次は誰にするぜよ?」

上条「そうだな…んん」

prrr、prrr…!!

青ピ「カミやん電話鳴っとるで?」

上条「ん…姫神からか……もしもし?」

姫神『もしもし。上条君達が質問コーナーをしてるって聞いたけど。そうなの?』



上条「ああ、やってるぜ?なんか質問あるのか?」

姫神『うん。結構重要な事』

上条「そっか…丁度良いし、言ってくれると助かる」

姫神『…なら言う。ちゃんと答えて欲しい』

上条「はいはいちゃんと答えますよー?どうぞどうぞ」

姫神『私の出番が。無かった』

上条「ん?」

姫神『せっかく私が居るクラスの戦争だったのに私の出番が一切無かった。どういう事なの?』

上条「………」

土御門「………」

青ピ「………」

姫神『…私は空気?』

上条「」

土御門「」

青ピ「」

そう…私はやっぱり空



姫神『居なくても違和感が無い。そう…私はやっぱり空気』



上条「…ひ、姫神」

姫神『正直。酷いいじめ。ちょっと泣きそう』

上条「…ひ、ひめがみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

おやすみ(´・ω・`)ちなみにインデックスの乳のくだりはでっちあげな、公式じゃ非公開のようだ、ではな

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom