女「…私の恋の成功率はいくつでしょうか?」 (27)

女「私は…1年6組ですか」


女「友人作りたいですね…頑張らないと」


ー教室ー


女「…」


「久しぶり!」「おー!合格発表以来だな!」「あっ、会いたかったよー」「私もー!」


女(友人同士の再開ばかりですね)


女(…同じクラスに友人がいない私はあんな風には出来ません)


女(…あの輪の中に入るのも怖くては出来ませんし)


ガタッ


女「…?」


女(お隣さん、ですね。私と同じように一人なのでしょうか)


男「…」


女「…」ジーッ


男「あのー?」


女「?」


男「俺、なんかあなたにしたっけ?じっと顔を見られても困るんだけど…」


女「っ、ごめんなさい!」


男「謝らなくても大丈夫大丈夫。俺男、そっちは?」


女「…女です」


男「よろしくな!女!」


女「…はい、よろしくお願いします。男君」


女(いい人そうですね。変な人でなくてよかったです…)


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男「俺、このクラスに友人いないんだよね。女が普通に話せる人でよかったよ」


女「奇遇ですね。私もです。男君が普通でよかったです」


男「中学の時の人は結構いるはずなんだけどな…なんでかこのクラスにはいないんだよ」


女「私は友人が少ないですからいないのは納得できます」


男「…それ言っちゃっていいの?」


女「あっ、じゃなくて大丈夫です。高校ではたくさん作りますから」


男「ふーん…まあお互い頑張ろうな!」


女「もちろんです」

ーーーーー


先生「えーっと?これで終わりだな。以上解散ー」


女「…お疲れ様でした」


男「えっ、なにその挨拶」


女「?」


男「じゃーな、とかじゃないの?」


女「…ではまた明日。さよなら」


男「だよな!じゃーな!」


女(明朗快活、とでも言うのでしょうか…もう男君は友達、と思いたいです)

ーーーーー


女「それでですね。友人、と呼べるかは分かりませんが隣の席の人と会話出来ましたよ」


女友『それは凄いですね!ようやく女にも僕以外の友人が出来るんですね…よかったです』


女「…私のことバカにしてますか?」


女友『頭はバカですよね?それ以外ならバカではないと言えますよ』


女「ちゃんとバカにしてるじゃないですか。まあいいです。そちらは…」


女友『心配せずとも普通にやっていけてますよ。女とは違いますから』


女「そんなこと言わなくてもいいじゃないですか…」


女友『女が心配だから言うんです。それと、僕は明日も早いのでもう寝ます』


女「そうですか…わかりました。おやすみなさい」


女友『はーい、失礼しまーす』プツッ


女「…私だって、やろうと思えば出来るんです」

ー次の日ー


女(学校に来るのが早すぎました…誰もいませんね)


女(…本でも読んで時間を潰しましょうか)ペラッ


ーーーーー


女「…」ペラッ


男「おはよう、女」


女「…? あっ、おはようございます」


男「いつ学校来たんだ?」


女「えーっと、今が…来てから1時間経ってますね…」


男「…もしかしてずっと本読んでたのか?」


女「はい…」


男「ほー。何読んでたんだ?」


女「分からないと思いますよ?」


男「大丈夫。俺も結構本読んでる方だから」


女「へー…どうぞ」


男「おっ、『空の中』じゃん。知ってるよ」


女「…! ほんとですか?」


男「おう。他にどんな本読むんだ?」


女「他には…その人の本なら一通り」


男「マジか!俺も一通り読んでる!でも、その話できる友人いなかったんだよなー…」


女「私もです…本の意見の交流とかお願いできませんか?」


男「普通に本について話そうでいいんじゃないの?」


女「なら…本について話しませんか?」


男「もちろん!むしろこっちからお願いしたいくらいだからな!」

ーーーーー


女「…びっくりしました。普通に私とお話できる人がいるなんて…」


女「むしろいない方わけがないんですけどね。でも、嬉しいです…」


女「…そうだ。高校に入ったということで、日記でも書いてみましょう」


女「…三日坊主にならないようにしないとですね」


ーーーーー

書いてる途中で眠たくなってきた。
ここまで
おやすみー

男「おはよー」


女「おはようございます」


男「眠いー…昨日話したから久々に読みたくなって読み返してたらほとんど寝れなかった…」


女「しっかり寝ないと支障が出ますよ」


男「分かってはいるんだけどな
友「おっはよー!」ドンッ


男「へぶっ」


女「…大丈夫ですか?」


男「…ああ。友、痛いから突然後ろから突進してくるな」


友「いいじゃんいいじゃん!昨日も一昨日も忙しくて話せなかったんだからさー」


女「あの、どちら様でしょうか…?」


友「私は天下一の美少女、友だぁ!」


男「嘘つけ…」

友「むっ、なら何っていうのさ!」


男「天下一のおてんば娘だ」


女「…なるほど」


友「そこ、納得しなーい!私はおてんばじゃありません!」


男「…」


友「あ、ごめんなさい、だからゲンコツはやめ痛いー!」


女「暴力は…いけない、と思いますよ…?」


男「俺は寝不足で機嫌が悪いんだ。分かったか?」


友「はい…」


女「お二人は友達ですか?」


男「腐れ縁」


友「幼馴染ともいう!」

女「幼馴染…いいなぁ…」


男「あんまり良くないぞ。面倒しかない」


友「むっかー!勉強みてあげたじゃんか!」


男「それについては感謝しているがそれ以外はどうだ」


女「…例えばなんですか?」


男「俺のものを勝手に使う、家出して俺の部屋に来て俺まで巻き添えを食らう、ほかには…」


友「わかったわかった!ごめんって!」


男「こんな感じだ。幼馴染なんていいことあんまりないからな」

女「でも、すぐ近くに話せる人がいるといいですよね」


友「まーね。よくも悪くもこいつは聞き上手だからさ」


男「とにかく、俺は寝たい。女、放課後にでもまた話しような」


女「はい、喜んで」


友「話って?」


女「有川浩さんの本についてです。私や男君の周りには読んでる人がいませんから…」

友「私も読んでるよ!有川浩って人じゃないけど」


女「! どんな本ですか?」


友「んっとね。バラバラだけど『妖怪アパートの優雅な日常』とか『風の中のマリア』とか!」


女「…」


友「どしたの?」


女「いえ、思ったよりもきちんとした小説を読んでるのだな、と思いまして…」

友「それってどーゆー意味!?」


女「あ、っ、ごめん、なさい…」


男「…うるさい。友、女は女子なんだ。もっと優しくしてやれよ」


友「私も女子なんですけど?」


男「あーあー、聞こえない聞こえない」


友「わーたーしーもー」
男「わかった!お前も女子だ!だから大声を出すな!」


友「むー…」


女「あの、私、あんまり人と本のことについて話したこととかなくて…」


女「ごめんなさい…失礼しました…」


友「…いいよ。で、女は何読んでるの?」


女「私もその作品は両方読みましたよ」


友「まじで!仲間がいたよ、男!」


男「Zzz…」

友「…こいつ」


女「ま、まあまあ…その、友さん」


友「ん?」


女「さっきの本についてお話しませんか?」


友「いいの?するする!」


「男は読まず嫌いしててさー。」「それはもったいないですね…」「でしょー?」…


男(…仕方ない。帰ってから少しだけ読んでやるか)

超亀ペースで行こうと思うナリます
のでここまで

ーーーーー


友「やっほー!遊びに来たよー!」


女「おはようございます、友さん」


男「そう毎日来なくてもいいだろ」


友「私は女と話に来たんですー!あんたは一人で寂しく本読んでな!」


女「あの、友さん…お願いが…」


友「ん?」


女「…課題見せて下さい」


友「おっけーおっけー」


女「ありがとうございます」


男「ついでに俺も」


友「…私の本一冊読むならいいよ」


男「それくらいなら構わんぞ」


友「よしっ、取ってくるから待ってて!」


女「…読まず嫌いはやめたんですか?」


男「一週間前からやめた。友だけじゃなかて女にも言われたらな…」


女「?」


男「いや、なんでもない。忘れろ下さい」


友「はいこれー!…どしたの?」

女「いえ、男君が読まず嫌いをやめた理由が…」


男「やーめーてーくーれー」


友「男うるせー。なになに?」


女「友さんだけでなく私
男「おしまいだ。早く写さないと時間なくなるぞ」


女「はっ、そうですね。友さん、この話はまた今度します」


友「えー…私だけ仲間外れー…?」


友「…次から課題やらずに学校来ようかな」


男・女「「それはやめて下さいお願いします」」

ーーーーー


友「明日からGWですな!」


男「ガッデム・ウィークか。そうだな」


女「課題が多すぎて嫌になります…」


友「ゴールデンウィークでしょーが!二人とも予定は?」


女「色々なところへ出掛けます」


男「寝る」


友「男はよし、でも女は遊べないのかー…休み中に読んどくからオススメの本教えてー!」


男「俺の意見は?」


女「そうですね…香月さんの『全裸男と柴犬男』はどうですか?」


友「…短い?」


女「1週間あれば簡単に読み終われますよ」


友「のったー!ありがとうね!」


男「友だけでなく女も無視か…」


女「予定があると言っても友さんは男君を連れにいくと思ったので何も言いませんでした」


友「よくわかってるねー!その通り!」


男「暇なんだな、お前も…」


友「暇だよ?だから技の練習付き合ってね」


男「そうか、すまんがたった今家族と海外旅行へ行くことになった。家に来ても無駄だからな、練習は諦めてくれ」


友「そういえば男母さんは男に内緒で旅行に行くとは言ってたね」


男「なんだとあのババア…」


友「男は私に預けるとも言ってた」


男「…」


友「よろしくー!」

女「…男君は友さんの家にお泊りですか?」


友「そうなるね!」


男「女、変わろうぜ。俺が女の家族と出掛けるから女は友の練習に付き合ってあげてくれ」


友「そんなことできるわけないじゃん」


女「…」ポチポチ


友「ね、女?」


女「…」ヴーッヴーッ


友「…女?」


女「ダメでした…」


友「聞いたの!?」


女「はい…お友達の家にお泊りしたかったな…」


男「…そうか。友、遺書だけ書いてから行くから少し遅れる」


友「別に死なないって」

男「確かに死なないな。だが間違いなくガッデム・ウィークにはなる」


女「あのー…何の練習の話ですか?」


友「私の蹴り」


男「殺人キック」


友「…」スッ…


男「構えるな!死ぬから!」


女「…そんなに強い蹴りなんですね」


友「テコンドーやってるからね!」


男「こいつの蹴りマジでいたいんだよ…スネもカシの木よりも硬い感じだし…」


友「鍛えてますから!」


女「私もそれくらい強くなりたいなー…」


友「私でよかったら教えるよ?」


女「! ぜひお願いします!」


男「女が友みたいに…やめてくれ…」


女「強くなって損は無いですからね」


友「そうそう!」


男「悪夢だ…」

ここまでだけど、あかん
試験が9月から11月にかけてあるから更新ペースがさらに落ちる
すんません…

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