ことり「この荒廃した世界で」 (708)

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真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」
ことり「音ノ木がゾンビだらけに・・・」
真姫「この荒廃した世界で」
『ことり「この荒廃した世界で」』

Chapter

特典映像

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407660673

jvisejajwfoe;ija;

ことり「いただき・・・まーす・・・」

真姫「い、いいわよ、無理して食べなくて」

ことり「ううん!真姫ちゃんが作ったんだから絶対おいしいよ!」

真姫「私が作ったんだからまずいんだってば!」

ことり「パクッ!」

ことり「」

真姫「ほら!言わんこっちゃない・・・」

真姫「・・・ごめん・・・私、料理とか全然できなくって・・・」

ことり「ま、真姫ちゃんの料理は個性的だねー」

真姫「慰めなんかいらないわよ・・・こんな焦げに対して」

真姫「ぜ、絶対に!いっぱい練習して絶対うまくなるから!」

ことり「じゃあ一緒に練習しよ!」

真姫「うん!」

ことり「じゃあさっそく!」

jfaoiwfjeaowi

fじゃいおじぇ;あおfじぇあ;あうぇ3

ことり「でーきた♪」

真姫「今度はマグナム?」

ことり「そう!名付けて『ブラックホーク』!」

ことり「スコープを付けてみたのと、マガジンをちょっと改造してでかい弾に対応させたよ」

ことり「これ一発で釘打ちもできちゃう!」

真姫「そんなことに使わないでしょ」

ことり「まぁね。釘に撃ったら釘壊れちゃうよ」

真姫「そういう問題じゃない」

真姫「また変なクセつけたの?」

ことり「変って言わないで!私の大事な大事なこだわりなの!」

真姫「絶対変よ。左手じゃないと撃てないだとか、両手に持ってないと撃てないだとか」

真姫「まぁ、そこが好きなんだけど・・・」ボソッ

い2おqj3ふぇおいわfんcヴぁcm

jふぃおあ;えおあj;

真姫「衛星攻撃から300日目。20XX年X月X日」

真姫「研究の結果、ことりが作ったウイルスは『グールを殺す』のではなく、『衛星ウイルスを殺す』ということが分かった」

真姫「ということは、弱衛星ウイルス障害、身体にほぼ影響がない状態の人間でも殺してしまう」

真姫「その辺の野生動物も、生きてるものほぼ全て、死滅させる・・・」

真姫「彼女は分かっていたのか・・・それとも分かっていなかったのか・・・」

真姫「・・・それにしても、すごいウイルスを作るもんだわ・・・」

fじょあいえfじゃおいじょ

おいあjふぇおあいjうぇお;お

真姫「はぁ・・・・・・」

ルンバ「ウィィィィィン」

真姫「・・・衛星攻撃から800日目。20XX年X月X日」

真姫「友達を紹介します。絢瀬絵里ちゃんです」

ルンバ「ウィィィィィン」

真姫「彼女の職業はお掃除屋さん」

真姫「隅から隅まで埃を取ってくれます」

真姫「・・・バカバカしい・・・」

jふぃおあじぇおあfじょw;かmvzx

fじぇいおわ;おいじゃ;いおw3

穂乃果「花陽ちゃん!」

花陽「ご飯?白のごはん!?」

穂乃果「ご飯の時間だよ~♪」

花陽「ごはん!ごはん!!」

凛「ラーメンラーメン!」

絵里「ラーメンもどうぞ」

凛「リンリン!!」

海未「・・・・・・」

真姫「海未は無口ね。なにか食べたいものある?」

海未「あっ・・・・・・」

穂乃果「海未ちゃんはほむまんが大好きなんだよ!」

真姫「それ作れる?」

穂乃果「う~ん・・・似たもの・・・なら?」

絵里「頑張れ穂乃果!」

真姫「海未のためよ!」

穂乃果「よ、よ~し!頑張っちゃうよ!」

jf0w9えじふぁvんm

じぇいふぁqwじおあいsん;c

真姫「衛星攻撃から1000日目。20XX年X月X日」

真姫「今日は重大発表があります」

真姫「それは・・・」

パーン!パンパカパーン!

穂乃果「いぇーい!」

絵里「おめでとう!」

真姫「今日はこのビデオ1000回記念です!」

穂乃果「わぁーい!すごいすごいよ真姫ちゃん!」

絵里「どんなときもずっとめげずに頑張ったのね・・・ハラショーよ真姫!」ウルウル

真姫「なーんちゃって。ホントは1000回もやってないけど」

穂乃果「あはははは!!・・・えっ?」

真姫「絵里。私がこのビデオ録画を始めたのはいつからか覚えてる?」

絵里「えっ・・・確か、衛星攻撃から250日目から・・・?」

真姫「そっ。それでこのビデオは1日1回しか撮ってないから・・・」

絵里「」

真姫「あはははは!!ドッキリ大成功!!」

穂乃果「うわーーん!騙されたーーー!!!」

穂乃果「真姫ちゃんのバカバカーー!!」

絵里「ハラショー・・・」

真姫「あはははは!」

穂乃果「うふふ、はははは!」

絵里「全く・・・」クスクス

あはははは!

ははは・・・

は・・・

真姫「」

真姫「なによ・・・」

真姫「走馬灯でも見てたっていうの・・・?」

グゥゥ~~

真姫「ヤバい・・・」

真姫「寝たらそのまま・・・戻ってこれなくなりそう・・・」

真姫「た、立って・・・」

スクッ

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」フラフラ

真姫「食べ物・・・食べ物・・・」ヨタヨタ

真姫「キャンプ場・・・かしら・・・?」

真姫「何か・・・何か・・・」ガサゴソ

真姫「リンゴ・・・」

真姫「だ、大丈夫よ。世の中には茶色いリンゴもあるわよ」

真姫「多分すごく熟して甘くておいしいはずだから」

真姫「た、食べるわ・・・」

グチャ

真姫「ううっ!ぺっぺっ!」

真姫「おえ・・・ぺっ!」

真姫「・・・・・・」

真姫「缶詰・・・缶詰がある!」

パカッ

真姫「クンクン・・・匂いは大丈夫そう」

真姫「ひ、一口・・・」

パクッ

真姫「・・・・・・」

ガツガツガツガツ!

真姫「うまい・・・はぁ・・・はぁ・・・」ガツガツ

真姫「いっぱい・・・いっぱいある!缶詰!」

パカッパカッパカッ

ガツガツガツガツ!

真姫「いたっ!・・・指切っちゃった・・・」

真姫「か、関係ない!関係ない!!」

ガツガツガツガツ!

ガンッ!

真姫「きゃっ!」

男1「ははは!!なんだこいつ!!」

男2「俺たちの縄張りを荒しやがった!殺せ殺せ!!」

バキッ!バキッ!

真姫「かはっ!」

男3「おっ?こいつマグナム持ってやがる」

真姫(私の銃!)

男1「あぁん?死にかけじゃねえか」

男3「ちょうどいい。レイプで殺してやろうぜ!」

男2「はは!最高だぜぇ」

グイッ!

男1「ぐへへ・・・よく見たら顔も可愛いんじゃねぇのかぁ?」

真姫(キモッ!)

真姫「ぺっ!」

男1「っ・・・汚ねぇなこのクソアマ!」

ボクッ!腹パン!

真姫「うぶっ!おえええぇぇぇぇ」ベチャベチャ

男2「うわ汚ねぇ!吐きやがったwww」

男1「こんなブスの顔見てられっか!バックだバック!」グイッ

男1「あぁん?ケツでけぇじゃねぇか!」パシーン!

真姫「ぐっ・・・!」

真姫(クソ・・・こんな奴らに・・・)

真姫(食べた物も全部出しちゃったし・・・武器も盗られた・・・ヤバい・・・)

男1「行くぜー!」

男2「ヤれヤれぇ!!」

真姫(抵抗・・・できない・・・!)

??「んっ?」

??「またゴミがいるよ・・・」

??「掃除、しなきゃね」

真姫(最悪・・・こんなブサイク共にレイプされて死ぬって言うの?)

真姫(確かに死にたいって思ってたけど、こんな形で死ぬなんて・・・)

真姫(これは、あんなことしてしまった私への罰なのかな)

真姫(まぁ・・・普通には死なせてくれないよね)

真姫(でも・・・せめて・・・)

真姫(綺麗なままで死にたかった・・・)

ドンッ!

男3「うお!」ヒューン

ドサッ (男3が頭撃たれて吹っ飛びました)

男1「あっ?」

真姫(銃!)

ダダダダダッ!

男2「ぐあああ!!」

男1「くそっ!どこだ!?」パンパン!

真姫(取り返した・・・ブラックホーク!)

真姫(このキモ男・・・こいつは・・・)

真姫(私が殺す!)

ダァアアンン!!

グシャアアアア!!!!(男1の頭ぶっ飛びました)

真姫「よっし!」

ダダダダダッ!

真姫(まずい!)

ビスビスッ!

真姫「うぅ!」ドサッ

真姫(はぁ・・・はぁ・・・)

真姫(う、動けない・・・)

真姫(腹に一発・・・胸に一発・・・)

真姫(お腹すいたし痛いし・・・死にそう・・・)

トコトコトコ

真姫(や、奴が来る・・・)

??「う~ん・・・やっぱりゴミが持ってるものはゴミだよねぇ・・・」

トコトコトコ

男2「た、助け・・・」

??「助けてほしいの?」

男2「なんでも・・・するから・・・」

??「ふ~ん・・・」

??「まぁ、いらないや」

ゲシッ!ゲシッ!

男2「がっ!・・・ぁぁ・・・」

??「バイバイまぬけ」

ドンっ!

男2「」

真姫(もう無理よ・・・)

真姫(今度こそ死ぬのね・・・)

真姫(走馬灯・・・意味があったみたい・・・)

トコトコトコ

男1「」

??「・・・・・・」

??「これ、私やってない」

トコトコトコ

真姫(来た・・・)

真姫(死んだふり・・・しても意味ないし)

真姫(終わった・・・)

??「この子・・・襲われてるように見えたけど・・・」

??「ん?この銃は・・・」

??「ふ~ん・・・」

??「良い武器持ってるじゃん」

??「ねぇ、あなた」

真姫「」

??「気を失ってる・・・」

??「・・・・・・」

ふぃhうぇじょ;い23q0@39

東京湾

ブゥゥゥゥゥン キー

ガチャ

真姫「・・・・・・」

真姫「ここなら・・・」

トランク ガチャ

ことり「」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」ペチペチ

ことり「」

真姫「・・・約束は、必ず守る」

真姫「世界中の誰よりも理解してる、愛してる、あなたのために」

ことり「」

真姫「・・・よいしょ」お姫様抱っこ

トコトコトコ

真姫「・・・寝てるようにしか見えない」

真姫「浮いてこないようにね、体にブロック巻き付けたからね」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・チュ」

ことり「」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・よし、行くわよ」

真姫「せー・・・のっ!」

ドッポーン!

fじゃおうぃえjcwのあ;しj;

パチッ

真姫「ん・・・・・・」

どこ?ここ・・・

家・・・?ベッドに横になってるみたい・・・

真姫「んっ・・・!んっ!」

両手両足縛られてる。身動きが取れない

ああ、そっか。あの殺人鬼に捕まっちゃったんだ

こんな格好で・・・わかった、これから拷問でもされるのね・・・

あいつは女に見えたから身体は汚されないかな・・・?

死にたい・・・

でも、痛いのはやだ!苦しまずに死にたい・・・!

・・・こんな願い、叶うわけないのに・・・

死にたい・・・死にたい・・・

??「あれ?起きた?」

真姫「ふぇ・・・ぐすっ・・・」

真姫「お願い・・・殺すならさっさと殺して・・・痛いのはやだ・・・」

??「えっと・・・被害妄想が得意な子かな?」

真姫(ん・・・?こ、この声・・・)

真姫(聞いたことある・・・私が大好きな、甘い声・・・)パチッ

真姫「こ・・・ことり・・・!?」

ことり?「ん?」

書きため終わり
普段は全編考えてから投稿するけど今回そうしてないからミス多発する可能性大
ゆっくり更新になっちゃうけどよろしく

真姫「な、なんで・・・どうしてあなたが・・・」

ことり?「私のこと知ってるの?」

真姫「し、知ってるも何も・・・!私たちは・・・」

ことり?「えっと・・・あなたのお名前は?」

真姫「・・・私のこと・・・覚えてないの・・・?」

ことり?「あ、そっか!わかった!」

ことり?「私たちまだ3歳くらいの頃一緒に遊んでたよね♪」

真姫「・・・えっ?」

ことり?「ほら!あの時のあの子だ!わぁ~懐かしい~♪」

真姫「な、何の事・・・?」

真姫「私たちは同じ音ノ木の生徒で、アウトブレイクの時に初めて出会って・・・」

ことり?「あー・・・そっか、そうだそうだそうだよね」

ことり?「私を南ことりだと思ってるでしょ?」

真姫「違うの?」

ことり?「残念でした~!」

ことり?「私はね、お姉ちゃんの妹です♪」

真姫「お、お姉ちゃん!?妹!?」

ことり妹「すっごくほんわかしてて私とそっくりでしょ?」

真姫「もう全く瓜二つ、未だに信じられない」

ことり妹「私たち双子なの」

ことり妹「でもちょっとだけ私のほうが若く見えるでしょ?」

真姫「若く・・・そういえば、ちょっとだけ幼く見える・・・?」

ことり妹「たぶん中学3年生くらいに見えると思うけど」

真姫「そ、そこまでは・・・」

ことり、なんでこんなことも教えてくれなかったの?

妹がいるなんて、誕生日とかそれよりも大事なことでしょ?

結局、私たちは・・・

完全に、心を・・・開いてなかったの・・・?

ことり妹「あっ!思い出した!真姫ちゃんだ!」

ことり「そうだそうだ、すっかり忘れてたよ~。お金持ちのお嬢様真姫ちゃん!」

真姫「その覚え方はどうかと・・・」

真姫(幼いころことりと遊んでたなんてそんな記憶ない)

真姫(ましてやその時妹も一緒にいて遊んでたなんて・・・)

真姫(全然覚えてない・・・)

真姫「ねぇ妹ちゃん、あなたの名前は?」

ことり妹「えっと、名前~・・・」

ことり妹「うん。ことりでいいよ」

真姫「なによそれ、いいよじゃなくって・・・」

ことり妹「あ~ん・・・じゃあひよことか?」

真姫「・・・本名を教えてよ」

ことり妹「ひよこだよ、南ひよこ」

真姫「ふざけてるの?」

ことり妹「ふざけてないよ~ひよこだよ~」ピヨピヨ

真姫「・・・・・・」

真姫「はぁ・・・まあいっか、ひよこちゃん」

真姫「これ、解いてくれない?」

ひよこ「う~ん・・・まあいいや、解いてあげる」

ほどきほどき

真姫「いてて・・・」

真姫「ずいぶん強く絞めてたのね・・・」

ひよこ「当然だよ。怪しい人を軽く縛る人なんていないよ」

真姫「ま、まあそうね・・・」フラッ

ひよこ「ま、真姫ちゃん?」

ぐぅぅぅ~~

真姫「ごめんねひよこ、死にそう・・・」

ひよこ「ん~?腹ペコ真姫ちゃんかな~?」

ひよこ「ちょっと待ってて、おいしいもの作ってあげる♪」

なんでことりは妹がいることを教えてくれなかったのか

なんであの子は本名を言わないのか

私とことりが幼馴染って本当なのか

いろいろ分からなくてもやもやしてたけど

全部このおいしい料理が吹っ飛ばしてくれた

ひよこ「」

真姫「ふーっ・・・」ゲフッ

真姫ちゃん満腹度メーター
E■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■F■■■■■

真姫「た、食べすぎた・・・」

真姫「うっ、ヤバい・・・気持ち悪くなってきたかも・・・」

ひよこ「私ねぇ・・・大変だったんだよぉ・・・?」プルプル

ひよこ「いつ死んでもおかしくないような状況でねぇ・・・怪我だってしたしねぇ・・・」

ひよこ「普通人の家の冷蔵庫勝手に開けて、勝手に中身食べ始める・・・?私の家じゃないけど」

真姫「ご、ごめんなさ・・・」

真姫「うっ、おえっ」

ひよこ「吐くなーー!!」

ひよこ「人が命がけで集めた食べ物を勝手に食べまくってそれを吐くなんてありえません!」

ひよこ「じょーしきです!!」

真姫ちゃん満腹度メーター
E■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□F

真姫「ごめんひよこ・・・吐いたらすっごくすっきりした」キリッ

ひよこ「」イラッ

ひよこ「どうしてメーター突破するほど食べちゃったのかな・・・?」

真姫「お、おいしい食べ物を見るのすら久し振りで、歯止めが利かなくなっちゃって・・・」

ひよこ「・・・冷凍コーンそのままはおいしかった?」

真姫「・・・冷たかった・・・」

ひよこ「・・・そう・・・」

真姫「く、口の中がまるで冷凍庫のように・・・」

ひよこ「黙って」

真姫「」シュン

真姫「まあ安心しなさい。これで私はもう強くなったわ」

真姫「腹が減っては戦はできぬって言うでしょ?あいつらに殺されそうになったのも全部空腹が原因よ」

真姫「私が何とかしておいしい食べ物でも見つけてきてあげるから、期待してなさい」

ひよこ「別にいいよ。私が行くから」

真姫「任せなさいって。私も責任感じてるから、任されてよ」

ひよこ「私ね、まだあなたを信じ切ってないから」

真姫「・・・・・・」

ひよこ「これ、あなたの銃でしょ?」ブラックホーク

真姫「・・・・・・」

真姫「返して・・・私のよ・・・」

ひよこ「ダーメ」

真姫「それはね、私にとって世界で一番大事な人の形見なの」

ひよこ「お姉ちゃんでしょ?」

真姫「わかるの?」

ひよこ「だって変なクセ多いみたいだしさ、この銃」

ひよこ「銃身に彫ってあるこのマーク・・・お姉ちゃんデザインの証だもん」(・8・)

真姫「その銃は、ことりが私の為に作ったの」

真姫「kotomakiって彫ってあるでしょ?」

真姫「私とことりの・・・証」

真姫「・・・信じてくれない?」

ひよこ「・・・まだ真姫ちゃんとお姉ちゃんがどういう関係だったかはっきり分かんないからね~」

ひよこ「とにかく、私の安全のため、まだ銃は渡せないかな」

真姫「・・・そう、まあいいわ、すぐに信用してもらうから」

ひよこ「大した自信だね」

真姫「当然でしょ」

あの子の妹なら・・・

でも、本当に妹?

顔はすこーし幼く見えるけど・・・

双子だからって声まで一緒なんてことありえる?

あの様子じゃまだ何か隠してるみたいだし・・・

私の記憶にあることりと、目の前にいるこの子は全く一緒といっても過言じゃない

・・・・・・

ことり・・・なの・・・?

いや、そんなはずは・・・

だって・・・

私が殺して、海に沈めた・・・

生きてるなんて、ありえない

なんなの?本当に・・・

ひよこ「真姫ちゃん怪我大丈夫?」

真姫「平気よ。もう治った」

ひよこ「・・・リペア剤?」

真姫「そう。最近は後遺症にも対抗ができたみたいでね」

ひよこ「そっか~、お姉ちゃんお母さんが作った薬とか普通に盗んでたからな~」

ひよこ「でも、過信しすぎちゃだめだよ?切断とかは治せないんだから」

真姫「ホント、よくわかんない薬よね」

ひよこ「あれまだ完成してないんだよ」

真姫「今の時点でもおかしいのに、完成させたら本物の化け物よ理事長」

ひよこ「天才だもんね~お母さん」

真姫「でも頭の中はビョーキよ」

ひよこ「ふふっ」クス

真姫「まだどこかにいるんでしょうね。クローン」

ひよこ「そー・・・だね・・・」

ひよこ「しっ」

ひよこが人差し指を唇にあてる
そして、頭が低くなるようジェスチャーをする

真姫「何人?」

ひよこ「2人だね」

真姫「私に銃を」

ひよこ「ダメ」

ひよこ「頭低くして見てな」

真姫「協力したほうが楽に勝てる」

ひよこ「真姫ちゃんに銃を渡して私が撃たれないと証明できる?」

真姫「・・・できない」

真姫「けど、私があなたにそんなことすると思う?」

真姫「ことりの妹に手をかけると思う?」

ひよこ「真姫ちゃんとお姉ちゃんの関係はそこまでよくわからないから」

真姫「絶対に大丈夫だから」

ひよこ「大丈夫な証拠は?」

真姫「・・・そこは私の言葉を信じてとしか言えないわ」

ひよこ「じゃあ話にならないね」

ひよこ「安心して。今まで一人でやってきたんだから」

ひよこ「さっそく使ってみようかな」ブラックホーク

真姫「驚きなさい。こんな銃普通作れないわよ」

真姫(ことりが作った銃にはことり特有のよくわからないクセがある)

真姫(ブラックホークのクセは銃を回さないと連射できない)

真姫(なにも知らない人間が使ったら2,3発撃ったところで撃てなくなってしまう)

真姫(なんでそんなクセつけるのか私にはわからないが、こだわりらしい)

ダァン!!

男1「ぐあああああ!!!」

男2「くっそ!」

バンバン!

ひよこ「ピューイ。やるねぇ」クルッ カチャ

ダァン!!

男2「ぐおっ!」

真姫(ナチュラルに回したわね、この子)

トコトコ

男2「はっ・・・はっ・・・」

ひよこ「わざと殺さなかったの。決して外したわけじゃないからね?」

真姫「なんでわざと外した?」

ひよこ「ねぇ、あのさぁ」

ひよこ「あなた、食べ物とかたくさんあるところ、知ってる?」

男2「い、いたい・・・死んじまう・・・」

ひよこ「話聞いてよ」

男2「くそっ・・・くそっ・・・」

ひよこ「ダメだ。使えない」

ゲシッ!ゲシッ!

男2「ぎゃっ!」

ボコッ!ボコッ!

真姫「ひよこ!」グイッ

ひよこ「なに!?」

真姫「そこまでする必要ないでしょ!?楽にしてあげましょうよ」

ひよこ「はぁ・・・」

ひよこ「邪魔!」

ひよこ「何がいけないの?こいつがクズなことくらい見ればわかるよね?」

ひよこ「こいつのせいでもっと苦しい思いをした人がいるかもしれないんだよ?」

ひよこ「まぁそんなのどうでもいいけど」

ひよこ「こういうゴミはしっかり痛めつけて殺さないと気が済まないの」

ひよこ「だから・・・」

ひよこ「邪魔」

真姫「・・・・・・」

真姫「あなたが何考えてんのか、全然分かんない」

真姫「確かに、こういうのは強姦と殺人が趣味のようなクズよ」

真姫「だけど、今の行為はそれと同類よ?」

真姫「あなたは・・・あの子の妹ならそんな奴じゃないと思ってた」

ひよこ「私は私のやり方でやるの」

ひよこ「お姉ちゃんのことは大好き。だけど、お姉ちゃんと違うところだってちゃんとあるの」

ひよこ「あなたが好きなお姉ちゃんと私は一緒じゃない」

ひよこ「私は私の意志を持ってる」

ひよこ「出来が悪いとしても、私は私なの」

真姫「・・・・・・」

真姫(この子・・・過去に辛い何かが・・・?)

この子は、ことりじゃない

確かに顔も声も性格もほとんどことりと同じ

だけど、今、はっきり違うって分かった

それは彼女と何日も一緒にいたからわかるのか、誰から見てもわかるのか

この子は・・・怖い

殺しを楽しんでる

人が傷つくところを見て喜んでる

目の奥底が笑ってない

あの優しいことりとは・・・違う

その後も私たちは食料を探した

だが、多くの人間がボルトから解放された今、食料が尽きてしまっているかもしれない

需要はあるが、供給がない。システムは一度壊れたら再生させることは容易じゃない

あまりの飢えに、とうとうカニバリズムを行う人間も見られる

私は世界がどんなことになろうが、ちゃんとした人間として生きていたいため、食事に関しては厳しく考えている

・・・そのせいで飢え死にしそうになったんだけど

まぁ、人間を食べるなんて無理でしょ。

雑草なんか食べ物じゃないでしょ。

私はこの食料危機の影響を大きく受けていた

そもそも、なぜ死んでしまった世界でまた人間が出てきたのか

簡単、ボルトがあった

それも一つや二つじゃない

理事長のクローンを殺して海未たちを助けた後、ボルトを調べるために監督室へ行った

クローンの指で指紋認証させると、それは驚き、ボルト所在マップを発見した

とにかく人間が恋しかった私は何も考えずにボルトの扉を開放して回った

洗脳に成功したボルト、人体実験に使われたボルト、クローン含め全滅したボルト、クローンだらけのボルト・・・

あの頃よりも世紀末な時代がやってきてしまった

ひよこ「真姫ちゃん。あの建物」

真姫「・・・窓ガラスに鉄板が打ち込まれてて日光を遮ってる、グールが居そうね」

真姫「関わらないほうがいいわ。行きましょ」

ひよこ「何言ってるの?チャンスだよ真姫ちゃん」

ひよこ「今は13時、太陽が一番昇ってる時間」

ひよこ「グールは外に出てこれない」

ひよこ「殺すには絶好のチャンスだよ」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・関わらないほうがいい」

ひよこ「私、真姫ちゃんが何考えてんのか全然わからない」

ひよこ「ここに火炎瓶がある。グールに勝つには十分の銃器も揃ってる」

ひよこ「マザーグールの出現は知ってるよね?あいつのせいでグールに統括が取れてきてさらにやっかいになった」

ひよこ「人類の天敵を少しでも減らすことができる絶好のチャンスなんだよ?」

ひよこ「それをいとも簡単に逃す?」

真姫「・・・・・・」

真姫「グールがもともとは人間だってことは知ってるでしょ?」

真姫「今の世の中にはさっきの男たちみたいなクズしかいない」

真姫「善良な意志を持つ市民がまた栄えるには、グールを治すのが一番の近道」

真姫「だから、少しでもグールの数を減らさないほうがいい」

ひよこ「ふ~ん・・・」

ひよこ「その上っ面だけの発言はどうかと思うよ」

ひよこ「目が泳ぎすぎ、瞬きしすぎ、動揺しすぎ」

ひよこ「嘘が下手だね」

真姫「・・・私の親友にも、あなたの姉にも全く同じことを言われたことがある」

真姫「どうやら隠せそうもないみたいだから、喋るわね」

真姫「マザーグールはね・・・」

ひよこ「・・・・・・」

真姫「マザーグールは・・・」

真姫「・・・海未なのよ・・・」

ひよこ「!?」

衛星攻撃から1050日目。たしか21時くらい

そこにいたのは私と、ほのうみえりりんぱな。

穂乃果は洗脳されていたが治すことに成功していた。

凛と花陽も落ち着きを取り戻しているけど、まだ普通とは言えない

海未は元気がなく、無口。ずっとベッドに横になっている状態だった

絵里「あ~ん♪」

凛「うまいにゃ~!」

穂乃果「凛ちゃんはなんでもおいしそうに食べるね~」

真姫「それはあなたもよ、穂乃果」

穂乃果「えぇ~そう?」

絵里「ホント、ニコニコしながら食べるんだから」

穂乃果「ぅぅ~、なんか恥ずかしい・・・」

花陽「ごはんは?」

絵里「はいはい。あ~ん」

花陽「あーん」モグモグ

花陽「あんまりおいしくない・・・ごはん・・・」

穂乃果「花陽ちゃんはね、白いご飯が大好きで大好きで仕方ないんだよ」

穂乃果「アウトブレイクの後、音ノ木から脱出してみんなで暮らしてた時もお米に関してはうるさくて・・・」

絵里「お米ねぇ・・・なんとかできると思う?」

真姫「正直かなりきついと思う」

真姫「お米を作る知恵もないし、スーパーにももう置いてないし・・・」

真姫「作ったとしてもすぐ荒されちゃう」

絵里「やっぱり、食べ物が問題になってきたわね・・・」

真姫「野生動物もグールに殺されてたり、ボルトから解放された人間にすでに食料にされてたり・・・」

真姫「この家の食べ物もいずれは無くなる。厳しいわね・・・」

絵里「でも、食べないと生きていけない・・・」

真姫「たかが食べ物、されど食べ物、もう裕福な時代の考えではやっていけない」

真姫「腹が減っては戦は出来ぬ。実際ことわざができるほど食べないことによって勝てなかったらしい」

真姫「食うためには・・・命を賭ける・・・」ジャキ

海未「ぅぅ・・・ううぅぅぅぅんん・・・」

真姫「海未?」

海未「うう・・・うううう・・・」

絵里「どうしたの?」

真姫「わからない・・・」

海未「ううう・・・ううあああ・・・」

真姫「大丈夫?どこか痛いの?」

穂乃果「海未ちゃん!大丈夫だよ、しっかりして!」

海未「ああ・・・ああああああ!!!」

真姫「海未!」

海未「うああああ!! うううう・・・」

絵里「ま、真姫!何とかできないの!?」

真姫「症状の原因が全く分からない!どうしろと・・・」

海未「わああああ!!!ああああ!!」

穂乃果「海未ちゃん!大丈夫だよ、死なないよ、落ち着いて!」

穂乃果「助けて真姫ちゃん!海未ちゃんが死んじゃう!」

真姫「海未?落ち着いて、目を見させて」

真姫「!?」

真姫(瞳孔が・・・)

絵里「な、なんでこんなに真っ赤なの・・・?」

穂乃果「海未ちゃんの目はこんなに赤くない!変だよこんなの!」

海未「うわあああああ!!!」ジタバタ

真姫「落ち着きなさい海未!」

真姫(そんな、そんな、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)

真姫(おかしい、そんなはず、海未は軽度の衛星障害を受けてるだけ、そんなはず)

真姫「ほ、穂乃果!」

穂乃果「何!?私にできることならなんでも!」

真姫「で、電気を・・・消して・・・」

穂乃果「う、うん!」

パチッ フッ

海未「ぅぅぅ・・・」

真姫(落ち着きを取り戻した・・・)

真姫「そんな・・・嘘だ・・・」

絵里「真姫・・・?」

絵里「どういうことなの・・・これ・・・」

絵里「目が・・・こんなのまるで・・・」

絵里「グールじゃない・・・」

真姫「そんなわけないはずよ」

真姫「海未は弱衛星障害に感染してたけどそれだけでグールになるなんておかしい」

真姫「いくら洗脳されていたとはいえそれでグールになるわけない」

真姫「現実じゃないこんなの。夢よ」

穂乃果「真姫ちゃん!」

穂乃果「夢じゃないよこれは!」

穂乃果「絶対何か治すことができるはずだよ!」

穂乃果「私には何もできない!海未ちゃんを救えるのは真姫ちゃんしかいない!」

穂乃果「だからお願い!現実逃避なんかしないで海未ちゃんを助けて!」

真姫「で、でも私にグールを治すことなんて・・・」

海未「あああああああああああああああああ!!!!!!!」

絵里「うっ!」ミミフサギ

穂乃果「う、海未ちゃん!?」

海未「あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

海未「うわああああああああ!!!!!あああああああああああああああ!!!!」

海未「ああああああああああ!!!!ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

凛「うるさいにゃん♪」

花陽「ネムレナイヨォ」

海未「・・・・・・」

真姫「海未・・・?」

海未「おわ・・・り・・・」

海未「うわあああ!!!」ガシッ!

真姫「きゃっ!う、海未!?」

海未「あああ!!」フック!

真姫「ぐっ!」

穂乃果「やめて海未ちゃん!」

海未「っのかあああああ!!!」

ガスッ!ガスッ!顔面パンチ!

穂乃果「きゃっ!きゃっ!」

真姫「うみぃ!!」

ドスッ!タックル!

海未「ぐぅぅ!!!」ドサッ

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

絵里「やめなさい海未!いい、落ち着くのよ!」

真姫「私だけじゃ止めれない・・・絵里、協力して」

絵里「海未と戦いたくなんてない!」

真姫「今はやるしかない!」

海未「あああ!!!」ガシッ!

真姫「ぐぐぐ・・・ふんっ!」頭突き!

真姫「い、いた・・・」

海未「ぎゃあああ!!!」頭突き!

ゴスッ!

真姫「!?」フラッ

穂乃果「やめて海未ちゃん!」ガシッ!

真姫「は、離れなさい穂乃果!危険よ!」

穂乃果「それは真姫ちゃんだって同じだよ!」

穂乃果「海未ちゃんお願い!元に戻って!」

海未「っっっなっっっせ!!」ジタバタ

穂乃果「絶対離さない!海未ちゃんが元に戻るまで!!」

海未「!?」ダダダッ!

パシッ!

真姫「こ、コヨーテが!」

真姫「逃げて穂乃果!!」

穂乃果「嫌だ!」

真姫(右手に持ってる!コヨーテの性能を分かってない!)

真姫「いい加減にしなさい海未!!」

ボクッ!

海未「ぐぅぅ!!」

海未「うあああああ!!!!」

真姫(玄関のほうに!)

絵里「まずい!外に出たら・・・!」

ガチャ!

グール軍団「ぁぁぁ・・・」

穂乃果「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」

絵里「な、なんでこんな待ち構えて・・・」

真姫「さっきの叫びでグールが集まった・・・」

真姫「終わった・・・」

真姫「終わった・・・」

真姫「望みが・・・絶たれた・・・」

バリーン!ボォォアアア!!

絵里「か、火炎瓶!?」

絵里「家が・・・!」

海未「ああああ!!!」ダダダダッ!逃亡!

穂乃果「う、海未ちゃん・・・!絶対離さない・・・!」引き摺られ

絵里「穂乃果ぁ!海未ぃ!!」

絵里「追うわよ真姫!」

真姫「凛と花陽を残しておくわけにはいかない!!」

絵里「じゃあ真姫はそっちを!私は穂乃果たちを!」

真姫「使いなさい!」レヴェナント

真姫「いい!?そいつは右手でしか撃てない!!」

絵里「わかったわ!」

絵里「待ちなさい穂乃果!海未!」ダダダダッ!

真姫(グールが絵里を狙ってる!)

真姫(絵里のフォローを!)

真姫「行くわよ・・・!エボニー!アイボリー!」

ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

グール「ホアアアア!!」

グール「グォォ!?」

真姫(エボニーとアイボリーは高い威力を保ちながら連射性と精度と装弾数を兼ね備えた大型拳銃!)

真姫(私の腕次第ではどんな遠距離にも高威力の弾を撃ち込める!)

真姫(グール相手にだって一発で十分な致命傷を与える!)

真姫(さすがことりよね・・・本当に尊敬する)

ヒューーン

真姫(火炎瓶!?)

ボァアアア!!!

真姫「きゃああああ!!!」

真姫「あ、アチッ!アチチッ!」

真姫(しまった!アイボリーが火の海に・・・!)

グール「グアアアア!!!」

真姫「くそっ!」エボニー

ガチッ!

真姫「!?」

真姫(エボニーとアイボリーの弱点は両方持ってないと発射できないこと)

真姫(ことりデザインの象徴。彼女の変なこだわり)

真姫「ことりのバカ!これじゃあエボニーも使い物にならないじゃない!!」

グール「グアア!!」ガブッ!

真姫「うぅっ!?」

真姫「し、死ね!」ブラックホーク!

ダァアアンン!

真姫(アイボリーを失った今エボニーはただの鉄の塊・・・ブラックホークを頼るしか・・・)

真姫(ブラックホークは近距離には向かない!今みたいにグールが大勢襲ってくる状況では使いにくい)

ダァアアンン!ダァアアンン!ガチッ!

真姫「もう!」クルッ

真姫「ホントことりバカ!どうしてこうもマイナスになる性能を・・・」

凛「にゃあああ~~~!!」

花陽「タスケテーー!」

真姫「凛!花陽!」

真姫「助けに行かなきゃ!」

バチバチバチバチ!

真姫「あつっ!あちっ!」

真姫「凛!どこなの!?」

凛「熱いにゃ~~♪」

花陽「ダレカタスケテー!」

真姫「待ってて!今助けに行くわ!」

真姫「消火器が確かここに・・・!」パシッ

シャワアアアアアア!!

真姫「ゲホッ!ゲホッ!」

シャワアアアアアア!!

グール「アアッ!!」ガンッ!

真姫「!?」ドサッ

グール「ウアッ!」ブンッ!

パシッ!

真姫「・・・!!」クルッ

ダァアアンン!

グール「!?!?」ドサッ

真姫「い・・・いった・・・」

シャワアアアアアア!!

真姫「消えた・・・!」

真姫「早く来なさい二人とも!」グイッ

バチバチバチバチ!!

タンス グラッ

真姫「危ない!」グイッ

ガシャアアンン!!

真姫「ダメだ・・・家がもう持たない・・・!」

真姫「でも外に出たらそれは自殺行為・・・ここはあれしか・・・」

真姫「来なさい!逃げ道がある!」

凛「穂乃果ちゃんにゃ!」

真姫「三人はきっと大丈夫よ!それよりも今は私たちが生き残らなきゃダメなの!」

真姫「早くついてきて!グールがここまで来る前に!!」

西木野邸地下室 個人研究所

真姫「花陽!歩いてよ!早く!」

花陽「焼きおにぎりできるよ!」

真姫「手まで焼けちゃうわよ!」

グール「ガウアアア!!」

真姫「くっ!遅かった!」

ダァアアンン!ダァアアンン!

真姫「二人とも!ここよ!」

真姫「この暖炉の奥は長いトンネルになってる!ここを通って何とか今夜を乗り切るのよ!」

真姫「さあ走って!奴らに見つかる前に!早く!」

ダダダダッ!

真姫「トンネルの出口のすぐ近くで日が昇るのを待っていた」

真姫「それまではついてきたグールをただひたすら撃ち殺した」

真姫「何とか耐えきってね、その場をしのぐことはできたのよ」

真姫「でも、本当にその場をしのいだだけだった・・・」

真姫「日が昇れば今度は人間が町を徘徊しだす」

真姫「私は・・・」

真姫「・・・・・・」

ひよこ「・・・辛いなら、無理に話さなくてもいいよ」

真姫「・・・あの日以来、みんなの所在も生死もわからない」

真姫「あの日からグールに統括が取れるようになってきたのよ」

真姫「グールの巣が作られ始めたのもその時から」

真姫「確証があるわけではないんだけど・・・海未が全ての元凶、マザーグールよ」

ひよこ「・・・真姫ちゃんは、マザーグールを殺せる?」

真姫「・・・・・・」

真姫「海未は・・・私の親友なの・・・」

真姫「いくら人類の敵だろうが、目の前にいていつでも殺せる状況であろうが、手を出す勇気はない・・・」

真姫「私だって、強がってるだけなのよ・・・」

真姫「ホントは何もできない・・・ただの弱い人間なの・・・」

真姫「ことりとの約束も諦めて、自分の責任を果たせないまま」

真姫「私には何もない・・・からっぽなの・・・」

真姫「何にもできないくせに・・・自分の為だけに・・・」ウルウル

真姫「死にたい・・・」ポロポロ

真姫「いくら無責任だと言われようが、いくら責められようが構わない・・・」

真姫「死にたい・・・死にたい・・・」ポロポロ

ひよこ「・・・・・・」

ふpyw3849くjpくぃ

真姫(凛と花陽は置いてきた。足手まといになるだけだから)

真姫(今私が持ってるものはブラックホークだけ・・・)

真姫(もしかしたら絵里たちも私の家の前で待ってるかもしれない、どんなに小さくても希望があれば実行する)

真姫(そして何より、家に置いてきたものが多すぎる)

真姫(コヨーテとレヴェナントは仕方ないとして・・・)

真姫(エボニーとアイボリー、ことりが私に残したDVD、その他ことりとの多数の思い出、彼女の遺品)

真姫(もしなくなってたら・・・)

真姫(なくなってたら・・・)

真姫「ううん。考えない。うまくいくわよ、絶対」

辿り着いた

足が震える

口が塞がらなくなる

頭が真っ白になる

汗が滲む

心臓の鼓動が速くなる

信じられない

信じられない

信じられない



















そこには黒焦げのガラクタしかなかった

ボロッ

真姫「あれ・・・?このタンス・・・ぷふっ」

何故か笑いが込み上げてくる

真姫「こ、こんなに真っ黒・・・ぷぷぷ」

ガサゴソ

真姫「エボニー!アイボリー!何処なの?」

真姫「かくれんぼなんかしてないで出ておいで!」

ガサゴソガサゴソ・・・

真姫「あっ、ことりの財布見つけた。アツッ!」

真姫「私のネグリジェ・・・ぶふっ、くろっ」

真姫「シャンプーの容器溶けてる・・・これは触りたくない」

真姫「アルバム・・・もう見返せない・・・」

昔から親に火事だけは気をつけろと言われてきた。燃えたら全部なくなってしまうと

真姫「火事って・・・こんなにも何にもなくなっちゃうんだ・・・」

西木野邸地下室 個人研究所

真姫「嘘・・・ここも燃やされてる・・・」

真姫「あの後・・・ずいぶん荒された様ね・・・」

割られた写真立てを拾う

ことりとのツーショット写真・・・のはずだけど・・・

真姫「ことり・・・燃やされちゃったの・・・?」

真姫「ことり・・・」

ガチャ

何かを踏んだ

真姫「これ・・・」

黒焦げになってボロボロになった円盤・・・

表面には・・・

真姫ちゃ(解読不可)
ことりよ(解読不可)

真姫「・・・・・・」

真姫「嘘でしょ・・・?ねぇ・・・嘘よね・・・?」

真姫「嘘って言ってよ・・・嘘なのよね?そうよね?」

真姫「そろそろ私・・・誕生日じゃ・・・」

真姫「」ヘタッ

なんであの時・・・

せめてこのDVDだけでも持っていけばよかったのに・・・

もう彼女の声を聞くことができない

もう彼女の顔を見ることができない

絶望を味わった

でも、まだ希望はある

ここで待っていれば絵里たちが戻ってくるかもしれない

待った、ただ、待った

待って、待って、待ち続けた・・・

日が沈み、日が昇り、日が沈み、日が昇り、日が沈み、日が昇った時、

真姫「凛、花陽」

真姫「・・・・・・」

走り出す

疲れなど関係ない

転んでも関係ない

撃たれても関係ない

とにかく1秒でも早く彼女たちのもとへ

真姫「凛!花陽!」

真姫「何処にいる・・・」

目の前に二つの肉片がある

この肉片が来てる服は、あの時凛に着させた私の寝巻だ

こっちの肉片が来てる服は、あの時花陽に着させた私のタンクトップだ

死臭を放つグロテスクな肉片を見て、身体に力が入らなくなった

また絶望を味わった

3日間何も食べてない

ことりとの思い出もみんなも失った

死にたい死にたい

なのになんで私は歩いてるの?

どうして食べ物を探してるの?

死にたいなら簡単に死ねるはずなのに・・・

やっぱり私は弱い

死ぬ勇気が持てない

かと言って生きる勇気も持てない

彼女たちの代わりに私が死ねばよかったのに

死にたい・・・死にたいよ・・・

fじょいあwjfんmうぃおいい

真姫「んっ・・・」ムクッ

ひよこ「すぅ・・・すぅ・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」ナデナデ

ひよこ「うふふ・・・すぅ・・・」

真姫「ホントそっくりよね・・・」

真姫「ねぇ・・・あなた、ホントはことりなんでしょ?」

真姫「ことりのことだもん。首絞められて海に沈められても戻ってこれるでしょ」

真姫「なんでかな?ことり」

真姫「どうしてこうなっちゃうのかな?」

真姫「なんで私はここまでの絶望を味わなくちゃいけないの?」

真姫「世界を変えてしまった、当然の報いなの?」

真姫「教えてよ、ことり・・・」

真姫「あなた、私が居ないとダメって言ったわよね?」

真姫「自分勝手すぎるわよ」

真姫「私だってあなたがいなきゃダメなのよ」

真姫「先に死なせてじゃないわよ」

真姫「どんなときもずっと・・・一緒がいいって言ったのはことりでしょ・・・?」

真姫「だったら、死ぬ時も一緒にさせてよ・・・」

真姫「ねぇ・・・死なせて・・・」

真姫「もう後悔したくない・・・絶望したくない・・・」

真姫「痛いのはやだ、苦しいのはやだ、辛いのはやだ、戦うのもやだ」

真姫「貴方と居たい・・・早く貴方の居る場所へ行きたい・・・」

真姫「死にたい・・・」

真姫「誰になんと言われようが関係ない」

真姫「もう疲れたの・・・無駄な時間を過ごしすぎたの・・・」

真姫「そのせいでみんな死んだ・・・」

真姫「私はいないほうがいいに決まってる」

真姫「もう楽にさせてよ・・・死にたい・・・死にたい・・・」

真姫「死にたい・・・死にたい・・・」

真姫「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」

ひよこ「真姫ちゃん?」

真姫「!?」ビクッ!

ひよこ「あの~・・・流石に起きちゃうかなって・・・」

真姫「ご、ごめんなさい・・・忘れて・・・」

ひよこ「やだ」

真姫「や、やだって・・・」

ひよこ「真姫ちゃん、私はことりだよ」

真姫「は、はぁ・・・?」

ひよこ「ことりって呼んで、真姫ちゃん」

真姫「やめてひよこ」

真姫「本気で、やめて」

ひよこ「やめる?ちょっとよくわかんないんだけど・・・」

ひよこ「帰ってきたよ真姫ちゃん。ただいま」

真姫「やめてってば!」

ひよこ「強情だな真姫ちゃんは・・・なら・・・」

チュッ

真姫「!!?」

ひよこ「ねぇ、思い出した?」

真姫「甘い・・・柔らかい・・・初めてを思い出す味・・・」

真姫「ことり・・・?ことりなの・・・?」

ひよこ「そうだよ真姫ちゃん♪」

ひよこ「ただいま♪」

違う

真姫「こ、ことり・・・ことり!」ガバッ

ひよこ「きゃっ♪」

この子はことりじゃない

真姫「ことり・・・ことりぃぃ・・・」ギューー

ひよこ「真姫ちゃん・・・大好きだよ♪」

真姫「私も・・・ことり・・・」ギューー

わかってるはずなのに・・・

真姫「私・・・ずっと待ってたんだよ・・・?ずっと我慢してたんだよ・・・?」

真姫「ことり・・・いいでしょ・・・?」

ひよこ「来て・・・真姫ちゃん・・・」

今だけ、今だけだから・・・

私は弱い

真姫「ちゅう・・・んん・・・///」

ひよこ「あむ・・・ちゅ・・・」

真姫「ことりぃ・・・」シュル バサッ

ひよこ「真姫ちゃん・・・綺麗だよ・・・」

真姫「私・・・ムズムズするの・・・もう我慢できない・・・!」ギューー

真姫「ことり・・・ことり・・・!」カクカク

ひよこ「わっ、真姫ちゃん・・・///」

真姫「ことりの太もも・・・きもちぃ///」カクカク

ひよこ「ふふっ・・・歯止めが利かないの?」

真姫「そう・・・止まらない・・・///」

真姫「えへへ・・・ぬちゃぬちゃしてきた///」ヌチャヌチャ

真姫「あっ・・・くっ、ぅぅ・・・///」ビクビク

ひよこ「あれっ?真姫ちゃんもしかしてイッちゃったの?」クス

真姫「う、うん・・・気持ちよかった・・・///」

ひよこ(早っ)

ひよこ「まあいいや、もっと気持ちよくしてあげる♪」

仮面の下の野獣(彼女)の瞳が怪しく光る

淡い灯が部屋を包む 嘲笑うピサロの絵

ひよこ「ちゅうぅぅぅぅぅぅ」

真姫「んんあ!乳首!///」

乱れたシーツの中で君はキスをせがむ

私はその淫らな誘惑に狩られながら・・・

ひよこ「ここはどうかな~?」ペロペロ

真姫「あっ///か、感じる・・・///」

乱れたシーツの中で私はなすがままにおもちゃにされて君の体に溺れていく・・・

太陽の明かりさえ邪魔のできない熱すぎる部屋は別世界

鏡に映る別世界には二人の姿 それはまさに・・・

ひよこ「そろそろ私も感じたいかも///」

真姫「うん・・・一緒に・・・ね?」

危険な『今だけ』の中で君はキスをせがむ

華麗に君は何もかもを脱ぎ捨てながら

真姫「は、生えてないの・・・?」

ひよこ「剃ってるんだよ・・・こんな日の為に」

危険の『今だけ』の中で私はなすがままに踊らされて・・・

ひよこ「真姫ちゃんも・・・動かして・・・///」パンパン

真姫「う、うまく動けない・・・///」カクカク

私はもう嘘を付けない

真姫「ハァ・・・!ハァ・・・!///」

ひよこ「どうしたの真姫ちゃん?もう限界?」

真姫「ううん・・・全然」

真姫「まだ切ないよ・・・///」スリスリ

ひよこ「真姫ちゃんだけ気持ち良くなってずるい」

ひよこ「ここ・・・合わせて・・・?」

真姫「あっ・・・そういえば・・・」

真姫「こんなの使ってみる・・・?///」

ひよこ「わぁお・・・これはこれはアダルトグッズですか・・・」

真姫「もうぬるぬるだから入っちゃうよ・・・///」

ひよこ「なんで真姫ちゃんは女同士用のアダルトグッズを持ってるのかな?」クス

真姫「そんなの・・・ことりと一緒に使うために決まってるでしょ?///」

ひよこ「ふふっ、もう・・・えっち」

ニュルル・・・クチュ・・・

ひよこ「えへへ///繋がっちゃったね?」

真姫「あぁん・・・えへへ、きもちい///」

絡み合う君と私は取り憑かれた様に

「はやくイカせて・・・」

真姫「ああ!///んんん///」

ひよこ「もっと・・・もっとぉ・・・///」

上か下か訳がわからない

ひよこ「んん///ペロペロ、ヂュウウウウウウ///」

真姫「あん///吸っちゃ///」

ひよこ「真姫ちゃんも///もっと舐めて///」

絡み合う私と君は傷を舐め合いながら

赤い蕾は糸を引き、まだ『今だけ』は終わらない

君は私の体を跨ぎ 乱れる姿はまさに・・・

君は言う「もっと激しく掻き回してよ!狂いそう!」だと

甘い蜜を呑まされた私は君の全てに酔ってしまい

君は言う「止めないでよ!もうやめないで!狂いそう!」だと

私の背中に爪を立てて乱れる姿はまさに・・・

君は言う「もっと激しく!激しく!狂いそう!」だと

もう、『今だけ』から出られない

私の全てを受け入れて乱れる姿はまさに・・・

・・・血迷った罪の意識への『迷宮』

皆さんどうも!今回紹介するオススメのSSはこちらです!!


闇条さんとフレンダさん☆3巻再構成
闇条さんとフレンダさん☆3巻再構成 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409244833/)

文句がありましたら上記のスレの>>1へどうぞ!!
皆さんのこと、お待ちしております!!

闇条「待ってるぜ!」

フレンダ「待ってるって訳よ!」

それではまた会いましょう!

mの方ですわ

あとよく言われるけどHOTD別に参考にしてないからな
設定が似てると言われても向こうがこっちに似てただけだ!!

HOTDちょっとは好きだけど

あれから何度も彼女と体を重ねた

何度も何度も

そのたびに後悔していく

壊れかけてる思考回路の中で、彼女の身体を見つめた

脇腹あたりの小さな傷

何日経っても治らない

でもばい菌が繁殖したりもしてない様子

あたかもそれが産まれた時からあったかのような

ことりの全裸を見たことあるけど、

そんな傷に見覚えないし

あの辺りは痣があったはずだけど、綺麗になくなってる

ことりは下の毛は普通に生えてた

彼女は剃ってると言ってたけど、どうも元から生えてないよう

足も少し短いし、胸も海未くらいの大きさしかない

やっぱり・・・違うんだ・・・

この子はことりじゃないんだ

でも、分かっていても彼女をことりと呼び続ける

性欲を満たしたい、寂しさを紛らわせたい、理由はいろいろあるけど

私はもう彼女が居ないとダメらしい

海未・・・彼女を保護してた時、身体を洗ってあげるときに胸を見た。貧乳だった

ことりは豊乳だった

そういえば、海未はどこで何してる?

本当にマザーグールになっちゃったの?

穂乃果は?絵里は?

彼女達は今どこで何をしている?

グールの巣の中枢

穂乃果「・・・・・・」グッ グッ

穂乃果(このロープ・・・もう少しで外せそう・・・)

穂乃果(でも、外して大丈夫なのかな・・・?)

穂乃果(だって・・・だって・・・)

海未「はぁ・・・!はぁ・・・!」

穂乃果(海未ちゃんは・・・もう・・・)

穂乃果(海未ちゃんは私を襲ってこない)

穂乃果(今もだけど、物珍しいものを見るかのようにこっちをじっと見てる)

穂乃果(・・・息を荒げながら・・・)

穂乃果(たまに食事もくれる・・・私の目の前に食事を置いてじっと見てる)

穂乃果(私が縛られてるのは両手だけ、もう間もなく外せそう)

穂乃果(犬みたいに這いつくばってシーチキンとか食べて生きてる)

穂乃果(と、以上が私の現状報告)

穂乃果(真姫ちゃん。私は大丈夫だよ)

穂乃果(このロープを外したら多分海未ちゃんとグールがたくさん襲ってきて死んじゃうかもだけど)

穂乃果(ずっと『今』なら、安全なのかもしれない)

グールの巣の深部

絵里「・・・・・・」

グール「ヴァアア・・・」

グール「グゥゥ・・・」

絵里(この扉を開ければそこにはグールとなった海未と捕えられた穂乃果)

絵里(この暗さとこの死臭がする香水のおかげで私が人間であることをグール達にバレてない)

絵里(香水は真姫が作った。グールは血の匂いを嗅ぎつけるらしい。臭すぎて耐えきれない)

絵里(この臭いをもう五日ほどずっと嗅いでいる)

絵里(食事も水分も全く摂っていない)

絵里(持ち物はレヴェナントと香水だけ)

絵里(五日間、行動を起こせず、全く動いてない)

絵里(今の私には何もできない・・・)

絵里(あの時、無我夢中で海未と穂乃果を追った)

絵里(穂乃果を狙うグール。それらを殴り倒す海未)

絵里(海未はグールの親玉的存在になってるらしい)

絵里(私がこの扉を開けると恐らく、グール内で混乱を巻き起こし、この状況を打破できるかもしれない)

絵里(でも、そうは出来ない。穂乃果が、海未が危険だから)

絵里(だから私は何もできない。ここに留まるしかない)

絵里(真姫、私は大丈夫よ。一応)

絵里(いずれ貴方がここに来て、私と穂乃果と海未を、救ってくれると信じてる)

絵里(それまでは、いつまでも私は待ってる)

あれから3日後

タッタッタッタッタッ

真姫「うぅ・・・腰が抜けちゃって走りづらい・・・」

真姫「もしもしひよこ?こっちはセット完了よ」

ひよこ『こっちはまだかな~』

真姫「そう。一人で大丈夫?」

ひよこ『問題ないよ~』

真姫「分かった。入口で待ってるわ」

ひよこ『すぐ行く!』

グールの巣の入り口前

ひよこ「お待たせ!」

真姫「ええ。無事で何より」

ひよこ「さーて、本番はこれからだよ」

ひよこ「セットした爆弾を起爆させてグールの巣を裸の状態にする」

真姫「巣に入って海未たちを探す」

ひよこ「グールを一掃できる」

真姫「海未は100%衛星ウイルスの影響でグールになったわけじゃない」

真姫「多分日光を浴びても無事だろうっていう勝手な予想だけど・・・」

真姫「運が良ければみんなを救えるかもしれない」

ひよこ「でも・・・本当にいいの?前私がやろうとした時は止めたのに・・・」

真姫「動かさなきゃ、何も進まない」

真姫「たぶん今、みんな苦しんでる」

真姫「私たちが救ってあげなきゃ」

ひよこ「うん!」

ひよこ「これ・・・返すよ」ブラックホーク

真姫「ふふっ・・・」

真姫「言ったとおりでしょ?すぐに信用してもらうって」

ひよこ「うん・・・大好き」チュ

真姫「んっ・・・もう、今はそういう気分にさせないでよ・・・」カァ

ひよこ「真姫ちゃん可愛い♪」

ひよこ「それに、私にはこれがあるしね」エボニー&アイボリー

真姫「それ・・・!」

真姫「貴方が持ってたの?」

ひよこ「ある夜、グールが大きい一軒家を襲ってたんだ」

ひよこ「朝になってグールが去った後、何かいいものないかなって探したの」

ひよこ「そしたら、それはそれは素晴らしい銃を見つけたんだ」

真姫「貴方が・・・もう・・・」

真姫「ひよこ・・・私ね・・・」

真姫「ちょっとだけ、死にたくなくなったかも」

真姫「少しだけ、生きていたいって思うようになってきた・・・」

ひよこ「ふふふ・・・だって死んじゃったら気持ちよくなれないもんね♪」

真姫「だから、今はそういう話やめてってば」

私はことりを感じたかったから

ひよこは一人の人間と愛し合ってみたかったから

今はそんな適当な理由じゃない

私は彼女と愛し合って、次第にことりに似ているからじゃなく、一人の人間としてひよこが好きになってきた

ずっと死にたいって思ってたけど、ちょっとだけ生きたいって思った

昔、ことりと一緒に過ごして思った

「愛はすべてに勝つ」

これが愛の力?

ひよこ「じゃあ、押すよ」

真姫「お願い」

ひよこ「耳、塞いでたほうがいいよ」

真姫「了解」ピトッ

ひよこ「ひゃっ!」

真姫「塞いでてあげる♪」

ひよこ「えへへ・・・」

ポチッ

ドガアアアアアアア!!!!!ドゴオオオオオオオ!!!!

真姫「うっるさ!!」

ひよこ「言ったでしょ!」

グール「バアアアア!!」シュウウウウ

グール「ホアアア!!」シュウウウ

ひよこ「成功だよ!」

真姫「よし!巣の深部へ潜り込むわよ!」

ドンドンドンドン!!ダァアアンン!!

グール「グアア!」

真姫「まずい!」

ドドン!!

グール「グゥ!」ドサッ

ひよこ「大丈夫?」

真姫「ありがと、助かったわ」

ひよこ「まだ落ち着いていられないよ」

真姫「この辺は暗い・・・深部のほうまで爆発は届かなかったみたいね」

ひよこ「多分マザーグールは最深部にいる」

ひよこ「ある意味ちょうどよかったんじゃない?」

真姫「そうね」

グールの巣最深部手前

ダァアアンン!!

真姫「よっし!」クルッ

ひよこ「なんかここ、他の場所と雰囲気が違うね」

真姫「ええ・・・なんていうか・・・人間らしい?」

ひよこ「人間といえば・・・そこに人間っぽい人が居るけど?」

真姫「えっ?この人・・・」

真姫「え、絵里!?絵里じゃない!?」

絵里「んっ・・・?ま、真姫・・・?」

真姫「そうよ!絵里、しっかりして!」

絵里「真姫・・・食べ物・・・飲み物・・・」

真姫「しっかり!これ食べて!」

・・・

真姫「大丈夫そう?」

絵里「ええ・・・何とか・・・」

ひよこ「絵里ちゃん・・・」

絵里「こ、ことり!?」

絵里「ことり貴方・・・死んだんじゃ・・・」

ひよこ「ううん。あのね・・・」

絵里「あっ・・・あぁ、そういうことね・・・」

真姫「?」

絵里の事情を聞き、私たちの事情を話した

絵里「この扉の奥に海未と穂乃果が居る」

絵里「海未は・・・もう手遅れよ・・・」

絵里「だけど・・・救ってあげたい!」

真姫「私も。そのために危険を冒してまでここに来たんだから」

ひよこ「準備はいい?」エボニー&アイボリー

絵里「大丈夫よ」レヴェナント

真姫「救ってみせる」ブラックホーク

ひよこ「じゃあ、行くよ!」ドガッ!

絵里「穂乃果!!」

穂乃果「真姫ちゃん!みんな!」

海未「うわああああ!!!」ダダダッ

真姫「海未ぃぃいいいいい!!!」ガシッ

海未「ヴァアア!!」ボコッボコッ!

真姫「ぐっ!くっ!」

真姫「いい加減に・・・!」

真姫「しろぉっ!!」背負い投げ!

ドシィン!!

海未「ぐぅ!」

絵里「穂乃果!解いてあげる!」

ほどきほどき

ひよこ「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃん!!」ギュッ

穂乃果「あれ?ホントにことりちゃん?」

真姫「ちょっと!感動の再会をしてる暇は・・・!」ガスッ!

穂乃果「海未ちゃん・・・」

ひよこ「海未ちゃん・・・暴走しすぎだよ。いい加減にして」

海未「ことりぃぃぃ・・・」

ひよこ「下がってて真姫ちゃん。ちょっと懲らしめないと分かんないみたいだから」

海未「ことりぃ!!!」

ひよこ「うわあああああ!!!!」ドゴォッ!

海未「がああ!」

ひよこ「海未ちゃん!!!」ガシッ

ひよこ「目を覚ませ!目を覚ませ!!」バキッ!バキッ!

海未「うぅ!くぅぅ・・・」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「何なのよ、あの子・・・」

真姫「マザーグールをボコボコにしてる・・・」

ひよこ「うらあああ!!!」ガスッ!

ひよこ「そらあああ!!!」ガスッ!

海未「・・・!?」ドサッ

ひよこ「覚悟してよ!!」

ひよこ「ぃぃぃぃ・・・でええああああ!!!」パワーボム!

海未「!!?」グラッ

ひよこ「はぁ・・・!はぁ・・・!」

ひよこ「どう!?眼は覚めた!?」

真姫「良い暴れっぷりだったわ」ポンッ

ひよこ「真姫ちゃん、海未ちゃんをどうにかしてあげて」

海未「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「・・・抑えつけといて」

真姫「ブラックライトを当ててみるわ」

ジュウウウウウ

海未「うあああ・・・ああ・・・」

真姫「紫外線に強く反応。瞳孔は真っ赤。常時興奮状態。過呼吸」

真姫「でもどれも中途半端な反応・・・」

真姫「なんていうか・・・まさにグールと人間の中間のような・・・」

ひよこ「こんなことありえるの?」

真姫「私の研究では絶対にありえない」

真姫「グール化の症状が一つでも現れたら完全にグールになるまでは時間の問題」

真姫「彼女は様々な症状がみられるけど、多少なりとも喋ることができるし・・・」

ひよこ「私たちの研究でもこんな状態になるなんて考えられないことだったね」

真姫「私たちの研究?」

ひよこ「あっ、あぁ~・・・」

真姫(隠し事してる・・・分かりやすい)

絵里「治すことはできるの?」

真姫「かなり厳しいわね・・・ことりでも無理だったし・・・」

ひよこ「うん、無理かも」

真姫「・・・・・・」

絵里「海未はどうする?このまま連れて帰る?」

絵里「っていうか帰る場所ある?」

真姫「家に連れ込んだところで、前みたいに暴れだすかもしれないし・・・」

真姫「悲しいけど・・・悲しいけど・・・」

真姫「・・・殺すのが最善かもしれない・・・」

穂乃果「ダメだよ・・・ダメだよ!!」

穂乃果「海未ちゃんはこんなになっちゃった!でも・・・!」

穂乃果「グールでも海未ちゃんは私を認識してくれる!」

穂乃果「どうして私が今まで死ななかったと思う?」

穂乃果「グールから、飢えから、悲しみから・・・海未ちゃんが私を守ってくれた・・・」

穂乃果「例え海未ちゃんがグールでも、ゾンビでも・・・一緒に居たい・・・」

ひよこ「・・・だけど、海未ちゃんはもう・・・」

ひよこ「こういうこと言いたくないけど言うよ。先に海未ちゃんに謝っとく」

ひよこ「今の海未ちゃんは世界にとって害でしかない」

穂乃果「海未ちゃんは害なんかじゃない!!」

穂乃果「それより、何なの貴方?ことりちゃんじゃないよね?」

穂乃果「昔のことりちゃんみたいだけど、ことりちゃんはそんな酷いこと言わない!」

真姫「・・・これが幼馴染パワー?」

真姫「でも、穂乃果・・・」

真姫「申し訳ないけど・・・海未は殺すべきだと思う・・・」

穂乃果「いや!絶対いや!」

真姫「だけど・・・!」

真姫「・・・殺してあげたほうが、彼女の為に・・・」

穂乃果「ならない!」

穂乃果「死んだほうがいいなんて絶対にありえない!」

真姫「」ビクッ

穂乃果「死んでいい命なんかないんだよ・・・!」

真姫「・・・残念だけど、それは違う・・・」

真姫「私を見れば分かるでしょ?」

真姫「・・・死んだほうがいい」

穂乃果「ダメ!絶対やだ!」

穂乃果「海未ちゃんを殺すくらいだったら私を殺して!」

ひよこ「・・・・・・」

絵里「・・・どうにかできないの?」

真姫「できない・・・かも・・・」

ひよこ「こんな絶好のチャンス滅多にないんだよ」

ひよこ「人類の天敵グール。そのボス、海未ちゃん」

ひよこ「こんなにも憎い敵をこんなにも簡単に倒すことができるチャンスなんだよ?」

ひよこ「確かに海未ちゃんは昔からの幼馴染。私だって大好きだよ」

ひよこ「でも・・・殺すしかない」

穂乃果「黙って!」

穂乃果「ホントはことりちゃんじゃない!偽物のくせに!!」

ひよこ「!?」ビクッ

真姫「穂乃果!」

真姫「妹さんよ。勘違いでそんな酷いこと言わなくても・・・」

穂乃果「ことりちゃんに妹なんていないよ!」

真姫「えっ?」

穂乃果「ずっと昔から幼馴染だし、何度もことりちゃんの家に行ったことあるのに、こんな子知らない!」

真姫「・・・どういうことなの?ことり本人からも貴方の話を聞いたことなかった」

ひよこ「いや、あの・・・」

海未「ぅぁあ!!」ダッ!

真姫「なっ!?海未!!?」

絵里「逃げられる!」

ひよこ(もうこんな機会ないかもしれない!)

ひよこ(逃がすわけには!)ジャキッ!

サッ バァンン!!

穂乃果「うああ!」ドサッ

まきひよえりうみ「!!?」

真姫「ほ、穂乃果・・・」

絵里「穂乃果・・・海未を庇って・・・」

ひよこ「うそ・・・ホノカチャ・・・」

海未「穂乃果ぁああああ!!!!」

海未「あああ!!!穂乃果!!穂乃果ぁ!!」

穂乃果「うみちゃ・・・えへへ・・・」

穂乃果「いつも・・・守られてばかりだったから・・・」

穂乃果「初めて守ることができたよ・・・うみちゃん・・・」

海未「穂乃果ぁぁ!いやぁぁぁぁ・・・」

穂乃果「でも穂乃果は弱いね・・・ゲホッゲホッ!」

穂乃果「命に代えないと守れなかった・・・」

海未「ほのか・・・・・・」

真姫「まだ救えるかもしれない!」

真姫「どいて海未!」ドンッ!

海未「・・・・・・!」

穂乃果「逃げて・・・海未ちゃん・・・逃げて・・・」

海未「・・・穂乃果ぁぁ!!」ガスッ!

真姫「きゃっ!」ドサッ

海未「うわああああああ!!!!」ダダダダッ!

絵里「まっ、海未!!」

真姫「いっつ・・・」

ひよこ「・・・・・・」

穂乃果「海未ちゃん・・・」

穂乃果「幸せに・・・なってね・・・」クタッ

ひよこの隠れ家

ひよこ(絵里ちゃんは食料を調達に行ってくれてる)

ひよこ(真姫ちゃんとは・・・お楽しみの直後で熟睡中)

ひよこ(結果あの後、穂乃果ちゃんを救うことができなかった)

ひよこ(私がマザーグールの頭を狙っていたはずの銃弾は穂乃果ちゃんの心臓を貫いた)

ひよこ(真姫ちゃんが言うには即死しなかったのは海未ちゃんを守りたいという強い意志があったからだって)

ひよこ(私は・・・そういう意志を持つことができるのかな?)

ひよこ(お姉ちゃんを引き継いでるから、マザーグール相手にだって素手で勝つことができた)

ひよこ(でも、穂乃果ちゃんを撃ってしまった後・・・)

ひよこ(逃げるマザーグールを撃つことができなかった・・・)

ひよこ(それは、マザーグールが海未ちゃんだからじゃない)

ひよこ(単純に、怖くて・・・手が震えて・・・何もできなかった・・・)

ひよこ(多分お姉ちゃんだったらどんなことがあろうと意志を曲げずに対面できた)

ひよこ(私にはそんな強い意志を持つことはできない)

ひよこ(何をやっても中途半端で、出来損ないの私)

ひよこ(精神が不安定な真姫ちゃんを無理やり堕とした最悪な私・・・)

ひよこ(私はやっぱり・・・処分されたほうが・・・)

ピリリリリ ピリリリリ

ひよこ「!?」ビクッ

ピリリリリ ピリリリリ

真姫「すぅ・・・むにゃむにゃ・・・」

ピリリリリ ピリリリリ

ひよこ「・・・・・・」

ピッ

??『もしもし』

ひよこ「も、もしもし・・・」

??『出たわね。どう?元気にやってる?』

??『出来損ない』

ひよこ「わ・・・私は大丈夫だよ・・・」

ひよこ「お母さん」

理事長「近況を話すわ」

理事長「G.E.C.K.を見つけた」

ひよこ「え!?」

理事長「西木野総合病院の地下よ」

ひよこ「に・・・西木野総合病院・・・?」

理事長「そう。あの憎き西木野真姫の親が経営してる病院よ」

理事長「とんだ誤算よ。彼女から情報を聞き出してからウイルスを与えるべきだったわ」

理事長「貴方も早く来なさい。人では一人でも多いほうがいいわ」

ひよこ「う、うん・・・分かった・・・」

理事長「出来損ない、何か隠してるわね」

ひよこ「え、えっ!?」

理事長「隠してるわね」

ひよこ「な、なにも・・・」

理事長「隠 し て る わ ね」

ひよこ「・・・・・・」

ひよこ「・・・まき・・・西木野真姫が・・・目の前に居ます・・・」

理事長「ほう・・・」

理事長「貴方にも伝えたはずよ。西木野真姫を見つけたらどうすべきか」

ひよこ「ご、ごめんなさ・・・」

理事長「謝罪の言葉はいらない。言い訳もいらない」

理事長「いい?もう一度だけチャンスをあげる」

理事長「奴を生け捕りにして連れてきなさい」

理事長「もしもできなかったら死ぬのは貴方、それだけよ」

理事長「分かった?」

ひよこ「・・・・・・」

理事長「返事は?」

ひよこ「は、はい・・・」

理事長「よろしい」

理事長「良い報告を待っているわ」

ピッ

ひよこ「・・・・・・」

ひよこ「・・・・・・」

真姫「すぅ・・・すぅ・・・」

ひよこ「・・・・・・」

ひよこ「こ・・・殺して・・・あげなきゃ・・・」

ひよこ「お母さんに捕まったら・・・酷い拷問をされちゃう・・・」

ひよこ「真姫ちゃん・・・大好きだから・・・」

ひよこ「大好きだから・・・私が殺してあげる・・・」

ひよこ「真姫ちゃんが大好きな・・・お姉ちゃんの銃で・・・」コヨーテ-A

ひよこ「苦しみを・・・死んだことすら気付かないうちに・・・」

ひよこ「殺してあげる・・・」

ひよこ「これが私の優しさ・・・」

ひよこ「・・・・・・」ブルブル

ひよこ「引き金を引いたら・・・真姫ちゃんが死ぬ・・・」

ひよこ「冷静に・・・急所を狙って・・・」

ひよこ「大丈夫・・・銃を使って真姫ちゃんの頭を撃ち抜く、それだけ・・・」

ひいこ「し、深呼吸を・・・」

ひよこ「すぅ・・・はぁ・・・」

ひよこ「すぅ・・・はぁ・・・」

ひよこ「撃つのは一瞬・・・」

ひよこ「躊躇っちゃだめだ・・・外したら真姫ちゃんを苦しめてしまう・・・」

ひよこ「いくよ・・・いくよ・・・」

ひよこ「冷静に狙って・・・う、撃つ!」スカッ

ひよこ「そ、そう!これでいい!今のは練習・・・!」

ひよこ「真姫ちゃん・・・」

ひよこ(可哀想に・・・お母さんの拷問に耐えられるわけないもん)

ひよこ(その前に、私が楽にしてあげるからね)

ひよこ「さよなら・・・真姫ちゃん・・・!」

ガチッ!

ひよこ「!?」

ひよこ「そ、そんな・・・いや・・・どうして・・・?」ポロポロ

ひよこ「好きな人を・・・殺してあげることすらできないの・・・?」ポロポロ

真姫「コヨーテは左手じゃないと撃てないのよ」

ひよこ「真姫ちゃん!?起きてたの・・・?」

真姫「この私を誰だと思ってるの?」

真姫「確かに寝てたけど、電話の内容も貴方の葛藤も全部聞かせてもらったわ」

ひよこ「ご・・・ごめんなさい!私は最悪なの!」

ひよこ「自分のことを嘘ついて、お母さんと繋がってることも隠して・・・!」

ひよこ「私にはもう生きる価値がない・・・」

ひよこ「お願い真姫ちゃん・・・私を殺して逃げて・・・」

ひよこ「真姫ちゃんに大きな嘘ついてたんだよ?こんな私許せないでしょ?」

ひよこ「だから殺して・・・お願い・・・」

チュ

ひよこ「!?」

真姫「あむっ・・・ん・・・」

ひよこ「あっ・・・真姫ちゃん・・・?」

真姫「正直、嘘付かれるなんてもう慣れっこだし」

真姫「聞かせて?貴方の全てを・・・」

それは、お姉ちゃん・・・南ことりが14歳の誕生日の頃のお話

プシュウウウウウウウ

理事長「完成よ」

理事長「まだ試作品の段階だけど、良い出来だと思うわ」

理事長「コードネームは、A0-01 001(えいぜろぜろわん ぜろぜろわん)」

A0-01 001「うっ・・・ぐぅぅ・・・」

ことり「嘘・・・でしょ・・・?」

ことり「鏡?じゃないよね?」

A0-01 001「はぁ・・・はぁ・・・」

理事長「顔の形も身体も全て今の貴方と同じ作りにしたわ」

理事長「これを元にさらなる改良を続け、いずれは完全な人間の製造を・・・」

ことり「え、えっと・・・」

ことり「ふ、服・・・着る?」

A0-01 001「・・・・・・」ブルブル

ことり「ど、どうぞ・・・」ファサ

A0-01 001「・・・・・・」ギュー

記憶、身体能力、思考能力、全て南ことりを若干劣化させたような感じ

見た目はもう完全な人間だったけど、生活(研究)をしていくうえで様々な問題点が見つかった

身体的成長がない

爪も伸びないし、髪も伸びない

怪我をしたら治らない。傷としてその身に一生残る

若干正常な判断能力に欠ける

ひよこ「真姫ちゃんは人を痛めつける行為がおかしいって言ったよね?」

ひよこ「私には何がおかしいのかわからない」

ひよこ「おかしいって言われても、どうおかしいのか考える力がない」

ひよこ「下の毛が生えてないのも、剃ってるんじゃない。胸が小さいのも、萎んだんじゃない」

ひよこ「ただ、その当時のお姉ちゃんがつるつるだった。成長期に入ったばかりだった。ただ、それだけ」

ひよこ「脇腹の傷。一回だけ誤射してここを弾がかすめたの」

ひよこ「怪我を治す能力が備わってないから一生治らない」

ひよこ「人間とは違うからばい菌も入らない。入っても蝕まれない」

ひよこ「瞳はうまく作れてないの。目の奥底を見ると、普通じゃないのが分かると思う」

ひよこ「だから、顔は笑っても瞳は笑ってない。真剣な顔をしても瞳がおかしい」

1ヶ月くらいかな・・・?いろんな実験をさせられて、とうとうその時が来たの

簡単にいえば、用済み、だね

G.E.C.K.っていう、とにかく凄いキットが発見されたの。後で説明するよ

それの出現によって、私はただのガラクタになった

出来損ないの、取り柄もない、歩く公害になった

私の処分が言い渡されたの

内容は、電気椅子で死んで、火葬場で燃やす。終わり

G.E.C.K.の研究のほうが重要だったあの時期、わざわざ出来損ないの私を処分してくれるだけでもありがたいと私は思った

私自身、お姉ちゃんの為に、外を歩くことは許されないって分かってたし、私が生きる意味なんてないんだって分かってた

お母さんにも研究所の人にも出来損ないだとかガラクタだとかバカにされた

みんなは私がその言葉の意味すら、バカにされてることすら理解できないほど出来損ないだと思ってたみたい

私だって普通じゃないけど、人間と同じ思考を持ってるんだよ?

そんなことずっと言われ続けたら、死にたくもなるよ

処分が決まって私は喜んだ

ガタッ

カチャ カチャ

理事長「動かないで」

ガチッ

理事長「よし」

理事長「一応、聞いておいてあげる。私の初めての作品だしね」

理事長「何か言い残すことは?」

A0-01 001「・・・・・・」

A0-01 001「・・・処分してくれて、ありがとう」

理事長「ええ」

理事長「落とすわよ」

A0-01 001「」ギュー

理事長「3、2、いち・・・」

ことり「待って!!」

A0-01 001「!?」

理事長「ことり?」

ことり「ダメ!今すぐやめて!」

理事長「でも、ことり・・・」

ことり「この子は私の妹なの!!」

ことり「私が姉としてこの子をちゃんと育て上げる!」

ことり「だから!処分はやめて!!」

A0-01 001「!!」

理事長「でも、貴方・・・」

ことり「全ての責任はお母さんの娘である私が取るよ!」

ことり「研究所のみんなも、G.E.C.K.で忙しいんでしょ?」

ことり「この子は私が世話をする。だから、殺さないであげて」

理事長「ふっ、まあいいわ。G.E.C.K.を使ったクローンができた時、性能の差を見るためにも取っておきましょう」

理事長「さあみんな!G.E.C.K.の研究を進めるわよ!」

ことり「ふぅ・・・間に合った・・・」

ことり「大丈夫?ってどうしたのその涙!?どこか苦しい?」

A0-01 001「ぅぅ・・・えぐっ・・・」ポロポロ

その時初めて、泣いたの。嬉しくて

A0-01 001「ねぇ・・・どうして・・・?」

A0-01 001「だって気持ち悪いでしょ?こんな私、どうして処分を止めたの?」

ことり「う~ん、なんでかなぁ~?」

A0-01 001「・・・自分でも分かんないの?」

ことり「うん!」

ことり「なんでかなぁ、なんか、助けなきゃって思ったの」

ことり「ほら、人を助けるのに理由は要らないでしょ?そういうことだよ」

A0-01 001「わ、私は人じゃ・・・」

ことり「人だよ!」

ことり「だってこんなに私にそっくりで・・・生き別れになった私の双子の妹みたい!」

ことり「痛みを感じる、悲しくて、嬉しくて泣ける。もう貴方は立派な人間だよ」

A0-01 001「ぐすっ・・・ぅぅぅ・・・」ウルウル

ことり「貴方が人じゃなかったら、そうやって嬉し涙を流すこともできないと思うよ」

ことり「ほら!ギュー!」

ことり「えいぜろ・・・こんな長ったらしいの名前じゃないよね」

ことり「そうだな~・・・じゃあ貴方の名前は今度から『こと』!」

ことり「ことちゃん。ずっと守ってあげるからね♪」

こと「ぅぅ・・・大好き・・・大好きお姉ちゃん・・・」ギュー

こと「・・・・・・?」マクラレ

真姫「あむっ」チュ

こと「ひゃっ!」

真姫「柔らかい・・・」太ももさわさわ

こと「な・・・?」

真姫「それっ」ズルッ

こと「きゃーー!」

真姫「・・・・・・」バチン!

こと「いった!?」

こと「え、えっ!?なんなの!?そんなに私の話つまんなかった!?」

真姫「嘘付きへの罰よ」

真姫「良く考えてみたら・・・何よひよこって・・・」

真姫「名前くらい・・・教えなさいよ・・・」

こと「真姫ちゃん・・・怒ってるの?」

真姫「怒ってるに決まってるでしょ?」

真姫「私は貴方に完全に心を開いてた」

真姫「でも・・・貴方は・・・」

真姫「ことりにも・・・次会ったら説教してやるんだから」

真姫「貴方、自分が人間じゃないようなこと言ってるけど」

真姫「私にはどう見ても普通の人間にしか見えないし」

真姫「ことりも貴方を人間って認めたんでしょ?」

真姫「私も貴方を人間って認める」

真姫「私とことり、二人から人間って認められたんだから」

真姫「貴方はもう立派な人間よ」

真姫「もう自分を卑下しないで」

真姫「もちろんことりとは違う。ちゃんとしたことりの妹として生きていく権利がある」

真姫「ことりと比べて出来損ないだろうが何だろうが関係ない」

真姫「ことりの時点でおかしいんだから、あの子と比べたら私なんてネズミみたいなものよ」

真姫「貴方は自分の意志を持ってここまでちゃんと生きてきた、素晴らしい人間よ」

真姫「もう自分が人間じゃないなんて言ったら・・・私とことりが貴方を説教してあげるから」

こと「・・・二人目・・・だよ・・・」

こと「私のこと、ちゃんとした人間って認めてくれたの」

こと「そもそも、研究所の人くらいとしか関わったことないんだけどさ」

こと「私、これからは自分に自信を持ちたい」

こと「一人のちゃんとした人間として、生きてみたい」

真姫「もちろん。それを否定する奴は全部敵よ」

真姫「あのことりの妹として、勇ましく生きてみなさいよ」

こと「うん!」

真姫「ところで、G.E.C.K.って?」

真姫「十分完成度が高い貴方がガラクタ扱いされるって?一体どんな機械なの?」

こと「G.E.C.K.・・・驚くと思うよ」

こと「正式名称は”Garden of Eden Creation Kit”日本語に直訳すると”エデンの園創造キット”」

こと「エデンの園は知ってるよね?聖書に登場する理想郷の名前。楽園の代名詞にもなってる」

こと「その名の通りこの荒廃した世界を緑溢れる大地に作り替えることができる魔法のような機械だよ」

こと「土壌精製装置、ポータブル常温核融合炉、様々な植物の種子諸々がワンセットになってる」

真姫「・・・?」

こと「性能の話をすると、”周りの物質を分解し再構築する”ことができる」

こと「簡単に言うと、1を0にできるもの。逆に0から1を作り出せるもの」

こと「例えば真姫ちゃん。ここにある木の板。これを完全に消滅させることができる?」

真姫「えっと・・・焼き尽くす・・・じゃあ無理よね・・・」

こと「そうだね。焼いても黒い塊が残る。木の板は気体となって目に見えないけど存在する」

こと「切って粉々にしても、粉が残る」

こと「意地悪な質問だったね。この小さな木の板すら完全に消滅させることは不可能なの」

こと「逆に、何もない場所で小さな木の板を作ってと言われたらできる?」

真姫「本当に何もない場所だったら木の板どころかどんなものも作ることができない」

こと「そう」

こと「自然界の掟なのかな?」

こと「1を0.1にすることはできても完全に0にすることはできない。0から1にすることはできない」

こと「恐らく全宇宙の掟であるこれを、壊すことができる機械」

こと「それが”G.E.C.K.”」

こと「何百年も前、私の先祖の研究チームが作成に成功したらしい」

こと「伝えられてる話だと、G.E.C.K.はアタッシュケースほどの大きさしかないらしい」

こと「オリジナルのお母さんが使用後どこかに隠したらしいけど、クローン、M.ウイルス感染者ですらその場所を知らない」

こと「起動させると、世界の全てを”再構築”し始める。らしい」

真姫「らしい・・・」

こと「私もクローンも何も知らないの。伝えられてる話をしてるだけ」

真姫「再構築って?」

こと「例えば、悪質な病原菌を全て無に還す」

こと「世界にとって害でしかないウイルスを完全に消滅させる」

こと「そして、全ての人々が想像した、エデンの園を創造する」

こと「この荒廃した世界を、何年も前の贅沢で裕福な世界に作り替える。らしい」

こと「今お母さんたち・・・正確にはクローンたちが地球をエデンの園に作り替えるために準備をしてる」

こと「アタッシュケースほどの大きさしかないものをそのまま使うだけじゃ完全に力を発揮できない」

こと「西木野総合病院の地下で今、膨大な装置の開発が進められてる」

こと「私も一応ボルトでお母さんたちの元に居たから、さっき招待されたの」

こと「G.E.C.K.は常に、今でもほんのわずかな活動をしている」

こと「今の地球で水道から水が出るのも、ガスが使えるのも、このG.E.C.K.のほんのわずかな活動の一部」

真姫「”ほんのわずか”でこんなことが?」

こと「それほど凄い機械ってことだね」

真姫「理事長のクローンたちがそれを使って地球を作り替えるために活動してる・・・」

真姫「じゃあ私たちは何もしなくていいんじゃない?」

真姫「認めたくないけど・・・その活動を邪魔したら私は本当に地球の害になると思う」

こと「確かに・・・ね」

こと「でも、人造人間でM.ウイルスの感染者がその活動をしてるんだよ?不安じゃない?」

真姫「・・・奴らの気持ち悪い思想通りの世界が作られそうね・・・」

真姫「でも・・・邪魔をする気はない」

真姫「そもそも私、もう戦いたくないし」

真姫「ここで貴方とずっと安全に暮らしていたい」

こと「真姫ちゃん・・・」

バタバタバタバタ

真姫「絵里と・・・できれば穂乃果も海未も居れば良かったんだけど・・・」

真姫「私、今が幸せなの」

バタバタバタバタ

真姫「この生活を誰にも邪魔されないんだったら、理事長が外で何をやってても別にどうでもいい」

真姫「私は貴方とずっと愛し合っていたい・・・」

こと「真姫ちゃん・・・」

バタバタバタバタバタバタバタバタ!!!!!

真姫「・・・何の音?」

バリィン!バリィン!

ことまき「!!?」

??「ターゲット発見!」

ガスッ!!

真姫「ぅ・・・!」ドサッ

こと「真姫ちゃん!真姫ちゃん!!」

??「見つけたわ」ガシッ!

こと「やめて!!離して!!」

??「親の命令が聞けない様ね。この出来損ないは」

??「連れていくわよ!」

??「「はっ!」」

こと「やだ!!やだああああああ!!!!」

次パート
グロ注意

マジかよそんな楽しみにしてくれてるんだ
ごめんね最近ボダランとベヨババァばっかりやってて
なんか申し訳なくなっちゃった

西木野総合病院地下

「真姫ちゃん!!わあああ!!!わああああああああああ!!!」

??「うっるさいな~・・・」

ボクッ!!

「ううっ!!?」

「あぐっ・・・ゲホッ!」

??「んんっ・・・ん・・・?」

??「絢瀬さんが起きたわ。目隠し取ってあげて」

??「りょーかい!」

ファサ

こと「はぁはぁ!・・・!!?」

こと「真姫ちゃん!!絵里ちゃん!!」

お母さん・・・クローンと、後ろに誰か・・・

真姫ちゃんと絵里ちゃんは大の字になり縛られていた

私は後ろから押さえつけられてるだけ!助けられる!

こと「ぐぅぅ!離して!」

??「抵抗しても無駄だよ?ことりに勝てると思ってるの?」

こと「あ、貴方は・・・!」

ことり?「久し振り、出来損ないちゃん♪」

こと「お前なんかがお姉ちゃんの名を名乗らないで!A3-21 001!」

A3-21 001「何言ってんの?お前なんかより私のほうが全然ことりだもん」

こと「G.E.C.K.を使って製造されれば偉いと思ってるの?」

こと「お姉ちゃんの死後、お姉ちゃんの細胞も何も使わないで作られたお前なんかより私のほうがお姉ちゃんに近い!」

A3-21 001「出来損ないのくせに相変わらずむかつくなぁ~」

A3-21 001「ちょっと傷つけていい?」

理事長「殺さなければいいわ」

A3-21 001「やった♪」

A3-21 001「ふんっ!」

グシャ!

こと「ううっ!?」

こと「あ・・・かはっ・・・」

A3-21 001「あ、ごめんね~?おもちゃだから傷ついたら治らないんだったね~?」

A3-21 001「おもちゃの背中に足跡付けちゃった♪」

理事長「さぁて、そろそろ本番と行きましょうか」

理事長「絢瀬さん、そろそろ意識が戻ってきた?」

絵里「理事長・・・?」

絵里「ま、真姫!こと!」ジタバタ

絵里「くっ・・・!捕まったの・・・?」

理事長「そうよ。呑気に散歩してるところを偶然見つけちゃってね。今日は大吉よ」

絵里「何するつもり!?」

理事長「目の前の裏切り者を制裁するのよ」

理事長「後は、そこの害虫に産まれたことを後悔させてあげるの」

絵里「・・・私は別に、貴方を裏切ったつもりなんてないわ」

絵里「最初から金の為だけに貴方に付き添ってただけ。勝手に裏切り者扱いしないでください」

理事長「貴方には私のほとんど全てを話したわ」

理事長「それを聞いておきながら今更仲間じゃなかったなんて虫が良すぎない?」

絵里「そんなの知らないわよ!」

絵里「貴方の自分勝手に私を巻き込まないで!」

絵里「作り物のくせに!」

理事長「はぁ・・・がっかりだわ絢瀬さん」

理事長「あの頃の貴方はどこに行ってしまったのかしらね?」

絵里「私の全てを知っていた気でいたんですか?」

絵里「私は心の底から金の為だけを思って貴方に協力していただけなのに」

絵里「天才も所詮は人を見る目はないんですね」

理事長「いろいろ言ってくれるわね」

理事長「貴方、今の状況分かってる?」

理事長「利口な人間なら少しでも苦しまずに終わるように説得しているところよ」

絵里「いくら苦しい思いをしようと構わない」

絵里「貴方の言いなりだけにはならない!」

理事長「ふっ、そう」

理事長「私ね、今でも一応は貴方のこと信用してるのよ」

理事長「あの頃随分と活躍してくれたのも事実だしね」

理事長「せめてもの感謝として貴方は殺してあげるわ」

絵里「殺してあげるのが優しさ?」

理事長「そう。無事に解放されるという選択肢はないのよ」

理事長「苦しんで生きるか、苦しんで死ぬか。その二択」

理事長「運がいいことに私には貴方以上に苦しめたい人間が居るのよ」

理事長「だから苦しむ時間が短い死ぬ選択肢を貴方にあげる」

絵里「・・・・・・」

理事長「光栄に思いなさい。自慢じゃないけど拷問は得意なのよ」

理事長「私は普段拷問じゃ殺さないんですけどね、貴方は特別よ絢瀬さん」

理事長「貴方にはこれを使ってあげる」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

絵里「・・・!」

理事長「ごく一般的な電動ドリルよ」

理事長「工具って恐ろしいものよね。工事にも使えるし、拷問にも使えるなんて」

絵里「・・・・・・」ギリッ

理事長「この状況で一切焦らず私を睨み付けられるのね。流石だわ」

理事長「でもそれは、私にとって興奮材料でしかないわ」

理事長「その顔がどれだけ歪むのか、楽しみだわ♪」

理事長「私ね、絢瀬さん。貴方の左手のこと知ってるのよ」

理事長「西木野真姫にも拷問をされたらしいじゃない」

理事長「人生で二回目の拷問になるのね。気分はどう?」

絵里「やるならさっさとやってください。貴方とつまらないおしゃべりをするつもりはないです」

理事長「あら、冷たいのね」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

理事長「最初は左手って決めてたのよ」

理事長「貴方さっき私を作り物って馬鹿にしたわよね?」

理事長「貴方はどうかしら?絢瀬さん」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

グチュグチュグチュグチュ!!!

絵里「・・・!!」ギリリッ

理事長「あら?おかしいわね・・・貴方の左手よ?」

理事長「どうして痛みを感じてる様子がないの?」

理事長「血も出ないじゃない。ふふふ、まるで・・・」

理事長「お人形みたいね♪」ボソッ

絵里「あああっ!!!」ガブッ!!

理事長「!!?くっ!!」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

グチャグチャ!!

絵里「あああああああああああ!!!!!!」

絵里「いやああああ!!!!ぁぁぁぁあああああ!!!」

A3-21 001「お母さん大丈夫!?」

理事長「え、ええ・・・油断しただけよ・・・つっ・・・」

絵里「は、ははは・・・」

絵里「あんたに一矢報いることができた・・・これで満足よ・・・」

絵里「いいわよ・・・私を好きに殺して見せなさい・・・」

絵里「私が死んでも・・・真姫とことが貴方を殺す・・・」

絵里「さっさと殺さなかったことを後悔するのね・・・ははは・・・あはははは・・・」

理事長「ふんっ、お望み通り、苦しめて殺してあげるわ」

理事長「貴方は十分に痛めつけてから殺すつもりだったんだけどね・・・」

理事長「今の一件で考えが変わったわ。早めに殺してあげる」

絵里「・・・真姫から聞いたわ・・・貴方はいつもいつもずっとおしゃべりをして・・・」

絵里「せっかく殺せるチャンスがあったのに・・・いつも逃す・・・」

絵里「チャンスをつかめないから普通の女子高生にも負けるんだって・・・」

絵里「ふふふ・・・今回もいつものパターンじゃないの・・・?」

理事長「黙りなさい!!」

グシャグシャグシャグシャ!!!!

絵里「ぐうううぅぅぅっっっ!!!!」

絵里「あっ・・・くぅぅぅ・・・」

グシュン!!

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

理事長「どうかしら?おしゃべりな絢瀬さん」

理事長「今までの態度も、生きてきたことすらも後悔させてあげるわよ?」

絵里「見える・・・見えるわ・・・」

絵里「クローン共が・・・ズタズタに殺されてる姿が・・・」

理事長「・・・どうしましょう絢瀬さん」

理事長「まだ私が想像してた展開じゃないんですけどね・・・」

理事長「今すぐにでも貴方をゴミに変えたくなっちゃったわ」

絵里「今すぐやっておいたほうがいいですよ・・・」

絵里「そうすれば、少しは私の予想が実現する確率が減るんじゃないですか・・・?」

絵里「ぺっ!」

理事長「いいでしょう。殺してあげます」

理事長「こめかみに刺してみましょうか」

理事長「音ノ木坂学院の生徒会長。絢瀬絵里が死ぬ瞬間を見れるのね。楽しみだわ」

理事長「準備はいいかしら?」

絵里「そんなに引っ張って・・・怯えてるの?」

絵里「やるならさっさとやりなさいって言ってるでしょ?」

絵里「そんなんだから金持ちの家で育ったわがままお嬢様相手ですら負けるのよ」

絵里「貴方なんかよりことりや真姫のほうが全然格上よ!」

理事長「よろしい。死になさい」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

グチャグチャグチャグチャ!!!!!

絵里「っっっ!!!」

こと「!!?」プイッ

A3-21 001「ほら出来損ない。目を開けて」グイッ

A3-21 001「よ~く見ときな」

A3-21 001「お前が傷つかない代わりに大好きな仲間が傷ついていくんだよ?」

グシュグシュグシュグシュ!!!!!

グシュン!!!

ウィィィィンン・・・

絵里「」クタッ

こと「いやぁ・・・絵里ちゃん・・・・・・いやぁぁぁあああ・・・」ポロポロ

ザパーン!!

真姫「!!?」バッ

理事長「やっと起きたわね」

真姫「はっ!?な、なに!?」

真姫「こ、こと!?えっ!?ことり!?」

こと「騙されないで真姫ちゃん!私以下の作りものだよ!」

真姫「なんなの!?え、絵里?絵里!!絵里!!!」

A3-21 001「うるさい」

理事長「耳障りよ」

ドスッ!

真姫「うっ!・・・はっ・・・」

理事長「西木野真姫、私は今少し機嫌が悪いのよ」

理事長「あんまり私の気分を損ねないことね」

真姫「い、いった・・・」

真姫「そっか・・・あのとき・・・」

理事長「それにしても惨めな姿ね西木野真姫」

理事長「貴方の仲間はもう二人とも使い物にならない」

理事長「あの威勢のよかったお嬢様はもうどこにもいないみたいね?」

真姫「しら・・・ないわよ・・・そんなの・・・」

真姫「お願い・・・解放して・・・」

真姫「私はもうあんたと殺り合う気なんてないの・・・」

真姫「もう二度とあんたの邪魔にならないから・・・私達を解放して・・・」

理事長「あら、意外と素直なのね。絢瀬さんとは大違い」

理事長「解放してですって?何とぼけたこと言ってるの?」

理事長「私が今、この瞬間をどれだけ待ち望んでいたかわかる?」

理事長「オリジナルの私が貴方に殺されて、もう3年ほど経ったわ」

理事長「この3年間、私達クローンの中にどんなことがあっても消えずに残ったもの、それは貴方よ」

理事長「M.ウイルスの成分にもあるのよ・・・貴方への恨みが・・・」

理事長「コードネームA2-17 110。この私がやっと貴方への恨みを晴らすことができる」

理事長「これは私達にとって、歴史に名を刻むことができるほどの功績よ」

真姫「やぁぁ・・・お願い・・・痛いのは嫌なの・・・」

真姫「殺すならさっさと殺して・・・お願い・・・」

理事長「安心しなさい。私は貴方を殺すつもりはない」

理事長「だけど、いずれ貴方は自分を殺してくれと悲願してくるでしょう」

理事長「待ちわびたこの日、貴方に史上最大の苦痛を与えるためにどれだけ実験を続けたことか・・・」

理事長「貴方は死にたくても死ねない。地獄に一番近い場所に導いてあげるわ♪」

こと「お母さん・・・お願いだよ・・・やめてよこんなこと!」

理事長「今更娘面するの?出来損ないの割には私をバカにしてたみたいだけど」

A3-21 001「お前みたいなガラクタに発言権はないんだよ?わかってる?」

こと「私に拷問してよ!真姫ちゃんの代わりに私が受けるから!お願いだから真姫ちゃんを解放してあげて!」

A3-21 001「あっははははは!!!」

A3-21 001「やっぱり出来損ないは出来損ないだよ!あははは!!」

A3-21 001「代りに自分が受ける?お腹痛いよ!ははは!」

A3-21 001「そういう問題じゃないに決まってるじゃん!やっぱり出来悪すぎるよ!笑いが止まらない!」

理事長「覚悟しなさい西木野真姫。産まれてきたことを後悔させてあげるから♪」

理事長「まずは簡単なものからね」

サワサワ

理事長「綺麗な手をしてるわね」

理事長「指先っていろいろな神経が通っていてね、特に痛みを感じやすいの」

理事長「これはね、その手の業界じゃ少し有名な拷問器具なの」

理事長「指の先にぴったりとはまる輪とそれについているネジ式の針」

理事長「ネジを巻くと爪と肉の間に針が回転しながら刺さっていくの」

理事長「拷問を受けるほうのマニアですら耐えきれないほどの痛みらしいわ」

真姫「いや!いやいやいやいや!!」グーパーグーパー

理事長「落ち着きなさい。これはまだ軽いほうよ」

理事長「この程度で音を上げてたらこの先耐えきれないわよ?」

真姫「先なんかない!こんなこともやらない!」

真姫「解放してよ!早く!お願い!」

理事長「往生際が悪いのね」

カチャ

真姫「いやいや!!取って!!」

理事長「何本行きましょうか?」

理事長「黙らせるためにも、手始めに一本、軽く行きましょう」

クリクリクリクリ

プスッ

ズボズボズボ!!

真姫「きゃあああああああああああああ!!!!!!!!!」

真姫「痛い!!!いたいいたいいたい!!!!」

理事長「まだ刺さったばかりよ?」

理事長「それにこれはまだ10分の1の痛み」

理事長「私を満足させて見せて?西木野真姫♪」

グリグリグリ!!!

真姫「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

こと「やめてよ!!いやあああああ!!!!」

A3-21 001「良い声で鳴くねぇ。クスクス♪」

理事長「ふふっ、愉快愉快」

理事長「そう、それよ。その断末魔の叫びを聞きたかった」

理事長「私は世界で一番光栄なのかもしれないわ」

カチャ

真姫「あぁぁぁっく・・・やぁぁぁぁぁ・・・」

理事長「自分の指を見なさい西木野真姫。世にも珍しい、血のマニキュアの完成よ!」

こと「もう十分でしょ!?これ以上はやめて!!」

こと「こんなことしたって意味ないよ!!」

A3-21 001「」イラッ

A3-21 001「ねえお母さん。こいつ殺していい?」

理事長「ダメよ。出来損ないの叫びも私への興奮材料になるわ」

理事長「ことり、貴方はいい子だから分かるわよね?余計なことしたら・・・」

A3-21 001「・・・はぁい・・・」

真姫「ぅぅぅぅ・・・ぁぁぁ・・・」

理事長「このまま指が化膿していく姿を眺めているのもいいわね」

理事長「でも私は貴方にやりたいことがたくさんあるの。止まってられない」

カチャ

真姫「取って・・・やだ・・・」

理事長「どうしたの?元気がなくなってきたみたいだけど」

理事長「言ったでしょ?まだ10分の1だって」

理事長「貴方の叫びを頂戴。西木野真姫」

クリクリクリ

ブスブスブス!!!!!

ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

こと「うぇ・・・グス・・・」

こと「酷すぎる・・・」

真姫「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」

真姫「夢・・・夢よこんなの・・・」

A3-21 001「うわぁ~、西木野真姫ダッサ~。その年でお漏らししちゃったの?クスクス♪」

理事長「痛みによっていろいろ解放されてきたでしょう?」

理事長「どう?貴方の右手の指は全部血で塗られたわ」

理事長「悪くないんじゃないかしら?」

真姫「もう・・・無理・・・」

真姫「お願い・・・いっそ私を殺して・・・」

理事長「あははは!こうも予定通りに計画が進むと笑えてくるものね」

理事長「分かってると思うけど、血のマニキュアはまだ終わらないわ」

理事長「貴方は今右手の指だけがとてつもなく痛い状態」

理事長「左右対称じゃないと気が済まないわよねぇ?」

真姫「すむ・・・気が済むから・・・」

真姫「やめて・・・もう許して・・・」

理事長「ことり、何か聞こえたかしら?」

A3-21 001「えっとねぇ~、もっとやってって聞こえた!」

理事長「奇遇ね。私もそう聞こえたわ♪」

真姫「いや、いやああ!!」

いやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!

プスゥ

グリグリグリ!!!

真姫「・・・!!!?!?」

真姫「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

カチャ

理事長「お疲れ様西木野真姫。これで全指マニキュアを塗れたわ」

理事長「出来損ないも見てあげなさい。マニキュアを塗ることによって人生を変えた人間だっているんだから」

こと「ごめんなさい・・・」

こと「ごめんなさい真姫ちゃん・・・」

こと「私が出来損ないだから・・・こいつらに勝てないから・・・」

こと「真姫ちゃんを・・・助けてあげられない・・・」

真姫「いい・・・のよ、こと・・・」

こと「真姫ちゃん?真姫ちゃん!!」

真姫「貴方が・・・そばにいて、くれるだけで・・・私は・・・大丈夫だから・・・」

A3-21 001「えぇ~?これがそばにいるだけで救われるのぉ?」

A3-21 001「あははは!!やっすい命だね!」

理事長「そう。ならば次なる痛みを感じてもらいましょうか」

理事長「次は単純よ。ただただ痛い。それだけ」

理事長「この有刺鉄線を付けた鞭で貴方をひたすら叩いてあげる」

真姫「ひっ!」

理事長「鞭で叩かれればもちろん激痛が走るわよね?」

理事長「それに加えて有刺鉄線だから貴方の肉を削り取る」

理事長「そう、切るのでもなく、叩くだけでもない。新感覚、削る!」

理事長「貴方のその可愛いネグリジェがどれだけ引き裂かれるかも楽しみね」

A3-21 001「あ~、お母さん楽しんでる~」

理事長「ええ。もう最高よ。このまま死んでしまっても何も後悔はないわ」

理事長「もうこの腕がうずうずして止まらないの」

理事長「私の腕が叫んでるわ。早く貴方を傷つけたいって」

理事長「いいでしょう?ねぇ、いいでしょう?」

理事長「腕が鳴るわ!叩きたくて!叩きたくて!!」

A3-21 001「お母さんドS~」

理事長「いっくわ!!」

バチィィンン!!

真姫「ぅぅぅぁぁああああああ!!!!!」

理事長「あはは!!あははははは!!!!」

バチィィンン!!バチィィンン!!

グチャグチャ!!

真姫「うああ!!やあああああああああ!!!!!!!」

理事長「はははは!!!は!!?」

理事長「何よ!!?何よこれ!!?」

理事長「貴方のへそ!!キスマークじゃない!!」

理事長「あらら?これはもしや・・・」チラッ

こと「・・・!」プイッ

理事長「ふふふ・・・あははははは!!!!」

A3-21 001「なになにお母さん!?楽しそう!教えてよ!」

理事長「いやぁ愉快愉快。実に愉快」

理事長「そう・・・まさか貴方達がそんな関係だったとはねぇ・・・」

理事長「余 計 面 白 く な っ て き た じ ゃ な い」

理事長「ねぇ教えてA0-01 001」

理事長「貴方西木野真姫とはどんな事までしたの?」

こと「そんなの今関係ない!」

理事長「乳首を吸ってあげたりした?」

こと「うああああ!!!絶対許さないから!!!」

理事長「貴方も一応ことりの片割れではあるしね」

理事長「ことりが小さいころを思い出すわ。あの子は私の胸が大好きでね」

理事長「市販のミルクじゃ嫌がってね。ずっと母乳をあげてた記憶があるわ」

A3-21 001「えぇ~そうだったの~?」

こと「そんな昔話どうでもいいでしょ!!」

理事長「あの頃を思い出す限り、今でも好きなんでしょうね」

理事長「出来損ないには特別に癒しを与えるわ」

こと「いらない!!真姫ちゃんを解放して!!」

理事長「あげるわ。西木野真姫の乳首を」

こと「どういう意味・・・!」

理事長「簡単なことよ」

理事長「貴方がその場で西木野真姫の乳首を吸う方法を考えてみなさい」

A3-21 001「無理だよお母さん。こんな出来損ないにそんなこと考えるアタマはないよ」

理事長「ふふっ、それもそうね」

理事長「西木野真姫、貴方も可愛い可愛い『こと』に自分の乳首を与えたいと思わない?」

真姫「・・・・・・」

理事長「まあ貴方達が何を言っても無駄なんですけどね・・・」

理事長「今この場の支配者はこの私だから」

ビリリ!

真姫「・・・!///」

理事長「へぇ・・・結構綺麗な形してるわね」

理事長「ここはもうビンビンみたい♪」ツネッ!

真姫「いっ!・・・いた・・・」

理事長「そうね、マフィアが誠意を表わすためによくみる光景ね」

理事長「貴方も私への数々の迷惑を許してもらうため、誠意を表わすためだと思いなさい」

シャキン

理事長「あれ?おかしいわねー、こんな切れ味の悪い果物ナイフしかないわー」

理事長「うふっ、これじゃあバナナですら切るのに苦労してしまうわね」

理事長「こんなものでこんな切りづらいものが切れるかしら?」ビーン!

真姫「いっつ・・・やだやだ・・・」

理事長「私は貴方にも癒しを与えているつもりよ?西木野真姫」

理事長「乳首は性感帯。こんなに弄られて気持ちいいんじゃないかしら?」グイグイ!

真姫「いたい・・・いたいいたい・・・」

理事長「・・・聞く耳を持たないわね」

理事長「まあいいわ。さぁ始めましょう、裏の世界の痛みを!!」

ザクザクザク!!!

真姫「ううううう!!!!うあああ!!あああああああ!!!!」

理事長「あはは!!本当に切りづらいわねぇ!!」

グイグイッ!!ザクザク!!!

真姫「ああああああ!!!っっっっくうううああああ!!!!」

理事長「そろそろ・・・切れそう・・・!!!」

ジャクッ!!!

真姫「んんんんんんんわあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

理事長「ははは、取れたわ」

ボトッ

理事長「ほら、出来損ない。貴方の大好きで堪らない乳首よ?好きなだけしゃぶっていいわ」

こと「きゃああああああ!!!!」

こと「いやあああ!!!やだやだやだ!!!!」

A3-21 001「どうしたの出来損ない?大好きな真姫ちゃんの乳首が吸えないって言うの!?」

A3-21 001「しょうがないな~!私が食べさせてあげる!!」

グイッ!グイッ!

こと「んんんん!!!んんんんーーーー!!!」

A3-21 001「いいよ!早く飲み込みなよ!」

こと「んんんんんん!!!!!ぶはっ!!」

こと「おええ!!ゲホッゲホッ!」

A3-21 001「あ~あ、やっぱり出来損ないだな~・・・」

A3-21 001「しゃぶれって言われたのに飲み込んじゃったよ」

理事長「あら、本当にどうしようもない子ねぇ」

A3-21 001「お母さん、もう一回だけチャンスをあげてあげようよ」

理事長「そうね、今度はちゃんとしゃぶれるかもしれないしね」

ギラッ!

真姫「ひぃぃ・・・!いや、いやぁぁぁ・・・」

きゃああああああ!!!!ぎゃああああああああああ!!!!

理事長「かーんせい♪」

理事長「両乳首から血が・・・芸術ね」

ボトッ

こと「いやぁぁぁ・・・」

こと「どうしてこんな酷いことするの・・・?」

理事長「私はこれ以上に酷いことをされてきたからね、仕返しよ」

理事長「こいつのせいで一体何人もの人間が死んだと思ってる?」

理事長「いくらクローンだからといって、思考も行動も全部普通の人間と同じなのよ」

理事長「出来損ない、貴方にはよ~く分かるでしょ?」

理事長「クローンは全員家族同然」

理事長「私の愛すべき家族たちを、こいつは何百人殺したと思う?」

理事長「私の行動は酷くもなんともない」

理事長「重犯罪者西木野真姫への当然の報いよ」

理事長「確かに私のやっていることは非道よ、でも、必要なのよ」

理事長「私達を崩壊させた罪人への、当然の罰」

理事長「貴方も予想できてたんじゃない?西木野真姫」

理事長「貴方は普通には死ねないって、あれだけのことをしたんだから・・・」

真姫「・・・・・・」

理事長「さぁ、長かった拷問も次で最後よ」

理事長「最後にして最大の苦しみを貴方に与える」

理事長「でも大丈夫、何があっても絶対に死なせないから」

理事長「実験の回数は50回。50人ものクローンの命を犠牲にしてようやく作成された拷問兵器」

理事長「名付けて、『子宮爆弾』」

理事長「今までは皮膚だったり、身体の外からの痛みだったけど今回は違う」

理事長「そう、身体の内側を破壊される痛み」

理事長「『女』を失う痛み」

理事長「私は、貴方にこれを使うために産まれたといっても過言じゃない」

理事長「待っていたわ・・・この時を・・・」

理事長「私の気分は最高潮よ。西木野真姫」

理事長「これが、『子宮爆弾』よ」

こと「ダイナマイト!?」

A3-21 001「ただのダイナマイトなわけないじゃん。今までの話聞いてなかったの?おバカちゃん」

理事長「破壊力はちょうど死なない程度に調整されてるわ」

理事長「膣から子宮まで、全てグチャグチャになるから、リペア剤も機能しない」

理事長「まさに貴方を苦しめるためだけに作られた爆弾」

真姫「・・・・・・」

真姫(私が拷問されるのは、それに見合うほどのことをしたから)

真姫(そう、しょうがないことよ。こんなことされるんじゃないかって薄々感じてたし)

真姫(時間は戻らない。指はうまく動かないし、体中痛いし、乳首なくなっちゃったし)

真姫(今更何を悲願しても無駄)

真姫(だったら、これが終わるまで耐え抜くしかない・・・)

真姫(私が一人だったら、多分いろいろ無理だったと思う)

真姫(私が今まで生きてこれたのは誰のおかげ?)

真姫(本物でもクローンでも関係ない、あの子が居たから・・・)

真姫(あの子を守るために、私は耐え抜かなくちゃならない)

真姫(あの子の為なら私は・・・)

ビリリ!

真姫「・・・っ」

理事長「貴方もう19かしら?綺麗に生えそろってるわね。剃ってる?」

理事長「子宮爆弾はアダルトグッズだと思ってくれていいわ」

ズボッ!

真姫「あぁ・・・くっ・・・///」

理事長「ふふっ、膜ももうないみたいね?」

理事長「貴方が破いてあげたの?クス」

こと「・・・・・・」

A3-21 001「へぇ・・・」

A3-21 001「なんかムカついてきちゃった」

こと「ふ、ふん。あんたは作り物のお母さんとやってれば?」

A3-21 001「おい」ズンッ!

こと「うっ!」

A3-21 001「堪忍袋の緒が切れそうなんだけど」

理事長「我慢しなさい。今が一番いいところなんだから」

A3-21 001「・・・お母さんばっかり楽しんでてずるい」

理事長「私が楽しめばいいのよ。貴方は黙っていなさいことり」

A3-21 001「・・・・・・」イラッ

A3-21 001「私だって・・・」

理事長「いちいち口答えをするんじゃない」

理事長「消そうと思えばいつでも消せるのよ?」

理事長「私の気分を害することをするのは許さないわよ、愚娘」

A3-21 001「・・・・・・」イライラ

理事長「こんな状況でも濡れるものは濡れるのね」

ズンッ!

真姫「いっ!・・・た・・・」

理事長「これで準備は完了よ」

理事長「後は導火線に火をつけるだけ」

理事長「時間はいくらでもある。貴方のタイミングでいいわ」

理事長「覚悟ができたら言いなさい」

理事長「いくらでも待ってあげるわよ?」

真姫「・・・できてる・・・」

真姫「やるならさっさとやりなさいよ・・・」

真姫「必ずあんたに復讐するから・・・」

理事長「ほう・・・度胸が付いてきたわね」

理事長「それじゃあこの私、A2-17 110の最高傑作をとくとご覧あれ♪」

ボゥ

プシュゥゥゥゥ

真姫(あと、何秒?)

真姫(周りが全てスローモーションに見える)

真姫(あぁ、これから死ぬんだな。って気がする)

真姫(私は本当に死んじゃうの?)

真姫(いいや、死なない)

真姫(まだやるべきことが残ってるから)

真姫(どんなに痛かろうが、どんなに苦しかろうが、私はまだ死ぬわけにはいかない)

真姫(声が枯れ果てても、身体が動かなくなっても、守りたいと思う人が居るから)

真姫(愛は全てに勝つ)

真姫(私の愛は、たかが作り物の拷問なんかじゃ崩れはしない)

真姫(貴方の為なら・・・私は・・・)

理事長「そろそろ爆発するわよ!」

理事長「きゃ~♪」><

A3-21 001「ワクワク!」

こと「神様・・・神様・・・」ボソボソ

プシュウウウウウ!!!!!

真姫(来るっ!)ギュッ

ボンッ!!!

真姫「!?!?!!!?!?!?!!?」ガタッ!!

真姫「・・・ぁぁ・・・・・・ぁ・・・」

A3-21 001「あははは!!凄い!!大成功!!!」

理事長「ふふ、感慨深いわ」ホロリ

こと「」ドサッ

A3-21 001「あれ・・・こいつショックで倒れちゃった」

理事長「良い物を見たわ。報告できないのが唯一の悔いね」

ドロドロドロ タラー

真姫(ま、た・・・から・・・なにかが・・・こぼれおち、てくる・・・)

真姫(しぬ・・・しぬんだ・・・わたし・・・)

カチャ

ドサッ

真姫「」

理事長「ふふっ、これでいて死んでないのよ」

理事長「さぁ次へ行きましょう。最後のショウタイムへ!」

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ことり「こうして~・・・はい!出来上がり!」

まき「わぁ~・・・ことりちゃん凄い」

ことり「はいこれ!まきちゃんへのプレゼント♪」

まき「ホントにいいの?」

ことり「うん♪だって・・・大好きだもん!まきちゃんのこと!」

まき「う、うん。ありがと///」

ことり「ことりね、大きくなったらまきちゃんと結婚するの」

まき「私もことりちゃんと結婚する」

ことり「ホント!?嬉しいな~ルンルン♪」

ことり「じゃあさじゃあさ、結婚式の時までこれ、大事に持っててね♪」

ことり「小学校が違うから会えなくなっちゃうかもだけど、だけど大好きなのは変わらないから!」

まき「わかった!指切りする?」

ことり「うん!」

「指切りげんまん嘘付いたらハリセンボンのーます、指切った!」

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真姫「んん・・・?」スクッ

真姫「ぅぅ・・・苦しい・・・」

とにかく、全身が痛い

腹の底から痛みが込み上げてくる

あまりにも痛すぎて、痛みじゃない別の感覚にも襲われる

気持ち悪い、頭が回らない、身体を動かしにくい

まさに、最悪の目覚め

真姫「・・・・・・」

ブルブル

タラー ポタッ ポタッ

何とか立ってみて、足元をみると、そこには血の水たまり

指先を、お腹を、太ももを、血が這う

指は血でマニキュアが出来ている

布が乳首に当たるだけでも相当痛い。いや、乳首はもうないか・・・

股は・・・私には確認する勇気がない

ことを思い出して、まず間違いなく快感を得られることはないんだなと思った

そういえば、ことは?

ここは、どうやらコロシアムみたいな場所

中央にフェンスがあり、向こう側と仕切られていた

向こう側には何が?行ってみよう

ううっ・・・う・・・

歩くたび、股から何かが垂れてくる

動きたくない・・・

こと「ぅぅ・・・グスッ・・・」

ガシャン!

真姫「こと!こと!!」

こと「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「大丈夫なの!?」

こと「わたしは全然・・・それより真姫ちゃんこそ!」

真姫「私は・・・」

パチッ!

真っ暗だったこの場所が、急に眩しいほどの明かりに照らされた

観客「「「わーーー!!わーわーー!!!」」」

こと「な、なに・・・?」

真姫「作り物ね、あれ」

理事長「観客の皆様!長らくお待たせいたしました!とうとう始まります!!」

理事長「デッドコロシアム!!!」

観客「「「わーーー!!わーわーー!!!」」」

理事長「今日の対戦者はこの二人!!」

理事長「国会議事堂破壊!大量虐殺!ウイルスにより人類を滅亡させた主犯!」

理事長「そう、まさに人類の敵!!悪魔の子!!死神の一族!!」

理事長「にぃしきのおおぉぉぉ!!!!むぁあああああきぃぃぃいいいい!!!!」

観客「「「わーーー!!わーわーー!!!」」」

真姫「・・・・・・」

理事長「対するは、ご存じ出来損ないのうちの出来損ない!」

理事長「怪我をしたらガムテープで補強が精一杯!!ワーストワンを極めし作り物!!」

理事長「えいぜろぜろわん!!!ぜぇろぜぇろわぁぁぁぁあああああんんんん!!!!」

観客「「「わーーー!!わーわーー!!!」」」

こと「何が始まるの・・・?」

理事長「ルールは簡単!殺せば勝ち!死んだら負け!それだけぇぇ!!」

観客「「「わーーー!!わーわーー!!!」」」

理事長「ただし、いつも通り対戦者の二人は仲間であります!」

理事長「仲間同士じゃ戦いをしないんじゃない?その心配はありません!」

理事長「コロシアムの床は特殊加工の鉄板でできています!」

理事長「時間が経つにつれ、この鉄板が熱く燃えていきます!」

理事長「その熱さは耐えられるものではありません!人形が乗ったら溶けてしまいます!」

理事長「さぁ、裏切り者を制裁するために!殺人欲を抑えるために!」

理事長「戦闘開始ーーー!!!」

こと「な、何!?なんなの!?」

真姫「分からないの?」

真姫「あんたは私を殺す。私はあんたを殺す。ただ、それだけ」

こと「・・・何言ってるの真姫ちゃん・・・?」

こと「まさかとは思うけど、お母さんの言葉を鵜呑みにするわけじゃないよね?」

理事長「はぁ・・・ほんっとうに出来損ないね・・・」

理事長「相手を殺さなければ死ぬのは自分」

理事長「私から言わせれば西木野真姫のほうが全然正常よ」

こと「どういうこと真姫ちゃん?まさかとは思うけど・・・」

こと「私と・・・戦おうって言うの・・・?」

真姫「当然でしょ」

こと「な、なんで?なんで!?」

こと「おかしいよそんなの!私達が協力すれば絶対に二人で一緒に逃げられるよ!」

こと「真姫ちゃんよく言ってるよね!?愛は全てに勝つって!」

こと「あの言葉は嘘だったの!?」

真姫「何勘違いしてるのよ。私にはもうあんたに対する愛情なんてない」

真姫「私は今、あんたを殺したくて殺したくてしょうがないの」

真姫「この裏切り者が!!」

真姫「ふざけるんじゃないわよ・・・最初から奴らとつるんでたなんて・・・」

こと「そんなことない!ただ、同じボルトに居たってだけで私はもう・・・!」

真姫「私が拷問されてる時も、あいつに抑えつけられてるフリして私を嘲笑ってたんだ・・・」

こと「違うよ違うよ!!」

こと「私が弱いから!真姫ちゃんを助けられなかった!本当に後悔してる!」

真姫「いい加減黙って!」

真姫「あんたの声も顔も!本当にムカつくのよ!」

真姫「今から私が消してやるわよ!その魂の灯が消えた作り物の顔を!!」

こと「!!」

真姫「この出来損ない・・・本当にあいつに似たんだわ・・・」

真姫「あいつは・・・いつもいつも私に嘘ついて・・・私を裏切って・・・」

真姫「あいつのせいで死にかけたこともあった・・・あいつに殺されかけたことだってあった・・・」

真姫「この出来損ないに似た・・・本当にムカつく奴だった・・・」

真姫「だから・・・殺してやったのよ・・・」

こと「うそ・・・嘘だよね・・・?」

真姫「あいつが・・・寝てるときに・・・首を絞めて・・・」

真姫「殺してやったんだ・・・!あのクズを・・・!」

こと「そんな・・・お姉ちゃんは・・・真姫ちゃんが・・・」

真姫「あのクズのクローン・・・こいつにも何度も何度も騙された・・・」

真姫「絶対に許せない・・・!殺す!殺してやる!!!」

こと「本当・・・なの・・・?」

こと「お姉ちゃんを殺したのは真姫ちゃんだって薄々気づいてた・・・」

こと「でも、それはちゃんとした理由があったから・・・」

こと「お姉ちゃんを殺すための正当な理由があったから!そう思ってた!」

こと「・・・違うの・・・?」

こと「ムカつくから・・・そんな適当な理由で殺したっていうの!?」

真姫「適当?何も分かってないくせに、この出来損ないが・・・」

真姫「あんなうざったらしい奴、死んで当然よ」

真姫「清々したわ・・・あの苦しそうにもがく姿・・・」

真姫「お前も同じようにしてやる!!」

こと「嘘だ・・・信じられない・・・」

こと「それは、ホントにホント?」

真姫「出来損ないだから理解できないのかしら?何度でも言ってやるわ」

真姫「あのクズを殺して清々した!お前も同じ目に遭わせてやる!!」

こと「信じられない・・・」

こと「ねぇ・・・真姫ちゃん・・・あのさ・・・」

こと「今の話聞いてさ・・・」

こと「ちょっと真姫ちゃんを殺したくなったかも・・・」

真姫「いいわ、かかって来なさいよ」

真姫「出来損ないなんかがこの私に勝てるわけないでしょ?」

こと「・・・!」ムカッ!

こと「もう許さない・・・お姉ちゃんの仇!絶対討つ!!」

真姫「やってみなさい?」

真姫「返り討ちにしてやる!!」

理事長(ふふ、どうやら私の煽りがなくても二人は戦ってくれるようね♪)

理事長「さぁ盛り上がってまいりました!眩しいほどです!戦いの炎が燃える!!」

理事長「いざ、ゴングです!!!」

カーーン!!

真姫「・・・・・・」ジロッ

こと「・・・!」

こと(凄い・・・気迫だ・・・)

こと(そんなに私のことが気に入らなかったんだ・・・)

こと(まぁいいや、今は真姫ちゃんも敵!殺らなきゃ殺られる!)

真姫「・・・・・・」ジーッ

こと「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」ジーッ

こと(真姫ちゃんのあの眼・・・)

こと(わたしには・・・できない眼だ・・・)

真姫「理事長、あんたに最初で最後の感謝をするわ」

真姫「こいつを殺すこんな良い機会を作ってくれてありがとう」

理事長「いいえ、私も楽しみで仕方なかったのよ。仲間同士の裏切り」

理事長「winwinの関係よ。楽しませてちょうだい」

真姫「うわあああああ!!!」ダッ!

こと「・・・・・・!」

真姫「ふんっ!」

ガスッ!ボゴッ!

こと「ぐっ!」

こと「らああ!!」

ドゴッ!

真姫「きゃっ!」ドサッ!

こと「真姫ちゃんこそ・・・この裏切り者!!」

こと「ずっと一緒だって言ったのに・・・信じてたのに!!」

こと「もう信じられない!許せない!殺してやる!!」

理事長「ふふふ、あまりにも関係が深かったからこそ壊れた反動が大きい」

理事長「二人はもう戻れない。彼女達の間にはもう憎しみしか生まれない」

理事長「これこそ私の求めていた快楽の一つ、裏切り、絆の崩壊」

真姫「あああ!!」ガスッ!

こと「!!?」ヨロッ

真姫「死ね!!」ブンッ!

こと「・・・・・・」

スカッ

真姫「!?」

こと「はああ!!!」ボゴッ!!腹パン!!

真姫「ううっ!?」

真姫「あっ・・・く・・・」フラフラ

ドサッ

ドロッ

真姫「・・・ぅぅ・・・」

こと「・・・勝てると思ってるの?」

真姫「く・・・そ・・・」

真姫「理事長!」

真姫「武器を頂戴!」

真姫「このおもちゃをバラバラにできる武器を!」

理事長「ここは対等な勝負をすることが鉄の掟よ」

理事長「貴方に武器を渡すことは自然に相手にも武器を渡すことになる」

真姫「構わない!」

理事長「了解。刀と剣、どっちがいい?」

真姫「刀!」

理事長「では、武器を手にしなさい!」ブンブンッ

真姫「よっし・・・」刀パシッ

こと「・・・・・・」剣パシッ

真姫「・・・覚悟はいい・・・?」ジッ

こと「・・・・・・」

こと「・・・とっくに出来てるよ・・・」

真姫「そう。なら・・・!」

ブンブン!ガチィン!!

真姫「くっ・・・!」

こと「うぅ・・・!」

こと「そー・・・れ!」グイッ!

こと「ふんっ!」ブンッ!

真姫「・・・!」サッ

チッ

こと「・・・惜しかった」

真姫「こんなの、痛くも痒くもない」

こと「それは痛覚がマヒしてるだけじゃないの?」

真姫「・・・そうかも」

真姫「やあ!!」ブンッ!

ガチィン!!ガチィン!!

真姫「ぅぅああ!!」

ガギッ!!

こと「おっと!」

真姫「ぃぃやあああ!!!」

ガチィン!!

こと「うぅ!」フラッ

真姫(隙が!!)

真姫「死ね!!」突き!!

ジャクッ!!

こと「ぶはっ!!」

理事長「ふふ、決まった」

真姫「はぁぁぁ!!」

ズンズン!

こと「うああぁぁぁ!」

ダンッ!

理事長「もう・・・ちょうど死角に・・・」

理事長「まあいい。真下でどんなことが起こってるのか楽しみだわ♪」

理事長「勝者は恐らく西木野真姫。いや、出来損ないが相手だからあの状況でも逆転があるか・・・?」

理事長「西木野真姫が勝ったら、褒美としてなぶり殺してあげましょう」

理事長「出来損ないだったら・・・鉄板でそのまま処分ね」トコトコ

理事長「さぁ!果たして勝ったのはどちらか!?現場の様子を見てみましょう!」

真姫(隙が!!)

真姫(こと!!)ギラッ!

こと「・・・!」

真姫「死ね!!」突き!!

スカッ

こと(真姫ちゃん!!)

こと「ぶはっ!!」

理事長「ふふ、決まった」

真姫「はぁぁぁ!!」

ズンズン!

こと「うああぁぁぁ!」

ダンッ!

真姫「こと・・・!」チュ

こと「あっ・・・真姫ちゃん・・・ん・・・」

こと「信じてた・・・」

真姫「私だって・・・」

真姫「それより、いい?時間がない」

真姫「ここはスタンドの真下、奴からここは死角になってる」

真姫「奴はどうなったか、必ず近くまで見に来る」

真姫「その時、貴方が奴を殺す・・・!」

こと「スタンドの上までは流石にジャンプじゃ届かない・・・!」

真姫「私を使って。私が踏み台になる」

真姫「奴が目の前に来た時、上に飛んで、奴を・・・!」

こと「分かった・・・!」

理事長「さぁ!果たして勝ったのはどちらか!?現場の様子を見てみましょう!」

真姫「来る・・・!」

真姫「チャンスは一度だけ、失敗は許されない!」

こと「ふふ・・・」

こと「真姫ちゃんとだったら、絶対に失敗なんかしない気がする」

真姫「・・・ふふ、私も」

理事長「どうかしら?」

真姫「い・・・っけーーー!!!」

こと「よっ!」ジャンプ!

シュバッ!

理事長「!!?」

こと「死ね」

スパッ!

ブシャアアアアア!!

理事長頭「この・・・うらぎり・・・もの・・・め・・・・・・」

こと「よいしょ」スタッ

こと「気を付けて真姫ちゃん!」

こと「頭の上からボールが落ちてくるよ!」

真姫「・・・!」

真姫「ボール・・・?」

真姫「そう・・・ボールなら・・・」

真姫「蹴り飛ばさなくっちゃね」

ヒューン

ザッ!

真姫「せーのっ!」

ドッコォォォォ!!!

ドサッ コロコロ

こと「ナイスシュート!」

真姫「我ながら完璧なタイミングね」ドヤッ

こと「嫌いだったよ偽物さん」

真姫「経験もないくせに絆なんか語ってんじゃないわよ」

こと「上から手を伸ばすよ。届きそう?」

真姫「う~ん・・・無理かも」

こと「もう、こんな時に運動音痴披露しなくていいよ?」

真姫「私だってしたくてしてるわけじゃないのよ」

真姫「一応下からも抜け道があるみたい。私はそっちから行くわ」

こと「こっちにも道があるみたい。私はこっちから行くよ」

真姫「ええ。少しの間離ればなれになっちゃうけど、貴方なら大丈夫よね?」

こと「もちろんだよ。真姫ちゃんも大丈夫だって信じてるからね」

真姫「ええ、当然よ」

こと「じゃあ、後でね、真姫ちゃん」タッ

真姫「あっ、こと!」

こと「なに?」

真姫「ことりのこと・・・私が殺したっていうところは本当よ」

真姫「もし許せないんだったら・・・私は何も抵抗しない」

こと「ちゃんと、理由があったから」

こと「どうしてもお姉ちゃんを殺さなければならなかったから」

こと「そうなんでしょ?」

真姫「ええ、そうよ。神に誓って」

こと「だったら、真姫ちゃんを恨む必要は全くないよ」

こと「感じるんだ・・・真姫ちゃんの思い、お姉ちゃんの思い」

こと「恨もうとなんて、微塵にも思ってないよ」

真姫「・・・ありがとう」

こと「じゃああとでね、死んじゃやだよ?」

真姫「もちろん!」

タッタッタッタッ

真姫「・・・行った?」

真姫「行った・・・わよね・・・?」フラッ

ドサッ

真姫「ぅぅ・・・・・・」

真姫「苦しい・・・・・・」

真姫「ことめ・・・あの子本気で腹パンしたわね・・・」

真姫「まぁ・・・それがなくっても・・・・・・」

ドロッ

真姫「あっ・・・た、垂れ・・・」

真姫「抑えて・・・うぅ!股に触れるだけで痛い・・・!」

真姫「さい・・・あく・・・」

真姫「パンツも・・・全部汚れすぎてる・・・」

真姫「やだ・・・・・・もう・・・・・・」

真姫「死にたい・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「こと・・・」

真姫「やっぱり、死にたくない」

スクッ

真姫「うぅ・・・」フラフラ

真姫「行かなきゃ・・・あの子の為に・・・」

ヨタヨタ

真姫「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

真姫「ここ・・・うちの病院の地下じゃない・・・」

真姫「・・・!」

真姫ちゃんへ
大至急1階のエントランスに来て!

真姫「はん!バカバカしい」

真姫「あの子がこんなに綺麗な字を書くわけないでしょ?」

真姫「私を騙したいんだったら娘のことくらいもっと知っておくべきね」

霊安室

真姫「・・・・・・」

ガチャ

真姫「・・・・・・」チラッ チラッ

真姫「あれ・・・」トコトコ

亜里沙「」

真姫「腕が取れてる・・・」

真姫「絵里の・・・話通り・・・」

真姫「この子の為に、大犯罪を犯したのよね」

真姫「そんな子を殺すなんて、辛かったんだろうな・・・」サワッ

亜里沙「グアアアア!!!!」クワッ!

真姫「!!!!?!?!」

亜里沙「アアアア!!!グウアアア!!!」ジタバタ

真姫「・・・殺せなかったのね」

真姫「大丈夫よ亜里沙ちゃん。絵里の代わりに私が楽にしてあげるから」

真姫「一撃で終わらせてあげるから落ち着いててね」

亜里沙「ウウウ!!!」

真姫「・・・・・・」スッ

ザッ!

真姫「!!」

グシャ!!

真姫「なっ・・・」

亜里沙「」

海未「アアア!!」

真姫「ひっ・・・」コテッ

海未「ハァァアア!!!」ギロッ

真姫「ぁ・・・」ビクビク

真姫(まずい・・・これは・・・)

真姫(この刀だけじゃ・・・間違えなく勝てない・・・!)

海未「ハァ!ハァ!」

真姫「・・・いいわよ、殺しなさいよ」

真姫「あんたに殺されるのも運命・・・」

海未「あぁ・・・!はぁ・・・!」

海未「すぅぅーーー・・・はぁぁーーー・・・」

海未「すぅぅーーー・・・はぁぁーーー・・・」

真姫「・・・?」

海未「・・・・・・」

真姫「どういう・・・こと・・・?」

海未「・・・・・・」ポイッ

真姫「エボニー・・・!アイボリー・・・!ブラックホークも・・・!」

真姫「どうして・・・?」

海未「・・・・・・」スッ

真姫「・・・・・・」

真姫「あんたにどんな考えがあるのか全く分からないけど」

真姫「もう、私の目の前から消えて」

真姫「そうじゃなきゃ、私はあんたを殺さなくちゃならない」スッ

海未「・・・・・・」

真姫「もしも、私の言葉が通じるんだったら・・・」

真姫「ことにも武器を渡して」

海未「・・・こと・・・まき・・・」

真姫「・・・まさか、既に?」

海未「・・・・・・」コク

真姫「じゃあ、あんたが従えるありったけのグールを集めてエントランスに行って」

真姫「グールも相当だけど、相手の数も相当なはずよ」

真姫「それに、重火器を装備している可能性が高い」

真姫「私の言ってることが分かった?分かったならさっさと行って」

海未「・・・まき・・・」

真姫「早く・・・行け!!!」

海未「・・・!」ダダダ

真姫「・・・・・・」

真姫「これでいいのよ・・・」

真姫「何をしようと、グールはグール。人間とは分かりあえない」

真姫「だけど、貴方が海未だから」

真姫「信じてるから・・・突き放すことができる」

真姫「海未・・・」

真姫「ありがとう」

真姫「さようなら」

フロント

真姫「フロント・・・」

??「西木野さん?」

真姫「!!」

真姫「この声・・・ママ!?」

真姫ママ「ふふっ、そうよ」

真姫ママ「久しぶりね」

真姫「ママ・・・そっか、M,ウイルスに・・・」

真姫ママ「本当に余計なことをしてくれたわね」

真姫ママ「死んで頂戴」ジャキ!

真姫「うぅ!」サッ

バンバンバン!!

真姫「ママやめて!ママを撃ちたくない!」

真姫ママ「そんな考えじゃ死ぬだけよ!」

真姫(ママからM,ウイルスを取り除く!)

真姫(もう死んじゃったと思ってたけど・・・こんな再会ごめんよ!)

こと「海未ちゃん・・・」

こと(コヨーテとレヴェナントを渡してくれた)

こと(私のことを恨んでると思ってたけど・・・)

こと「お姉ちゃんとの絆・・・なのかな?」

こと「・・・とにかく、進まなきゃ!」

管理事務室

こと「なにかありそう・・・」

ガチャ

A3-21 001「終わった?」

A3-21 001「え・・・?」

こと「A3-21 001・・・!」

A3-21 001「な、ど、どういう・・・」

A3-21 001「あっ、なるほど、ふ~ん・・・」

A3-21 001「殺したんだ。愛する真姫ちゃんを♪」

こと「殺してないよ」

こと「でも、私達は勝った」

A3-21 001「・・・は?」

こと「二人で・・・勝った」

A3-21 001「あの状況で・・・?」

A3-21 001「ふ~ん・・・やるじゃん」

こと「うん」

こと「あんたに用はない。じゃあね」

A3-21 001「待ちなよ。逃げるつもり?」

こと「逃げるんじゃない。戦いに行くの」

A3-21 001「ここにも倒すべき相手が居るんじゃないの?」

A3-21 001「それにね、この装置、お前なら何か分かるでしょ?」

こと「これが・・・G.E.C.K.の装置・・・?」

A3-21 001「そうだよ」

A3-21 001「欲しいんでしょ?G.E.C.K.が」

こと「別に、いらない」

A3-21 001「あら、意外意外」

こと「私が倒すべき相手は、あの偽物のお母さんだよ」

こと「正直、キツイ性格だった本物のお母さんよりもっと酷い」

こと「あいつらなんかにG.E.C.K.を好き勝手させるわけにはいかない」

こと「一応はお世話になったけどね・・・でも、必要だから殺す」

A3-21 001「そうはさせないよ」

A3-21 001「お前は私に出会ってしまった。その時点でその計画はおじゃんでしょ?」

こと「・・・いいや、私は寧ろ有利に進むと考えてる」

A3-21 001「・・・?」

こと「ねぇ、A3-21」

こと「私と一緒に来ない?」

A3-21 001「・・・・・・」

A3-21 001「・・・えっ?」

こと「貴方を見てれば分かるよ。納得できないんでしょ?お母さんに」

こと「私と同じ、貴方の反抗の目を何度も見たことがある」

こと「当然だよね・・・クローンだからってちゃんとした人間なのに、自分の意志を尊重してくれない」

こと「私も、何度も同じ経験をしている」

こと「貴方は偽物のお母さんの手によって、偽物のお母さんの操り人形役で産まれた」

こと「そんな損な役回りに納得できないんでしょう?」

A3-21 001「・・・・・・」

こと「私も、産まれてからずっと実験の対象だった」

こと「反抗することは絶対に許せなかった」

こと『私はあんたたちのペットじゃない!』

A3-21 001「・・・!」

こと「喉だって渇く。お腹だって空く。テレビだって見たいよ」

こと『私はロボットじゃない!』

A3-21 001「・・・・・・」

こと「そんな感情がいくつも芽生えて、私は動き出した」

こと「いざ、反逆を!!」

こと「・・・ちょうどその時真姫ちゃんの手によってボルトが解放されてね、私は自由を得たんだ」

こと「最高の気分だったよ。ことりが鳥籠から抜けだしたんだ」

こと「貴方は自由を知らない」

こと「貴方はお母さんとは違う!チャンスの前髪を掴まなきゃ!」

こと「さぁ!今こそ反逆の時だよ!」

こと「私についてきて。大丈夫、真姫ちゃんも受け入れてくれる」

こと「私はこれからお母さんのクローンを皆殺しにする」

こと「お世話になった?そんなの関係ない、ムカついたから殺す」

こと「A3-21。貴方も一緒に」

こと「私達は同じ穴の狢。貴方がいてくれればあんな奴ら何も苦戦することはない」

こと「さぁ、私の手を取って」スッ

こと「行こうよ、一緒に抗おう!!」

A3-21 001「・・・・・・」

パチパチパチパチ

A3-21 001「・・・・・・」パチパチ

こと「・・・?」

A3-21 001「凄いよ・・・素晴らしいよ・・・」

A3-21 001「そうか、貴方はそういう考えに至れるんだね、『こと』」

こと「・・・・・・」

A3-21 001「なんか今、凄く良い話を聞けた気がする」

A3-21 001「そうか・・・ムカついたから殺す、か・・・あはは・・・」

こと「・・・どう?一緒においでよ」

こと「私は貴方にバカにされてたことなんて全く気にしないし」

A3-21 001「うん。謝るべきだね」

A3-21 001「今までバカにしてごめん。貴方は出来損ないなんかじゃないよ」

A3-21 001「どうやら、私のほうが出来損ないだったみたいだから」

こと「そんな・・・貴方は凄いよ」

A3-21 001「ううん。凄くなんかない」

A3-21 001「確かに身体能力とか身体の作りは凄いけど、脳みそが何も凄くない」

A3-21 001「凄く嬉しかった。私を誘ってくれて」

A3-21 001「確かに私は、偽物のお母さんの操り人形」

A3-21 001「あいつに従う生活はもう嫌だった」

A3-21 001「殺せるなら・・・今すぐにでも殺してやりたいよ」

A3-21 001「でもね・・・無理なの」

A3-21 001「だって・・・」

A3-21 001「そうプログラムされてないから」

こと「・・・・・・」

A3-21 001「私は奉仕するようにしかプログラムされてない」

A3-21 001「奉仕の対象はもちろんお母さん」

A3-21 001「貴方や西木野真姫に奉仕するには脳みそを取り出してプログラムを書き換えないとね・・・」

A3-21 001「ごめんねこと。私のほうが出来損ないだったよ」

A3-21 001「貴方の言葉に感動して、貴方についていきたいと思ったのに・・・」

A3-21 001「私は本能の赴くままに行動ができないみたい」

A3-21 001「ホントにごめんね。こと」

A3-21 001「私が出来損ないだから・・・」

A3-21 001「貴方と戦うしかないみたい」

こと「・・・!」

こと「・・・友達に・・・なれると思ってた・・・」

A3-21 001「あんなに酷い扱いばかりしてたのに?」

こと「だって、同じ顔だよ?同じ声だよ?」

こと「お姉ちゃんのこと、本物のお母さんのこと、たくさん教えてあげたいと思ってた」

A3-21 001「・・・優しいね」

A3-21 001「私は、最初から最後まで、酷いことしかできないみたい」

こと「もう慣れたよ」

A3-21 001「そっか・・・」

A3-21 001「・・・行くよ!」ダッ

こと「・・・ごめん」ジャキ!

A3-21 001「・・・!」

ドガァァンン!!

グシャグシャ!!

A3-21 001「!!?」ヒューン

ドサッ!

こと「・・・・・・」トコトコ

A3-21 001「」

こと「・・・これでいいんだよ。汚い勝ち方で」

こと「真正面からぶつかって、私がA3-21に勝てるわけがない」

こと「さて、G.E.C.K.がここにあるのは分かったとして・・・」

こと「あとは真姫ちゃんと合流して・・・」

A3-21 001「いったたたた・・・」

こと「・・・嘘でしょ・・・?」

A3-21 001「よい・・・しょっと・・・つぅ・・・」スク

シュゥゥゥゥゥ

こと「傷口が・・・」

A3-21 001「ねぇ、『兄弟』」

A3-21 001「あんな感動的な展開にした後にさ・・・」

A3-21 001「あの不意打ちは卑怯じゃない?」ザッ!

力を込めて構えたA3-21 001の腕から放たれる右ストレート

銃で撃たれるよりも遠くへ、ことは吹っ飛ぶ!

ドッゴォォオオオ!!!

ヒューン

ガシャン!!カラカラ

A3-21 001「いててて・・・全く・・・」

A3-21 001「私の身体の素材、知らないみたいだね・・・」

A3-21 001「普通の人間だったら今の一撃で死ぬけど、相手はことだから、まだまだ」ザッ

A3-21 001「あらっ」

コテッ

A3-21 001「・・・?」

スクッ

A3-21 001「・・・・・・」グググ

A3-21 001「・・・おかしいな・・・」

A3-21 001「右足がバカになっちゃった」

A3-21 001「まあいいや。じき治るでしょ」

A3-21 001「今はそれより、やることがある」ヨタヨタ

ガタガタ ガタン

こと「はぁ・・・はぁ・・・」

ツツー

A3-21 001「うん。まだ終わらないよね」

こと(コヨーテはもう弾がない)

こと(レヴェナントで!)ジャキ!

バシッ!

A3-21 001「もうやらせないよ!」

こと「はぁ!」頭突き!

A3-21 001「うわっ!」

こと「ふん!ふん!」

バキッ!ボコッ!

こと「ぅぅぅわああ!!!」ドロップキック!!

ドゴォォォ!!!

A3-21 001「かはっ!」ザザー

こと(こんなんじゃ倒せない!)

ガシッ!デスクチェア!

A3-21 001「いったた・・・」ムクッ

ガシャン!ズガァ!

A3-21 001「!!」

こと「まだまだ!!」モニター!

ガシャリーン!!

A3-21 001「ぶほっ!」

こと「ほら!来なよ!」ガシッ!

こと「そら!!」

ダンッ!壁打ちつけ!

A3-21 001「いったーー・・・」フラッ

ズオッ!!デスク!!

ガシャアアア!!!

こと「もう一回!!」ブンッ!

ガシャアアア!!!

A3-21 001「っっ!!」

こと「せぇぇぇのっ!!」ブンッ!

ガシャシャアアアアア!!!

A3-21 001「」ドサッ!

こと(普通だったら、これほどの攻撃で生きていれるわけがない)

こと(でも・・・たぶん・・・)

A3-21 001「ぅぅぅ・・・つぅ・・・」

こと「うぅぅあああ!!!」

ズゴッ!!

ガシッ!

こと「はぁ!はぁぁ!!」

ダンダンダン!!

こと「喰らえ!」ブンッ!

スカッ

A3-21 001「ふふっ」ガシッ!

こと「・・・!」

A3-21 001「ほぉら!」

ダァン!

A3-21 001「ほら!来なよ!」グイグイ!

こと「いっ!!つぅ・・・!」

ダッ!デスクの上に立ち!

A3-21 001「いっっっくよぉぉぉ!!!」

バックドロップ!!!

ズゴオオオオオ!!!

こと「っっ!!」

A3-21 001「まだ終わらないよ!」グイッ!

ボコッボコォ!!

こと「かはっ!」

A3-21 001「そぉら!」ブンッ!

こと「っ!」サッ

スカッ

こと「はああ!!」

ボゴッ!!

A3-21 001「うわあ!」

A3-21 001「反撃ぃぃ!!」

ボガッ!ドコッ!

こと「っ!負けない!」

ドガッ!バキッ!ドゴッ!

ボグッ!ガシッ!ズガッ!

真姫ママ「ほらどうしたの!?かかっていらっしゃい!」パンパン!

真姫「・・・・・・」

真姫(彼女を思い出す)

真姫(弱い相手は一瞬でわかると)

真姫(あの頃の私は何も考えずに無理だと否定したけど)

真姫(今なら分かる・・・成長した証拠かな?)

真姫(やっぱりM,ウイルス感染者・・・理事長は弱い)

fjうぇくぉcんmふぁを;いえ

ことり「真姫ちゃんはこの壁の奥にあるものが分かる?」

真姫「えっ?いや、全然?」

ことり「わからないよね。大丈夫、何もおかしくないよ」

ことり「人間は両目でしかものを捉えることができない。それは普通だよ」

ことり「でも私達は、そんな普通のままじゃすぐ殺されちゃう」

ことり「少しでも普通よりも上の能力を持っていなきゃならない」

ことり「真姫ちゃん、耳を澄ませてみて」

真姫「えっ、うん・・・」

真姫「あっ・・・何か聞こえる・・・」

真姫「これは・・・ノイズ音?」

ことり「そう。ラジオか、CDプレイヤーか、とにかく音の発信源が隣の部屋にある」

ことり「これで、気づきにくいことにひとつ気がついたね」

ことり「そしたら、それをもっと深く掘り起こしてごらん」

真姫「もっと深く・・・?」

ことり「音の反響の仕方、音から想像できる対象の姿、距離」

ことり「ここは難しいかもしれないけど、練習を繰り返せば見えないものが見えてくるはず」

クルッ!ダァアアンン!!

真姫「・・・!」ガチャ!

ラジカセ「ボロボロ・・・」

ことり「大丈夫だよ。真姫ちゃんは音楽関係が達者みたいだからね。私より早くできるようになると思う」

ことり「習うより慣れろ。さっそくやってみよ♪」

ふぇいもあcvなおfぴ23930

パンパンパン!!

真姫ママ「あはははは!!」

真姫(チョロい、チョロすぎるわママ)

真姫(戦闘能力の違い、武器の違い、見せつけてあげる!)

クルッ!ジャキ!

ダァアアンン!!

真姫ママ「あああ!!!」

ドサッ!

真姫「まだ死なないでね・・・!」タッタッタッ

真姫ママ「ううう・・・ぅぅぅ・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「可哀想なママ・・・M,ウイルスなんかに・・・」

真姫「治してあげる」

真姫「ことりが作った、衛星ウイルスを殺す薬」

真姫「M,ウイルスを殺した衛星ウイルス、それを殺す薬」

真姫「だったらうまくM,ウイルスだけを消すことができるんじゃないかしら?」

真姫「・・・極論だけど、今の私にはこれしかない」

真姫「じっとしてて、ママ」

プスッ チュー

真姫ママ「うぅぅ・・・」

真姫「お願い神様、うまくいって!」

真姫ママ「真姫・・・ちゃん・・・?」

真姫「ママ!うまくいったの?」

真姫ママ「ごめんね真姫ちゃん・・・ママ・・・もう短いみたい・・・」

真姫「そんな、急所は外したはず・・・!」

真姫ママ「えぇ・・・上手だったわよ・・・」

真姫ママ「原因は今のウイルス・・・」

真姫「っ・・・やっぱりまずかったのね・・・」

真姫ママ「真姫ちゃん・・・真姫ちゃん聞いて・・・」

真姫ママ「ことりちゃんのこと・・・」

真姫「ことりの?」

真姫ママ「これを・・・真姫ちゃんへ・・・」

真姫「これ・・・」

真姫「このリボン、見たことある」

真姫ママ「舐めてみて・・・」

真姫「な、舐める?」

真姫「・・・・・・」ペロッ

真姫「・・・ことり!?」

fんこいわjqwふぃおあ3

真姫ママ「南さん。本当に久しぶり」

理事長「ええ。何年ぶりかしら」

理事長「それで、本当に早速だけどね、プロジェクトの話を・・・」

真姫ママ「もう、ミナリン慌てすぎよ?」

真姫ママ「せめてそこの可愛い子のことだけでも紹介してみてよ」

理事長「ふふっ、そうね。もっと余裕を持ちましょうか」

理事長「ことり、できる?」

ことり「うん!」

ことり「南ことり!4さいです!」

真姫ママ「あら~ことりちゃん良い子ね~」ナデナデ

ことり「えへへ・・・」

ことり「??」

まき「・・・!」サッ

真姫ママ「ほら、真姫ちゃんどうしたの?自己紹介してみて?」

まき「ぅぅぅ・・・」ウルウル

真姫ママ「ごめんなさいね。この子、すっごく恥ずかしがり屋なの」

理事長「ふふふ、可愛いじゃない」

理事長「それで、そろそろ・・・」

真姫ママ「全く・・・」

理事長「二人とも、仲良く遊んでてね」

ことり「はーい!」

まき「えっ、えっ・・・」

理事長「えっ?真姫ちゃんが仲良くしてくれないの?」

ことり「うん・・・お話しようとしても、答えてくれないし、すぐお母さんって泣いちゃうの」

理事長「そう・・・じゃあプレゼントでもあげてみたらいいんじゃない?」

ことり「プレゼント?」

理事長「そうよ」

理事長「想いを形にすれば、どんなことでも伝わることよ」

理事長「貴方が真姫ちゃんと仲良くなりたいという想いを形にしてみなさい」

ことり「うん!わかった!」

ことりは、本当に変な子だった

親の影響なのか、小さい頃から多少の戦闘技術も拳銃の使い方も運転の仕方も教わっていたらしい

そして感覚もおかしい

想いを伝えるために、ショットガンの弾を血染めのリボンで結んだ

ことり「あげる!」

まき「これ・・・」

ことり「真姫ちゃんとね、もっと仲良くなりたいと思ったから・・・」

ことり「受け取ってくれる?」

まき「うん・・・ありがと♪」

小さかった頃の私だ。プレゼントがどんなものでも喜んだ

その日以来、私とことりは仲良くなれた

ことりの想いが伝わったんだ

親の研究の関係で毎日ことりと会った

子供ながらことりへの想いはだんだん大きくなっていった

だが、地区の関係でことりと違う小学校だということを知った

ことり「もう・・・お別れになっちゃうのかな・・・?」

まき「やだ!そんなの!」

ことり「大丈夫だよ!だって大きくなったら真姫ちゃんと結婚する!」

まき「私も、ことりちゃんと結婚する!」

ことり「じゃあ約束!」

まき「うん!」

指切りげんまん!

小学生「ばいばーい!」

まき「ばいばい」

まき「今日もことりちゃんち行こ」

トコトコ

ブゥウウウウンンン!!!

まき「!?」

キキーー!!!

轢かれはしなかった

でも、ショックで記憶を失っていた

小学1年生以前の記憶はない

もちろん、ことりとの記憶も・・・

ふぇじゃいおなくぉ39い20

真姫「思い出した」

真姫「ママ、ありがとう」

真姫ママ「余計なこと・・・じゃなかった・・・?」

真姫「うん。すごくいいことしてくれたわ」

真姫「本当にありがとう」

真姫「死ねない理由が増えたわ」

真姫「ママ、安らかに眠って」

真姫ママ「うん・・・ありがとう・・・」

真姫ママ「大好き・・・真姫ちゃん・・・」

真姫「おやすみ」ソッ

真姫ママ「」

真姫「このリボン・・・髪飾りにしましょう」

真姫「弾は・・・使わせてもらう」

真姫(ことり・・・忘れてた、あの子は唯一の幼馴染)

真姫(みんなを除いて、本当に数少ない親友だったのに)

真姫(忘れんぼな私を許して)

真姫(その代わり、あの子を必ず守る!)

真姫「・・・あのパソコン・・・」

パソコンのデータを確認する

ママが私が産まれてからの全てを残した記録

要訳する

私が3歳の頃、昔の友人だった理事長に研究の手伝いを頼まれた

とてつもなく大きなプロジェクトであり、西木野総合病院全面協力になった

私が小学1年の頃、事故に遭い記憶喪失

プロジェクトの進行は順調、私が中学の頃、初のクローンが作られるが、失敗作に終わる

数年後、G.E.C.K.発見によりクローン計画は飛躍的に成長する

その頃から理事長は病的に研究を進めるようになる

真姫「目標は出来ているけど、過程がうまくいかない」

真姫「行き詰った研究に、理事長はとうとう奇行に走った」

真姫「街を壊して、資金を集めた・・・」

真姫「ある意味手抜きね・・・まともなことをせずに無理矢理研究を進めた」

真姫「でも、その分結果を出すことには成功した」

理事長が死に、M,ウイルス感染者であるクローンが研究を引き継いだ

だが、クローンはもともと歪んでいた理事長の性格をさらに歪ませた存在

親友であるお母さんでさえ、うまくやり取りができなかったというウマが記述されていた

だんだん不穏になっていく仲、次第にママは誰も信用できなくなってしまった

とうとう・・・M,ウイルスを注入されてしまったらしい

真姫「お母さんも、理事長も何も悪くなかったのかもしれない」

真姫「全てを狂わせたのは・・・全部理事長のクローン」

ボルトについて

ボルトはそれぞれ、『ある目的』を元に作成された

洗脳、生存、死、一つ一つ、違った目的を元に作られた

ママやことが入っていたボルトはいわゆる本社、全てのボルトを司るボルト

海未たちが入ったボルトの『目的』は、『転生』

そう、人間をグールにする

本来、グール化は衛星によるウイルスを有する

だが、その衛星ウイルスを使わずにグールを創る

音波により精神崩壊を起こさせ、無理矢理人間をグールに転生させる

この目的は失敗に終わった

真姫「海未・・・」

真姫「そんな、嘘よ・・・」

真姫「海未が・・・・・・」

真姫「あれが成功例だって言うの・・・?」

ズドォォォンン!!

真姫「!?」

真姫「海未?いや、こと?」

真姫「とにかく、行かなきゃ!」

エントランス

グール「グアアアアアア!!!」ゴシャ!

理事長クローン「ぎゃああ!!!」

グール「アアアアアア!!!!!」ゴスッ!

理事長クローン「くっ・・・数が・・・」ダダダダッ!

グール「ホワッ!!」ドサッ

グール「グゥゥ!!」

理事長クローン「臆するな!全滅させるのよ!」パンパン!

海未「ガアアアア!!!」

ガスッ!ボゴッ!!

理事長クローン「うっ・・・」ドサッ

海未「はぁぁぁぁ・・・」

海未「こと・・・!まき・・・!」

海未「ワアアアアアアアア!!!!!!」

パンパンパン!!

ボゴッ!!バキッ!!

管理事務室

ドガアァァァ!!!

こと「ぅぅぅああああ!!!」ズサァァ!

A3-21 001「はぁ・・・!はぁ・・・!」

A3-21 001(これは予想以上にやばい・・・ことがこんなに強いなんて・・・)

A3-21 001(やっぱり出来損ないなんかじゃないよ・・・)

A3-21 001(しょうがない・・・ここは最終兵器で落ち着いてもらおう・・・!)

プスッ!

こと「うっ!」

A3-21 001「終わりだよ・・・これで・・・」

チュー

こと「ぁぁぁぁぁ・・・」

A3-21 001「M,ウイルス・・・お母さん相手なら簡単に勝てるはずだからね・・・」

こと「・・・・・・!」キッ!

A3-21 001「・・・!」

こと「らああああああ!!!!」

バキャアアア!!!

A3-21 001「うああ!!」ダンッ!

こと「残念だったね・・・ウイルスは私を認識しなかったみたい」

こと(このデスクで・・・!)ガシッ!

こと「うわああああ!!!」ダダダダッ!

ズガァァ!!!

こと(あっ!レヴェナント!)パシッ!

こと(全く・・・何処行ってたの?探したんだよ?)

こと「これで・・・終わらせる!」

A3-21 001「ぅぅぅ・・・」スクッ

ガァァンン!!

A3-21 001「!!?」グスッブスッ!

こと(レヴェナントは一発で50枚ほどのコインを飛ばすショットガン)

こと(精度はないけど拡散度が相当高い。適当に撃っただけでもコインを相手の身体に埋め込める!)

ガァァンン!!ガァァンン!!

A3-21 001「うわああああ!!!」

A3-21 001「く、くそっ!」ダダダッ!

こと「逃げる気!?逃がさない!!」ダダダッ!

ザザッ!

こと「何処行った!?」

シーン

こと(出てきたら・・・叩きのめす!)

ソー

A3-21 001(そうだよ・・・その調子・・・)

A3-21 001(そのまま真っ直ぐ歩いて・・・もう少し・・・そう・・・)

A3-21 001(・・・来た!)

ピッピッ プー

こと「っ!!?」

ガバッ

ドガアアアアアンン!!!!

こと「うぅっ!!」ドサッ!

A3-21 001「やった!」

ダァアアンン!!

A3-21 001「きゃあ!!」

A3-21 001「くぅぅ・・・!」ダダダッ逃亡!

こと「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「大丈夫?」

こと「ま、真姫ちゃん!」

こと「よかった・・・生きてたんだね!」

真姫「ええ。貴方はまだ終わってないのね」

こと「やっぱり私一人じゃダメみたい」

こと「真姫ちゃんと一緒じゃないと・・・」

真姫「ええ。協力してあげる」

真姫「行くわよ」スクッ

ドクッ

ドクドク

真姫「」フラッ

こと「真姫ちゃん!」ガシッ

こと「だ、だいじょう・・・!!?!?」

こと「きゃ、きゃああああああああ!!!!!!」

こと「ま、真姫ちゃん・・・!」

こと「うで・・・腕が・・・!」

こと「真姫ちゃんの右腕が・・・!」

真姫「くぅぅ・・・ゲホッ!ゲホッ!」

こと「ぁぁぁ・・・血が止まらない・・・」

真姫「・・・行ってこと。奴を倒しに行くのよ」

こと「ダメだよ!こんな状態の真姫ちゃんを置いていけない!」

真姫「私は大丈夫だから」

こと「大丈夫じゃないよこんなの!リペア剤ももう関係ない・・・!」

真姫「いいから、行って」

真姫「今私の看病をしたところで、完治させることはできないでしょ?」

真姫「腕は生えないけど、傷口を治すくらいはリペア剤で対応できる」

こと「でも・・・でもぉ・・・」

真姫「お願いこと。奴を倒して」

真姫「自分の身は自分で守れる」

真姫「今奴を倒せるのはあなたしかいない」

真姫「貴方に託す。終わらせて!」

こと「わかった・・・わかった!」

真姫「使いなさい」エボニー&アイボリー

真姫「私にはもう使えなくなった・・・」

こと「うん!」

こと「待っててね真姫ちゃん・・・」

こと「必ず戻ってくる!」スクッ

真姫(ヤバい・・・)

真姫(いや、本当に、本格的にヤバい・・・)

真姫(寝たら、死ぬ・・・)

真姫(本当に、身体が限界だって言ってる・・・)

真姫(でも・・・まだ、まだ終わらない・・・終われない・・・)

真姫(あの子一人じゃ・・・心配よ・・・)

真姫(端から命を賭けてるんだから・・・腕がなくなったくらいで止まれない・・・)

真姫(いか・・・なきゃ・・・)

真姫(守ってあげるからね・・・)

ザザッ!

こと「追いつめたよ・・・」

A3-21 001「何?新しいおもちゃを拾ったの?」

こと「これは貴方から見ても、所詮おもちゃじゃ済ませない武器だよ」

A3-21 001「確かにそうかもね」

A3-21 001「でも、『アレ』と比べたら所詮おもちゃだよ」

こと「・・・これ・・・」

A3-21 001「拍子抜けしたでしょ?」

A3-21 001「ただのアタッシュケースにしか見えないけど、そこには世界の夢が詰まってる」

こと「G.E.C.K.・・・」

A3-21 001「リペア剤もG.E.C.K.を使って作られた」

A3-21 001「いわゆるリペア剤の完成形である私の起源とでも言うべきだね」

A3-21 001「こと。貴方以外のクローンはみんなこのG.E.C.K.を使って作られてる」

A3-21 001「未完成とか、出来損ないとか言われてるけど、十分上出来だよ」

A3-21 001「この私ですら・・・こんなに苦戦してるんだからね・・・」

こと「・・・・・・」

こと「もう終わりだよ」

こと「リペア剤の弱点は、切断は治せない」

こと「身体の70%以上が残ってないと復活しない」

こと「この銃の攻撃には流石に耐えきれないでしょ」

A3-21 001「おっと、ちょっと違うかな」

A3-21 001「確かに攻撃には耐えきれないかも」

A3-21 001「でも、私は全身がリペア剤だから切断でも治せるし、そう簡単には死なないよ」

A3-21 001「そもそも・・・ね」

こと「そもそも?」

A3-21 001「私は攻撃を喰らわない」ポチッ

ピッピッ プー

A3-21 001「あれっ?」

ドガアアアアアンン!!!!

A3-21 001「ああああ!!!」

こと「真姫ちゃんの小細工だよ」

こと「これで終わらせてあげる!」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ドンドンドンドン!!

グスグスッ!!ブスグスッ!!

A3-21 001「うわああああ!!!」

ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

A3-21 001「かっはっ・・・!」

A3-21 001「ぁぁぁ・・・」ヨタヨタ

こと「これで・・・最後!」

カチッ

こと「!!?」

こと「なんで・・・なんで!」

カチカチカチカチッ

こと「嘘・・・嘘でしょ・・・?」

こと「弾切れ・・・?」

こと(当然と言えば当然か・・・恐らく1000発以上弾を込めずに撃ってる)

こと(でもそんな・・・こんなところで弾が切れるなんて・・・!)

こと「撃って・・・撃ってよ!!」

カチッカチッ

A3-21 001「ぅぅ・・・ふぅ・・・」

シュウウウウウ

A3-21 001「ふふっ・・・ふふふ・・・」

A3-21 001「チッチッチッ♪」

A3-21 001「らああああ!!!!」ブンッ!!

グシャアアア!!!!

こと「うあああああああああ!!!!!!」

こと「あああ・・・かはっ!ぶはああ!!」

A3-21 001「ははは!こと!お腹がドーナツみたいになっちゃったねぇ!?」

ガシッ!

A3-21 001「はああ!!」

ガスッ!!ゴスッ!!

こと「!!!??」グラッ

A3-21 001「いぃやああ!!!」

ガシャアアア!!!デスクごと地面に叩きつけ!!!

こと「ぐぅぅ!?」

A3-21 001「あははは!!まだ終わらないよ!!」

シャキン!メス!

A3-21 001「くり抜いてあげようかぁ!?」

ザシャアアアアア!!!!

こと「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!」

こと「ああああああああ!!!!!いやああああああああああああ!!!!!!!」

A3-21 001「いいよ!!いいよその声!!!」

A3-21 001「左目も行ってみようか!!!」

こと「いや!いやあああ!!!!」

A3-21 001「せーーーーーのっ!!!」ブンッ!!

こと「うぅっ!!」ギュッ

パシッ

A3-21 001「!?」

真姫「・・・・・・」

真姫「うらあああああ!!!」

バキャアア!!!

A3-21 001「くぁっはっ!!」

真姫「はああ!!はああああ!!!!」

バギッ!!ゴキッ!!ゴギャアアア!!!

A3-21 001「ああああ!!」ドサッ!

真姫「はぁ・・・!はぁ・・・!」

真姫(もう・・・動けない・・・!)

真姫(コヨーテ・・・!コヨーテはどこ・・・!)

A3-21 001「くそ・・・くっそ・・・!」

A3-21 001(このポンコツ!動いてよ私の足!腕!)

A3-21 001(あまりにもダメージが大きすぎた・・・!もう身体が・・・!)

A3-21 001(せめて・・・せめて一矢報いてやる・・・!)

真姫「コヨーテ・・・!あった・・・!」

真姫「髪飾りの弾を・・・!」ポロッポロッ

真姫「くそ・・・片手だとこんなにやり難いの・・・?」

A3-21 001「はぁ!あはははは!!!壊してやる!!G.E.C.K.を!!!」

A3-21 001「やっぱり私には悪役がお似合いだよ!!最後に悪役らしいことをしてやろうじゃない!!」

真姫「くっそ・・・させない・・・!」ヨタッ ヨタッ

A3-21 001「えへへ・・・そうだよ!頑張って私を止めてみなよ!!」

A3-21 001「正義のヒーローなんでしょ!?今の調子じゃ悪を止められないよ!!」

真姫「ば・・・かにして・・・!!」

A3-21 001「はぁ・・・!はぁ・・・!」

A3-21 001「G.E.C.K.って面白いね!!こんなにもわかりやすく自己破壊ボタンがあるよ!!」

真姫「待て・・・待て・・・!」

A3-21 001「終わりだよ!!G.E.C.K.と一緒に・・・!!」

A3-21 001「みんなおさらばだ!!!」

カチッ!!

A3-21 001「・・・・・・」

A3-21 001「は・・・はぁ・・・?はぁ!?」

カチカチカチカチ

A3-21 001「自己破壊!自己破壊!!」

カチッ!カチッ!!!

A3-21 001「作動してよ!!」

ジャキッ!コヨーテ!

A3-21 001「!?」

真姫「終わりよ・・・!!」

パシッ!

真姫「あ・・・!」

ジャキッ!

A3-21 001「詰めが甘いよ。真姫ちゃん」

A3-21 001「さよなら」

ガチッ!!

真姫「・・・・・・」

A3-21 001「・・・なに・・・」

ガチッ!!ガチッ!!

A3-21 001「なんで発射しないの!?撃てよ!!」

真姫「ぅおおおおおぅうううらあああああ!!!!!!」

ボガアアアアアア!!!!

A3-21 001「きゃあああああああ!!!!」

ズザー!

A3-21 001「ぐぅぅ・・・!くぅぅ・・・!」

真姫「あんた、ことりの細胞も何も使われないで造られたそうね・・・」

真姫「じゃあ一生分からないでしょうね・・・あの子の変な『こだわり』を・・・」

A3-21 001「こだわり・・・?」

真姫「そう・・・100人に聞いたら100人が変って言うでしょうね」

真姫「だって、どう考えてもマイナスになる要素ばかりなんだもの」

真姫「でも私はそれのおかげで何度も命拾いした」

真姫「髪飾りの弾も、ことりは全部こうなることを想定したうえでクセを付けたんじゃないかって思えてきた」

真姫「教えてあげるわ・・・ことりの『こだわり』を」

真姫「この銃、コヨーテ-Aは・・・」

真姫「左手じゃないと撃てないのよ!!」

A3-21 001「・・・!!!」

ドガアアア!!!

グシャアアアアアアア!!!!!!

首なしA3-21 001「」ドサッ

真姫「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

こと「真姫・・・ちゃん・・・」

真姫「はは・・・随分こっ酷くやられたわね・・・」

こと「休息が欲しい・・・」

こと「それより・・・A3-21、まだ死んでない・・・」

真姫「吹っ飛んだ頭が再生するって?」

こと「その通りだよ」

こと「A3-21は存在そのものがリペア剤。真姫ちゃんが服用した試作品とはワケが違う」

真姫「そのA3-21を殺す方法はあるの?」

こと「うん。大丈夫、あるよ」

真姫「どうやって?」

こと「単純なことだよ」

こと「リペア剤の完成形でさえ、再生ができないほどに壊せばいい」

真姫「・・・ふふっ」

真姫「な~んだ、簡単じゃない」

真姫「使いなさいこと。エボニーとアイボリーの弾よ」

こと「ありがと」

こと「・・・弾が切れるとは思わなかったよ」弾込め

真姫「私も、弾が切れるところ初めて見た」

こと「真姫ちゃん銃はある?」

真姫「コヨーテは弾がないしレヴェナントは左手じゃ扱えない」

真姫「でも大丈夫。ブラックホークがあるわ」

こと「じゃあ大丈夫だね」

真姫「ええ」

首なしA3-21 001「」ムクッ・・・

ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!

ダァアアンン!!ダァアアンン!!ダァアアンン!!

ダァアアンン!!ダァアアンン!!ドンドンドンドンドンドン!!!!!

ドンドンドンドンドン!!!!!ダァアアンン!!ダァアアンン!!

残された仕事は、あと一つだけ

これが終わったら・・・

終わったら・・・

真姫「これが・・・G.E.C.K.・・・」

真姫「ただのアタッシュケースにしか見えないけど・・・」

こと「本当に拍子抜けしたよ」

こと「これが、世界を塗り替えるんだもんね・・・」

真姫「そういえば、さっきA3-21が弄ってた時作動しなかったわね」

真姫「どうしてなの?」

こと「簡単なことだよ」

こと「承認されてないから」

真姫「承認?」

こと「そう。G.E.C.K.はご存じのとおり凄い機械。簡単に誰にでも操作できたんじゃ危険すぎる」

こと「操作できる人を限定するためにね・・・お姉ちゃんが承認システムを作ったんだよ」

こと「承認するには、お姉ちゃんの血が必要」

こと「・・・私はお姉ちゃんの細胞を持ってる」

プスッ

こと「いっ・・・」

こと「私の血があれば・・・」

ポタッ ポタッ

こと「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

こと「なんで・・・?なんで作動しないの・・・?」

真姫「・・・承認されてない・・・?」

こと「なんで?どうして?」

こと「やっぱり私なんかには操作する権利がないっていうの!?」

こと「酷いよ・・・酷いよお姉ちゃん・・・」

こと「信じてたのに・・・信じてくれたのに・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「ことりが今更貴方を裏切るなんて、私には到底思えない」

真姫「だって自分と瓜二つのクローンなんて普通嫌でしょ。それなのに処分から救った・・・」

真姫「そんなことしてまで生かしたことを、今更裏切るわけない」

真姫「ことが承認じゃないんじゃない」

真姫「あくまでことは承認の一人ってだけ」

真姫「もう一人、承認する必要があるのよ」

真姫「それは、ことりと愛を誓い合った、この私・・・」

ポタッ ポタッ

ゥゥゥウウウウウンンンン

G.E.C.K.「ようこそ。こと。真姫」

こと「起動・・・した・・・」

真姫「G.E.C.K.は理事長の最終兵器でも何でもない」

真姫「歴とした、ことりの遺産よ」

G.E.C.K.「緊急事態です」

G.E.C.K.「この施設はあと5分で完全崩壊します」

こと「えっ・・・!?」

真姫「G.E.C.K.ってしゃべるのね」

G.E.C.K.「内外から大きなダメージを与えられています」

G.E.C.K.「この施設はテロリスト対策の為、自己破壊装置が設置されています」

G.E.C.K.「既に5分以上前から作動されており、残り4分30秒で崩壊します」

真姫「でも、5分もあれば起動くらい・・・」

G.E.C.K.「G.E.C.K.を起動すると、半径100m以内に非常に強力なエネルギーが放出されます」

G.E.C.K.「自動起動装置は安全考慮の為、最短1時間の時間を有します」

真姫「3分後に起動とかできないの?」

G.E.C.K.「不可能です」

真姫「喋れる割りには融通が利かないわ」

こと「その、強力なエネルギーって?」

G.E.C.K.「世界を再構築するのに必要なエネルギー全てを一瞬のうちに放出します」

G.E.C.K.「詳しく説明すると、土壌精製装置、ポータブル核融合炉、様々な植物の種子・・・」

真姫「簡潔に」

G.E.C.K.「爆発よりも大きなエネルギーが放出されます」

G.E.C.K.「健康的な成人男性でさえ生存率は1%に及びません」

真姫「起動すれば死ぬ・・・ってこと?」

G.E.C.K.「その確率が非常に高いです」

真姫「起動したら具体的にどうなるの?」

G.E.C.K.「世界の浄化が始まります」

G.E.C.K.「G.E.C.K.の波動は約4年かけて地球の裏側まで到達します」

G.E.C.K.「G.E.C.K.の波動が通った場所は、再構築されます」

G.E.C.K.「G.E.C.K.が害と認識したものを消し去り、選ばれし者だけを生かす」

G.E.C.K.「そして、施設、風景、全てを人類が夢見たものに変えます」

こと「ウイルスとか、病原菌とか全部なくすことができるんだって」

こと「でも・・・G.E.C.K.が果たして何を害と認識するのかわからない」

こと「例えば・・・大犯罪を犯した極悪人を害と認識するの?」

G.E.C.K.「・・・・・・」

真姫「・・・良くできた機械ね。こういうときに無言なんて」

真姫「G.E.C.K.を起動させるわ」

真姫「少なくとも、この荒廃した世界より良い世界が訪れる・・・」

真姫「・・・そう信じてる」

こと「どうやって?どうやって起動するの?」

こと「今から遠隔起動できる装置を作るには時間がなさすぎる」

こと「二人で死ぬか、二人で逃げるか・・・それしか・・・」

真姫(・・・・・・)

真姫(私は・・・)

真姫「起動すれば死ぬ・・・か・・・」

真姫「そんなところに今にも死にそうな真姫ちゃんが登場」

真姫「・・・良くできた話だと思わない?」

こと「いや!そんなの嫌だよ!」

こと「約束したでしょ!?生きる時も死ぬ時もずっと一緒だって!」

こと「私は真姫ちゃんがいなきゃ何にもできないの!食べることも!息することも!」

真姫「確かに約束したわ。忘れるわけない」

真姫「だけど・・・こんな状況だと破らざるを得ない」

真姫「起動してもしなくても、多分私は死ぬ」

真姫「でも貴方はまだ生きていられる。私とは違うの」

こと「じゃあ私も一緒に死ぬ!」

真姫「ダメよ。せっかく今まで生きてこられたのに、命を粗末にするものじゃない」

こと「真姫ちゃんだってまだ死ぬって決まったわけじゃないのに!」

真姫「はぁ・・・話が進まないわね・・・」

G.E.C.K.「残り2分です」

真姫「もう悩んでられない」

真姫「こと、いい?私を信じて、逃げて」

こと「やだ!」

真姫「そこのダクトは外と繋がってるわ」

真姫「エントランスを通って脱出するより全然安全よ」

こと「行かないよ!」

こと「真姫ちゃんも一緒じゃなきゃ絶対にやだ!!」

真姫「いい加減に・・・しろ!!」

真姫「目障りなのよ!ことりじゃないくせにわがままばっかり言って!」

真姫「ムカつくのよ!!」

こと「・・・!!」

真姫「私の言いたいことわかるわよね?」

真姫「さっさと・・・消えて!!」ポロポロ

こと「ぅぅ・・・」ポロポロ

こと「死んじゃやだ・・・絶対に死んじゃやだからね!!」ダダダダッ!

真姫「ごめん・・・酷いこと言っちゃって・・・」

G.E.C.K.「残り1分です」

真姫「少しでも時間を稼いでおいたほうがいいわ」

真姫「起動するときはボタンを押すだけ?」

G.E.C.K.「起動にはコード入力が必要です」

真姫「コード・・・?」

真姫「コードなんて・・・マズイ、知らないわ・・・」

G.E.C.K.「コードは『Take it Back!』です」

真姫「教えてくれるんだ」

G.E.C.K.「承認者には隠す必要がありませんので」

真姫「なんだ、融通は利かないけど利口なのね」

真姫「・・・・・・」

真姫(・・・・・・)

真姫(・・・あれ・・・?)

真姫(1秒ってこんなに長かったっけ?)

真姫(そっか、もう死ぬから・・・)

真姫(今までを振り返る時間をくれるの?)

真姫(じゃあ、ありがたくそうさせてもらおうかしら)

全ての発端は、音ノ木アウトブレイク事件だった

ことりと出会ったのも、その時だった

人が人を食う。全く何が何だかわからないわよね

ことりのおかげで生き残れた私は、ことりに裏切られて死んだ

だけど、ことりのおかげで生き返った

・・・ことりって・・・

ことりの伝言に従い、ことりに借りを返して、絵里を追い詰めた

当時はただのクズだと思ってた絵里。ドラマで見たことある拷問をしてやったわ

海未やにこちゃんのおかげで死の世界となった音ノ木坂から脱出することに成功した

でも、私の戦いはまだ終わってなかった

親鳥製薬に忍び込んで、全ての元凶である理事長と対峙した

ことりのおかげで理事長を殺すことに成功した

ここで私は普通の女子高生じゃなくなった

トップクラスの企業の社長を殺した犯罪者として、私とことりは指名手配された

全てから逃げる生活

そんな生活の中での唯一の救いがことりだった

そんなことりが突然言い出した言葉

『お母さんの最終兵器。それさえあれば全世界を支配できる』

ことりの言葉を信じて、手掛かりを探した

唯一の手掛かりは、絵里だった

当時アウトブレイク事件の犯人として留置されていた絵里を無理矢理脱獄させた

彼女の記憶を取り戻すために音ノ木に行ったり、彼女の妹さんに会いに行ったり

そんなこんなをしていると、私達に全面協力してくれた海未が理事長に捕まってしまった

絵里との交換を条件に理事長達とまた戦った

絵里は犠牲になってしまったが、彼女の犠牲は無駄じゃなかった

そこで知った。クローン研究。M,ウイルス

海未の手柄で国会議事堂の地下に大型の研究室があることを知った私達

衛星攻撃をして、その施設を木端微塵にした

全てが終わったと思った。だけど、私は迷った

もう二度と世界が狂わないために・・・私が世界を支配しなきゃいけないと思った

でも、ことりは同意してくれなかった

ことりの魂の叫びを身体で受け止めて、やっと気付いた

支配なんかしなくていい。私はことりが居ればそれでいいって・・・

衛星攻撃により全世界に拡散した衛星ウイルス

こいつが本当にやっかいだった

ゾンビとはまた違う、グールを作りだした

世界の人口の1/10がグールになって、私達は考えた

グールを治すか、グールを殺すか

私達の答えは、グールを治すことだった

ことりは研究に研究を重ね続けた

でも・・・あのことりでさえ、グールを治すことは不可能だった

ことりは考えを変え、グールを殺すべきだと言いだした

夢を追う者。現実を見る者

どちらか、生き残ったほうの意見を採用する

結果は・・・夢を追い続けることになった・・・

でも、夢を追う者も、それがたかが夢だということに気付く

私に、無が訪れた

そんな折、死んだと思っていた絵里を見つけた

自殺しようとしていた彼女と、何もない人生を呆然と生きていた私

私達は意気投合した

人が居る。あたりまえだと思っていたことが、こんなにも素晴らしいことだと気付いた

昔から私は人に支えられて生きてきた。一人じゃ何もできないって、今更気付いた

地下シェルター、ボルトの存在を知った私達は、かつての親友が眠っているボルトへ

親友たちは、死んでたり、洗脳されてたり、散々だった

ボルトで生き残っていた理事長のクローンを殺して、親友たちを助けることに成功した

ボルトの監督室で他にも多数のボルトが存在することを知った私は、とにかく人が恋しかったため、ボルトを開放して回った。

これもまた、私の過ちだった

みんなと幸せに暮らしていた私

でも、突然海未の身に異常が起こった

まるでグールのような症状を引き起こす海未。幸せだった生活は崩壊してしまった

何日も食べ物を食べることができず、死にかけていた私を救ったのは・・・ことりのクローンだった

元々死に掛けで鬱になっていた私は、彼女の掌に乗せられて恥ずかしいこともなんでもしてしまった

でも、次第に生きる希望を取り戻してきた私。こととは特別な関係になった

グールと、海未と戦って、犠牲も出たけど、親友を救うことができた

またこうして幸せな生活を取り戻していくんだって決めた

だけど・・・

私達は理事長達に捕まった

死ぬほど痛い思いをさせられた

ことと戦った

でも、私もことも、お互いを信じあってたから、理事長を倒すことができた

海未も、信じてるから、クローンの抹殺をお願いした

ママも楽にさせてあげた

理事長クローンのペットとして作られたA3-21 001も、二人で協力して倒した

そして、今

こうやって考えると、ことりって本当に何者なの?

私の人生、彼女の存在が大きすぎてることに自分でも驚く

彼女と居ると、どんな状況でも幸せ

本物は死んじゃったけど、妹さんにだって彼女とはまた別の大きな存在になっている

いつまでもこの幸せが続けば良かったのに、まぁ人生そんなに甘くないわよね

こうやって過去を振り返るのもいいわね

改めて、ことりの存在を大きく感じることができた

G.E.C.K.「残り20秒です」

真姫(正直、未だにことりが考えていることは全く理解できない)

真姫(ことだって、私が私にそっくりのクローンが居たらそんなの気持ち悪くて絶対処分してるはずよ)

真姫(あの子の作った銃だって、意味わかんないクセばっかりつけてて、絶対変よ)

真姫(だけど、これは、これだけは、彼女の気持ちも私の気持ちも同じなんだってわかる)

真姫(この荒廃した世界で、私は何を思ってる?)

真姫(この荒廃した世界で、彼女は何を思ってる?)

真姫(言葉にしなくてもわかる。伝わってくる、彼女の想いが)

G.E.C.K.「残り10秒です」

真姫「全てをなくした世界」

真姫「だけど、本当に全てなくなってしまったわけじゃない」

真姫「まだあるのよ。希望が」

真姫「ねっ?ことり」

うん!もちろん!

真姫ちゃん、私、真姫ちゃんと一緒がいいな♪

真姫「奇遇ね。私もそう思ってたところよ」

準備はいい?

真姫「ばっちり♪」

いくよ?

愛を・・・

真姫「愛を・・・」

勇気を・・・!

真姫「勇気を・・・!」

希望を!

真姫「希望を!」

取り戻せ!!!

真姫「取り戻せ!!!」

Take it Back!

ULTRA SUCCESS!!!

ゥゥウウウウンン

こと「!?」

こと「起動・・・したの・・・?」

こと「真姫ちゃん・・・真姫ちゃん!!」

こと「戻らなきゃ!!」

ガタッ!

こと「真姫!!・・・ちゃん・・・」

目に映ったのは、懐かしい風景

どこも壊れることなく、埃の一つも見当たらない

まさに人類の理想が具現化したような管理事務室

そこに、ただ一つだけ、景色にそぐわないものがあった

こと「真姫ちゃん!!!」

こと「真姫ちゃん!!起きて真姫ちゃん!!」ユサユサ

真姫「」

こと「やだよ!絶対に死んじゃ嫌だよ!!」

こと「起きてよ!ねぇ!もう朝だよ!お寝坊しちゃダメだよ!!」

こと「いやぁ!真姫ちゃん!!真姫ちゃぁぁんん・・・」ポロポロ

真姫「・・・・・・」

真姫「んんん・・・ふぁぁ・・・」

真姫「ここ・・・どこ・・・?」スクッ

そこは、白と黒。それしか存在しない世界

真姫「あの世?」

真姫「そうよね・・・死ぬわよね、あはは」

真姫「実感わかないなぁ」

??「だって本当に死んではないからね」

真姫「!?」

真姫「こ、ことり!?」

ことり「は~い♪」

真姫「ことり・・・ことり!!」ガバッ

スカッ

真姫「きゃっ!」ザサー

真姫「ことり・・・?」

ことり「・・・・・・」

スカッスカッ

真姫「触れないの?」

ことり「だって真姫ちゃんまだ死んでないからね」

真姫「・・・あはは、こんな世界で、腕も治ってて、まだ死んでないとでも?」

ことり「私は死んでるから、まだ死んだという確定がない真姫ちゃんとはさわれない」

真姫「死んだという確定がない?」

真姫「拷問されて、G.E.C.K.を起動・・・目の前で爆発以上の衝撃を喰らって、まだ死んでないと?」

ことり「そう。嘘じゃないよ?」

真姫「貴方じゃ怪しいわね・・・」

ことり「まぁ、普通なら死ぬはずなんだけどね」

ことり「真姫ちゃんは神様に選ばれたんだよ」

真姫「神様に選ばれて・・・死なないの?」

ことり「死なないっていうか・・・生きるか死ぬか決めれるんだよ」

真姫「・・・ホント?」

ことり「そう。今の真姫ちゃんは生きても死んでもない状態」

ことり「神様が特別に、頑張った真姫ちゃんに生死の選択肢を与えたんだよ」

真姫「なんで私なんかに神様はそんな選択を?」

ことり「自分がこの世界にとって特別な存在だってわからない?」

ことり「・・・大企業の社長殺し、人類滅亡、G.E.C.K.起動」

真姫「あははは」

真姫「・・・凄いな私」

ことり「クスクス、自覚した?」

ことり「ここはね、特別なことをした人間に選択をさせてあげる場所」

ことり「人類で初めてなんだよ?」

真姫「やった、エジソンにもワシントンにも勝ったのね」

ことり「私は神様に命じられて、案内人になっただけ」

絵里「例えば、ことりが嫌だったら」

海未「私にもなれますし」

こと「生死は関係なく」

希「居てほしい人間になってあげれる」

にこ「真姫ちゃんにはことりが一番合ってると思ったから」

ことり「私が案内役してる」

ことり「私で大丈夫?」

真姫「あの・・・ことり・・・」

ことり「なぁに?」

真姫「すっごい疲れた。ずっと変わらぬ貴方のままでいて」

ことり「了解です」ビシッ

ことり「さぁて、そろそろ選択しようか」

真姫「生きるか・・・死ぬか・・・」

ことり「そう。究極の選択だね」

真姫「私は生きている間、色々なことを体験しすぎた」

真姫「だから、もう死んでもいいかなって思うけど・・・」

真姫「生きたいって気持ちももちろんある」

ことり「死ねばみんなと一緒になれる」

ことり「生きればことと一緒になれる」

ことり「どっちがいいかな~?」

真姫「どっちがいいかな~って・・・」

真姫「・・・どっちがいいかなぁ」

ことり「時間は無限にある。よ~く考えて」

ことり「生きるも死ぬも、真姫ちゃんの選択次第」

ことり「選択で後悔しないでね」

真姫「ええ・・・」

真姫「・・・私は・・・」

左を見る

そこは、眩しいほどに白く輝いた世界

真姫「私は・・・」

穂乃果「楽しも!」

真姫「私は・・・」

海未「大好きですよ」

真姫「私は・・・」

希「素敵やね」

真姫「私は・・・」

絵里「待ってるわよ」

真姫「私は・・・」

にこ「ずるいよぉ~」

真姫「私は・・・」

凛「一緒にいくにゃ~」

真姫「私は・・・」

花陽「ペコペコです・・・」

真姫「私は・・・」

ことり「いつまでも待ってるよ」

ことり「愛してる」

そこは、死の世界

もう過ぎた苦しみと、永遠の幸福が待っている世界

右を見る

そこは、吸い込まれるほどの闇に包まれている世界

真姫「私は・・・」

男「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」

真姫「私は・・・」

女「血肉の塊だー!」

真姫「私は・・・」

グール「グアアア!!!」

真姫「私は・・・」

理事長「まだ終わらないわよ」

理事長「私が死んでも、第二、第三の私が貴方を殺す」

理事長「覚えておきなさい。貴方は私によって殺される」

理事長「覚悟しておきなさい。必ず殺す」

真姫「私は・・・」

こと「真姫ちゃん・・・起きてよ・・・」

そこは、生の世界

小さすぎる希望の光と、永遠の闇が包み込む世界

ことり「よく考えて」

ことり「急がなくていい」

ことり「ゆっくり、ゆっくり考えて」

ことり「自分のわがままでいい」

ことり「誰も口出ししない」

ことり「難しいと思う」

ことり「だけど、選んでみて」

ことり「自分のこれからを決めるんだよ」

ことり「じっくり考えて、答えを出してみて」

真姫「私は・・・」


真姫「私は・・・」


私は・・・


1.生の世界へ
2.死の世界へ


以下多数決、レスお願いします

真姫「生きる」

真姫「生きたい」

真姫「絶望の闇しかないあの世界」

真姫「でもそこには、ただ一つだけ、少し濁った小さな白い炎が燃えてる」

真姫「私が居ないとその炎は簡単に燃え尽きてしまう」

真姫「小さな炎は私にとって、絶望の闇よりも大きい」

真姫「彼女を守れるのは私しかいない」

ことり「・・・・・・」

ことり「わかった」

ことり「真姫ちゃん」

ことり「私の妹を、よろしくね」

真姫「ええ、永遠と守り切ってみせるわ」

ことり「真姫ちゃんのことは大好きだよ」

ことり「だけど、その決断をした真姫ちゃんとは、しばらくは会いたくない」

真姫「ええ。寿命が来るまで、貴方とは絶対に会わないわ」

ことり「・・・元気でね・・・」

真姫「貴方も・・・」

ことり「私は死んでるからもう病気とかならないけど」

真姫「クス、そうなの?」

ことり「・・・・・・」

真姫「・・・もう、時間みたい」

真姫「バイバイ」

ことり「うん。バイバイ」

じぇをいあfん2q0@9f2qj

真姫「いただきます」

こと「召し上がれ♪」

真姫「っ・・・とと・・・」カチャン

こと「あぁ、ほらほらまたこぼしちゃって」

こと「まったくもぉ、しょうがないな真姫ちゃんは」

真姫「しょうがないでしょ、利き腕じゃないんだから」

こと「はい、あーん」

真姫「あーん」パクッ

こと「どう?」

真姫「うん。凄く美味しい」

こと「よかった~♪」

こと「実はね、ちょっと失敗しちゃって焦げちゃったんだけど・・・」

真姫「G.E.C.K.に助けられたの?マッタクー」

こと「うふふ、G.E.C.K.さまさまだね」

こと「はい、次あーん」

真姫「もういいわよ。そんなに私ばっかりだと貴方が食べられないでしょ?」

こと「いいのいいの!私は真姫ちゃんの右腕だから!」

真姫「何言ってんのよ」

真姫「右腕どころか・・・全身よ♪」

こと「そもそも・・・さ・・・」

こと「真姫ちゃんがそんなになっちゃったのも・・・私の・・・」

バッチーン!

こと「いったーー!?」

真姫「もう一発!」

バチン!!

こと「うにゅ~~!!」

こと「な、なんで!?なんでお尻叩くの!?」

真姫「ムカつくから。罰よ」

真姫「私はこの右腕に代えて貴方の命を守れた」

真姫「本当に、本当に誇りに思ってる」

真姫「それなのに、私のせいだとか自分が弱かっただとか、いい加減そういうのやめなさい」

真姫「次そういう発言したらOPTに移行するから覚悟しなさい」

こと「お、おーぴーてぃーって・・・?」

真姫「おしりぺんぺんタイムよ」

真姫「お尻叩いてほしいからってわざとそういう発言したらもっとひどいお仕置きするから」

こと「も、もっとひどいお仕置き・・・ごくり」

真姫「ごくりじゃないわよ」

真姫「おいで、こと」

こと「うん」

ハンモックに寝そべる私

その上からことが寝そべる

真姫「・・・・・・」ナデナデ

こと「ん・・・きもちい・・・」

ことの・・・ドーナツを撫でる

激戦の末、勝ち抜いた私達

今の自由を手に入れる為に、大きな代償を支払った

私は右腕と子宮を失った。腹の中の痛みは4年たった今でも収まることはない

ことは右目とへそ周りを丸々失った

だけど、いくら傷ついても勝ったんだ

誰にも邪魔されないこの自由を自らの手で勝ち取ったんだ

ことはこのことを誇りに思い、どんなことにもめげないポジティブ思考を手に入れた

ドーナツは身体に武器を隠し持てる!

右目は眼帯を使ったオシャレができる!って

私も、見習わなくっちゃね・・・

G.E.C.K.起動から4年。結論から話すと、G.E.C.K.は人間の罪を許さなかった

G.E.C.K.はM,ウイルスを、衛星ウイルスを全て殺した

人類で唯一、衛星ウイルスを身体に受け付けないリペア剤を、身体に取り入れた私

M,ウイルスも反応しない未完成な身体で産まれたこと

人類で唯一、G.E.C.K.の罰から逃れた私達二人

運命の二人は、汚れなき世界で余生を生きている

G.E.C.K.を起動したことにより、死体も、動物も、思い出も消えてしまった

あの荒廃した世界でも、どうやら必要なものはあったらしい

G.E.C.K.を起動したことは失敗だったのか?

いや、それを言うんだったらことりと出会ったこと自体失敗だったかな?

彼女との出会いが全ての始まりだったとしたら、それはミステイク?

まぁ、私はそうは思わないけど

彼女に出会わなかったら人生退屈すぎてつまらなかっただろうし♪

人生なんて、ちょっとくらい狂った刺激がないと満足できない!

これからも、退屈させないでよ・・・マイエンジェル♪

真姫「今までに大事なものをいくつなくしただろう?」

真姫「気付かないうちに誰かを何度傷つけただろう?」

真姫「人は産まれたときから罪を繰り返すさだめだとしたら」

真姫「僕の過ちも同じように繰り返すのですか?」

真姫「この苦しみも・・・」

真姫「過去はいつか消えますか?」

真姫「僕は強くなれますか?」

真姫「時に泣いてもいいですか?」

真姫「君との出会いが僕を変えたよ」

こと「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」チョイチョイ

こと「・・・・・・」ウン

真姫「・・・・・・」ニギッ

真姫「僕のささやかな勇気は誰を救えただろう?」

真姫「戻れない時間の中で何を信じて来れたろう?」

真姫「人は愛を知ることで救われるか弱き者だとしたら」

真姫「僕が今君を愛することも許されますか?」

真姫「この喜びも・・・」

真姫「また夢を見ていいですか?」

真姫「歩きだしてもいいですか?」

真姫「少し泣いてもいいですか?」

真姫「瞳を閉じ生きてる意味を感じるよ」

真姫「君を愛すと誓ったから」

真姫「君と生きると誓ったから」

真姫「君を守ると誓ったから」

真姫「僕の中にある全てをかけて・・・」

真姫「儚き命が哀しき時代が君の涙をさらわないように」

真姫「せめて僕が救えるなら少し強くなれるだろう」

真姫「君の幸せだけの為に・・・」

真姫「・・・・・・」もぎゅ

こと「ぁ・・・・・・」

真姫「・・・・・・」ナデナデ

こと「・・・・・・」ウト

真姫「穏やかな風の声と」

真姫「優しい緑の色と」

真姫「強い太陽の下で」

真姫「君がくれた強さで歩いていけるよ」

真姫「君を愛すと誓ったから」

真姫「君と生きると誓ったから」

真姫「君を守ると誓ったから」

真姫「僕の中にある全てをかけて・・・」

こと「・・・大好き・・・」

真姫「私達の始まりは終わった」

真姫「あとは終わりまで、平和に生きていくだけ」

真姫「いつまでも、貴方の隣でね」

真姫「愛してる」


THE END

PLAY ALL

真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」
ことり「音ノ木がゾンビだらけに・・・」
真姫「この荒廃した世界で」
ことり「この荒廃した世界で」

Chapter

『特典映像』

『もうひとつのエンディング
『BE THERE』』

未公開シーン

オフショット

NGシーン集

真姫「し・・・」

真姫「しに・・・たい・・・」

真姫「うん。死にたい」

真姫「私は生きている間、色々なことを経験しすぎた」

真姫「もう別腹もできない。これ以上食べたら心臓まで胃になっちゃう」

ことり「・・・・・・」

ことり「わかった」

ことり「後悔はない?」

真姫「うん・・・」

真姫「ことは・・・あの子のこと、信じてるから」

真姫「確かに無責任よ。確証がないのに勝手に大丈夫だなんて」

真姫「だけど、大丈夫だって信じたい」

真姫「好きだから・・・大丈夫だって信じられる」

真姫「彼女は大丈夫。私は一眠りさせてもらう」

ことり「わかった」

ことり「じゃあ、神様・・・」

真姫「?」

ことり「うん。これでオッケー♪」

ことり「真姫ちゃん♪」ポンポン

真姫「!!?」

真姫「ことり・・・ことりぃ!!」ギュー!

ことり「わわっ!」

真姫「寂しかったんだから・・・!」

ことり「ごめんね・・・真姫ちゃん・・・」

んwvこ;あうぇkmfんヴぉ;

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・ん・・・?」

穂乃果「あっ、真姫ちゃんおっはよー!」

海未「ぐっすりでしたね」

真姫「あえ?」

凛「すっごいアホみたいな顔してるにゃ~」

花陽「り、凛ちゃん!口悪いよ!」

希「真姫ちゃんもお疲れやからな~」

絵里「まぁ、頑張りすぎよね。休みなさい」

にこ「ラブにこパワーで癒してあげる♪」

真姫「は、はぁ・・・」

にこ「なにその微妙な顔!」

ことり「みんな相変わらずだな~」

真姫「せっかく気持ちよく寝てたのに・・・みんなうるさい!」

じぇふぉいあにヴぉうぇいj48

ゾンビ「アアアアア・・・」

真姫「はぁ!!」グシャ!!

ことり「ナイス真姫ちゃん!」

真姫「希!絵里の援護を!」

希「そーれっ!!」ゴスッ!!

ゾンビ「ボアア!!」

絵里「あ、ありがとう!」

ゾンビ「アアア・・・」

ゾンビ「ウウウウウウ・・・」

真姫「数が・・・これじゃ埒が明かない!」

穂乃果「出来た!」

花陽「出来ました!」

凛「海未ちゃん!」

海未「ダイナマイト弓矢!?」

ヒュン!ドガァァンン!!

海未「これは・・・使えます!」

ふぁhにfねうぃおあ9い8

にこ「さぁ真姫ちゃん!最後の決断を!!」

真姫「くっ・・・ぐぅ・・・!」

ことり「あれー?真姫ちゃんどうしたのかな?」

ことり「いっつも強気な態度をとってるのにこんな時は動き出せないの~?^^」

真姫「ぅっ、ううううう!!!!」

真姫「3!!!」

ことり「残念でしたー」ペラッ

真姫「Nooooooooooooooo!!!!!」

fじょあうぇいを904ghあんじゅ

真姫「ねぇ・・・」

真姫「ねぇ、誰か・・・」

真姫「ねぇ!誰かいないの!?」

真姫「うぅ・・・真っ暗・・・怖い・・・」

ポロロローン

真姫「ひっ!?」

真姫「な、何!?何の音!?」

真姫「誰かいるんでしょ!答えてよ!ねぇ!!」

??「居るにゃ~」

真姫「だ、誰!?」

??「居るけど・・・」

凛にゃん「人間じゃないにゃ~~!!!」カッ!

真姫「いいぃぃやあああああああああ!!!!!!」

fじょいw3ん34おいj

・・・・・・

次は・・・えへへ・・・

・・・・・・

ここはどこ?

建物も空気も、地面すらない・・・

目を開けても、黒すらない・・・無が広がってる・・・

みんなも何処にもいない・・・

だけど、これでもいい・・・

もう苦しくない、痛くない、辛くない・・・

ずっとこのままでいたい・・・

こと・・・

ごめんね。貴方は辛いでしょうね

貴方をただ一人だけ、置いていってしまった

私も昔、ことりに同じことをされたわね

人は罪を繰り返すもの

生の世界はとてつもなく辛い

いつ死にたくなってもおかしくない

そんな世界に貴方を置いていってしまったこの私をどうか許して・・・

言い訳にしか聞こえないかもしれないけど、私は貴方を信じてるから・・・

信じてるから・・・大丈夫だと思ったから置いていったの

例え誰もが行き先を間違えても

例えどんなに時が流れたとしても

貴方だけはいつまでも、どんなときもずっとそこに居て・・・

大好きだから・・・生き抜いて・・・!!

ことり「テテテテーレーテーレーテレテレ」

真姫「ビビビ・・・ビーデー」

ことり「テンテンテンテンテ」

真姫「サムワン」

ことり「テレテテンテンテ」

真姫「サンシン」

真姫「ビーデーエニーターーーーーー」

ことり「テレレレ」

真姫「ぶふっ」

ことり「クス・・・♪」

真姫「踊りましょう♪」

真姫「色とりどりの日が街を飾り人は流れる」

ことり「ふふんふん♪」エアベース

真姫「楽し悲しく歌って踊ってみんなまとめて寂しがり屋?」

真姫「揺れる不安定な心はこの街が少し冷たいから」

ことり「ウォーウォー♪」

真姫「変わらない君の言葉を」

真姫「聞きたいぃ!」

真姫「今夜はぁ!」

真姫「Hit it!」

ことり「テ!テ!テ!テ!テレレレデレレレ」

真姫「Someone tell me 何かが動き出している」

真姫「Something goes wrong 僕の中でもきっと」

真姫「Someday show me 誰もが行き先間違えても」

真姫「君だけはそこに居て Be there anytime!」

ことり「フー!」

真姫「日替わりで飛び込むどこかの国の新しいrevolution」

ことり「ウェーンウェンウェウェーン!」エアギター

真姫「自分も変わらなけりゃと思い始めれば居ても立ってもいられないね♪」

真姫「流行り廃りを相手に奪い合ってる主導権も」

ことり「ウォーウォー♪」

真姫「変わらない君の笑顔に会えば」ビッ

ことり「♪♪」

真姫「くだらない!」

真姫「ことみたい!」

真姫「ヒディ!!」

ことり「テ!テ!テ!テ!テレレレデレレレ」

真姫「Someone tell me 何かが動き出している」

真姫「Something goes wrong 僕の中でもきっと」

真姫「Someday show me 誰もが行き先間違えても」

真姫「君だけはそこに居て Be there anytime!」

真姫「Someone tell me 何かが動き出している」

真姫「Something goes wrong 君の周りでも少しずつ」

真姫「Someday show me どんなに時が流れても」

真姫「君だけはそこに居て Be there anytime!」

真姫「イェーイ!」

ことり「ヤッホー!」ハイタッチ!

真姫「ぃぃよいしょー!」たかいたかーい

ことり「わぁーお!」

真姫「ぐるんぐるーん♪」

ことり「キャーー♪」

真姫「キャッキャッ」

ことり「ウフフ」

ことり「いっくよー?」

真姫「いつでもオッケー♪」

ことり「Someone tell me・・・」ササヤキ

真姫「Something goes wrong・・・」ミミアテ

ことり「Someday show me・・・」ヤサシク

真姫「君だけは・・・」ソーット

真姫「ビーデーエニーターーーーー!!!!!」

真姫「Someone tell me 何かが動き出しっているぅ!!」

真姫「Something goes wrong 君の周りでも 少しずつぅー」

真姫「Someday show me どんなに時がながれってもぉ!!」

真姫「君だけはそこに居てBe there anyタアアアアアアアアアアイ!!!」

真姫「ワクワク♪♪♪」

ことり「ウキウキ♪♪♪」

真姫「イェー♪」

ことり「あははは♪」

・・・・・・

・・・

・・・・・・

・・・!

今・・・・・・

今・・・確かに感じた・・・

わがままで、寂しがりやで、めんどくさくて・・・

でも、私が大好きで大好きで仕方ない・・・

あの子を・・・感じた・・・


もうひとつのエンディング『BE THERE』
THE END

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

『未公開シーン』

オフショット

NGシーン集

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『死亡シーン集』

ここでは幾度となく避け続けた死亡フラグを全回収する
閲覧注意



真姫「あの、先生。何かあったんですか?」

先生「・・・・・・」

真姫「先生?」

先生「・・・だ・・・きけんだ・・・」

真姫「どうしたんですか?」

先生「きけんだ・・・ここにいちゃいけない・・・」

真姫「???」

真姫「あの・・・みんなどこにいるんですか?」

先生「きけん・・・きけんだ・・・」

先生「きけん・・・きけん!!!」

真姫「!?」ビクッ!

先生「きけんだ!!!きけんだあああ!!!」ガシッ!

真姫「あっ・・・!かっ・・・!」

先生「きけんだ!!きけん!きけんだ!!!」グググ!

真姫「せん・・・・・・か・・・は・・・」

真姫「・・・・・・っ・・・」

真姫「」クタッ

You are DEAD



真姫「誰もいない・・・」

真姫「何が起こってるの・・・?」

ソーッ

真姫「んっ?」クルッ

ガンッ!!

真姫「ぎゃ!」

ことり「この!!このゾンビめ!!!」ガンッ!!ガンッ!!

グシャ!!!

真姫「」

ことり「ふぅ・・・」

You are DEAD



真姫「に、逃げるって・・・どうやって・・・」

ことり「大丈夫。奴らは鈍いから走れば逃げれる」

真姫「どこから・・・?」

ことり「う~ん・・・」

ことり「窓から」

真姫「ま、窓?」

ことり「落ちないように気をつけてね」

真姫「本気で言ってんの!?」

ことり「」スタスタ

真姫「ちょちょ、待って!」

・・・

真姫「ひーっ!」

真姫「落ちちゃう!落ちちゃうよ!」

ことり「しっかり掴まってれば落ちないから落ち着いて」

ヅルッ

真姫「あっ、きゃっ、きゃーーー!!!」

ことり「ま、真姫ちゃん!」

グシャ!!

You are DEAD



ことり「真姫ちゃん!飛ぶよ!」

真姫「と、飛ぶ!?」

ことり「地面は軟らかいから大丈夫!」

ことり「えいっ!」ヒューン

スタッ

ことり「真姫ちゃん早く!」

真姫「え・・・えっと・・・」

真姫「それー!」

ゴンッ!!

真姫「ああああああ!!!」

ことり「真姫ちゃん!!」

真姫「頭が!!ああああああ!!!」

ことり「な、なんて運動神経悪いのこの子・・・!」ダダッ!

真姫「待って!!だすけでぇぇ!!いたいい!!!」

ゾンビ「グワアアア!!」

You are DEAD



ゾンビ「アアアアアアァァァァ」

ガシッ!!

真姫「えっ!?きゃああ!!」

ゾンビ「アアア!!」

ガブッ!!!

真姫「ぎゃあああああ!!!」

ことり「真姫ちゃ・・・!?」

ことり「も、もう手遅れだ・・・!」ダダッ!

真姫「いやあああ!!助けてーーー!!!」

ゾンビ「グワッ!!」

ドサッ!

真姫「いや・・・いやぁぁぁぁ・・・」

トッシュトッシュ!!グシュグシュ!!

You are DEAD



ことり「倒れてる奴にも注意して!」

パシッ!

真姫「えっ・・・?」

ゾンビ「ガウッ!」ガブッ!

真姫「きゃあああ!!!」ドサッ!

ことり「真姫ちゃ・・・!?」

ことり「も、もう手遅れだ・・・!」ダダッ!

真姫「いやあああ!!助けてーーー!!!」

真姫「足があああ!!!いやああ!!いたいよぉぉぉ!!!」

真姫「やめて・・・お願い許して・・・」

トッシュトッシュ!!グシュグシュ!!

You are DEAD



真姫「校門まで来たけど・・・」

ことり「あれ見て!」

真姫「バイク?」

タッタッタッタッ

真姫「運転手は?」

ことり「・・・もう死んでるみたい」

ことり「もうこの人にバイクは必要ないよ。必要としている人間が使うべき」

真姫(ん・・・?ガソリン漏れてる・・・?)

ことり「よいしょ」ガタッ

ドガアアアアアアアアンンンン!!!!

You are DEAD



ことり「しっかり掴まっててね」

真姫「バイクの運転なんかできるの?」

ことり「アクセルがわかれば運転できるよ」

真姫(ふ、不安だわ・・・)

ブゥゥンン!!ウィーリー!!

真姫「きゃ!」

ゴスッ!!

真姫「」

You are DEAD



穂乃果「海未ちゃんあれ!」

海未「車です!何とか乗せてもらいましょう!」

海未「おーい!」

穂乃果「おーい!!乗せてー!!」

穂乃果「あっ!海未ちゃん!こっちに向かってくるよ!」

ブゥゥゥゥン!

海未「止まらずにですか!?」

海未「危ない!避けて!!」

穂乃果「キャーー!」

ドンッ!!バァンン!!

穂乃果「」

海未「」

You are DEAD

10

凛「それより、そのバックを凛に渡すニャ!」包丁投げ!

シャクッ!

穂乃果「」ドサッ!

海未「穂乃果!穂乃果ぁぁぁ!!!」

You are DEAD

11

海未「わ、わかりました凛。バックを渡しますから・・・」手渡し

凛「そ、そうだよ!最初からそうしとけばよかったんだよ!」受け取り

ほのうみ(今だ!)

ガシッ!グイッ!ゴギャ!

凛「」ドサッ

You are DEAD

12

海未(運転なんてしたことないですが何とかなりますよね?)

ブゥゥゥゥンン!!

ガシャアアア!!!

You are DEAD

13

穂乃果「はい!これあげる!凛ちゃんの分も!」

GIVE
・穂むらまんじゅう(2)
・アクエリアス

花陽「モグモグ」

穂乃果「おいしい?」

花陽「おいひ・・・っ!?」

凛「かよちん?」

花陽「むぐっ・・・!!あ、んん・・・!!?」

穂乃果「花陽ちゃん!!」

花陽「あ・・・・・・くっ・・・」

花陽「」クタッ

You are DEAD

14

コンビニ前

キキーッ

ことり「ことり、お腹すいちゃったからちょっとこのコンビニに寄るね」

真姫「え、ええ。私もついてくわ」

自動ドアウィーン

パァン!!

真姫「!!?」ドサッ!!

You are DEAD

15

ゾンビ「アアアアァァァァ」

海未「!?」

穂乃果「海未ちゃん、ゆっくりしてる場合じゃないみたいだよ!」

海未「わ、わかりました!」ジョー

穂乃果「急いで!」

海未「早く・・・早く出てくださいガソリン!」ガチャガチャ

ドガアアアアアアンンン!!!!

You are DEAD

16

海未「急げません!」

海未「穂乃果変ってください!ここは弓で・・・」

穂乃果「わかった!」ジョー

海未「・・・・・・」構え

海未(落ち着いて。大丈夫です。動いていますがいつも狙っている的より全然大きいです)

海未(冷静になって狙えば・・・)ブルブル

海未「外さない!」ヒュン!スカッ!

ゾンビ「ゥゥゥウウウウ」

穂乃果「海未ちゃん落ち着いて!手元が震えすぎてる!」

海未「だ、だって・・・」

ゾンビ「ヴァアアアア」

ゾンビ「ワラワラ」

海未「こんなの・・・無理ですよぉ・・・」

穂乃果「う、うわあああああ!!!」ベシッ!ブスッ!

海未「ほ、穂乃果!?」

穂乃果「私が気を引く!だから海未ちゃんは ガシッ!

穂乃果「き、きゃああああああ!!!!」

海未「ほのか・・・穂乃果あああああ!!!」ダッ!

海未「放せ!!よくも穂乃果を・・・!!」

ゾンビ「アアアアア」

ゾンビ「ガァァ」

海未「くっ・・・うぐぅ・・・!」

海未「ほ・・・穂乃果・・・」

ガブッ!!

You are DEAD

17

希「全部頭に行ってるで!百発百中!こんなに頼れる仲間がいてうち幸せ!」ピョンピョン

海未(次は、あいつ!)

希 ピョコ

海未「!!?」ヒュン!

ジャク!!

希「・・・ぁぁぁ・・・」ドサッ

海未「ち、違うんです・・・違うんですこれは・・・」

海未「私じゃ・・・私じゃない・・・!私じゃない!」

You are DEAD

18

警察署

ガチャ

犯人達「!!?」

真姫「なっ・・・」

犯人達「殺せ!!」

ドンドン!!パァンパァン!!

You are DEAD

19

真姫「スー・・・スー・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・」

プスッ

真姫「!?」ビクッ

真姫「こ、ことり!?何やって・・・」フラッ

ドサッ!

真姫「」

ことり「ごめんね・・・真姫ちゃん・・・」

You are DEAD

20

研究施設内

探索中

真姫「んっ・・・?」クンクン

真姫「なんかここ、変な臭いじゃない?」

ことり「終わった・・・」

真姫「えっ?」

ことり「この臭い・・・ゾンビウイルスの臭いだ・・・」

ことり「ゾンビは一体でも少ないほうがいいよね」銃飲み込み

パァン!!

真姫「ひぃぃ!!」

ことり「」ドサッ!

真姫「な、なによ・・・」

真姫「どうしろっていうのよぉ・・・」

You are DEAD

21

男「俺は今すぐにでもお前らを殺すことができるんだぜ・・・?」銃構え

海未「!?」

男「見せしめだ!!」

パァン!!

海未「あっ!?」クタッ

希「きゃああああああ!!!」

男「お前らのリーダーは死んだ!!おら!次はどいつだ!?」

You are DEAD

22

あれから5時間

・・・も経ってない頃

ゾンビ「アアア」クチャクチャ

真姫「」

You are DEAD

23

真姫「もう・・・・・・ダメ・・・・・・」

パン!

ゾンビ「アアッ!?」

シャワーー!!ピュンピュン!

真姫「あれ・・・・・・花火・・・・・・?」

ピューーン!

パン!!

真姫「ぎゃっ!」

ピュンピュン!

パンパンパン!!

真姫「ああ・・・・・・ぁ・・・・・・」

You are DEAD

24

にこ「シャワー浴びてきな。スッキリするよ」

真姫「ありがとう」

浴室

真姫「うぅ・・・はぁはぁ・・・」フラフラ

ズルッ

ゴンッ!!

真姫「いたぁぁい・・・」

真姫「あれ・・・血が・・・」

真姫「私・・・死ぬの・・・?」

真姫「」クタッ

You are DEAD

25

穂乃果「海未ちゃん!!!」

穂乃果「あああああぁぁぁぁぁ!!!」穂乃果タックル!

ドスッ

父親「うおっ!!」ドサッ

穂乃果「海未ちゃん逃げて!!」

海未「でも穂乃果!!」

穂乃果「早く!!」

父親「邪魔だああアアア!!!」グイッ

穂乃果「きゃあっ!」ドサッ

父親「死ねええええええええええええええ!!!!!!」グシャ!!

穂乃果「!!!?」クタッ

海未「穂乃果ぁぁぁ!!!」

You are DEAD

26

厨房

海未「・・・・・・」ソーッ

凛「・・・・・・」

海未「・・・・・・」

ドンドン!

ガタッ

ヒューン

バリーン!!

凛「!!?」ドサッ!!

You are DEAD

27

海未「花陽を守れるのは貴方だけです!早く!」

凛「はぁ・・・はぁ・・ああああああああ!!!!」グシュ!

ゾンビ「ブウア!」クタッ

海未「ぎゃっ!」ザクッ

凛「海未ちゃん・・・?海未ちゃ・・・きゃああああああ!!!」

You are DEAD

28

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」自転車漕ぎ漕ぎ

真姫(しかし、にこちゃんの武器すごいわね・・・)

真姫(デッキブラシとか長いのも多いから、傘みたいに車輪の近くに何とかかけてるけど・・・)

ガシャリ!!

真姫「え・・・」ヒューン

ゴシャ!!

You are DEAD

29

真姫「一刻を争うわ!乗りましょう!」

ブゥゥゥンン!!ウィーリー!

ゴスッ!!

真姫「」

You are DEAD

30

にこ「なっ・・・」

そこには大量の武器の数

アサルトライフルからサブマシンガン、ロケットランチャー、なんでもあるといっても過言ではない

そして、ロケットランチャーにも耐える最強の大型車、ジープも置いてあった

にこ「に、日本・・・よね?ここ」

にこ「こんなの・・・戦争についての授業で見たことあるような・・・確か『てりゅうだん』?」ピンッ

にこ「これ、全部本物で・・・こんなもので人の命が一瞬にして・・・」

ドガアドガドガアアアアアアアアンンンンン!!!!!!

You are DEAD

あっ、それは最初から順番通りにやってるので別窓で確認しながらがわかりやすいです
今は真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」ね

31

ブゥゥゥゥゥン!

凛「海未ちゃん!向こうからすっごい車が向かってくるよ!」

海未「すっごい車?」

海未「ほ、ホントにすっごい車ですね・・・」

凛「じゃじゃ馬運転だニャ~」

海未「ちょ、ちょっと、やばいんじゃないですかあの車・・・」

ガシャアアアンン!!!

うみりん「・・・・・・」

凛「事故・・・・・・ったね・・・」

海未「事故・・・・・・りましたね」

海未「ちょっと見てきます。危険を感じたらすぐ叫んでくださいね」

花陽「うん。足元に気をつけてね」

ズルッ!

ゴスッ!!

花陽「り、凛ちゃん!!」

凛「」

希「打ちどころが悪すぎや・・・」

You are DEAD

32

海未「もし運転手がお亡くなりになっていたら、ありがたくこの車を貰いましょう」

凛「うん」

ブゥゥゥゥン!

凛「急に動いた!」

海未「危ない!」

ガンガン!!

ブゥゥンン!!

ズズズ!!!

海未「」

凛「」

You are DEAD

33

絵里「はん!しつこい女は嫌われるわよ!」

絵里「ことり!」

ことり「はい・・・」

真姫「ことり・・・」

絵里「殺しておきなさい!」エレベータウィーン

ことり「わかりました・・・」

パァン!!

真姫「!!?」ドサッ!!

You are DEAD

34

ことりは扉を開ける、そして大量のゾンビが溢れ出す!

真姫「ゾンビなんて!自分だって危険なのに!」

USE!マチェットヘリコプター!

プゥンプゥン!サクサクサク!

プゥンプゥンプゥン!!!

サクサク!!!!

真姫「ぎゃあああああああああ!!!!!」

真姫「め!!目が!!!目がああああああ!!!!」

真姫「あああ!!っっっくぅぅああああ!!!!」ジタバタ

You are DEAD

35

ゾンビ「アアアアア!」

ことり「やだ・・・死にたくない・・・」

グシュッ!!

ゾンビ「バッ!?」

ググググッ・・・

真姫「くっ・・・重い・・・」

真姫「って、え!?ことり!?しまった!!」

ことり「」

You are DEAD

36

絵里「きゃっ!危ない!」

絵里「どうしたのよ!!?」

操縦士「プロペラに何か引っかかったみたいです!このままでは墜落します!」

絵里「あっあっ!落ちる!!」

絵里「きゃああああああ!!」ヒューン

ドサッ!

絵里「うっ・・・ぅぅぅぅぅ・・・いた・・・」

真姫「」トコトコ

絵里に向かおうとする・・・が

真姫「やばっ!」

バタバタバタバタ!!!!

真姫「嘘!嘘でしょ!?」ダダッ!

ガシャシャーン!!

ドガァァァァン!!!

You are DEAD

37

真姫(ど、どうしよう・・・絢瀬絵里を抱えてるから交戦したら危険ね・・・死なれても困るし・・・)

海未(ど、どう出るべきでしょう・・・戦いの意志がないなら問題ないのですが・・・)

穂乃果「じ、銃を下して・・・」銃構え

真姫「!?」銃構え

海未「危ない!!!」

ドドドドドド!!!ダァンダァァァンン!!

真姫「ぁぁ・・・」ドサッ

You are DEAD

38

真姫「痛い思いをする前に早く答えた方が賢明だと思うけど?」

絵里「そ・・・そうね・・・」

絵里「真姫・・・ちょっとこっち寄って・・・」

真姫「?」近づき

絵里「ぺっ!」

真姫「」ほっぺベチャ

絵里「大サービスよ。エリーチカの唾をご堪能あれ♪」

真姫「」イラァァァァ

ドスッ!ボコォ!ベシッ!バキッ!

ガスッ!ボガァ!バキャ!ガシャ!

ガチャ

海未「ちょ、ちょっと真姫・・・き、きゃあああああ!!!」

海未「ど、どうして!殺す必要はない!!」

You are DEAD

39

パン!

みんな「!?」ビクッ

真姫「私が見てくる」

ガチャ

海未「はぁ・・・はぁ・・・」

絵里「」

真姫「び、ビンタ一発で絶命・・・?」

真姫「海未・・・いくらなんでも殺す必要は・・・」

You are DEAD

40

海未「川に突入します!」

ブゥゥゥゥン!バシャーン!

ブクブクブクブク

You are DEAD

41

絵里「チョコレート・・・?」

溶けたチョコレートが入っていた

絵里は指を汚しながらチョコを食べる

絵里「・・・?」

絵里「うっ!!・・・ぅぁああ・・・ぅ・・・」

絵里「か、かひゅ・・・!がぁっく・・・あ・・・!」

絵里「」

You are DEAD

今日はここまで
フラグ乱立しすぎてた

個人的に凛ちゃんの死ぬシーンは全部笑えるww
>>360とか凛ちゃんに何したんだよwww

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

未公開シーン

『オフショット』

NGシーン集

『Prologue end オフショット』


------


------


------

レコーディング

真姫「どうもこんにちは」

真姫「今日は正規エンディングの主題歌となるPrologue endのレコーディングの日です」

凛「カバー曲なんだよね!?」

真姫「そう。あるバンドの曲をカバーさせてもらっています」

凛「にゃ~~!!!いっくにゃ~~~!!!!」

ことり「な、なんでそんなにテンション高いの・・・?」

凛「だってだって!! 真姫「噫無情!」初めてのカバー曲だよ!」

ことり「・・・・・・」ジッ

凛「・・・・・・」ジッ

真姫「い、いや・・・あの・・・」

凛(真姫ちゃん一番テンション高いにゃー)

ことり(まぁ録音するのは真姫ちゃんだけだから)

ことり「真姫ちゃん学校でもずーっと練習してたよ」

真姫「なっ、と、当然でしょ?歌に関してはどんな時も本気よ」

ことり「良い心構えだよね♪」

凛「ところでどんな曲歌うの?」

真姫「感動のバラード系ね。歌詞はこんなのよ」

凛「えーっと、『ぷろろぐぇえんど』?」

真姫「ぶふぅ!」

凛「なんで笑ったにゃ~!」

真姫「だ、だって・・・」

真姫「プロロ『ぐぇ』エンドって・・・」

ことり「凛ちゃーん、これはプロローグね」

ことり「ぷろろぐぇじゃないよ」

ことり「ぷろろぐぇじゃあ、ないよ」

真姫「連呼しないで!せっかくの感動が薄れちゃう!」

凛「英語って難しいにゃー」

凛「なんでreadでリードとレッドって二つ読み方があるの?」

凛「日本語でもローマ字でも文字一つには一つの読み方なのに、なんで英語は違うの?」

ことり「なぁんでだろうね~?」

ことり「ねぇねぇ真姫ちゃんはわかる?なんでPrologueでぷろろぐぇじゃないの?」

真姫「それもう言うのやめて!」

真姫「あーあーあーあーあー」

ことりん「あーあーあーあーあー♪」

真姫「・・・貴方達は別に歌わないでしょ?」

ことり「リピートアフターミー♪」

ことり「あーあーあーあーあー♪」

凛「あーあーあーあーあー♪」

真姫「・・・あーあーあーあーあー」

ことり「よくできました~♪」

真姫「・・・発声練習はもういいわ」

真姫「そろそろ本番いくね」

凛「頑張ってにゃ~!」

ことり「真姫ちゃんの歌声でみんなを感動させてね♪」

真姫「当然よ!」

ことり「真姫ちゃん・・・」スッ

真姫「こ、ことり・・・?」ドキッ

ことり「・・・ぷろろぐぇ」ボソッ

真姫「ぶふぅ!!」

真姫「強いぃたぁいぃぃよぉおのーーしたでー!!」

ことり「声量凄いねぇ真姫ちゃん」

凛「良い曲だにゃ~・・・」

ガチャ

真姫「ふぅ、ちょっと休憩」

凛「真姫ちゃーーん!!すっごいよかったよ~!ぷろろぐぇえんど!!」

真姫「だからぐぇじゃないわよ!ぐぇじゃ!」

真姫「ぐぇじゃなくて、プロロー ガシッ

ことり「真姫ちゃん♪」

真姫「ぐぇ!!」

凛「ぐぇって言ったにゃ~~!!!」

真姫「ことりーー!!」

ことり「逃げろ~♪」

真姫「ちょっと待ちなさいよ!」

ミュージッククリップ

ミカ「ことりちゃーん!メイク始めまーす!」

ことり「あっ、はーい!」

ことり「じゃあちょっと行ってくるね」

真姫「噂の若返り術?」

ことり「そうそう、変身してくるから待ってて!」

ヒデコ「真姫ちゃんはその間撮影のレクチャーしよっか」

真姫「あ、はーい」

フミコ「物語の最後を締めるシーンの撮影になるから、シリアス感はマックスでね」

ヒデコ「ラストサビの部分ではことり、いや、ことちゃんをマイクのように抱きしめて」

フミコ「心の底からの言葉を浴びせるようにしてあげて」

ヒデコ「涙も流そっか」

フミコ「音声は使われないけど、臨場感を出すために口パクじゃなくてしっかり歌って」

ヒデコ「ふざけるのとか一切なしね」

真姫「は、はい!」メモメモ

凛「すっごい指導力にゃー・・・」

こと「じゃーん。変身せいこー♪」

真姫「・・・!」メモメモメモメモ

こと「・・・熱心だねぇ~・・・」

フミコ「さぁこと!演技指導よ!」

こと「は、はいぃ!」

こうして、撮影は順調に進み・・・

ことまき「撮影、終了しましたー!」

ことり「ふぃ~、今日も大変だったね~」

真姫「今日も朝から朝までだったわね」

ことり(-8-)スピー

真姫「寝てる!?」

ことり「はっ!?寝てた!?」

真姫「あんた・・・ホントどこでも寝るわね・・・」

ことり「り、凛ちゃんは途中で帰っちゃったよね?」

真姫「眠たくなってきたにゃ~、て言いながら帰っちゃったわね」

サツエイドウダッタ?

ことり「あっ、そうだった!」

真姫「えぇっと、撮影は順調に進んだ・・・かな?」

ことり「キャンドル綺麗だったよね~♪」

真姫「そうそう、真っ暗なスタジオにキャンドルだけで明かりを照らしたのよね」

ことり「良い匂いもしたし、素敵だったな~♪」

ことり「次の夜はあんな感じにする?」ボソッ

真姫「な、な・・・///」カァー

ことり「はーい!とっても綺麗なスタジオだったし、みんなも真剣そのものでした!」

ことり「とーっても素敵なPVになってると思いますので、是非楽しんでくださいね♪」

ことり「それでは、お疲れ様でした~♪」

END

シリーズ未公開シーン収録決定!!

荒廃してゆく世界にもう一つの物語が!?

今回は特別に2分間の予告編を公開!

真姫「愛してるばんざーい♪ここで良かった~♪」

真姫「私達の今がここにある~♪」

真姫「愛してるばんざーい♪始まったばかり~♪」

真姫「明日もよろしくね♪まだ~ゴールじゃない♪」

グール「グゥアアアア!!!」

真姫「進んでよ苦しくても隣に居てよ♪」

ガシャン!シュルシュル!

真姫「進んだら燃える太陽東を照らす♪」

グール「グゥゥ!!?」

真姫「迷ってた答えがない先への道は」

真姫「誰も知らない言えない・・・」

グール「・・・!!?・・!!??」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・ごめんなさい」

この後、何が起こるのか!?

○月○日BD版発売決定!

予約受付中

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

『未公開シーン』

オフショット

NGシーン集

『家出』

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死亡シーン集

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真姫「愛してるばんざーい♪ここで良かった~♪」

真姫「私達の今がここにある~♪」

真姫「愛してるばんざーい♪始まったばかり~♪」

真姫「明日もよろしくね♪まだ~ゴールじゃない♪」

グール「グゥアアアア!!!」

真姫「進んでよ苦しくても隣に居てよ♪」

ガシャン!シュルシュル!

真姫「進んだら燃える太陽東を照らす♪」

グール「グゥゥ!!?」

真姫「迷ってた答えがない先への道は」

真姫「誰も知らない言えない・・・」

グール「・・・!!?・・!!??」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・ごめんなさい」

ジュージュー!

真姫「ふんふ~ん♪」

パラパラパラパラ

真姫「そろそろオッケーかな?」

モリモリ盛り付け

真姫「よし!お山の形できた♪」

真姫「ことりー!お昼できたわよー!」

ウーン!

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・ことりー!」

マッテー

真姫「・・・・・・」

真姫「はぁ・・・」

真姫「いい加減に・・・」

衛星攻撃から45日

世界は滅亡への道へ進んでいた

世界の人間の1割がグールになってしまい、ことりはグール化を治すために研究を続けている

確かに世界を救うために、必要なことだということはわかる

だけど・・・だけどそれは・・・

ガチャ

真姫「ことり」

ことり「あっ、真姫ちゃんもうちょっと待って」

真姫「・・・どうしても手が離せないの?」

ことり「そうなの。本当に良いところなの」

真姫「チャーハン、温かいうちに食べたほうがおいしいよ?」

ことり「うん」

真姫「ねぇことり、おなか減ってないの?」

ことり「お腹すいたよ~」

真姫「じゃあ早く・・・」

ことり「うん。待ってて」

真姫「・・・・・・」

真姫「ねぇ・・・」

ことり「何?」

真姫「・・・ねぇ・・・」

ことり「・・・う~ん・・・」カチャカチャ

真姫「ねぇ!!」

ことり「!?」ビクッ!

ことり「な・・・?」

真姫「そんなに忙しい?」

真姫「お昼ごはんも食べれないほど?」

ことり「ま、まぁ忙しいけど・・・」

真姫「私の話無視するほど?」

真姫「振り向くことすらできないほど?」

ことり「あ、ご、ごめんね?」

真姫「謝ってほしいわけじゃないの」

真姫「ねぇ・・・あんたにとって私ってなんなの?」

ことり「そんなの・・・真姫ちゃんは大好きだし、凄く信用してるし・・・」

真姫「確かに、便利よね」

真姫「グールが必要になったらいつでも連れてきてくれるし」

真姫「お腹すいたらなんでも作ってくれるし」

ことり「便利とか・・・そういうのじゃなくって・・・」

真姫「ゴミ捨ててきて、わかった捨ててくる」

真姫「材料持ってきて、わかった買ってくる」

真姫「グール連れてきて、わかった連れてくる」

真姫「どうせあんたにとって私はアテになる便利屋でしかないのよ」

ことり「違うよ・・・すっごく頼りにしてて・・・」

真姫「あんたは!私を頼りにしてるんじゃなくてアテにしてるだけ」

ことり「そんなんじゃ・・・」

真姫「じゃあなんで私が話してる間、ずっと手を動かしてるの?」

真姫「私なんかよりも研究のほうがずっと大事?」

真姫「そうよね。人類の未来がかかってるんだもの。私なんかよりそっちを優先したほうがずっといいわ」

真姫「別にいいわよ。あんたはいつも通り研究を進めて」

真姫「私はこの損な役回りに満足できない」

真姫「出てく」

ことり「そんな!待ってよ!」

真姫「これからはちょっと効率が悪くなるかもしれないけど、頑張って」

真姫「私の家だけど自由に使ってくれていいから」

真姫「チャーハンは1500W20秒ね」スタスタ

ことり「ま、待って!」

ことり「ごめん!どうしても今手が離せないの!」

真姫「へぇ」

真姫「聞き飽きた」

ガチャ バタン!!

『ことり「真姫ちゃんと一緒だったから・・・」』

『ことり「頑張るよ・・・何があっても・・・」』

『ことり「そばに居てくれるだけで、本当に嬉しいの♪」』

『ことり「大好きだよ♪」』

『ことり「ここをこうすれば・・・ほら!出来上がり!」』

『ことり「ぎゅー!今日のことりはくっつきマン♪」』

真姫「はぁ・・・」ポロポロ

真姫「やだ、私泣いてるの・・・?」

真姫「あんな奴、もうどうだっていいのに・・・」

『ことり「チュ♪」』

真姫「あああ!!!」

真姫「うるせぇ鳥!食べるわよ!」

真姫「猛禽類のくせに!」

真姫「ぅぅぅ・・・ムカつく・・・」

真姫「・・・鶏モモ、鶏胸、鶏尻・・・イケる・・・?」

真姫「今度見つけたら脳みそ捌いて鶏ガラスープにしてやるんだから!」

真姫「はぁ・・・」

真姫「・・・・・・柔らかそう・・・」

真姫「なんて思ってるうちに、ここは養護施設『オトノキ』・・・」

真姫「流石にもう機能してないわよね・・・」

??「おい!」

真姫「ん?」

??「誰だ?お前」

真姫「・・・あんたこそ誰?」

??「私はこの養護施設を営んでる神楽ってもんだ」

真姫「へぇ、神楽さんねぇ・・・」

真姫「随分な格好じゃない。刀に銃に、背負ってるのは火炎放射器?」

神楽「子供たちを守るには最低限の装備さ」

真姫「そんな格好で子供と接してるの?」

神楽「信頼度はMAXなんでね」

真姫「へぇ・・・」

真姫「まぁいいわ。頑張って子供たちを守りなさいよ」

神楽「待て、どこに行くつもりだよ?」

真姫「さぁね、適当に散歩かな」

神楽「悪いけど、逃がさないよ」

神楽「グールの卵ちゃんよぉ~」

真姫「はっ!私がグール?」

神楽「将来的には、な」

神楽「どうやら前兆が現れ始めてるみたいじゃない」

真姫「グスッ、えっ?」目真っ赤

真姫「それは勘違いでしょうね」

神楽「そんなわけあるか。もう何度も見て来てるんだよ、その赤い眼をな」

真姫「赤い眼・・・?」

真姫「はっ、あはははは!」

神楽「何がおかしい」

真姫「眼が赤かったらグール?随分厳しいのね」

神楽「そういう考えじゃないとこのご時世、生きていけないんでね」

真姫「・・・正しいわ」

真姫「だからって、何の罪もない無垢な一般人を殺す?」

神楽「嘘が下手だな。あんたが無垢な一般人?笑わせに来てるの?」

神楽「眼をみりゃわかるんだよ。何人殺してるんだ?」

真姫「眼を見てグールじゃないってわからないのに、そんなことはわかるんだ」

神楽「まーいい!こんなに御託並べるのは私らしくない」

神楽「単純に、あんたは危険な気がする。だから殺させてもらう」

真姫「やれるもんならやってみなさいよ」

真姫「ちょうどいい。私もイライラしてたからストレス解消させてもらう」

真姫「安心しなさい。殺しはしない」

神楽「強気だな。楽しめそうだ」

真姫「何より、その胸がムカつく」

神楽「ふふん」ボヨン

ビシッ!ビシッ!

真姫「豆鉄砲」

神楽「本気?舐めてんのか」

真姫「あんたは本気で来なさいよ。殺したいんでしょう?グールを」

神楽「じゃあそうさせてもらう」

真姫「そのバカ頭、もっとバカにしてやるわ」

神楽「よっし!ぶっ殺す決定!」シャキン!

神楽「行くぜぇーー!!!」

ダダダ!

神楽「おらっ!」

真姫「はぁ!!」

ガキーン!!

神楽「ふんっ!どらぁ!!」

ガギッ!!バキーン!!

真姫「くっ・・・!」

神楽「嬢ちゃん、本気で来いって言ったよな?」ジャキ!

真姫「ぐっ!」サッ!

パァンパァン!!

神楽「隙あり♪」

ボゴォォォ!!!

真姫「がっは!!」

神楽「おら、立てよ!」グイッ!

ボゴッ!バキィ!

真姫「・・・!」

神楽「おぉらぁ!!」キック!

ドガァ!!

真姫「あぅ!」

ドサッ!ゴロゴロ

真姫「ってぇ・・・」

神楽「まだ終わらねぇよな?」

真姫「終わるわけ・・・ないでしょ・・・」

真姫(やっば・・・超強い・・・)

真姫(養護施設営むお姉さんの実力じゃないわよ・・・!)

神楽「じゃーん、火炎放射器~(ダミ声)」

神楽「焼け焦げちまいな!」

ボォォアアアアアアア!!!

真姫「きゃあああ!!」ダダダダ!

神楽「はははは!!逃げろ逃げろ!」

神楽「隠れてないで出ておいで?可愛い可愛いお嬢ちゃん」

ガシッ!

神楽「おおっ?」

真姫「バックドロォォォォ!!!!」

ズガッ!!

神楽「おうっ!?」

真姫「そしてバックドロップ連撃!!」

ズガッ!!

神楽「いっ!?」

真姫「もう一丁!」

真姫「ファイナル!アトミック!バスターーー!!!!」

ゴギャアアア!!!!

真姫「はんっ!どうよ?」

神楽「もう一声!」

真姫「・・・堅いわねあんた」

神楽「お前も。それなりに嗜みはあるようだな」

真姫「まぁね」

真姫「えぇ、ゴホン!真姫ちゃんの負けが決定しました」

真姫「殺したいならどうぞ」

真姫「あんたには勝てないことがわかった」

神楽「ああ・・・」

神楽「がぁぁーー!なんか調子狂うからそういうこと言うなよ!」

神楽「萎えちまったよ。別にもういいや、帰れよお嬢ちゃん」

真姫「・・・意味わかんない人ね」

??「姉さーん!」

神楽「おお沙亜也!」

沙亜也「どうしたの!?まだ夜でもないのに争いの音が・・・」

神楽「こいつとやりあってた」

真姫「どーも」

沙亜也「あ、どうも」

沙亜也「どちらさん?」ヒソヒソ

神楽「さぁな、全く知らない人」

沙亜也「えぇっと・・・」

沙亜也「もう、日も暮れそうですし、上がっていきますか?」

真姫「お言葉に甘えて」

養護施設『オトノキ』

神楽「別に何の変哲もない、普通の養護施設さ」

神楽「普通と違うところといえば、保母が超絶セクシー姉さんってだけだ」

真姫「・・・あんたのこと?」

神楽「そうさ」ボヨン

真姫「見事なボンキュッボンね」

神楽「だろだろ~?しかも強いときたもんだ」

神楽「あんたは貧乳だな」

真姫「なっ・・・!これからが凄いのよ!」

神楽「いいや、その胸はもう成長しない胸だ」

沙亜也「姉さん!話が逸れてます!」

神楽「おーっとっと、まぁいつものことさ」

神楽「音ノ木にアウトブレイクが発生してな、この施設も襲撃されたんだ」

神楽「チビたちにとってここはただ一つの我が家なんだ。そんな場所が壊されちまったらチビたちは死んじまう」

神楽「大きな希望を背負ったチビだ。失うわけにはいかない」

神楽「あいつらは全員私の子供みたいなもんだ。子を守るのが親の役目さ」

真姫「アウトブレイク発生から今までずっとここで?」

神楽「そーさ!あたしが居なかったらここはとっくに壊滅してた」

神楽「だけどよ、ここもホントはもっと賑やかだったんだぜ」

神楽「ガキどもがうるさくて仕方なかったのによぉ・・・」

真姫「・・・・・・」

子供たち「わーわー!きゃっきゃっ!」

真姫「こんだけ生き残ってるだけでもまだマシよ」

神楽「自慢だが、うちの子でゾンビやグールにやられた奴はいねぇよ」

神楽「みんな病気になって・・・死んじまった」

真姫「・・・そう・・・」

真姫「ウイルスが子供にしか効かないわけではないこと、わかってるわよね?」

神楽「とーぜんさ。お袋がグールになったよ」

真姫「・・・そのお母さん、どうした?」

神楽「・・・楽にしてやったさ」

真姫「サーヤちゃんって言ったっけ?」

沙亜也「は、はい・・・」

真姫「覚悟・・・決めといたほうがいいわよ・・・」

神楽「おい!」

ダンッ!!

真姫「!?」

子供「かぐらねーちゃん・・・?」

子供「けんかはだめだよ!」

神楽「冗談でもそんなこと言うんじゃねぇよ」

真姫「・・・真実を言ったまでよ。離して」

沙亜也「姉さん・・・」

沙亜也「自覚・・・してるから・・・」

神楽「・・・あぁ・・・」

真姫「・・・ごめんなさい。空気読めてなかったわね」

沙亜也「眼を背けることができないことだから・・・」

沙亜也「言ってくれてありがとうございます。少し開き直れた気がします♪」

神楽「サーヤ、夕飯の準備頼むぜ」

沙亜也「わかりました♪」

神楽「さーておチビちゃん達!お姉さんと遊ぼうか!」

子供たち「わーい!」

神楽「今日は新しいお姉さんも連れてきたぜ!」

神楽「ほら!」

真姫「えっ!?え、えぇっと・・・」

真姫「ま、真姫ちゃんで~す♪」

子供たち「まきちゃん!まきちゃん!」

子供「見て見て!鶴さん折ったの!」

真姫「これ・・・鶴?」

神楽「おーすげえじゃねえか!良くできてるよ!」ナデナデ

子供「えへへ~♪」

真姫「・・・子供ってあんまり接したことないのよね」

こころ「にっこにっこにー!」

ここあ「にっこにっこにー!」

真姫「・・・!これって・・・!」

真姫「ねぇ、貴方達!」

こころあ「まきちゃん!」

こころ「まきちゃんも一緒に!」

ここあ「一緒に!」

こころあ「にっこにっこにー!」

真姫「似ってるー・・・」

神楽「この子たちはな、アパートでずっと姉貴の帰りを待ってたんだ」

神楽「私が見つけた時にはな、ブサイクな男に軟禁されてたんだ」

神楽「混乱に乗じて家にまで侵入されて・・・裸にさせられてたんだ」

神楽「最悪な展開ってやつさ」

神楽「男に何されたのか、二人は話そうとしない」

神楽「絶望しちまったよ・・・あんな可愛い子にそんなことするなんてよ・・・」

神楽「ホント、最悪な奴もいるもんだぜ」

神楽「こいつらは元気に見えるかもしれないけど、心の底は違う」

神楽「ここの子たちはそういう子ばかりだ」

真姫「貴方達、お姉さんはなんていう名前なの?」

こころ「にこー!」

ここあ「矢澤にこにー!」

真姫「宇宙No.1アイドルよね?」

こころ「そうだよ!アイドル界のダイヤモンド!」

ここあ「にこにー知ってるにこー?」

真姫「私、にこにーの大ファンなの」

こころ「さすがにこにー!」

ここあ「にこにーできるにこ?」

真姫「もちろん♪」

真姫「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪」

真姫「笑顔を届ける矢澤にこにこー♪」

真姫「にこにーって覚えてラブにこ♪」

こころ「すごーいにこー!」

ここあ「すごいにこー!」

神楽「へぇ~・・・可愛いことするんだな~お前」

真姫「こ、これは・・・その・・・リスペクトよ・・・///」

こころあ「にこにーにこにーにこにこにー♪」

沙亜也「みんな~!夜ごはんできましたよ~!」

子供たち「やったー!」

神楽「はいじゃあおててを合わせてー!」

神楽「いただきまーす!」

子供たち「いただきまーす!」

子供たち「わーいわーい!」

神楽「ほら、グズグズしてないで食えよ」

真姫「・・・いただきます」

真姫「おいしい」

神楽「だろぉ?沙亜也の料理は世界一うまいんだよ」

沙亜也「そんな・・・照れちゃいます///」

こころ「ちがうにこ!世界二位にこ!」

ここあ「一位はにこにー!」

神楽「あぁー?うちのサーヤよりうめぇ飯作れるってのか?」

こころ「そうにこー!」

真姫「確かに、料理上手だったわねにこちゃん」

・・・

子供たち「おやすみなさーい!」

神楽「はいおやすみ」

沙亜也「おやすみなさい♪」

真姫「おやすみー・・・」

神楽「さぁて、これからは大人の時間さ」

神楽「久々の客人が居るもんだし、語り明かそうぜ」

神楽「おら、飲めよ」

真姫「まだ15よ」

神楽「うっそ!?そんな若かったのか!?」

沙亜也「あら、私より年下だったの?」

神楽「ほぉー、高校生くらいかとは思ってたが、まだひよっこか~」

神楽「がきんちょにはこいつのうまさはわからないだろうな~?」

真姫「なっ・・・ま、まぁわからないけど」

神楽「いただきー!」

神楽「ゴクゴクゴク・・・カァー!滲みるねー!」

真姫「ちょ、くっさ」

神楽「酷えこと言うじゃんよ~」

神楽「あのチビたちは最年長で12歳だぜぇ~?全員ガキにしか見えねぇけどよ~」

神楽「大人びて見えるな~貧乳ちゃん」

真姫「それ、私?」

神楽「そんなちっせぇのはないのと同じだよ!」

真姫「っていうか、声でかい!子供たち起きちゃうでしょ!」

沙亜也「毎晩こんな感じなんです・・・」

真姫「苦労してるのね・・・」

神楽「ゴッゴッ・・・カァーー・・・」

真姫「飲むわね・・・」

神楽「おめぇも付き合えやぁ!」

真姫「絶対無理」

神楽「ひでぇもんじゃねぇかよぉ・・・」

神楽「サーヤ!アレ頼むわ!」

沙亜也「わかりました」

神楽「あぁー・・・」

沙亜也「はい、姉さん」

神楽「サンキュー・・・」

プスッ チュー

神楽「ぁぁぁ・・・」

真姫「・・・・・・」

シャラシャラ パクッ!

神楽「ハァ・・・ハァ・・・」

真姫「・・・何やってんの?」

神楽「アァ?これぁがきんちょにはわかんねぇんだよぉ・・・」

真姫「大丈夫?目の焦点が定まってないけど」

神楽「アァァ・・・」

ゴクッゴクッ

神楽「ぷっはぁ!」

真姫「ちょっと・・・大丈夫なの?これ以上は身体に悪いんじゃ・・・」

神楽「うるっせぇやぁ!」

神楽「こんだけしなきゃ収まりきらねぇんだよお・・・」

神楽「おかしいだろうがよぉ!なんでガキ達が死んじまうんだ!?あぁ!?」

神楽「あたしだって命賭けてんだ!ガキ達を最優先してんだよ!」

神楽「ガキの為によぉ!罪背負って!人殺して!」

神楽「それなのになんで・・・」

神楽「なんでうまくいかねぇんだよぉ・・・」ポロポロ

沙亜也「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

神楽「ガキの為によ・・・おふくろだって、親父だって殺したぜ・・・」

神楽「友達だって!親友だって殺したよ!」

神楽「なのになんで・・・」

神楽「なんでガキ達まで殺さなきゃなんねぇんだ?」

神楽「他のガキの為にガキを殺す・・・」

神楽「あたしゃ何がしてぇんだよ・・・」

神楽「なぁ貧乳・・・人生って不条理だよな・・・?」

神楽「うまくいかないことしかねぇんだ・・・おかしいだろぉがよぉ・・・」

真姫「・・・・・・」

神楽「ガー・・・ガー・・・」

沙亜也「姉さんは・・・脱獄囚なんです・・・」

真姫「えっ・・・?」

沙亜也「5年前、ある議員を殺しました」

沙亜也「この養護施設、『オトノキ』を守るために・・・」

沙亜也「ここは子供たちにとって、ただ一つのお家」

沙亜也「ここは昔、リゾートを設営する計画地になったんです」

沙亜也「リゾートを設営するためには、ここを潰すしかない」

沙亜也「議員達は自分達のこと以外考えず、ここを簡単に潰そうとしました」

沙亜也「姉さんは何があっても子供たちの家を守るためにと、ずっと反発していました」

沙亜也「怒った議員達はとうとうヤクザと手を組んで、無理矢理ここを潰そうとしたのです」

沙亜也「今でも鮮明に覚えています。凄く、凄く怖かったです・・・」

沙亜也「ブルドーザーが施設の前まで来て・・・」

沙亜也「でも、姉さんは負けませんでした」

沙亜也「ヤクザ相手にも臆せず、ブルドーザーを奪って暴れたのです」

沙亜也「当然警察が駆けつけて、姉さんは逮捕されました」

沙亜也「ブルドーザーで潰した議員1名死亡。その他重軽傷者20人」

沙亜也「新聞にも、テレビにも載りました」

沙亜也「姉さんは捕まってしまいましたが、議員が死んだおかげでリゾート計画はオジャン、施設は守られました」

真姫「なんでそこまでして・・・」

沙亜也「私達も孤児院で育ったんです」

沙亜也「我が家を壊される恐怖を、子供たちに味わわせたくなかったんですって・・・」

沙亜也「終身刑でした。精神病院にも何度も連れて行かれていたそうです」

沙亜也「すごくショックを受けましたが・・・受け入れるしかありません」

沙亜也「私は毎日姉さんへ、子供たちの元気な写真を送りました」

沙亜也「姉さんは写真を見れるだけでも幸せだと言って・・・」

沙亜也「でもある日、その幸せは崩壊してしまったんです」

真姫「アウトブレイク・・・」

沙亜也「そうです・・・もちろん施設にもゾンビが襲って来ました」

沙亜也「子供たちも凄く怯えてて・・・私も怖かった」

沙亜也「そんなときに、救世主が現れたんです」

沙亜也「・・・姉さん」

沙亜也「刑務所内でニュースを見たと言っていました」

沙亜也「ニュースを見たって・・・それだけで、脱獄して、武器を持って、私達の元へ来てくれたんです」

真姫「・・・・・・」

沙亜也「さっき姉さんが打った注射は、麻酔薬です」

沙亜也「飲んだ薬は鎮静剤」

沙亜也「元々大人しい性格の姉さんが興奮を冷ませるのには、薬しかなかったんです」

沙亜也「今でも姉さんは、人を殺した罪悪感と後悔に圧されながら戦っています」

沙亜也「私は姉さんをサポートすることしかできません」

真姫「・・・いい奴・・・なんだ・・・」

沙亜也「でも・・・」

沙亜也「貴方にも指摘された通り、私はもう長くありません」

沙亜也「姉さんをサポートするどころか、姉さんに迷惑を掛けてしまいます」

沙亜也「そこで、真姫さん。頼みがあるんです」

真姫「・・・?」

沙亜也「多分私は近いうちに、死ぬかグールになる」

沙亜也「私に理性がなくなってしまった時、これを姉さんに渡して欲しいんです」スッ

真姫「・・・遺書・・・?」

沙亜也「ええ。大したことは書いてないですが、姉さんへの感謝の気持ちを表しました」

沙亜也「それと、もう一つ」

沙亜也「私を・・・」

沙亜也「私を・・・・・・」

沙亜也「殺してください」

真姫「・・・・・・」

沙亜也「生前に強い未練があると、グールになりやすいって聞いたことがあります」

沙亜也「私は今死んでしまっては、未練が残りすぎてしまう」

沙亜也「私がグールになったら、姉さんも、子供たちにまで手を掛けてしまう」

沙亜也「そんなの・・・私が許せないんです・・・」

沙亜也「真姫さん。今日の今日知り合ったばかりの他人の頼み事なんて飲みたくない気持ちは重々承知しています」

沙亜也「押し付けがましい、迷惑でしかないということは重々承知しています」

沙亜也「ですけど、こんなことを頼めるのは、私達とはっきりした絆を築いていない、貴方しかいないんです」

沙亜也「どうか、お願いします・・・」

真姫「・・・死にたいなら、今外に出れば簡単よ」

沙亜也「それは・・・ダメです」

真姫「なんで?」

沙亜也「グールに殺されたら、グールになってしまう」

真姫「それはゾンビ限定よ。グールはただ闇雲に殴り殺してくるから蘇生なんて無理」

沙亜也「ぐ、グールは・・・怖いから、無理なんです・・・」

真姫「・・・まぁ、その気持ちは凄くわかるけど・・・」

沙亜也「これは、私のわがままでしかないのですが・・・」

沙亜也「苦しまずに、死にたいんです・・・」

沙亜也「ゾンビに殺された人、グールに殺された人、グールになる瞬間を見た時・・・」

沙亜也「トラウマ・・・なんです・・・」

真姫「そう・・・まぁそうよね・・・」

真姫「でも、悪いけど私は貴方を殺せない」

沙亜也「・・・どうして・・・?」

真姫「私って、あんまり友達とかいないのよね・・・」

真姫「丘の上の西木野病院のお嬢様だって、それだけで人があまり寄りつかなかった」

沙亜也「えっ!?真姫さんって・・・」

真姫「将来の院長よ。もう不確定になっちゃったけど」

真姫「そんな私からしたら、貴方達とはもう絆が出来上がってるのよ」

真姫「絆で結ばれた人間を、殺せるわけないじゃない」

沙亜也「・・・・・・」

真姫「手紙は預かっとく。これだけは確実に渡してあげる」

真姫「だけど、貴方を殺せるほど私は強い人間じゃない。ごめんなさい」

沙亜也「・・・いえ」

沙亜也「私が無理なお願いをしてしまったのが悪いんです。ごめんなさい」

真姫「・・・もう寝ましょう?凄く眠くって・・・」

沙亜也「そうしましょうか♪」

子供「ぐー・・・ぐー・・・」

こころあ「にこー・・・」

沙亜也「子供たちの寝顔を見ると、幸せになるんです」

沙亜也「純粋無垢でなんの穢れもない。ピュアな子供たち」

沙亜也「すごく可愛くって・・・」

沙亜也「私が保母になったのも、この可愛い子たちの寝顔を見たかったからと言っても過言ではありません」

真姫「確かに・・・やんちゃな子でも、寝るときは静かでかわいい・・・」

沙亜也「幸せになってきたでしょう?」

沙亜也「この寝顔を守るために、姉さんは人殺しまでしました」

沙亜也「私たち姉妹にとって、この寝顔は、本物の宝物なんです」

沙亜也「この顔を絶対になくしてはいけない」

沙亜也「今まで、それだけを思って生きてきました」

沙亜也「みんなには一つ一つ、名前があって、顔があって、身体があって・・・」

沙亜也「どれもこれも素晴らしい名前で、素晴らしい顔で・・・」

沙亜也「この幸せ・・・を・・・」

真姫「サーヤさん?」

沙亜也「居ない・・・」

真姫「えっ?」

沙亜也「楓ちゃん・・・楓ちゃんが・・・居ない・・・」

真姫「・・・!」

・・・

楓「神楽姉ちゃん・・・サーヤ姉ちゃん・・・どこ・・・?」

楓「お外真っ暗で怖いよ・・・姉ちゃん・・・」

楓「ぅぅぅ・・・えぐっ・・・ぅええええんんん」

・・・

沙亜也「姉さん!」

神楽「あぁーーー?」

沙亜也「楓ちゃんが居ない!」

神楽「何ィ!?」

沙亜也「施設全域見たけど、どこにも居なかった」

沙亜也「悪戯じゃあ・・・ないみたい・・・」

神楽「チッ・・・クッソ・・・」

神楽「サーヤ、留守番頼む!外でベソかいてるかもしんねぇ!」

沙亜也「気を付けてね・・・!」

神楽「あぁ・・・お前もな」ダダダダッ!

真姫「・・・!」ダダダダッ!

沙亜也「真姫さん!?」

真姫「・・・・・・」グッ!

沙亜也「・・・気を付けて・・・」

神楽「はっはっ・・・楓!!どこだ!?」

真姫「・・・・・・」

神楽「バカ野郎!何でついてきた!?」

真姫「外の街を一人歩きするなんて自殺行為よ!」

真姫「だいたい、子供の悪戯かもしれないのに・・・」

神楽「あたしもサーヤも施設の構造は熟知してるんだよ!」

神楽「ガキ達が隠れられる場所だって全部把握してるんだ!それなのに見つかんねぇんじゃ外にいるしかねぇ!」

真姫「だからって!いくら装備してても危険すぎる!」

神楽「うちのチビが今もっと危険な状況なんだよ!落ち着いてられるかってんだ!」

神楽「それ以上文句があるなら黙って家に帰んな!」

真姫「・・・一人より二人のほうが生存率は上がる」

神楽「勝手にしろ!ついてくる以上役に立てよ!」

神楽「もうこれ以上・・・死人はださねぇってんだ・・・!」

グール「ガアアアア!!」

グール「グゥゥアアア!!」

神楽「お出ましか!」

神楽「かかってこいよ!」ガチャ!

ボォォアアアアアアア!!!!

グール「ゴォォア!」

真姫「後ろからも来てる!」

神楽「おめぇも戦えよ!」

真姫「武器!」

神楽「腰のマシンガンを取りな!」

真姫「よっし!」ガチャ!

ダダダダダダダダ!!ボォォアアアア!!

グール「グゥゥ!?」

グール「ワアアアアアアアア!!!!」

真姫「くっ・・・数が・・・」

真姫「弾は!?」

神楽「おらっ!」ヒョイ

真姫「よし・・・!」

カチャ ガチッ!ダダダダダ!!!

グール「ゥゥゥアアアアアア!!」

真姫「くそっ・・・無理よ!倒し切れない!」

神楽「世話が焼ける嬢ちゃんだ!」シャキン!

神楽「どぉら!」

ジャキン!!ブシャ!!

真姫「負けられない!」

ダダダダ!!

グール「ブゥアア!!」

真姫「きゃっ!」

ドサッ!

グール「ヴァアアアアアア!!!!!」

ボガッ!バキィ!

真姫「あぐっ!」

神楽「ぅえああ!!」

グシャ!!

グール「ヴゥゥ!!」

真姫「くっ、助かった!」

神楽「状況が悪ぃな・・・目塞げ!」

ボンッ!ピカーーーーーンン!!

タッタッタッタッ

真姫「目が・・・」

神楽「目塞げっつったろ!」

真姫「だってあんなもの持ってるとは思わないわよ!」

神楽「わがままな奴だなホント」

神楽「おらしっかり立て・・・よ・・・」

真姫「ぅぅ・・・目がチカチカする・・・」

ヘタッ

真姫「何よ・・・あんたこそしっかり立ちなさいよ・・・」

神楽「」

真姫「ねぇ、神楽?」

真姫「・・・!?」

死体が・・・

真姫「・・・ねぇ、まさか・・・」

神楽「」

真姫「・・・・・・」

死体に近づく・・・

真姫(・・・死臭が・・・)

胸に・・・胸のネームプレートに・・・

かえで4さい

真姫「・・・帰るわよ」

真姫「いつまでも後悔してんじゃないわよ・・・もう過ぎたことよ・・・」

ガシッ!!

真姫「・・・!」

神楽「お前に!!・・・・・・」ポロポロ

神楽「お前に・・・うっ・・・ぅぅ・・・」

真姫「・・・・・・」ナデナデ

真姫「サーヤちゃんたちが心配よ。帰りましょう」

神楽「・・・・・・わかった・・・」

真姫「グールは知覚が良いの。これをうまく利用すれば・・・」

ピピー!!ピピー!!ピピー!!

グール「ウウ!!?」

グール「ガアア!!!」

真姫「今のうちに・・・」コソコソ

・・・

真姫「・・・周囲にグールは居なくなった」

真姫「もう日が昇る、これで安心してオトノキに戻れる」

神楽「・・・慣れてんだな」

真姫「夜は慣れてないわよ。私が動くのは日が昇ってる時間帯だけ」

真姫「真夜中に何の警戒もせず外に出る、あんたがただのバカにしか思えなかったわ」

神楽「あたしゃバカだから感情でしか動いてねぇんだよ」

真姫「えぇ・・・」

真姫「それも大事だと思うわ」

ガチャ

神楽「帰ったぞサーヤ・・・」

ゴスッ!!ゴシャ!!

子供「」クタッ

沙亜也「アア!!?」

真姫「」

神楽「サーヤ・・・?」

沙亜也「グゥアアア!!」

バキッ!!

神楽「うっ!?」

ガシッ!!グイッ!!

沙亜也「ウウ!!」

真姫「サーヤちゃん!?」

真姫(肌が・・・)

神楽「サーヤ・・・?サーヤだよな・・・?」

神楽「なぁ・・・何があったんだ・・・?」

神楽「どうして子供たちがみんな死んでるんだ・・・?」

こころ「」

ここあ「」

子供たち「」

神楽「なぁ、どうしてだ?どうしてお前は目が真っ赤なんだ?」

神楽「どうして拳も真っ赤に染めてるんだ?なんなんだよ・・・」

真姫「サーヤちゃん・・・なんて最悪なタイミングなのよ・・・!」

『沙亜也「私を・・・殺してください」』

真姫「殺すのが正解だったって言うの!?」

真姫「認めないわよ!そんなの・・・!」

沙亜也「グゥ!!」サッ

真姫「あっ・・・!」

バキバキッ!!ドスッ!!ボガァ!!

真姫「あぅぅ!!」

沙亜也「ウアアアア!!!」

ダンッ!!

真姫「いっ・・・!」

ボガッ!ボガッ!!ダンッ!!ドスッ!!バキッ!!

真姫「」グラッ

ドサッ!

沙亜也「ハァァァァ!」

バキッ!!ズガッ!!

真姫「・・・ぁぁ・・・」

沙亜也「ブァアア!!」

ブンッ!!

バリーーンン!!

沙亜也「ッ!!?」

??「うわああああああああ!!!」

ドガアア!!

沙亜也「フゥゥ!!?」

ドサッ!!

ことり「立ちなよ!!」グイッ!

ことり「よくも真姫ちゃんを!!」

バキバキバキ!!ゴスッ!!ボガアアア!!

沙亜也「」ドサッ!

ことり「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「こと・・・り・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・!」ギュッ

ことり「遅くなっちゃってごめんね・・・!こんなに酷い目に遭わせちゃって・・・!」

真姫「・・・・・・」プイッ

ことり「朝のこと、本当にごめんなさい!どうしても採取しなきゃいけないサンプルがあったの・・・!」

ことり「すぐに追いかけてあげられなくて本当にごめんなさい・・・!」

真姫「あんた・・・まさか一晩中・・・?」

ことり「真姫ちゃんの為だもん、当然だよ!」

真姫「・・・心配掛けたわね・・・」

ことり「私だっていっぱい心配かけてるんだから、お互い様だよ」

ことり「それでね・・・完成したの」

真姫「・・・まさか・・・」

ことり「どうしても、どーーーしてもあの時手が離せなかった」

ことり「そこのグールはわざと生かしといた。すぐに実験を始める!」

西木野邸地下室 個人研究所

ことり「これから試作品μの摂取実験を始める」

ことり「検体は、20歳女性。タバコ、飲酒経験なし、薬物使用経験なし」

ことり「孤児院の保母をやっていた・・・とても心優しい女性」

沙亜也「ガアアア!!グアアアアア!!!」

ことり「・・・この状態になると、とてもこの人の過去を信じられないけど」

ことり「摂取開始」

プスッ チュー

沙亜也「ゥゥゥゥ・・・」

ことり「うまくいってよ・・・お願い・・・!」

西木野邸 リビング

神楽「過ぎたこと・・・だよな?」

真姫「ええ。時間は取り戻せない」

真姫「いつまでも後悔してるくらいだったら、前向きに捉えたほうが自分の為にもなる」

真姫「忘れたいなら忘れる。忘れたくないなら忘れない」

真姫「そこは貴方の好きよ。後悔しないと思った選択肢を選んで」

神楽「・・・・・・」

神楽「あたしは孤児でさ・・・学校でも他の生徒たちとうまくいかなかったんだ」

神楽「養護施設内でもさ・・・孤立してた」

神楽「神楽は変だ、犯罪者になるぞ、って」

神楽「そう言われても仕方ないような態度だったんだけどよ・・・」

神楽「いつも一人で、保母にも厄介者扱いされて、人の温かさなんて知らなかったんだ・・・」

神楽「そんな私によ・・・あいつは頬擦りしてきたんだ・・・」

神楽「周りの奴らが止める中、あいつはねーさんねーさんって・・・」

神楽「初めて人から愛されたんだ」

神楽「それからだ。クソだと思ってた奴も、みんな人間なんだって気付いた」

神楽「人間は暖かいんだよ・・・私が人と触れ合えるようになったのはそれからだ」

真姫「じゃあ、サーヤちゃんって・・・」

神楽「義理の妹だ。7個下の、私の大事な妹だ」

神楽「あいつは私のこと、本物の姉だと思ってる」

神楽「私もあいつも、最後に頼れるのはお互いだけなんだ」

ガラッ!

ことり「来て!」

真姫「・・・!」

神楽「サーヤ・・・!」

沙亜也「・・・・・・」

真姫「治・・・ってる・・・?」

神楽「目が・・・」

ことり「瞳孔が赤く光る。一番簡単にグールを見分けることができる方法だね」

ことり「これ以外にも・・・」パチッ

ことり「・・・紫外線への反応がない。肌の質も治ってる」

ことり「呼吸も整ってる。凶暴性がなくなってる」

神楽「治ったのか・・・?治ったんだよな!!おい!!」

ことり「ちょ・・・ま、まだ確証はできないけど、私の研究の中では一番良い成果ではある」

神楽「サーヤ?なぁサーヤ、起きろよ」ユサユサ

ことり「あんまり刺激を与えないで。何が起こるのかわからないから」

沙亜也「・・・ねぇ・・・」

神楽「サーヤ!?」

沙亜也「・・・・・・」

神楽「サーヤ・・・」

ことり「しばらく様子を見よう。まだ治ったとも断定はできない」

ジュージュー

ことり「・・・・・・」

真姫「・・・楽しくなさそうね」

ことり「ううん、そんなことないよ」

真姫「言わなくてもわかるわよ」

真姫「・・・うまくいってればいいけど・・・」

ことり「もしこれが成功したら、世界にまた平和が戻ってくるはず」

ことり「変わってしまった世界を、また元通りにさせられるはず・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・そろそろ裏返す?」

ことり「あっ、そうだね」

ことり「ほいっ」クルッ

ジューー!

真姫「・・・良い焼き色・・・」

真姫「いつぶりだっけ?こうしてキッチンに二人で立つのは」

真姫「貴方が研究を始めてから全然そんな機会なかったわよね?」

ことり「・・・そうだね・・・」

ことり「・・・ごめんね・・・真姫ちゃんは私のこと、いつも考えてくれてたのに・・・」

ことり「私はいつも自分勝手だった・・・自分の使命を果たすために、同じ使命を背負った真姫ちゃんにさえ・・・」

真姫「反省した?」

ことり「うん・・・これからは真姫ちゃんを最優先するよ」

真姫「ありがとう」

真姫「じゃあ、これからも変わらず研究を続けて」

ことり「えっ・・・?」

真姫「私と貴方、同じ使命なんでしょ?」

真姫「たぶん、いや、絶対、私にはその使命を果たすことはできない」

真姫「だったら貴方に全てを託すしかない」

真姫「所詮私は主役にはなれないのよ・・・何もかも、中途半端だから・・・」

真姫「今まで通り脇役でいい。貴方を支えられれば、それでいい・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・」

真姫「絶対に・・・成功させてよ・・・」

ことり「わかった・・・約束する」

真姫「あっ・・・こ、焦げてる!」

ことり「えっ!?わっ、くっさ!」

沙亜也「・・・・・・」

神楽「サーヤ、わかるか?」

沙亜也「・・・・・・ん・・・」

神楽「気がついたのか!?」

沙亜也「あぁ・・・」

神楽「サーヤ!おい!」

ことり「どうしたの!?」

神楽「目が覚めた!」

真姫「!!」

ことり「あんまり刺激を与えないで」

神楽「サーヤ、サーヤ私だ」

沙亜也「ねぇ・・・?」

神楽「そうねーさんだよ・・・わかるか?」

沙亜也「ねー・・・さん・・・」

神楽「そうだよサーヤ!」

神楽「やった・・・よかったサーヤ・・・」

ことり「試作品μ」

ことり「モルモットちゃんに与えたら検体は衰弱したんだ」

ことり「もうね・・・どんな薬を与えても変わらないか死ぬか、それしか反応が見られないの」

ことり「凶暴化が治り生存している・・・これだけでも人体に実験する価値があると思ったんだ」

真姫「今まで・・・5体くらいグールで実験をしたことがあるのよね?」

ことり「正直今までのは・・・失敗するだろうって予測が立ってたんだ」

ことり「さらに凶暴化した例、衰弱後約6時間で死亡した例とか・・・」

ことり「今回は今までとは違う、二日経った今でもモルモットちゃんはまだ生きてるんだ」

ことり「ただ、一つ怖いのは変に刺激を与えすぎて、症状が再発しないか・・・」

真姫「この子・・・?」

モルモット「ワフワフ」

ことり「その子も凶暴化してたんだ。それが今の通り」

真姫「へぇ・・・」コンコン

モルモット「ワフ!!?」

モルモット「ワアア!!フワアア!!!」ガッ!ガッ!

ことり「あっ、あーあ・・・」

ことり「・・・こうならないか、心配で・・・」

ことり「あのねーちゃん、結構過激そうだから・・・」

真姫「こんな少しの刺激だけで再発しちゃうんじゃ、不安定すぎない?」

ことり「・・・・・・」

真姫「ご、ごめんなさい・・・」

ことり「まだまだ改良が必要、そんなことはわかってるよ」

ことり「怖いの・・・人間の命を・・・操っているようなものだからさ・・・」

神楽「サーヤ、こいつらはどうだ?」

神楽「お前ならどっちがどっちか見分けがつくよな?」

神楽「こっちがこころ、こっちがここあ・・・」

神楽「可愛いだろう?お前はこいつらの寝顔が一番好きだと言ってたよな?」

沙亜也「ぅぅ・・・ぅ・・・」

神楽「思い出したか・・・!」

神楽「次はこの子・・・!生意気だったがおっちょこちょいで可愛いって言ってたよな?」

神楽「こっちはどうだ?いっつも手伝いしてくれるんだよな?」

神楽「思い出したかサーヤ・・・!お前の大好きな子供たちだよ!」

沙亜也「ぁぁぅぅああああ・・・!ああ!あああ!!」

神楽「サーヤ!?サーヤ!!」

ことり「ちょ・・・何したの!?」

神楽「何にもしてねぇよ!子供の写真を見せてて・・・そしたら・・・」

ことり「生前に強い未練があるとグールになりやすい、って言われている」

ことり「生前の記憶に付け込むのは、ある意味強力な刺激を与えていることになる」

真姫「・・・・・・」

ことり「・・・っていうのも全部言い訳・・・私が未完成なものを与えてしまった」

ことり「余計な希望を与えてしまった・・・私が全部悪い・・・」

ことり「ごめんなさい・・・」

神楽「クソ・・・どうしてこんなことに・・・」

神楽「もう一回その薬を打てば!」

ことり「ダメだよ!非常に強力な成分が入ってるの!何度も摂取させると身体が持たなくなっちゃう!」

神楽「あたしか・・・?悪いのはあたしかよ!!」

神楽「くっそ・・・!ぐぅぅぅ・・・!!」

真姫「残念だけど・・・サーヤちゃんはもう・・・」

神楽「いや、わかってたよ・・・」

神楽「鳥ちゃんよ、ありがとな。希望を与えてくれて」

ことり「ううん。ごめんなさい・・・貴方の妹を実験台として使ってしまった・・・」

神楽「それでよ、完成しそうなのか?」

ことり「彼女の犠牲で間違えなく完成への一歩を歩むことはできた」

神楽「ふふっ、そうか。ならサーヤも喜んでるよ・・・」

神楽「真姫、鳥。聞いてくれ」

神楽「サーヤは私の妹だ。姉として、あいつにけじめを付けさせなきゃならねぇ」

神楽「それによ・・・あたしも、自分自身にけじめを付けなきゃなんだ」

真姫「神楽・・・」

神楽「わかってんだよ。あたしももう長くねぇ」

神楽「サーヤの前兆を見てきたからよ。わかるんだ、自分にも同じような症状が現れてる」

神楽「自分と妹、けじめを付けたいんだ」

神楽「あたしはグールになるつもりはねぇ。サーヤみたいに罪を犯しかねないからな」

神楽「何より、お前らの敵になるわけにはいかねぇ」

神楽「そこでだ」

神楽「爆弾か何か、二人以上の人間を一瞬で殺せる武器をくれ」

ことり「で、でも・・・!」

神楽「最後のけじめくらい、自分につけさせてくれよ」

神楽「ことり・・・」ニギッ

ことり「・・・・・・」

神楽「薬、完成させろよ」

神楽「世界を・・・救ってみせろ!」

ことり「うん・・・!」

神楽「真姫・・・」ギュッ

真姫「・・・短い友情だったわね・・・」

神楽「おぉ?こんな時まで照れ隠しか?」

真姫「なっ、違う!」

真姫「その・・・世話になった」

神楽「それはこちらこそ、だな」

神楽「子供たちとサーヤ以外の人間とはもうわかりあえない、そう思ってたんだ」

神楽「お前は凄いよ。お前が居ると、何となく安心できたんだ」

真姫「ふふっ、とーぜんでしょ?私はお姫様なんだから」

神楽「そういうところも気に入ってるぜ」

ことり「時限式爆弾」

神楽「サンキュー。手作り感満載だな」

ことり「実際そうだしね」

ことり「ここのスイッチを押すと、30分後に爆発する」

神楽「オッケー」カチッ

真姫「ちょ・・・」

神楽「後戻りはしねぇ。そう決めてるんだ」

神楽「どっかでグールを集めて、こいつで足掻いてやる」

神楽「じゃあな、本当に世話になったよ」

真姫「えぇ・・・」

ことり「・・・・・・」

神楽「そぉんなしおらしくなってんじゃねぇよ!」

神楽「見とけよ。この神楽さまがグールを怯えさせてやるからよ!」

神楽「じゃあ・・・本当に、じゃあな」

ことり「・・・このトンネルを通ればある程度離れた位置に出る。グール達にこの隠れ家も見つからない」

神楽「わかった」

沙亜也「グゥゥ!!アアア!!!」

神楽「ふっ、行くぜサーヤ!!!!」

ダダダダダダッ!

トンネル出口

ガコッ

神楽「ふぃ~狭かった~!」

神楽「おぉ~お外真っ暗だぜ」

グール「ヴァアアア!?」

グール「ガアアア!!!」

神楽「いるいるぅ~グールちゃんよ~」

神楽「全員かかってこい!!まとめて相手してやるからよ!!」

00:01:00

グール「グアアアアアアアアア!!!」

グール「グゥゥアア!!!」

神楽「ハァハァ・・・!流石にサーヤを抱えながらの30分に及ぶランニングはキツイな・・・」

神楽「でもおかげで大量のグールを呼び寄せることに成功したぜ・・・!」

沙亜也「姉さん」

神楽「!!? サーヤ!?」

沙亜也「ブアアアア!!!」

神楽「げ、幻聴か・・・?」

神楽「まあいい。すぐに楽にしてやるからな」

00:00:30

神楽「そろそろか・・・!」

神楽「おーらクソグール共!!立ち止まってやるよ!殴りかかってきていいぞ!!」

神楽「あたしを嬲り殺せるか!?やってみろよ!!」

グール「グゥゥ・・・」

グール「グァ」

神楽「あ?」

神楽「どーした!?かかってこいよ!!」

グール「アアア・・・」

神楽「なんだ・・・?」

沙亜也「姉さん」

神楽「サーヤ・・・?」

沙亜也「姉さん。あの子たち二人だけじゃ寂しいよね?」

沙亜也「子供たちはもう連れて行ってあげたから、次は真姫さんとことりさんも連れて行ってあげよ?」

神楽「なんだ・・・そういうことか・・・」

神楽「・・・あぁ・・・そうだな・・・」

神楽「でもどこに居たっけ・・・?忘れちまったなぁ・・・」

神楽「そろそろ日が昇るだろ?今日は諦めて、また明日探しに行かねぇか?」

沙亜也「そうしよっか♪」

神楽「あぁ・・・」

00:00:03

00:00:02

00:00:01

00:00:00

ガタガタ

真姫「・・・!」

ことり「・・・時間だ・・・」

真姫「・・・まぁ、あいつなら・・・多分失敗はしてないでしょう・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・」ギュッ

真姫「ことり・・・」

ことり「妬けちゃうな・・・一晩一緒だっただけなのに、そんなに深い絆ができたの?」

真姫「まぁ・・・ね・・・」

真姫「だけど、また、貴方しかいなくなっちゃった」

ことり「ふふっ、いくらでも頼ってくれていいからね?」

真姫「えぇ・・・」

真姫「ことり、誓うわ」

真姫「グールを治す・・・絶対に治す・・・」

ことり「真姫ちゃんが誓うなら、私も」

ことり「必ずグールを治す、誓うよ」

真姫「荒廃していく世界で、人間はグールへとなり変ってしまった」

真姫「グールは凶暴だけど・・・元から凶暴な人間がグールになったわけではない」

真姫「グールでも心優しい人間はいる・・・」

真姫「グールは病気なのよ。絶対に治せるはず」

真姫「人類がまた栄えるには、グールを治すのが一番の近道」

ことり「うん!」

真姫「じゃあ、さっそく取り掛かりましょう!」

真姫(あの世で・・・幸せになりなさいよ!)


『家出』THE END

『真姫「この荒廃した世界で」』へ続く

突然ですが、宣伝です!




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なんと!つまらないと今話題のこのSSスレが…

とうとう宣伝用のスレになってしまったぁ!





文句があればこのスレまで

P「俺が…タイムスリップ?」
P「俺が…タイムスリップ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367720550/)

ごめんねオリキャラ出さないと話作れなかったんだ
生きてることりを書きたかったのと真姫ちゃんがグールを治すためにことりを殺しまでしたことに深みを作りたかった

神楽とサーヤはお姉チャンバラzから
グールは自分ではアイアムレジェンドの感染者とサイレンの屍人を混ぜた感じでイメージしてる

まぁオリキャラなら簡単に殺しまくれるしな!

前も言ったけどこんな続き物になると思わなかったから、
にこちゃんはしょうがないとしてのんちゃんを無駄死にさせたのは後悔してる

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

未公開シーン

オフショット

『NGシーン集』

・ガキの使いやあらへんで!


『ことり「音ノ木がゾンビだらけに・・・」41レス目より』

ヒデコ「じゃあテイク1行くよ!レディー・・・アクション!」パン!

真姫「北緯経緯完璧。衛星攻撃準備完了」

真姫「後はエンターを押すだけよ。押した後約3分でここが滅亡する。ウイルスも死滅する」

ことり「真姫ちゃん・・・衛星攻撃をしたら・・・」

真姫「日本・・・世界が変わる」

ことり「大丈夫かな?」

真姫「正直私も不安よ」

真姫「でも・・・ことりと一緒なら大丈夫」

真姫「私はことりと一緒なら何でもできる」

ことり「じゃあ一緒に押そ?」

真姫「そのつもりだったわ」

ことり「いくよ?」

真姫「うん」

ことまき「せーの!」

カタッ

デデーン!南、タイキック!

ことり「・・・・・・ん?」

謎カン

ムエタイチャンピオン「フッフッ!シッシッ!」

ことり「えっ、えっ、えっ?強そう。何?」

ムエタイ「ヘイガール」

ことり「な、何?テーブルに手を置いてちょっとお尻突き出す形にするの?なんで?」

ペロン

ことり「きゃっ!い、今お尻触りましたか!?」

ムエタイ「ノンノン」

ことり「えっ?ってかスタッフさん何この人!?何しようとしてるの!?」

ムエタイ「オッケー?」

ことり「何が!?」

ムエタイ「スリー、トゥー、ホアッタァァ!!」

その瞬間、ことりの可愛らしいぷりぷりのお尻から、爽やかであり、鈍くもある音が鳴り響いた

ことり「うにゅ~~~~~!!!!!!!」

ムエタイ「ジャーネ」

なぜトゥーで蹴ったのか、ジャーネとか日本語使えるのか、明らかにセクハラしたよなとか、
様々な怒りが込み上げる中、ことりは激痛のあまり床をゴロゴロ転がりまわっていた

真姫「・・・・・・ぷっ」

事前に聞かされていた真姫は、ことりのことを哀れに思いながらも、その床を転がる姿を見て少し笑ってしまった

彼女は深呼吸をし、ことりの姿を見て思った

真姫(私じゃなくてよかったー)

ことり「いたぁい、いたぁぁぁいいぃぃ・・・」

真姫「だ、大丈夫?」

ことり「なんかねぇ・・・重たいの・・・」

ことり「もちろん痛いよ?でもこれは痛みを通り越して酷い重圧を感じる」

真姫「・・・・・・クス」

ことり「」ギロッ

真姫「ひっ!す、すみません!」

ヒデコ「ちなみにあの人はムエタイの世界チャンピオンの人だよ」

ことり「ねぇ、だってあの人撮影に出ないでしょ?どうして呼んだの?」

ことり「これNGシーンに入れるやつでしょ?それだけの為にどうしてここまで痛い思いをしなくちゃいけないの?」

ことり「冷静に考えてよ。例えばあの人がミスして私の足蹴ったらどうなってたかわかるよね?」

ことり「事故っていつ起こるかわからないでしょ?例えばこんな無駄な撮影でメインヒロインが怪我したらどう責任取るの?」

ことり「はぁ・・・ねぇ、ちょっと何撮ってるの?止めてよ」

ことり「顔アップしないでよ。おい、ニヤニヤしてないでさ」

真姫(き、キレてる・・・)

オフちょっと!

穂乃果「うわぁ~~・・・真っ赤だよことりちゃん・・・」

ことり「えぇ~?そんなに赤くなっちゃってるの?」

海未「これは・・・痛そうです・・・」

ことり「ぅぅ~~、もう痛みが止まらないよぉ~」

ことり「妊娠してたら絶対流産してるよぉ~~」

海未「そ、それは・・・」

穂乃果「じゃあ湿布張るよ?」

ことり「おねがぁい・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「ことりちゃんごめん!」

パチーーン!!

ことり「ひゃああああああ!!!」

海未「な、バカ穂乃果!なにやってるんですか!?」

穂乃果「だ、だって!ことりちゃんのお尻みてたら叩きたくなっちゃったんだもん!」

海未「意味がわかりません!欲望に忠実すぎます!」

ことり「あうぇええぇぇぇ・・・いたぁぁぁ・・・」

ヒデコ「じゃあテイク2いきまーす!」

ことり「ねぇ」

ヒデコ「な、なぁに?」

ことり「次はもうないよね?」

ヒデコ「な、ないない」

ことり「本当に?」

ことり「ほんっとうにないよね?」

ヒデコ「だ、大丈夫大丈夫!頑張って撮影に取り組もう!」

ことり「・・・わかった」

ヒデコ「じゃあいくよー!アクション!」パン!

ことり「じゃあ一緒に押そ?」

真姫「そのつもりだったわ」

ことり「いくよ?」

真姫「うん」

真姫「せーの!」

ことり「・・・・・・」

真姫「こ、ことり?」

ことり「い、いや、ごめん、いくよ?」

ことり「せー・・・の・・・」

ヒデコ「カット!」

ヒデコ「大丈夫大丈夫!本当に大丈夫だからことり!」

ヒデコ「テイク3いきまーす!」

ことり「本当に何にもないよね?」

ヒデコ「大丈夫!本当になんにもない!」

ことり「絶対だよね?」

ことり「ねぇ、絶対だよね!?」

ヒデコ「絶対!絶対!」

ことり「ふぅ・・・」

ことり「お願い」

ヒデコ「よーい!アクション!」パン!

ことり「じゃあ一緒に押そ?」

真姫(ことり・・・テイク1と比べると素じゃなくて演技の笑顔ってことがわかる・・・)

真姫「そのつもりだったわ」

ことり「いくよ?」

真姫「うん」

ことまき「せーの!」

カタッ

ブゥゥゥン パソコンに映像が流れだす

ことり「・・・!」

理事長『親愛なる娘、ことりへ』

理事長『まず始めにことり。ごめんなさい。

貴方が幼少期のころ、仕事の関係でお父さんも私も、貴方にあまり構ってあげることができなかったわね。

これは親として失格だと思う。

だけど貴方は、私達が想像していた以上に立派な子だった。

自分一人でお友達を見つけて、自分一人で勉学に励んで、自分一人で趣味に没頭して。

これは、本当に素晴らしいことだと私は思う。』

ことり「お母さん・・・」

理事長『一つだけ勘違いしないでほしいことがある。

私達は、貴方に愛情を注がなかったわけではない。

私たちなりの、精一杯の愛情を貴方に注いで生きてきた。これは私達の誇りよ。

貴方にとってはそうは思わなかったかもしれないけど、私達は一生懸命だったの。

貴方を・・・愛して愛して愛し尽くしたい。そう思うほどに。』

ことり「・・・・・・」ウルウル

理事長『貴方には聞こえていたかしら?

私達は、貴方に小さくてもかけがえのない幸せをと、ずっとそう願ってきた。

貴方は生きている間、喜び、希望、夢、未来を与え、求め続ける。

でも、貴方の行く道は、険しく果てしないものでしょう。

仲間を手に入れて、幸せを感じる。だけど、仲間が居ることによって憎む心、絶望、失望をいつか知るでしょう。

でも思い出して。貴方は限りない愛から産まれてきたのよ。

哀しくなった時も、寂しくなった時も、仲間が居る。私達が居る。

確かな愛は貴方のすぐ傍に必ず輝いているものよ。』

ことり「おかぁさん・・・」ポロポロ

理事長『何があっても、ずっと前だけを見て歩くのよ。

貴方は飛べない小さなことりじゃない。広い大空を所狭しと舞うことりよ。

どんなことがあっても、必ず強く生き抜くのよ、ことり!

これからも、末長くよろしくね。ことり』

ことり「ぅぅ・・・」ブワッ

理事長『20XX年X月X日』

理事長『南・・・・・・タイキック』

(;8;)・・・!!!?!?!?!?

デデーン!南、タイキック!

謎カン

ムエタイチャンピオン「フッフッ!シッシッ!」

(;8;)チュ!!?

ムエタイ「ヘイガール」

(;8;)ウ、ウソ…オカァサ…

ペロン

(`・8・´)オイ

ムエタイ「アーユーレディー?」

(・8・)ノー

ムエタイ「ファイブ、フォー」

(>8<)ピ、ピィ…

ムエタイ「スリー、ファイア!」

jf@w000え3fhくぇ3

(・8・)!!!!?!!?!?!?

(>8<)ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

ムエタイ「サヨーナラ」

(>8<)ピィィィギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

(>8<)ヴェェ!!ブェェェック!!!!

(>8<)ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!

真姫「こ、ことり!!・・・ぶふっ」

(☆8☆)キラーン

(☆8☆)ヘイ!ムエタイボーイ!!

ムエタイ「ワッツ?」

(☆8☆)カウンターダゼッ!

ムエタイ「オウノーゴホービー」コテッ

穂乃果「こ、ことりちゃんが壊れた!」

海未「アレはまさかあまりの痛みにより・・・秘められていたことりのパワーが解放された・・・!?」

真姫「ことり!落ち着いて!」

(☆8☆)マキチャーー…

真姫「・・・?」

海未「ま、真姫!危険です!」

(☆8☆)チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン!!!!!!!!

真姫「ぃぃぃやあああああああああ!!!!」

穂乃果「ま、真姫ちゃんが!!チューされてる!!」

海未「いや、あれはキスではありません!!捕食している!!」

バタッ

真姫「へへぇ・・・うへへ・・・チュンチュン・・・///」メロメロ

(☆8☆)ウマカッタゼ!

海未「あれはもうことりではありません・・・!」

海未「猛禽類『ブラッドことり』!」

穂乃果(・・・わお・・・)

(☆8☆)フゥ…フゥ…

(☆8☆)ソロソロツカレチマッタナァ…

バタッ

(×8×)

穂乃果「ことりちゃん!」

(×8×)きゅ~・・・

海未「真姫!」

真姫「うへぇ~~・・・チュンチュンチューニュー///」メロメロ

海未「ど、どうしてくれるんですかこれ!」

海未「主役は百合の迷路に迷い込んでいますし!」

海未「ヒロインはボンバーマンみたいになっちゃっていますよ!」

(×8×)

穂乃果「恐ろしい・・・なんとも恐ろしい事件であったな・・・」

(×8×)

(×8×)タイキックハモウゴカンベン…

おわり

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

未公開シーン

『オフショット』

NGシーン集

Prologue end オフショット


『BE THERE オフショット』


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------

レコーディング

(・8・)ビーデーエニーターーーー!!!

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・と、いうことでBD版特典映像であるもう一つのエンディングの主題歌の収録でーす」

真姫「もっちろん今回も予習は完璧よ!」

(・8・)楽しめなきゃまずいんじゃないのおおおおぉぉぉぉおおおおあああいいぃぃ!!!!

真姫「うるっさい!」

(・8・)たまにゃ海も山も人も誉めろよぉぉあああああ!!!!

真姫「もう!最近ハマってんのよこいつ!」

真姫「はぁ・・・一つ悩んでるのは自己流で歌うか、やっぱオリジナルを意識した歌い方をするか・・・」

(・8・)また考えすぎの虫がぁ ジワリジワリと湧いてきてぇぇ

真姫「・・・もううるさいからやめて」

(・8・)人のすることに文句ばかり付ける呑気な女抱きゃ避けて通りたいけど
自分だって悩める人の心情理解した気で余裕綽々!

(・8・)鏡覗いてみて昔と変わらんセイモォ田舎モンヘイ!冷汗かき踊ってる?踊ってる?おかしいね?HAHAHAHAHA…

真姫「・・・・・・」

(・8・)どうすりゃいいの?変になりそ~ ゥウォウウォネオンで空が曇ってる夜はぁ

真姫「・・・・・・」

(・8・)何をどこまで信じればいいか君が僕に教えぇてよぉ~ オオーウ!!

真姫「うるせぇ!」

真姫(このオフショットわかるひとじゃなきゃすっごいつまんないんじゃないかしら・・・)

真姫「くだらなぁい!」

真姫「ことみたぁい!」

真姫「ヒディ!」

(・8・)テ!テ!テ!テ!テレレレデレレレ

真姫「もうその相槌いらないから」

(・8・)繰り返しなんかぜんぜんない暮らしをしてるはずだぜハネェー!

(・8・)なのに今日もあの娘喫茶店で毎日同じよとボヤキまくりぃ!

真姫「ねぇ・・・もうホントに疲れたからさ・・・」

(・8・)風を受けて立ちあがろうとする君は美しい

海未「ことり・・・真姫がもう限界みたいですので・・・」

(・8・)こんな時妙に仲がいいよね これが女の連帯感なのか!?

海未「ことりがこんなになってしまったのは何故・・・?どうにか治してあげられないでしょうか・・・?」

(・8・)松本に相談しようか でも多分冷やかされるからやめっとっこ♪

海未「ことり!時間があまりないんですからいい加減に!」

(・8・)二度とは戻らない時間を 笑って うたってぇ!

海未「話が耳に入ってないです・・・」

(・8・)BAD COMMUNICATION!

ミュージッククリップ

ヒデコ「今回は表エンドとは違って元気に元気に!」

ヒデコ「すっごく仲良しの二人を見せつける感じで」

(・8・)少しのズレも許せないぃ!せこい人間になってたよ!

真姫「・・・こいつ要るの?」

(・8・)いらない!何もぉ!捨ててしまおぅ!!

真姫「いい加減に・・・!!!」

真姫「ことり!!!!」

(・8・)はぁらのぉ!そこかぁらぁ!君の名前をぉ!叫んで飛び出したIt's my soul!!

真姫「もういいわよ!!帰りなさいあんた!!!」

(・8・)どこでも行ける!きぃっといけるぅ!!ぁぁ赤から黄色!白から黒へ!!オオオゥイェ!!ねぇがいよかなえ!!

真姫「ほんっとにムカついた!もうあんたなんか知らない!!」

(・8・)突っこんじゃうぞアクセルべぇったり踏んで!

真姫「ホントに信じられない!」

(・8・)オゥライヤライヤ!!!誰もがライアアアア!!!!

真姫「あんたなんか大っ嫌い。もう帰る」スタスタ

ヒデコ「あ、真姫ちゃん!」

ヒデコ「ちょっとことり!あんたホントにいい加減にしてよ!」

真姫「・・・・・・」チラッ

(・8・)白い息さよなら告げた後車に乗り込んでゆくときぃ!

(・8・)振り返る貴方を抱き寄せてぇもう一度キスしたかったぁぁぁぁぁ・・・

海未「貴方最低です!」

ヒデコ「ちょっと、撮影とかホントに関係なしで人として最低だよ」

海未「見損ないました」

フミコ「どうして・・・」

(・8・)・・・・・・

(・8・)・・・・・・

(-8-)すぅぅ・・・

(-8-)はぁぁ・・・

(・8・)急に君が夢に出てきてあせった

(・8・)僕は君の夢に出ることあるかい

(・8・)そして夜明けに全てが覚めて忙しすぎる日にこの身を投げる

(・8・)一瞬に鮮明に思い出される風景並んで歩いた街が胸によみがえる

(・8・)見覚えのある道を辿って目を閉じたままで一人歩いた

(・8・)昔に戻りたいんじゃない やり直せるかどうかなんて

(・8・)そんなことはどうでもいい ただ気になって仕方ない

(・8・)勝手な自分を抑えられそうにないだけ

(・8・)もすこし一緒に居たかった うまくやれるよな気がした

(・8・)そんなことはどうでもいい ただもう一度会いたいんだ

(・8・)笑ってくれれば僕の世界は救われる

(-8-)・・・・・・











海未「いや、え?」

(・8・)シュバッ!

真姫「・・・・・・なによ」

真姫「あんた、またB'z歌ったら絶対許さないからね」

(;8;)

真姫「な、泣かなくても・・・」

真姫「・・・なによ、用件があるならさっさと言いなさいよ」

(・8・)・・・

(・8・)君を傷つけていっぱい泣かせて僕はもう眠れなくて・・・

(・8・)後悔してんのにまた繰り返す・・・どうしようもなくダメなんだ

(・8・)裏切られたなんて叫ぶ前に深呼吸をひとつして すぅぅはぁぁ

(・8・)あいつをいじめたってそんなのまるで答えにゃならないよ

(・8・)ありがとうって思うことのほうが断然多いのにどうしてもっとうまい具合に話せないんだろう

(・8・)言葉一つ足りないくらいで全部壊れてしまうような

(・8・)か弱い絆ばかりじゃないだろう!さぁ!見つけるんだ僕達のHOME!

真姫「・・・!」

(・8・)君の家まであともう少し坂を登って雲を追い抜けて

(・8・)さよならなんてすぐに言わないで さよならしたら・・・

(・8・)僕はどうなるだろう?

(・8・)言葉一つ足りないくらいで!笑顔ぉぉ!!ひぃとつ忘れただけで!

(・8・)ほんの少しのすれ違いだけでぇ!ぜんぶ!!あきらめぇてしまうのぉかあああ!!!

(・8・)愛されるばかりが能じゃないだろう!!

(・8・)さぁ!見つけるんだぁ僕!たぁちぃのほおおぉぉぉぉむ!

真姫「ことり!」ギュッ

ヒデコ「あっ、来た来た!」

フミコ「早くー!撮影始めるよ!」

ミカ「まったく迷惑掛けるんだから~」

真姫「ごめんなさい」

真姫「でももう心配しないで。こいつとももう仲直りしたから」

(・8・)BANZAI!

ヒデコ「時間が押してるからぶっつけ本番で行くわよ!」

真姫「私たちなら大丈夫よ」

真姫「ねっ?ことり」

(・8・)アィラッビュー!!心許して!飽きるまで抱きあったならなぁおぉさぁらぁ!

ヒデコ「じゃあ頑張ってもらおうか!」

ヒデコ「いくよー!アクション」

ことまき「ビーデーエニーターーー!!!!」

真姫「お疲れさまでした~!」

真姫「いやぁ、今回はこいつに本気で怒っちゃったけど」

(・8・)ラブミー!!ピリピリするならすぐにムッとするのぐっとたぁえぇてぇ!

真姫「まぁちょっとムカつくけど、そんなところも好き♪」

(・8・)愛のバクダン!もっとたくさん!ばら撒いてくれぇ!

真姫「これから撮影とか、いろいろ大変なことが待ってると思うけど・・・頑張るしかないしね」

(・8・)いつの間にかこの街に丸めこまれるのは誰?

(・8・)くだらなかったあの頃に戻りたいぃ!戻りたくなぁい!

(・8・)怖い物はありますか?守るものはありますか?

(・8・)止まれないぃこの世界で

ことまき「胸を張って生きるしかなぁぁあああああああいいい!!!!」

真姫「それじゃあ、さようなら~」

(・8・)愛しい人よぉぉ・・・・・・ぐぅなあーーーーい・・・

おわり

オススメ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23858164

おもしろいよねー!
報酬が良くなるみたいなアレンジ使っても全く報酬良くならないのとか銀の報酬でモブ出んのとかちょっとムカつくけど
友達乱入で(・8・)ブイッ!とかピャア!とか言われるとすごくおもしろい

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

『未公開シーン』

オフショット

NGシーン集

家出

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------

死亡シーン集

『死亡シーン集part2』

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------

ここでは幾度となく避け続けた死亡フラグを全回収する
閲覧注意




真姫「ひ、人が死んでるのに笑えるなんて・・・おかしいわよ貴方達・・・」

1:42

要望が多い気がしたので『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」』の続編作りました
タイトルがゾンビだけどあれの続きだからゾンビはそんなに出てこない
実はまだ終わってなかった戦いに終止符を打とうと奮闘する物語

・・・

You are DEADYou are DEADYou are DEADYou are DEAD

2:43

ことり「ごめんね真姫ちゃん・・・ごめんね・・・」ポロポロ

ことり「はぁ・・・ゲホゲホ!」

真姫「ことり?」

ことり「ごめん真姫ちゃん・・・離れて・・・」

ことり「おぇぇぇぇ・・・」

真姫「大丈夫なのことり?」

ことり「しょ、症状が・・・」

ことり「ガッ!ゲホッゲホッ!ガハッ!」

ことり「ぅぅぅあああ!!!ゲッハ!!」

真姫「ことり!」

ことり「ブエエ!!ガホガホ!!」

ことり「ぁぁぁ・・・ェェ・・・」

ことり「」クタッ

You are DEAD

3:44

にこ「じゃ、お菓子買ってきてね」

海未「了解です」

玄関

ガチャ

パシャパシャ

にこ「まぶしっ!」

マスコミ「今日こそ!!今日こそーー!!!」

マスコミ「こっちこっち!!!」

マスゴミ共「わあわああ!!!!ぎゃああ!!」

ドカドカドガ!!バタバタ!!

にこ「わっ!ちょ、押しかけないで・・・!」

わああああああ!!!!ガバアアアア!!!

ドタバタ!ドガッ!グイ!ドスッ!

にこ「」

You are DEAD

4:45

??「海未」

海未「!?この声は・・・」

真姫「遅くなったわね」

海未「まきもがっ!」

ことり「しーっ♪」

海未「」クタッ

真姫「えっ・・・?ちょ、えっ!?」

You are DEAD

5:46

真姫ちゃん親鳥製薬に潜入中

研究員「だ、誰だ!?」

真姫「っ!?まずっ!」

「侵入者発見!侵入者発見!」

兵士「いたぞ!あそこだ!!」

ダダダ!ドンドン!

真姫「あああああ!!!」ドサッ

You are DEAD

6:47

看守「絢瀬。面会だ」

面会室

そこに居たのはサングラスとマスク、フードを深く被ったコート姿の者だった。性別すら判断できない

看守「いや、待ちたまえ。怪しすぎるでしょ」

ことり「やっば」

看守「っ!?こいつ!!南ことりだ!!」

看守「捕えろ捕えろー!!」

グイッ!ガシッ!

ことり「いった!離してよ!」

ことり「や、やばいな~これは・・・」

看守「連れて行け!」

You are DEAD

7:48

フードをちょっと上に上げる

すると、トサカのような髪の毛がぴょんと出てきた

ザクッ!!

絵里「ぎゃああ!!」

ことり「新兵器だよ。サヨナラ絵里ちゃん」

絵里「あっあっあああぁぁあああ!!」

看守「何があった!?」

ことり「あんたを殺せればなんでもいい」

看守「こいつ南ことりだ!捕えろ!!」

ことり「あんたのせいでね、絵里ちゃん。死ぬべきだよ」

You are DEAD

8:49

深夜

刑務所前

ブゥゥゥゥゥン!!!

看守「あれなんだ?ジープ?」

看守「つ、突っ込んでくるぞ!」

ガシャーン!!!

バリーン!!バラバラ!!

シュゥゥゥゥ・・・

ことり「」

You are DEAD

9:50

絵里の独房

絵里「来た・・・」

ブゥゥゥン!!ガシャガシャーン!!

ズガァ!!

絵里「ぶあっ!!?」

You are DEAD

10:51

看守「殺しても構わん!囚人を逃がすな!」

パァンパァン!

ズブッ!

絵里「」ドサッ!

You are DEAD

11:52

プンプゥゥゥン!

看守「あのバイクは!?」

看守「何か向けてるぞ!」

看守「ロケットランチャーだ!」

??「アディオス」

ズァァァァン!

絵里「きゃ、きゃあああ!!!」

ドガァァァン!!

You are DEAD

12:53

絵里「い・・・いたい・・・死んじゃう・・・」

??(こいつ・・・よく見たら何発も撃たれてるわね・・・)

??(まあ別にこいつなんてどうなっても私は構わないし)

??「じゃーね」

プゥゥゥン!!

絵里「ま、待って・・・死んじゃ・・・」

You are DEAD

13:54

真姫「これでどう?知らない人じゃないでしょ?」

絵里「西木野・・・!真姫・・・!」

絵里「あ!あああああぁぁぁぁぁ!!西木野!!真姫!!」

絵里「あああああああああああああああああああああああああ」

真姫「う、うわっ・・・気持ち悪・・・」ヒキッ

絵里「ああああああううううぅぅええあああああ」

絵里「ふぁwくぇいふぉjqなf@;qw」

真姫「ひっ・・・やだ・・・」

You are DEAD

14:55

ブゥゥゥゥゥン!

ギャラリー「あのジープ・・・音ノ木坂から脱出した奴じゃないか?」

ギャラリー「っていうか川に突っ込んでいくぞ」

バシャーン!

ブクブクブク

真姫「・・・!!?ブゴゴ!!」

You are DEAD

15:56

真姫「ことりだって凄いじゃない♪」

ことり「えへへ♪」

絵里「ラブラブね」

真姫「黙りなさい」パン!

絵里「!!?」クタッ

ことり「なっ!?ま、真姫ちゃん何を!?」

You are DEAD

16:57

ことり「大丈夫だよ絵里ちゃん。ことりが絵里ちゃんのこと守るよ」

絵里「ことり・・・お願い」

ことり「任せてよ」

ことり「さぁて・・・行きますか」

ことり(・・・絵里ちゃん)

絵里「?」

ことり(これ・・・内緒ね)ピストル

絵里「ありがとう」

パン!

真姫「!!?」ドサッ!

ことり「なっ!絵里ちゃん!!」

パン!

絵里「」ドサッ!

ことり「なんで・・・なんでこんな・・・」

You are DEAD

17:58

プルルルル プルルルル

ガチャ

真姫「はいもしもし」

声『に、西木野真姫!?』

絵里「あっ、あんた・・・」

声『ふふっ、なるほど貴方達・・・』

声『計画を変更するわ』

真姫「あ、あの~、どなた?」

声『きゃああああああ!!!』

真姫「な、何・・・?何が起こってるの・・・?」

You are DEAD

18:59

「カウントダウン開始。北緯○○度、経緯○○度に向かい、攻撃準備中」

真姫「もう後戻りはできない、しないわ」ガシャン!パソコン破壊

真姫「さっさと逃げるわよ!」

真姫「ほら!頑張って歩いてことり!」

真姫「もうエレベータ起動しちゃったわ!急がないとここに取り残される!」

ブゥゥゥゥン!

ギリギリのところで地上に脱出失敗!

ことり「うそ・・・マキチャ・・・」

真姫「くそ・・・!くっそ!!」

真姫「くそくそ!!くっそ!!」

ゥゥゥゥゥゥゥゥンンン

ズゥゥゥゥゥゥアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

You are DEAD

19:60

軍隊「今すぐ止まりなさい!止まらなければ力ずくで止める!」

真姫「ことり!ハンドルを頼むわ!」

真姫「アクセル全開で真っ直ぐよ!絶対に止まらないで!道を作るわ!」

ことり「わかった!」

真姫「よいしょっと!」ロケットランチャー

真姫「アディオス!」

カチッ

真姫「な、なに!?なんで!?」

ズゴォォォォ!!!

You are DEAD

真姫「うああああ!!」

ことり「はああああ!!」

グチャ!!ゴシャアア!!

真姫「うああ!!」ドサッ!

You are DEAD

21:62

ことり「ああああ!!」掴みかかり!

ことり「ふんっ!」ゴスッ!頭突き!

真姫「きゃっ!」

ことり「ほーぉら!」背負い投げ!

ズガアアア!!

真姫「あっぐ・・・!」

ことり「そぉら!!」

ズガアアア!!!

真姫「」クタッ

You are DEAD

22:63

真姫「ぅああああ!!」掴みかかり

ことり「うああ!」顔面パンチ!

真姫「あぅ!はああ!」カウンターパンチ!

ことり「うぐっ!ぅぅゃやああああ!!」顔面パンチ!

真姫「うっ!!」フラッ

ことり「はああああ!!あああ!!!」必殺パンチ!

真姫「うううぅぅあああああ!!!」グラッ

ことり「しぃぃああああああ!!!」

ゴシャ!!

真姫「!!?」ドサッ!

You are DEAD

23:64

ことり「真姫ちゃんの・・・せいだよ・・・」

ことり「ふぅぅ・・・!」突き刺し

真姫「ああぁぁぁぁぁ・・・」

真姫「はぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・」

ことり「あの世で・・・考え直しなよ・・・!」

真姫「」クタッ

You are DEAD

そそ、計画変更で殺された

24:65

真姫「あんなことした私が・・・まだあんた達と一緒に居られると思う・・・?」

真姫「自分の立場はわかってるわ・・・私は一生、姿をくらます・・・」

真姫「じゃあね」トボトボ

パァン!

真姫「ううっ!」頭にヒット!

海未「なっ、ことり!」

You are DEAD

part2終わり―








さすがシリーズ1の駄作、死亡集もあまり面白くなかった

もうひとつのエンディング 『BE THERE』

未公開シーン

オフショット

『NGシーン集』

・体張ってます

真姫「ひーっ!」

真姫「落ちちゃう!落ちちゃうよ!」

ことり「しっかり掴まってれば落ちないから落ち着いて」

ヅルッ

真姫「あっ、きゃっ、きゃーーー!!!」

ことり「ま、真姫ちゃん!」

グシャ!!

真姫「」

ことり「きゃ、きゃあああ!!!」

「カットカット!!」

「まずいって!!救急車救急車!!」

海未「真姫!真姫ぃぃ!!」

ピーポーピーポー

撮影中の事故により、一時は放送中止を余儀なくされたが・・・

30分後

真姫「心配掛けたわね。さ、撮影を再開しましょ」

ことり「大丈夫なの?」

真姫「まあ痛かったけどね。こんなところで止まってられない!」

ヒデコ「閃いた!」

真姫「?」

ヒデコ「そうだよ!これを特典にすればいいんだよ!」

ヒデコ「万人受けはしないかもしれないけど、そもそも本編の時点で万人受けしないから大丈夫!」

真姫「な・・・何の話?」

ヒデコ「真姫ちゃん」

真姫「はい?」

ヒデコ「もう一回落ちて」

真姫「え、えええぇぇぇぇ!!!?」

・影響されちゃって

この物語はキャストの素顔が重視されたものである。

演技指導はほぼなし、台本も大まかなことしか書いてなく、キャストのアドリブ(素顔)での演技が重視された。

撮影中は皆真剣そのもの。

内容がシリアスであるために、不要に笑ったりは絶対に許せなかった。

そんな絶対に笑ってはいけない現場だからこそ、笑神様は突然にやってくる。

真姫「使いなさい」エボニー&アイボリー

真姫「私にはもう使えなくなった・・・」

こと「うん!」

こと「待っててね真姫ちゃん・・・」

こと「I'll be back!」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・プク」ニヤッ

「カット!」

真姫「ぷふ!あははは!!」

こと「えぇぇ?どうしたの真姫ちゃん」

真姫「いやいや!あの場面でI'll be backってそりゃあ笑うでしょ!」

こと「だって!シュワちゃんかっこよかったんだもん!」

真姫「ここは日本よ!」

・撮影裏話

ことり、こと、A3-21 001、それぞれ別人の役だが、全員南ことりが演じている一人三役。

もちろん二人以上の役が同時出演している場面ではCGによる合成を使っているが、

撮影時には(・8・)顔のカカシが使われた。

前述の通り、シリアスな撮影現場には似合わない(・8・)カカシ。

これもまたシリアスブレイカーとなる。

ザザッ!

こと「追いつめたよ・・・」

(・8・)

こと「これは貴方から見ても、所詮おもちゃじゃ済ませない武器だよ」

(・8・)

(・8・)

こと「・・・これ・・・」

(・8・)

(・8・)

こと「・・・ぶふ・・・」

こと「ぷくく!ごめんこれに向かって真面目に話すの無理!」

・アドリブ

『ことり「この荒廃した世界で」252レス目より』

真姫「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

こと「真姫・・・ちゃん・・・」

真姫「はは・・・随分こっ酷くやられたわね・・・」

こと「休息が欲しい・・・(切実)」

真姫「ホントに・・・もうくたくたよ・・・(撮影の疲れ)」

こと「だっておかしいよね・・・私たちまだ高校生なのにさ・・・」

真姫「今何時よ・・・高校生は深夜時間に撮影とかやっちゃだめな法律あったような気がするけど・・・」

こと「もうね・・・大好きだったメイクが辛い・・・」

真姫「撮影のためだからって右腕切り落とされたわよ私」

こと「真姫ちゃんは本物の拷問やられたもんね」

真姫「ことりも目潰されたりドーナツされたり散々よね」

こと「いったいからねあれ。ほんっとに痛い」

「カット!」

「ただの愚痴になってない?」

ことまき「すみません」

・撮影のご協力感謝いたします

『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」111レス目前後より』

「じゃあ次はことりちゃんを襲うゾンビのシーンね!」

「ことりちゃん襲う役は・・・じゃあ穂乃果のお父さん!お願いします」

ほのパパ「・・・」コク

ことり「お願いします♪」

「じゃあ普通に押し倒す感じで」

ほのパパ「・・・」モジモジ

ことり「はーい♪」ゴロン

ことり「じゃあ穂乃果ちゃんパパ・・・来て・・・?」

ほのパパ「・・・!」カァ

ほのパパ(撮影だ。決してやましいことではない。彼女たちの成功のために、俺は最高の演技をしなくてはならない)

ほのパパ「・・・」シツレイ

ノシッ

ことり「あっ・・・」

ほのパパ「・・・?」ドシタ

ことり「あ、い、いえ・・・」

ことり「ち、近い・・・ですね・・・」

ほのパパ「・・・!///」

ことり「あの・・・」

ことり「優しく・・・してくださいね?」

ほのパパ「!!///」コクコクコク!

「よーい、アクション!」パチン

ほのパパ「グワアア!!グアアア!!!」

ことり「うっ・・・うぅぅぅ・・・離して・・・」

真姫(あの裏切り者をどうする・・・?私が手を出さなかったら確実に死ぬ)

ほのパパ「グゥゥアアア!!!」ガクガク!

ことり(す、すごい演技力・・・!)

真姫(私はあいつに裏切られたんだ!清々する!)

ほのパパ「ワアアア!!」

ことり(・・・長い・・・)

真姫(救える命は救わないと!私はあいつに助けられた!)

ほのパパ(いかん。いかんぞこの状況)

ほのパパ(俺の眼の前でこんな可愛い女の子が必死に抵抗している)

ほのパパ(いや、その女の子を襲っているのが俺か・・・///)

ほのパパ(くっ・・・!やましいことを考えるな!)

ことり(穂乃果ちゃんパパ・・・ゾンビメイクしてても顔真っ赤なのがわかる・・・)

ことり(こうしてみると、穂乃果ちゃんパパってこんなに背丈が大きくて、こんなにダンディーなのに演技に集中してて・・・)

ことり(本気で抵抗してみても離れない・・・こんなに力が強くって・・・)

ことり(ホントに襲われちゃったら・・・私は・・・)カァ

真姫(どっちよ私・・・どっち!?)

「はいカット!」

ほのパパ「・・・」スマナカッタ

ことり「・・・!い、いえいえ。すごい熱演でしたね♪」

ことり「私、本当に襲われちゃってるんじゃないかって思って・・・」

ことり「ドキドキ・・・しちゃいました♪」

ほのパパ「・・・!///」カァァ

ことり「でも、穂乃果ちゃんパパなら・・・」

ことり「身を任せても・・・安心かも・・・///」

ほのパパ「//////」

ポン ポン

ほのパパ「!!?」ビクッ!

ほのママ「ねぇ貴方?ちょーーーっといいかしら?」

雪穂「お父さんさぁ・・・ちょっと家族会議した方がいいんじゃない?」

ほのパパ「・・・」イ、イヤ・・・アタフタ

ほのママ「今すぐ家に帰りましょうか~」

雪穂「話し合い話し合い!」

ほのパパ「・・・!」ホ、ホノカ・・・オマエナラ・・・

穂乃果「・・・!」

穂乃果「えへへ・・・」ニコ フリフリ

ほのパパ「」

ゆきママ「レッツゴーレッツゴー!」

ほのパパ「・・・」ダレカ・・・

・凛ちゃんレベルにゃ!

『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」122レス目より』

DAY2 END

穂乃果(A right leg injured)

↑グーグル翻訳 右足に怪我

・唾コントロールは難しき事より

『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」126レス目より』

絵里「真姫・・・ちょっとこっちに寄って・・・」

真姫「?」近づき

絵里「ぺっ!」

真姫「・・・・・・」

絵里「あれ・・・届かない・・・」

テイク2

絵里「ぺっ!」

真姫「ヴぇぇ」鼻にベチャ

絵里「あ、ご、ごめんなさい!」

テイク3

絵里「ブブッ!」

真姫「ヴぇぇ」耳へ・・・

絵里「あぁ・・・これじゃあ広がっちゃうのね・・・」

真姫「み、耳に入った・・・」

テイク4

絵里「ぺっ!」

真姫「」口にベチャ

絵里「あっ」

真姫「///」フキフキフキフキ!

テイク5

絵里「ぺっ!」

真姫「きゃっ!」髪にベチャ

真姫「やだぁ~・・・ベトベトする・・・」

絵里「ちょっと水分補給させて・・・乾いてきた・・・」

テイク6

絵里「ぺっ!」

真姫「」バシャ!

真姫「だ、出しすぎ!」

真姫「ってか牛乳飲んだの!?くさい!」

絵里「・・・・・・」

テイク7

絵里「ぺっ!」

真姫「」ほっぺベチャ

絵里「や、やった!やっとうまくいったわ!」

「カット!撮影中だよ!」

真姫「もう!ほんっとバカ!」

その後、撮影を続け・・・テイク20でやっとOKを貰えたらしい

真姫「絵里も大変だったんだろうけど・・・私もホントに辛かったんだから・・・」

・笑神様は突然に

『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」129レス目より』

にこ「今はそんなことどうでもいいわ」

にこ「今考えるべきはこれからどうするか」

にこ「この封鎖された町でどうやって脱出するか、それを考えて」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」シーン

凛「・・・ぷくく」

穂乃果「ぶふっ!っくくく・・・」

「カット!」

凛「にこちゃんが仕切ってるとなぜだか笑えて来るにゃ!」

にこ「なんでよ!にこのどこが笑えて来るっていうのよ!」

海未「・・・クス」

にこ「海未!?あんたもなの!?」

・寝ことり

南ことり。

品行方正、容姿端麗、頭脳明晰、彼女は天才児にして問題児でもあった。

絵里「ことり、楽にしてあげなさい」

ことり「うん・・・」

真姫「お願いことり、やめて」

真姫「ねぇ、一緒に脱出するって約束したでしょ?」

真姫「ことり・・・」

ことり「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

真姫「・・・?」

(-8-)スピー

真姫「こら」

カット!

撮影は続き、出演陣に疲れが見えてきた頃、

どこでも眠ることができる彼女は、撮影中にもかかわらず寝てしまうことが多々あった。

ことり「はぁ・・・!ああ!」

真姫「ううぅぅぅぁぁあああ・・・!」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・ことり・・・」ウツラウツラ

ことり「はぁ・・・はぁ・・・」

ことり「真姫ちゃんの・・・せいだよ・・・」

ことり「ふぅぅ・・・!」突き刺し

真姫「ああぁぁぁぁぁ・・・」

真姫「はぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・」

海未「ことり・・・真姫を殺さないで・・・お願い・・・!」

ことり「う・・・海未ちゃん・・・」

海未「お願いだからやめて・・・!こんな事・・・!」

ことり「・・・・・・」

海未「・・・私のために・・・」

ことり「・・・・・・」

真姫「か・・・・・・ぁ・・・・・・」

海未「こ、ことり・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

真姫「」クタッ

海未「いや・・・いやぁぁぁ!!」

海未「ことり・・・!あなた・・・!」

(-8-)スピー

海未「ぅ、ぅえええ!!?」

海未「な!?貴方人を刺してるんですよ!?それでも眠れますか!?」

ことり「・・・でも、グールを殺す薬は開発できたよ・・・」

ことり「人体、私達には何の影響もない・・・グールにだけ通用する殺人薬」

真姫「何しようとしてるのことり!?」

真姫「グールは人間なの!」

真姫「人類がまた栄えるにはグールしか居ない!」

真姫「死体を生き返らせるよりグールを治すほうが簡単でしょ!?」

ことり「だったらやってみなよ!!!」

ことり「簡単なんでしょ!!?簡単にグールを治してみてよ!!」

ことり「私の5000時間無駄にした研究を簡単に成功させてみてよ!!!」

真姫「っ・・・」

(-8-)スピー

真姫「えっ・・・!?あのセリフのすぐ後で寝れるの!?」

ことり「ハッピバースデイトゥーユー♪」

ことり「ハッピバースデイトゥーユー♪」

ことり「ハッピバースデイディア真姫ちゃ~ん♪」

ことり「ハッピバースデイトゥーユー♪」

ことり「ふぅ・・・」

(-8-)スピー

ヒデコ「安心して寝ちゃったよ」

真姫「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい

(-8-)スピー

真姫「ぜぇ・・・ぜぇ・・・起きなさいよバカ!」

絵里「貴方なんかよりことりや真姫のほうが全然格上よ!」

理事長「よろしい。死になさい」

ウィィィィン!!ウィィィィン!!

グチャグチャグチャグチャ!!!!!

絵里「っっっ!!!」

こと「・・・」ウト

グシュグシュグシュグシュ!!!!!

グシュン!!!

ウィィィィンン・・・

絵里「」クタッ

こと「・・・・・・」コスコス

ーーーーーーー

理事長「そろそろ爆発するわよ!」

理事長「きゃ~♪」><

A3-21 001「ワクワク!」

こと「・・・ん・・・」フラッ

プシュウウウウウ!!!!!

真姫(来るっ!)ギュッ

ボンッ!!!

真姫「!?!?!!!?!?!?!!?」ガタッ!!

真姫「・・・ぁぁ・・・・・・ぁ・・・」

A3-21 001「あははは!!凄い!!大成功!!!」

理事長「ふふ、感慨深いわ」ホロリ

(-8-)スピー

ヒデコ「あ、あの!!」

理事長「・・・?」

ヒデコ「本当に申し訳ありません!!」

理事長「なっ?何かあったの?」

ヒデコ「カーーーット!!!」

ヒデコ「ことりが寝てる!!」

(-8-)スピー

真姫「ヒデコ・・・せん・・・ぱ・・・い・・・」

ヒデコ「真姫ちゃん大丈夫?」

真姫「まさか・・・最初から・・・?」

ヒデコ「ごめんね。もっと早く止めてればよかったんだけど・・・」

真姫「また・・・うけ、るの・・・?ごうもん・・・」

ヒデコ「あーー・・・そーゆー・・・ことだね・・・」

真姫「くぅぅぉぉおおおおおとりいいぃぃぃぃぃ・・・!!!」

(-8-)スピー

A3-21 001「・・・・・・」

A3-21 001「は・・・はぁ・・・?はぁ!?」

カチカチカチカチ

A3-21 001「自己破壊!自己破壊!!」

カチッ!カチッ!!!

A3-21 001「作動してよ!!」

ジャキッ!コヨーテ!

A3-21 001「!?」

真姫「終わりよ・・・!!」

(-8-)スピー

ドガアアア!!!

グシャアアアアアアア!!!!!!

首なしA3-21 001「」ドサッ

真姫「・・・・・・」

真姫「あれっ?台本と違わない?」

三大いらなかった要素

・ことりと真姫が幼馴染設定
あるSSを見ていいじゃんと思ってつけたこの設定だが、ことりが幼少期にショットガンの弾付き血染めのリボンを真姫にプレゼントするというキチガイ行動にしか結びつかなかった。
実はあの回想作るのにめっちゃ時間掛った。マイナス方面にしか結びつかなかった設定。

・A3-21がことを認めた設定
生まれてからずぅーっとバカにしてた出来損ないの作りものをいきなり認めた軽い女A3-21。終盤ではやっぱり悪役がお似合いだよとか、なんかもうよくわからない行動にしか結びつかなかった。

・音ノ木坂学園
一作目書き溜め中、俺の頭に妙な予感が走った。
「こんなストーリーにしちゃって、ブラファンからすっごい叩かれるんじゃないか?」
というわけで、みんな大好き音ノ木とはまた別の空間、みたいな設定であえて音ノ木坂学院を音ノ木坂学園と誤表記させた。
いざ投稿してみると、にわか作者が学校名間違えただけみたいな雰囲気になっていて失敗したと後悔。
深読みしすぎてもダメだなと思いました。

ちなみに、決してことほのうみからのブラファンである俺が学校名を勘違いしていたわけではないと自負しておく。

家出

『ツバサの逆襲』

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死亡シーン集

死亡シーン集part2

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ダンッ!

ツバサ「何故ですか・・・!?」

理事長「わからないかしら?」

ツバサ「私の・・・何がいけないと言うのですか?」

理事長「そうね、単刀直入に言いましょうか」

理事長「実力が足りない」

ツバサ「・・・・・・」

理事長「残念ですけど、貴方に大事な仕事を任せられるほどの実力はない」

理事長「私は上の上しか求めていない。貴方は上の中」

理事長「貴方に私の側近は務まらない」

ツバサ「・・・・・・」

理事長「・・・側近は無理でも、貴方はそれなりの実力者。私も貴方のこと多少は買ってるのよ」

ツバサ「絢瀬・・・絵里ですか・・・?」

ツバサ「あいつが・・・そんなにいいんですか・・・?」

理事長「ええ。絢瀬さんは私の知ってる中で最高の人間よ。ぜひ私のパートナーを務めてほしいわ」

ツバサ「あいつを超えればいいんですね・・・?」

理事長「・・・・・・」

ツバサ「・・・失礼します」

クソっ・・・また絢瀬・・・

どうしてこの私が・・・

まぁいいわ。どんな手を使ってでも絢瀬を超えて南さんに認めてもらう。そうすれば・・・

ドッ

ことり「キャ」

ツバサ「あ、あぁ、すみません」

ことり「いえ・・・・・・」

ことり「・・・?」ジーッ

ツバサ「・・・?何か?」

ことり「あぁーーー!綺羅ツバサだーーー!!」

ツバサ「ちょ、しっ!」

この子たしか・・・南さんの・・・

ふふっ・・・利用、させてもらおうかしら♪

南さんは目的の為なら手段を選ばない人

実際、今回の作戦は資金集めの為に音ノ木周辺にアウトブレイクを発生させる

ふふ、なんて人間よ・・・南さん・・・

でも私は貴方のそんな面に惹かれた

貴方をリスペクトし、貴方のように手段を選ばない強さを私は手に入れた

A-RISEのセンターになるためだって、努力に努力を重ね、この地位を勝ち取った

南さん・・・私は貴方の教えに習い、貴方の娘をペットにする

こんなワイルドな私を認めないわけにはいかないですよね?

ことり「おじゃましまーす」

ことり「ほわぁ~・・・ここがツバサさんのお部屋なんだ~、綺麗~」

ツバサ「ふふっ、ありがと」

ことり「それで、どうしてことりをこんなところに呼んでくれたんですか?」

ツバサ「簡単よ」

ツバサ「ことりさん。貴方は私のファンなのよね?」

ことり「はい!大好きです!!」キラキラ

ツバサ「これはファンサービスの一環よ♪」ガチャリ!

ことり「へっ?」

ツバサ「ふふふ、楽しませて頂戴♪」

ことり「ぅぅ・・・ふぅぅ・・・ふぇぇ・・・・・・」

ことり「あっ・・・そ、そこ・・ダメェ・・・」

ツバサ「ふふふん♪調教調教♪」

ことり「やっ、やめてよ・・・!」

ことり「んん・・・も、もう・・・」

ことり「ゆる・・・ひてぇ・・・///」トロン

ツバサ「ちゃーーんと開発しなきゃね」

ことり「は、・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ことり「んぁ・・・やぁだぁぁ・・・」

ツバサ「ほれほれ♪」

ことり「あ・・・あぁ・・・いや・・・じゃない・・・」

ことり「全然・・・いやじゃないやぁ・・・・・・」

ツバサ「ふっふふふふ♪どう?私の言うこと聞く気になった?」

ことり「はいぃ・・・なんでも聞きますぅぅ・・・」

ツバサ「はーい!じゃあ人差し指に朱肉をべっとり付けましょうね~」

ことり「ぺた~・・・ぺた~・・・」

ツバサ「じゃあこの書類にぺったん!」

ことり「ぺった~~・・・」

ツバサ「ふふふ、チョロすぎ」

私、南ことりは綺羅ツバサのペットになります 指紋印

パサッ

理事長「ほぅ・・・その手で来たのね」

ツバサ「貴方から学んだことです。目的の為なら手段を選ばない」

ツバサ「私は私の目的の為に貴方の娘まで踏み台にした」

ツバサ「気に入ってもらえましたか?」

理事長「なるほど、確かに面白いわ」

理事長「でもねぇ綺羅さん。私が一番嫌いなものは何かわかる?」

ツバサ「嫌いなもの・・・?」

理事長「『詰めが甘い』こと」

理事長「ことり!」

ことり「はーい」

理事長「見せてあげなさい」

ことり「うん」

ツバサ「・・・?」

ことり「人差し指に朱肉をぺったん♪」

ぺたー

ことり「出来上がり」

ツバサ「どいて!」ガッ!

ツバサ「違う・・・!?どうして・・・!?」

ことり「こと、おいで」

こと「はーい」

ツバサ「!!??!?」

理事長「A0-01 001、私のクローン第一作目にして失敗作」

理事長「指紋もことりと同じにしようと思ってたんだけど、製作期間の問題で流されたのよ」

ことり「貴方はことを本物の私と勘違いしてちょーきょーしちゃった」

こと「あっ、ツバサさん・・・へへぇ・・・///」

理事長「この書類に何の価値もないし、貴方のやったことは私からの評価を下げるだけとなった」

理事長「ことりに一本取られたわね。綺羅さん」

ツバサ「そんな・・・!そんなそんな!!」

ことり「残念だったね綺羅」

ことり「いいや、この負け犬♪」

ツバサ「はぁ・・・?はぁ・・・?」

ツバサ「負け犬・・・?この私が負け犬だって・・・?」

ツバサ「はぁ・・・?」

ツバサ「はぁ!!?」

ツバサ「なんだと!?バカ言ってんじゃない!!」

ツバサ「騙されただと!?この私が!!?このアホみてぇな奴に!!?」

ツバサ「舐めんじゃねぇよ!!んんなわけねぇよ!!」

ツバサ「騙されたのはてめぇだよ!!バカ!!バーカ!!」

ツバサ「アライズだぞ!!?センターだぞ!!?この私が負け犬のわけねぇだろ!!」

ツバサ「おら!!負け犬よ!!てめぇのほうが負け犬だよこのクズ野郎!!!」

ツバサ「死ねよ」

ツバサ「そうだよ、そうだよ死ねよ!」

ツバサ「あぁ!!?死ね!!死ねよ!!死にやがれ!!」

ツバサ「そうだ!!てめぇが死ねばいい!!てめぇが死ねば解決だよ!!」

ツバサ「死ねよ!!死ぬんだよ!!お前!!死ぬ!!死ぬぅぅ!!!」

ツバサ「ほ~ら死ね!ほ~~ら死ね!!死ね死ね!!」

ツバサ「死ねねぇのか!!?だったら殺してやるよ!!この私が殺してやるよ!!」

ツバサ「おぉだ殺してやる!!ほら!!殺す!!殺すよほら!!」

ツバサ「何がいい!!?ああ!?どうやって殺す!!?」

ツバサ「絞首か!!?刺殺か!!?銃殺か!!?撲殺か!!?」

ツバサ「殺す殺す!!おら!!殺す殺す殺す!!!」

ツバサ「殺してやるよ!!いい加減死ねよ!!死ね死ね!!」

ツバサ「死ねぇぇぇぇ!!!!しぃぃねぇぇぇぇ!!!!」

ツバサ「ぶっ殺してやる必ず!!殺してやるよ!!必ずなぁぁ!!!」

ツバサ「殺す!!死ね死ね死ね!!!殺す!!ぶっ殺す!!死ね!!」

ツバサ「ぅぅうううあああああああああ!!!!」

fんこくぇいjw23:@qj

ことり「っとまぁ、要約するとこんな感じだね」

真姫「へ、へぇ・・・そんなことが・・・」

ことり「綺羅は私のことを殺したくてしょうがないんだよ」

真姫「そうでしょうね。心に響いたわ」

真姫「でも、やったじゃない綺羅の奴。今日とうとうその夢を叶えられそうよ」

ことり「なぁに言ってるの真姫ちゃん。綺羅程度の奴がこの私を殺せると思う?」

真姫「だって貴方この状況、わかってるんでしょうね?」

ことり「もっちろん」

真姫「じゃあなんでそんなことが言えるのよ」

ことり「だって、私のことを殺せるのは、真姫ちゃんしかいないから」

真姫「またそれ、前も聞いた」

真姫「それと、前も言ったけど私があんたに勝てるわけないでしょ」

ことり「いや~どうかな??もしかしたらもう真姫ちゃんのほうが強いかも」

真姫「そんなことは・・・ってほら!こんな話してる場合じゃないでしょ?」

真姫「うちの病院の地下の大広間の中央。両手を縛られて宙吊り状態」

真姫「ロープはだんだん下がっていってる。スタジアムの地面には・・・」

あんじゅ「グアアア!!ヴァアア!!」

英玲奈「アアアアアアアアアア!!」

真姫「・・・興奮状態のグール二体」

真姫「いずれ地面に到達して宙吊り状態でグールに嬲り殺されるんでしょうね」

真姫「そんな状況であんたは何で冷静でいられるの・・・?」

ことり「ぅぅぅ・・・頭に血が上るぅ・・・」

真姫「聞きなさいよ」

ことり「だってねぇ・・・相手はたかが綺羅だよ?何とかなるよ」

真姫「この状況で何とかなるって、あんたどんだけ修羅場をくぐり抜けてきたのよ」

ことり「綺羅と言えばお母さんにも認められなかった程度の人間だからね」

真姫「理事長は貴方を認めてなかったんでしょう?信用できないわね・・・」

ことり「まぁでもホントに大丈夫!何とかなるから!」

真姫「はぁ・・・どうせ無理よ・・・」

真姫「死ぬのよ私達・・・」

真姫「あと何分かな?いずれ地面に到達して・・・殴られ噛まれ・・・」

真姫「痛い思いをして・・・でも何も抵抗できない」

真姫「グールの絶叫と綺羅の笑い声を聞きながら死んで行くんだわ・・・」

真姫「ぁぁやだ・・・無理よもう・・・こんなところで死ぬなんて・・・」

真姫「あぁぁ・・・もっとまともな人生にならなかったのかなぁ・・・」

真姫「ピアノやって、勉強して、医者になって・・・」

真姫「高校で友達もたくさん作って・・・好きな人ができて・・・」

真姫「私はそんな人生を生きたかったのに・・・」

ことり「・・・・・・」

真姫「死にたくない・・・」

真姫「綺羅!」

真姫「もう落として!」

ツバサ「ふふっ、はぁ?」

真姫「痛い思いをしたくない・・・」

真姫「死ぬならいっそ、一瞬で、死んだことすら気付かないうちに死んだほうがマシよ!」

ツバサ「フリかしら?そう言われるとより一層あんじゅと英玲奈に活躍してもらいたくなっちゃうじゃない」

真姫「ぁぁぁぁ・・・どうしてこうなるの・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・大丈夫、真姫ちゃんは絶対に死なせないよ」

真姫「無理でしょ・・・絶対死ぬわよ・・・」

真姫「はぁ・・・結局完成しなかったわね、薬・・・」

真姫「グールを治せたらどうなってたかな・・・?」

真姫「そもそも、衛星ウイルスが存在しなかったらどうなってたかな・・・」

真姫「いや、それだったら最初からゾンビなんていなければどうなってたかな・・・」

真姫「もしかしたら、今の私には想像できないような出会いがあって、幸せになってたのかもしれない・・・」

真姫「ことり・・・貴方とも、もっと別の形で知り合ってたのかもしれないわね・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・」

ことり「真姫ちゃん・・・!諦めないで!まだ死ぬって決まったわけじゃない!」

真姫「無理無理。絶対死ぬから」

ことり「絶対死なせないから」

真姫「・・・・・・」

ギギギギギ・・・

真姫「・・・そろそろ地面よ・・・奴らの手の届く範囲に来る・・・」

真姫「走馬灯なんて見れないじゃない・・・いや、もしかしたら殴られてる最中に見るものなのか・・・?」

ことり「真姫ちゃん!!」

真姫「っ!」

ことり「いい?死なないために、私の言うこと聞いて」

真姫「・・・何すればいいの・・・?」

ことり「腹筋を使って上半身を上げて、グールの手に届かないようにしてて」

ことり「そしたらグールは私を狙ってくる。そこで仕留める」

真姫「何言ってんのよ。両手が縛られて宙吊りの状態で、どうやってグール二体の相手に・・・」

ことり「見てて」

真姫「いや、だから無理だって・・・」

ことり「見てて・・・」

真姫「・・・・・・」

ギギギギ・・・

あんじゅ「グアアア!!」

ツバサ「ふふ、そろそろ手が届きそうね」

真姫「・・・ホントに勝てるの・・・?」

ことり「勝てるよ」

真姫「・・・・・・」

ギギギギギ・・・

ことり「真姫ちゃん、腹筋」

真姫「もしことりが死んだら私はどうすればいいの?」

ことり「そしたら、一緒に死んでくれる?」

真姫「うん、わかった」

ギギギギギ・・・

ツバサ「手が届くわ!」

英玲奈「グワアアア!!」ブンッ!

スカッ!スカッ!

ことり(まだ届かない!もうちょっと下がるまでは耐えなきゃ!)

ことり「真姫ちゃん頑張って!まだ腹筋だよ!」

真姫「ぅぅぅ・・・キツイぃぃ・・・」ブルブル

ことり「あれから毎日鍛えてるんでしょ!?」

真姫「そんなの三日坊主よ!」

真姫「あんたから技術を教わっただけで、それを実行できるほどの能力はないぃぃ・・・」ブルブル

ことり「もう!わがままお嬢様!」

真姫「何よそれぇ・・・」ブルブル

ツバサ「ふふふっ!あはははは!」

ツバサ「面白い図よ!そう!そうやって少しでも抵抗しなさい!」

ギギギギギ・・・

ことり(よし、届く!)

ことり「真姫ちゃんはそのまま腹筋で頑張ってて!」

真姫「なっ、な・・・」ブルブル

ことり「ちょっとこいつら殺しとく!」

ことりは腹筋をやめ宙吊りになり、顔の高さがグールと同じになる

それを見たあんじゅと英玲奈はことりに襲いかかる!

あんじゅ「ワアアア!!」

英玲奈「グウウウウ!!」

スカスカッ!

ことり「おっと!」

避けたことりはまた腹筋を使い体を上げる

あんじゅと英玲奈はジャンプしてことりを攻撃しようとするが届かない!

ことり「さて、もう一息!」

ことりは身体を下げる、と同時に後ろで縛られている両腕の脇にあんじゅと英玲奈の首を捕える!

ことり「そらぁぁ!!」

腹筋!!脇でグール二体の首を絞めながら腹筋!!

ことりは頭を足よりも高く上げる!グールはもう地に足が届かない!

その頃、真姫は腹筋の限界で身体を下げていた

ツバサ「なっ!?おい!あんじゅ英玲奈!何やってる!?」

ググググ・・・ギチギチ・・・

あんじゅ「ガァァァ・・・」

英玲奈「オゴッ・・・オゴオゴッ・・・」

ことり「ぐぅぅぅ・・・重いよ・・・腹筋キツイぃぃぃ・・・」

真姫「ぜぇ・・・ぜぇ・・・お腹痛い・・・」

首絞め腹筋を続けること実に1分!

ドサッ!

あんじゅ「」

英玲奈「」

ことり「はぁはぁ・・・これで確実に死んだ・・・」

ツバサ「なんだと・・・どうして・・・」

ことり「真姫ちゃん動かないで」

振り子の要領で真姫に近づく

うまく後ろ手に縛られている真姫の手をキャッチし、ロープを解いた

ことり「言ったでしょ?絶対に死なないって」

真姫「あんたホントに・・・何者なのよ・・・」

ことり「いやぁ・・・腹筋かなりキツイよ・・・」

真姫の足も解放してあげる

シュル!

スタッ!

真姫「ありがと、解くわよ」

ことり「お願い」

真姫「むむ・・・何よこれ、すっごい解きづらい・・・」

真姫は両手が自由な状態から、何とかことりのロープを解いた

シュル!

タッ!

ことり「ふぃ~~・・・疲れたねぇ・・・」

二人は、実に30分ぶりに宙吊り状態から解放された

ツバサ「南ことり!!」

ことり「ははっ、ナイフ片手にどうしたの?」

ツバサ「死ねなかったな!?安心しろよ!!私が殺してやるからよ!!」ダッ!

ことり「ナイフ程度で私を殺せると思ってるの?そっか、とうとう血迷ったね綺羅」

ツバサ「死ねえええぇぇぇ!!!」ブンッ!

ことり「甘い」

ゴギャアア!!

ツバサ「ああああああああああああ!!!!」

ツバサ「腕がぁぁ!!!ああああ!!!」

ツバサ「ああっ!!あはははは!!!でも無駄!!無駄無駄無駄!!!」

ツバサ「あたしはもう不死身!!あたしを殺すことなんかできない!!!!」

ことり「ふ~ん・・・リペア剤?」

ツバサ「そうだ!!あたしはもう死なない!!こんな怪我だってすぐ治るんだよ!!!」

ことり「リペア剤の性能、知らないみたいだね」

ことり「見たい?赤い花火」

スパッ!!!

ツバサ「っ!!?」

ボトボトッ

ツバサ「えっ・・・」

プッ

ブシャアアアアア!!!!

ツバサ「ぎゃあああああああ!!!!!!」

ことり「あ~あ、これじゃあダンスで指先の細やかな動きが表現できないね」

ことり「アイドルは顔が命だよね?ご自慢の顔に傷つけたら、どうなるか試してみる?」

真姫「待って!」ガシッ!

ことり「おっと、真姫ちゃん」

真姫「殺すつもりなの?」

ことり「もちろん。こいつが生きてても害でしかないからね」

真姫「綺羅が確かにクズだってことはわかったけど、殺しまでしなくても・・・」

ことり「ほんっとに優しいね、真姫ちゃん」

ことり「自分のことを殺そうとした相手だよ?それなのに生かしてあげるの?」

真姫「・・・・・・生きてる人間を見るのは本当に久しぶりよね・・・」

真姫「衛星攻撃から150日、この地球にはもう私とことりしかいないと思ってた・・・」

真姫「でもこいつは・・・!こんなクズでも私に希望を与えてくれた!」

真姫「もしかしたらこいつはほかの生存者の居場所を知ってるかもしれない」

真姫「もしかしたらこいつはグールを治す術を知ってるかもしれない」

真姫「クズはクズでも、今の私達には必要な存在なのかもしれない・・・」

真姫「そう・・・思わない・・・?」

ことり「う~ん・・・まぁ、思わないけど」

ことり「いいの?こいつを生かしておいたら、いつの間にか武器とか食べ物盗まれてるかもしれないよ?」

ことり「まぁ、真姫ちゃんが生かしておいたほうがいいって言うんだったら、いいよ、殺さないよ」

真姫「うん。そうして」

ことり「ただし、こいつを生かしておくんだったらちょっとした条件がある」

西木野邸

ツバサ「んん・・・ん・・・?」

真姫「起きた?」

ツバサ「ううっ・・・ん・・・」ガタガタ!

真姫「動けると思わないほうがいいわ」

ツバサ「そのようね・・・」

ツバサ(腕の骨折も切断した指も・・・応急手当がされてるみたいね・・・)

真姫「・・・私、西木野真姫。ことりとは高校の同級生」

ツバサ「貴方・・・西木野さんの娘?」

真姫「ええ・・・そうね・・・」

真姫「貴方は、アイドルの人なの?」

ツバサ「今流行りのスクールアイドルのNo.1と言われているA-RISEのセンター」

真姫「スクールアイドル・・・」

『にこ「にっこにっこにー♪」』

真姫「流行ってるんだ・・・学校でアイドル・・・」

真姫「ばっかみたい」

ツバサ「ことりは?」

真姫「外出中よ。食料集めにね」

ツバサ「じゃあこの家には・・・」

真姫「私しかいない」

ツバサ「ふ~ん・・・」

真姫「ねぇ、綺羅」

ツバサ「んっ?」

真姫「あんた、どうして理事長に協力したの?」

ツバサ「・・・・・・」

真姫「理事長はあんたを認めなかった。それでも諦めずに・・・」

真姫「どうしてなの?あんたの真意を教えて・・・」

ツバサ「・・・私の家族を知ってる?」

真姫「・・・?」

ツバサ「3年前、拉致されたのよ」

ツバサ「日本政府に要求された身代金は50億」

真姫「えっ・・・」

ツバサ「結論から言うと、政府は私の家族を捨てた」

ツバサ「誰にも相手にされずに死んでいったのよ・・・」

真姫「・・・・・・」

ツバサ「私は・・・!無力な自分が許せなかった・・・!」

ツバサ「募金なんかしても!有志や署名を集めても!全部無駄だった・・・」

ツバサ「西木野さん・・・世の中って、不条理よね・・・」

真姫「・・・・・・」

ツバサ「私はいずれ有名になって、あの頃の政府の人間の行動を全部公にする」

ツバサ「日本人を見捨てた日本政府を・・・許せないから・・・」

ツバサ「だから誓ったのよ。アイドルになって、天才と呼ばれる南さんの元に就いて・・・」

ツバサ「でも南さんは・・・どんな固執な手を使っても私を認めてくれなかった・・・」

ツバサ「悔しかった・・・こんなにも望んでいるのに果たされないなんて・・・」

ツバサ「私はやっぱり・・・無力なのかな・・・?」

シュル パサッ

ツバサ「・・・いいの?」

真姫「あんたが恨んでるのは理事長でしょ?どれもこれも、全部あいつが悪いんだ・・・」

真姫「お腹すいた?何か食べ物でも持ってこようか?」

ツバサ「いや、トイレ行かせてもらってもいいかしら?」

真姫「ええ。廊下の突き当たりよ」

ツバサ「借りるわね」

真姫「・・・・・・」

真姫(こいつも、絵里と同じなんだ・・・)

真姫(家族の為・・・愛する人の為に全てを・・・)

真姫(そして、理事長のせいでその人生を潰してしまった・・・)

真姫(とんだ悪役よね、ホントに・・・)

ガチャ

ツバサ「ありがとう」

真姫「いえ」

ツバサ「それにしても、大きい家ね・・・」

真姫「そう?別に普通だと思うけど・・・」

ツバサ「大きすぎて、本当にことりが居ないかチェックが大変だったわ」

真姫「えっ?」

ツバサ「貴方がバカで本当に助かったわ。西木野」

ツバサ「信じる者は救われないものよ。このバカ」

ゴスッ!!

ガチャ

ことり「ただいま~」

ことり「真姫ちゃん探してたものあったよ~、流石西木野総合病院」

ことり「真姫ちゃ~ん?」

ガラ

ツバサ「よぉ」ニヤッ

真姫「んん・・・」椅子に縛られ

ことり「・・・はぁ・・・だから言ったでしょ真姫ちゃん」

ことり「こいつはただのクズだって」

ことり「こいつは口を動かせば巧みな嘘で人を騙して」

ことり「こいつは顔を動かせば自慢の演技力で人を惑わして」

ことり「あれだけ言ったのにどうしてロープを解いたの?」

ことり「呆れちゃった・・・流石にこれはフォローできないよ真姫ちゃん・・・」

ツバサ「はははは!!ほんっとにバカだよこいつは!!」

ツバサ「家族が人質に取られた?そんなドラマティックな出来事あるわけねぇだろ!!」

ツバサ「いいや、ここは私の演技力が凄かったと言っておくべき?」

ツバサ「まぁとにかく、さっき私が言ったことぜ~んぶ嘘だから♪」

ツバサ「あの西木野さんの娘だからちょっとはわかってるやつだと思ったのに・・・」

ツバサ「バカだよねーー!!!あっはははは!!!」

ことり「綺羅」

ことり「それ以上耳に障ること言ったらただじゃおかないよ」

ツバサ「あんたもよことり」

ジャキ!コヨーテ!

真姫「・・・!」

ツバサ「わかってるでしょこの状況?西木野の命は私が預かってる」

ツバサ「遅れたけれど、私とあんた、どっちが格が上なのかはっきりしてあげる」

ツバサ「少しでも抵抗したら、この引き金を引いて西木野の脳をばら撒いてあげる」

ツバサ「ふふっ♪バカな仲間を持つと苦労するものねことり♪」

ツバサ「このバカを守るために、自分の身を犠牲にしなければいけない」

ツバサ「あなたはどこまで耐えられるのかしらね?ことり」

ことり「ふ・・・ふふ・・・あはははは!」

ツバサ「・・・何が可笑しい」

ことり「勝った気でいるんだ、って思ってね・・・」

ことり「お前はどんな卑怯な手を使っても私には勝てないってこと、わからせてあげる」

ツバサ「はっはは!この期に及んで強がりとは、さすが南さんの娘ね」

ツバサ「いつまでそんな態度でいられるのか、試してあげるわ!」

ツバサ「歯を折ってあげる♪」

ブンッ!右フック!

スカッ!

ツバサ「・・・!」

ことり「死ね」

ドッコォォォ!!!

ツバサ「あああああああ!!!」ドサッ

ことり「軽いパンチだなぁ・・・」

ツバサ「いって・・・クソ・・・!」

ツバサ「このバカが!抵抗したらどうなるか、教えてやるよ!!」ジャキッ!

真姫「・・・!!」

ツバサ「死ね!!」

ガチッ!

ツバサ「・・・は、はぁ・・・?」

ガチッ!ガチッ!

ツバサ「な、なんで・・・弾は入ってるはず・・・」

ことり「昔、お母さんに言われたこと、もう忘れちゃった?」

ことり「『詰めが甘い』って」

ことり「弾が入ってるから撃てるだろう、あんたはそこまでしか辿りつけなかった」

パシッ!

ツバサ「あっ・・・!」

ことり「例えば、この銃はただのおもちゃなのかもしれない」

ことり「例えば、空砲なのかもしれない」

ことり「例えば、左手じゃないと撃てないのかもしれない」

ことり「あんたは試し撃ちも何もしないで本番に躍り出ちゃった」

ことり「これが、『詰めが甘い』ってことだよ、綺羅」ジャキ!!

ドガアアアアア!!!

グッッシャアアア!!!

バタッ!!

ことり「詰めが甘いお母さんに詰めが甘いって言われるんだ。綺羅も所詮底辺人間だよ」

真姫「はぁ・・・」

ことり「大丈夫?何もされなかった?」

真姫「ことり・・・」

真姫「人って・・・どうして嘘をつくの?」

ことり「・・・う~ん・・・」

ことり「自分の為、人の為、色々あると思うよ」

ことり「良い嘘と悪い嘘がある。綺羅は、悪い嘘しか使えないんだよ」

真姫「そっか・・・」

真姫「ことり、本当にごめんなさい。私があんな奴を信じてしまったせいで貴方に迷惑を掛けてしまった・・・」

ことり「ううん。こんなのもう慣れっこだもん♪」

真姫「私決めたわ。貴方にはもう嘘をつかない」

真姫「貴方の前だけでは、バカが付くほど正直でいたい」

ことり「わかった!じゃあ二人の間にもう嘘も隠し事もなしね♪」

真姫「貴方だけだから・・・私の全てを知れる人・・・」


終わり

ツバサファンの方、申し訳ございませんでした。
以下をやりたかっただけです。

ツバサ「[ピーーー]よ」

ツバサ「そうだよ、そうだよ[ピーーー]よ!」

ツバサ「あぁ!!?[ピーーー]!![ピーーー]よ!!死にやがれ!!」

ツバサ「そうだ!!てめぇが[ピーーー]ばいい!!てめぇが[ピーーー]ば解決だよ!!」

ツバサ「[ピーーー]よ!!死ぬんだよ!!お前!!死ぬ!!死ぬぅぅ!!!」

ツバサ「ほ~ら[ピーーー]!ほ~~ら[ピーーー]!![ピーーー][ピーーー]!!」

ツバサ「[ピーーー]ねぇのか!!?だったら殺してやるよ!!この私が殺してやるよ!!」

ツバサ「おぉだ殺してやる!!ほら!![ピーーー]!![ピーーー]よほら!!」

ツバサ「何がいい!!?ああ!?どうやって[ピーーー]!!?」

ツバサ「絞首か!!?刺殺か!!?銃殺か!!?撲殺か!!?」

ツバサ「[ピーーー][ピーーー]!!おら!![ピーーー][ピーーー][ピーーー]!!!」

ツバサ「殺してやるよ!!いい加減[ピーーー]よ!![ピーーー][ピーーー]!!」

ツバサ「[ピーーー]ぇぇぇぇ!!!!しぃぃねぇぇぇぇ!!!!」

ツバサ「ぶっ殺してやる必ず!!殺してやるよ!!必ずなぁぁ!!!」

ツバサ「[ピーーー]!![ピーーー][ピーーー][ピーーー]!!![ピーーー]!!ぶっ[ピーーー]!![ピーーー]!!」

ツバサ「ぅぅうううあああああああああ!!!!」

fんこくぇいjww23:@qj

真姫「・・・私、西木野真姫。ことりとは高校の同級生」

デデーン!西木野、アウト!

真姫「ははっ、やっちゃった。先輩だったわあの子」

スパコーン!!

真姫「きゃん!」


調教シーンは絶対絶望少女から
見たい?赤い花火は世紀末リーダー伝たけしのボンチューのセリフから
[ピーーー][ピーーー]はボーダーランズプリシークエルのハンサムジャックのセリフから
パロディネタまみれだからそれまとめても面白いかもしれないな

強さ表
700,A3-21 001
500,ことり
480,神楽
450,A0-01 001(こと)
400,マザーグール(海未)
350,修業後真姫、グール
340,全盛期絵里
320,海未
300,ツバサ
250,穂乃果、沙亜也
230,凛、手負い絵里
200,にこ、希
180,理事長、理事長クローン
150,初期真姫
100,花陽、ゾンビ

年表
2013年5月3日、『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」』始まり
2013年5月6日、↑終わりと同時に、『ことり「音ノ木がゾンビだらけに・・・」』始まり
2013年5月10日、衛星攻撃
2013年5月18日、ことり、みんなと会い、海未に真姫へのDVDを授ける
2013年5月25日、音ノ木アウトブレイク生存組、ボルトへ
2013年5月28日、にこ、衛星ウイルスにより死ぬ。耐性ほぼ0だった
2013年6月24日、未公開、『家出』始まり
2013年7月9日、人類滅亡
2013年10月7日、未公開、『ツバサの逆襲』始まり
2013年10月22日、この辺で希自殺、ボルト崩壊
2014年1月15日、ことまき最後の決闘、ことり死ぬ
2015年9月7日、『真姫「この荒廃した世界で」』始まり
2015年9月12日、『真姫「この荒廃した世界で」』終わり
2016年3月25日、アウトブレイク生存メンバーと幸せに暮らしていたが、海未の半グール化により幸せ崩壊
2016年3月26日、りんぱな死亡確認される
2016年3月28日、『ことり「この荒廃した世界で」』始まり、ことと出会う
2016年3月30日、噂のlabyrinthシーン(ことまきセックル)。真姫精神崩壊
2016年4月2日、真姫、愛により回復。グールの巣を攻める。穂乃果死亡。その日のうちに理事長に捕まる
2016年4月3日、ラストシーン。『ことり「この荒廃した世界で」』終わり。絵里死亡。生存ルートだとG.E.C.K.により海未死亡、死亡ルートだと生存不明(という設定だけどG.E.C.K.様の影響で確実に死んでる)
2020年4月3日、生存ルート。苦しくても、辛くても、相方がいるから大丈夫!シーン。真姫、OPTを習得


『真姫「音ノ木がゾンビだらけに・・・」』の前に理事長による絵里推薦とかツバサの逆襲回想シーンだとかいろいろあるけどそこまで考えてない
『家出』のときの真姫のセリフ、『真姫「まだ15よ」』これサバ読んでる。当時16歳
『真姫「この荒廃した世界で」』ボルト潜入時に見つけた海未の日記、全体的に5日遅れている。衛星攻撃から15日後にボルトに入ったのに、海未日記だと10日後。うっかり海未ちゃん
『ことり「この荒廃した世界で」』チャプター9、絵里のセリフ。五日間と言ってるが実際は八日間。辛すぎて日付の感覚は無くなってしまったという設定にしておこう

パソコンのメモ帳みたいなやつ。最後は手が震えてうまく文字打てないように見せた
海未日記含めボルト内はオールホラーのイメージでしたぜ

もいっこおまけ、ことり荒廃でまきちゃんの「私そろそろ誕生日じゃ...」ってセリフ
当時何も考えず適当に言わせたけど年表見てみるとホントにそろそろ誕生日で感動した

家出

ツバサの逆襲

------

死亡シーン集

死亡シーン集part2

『死亡シーン集part3』

------

1:66

鳥「チュンチュン!」

鳥「バサバサ」

真姫「ロックオン・・・」

真姫「風はない・・・投げたところへ真っ直ぐ飛ぶはず・・・」

真姫「右の鳥の頭辺りに当てれば上手く二羽仕留めることができるかも・・・」

ソーッ

鳥「チュン!?」

鳥「チュンチュン!」バサバサ

真姫「えっ!?な、何よ!来ないで!」

鳥「チュンチュン!!!」(`・8・')

真姫「いや!いやああ!!痛い痛い!!」

真姫「猛禽類だったなんて・・・!やだ・・・ついばんじゃダメ・・・」

真姫「」クタッ

You are DEAD

2:67

グラグラ

真姫「何よここ・・・今にも壊れそうな木の家・・・」

ライオン「ガアアア!!」

真姫「しまっ・・・!」

ガシャガシャーン!

真姫「きゃああ!!」

ガシャンガシャンガシャン! バキッ!!

真姫「」

You are DEAD

3:68

真姫「あっ、いたたたた・・・」

真姫「肩の骨も折れてるみたい・・・」

真姫「運転しづらいわ・・・」

ブゥゥゥゥン

真姫「ここを右に曲がって・・・」ゴキッ

真姫「い、いたっ!骨が折れてるからハンドルも回せな・・・」

ガシャーーンン!!

You are DEAD

4:69

真姫「今日は50キロ持ってみようかな・・・」

真姫「ふっ・・・!んんん・・・!」

真姫「あ、上がった・・・!上がったわ海未・・・!」

真姫「くぅぅ・・・も、もどせな・・・!」

真姫「もう無理!」

ドォォォンン!!

真姫「ガァッ・・・!クッ・・・!」

真姫「アガガ・・・・・・ァ・・・・・・」

真姫「」

You are DEAD

5:70

キー

真姫「おはよう花陽」

枯れた花「」

真姫「元気だった?」

真姫「ん・・・?なに・・・?」

真姫「ゲホゲホ!あっあっ!な、なに!?」

真姫「んん!ゲホッ!やっ・・・!あっ・・・!」

真姫「」バタッ

You are DEAD

6:71

真姫「何?わかんないわよ」

猫「にゃ~ん」ペロペロ

真姫「ほら、舐めない」

猫「にゃにゃにゃ」ペロペロ

猫「にゃ~~・・・」ペロペロペロペロペロペロペロペロ

真姫「ちょ・・・!い、痛い!痛い!やめてにこちゃん!」

猫「にゃ~ん・・・」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

真姫「やっ!」グイッ

真姫「ああああ!!痛い・・・顔が・・・いや・・・」

You are DEAD

7:72

真姫「寝ようかな・・・」

トコトコ

ルンバ「ウィィィィンン」

ズルッ!

真姫「きゃ・・・!」

ゴスッ!!

真姫「」

You are DEAD

8:73

カチッ 録画失敗

真姫「あれっ?」

カチッ カチッ

真姫「何なのよ・・・今までこんなこと一度も・・・」ソッ

ボンッ!!!

真姫「ぎゃあああああ!!!」

真姫「あああああああ!!!ぁぁああああああ!!!!!」

真姫「目が!!目がああぁぁぁ!!!」

You are DEAD

9:74

真姫「女子高生チェーンソー・・・女子高生がチェーンソーを持って暴れまくる映画かな?」

真姫「B級映画だろうな・・・すっごいつまんなそうだけど・・・まぁ見てみよう」

ピッ

・・・・・・

真姫「な、なんじゃこりゃあああ!!!」

真姫「つまんねー!!!!!!!!!!」

真姫「うぅぅわ何だこれ!!!?!?!?何だこれ!!?!!?!?」

真姫「見てよ!!ねぇ見てよこれ!!!見ろおおおおおお!!!!!!!!」

真姫「うわうわああああああ!!!埃よりも価値ないわあああああ!!!!ぎゃあああああああ!!!!!」

You are DEAD

10:75

真姫「・・・・・・」ソーッ

ドガッ!

真姫「・・・・・・」

ドガッ!

グラッ

ヒューン

バリーン!!

真姫「!!?」ドサッ!!

You are DEAD

11:76

男「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

真姫「落ち着いて!私は正常な人間よ!」

男「うああああああ!!!!」タックル!

真姫「ぎゃっ!」ドサッ!

真姫「い・・・たた・・・」

男「ああああああ!!!!」タックル

ズガン!!

真姫「!!!」ドサッ!!

You are DEAD

12:77

ライオン「ガルルル」

真姫「落ち着いてにこちゃん」コヨーテ構え

ライオン「ガアアア!」

カチッ

真姫「え・・・?弾・・・」

ライオン「ガブルル!!」

真姫「ぎゃああああ!!!」

ライオン「グチャ!!グララ!!」

真姫「あっあっ・・・」

ライオン「ガアアアア!!」

グチャグチャ!!グッチャ!!ガブッ!!

You are DEAD

13:78

真姫「撃ってみりゃわかる・・・」

絵里「やめて・・・お願い・・・」

真姫「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

ドガアアアンン!!

絵里「うっ・・・!!!?」ドサッ

You are DEAD

14:79

真姫「さあ九回の裏、一打逆転のチャンス」

真姫「バッター絢瀬、このチャンスを活かせるのか」

真姫「ピッチャー第一球振りかぶって投げた!」

キカーーン!

ドゴォォォ!!!

真姫「!!?」ドサッ!!

You are DEAD

15:80

真姫「・・・?貴方どこかで・・・」

??「食べる・・・?」

真姫「え?」

??「あげる・・・」

真姫「ど、どうも・・・」

真姫「石?」

??「食べて・・・?」

真姫「いただきます」

ガリッ!

真姫「あぐぐ・・・!」

真姫「かった・・・!歯が・・・!」

??「饅頭柔らかい!!!」

??「もちもちの!!!柔らか!!!ふわふわ!!!!!」ゴスッ!ゴスッ!

真姫「や、やめ・・・!」

??「おいしいよ!!?饅頭柔らかあああああああ!!!!」ゴスッ!ゴスッ!

真姫「あ・・・や・・・」クタッ

You are DEAD

16:81

絵里「おいしい?」

穂乃果「あーーーーー・・・」

真姫「食べてるの?」

絵里「ええ。大分落ち着きを取り戻したみたいだし、食べなきゃ人間生きれないから」

穂乃果「あっ・・・ああ・・・」

真姫「・・・様子が変じゃない?」

穂乃果「あぅ・・・ゴボッ!」

絵里「そ、そんな!お粥なのに喉を詰まらせて・・・!」

真姫「吐き出しなさい穂乃果!」

穂乃果「アゴゴゴ・・・ゴゴ・・・アア・・・」

You are DEAD

17:82

小泉花陽・星空凛

花陽「ご飯!!!」

真姫「っ!」ビクッ

凛「ラーメンラーメン!!!」

花陽「ごっはああああああんんんんん!!!!!!」

真姫「や、やめて!!私は真姫よ!!ご飯でもラーメンでもない!!」

真姫「離れて!!いやっ!!いやああああ!!!」

You are DEAD

18:83

海未「ま・・・まき・・・」

真姫「大丈夫?私の声聞こえる?」

海未「ぱそこん・・・まき・・・」

真姫「パソコン?」

真姫「海未の日記・・・これを読めば何かが・・・」

サクッ

真姫「!!?」バッ

海未「まき・・・まき・・・」

真姫「う・・・うみ・・・」

バタッ!

You are DEAD

19:84

絵里「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

絵里「・・・ごめんなさい・・・」

真姫「いいのよ。気にしてないわ」

真姫「・・・ごめんなさい・・・」

絵里「・・・許さない・・・!」

真姫「えっ」

ズガアアアンン!!!

真姫「!!?」ビスビス!!

You are DEAD

20:85

真姫「・・・今日はこの辺にしましょうか」

真姫「さようなら。貴方も私ももう一人じゃない」

真姫「最後に、本当に最後に・・・」

真姫「愛してる。ことり」

カチッ

ボンッ!!!

真姫「ぎゃあああああああ!!!」

You are DEAD

真姫荒廃は比較的平和だから死亡シーンも少なかったね(白目)

家出

ツバサの逆襲

『悪夢』

死亡シーン集

死亡シーン集part2

死亡シーン集part3

------

カチャ ガチャ

真姫「・・・・・・」

バタン

カラ バリーン!

真姫「あっ!」

真姫「あ~あ・・・」

カチャカチャ

真姫「はぁ・・・」

真姫「花瓶・・・買って来なきゃ・・・」

真姫「・・・・・・」

ズンっ

電子レンジ「おはようございます!」

ガチャ

電子レンジ「角皿は入れないでくださいね」

バタン

ピッピッピッ

ピロロロローン♪

電子レンジ「温め、スタート♪」

豚ケルト「ぴゅぅぅううううう」

ガチン

コポコポコポコポ

真姫「あち・・・」

クルクルクルクル

真姫「ふぅぅ・・・ふぅぅ・・・」

ズズズ・・・

電子レンジ「残り、10秒です」

電子レンジ「ピロロロローン♪出来ましたー!」

電信レンジ「温め延長もできま

ブツン!

真姫「わっち!お皿あっつぅ・・・」

真姫「・・・ムラがある・・・」

真姫「つっかえないわね~・・・」

真姫「・・・・・・」

テンデレレン♪

お風呂機「お風呂が沸きました」

真姫「・・・・・・」スタスタ

シュル パサッ

ポイッ

ピッピッ

洗濯機「お洗濯、開始します」

ゴワンゴワン

真姫「・・・・・・」

バタン

キュッ

シャワーーーー

真姫「・・・・・・冷たい・・・」

シャワーーーー

真姫「ぁっ・・・あったか・・・」

真姫「はぁぁぁぁぁ・・・・・・」

キュッ

チャポン

真姫「ふぅぅ・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

ドライヤー「ブオオオオオオオ」

真姫「・・・・・・」

ドライヤー「プォォォォンン・・・」

真姫「・・・・・・」

シャカシャカ

真姫「ガラガラ・・・ペッ!」

真姫「ゴロゴロゴロ・・・ペッ!」

フキフキ

真姫「・・・・・・」

テレビ「さっさと失せろ、ベイビー!」

テレビ「伏せて!」

テレビ「ポンッ!ボガアアアアンンン!!!」

テレビ「ぎゃああああ!!!!ああああ!!!ぐわあああああ!!!!」

テレビ「ぐつぐつぐつぐつ・・・・・・」

テレビ「随分こっ酷くやられたね」

テレビ「休息が欲しい・・・」

テレビ「まだ壊さなければいけないチップがある」コツ

テレビ「やだよ!やだよ!!」

テレビ「人間がなぜ泣くのか、わかった気がする」

テレビ「また会おう」

テレビ「b」

真姫「・・・・・・」ポロポロ

真姫「やだ・・・すごい・・・おもしろすぎ・・・」

真姫(人間も機械も、成長する)

真姫(人間にも機械にも、それぞれ意志があって物語があって・・・)

『ことり「?貴方は?」』

『ことり「じゃあ一緒に押そ?」』

『ことり「無理なんだよ!!」』

真姫「・・・・・・」

音楽プレイヤー「クエスチョン!気になあーってるコは」

音楽プレイヤー「クエスチョン!近くにぃいますか?」

音楽プレイヤー「イェス!!」

真姫「・・・・・・♪」フンフン

音楽プレイヤー「これじゃ恋がかぁーなぁしい~!」

真姫「・・・・・・♪」ジーン

音楽プレイヤー「Growing Going 走れ!願いのスピードで!」

真姫「・・・・・・♪」トントン

音楽プレイヤー「別にどうでもどうでもどうでもいいのよっ♪」

真姫「この人、多彩な声色ね」

真姫「・・・・・・」

真姫「ん!んん!」

真姫「マキチャ!」

真姫「マキチャ!コトリ!マキチャンノコト、スキ!」

真姫「・・・・・・」スンッ

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「ふぁぁぁ・・・ぁぁ・・・」

パチッパチッ

真姫「・・・・・・」モゾモゾ

真姫「んん・・・ん・・・」グググ

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

シーン

・・・・・・

・・・・・・

真姫「zzz・・・」

ことり「真姫ちゃん♪」

真姫「ことり、どうかした?」

ことり「呼んだだけ~♪」

真姫「もう・・・」

真姫「ことり」

ことり「ん?」

真姫「呼んだだけ」

ことり「えへへ、嬉しい」

真姫「嬉しいの?」

ことり「嬉しいも~ん」

真姫「こんなことで幸せを感じられるのね」

ことり「うん。幸せ♪」

真姫「そ・・・」

真姫「私も幸せ」

ことり「えへへ♪」

ことり「だけど、辛いよね真姫ちゃん」

ことり「ずっと一人ぼっちなんだもん」

真姫「しょうがないことよ」

真姫「私のせいで一人ぼっちになったんだから、文句なんて言えないわ」

ことり「だけど、哀しいでしょ?」

ことり「みんなと会いたくない?」

真姫「そんなの・・・」

真姫「・・・哀しいに決まってる。みんなとおしゃべりしたいに決まってる・・・」

真姫「私もう、研究も、生きることにも希望を持てないの」

真姫「嫌になって、全部ほっぽり出しちゃった」

真姫「だって、貴方にできないことを私に出来るわけがない」

真姫「生きてるのだって・・・死ぬのが怖いから」

真姫「死ぬ勇気を持てないから、無駄な人生を送ってる・・・それだけ・・・」

ことり「うん・・・辛いよね・・・」

真姫「絵里を・・・海未や穂乃果を・・・神楽とサーヤちゃんを・・・貴方を・・・」

真姫「私は生き残るべきじゃなかったのよ・・・」

真姫「私は人類最後の一人になるのには相応しくなかった」

ことり「真姫ちゃん」

ことり「辛いならね・・・無理しなくていいんだよ」

ことり「私だって、真姫ちゃんに辛い役目を背負わせちゃったんだ。私にも責任がある」

ことり「私は真姫ちゃんに幸せになってほしい」

ことり「辛い真姫ちゃんを見るのは嫌なの・・・」

真姫「じゃあ、どうすればいい?」

真姫「どうすれば私は、辛くなくなる?幸せになれる?」

ことり「・・・そうだね・・・」

ことり「提案がある」

チュンチュン

ことり「どう?この景色」

真姫「なんだか懐かしい」

真姫「貴方と初めて会った時、初めて顔を向き合わせて会話した教室」

真姫「あの頃は、ゾンビが居たけど・・・今は何もない」

真姫「なんだか清々しい気分」

ことり「うぅぅーーんん・・・」グググ

ことり「リラックスリラックス♪」

真姫「うんん・・・・・・はぁ・・・」グググ

ことり「楽になってきた?」

真姫「うん・・・気持ちいい」

ことり「じゃあいこっか」

真姫「うん・・・」

ことり「飛べば一瞬だよ」

ことり「躊躇わないで。失敗したら、また辛くなっちゃうよ?」

ことり「幸せになるために、気持ちよくなるために、一っ飛びだよ♪」

真姫「うん」

開放された窓の淵に立つ

あとは簡単。ただ、全身を前に倒すだけ

これだけで・・・幸せになれるなら・・・

幸せに・・・・・・なれるなら・・・・・・

すっ

ことり「ふっ」ニヤ

真姫「・・・!」

真姫(えっ・・・?私、窓から落ちて・・・)

真姫(夢・・・夢・・・じゃない・・・夢じゃない!!)

真姫(いや・・・いや、いや!!)

真姫「いやあ!!」

スカッ

真姫「届かな・・・!」

ヒューン

真姫「あっあっ!」

真姫(考えろ!考えろ!!このままじゃ死ぬ!!)

真姫(音ノ木の二階の教室!ここから飛び降りて死なない方法!!考えろ!!)

真姫「こ、これしか・・・!!!」

ビタッ!!!両手足で着地!!

ボキボキ!!ゴキ!!ゴキャ!!

真姫「あああああああああ!!!!!」

真姫「ああっ!!ぐぅぅあああああ!!!!」

真姫「痛い!!!ああああああ痛い痛い!!!あぐうううううう!!!!」

真姫「いやああああああ!!!痛い!!!ぁぁああああ!!!!」

真姫「治して!!!治して早く!!!!もういや!!!治して!!!!!」

真姫「いぃぃぃやあああああああ!!!!!ああああああ!!!!」

真姫「まだ!!!?まだなのリペア剤!!!!治してよ早く!!!」

真姫「うううううう!!!ぅぐううううう!!!」

真姫「はぁっ!!はぁはぁ!!はっ・・・はっ・・・」

真姫「あ、あれ・・・?私・・・動物だっけ・・・?人間の膝ってこんな方向に曲がるんだっけ・・・?」

真姫「あれ・・・?あれ・・・?」

真姫「う、うで・・・」



真姫「き、きゃああ!!!きゃああああああ!!!!!」

真姫「やああああああ!!!!ああああああ!!!ぐぅぅ!!ぐぅぅ!!!」

シュー

真姫「や、やっと・・・!!」

真姫「早く・・・!!早く治して・・・!!」

シュー



真姫「はぁ・・・!はぁ・・・!」

シュー

真姫「ぅぅぅぅ・・・ぁぁ・・・」

真姫「いや・・・もういやぁぁ・・・」ポロポロ

真姫「なんで私・・・こんなことを・・・」ポロポロ

鳥のぬいぐるみ「チュンチュン!チュンチュン!」

真姫「もう・・・11時・・・」

真姫「ラジオ・・・行かなきゃ・・・」

真姫「うぅぅ・・・くっ・・・」ヨタヨタ

西木野邸

ガチャ バタン

真姫「・・・・・・」トコトコ

ボフッ

真姫「はぁ・・・・・・」

ことり「どうして死ななかったの?」

ことり「死ねばよかったのに」

真姫「・・・怖かったのよ・・・」

真姫「あんなところから落ちて、凄く痛かった・・・」

真姫「銃で撃たれた時だって、剣で刺された時だって、本当に痛かったし、怖かった」

真姫「もうあんな思いしたくない」

真姫「痛いのはやだ、苦しいのはやだ、辛いのはやだ、怖いのもやだ」

真姫「貴方と居たい・・・早くみんなの居る場所へ行きたい・・・」

真姫「だけど、出来ないの・・・」

ことり「出来ない?出来ないじゃなくて、やらなきゃ」

ことり「いつもそうだよ。研究をやめた時だって、今だって」

ことり「私が言うのもなんだけど、もうほんっとうに不可能だって確定した時、やっと諦められるんだよ

ことり「研究はともかく、自殺なんてできる人間はごまんといるよ」

ことり「貴方はごまんの一人に間違えなくなれると思うけど」

真姫「貴方が死んで、絵里が死んで、穂乃果や海未が死んで、神楽やサーヤちゃんが、みんな死んで」

真姫「怖かった・・・辛かった・・・」

真姫「でも、死ぬのはもっと怖い・・・」

真姫「教えてことり。どうすれば楽になれる?」

真姫「どうすれば痛まず、苦しまず、辛くならず、怖くならず、みんなの居る場所に行けるの?」

ことり「それは・・・そうだな・・・」

ことり「無理だね」

真姫「・・・人生、そんなに甘くないってこと?」

ことり「でもその気持ち、わかるよ」

ことり「自分じゃ死ぬ勇気がないんだよね?」

真姫「そうね・・・怖くなって・・・何もできなくなっちゃう・・・」

ことり「じゃあ、みんなに連れて行ってもらえばいいんじゃないかな?」

真姫「みんなに?」

ことり「そうそう。みんな真姫ちゃんの為なら協力してくれるよ」

絵里「真姫」

真姫「絵里・・・」

絵里「どうして生きてるの?」

真姫「えっ・・・?」

絵里「私は貴方とことりに、全ての希望を託して死んだ」

絵里「それなのに、今の世界は何?」

絵里「こんなの、私は認めない」

絵里「責任を取りなさい」

絵里「死んで頂戴、真姫」

真姫「・・・・・・」

神楽「真姫よ~・・・」

神楽「ははっ、何だこりゃ?外回ってみたらグールしかいねぇよ」

沙亜也「私の犠牲は全くの無駄だったわけだね・・・」

神楽「責任も取れねぇクズなんだお前は。死ね」

沙亜也「私の代わりに、貴方が死んでくれればよかったのに」

海未「世界の崩壊、全ての原因は貴方にあります」

海未「貴方のせいで、私も、みんなも死んだ」

海未「貴方が理事長に対抗しなければこうはならなかった」

海未「こんな大犯罪を犯した貴方が、どうしてまだ生きているのですか?」

海未「死ねばいいのに」

穂乃果「ことりちゃんを殺して、真姫ちゃんは今何してるの?」

穂乃果「どうしてことりちゃんを殺したの?どうしてあの時死ななかったの?」

穂乃果「いいよ。真姫ちゃんには何にも期待しない」

穂乃果「そこ変わってよ。真姫ちゃんの代わりに私が生きる。そのほうが良い結果になる」

穂乃果「死んでよ真姫ちゃん」

にこ「あの時、にこは貴方を助けなければ良かった。そうすればこうはならなかった」

にこ「今更だけど、死んでよ。死んでよ真姫ちゃん」

希「あんまり貴方と関わったことないけど、貴方が死ぬべきだったのは知ってる。カードもそう言ってる」

希「今からでいいから、死んでや」

凛「死ねにゃ」

花陽「死んでください」

死ね 死ね 死ね 死ね 死ね死ね

死ね死ね死ね死ね 死ね死ね死ね死ね

ガシッ

真姫「あぐっ・・・!ぅ・・・!」

ことり「これで死ねるよ、やったね♪」グググ

ことり「抵抗しなければ、痛くな~い、苦しくな~い、辛くな~い、怖くな~い」

ことり「真姫ちゃんが夢にまで見たシチュエーションだよ?抵抗なんて、しないよね?」

ググググ

真姫「ぐ・・・!かひゅ・・・!が・・・!」

真姫「は・・・はな・・・!」

真姫「はなせ・・・!!!」グイッ!

ことり「おっと」

真姫「ゲホッゲホッ!!がぁ!はぁはぁ!!ゲホッ!!」

ことり「どうして抵抗するの?」

ことり「死にたいんでしょ?殺してあげるって言ってるのに」

ことり「自分じゃできないから、私達が殺してあげるって言ってるんだよ?」

ことり「どうして拒否するの?」

ことり「これが一番楽な方法だと思うけど」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「貴方達には・・・悪いと思ってる・・・」

真姫「みんな意志を残して・・・まだ生きたいと思いながら死んだ・・・」

真姫「それなのに・・・生きてる私は何もせず、ただ過ぎゆく日々をのうのうと生きてるだけ・・・」

真姫「みんなが私を恨むのは痛いほどわかる・・・」

真姫「研究をやめてごめんなさい・・・復讐できなくてごめんなさい・・・」

真姫「私は弱いの・・・人の意志を・・・自分の意志ですら背負うことができない・・・」

真姫「死にたいと思っても・・・死ぬことができない・・・」

真姫「せっかくみんなが殺してくれるって言ってるのに・・・怖いから・・・」

真姫「怖いから・・・それだけの理由で私は拒否することしかできない・・・」

真姫「死ぬくらいなら・・・」

真姫「痛いくらいなら」

真姫「苦しいくらいなら」

真姫「辛いくらいなら」

真姫「怖いくらいなら」

真姫「私は・・・死にたくない・・・」

ことり「・・・・・・」

ことり「もうどうしようもないね。これは」

ことり「しょうがない、無理矢理殺してあげよう」

ことり「それが一番優しいんだよ」

海未「・・・・・・」

海未「真姫」ポンッ

真姫「・・・海未・・・」

バキッ!!

真姫「!!?」ドサッ!

穂乃果「真姫ちゃん」

ドスッ!!

真姫「ボォホ!!あぐっ・・・!」

沙亜也「真姫さん」

ドガッ!!

真姫「うぅぅ!!」ゴロゴロ

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「痛い・・・痛いわよみんな・・・」

真姫「殺すなら・・・もっと優しく殺してよ・・・」

ことり「それを拒否したのは真姫ちゃん自身だよ」

ことり「求めてるのか求めてないのか、よくわかんないね真姫ちゃん」

真姫「確かに、私は死を求めてる・・・頭の中ではそんなつもりでいる」

真姫「でも、本当に心の底は、違うのかもしれない」

真姫「飛び降りたのだって、たかが学校の二階からの高さ」

真姫「さっきのことりだって、本当に苦しくなったら抵抗した・・・」

真姫「私は・・・死を・・・望んでないのかもしれない・・・」

ことり「もう遅いよ」

ことり「みんな、貴方を妬んでる。貴方に死んでほしいと思ってる」

ことり「みんなを呼び寄せたのは、真姫ちゃん自身なんだよ?」

真姫「そう・・・ね・・・」

穂乃果「・・・・・・」スッ

パシッ!

穂乃果「・・・!」

バキッ!!

穂乃果「きゃ!」ドサッ

真姫「ごめんなさい」

真姫「望んでないのよ・・・私は」

真姫「痛いことよりも、苦しいことよりも、辛いことよりも、怖いことよりも、死ぬことよりも」

真姫「貴方達と戦うことを、望んでない」

真姫「理事長と戦って死ぬんなら、それはそれでいい」

真姫「だけど、空想の貴方達に殺されるなんて、そんなのいや」

真姫「所詮私の夢でしかない貴方達が、私を妬んでる?恨んでる?」

真姫「本人達に、本当に私を恨んでるのか聞いて、恨んでるって言うのなら、殺されてもいい」

真姫「でも違う。勝手に私の頭に浮かんできて、勝手に殺したい?」

真姫「ふざけないで」

真姫「そんな貴方達が相手だったら、私は殺されたくない」

真姫「戦いたくもない。私の前から消えて」

沙亜也「はぁ!」

スカッ

真姫「・・・!!」

バキャ!!

りんぱな「わあああ!!!」

ガシガシ!

希「死ね!!」

ゴスッ!!

希「きゃう!」

真姫「・・ぁああ!!」

ゴスゴスッ!!

凛「・・・っ!!」

花陽「ああ!!」

神楽「おらぁ!」

ドスッ!

神楽「おうふ!」

真姫「・・・!!」

ガンッ!!

神楽「」ドサッ!

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「やめて。貴方達と戦いたくなんてない」

絵里「はぁぁ!!」

ガシッ!

グイッ!!

ゴキゴキ!!

絵里「うぅぅ!!」

にこ「わああ!!」

ドガッ!

にこ「きゃあ!」

真姫「・・・らぁ!!」

ゴンッ!!

絵里「・・・!!?」ドサッ

海未「はぁ!!」ブンッ

真姫「・・・ぅぅ!!!」

バキャアア!!

海未「ぐぅ!」ドサッ

真姫「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

真姫「やめて・・・もう・・・」

真姫「戦いたくない・・・」

ガシッ!!

ググググ・・・

真姫「はっ・・・!かっ・・・!」

グッ!グッ!

ことり「解けない?」

ことり「あははは。夢の中でも真姫ちゃんの中でことりは最強なんだね」

ことり「せっかく殺してあげるって言うのに、どうして抵抗するの?」

ことり「みんな真姫ちゃんに寂しくなってほしくないから」

ことり「真姫ちゃんに早く会いたいから、一緒におしゃべりしたいから」

ことり「みんなの優しさなのに、どうして答えてあげないの?」

真姫「ぁぁ・・・・・・ぁ・・・・・・」

真姫(こよ・・・て・・・届い・・・て・・・!)パシッ

ドガアアア!!!

グシャ!!ボトッ!

真姫「ガホガホ!!おえっ!あっは!はぁ!げほ!」

ことり「・・・・・・あ~あ・・・」

真姫「んぐっ・・・!はぁはぁ!」

ことり「どうしよこれ、左手がなくなっちゃったよ」

真姫「約束・・・したでしょ・・・?」

真姫「まだ・・・地球のどこかに居るかもしれない人間を・・・探し出して見せる・・・」

真姫「確かに・・・グールを治す夢は諦めた・・・貴方にできないものを私にも出来るわけがない・・・」

真姫「でも・・・おかげで暇は出来たのよ・・・」

真姫「ラジオの呼びかけをしてるし・・・最近はサボり気味だけど、一応人間探しもしてる・・・」

真姫「貴方を殺した責任は・・・重々感じている・・・」

真姫「貴方との約束を守るために・・・本当に何もしないまま、死ぬことなんてできないの・・・」

真姫「私は・・・死にたくない・・・」

真姫「貴方の為に・・・生きて、伝説になりたいの・・・!」

真姫「私の為に・・・もう私の前に出て来ないで・・・!!」

ことり「・・・・・・」

ことり「わかったよ・・・いたずらしてごめんね真姫ちゃん」

シュゥゥゥ・・・

シュゥゥゥ・・・シュゥゥゥ・・・

・・・

真姫「衛星攻撃から750日目」

真姫「私は最近、悪夢に悩まされてる」

真姫「夢の中で、私は仲間たちに殺されている」

真姫「たかが夢だって?怖い夢を毎日見られるなんて、楽しそうだって?」

真姫「貴方達は本当の悪夢を知らない」

真姫「悪夢というのは、たかが夢ではない」

真姫「夢で済ませられるのなら、それはただの夢よ」

真姫「悪夢は・・・現実よ」

・・・

テレビ「OK! Bring it on!!」

テレビ「もう抑えきれないほど血が・・・・・・最っ高の気分です!!」ピカーン

真姫「・・・・・・」ポチポチ

鳥のぬいぐるみ「チュンチュン!チュンチュン!」

真姫「ん・・・時間か・・・」

真姫「さて、ゲームもやめにして、出かけるわよ、着替えなさいことり」

鳥のぬいぐるみ「」

モフッ

真姫「うん。バッチリね」

真姫「マフラーをすれば、首の痕も見えないわよね」

真姫「・・・暑いのは我慢ね・・・」

真姫「行くわよ。ことり」

鳥のぬいぐるみ「」

真姫「行ってきます、にこちゃん」

猫「にゃ~・・・」

真姫「絵里も、お掃除よろしくね」

ルンバ「ウィィィィンン」

・・・

真姫「見てよ穂乃果このマフラー。似合うでしょ?」

マネキン「」

真姫「季節外れだって?うるさいわねー、私なりのオシャレよ」

・・・

真姫「希この映画観た?すっごい感動しちゃった」

マネキン「」

真姫「ん?これは・・・」

真姫「『ねこちゃんの冒険』・・・おもしろそう・・・」

真姫「凛は?貴方こういうの好きそうじゃない?」

マネキン「」

・・・

真姫「くんくん・・・お花って本当に良い匂いがするのね」

枯れた花「」

真姫「・・・なーんて、香水の匂いだけど・・・」

・・・

真姫「ふんっ・・・ぬぅぅぅ・・・!」

真姫「無理!持てない!」

真姫「海未はどう?持てる?」

マネキン「」

真姫「ホントに?日々の鍛錬の成果かな?」

・・・

私は、悪夢に囚われた

悪夢に飲み込まれるところだった

自分は死んだほうがいいと思ってたけど、それは違った

貴方が思い出させてくれた

生きていれば、きっと何か、良いことがある

出会いはどれだって、特別なんだ

何もないところから頼りなく始まって、数えきれない喜怒哀楽を共にして

死ぬなら一人、でも、生きるなら一人じゃない

傷ついても

地面蹴りつけて

希望だって立ち昇る。だから、それに向かって・・・

走れ!


『悪夢』THE END

『真姫「この荒廃した世界で」』へ続く

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 01:35:05   ID: wF8KeDog

元ネタがさっぱりわからん…
が、面白い

2 :  SS好きの774さん   2014年10月26日 (日) 15:08:42   ID: VPl67Xi1

はやく続きがみたい(;_;)

3 :  SS好きの774さん   2014年11月01日 (土) 13:50:53   ID: XMX4CABO

4 :  SS好きの774さん   2014年11月09日 (日) 03:57:16   ID: zmbK8x9-

1は絶対Fallout好きだな

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