真姫「彼氏が作れないんじゃないの!作らないの!」 (17)


にこ「えー、でっもー。真姫ちゃん彼氏いない暦=年齢なんでしょー?」

にこ「あ、ごっめーん!彼氏いない暦は17年だっけ?ぷぷーっ」

にこ「どっちにしろ、典型的なモテない子のセリフよねー!」

真姫「むむむー!いいわよ!そこまで言うなら彼氏の一人や二人くらいすぐに作ってみせてあげるわよ!」

※エロ注意

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真姫「さて、にこちゃんにはああやって大見得を切ったけど、彼氏ってどうやればできるのかしら…?」

真姫「音ノ木坂は女子高だし、そもそも出逢いがないのよね。うん、だから悪いのは私じゃなくて環境なのよ、カンキョー」

真姫「ってことで、まずは情報収集よ…えーと『出逢い』『恋人』『簡単』っと…」ケータイイジイジ

真姫「――なにこれ? 出会い系サイト? なんだ、こんなのがあるんじゃない!」

三日後

真姫「登録した途端、すごい数のお誘いが来たわ……ま、まぁ、私の美貌からすればトーゼンの事だけどねっ」

真姫「とりあえずその中でも熱心にメールくれた人が居たから、早速逢うことになったけど…」

真姫「えーっと、向こうが指定してきた待ち合わせ場所はここでいいのよね?」

真姫「なんだか人通りも全然無くて寂しいところね。ホントにここでいいのかしら?」

DQN「あっれぇー? 真姫ちゃん? もしかして真姫ちゃん?」

真姫「ひっ……え、も、もしかして待ち合わせ相手のTA☆KA☆SHIさん……ですか?」

DQN「ヤッベェー。ちょっとこれマジじゃね?マジモンの美少女じゃね?ヤベ俺ちょーマジついてんだけど、大当たりじゃね?」

真姫「え、あの…TA☆KA☆SHIさん、ですよね? 頂いたお写真と全然雰囲気違いますケド……」

DQN「あ、そうそう、オレオレたかしくんデェース。ヤッベェーマジ興奮してきたんだけど。早速ラブホ行こうよ、すぐ近くにシャレてんトコあるんだー♪」

真姫「え、ラブホって……ちょ、や、やまてくださいっ! わ、私…帰りますっ!」

DQN「アァ? なに言ってんだテメェ? そっちもそのつもりで来たんだろう、今更帰すワケねーだろっ!」

真姫「キャァ! や、やめて! 離してぇ!」

DQN「へへっ、念のために人通りの少ないトコを待ち合わせ場所にしておいてよかったぜ!」

真姫「誰かっ……誰か助けてーッ!!」

??「ちょっと待っててェー!!」

DQN「なっ、誰だテメェ!?」

にこ「当ててみなさい。にっこりの魔法を掛けてあげるわ」

DQN「しゃらくせぇ!くたばりやがれぇー!」ブゥン

DQN「な……避けられた!? なんて薄い胸なんだ……まるで公称よりバストサイズが3センチは小さい!?」

にこ「驚いたわ。にこの秘密をバラす奴がいるなんてね……」

にこ「だけど、もういないわ!」にっこにこにー!

DQN「ぐわーっ!!」

真姫「にこちゃん――大好きっ!」ギュッ

にこ「ふふ――がんばらねばねば、ね」

凛「という、夢を見たんだにゃ」

花陽「まさかの夢オチ!? い、いや例え夢だとしても支離滅裂だよ凛ちゃん!?」

凛「夢って言うのはそもそも支離滅裂なものじゃないかにゃ?」

花陽「え……うん、まぁそれはそうだけどぉ……」

凛「ほらほら、例えば昨日かよちんが見た夢を思い出してみて……」

花陽「昨日見た夢……って言われても……ぼんやりとしか覚えてないよぅ」

凛「断片的にでも構わないから言ってみて。ホラ、誰が出てきたとか、どんな事をしていた、とか」

花陽「うーん……確か海未ちゃんが出て>>↓3をしていた気が……」ほわほわほわーん

だってーかのうせいかんじたんだー(中略)

イエスッ!ドゥーン!アイドゥーン!!(後略)

これが私、園田海未、高校2年! 今、私の愛人(ラ・マン)高坂穂乃果が大ピンチなのです!

穂乃果「Zzz……」

海未「穂乃果!穂乃果起きてください!こんな雪山で寝たら死にますよ!」

穂乃果「うーん、むにゃむにゃ……うへへへ、ほぅら海未ちゃん見てー、おっきなお肉がいっぱいだよー…zzZ」

海未「しっかりしなさい穂乃果!あなたプロフィール上の好物はイチゴじゃないんですか!ねぇ!」

海未「くっ……このままでは穂乃果が……仕方ありません、最後の手段を用いるしかありませんね……」

海未「花陽さま!花陽さまはいらっしゃいますか」

花陽「やだなぁー海未ちゃん。そんなに畏まった物言いをしなくても花陽はここにいるよー」

海未「ああ、美しく可憐な花陽さま!よかった!お願いです、このままでは穂乃果が!花陽さまのお力でなんとかしてください!」

花陽「うーん、そこまで頼まれると仕方ないなぁー。さぁ、この白い炊き立てご飯を穂乃果ちゃんに食べさせるんだよ」

海未「ああ、ありがとうございます!ありがとうございます!」

海未「さぁ、穂乃果。花陽さまの炊きたて白ご飯を食べるのです」

穂乃果「う、う~ん……」プイッ

海未「そんな!? 穂乃果が花陽さまの炊きたて白ご飯を食べないなんて!?」

花陽「これは……仕方ありませんね」ぱくぱくもぐもぐ

海未「は、花陽さまが白ご飯を美味しそうに食べてる!? い、いったいどうするおつもりなんです!?」

花陽「ほほはひゃんをふぁひゅへるひゃへひ、わひゃしがひょしゃくしたふぉふぁんを食べさせます!」ぱくぱくもぐもぐごくん

海未「穂乃果を助ける為に、花陽さまが租借したご飯を食べさせるのですか!?」

海未「で、ですがそれはつまり、穂乃果と花陽さまが……ち、ちっすを……」

花陽「ひまはひんひゅうひたいです!なひゃんへふ暇はありません!」ぱくぱくもぐもぐごくん

海未「くっ! これも穂乃果を助ける為! 仕方ありません、花陽さま!やっちゃってください!」

花陽「……フゥ、ごちそうさまです。しかし、そこまで頼まれては仕方ありません……いざっ!」

花陽「愛してるばんざーい!」

穂乃果「――ッ!? む、むーっ!? むむーっ!!??」ジタバタジタバタ

海未「ああ、穂乃果!そんなに元気になって……」

穂乃果「むーっ!!!???」

20分後

花陽「……フゥ。十分堪能――ではなくて、これで穂乃果ちゃんの命は助かる筈です」

穂乃果「――ッ。――――ッッ」ビクンビクン

海未「ありがとうございます!ありがとうございます!!」

花陽「ふふっ、がんばらねばねば――ですよ」

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