春香「台風ですね」P「あぁ」 (13)


春香「1日船長のイベントも延期になったちゃいましたね」

P 「船も今は沖に出てるらしいし」

春香「どうして港にいないんでしょうね」


社長「むむ 船の事に興味があるようだね♪」


春香「あ、社長」


小鳥(あーあ 始まった)


社長「確かに港に船をガッチガチに固定する事もあのだよ」


春香「へぇ~ ならそれでいいじゃないですか」


社長「ただ固定するのはロープでね 風や波でロープが切れることがあるのだよ」


春香「じゃあ ロープの数を増やせば」


社長「確かにそうする所もある とある造船所ではロープを細く、数を増やすことで沖に流されないようにしているんだ」


社長「まぁ 何本か切れるんだが」


春香「でもロープってこの前見たときは5cm位の直径でしたよ?」


社長「あぁ ロープにもワイヤ、麻、ナイロンと種類はあるが」


社長「1本のロープに何十トンもの力が加わることもあるんだ」


春香「ほ、ほんとですか?」


社長「まぁ、漁船みたいな小さな船の事は知らないがね」


社長「実際に切れたロープが当たって死んでしまうこともあるんだよ」

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春香「ええ!? ロープで死んじゃうんですか?」


社長「うむ ロープが切れた瞬間にその延長線に春香君が立っていたとする」


春香「」ゴクリ


社長「春香君の胴体にロープが当たったら胴体はまっぷたつ だ」


春香「ぷふ そんなぁ~」


社長「いや、笑い事じゃない 実際に死者や負傷者だっているんだ」



小鳥(ほ、本当かしら…ちょっとggってみましょう)


社長「まぁ潮の満ち欠け、気圧で海面の高さが変わるからロープは大変なんだ」

小鳥(ピョぇ ロープで死ぬなんて)

春香「じゃあ船は沖で何してるんですか?」


社長「ふむ 船の錨等を使って止まっているんだ」


社長「まぁ錨をおろしていると八の字を描いて動いたりするんだが」


社長「ところで、春香君の想像では錨を使って止まっているときは錨だけで止まっていると思うんだが」


春香「? ちょっと言ってることがよく…」


社長「あぁ 錨だけで止まっている訳ではないのだよ」

社長「錨が海底に突き刺さって止まっている訳でなくてだね」

春香「?じゃあ何で止まっているんです?」


社長「錨についている鎖の摩擦と錨が海底を掻く力で止まっているんだ」


春香「ヘェー 私が宇宙戦艦のあれに出たときは、惑星に錨が刺さって止まっていたんで」


社長「あんな事したら抜けないだろう」ハハハ


社長「むしろ鎖と海底の摩擦のほうが大きい」


春香「流されたりしないんですか?」


社長「お、良い質問だねぇ」

社長「錨泊しているときに外力に流されてしまうことを走錨(そうびょう)といってね」


社長「こうなると錨を巻き上げてもう一度錨を入れ直さないといけないんだ」


社長「こうなると風下に流されるんで一番気を付けなくちゃいけないんだ」


春香「…台風って大変ですね」


社長「私が学生の時は台風が来れば良いと思っていたんだが」

社長「船に乗ってからは来てほしくないと思うようになったよ」


春香「台風に対する思いってその人の立場によってだいぶ変わるんですね」



終わり

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