オーキド博士「このモンスターボールは君にはやれん」(61)


悟飯「え!?」

オーキド「君には残念ながらこのモンスターボールはやれんのじゃ」

悟飯「いやっえ……!?それじゃあ僕いったい何のためにここにいるんですか……!?」

オーキド「まあがっかりするんじゃない。君には新種のポケットモンスターの育成をして欲しいのじゃ」

悟飯「新種?」

オーキド「そうじゃ。昨日森の奥地で発見されたこの卵なんじゃがな、どのポケットモンスターの卵とも一致しないのじゃよ。そこで是非、君に預けたいと思ってな」

悟飯「はあ……」

オーキド「さて、卵はこれなんじゃが」

ドン

悟飯「結構大きいですね」

オーキド「じゃろう。」

悟飯「でも卵って、歩き回らないと孵らないじゃないですか。僕ポケモン持ってないし、まさかこの町だけで歩数稼ぐわけには……」

オーキド「あーそうじゃのう。……やってみれば?」

悟飯「いやいや、この町だけうろつきまくってたら僕不審者じゃないですか」


オーキド「気にするな!大丈夫じゃ!」

悟飯「いや無理ですよ。だからせめてまとまなポケモン一品貰えないと」

ビキビキビキ……バリンっ

ピッコロ「悟空殺す!」

オーキド「なんと!もう孵ったわい」

悟飯「え!?小さいピッコロさん!?」

ピッコロ「……!?は!?何だここはっ!?」

悟飯「ピッコロさん!僕です悟飯です!分かりますか!?」

ピッコロ「悟飯!?な、何故そんなにでかいんだ!?」

悟飯「ピッコロさんが小さくなったんですよ!て、ていうか良かった、ピッコロさん記憶はあるんですね……」ホ

オーキド「顔見知りか?なら話しが早いわい。さあ、そのポケモンを連れてポケモン図鑑を完成させる旅に出るんじゃ、悟飯くん!」

悟飯「もう目茶苦茶過ぎて意味が分からない……」

研究員a「博士!卵から孵ったことで、このポケモンの正体が分かりました!」

オーキド「なに!でかしたぞ!」

悟飯「ええ!?新種なのに!?」

ピッコロ「正体とはなんだ、俺はただのナメック星人だぞ!第一ポケモンとやらではない!」

研究員a「では紹介しますね」

『チビッコロ:人型ポケモン。タイプ:エスパー、ひこう。人語を解する高知能のポケモンで、超能力で何でも出現させられる。ピッコロの幼少期の姿で、世界を征服する野望と、悟空を倒すという野望を持つ。』

オーキド「ほほー。これは凄いわい」

研究員a「ちなみに二段階の進化をします。最終形態は成人男性型のピッコロで、間が少年型のショタッコロです」

チビッコロ「なんだそのふざけた名前はあああ!あ!名前がもう変わってやがる!?」

悟飯「ショ、ショタッコロさん……!?ゴクリ」

チビッコロ「貴様何だそのリアクションは!?おかしいだろ頭が!」

オーキド「ではとっとと旅に出るんじゃ悟飯くん。チビッコロとたくさん旅をして、ポケモン図鑑を完成させるんじゃぞ!」


悟飯「じゃあお母さん行ってきます!たまにメールしますね!」

チチ「ちゃんと宿題はやるだぞー」

悟飯「じゃあ行きますか!チビッコロさん!」

チビッコロ「そのふざけた名前で呼ぶんじゃない!ちくしょう、行くぞ悟飯!さっさとレベルアップしてもとの大きさになってやる!」

悟飯「ええ、ショタッコロさん楽しみですね!」

ピッコロ「この馬鹿がああああ!!!」

悟飯「しかしチビッコロさん、気をつけないといけませんね。チビッコロさんのタイプがエスパー・ひこうなので、雷とかくとう属性の攻撃には弱いですよ」

チビッコロ「……弱点か、いやな設定だ」

悟飯「ひこうがあるので虫タイプには普通になったのが幸いでしょうか」

チビッコロ「……ふん、どちらにしろ弱点など修業で克服してやるわ」

悟飯「タイプはどうにもならないんですよねこれが……」

チビッコロ「……くそっ何なんだこの世界は……!」


悟飯「さてチビッコロさん、そのくさむらに入ったら、いよいよバトル開始ですよ」

チビッコロ「今俺が使えるのは……体当たりと砂かけ……?ふ、ふざけてるのか……!」ワナワナワナ

悟飯「まあそんなもんですよ。よし、行きますよ」

グリーン「待て悟飯!」

悟飯「え?」

グリーン「ポケモン図鑑を完成させるのは俺だ!お前なんかここで倒してやる!いけ!ヒトカゲ!」

テレテレテレテレ~

グリーンが戦いをしかけてきた!

悟飯「いけ!チビッコロ!さん!」

ボワンッ

チビッコロ「何だあの赤いトカゲは」

悟飯「炎タイプのポケモン、ヒトカゲです!」

チビッコロ「随分安直な名前だな……」

悟飯「チビッコロさんも負けてませんよ!チビッコロ!体当たりだ!」


チビッコロ「……」

グリーン「ヒトカゲ!体当たりだ!」

ヒトカゲ「カゲカゲッ」




悟飯「やりましたねピッコロさん!勝ちましたよ!」

チビッコロ「……っな、何なんだあの体当たりだけの戦いは……っ」ボロッ

悟飯「まあ仕方ありませんよ。それにホラ!レベルアップしたし良かったじゃないですか!」

チビッコロ「貴様本気で言ってるのか……」

悟飯「さあさあキズグスリで回復してあげますから、頑張りましょう!」キュインッ

チビッコロ「……わけがわからん……」

ガサガサガサッ

ポッポ「ポッポー!」

悟飯「いけチビッコロ!」


チビッコロ「!?こんな鳥と戦えるか……っ」

ポッポ「ポッポ!」砂かけブシャッ

チビッコロ「ぎゃああ目がー!」

悟飯「チビッコロ!体当たりだ!」

チビッコロ「くそ目が見えん!仕方ない気を探るか……!」ドンッ




悟飯「やりましたねピッコロさん!ひっかくを覚えましたよ!」

ピッコロ「お前エンカウント率高すぎだろうが!鳥だけでもう5羽も戦ったぞ!?」

悟飯「多分群生地なんですよ。」

チビッコロ「くそ、何なんだあの鳥どもは、砂ばっかりかけてきやがって……」

ガサガサガサッ

コラッタ「ラッタラッタ!」

悟飯「行けチビッコロ!」

チビッコロ「今度は鼠だとおおお!?俺様を舐めてるのか!?」

テレテレテ~

あ、強かったですよね。ミスりました
後で訂正します

悟飯「いやー、強敵でしたね」

チビッコロ「俺があんなネズミにあんなネズミに……ッ」ボロボロ

悟飯「良かったじゃないですか勝てたんだから。それに朗報ですよピッコロさん!かくとう相手には無双でした!すみません!良かったですね!」

チビッコロ「お前は本気で言ってるのか……」イライライラ

悟飯「さて。色々公式設定とは違っちゃってますが、トキワシティに行きましょうか」

チビッコロ「?公式設定と違う?」

悟飯「ええ。その通りにやっちゃったら面倒なんで。それにこっちの世界観だと卵あったらおかしいですからね」

チビッコロ「もう好きにしてくれ……」


悟飯「ライバルはもう一回倒したし、図鑑もあるし。このままトキワの森に突入しましょうか」

チビッコロ「そ、その前に仙豆よこせ」

悟飯「仙豆とかないんですよチビッコロさん。そのかわりポケモンセンターで回復できます。さ、ボールに戻って」

チビッコロ「ボールって、それドラゴンボールだろ!」

悟飯「僕達用の特別仕様らしいです。ささ。」

チビッコロ「い、色々と屈辱だ……」

ポンッ

悟飯「じゃあお願いしまーす」

お姉さん「お預かりしますねー」

テンテンテテテンッ

お姉さん「ポケモンはすっかり元気になりましたよ!いってらっしゃい!」

悟飯「ありがとうございました!」

悟飯「さあチビッコロさん、トキワの森突入ですよ」

チビッコロ「またあの鳥やネズミと戦うのか」

悟飯「稼いだお金でモンスターボールも買ったし、そろそろポケモン捕まえてみようかな」

チビッコロ「捕まえられるのか」

悟飯「瀕死にしたら捕まえられます。ここだとビードルとか……あ!」

チビッコロ「なんだ」

悟飯「ここここ!ここピカチュウが出るんですよ!気をつけなきゃ……チビッコロさん唯一の弱点、電気タイプのポケモンです!」

チビッコロ「はあ……電気タイプなあ……」

悟飯「簡単に言えば可愛い電気ネズミです。あ!可愛いさはチビッコロさんの勝ちですよ!」

チビッコロ「全く嬉しくない」
悟飯「さあ行きますよ。」

ガサガサ

チビッコロ「草と木だらけだな……少し薄暗いが、住みやすそうだ」

悟飯「!?置いていきませんからねっ」ガシッ

チビッコロ「!?馬鹿もの下ろせ!」

悟飯「世界征服なら一緒にしますから!ね!」

チビッコロ「それだと俺らがロケット団になるだろ!」

悟飯「ロケット団とか言っちゃだめですよ、破綻してますよゲーム的に」

チビッコロ「もうしとるだろが!」

???「あ!」

悟飯「?」

チビッコロ「何だ?」

虫とり少年「お前らが騒ぐから狙ってたビードルが逃げただろ!怒ったぞ~バトルだ!」

悟飯「えー。こんな小さな子殴るのは気がひけるなー……」

チビッコロ「馬鹿ポケモンバトルだろうが!放せ!」

虫とり少年「?それお前のポケモン?変な虫だな」

チビッコロ「虫なわけあるかこのクソガキが!」

悟飯「チビッコロさんだめですよ、こんな小さい子にムキになっちゃ」

テレテレテレテレ



悟飯「いやー、中々強かったですね、ビードル」

チビッコロ「……」

悟飯「それも三匹も出してきましたからね、人海戦術はきついなあ、こっちはチビッコロさんだけだっていうのに」

チビッコロ「……」

悟飯「でもチビッコロさんのひっかく、中々強くて良かったですよね」

チビッコロ「……悟飯」

悟飯「これなら他のわざもきっと……はい?」

チビッコロ「おしゃべりは後でいいから、早くこの身体中にへばりついている糸をなんとかしろ!」

悟飯「見事にぐるぐる巻きですもんね。リアルミイラ男みたいで可愛いですよ」

チビッコロ「ふざけるな貴様!第一なんなんだあの芋虫は!何で糸しかはかんのだ!」

悟飯「この辺の子達はまだまだ戦術が下手くそなんですよ。普通はステータス攻撃なんかしないで、hp削りますよね」


チビッコロ「まだベタベタする……気持ち悪いな……」

トタトタトタ

ガッ

ビタンッ

悟飯「わーっチビッコロさん大丈夫ですか!?」

チビッコロ「むぬぬ……っ何が硬いものに躓いた……っ」

トランセル「ヂュイーイイン」

チビッコロ「」

悟飯「チビッコロさん!バトルですよ!」

野性のトランセルが飛び出してきた!

チビッコロの攻撃!

悟飯「チビッコロ!ひっかく!」

野性のトランセルのかたくなる!

悟飯「チビッコロ!ひっかく!」

野性のトランセルのかたくなる!





チビッコロ「もう嫌だ戦いたくない!何でひたすらかたくなるなんだ!?他の技はないのかあの蛹は!」

悟飯「体当たりくらいはあったかも……でも野性のトランセルだと忘れちゃってるんだっけ」

チビッコロ「こんなもんただの虐殺だっ俺の趣味じゃない!」

悟飯「」ニコニコ

チビッコロ「何だ」

悟飯「いや、チビッコロさんも立派に成長したんだなと思って」

チビッコロ「お前はまずそのふざけた呼び方と保護者面をやめろ!」

悟飯「チビッコロさんちっちゃくなったけど性格変わってないと思ってましたが、結構子供っぽくなってますよね。僕嬉しいなあ」ヒョイッ

チビッコロ「だから抱き上げるなあああ!くそうっ早くバトルしろ悟飯!さっさとレベルアップして進化してやる!」


悟飯「結構落ちてますね、アイテム。探すのも楽しいですよ」

チビッコロ「きずぐすりだ。」

悟飯「ありがとうございます。チビッコロさん、だんだんレベルアップしてきたし、バトルも楽になってきて良かったですね」

チビッコロ「まあな」

悟飯「それにこっちではトレーナーとの勝負に勝つとお金貰えるし、いいシステムですよね。まさかチビッコロさんがお金稼ぐ日がくるなんて、人生って分からないですよね」

チビッコロ「……(コイツコロス)」

悟飯「よし、そろそろ出口かな?」

ガサガサガサッ

???「ピッピカー!」

チビッコロ「な!?」

テレテレテレテレテレ

野性のピカチュウが飛び出してきた!

悟飯「あっやばい!チビッコロさんの弱点属性です!気をつけてくださいね!」

チビッコロ「こんな黄色いネズミが……」


悟飯「チビッコロ!ひっかく!」

チビッコロ「ちい……!瞬殺してやる!」

ピカチュウ「ピッカアア!」

野性のピカチュウの電気ショック!

チビッコロ「ぐああー!?」

チビッコロは35のダメージを受けた!
効果は抜群だ!

悟飯「ああいきなり……!」

チビッコロ「馬鹿なっこんな攻撃で……!クソッ」ザリッ

チビッコロのひっかく!

ピカチュウ「ピッカアアッ」

野性のピカチュウに30のダメージ!

悟飯「まずいチビッコロさんは次のデンキショックには堪えられない……!」

悟飯「こうなったら!」

悟飯はモンスターボールを使った!

ピカチュウ「ピカ!?」

ボワンッコテンテンテン……

グニョッグニョッ

………ピタッ

やった!野性のピカチュウを捕まえた!

悟飯「よっしゃー!はっこうしちゃいられないっ早く回復しにいかないと……!」

タッタッタッタ



悟飯「思いがけず仲間が増えましたよ、良かったですね、チビッコロさん」

チビッコロ「」ムスー

ピカチュウ「ビカッピッピカァ!」

悟飯「さてと。捕まえたならレベルアップさせてかないとなー。よろしくね、ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカ!」

チビッコロ「こんな黄色いネズミごときに、何で俺が……」


ピカチュウ「おいおい君、往生際が悪いね。いい勝負だったじゃないか。素直に負けを認めなよ」

チビッコロ「なんだと!てか貴様喋れるのか!?」

ピカチュウ「ポケモン同士ならあたりまえじゃないか。僕ピカチュウ。君は?」

チビッコロ「……ピッコロだ。ネズミ風情が馴れ馴れしく話しかけるな」

ピカチュウ「ネズミ風情とはまた随分お言葉だな。君も緑色のネズミだろ、チビッコロくん」

チビッコロ「チビッコロって言うな!第一俺はネズミじゃない!ナメック星人だ!」

ピカチュウ「へえ、聞いたことないポケモンだねぇ。新種か。つまりチビッコロはナメック星人タイプのオスってことかい?」

チビッコロ「ふん、俺に性別はない。どうでもいいが気安く話しかけるな、今度こそ殺すぞ」

ピカチュウ「……」

チビッコロ「ふん、わかったようだな。そうやって大人しくしてろ」

ピカチュウ「ピッカア♪」ペロンッ

チビッコロ「!?」

ピカチュウ「チビッコロちゃん……スケベしようやぁ……」ハアハア

チビッコロ「はあああああ!?」

ピカチュウ「チビッコロちゃん性別ないんやろ?メタモンと同じってことやろ?ならワイとスケベできるで、可愛い卵作ろうやぁ……」ハアハアハア

チビッコロ「なああああ!?何だ貴様は!?離れろ!顔を舐めるんじゃない!」

ピカチュウ「そないつれへんこと言うなって。な?ワイらポケモン言うても動物やん?自分の子孫をいかに残すかってことが本能やん?なあ、悪いようにはせえへんからスケベしようやあ……」

チビッコロ「ごごごっ悟飯んんん!こいつおかしいぞ!いますぐこいつをどっかにやれ!」

悟飯「え?チビッコロさんもうピカチュウと仲良くなったんですね。二匹がじゃれてると可愛いなあ」

ピカチュウ「ピッカア♪」

チビッコロ「可愛いわけがあるかあああ!こいつ変態だぞ!無理だ!どっかにやれ!」

ピカチュウ「ピーピカピッピ(無理やでチビッコロちゃん、人間にはワイの言葉はわからへん。ワイは無敵の可愛い系ポケモンやでぇ)」ベロンッ

チビッコロ「ごああああ!」

悟飯「このまま僕のパーティーは可愛い系にしちゃおっかなあ。恐竜みたいのだと、間違って食べちゃったらいけないですからね」

ピカチュウ「ピカピカピー、チュウ~」ブッチュー

チビッコロ「うぐああああー!!」

ピカチュウ「チビッコロちゃんと可愛い卵作ったるでえ。フヒヒ」


チビッコロ「貴様いい加減にしろ!馬鹿か!?俺の外見とお前らとでは違い過ぎるだろ!無理だ!」

ピカチュウ「ワイらはあのメタモンとも卵作れる最強の節操なしやで。舐めてもらったら困るがな……いや舐めてもらって嬉しいところもあるんやけどなあ?教えたろか?」ニヤニヤ

チビッコロ「……!?ごっ悟飯メスだ!今すぐメスの電気ネズミを捕まえろ!そうしないと俺が助からん!」

悟飯「ピカチュウは一匹で十分ですよチビッコロさん。可愛いからってピカチュウばっかりじゃ、戦力に偏りが出るでしょ」

チビッコロ「そういう問題じゃないいい!!」

ピカチュウ「ピカピカー」





悟飯「よし、そろそろニビシティだ。あ!」

テレテレテレテレ

野性のコラッタが飛び出してきた!

悟飯「いけチビッコロ!ひっかく!」

バサッ

野性のコラッタは倒れた!

おや?チビッコロのようすが……

チビッコロ「きた!進化だな!?これでこの変態ネズミともおさらばだ……!」

悟飯「進化はまだいいや」



チビッコロのへんかが止まった

チビッコロ「悟飯んんん!!!」

悟飯「いやチビッコロさん今のままでも可愛いですから!今を堪能させてください」

チビッコロ「馬鹿かお前は!?死ね!死ね!」

悟飯「あははは、可愛い攻撃だなー」

ブチイッ

チビッコロ「魔閃光ー!」

悟飯「ぐはあ!?」

チビッコロは怒りのあまり魔閃光を覚えた!

チビッコロ「はあっはあ……っな、何……!?何か知らんがやった……!」

ピカチュウ「属性タイプの技を覚えたんか。やったなあチビッコロちゃあん。お祝いにワイがいいことしたるからな」

チビッコロ「きーさーまああああ!!」

カッ

ピカチュウ「」ヒラリ

チビッコロ「かっかわされた!?」

ピカチュウ「ツンデレなチビッコロちゃんも素敵やでえ」

チビッコロ「ぬがああああ!!」

悟飯「もーチビッコロさん、技はポケモンに向けてくださいね」



悟飯「さてチビッコロさん、ピカチュウ。これからニビジムのリーダー、タケシに挑むわけだけど。タケシは岩・じめんタイプのポケモン使いだから、ピカチュウは今回お休みだね」

ピカチュウ「ピカー」

チビッコロ「何でもいいが進化させろ!それが勝つ条件だ!」

ピカチュウ「進化しても逃がさへんでぇ」

チビッコロ「うるさい変態黙ってろ!」


悟飯「ははは、チビッコロさん、変態じゃなくてピカチュウですよ、その子の名前」

チビッコロ「お前も黙れえええ!」



チビッコロ「魔閃光ー!」

イワーク「シャアアアア!!」

敵のイワークに70のダメージ!
敵のイワークは倒れた!

タケシ「く……!俺のポケモン達が……!まだまだ修業が足りなかった……!」

タケシ「……おめでとう悟飯くん。君達は強い!このグレーバッジを受け取ってくれ」

悟飯「ありがとうございます。」

タケシ「それにしても、チビッコロ?だっけ。君のポケモンは変わってるなぁ」

悟飯「あはは、新種らしくって」

ピカチュウ「チビッコロちゃん最高にまぶかったでえ、ワイ興奮してもうたわ」ハアハアハア

チビッコロ「寄るなねずみいい!」


悟飯「ピカチュウ!電気ショックだ!」

悟飯「いけピカチュウ!電気ショック!」

悟飯「ピカチュウ!電気ショック!」

ピカチュウはレベルアップした
チビッコロ「悟飯!貴様俺じゃなくこの電気ネズミばっかり対戦させるとはどういうことだ!」

悟飯「あいたたた、チビッコロさん、次のジムのリーダーはカスミさんといって、水タイプのポケモントレーナーなんですよ。ピカチュウを鍛えておいた方が対戦が有利なんです」

チビッコロ「だからといって……っ」

悟飯「チビッコロさん僕がピカチュウばかり可愛がってると思って嫉妬してたんですか?可愛いんだから」

チビッコロ「なんでそうなるんだ!」

ピカチュウ「ピッカピカチュッ♪(チビッコロちゃんはワイが他のポケモンどもから守ったるからな、安心して身を任せえや)」

チビッコロ「………っ」ワナワナ


ピカチュウ「しっかし、草タイプのポケモンとは相性悪いわ。あいつら水がエサのくせして電気に強いとか、ふざけたスペックやで」

チビッコロ「そうなのか」

ピカチュウ「そうや。チビッコロちゃんはエスパーと飛行タイプやろ。草・毒には無双やないか、羨ましいわ」

チビッコロ「……ふ、ふん、まあな」

ピカチュウ「そんでワイみたいな電気タイプには弱いんやろ、ワイが唯一の弱点なんて、萌えるわーwww」

チビッコロ「きさま……っ」

ピカチュウ「警戒せんでもええんやで。チビッコロちゃんはワイの女や。しっかり守ったるからな」

チビッコロ「……っ」ブチブチッ

???「何だお前は!?俺は怪しいヤツじゃないからなっ邪魔すんなっ」

どんっ

悟飯「うわっ」

チビッコロ「!?」

ピカチュウ「何やあの黒いの」

テレテレテレテレ

ロケット団aがバトルを挑んできた!

ロケット団a「行けアーボ!」

悟飯「えっと」

チビッコロ「魔閃光ー!」

チビッコロの攻撃!効果はばつぐんだ!
敵のアーボは倒れた!

ロケット団a「お、覚えてろよっ」

悟飯「ダメじゃないですかチビッコロさん、また進化しちゃいますよ」



チビッコロ「悟飯ー!?」

ピカチュウ「ほーアレがロケット団かいな」

チビッコロ「きさま知ってるのか」

ピカチュウ「くににいた時はよう戦ったもんや」

チビッコロ「なんなんだお前……」

悟飯「やっぱり戦わないといけなくなっちゃいました、ロケット団」

チビッコロ「………」

ピカチュウ「ピカピー」

悟飯「僕達ってどこにいても世界の平和を守らなきゃいけないんですね……」

チビッコロ「……悟飯」

悟飯「はい?」

チビッコロ「きさまっ今更だが言っておくが、なんっっで俺を進化させないんだ!?もうレベル35だぞ!?」

悟飯「いやー、進化させちゃうともうチビッコロさんを見れなくなると思うと寂しくて……すみません」

チビッコロ「すみませんじゃないっお前がbボタンを押す度、俺がどんなに屈辱を味わわされているのか、分かっているのか……!」

悟飯「ははは、すみませんね」

ピカチュウ「人間はアホやんな。チビッコロちゃんがワイと卵作ったら、またチビッコロちゃん見れるっちゅーに」

チビッコロ「きさまっ」

ピカチュウ「あ。でも生まれてくるのはワイの同種か。すまんすまん」

チビッコロ「もういい、もう黙ってくれ……」


悟飯「いいなあ、チビッコロさん他のポケモンと喋れるんですもんね。僕も話してみたいなー」

チビッコロ「そうか、さぞ楽しいだろうな(棒」

ピカチュウ「ピカピカー。……話そうと思うたら喋れるけどな」

悟飯「え?」

チビッコロ「何!?」

ピカチュウ「ピカ?ピカピッピカチュウ!(ん?でもワイとチビッコロちゃんの睦言に他人は入れさせへんで!)」

悟飯「あれ?空耳か」

チビッコロ「(こ、こいつ……!)」

悟飯「じゃあ地下道から潜って行きますよ。シャッターとか壊そうと思えば壊せるんだけど、一応ルールなんで」

ピカチュウ「ピッカア!」

チビッコロ「じゃあロケット団倒したら進化させろよ!」

悟飯「はいはーい」







ロケット団員b「くそっ我がロケット団は不滅……!」

悟飯「……みんな弱いなー」

ピカチュウ「ピカピカ、ピー(ワイらがこの辺じゃ強すぎるんや。二匹しかおらんからな、レベルの上がり方が早いんねん)」

チビッコロ「そうなのか」

ピカチュウ「そうやあ。普通ならもう一匹、水ポケモンぐらい連れてるのがデフォなんやけど。うちらのマスター、あんま戦略とか考えてへんな」

チビッコロ「……だろうな」

ピカチュウ「今まではうちらだけでなんとかなってたけどな。この先、炎タイプつくしになってきたらちょい厳しいかもしれへんなー」

チビッコロ「うーむ……じゃあさっき貰ったイーブイをシャワーズにしたらどうだ」

ピカチュウ「お、それは名案や。イーブイなら卵できひんからな、ライバルにもならんし、大賛成やで」

チビッコロ「じゃあダメだな。メタモンとやらかメスのピカチュウにしよう」


ピカチュウ「なんでや!ワイはチビッコロちゃんとの卵が欲しいんや!他のそないなのいらへん!」

チビッコロ「(早く進化したい……)」

悟飯「さあチビッコロさん!ピカチュウ!ミックスオレで回復して!次はサカキとバトルですよ」

チビッコロ「む、ようやくか」

ピカチュウ「ピカピカア!(いよいよ本星やな!ギッタギタにしたるでー!)」



サカキ「ほほうッ!こんな所までよく来た。世界中のポケモンを悪巧みに使いまくって金儲けするロケット団!私がそのリーダーサカキだ!私に歯向かうなら痛い目にあってもらう!」

テレテレテレテレ

悟飯「まあ近年まれに見る見事な悪役の台詞ですね。とりあえず……いけ!チビッコロ!」

ポンッ

チビッコロ「いいか!進化だからな!」

悟飯「はーいわかりましたー(棒)」

チビッコロ「まったく!とっとと終わらせてもとに戻ってやる……!」

サカキ「変わったポケモンだな。新種か。私もいくぞ「」

ボンッ

???「あれー?おめえらか!久しぶりだな!」

チビッコロ「!?」

悟飯「え……」

悟空「よ!」

悟飯「とととっ父さん!?」

チビッコロ「悟空!?」

悟空「なんだー、このオッサンがえれえ強えヤツが来るから楽しみにしてろっつーからよぉ、オラドキドキしてたんだぞ。おめえらだったのかー」

悟飯「父さん!二ヶ月も行方不明になって、こんなところで何してるんですか!」

悟飯「オラが修業してたらよ、このオッサンが来て「強いヤツと戦いたいか?ならば私と来い……!」とか言うんだよ。興味わくだろ?んで、いいぞっつったら変なボールに吸い込まれちまったんだ。オラボケモンちゅーのになっちまったみてえだぞ」


悟飯「ポケモンですよ!というか、え、父さんが相手……?」チラッ

チビッコロ「……最善は尽くすが、無理だろうな」

悟飯「ですよね」

チビッコロ「きさまがオレをとっとと進化させないからこうなるんだろうが!もうレベル39だぞ!順当に進化してたらもう最終形態だ!」

悟飯「(それでも父さん相手には無理ですよピッコロさん……分かってると思うけど……言わないけど……)」

チビッコロ「(こいつはどこまで進化してるんだ……!?大して進化してなければもしかしたら……!)」キッ

悟飯「ひゃーおめえピッコロか!随分縮んじまったなあ!ん?今はチビッコロ?ははは、可愛い名前じゃねえか」

チビッコロ「笑うんじゃない!」

サカキ「悟空、知り合いか」

悟空「おおオッサン。あの大きい方がオラの息子の悟飯てやつで、そっちのちっこいのがピッコロってヤツだ」

サカキ「そうかそうか。親子対決とは面白い。で、強いのか?お前の息子とその緑色のポケモンは」

チビッコロ「ポケモンじゃない!」

悟飯「チビッコロさん!今はポケモンです!」

悟空「おお、こいつらはつえーぞ。まさかおめえらと戦えるなんて、オラわくわくしてきたぞ!」

サカキ「そうか。では悟空!いけ!」

悟空「チャア!」ドウッ

悟飯「スーパーサイヤ人!?」

チビッコロ「く……っ何という気の強さだ!」

悟空「カーメーハーメー派あああ!!」ドンッ

チビッコロ「っはあああ!」バシッ

悟飯「やった弾いた!ありなんだこういうの!」

悟空「やーっぱこういうのじゃピ……ッチビッコロは無理かー」

チビッコロ「わざわざ言い直すな!」

悟飯「チビッコロさん!切り裂く!」



チビッコロ「せめて魔閃光にせんか馬鹿モンが!……ちいっ」ザンッ

チビッコロの切り裂く!悟空に40のダメージ!

悟空「いっちぃー!」

悟飯「大してきいてませんね……」

チビッコロ「……くそっ」

サカキ「本気でかからねば相手に失礼だぞ悟空!15倍界王拳でカメハメ派だ!」

悟空「だよなあ。いくぞチビッコロ!カメハメ波ー!」ゴオッ

チビッコロ「ぐあああー!」

悟飯「チビッコロさん!」

悟空の15倍カメハメ波!チビッコロに100のダメージ!

悟飯「チビッコロさん大丈夫ですか!?」

チビッコロ「……っやるしかないだろう!」

悟飯「よし!魔閃光!」

チビッコロ「魔閃光ー!」ビッ

悟空「ぐううっ」

チビッコロの魔閃光!悟空に60のダメージ!

悟空「ひえーさすがだなぁチビッコロお。けっこういてえぞ」

悟飯「こっちはもうhp三分の一きってるのに、父さんはまだ半分もいってない……っ」

チビッコロ「やはり敵に回すと厄介だな」

悟空「こねえのか?オラからいくぞ!チビッコロお、本気でこいよ!」

チビッコロ「望むところだ!」バッ

悟空の体当たり!
チビッコロの頭突き!
悟空の殴る!
チビッコロの蹴る!

悟飯「肉弾戦で空中戦か!そんな技ないのに!」

サカキ「ほほう。これは面白いな」

チビッコロ「く……!リーチが足りん……!」

悟空「そのカッコでもつええなあチビッコロ!オラこんなに楽しいの久々だぞ!」

チビッコロ「なめやがって……っ」


悟空「ハアアア!」ボンッ

チビッコロ「ぐああー!」

悟飯「まずいっチビッコロさんが死ぬ!」

チビッコロ「……っちくしょう!(このままじゃ……っ)」

ピカチュウ「ピカア!おいマスター!ワイを出すんや!チビッコロちゃんがピンチやで!」

悟飯「え!?ピカチュウ!?」

ピカチュウ「バトンタッチやチビッコロちゃん!後はダーリンがなんとかしたる!」

チビッコロ「ネっネズミ……!?なっ」

ヒュンッポンッ

ポン!

ピカチュウ「変な黄色いの!ワイが相手や!」

悟空「何だおめえ?まあいい!オラつええヤツは好きだぞ!」

ピカチュウ「ピカピカアアア!!」ゴゴゴッ

ピカチュウのかみなり!

ドオオンッ

悟空「うおおおーーー!?」

悟空に200のダメージ!効果はばつぐんだ!

悟空「ぐあ……っマ、マジかあ……っ?」

悟空は倒れた!

悟飯「え、え……?……!そうか!飛べるってことは、父さんも飛行タイプか!」





悟飯「………はああ……」

チビッコロ「……」

悟飯「どうしよう、まさか父さんがポケモンになってたなんて……しかも敵役とか……」

チビッコロ「……(俺のことは普通にポケモン扱いしておいて……)」

悟飯「……母さんになんて説明しよう……」

ピカチュウ「マスターえらいふさぎ込んどんなー。まあ自分の親父さんがポケモンとか、そりゃあへこむわな。しかもサカキのポケモンやし」

チビッコロ「……アレの父親は悪いヤツじゃないんだがな。今回は好奇心が勝ってしまったんだろう……」

ピカチュウ「そうなんか。まあ、人間がポケモンになってまうとかいう前例は、無きにしもあらずやからな。……チビッコロちゃん、マスターなぐさめたりーや、あんさん達は深い仲なんやろ?チビッコロちゃんにしかでけへんで」

チビッコロ「電気ネズミ……」

ピカチュウ「やけど身体で慰める~いうアダルト展開はなしやぞ?チビッコロちゃんはワイと卵作るんやからな」

チビッコロ「一瞬でもお前の戯れ事に耳を貸してしまった俺の時間を返せ」

悟飯「……うう……」

チビッコロ「ごはん」

悟飯「チビッコロさん……?」

チビッコロ「俺を進化させろ。ちゃんとお前の父親を連れ戻してやる。約束だ」

悟飯「チビッコロさん……!」

悟飯「嫌です!」

チビッコロ「だろう。何い!?」

悟飯「チビッコロさんから進化はさせたくありません!でも父さんは連れ戻します!」

チビッコロ「このままでどうするんだ馬鹿モノ!今の状態では勝てんぞ!見ただろ!」


悟飯「ぶっちゃけ、次に会う父さんはもっと強くなっている筈です。もしかしたら、電撃に耐性をつけてくるかもしれない……」


チビッコロ「だから俺を進化させろと」

悟飯「チビッコロさんとピカチュウだけじゃこの先きつい可能性の方が高い。よし、新しい仲間を捕まえよう!」




ピカチュウ「ピッカアアア!!」10万ボルト!

チビッコロ「魔閃光ー!」ビッ

悟飯「よし!ハイパーボール!」

ググッググッググクッ……

ピタッ

悟飯「やった!捕まえたぞ!」

フリーザ「ホホホ、捕まってしまいましたか、仕方ないですね、仲間になりましょうか」

チビッコロ「きさま正気か悟飯……」

フリーザ「おや、あなたはいつぞやのナメック星人ではないですか。私がまだレベル10とはいえ、あなたに追い込まれてしまうとは……まだまだ修業が足りませんでしたね」

ピカチュウ「ピカピー(なんや、また知り合いかいな。)」

チビッコロ「知り合いなど……こいつは俺の故郷や同族を壊滅させた仇だ……」

ピカチュウ「なあにいい!?そいつは許されへん……!」

フリーザ「とはいえこうして仲間になってしまいましたからねえ。これからは協力してマスターを一流のポケモンマスターにしてさしあげる義務があるのですよ。いがみ合いをしている場合ではありませんね」

チビッコロ「きさま……」

ピカチュウ「なんや、やけに話しが分かるやっちゃな。おいフリーザ、ワレ、チビッコロちゃんはワイのもんやからな。手出ししたら許せへんぞ」

チビッコロ「おい」

フリーザ「ホホホ、私はそんな悪趣味じゃありませんので」


悟飯「フリーザ。父さんがロケット団団長サカキの手下ポケモンになってるんだ。まず、父さんが家に帰るのを手伝って欲しい」

フリーザ「いいでしょう。協力しますよ」

チビッコロ「悟飯!俺は嫌だぞ!」

悟飯「でもチビッコロさん、父さんは必ずレベルアップしていますよ。味方は増やしておくに越したことはないです」

チビッコロ「だからといって何故こいつなんだ!」

悟飯「そりゃフリーザは種族値も高いし、何よりたまたま見付けたので」

チビッコロ「は!?」

悟飯「たまたまです」

ピカチュウ「ピカピカー、ピカチュ(チビッコロちゃんに興味ないなら、ワイは何でもかまへんでー)」

チビッコロ「(ダメだこいつら)」




フリーザ「デスボール」

フリーザの攻撃!敵のドードリオは倒れた!

フリーザはレベル45になった!

……おや?フリーザの様子が……

デーデーデ、デデデデッデデン!

おめでとう!フリーザは最終形態に進化した!

フリーザ「ボクの攻撃値は53万だよ」

チビッコロ「ごはあああん!なぜだ!何故フリーザは進化させるんだ!?」

悟飯「あいててて!仕方ないでしょチビッコロさん!フリーザはこの形態が一番マシなんですもん!」

ピカチュウ「まあ確かに今までで一番スッキリしとるわな」

チビッコロ「俺だって最後が一番マシだああ!進化させろ!進化!」

悟飯「えー嫌です」

チビッコロ「悟飯!!」

ピカチュウ「ワイはどんななってもチビッコロちゃんが一番やで」

チビッコロ「うおおおおー!」ジタバタジタバタ

フリーザ「全く、チビッコロは本当にお子様だねぇ」

フリーザ「ソニックボム!」ボカアアンッ

悟飯「凄いよフリーザ!もう向かうところ敵なしだよ!」

フリーザ「フフフ、当たり前だろマスター。ボクはフリーザ様だぞ」

チビッコロ「……俺にバトルが回ってこない……」

ピカチュウ「わいも暇やわー。せやから、な?ワイとええことしようって、な?だあいじょうぶ、何もイヤな事あらへんで?チビッコロちゃんは目ぇ瞑ってるだけでええから」

悟飯「いけピカチュウ!10万ボルト!」

ピカチュウ「ピーカアアアア!!」ブブブブブッ

悟飯「勝った!」

チビッコロ「……」



悟飯「チビッコロさん、どうしたんですか具合でも悪いんですか?」

チビッコロ「……」

悟飯「チビッコロさん?」

チビッコロ「うるさい触るなっ人間風情が!」

悟飯「チビッコロさん!?」

チビッコロ「なんだそのふざけた名は!?俺はピッコロ、ピッコロ大魔王の生まれ変わりだ!」

悟飯「え!?」

チビッコロ「俺は父の仇、ソンゴクウを殺すために生まれてきたんだ……そうだ、俺はソンゴクウを倒すために……!」

悟飯「チビ……いやピッコロさん!どうしたんですか!それは前のピッコロさんで……っ」

チビッコロ「第一お前は誰だ!?まさかソンゴクウじゃ……は……!?」

チビッコロ「俺は……俺は……?」

悟飯「そんな、ピッコロさん……!?え、僕のこと、忘れて……?!」

チビッコロ「……いやお前は悟飯だ、忘れていない、覚えている、知っている……」

悟飯「あ、で、ですよね。やだなあ、僕びっくりしちゃいましたよー」

チビッコロ「ああ……すまないな悟飯……少し休ませてくれないか……」


悟飯「は、はい……」

チビッコロ「悪いな……」

ピカチュウ「ピカア……」

フリーザ「もっと強くなって宇宙征服だ。僕達の種族は宇宙最強だからね」


チビッコロ「(おかしい……頭が混乱している。俺はここでこんな奴らと何をしている?何で一緒にいる?俺はソンゴクウを殺すために……)」

チビッコロ「(いや違う、俺はサイヤ人を倒すために孫の息子、悟飯を鍛えて、その後に故郷を滅ぼしたフリーザと戦い、今はネイルや神と融合して……)」

チビッコロ「(神?何故魔族の俺が神と……!いや俺はナメック星人だったんだ、それで元は一つであった神と融合したんだ……)」

チビッコロ「(そして今は何故かわからないがポケモンとやらになり、悟飯のために孫悟空を倒して、あいつを家に帰らせなければ……)」

チビッコロ「(……やはりソンゴクウは敵じゃないか。俺はソンゴクウを倒すために……いや違う、だから……)」


ピカチュウ「なんやチビッコロちゃん、眠れへんのか」

チビッコロ「!?で、電気ネズミか……」

ピカチュウ「チビッコロちゃんなんや悩み事か?話してみい、ワイでよければ話ぐらいきくで?」

チビッコロ「ふん、誰がきさまなんぞに……」

ピカチュウ「ま、ええけど。」コテン

チビッコロ「何で隣にいるんだ、どっかにいけ」

ピカチュウ「ワイらのマスター、基本的にポケモン出しっぱなんやもん。せっかくやからチビッコロちゃんの隣におりたいわ」

チビッコロ「……ふん」

ピカチュウ「……」

チビッコロ「……」

チビッコロ「……記憶が混乱しているんだ……」

ピカチュウ「記憶?」

チビッコロ「俺は悟飯の親父、あの悟空という存在を殺すために生まれた。前身である父の仇を打つために……」

ピカチュウ「そらけったいな話やなあ」

チビッコロ「しかし今は違う、悟空達とは今は、仲間といっていい間柄になっているのは事実だ。……なのに……」

チビッコロ「今は、わからなくなってしまうことがあるんだ。成長してからの記憶が薄れて、幼い頃の記憶……いや、生まれた頃の思いがやたらに思考を支配していく。俺は、俺は……」

ピカチュウ「チビッコロちゃん……」

チビッコロ「俺は何なんだ。俺は、ピッコロ……俺は、ポケモンじゃない。悟飯を鍛えて、あいつらと一緒に戦って……でも……このままじゃ、いつか総てを忘れてしまいそうだ……俺は……」

ピカチュウ「大丈夫や」

チビッコロ「何……?」

ピカチュウ「ワイはチビッコロちゃんが本当はポケモンやないのも知ってる。でもかまへん。ワイのチビッコロちゃんはチビッコロちゃんや、何でも関係ない」

チビッコロ「お前な……人の話しを聞いてたか?」

ピカチュウ「つまり、あの悟空いう奴を倒したいんやろ?何だって協力したるがな。やから、ワイの事は忘れさせへんぞ」


チビッコロ「ふん、勝手にしろ。俺が昔の記憶しかなくなったら、どうせお前も倒すだろうがな」

ピカチュウ「嘗めたらあかんぞ。ワイは愛に生きる男やで。チビッコロちゃんにワイの卵産んでもらうまでは意地でも死なんわ」

チビッコロ「……お前は本当に変態なんだな……」

ピカチュウ「やろやろ。こんぐらいインパクト強いと忘れられへんやろ」

チビッコロ「……まあな。お前以上の頭のおかしい奴など、俺の記憶の中にはいないしな」

ピカチュウ「ピカ♪」



チビッコロ「悟飯、話しがある」

悟飯「チビッコロさん……?」

チビッコロ「幼体になっちまったせいだと思うがな、俺は今、成長してからの記憶が段々薄れている。……お前も薄々は勘付いているだろ」

悟飯「……」

チビッコロ「今のままでいけば、俺の総てが振り出しに戻るのは時間の問題だ。」


チビッコロ「お前がそれでいいというなら、好きにしたらいい。俺はもう何も言わん」

悟飯「…………」

ピカチュウ「ピッカア」

悟飯「……」

ピカチュウ「マスター、チビッコロちゃんちゃんと進化させたらなあかんで。」

悟飯「……ハハハ、ピカチュウ、やっと僕の前で話す気になったんだね」

ピカチュウ「なんや、驚かんのかいな。つまらんわー」

悟飯「だってたまに喋ってただろー。……僕もね、チビッコロさんちゃんと進化させなきゃだめだって、分かってはいるんだ……」

ピカチュウ「せやったら」

悟飯「……でも、チビッコロさんが進化したら、ショタッコロさんになるんだ……!」

悟飯「ショタッコロさんていうくらいだから、いわば少年くらいの体つきのピッコロさんになるわけじゃないか……!?」

ピカチュウ「せ、せやろな」


悟飯「つまり幼さが大半を占めるなかで、かつちょっと大人の階段を上り始めたような線の細い、でも子供よりもしっかりとした造りの身体のピッコロさんになっちゃうわけだよ?」

悟飯「そんなピッコロさんを前にして、僕は理性を保っていられる自信がないんだ……!とんでもない事をしてしまいそうでっ」

ピカチュウ「なんやて!?まさかマスターもチビッコロちゃんに卵産んで貰うきぃか!?」

悟飯「えっ」

ピカチュウ「あっ」

悟飯「マスター“も”……?え、ピカチュウ……?」

ピカチュウ「バレてしもうたら仕方ない!そうやマスター、宣戦布告や!チビッコロちゃんに卵を産んで貰うのはこのワイや!あんさんじゃあらへん!」

悟飯「ななななっ何だとたかが鼠がああー!ピッコロさんに卵を産んでもらうのは……いや!あんなことやそんなことをしていのは僕だけだ!」


ピカチュウ「やったってもええぞお!チビッコロちゃんは渡さへん!雌を守って戦うのは雄の勤めや!」

悟飯「僕の台詞だ!本気でいくよピカチュウ……ピッコロさんは渡さない!はああ!」ドッ

ピカチュウ「いきなりスーパーサイヤ人とは、気合い入ってんなあ……負けへんで!10万ボルトオオオ!!」

悟飯「カメハメ波あああ!!」

フリーザ「何をやってるんだアイツら……馬鹿なのか?」

チビッコロ「限りなく馬鹿だな……」





ピカチュウ「はー、はー……く、さすが強いなあマスター……」

悟飯「ピカチュウこそ……レベル上げしちゃったのが裏目に出たよ、ハハハ……」

ピカチュウ「引き分けやなあ……まあ、チビッコロちゃんを争うライバルや、これくらい強くないと面白みがないわな」


悟飯「ピカチュウ……そうだね。」

ピカチュウ「ピカピー♪」

負けないよピカチュウ。これからは仲間兼ライバルだね……!

望むところや……!

ガシッ(握手)

チビッコロ「何なんだこのノリは……」

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