ハンジ「フラグマスターエレン」(88)

色々とおかしいところがありますが、ファンタジーと思って許して下さい

ハンジ「いやーごめんね、突然呼び出して」


エレン「いえ……。それよりハンジさん、何で俺呼ばれたんですか?」


ハンジ「……エレン。君に忠告……、いや。宣告しなきゃいけないことがあるんだ」


エレン「宣告?」


ハンジ「……」



ハンジ「君は、このまま何も手を打たなければ、三日後、確実に死亡する」



エレン「……は?」


エレン「ど、どういうことですか!!三日後って……!俺はまだ……!!」


ハンジ「落ち着いてエレン!」

エレン「!」


ハンジ「君を死なせない為に、今日ここに呼びだしたんだよ。だから、落ち着いて聞いて」


エレン「……、すいません……」



エレン「……それで、どうすれば俺は助かるんですか?」


ハンジ「……簡単に言うと、君の周りに立とうとしているフラグを、君自身の手でどうにかしてほしいんだ」


エレン「フラグ……、ですか?」


ハンジ「その通り」



ハンジ「君はタイムリミットの三日以内に、自分一人の力で、なにより自分の意思で、いくつものフラグを相手に決着をつけなくちゃならない」


ハンジ「きっと、辛く厳しい戦いになるだろう」


ハンジ「……けど、君は人類反撃のカギ、人類の希望とも言い換えて良いね。……そんな存在をこんな事で失う訳にはいかないんだよ」


ハンジ「……やれるね?」


エレン「……勿論です」


エレン「俺には他にやらなくちゃいけないことがあるから」


エレン「巨人を駆逐して、外の世界を探検したいから……!」


エレン「こんな所で死んでる余裕はないんです!!」


ハンジ「……うん、良い返事だね」


エレン「では、早速ですが自分はこれで失礼します!!」ダッ!  


バタン!


ハンジ「あ、ちょ、待っ!話はまだ、ちょ、待ってー!」





――――――


エレン(……勢いで飛び出しちまったけど、具体的に何をすればいいんだ?)


エレン(そもそも、何だフラグって)


エレン(……空気読まずに聞いときゃよかったな)


ハンジ「おーいエレン!!」ダダダッ


エレン「!」

フラグって死亡フラグかよww


エレン「ハンジさん!」


ハンジ「いやー焦った焦った。話最後まで聞かずにいきなり飛び出しちゃうんだもん」

エレン「す、すいません」


ハンジ「まぁいいや。で、はいコレ」スッ

エレン「これは……、眼鏡、ですか?」


ハンジ「そ。勿論、ただの眼鏡じゃないけどね」


エレン「と、言いますと」


ハンジ「yes!よくぞ聞いてくれた!これは何を隠そうこのハンジ分隊長自ら五年の月日をかけて開発した!」


エレン(何やってんだよ分隊長)


ハンジ「名付けて!ウインドウ可視化眼鏡!!!」


エレン(何やってんだよ調査兵団)


エレン「とりあえず掛けてみましたけど、これで一体何をするんですか?」スチャ


ハンジ「まぁまぁ、使い時が来れば自ずと分かるよ!」


エレン「はぁ……」


ガサッ


ハンジ「!、っと。噂をすれば、早速眼鏡の出番が来たみたいだ!」


エレン(!! フラグの野郎、もう来やがったのか!!)


ハンジ「じゃ、私は手を貸せないけど頑張ってね!」ダッ


エレン「ちょ、ハンジ分隊ちょ……!」


エレン(……行っちまった。加勢はしてくれないのか……)


エレン(……。いや、俺は巨人を一匹残らず駆逐するって決めたんだ!フラグごとき一人で倒せなくてどうする!?)


エレン(いや待てそういや結局フラグって何なんだ!?畜生!分からん!!つーか逃げ足速ぇなハンジさん!!)


エレン(もういい!フラグが何かは分からんが!とにかく負ける訳にはいかねぇ!!)ダダダダダッ


エレン「うおおおおおおおおお覚悟フラグぅううううううう!!!!」バッ


クリスタ「きゃっ!え、エレン……?」ビクッ


エレン「……、く、クリスタ?」

クリスタ「もう、びっくりしたよ。いきなり奇声を上げながらこっちに向かってくるからサシャか何かかと思っちゃったじゃない」


エレン「わ、悪い」


クリスタ「って、あれ?どうしたの?その眼鏡」


エレン「ああ、これか。ちょっと色々あって掛けてなきゃ駄目なんだ」


クリスタ「そうなんだ。……め、眼鏡を掛けてるエレンも、とっても素敵だよ!」チラッ


ピコーン!     パッ

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|                        |
| ニア 1「そうか?あまり気に入ってないんだけどな」|
|                         |
|   2「きっとクリスタにも似合うよ」       |
| |
|  3「それにしても、今日は冷えるな」      |    
|_________________________________________________|


エレン「!?」ビクッ


エレン(な、何だこりゃ!?)

エレン(何かこう……、選択肢的なものが突然浮かび上がってきた!?)

クリスタ「? どうしたの?エレン」

エレン「あ、ああ、悪い。何でもないんだ」

エレン(クリスタには見えてないのか……)


エレン(……これは、どれか選べってことだよな……)

エレン(さっき全力疾走したから別に寒くねえし)

エレン(かといってハンジさんから借りた眼鏡貶すわけにもいかねえし……)

エレン(消去法でいくと……、2番か)
    
        ピローン!
 
___________________________________________________
|                         |
|  1「そうか?あまり気に入ってないんだけどな」 |
|                         |
| ニア 2「きっとクリスタにも似合うよ」      |
| |
|  3「それにしても、今日は冷えるな」      | 
|________________________________________________ |



エレン「きっとクリスタにも似合うよ」


クリスタ「えっ?で、でも眼鏡なんて掛けたことないし……」


エレン「大丈夫だって。クリスタはもともと可愛いし、絶対似合うだろ。ほれ」スッ


クリスタ「……!!」スチャ


クリスタ(え、エレン手ずから眼鏡、掛けてくれた……!)


クリスタ(それに聞き間違いじゃなかったら、今、私のこと可愛いって言ってくれた……!?)


クリスタ(これはちょっとだけ期待……、してもいいのかな……?)

エレン「おー、似合う似合う。これならどんな男もイチコロだな!」


クリスタ「ほ、ホントに……?」


エレン「嘘ついてどうすんだよ。本当に決まってんだろ」


クリスタ「……、どんな人もイチコロ……、なんだよね?」


エレン「おう。もう即死だろうぜ」


クリスタ「……エレンは?」


エレン「?」


クリスタ「エレンは、どう思う?」



      ピコーン!     パッ
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|                         |
| ニア 1「俺は!死なん!!」            |
|                          |
|   2「即死だな」                |
| |

|  3「どうも思わない」              |  
|__________________________________________________________|


エレン(!! またか!)


エレン(考えろ、俺!)


エレン(……死にたくないし、取り敢えず2番は論外として)


エレン(さっき褒めたばっかだし、3番も無いな)


エレン(となると……、1番か)


エレン(……ああ、そうだ!俺は……!!)


      ピローン!     
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|                          |
| ニア 1「俺は!死なん!!」            |
|                          |
|   2「即死だな」                |
| |

|  3「どうも思わない」             |  
|__________________________________________________________|


エレン「俺は!死なん!!」


クリスタ「!!」ビクッ!



エレン「たとえ全人類が死に絶えようとも!俺だけは生き残ってみせる!」

クリスタ「そ、そっか。……あーびっくりした」


クリスタ「……やっぱり、脈、無いのかなぁ」ボソッ

エレン「え、脈?あるに決まってんだろ」


クリスタ(!? き、聞こえちゃった!)


クリスタ「……、…………」


クリスタ「……その言葉、信じていいんだよね?」


エレン「当たり前だろ!」


クリスタ「…………。良かったぁ……」


エレン(俺、ゾンビかなんかと思われてんのかな。いや確かにちょっと巨人だけど)

クリスタ「…………うん」



クリスタ「……。ふふ、嬉しいなぁ……」ドドドドドド


  __
  | /   ピロリーン!
  |/ ミ
  |
  |           


            ※フラグです



エレン「!?」ビクッ!

エレン(つ、遂に出たなフラグ野郎……!)


エレン(つーかこれがフラグか……。初めて見た。何だこれ、旗?)



エレン(……、ああ、フラグってアレか。砂場に立ててダッシュで奪い合うアレか)※フラッグです
             
            

エレン(……でも、こんな旗が俺を殺すのか?)



エレン(やっぱりよく分からん。アルミンに相談出来りゃなぁ……。ハンジさんは『自分一人の力で』って言ってたし……)


エレン「……、あ-、掛けといて何だけど、その眼鏡明日も要るから返してくれ」

クリスタ「あ、うん。はいどうぞ」スッ

エレン「サンキュ」スチャ


エレン「っと、そろそろ就寝時間だ。じゃ、また明日な!」

クリスタ「うん!また明日!」

________________________________


宿舎

エレン(……さて、何をすればいいか、大分わかってきたな……)


エレン(正しい選択肢を選んで、フラグを立てる!!)


エレン(生き残るためには、それしかない……!……多分!!)

アルミン「どうしたの?エレン。考え事?」


エレン「お、おう。……、いや!何でもないんだ」


アルミン「……、そっか。何か困ったことがあったらいつでも相談してよ」



アルミン(変な事が起こる前に)



エレン「あ、アルミン……」ジーン


エレン「俺は……、俺は、絶対に死なないからな!!」


アルミン「え?う、うん。死なないでね」


アルミン(何故だろう妙な罪悪感が)

フラグを立てるなw


一方その頃

ハンジ(本気でビビってたエレンには申し訳ないけど、こうでもしないといつまでたっても修羅場は続くからね)


ハンジ(まぁ、あの子の生への執着は並みのものじゃないし、なんとかなるよね)


ハンジ(ただ一つ気がかりなのは、あの鈍感さ)


ハンジ(……無事にフラグ回避できたかなぁ)


ハンジ(妙なフラグたてて刺されたりしてなきゃ良いけど)


ハンジ(…………)



ハンジ(あー早く巨人のエレンに実験してぇえええええええ!!)


ミカサ「エレンは、私と組むべき」ゴゴゴゴゴ


アニ「……悪いけど、譲る気はないから」ゴゴゴゴゴ


クリスタ「ねえ、何の話をしているの?私も混ぜてほしいなぁ」ゴゴゴゴゴ




アルミン「い、胃が……!胃がぁ……!!」キリキリキリキリ


ライナー「大丈夫かアルミン?」


アルミン「僕の胃壁を5年前のウォール・マリアに置き換えると分かりやすいよ……」


ライナー「色々すまなかった」


アルミン(……けど、どういうことだ?)


アルミン(いつも遠目から見るに留めていたクリスタが、あのエレン争奪戦に参戦している……?)


アルミン(ただ単純に心境が変わっただけか、それとも……)



アルミン(うう、考えるだけで胃粘膜が減っていく……)



エレン「大丈夫か?アルミン。顔色悪いぞ」


アルミン「……。いや、大丈夫だよ……」



アルミン(何故気づかぬ)


アニ「何なら、先にあんた達と組んでやってもいいよ。決着をつけた後にゆっくりあいつと組むから」ズゴゴゴゴ


ミカサ「……、舐められたもの……」ドズゴゴゴゴゴ



クリスタ「…………」


クリスタ(……、力技じゃ、この二人には絶対に勝てない……)


クリスタ「……ねぇ二人とも、もっと簡単で手軽な方法があるじゃない」


アニ「?」


ミカサ「?」


クリスタ「本人に聞くんだよ。誰と組みたいか」



アルミン(むしろそれが当然だと思う)


ミカサ「……、なるほど。妙案」


アニ「……確かに、それが一番てっとり早いかもね」


クリスタ「でしょ?……、おーい、エレン!」


エレン「ん、呼んだか?」スタスタ




ライナー(何の迷いもなく修羅場の渦中に飛び込んだ……、だと……)


ライナー(本物の勇者か、本物の馬鹿か……)


コニー(後者だろ)


ライナー(こいつ直接脳内に……)


エレン「で、何の用だ?」


ミカサ「今日の訓練は、誰と組むの?」ゴゴゴゴ


アニ「…………」ゴゴゴゴゴ


クリスタ「遠慮せずに教えてほしいなぁ」ゴゴゴゴゴゴ


エレン「そうだなぁ、今日は……」


      ピコーン!     パッ
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|                         |
| ニア 1.ミカサ                  |
|                         |

|   2.アニ                    |
| |
|  3.クリスタ                  |  
|_________________________________________________|


エレン「!! 出たな……!」



エレン「……。けど、これはあんま悩まないな……」


 
     ピローン!     
___________________________________________________ 

|                         |
| 1.ミカサ                   |
|                         |

|  ニア 2.アニ                   |
| |
|  3.クリスタ                  |
|_________________________________________________|


エレン「アニ、一緒組もうぜ」



ミカサ「!!!!」ガンッ!


クリスタ「!!!!」ガーン!


アニ「…………!」


ミカサ「何故……?何故なのエレン……」ズモモモモモモ


クリスタ「……、何でアニに決めたのか、納得する理由が聞きたいなぁ……」ズモモモモモ




コニー(怖ぇ!奇行種が泣いて許しを乞うレベルで怖ぇ!!)


アルミン(あの一角だけ心なしかどす暗い)




エレン「取り敢えず、ミカサ。お前と組んだら、お前手加減してくるじゃねえか」


ミカサ「エレンに怪我させないためには当然のこと。……。それなのにこの女狐は……」ドドドドドドド


エレン「あのなぁ!それじゃ意味ないだろ!」ペシッ


ミカサ「う……」


エレン「俺は強くならなきゃいけないんだ!怪我が怖くて訓練が出来るか!」


ミカサ「……。それは、私が悪かった……。じゃあ手加減しないから私と組んd」


エレン「それはそれでやだよ。死ぬし」


ミカサ「…………」ズーン


クリスタ(ちょっとだけ可哀想)


エレン「で、クリスタとも組めないな、俺」


クリスタ「!!!」ガーン!

クリスタ「ど、どうして……?」フルフル


エレン「いや。俺、あんまり手加減とか出来ないからさ。怪我させちゃうだろ?」


クリスタ「……!え、エレン……!!」


ミカサ(エレンは誰にでも優しい……。勘違いしないで)


クリスタ(こいつ直接脳内に……)


エレン「という訳で、アニ。組もうぜ」


アニ「……分かってると思うけど、本当に一切手加減はしないよ」ソワソワ




ライナー「傍から見ても分かりやすいくらい嬉しそうだな」ヒソヒソ


コニー「所謂恋する乙女の眼ってやつだな!」ヒソヒソ


アルミン「恋する乙女も三人寄れば修羅と化すけどね」ヒソヒソ

流石、狩人って字を名前に入れているだけある



アニ「……、最初の方は蹴られるのが嫌だからって遠慮してたくせに」

エレン「ぐっ、それは言うなよ!」


アニ「はいはい」


アニ「……。じゃ、やろうか」スッ


エレン「おう、望むところだ!」スッ!



数十分後


アニ「他愛ない……」


エレン「」チーン


エレン「くっそう……、思えば昔から喧嘩はあまり得意じゃなかったし、俺、実は体術向いてないのかな……」

アニ「!」


アニ「……。最初の方に比べれば、格段に良くなってると思うよ」

エレン「! 本当か!?」

アニ「……私がお世辞を言うと思う?」

エレン「……ありがとう、やっぱお前優しい奴だな!」


アニ「!!」


アニ「別に……」プイッ



ライナー(照れてる照れてる)


アルミン(本当に何でエレンは気付かないんだろう。頭に白アリでも巣食ってるのかな)


エレン「あ、そうだ。眼鏡掛けなきゃ」スチャ


アニ「……?あんた、そんなに視力悪かったっけ?」


エレン「いや。悪かないけど、ちょっと色々あって掛けてなきゃだめなんだ」


アニ「ふーん……。まぁいいや」





ライナー「……なぁアルミン。エレンはいつも眼鏡なんてしていたか?」ヒソヒソ


アルミン「いや、僕も初めて見たよ。頭の白アリが眼球まで浸食したのかな?」ヒソヒソ


ライナー「……結構ひどいよなお前も」ヒソヒソ


アニ「……。ねぇ、エレン」


エレン「? 何だ?」


アニ「…………。その、」


アニ「……あんたさえよければ、また稽古つけてやってもいいけど」チラッ


      ピコーン!     パッ
_____________________________________________________________ 

|                         |
| ニア 1.痛いのは嫌だから遠慮する          |
|                          |
|   2.お言葉に甘える               |
| |

|  3.ついでに夜のお稽古もお願いする        |  
|___________________________________________________________|



エレン(! ……。もう驚かねぇぞ……)



エレン(考えろ!エレン・イェーガー!)


エレン(1番……。確かに、痛いのは嫌だ……。けど、強くならなきゃいけないって言ったのは、他ならない自分じゃねぇか!)


エレン(ここは2番……、だな)


エレン(3番は……、いいや。夜中まで訓練したくねぇ。つーか何でわざわざ“お”が付いてんだ?)


エレン(……まぁいいか。どうでも)


     ピローン!     
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|                         |
|  1.痛いのは嫌だから遠慮する           |
|                          |
|  ニア 2.お言葉に甘える              |
| |

|  3.ついでに夜のお稽古もお願いする       |  
|___________________________________________________________________|



エレン「じゃあ、お言葉に甘えて」


アニ「…………!!」グッ


エレン「見てろよ!その内ぎゃふんと言わせてやるからな!」 


アニ「…………」ブルブル 





ライナー「お、勝利の喜びを噛みしめてる」ヒソヒソ


アルミン「あれだけ勇気を振り絞って聞いたんだ。よっぽど嬉しかったんだろうね」ヒソヒソ


ジャン「いい加減訓練しろよお前ら」


エレン「いやー、でも悪いな。色々世話になって」

アニ「……。別に。気にしなくていいよ」

エレン「気にするなっつってもなぁ……」


アニ「……。そんなに気にするなら、私のお願い、一つ聞いてくれる?」


エレン「お?おう。俺に出来る範囲なら何でもいいぞ」
  

アニ「!?」バッ

ミカサ「!?」バッ

クリスタ「!?」バッ

アルミン「!?」バッ

ライナー「!?」バッ


コニー(うわ皆一斉に振り向いた怖っ!)


アニ「……本当に何でもいいんだね?」


エレン「おう、遠慮なんかすんなって!」


アニ「なら、私のお願いはただ一つ」



アニ「……私と一緒に、私の故郷まで来てほしい」


     ピコーン!     パッ
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|                         |
| ニア 1「お安い御用だ」              |
|                          |
|   2「何か嫌な予感がするから、それ以外なら」  |
| |

|  3「なるほど、婿養子か!!」         |  
|______________________________________________________________________|


エレン「……多分、ここが正念場……!」



エレン(遠慮するなと行った手前、1番を選びたいのはやまやまだ)

エレン(けど……)チラッ


クリスタ「…………」オオオオオオ

ベルトルト(女神から瘴気があふれ出ている……)



ライナー(いけアニ!そこだ、決めろ!落とせ!!)

ミカサ「噴!!!」ドゴッ

ライナー「ガハァッ!!!」


ベルトルト「ライナー!ライナァアアアア!!」


ミカサ「チッ、女狐が……」ギリィ…!



エレン(なんとなく嫌な予感がするんだよなぁ……。何でだろう)


エレン(……ん?)

エレン(アルミンが口パクで何か言ってるな。……凄い必死な形相で)


エレン(ヤ、メ、ト、ケ、……)


エレン(アルミンがそういうなら、多分そっちの方がいいんだろうけど……)


エレン(……他人の力は借りちゃ駄目って言われたしな……)

     ピローン!     
___________________________________________________ 

|                         |
|  ニア 1「お安い御用だ」            |
|                         |

|   2「何か嫌な予感がするから、それ以外なら」 |
| |
|  3「なるほど、婿養子か!!」         |  
|_________________________________________________|


エレン「お安い御用だ」

アニ「!!」


ミカサ「…………!!」ガンッ!


クリスタ「エレン……!!」ガンッ!


アルミン(まずい、このままじゃ流血沙汰に……!!)



アニ「…………」スタスタ


ライナー「痛ててて……。お?おお!でかしたアニ!……どうした?何でこっち来ながら拳握り締め、えっ、ちょっと待てその構えはヤバいn」


アニ「破ッ!!!!」ドグシャァ!!

ライナー「ガハァッ!!!」

ベルトルト「ライナー!ライナァアアアア!!」


アルミン(まず意外な方向から一人犠牲に……。ううっ、ライナー……)

コニー(惜しい奴をなくした……)

ジャン(随分と激しい照れ隠しだな……)

あっ


エレン「あ、アニ!」


アニ「……何?」


エレン「えーと、行くのは勿論いいけど、今は、俺にはやる事があるから無理だ。……すまん」


アニ「……いいよ、待つから。それに、いきなり言った私も悪かった」


エレン「……悪い」シュン





ミカサ「しょげるエレンが可愛くて私の中の悪しきものが浄化されていく」

クリスタ「奇遇だね。私もだよ」


アルミン(……この様子だといつか本当にエレン教でも作りかねないな)

うおおおおおお!!


アニ「……………」


アニ「故郷に、帰れる……」


アニ「エレンと、エレンと一緒に……」


アニ「……………」ドドドドドド




  __
  | /   ピロリーン!
  |/ ミ
  |
  |           


            ※誰が何と言おうがフラグです


エレン(! フラグが立った!!)

(ノ∀`)


エレン(ってことは、さっきの選択が正しかったってことか)


エレン(……ハンジさんは、確か“いくつもの”フラグを、って言っていた)

エレン(なら、フラグはまだまだ残っているはず……!)


エレン(……、待ってろよ、フラグ……。残らず立てつくしてやる!!)


一方その頃

ハンジ「エレン大丈夫かなぁ」

ハンジ「そろそろフラグの二、三本へし折った頃かな?」


ハンジ「うー。心配だけど、こればっかりは手助け出来ないしなぁ……」


ハンジ「馬に蹴られて死にたくないもんね」


ハンジ「…………」



ハンジ「今なら巨人化したエレンでエロ同人五冊は描ける気がする……」ボソッ


―――それからのエレンの活躍は、目覚ましいものであった……。


時には正攻法で、


エレン「俺は!お前と一緒に居たいんだ!!」

ユミル「!? ば、バッカじゃねぇの!?わ、私にはクリスタがっ……!!」   ピロリーン!



そして時には回りくどく、


エレン「ペトラさんって、生後三か月のゴールデンレトリバーみたいですよね!」

ペトラ「や、やだエレンったら……!もうっ、大人をからかわないで!!///」 ピロリーン!



奔走すること丸一日。

気付けば、彼の周りにはフラグが林のように立っていた……。


エレン(……ふう。今日は走り回ったせいで大分疲れたな)


エレン(まぁ、これだけフラグ立てれば取り敢えずは安泰だろ)


エレン(明日、か……。)


エレン(生き延びてやる!絶対に……!!)

エレン(…………)



エレン(? あそこにいるのは、リヴァイ兵長?)


エレン(取り敢えず、挨拶した方が……)


  ピコーン!     パッ
___________________________________________________ 
|                         |
| ニア 1「おいチビ!」              |
|                         |
|   2「よおチビ!」               |
| |
|  3「なあチビ!」               |  
|_________________________________________________|


エレン(何でだよ!!)ガーン!!



エレン(いやいやおかしいだろ!!こんなん言ってみろ、明日を待たず死ぬぞ俺!!)


エレン(幸いにも兵長はまだこっちに気付いていない)


エレン(今なら逃げれる……!!)


エレン(……。…………)


エレン(……逃げるのか、俺は?)


エレン(……そうだ、この世界は残酷だ。けど)


エレン(諦めからは、何も生まれない……)


エレン(戦わなくちゃ、勝てない!!)


 ピローン!    
___________________________________________________ 
|                         |
| ニア 1「おいチビ!」              |
|                         |
|   2「よおチビ!」               |
| |
|  3「なあチビ!」               |  
|_________________________________________________|


エレン「おいチビ!」


リヴァイ「あ゛ぁ?」ブチッ



リヴァイ「……エレンよ。幸いにも俺は最近耳が遠くてなぁ……。悪いがもう一回言えるもんなら言ってみてくんねぇか……?」ビキビキビキ

エレン(しくじったか!!)


エレン(死ぬ!もう一回言ったら確実に殺られる!!)


エレン(かと言って今更謝っても手遅れな気がする……。でもこれマジでどうすればいいんだよ。今からでも巨人化して逃げるか……?)


エレン(……いや、駄目だ。多分人類最強には通用しない。普通に削がれて終わる)


リヴァイ「さぁ、エレンよ。お前の答えを聞かせて貰おうじゃねぇか……」ドドドドドド


 ピコーン!     パッ
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|                         |
| ニア 1.怖いので素直に謝る           |
|                         |

|   2.もう一回言ってみる           |
| |
|  3.誰かに助けを求める             |  
|_________________________________________________|


エレン(3番!3番!!)



エレン「すいませーん!誰か助けて下さぁあああああい!!」

ミカサ「御意」サッ!


エレン「お前いつからそこ居たの!?」


ミカサ「エレンの悲鳴が聞こえたその瞬間」


エレン「お前凄いな」


リヴァイ「……エレンよ。人に喧嘩を売っておいて助けを求めて、挙句の果てに女に助けられるとはな……。躾が足りなかったのか?」ゴゴゴゴゴ


ミカサ「エレンは本当の事を言っただけ……。なので、キレないでほしい……。キレんなチィィィィヴィ(小声)」


リヴァイ「」ブチブチブチィッ


エレン(更に修羅場になった気がする)

アニ「……助太刀するよ」スッ

エレン「アニ!来てくれたのか!」


クリスタ「エレン!大丈夫!?」バッ

エレン「クリスタも!!」


サシャ「エレーン!ご無事ですかー!?」

エレン「サシャ!!」


ユミル「……あんたの為じゃない」ソッ

エレン「ユミル!!」


ペトラ「もう大丈夫だからね、エレン!」タッ

エレン「ペトラさん!!」

その他モブ「エレンくぅーん!!」ガッ
エレン「おう!(誰だっけ)」

エレン!エレンサン!!エレンキュン!!  
――!!!
―!!


ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ

リヴァイ「……。ずいぶんと集まったもんだな、オイ。百人近くいるんじゃねぇのかコレ」


エレン(そういや今日はこんだけ色んな人に声かけたっけ)


ミーナ「駆けつけるのは当然じゃない!未来の旦那さんを守るためだもの!」


サシャ「え?エレンは私と結婚してくれるんですよね?」


アニ「……エレンは、私と一緒に故郷に帰るって言ってくれた」


クリスタ「そんなはず無いよ!エレンは私に気があるって言ってくれたもの!!」

アタシモ!ワタシダッテ!!チョットアンタナニイッテンノヨ!!
エレンハワタシニイッショウノアイヲチカッテクレタノヨ!!
ウソイッテンジャナイワヨコノボーリングダマ!!
――――!!
――!!




ユミル「…………どういう事だ?エレン」

おお・・・もう・・・

あら( ´ u ` )

エレンの旦那...


ドーイウコトヨセキニントリナサイヨソーヨソーヨ
ダマシタノネ!コノヒトデナシ!スケコマシ!!

ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ

ジャン「何か騒がしいと思って来てみたら……」


ライナー「じ、地獄は壁の内側にあったのか……」


コニー「え!?これ全部エレンがらみの騒ぎかよ!モテモテだなぁ畜生!!」


アルミン「ウソだろ……。いつもの二、三人ですら僕の胃は限界だというのに!!」



ハンジ「何なに?何の騒ぎ?」ヒョコッ


ハンジ「ってうわ!!何これ!!怖っ!!」


エレン「は、ハンジさん!!」

これにはアルミンの胃も苦笑い


ハンジ「どゆことエレン!?」

エレン「カクカクシカジカ」


ハンジ「……うわ、あれマジでリヴァイに言っちゃったんだ。いやーごめんね。ちょっとした冗談のつもりだったんだけど、まさか言うとは」

エレン(言わなくて良かったのかアレ……)


ハンジ「それにしたって、こりゃあひどいよ。まさかフラグ、ミスっちゃった?」


エレン「いえ、ちゃんと立ってたはずなんですけど……。本当どうしてこうなったのか」


ハンジ「ちょい待ち。……立てた?」


エレン「はい」


ハンジ「……フラグを?」


エレン「片っぱしから……」


ハンジ「」


ハンジ「え!?私ちゃんとフラグは折れって説明……」


ハンジ(あ、してねぇやそういや)


エレン「ど、どうすればいいですか俺……!!」


ハンジ「うーん……、この際てっとり早く英霊になってみるとか」


エレン「嫌ですよ!!」



エルヴィン「……何の騒ぎだ?」


エレン「団長!!!」


ハンジ「カクカクシカジカ」


エルヴィン「なるほど。それはまた厄介な事になったものだな……」


エルヴィン「……分かった。私が何とかしよう」


エレン「!?団長、何を……!!」


エルヴィン「……部下のミスは、上司の責任だ。君は何も気にしなくてもいい」


エレン「団長……!?まさか!!」



エルヴィン「皆、落ち着いて聞いてくれ!!」


一同「!!?」


エルヴィン「……確かに君たちは、甘い言葉でそそのかされ、そして裏切られ、心に深い傷を負った被害者だろう」


エルヴィン「だが!!エレンもまた、邪悪なる存在に誑かされ、動かされていた被害者にすぎなかったのだ!!」


一同「な、何だってー!!」




エレン「……俺、別に甘い言葉とか言った覚え無いですけど」

ハンジ「ごめんちょっと黙ってて」


エルヴィン「……だが、安心してほしい。我々調査兵団は既にその犯人を見つけ出している」


ハンジ(っべーわー。マジっべーわー。これマジで死亡フラグたったわ)


エルヴィン「その憎むべき犯人の名は!!」


ハンジ(あぁ、最後にソニーとビーンにお別れの言葉言っておきたかったなぁ……)


エルヴィン「ライナー・ブラウン!!神妙にしていただこうか!!!」


ハンジ「」

ミカサ「」

アニ「」

クリスタ「」

サシャ「」

ミーナ「」

ペトラ「」

その他「」


ライナー「……………………。は?」

特に意味の無い冤罪がライナーを襲うッ!!

 

『いや待て、本当に心あたりが、ちょっと待ってくれ。何で皆武器構えて、落ち着いてくれ!話し合おう!!話せばわかる!!俺は本当に何もやってな』


アルミン「それが、彼の最期の言葉だった……」グスッ
                             

ベルトルト「ライナー……、一緒に故郷に帰ろうって言ったじゃないか……!!」グスッ


コニー「……、皆、何言ってるんだよ!!」


ベルトルト「……?」


コニー「ライナーは生きてる!!俺たちの心の中で!!」


ベルトルト「……そうだ、そうだね!!」


エレン「ああ、俺たちは戦うんだ!あいつの分まで!!」


一同「おおおおおおおおおおおおお!!!!!」




ワロタわ。おつミン

ガチでくたばりおった…



終わりです。
選択肢のアレがずれまくっててごめんなさい。
なんでずれるのかこっちが聞きたいです。

とにかく、見てくださった方、ありがとうございました。


おまけ


ライナー「幸い、全治三か月で済みました」


ハンジ「すごいね君」


ライナー「慣れてますから」

よかった…よかった…

いちもつ


おまけその2

アルミン「ねえミカサ、何でエレンが女の子に声掛けまくってるって知ってて何も手を出さなかったの?」


ミカサ「正妻の余裕」


アルミン「……。そっか」

ライナーが死んだ!!この人でなs あ、生きてら、


おまけその3

リヴァイ「おいハンジ、何であんなよく分らん方向にすごい代物を開発しようと思ったんだ?」


ハンジ「いやー、ほんとは巨人との意思疎通の為に開発したんだけどさぁ、選択肢が」


1.キィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

2.ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

3.キョェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ


ハンジ「しか無かったから、諦めて人間用にしたんだよ」


リヴァイ「……、そうか」



今度こそ完

ライナー、本当に人間なのか…?(棒)


すいません、ミスってました。

>>23の冒頭に 

次の日 訓練場

と脳内で補完しておいて下さい

面白かったよ!よければまた書いてくれ

ライナー、体つよいな まるで鎧の巨人のようだー(棒)

意外ッ! それはライナー!!




まぁ順当だよね

なんという意味のない暴力

!?
誤爆した恥っずすいません

すげえ笑わせてもらった。
乙!

ソードマスターのパクリかと

これはなかなか

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