和「部室で暇つぶししてたらややこしいことになった」 (18)

書きたくなったので

前スレ
京太郎「和に告白しようとしたらとんでもないことになった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404574632/)

↑はHTML依頼したので、一応立てました

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404811702


衣「………」ゴゴゴゴ

透華「………」キンキンキラキラ

純(おい、お菓子を食べられた後に、機嫌が悪くなった衣が透華に麻雀で喧嘩をふっかけたことに始まる
  あのせめぎあいまだ続いてるぞ)

一(うん、説明ありがとう純くん)

一(でも長いよ。『おい、お菓子』までしか聞き取れなかった)

純(5文字しか聞き取れないって、日常生活に支障が出ると思うんですが)

一(とりあえず、このままじゃまずいよね。今日は、電波障害が起こってるみたいだし)

一(このまま変なことが起き続けたら面白、いや大変だ)

純(こらこら、思ってることを素直に言ったらロクな大人になれないぜ?)

純(ここは、なんとかなだめるところさ)

一(仕方ないなぁ)

智紀(あなたたちのせいでもあるんだけど……)


透華「……」タン

衣「ふっ、ロンだ。透華も腕が落ちたな。 目立つことばかりが優先して、刃が鈍ったか?」ニヤリ

透華「……黙りなさい…………ジェットコースターにも乗れない体型が」ヒュゥゥゥゥゥゥゥ

衣「」カッチーン

純(あ、これアカンやつや)

一(煽っていくスタイル。冷し透華ならぬ煽り投下だね)

純(……………)

一(……ちょっと今の取り消してもいいかな)

純(もう遅い)


放課後、部室。


和「さて、今日も部活ですね」

和「しかし、今日はなんだか携帯の反応が鈍い気がします。電波が悪いんでしょうか」

和「まあ、そういう日もありますよね」

和「失礼します……あれ、誰もいませんね」

和「いつもだったら部長が真っ先に来てるのですが……」

和「皆さんが来るまで待ちましょう」



 *



 *



 *





和「………」

和「遅い」



和「おかしいですね、そろそろ誰か来てもいいはずなんですが」キョロキョロ


プルルルルルル


和「あ、電話……」



携帯画面

【非通知】


和「……取りたくありませんね。非通知でかけてくる人にロクな人はいませんから」


プルルルルルル


和「………」ソワソワ

和「ま、まあでも暇ですし、とってみてもいいですかね」

ピッ

和「もしもし」

??「あっ、上埜さんですか?」


電話:【美穂子⇒和】


和「あっ、いや私は――」

美穂子『こんにちは。ふふっ、今日もかけちゃいました。だいぶ機械の使い方、上手くなった気がします』

和「あ、あの(上埜のさんということは、風越の先鋒の……)」

美穂子『今日はいいお天気ですね。清澄でも、素敵な青空は見られますか?』

和「え、ええ」

美穂子『そうですか。こういう日は、ピクニックもいいかもしれませんね』(電波障害で久の声に聞こえている)

美穂子『も、もし上埜さんがよろしければ今度一緒に……』

和「え、ええ。そうですね」

和(……間違い電話だと告げるタイミングを見失ってしまいました)

和(とりあえず、話を合わせて切ってしまいましょう)


和(部長の口調は……と)

和「い、今から部活があるの。ごめんね、みほこ」

美穂子「知ってます。週末のデートの件を確認しておきたかっただけなので」

和(週末のDATE? どういう意味でしょうか)←デートという発想がない

和(DATE=日付、つまり予定ってことでしょうか。あ、もしかして練習試合?)

和(なるほど)

美穂子「場所は、その、決めてた通り、映画館でいいですか……?//」

和「はい?」

和(映画館でどうやって試合するんですか。あんな暗いところで)


和(切ろうと思いましたけど、そんな場所で試合するなんてたまりません)

和(しかも、あの部長ならやりかねませんから……ここは、私が)

和「……あのね、美穂子。あんな暗いところで何するつもり?」

美穂子「えっ? な、何って……う、うえのさん//?」

和「するならもっと明るいところでしましょう。そっちの方がスムーズよ」

美穂子「ちょ、ちょっと……//」

和「じゃあ、ウチの高校でしましょう。(休憩スペースとしての)ベッドとか」

和「(荷物を入れるための)ロッカーもあるしちょうどいいと思います」

美穂子「ろ、ロッカー?! べ、ベッド……!?」

和「決定です。土曜日のお昼過ぎに、清澄高校の部室前に集合にしましょう」

和「それでは」ピッ

美穂子「………//」プシューーー



和「口調が最後、もとに戻ってましたが、バレなかったようですね」

和「無事、切り抜けました」



 *



まこ「久、週末はどうするんじゃ?」

久「今週はちょっと美穂子と遊ぼうかなって。映画見に行くのよ」

まこ「そうか」

久「ところで、美穂子から『上埜さんは強引です(ドキドキ)』ってきてるんだけど」

久「映画に誘うのって強引かしら」

まこ「まあ、おんしはGoing my wayではあるの」

久「………」

まこ「Going my wayでは――――」

久「聞こえてる、聞こえてるから」


和「焦ってたとはいえ」

和「勝手に練習試合の約束をしてしまいました」

和「部長が来たら、きちんと説明しておかないと」


プルルルルルル


和「今度は誰でしょうか」



 *




京太郎「結局和にメールは届いてなかったってことは」

京太郎「呼び出しに失敗したってことだ。くそっ、なんもかんも電波が悪い」

京太郎「もう、直接行くしかないな。当たって砕けろだ」

京太郎「幸い部室には和にしかいないみたいだ……よし、行くぜっ!!」ダッ



京太郎「の、のど――――――」




「すがなんて、やめてくださいよ」



京太郎「!」ピタ



京太郎(な、なんだ。電話で誰かと話してるのか?)チラチラ

京太郎(俺の話題っぽいけど……)

京太郎(というか、和って俺の前以外では、俺のこと須賀って呼び捨てなのか)

京太郎(なんかショック)




「興味、ありませんね。むしろ、ああいうタイプは嫌いです」




京太郎「えっ」ガーン

京太郎「そ、そんな……確かに、俺は和の好きそうな、真面目な感じじゃないけどよ」

京太郎「自分で言うのもなんだけど、けっこう楽しい付き合いはできると思うんだけどな……」




「なんというか、つまらなそうじゃないですか」




京太郎「うわ、真っ向から否定された」


京太郎「つらいなぁ。けど、まだ諦めないぞ。恋愛感情はなくても、友情から始まる恋だってあるさ!」




「いや、なんというか……」




京太郎「それに、嫌いっていうくらいならまだセーフ。愛の反対は無関心というし」

京太郎「悪印象は好印象に変換可能って言ってた。嫌い=関心はあるってこと、大丈夫だ」




「なんというか、気持ち悪いですね」




京太郎「」




「頭から馬の口にでも突っ込めばいいんです」




京太郎「」


京太郎「」


京太郎(やばい……心折れそう。というか折れた)

京太郎(あ、涙。これ涙だ。小学生ぶりの涙が、頬を伝うぜ)

京太郎(注射で血を抜いたときぶりの涙だ。けど、そのときよりこの涙の方がしょっぱいよ……)ズーン

京太郎(………)

京太郎(……いや、まてよ)

京太郎(和、俺の前ではそういう感じじゃなかったし)

京太郎(もしかして、俺の勘違いって線も―――――)




「体裁というものがありますからね。仕方ないでしょう」





京太郎「あっ……(察し)」



少し前ののどっち回想


和「焦ってたとはいえ」

和「勝手に練習試合の約束をしてしまいました」

和「部長が来たら、きちんと説明しておかないと」


プルルルルルル


和「今度は誰でしょうか」

和「はい」

憧『やっほーのーどかっ!』

和「憧ですか。何かようですか」

憧『冷たいな~ちょっと授業早く終わって暇でさ。今何やってるの?』

和「部室にいますよ。みんなが来ないので、さっきまで予習してました」

憧『ひゅーっ、和は違うねえ。さっすが』

和『流石なんて、やめてください』

憧『いやいや、私は効率よく勉強するタイプだけど、和はコツコツ型じゃん』

憧『毎日継続できるのは偉いよね。天才ならぬ、秀才ってやつ?』

憧『将来はお父さんと一緒で、優秀な弁護士だね!』

和「……興味、ありませんね。むしろ、ああいうタイプ(の仕事)は嫌いです」

憧『えぇ~なんで?』

和「なんというか、(仕事が)つまらなそうじゃないですか」

憧『まぁ、確かにね。あ、じゃあそのナイスバディを生かした仕事とか!』

憧『ガンガン指名入りまくりだよ!』

憧『こんにちわぁ~~和でぇす、とか言ったりしてさ!』

憧『あ、和はそういうの、嫌いかー』

和「いや、なんというか……」

憧『でも知り合いにそういう仕事してる人がいてさ』

憧『おさわり禁止なのに、ベタベタ触ってくるんだって!』

和「なんというか、気持ち悪いですね。(そういう人は)頭から馬の口にでも突っ込めばいいんです」

憧『お~言うねえ。でも、そうはいっても、できないみたいだよ』

和「体裁というものがありますからね。仕方ないでしょう」

憧『ねー。あ、ハルエがきた。またね、長話に付き合ってくれてありがとー和』

和「いえいえ、ではまた」


とんで週末 


美穂子「上埜さん、まだかしら」

美穂子「あ、これが例のベッド……ロッカー」

美穂子「///」

華菜(キャプテン……幸せそうな顔だし)ノゾキミ


 *


久「遅いわね、美穂子」


 *


優希「泣くな、京太郎」

京太郎「うぅっ……」グスグス


咲「京ちゃんが落ち込んでる……閃いた」

まこ「やめとけ」


 *


おわり

おわりです

ではまた機会があれば

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