立てこもりinショッピングモール【安価】 (16)



 フェンスに近づく気さえ起きない。

 ショッピングモールの屋上で、轟々と立ち上る煙を見上げながら、僕らは絶望していた。



男(てか死んだ方が早くねーか……?)



 何が起きた?


1、市民がゾンビ化
2、ロボットが反乱
3、超能力者が革命
4、テロリストが暴走


安価下1

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404708497


 ぎゅぃぃぃぃん、という音とともに衝撃がショッピングモールを駆け抜ける。

 耐震技術のおかげか中の人々はその衝撃を軽く揺れた程度にしか感じないようだが、屋上にいる人々は大気の揺れを肌で感じ恐怖を覚えていた。


男「このままじゃいずれ……」


 屋上にいる十数人は感じていた。


 “このままじゃ建物が危うい”と。



 第一章 一ヶ月間生き残れ





 主人公のスペックを選んでください。


1、科学者
2、高校生
3、元特殊警察
4、その他



 安価下1



男(やれやれ、だからロボットに世界を任せるなと言ったんだ)


 男は半ば予想していたかのように独り言をつぶやくと、重い腰を上げた。

 絶え間なく続く衝撃が徐々に大きくなっていくのに焦りを覚えることなく、冷静に周囲を見回す。


男(役立ちそうな奴は……いるわけないよな)


 現実は甘くない。

 想像する限りこの世界は“すでに終わっている”が、それでも助かる命は助けたい。

 結局の所、どんな状況に陥ろうと彼は正義の代行者で、行動をとらずにはいられないのだ。





 ……1日目。



男「とりあえず、ここから出ないとな」


 屋上において必ず存在する突起物――下の階へと続く部屋へ入ろうとすると、叫び声が響いた。


金髪「あ、あんたっ!? 何しようっての!?」


 金髪がさらりと伸びたグラマラスな女が、ヒステリックに近づいてくる。


男(どうする?)


1、話を聞く
2、制圧する


安価下1


男(制圧するのは簡単だが、後が面倒だな)

金髪「あんた……今下に行こうとしたでしょ?」プルプル

男「ああ、ここにいても始まらないからな」

金髪「はぁ!? ここが安全なんだから警察が来るまでじっとしてればいいでしょう!!?」


 予想の範疇ではあるものの、この国の住人の危機感のなさは呆れる。


男「安全が保証されている根拠がない」


 これが映画なら、優しく撫でるように説得できるのだろうが、あいにく自分は役者じゃない。

 男がぶっきらぼうに答えると金髪の女は怒りの形相をさらに極めながら、


金髪「じゃあ安全じゃない保証だってないんだから大人しくしてなさいよ!」


 と、中指を立てながら捲し立てた。


男「………」




男「先ほどから続いている振動だが」


 男が静かに口を開くと、金髪の女は腕を組んでそれを続けることを容認した。


男「あれは対テロリスト用のレーザー兵器“375R”だ」


 もちろん男が言ったことは適当だが、この特殊な環境において彼の風貌と物言いは信ぴょう性が高く、人々は恐怖の声を上げた。


金髪「じゃ、じゃあろ、ろぼっとが私たちをおそ、おそ……」


 ろれつが回らなくなるほどの衝撃。

 この世界においてロボットはそれほどまでに信頼されたものであった。


男「だから俺は現状を把握したい」


 行っていいか、と問うも金髪女は座り込むだけで何も答えなかった。





――ちょっと待って。



 少し離れた場所から男を呼びとめる声。



1、女子高生
2、その他


安価下1

女子高生「ちょっとまって」

男「……待てない」


 男は立ち振る舞いや体つきから、少女がステップを踏む職業だと判断したが今はどうでもいい。


女子高生「私も連れて行って」


 その声に怯えはない。

 むしろ、確固たる目的があるような、そんな強い意志を男は感じた。


男(だが、足手まといになることは確実だ……)


1、連れていく
2、無理だ


安価下1

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom