P「課金すれば仲良くなれるんでしょ?」小鳥「は、はい?」 (25)

~事務所~

P「この事務所に来てよく分かりました」

小鳥「よく分かったって、まだ入社して3ヶ月ですよね?」

P「街中でブラブラしてたら高木の社長に呼び止められ、何時の間にかプロデューサー」

P「ニートの私には奇跡でしたね、えぇ」

小鳥「は、はぁ…」

P「このチャンスだけは逃してはならない。必死こいて頑張りましたよ」

小鳥「まぁ、プロデューサーさんの頑張りは私もよく知ってますけど」

P「毎日毎日、歳下の女の子達の為に下げたくもない頭を下げて回りましたね」

P「無名の事務所ですからね、そりゃもう意味の無い事意味の無い事」

小鳥「そうですねぇ、けど仕事はなんとか貰って来てるじゃないですか」

P「売りましたからね」

小鳥「………はい?」

P「いや、だから売ったんですよ。身体を」

小鳥「ぶふうぅ!」

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P「おかげさまで」スルッ

小鳥「!?ぷ、プロデューサーさん?!きゅ、急に脱がないで下さい!」

P「見てくださいよ、私の尻を」

小鳥「………」

P「切れ痔なんですよね……処女膜なんてとっくの昔に捨てました」

小鳥「プリプリですね」

P「触って見ます?」

小鳥「えっ、い、良いんですか?」

P「駄目に決まってるでしょ」

小鳥「………それで、身体を売ったって」

P「笑えるでしょ?たかが地元のPR活動の仕事取るだけでゴム無しSEXですよ?」

小鳥「ぶふうぅう!」

P「……ハンカチ使います?」

小鳥「あ、ありがとうございます。って、早くズボン履いて下さい」

P「良いんですか?」

小鳥「あっ、もう少しそのままで…」

P「765プロでしたっけ?」

小鳥「あっ、椅子に座った方がよく無いですか?」

P「別にこのままでいいでしょ?それとも正面向いた方が良いんですかね」

小鳥「そうですね、私も女の子なのでプロデューサーさんのを確認したいかな~って」

P「……分かりました」

小鳥「お~」

P「大きいでしょ?」

小鳥「ほえ~」

P「もしかして小鳥さん、男の竿を見たこと無いんですかね」

小鳥「あ、ありますよ?」

P「そうですか、今の言葉で勃起してしまいました」

小鳥「ぴっ!?」

P「凄いでしょ?」

小鳥「そ、そうですね…」

P「やっぱり見たこと無かったんですね」

小鳥「……ありますよ」

P「その認めたくない姿勢。GOODですよ小鳥さん」

小鳥「それで、課金するって話は」

P「そのままの意味ですよ?課金してアイドル達と仲良くするんです」

小鳥「えっと、言ってる意味が…」

P「私がここに来て3ヶ月と少し。まぁ、私の事を好いてるアイドルなんて居ませんね」

小鳥「………本気で言ってます?」

P「嘘はつきませんよ。この姿を見せて平然とした態度で居られるアイドルがこの事務所に居ますか?」

小鳥「居る訳無いですよ…」

P「でしょうね。だから、課金して仲良くなるんです」

小鳥「いやいやいや、仲良くなっても下半身丸出しはどうにもならないかと」

P「小鳥さん位ですよ、私の竿を見て平然として居られるのは……今のところはですけどね」

小鳥「そもそも、課金って何に対しての課金なんです?」

P「まっ、見てれば分かりますよ。そろそろアイドル達が来ますからね、ズボンを履かせて

小鳥「まだ時間は有りますよ?」

P「……喰いつきますね」

小鳥「こんな機会滅多に無いので」

P「初めてなんでしょう?」

小鳥「認めればまだそのままで居てくれます?」

P「………すみません。恥ずかしいです」

小鳥「あまり大人をからかっちゃダメですよ?プロデューサーさん」

P「先ずは春香ちゃんですね」

小鳥「プロデューサーさん?」

P「ん?どうしたんです」

小鳥「いえ、以前から気になってたんですけど…」

小鳥「どうして私の前では春香ちゃんなんです?本人の前では春香って呼んでますよね」

P「なんとなくですよ」

小鳥「はぁ……で、春香ちゃんに課金するんです?」

P「えぇ。とりあえずリボン買って来てるんですよ」

小鳥「要するにプレゼントですよね?」

P「いやいや、私は春香ちゃんの好感度を上げようなんて思ってませんからね。あくまで課金です」

小鳥「思いっきり好感度が上がりそうなんですけど…」

P「私、春香ちゃん好きじゃ無いんですよ」

小鳥「うわっ、バッサリ言いますね」

P「なんて言うんですかね?純粋過ぎて眩しすぎるんですよね春香ちゃんは」

小鳥「………」

P「元ヒッキーな私には鬱々しいんですよ。だから早い内に課金して黙らせようかなと」

小鳥「な、中々惨い話をサラッと言いますね」

P「千早ちゃんの方が好きですね。あの、他人に心開きたく無いんですオーラが昔の自分にそっくりなんで」

ガチャ

P「噂をすればなんとやらですね」

真美「おっはYO!あれ?兄ちゃんとピヨちゃんだけなんだ」

P「………チッ」

小鳥「!?(し、舌打ち?!)」

P「アレ、もう一人は?」

真美「ん~?亜美ならまだ家で

P「真美はまだ家なのか…」

真美「……」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!」

P「えっ?あ、あぁ、双子だから分からなかったよ。ごめんな真美」

真美「兄ちゃん、いい加減覚えようよ……」

P「見分けが付かないんだよ。真美の方が姉なんだしさ、髪伸ばしてみたら良いんじゃないか?ほら、リボン」

真美「?」

P「お姉ちゃんらしい髪型にしてさ、このきゃわいいリボンを後ろで縛れば可愛くなると思うぞ」

小鳥「!?(は、春香ちゃんにあげる筈のリボンを?!)」

真美「う~ん、似合うかなぁ」

P「真美は可愛いからな、きっと似合う筈だぞ」

真美「じゃあさじゃあさ、それまで兄ちゃんが預かっといてよ!」

P「おう。じゃあ向こうのソファーでくつろいでな」

P「………完璧だ」

小鳥「いやいやいや、春香ちゃんにあげる筈のリボンですよね!?」

P「真美ちゃんの方が可愛いんで」

小鳥「……」

P「真美ちゃんの為なら喜んでケツ穴を差し出せますよ?」

小鳥「えっと、真美ちゃんも春香ちゃんと同じで真っ直ぐで輝いてると思うんですけど…」

P「見た目、ですかね」

小鳥「春香ちゃんだって可愛いじゃないですか」

P「いやいや、真美ちゃんの方が数倍可愛いでしょ」

小鳥「……」

P「とりあえず今回は春香ちゃんへの課金は無しですね。真美ちゃんが髪伸ばすのを待ってます」

小鳥「えっと、聞いて良いのかどうか分からないんですけど…」

小鳥「プロデューサーさんは誰が一番可愛いと思ってるんですかね、アイドル達の中で」

P「一番はぶっちぎりで貴女ですよ」

小鳥「いや、私はアイドルじゃないんですけど」

P「強いて言うなら響ちゃんですかね」

小鳥「へぇ、理由は?」

P「ん?動物好きに嫌な人間は居ないって言うでしょ?」

小鳥「えっと、外見関係無い気が」

P「見た目も良いじゃ無いですか。髪染めてませんし」

小鳥「そ、染めて無いって…」

P「小鳥さんの色とかブリーチ何個使いました?」

小鳥「プロデューサーさん、その話題はタブーです。これは地毛ですから」

P「貴音ちゃんとかヤバいでしょ?V系じゃないんですから……」

P「けど好みですよ。物静かな所とか、たまにぶっ飛んだ事をするとことか」

小鳥「は、はぁ…」

P「小鳥さん」

小鳥「はい?どうしました」

P「自分の頭の良さに笑いが出そうなんです」

小鳥「え~っと、意味が分からないんですけど」

P「大好きな響ちゃんにセクハラ出来る方法です」

小鳥「………警察沙汰とかはやめて下さいよ?響ちゃんはウチの宝物なんですから」

P「これ、読んで見てください」スッ

小鳥「?home meがどうかしたんです?」

P「ほら、響ちゃんって英語の発音がグットじゃないですか」

小鳥「は、はぁ…」

P「響ちゃんの事ですから、きっとホーミーって言ってくれる筈なんです」

小鳥「それがどうしたんです?」

P「ホーミーって、沖縄だとマンコって意味なんですよ」

小鳥「ぶっ!!」

P「響ちゃんのデビューシングルのタイトルはI'm homemeで決まりですね」

小鳥「………」

P「あ~、早く響ちゃん来ないかなぁ」

ガチャ

P「おっ、噂をすればなんとやらですね」

千早「……おはようございます」

P「…………ックソ」

小鳥「!?」

P「あぁ、おはよう千早」

千早「……」スタスタ

小鳥「あ~あ、行っちゃいましたね」

P「まぁ、気持ちは分かりますよ。私もヒッキートでしたからね」

小鳥「ひ、ヒッキート?」

P「引きこもりニート、略してヒッキートです。彼女は他人とどう接して良いのか分からないんですよ」

小鳥「けど、皆とは一応会話はしてますけど」

P「分かってませんね。アレは相槌打ってるだけです」

P「千早ちゃんが自分から話題を出した事が有りますか?周りの話題に首を縦に振ってるだけでしょ?」

小鳥「いや、私はそこまで関与してないので…」

P「駄目ですね、私は毎日千早ちゃんを見てますよ」

小鳥「へぇ~。一応プロデューサーっぽい所が有っ

P「早く千早ちゃんの心を開いて私の竿を見せたいですね」

小鳥「……」

小鳥「因みに、千早ちゃんには課金するつもりなんですか?」

P「いえ」

小鳥「そ、そうですか」

P「ああいうタイプの人間に金は必要無いんです。必要なのは居場所なんです」

小鳥「居場所ですか…」

P「まっ、見てて下さいよ」スタスタ

小鳥「………(すっごい不安なんですけど)」

P「なぁ千早」

千早「プロデューサー…?な、なんですか」

真美「おっ、どしたの兄ちゃん!」

P「あ~、なぁ真美?財布渡すから自販機で何か買って来てくれないかな」

真美「りょ~かいだよ兄ちゃん。真美のセンスで選んでくるから文句言わないでよ!」タッタッタ

P「………(財布の中、万札しか入ってないから買えないんだけどな)」

千早「あの」

P「まだ皆来てないんだし、二人でどっか行かないか?」

千早「はい?」

P「俺さ、この事務所に来て数ヶ月は経つんだけどな?如何せん皆の事をよく知らないんだ。仲良くもなりたいし」

千早「えっと、それなら直接本人に言えば」

P「だから言ってるんだよ、本人に」

小鳥「………(結構クサい台詞を平気で言えるんですねぇ)」

千早「……困ります」

P「そっか」

千早「あの…」

P「流石に隣には座らないよ。けどな千早、俺は真剣だぞ?」

P「俺はプロデューサーだよ?けど、その前に一人の人間なんだ。皆の事を知りたい。皆とちゃんと向き合いたいと思ってる」

千早「………」

P「まぁ、そのぉ、いきなり過ぎたってのは分かるよ。あぁこいつウゼェとか思ってるかも知れないけどさ」

P「」

P「俺もさ、多分千早と同じタイプなんだよ」

千早「一緒にしないで下さい」

P「………(あークソ、ズボン脱いだろか)」

千早「私なんかとプロデューサーを比べるのは…」

P「そうそう。無駄に自分を過小評価するんだよな」

P「他人と一緒に居たくない、けど独りは嫌だとか思ったりもするんだよなぁ。俺だってそうだよ」

P「緑の事務員がウザったくなる時だって毎日さ」

小鳥「!??!」

P「黙ってお茶淹れとけば良いのにさ?毎回毎回何かしら俺に絡んでくるんだよ。ぶっちゃけ超ウザいからね」

千早「………」

P「あ~、この人売れ残れない様に必死だな~とか思ったり、お前の糞どうでもいい何の為にもならない世間話とか聞きたくないんだよって思ってるよ」

千早「そ、そうなんですか…」

P「頼って来てくれとは言わないけど、暇な時で良いんだ。愚痴でも何でも良いから話して欲しい。あっ、これLINEのIDね」スッ

千早「アイドルとプロデューサーがそんな関係を持つこと自体おかしいです」

P「だったら、今ここでその紙切れをゴミ箱にでも投げ込めば良い」

千早「………」

P「まっ、気が向いたらで良いからさ。待ってるよ」

P「どうです?パーフェクトコミュニケーションでしょ?」

小鳥「………」

P「ん?どうしたんですか」

小鳥「いえ、特に」

P「小鳥さん?」

小鳥「お茶淹れてきます」スタスタ

P「はっはっはっ、あのババア聞いてやがったのか」

P「あ~あ、こりゃ嫌われたかな。超ショック……そういやまだ朝食済ませて無かったな」

小鳥「……」コトリ

P「どうです?下で何か食べません?奢りますよ」

小鳥「書類まとめとくのでどうぞ」

P「………小鳥さん?」

小鳥「はい?」

P「気にしてます?」

小鳥「何をですかね」

P「い、いえ、なんでもないです」

小鳥「そうですか。私は事務員ですからね。今後は私語を慎んで黙って仕事します」

P「……」

P「なぁ真美、俺、どうしたら良いんだろ」

真美「へ?何が何が?」

P「パンツの匂いを嗅ぎたい女性TOP10に入る人に嫌われたかもしれない」

真美「パンツ?兄ちゃんはエッチですな~」

P「真美のパンツはどんな匂いなんだ?」

真美「う~ん、それは難しい質問ですな~」

P「まっ、真美のパンツなんてオシッコの匂いしかしなさそうだし、どうでもいいんだけどな」

真美「兄ちゃん、それって褒めてんの?絶対貶してるっしょ」

P「因みに俺のパンツは毎日栗の花の匂いがするぞ」

真美「栗の花?真美、栗の花の匂い知らないよ」

P「………(狙うか?パーフェクトコミュニケーション)」

真美「兄ちゃん?」

P「な、なぁ真美。少し席をはず

ガチャ

亜美「おっはYO!」

P「……………チイィ‼︎」

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