P「真美は可愛いのに何故仕事がないのか」 (50)

社長「ふむ……」

P「どうしてかな」

律子「頑張り次第でしょう」

P「ところで事務所の宣伝費用のほとんどが竜宮小町に流れてるんですけど何故でしょうね?」

律子「さあ?」

P「真美は二度目のアイドル生活をはじめて、才能も経験もトップアイドル級なのに何故でしょう?」

律子「ちょっとわからないですね」

社長「真美君は、二度目という他のアイドルとは違いハンデが大きい
売れないのも無理はないが……」

P「つまり竜宮小町の宣伝費用をこっちにもまわしてほしいってだけです」

律子「ダメですよ!竜宮小町だって頑張ってるんですけど!」

P「それでも事務所の半分は使いすぎだろ」

律子「人気を維持するにはそれぐらい必要なんです!」

P「三人分の宣伝費用で十分だ!」

社長「まあまあ……確かに使いすぎだと思っていたところだ」

P「でしょう?だったら」

社長「そうだな、竜宮小町の宣伝費用を減らそうか」

律子「そんな!」

P「へへっ!ざまあ!」

P「ってわけで宣伝費用が増えたんだがな」モグモグ

真美「ふーん、あんま変わらないとおもうけど」

P「大体半分も何に使ってるんだよ
ごり押しもいいところだ」

真美「おかわりいる?」

P「いるいる、……あの無能プロデューサー、そんなに金使わなきゃ人気維持出来ないとか舐めすぎだろ」

真美「はい、おかわりどうぞ……真美が人気出たら兄ちゃん家にこれなくなるね」

P「それが本当は正しいんだがな、……うまいうまい」モグモグ

真美「兄ちゃんも真美のこと人気出せなかった癖に……」

P「しょうがないだろ、竜宮小町以外の他のアイドルもプロデュースしなきゃいけなかった上、真美の宣伝費用は一番少なかったんだから
他のアイドルの1/20とかふざけんな」

真美「宣伝費用で人気が出るとは思えないけどね」

P「んな訳あるよ、宣伝舐めんな
宣伝イコール人気といっても過言じゃないね
もちろんある程度才能と経験も必要だが」モグモグ

真美「ふーん」

P「それ以前に真美の宣伝費用は少なすぎだ
一回チラシを配るのが精一杯だった」モグモグ

真美「でも亜美の宣伝に真美もいたことあるし、そういうのもあるんじゃない?」

P「アホか、真美はソロで売ってるのに亜美と一緒じゃあいつまでたっても売れないぞ」モグモグ

真美「それもそうだね」

P「大体さあ、真美は最も力を入れて売り出さなきゃいけないアイドルだぞ?
それをさあ……なあ?」

真美「……兄ちゃん、ご飯もうない」

P「ああ、もういくかレッスン」

真美「毎日レッスンしてるのにね」

P「もうみんな人気が安定してきたし、みんなの分の宣伝費用まわせるから、真美は多分人気になるよ」

真美「だといいね」

P「才能あるんだ、きっと大丈夫」

真美「~♪」

P「………」

P(やっぱ才能あるな真美は)

真美「~♪」

P(問題は亜美も才能ある上、真美とキャラがもろに被ってることだ
そのせいで亜美とファンを食いあってる状態
俺は亜美のプロデューサーじゃないから亜美が人気なくても構わないが、現状真美のほうがユニットじゃない分不利でしかも人気がない)

P「真美、そこちょっとはやいぞ」

真美「うん、~♪」

P(なんとしても売り込まなくては……真美が可哀想だ)

真美「お疲れさま!」

P「それはお前のほうだろ?ほら、ジュース」

真美「ありがとー!オレンジジュース?」

P「伊織が会うたびにジュースを要求してくるから常備してるんだ」

真美「ふーん」

P「じゃあ、今日はこれで終わり!送ってくぞ」

真美「うん、よろしく!」

P「ついたぞ」

真美「ありがと兄ちゃん」

P「真美、おやすみなさい」

真美「うん、おやすみ」

P「………泣くなよ」

真美「泣いてないよ」

P「そうか」

真美「泣いてないもん」

P(さすがに限界……か)

次の日

P「社長、いつから増やして貰えるんですか?」

社長「ああその事なんだがね、丁度明日から増やすよ」

P「本当ですか!?ありがとうございます!」

律子「ふーん…」

P「べーっだ!」

社長「まあまあ、落ち着いて
真美君のこと、よろしく頼むよ」

P「はい!」

美希「ハニー!」バッ

P「……おはよう、美希」ササッ

美希「むむむ……外したの」

P(美希か……才能はあるんだがあんまり好きではないな
特にハニーって言われるのは不快だ
しかもなんか俺に媚びてる感じがするし)

真美「兄ちゃん?なんでミキミキとにらめっこしてるの?」

P「おう真美、いまから営業いくぞ」

真美「うん、わかった」

P「才能、か……」

P「じゃあ、次は……」

真美「ふむふむ」


P「よろしくお願いします!」

D「うんうん、元気だねえ」


P「こんなところだ、今日はこれで終わり!」

真美「うん…あのね兄ちゃんいまから…」

P「レッスンだろ?付き合うよ」

真美「ありがと!」

今日鎧武がゲームに初陣だぞ
買う?

誤爆

真美「~♪」

P(才能も経験もあるんだがな……)

伊織「あれ?レッスン中?」

真美「いおりん!」

P「よう伊織、レッスンか?」

伊織「そうよ?いまから練習するつもりだったんだけど…」

真美「じゃあ、一緒にレッスンしようよ!今度のライブ一緒に踊るっしょ?」

伊織「いいわね、やりましょ」

P「俺が見るよ」

真美「よろしく!」

P「ワン、ツー!」

真美「……」タンタン

伊織「……」タンタン

タン!

真美「決まったね!」

伊織「そうね、まあ真美にしては頑張ったんじゃない?」

P「伊織、途中からずれてたぞ」

伊織「」

真美「まあいおりんにしては頑張ったんじゃない?」

伊織「むきー!」

P「じゃあこれまでにしようか」

伊織「はあ、はあ……」

真美「いおりん息上がりすぎ」

伊織「誰のせいよ!」

真美「ダンス勝負、真美の勝ちだね」

伊織「むきー!」

P「ほら、そこまで!閉めるぞ!」

真美「はーい」

伊織「待ちなさい!まだ終わってないわよ!」

P「はいはい、オレンジジュースオレンジジュース」

伊織「バカにしてるの!?」

真美「じゃあねーいおりん」

伊織「今日はこれで終わりにしてあげるわ!」

真美「真美の台詞だね」

P「いくか」

真美「うん!」

P(竜宮小町……案外たいしたことないかな)

真美「真美、めっちゃ疲れたよ~」

P「そうか……なんか買ってくか」

真美「やったー!真美ゲームが欲しい!仮面ライダー!」

P「ゲームじゃない!」

次の日

P「さあ、営業だ!」

律子「頑張ってくださいね~」

P「当たり前だ!べー!」

真美「兄ちゃん、いこ?」

P「ああ、そうだな」

律子「今日から宣伝どうしましょう……」

P「そんなもんいくらでもどうにでもなるだろ!バーカ!」

真美「なんでそんなに喧嘩腰なのさ……」

ppp

P「はい、こちら……」

P「はい……はい……本当ですか!?ありがとうございます!
こちらからまた電話させて頂きます!ありがとうございます!」

P「真美!仕事が入ったぞ!東京の大きなフェスだ!」

真美「本当!?やったー!」

P「これから忙しくなるぞ!」

真美「~♪」

ワアアアアアアア

P「やったじゃないか!真美!」

真美「うん!真美めっちゃ頑張ったよ!」

P「これでいい、完璧だ……」

真美「………」

P「どうした?真美?」

真美「真美、これでいいのかな…って思ってるんだ……
まだ上を目指せると思うんだ」

P「そりゃそうだろ、真美
お前はトップアイドルを目指すんだ
ちょっと人気が出ただけで調子にのるなよ?」

真美「うん!」

俺たちの戦いはこれからだ!END

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