[パワポケ9] パワポケ「女の子たちに安価で悪戯する」 (527)

パワポケ9の安価スレ
即興は苦手なので安価後は暫く書き込みなしになる予定
女の子たちとは全員知り合いだけど友(テント)暮らし


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403632471

7月も既に過ぎ去り、これからますます暑さが増す8月1日
俺は慣れない手付きで武美から貰ったモバイル機器をいじっていた

この半年、俺はビクトリーズに所属し数々の偉業を成し遂げて来た
それによって周りの俺を見る目も変わっては来た


だがしかし!!



「かぶと虫の臭いがする」
「店長~ 裏に怪しいおっさんがいるぞ!」
「拾った………」
「お帰り下さいませご主人様」
「まさか……滞在なさるんですか?」
「2年前のクッキー、もっと食べる?」




この屈辱の日々を忘れたわけではない!

腹黒メイドにいたっては未だに俺を見下しているし………




だから復讐の意味も込めて俺はこのスレを立てる!!


“女の子たちに安価で悪戯する”



武美に貰った最新のモバイル機器と電視に毒された俺の知識を総動員し、なんとか全員のスペックを打ち終えた


地味に俺のキャラが崩壊している気もするが、それはこれからのことを考えると素面ではいられないからだ


そして俺は胸にこの言葉を刻む




「安価は野球よりも大切」



ふはっ…ふっはははははは!!


さぁ、かかって来いただの人間め!!!


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/01(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

俺と安価対象のスペック


俺 草野球の選手 そこそこハンサム 対象全員より年上


①漢方薬屋 童顔巨乳
②劇団員 流星ポエム
③レストラン従業員 ボーイッシュ
④謎の女性 緑髪 無口
⑤腹黒メイド 腹黒
⑥コロッケの君 良心
⑦カレー屋 未亡人 小学生の息子持ち


取り敢えず誰に悪戯する?
>>5

5

「いきなり准か………」

正直あいつに悪戯するのは怖い
なにかしたら取り敢えず100倍返して、更に追い打ちをかけるような奴だからな……

だかしかしこれはチャンスだ

俺の本気を見せてやる!


「取り敢えず書き込むか」


一応簡単なものにしてくれるよう、書いておくか


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/01(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

分かった
悪戯の内容はどうすればいい?できるだけソフトなのにしてくれると嬉しい


>>10



因みにこのたぶれっと?とかいう機械は特別性らしく、そっちが番号を書くと俺には個人名で、こっちが個人名を書くとそっちには番号で表示されるらしいぞ!


(簡単にキャラクター名をそのまま書いてもいいと書けばいいのに……)



「ん? いま何か言われたような……」

スカートめくり

軽くボディタッチ

「…………………………」

ひ、冷や汗が止まらない

お前達俺の言ったこと聞いてなかったのか!?
出来るだけソフトにしろって言っただろ!!


「せめてあと少し>>11が早ければ…」

いや、それでもとんでもない目にあわされるだろうけれども……准だし


取り敢えず喫茶店に行くか





カランカラ~ン



「お・も・て・で・ろ。主人様♡」
「いきなり客に喧嘩を売るな!!」

喫茶店に入った瞬間喧嘩売られたぞ!?


「チッ、何しに来たの?」
「舌打ちするな! 一応客だぞ!」
「維織さんに寄生してるだけじゃない…」
「ゔっ………」


やばいぞ…のっけから好感度がマイナス過ぎる
これでスカートめくりなどしたら……最悪訴えられるぞ……


それでも席に案内されて、アンティークな椅子に腰を下ろす


「何にする? やっぱり寄生して搾取してる無料コーヒー?」
「言い方が酷すぎる!!」
「それじゃあサンドウィッチを頼んで下さるんですか♡」
「コーヒーをくれ」
「チッ……」

舌打ちを置き土産に奥へ戻る准
いつもの俺ならこの時点で准に刃向かおうとは夢にも思わないだろう

しかし!


「俺には絶対の安価がある!」



そう、安価は野球よりも大切!

草野球の選手が野球よりも大切だと宣ったのだから、絶対に成功させねばならんのだ!!


「あ!?」

とある重大なことに気付いて辺りを見渡す!

そうだよ! この店には維織さんや電視がいる可能性がある!

あの2人のどちらか一方でもいたら俺は社会的にジャジメントされてしまう!!



「どこだ!? いないのか!?」
「なにやってるの?」
「うわぁ!?」


キョロキョロと辺りを見渡していた俺に准が話しかけて来た!
い、いつの間に俺の背後にいたんだ!?


「じ、准!? いきなりなんだ!?」
「なんだじゃないよ。コーヒー持って来たの」
「あ、あぁ……」

確かに准が持つお盆の上には湯気がもくもくと立ち込めるカップが乗っていた

「は、早いな」
「? いつも通りだよ?」

准はそう言いながら俺の前にカップを置いてくれた

「何キョロキョロしてたの? 不審者のマネ? 変な趣味だね」
「俺にそんな趣味はない!」
「あぁ、趣味じゃなくて職業だったね。不審者のホームレス」
「俺には友(テント)がいる!!」
「いや、ツッコミ所違くない?」


……そんなにおかしいこと言ったかな?

いや、違う! いまはこんなことを考えている場合じゃなかった!

「なぁ准。今日は維織さんも電視もいないのか?」
「なに? また維織さんにハムサンド50人前奢らせるの? 本当にダメ人間だね♡」
「違うわ!!」

あれは死にかけたぞ! 最後の方なんか噛まずに水で流し込んでたくらいだ!

「冗談だよ。うん、今日は二人ともいないよ」


准の話では維織さんは今日、外せない用事があるそうで外出。電視はネットの神になる為に何処かに行ってしまったらしい

「あの人一体何がしたいんだろ? よく叫ぶし、よく止まっちゃうし」

電視よ、お前の愛はこいつに届いてないようだぞ………

最近7をやってる俺は「レッドさん何やってんすか・・・」と思わずにはいられない

それにバッテリーの問題もまだ解決できていないのか……
いっそ鼻にプルトニウム電池でも詰めればいいんじゃないか?


だがしかし! これは好都合だ

幸い今はこの店に誰も客がいない

これは千載一遇のチャンスだ!!

今こそ俺は安価を実行する!




と、思ったんだが…………



「それにしても維織さんが出かけるって凄いよね! 世界が滅亡しても動かないような人なのに」
「あぁ、そうだな……」



准はかれこれ20分ずっとここで喋っている。いい加減俺も空返事だ…
客が全く来ないことの弊害がこんなところで出て来るとは…
これじゃあスカートを捲る隙なんて生まれない
流石に前から堂々と行くのは無理だしなぁ………


「それにね! 維織さんたら最近新しい本を買って来たの! 冥土物語っていう奴! これの表紙がすっごくおどろおどろしいの!」


くっ……もう無理か! こうなれば真正面からスカートをめくりに行くしか………


そう思った矢先のことだった



「きゃ、きゃあぁああ!!」


いきなり准が叫び出した
いや、俺まだスカートめくってないからな?


「む、虫!! 虫がスカートに!!」


准の指差す先を見ると、なるほど。3センチくらいの小さな虫がスカートに張り付いている

「パ、パワポケさん! 取って!」

普段の准からは想像出来ないか弱い声でそう懇願して来る
まぁ俺は、か弱きレディーが困っているのを見捨てるようなクールガイではない
あくまでもイキでナイスなクールガイだ


「分かった。取るよ」

手を伸ばしてスカートの虫を取ってやろうとしたが

「お、以外と素早い」

虫は思ったよりも素早く逃してしまった

「は、早く取ってよ!!」
「分かってるって」

さらに何度も手を伸ばすが、その都度虫は素早くスカートを縦横無尽に駆けていく


そして………



「い、嫌ぁあああ!! な、中に! 中に入って来た!!」
「や、やばい!!」

虫がスカートの中に入ってしまった! このままじゃクールガイの風上にも置けない!

イキでクールなナイスガイじゃないの?

「くそっ! 出てこい!!」

仕方がないのでスカートを思いっきりめくり上げた

「いた! このやろ!!」
「ひゃう!? ど、どこ触ってんの!?」

どうやら勢い余って准の素足に触れてしまったらしい
だが今はそんな事を気にしている場合じゃない!

「くそっ! ふんっ! なかなか捕まえられないな!」
「ひゃん! ふぁっ!? ひうっ!?」
「それ!」
「ふぁあああ!?」


太ももに張り付いていた虫を捕まえようと両手で掴みかかったが、すんでのところで逃げられた
なるほど、着痩せするタイプだったか……太ももがすごいムニュムニュだ。いや、いい意味でね?

「あ、逃げて行ったぞ!」

虫は俺の手から逃げた際に足から落ちて、そのまま床をピョンピョンと逃げて行った

「いやぁ、良かった良かった。これで安心だぞじーーー」


カランカラ~ン


俺が全てを言い終わる前に聞き慣れた音が
これは……喫茶店の入り口が開いた時のような………


「ーーゅん……………」

その瞬間、時が止まった………


扉を開けたのは緑色の挑発を棚引かせた女性……維織さんその人
そして俺と准の現状はというと……



准はほんのり紅色に染まり潤んだ瞳を俺に向けていて
俺はスカートをめくって准の太腿を鷲掴みにしていて


「…………………………」


維織さんの目がまず准の顔に向けられた
次に俺の顔を、そのまま目線が俺の腕を辿り依然鷲掴んでいる手へと向かった………


「ふ、ふぁ……い、いおりひゃ……こ、これは違ふて………」

准は必死に維織さんに弁解しようと試みるが

「………………………………」

そのろれつの回らない様子をどう捉えたのか、維織さんは冷たい瞳で俺たちを見つめていた



そして



「パワポケ…くん………?」



今までに聞いたことがないような維織さんの声色を聞いた途端


「う、うわぁああぁああああ!!!」


良心の呵責がまるで放流されるダムの水のように流れ出した!



「すみませんでしたぁあああ!!」



そのまま太腿から手を離して脱兎の如く
……今の俺なら盗塁王として世界に名を馳せることが出来るだろうな




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/01(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価成功

取り敢えずスカートは捲った
なんか白くてすっごく柔らかかった
その代わり何か大切なものを失った気がするが………

取り敢えず今日は終わりにするからな。今日これ以上やると良心の呵責に耐えられない………



>>18
冷酷な男という意味合いのクールガイと格好イイ男という意味合いのクールガイを掛けたんだよ……言わせんな恥ずかしい……………

好感度 (初期値を0)


武美 0
夏菜 0
ちよ 0
貴子 0
菜津姫 0
維織 -5
准 +3

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

おはよう。今日も安価を実行する。
大佐、誰に何をすればいい?

>>28

武美 胸を揉め!!(直に)



「おっぱいキタアアアアアア!!!」


なぜ俺がこんなにテンション高いかって? 別にバンザイゲージが溜まったわけじゃないぞ?


お前らのせいだよ!! 昨日の今日でやって来た鬼畜安価!
俺言ったよね!? 良心の呵責がヤバイって言ったよね!? なんでこんなことをしろと言うんだ!!

「これ、俺が悪戯するというよりは俺がお前達から悪戯されてないか………?」

そんなことを理由にこの安価を取り消そうとも考えたが……

「だがしかぁああし!! 安価は絶対…… 安価は野球よりも重いッ!!」


行くぞパワポケ! 胸を揉め!! いざ開かずの漢方薬屋へ!!







「武美、いるか?」
「あ、パワポケさん。いらっしゃ~い!」

開かずの漢方薬屋と本人は言うものの、結構頻繁にいるんだよなコイツ

「どしたの? もしかしてタブレットの使い方が分からないとか~?」
「いや、その点は大丈夫だ」

むしろこれ以上ない位に有効活用してる

「それじゃあご飯とか奢って貰いに来たの?」
「酷い印象にもほどがある!!」

准といい武美といい……俺への評価が悪すぎる!
これでもビクトリーズで大活躍なんだからな!


「それじゃあなにしに来たのさ?」

ケラケラと快活に笑いながらそう言って来る武美
その笑顔を見るだけで俺の心は挫けそうだ……
てか、すでに挫けてる………



「いや、胸を揉みに来た」
「…………は?」
「……………あっ!!」



し、しまった! つい思ってることを口にしてしまった!
武美は明らかに狼狽している! ど、どうすれば!?



そうだ! こんな時こそ安価だ!!



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

漢方薬屋に愛に来たが誤って胸を揉みたいと直接言ってしまった!
どう取り繕えばいい!?



>>35

肩の間違いだと言う。

胸と間違えたのは男のサガだから仕方ないといおう。
あとはラッキースケベを狙え。大丈夫、君は主人公だ


おお! なんかマトモな安価が来たぞ!

まぁ胸と肩を間違えるのは多少無理がある気はするが………



「ゴメンゴメン、俺は肩を揉みたいと言おうとしたんだ」
「い、いや……明らかに胸って言ってたよね? 流石に胸と肩を言い間違えるのは……」
「そこは男の性だから仕方が無い! だいたいそんなに素晴らしい胸を持っているんだし仕方ないさ!」
「な、何言ってるの!! セクハラだよパワポケさん!!」

はっはっは、顔を赤くして可愛いやつめ!
あまり人を変態親父のような目で見るのをやめてくれないか!


だがうまくごまかせたようだ
>>35には感謝する


さて、ここからが問題だ……
どうやって胸を直に揉めばいい……?
くそ、たった布一枚隔てた先にある


「パ、パワポケさん………その、あまり見られると恥ずかしいんだけど………」

どうやら俺は安価に熱中するあまり、武美の胸を凝視していたようだ
これではまるっきり変態じゃないか!!

「す、すまない!」
「……うん」



そこからプツンと会話がなくなる
まさか武美と一緒にいてこんな気まずい思いをすることになるとは………
これは後々まで残る事になるんじゃないだろうか………


だがそんな気不味い雰囲気の中、沈黙を破ったのは武美であった


「ねぇ、パワポケさん………私の胸って、やっぱり他の人よりも可笑しいのかな?」
「はぁ?」

「だってさ、あたしってアンドロイドなわけじゃない? あくまでこの身体は作られたものでしょ………?」
「例えそうだとしても君は君さ。気にすることはない」
「それでも………! 胸の部分がぱかっと開くなんて……やっぱりあたしは人間なんじゃないかなって…………」
「武美ッ!!」

俺が武美の両肩を力強く掴むと、怯えたように身体がビクッと震えた
だが今はそんな事は気にしていられない
そのまま武美を真正面から見据えて俺の本心を言ってやる!


「武美! お前は人間だ!! 例え世界中の全ての人間がお前は人間じゃないと言っても! 俺だけはお前を人間と認めてやる! だからそんな事を言うな!!」

目の前で女の子が沈んでいる時……それを慰めてやれなくて何がヒーローだ!!
たとえ作られた存在だとしても! それでもこんなに感情豊かな女の子が人間じゃないわけがない!!


「パワポケさん……パワポケさぁああん!!!」

武美はそのままガバッと抱きついて来たので、俺はそんな武美髪を優しく撫でてやる
ほら見たか! こんな娘が人間じゃないなんて誰にも言わせないぞ…………




「だからな……武美」

この雰囲気なら言える……!!






「俺にお前の胸を揉ませてくれぇえええええ!!!」








名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


結論から言うと安価は失敗した……
いい雰囲気だったのに、俺が得たのは胸の柔らかい感触じゃなくて頬の紅葉だ



お前達、もっとソフトな安価を頼む!
そろそろ並木さんの世話になっちゃうだろ!

>>40



肩を叩いて、そのまま人差し指は置いて、振り向いた所に頬をぷにってするやつ

ksk

維織さん

無言で頭を撫で続ける


「もはや悪戯ですらないぞ!?」

対象が准だったならまだ悪戯になる可能性はあるが……維織さんだし………

それに無言て一文があるから何か話しかけられても無視しなきゃいけないんだよなきっと?

維織さんはともかく准なんか結構話しかけて来るしなぁ……
まぁ平気か。准は俺を嫌ってるし無視しても



「えぇい! こんなところで気にしてても仕方ない! ヒーローなら即実行!!」

俺は友を飛び出し喫茶店へ向かった










「…………………………」

ナデナデ

「…………………………」

ナデナデ

「…………………………」

ナデナデ

「…………………………」

ナデナデ

「…………………………」

ナデナデ

「…………………………」

ナデナデ



(ま、全く喋らない………てか動かない!)


喫茶店に行くと維織さんはいつも通り本を手に座っていた
無言という事だったので、さっきまでしつこく話しかけて来た准すらも無視し続けずっと維織さんの頭を撫でている


維織さんの髪の毛は最高級の絹織物のようで、手に全く引っかかるような事もなく俺の手を受け入れている

(維織さんに対してはパンを食べさせたり膝枕してあげたりしたけれど……どれもこれも心地いいなぁ………)


昨日から精神を削って安価を実行して来たし、こんなのも悪くないな


ダンッ!!


「…………ッ!?」


「コーヒー持って来たよ変態。それ飲んでとっとと帰れば?」

な、何故か准の機嫌が悪い…!
な、なんでだ!? こいつは俺の事を嫌いなはずだから無視したりしても大丈夫だと踏んでいたのに!

こんな時は安価だ!

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


緑髪の頭を撫でていたら、腹黒メイドの機嫌が悪くなったぞ!
どうすればいい!?


>>44

「よし、まかせろ!」
お望み通りコーヒー飲んでとっとと帰る


確かに機嫌が悪いときは素直に言う事を聞いておいた方がいいか
そう、素直が一番! ビバ!素直ヒーロー!!

あ、無言でっていう安価があるから「よし、まかせろ!」とは言えないからな? その辺は勘弁してくれよ?


維織さんの頭から手を離し、いい香りの立ち込めるカップを手に一気に飲み干す

特筆はしてないが俺はタブレットで文字を打ち込むのに慣れてないから、結構時間経っちゃってるんだよね

だからコーヒーもいい感じの温度になっていた

(ふぅ、いつも通り美味しかった。それじゃ帰るか)

そして席を立ち外へ行こうとしたが……

「ん?」

服の裾に軽い抵抗が………って!?

見ると維織さんが俺の服の裾を掴んでいた
そして何かを求めるような目を俺に向けている

な、なんだ!? 維織さんは一体どうしたって言うんだ!?
くそっ! これじゃあ外に出れない!
いや、本気出せば簡単に降り払えるんだけどね? 流石に維織さんにそんなことはしたくないし
どうしよう…………




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

外に行こうと席を立ったら緑髪に服を掴まれた
どのように紳士的に対応すればいいんだ!?


俺は喋れないということに留意してくれよ!


>>48

ksk

抱き締めてキスしてクールに立ち去る


だ、抱きしめて……キス…………?


そりゃそんなことをすればいくら維織さんでも手は離してくれるだろうが……キスって!!
(これ…社会的に俺を殺しにかかってきてるよな…………)

だがしかし! 安価は絶対!
安価は野球よりも重いのだ!!


やってやる、やってやるさ!
う、ウォオォオオオオォオオオオ!!



まず抱き寄せる!

「っ!?」
「パ、パワポケさん!?」



そして抱きしめる!!


「ふぁ!? ぁぅ…………」
「な゛っ!?」



最後にキス!!

「」ぷしゅ~
「な、な、な、なななななっ!?」






俺はその場を後にした
後ろで何か怒鳴り声が聞こえた気がしたが、決して振り返らなかった
今日は決してあの場には戻らない
今日、あの場であった事を現実とは思いたくないからだ


・・・現実逃避か
確かにいい言葉だ。







名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

ナデナデはとても気持ち良かったぞ。あの髪質とか俺と同じ人間とは思えなかった
あ、因みにキスしたのは手の甲だからな?
何処にキスするという指定はなかったからな!!


取り敢えず本日最後の安価だ!
実行は夕方ごろから始める!


>>55

ksk

夏菜に抱きつこう


なるほど分かった。お前達このスレタイの事を

“女の子たちに安価で(性的な)悪戯する”
と勘違いしてるだろ!!

違うんだよ! 俺は普通に悪戯をしたいだけなんだ! ちょっとした意趣返しをしたいだけなんだよ!!
別に弾道も内野安打○もバント○も絶倫も求めてない!
ただ悪戯をしたいだけなんだ!


「だが……安価は絶対……安価は野球よりも…重い……!」


やってやる。やってやるさ!!
レストランに行くぞ!!





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


取り敢えず作戦を幾つか考えてきた。この中から一つを採用したいから選んでくれ
ボーイッシュ少女は裏口に呼び出す算段だ!


①出てきた瞬間ルパンダイブ! 後は野となれ山となれ!
②何かしら残飯を恵んでもらってそのお礼として抱きつく
③ゴミを取る時にすってんころりん!
④暑さのあまり狂ったふりをして抱きつく
⑤ピエロの格好をして抱きつきまくる
⑥その他 (記述)

>>60

6
まず川で体洗ってひげ剃ってハンサム上げてから出会い頭に抱きついてアイラブユーと囁く


待て、前半は分かる。出来るだけ身なりを整えた方がいいというのは分かる
だが後半のアイラブユーと囁く理由はあるのか!?

「これって悪戯でなくて告白なんじゃないか………?」


だがしかし安価は絶対
俺には呪縛がついているのだから……






取り敢えず権田に髭剃りと入浴に使う道具を借りて、出来得る限り身なりは整えた
霧生さんの家で風呂に入っただけでハンサムが5上がるのは伊達じゃない!
今の俺はハンサム80くらいはあるはずだ!

バタン!

「ふぅー疲れたな………」
「あ、安藤君!」

裏口から出てきたのは霧生さんではなくて安藤君
レストランで働く霧生さんの同僚だ

「あ、パワポケさんじゃないですか? どうしたんです? またゴミでも漁りに来たんですか?」
「安藤君! お前もか!!」

いい加減俺も泣くぞ!?

「冗談ですよ。霧生さんでしょう?」
「え、えぇ。いま霧生さん大丈夫そうですか?」
「もう休憩ですからね。呼んで来ましょうか?」
「頼めるかな?」

安藤君は実に丁度いい所に来てくれた
よし、後は虎視眈々と霧生さんが出て来るのを待つだけだ………
取り敢えず深呼吸しておこう


「すーはーすーはー」


安価は絶対!
安価は野球よりも重い!


バタン!


「おっさん! 久しぶりだな!」

今だ!!



「霧生さぁああぁあああっん!!!」

ムギュ!

「うわっ!? おおおっ!おっさん!?」


>>60は出会い頭と書いていたがそれは戦闘に置いても非常に有効だ
出会い頭に抱きつけば向こうが対策を練ることも出来ずに狼狽えるしかない


それにしても霧生さん、身体が凄く柔らかい………しかもウェイターの服装だから身体のラインがくっきりしてて………ムフフ


「お、おい……! は、離してくれって! おいっ!!」

ま、マズイ! このままじゃ霧生さんの声で人が来てしまうかもしれない!
なんとしてもそれは阻止しなくてはならない!!

………よし!



グイッ!

「んむっ!?」

霧生さんの頭を強く抱きかかえ、口を俺の身体で塞ぐ
これでうまく口封じ出来るから誰もやって来ない!!

「うむっ!? んんっ!!」

でもこれ霧生さんの口が動くたびくすぐったいな
もう早いところ囁くか!

「ねぇ、霧生さん……」

口をそっと耳に近づけ、そして…………



「I love you……」

「んむうっ!?」


そう呟いた瞬間、霧生さんは頭から煙を放出させながら倒れてしまった
顔はもはや、ゆでダコ状態になっている


「き、霧生さん!? し、しっかり!! 霧生さんってば!!」
「Q~………」

ダメだ、完璧に伸びてる………

「なんすか今の音? どうしたんですか霧生さん?」

安藤君の声が近づいてきた
こ、この状況……ど、どうすれば!?





「う、うわぁああぁあああ!!!」








名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

ボーイッシュ少女に安価通りの行動をしたら、顔真っ赤にして気絶してしまった
取り敢えずその場にあった廃棄のダンボールの上に寝かせて逃げて来たが……後が怖い…………




好感度変動



武美  胸 -3 
    発言 +5
   ――――――

    計 +2


維織   なでなで  +10
     抱きしめてキス +15
    ――――――――――
      計 +25

准   
     無視 -3
嫉妬 -5
    ―――――
     計  -8


夏菜   
     ハンサム +3
安価行動 +5

     ――――――
      計  +8



累計好感度 (初期値を0)

武美 +2
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 0
菜津姫 0
維織 +20
准 -5

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

朝から野球の練習だったけれどなんとか時間を作った
疲れてるから出来るだけ簡単なものを頼む
なお、急に呼び出されることもあるからその時はしばらく待ってくれ


>>73


鼻フック


「は、鼻フック……?」

フックってアレか? あのボクシングの打撃の一種の? それを鼻に?
あの准に? 殴りに行けと?

「詰んだだろこれ!?」

想像するだけで恐ろしい……こんなことをしたら一体何をやり返されるか………?

「いや、待てよ……?」

もしかしたらあまり痛くしないで出来るフックもあるかもしれない!
幸いにも俺は今、モバイルガイ! これで検索すれば一発だ!

「えっと………鼻フック やり方 と」

ふっははは! これはカンニングではない! あくまで女の子には痛いことをしてはならないというナイスガイの紳士的行動と見てくれ!
どれどれ? 一体どんな感じでやれb……

「どうやら俺は根本的に間違っていたようだな……過ちは誰にでもある、気にすることはない。はっはっは!」

ヤバイぞこれ!? 確かに俺が求めていた悪戯のベクトルはこうではあったがこれは酷すぎる!?


「ど、どうすればいいんだ俺……!?」

そんな風に俺がアタフタとしていたら

「おい、パワポケ!」
「うわっ!? ご、権田!?」
「少しミーティングをするぞ」

し、仕方ない……安価はまた後でやろう




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/02(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

取り敢えず鼻フックの意味は理解した
また後で実行するから取り敢えず安価だ


道具or指orその他?
>>75

維織さんの目の前でやる? それとも何処かに1人で呼び出す?
>>78

指で思いっきりガッと行け!!

武士の情けや、一人で行こう


「自分で安価しておいてなんだが、これはベストな布陣じゃないか?」

もし道具を使えと言われても文無しヒーローでは何も買えるわけもなし
この前キスまでしてしまった維織さんの目の前での鼻フックは俺にダメージが大きいし……

「やっとお前達も人の苦痛を察して優しく安価するという感情が芽生えたようだな」

それじゃあ行くか






カランカラ~ン


「いらっしゃいませ。こちらのお席へどうぞ」
「」

店に入った瞬間俺を出迎えたのはマスターだった


……というわけではなく准だ
察しのいい皆なら既にこの異常事態に気付いてくれていると思う

あの!
准が!!

俺に毒づく事なく対応してくれただと!?
俺が呆気にとられたのも無理はないだろ!?


「あの、お客様?」
「あ、いや……なんでもない」
「そうですか? それではこちらへどうぞ」


准が通したのは維織さんとの相席
つまりはいつも通りの席だ


「やぁ、維織さん」
「………パワポケくん」

挨拶をすると維織さんはこっちをチラリと見上げて来た

「ただいまコーヒーをお持ちします。しばらくお待ちください」
「あ、あぁ………」


やけに素直な准に面食らいながらもなんとか返事をする
一体何があったっていうんだ?


「い、維織さん…… 今日の准、なにか変じゃない………?」
「…………?」
「いや、なんかいつもよりも大人しいというか、清楚な感じがするというか………」
「……准ちゃんはいつもあんな風」
「え?」
「准ちゃんがあんな風に意地悪するのはパワポケ君にだけ。パワポケ君だから」
「………!!」
「あとパソコンの人と変な顔の人」
「俺は准にとってあいつらと同類なのか~!!」


電視とピエロと同じような分類をされていると知りショックは大きい
だが! だからこそ俺は准に悪戯をするんだ!!


「ねぇ、パワポケ君」

心の中で固い決意をした俺に、維織さんが声をかけて来る


「今日は何しに来たの?」
「え? うわ!?」

机を挟んで反対側に座っているはずの維織さんの顔が、いつの間にか目の前に!
見ると維織さん、机をズイッと乗り出して俺の事を上目遣いで見つめている
うわぁ……維織さん、凄いまつ毛が長い
それにこの白い肌! 最高級の陶器と見間違えそうだぞ!?



ムフッ………




…………イヤイヤイヤ! そうじゃなくて!


「べ、別にいつも通りだよ。コーヒーを飲みに来たんだ」
「それだけ?」
「え?」

もちろん准に悪戯をしに来たのもあるけど……言わない方がいいよなきっと?
そんなことを考えていると

「今日は…………してくれないの?」
「え?」


な、なんだ!? 今日の維織さんはいつもの数倍色っぽいぞ!?
ていうかこの上目遣いはマズイ! 普段大人しい女性が積極的になるだけでここまでとは………
てか維織さんは一体なにを求めているんだ!?

「お待たせいたしました。コーヒーです」

渡りに船! 准がコーヒーを持って来てくれた!!

「ありがとう」

取り敢えずコーヒーに舌鼓を打つ
うん、やっぱり美味しい……
よし、やる気も3ぐらい上がったし、そろそろ行くか!!

「パワポケ君……今日も、私をナデナd……」
「准、ちょっといいか?」

席を立ち、そのまま准に向かってズンズンと進む
気持ちはまさにバッターボックスに進む時そのもの!



「なんですかお客様? いまお仕事中ですのでまた後に………きゃっ!?」

准が何かを言っているがそんなものは無視!
腕を力強く掴んでから目を見据え

「准、少し話がある!! 俺と来てくれ!!」

そう言って有無を言わさず准を外に連れ出す

「ちょ、パワポケさん!? 維織さんが見てるって! ちょっと!!」




カランカラ~ン






「いきなりなにするの!! まだ私お仕事中だって言ったよね!!」
「す、すまん……だけどどうしても今じゃなくちゃいけなかったんだ………すぐに済むから」
「ふんっ! どうせつまらない用事なんでしょ?」
「つまらないことなんてない。頼むから機嫌を直してくれよ」

今日の准はどうやら機嫌が悪かったらしい
だからさっきから様子がおかしかったのか?

「まぁいいや。それで何の用なの?」
「うん。少し目を瞑ってくれないか?」

鼻フックする時にバレないようにな

「へ?」
「ダメか?」

准は明らかに狼狽え始めた

「い、いや……な、なんで!? なんで目を瞑らなくちゃいけないの!?」
「理由は後で話す。だから今は黙って俺の言うことを聞いてくれないか?」
「あ、えっと…………」
「頼む! 俺を信じてくれ准!!」
「ぅ、うぅ…………」

ひどい目に会いそう


准は渋々とした様子だったが目を瞑ってくれた
よし、これで準備は整った

「パ、パワポケ…さん……?」
「しばらく待っててくれ…………」

今のうちに准の後ろに回り込む
そして……鼻に指を添えて…………
よし、後はこのまま思い切りガッと……!


「パワポケ君……何してるの?」
「んなっ!?」

い、いいい維織さん!? な、なななんでここに!?

「維織さん!? って、何この指!?」

准も目を開けてしまった!! 発射準備万端だった俺の指は無残にも払いのけられる

「パワポケ君……いま准ちゃんに何をしようとしてたの?」
「パワポケさん? いま私に何をしようとしていたのかな~?」


こ、怖い!! この2人がものすごく怖い!!

「い、いや!! 准の鼻にゴミがついていたから取ってあげようかと…な……」
「たったそれだけの為に私を外に呼び出したの?」
「パワポケ君……?」

あっという間に冷や汗が身体中を潤す
ほ、本当のことを言うか!? いや、そんな事をしようものなら俺の未来がない!!
ここは逃げるしかない!!

「戦略的盗塁! さらばだ諸くn……」

ガシィ!!


「ひっ!?」
「何処に行こうとしてるのかなぁ~? ご主人様♡」
「ひ、ヒイィイィイイィィ!!」

いつの間にか俺は首根っこを掴まれていた!!
く、首に爪が………痛だだだだッ!!

「維織さん、果物フォーク持ってます?」
「はいこれ。私が使った後だけど……」
「上出来ですわお嬢様♡」
「ま、待て!? その二股のフォークで何をするつもりだ!?」

准はそのまま俺に笑顔で顔を近づけて……


「人を呪わば穴二つ…ですよ? ご主人様♡」


ブスッ!


ぐぉあぁあああ゛ぁあああああ゛っっ!!!



…………………………………………………




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価失敗

鼻フックしようとしたら鼻フックやり返された
てかフォークって本当に凶器になり得るんだな………


俺の鼻を気遣ってくれるのならば、できるだけ簡単な事にしてくれ……
>>89

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

すまん再安価だ

>>95

昼寝してる貴子の隣で上半身裸で起きるまで寝たふり


「上半身裸で………?」

見間違いか? 一度眼をゴシゴシしてからもう一度

「上半身裸で…………」

見間違いなわけないですよねそりゃあ!?
なんだってこんな条件を入れるんだよお前達!! 貴子ちゃんはまだ高校生なんだからね!?

それに言っておくけれど、安価で行動を指定できるのはあくまで俺だけだからな!
つまりそもそも貴子ちゃんが昼寝をしていなかったら俺には安価の達成が不可能なんだ!!
その場合、ただ単純に上半身半裸の男が貴子ちゃんの家に侵入するだけに終わるんだからな!!

「今のうちに刑務所へ行く準備をしておいた方がいいかもしれないな………」






取り敢えず貴子ちゃんの家まで来たぞ
幸いにも米の配達を手伝っていたこともあって、他の人たちからは不審がられることはなかった
念のため頭にタオルを巻いていたから、上半身裸のこともギリギリ自然に見えたようだ


廊下をゆっくりと歩いていると襖の空いている部屋を見つけた
ゆっくりと中を見て見ると布団が敷いてあり、恐らく誰かが眠っているようだ

「都合が良いな……いや、悪いのか?」

兎にも角にも後はあの横で添い寝をするだけだ

裸足になって音が鳴らないように注意して進む
目を瞑って毛布を捲り、そのまま布団に潜り込む
目を瞑ったのは女の子の寝ている姿を見ないようにするという紳士的な行動だ
決して目を瞑っていた方が、女の子の感触を存分に感じられるとかいう変態的な行動ではないぞ!!


これは貴子のオヤジですね、間違いない


「すぅすぅ………」

どうやら貴子ちゃんはぐっすりと眠っているようで、俺の侵入にも目を覚ますことはない
このまま後は起きるまで添い寝するだけか……

ふぅ、なんかいい匂いがするなぁ……
それにこの身体の暖かさ。上半身裸だとそれが直に感じられて心地いい
それにこの柔らかい脚とか凄く触り心地が良い……
それにこのゴツゴツしてる腕とかも……野球に誘いたいくらいだ



「生きててよかったなぁ……」
「ほぅ? お前もそんな趣味があったのか?」






ん?






「…………え゛!?」
「よぉ、久方ぶりだなパワポケ?」


目の前にいたのは貴子ちゃんの父の隆雄だった……………


え゛!?


「い、いやあの隆雄さん……!?」
「へっへっへ……今日は貴子のやつ、夕方まで夏期講習に行ってるからな。時間はたっぷりある」
「ひぅ!?」


隆雄さんは俺のお尻を鷲掴みにし、餌を前にした野獣のようなギラギラの瞳で俺を目ている




「ふっふっふ………いただきます」
「い、嫌ァアアァアアアアアーッ!!!!」








名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価失敗

貴子ちゃんかと思ったら貴子ちゃんのお父さんだった
襲われかけたけれど、すんでのところでなんとか逃げ出して来た………
明日の朝刊に、『ブギウギ商店街に全裸の男が泣きながら駆け回る』という記事が載るかもしれないが俺は無関係だからな!


本日最後の安価だ!
>>104



>>99
(゚Д゚)

維織さんを人気のないところに呼び出して目をつぶって欲しいと言ってからのデコピン


「喫茶店の割合が高いぞ!?」

お前達、本当に維織さんと准が好きだなおい!?


「それでも今回の奴は簡単でいいな」

何はともあれまずは喫茶店へ行くぞ!





カランカラ~ン




「帰れクソ野郎♡」
「お前可愛く言えばなんでも許されると思ってるだろ!?」

もういやこの娘!
いや、今回は完全に俺が悪いんだけれどもね

「チッ……まだ懲りてないみたいだね? またフォーク持って来なくちゃ……」
「待て! もうあれで懲りたからデザートフォークは勘弁してくれ!」
「普通のフォークにする?」
「俺鼻が3つに!!」

もういや怖いよこの娘!!


「こ、今回は准じゃなくて維織さんに用事が……」
「尚更帰りなさい! むしろ還りなさい!」
「ウメラレル!!」
「とにかく今のパワポケさんを維織さんに会わせるわけにはいかないよ! 帰りなさい!!」
「ぐぅ……クッ……!」

これはどう取り繕ってもダメそうだ……
こんな時こそ安価だ!!


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

維織さんに会おうと思ったら准が立ち塞がった
回避方法を何か考えてくれ!!

>>107

キスして黙らせる


「お前達に頼った俺が愚かだった」

こんなことをしたら俺は明日の日の出を拝めないんじゃなかろうか………
こんな時にこそ俺はこの言葉を胸に刻むのだ

安価は絶対!
安価は野球よりも重い!!


見ていろよ諸君
ヒーローの勇敢なる行動を!!




「准!!」
「なによこのバカ………っんむ!?」



抱きしめて顔を引き寄せ、そのまま熱い口付けを交わす

准の唇はマシュマロなんか目じゃないくらいに柔らかく、そして甘かった
舌を口内に侵入させ、歯を一本一本舐めて行き最後に舌を絡ませてやる



「んっ!? んふぅ… はぅ………」



よし! そろそろ頃合いか!!

「ぷはっ!」
「ふぁ………は、んぅ…………」


口を離すと准はピエロの鼻のように赤面しており、そのまま膝から崩れ落ちた
そして涙目のまま俺のことを上目遣いに睨んで………睨んでない? むしろ何か………いや、俺の気のせいだろう


「悪いな准。どうしても准とキスをしなくちゃいけなかったんだ」
「っ!!!」

安価が出ちまったからな
よし! これで障害はいなくなった! 後は………



「維織さん!! ちょっとこっちに来てく……………」


ブシャ!!


「ぐっ!! ぎゃあぉああぁあああ゛ぁいああぁああああぁ゛ああああッッ!!」





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価失敗

維織さんが本気で怒るとマジてヤバイ……准よりも全然凶暴だ………
ところで皆、鼻に3つ目の穴が空いてしまったんだがどこかいい病院は知らないか?

好感度変動



維織

鼻フック目撃  -5
キス目撃  -10
嫉妬補正  +3
―――――――――

計 -12




鼻フック -1
キス +5
キス後の一言  +5
―――――
計  +9


隆雄

添い寝 +30
お誘い+50
――――――
計  +80


好感度 (初期値を0)

武美 +2
夏菜 0
ちよ 0
貴子 0
菜津姫 0
維織 +8
准 +8

隆雄+80

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


おはようみんな
さぁ、今日の安価だ。分かっていると思うができるだけ簡単なのにしてくれ。

鼻の怪我? その辺にあった草を食べたら治ったよ


>>127

伊織の前で下半身露出して自然に振る舞う

「馬鹿野郎!!」

なんだって朝からこんな鬼畜安価を受けなきゃならんのだ! だいたい維織さんに安価するということはそのまま准にも安価するようなものなんだからな!!

「それよりもこんなもの犯罪だろ…… どうあがいても社会信頼度0になって逮捕される未来しか見えない……」

いかに維織さんと言えど、これは笑って見過ごしてくれるようなものじゃない……維織さん元々笑わない人だけど………
考えろ! 考えろパワポケ! どうしたらいい!? どうすれば犯罪ギリギリのラインでこの安価を達成できる!?
浮浪者の変態とヒーローの境はなんだ!? 足りてない脳で考えろ!!








カランカラ~ン


「いらっしゃ……い……………」

出会った瞬間、准が停止した
顔には営業スマイルが張り付いたまま、凍りついている

「何時ものコーヒーを頼む」

そのまま固まっている准の横をすり抜け維織さんのテーブルへと向かう
幸いにも今日も維織さんは椅子に座ってコーヒーと本を嗜んでいた

「やぁ維織さん。おはよう」
「………おはよう、パワポ…ケ……?」

維織さんが本から目を外した途端、普段は全く動揺しない維織さんの目がこれでもかと見開かれて行くのを見た

「どなたですか?」
「パワポケだよ」
「………………………………」
「維織さん?」
「……………どなたですか?」
「だからパワポケだよ!!」


維織さんがこんな風になってしまうのも無理はない
なぜなら俺の今の格好は、維織さんの想像を絶するものだったのだから



「…………………民族?」
「日本人です(多分)」
「……………部族?」
「違うよ!」
「……………………今日のコーヒーはいつもよりも美味しい……」
「現実逃避しないで!!」


俺の現在の格好

腰には大量の葉っぱを巻きつけ、上半身は裸(1)
もちろん下半身も必要最低限は隠していないぞ!
更に加えて顔には白粉をたっぷり塗りつけ、鼻は真っ赤に塗りたくるというピエロの化粧を施した

まるっきり変態である

参考資料

(1)
http://i.imgur.com/qk1oIjh.jpg


言っておくが安価は守ったぞ!
下半身を露出しろと書いてはあるが、隠してはいけないとは書いてないからな!
ふっははは! どうだこの危機回避能力!




さて、こんなに狼狽える維織さんを見れた時点ですでにこの安価は達成出来たと言えよう
しかし安価には平然を装うと書いてあるからな……もう少し会話をしよう

「どうしたのさ維織さん? いつも通り本を読んでいなよ」
「今私の目の前には本よりも興味深いものがある」
「維織さんがそんなに興味を持つなんて……一体何があったんだい?」
「…………………………」

これぞまさに暖簾に腕押し!
いつもは維織さんが暖簾で俺が腕だけど、今回ばかりは完全にこちらが優位(?)に立っている!

「…………………………」
「どうしたの? そんなにマジマジ見られると照れるんだけど?」
「……………………………ッ!!」
「維織さん?」

何かに思い当たったのか、突然維織さんの目がさっき以上に見開かれた
そうしたら………

「パ、パワ、ポ…ケ………く…………グスッ……」
「い、維織さん!?」


と、突然泣き出した!?

「ど、どうしたのさ!? なんでいきなり泣いたりなんて……!!」
「だって……私が昨日…あんな事をしなければ…………私の…せいで…………グスッ……ヒック………ふ…」
「ふ?」
「ふわぁああぁあああん!!」
「うわぁっ!?」


あ、安価!!安価を早く!!

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

バカ族の格好をして行ったら維織さんが号泣した!
どうやら昨日のフォーク事件のせいで俺が狂ったと思っているらしい! どうにか挽回の案をだしてくれ! 失敗は許されない!

>>136

>>133


そうだな! もうこの際自然を装うのはやめよう!
ダメという奴もいるかもしれんが、維織さんの泣き顔を前にこれ以上悪戯は出来ない!!

「ち、違う! 違うんだよ維織さん!! これは別におかしくなったわけじゃなくて! 服を盗まれたんだ!!」
「うぅ………グスッ……盗まれ…た………」

よし、泣き止んで来た!!

「そ、そう!! 昨日は朝から野球の練習をしててさ、川で服を洗ってから外に干していたんだ!! そして朝起きたらなくなってたんだよ!!」
「………それじゃあ…その顔は………?」
「ゔっ!?」

そうだよ! 今の俺の顔はピエロスタイルだった!! これだけじゃいいわけにならないじゃないか!!
ところで何故そんな余計なことをしたかって? 素顔で平然と出来ないからだよ!!


「パワポケくん…優しい………でも、本当のことを言って………? やっぱり私の……せい…で……ぇ………」
「い、維織さん!?」
「ごめんなさい……ごめん…なさぁいぃ…………」



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

顔のピエロ化粧の言い訳頼む!
このままでは維織さんが壊れてしまう!!

>>140

葉っぱだけだとあれだから民族っぽくすればいけると思って


「これはアレなんだ! 葉っぱだけだとまるっきり不審者になっちゃうでしょ!? だからせめて民族っぽくすれば大丈夫だと思って!!」
「それが……民族……………」
「そう! 何処かの森にはこんな顔の部族がたくさん住んででみんなが『ピ!ピ!ピエロン! ピ♪ピ♪ピエロンロン♪』と歌を歌っているんだ!!」
「え……え………?」
「ピ!ピ!ロンロン! ピエロンロン♪」
「え? へ!?」
「維織さんも一緒に! ピ!ピ!ピエロン! ピエロンロン!!」
「ろ、ロン…ロン………?」
「違う!! もっと声を大きく! ピエロの気持ちになって!!」
「ひぅ!! ピ!ピ!ピエロン……!」
「ありがとうございましたっ!!!」


俺はそのまま脱兎の如く喫茶店を後にした…………







名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/03(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

この後普段通りの格好で維織さんに会いに行ったら、泣きながら抱きつかれた。
さっきのことを知らないと告げると、維織さんの中でさっきの変態は俺を語った偽物ということで納得したらしい
准はまだ固まっていた


また後で安価をだす


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価を頼む
対象を泣かせたくはないから出来るだけ対象に優しいものにしてくれ

>>150

貴子 ひたすら無視する


「出来れば貴子ちゃんの家にはあまり行きたくない………」

なぜならばあの家には准よりも恐ろしい絶倫親父がいるからだ
正直このまま家に行って彼女を無視するのはほぼ不可能と考えていいだろう
かといって電話をして呼び出すのも安価を反故にしてしまう。まさに八方塞がりといったところか

「しかも今日は土曜日だ。恐らく学校の夏期講習も休みだろうから、待ち伏せして無視することも不可能……」

これは………無理なんじゃないか…………物理的に……

とりゃ~ず安価を


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


電話でも呼び出せず、帰宅途中を狙うことも出来ない。更に言えば家には決して近寄りたくない
どうすればいい!?

>>153

このまま関係をフェードアウトさせる


「お前は鬼か!?悪魔か!?准なのか!?」

確かに家には近寄りたくないが関係をフェードアウトするのも気が引けるわ!!
大体彼女は安価対象となってる女の子の中では一番俺の事を気遣ってくれた子なんだぞ!!
そんな子との関係をフェードアウトだなんて紳士の風上にもおけん!!

「くそぅ……どうすれば…………」
「パワポケさ~ん!」

もう全てを諦めかけた瞬間だった
土手を向こうから駆けてくる一人の女の子の姿が!

「貴子ちゃん!!」
「どうしたの? そんなに嬉しそうな顔して?」

なんということだ! これはまさか天からのご褒美なのか!?
俺が望んだら望んだ人が会いに来るなんて!!

「はっ!?」

そ、そうだ無視するんだ! 嬉しさのあまり、つい名前を呼んじゃったけれど無視しなきゃならんのだ!!
貴子ちゃんはいつの間にか土手を降りて来て、友の目の前までやって来た

「こんにちはパワポケさん。今ちょっといい?」
「…………………………………」

俺は貴子ちゃんの声に返事をせず、釣りの準備を始める
なにもしないのも不自然だからな、なにかしら行動すれば良心の呵責も紛れるし……


「あれ、パワポケさん。聞こえなかった……? あのね、ちょっと用事があるんだけど」
「…………………………」

ウキと重りの準備はよし、餌も昨日たくさんのミミズを捕まえたし。後は糸を垂らすだけだ

「昨日家で新しい料理に挑戦したの。お父さんも美味しいって言ってくれたからパワポケさんにも食べてもらいたいなって思って」
「………………………ピクッ…」

くっ! つい反応してしまった………
貴子ちゃんの料理は、それはとても美味しい
決して華々しさはないけれど、質素なオカズと料理の技術、さらに愛情をたっぷりと注いでくれている
これで美味しくないだなんて言ったら大嘘も良いところだ
だがしかし……ここは無視だ…………
我慢だ!我慢しろ!!
くっ、手が震えてる………禁断症状か……!?


「あの、パワポケさん…………?」
「ミミズ、これで足りるかな? 今日の風は魚を誘ってくれる風だからな……

ひたすらに虫だ! ミミズ的な意味でな!
そのまま貴子ちゃんを見ないで糸を川に垂らす



………………………………………………


ん? なにか気配がなくなったような…?
もう帰ったのか?
気になって後ろを振り返って見ると………

「」スウゥ………
「貴子ちゃん!?」

み、見間違いか!? いま貴子ちゃんの身体が透けていたような……!?

「え、どうしたの?」
「あ、いや……その…………」


安価を破った事と貴子ちゃんの摩訶不思議現象を見たせいか、言葉をうまく紡げない
それにいまの消え方……いつか見たような………いや、感じたような気が…………


「えっと………ごめんね貴子ちゃん! ちょっと釣りに集中していて気付かなかったよ!」
「ふふふ、まったくパワポケさんたら……いつもみたいに格好良くしててよ」

もはや安価達成は無理だろうという判断だ
あのまま無視していたら恐らく良くないことが起こったに違いない!

「はいこれ、エビチリよ。少し辛めだけれどもパワポケさんは大丈夫かしら?」
「ははは、貴子ちゃんの作ってくれたものならなんでも美味しく食べる自信があるよ! とっても美味しいもの」
「ふふ、ありがとパワポケさん。また今度料理持って来てあげるからね。楽しみにしててね!」

そう言うと貴子ちゃんは土手を上がって行った

「ごめんなさい! 今日はこの後出かける予定があるの! 本当はもっとパワポケさんとお話ししたいけれどまた今度の楽しみにしておくね~!!」
「あぁ、いつでもおいで。お弁当を持ってきてくれる貴子ちゃんはいつでも歓迎するよ!」
「あら? お弁当を持って来なくちゃ会えないの?」
「ち、違うよ! とにかくいつでもおいで!! 待ってるからね!」
「うん! またね~!!」

貴子ちゃんはそのまま走って行った
やれやれ、元気な子だなぁ……

「あ!」

遠くで貴子ちゃんが何かを思い出したように声を上げた
そしてそのまま振り向いて………

「お父さんが今日の夜、パワポケさんに家に来て欲しがってたよ! 私も待ってるからね! 絶対に来てね!」

そのまま俺の返事を聞かずに走り去って行く貴子ちゃん………



「どうしよ…………」

まるで俺を慰めるかのように優しい風が俺を撫でて行った



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価失敗

理由あって安価は失敗した
ところでみんな、今のうちに痔に良く効く薬を教えてくれ!



>>162

貴子ちゃんに塩をかけるとどうなるのかなっと


「なんという帳尻合わせ!!」

夜に家に誘われているし、塩を撒くのも比較的簡単だ!
だが一つ疑問がある………

「なんでこいつ疑問系なんだ?」

普通こういう安価なら『貴子ちゃんに塩をかける』とかで良いものではないか?
なんで『どうなるのかなっと』って感じで疑問系なんだ?
しかもこいつ何か含みがある言い方してるし………貴子ちゃん、塩嫌いなのか?
いや、料理に塩は欠かせないし……てか塩かけられたら誰でもいい反応はしないか
まぁいい。取り敢えず安価実行をするのみ!!





貴子ちゃんの家





「お邪魔します」
「いらっしゃいパワポケさん!」

家に着くなり笑顔で迎えてくれる貴子ちゃん。そして…………

「おお、よく来たな。どれどれ………」

パンッ! パンッ!

こちらは気持ち悪いくらいの笑顔で迎えてくれる隆雄さん………


か、勘違いするな!
今のパンッ! パンッ! は俺の身体を軽く叩いた音であって、別になんの他意もないんだからな!!

「ふん、野球をしているだけあって相変わらずイイカラダだ……」
「あ、あはは………」
「もう、お父さん!! お客様を叩いちゃダメでしょ!」

ひ、冷や汗が………滝のように…………………………

「む、それもそうか………」

渋々と俺から離れる隆雄さん
本当に渋々とだ………




「待っててね! 今から美味しいものを作るから!」
「おう、任せたぞ貴子。ささ、パワポケは俺の隣に……」
「貴子さん! 俺も手伝うよ!!」

間髪入れずに貴子ちゃんの手伝いを申し出る! ここで選択肢を間違えたら恐らく即死エンドだ
因みに貴子ちゃんをさん付けしてるのは隆雄さんの前だからだ。念のため、な………

「え、いいわよ。お客様なんだから……」
「いや! 俺も手伝う! さ、早く台所に行こう!!」
「え、ちょっと!?」

貴子ちゃんの両肩を後ろから掴み、そのまま台所まで押して行く
ここでの躊躇は最早死を意味している
お前達もここで俺が死んで安価スレが止まってしまうのは本意ではあるまい!?

「おい貴様!! なんで俺じゃなくて貴子の身体を触ってやがるんだ!!」


ひいぃぃぃいぃいいぃ!!!


貴子ちゃんを台所までなんとか押し出した……
こ、これでよし………


「全く! パワポケさんはお客さんなんだから手伝わせるわけにはいかないのに!」
「ご、ごめん!! でもどうしても貴子ちゃんと料理がしたかったんだ!!」

あの親父から少しでも離れるためにな

「なっ! も、もう……パワポケさんってば…………」
「ご、ごめん………もしかして邪魔だったり………?」
「………もう、そんな目で見ないで。手伝ってくれるのならそれはとっても嬉しいから」

いつも通りの笑顔を見せてくれる貴子ちゃん
それを見るとやっぱりホッとしてしまう
やっぱり癒され度はこの子が1番だ


「今日はカレイの煮付けを作る予定なの。手伝ってもらえる?」
「もちろん!」


貴子ちゃんはミリンや砂糖醤油を使って、煮付けを担当し、俺は魚を捌くのを手伝った
やっぱり貴子ちゃんといると癒されるなぁ……この安価に身を置く俺の唯一のオアシスだ……

「あ、パワポケさん。そこのお塩とってもらってもいいかな?」

貴子ちゃんが指差す先には大きな塩の入れ物が置いてある
これは振りかけるようなものではなく、袋入りの塩を移すための容器だから、上には軽く蓋がしてあるだけで簡単に塩をばらまくことが出来る
つまり……今こそが安価の最大のチャンス!!
蓋を開けてそれで………


「うわっ!!」
「きゃっ!?」


うまく躓いたフリをして塩を貴子ちゃんにばらまく!
底の方が少し固まっていたこともあって、そんなに多くは撒けなかったが、それでも安価には充分だろう


「うわぁ……しょっぱい………パワポケさんは大丈夫?」
「う、うん……ごめんね貴子ちゃん! 大丈夫!?」
「ええ、少しベタつくけれど大丈夫よ」

貴子ちゃんは顔に張り付いてしまった塩を手で払いのけている
なんだ……別に大したことはないじゃないか

「貴子!! 何があった!!」
「うわぁ!?」


ばさぁ!!



し、しまった! いきなりの大声に驚いて手に持っていた塩を放り投げてしまった!
そしてその塩は俺が驚いた原因となった人物の頭へ…………

「お父さん!?」
「貴子ちゃんのお父さん!?」

頭がてんこ盛りの塩まみれになっている隆雄さん………き、気まずい……

「パワポケェ………!」
「は、はい!!」

怒られる!! そう思い目を瞑ると同時のことだった………


ムギュッ!!


体に感じる暖かい感触………これは……まさか!?


『やめてお父さん! パワポケさんを殴らないで!』















「貴子ちゃん!?」
「俺だ」


デスヨネ~

…………………………って!?
なんで俺は抱きつかれているんだ!!

「あ、あの隆雄さん……?」
「パワポケ、俺は嬉しいぞ。やはりお前もその気だったんだな……」

い、意味が分からない……

「あ、あの……どういうことで?」
「ん? つまりだ……

パワポケが隆雄に塩を撒いた

相撲取りも塩を撒く

塩を撒いた後お互い裸で抱きつき合う

つまりパワポケは隆雄に裸で抱き合い


「発想の飛躍にもほどがある!?」

「と、いうわけで…………いただきます!」




「い、嫌だあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁぁぁ!!!!」



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価成功


貴子ちゃんに塩をかけたらどうなるの?


隆雄に性的な意味で襲われる




町中を逃げ回ってなんとか絶倫親父から逃げた
丁度喫茶店の扉が開いていたのでそこでうまくやり過ごせた………
因みに准はまだ固まっていた



好感度変動

維織

変質者との邂逅±0(脳が処理に追いつかず)
パワポケとの邂逅+10
―――――――――
計 +10




変質者との邂逅±0(脳が処理に追いつかず)
――――――――
計  ±0


貴子

土手での会話+3
料理の手伝い+5
―――――――――
計 +8


隆雄

お誘い+50
逃げ出した+30(逃げられる程燃える!)
――――――
計  +80


好感度 (初期値を0)

武美 +2
夏菜 0
ちよ 0
貴子 +8
菜津姫 0
維織 +18
准 +8

隆雄+160

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

どこへ行けばいい何をすれば良い!?
もうヤケクソ安価だ!!
>>193

准を一日ストーキング

「ストーキングか………」

しかし1日ストーキングするとなると、他の対象になに一ついたずら出来なくなってしまう……
なにせ一日中ずっと付いて回らなくてはならないからな

「そこのところどうすればいいのか……」

困ったらとにかく安価だ



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

准を1日ストーキングするとなると他の対象に悪戯ができなくなる。どうすればいい?


①今日は1日准のストーキングのみ費やす

②他の対象に悪戯をする間のみ准のストーキングを諦める


この二つから選んでくれよ

>>200までで多い方

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価下5までで多い方な


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

わかった、准の他にも悪戯したい気持ちが俺にはあるからな
正直俺個人としては2の方がありがたい

取り敢えず喫茶店に行ってくる!



カランカラ~ン



「パ、パワポケさんっ!!」
「ぐおっ!!」

喫茶店に入った途端、なんかフワフワしたものが突進して来た!!
こ、このチョココロネみたいな髪の毛してるのは……

「准!!」
「一体昨日のアレはなんなのよ!! 私にわかるように説明しなさい!!」
「や、やめろ…く、首を……つ、掴むんじゃ……………」

首根っこを掴まれてブンブン振られるこの苦しみ!
メイドに冥土に送られる日も遅くないんじゃないか……!!

「昨日はあの後ずっと固まっちゃって仕事にならなかったんだよ!! しっかり弁明しなかったら………屠[ピーーー]るヨ?」
「俺は家畜扱いか!!」


もうやだこの娘…………





「偽物ォ~!?」
「そ、そうだよ………昨日俺は喫茶店にその時間に行ってない………維織さんに聞いてビックリしたのは俺の方なんだって。維織さんに聞いてない?」
「いや、今日はいないから………」

実は大嘘だけどな
あれは紛れもなく俺ですハイ……


「こんな変質者に偽物が現れるなんて……信じられないんだけれども……」
「不審者言うな!! 俺だって五分の魂を持ってんだぞ!!」
「扱いとしては一寸の虫じゃない……」

墓穴を掘ってしまった……!

「まぁいいや。取り敢えずコーヒーでしょ? 座っててよ、持って行くから」
「頼む………」


よくよく考えてみると今日は日曜日……喫茶店には人の出入りが激しい日だ
そんな日に仕事をしている准が何処かに出歩くなんてことはないし………ストーキングできないじゃないか!!
これじゃあただの客だ!
こんな時こそ安価を!


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

取り敢えず喫茶店に来たが、今日の准は忙しそうだ。とてもストーキングできるような状態じゃない!
どうにかしたいんだがどうすればいい!?


>>205

もう今日はまったりしなさい

「や、優しい!! この人優しすぎる!!」

俺は感涙に胸を詰まらせた
この人さっきから俺の心配ばっかりしてくれてるんだよ! この荒風の吹くスレに一人の救世主だ!!
そうだよ! もう4日もずっと悪戯して来てるんだから! 1日くらい休んでもいいじゃないか!!
ビバ!休日!! ビバ! 安息日!!




カランカラ~ン




「世の中もまだまだ捨てたものじゃないな…………ん?」

もう今日はまったりしようとした瞬間、喫茶店に入って来たのは…………



①武美
②夏菜
③ちよ
④貴子
⑤菜津姫

(維織さんは外出中)


>>209

貴子


「あ、パワポケさん?」
「貴子ちゃん!?」

入って来たのは貴子ちゃんだった
制服ではなく私服なので学校がどうこうということはないんだろう

「奇遇だね。貴子ちゃんもここの常連さんなの?」
「ううん、常連っていう程でもないわね。まだ3回目だし。でもこれから常連になる予定なの。落ち着けるから」
「そうなんだ。あ、よかったらこの席に来ないかい?」
「いいの? ありがとう!」

貴子ちゃんは俺の対面にある椅子に座った

「あ、すみませ~ん。注文お願いします」
「は~い、少々お待ちくださいませお嬢様!」

貴子ちゃんは奥から聞こえて来た准の返事に、少し気恥ずかしそうにしながら

「い、いつもの事だけれどもお嬢様ってなんか恥ずかしいな………」
「ははは。でも似合ってるよ、お嬢様」
「も、もう! やめてよパワポケさん! 本当に恥ずかしいんだから!」

顔を赤くしちゃって、本当に可愛い子だ
それになにより裏表のない性格が素晴らしい!
と、そこへ受注をしに准がやって来た

「はいは~い、お待たせ致しま………」

准が固まった
え、また? 昨日の二の舞じゃないか?

「お、おい? 准?」
「あ、あの店員さん? どうかしましたか?」

目の前で手を振ってみるけれど全く反応がない
ここは………

「ふっ!!」
「はっ!? わ、私は何を!?」

軽く気を送ってやると覚醒した
ヒーローにしかできない対処法だ

「取り敢えず受注を頼むよ。さ、貴子ちゃん」
「貴子……ちゃん…? え、パワポケさんの……え……?」
「おい准?」
「はっ!? 仕事仕事!!」

なんかおかしくなっていたがなんとか受注を終えた准は、そのまま奥へと引っ込んで行った
なんだったんだ今の?

「パワポケさん。今の人と知り合いなんですか?」
「え? う、うん……まぁね。ここにはよく来るから」
「へぇ! あんなに可愛い人とお知り合いなんて、やっぱりパワポケさんっていい方なんですね!」
「はは、何を言っているのさ。貴子ちゃんだってとっても可愛いじゃないか」
「ちょ! も、もう! パワポケさんっ!」
「え、ご、ごめん!」

なんで怒られたんだ?
案外貴子ちゃんって詰まらないことで怒る性格だったりするのかな?

と、こそへ……

「お待たせ致しました~♡ コーヒーと紅茶になります」
「ありがとうございます。コーヒーはパワポケさんの?」
「ああ。ありがとう!」

貴子ちゃんは准が机に置いたコーヒーを俺に渡してくれた。本当にいい子だ!
准も今は営業スマイルなので、俺に対してどうこうということはない
貴子ちゃんの癒しパワー恐るべしだ…!


「パワポケさんは砂糖とミルクいる?」
「いや、大丈夫。ありがとう」
「凄い、パワポケさんってコーヒーはブラックなんですね!」
「うん、まぁね。素材そのものの味を楽しめるし、やっぱりブラックが1番」

ズズッ………


「ぶふぉあ!?」
「パワポケさん!?」

累計好感度で夏菜の8が消えてるのはなんかあったっけ?

「大丈夫!? いま物凄い表情でコーヒーを吹き出したけど!?」
「だ、大丈夫だ…問題ない………ゲホッ!」

な、なんだこの暗黒流体は……!?
いつものコーヒーで無いことは確かだ!!
これは……ゲホッ!!


「いつもと味が……! ゴッファオエ!!」
「パワポケさん!? は、はい紙ナプキン!!」

貴子ちゃんはそう言って紙ナプキンを口元に添えてくれる
本当にエエ子や………
准の奴……俺にこんなもの飲ませやがって! 一言文句言ってやる!!


なんて気概は俺には無いんだがな………




「て、店員さん! すみません!!」

貴子ちゃん!? まずいよそれは!! 主に俺へ対する准の対応がって意味で!!

「はい、なにか?」

咳き込んでいる俺と、未だに紙を口に添えながら俺の背中をポンポンと叩いてくれている貴子ちゃんをジッと見ながら准がやって来た
てか怖ッ!? もはや営業スマイルのえの字も見えない!

「このコーヒー、なんだか味がおかしいらしいんですけれど」
「え、本当ですか? お客様?」

准はビックリした様子でそう聞いて来た
こちらもビックリするくらいの怖い表情で……

「オキャクサマ…………?」

ひ、ひいぃいぃぃぃぃ!!

「とにかくもう一杯持って来てください! パワポケさんだってお金を払ってコーヒーを頼んでいるんです!」
「お金を……払って………? ハラッテ………? ダレガ………?」
「ゔ……………」

ごめん貴子ちゃん! 俺自身はなにも払ってないんだ!! 貴子ちゃんの善意が痛い!


「チッ……」

渋々といった感じで奥に引っ込んで行く准
それを見送る俺と貴子ちゃん

「大丈夫パワポケさん?」
「う、うん………正直まだ口の中がブニュブニュいってるけど……」
「一体どんなもの飲まされたの!?」

貴子ちゃんは思いっきりツッコミに回っている

「それにしてもさっきの人、対応が悪かったわね………」
「ま、まぁまぁ……そんな時もあるさ。俺は別に気にしてないから」

流石の貴子ちゃんも多少苛立っているようだ
その原因が俺と准というのが少々申し訳ない……

その時………

「お待たせ致しましたー きゃあー」
「うわっちゃー!!! コーヒーが顔にぃぃ!!」
「パワポケさん!?」

准が持って来たコーヒーが思いっきり俺の降り注いだ!
アッツ! 熱い!!! 火傷するぅうう!!


「パワポケさん! 早くコーヒーを拭かなくちゃ!!」

貴子ちゃんはなんと、自分のハンカチで俺のことを拭いてくれた

「申し訳ありませんご主人様、私ったらついうっかり♡」
「嘘つけ!! 思いっきり棒読みだったぞ!!」
「そんなことありませんよ? ご主人様の聞き間違いじゃないですか♡」
「そんなわけあるか!!」

くっそ!! なんで今日の准はこんなにも機嫌が悪いんだ!! 昨日のことを弁明してからは全然機嫌悪そうじゃなかったのに!!


「ちょっと! いくらなんでも酷いんじゃないですか!? パワポケさんに謝ってください!!」
「貴子ちゃん!?」

た、貴子ちゃんが怒ってる……? それにこんな大声で怒鳴るだなんて!?

「はい?」
「なんですかその態度は!! しっかり謝ってください!!」
「ふふ、お断りしますわお嬢様♡」
「なっ!?」

お、おい准!?

「大体お嬢様はご主人様のなんなんですか? どうせただのお友達でしょう? そんな方に私とパワポケさんの何がお分かりに?」
「………どういう意味ですか?」
「それではお嬢様にも分かるようにいって差し上げます。私とパワポケさんは特別な関係なんです!」
「ぶほぉあ!!」

じゅ、准!? な、なにを……!?
准は動揺しまくっている俺の事など全く意に介した様子もなく、隣までトコトコ歩いてきた
そして………


ムギュ!

「っ!?」
「お、おい准!?」

俺の腕を取り身体を絡めて来た
メイド服の柔らかい布越しに感じる准の身体……柔らかいぞ!!

「わかってくださいました? もう私はこの人なしでは生きられないんですの。分かったならば早く帰ってくださいません?」
「おい准!! 違うんだよ貴子ちゃん!! これはこいつの冗談で……!!」
「まぁ、そういうプレイなんですか? 全くご主人様ったら…だ・い・た・ん♡」


こんのクソ冥土ォオオオオオ!!!



「………………ッ!!」



カランカラ~ン



「ちょ! 違うんだって貴子ちゃん!! あぁ……行っちゃった………」
「ふん!」
「あてっ!」

貴子ちゃんが出て行った途端、准は俺の腕を思い切り跳ね飛ばした
いや、今はそれどころじゃない!!

「なにしているんだよ! 貴子ちゃんが帰っちゃったじゃないか!!」
「なにしてるのはこっちのセリフだよ! なんであんな子供にデレデレしてるの!!」
「べ、別にデレデレなんてしてないだろ! それにもしそうだったとしても准になんの関係があるんだ!!」
「……………ッ!!」

これは決まっただろう
たとえ准の言うとおり俺がデレデレしていたとしても、それは准には全く関係ない
恐らくこいつはただ単に俺の事を貴子ちゃんの前で酷い目に遭わせようとしただけに違いない
貴子ちゃんどうのこうのは恐らく後から考えた言い訳なんだろう………

「まったく……いま正直に言えば許してやる。だから本当のことを………」
「………………る」
「え?」
「関係あるよ! い、維織さんが可哀想じゃない!!」
「なんでここで維織さんが出てくるんだよ! 関係ないだろ!」
「か、関係あるよ! 維織さんはパワポケさんの事を気に入ってるでしょ! もしあのピンクの子がこれからもここに来たら維織さんが悲しんじゃう!」
「そんなわけないだろ! 維織さんなら貴子ちゃんとも分け隔てなく仲良くするに決まってる! お前なんかと違ってな!」
「なっ………!!」

売り言葉に買い言葉
いまの俺は貴子ちゃんを傷つけた准に対して冷静さを保てなかった
だからこんなにも冷酷なことをいってしまったんだろう……


「……によ…」
「あ?」
「私に! 私にキスまでした癖に!! なんでそんなこと言うのよ!! 私がッ! 私があの後どんな気持ちでッ……!」
「………ッ!!」
「馬鹿!変態!キス魔!!浮気男!もう知らない!どこか行っちゃえ!!」
「あ……おい!!」

准はそのまま奥へと走って行ってしまった
その声に嗚咽が混ざっていたのは恐らく俺の聞き間違いではないだろう…………
そしてこの喫茶店のお客の目と言う目が俺の事を二股した変態キス魔と言っているのだが………これはどうすれば……………………





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価失敗?

喫茶店に貴子ちゃんがやって来て修羅場と化してしまった…
そして俺の汚名がこの街全体を駆け巡って行った………


このままじゃ終われない!
なんとか挽回の手段を講じてくれ!!

>>222

女性陣に謝ってまわる


「最早スレタイと正反対の方向性なのには目を瞑ろう!!」

今はとにかく謝ることが大事だ!
ところでここでの女性陣と言うのは准と貴子ちゃんだよな? だろ!? そうだろ!?
よし、一方的にそうだと決めつけさせてもらおう。つまり2人に謝れば俺の安価は成功すると言うことだ!


誰にどんな風に謝ればいい?
言っておくが謝罪の言葉じゃなかったら勝手にこっちで行動するからな!
>>224

まぁ、もう真剣に謝るしかない

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

人任せで悪いが取り敢えず誰に謝ればいいのかを決めてくれ
もう俺のバンザイゲージは0よ!

>>227

維織


急に体調が悪くなったと思ったら39度以上の高熱が私を襲った……
体調悪くて寝起きだが取り敢えず続きを書いていきます

>>213
ミスってました。ご指摘感謝!


「お前は俺の話を聞いていたのか……」

俺は准か貴子ちゃんに謝ると言っていたのになんでここに維織さんが出てくるんだ!?
てか今日維織さんどこかに出かけちゃってるし! 謝るにも物理的に不可能だ!!

「しかし安価は絶対……維織さんに謝らなければ…………そうだ!!」

ここで思いつくはヒーローの妙案!
よっしゃ! これで俺は謝罪の2/3を終えることが出来る!

「思い立ったら即行動!」

俺は早速喫茶店の奥へと進んで行くことにした
あんまり大きくない喫茶店だから、准のいる場所はすぐに見つけることが出来た
………尤も、控え室の扉の向こうから、すすり泣く声が聞こえていなければもう少し時間はかかっただろうがな
俺は扉を2度ノックする

「准、いるか? 少し話がしたい」
「…………………………」

返事はない。しかし扉から漏れていた嗚咽はピタリと止まった

「なぁ、准。さっきの事を謝りたいんだ。扉を開けてくれないか?」
「…………………………」
「頼む。さっきは俺もイライラしてて心にもないことを言ってしまったんだ! 頼む!」

そう言いながらゆっくりとドアノブに手をかけ、軽くひねった時だった


バンッ!!

扉の向こうから強い衝撃が! 恐らく准が扉を押さえつけているんだろう

「入って来ないで!!」
「ッ!!」

俺の行動がもたらしたものは、准からの絶対的な拒絶だった
だがここで『はいそうですか』と帰るわけにもいかない
ここは………

「分かった。それじゃあ話だけでも聞いてくれ」

無理に扉を開けようとはせず、ここで准に謝ることにした

頭痛はなく吐き気がするから、文章とか書いて気を紛らわせた方が楽なんですよ実は。
でももし眠くなったら、その時はお言葉に甘えてそのまま寝てしまうので、その時はすみません


「准、さっきは済まなかった。アレは完全に俺の言葉が悪かったよな」
「………………」
「准は維織さんの親友みたいなものだもんな。そりゃ維織さんの事を想って行動してしまうのは分かる。でもさっきの俺はそんなことにまで気が回らなかったんだ」
「………………………」
「お前は本当に友達想いの優しい奴だよ。いつもなんだかんだで俺と会話をしてくれるしな。一度しか言わないけれど、お前と会話するの、俺結構好きなんだ」
「……………!」
「そんな風に俺や維織さんと仲良くしてくれる准に対して、冗談でもあんな事を言ってはいけなかった。本当に済まなかった、反省してる………」
「…………………………」
「それに俺は維織さんにも謝らなくちゃな………維織さんにとっても准は大切な人なのに……そんな人のことを泣かせてしまうなんて、俺は最低だ」
「………………ッ!!」
「維織さんがここにいたら、俺は絶対に彼女のことも泣かせていただろう。今日は偶然いなかったけれど、それは奇跡のようなものだったんじゃないかな……… 准が維織さんの事を泣かせたくないという気持ちが作り出した、ね…………」
「…………………………」
「准、ごめんな。そして維織さんも本当にごめん。これだけを言いたかった………それじゃあな……また…来てもいいよな……」


そして俺は喫茶店から外へ出た

「………………はは、空もが俺を責めるか」

空はどこまでも澄み渡るような快晴だった







「…違うんだよ……キス魔さん…………私は維織さんの為じゃなくて……………なんで…………」





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

扉越しに准に謝り、そしてそのまま維織さんにも謝った
なにも維織さんに直接謝れとは書かれてないからな! これぞ俺の実力だ!!!
ふっはははは!!!!

次は貴子ちゃんに謝る番だ!
さてどう謝ればいいかとっとと書き込め!!
>>241




「…………………はぁ、テンション上げなきゃ自殺しそうだ……」

武美を無視する

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

「うん、多分文章を読んでなかったんだね? 今は貴子ちゃんに謝る時の言葉を安価してるんだよ。はっはっは!!」


再安価

次も関係ないこと書いてあったら自分で考えて行動しちゃうからな!?
>>244

結婚を前提に付き合って下さい


「関係ないことキター!!」

………いや、分かってるよ? 取り敢えず俺が何をすべきか、そしてナニをされるのか
もう貴子ちゃんの安価はあいつが着いて回ってるようなものだし、どうせお前達もそれを狙ってるんだろ?

「安価道とは死ぬことと見つけたり!!」







「貴子ちゃん! いるか!!」

再び貴子ちゃんの家まで来た
だがしかし、俺はもう2度と同じミスを繰り返さん!
前回までは貴子ちゃんの父親である隆雄さんが近くにいたのが俺の敗因だ!
だから貴子ちゃんを外に連れ出して親父さんから遠ざければ、二の舞にはならないのだ!
ふっははは! どうよこの危機回避能力!
人間は日々成長して行く生物なのだ!!


「ふっははははは!!」
「何を人の家の前で高笑いしとるんだお前は?」
「はは………ゲェー!!」

家から出て来たのは隆雄さんその人だ!
これはマズイエンカウントをしてしまった! RPGなら即逃げるパターンだ!

「おいキス魔。お前さっき貴子“ちゃん”……とか言ってなかったか?」
「い、いや……その………………」

みんな勘違いしているかもしれんが、この人がいくら俺を襲って来ようが娘のことを大事にしているのには変わりはないんだからな?
俺に男友達をぶん殴ってこいとか言ってたのは夢でも幻でもなく現実だからな!?

「おいキス魔………なんとか言ったらどうだ?」
「い、いえ………あの……………」

ズイッと詰め寄って来る隆雄さん……って、アレ? 顔がだんだん近づいて………
や、やばっ!?

「うわぉ!?」
「チッ!」

すんでの所で回避!!
危うくマウストゥーマウスになる所だったぞ!!

「ちょ! 隆雄さん!? 何をして!?」
「ほぅ? 俺のことを名前で呼ぶか。嬉しいじゃねぇかキス魔!」
「ヒィぃいいぃぃぃぃ!!!」

ま、マズイ! 野獣だ! 肉に飢えた野獣がいる!!
このままじゃ……ヤられる!!

「さっきのも隆雄ちゃん、って言ってくれたんだろ? ふっふっ……嬉しいじゃねぇか………」
「どんな耳してるんだよこの人!?」

ジリジリと近づいてくる隆雄さん
ジリジリと後ずさるこの俺………
舌舐めずりして涎がポタリと落ちる音
滝のような冷や汗がポタリと落ちる音

もはや、一触即発!
ど、そこに俺にとっての救世主が!!

「お父さん!? キス魔さんも!!」

貴子ちゃんだ!! よし、後はもう野となれ山となれ!!


「うぉおおおお!!」
「ウホホォォォ!!」

前者が俺、後者が隆雄さん
俺は貴子ちゃんの方に走る時の掛け声、隆雄さんは俺を追いかける時の奇声だ

「ーーーーーー」ボソッ
「ッ!! い、いいい今なんて!?」
「待てぇキス魔ァァァァ!!!」

俺は貴子ちゃんの横を通り過ぎるその瞬間、確かにこう口にした


『好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ!』と…………


「うぉおおおおおおお!!! 逃げろォオオオオ!!!」
「待てぇ!! 俺のキス魔ァァァァ!!!」



結局この日は深夜近くになるまで、商店街を2人のむさ苦しい男が駆け回ることになったのだった………………





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/05(日) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功?

貴子ちゃんに対してちゃんとプロポーズの言葉を口にしたぞ
尤も、聞こえたかどうかは分からないがな!!!
ただなんとなく顔が赤くなっていたように見えたが、俺の気のせいだと思う



好感度変動




嫉妬補正+10
言葉の暴力-3
自らの感情を認識+8
――――――――
計  +15


貴子

喫茶店での会話+5
プロポーズ? +5
―――――――――
計 +10


隆雄

隆雄ちゃん+30
ウホウホッ! ウホッ! +70
――――――
計  +100


好感度 (初期値を0)

武美 +2
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +18
菜津姫 0
維織 +18
准 +23

隆雄+260

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/06(月) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

みんなおはよう。今日も今日とて案を実行する。
さぁ、指示をくれ

>>267

准を落とし穴に落とせ(安全のため、落とし穴はちょっと時間がかかるが一人で登れる程度のものにしとけ)
成功したら世界で一番人をバカにした表情で笑ってやれ


「このスレ始まってから初めての純粋な悪戯安価じゃないか!?」

これは文句のつけようもない。どこからどう見ても悪戯安価だ! しかも安全面のことも考えているし、パーフェクト!
もしこれが初日の初安価にきていたら俺はどれほど狂喜乱舞したか……… いや、お前達の鬼畜さを知らなかったあの頃の俺は恐怖でガクブルだったかもな……
しかし今は勝手が違っている……何故ならば…………

「昨日の今日でこれはねぇよ!!」

俺は昨日准のことを泣かせてしまったばかりなんだぞ!! そんな俺が准に対してこんな事をしたら………
くそっ! せめて馬鹿にして笑うくだりが無ければ………… しかし安価は絶対、安価は野球よりも重い………


「やってやるさ………それがヒーローってもんだろ!!」


俺は決意を込めバットを片手に喫茶店へ走り出した






「………………………………」

俺は現在、喫茶店の近くで隠れている
マスターに聞いたところ、今日の准のシフトは少し遅めだそうでこれは俺にとって都合が良かった
もう既に落とし穴は掘り終えている
あとは准がかかるのを待つだけだ………



え? どうやって舗装された道路に落とし穴を掘ったのかって?
そりゃもちろんバットでガンガン叩いて削り取ったんだよ。工事とかでもそんな風にやってるだろ? え? 違うって?
あぁ、それとボールも使ったぞ! 思い切り投げて土を掘り起こした。え? そんなこと出来るわけない?
はははは、ヒーローに不可能はない!


※パワポケではよくある事です



「マスターの話ではもうすぐ来るはずなんだがな………」

少々退屈になって来たが、今の俺には虎視眈々と獲物を待つ他する事がない
しかしそこへやっと足音が!!

「………歩くのが……めんどくさい……」


「維織さんかよ!!」

向こうからフラフラと歩いて来たのは見紛うことなく維織さん! てか1人の時も本当に無気力なんだなあの人!!
ま、マズイ!! このままじゃ維織さんが落とし穴に!?
それはそれで面白いかもしれないが安価が失敗してしまう! ここは………!!

「やあ維織さん!! 奇遇だね!!」
「……キス魔君?」

維織さんの前に飛び出して会話をする!
そしてなんとか落とし穴を避けるルートに誘導して喫茶店に入ってもらおう

「昨日はどうしたんだい? 喫茶店にいなかったけれど……」
「…………………?」
「いや……『?』 じゃなくてさ…」
「…………………い、維織さん?」

むにゅ!

「いひゃ!? ひ、ひほりひゃん!?」
「……………剥がれない」

ぐりっ!!

「いひゃい! いひゃいって!! 剥がれふ!!」
「……本物?」
「ほんもにょ! ほんもにょ!! 手をはなひて!!」

俺の説得に耳を傾けてくれた維織さんはやっと手を離してくれた
痛たたた……… こりゃ後で赤くなりそうだ………


「痛かったよ維織さん…………でも俺は本物だったでしょ?」
「まだ分からない。キス魔君は絶滅寸前の珍種」
「失礼な!!」
「だからもっと確かめる……… これ、持っていて」

そう言って維織さんは俺に本を手渡してくれた
一昨日までの本とは表紙の色が違う

「確かめるってどうやって?」
「………………こう」

むぎゅ!

「い、維織さん!?」
「…………本物だ」

なんと維織さんは、徐に俺に抱き付いて来たかと思うと、そのまま胸に顔を埋めて来た!!
し、しかもそのままの状態で深呼吸を…………………


「維織さん………?」
「不安だった……一昨日の時みたいにキス魔君の偽物だったらって思うと……怖かった」
「維織さん……」
「一昨日からずっとそればかり考えていた………不安妄想スパイラル」
「また出た!! その言葉!」
「…………? 維織スパイラル?」
「もういいよそのネタは!!」

とにかく維織さんは今日も絶好調のようだ
とりあえず維織さんには離れてもらう事にする
維織さんには少し恨みがましい目で見られたような気がしたけど、何かしちゃったかな?

「と、所で維織さん! 今日はそこの道が少し滑りやすくなってるんだ。だから少し避けて喫茶店に入った方がいいんじゃないかな?」
「……………やだ」
「え!?」
「遠回りするのが……めんどくさい」
「いや、たった10歩程度だよ!? それくらいで!!」
「無駄なことは嫌い。例え10歩でも早く着くなら私はこの道を選ぶ」
「言ってることはなんとなく格好いいけれど、それってただ単に究極のめんどくさい星人ってだけだよ!!」

だめだ、こうなってしまった維織さんはテコでも動かない………
こうなってしまったら!!

バサッ!!

「…………!?」
「ごめん維織さん!! 勘弁してくれ!!」

いつか安価にあった言葉、『お姫様抱っこ』だ!
たしか対象は武美だったと思うが……えぇい! ままよ!!
取り敢えずこのまま喫茶店に………

どさっ…………

「え?」
「………………准ちゃん?」

音をした方向を向くとナンテコッタ!!
准がワナワナとした表情で、限界まで目を見開いて俺を見ているじゃないか!!


「…………………………ッ!!」

そして准はそのまま俺と維織さんの傍を走り去って、そのまま喫茶店に…………

スボッ!

「え!? きゃあぁああああっ!!」
「よっし!!引っかかった!!」
「………瞬間移動? 准ちゃんまで……いつのまに………」

維織さんの発言に少し引っかかる所はあったが、俺はそのまま落とし穴の底が見える場所まで向かった
あ、もちろん維織さんは下ろしたからな

「准!」
「……キス魔、さん………?」

准は自分になにが起こったか分からないといった表情でそこにいた
落とし穴は深さ1.5mほど、壁面はデコボコしているので准なら1人でも登ることは出来るだろう
それに底には安全の為にクッションとなるものを敷き詰めてある






色とりどりの美しい花を、な………



そしてここからが重要だ

「准…………」
「な、なにッ……?」

俺はここで全身全霊を込めて




「済まなかったァアアアァアア!!!」

土下座をした




「へ?」
「?」

准はマヌケな声を出し、維織さんは相変わらずぽや~っとしてる


「俺はどうしても昨日のことを謝りたかったんだ! だからこうやって准と会話が出来る場を作りたかったんだ」
「ちょ、ちょっとキス魔さん!? それがなんでこんな………」
「昨日みたいに会いに行くと逃げられると思ったんだ。だから悪いとは思ったがこんな手段をとった………」

ここでこの悪戯のすごい所!
俺はここで心底馬鹿にした笑みを浮かべる!






ベクトルは…………自分に向けてだ





「キス魔さん……………」
「すまなかった。許してくれなくてもいい、ただ謝らせてくれ………その花は……俺からの謝罪の印だ!」

ここで誠心誠意、本気の土下座!
これで許してくれなくては……俺はもう………



「キス魔さん…」
「え、うぎゃあ!!」

突如下から伸びて来た手に、なすすべなく引き摺り込まれる俺!
頭から無様に底へと落下したものの、花のお陰で鼻にダメージはない!

シャレだすまん!!



「てい!」
「ふみゅ!!」

後頭部に何やらダメージが………
お、恐らく今のは………


「ふふん、無様だねキス魔さん。浮浪者から変質者にランクアップ?」
「それはむしろランクダウンだ!!」
「あ、キス魔さんはもう既に変質者だったね、ランキング変動は残念ながら無~し! あっははは!!」


やっとこさ上を見上げると、そこには准の姿が…… やっぱり俺を踏み台にして穴から抜けたな!
世界一人を馬鹿にしたような顔で笑やがって!!

「お、おい准!」
「あ、早くしないとシフトに遅れちゃうよ! それじゃあね維織さん!」
「ま、待ってくれ! まだ返事を聞いてない!!」

喫茶店の方へ向かったであろう准であったが、俺の声に足音が止まった
穴の中にいる俺からは、准の姿は全くうかがい知ることは出来ない











「ふふ……バーカ♡」


そして喫茶店のベルが鳴った


「やれやれ、酷い目にあった………」

やっとこさ穴から這い上がると、そこにはもちろん准はいない
でも維織さんはまだそこにいた

「もう少し浅くしておくべきだったか……… いやでも俺が引き摺り込まれるとは思ってなかったし………」

今回の反省点をブツクサとつぶやく俺
そこに………

「キス魔君。准ちゃんと何があったのかは私は聞かない」
「い、維織さん……?」

恐らくこれまでの中で、最も真剣であろう表情と声で維織さんは語る

「でも……絶対に准ちゃんの事を悲しませたりしないで。准ちゃんの事を悲しませるような事をしたら………キス魔君であろうとも私は許さない…………」
「………………分かってる。俺は准の事を泣かせたりなんかしない。もう2度と、決して………!」
「うん、信じてる……………」




「准ちゃんが……羨ましい…………」ボソッ


「へ、維織さん、今何か……って! 危ない!!」


どさっ!

なんと維織さんは落とし穴の中に真っ逆さまに落ちて行った!
なんで自分から穴の中に落ちるのさ!?
俺は穴の淵まですぐさま駆け寄る

「い、維織さん! なんで落ちてるの!?」
「私は……生まれた時から決められたレールを歩かされてる……………」
「せめて少しくらいは自分の意思を持とうよ!? おもいっきり脱線しちゃってるよ!!」
「そんな時に現れた1人の救世主、貴方ならば、私を救えるかもしれない……… 外の世界を教えてくれるかもしれない………」
「大袈裟すぎる!!」
「お願い、私を連れ出して………こんな閉じた世界から」
「自分で出てくれ!!」





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/06(月) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

俺は俺なりの解釈で安価を達成した! 文句は言わせん!!
准を落とし穴に落としたら落とされ返して、さらに世界一人を馬鹿にしたような笑みで笑われた……
しかも最後の最後まで俺に罵倒を………

恐らく准の俺に対する友好度は過去最低ランクだ!
そこん所を理解して安価を頼む!

>>286





※准へのフラグが確立しました。今後の対応によっては……?

貴子の前で車にはねられる(演技)


「ここに来て准と貴子ちゃんの嵐か……」

昨日から俺はこの2人にしか悪戯してないぞ?
もっとたくさんの人に悪戯したいんだが………
それにこの安価、フリでよかった…
もし本当に引かれろとか書いてあったらどうしようかと………いや、書いてあったとしてもやらんからな!?

「まぁ、いいか………」

半ば諦めの領域である








「よし、貴子ちゃんは電話で呼び出した。車の準備も完璧。後は時が来るのを待つだけだ」
「しかしなんでまた車に引かれるフリなんてやるんだよ? まさか当たり屋の練習か?」
「違うわ! 権田、お前は俺がそんな事すると思って………思って…」
「なに考えこんでんだ! まさか本当に……」
「ち、違う!!」
「まぁいいが……… お前はビクトリーズのエースなんだからな? くれぐれも問題だけは起こしてくれるなよ」

そう言いながらも権田は軽トラを出してくれる
本当にいい奴だよ権田は……


「よし、対象が来たぞ! 頼む!」
「あぁ、あの娘だな? あのピンク髪の」
「そうだ。頼むぞ! もう一度だけ言うが本当に引かないでくれ!」
「任せろい! それじゃあ行ってくる!」


もうお分かりだとは思うが、今回の悪戯は権田の協力を得て行う事にした
何故ならば、この悪戯は車を意図的に運転してくれる協力者が必要不可欠だからだ


「よし………行くぞ!!」

貴子ちゃんは道路を挟んで反対側に!
向こうに駆け寄ろうとして、それで権田の軽トラに引かれる、といった算段だ!

「お~い、貴子ちゃん!!」
「あ、キス魔さん!」

大袈裟に手を振りながら貴子ちゃんの元へとかけてゆく
これが権田への合図にもなっているのだ

よし、権田! うまくやってく…r…………

「え?」
「よ、よけて!! よけてくれでやんす~!!」

ドンガラガッシャーン!!


「きゃあぁああああ!!!」

突如飛び出した俺を襲ったのはもちろん車の衝撃ではない
むしろ俺はその手前、歩道の時点で横っ面を吹っ飛ばされていた……
ちなみに上の女っぽい悲鳴は俺の声だ…………


「い、痛い…………」
「あわわわ……だ、大丈夫でやんすかおじちゃん!!」
「そ、その声…………か、カンタ…君………? がくッ…………」
「おじちゃーん!!」


俺はそばにいた権田によって急いで病院へと運ばれた
幸いにも外傷は激しくなく、青島先生曰く『肉でも食ってりゃ治る』との事だった
友の元へ帰って城田さんから貰った謎の肉を食べたら簡単に怪我は治った

因みに貴子ちゃんは権田が説得して家に帰らせたらしい
それでも最後まで俺と病院に行くとごねていたが、結局権田に押し切られたとのこと
それでもそのあと俺の元までお見舞いに来てくれた。やっぱり優しい子だ

うん、ごく普通だよな。なんだって貴子ちゃんの安価の時はこんなにも何かを含んだレスが多いんだ? 何か俺の知らないことでもあるのかねぇ……?



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/06(月) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価失敗

車に引かれるフリをしようとしたら、自転車に本当に引かれた
貴子ちゃんは診療所までお見舞いに来てくれた
佃煮がとっても美味しかったぞ、不謹慎だがカンタ君には感謝したい


次はどうすればいい?
>>294

武美の家から家出


「ちょっと待て! 俺は別に武美の家に住んでいないぞ!?」

家出って……住んでない家からどうやって家出しろと言うんだ!?
こいつ俺の現状を何か勘違いしてるんじゃないのか!?

「しかし安価は絶対………安価は野球よりも重い!」

ここはなんとかして、“武美の家から家出”するという状況を作り出さねばなるまい…………
しかし一体どうすればいいのか全く考え付かん…………

「むむむむ…………くそ! もうなるようになれ!!」







ピンポーン


「はいはーい、どなたですか……ってキス魔さん!! どうしたのこんな時間に?」
「いやな、武美にはこの前たぶれっととやらを貰ったし、何も返さないのは悪いと思ってな。ほら、魚だ」
「え……まさかこの魚って………川で釣った………」
「いや違う。権田に貰ったやつだ」

権田は魚屋の息子なんだよ
みんなは知ってたか?

「ああ、なるほど。そう言えば聞いたよ~? 女の子にデレデレしながら手を振って駆け寄ったら、横から来たカンタ君に自転車に轢かれちゃったんだって?」
「ゔ……な、なんで知って………」
「なんでって、こんな狭い街なんだからそんなのすぐに広まっちゃうよ」
「うぐぐ………田舎の情報網、恐るべし………」
「あっははは~!」

武美は快活にケラケラと笑う
こんなことで笑われても腹が立たないのは、武美の人懐っこさから来るものだろうか

「まぁ、いいや。この魚、ありがとう! あ、もちろんキス魔さんも一緒にご飯食べて行くよね? 今から丁度作ろうと思ってたんだ!」
「え、いいのか!?」
「もちのロンだよ♪ あたしとキス魔さんの仲じゃない!」
「あはは、助かるよ。実はまだ少し身体が痛くてさ。料理をするには少々不安だったんだよ。それにしても本当にいいのか?」
「…………………………」

すると武美はジト目で俺のことを見て来た

「な、なんだよ?」
「最初からご飯食べて行くつもりだったくせに……なに遠慮してんだか………」
「え゛……!! な、なんでそう思ったり………?」
「“あの” キス魔さんがタダで人に食材をあげるわけがないでしょーが。ほれ、入りなよ」
「あ、あはは…………」

バレて~ら………
な、何はともあれ取り敢えず家に潜入はできたぞ!


「せっかくお魚貰ったんだし、なにかこれで作ろっかな~♪」

ランランと鼻歌交じりに台所に立つ武美
なんか娘を見る父親の気持ちを感じられる気がする

「ねっ、キス魔さんは何がいい? なんでも言ってくれたまえよ~!」

武美はふふん!と胸を張ってドヤ顔を決めている
う~ん……どうしようかな?

「あ、武美。その魚ってなんていう魚なんだ? それだけちょっと知りたいかもしれない」
「え? ちょっと待っててね」

すると武美は後ろを向いたかと思うと、しばらくの間なにかに集中し始めた
そしておもむろに

「これは金目鯛だね」

と答えた
……………今のは?

「なぁ武美。お前も俺と同じようなタブレットを持っていたりするのか?」
「へ? いや、私はひつようせいがないから持ってないけれど。どうして?」
「いや。今の武美の行動がさ、俺がタブレットで探し物や文章を読んだりする時と同んなじ感じだったからさ………」
「ぎくぎくぅ!!」

この世の人間で擬音を口にする奴がいるとはな……
武美は目に見えて狼狽している

「き、気のせいだよ~♪ 少し頭の中で集中して思い出していたからそう見えただけだよ!」
「いや、それじゃあ最初に俺が魚の種類を聞いた時のリアクションがおかしい気が………」
「女の子には秘密の一つや二つがあるものなのだよ! それがロマンでしょ? それともなにかねキス魔君? 料理を食べることなくこの家から追い出されたいのかね?」
「ごめんなさい!!」

今の俺ならピッチャー強襲も一瞬で反応できるだろう
それほどの反射神経で俺は武美に土下座をした!

「そうそう、それでいいのだよ♪ さ、キス魔さん。ご注文は?」
「それじゃあ……煮付けで…………」

4日の夜に貴子ちゃんの家で食べ損なっちゃったからな
せっかく金目鯛があるんだし食べて見たかったりする

「ゔ……地味に難易度が高いものを……… どうせキス魔さんなら塩焼きとか選ぶと思ってたのに………」
「ほら、オーダー入ったぞ! 早く作ってくれよ」

ニヤニヤ笑いながらそう言うと、武美は渋い顔をしながら台所へ向かった






「……………これはなんだ?」
「金目鯛の煮付けです………」
「なんで焦げてるんだ?」
「香ばしさをだそうと思いまして………か、形は悪いけれど味はバッチリだから!! さ、食べて!!」

パクッ! もぐもぐ………


「うん、確かに煮付けだ。味はな…………」
「あ、あははは……精進します………………」


少し意地悪を言ったが、武美の料理はとても美味しかった
食後のお茶も出してくれて正に至れり尽くせりだな

「はぁ~満腹だ」
「お粗末様」

コポコポとお茶を足しながらそう言ってくれる武美
うん、やっぱり……

「武美は将来いいお母さんになれるな」
「ちょ!? 奥さん通り越していきなり奥さんなの!?」
「ああ、俺はそんな風に感じたな。きっとなれるさ」

そんな風に笑いながら欠伸をする

「……………そっか……将来、なれると…いいなぁ………………」
「あん? なにか言ったのか?」

武美がなにか言ったような気がしたが、欠伸のせいで聞き逃してしまった


「文句を言ったの! 全くもう……私はいい奥さんにもなれるの! キス魔さんが私の事を分かってくれてないからだよ…… ちゃんと奥さんにも向いてますって事をね!」
「ふ~ん?」
「あ、信じてないね!?」

そう言いながら武美はポカポカ俺を叩いてくる。もちろん痛くはない

「まぁな。そんな四六時中いるわけじゃないからな」
「ムムム……しょうがない! それじゃあキス魔さんは私と共同生活を送るべきだね!」
「………………は?」
「は? じゃなくて! 今日からキス魔さんはここに済むの! アーユーOK? ドゥーユーアンダスタン?」
「い、いや……いいのか? 女の一人暮らしにいきなり男を済ませたりして?」
「大丈夫だよん♪ だってキス魔さんだよ? みんな、あんたの事は信じてるもん。だからあたしも信じてるよ」
「おいおい…………」
「あ、言っておくけれど貸すのは一部屋だけだからね? それと食事は自分でなんとかすること」
「あ、あぁ………」


※その他、細かい決まりごとの説明中


「わかった?」
「ああ、了解した。時に武美、お前はカブトムシ派か? それともクワガタムシ派か?」
「なにさいきなり? まぁあたしはクワガタムシの方が好きかな?」



「武美の馬鹿! もう知らないッ!! いえにすむけれど、いえでもするよ!!」

そして脱兎の如く!!

「え、ちょ? キス魔さ~ん!! カムバーック!!」





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/04(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

武美の家に一瞬だけ住み、すぐに家出した
これは成功と言ってもいいんじゃないだろうか?
正直、かなり心が揺れ動いていたのはここだけの秘密だ………


好感度変動




花だらけの落とし穴+5
謝罪+8
――――――――
計  +13


維織

ぎゅうってされた+5
准ちゃんの事、お願い+3
――――――――
計  +8


貴子

事故の目撃±0
―――――――――
計 ±0


武美

一緒に夕食+4
意味不明の逃走±0
――――――
計  +4


好感度 (初期値を0)

武美 +6
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +18
菜津姫 0
維織 +26
准 +36

隆雄+260


風邪は一晩寝たらほぼ回復しました。ご心配かけて申し訳ありません
今後の予定としては、スレの日付が08月31日までやって行こうと思ってます。

作者の私としてのコメントは今後ほぼ書き込まないようにして行きたいと思っています。(大き過ぎるミスがあった時などは別ですが)
遅筆だったり、安価実行中にも関わらず用事でスレを離れることもありますが、今後もよろしくお願いします


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

さて、昨日の鬼畜安価を完璧にこなした俺に死角はない!
どんな安価でも来やがれ!

>>310

貴子
ひたすら隣にくっつく


「かなりイージーな安価じゃないか? 昨日までの鬼畜さが嘘のようだ」

ただ隣にいるだけでいいのだからこれほど簡単な安価はあるまい
ただし悪戯になっているかどうかがものすごく曖昧な所ではあるがな……
しかし貴子ちゃんの安価において最も警戒しなきゃいけない要因がある。隆雄だ…
下手をすればこちらがイタズラされる側に回ってしまうからな……それだけは避けねばなるまい………

「気分は死地へ向かう新兵と言ったところか…… いざ参る!」








どうやら貴子ちゃんは午前中夏期講習で家にいないようだ
しかしこれはこちらとしても好都合。何故ならば家に入る必要がなくなるからだ!
少しでもあの人と近づきたくないからな……帰りがけを狙って接触しよう!


「と、いうわけでここで待機しているんだが………」

貴子ちゃんの高校から少し離れたところで待機中だ
チラホラと帰り始める生徒が目立って来たが、まだ貴子ちゃんの姿は確認できない
あんなに可愛い子なら目立つはずなんだけどもなぁ………

「う~ん……お、あれじゃないか?」

校門から一人出て来た、見慣れた顔の女の子
よし、見紛うことなく貴子ちゃんだ!!
早速接触するぞ!

「お~い、貴子ちゃん!」
「あ、キス魔さん!?」

手を振りながら貴子ちゃんの元へと向かう
もちろん今日はキチンと安全を確認してからだからな!!

「どうしたのよ? こんなところまでわざわざ? それよりも身体は大丈夫なの?」
「うん。貴子ちゃんのお見舞いのおかげで今は前よりも調子が良いくらいさ! それに昨日はロクにお礼も言えなかったしさ」
「ふふ、別に気にしなくたっていいのに。でもこういうところがキス魔さんのキス魔さんらしいところよね」

よし、接触は無事に成功だ!
これはなかなか幸先がいいんじゃなかろうか!?

「あ、その荷物持ってあげるよ! 教科書とか入ってて重いでしょ?」
「あっ……」

貴子ちゃんが両手で持っていたカバンをヒョイと持ち上げる
やっぱり教科書とか沢山入っていてそれなりに重たい

「別に大丈夫よ? だっていつも持ってるんだし……………」
「いやいや、昨日のお返しの代わりにさ! こんな事しかできないのが少し格好悪いけれどもね」
「もぅ、気にしなくたっていいのに……」

そう言いながらも俺にカバンを預けて来るあたり、俺に花を持たせようとしてくれているのが分かる
人を気遣うことまで心得てるなんて……本当にいい娘だ。おじさん、将来が楽しみだよ………

カラカラ~ン♪


そのあと、貴子ちゃんのお誘いで喫茶店に入ることになった
准がいる喫茶店ではなく、学校から近いところにある別の喫茶店だ
今日は多少のお金の持ち合わせもあるし

「あ、広い席ね! 今日は空いててよかった!」

俺たちが通されたのは、4人用のテーブル席だ
2人用の席もあるのだが、貴子ちゃんの言うとおり今日は空いていたのでこちらに通されたらしい
貴子ちゃんはすぐに椅子に座ってメニューに目を通し始めた

「ねぇねぇ、キス魔さんはどうする? 私はこのアイスと紅茶にするけれど!」
「えっとそうだなぁ………」
「はぇ!?」

貴子ちゃんが驚いたような声を出したがそれも当然だ
俺は貴子ちゃんのすぐ隣の椅子に座ったんだからな!

「ちょ、ちょっとキス魔さん!? せっかく4人用の広い席なんだから反対側に座った方が!!」
「あ、迷惑だったかな」
「め、迷惑ではないけれど……その……」
「それじゃあ大丈夫だね。えっと、俺はどうしようかなぁ~」

済まないな貴子ちゃん
だがしかし安価には隣にくっつくとあったからな。こんなおっさんにくっつかれて嫌だとは思うが我慢してくれ

「………………」
「よし、俺はこのアイスコーヒーにしようかな。いつもはホットを飲んでるし偶にはいいか」
「………………」
「店員さん呼んでもいいかい貴子ちゃん? ……貴子ちゃん?」
「はぅ!? な、なに!?」
「いや、店員を呼んでもいいかなって。いい?」
「う、うん! それよりもあのっ……か、顔近い………」
「あ、ごめん……」

確かに少し顔が近かったか。反省しなくちゃな…




「お待たせ致しました。バニラアイスと紅茶のセット、それとアイスコーヒーです」

注文してからしばらくして、品物が来た
因みにおれはまだ貴子ちゃんの隣に座ってるからな!

「それじゃ頂こうか」
「うん、私ここのバニラアイス好きなんだ」

貴子ちゃんは美味しそうな表情でアイスを食べている
この幸せそうな顔を見れるだけで、この安価を実行した甲斐があった…
待てよ、今ならアレができるんじゃないか?

「貴子ちゃん」
「なに、キス魔さん?」

貴子ちゃんが紅茶を飲むために置いたスプーンを手にし、それで一口分のアイスを掬ってやる。そして………


「はい、あーん」
「…………………あ?」

貴子ちゃんが固まった
早くしないとアイスが溶けちゃうじゃないか

「な、ななななんで!? なんでそんな…あ、ああああああーんだなんてぇ!?」
「いやね、女の子はお嬢様に憧れるって言うでしょ? だから執事っぽく行動しようかと!」
「し、執事じゃないでしょ! こ、これって………その……こ、こい……び…………」

貴子ちゃんの声は加速度的に小さくなってしまったので、最後の方は全く聞き取れなかった
それでもなんとなく嫌がっている様子が見受けられる

「あ、ごめんね。嫌だったかな………」
「嫌じゃない!!」

貴子ちゃんは普段の彼女からは考えられない声を出した!

「た、食べるから! だから、ほら! は、早く!!」
「う、うん……はい、あーん」
「あ、あーん………」

恐る恐るといった感じでアイスを食べる貴子ちゃん
皆が考えているお嬢様っていうのも、実際はそこまで優雅じゃないのかなぁ?

「き、キス魔さん!! ほら! 私まだアイス食べたいの! は、早くあーんして下さらないかしら?」
「ははは、お嬢様口調になるなんて貴子ちゃんもノリノリだね。はい、あーん」
「あ、あーん!!」






カラカラ~ン♪


「ふぅ、結構美味しいコーヒーだったな」

まぁ、普段はお金がないから准のところでコーヒー飲まなきゃいけないんだけどな
今度マスターにアイスコーヒーも頼んでみようかな?

「わ、私はむしろ味が分からなかったかも…………」
「ん? 冷たすぎて舌が麻痺でもしちゃったの?」
「そ、そうじゃなくて………もう………………」

貴子ちゃんは拗ねたようにふいっと顔を背けた
なにか気に障っちゃったかな?

「さぁ、あとは家まで送って行くよ! ほら、行こう!」
「ちょ、ちょっとぉ!! 手を勝手に握らないで!! あんまりひっぱらないでぇ!!」



「…………この前の、アレ……私の聞き間違いじゃ…なかったの…かな……………」




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

喫茶店や家に帰るまでの間、ずっと横にくっつく+αをしたぞ
昨日のことがあるから、悪戯というよりはお礼になってしまったけれどな

さぁ次だ。
>>318

>>312

「もはやなにも言うまい」

正直言えば、武美は俺の匂いをカブト虫の匂いと揶揄したことはないこと(厳密にはカンタ君が揶揄した)、そんな事で俺は怒らない事などを延々と主張したいが、この際放っておこう
何故ならば安価は絶対、安価は野球よりも重いからだ………
最早なにも言うまい………ひたすら無心で安価を達成することだけを考えよう………

まずこの安価の達成のために必要不可欠な“カブト虫”を採取することから始めなければならない
だってカブト虫がいなければ“カブト虫の匂い”を嗅がせることはできないからな
幸い今は夏だ、頑張ればカブト虫くらい捕まえるのは簡単なはず!
そうと決まれば早速行くぞ!!






「と、言うわけで早速雑木林に来たわけだが…………」

全然いないぞ!? カブト虫!!
なんだってこんなにもいないんだよ!!

「くそぅ……サバイバルのプロと呼ばれた」

こんな時こそ安価の出番だ
皆の知識を総動員させて俺に栄光の手を!

>>322

もうカブトムシのコスプレでもすれば良いんじゃないかな


「やけに投げやりだな!!」

もはやカブト虫の匂いを嗅がせる事を諦めろといっているようなものだぞそれ!
だがまぁ……採れないんだから仕方がないか……… 幸いにもコスプレなら出来るだろうし………



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


カブト虫を採取するのは諦めて安価通りにコスプレ作戦だ!




『かぶと虫は8月なんだから採るなり買うなりできるでしょ?』

採取は出来なかった、そのことに関しては謝罪させてくれ、すまん!
因みに俺に物を買えだなんて冗談だよな!?


この安価に対して俺には妙案が浮かんでいた
だから俺は今商店街のある場所まで走っているのだ。どこへだって?
ふふふ、分からない奴はそのまま俺の行動を黙って見ているがいい!!




「よしここだ!! すみませ~ん!!」

幸いにも今日は火曜日だ。月曜でも水曜でも金曜でもない
だから今日もみんないるはず!!
いや、別にいるのは一人だけでいいんだが!


「はいは~い……ってキス魔!?」
「やぁちよちゃん! 久しぶり!」

そう、ここは倉庫だ。そして劇団アタッテ砕けろの練習場でもある!
よし! きょうは運が良かった!

「なになに? もしかして練習しに来てくれたの!?」
「いや、悪いけれどそうじゃないんだ。今日はちょっと吉田さんに話があってね」
「吉田くん? 彼なら今奥で着ぐるみの修繕をしてるけど………」
「ありがとう!!」


もうお分かり頂けただろう
俺の妙案とはこの劇団からカブト虫の着ぐるみを借りることだ!
ここからなら武美の家にも近いし! かなりいいんじゃなかろうか!


「ああ、アンタか。なに? カブト虫の着ぐるみ? 丁度今完成したところだが? 今度やる小学校の劇で使う予定のやつが……」
「済まないが貸してくれないか!? 少し使いたいんだ」
「お、着てくれるのか? それならこの着ぐるみの感想を後で聞かしてくれるか?」
「それくらいおやすい御用だ!」

もの凄くスイスイと着ぐるみを入手できた
ここまで、手際良く進むと少し怖いくらいだな


「よっ、ほっと………く、キツイな……」
「完成度を重視してるからな。多少キツイのは仕方ないだろ」

吉田のプロ根性はこういった所で、思わぬ弊害を作る
しかもこの着ぐるみ……通気性が……………

「お、おい………中に熱が篭って仕方ないんだが…………」
「そりゃあ仕方ないだろ。変に通気よくしようとすると、そこが目立っちまって仕方ないし、材質も悪くなる」
「そ、それにしても………」
「おいキス魔。少し力を入れろ」
「は? なんでそんな事………うごぉ!?」

腹にいきなり物凄い衝撃が……!
痛くは…ない、が後ろにひっくり返ってしまった

「どうだキス魔? 痛くないか?」
「い、痛くは…ない…………」
「ふむ、耐久力と防御力は問題なし、と………」
「テストするならテストすると言ってくれ!!」

もういやだ! こんなだから俺はこの劇団が嫌なんだ!!






「つ、着いたぞ…………」

商店街の人に発見されかけること3回
警官から逃げ回ること2回、やっと武美の家に着いた
まるっきり不審者じゃないかって? そりゃそうだ! 何故なら今の俺はカブト虫の着ぐるみを着ている状態だからな!
これ、けっこう着脱が面倒なんだよ。だから倉庫からずっと着て来た
お陰で中の俺は汗だくだ………マジで死にそう…………


このまま干からびて死んでしまう前に、早いところ武美に俺のスメルを嗅がせなければ!
最早安価実行後のことはなにも視野に入れず行動に移る。これこそ後は野となれ山となれって奴だ!


ピンポーン♪


「は~い!」


よし、後は武美が出てきたら!

『武美ィイイイ!お前俺の匂いがかぶと虫みてェーだとォ!?その鼻で確かめてみろやアアアアアアア!!』

と言えばいいんだな!


やってやる……やってやるさ!
この暑さから逃れるためならなんでもやってやる!!


ガチャ……


来た!!

「はいはい、どちらさm………」

武美は眼前の俺を見た瞬間固まった
そう、俺箱を狙っていた! この瞬間のみが俺が武美に抱きつける最初にして最後のチャンス!!

「うぉおおぉおお!!!」

出て来た瞬間両手を広げて抱きつきに!!

「きゃあぁああぁあああ!!」
「へぶぅ!!」

しまった失敗だ!!
カブト虫の着ぐるみが大きすぎて扉を通り抜けられない!!

「いやぁあああ!! な、なっちゃ~ん!!! 外に巨大な糞転がしがぁあああ!!!」

武美はもう家の奥まで行ってしまった
仕方ない! ここは戦略的撤退を行うしか………

┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!

「ん?」

部屋の中から何か重々しい音がこっちに向かって来たような……
一体なにが?

バタン!!

「誰が重苦しいですってこらぁあああ!!」
「きゃあぁあああ!!」

や、山姥!? 違う! これは鬼女だ!!
鬼女という名の奈津姫さんだ!!
い、いや!! 出刃包丁を持ちこちらを睨むその姿は今流行りの刺殺鬼女!!
てか俺の思考をナチュラルに読むのやめて下さい奈津姫さん!

「その昔、ゴキブリハンターと呼ばれた私の一撃! 受けてみろこのゴキブリィイイイ!!!」
「俺はカブト虫だぁああああ!!」




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価失敗

未亡人の過去をうかがい知ることが出来る事案に発生した
みんな、想像して見てくれ。普段は大人しくお淑やかな女性が、出刃包丁片手に執拗に追いかけてくるという状態を……
世の中には知らない方が良いことがあるって本当だったんだな………


心が壊れそうな俺に簡単な安価を!
>>331

あえて刺されよう


「ふ~む、安価下と言うことは貴子ちゃんへの安価になるわけか………」

俺個人としては絶対に貴子ちゃんへの安価を実行したい
しかし本日は既に貴子ちゃんへの安価は実行してるしなぁ……

「いやいやいや! だからと言ってこの上の安価はマズイだろ!!」

現在の准の俺への好感度は確実にマイナス一直線だ!
そんなところで維織さんにデートなど申し込もうものなら……殺られる!
出刃包丁なんかよりももっと鋭いものが俺の土手っ腹に突き刺さることになるだろう……


「くそぅ! こうなったら安価だ!」




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価としては貴子ちゃんのものと維織さんのもののどちらかを実行したい
俺個人としては貴子ちゃんの方がいい! 絶対にそっちの方がいいんだが!

みんなはどっちがいい?

安価下3までで多数決で
関係ないレスは数に入れないからな


貴子ちゃんだぞ! いいな皆!! 貴子ちゃんの方が俺はいいんだからな!!


「この日本人特有の結束力恐るべし! 称賛と恐怖に値する!! 我がブギウギビクトリーズに欲しいほどの人材だ!!」

あれだけ俺は貴子ちゃんの方を推したよな!?
最近隆雄トラップの回避方も心得て来たし、絶対にそっちの方がいいと言ったよなぁあアァアアアァアアア!?


「このくそ野郎どもめが!! 全員呪ってやる!!」

とてもスレの住人には聞かせられないような罵詈雑言を叫ぶ俺
しかし悲しいかな、安価は絶対だ





名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

お前たちの言いたいことは分かった
俺に死ねと言うのだな?
とりあえず喫茶店に行くが、死ぬまでのひと時をゆっくりと過ごさせてくれ。
具体的に言うとおよそ1時間半ほど待ってくれ!!


1時間半後に一つ安価を出すからな!!
5人くらいいてくれると助かる!!

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

維織さんを誘う場所を下から決めてくれ
関係ない安価は飛ばすからな!


①ここは河原!
②やっぱり公園!
③まさかの維織さんの家!


安価下5

「自分で書いておいてなんだが難易度の跳ね上がり方が半端ない!」

これはまずくないか………
だって准の前で維織さんに家に連れて行って貰えってことでしょ?
死ぬよ俺!

「あぁ、短い人生だったな……… 俺を生み出してくれてありがとう………」







カランカラ~ン♪


「いらっしゃ………キス魔さん!」
「よ、よぉ准。悪いなこんな閉店間際に……」
「………ううん、別にいいよ一応お客さんだし。維織さんの席に座っててね」
「あ、あぁ………」

准に言われた通り維織さんの座っている席まで進んでいく
維織さんはいつも通り本に目を落としながら俺を出迎えてくれた

「ね、ねぇ……維織さん。なんか今日の准、いつもと違くないかな?」
「………………シャンプー?」
「そんなに細かいところじゃないよ!! もっとこう……なんか毒がない、というか………」
「………毒がないのはいい事」
「いや、まぁ……そうだけどさ」
「私も……タランチュラの唐翌揚げは、もう食べたくない………」
「そんなもの食べてたの!? 一体維織さんの食生活になにが!?」

そんな感じでいつも通りの漫才を続けていると……


「はいキス魔さん。コーヒー、それとこれも」
「ハムサンド? お、お金はないぞ!」
「知ってるよ。キス魔さんにお金なんてない事くらい。これは奢りだよ」
「オゴリ~?」
「な、なによその目?」
「いつかのマスタードサンドじゃないのか……?」
「どうやらお腹減ってないようですね♡」
「空腹でお腹と背中がくっつきそうだったんだ!!」

皿を下げられる前にハムサンドへ噛り付く
うん、美味い

「おお、普通のハムサンドだ。美味いぞ」
「そりゃそうだよ。だって沢山入れたもの」
「…………………なにを?」
「…………………キキタイノ?」
「い、いや! 別にいい!!」

准のことだ、その辺で拾った草とか入れてる可能性がある!
もしくは黒くてドロドロしてるものとか!!

「准ちゃんが入れたのは愛情……」
「「維織さん!?」」

まさに異口同音、維織さんって偶にとんでもないことを言い出すから!!

「この本に書いてある。食べ物は愛情を入れればなんでも美味しくなる」
「い、維織さん! ま~た本に影響されちゃって! ダメですよそんなんじゃ!」
「……………」
「な、なんですか?」
「6分」
「はぁ?」
「准ちゃんが普段ハムサンドを作るのにかかる平均時間」
「はぁ、それが何か……?」
「いまキス魔君に作ったハムサンド、かかった時間は10分だった」
「なっ……………」
「余った4分、それが准ちゃんが愛情を込めた時間。コーヒーの準備を入れても十分に込められる」

維織さんは言い終えてからコーヒーを上品に飲んだ

「准ちゃん、おかわり……頂戴」
「…………………………はっ!! は、はい!ただいまお持ちします!」


「…………………………」
「どうしたの……キス魔君?」
「いや、維織さん凄いなぁって思ってね。准の事をあんなにも一方的にからかえるだなんて………」
「私は……からかったつもりはない。でも……准ちゃんとお話しするのは好き。妹ができたみたいで………」
「妹か……確かにそうかもね。維織さんは絶対にお姉さんが似合うよ」
「うん。だから准ちゃんにはいつかお姉ちゃんと呼ばせてみせる」
「意外な維織さんの野望が!?」

そう言えば俺は維織さんのことをなにも知らない
どこに住んでいるのか、どんな大学に行っているのか、そもそも何者なのかも……

「お、お待たせしました……コーヒーです」
「ありがとう准ちゃん。私の可愛い妹」
「い、妹…!?」
「既に姉になりきってる!!」

めんどくさい星人かと思ったら意外と行動力がある!!
組織のリーダーとかにも意外と向いてるんじゃないの!?

「おい准。そのお盆にのってるもう一つのコーヒーはなんだ?」
「あ、これ? マスターがどうせなら私も座ってお話ししろって言うから………」
「そうか、もう俺たち以外に客もいないし。いいんじゃないか?」
「うん。ふぅ……やっと座れたよ」

准は椅子に座った瞬間、きゅうにグッタリとしてしまった
女の子なのに少しだらしなさすぎるんじゃないか?


「今日の准ちゃんは頑張ってた。今日はすごく混んだ」
「そうなのか?」
「うん、今日はすごかったよ………なにせピーク時には一気に5件くらい受注受けるのが続いたし」
「接客員が一人だけなのにそんなにか!? てかそれを一人でいなしたのか!?」
「まぁね、慣れちゃったよもう」
「へぇ~、それは凄いな! 頑張ったんだな、准」
「…………はぁ、無職に働いてる事を褒められても嬉しくないなぁ………」
「うぐっ!!」

へ、減らず口ききやがって…………


「でも、今日の准ちゃんはいつもよりも接客が沈んでた」
「へ? そ、そうでしたか!?」
「そう。少し笑顔が暗かった。2ルクスくらい」
「やけに定量的だね!?」
「………2ルーメン?」
「確かにそっちの方が単位としては適切だけどそうじゃない!!」
「へぇ、キス魔さんって意外と学力あるんだね」
「まぁな。一応学校は行っていたし」
「そうなんだ! どこ卒業したの?」
「…………………高校中退だ……」
「…………………………」
「…………………………」
「な、なんだよ? 維織さんまで黙っちゃって」
「ごめんなさい」
「ごめんキス魔君。私の妹が酷いことを言って」
「謝らないでよ!」

もういや!!


「でも、いまの准ちゃ……妹は違う」
「維織さん、わざわざ言い直さなくてもいいんだよ?」

ここでとうとう准が耳打ちして来た

「ねぇ、妹ってどういうことなの?」
「気にしなくていいと思う。維織さんの言う事だし」
「いや、でも維織さんの言うことって結構当たってること多いんだよ?」

「いまの妹はキス魔君がいるから輝く笑顔。50万ルーメンは堅い」
「なに的外れもいい事言ってるんですかぁあああ!!」

机に両手をついて維織さんに言いよる准
顔は怒りのあまり真っ赤になっている。本当に50万ルーメンあるんじゃないか? いや、むしろ50万ジュール?

「お姉ちゃんにはお見通し。妹はもっと素直になるべき」
「違います!! 私は別にこんな社会の落伍者なんてなんとも思ってません!!」
「ツンデレはキス魔君には受けが悪い……素直な妹が一番」
「~~~~~~~~~~!!!」

准は顔を真っ赤にしてこっちを睨んで来た……恐いんだが!!
い、維織さん!! もっと言葉を選んでくれると僕はうれしいにょん!!
も、もうこうなったら安価を実行だ!!


「い、維織さん!! この後俺とデートしようよ!! 出来れば維織さんの家に行きたいんだけれどもな~!!」

言ってやった! 言ってやったぞ!!
これでもうあとは野となれ山となれ!!

「………………………」
「な、な~んて……ね………」

准は相変わらず顔を赤くしているから反応がない
維織さんはジーッとこっちを見ている…………
な、なにか維織さん……怒ってらっしゃいません…………?
や、やっぱりいくらなんでもいきなり家に行こうとしたのが………失敗だったか!?


「………………………………」
「あ、あは……あはは………」

俺は気まずくて笑いながら准の方をチラッチラッと見る
これでなんとか准が復活してくれることを望みながら!


「……………………………………………………ッ!!」


すると維織さんはハッとした表情になった
そしてそのまま俺にコクンとしたり顔で頷くと

「分かった。デートする」
「へ?」
「は、はぁあぁあああぁああ!?」

あ、准が復活した………

「だ、ダメですよ維織さん!! こんな奴を家にあげたりなんかしたら! 私はこの人を殺さなくちゃなくなります!!」
「お前がそう言うと冗談に聞こえないからやめてくれ!!」
「冗談なんかじゃないよバカ!!」

冗談じゃなかったみたい……

「なんで准ちゃんにそんなことを決められなくちゃいけないの? キス魔君は別に准ちゃんに飼われてるわけじゃない、むしろ餌付けしてるのは私」
「餌付けって! ……否定できないのが悲しい」
「だ、だからって!!」
「だからもへったくれもない。妹は黙って姉の言うことを聞くべき。今の准ちゃんの行動は、私にもキス魔君にも失礼」
「う、うぅうぅぅぅ……!!」
「嫉妬するのならまずは素直になること。それがお姉ちゃんからの最初のアドバイス」
「………………えっ?」
「………キス魔君、ごめん。今日は用事があるから家に連れて行けない」
「う、うん………」
「ご馳走様」


カランカラ~ン♪


「行っちゃったね維織さん。それにしても最後のはどういう意味だったんだろう? ……准?」
「…………………………」
「お、おい? 大丈夫か!?」
「あ、明日の…夜………ヒマ?」
「え?」
「明日の夜ヒマかって聞いてんの!!」
「ひ、ひまです!!」
「…………………………」
「あ、あのぉ……准、さん?」
「店仕舞い。出てって」
「へ?」
「いいから早く出て行く!! 返事はハイしか認めません!! また明日の夜ここに来なさい!!」
「え、ちょ!!」


バタン!!



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


安価失敗

維織さんをデートに誘うことはできたんだが、連れ出すことはできなかった。どうやら用事があったらしい
それよりも准の奴が明日の夜に喫茶店に来いってさ。明日が俺の命日かもしれん……

好感度変動




維織さんからけしかけられる+6
明日の夜に何かを決意+8
――――――――
計  +14


維織

楽しく会話+1
准に対しての芝居(キス魔の発言を芝居と受け取った)+2
――――――――
計  +3


貴子

喫茶店デート+3
一緒に下校+2
―――――――――
計 +5


ちよ

キス魔と会話±0
――――――
計  ±0


武美

カブト虫襲来±0 (キス魔の仕業と分からなかったため)
――――――
計  ±0


奈津姫

ゴキブリ襲来±0 (キス魔の仕業と分からなかったため)
――――――
計  ±0





好感度 (初期値を0)

武美 +6
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +23
菜津姫 0
維織 +29
准 +50

隆雄+260

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/08(水) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

野球とかが凄く忙しい
さて、安価を頼む

>>372

1.武美を後ろから優しく抱きしめます。(恋人のように)
2.そのまま武美に全力でジャーマンスープレックスをかけます
3.満足げに帰りましょう


「じゃ、ジャーマンスープレックス………」

出来なくはない、出来なくはないがこれを武美にやるのか
いや、別に武美じゃなければいいってわけじゃないからな? 女の子にプロレスの技を決めるのがよろしくないんだからな?
それとジャーマンは通常、投げた後フォールを狙う技だ。KO狙うならバックドロップの方が……いや、余計なことを言うのはやめよう。KOを狙うわけではあるまいし

「多分2~3秒くらいホールドしてそのまま立ち去ればいいんだろう。それで安価達成だ」

問題は場所だ
どうにかして柔らかい場所を作っておいてそこにおびき出さないといけない
流石に硬い床に武美の事を叩きつけるわけにもいかんしな
幸いにも妙案が浮かんだ。すぐに安価を達成してやるぜ!!

「待ってろよ武美!!」





「それでキス魔さん? こんなところにあたしを連れて来てどうするのさ?」
「いやなに。夏らしく昆虫採集でもしようと思ってさ。あはは」
「どうせならカンタ君を誘えばいいのに。まったく………」

そう、俺が武美を呼び出したのは雑木林!
ここには腐葉土が沢山あるし、葉っぱも沢山採取できる
あっちの方には既にそれらで作ったお手製のマットが用意してある
そこまで武美を呼び出して一気にジャーマンだ!!


「あ! 見て見てキス魔さん! ほら、こんなに沢山カブト虫がいるよ!!」
「なんだかんだで楽しんでるじゃないか」

一応昆虫採集に誘った形なので、初めのうちは木々を見て回ることにした
武美は楽しそうに土を掘り返してカブト虫やクワガタを採取している

「それにしても凄いな武美は。俺が来た時はまったく見つけられなかったのに」
「そうだったの? こんなに沢山るのに? 多分日頃の行いの差が出たのだよ♪」
「はは、そうかもな」

そろそろ頃合いだな。さっきから少しずつこっちの方へ誘導していた為マットまではかなり近い
ここいらで勝負をかける!

「お~い武美! こっちの方にも大きい木があるぞ。見てみよう!」
「やった~! 今行くねキス魔さん!」

虫採りカゴを片手に笑顔でかけてくる武美
ふふふ、お前の笑顔もここまでよ!

「ほら、見てみろよ。あっちの方」
「え、どこ~?」

マットの反対側を指差し、マットから背を向けさせる
よっし! いまだ!!

「武美覚悟!!」
「きゃ!? な、なにするのキス魔さん!!」

武美の腰に両手を回し、そのままクラッチ!
このままの図ではただの変質者だが俺の場合ここからが違う!

「行くぜ! くらえ“ハンブルグの黒い霧”!!」
「わひゃあぁあああ!!?」

そのまま武美にジャーマンスープレックスを決める!
もちろん“全力で怪我をしないように”だ!

それよりも見てくれこの綺麗なブリッジを!
まさにこの技が人間橋と称されるのも納得いく一撃でなかろうか!
よし、3秒ホールドしたな!

「はっはっは! 武美よ!! 俺はこんな生き方しか出来ないんだ!!」

満足そうな顔をして武美に決め言葉!
そしてそのあとは恒例になりつつあるが、脱兎の如く逃げ出した
後ろは振り向けなかった。武美の表情を見る勇気はなかったからな


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

久々に綺麗に安価を達成できた!
“ベルリンの赤い雨”ではなく“ハンブルグの黒い霧”にした所はなかなか通だろ? 元ネタ分かるか?

俺のバンザイゲージは満タンだ!
今ならどんなことでも出来そうだ!

>>379

菜津姫
スイカカレーを注文する


「スイカカレー………だと?」

噂には聞いたことがあるが、どんな物かは全く知らない
だがカレーという名がついているからには恐らくカレーの一種なんだろう、多分

「幸いにもこの前城田さんが作ってくれたスイカもあるし。これを持って行こう」


それともき安価が一つ下だったらとんでもないことになってたぞ………
いまはこの幸運に感謝を捧げながらカシミールへ行こう




「いらっしゃいませ。あらキス魔さん」
「よぉ、キャプテン。飯か?」
「こんにちは奈津姫さん、権田」


ショップには奈津姫さん、権田、更にはもう一人ピシッとした感じの女性がいた。随分と前衛的な洋服だな……

「ほ、ここにでも座れよ。怪我はもう大丈夫なのか?」
「まあな。練習も問題なく出来てたろ?」

因みにカンタ君に自転車で轢かれたということは奈津姫さんには言っていない
これは奈津姫さんを想っての事で、俺も合意している
商店街の人々には権田と俺とで口止めを頼んでいる

稲葉AD「スイカレーです」
河西「(゚д゚)ハァ?」
思い出したwww


「キス魔さん、怪我をなさったんですか?」
「えぇ、練習中に少し。一日寝たら治りましたけどね」
「そうなんですか……気をつけて下さいね。アンタもね」
「ついでみたいに言うんじゃねぇよ、全く………」

渋柿を口に突っ込まれたような顔の権田
しかし俺はこの二人のような関係が少し羨ましいと思う
できれば……俺ももう一度仲間たちと…………

「ところでキス魔さん。その手に持っている袋はいったい……?」
「あ、これですか?」

机の上に重たい袋をドスンと置く
もちろん中身が割れないように注意してだ

「スイカじゃないですか! しかもこんなに大きな」
「どうしたんだこれ? 栽培でもしてたのか?」
「いや、作ってもらったものだよ。城田さんに」
「あぁ、あの人か。外見から料理人だと思ってたんだがまさかスイカの栽培をしてたとはな。確かにパワーも凄くあるし、言われりゃ納得だ」
「なに言ってんだ権田。あの人は料理人だぞ?」
「は、でもそれ…………」
「あの人にその辺で拾った草を渡したらこれを作ってくれたんだよ。火も使ってたな」
「「はっ?」」


ま、最初はそうなるよな……


「それで実は奈津姫さんにお願いが」
「私にですか? 分かりました、私に出来ることならば」
「えぇ、これで“スイカカレー”を作って貰いたいんですよ」




「「!!」」





「す、スイカ……」
「カレーを、だと…………?」

権田と奈津姫さんの、この緊迫した表情……
お、俺は何か言ってはいけないことを言ってしまったのでは………?



「あ、あの………キス魔さんは、スイカカレーがどういったものかは……?」
「噂にしか聞いたことがないんですよ。なのでカレーに詳しい奈津姫さんに作って頂こうかな、と…………」
「いや……えっと…………」

何故か渋った様子の奈津姫さん
権田も権田で心配そうに俺と奈津姫さんを見守っている

「あの、申し訳ないんですがメニューにないものを作るわけには………」

やっぱり駄目か
でも仕方ないだろうな、恐らくとんでもないものらしいし知らない方がいいかもしれん
と、諦めかけていた時だった



「面白そうじゃない、作ってよ」


離れた席に座ってカレーを食べていた女性が奈津姫さんにそう言った
非常に前衛的な服を着ている銀髪の女性だ

「お、お客様……そうは言われましても……」
「そんな風に融通効かせないままじゃこのお店がダメになっちゃうんじゃないの? せっかく最近賑わって来た商店街なんだし。少しは頑張ってみたらどう?」
「………………うぅ」

これは奈津姫さん、陥落寸前じゃないか!? どなたかは存じませんがありがとうございます!

「それにアタシも見てみたいんだよねそのスイカカレー。ここの名物になるかもしれないじゃない」
「あんなもの名物になるのかねぇ………」
「権田は知ってるのか? スイカカレーがどんなものなのか」
「まぁな。ただ絶対に名物にはならんだろうがな」

ますます気になる

「………分かりました、作ります。でも一つだけ約束をして下さい。頼んだからには全部食べると!」
「はは、俺はハムサンド50人前とハムエッグ50人前を食い尽くしたこともあるんですよ。たった一食分簡単なものですよ」
「………………分かりました。それではこのスイカを頂きます」


そして奈津姫さんは奥へと入って行った


「どうもありがとうございます。お陰で奈津姫さんもスイカカレーを作ってくれそうです」
「別に礼なんて言われたくはないわね。ただ私がスイカカレーというものを見たかっただけだし」
「それでもですよ」
「それなら一口だけ頂戴。それでチャラよ」
「もちろん! 権田も食うか?」
「お、俺はいらん!! 奈津姫、ここに勘定置いとくぞ! それじゃあな!!」


権田はカシミールから出て行ってしまった
別に遠慮なんてしなくていいのに……


「楽しみですね」
「ま、退屈しのぎにはなるでしょ」


俺がこの安価を出した人を恨むまであと15分……………

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功


お前は俺を[ピーーー]気か?








(その頃)




「…………………………」フラフラ
「どうした白瀬? 風邪でも引いたか?」
「い、いえ………そういうわけでは…………」
「まぁいい。あまり無理はせんようにな」
「ありがとうございます…………」
「…………………………」
「あ、灰原隊長………」
「………どうした?」
「いえ……前に頼まれていた書類です」
「…………………受理した………領収書……スイカカレー?」
「あ、ごめんなさい……混ざっちゃってました」
「……………スイカカレーか……いいものだ………」
「は?」
「…………………………」スタスタスタスタ

(もう本当にCCRから退職しようかしら……)

シルバーどうしたw


「今日は俺の命日かもわからないぞ……」

昨日准に呼び出しを食らったので、俺はいま喫茶店に向かっている
閉店間近になっているので恐らく客は維織さんくらいしかいないんじゃないかな
ま、その方が気が楽でいいけれど

いつもの曲がり角をまがって正面を見据えると……

「あれ、もう電気が消えてるじゃないか」

いつもならまだ灯りが点いている時間なのに………今日は定休日か何かだったのか?
いや、そんなことはなかったと思うんだけどなぁ………


「こんな所でなに突っ立ってんの?」
「うわぁ!! なんか出たぁあああ!!」

急に後ろから話しかけられたもんだから思わず悲鳴をあげてしまった!
てかいまの声ってもしかして……

「ニコニコ」
「じゅ、准………」
「ニコニコ」
「いや、あの………その歳で擬音を口にするのは……あまりよろしくないかと………」
「ニコニコ………」
「ごめんなさい!! なんでもするから許してください!!」
「へ~え、ナンデモスルンダ?」
「ひ、ひぃいぃいいいぃいい!!」

こ、怖い! やっぱりこの娘怖すぎる!!

「ま、いいや。はい、これ持って」
「な、なんだこの荷物は!? 重くはないがやけにかさばってるぞ!!」
「ああ、それ? 布とか生地とかいろいろ入ってるの」
「布とか生地? ま、まさかこれで俺を包んで富士の樹海に埋めに行くつもりじゃ!!」
「お望みならやってあげるよ。心も匂いも完全なカブト虫になれるね♡」
「別にカブト虫なんかになりたくない!」
「ほら、早く来て」
「ま、待ってくれ!」

いまの俺は袋を前方に抱えているのだが、その袋というのが大きすぎて前方もロクに視認出来ない状態だ
そんな状態では全くもって動きようがない。てか転んでしまうわ!!

「ほら、ダメ大人でもそれくらいは出来るでしょ! 急いで急いで!」
「無茶言うんじゃない! あ、こら待て!!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





「はい到着」
「到着……ここか?」

袋を地面に降ろして周りを確認する
喫茶店からは10分程度の場所だが……来たことないなここ
アパートが沢山ある団地みたいな所か?

「おい准、なんだよここ?」
「え? 私の家だよ。荷物持ちありがとねキス魔さん」
「はっ?」

そう言って准は荷物を持ってアパートの一室に消えて行った

「……………………………おい」

これだけの為に呼びやがったのかアイツ!?
殺されなかったのは嬉しいがただの荷物持ちがわりにされたのは凄くムカつくぞ!!
……かと言って、何時ものテンションで怒鳴るわけにもいかないな、夜だし外だし

「はぁ、帰ろ………」

そして踵を返した時だった

バタン!

「なに帰ろうとしてるのよ。流石にお礼としてお茶くらいご馳走するよ」
「…………は?」
「ほら、上がって上がって!」
「お、おい!?」

そして半ば押し込まれるように准の家へと引き摺り込まれた


「はい、賞味期限切れたお茶ですが」
「せめて粗茶を出してくれ!!」


「こんな夜遅くの呼び出しにも応じてくれるなんて、よっぽど暇なんだね」
「そこは優しいとか言ってくれ!!」

「准の部屋にしては女の子っぽい部屋だな」
「一人暮らしの女の子の部屋に上がり込んで部屋をジロジロいやらしい目で………」
「お願いだから変質者を見るような目はやめてくれ……」
「ような目じゃなくて、本当に変質者を見てるから大丈夫」
「そろそろ法廷で勝負するか!?」

「くそ、さっきからやり込められてばっかりだ………」
「なに、私のことやり込めたいの?」
「別にそう言うわけじゃないが、いい大人が小娘にやり込められ続けるのは……」
「私にとってのいい大人っていうのはきちんと働いてる人なんだけれども………」
「野球やってるだろ! それに偶に米配りの仕事とかもしてる!」
「米配るんじゃなくて世間の目に目を配った方がいいよ♡」
「くそぅ!!」


なんやかんやで1時間ほど話し込んだだろうか
とうとう准が本題を切り出して来た

「あのさ、ちょっと身体のサイズとか測ってもいい?」
「は?」

いきなり准がそんなことを言って来た

「身体のサイズなんか測ってどうしようっていうんだ? も、もしかして俺の棺桶を……!!」
「棺桶なんか必要ない位に細切れにしてあげよっか?」
「バラバラニサレル!!」
「まぁ、そんなことはおいておこっか♡」
「俺の命をぞんざいに扱いすぎだ!!」

そのあと准は自らの夢について語ってくれた
自らの夢がデザイナーであること。大学では経理関係を専攻していて、将来は自分の店を持ちたいと考えていることなどをだ

「だから他人の為に洋服を作ってみたいんだ。いままで作ったのは自分のためのものとか、フリーマーケットで売る為のものだったから。個人の為だけの特注の服をさ」
「それで俺に白羽の矢が立ったと」
「うん。維織さんはめんどくさいからって何もさせてもらえなさそうだから。それに将来の為に男の人用の服も作りたいし」
「なるほど。それなら是非ともお願いしたいよ。俺も新しい服が欲しいしね」
「ほんと?! やった! ありがとキス魔さん! ダメ人間の中でもキス魔さんはいいダメ人間だよ♡」
「褒めてないだろ!」

そして身体の様々な箇所の寸法を測り終えた
なんだか気恥ずかしかったが、これも准の服作りに協力する為だ

「ありがとキス魔さん。できるだけ早く仕上げたいから楽しみにしててね♡」
「ああ、期待して待ってるよ。それじゃ、そろそろ俺はお暇しようかな」


いいと言ったんだが、准はわざわざ外まで見送りに来てくれた

「それじゃあな准。また今度喫茶店でな」
「うん、それじゃあね」

そして准は俺に背を向けてアパートに戻り……………あっ!!



俺は気付かれないように准の後をこっそりとつける
そして…………

「おい、准」
「え、なぁにキス魔さ………」


ぷにっ



「………………へっ?」
「うっわ、柔らかい………これは気持ちよすぎるぞ…………」

ほら、あれだよ。肩に手をポンッとやって振り向いた所を人差し指でぷにっとする奴!
結構前に安価でそんなのあったし!
そして俺は礼の如く脱兎よろしく駆け出す!

「なっ、なっ………ななななッ!!」
「はっはっはっは!! さらばだ准! お前の心にはいつでもこの旅ガラスが羽ばたくのさ!!」
「ま、待ちなさい!! こんの大馬鹿浮浪者変態鬼畜ニートォオオオオ!!!」




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/07(火) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

理由あって3つ目の安価は出来なかったが、>>38の安価を准に実行できた
准のやつ、顔を真っ赤にして追いかけて来たぞ。捕まっていたら死んでいたな……

好感度変動




荷物持ち+2
ぷにっ-1
――――――――
計  +1


武美

ジャーマン-5
――――――
計  -5



奈津姫

スイカカレー完食+4
――――――
計  +4





好感度

武美 +1
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +23
菜津姫 +4
維織 +29
准 +51

隆雄+260

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/09(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

さぁ、今日も頑張るとしよう
因みに8月9日は語呂合わせで“野球の日”だ
まさに俺にぴったりの日だろ!

>>411

>>332

「貴子ちゃんの褒める場所は沢山あるが…悪口ねぇ……」

幸いにも褒める場所は沢山ある、しかし悪口となるとなかなか浮かばないものだ
ここは安価の力で乗り切ろう


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/09(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9


貴子ちゃんへの悪口とやらを三つほど書いてくれ。俺には思い浮かばんし考えたくもないからな

>>413
>>414
>>415

親父がホモ

影が薄い

なんか個性が無い


「お前ら酷いな!!」

影が薄いとか個性がないとか言ってやるなよ! むしろ俺の周りの奴らが個性がありすぎなんだよ!!
女の子たちはもとより、野球の助っ人達なんてもはや変質者だ! ピエロとか電視とか、落ち武者っぽい奴からカニ怪人までいるし!
そんな中で一番まともな貴子ちゃんが浮いてしまうのはしょうがないだろ。俺は一番救われてるんだあの娘に!


親父がホモなのは……まぁ……………




「あ、貴子ちゃん! こっちこっち!」
「ふふ、こんにちはパワポケさん!」

俺は学んだ。貴子ちゃんの家に行けば奴の餌食になると
だから貴子ちゃんに会う時は絶対に公園で待ち合わせをする! これで親父ルートには絶対に進まない!

「ごめんね急に呼び出しちゃって」
「いいのよ別に。私もパワポケさんとお話しするの好きだから」

嬉しいこと言ってくれるよほんと!
こんな娘に悪口を言うのは気が引けるけど仕方ない………

「あはは、本当に貴子ちゃんは優しいんだね(1) 、いつも笑顔だし(2)」
「別にこんなことでそこまで言わなくても」
「そんな風に謙虚な所も嬉しいよ(3)。将来は絶対に素晴らしい女性になるだろうね!(4)」
「ちょ、ちょっと褒め過ぎ! そんな風に言われると照れちゃうわよ! 昔からお父さんにも言われててすっごく恥ずかしいのに」
「親父がホモ(5)」
「え?」

俺は一瞬だけ能面のような表情になりそう言い放つ
貴子ちゃんが白昼夢を見たと錯覚することを駄目元で祈って………


「あ、あのっ? パワポケさん?」
「え、どうかしたの貴子ちゃん?」
「いや、その……な、なんでもない。多分聞き間違いだと思うから………」

聞き間違いではないのだよ貴子ちゃん……
本当にこの安価スレが終わったら貴子ちゃんに土下座で謝りたいくらいだ

「そ、そうだ。ほら見てパワポケさん! お昼ご飯まだだと思ってお弁当作ってきたの!」
「本当に!? やったー!!」
「ふふ、喜び過ぎよパワポケさん」
「なにしろ貴子ちゃんのお弁当はすっごく美味しいからね(6)。いままで食べたものの中でも1,2を争うくらいだからね(7)!」
「褒めても出るのはお弁当くらいだからね。さ、ベンチに座って食べましょう」

木陰にあるベンチにお弁当を広げる貴子ちゃん
中から出てきたのは汁物も零れないタイプの弁当箱だ。一体なにが……

「じゃーん! 私のお手製カレイの煮付け弁当です!」
「うわ、すごい!(8) お弁当をこんなに豪華に仕上げるなんて天才だよ!!(9)」
「えへへ、ちょっと頑張ってみました! ただの煮付けじゃなくて少し隠し味とか入れてみたんだ」
「影が薄い」
「………はっ?」

しまった! 今はさっきと比べて距離が近いんだ!

「あの、パワポケさん…………」
「あ、いやさ。隠し味がなんだか分からなくてさ! だから少し隠し味の影が薄いと思ってさ!」
「………………だって隠し味だから隠れてなきゃ駄目じゃない」
「………………ごもっともです」

少しずつ貴子ちゃんが不審に思い始めている。俺の危機回避能力がどれくらいモツか……


「ところでなんで今日のお弁当はカレイの煮付けなの? あまりお弁当にするようなメニューじゃないと思うけど」
「あ、だってさ。前回私の家に来た時、パワポケさん結局私の料理食べられなかったでしょ?」
「あぁ、そう言えば……」

前回貴子ちゃんの家に行った時は正直あまり思い出したくはない
思い出すと俺の鍛えに鍛えた尻がキュッとするからだ。無論恐怖のせいでな

「だからパワポケさんにも食べてもらいたくて。あの時とっても楽しみにしてたでしょ?」
「た、貴子ちゃん………き、君は女神か何かなのか……?(11)」

やはり違う! 今まで会ってきた女の子の誰とも違う!
もはやこの娘は人間とは思えない!

「め、女神って……! ほ、褒め過ぎよ!」
「いや、貴子ちゃんは女神だ!(12)。いや、女神だとなんかババ臭いからここは天使と呼ばせてくれ!!(13)! 貴子ちゃんマジ天使!!」
「こ、声が大きいって!! 恥ずかしいからやめてよもう!」
「あはは、ごめんごめん! だって貴子ちゃんがあまりにも可愛かったからさ(14)。でも………」
「だ、だからそういうことをやめてって………」
「なんか個性がない(15)」


よっし言い切った!
無理矢理テンション高めて、言葉遣いもいつもより弾けさせてなんとか安価達成だ!!
ただ……………

「…………………………」

俺の目の前にはこれ以上ない位に沈んでいる貴子ちゃんの顔があった………

「あ、あの……た、貴子ちゃん………」
「…………なに…?」

俺はハッとした。だって貴子ちゃんの声は微かに震えていて、今にも泣き出してしまいそうだったからだ
ここまで来て俺は、ようやく自分のしてしまった事の重大さに気付いた

「た、貴子ちゃ……………」

居た堪れなさのあまり貴子ちゃんに謝りかけたその時だった!

「おいコラ!」
「ひ、ひぃ!! 隆雄さん!?」
「あ、お父さ…ん………」

どこから出て来たのかと思う位突然父親の隆雄さんが飛び出して来た
ただその表情はいつもの野獣っぽい物ではなく、女の子の父親の表情だった

「米の配達の途中に見慣れた顔がいると思ったら……テメェ…………!」
「ち、違うのお父さん!! これは別にパワポケさんと何かあったわけじゃ……!」

貴子ちゃんは父の姿を見た瞬間、涙を手で必死に隠そうとしてくれた
ただ、それはまるっきり逆効果だ

隆雄さんにとっても……俺にとっても…………


「おい、ちょっとツラ貸せ!」

そのまま俺は、隆雄さんに抵抗もせず引っ張られて行った




名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/09(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

しかし代償は大きく、貴子ちゃんは泣き隆雄さんは激怒し、俺は一発力の限り殴り飛ばされた

これは悪戯の域を少し超えてしまったようだ………
出来れば俺の心に優しい物にしてくれ……
信じてるからな!

>>421

貴子に全力疾走してからの誠心誠意の気持ちをこめたスライディング土下座

「幸いにも貴子ちゃんはまだ公園にいる! これはチャンス、絶対に謝ってみせる!!」

なにせさっきのを送ったのが殴られてすぐだからな!!
隆雄さんもまだいるだろうがもう関係ない! 全力のスライング土下座だ!!


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/09(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

あいわかった
勢いはどの位にする!? これはとても重要な項目だ! 心して答えてくれ!

①体力が15減るくらい
②体力が30減るくらい
③体力がなくなるくらい

>>423

「そうだよな。あんなにも傷つけてしまったのに自分の体力を考えるなんて、俺はなにを血迷ったことを………」

ここはもはや全体力を使い切る勢いで貴子ちゃんに土下座してやる!!
見ていろ画面の前のお前ら! 俺の男気溢れる魂のDO☆GE☆ZAを見せてやる!



貴子ちゃんを視認! パワポケ、特攻します!!



ドドト┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ!!!


「へ?」
「たっかこちゃぁああぁあぁぁぁあん!!!」

もはや恥も外聞もない。目が飛び出んばかりの眼力で貴子ちゃんを見据えて秒速10m以上の速さで駆けてゆく!
俺の後ろは並大抵の砂嵐よりも凄まじい砂煙が舞い上がっている!

「きゃっ、きゃあぁ……………」
「すまなかったぁあぁああああぁああ!!!」


悲鳴をあげて逃げるよりも早く貴子ちゃんへスライディング土下座を敢行!
脛から砂煙を巻き上げつつ貴子ちゃんの元へと一直線に滑って行く!
その姿はさながら死に行く鳳凰!
刹那の美しさが映えているに違いない!!


「…………………………」
「…………………………」


黙り込む俺と貴子ちゃん。さぁ、俺は許してもらえるのだろうか……………



………………………………………?

なんか急に暗くなったような……? それになんか甘い香りがするような………
疑問に思い恐る恐る顔を上げてみる
すると……………


「あ、白…………」
「あ…ぁ……………ぁ………」


なんたる失態! 俺は勢い余って貴子ちゃんのスカートの中に潜り込みスーハースーハーしていたようだ!!
だが言い訳くらいさせてくれ! 俺だってやりたくてやったわけじゃない! これは不可抗力だったんだ!!
貴子ちゃんを見るからに、もうこれは取り返しがつかないところまで来てしまったようだ………野球で言うなら2回裏コールド負けと言ったところか…………
もうだめだ!!!戦略的撤退を行う!!




「す、すみませんでしたぁああああ!!」



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/09(木) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功!

安価は成功した! 詳しくは書かんがとにかくうまく行ったぞ!! だからもう俺は寝る!寝るったら寝る!! また明日だ!!

好感度変動


貴子

悪口無双-3
スライディングスカート潜りクンカ-15
―――――――――
計 -18


隆雄

娘を泣かせるな! -250
―――――――――
計 -250




好感度 (初期値を0)

武美 +6
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +5
菜津姫 0
維織 +29
准 +50

隆雄+10

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/10(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

貴子ちゃんの安価がトラウマで暫く寝込んでた
さぁ、行こうか……

>>439

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/10(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

>>441だ、すまん
やはりショックが大き過ぎて病んでいるようだ…

維織さんが読んでいる本を取り上げて逃げる。最終的な逃走先は友。そこまで追ってきたら友の中に籠城しろ。

「凄くいい悪戯が来たぞ!」

これならそこまで維織さんもショックを受けないだろう。後で謝れば十分挽回も出来る
ただ友に籠城出来るかが問題だな……テントの性質上カギをかけることは出来ないからな
ま、その時は俺が力尽くで入口を塞げばいいか






カランカラ~ン♪


「いらっしゃいませ! ただいま警察に通報しますので少々お待ちくださいませ♡」
「ナチュラルに俺を通報するんじゃない!」
「だって通報されるようなことしたじゃない」
「なにがだよ?」
「乙女のほっぺた触っといてなに言ってるの! 私ほっぺた弱いんだからね!」
「あ、あぁ……すまん」

みんな聞いたか? 准はほっぺた弱いらしいぞ!

「今日もコーヒーでしょ?」
「いや、今日はコーヒーはいらん」
「なに、とうとうコーヒーだけじゃ満足出来なくなった? 別の物を維織さんにたかるの?」
「そういうことじゃない! 少ししたらすぐに帰るからだ!」

さて、維織さんは……いつもの席にいるな

「こんにちは維織さん」
「…………………」

維織さんは一瞬チラッとこっちを見たけれど、すぐ本に目を戻した
ここまでは普段通り、だが今日の俺は一味違う!


「維織さん、今日はどんな本を読んでるの?」
「実用書。今まで読んだことない部類だけど、興味深い」
「ふーん」
「…………………」

そう言うと維織さんはまた本に視線を落とした
ここまで熱中してるのを見ると少し気まずいが、安価成功のためにはこれを取り上げねばならん!

「維織さん、少しその本を見せてもらってもいい?」
「……これ」

そう言って維織さんは俺に本を差し出して来た
ここから後は逃げるだけだ!

「維織さん、ごめん!!」


カランカラ~ン♪



大声で謝罪しそのまま喫茶店から逃亡!
向かうは俺の家!テント!友!!
日頃走り込みで鍛えていた俊足がこんなところで役に立つとは……やっててよかった草野球!!

さぁ、後はテントで維織さんを待つだけだ!



「来ないなぁ維織さん…………」

よくよく考えてみれば、あの維織さんがわざわざ俺を追いかけてくるわけが無かった……
多分今頃別の本を読んでいるんじゃないかな

「そう言えばこの本てなんなんだろう、表紙にはやけに可愛いメイド服の女の子が描いてあるけど………なになに?」


“世界各地を旅するヒーローの俺が、ツンデレメイドと一緒にハムサンド”



「じ、実用…書………………?」



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/10(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

安価自体はすごく簡単だったが、維織さんは追いかけて来なかったし盛り上がりに欠けたかな
ところで維織さんの読んでる本は、わけの分からんタイトルが多いな


>>446



安価の実行は少し間を置くぞ!

なっちゃん

カシミールでらっきょについてのウンチクを延々と語る

「らっきょうについてとは……かなり俺にとっては楽な安価じゃないか!」

なにせらっきょ大好きヒーローの俺だ! ウンチクだってたくさん持っている
ただ……まぁ、いいか。食べさえしなければ問題はない

「今日はこのまま簡単安価を続けて行こう!」






「いらっしゃいませ。あら、パワポケさん」
「こんにちは奈津姫さん」

カシミールは今日も開店していた。丁度店に客は誰もいない

「今日もスイカカレーにします?」
「はは、勘弁してください。もう2度と頼みませんよ」
「そりゃそうですよね。私も自分であんな物を作ることになるとは思いませんでした」
「あはは………」

そう言えばあの時の銀髪の女性、あのあと大丈夫だったかな?

「ところで今日は何をしに?」
「いえ、ちょっとカレーを頂きに。タダなのは申し訳ないですが………」
「ふふ、いいんですよ。たまにお店を手伝ってくれるだけで」
「あ、今日は福神漬けの代わりにらっきょを頂いてもいいですか?」
「ええ、もちろんです」

奈津姫さんは手慣れた様子でカレーを準備してくれた
いやぁ、厨房にエプロン姿で立つ女性って凄い色気があるなぁ

「はいどうぞ。カレーです。らっきょは沢山入れておきましたからね」
「ありがとうございます。いやぁ、実はらっきょが大好物なんですよね。この味と食感がなんとも…………」

久々に食うと美味いなこれ! いくらでも食えてしまいそう……いやいや、駄目だ俺!!
食い過ぎるとロクなことにならんのだ!
と、そこに悪魔の追い打ちが!!

「あ、実は今回沢山らっきょを漬けたんですよ。よかったらどうぞ」

そう言って奈津姫さんが差し出して来たのは、らっきょが山のように積まれた皿!!

「こ、これは………」
「農家から大安売りの知らせを受けまして。たくさん買い過ぎてしまったんですよ」

だめだパワポケ! これは罠だ! 俺を陥れるために農家が仕組んだ罠に違いない!
安価を達成せねば……いやしかし、このらっきょの山を前にして据え膳食わぬのは………

「パワポケさん?」
「ぐっ……くっそぉおおおお!!」












名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/10(金) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価失敗

らっきょの食い過ぎですっかり酔ってしまったようだ……
以下に俺が覚えている限りの事をつらつら書いていく
そしたらもう寝る………






「だからよぉなつきさん! らっきょてのは俺の好きなものなんだよぉ!!」
「わ、わかった! 分かりましたから!!」
「い~や、分かってないね! 俺のらっきょ霊はもはやとどまることを知らぬ!!」
「と、とりあえず水でも飲んで……」
「水なんか飲んだららっきょの味が薄れるやんけぇ!!」
「ご、ごめんなさい!!」

確かこの辺で椅子を蹴り飛ばしたような…
奈津姫さんの怯えた顔が今更ながら罪悪感を募らせる……

「いいかよ! らっきょだ! らっきょは根っこで白いんだ! 水なんか飲んでしまったららっきょじゃない!」
「そうですよね。あ、それじゃあそろそろこれは……」
「俺のらっきょをどこへやる!!」
「ひぅ!?」
「アンタにゃ俺との上下かんけえをおぼえこまさなくちゃならんよーだうな!!」

ちょ、ちょっと待て……俺は一体何をしようと…………

「ちょ、パワポケさん!! なにを……!!」
「うるせぇ!! 女は黙って【ピーーー】すりゃいいんだ!!」
「いや、嫌ぁあああ!!!」



と、この先の記憶がない……
お、俺は一体………なにを………………

~その頃のカシミール~


「すみません、助かりました。ありがとうございました」
「そりゃあねぇ、目の前で女が襲われていたら助けなきゃでしょ。それとも放っておいてもらった方が良かったとか?」
「ま、まさか!」

グチャグチャになったお店の中を清掃している2人の女性
1人は奈津姫、もう1人は銀髪の女性。この前スイカカレーをパワポケと一緒に食べた女性だ

「ほら、こんなものでいいでしょ? むしろ以前よりも綺麗なんじゃない?」
「確かにそうかもしれませんね。こんなきっかけでもなければ、普段掃除しない所を掃除しようとは思いませんからね」
「確かにね」
「お礼と言ってはなんですが、是非カレーを食べて行って下さい。もちろん代金はいりません」

奈津姫はカウンターに入ってそう言った

「あら本当? やっぱり良いことはするものね~ それじゃキーマ貰おうかしらね」
「はい、かしこまりました」
「あ、それとテイクアウトで……」
「テイクアウト?」
「そう。スイカカレーを一つ。上司が食べたがってるの」
「………………………へ?」






~何処かの組織~

「……………」ワクワク!ワクワク!
「………おい、灰原」
「……………」ドキドキ!ドキドキ!
「灰原!!」
「…………………………なにか?」
「………とりあえずその紙製の前掛けを外せ」
「………………武装解除せよと?」
「そう言うことじゃなくてだな……いや、もういい……………………」
「………………」ドキドキ!ワクワク!

(帰りに求人広告でも拾って行くか……)

好感度変動


維織

本で勉強しようとするのは感心+3
―――――――――
計 +3


奈津姫

酔っ払いの介護-3
―――――――――
計 -3






好感度 (初期値を0)

武美 +6
夏菜 +8
ちよ 0
貴子 +5
菜津姫 +1
維織 +32
准 +50

隆雄+10

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

一晩寝たら酔いは覚めた
体感的には一週間くらい寝ていたような気がするが……

>>463

維織さんにたのんで准を羽交い絞めにしてもらって>>445


「恐ろしい事を提案してくれるな……」

この安価を読んで一番最初に出た感想だ
准の弱点であるほっぺたつつきは、つついている間はこちらに利がある
しかしそれが終わった瞬間、この世の終わりとも思える阿鼻叫喚の地獄絵図が待っているに違いない
神は何故俺にこのような試練を与えるのか……

「俺がこんなスレを立ててしまったからじゃないか!!」

セルフボケからのセルフノリツッコミ
まぁいいさ。これもヒーローの生きる道だ





カランカラ~ン♪


「おはようクソ虫君♡」
「満面の笑みで満面の虫認定!?」

最近この罵倒に慣れて来てしまった自分が恐ろしい……

「なにしに来たのよ。また維織さんの本を奪いに?」
「いや、その本を返しにな。維織さんいるか?」
「あそこ」

准が指差したのは何時もよりも日当たりの良い席
そこに維織さんは座っていた

「維織さん、なんか今日は朝からおかしいの」
「お前がまた変なものでも飲ませたんじゃないのか?」
「私のコーヒー飲ませてあげよっか? 鼻で」
「口で香りを楽しむ趣味は俺にはない!」

そんな軽口を言い合いながら維織さんの元へ

「おはよう維織さん」
「おはようパワポケ君。待ってた」
「へ?」

思いがけない言葉に呆気に取られた
維織さんが俺を待ってただって?

「あ、もしかして本を返しに来るのを待ってたとか………だとしたらごめん!」
「それもある。けれどあの本は元々パワポケ君に貸すつもりで買ったもの。キチンと読んでくれたならいい」
「あ、あはは……」

実はキチンと読んで無かったり
あの後すぐに野球に行って、そのままカシミール行っちゃったからな……
俺は本を机の上に置いた

「どうだった?」
「なにが?」
「この本。どうだった?」
「……………えっと、凄く個性的なタイトルだと思った」
「出版社の名前はエレクトロン文庫。これはシリーズの第一作目。現在56作まで出ている」
「凄い超大作だった!!」

「二作目は“世界各地を旅してたヒーローの俺が、ツンデレメイドと一緒にハムエッグ”

「またやけに長いタイトルだな………」
「インパクトを大事にしたって言っていた。これで人目に付きやすい」
「はぁ………」

今時の若い者の見る本は分からないな
いや、俺もまだ十分に若いけどな!!

「一作目を読んだパワポケ君なら二作目も読みたいはず。はい」
「ごめんね維織さん。実はまだこの本読んでないんだ。忙しくてさ」
「そう、残念。でもそれならこれから読めばいい」
「あ、いや………」
「3作目からはメイドの正体がレヴィン家の専属メイドであることがわかる。5作目は遺産相続を巡る修羅場。6作目からは氷を操る氷の姫君が登場。可愛い」
「いきなりファンタジー色が強くなった!?」

作者の方向性ブレまくりじゃないか!!
こんな本、維織さんが本気で読むはずが………

「私の心はこの本という狭い鳥かごに閉じ込められてしまった。もう自力で出ることができない」
「凄くハマってる………」
「既に一作につき3冊ほど買っている。読書用、観賞用、布教用と分けている。特典のメイド抱き枕も完備」
「う、うん……………」

維織さんの目が凄く輝いていらっしゃる

「それにしてもそんなに本を買うなんて、維織さん凄いね」
「? これが普通だって聞いた」
「誰に? まさか准に!?」
「大学のお友達。白雪姫みたいに可愛い子」

維織さん……多分そのお友達少し変わった方ではないですか………?
もの凄いお嬢様で世間離れしてるとか、その友人にマニアポイントがかなり高い人がいるとか……






「ぶえっくしょい!!」
「うわ、風邪でやんすか?」
「あ、ごめんね湯田君。いや、多分なにか噂されてるのかもしれない」
「気をつけるでやんす。明日はまたマニアショップに行くんでやんすから」
「はは、そうだね。楽しみだよ」

とりあえず維織さんから本を5冊ほど受け取ったわけだが………果たして読み切れるかは疑問だな

「あ、そうだ維織さん。ちょっと相談があるんだけど……」
「なにか注文する?」
「違う!!」

なんで俺に対してこんなに短絡的な思考しかできないんだよみんなは!!
常に俺が何か食べ物をせびってるみたいじゃないか!!

「あのさ、少しの間准の事を羽交い締めにしてくれないかな」
「……………………………」
「維織さん?」
「とりあえず警察に通報ケテーイ」
「違うんだ! これには理由があるんだよ!! それに維織さんの口からケテーイなんて言葉が出るとは思わなかった!!」
「このセリフは1作目の265ページに載っている」
「あ、なるほど………」

このまま通報されては元も子もないので、とりあえず維織さんにはしっかりと理由を話した
して、その返答は

「めんどうくさい」
「ですよねー」


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

維織さんに羽交い締めを頼むのは、小学生が野球で魔球を投げることと同じくらい不可能だ!
俺はどうしたら准をツンツンできる!?

>>472

土下座

「土下座? 土下座して准に頼み込めと言うのか?」

はっはっは、こいつはどうやら准に土下座をするというのがどういう事か分かっていないようだ
あの女に弱みを見せたが最後、男は不幸のどん底に突き落とされるに違いない

それでも安価は絶対、安価は野球よりも重いのだ……
俺の命で済むなら安いものさ………



「准!!」
「え、どうかしたのパワポケさん? ひもじさの余りとうとう土下座してハムサンドねだるの?」
「あぁ、あながち間違ってはない!」
「へ?」

そこから流れるように土下座!!
どうよこの土下座は!? 完璧だろう! 全国土下座選手権があれば必ず優勝しているほどの綺麗さだぞ!!

「ちょ!? な、なにしてるのパワポケさん!? 本当に土下座なんかしなくたって私がーーー」
「頼む! お前のほっぺたをツンツンさせてくれ!!」
「ハムサンドのハム抜きくらいなら奢って……………は?」

准がフリーズ
てかさ、せめてハムサンドくらいそのまま奢ってくれよ。どれだけケチなんだよ准は

「ね、ねぇ……よく聞こえなかったからもう一度言ってもらっていい?」
「お前のほっぺたをツンツンさせてくれ!!」
「聞き間違いじゃなかった!!」

最近では珍しい准のツッコミだ
まぁ、完全に俺が悪いんだが……

「俺はお前のほっぺたをツンツンしたいんだ! 頼む!! この通りだ!!」
「この通りって言いながら頭グリグリさせて土下座するのやめて!! 床が凹んじゃうでしょ!!」
「頼む!! 今度スイカカレーを奢ってやる!!」
「なにそれ!? そんなワールドワイドな食べ物いらないよ!!」
「俺のことを虫だゴキブリだ人間のクズだと罵ってもいいから!!」
「そんなのいつもやってるよ!!」

ぐっ………暖簾に腕押しか
だが、それでも……俺は准のほっぺたをつつかなくちゃならんのだ!!

「准、本当にダメか……? 俺にできることならなんでもする。だからお前のほっぺたをつつかせてくれないか……?」
「な、なんで……」
「……………」
「なんで土下座してまでさ…私の、その……ほっぺた、ツンツンしたいの……?」

理由……理由か……
安価だから、と言えればどれほど楽か。だがそれはバラせない………
うまい言い訳を考えねば


名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

諸君らに問おう。なぜ俺は准のほっぺたをツンツンしなくてはならないんだ?
この哲学的な問いに相応しい回答を期待する

>>476

あの柔らかさが忘れられない、中毒性半端ない

「理由か、理由が聞ければ良いんだな!?」
「べ、別に許可するわけじゃないから! ただ理由を聞きたいだけ!」
「それはな、お前のほっぺたの柔らかさが忘れられんからだ!! あの時ホンのジョークのつもりでつついたんだが、物凄く触り心地が良くて気持ち良かったんだ! あの後の俺は野球にも食事にも身が入らない始末だ!! 今だってほら、土下座してまで頼み込んでいる位だ! 中毒性が半端ないんだよお前のほっぺたは! もう依存してると言ってもいい!! もうあの感触なしでは生きていけない! だから頼む! お前のほっぺたをつつかせてくれぇえええ!!!」

俺はこのセリフを呼吸をせずに一気に言い切った! おかげで酸欠気味だ………
しかし画面の前の諸君が考えてくれたこの哲学的なセリフ! 効いたんじゃないか!?

「…あ、あぅ…………」

よし、顔を赤くしてモジモジしてる!
やはりベタ褒めされると女の子は喜ぶんだな!!

「頼む准!!」
「いや、でも………その……」
「私からもお願い」


「「維織さん!?」」



いつの間にか維織さんが俺たちのそばまでやって来ていた!
本当にいつの間に…………

「パワポケ君はもう妹の虜。妹無しじゃ生きていけない身体になった」
「維織さん、ナチュラルに准を妹設定するのやめた方がよくない?」
「このままじゃパワポケ君はのたれ死ぬかもしれない。見た目相応の死に方だけどそれは余りにも可哀想」
「なんだかんだで維織さんが一番ひどい!! 信じてたのに!!」
「い、いやでも! 私は本当にほっぺた弱くて」
「自分のほっぺたとパワポケ君の命。天秤に掛けた時、どちらに傾くの?」
「!!」

途中からついていけなくなったけれど、とにかく維織さんが准を洗脳…もとい説得してくれているらしい

「わ、分かったわよ! 特別に一回だけ!!」
「へ?」
「へ、じゃないでしょ!! 今回だけほっぺたつつかせてあげるって言ってるの! ほら、早くしなさい!!」

そう言って准は俺に頬をグイッと向けて来た
改めて見ると本当に柔らかそうなほっぺただ。視線が外せない………


マズイ、こっちも少し緊張して来た

「わ、分かった。そ、それじゃあ行くぞ………」
「じゅ、準備は出来てる。あ、でも………」
「あん?」
「その……優しくシテ、ね? とっても敏感だから…………」
「あ、あぁ。努力する」

「妹の成長を姉の私はしかと見届ける」

維織さんは椅子に座りながら腕を組んでこっちを見ている

そ、それじゃあ…………



ピトッ………

「きゃん!!」
「うわっ!? お、おい! いきなり大声出すなよ!」
「だ、だってぇ……いきなり触られたから……」
「まだ軽く触っただけだ。これからもっと激しくするんだから」
「う、うん……初めてだから多分ちょっと痛いと思うけど我慢する………」
「そ、そうか……………」

俺はそのまま目を瞑って震えている准の、最も敏感な所に先端を近づける………
5cm,3cm……そして………1cm


ツン…………

「ふぁ!?」

ツンツン………

「ふぁ……あんッ!」

ツンツンツン………

「んっ…ふっ……ふあっ!!」

敏感な所に先端を軽く当てるだけでこんなにも声を上げる准……
こ、これは…………














楽しいぞ!!
普段あんなに生意気な准が、こんなにしおらしくなるなんて!!
はっはっは!! 今の俺はかなり優位に立っているじゃないか!!

あっはははははははは!! 今こそ安価の時!!


「准のほっぺたをオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
つんつんつんつんつんつん


















「パワポケ君、ストップ」
「オラオラオ…ラ……? はっ!」

どうやら俺は維織さんに止められるまでずっと准のほっぺたをツンツンしていたようだ

「早くどいてあげて。准ちゃんが可哀想」
「え!?」
「…………ッ……ぁ…………ぅぁ……」
「うわ! すまん准!!」

いつの間にやら准は床に倒れてしまっていたようで、俺は准に馬乗りになってつついていたようだ
てか今の准はかなりやばい!!
身体中が痙攣してるし口からはヨダレが垂れてる。女がしていい顔じゃない!!

「なんで止めてくれなかったの!!」
「余りにもパワポケ君と准ちゃん……じゃなくて妹が2人だけの世界に入っていたから」
「俺たちを閉じられた世界から連れ出して欲しかった!!」
「とりあえず早く妹を裏に運んだ方がいい。このままだと世間の目が厳しくなってしまう」
「わ、分かりました……!」
「………ぁ…あは…………あはははぁ………」



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価成功

久々に准より優位に立てて嬉しい安価だった
記念に准のだらしない顔の写真も撮ったしな! 土下座した甲斐はあったんじゃないかと思う

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

次の安価は実行までに少し時間がかかる
とりあえず今のうちにとっておこう

>>483

准の家判明してたよね
歯ブラシと下着を盗もう

「……………………………」


もはや何も言うまい
男は黙って安価実行だ










とりゃーず准の家まで来た
この前は暗かったからよく分からなかったけど、この辺は結構お高いアパートが連なっている地域のようだ

「結構金持ってるんだなアイツ」

傍から聞いたら空き巣に間違えられかねない言葉を呟きながら准の扉の前に
そしてドアノブに手を伸ばす

ガチャ……


うん、やっばり鍵は掛かってるな
これでは安価達成は不可能だ、よし帰ろう!!







安価失敗

家に鍵が掛かっていたからそのまま帰って来たぜ!
次の安価だ
>>486











「とか書ければいいのに!! 絶対にあいつらは納得しないだろ!!」

仕方ない、こんな時こそ安価だ



名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

家には鍵が掛かっている! 扉も窓も全部だ! 洗濯物も干されてない
どのように家に侵入すればいい、教えてくれ!

出来れば犯罪にならないように頼む!




「てか下着盗もうとしてる時点で犯罪なんだけどな………」

名前:ヒーロー 投稿日:2007/08/11(土) xx:xx:xx.xx ID: pawapoke9

安価を忘れていた
>>488

准が帰ってきたら、とりあえず一晩泊めてと言って家に上がる

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom