【ゴットファーザー】マイケル「誰だ?」恭介「こんにちわ」【リトバス】 (89)

マッド「やあ西園君!」

西園「お断りします」

マッド「君は即答するのが趣味なのか!?」

西園「今日は何を作ったんですか?」

マッド「ふっふっふ…今回は本当にノーベル賞物だぞ…なんと過去へ戻れるNYP兵器だ!」

西園「もう何でもアリですか」






リトルバスターズとゴッドファーザーのクロスss、安価もあった方がいいかな?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403451552

マッド「過去へ戻れるこの兵器にも一つ問題があるのだがな…」

西園「それは?」



恭介部屋

マッド「それは世界の何処へ飛ばされるのか分からないという点だ!」

恭介「それでちゃんと戻って来れるんだよな?」

マッド「ああ、このボタンを押せばいつでも戻れる。決して無くすなよ?」

恭介「ああ…じゃあアイツら誘って来る、明日裏庭でまた集合しよう」



食堂

カチャカチャ

恭介「よし聞けお前ら!」

真人「また何か思いついたのか?」

理樹「次は捕まる危険性が無いのに頼むよ…」

恭介「何だよ俺を信頼してねえのか!?」

鈴「自業地獄だ」

恭介「くっ……まあいいまずは話を聞いてもらおうか、これはさっき科学部の奴から持ちかけてもらった話なんだがな」




謙吾「タイムトラベルだとォ!?」

葉留佳「やはは…そんなSFな……」タラー

恭介「マジだぜ?」

西園「効果は計り知れませんがマジです」

クド「わふー!西園さんも知ってたんですかっ!?」

小毬「何だか面白そうですね~」ニコニコ

来ヶ谷「とうとう呆けたか?」

恭介「はっ、このまま説明しても拉致があかないな!ではお前ら荷物をまとめろ、昼に裏庭へ集合だ!!」

裏庭

マッド「全員集まったな?これがそのボタン、もといスイッチだ」スッ

恭介「ああ、行ってくるぜ」

マッド「そして一つ注意してほしいのがこれはNYPを大量に使う為西園君が居るのはもちろん最低でも5日は居てもらわなくてはならない」

西園「分かりました」

恭介「じゃあ関係の無い者は俺達から半径5mは近付いて来ないでくれ……行くぞ!」ポチッ

佳奈多「こら貴方達何をしてるの!?もうすぐチャイムがなるわよ!」ダダッ

沙耶「こら理樹君、訓練サボって何処へ行こうとしてんのよ!」タタタッ

理樹「ふ、2人とも近付いちゃ…」

グニャリ

理樹「あっ……」バタリ

GF側のキャラは心情描写あります、セリフが微妙に違ってても暖かい目で見て下さい



イタリア

ホテル

ビト・コルレオーネ「断る」

ソロッツォ「何ですって?」

ビト「ワシは君が真面目な人間だと聞いたから話をしたのだ、それが何だ…麻薬だと?ワシは確かに多くの政治家を抑えており麻薬も揉み消せるだろう、しかし麻薬は人をダメにする。それを始めると友人である彼らが離れていってしまうのだ」

ソロッツォ「……後悔しませんか?」

ビト「ああ。しかしお互い対立だけは避けよう、それ以外なら助け合う仲になるのだ。無駄な戦争はしたくないからな」スッ

ソロッツォ「……」ギュッ

スタスタ

ビト「ルカにソロッツォとタターリアファミリーの動きを探らせろ、嫌気がしたと言えば信用する」

部下「分かりました」コクリ

理樹「うう……ここは?」

恭介「起きろ……成功だ」スッ

理樹(倒れていた僕に恭介が手を差し伸べてくれた、地面はどうやらコンクリートの様で少なくとも縄文時代だったり先住民族が住んでいた時代では無さそうだ)

葉留佳「ううん…」ヨロヨロ

クド「ここは…何処でしょうか?」

謙吾「どこかの裏路地だ…文明的な時代で良かったな」

真人「見ろよあっちが明るいぜ、とっととどこか確認だっ!」

ダダッ



ガヤガヤ

佳奈多「嘘……何よこれ?」

理樹「タイムマシンは本当だったんだ!」


通行人「~~~~?」ペチャペチャ

通行人2「~~~~!」クチャクチャ


小毬「ここ日本じゃ無いよぉ!」

来ヶ谷「ふむ…あれはイタリア語だ」

理樹(そうか、確か来ヶ谷さんは7ヶ国語を喋られるんだっけ?)

真人「おいおいこんな所から5日間過ごせってか~!?」

佳奈多「ちょっとどうなってるのよこれ!?何でさっきまで学校に居たのに…!」

葉留佳「お姉ちゃん!?何でここにっ!」

ツンツン

理樹「うん?」

沙耶「ど…どうなってるの?」

理樹「な、何で居るのさ……」

理樹(僕等が何故この時代のこんな所に居るのかを恭介と来ヶ谷さんはスムーズに説明してくれた、多分プレゼンもあんな調子で上手いんだろうなと思った)

佳奈多「嘘よ……」

恭介「ここは外人村みたいに見えるか?現実を受け入れろ、同情はしてやるから」ポンッ

沙耶「まさか本当にタイムマシンが校内に合ったとは思わなかったわ……」

謙吾「それでこれからどうするんだ?来ヶ谷1人に翻訳を任せてホテルでも泊まるのか?」

恭介「まあ取り敢えずそうするか、後でやりたい事でも考え……」サァ

理樹(恭介がいきなり顔面蒼白になった)

葉留佳「どーしたんですか恭介サン?」

恭介「金がねえ…」パラッ

真人「はぁ?その財布に結構入ってるじゃねーか」

謙吾「このアホめ…」

真人「あぁ!?今俺の事をアホって言ったか!」

謙吾「どっちもだ、まずここは何処だ?」

真人「えっ、だからイタリア…あっ!」

西園「ここはイタリアのお金でないと意味がありません」

クド「にっ、日本円と交換してくれる所があれば…!」

佳奈多「日本のお金だって私達が持っている物はまだ存在しないわよ……」ハァ

鈴「馬鹿め」

理樹「じゃあこれからどうするのさ!?」

恭介「仕方が無い、パーティー用に持ってきた金目の物を質屋に入れて飢えを凌ぐしかねえな…来ヶ谷翻訳頼む」

西園「あの……」

恭介「なんだい?」

西園「科学部部隊にこれを皆さんへと…」

恭介「何だこれ……えーと「これを飲めばたちまちどんな言語でもスラスラ分かる!翻訳コニャック」だと?」

理樹「都合良すぎない!?」

真人「酒かよ!」

恭介「へっ、なかなかいい物を送ってくれるじゃねーか!じゃあ皆飲んでくれ、アルコールは入ってないようだ」

ゴクリ

通行人「おい、あのアジア人ガキの癖して酒飲んでるぜ!?」

通行人2「やっぱ神秘の国だな……」

理樹(本当に聞き取れた…もう彼らはあの学園に居るべきでは無いんじゃないかな?)

キキー

理樹「黒塗りの車だ…」

運転手「どうぞ、ドン・コルレオーネ」サッ

ビト「ソニー、フレド、お前達も乗れ」

フレド「はい父さん」

ソニー「感じ悪かったなアイツ……」バタンッ




恭介「コルレオーネ……?」

来ヶ谷「ソニー…フレド…聞いた様な気がするが何だったか…」



ホテル

部屋(男)

恭介「なんとか真人の筋肉芸で1日は乗り切ったな」

理樹「こんな所で役に立つとはね」

真人「俺の筋肉は見せもんじゃねー!!」

恭介「しかし何だったかなコルレオーネ…昔聞いた覚えが……」



部屋(女)

クド「わふー!リキのお友達でしたかっ!」

小毬「これからよろしくねぇ~!」

沙耶「ええっ!」

来ヶ谷「うーむ…ソニー……フレド……」

沙耶「ソニーとフレド?」

来ヶ谷「ああ、さっき聞いた名前なんだが昔聞いた事があったはずなんだが……」

沙耶「ううんと……多分映画「ゴッドファーザー」じゃない?」

来ヶ谷「そうか……それだ!」



カチャカチャ

葉留佳「うひょー!本物のイタリア料理なんか初めて食べましたよ!」ガツガツ

佳奈多「そりゃこの国で食べる物なら全部イタリア料理だものね」パクパク

沙耶「はぁ…後五日どうやって飢えを凌ぐの?」

理樹「さあ?」

来ヶ谷「棗兄」

恭介「なんだ?」

来ヶ谷「確か「ゴッドファーザー」は実話を元に作られた映画だったな?」

恭介「ゴッドファーザー……ああ!」ガタッ

真人「どうした?」

恭介「そうか……コルレオーネファミリーってのは!」

来ヶ谷「やはり聞いていたか、…それでどうだ?上手くいけば5日間どころか相当な金が手に入る」

恭介「ああ…タイムマシンだもんな」


理樹(今思えばあの時恭介達を止めておけばこんな事にはならなかったと思う)



ホテル

理樹「あれ?恭介と来ヶ谷さんは?」

葉留佳「確か『確認』する事があるとか言って出ていっちゃいましたヨ?」

真人「まあアイツらに任せておけって!」

理樹「うん……あっ、上がりだ!」

クド「わふー!早いですっ!」



店内

クレメンザ「よし、俺の料理のレシピを教えてやろう!」

ソニー「へえ」

チリーン

恭介「あのー、もしかしてソニーさんですか?」

ソニー「……誰だテメーは?」

来ヶ谷「なに、情報屋みたいな物ですよ」

ソニー「情報屋?ンなもん間に合ってる」

恭介「まあまあ…確か俺の記憶が正しければボスは今ルカさんをタターリアファミリーにわざと裏切らせて動向を探ろうとしてる所なんかじゃありませんか?」ボソボソ

ソニー「………!!」

来ヶ谷「良かったな恭介氏、時系列は予想通りだったらしい」

ソニー「随分と若いがお前、この事は誰にも話してないな?」

恭介「勿論ですとも!この仕事で嘘は命取りですから」

ソニー「…明日の8時にここへ来い、車で向かいを寄越す」

恭介「ええ」ニヤリ



ホテル

レストラン

カチャカチャ

謙吾「もうそろそろ金も尽きたんじゃないか?これからどうする」

恭介「なに、稼げる仕事が見つかった。お前らは心配しなくていい…このバカンスを楽しんでくれ」

理樹「……」



部屋(男)

謙吾「……」スースー

真人「んが…」グーグー

ユサユサ

恭介「ううん……なんだ理樹?」

理樹「ねえ恭介、レストランで言ってた仕事って何さ?」

恭介「…お前は何も心配しなくていい、寝かせてくれ」

理樹「そういう訳には行かないよ!恭介絶対何か仕出かそうとしてるんでしょ?」

恭介「大きな声を出すな2人が起きちまう」

理樹「ねえ、恭介!」

恭介「うーむ……理樹なら話してもいいか…?」

理樹「勿体ぶらず早く話してよっ」

恭介「急かすなって、そうだなまずは映画の話から始めよう」

理樹「……」

恭介「ゴッドファーザーって映画を知ってるか?」

理樹「名前だけなら聞いた事があるような……」

恭介「その映画はマフィアのボスであるビト・コルレオーネ、もといゴッドファーザーを中心とした他の派閥とのイザコザやファミリーの実態を描いた物語だ」

理樹「それがどうしたのさ?」

恭介「実はな、その映画は実話を元にされた物語なんだ」

理樹「……まさか」

恭介「ああ、俺たちが飛ばされたこのイタリアは偶然そのコルレオーネファミリーの縄張りだったって事さ」

恭介「そしてその映画を知っていた俺と来ヶ谷は当然これから彼らに起こる運命を最後まで知っている。ちょっとした預言者って訳さ」

理樹「もしかして今日はその人達と話してきたの!?」

恭介「ご明察!彼らには情報屋だと言った、マフィアは太っ腹だから情報を小出しにしていってたんまり貰えるだろうさ。だがさっきも言った通り心配無い、あくまで俺と来ヶ谷だけでお前らを巻き込むつもりは無いからな…少しでも危険を感じたらスイッチを押すだけさ」

理樹「……僕も行くよ」

恭介「はぁ…そういうと思ったぜ」

理樹「恭介達だけに危ない橋は渡されない」

ゴソゴソ

恭介「おっと…」

理樹「?」クルッ

真人「そういう事ならよォ……」ムクリ

謙吾「俺達も行くのが通りって物じゃないか?」

理樹「2人とも起きてたの!?」

真人「あんだけ大きな声で喋られたらそりゃなあ?」

恭介「ふっ!まったくお前らには敵わねえぜ。本気で行くなら明日俺について来い、相手はマフィアだ…そこん所だけはちゃんと意識しろよな?」



部屋(女)

『~~~?』ボソボソ

沙耶「嘘っ!」

小毬「ほぇ……壁にコップ当ててどしたの?」ゴシゴシ

沙耶「あっ、いやなんでも無いわ!それより子供は早く寝なさいっ」

小毬「うん……分かった…」コテン

小毬「すぴー…」

沙耶「理樹君がマフィアに関わるなんて……これはほっとける分けないわよね?」

続く(∵)



ロビー

ザッザッ

恭介「よし、お前ら準備は出来たか?」

真人「おうよ!」

謙吾「……」コクリ

ダダダッ

来ヶ谷「む…?」

恭介「おっと…昨日の話を聞かれていたかな?」

沙耶「私も連れて行きなさい!!」ダダダッ

理樹「沙耶さん!」

キキー

沙耶「ぜぇ……パートナーなら…危険な仕事だって…はぁはぁ……一緒にやるもんでしょ!?」ゼーゼー

理樹「お、落ち着いて!」

謙吾「友人思いの良い奴だな、俺も恋をするならああいう気持ちの女性がいい。守ってあげたいと思う元気で暖かな笑顔が見てみたいと思う」

来ヶ谷「うむ。そろそろ出発のようだな」

恭介「行くぞ!」

レストラン

チリンチリン

クレメンザ「あんたのお客さんだぜ」

ゾロゾロ

恭介「おはようございます」

ソニー「………なんか増えてないか?」

恭介「用心棒と言った所ですよ、そこの彼女もちゃんと獲物を持っています」チラッ

沙耶「何で知ってるのよ…!?」ボソッ

ソニー「ワハハ面白い事言うなっ!まあいい行くぞ」フフッ



車内

理樹「恭介達はあっちに乗ったね」

来ヶ谷「ああ」

理樹「所で今はその…映画でいうとどの辺りなのさ?」ボソボソ

来ヶ谷「そうだなソニーがあんなにマヌケな態度な所を見るとルカはまだ準備している所だろう」ボソボソ

理樹「えっと…ルカって?」

来ヶ谷「ボスの直属の護衛だ、映画のままだと今日にもタターリアへ探りに行って殺される」

理樹「そ、それじゃあ!」

来ヶ谷「分かってる、理樹君は心配するな。そこは私達が上手くやる」

運転手「着きました」パタン

理樹(大きな家だ……!いやマフィアのボスなんだし当たり前かな)

ソニー「全員ついて来い」トコトコ



屋敷内

ソニー「こいつらが例の情報屋です」

ビト「よし、下がってくれ」

ソニー「……」コク

恭介「この度は我々を招待してくださりありがとう御座います」

ビト「うむ、君らは見た所未成年だな?…彼らにジンジャエールを、私はいい」

カラン

恭介「……」

ビト「安心してくれ何も入ってはいない。情報屋、しかも君らの様な子供に乱暴したとなればファミリーの名が汚れる、敵に回らない限り危害は加えん」

真人「えっ?」ゴクゴク

謙吾「お前……アホだろ」

恭介「さて本題に移りますがルカさんについての情報ですが……」

ビト「言い値で買おう」

ソニー「父さん!?」

ビト「口を挟むなと言っただろうソニー…何故下がれと言ったのが分からないのか」ギロ

ソニー「……ッ」ザッ

恭介「…ありがとう御座います、ではこのぐらいで……」サラサラ

ビト「……」

理樹「……」ゴクリ

ビト「分かった、ただの情報じゃないんだろう」

恭介「ええ、実を言うと……ルカさんが二重スパイになるのはタターリアにばれています」

ビト「……!」

トム(相談役)「ゴッドファーザー、失礼ながら口を挟ませてもらいます。君らは何故そうだと知っている?」

恭介「いやですねぇそれを言ってしまったら終わりじゃないですか!まあ私の情報網は並の大きさでは無いという事ですよ」

ビト「…それについて保証できる物はあるか?」

恭介「あなた方がこの作戦を決行するのを知っているのであるから可笑しくは無いと思いますが……それならこうすればいい、ルカさんが相談しにいくバーにあなた方の兵士を潜伏させる。なんならウチの者も使ってもらっていいです」

ビト「ふむ……もしも事が上手く運んでいたら分かっているな?」

恭介「ええ…」タラー

ビト「フレド?彼らをホテルまで……」

フレド「分かったよ、こっちだ」クイッ

理樹「ふぅ……」

理樹(血を見なくてよかった……恭介もよくやるよ!)

ソニー「なあ」ポンッ

来ヶ谷「…?」クルッ

ソニー「よく見たら君なかなか綺麗だな…どうだい今夜あたり俺と…ホガッ!」

来ヶ谷「私をそこらの尻軽女と一緒にするなよ…!」グググ

パッ

ソニー「ハァー!ハァー!……なんだよ!」

トム「ふふふっ」

ビト「……」ニヤリ





小毬「あっ、皆さんおかえりなさーい!」

クド「わふー!どこへ行ってたのですか!?」

佳奈多「まったく…街のナンパ男を全員退けるの体力使うのよ!?」

葉留佳「いやぁ~お姉ちゃんの剣幕は凄かったッスねー!」

恭介「確かにここは日本じゃないんだしそうだな……謙吾、俺達が出掛ける間こいつ等の面倒を見てくれないか?」

謙吾「……仕方が無い」

理樹「ありがとう謙吾」

理樹(こうして僕らは夜までさっきの『仕事』を忘れイタリア散策をした)


(∵)



ソロッツォ「来たか…我々に寝返るのだな?」

ルカ「はい、タターリアへ忠誠を……グッ!」

ギリギリ

ルカ「こかっ…あぐぁ!!」グググ

バタリ

ソロッツォ「馬鹿な男め…お前の考えている事はお見通しだビト・コルレオーネ」





部屋

チリリリリン

恭介「…もしもし」

『~~~』

恭介「何ですって!」



屋敷内

カツカツ

恭介「さっきのは一体どういう意味ですか!?」

ビト「伝えた通りだ、彼はは君等の言う様に殺されたと。今日彼が来ていた防弾チョッキと魚が送られた、今は海に沈んでいるだろう」

恭介「何故私がせっかく提供した情報を……!!」

ルカ「……お呼びですかボス」トコトコ

トム「実を言うと奴等にはルカの影武者を送り込んだ、バーに兵士は忍ばせていない。何故こんな回りくどい事をしたかというと君等を信用するためだ、先程の君の反応とソロッツォが信じ込むかどうかをね……」

ビト「そしてタターリアどもは今も信じている、どうやら本当だった様だな」

恭介「なるほど……」

理樹(恭介が一本取られるなんてお爺さんの時以来だ)

ビト「そして一つ相談がある」

来ヶ谷「そら来たぞ…」

理樹「えっ?」

ビト「君等の様な優秀な者を他の手にやるわけにはいかん、私と友達にならないか?」

恭介「つまり貴方専属の情報提供者になれと……」

ビト「そう、それだ」

理樹(そんな!恭介は一体マフィアのボスに認められたんだっ!)

恭介「……喜んで、ゴッドファーザー…」スッ

ビト「手にキスはしなくてよい、私は忠誠は求めていない。友になろうと言ったのだ」

恭介「…分かりました、ビト・コルレオーネ」

ソニー「良かったじゃねえか、なあ!」ガシッ

理樹「えっと…そ、そうですね!」

理樹(この人からは真人に似た物を感じさせる)

トム「契約成立だな?早速だが話を決めておこう、君等は私達に情報を提供する代わりに私達は金と身の安全を提供する」

恭介「あぁ、あの実を言うとここにいる者の他に……」

トム「ああそれは知っている」ニコリ

恭介「ありがとう御座います!」

バタン

ブロロロロ

トム「……それでどうするつもりですか?」

ビト「ソロッツォは強引に取引を取り付けて来た…今は痛くも痒くも無いが警戒は怠るな」

トム「……」コク



マイケル「最近裏の話しばかりしてる……」モグモグ

(∵)

次の日

恭介「さて…とうとう5日経った訳だが」

西園「帰りますか?」

恭介「いやもう少し残ろう」

小毬「やったぁ!」

クド「わふー!長期滞在ですかっ!!」キラキラ

恭介「勘違いするな、お前等には帰ってもらわなくてはならない」

葉留佳「えーどうしてですカ!恭介サンだけ楽しもうったってそうは行きませんヨ!?」

来ヶ谷「実を言うと恭介氏はここで好きな人が出来たんだ」

鈴「何ィ!?」

恭介「はぁ!?」

佳奈多「そう…それなら仕方が無いわね、彼の意思を尊重しましょう」ニヤニヤ

葉留佳「そーだったんですか!すいませんでしたどうかその人と一日でも長く……」

恭介「うぐ……じ、実はそうなんだ」

理樹(認めたー!?)

恭介「後で覚えておけよ来ヶ谷…!」

来ヶ谷「おお怖い…」ニコッ

西園「それでは誰が残るんですか?」

恭介「俺と来ヶ谷と真人に謙吾、そして朱鷺戸と理樹だ」

鈴「待て!私も残るっ!」

恭介「心配すんなって…タイムマシンだから誇張表現じゃなくすぐ帰ってくるさ」

西園「いいえ、NYPは5日貯めなくてはならないので恭介さん達が帰ってくるのは5日後ですよ」

恭介「あら、そーなの?」

西園「私がここに残るのなら別ですが…」

謙吾「じゃあお前ら達者でな」

小毬「またですよぉ~♪」

西園「これが予備のスイッチです」ゴソゴソ

来ヶ谷「用意周到なものだ」

鈴「それじゃあな……」スッ

理樹「うん!」ガシッ

ポチッ


シュン


恭介「ほお…あんな風に行くんだな」

理樹「もうちょっとそこの描写しなくてよかったのかな……」

理樹(それからというものの恭介はあの人達と上手くやっていき、僕らも次第に仲良くなっていった…裏の世界に入っていないある人を除いて)

クリスマス前夜

来ヶ谷「恭介氏、明日はどうするつもりだ?」

恭介「そうだなぁ……」

理樹「クリスマスがどうかしたの?」

恭介「実は明日トムさんが拉致されてボスが撃たれる」

理樹「ええっ!?」

真人「それ言っとかなくていいのかよ?」

恭介「確かにこのまま撃たれるのは胸が痛む……だがここで俺達が大きく『シナリオ』を変えるのも後にどう影響が及ぶか分からん、そこから先は何も予想出来ないのさ」

理樹「じゃあ大人しく撃たれろって言うの!?」

恭介「そうは言ってない、だからここで朱鷺戸が必要となる訳だ」

沙耶「ふん!ようやく私の腕が振るえるのね?」

理樹「どうするのさ……?」

クリスマス

ビト「そこのフルーツも貰おう…」

コソコソ

理樹「だ、大丈夫?」

恭介「まあ良いから見てろって…」

理樹「そういえばトムさんはどうするの?」

恭介「そっちも手は既に打ってある」



店主「いえいえ代金は入りませんよ!」

ビト「悪いな、私は借りは返す……?」

トコトコ

刺客1「……」

刺客2「こんばんわ」チャキ

ビト「!!」ダダッ

刺客1「待て!」

パンッパンッ

刺客1「ギャッ」

刺客2「うがぁ…!!」

沙耶「ふぅ…」

理樹(沙耶さんが何処から狙ってるのか2人の銃を正確に撃ち飛ばした!!)

パンッ

ビト「ううっ……」

バタリ

理樹「えっ……?」

沙耶『ミッションコンプリート』

恭介「良くやった、急所ははずしたな?」

沙耶『私がそんなヘマする訳無いでしょうが』ピッ

理樹「い、今…沙耶さんがボスを撃った……!?」

恭介「仕方が無い事だ…シナリオを変えない、ボスの被害は最小限守る、どちらもこなさなくてはならないのがリーダーの辛い所だな」

理樹「話が見えないよ…」


ダレカタオレテルゾ-!

ウルサイサワルナ‼ボスニサワルナ‼


恭介「つまりだ、ボスはあの後入院して『彼』にマフィアの世界に介入する覚悟を決めてもらわなくてはならない……だから本来ボスが"5発受ける"はずだった凶弾を"1発に減らした"のさ」

理樹「それしか道は無かったの……?」

理樹(恭介はその質問には答えなかった、何が正解かなんて誰にも分かるはずが無かったんだ)



理樹「それでトムさんの方は?」

恭介「ああ!それなら……」



デパート

トム「~♪」フンフフン

ガシッ

刺客3「来て貰おうか」

トム「……ッ!」

刺客4「安心しろ、[ピーーー]つもりならもうやって……ぁぁ」バタリ

刺客3「ど、どうした!?」

謙吾「マーン!!」バキッ

刺客4「ブハッ!!」ドテッ

謙吾「ほれ…トムさんに何か言う事があるんだろう?」

まさかゴッドファーザーとは
パート3まで期待

>>41
そりゃ流石に無理だwwもしも描くならまた日を開けて描くと思われ

刺客4「チッ!タターリアを舐めるな!?」ダダダッ

真人「へっ!マフィアっていうのはこの程度か……口程にも無い筋肉だったぜ」

謙吾「それマフィア全員馬鹿にしてないか?」

トム「いや助かったよ2人とも……危うく監禁される所だった…」

真人「いいじゃねえか!俺達筋友だろ?」

トム「筋……なんだって?」




マイケル「……父さんは?」

部下「5階の~~」

(∵)

病院

ビト病室前

コツコツ

マイケル「……何!?」

マイケル(見張りが居ない…これじゃあいつ父さんが殺されてもおかしくないっ!)

ガラッ

理樹「い、今のは誰?」

恭介「本人に聞いてみたらどうだ?」

理樹「いやいやいや……」

恭介「大丈夫だお前と同じ部類だって」

理樹「どういう事なのさ……」スタスタ

マイケル「くそっ」トコトコ

看護婦「ここは面会禁止ですよ!?」

マイケル「君は父さんがどういう人間か分かっているだろ?どうして見張りが居ない!」

看護婦「それは警官の方々が追い払って行きました…」

マイケル(警察もソロッツォとグルか……)

ガチャ

理樹「あの~……」

マイケル「誰だ!?」クルッ

理樹「あ、えっと…直枝理樹です!」

マイケル「……マイケル・コルレオーネだ」

理樹(そうか…!この人が恭介の言ってたもう一人の息子っ!!)

マイケル「君は刺客……には見えないけど何者だ?」

理樹「簡単に言うと貴方の味方、コルレオーネファミリーの情報屋みたいな…ええと上手く言えないなぁ……」

マイケル「そうだったか!じゃあ少し手伝ってほしい事がある」

理樹「ええっ?」




コロコロコロ

恭介「おっ……上手くやってる様だな」

廊下

マイケル「そこ…段差があるから注意して」

理樹「はい……っと」

理樹(マイケルさんが考えたタターリアからボスへの攻撃を防ぐ案は「ボスの部屋を移動させる」事だった、単純だがこれでかなりの時間を稼げる)

何処かの一室

ビト「………」スゥ

マイケル「父さんは僕が守るよ」ボソッ

理樹「これからどうするの?」

マイケル「見張りを行う」




病院前

ヒュュゥ

理樹「寒いなぁ……」

マイケル「君銃は持ってるかい?」

理樹「いやいやいや!僕はそんな物持てないよっ!」

マイケル「そうだと思った、ポケットに銃を入れてるフリをしてくれ」

理樹「えっ、うん……?」ゴソゴソ



キキー

理樹(黒塗りの車が来た…!)

マイケル(タターリアだ!!)

刺客5「……」ジロリ

刺客5「~~」フルフル

ブロロロ

理樹、マイケル((ほっ……))

ピカッ

理樹「?」クルッ

警部補「そこで何をやっている?」

マイケル「お前達が父さんの見張りを追い払ったそうだな?」

警部補「何だその目は?口答えする気か!!」

警部補「抑えてろお前等!!」

警官1、2「ハッ!」

理樹「ちょっと何を!?」

警部補「黙れアジアのガキが!」バキッ

理樹「ッ!」バタン

警部補「さぁ次はお前の番だ……」ニヤリ

恭介「ちょっと待ちな!」

警部補「ああ?」

マイケル「……?」

理樹「恭介!」

恭介「その人を離してもらおうか!?」

警部補「お前も楯突……」

恭介「貴様がソロッツォに飼われてる事は分かっている、それ以上カタギのマイケルさんに手を出すならこちらも容赦しないぞ?」ボソボソ

警部補「……!!」ビクッ

警部補「くそっ……離してやれ」

警官「えっ!?」

マイケル「離してくれ!」バッ

恭介「すまないな理樹…少し出遅れちまった」

理樹「いいんだよ別に」

マイケル「君は誰だ?」

恭介「こんにちは、自己紹介が遅れました棗恭介です。この理樹の仲間ですよ」フッ

マイケル「さっきも急に現れてピンチを救った……君等は一体何者なんだ?」

恭介「ふっ……あらゆる事をミッションにして悪を撃退する、人呼んで『リトルバスターズ』だ!」

マイケル「リトルバスターズ……か」

(∵)

数日後

屋敷内

カチャカチャ

手下「たっ、大変です!」

恭介「そろそろか……」ボソ

ソニー「何が?」モグモグ

手下「ソロッツォが会談を求めてきた!メンバーはあの警部補と奴とマイケルさんだけでっ!!」

理樹「そんなっ!?マイケルさんが行く事は無いよ!」

マイケル「…………」

ソニー「マイケルはカタギだ、確かに殺されはしないだろうが……」

マイケル「……僕がやる」

ソニー「何だって?」

マイケル「このままでは父さんは殺される、僕が会談を利用して2人を殺す」

ザワザワ

ソニー「おっほほ!気持ちだけは受け取ってやるよっ」ゲラゲラ

マイケル「……」ジッ

ソニー「…本気か?」




手下「会談の場所が分かった、隣町の○○っていうレストランだ!」

ソニー「よし、そこの…そうだなトイレにあらかじめ銃を隠して途中でマイケルが便所へ行き回収して撃つんだ」





クレメンザ「この銃はグリップと引き金に特殊なテープを巻いている、こいつで撃てば証拠は残らない。いいか撃ったら必ずそこへ捨てろ、そして客と目は合わせるな」

マイケル「もう耳にタコが出来るくらい聞いたよ…」

理樹「うう……」

恭介「?」

ホテル

恭介「さっきはなんだか様子がおかしかったな?」

理樹「こんなのおかしいよ……」

真人「ああ、俺もそう思っていた所だ」

謙吾「マイケルさんが人を殺す事にか?」

理樹「だって…あの人だって本当は人を殺したく無いんだ!僕と彼は立場が違うだけで……!!」

恭介「残念だがそういう運命なんだ」

真人「なんとかならねえのかよ!!」

恭介「そんなワガママ言われてもな……歴史を変える事になるぞ?」

理樹「構わない」

恭介「そこから先はどうなるか分からない」

理樹「……」コクッ

恭介「ふぅ……やれやれだぜ、いつからそんな目をする様になったんだ理樹は?」

バタン

来ヶ谷「話は聞かせてもらった」

沙耶「そーゆーことなら皆で作戦考えましょうよ!」

理樹「いつから聞いてたの!?」

恭介「オーケーオーケーお前らがそこまで言うなら俺も人肌脱ぐしかねえな!」

理樹「恭介……!」パァァ

恭介「ゴホン!ここに新たなミッションを与える!!」

謙吾「ここまで来てやるとはなぁ」フッ

恭介「作戦名・オペレーション、ゴッドファーザー!ミッションスタートだっ!」

クレメンザ部屋

コンコン

沙耶「あの~」

クレメンザ「なんだい嬢ちゃん?ここは危ないぞ」

沙耶「ちょっと欲しい物があって……」

クレメンザ「まさかこの道に詳しいのか?同じファミリーの吉見だ、好きな物を持ってけ!」ニコニコ

沙耶「ありがとうございます!それじゃあこの血糊を……」



屋敷内

真人「なあソニー!」

ソニー「だから『さん』を付けろって言ってるだろうが!……それでなんだ?」

謙吾「その会談の場所もう少し詳しく教えてくれませんか?」

ソニー「何でテメーらが知る必要がある?まぁいいがよ……」

昨日

理樹「それでどんな作戦なの?」

恭介「ああ、こうしよう。まずは朱鷺戸がクレメンザさんに上手く言って奴らが死んだと誤魔化すための血糊をもらってこい」

沙耶「何に使うの?」

恭介「そして謙吾と真人はソニーさんの所へ言って会談場所を詳しく聞いてくるんだ、俺達が先に待ち伏せする」

真人「おお?」

来ヶ谷「成る程…」

理樹「どういう事?」

来ヶ谷「つまり恭介氏はマイケル氏が殺す前に2人を殺そうって訳か」

理樹「こっ、殺……!?」

謙吾「読めたぞ、俺達が先にレストランに入ってマイケルさんが銃を取りに便所へ行く間にその血糊を何とか気絶させた2人に付けて偽装するんだな?」

恭介「ご明察、しかし問題はその後だ…」

理樹「どうやって警察を誤魔化すか?」

恭介「そうだ…それだけはどうしても他に協力者が必要になってくる」

現在

コンコン

トム「どうぞ」

恭介「こんにちは」

トム「君か…」

恭介「実はお話があります…」





トム「……驚いた、君らが裏でそんな事を企んでいたなんて……」

恭介「彼をこの道に入れるのは止めようがありません、しかし『業』は背負わせたくない」

トム「私がバラしたらどうする?」

恭介「貴方はマイケルさんの事を1番考えてくれている、この話を断るはずがないと踏んだんですが……」

トム「うーむ………」

恭介「……」

トム「私は彼ら2人を何処か遠い場所へ飛ばすための手配をすればいいんだな?」

恭介「ありがとうございます、そしてその彼らが復讐するかどうかですが……」

トム「そこは安心したまえ、精神病院にぶち込むなり刑務所に入れるなりして何もさせないさ」

恭介「…頼みました」ガタッ

トム「何だろうか……君らが来てから我々から死人がでる事が一切なくなった、君達は預言者、あるいはメシアか何かか?」

恭介「まさか!俺達みたいな人間に神なんか来ませんよっ!」

トム「ハッハッハ!」

3日後

マイケル「じゃあ行ってくる」

ソニー「ああ…終わったら既に車を止めてあるからすぐに乗れ」

マイケル「分かった」ガチャ



プルルル

恭介「お前ら配置についたな?失敗したらすぐにボタンを押して戻る、殺されない内にな」ボソボソ

真人『分かってるって!』

謙吾『ああ』

理樹(遂に始まった作戦、今賽は投げられたんだ!!)


(∵)続く

そろそろ終わっちゃうのか

すいません!今日も更新が遅くなりそうです

>>65
実はもちっとだけ続くんじゃ

>>64でした

ソロッツォ「乗れ」

マイケル「……」スッ

バタン

ブロロロロ

車内

警部補「この前はあんな態度をとって悪かったな…まあお互い助け合っていこうぜ?」ニヤリ

マイケル(よくもぬけぬけと!)

ソロッツォ「一応ボディチェックもさせてもらうぞ」

ゴソゴソ

警部補「何も持ってないぜ」





キキー

バタン

ソロッツォ「着いたぜ、ここだ」

マイケル(よし!場所は合っていた)



チリーン

レストラン内

真人「来たぜ……」ボソボソ

謙吾「…分かってる」


ソロッツォ「いいか?俺達は君の親父さんをいつでもヤれる立場にある。俺だって面倒臭いことはしたくない、ただ政治家をよこして欲しいだけなんだ」

マイケル「……そうですね」

警部補「まあ今日はゆっくり話そう、ここの魚は美味いぞ」

マイケル「ええ、あの……少しトイレへ」

警部補「……」チラッ

ソロッツォ「…いいだろう」

マイケル「すいませんね」ガタッ

バタン

トイレ

マイケル(銃は確か裏の掃除入れに……!!)ガサガサ



恭介『今だ!』

ガタッ

ソロッツォ・警部補「!?」

謙吾「マーン!!」ベキッ

真人「どらぁ!」ゴンッ

ガクッ

キャァァァ

謙吾「今だ血糊を塗れ、マイケルさんだけ騙せれたらそれでいい!」

真人「おうっ!」ピュッ

恭介『よし逃げろお前ら!』

ダダダッ

マイケル(あった!)

バタン

レストラン内

キャァァ

ウワァァ

マイケル「どうなってる…!?」

マイケル(僕がトイレに行っている隙に2人が血を流して倒れていた……死んでいる)



クレメンザ『人から顔は覚えられるな、銃は捨てていけ』


マイケル「……っ!」ガタン

マイケル(何があったのか分からないが今は逃げるしかない!)

タタタッ

ギィ

クレメンザ「2人は殺ったな!?早く乗れ!」

マイケル「う、うん…」バッ


ブロロロロ

恭介「ミッションはひと段落したな…」

来ヶ谷「これぐらいでは大きく展開は変わらないだろう、しかし次は私達が手を出したら最後もう予測出来ないぞ」

恭介「ああ…分かってるさ」

一週間後

フレド「父さん退院おめでとう!」

コニー(ソニーの妹)「良かったわ…ほら」

子供「おめでとー」

恭介「しかしまだ無理はしないで下さいよ?」

ビト「うむ…全員心配を掛けたな」

ソニー「そしてマイケル…お前は2人を殺ったのがそろそろ感ずかれているはずだ、シチリアへ飛んでしばらくの間大人しくしていろ」

マイケル「シチリアか……」

ビト「フレド」

フレド「はい」

ビト「お前はベガスへ行け、カジノ全般を任せる」

ビト「分かったよ」

ビト「ソニー、お前はニューヨークだ」

ソニー「おうよ!さっそく息の掛かった記者に警察と麻薬組織の関係を書かせこちらの影響力を見せよう」

沙耶「やる事がえげつないわね……」

ソニー「ふんっ、それぐらいしねえとな」



ホテル

恭介「そろそろ最後の仕事だ」

沙耶「うーん…でもどうする気?アレを止めようなんてとてもじゃないけど無理よ」

謙吾「あのなぁ…俺達にも分かるよう説明してくれ」

来ヶ谷「今度の作戦が成功するかどうかでマイケル氏の運命が決まる。このまま私達が放っておくとソニー氏が死ぬ」

理樹「ええっ!?」

(∵)

屋敷

ソニー「マイケル少しの辛抱だからな?」

マイケル「うん」

恭介「じゃあ理樹と来ヶ谷と朱鷺戸は彼について行ってくれ、護衛も兼ねる」

理樹「分かったよ」

来ヶ谷「君らに任せてもいいんだな?」

恭介「おうよ」

理樹(あの後で事の顛末を教えてくれた、ソニーさんが妹の夫であるカルロさんに騙されて殺されてしまう事を…)

理樹(本当なら僕もついて行きたいがこちらも重要らしい)

兵士「本当にこの人達も連れて行くんですか?俺だけで充分だってのに」

来ヶ谷「何故だ?一人の方が都合がいいことでもありそうだな……」

兵士「っ…」

理樹(……?)



シチリア

理樹「やっと着いた!」

ゾロゾロ

来ヶ谷「あれはここの女性達かな?農業とは関心物だな」

アポロニア「……」ザッザッ

マイケル「……!」ビビッ

アポロニア「?」ジッ

兵士「とにかく先に行きましょう、何か昼飯でも……」

ホテル

謙吾「つまりこういう事か?カルロがコニーさんをいたぶってソニーさんに助けを呼ばせて車で家に向かいに行った所で料金所に待ち伏せしていたタターリアがマシンガンを撃ちまくって殺されたと…」

真人「流石にそんな相手は勝てねえよ!」

恭介「そうだな、だからここはカルロを先に潰す」

真人「はぁ……?」

謙吾「お前まさか…!」

恭介「…お前らは手を汚さなくていい」



兵士「それでさっきの女が美人でさぁー!」

店主「そうですかそうですか!しかしここの女性は一筋縄では行きませんよ?」

兵士「それでさっきこのマイケルさんも気に入った女が居たようで…確か花の髪飾りをしていた」

店主「……」

スタスタ

理樹「い、今怒って出て行った?」

兵士「しまった…ここの娘だったか」

理樹「ど、どうするの!?」

来ヶ谷「ふふっ」ニヤリ

マイケル「……」スタスタ

理樹「入っちゃった!」


ガラッ

理樹(出てきた?)

店主「分かりました、2人の仲を認めましょう」

兵士「えええ!!」

理樹「一体何を喋って来たんだ!?」

理樹「……あれ?お父さんが了承しても肝心の彼女が…」

来ヶ谷「時代が違うんだよ理樹君」

レストラン

チリーン

スタスタ

カルロ「やあ君は確か恭介君だね?」

恭介「ああ…しかしもう二度と俺の名を呼ぶ事は無いだろう」

カルロ「?」

部下「……」ギリギリ

カルロ「んぐっ!!?」グググ

恭介「悪いがお前がタターリアと繋がってる事は分かっている、一応ファミリーに確証を見せるため張り込みをさせてもらったがやはりビンゴだった」

カルロ「こかっ…ガッ!」バタリ

シーン

恭介「ゲームオーバーだ」クルッ

数日後

アポロニア「キャアー」

マイケル「あははっ!」

ブロロロ

理樹「本当に仲良くなってる……」

来ヶ谷「言っただろう?」



更に数日後



兵士「……」カチャカチャ

来ヶ谷「そこで何をやっている?」

兵士「うっ!」

来ヶ谷「車の掃除なら明るくなってからの方がやりやすいんじゃないか」ガシッ

兵士「はっ、離せ!」ズルズル


兵士「けほっけほっ!」

マイケル「……」ゴゴゴ

兵士「ハッ!」

マイケル「僕を車に爆弾をし掛けて殺そうとしたんだな?」

兵士「うぅ……」

理樹「……」ゴクリ

マイケル「……」チャキッ

理樹「ダメだ!」グッ

マイケル「止めないでくれ…」

理樹「絶対撃っちゃダメだよ!あれをしたことの意味が無くなるよ!」

マイケル「あのこと?」

来ヶ谷「マイケル氏は本当にソロッツォと警官を殺したのか?」

マイケル「まさかあれをやったのは君達か!?」

理樹「…そうだよ」

マイケル「何のためにっ!」

理樹「マイケルさんを人殺しにしないためだよ!!」

マイケル「……!」

来ヶ谷「このままだとソニーさんは殺されて貴方はゴッドファーザーになり業を背負うことになっていた…そしてその後の結末はとても悲しい物だ」

マイケル「で、でも裏切り者は殺さなくては!」

理樹「お願いです…どうか思いとどまって……」

マイケル「……」フーッフーッ

マイケル「……」チャキッ

兵士「ヒッ!」

理樹「!!」

マイケル「……さっさと行け、次に顔を見せたら今度こそ殺すっ!そっちのボスに失敗したと伝えろ!!」

兵士「……っ!」ダダダッ

理樹「マイケルさん……!」パァ

マイケル「今日は疲れた…明日帰れるからそれまで寝かせてくれ」ヨロヨロ

沙耶「よく説得出来たわね理樹君」

理樹「そんなことないよ…全てはマイケルさんが自分で選んだんだ」

来ヶ谷「うむ…では私達も寝るとしようか」

次の日

ソニー「よく帰って来たな!爆弾仕掛けられたんだってぇ!?」

マイケル「そっちもカルロが裏切っていたらしいじゃないか」

ソニー「んなもんこいつ等がキチッとやってくれた!まったく命の恩人だったぜ」

恭介「いえいえ、当然のことですよ」ニコッ

ビト「さて、これから5大ファミリーを集め会合を開く。着いてくるか?」

恭介「いえすいませんが予定がありますので……」

来ヶ谷「もうか…」

ビト「分かった、それでは行ってくる」

コニー「お気をつけて」



ホテル

恭介「お前らよくやってくれた!今度こそミッションコンプリートだっ!!」

理樹「じゃあもう帰るの?」

恭介「そうだ、ちゃんと置き手紙をしておこう」

真人「これからどうなったんだ?」

恭介「細かいことは省くがこの5大会合でコルレオーネファミリーは停戦協定を結ぶため政治家を全員で共有すると宣言する」

真人「あれだけこだわってたのにか!?」

恭介「最後まで聞け、実はビトはこの会合でタターリアを裏で操っていた所を見破る。それがバルジーニというファミリーだ」

来ヶ谷「そしてバルジーニを消すための計画を練っている所にビトは喉に物を死んでしまうんだ、まあ寿命といってもいいだろう」

沙耶「そっからマイケル…いや生きてるからソニーさんがバルジーニとカジノの運営に邪魔なモー・グリーンと他のファミリー、タターリアとストラチファミリーのボスを始末して物語は終わるの」

理樹「そんな……」

恭介「この世界は汚いんだぜ理樹、俺たちが介入した所で人が死ぬ人数は変わらない。変わるのは『どちらが死ぬか』だ」

恭介「ともあれもうここから俺等がやれる事はない、遂に帰るんだ」

理樹「ちょっと待ってよ!カルロさんはどうしたのさ!まさか殺したっていうの!?」

恭介「その話は無しだ…」

理樹「納得いかないよ!どうなったんだよ恭介!」

恭介「もうその話はするなと言っただろ!!」

理樹「……!!」ビクッ

シーン

恭介「いいか…今回だけ特別に教えてやる」ガシッ

理樹「……」ビクン

恭介「カルロは殺してない」

理樹「本当に!?」

恭介「俺が今まで嘘を付いた事があるか?」

真人「……っ」グッ

謙吾「何も言うなよ…?」

来ヶ谷「それじゃあさっさと帰ろうか」

恭介「ああ、それじゃあ全員近くに寄れ」



ビト「それではここに5大会合を始める、全員起立してくれ」

ザッ



恭介「じゃあ押すぞ…」カチッ





終わり

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