成歩堂「き‥‥君が?」コナン「うんっ!僕が第一発見者だよ!」 (78)

ナルホド「‥‥‥‥え?」

ミツルギ「‥‥うむ」

サイバンチョ「こんにちは」

コナン「こんにちはっ!」

ナルホド「‥‥」

ミツルギ「それでは証人。証言を」

コナン「死体を見つけたときのことだっけ?」

サイバンチョ「!?」

ナルホド「っ!?」

ミツルギ「うむ‥‥よろしく頼む」

コナン「うん!」

ナルホド「き‥‥君が?」

サイバンチョ「しょ‥‥証人が第一発見者なのですか!?」

コナン「うんっ! 僕が第一発見者だよ!」

ナルホド(こ‥‥子どもじゃないか‥‥‥‥)

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サイバンチョ「そ、その‥‥これはいいのですかな?」

ミツルギ「証人に年齢制限などない‥‥問題なしだ」


『異議あり!!』


ナルホド「‥‥い、異議あり!!」

ミツルギ「なんだ、成歩堂?」

ナルホド「いくらなんでも若すぎます!」

ミツルギ「だから年齢は関係ないと言ったはずだ」

ナルホド「ぐっ‥‥」

マヨイ「なんだか楽しくなってきたねー」

―前日10:14 殺人現場―


ナルホド「意気込んで現場に来たものの‥‥」

マヨイ「相変わらず弁護士は入れてくれないねー」

ナルホド「‥‥弁護士って苦労するのが仕事なのかな?」

マヨイ「どっちかというとハッタリかます方が仕事っぽいよね」

ナルホド「‥‥そうだね」

????「何を辛気臭い顔してるッスか?」

ナルホド「‥‥‥‥」

マヨイ「一番言われたくない人に言われちゃったよー、ナルホドくん」

ナルホド「そうだね、マヨイちゃん」

ナルホド「それで‥‥何か用ですか、イトノコ刑事?」

マヨイ「あっ、もしかして私たちに捜査するのを許してくれるとか」

イトノコ「それはあり得ないッス」

マヨイ「‥‥けちー」

イトノコ「検事の許可がないことには無理ッスね」

ナルホド「じゃあなんですか?」

イトノコ「ちょっと人探しを手伝ってほしいッス」

マヨイ「人探し?」

ナルホド「弁護士ってなんだっけ?」

【話す】

→人探し


ナルホド「それで人探しって?」

イトノコ「事件関係者が一人どこかに行ってしまって‥‥」

ナルホド「大変じゃないですか」

イトノコ「だから我々も探してるところッス。それをあんたたちにも協力してほしいッス」

マヨイ「あっ、じゃあじゃあ。協力する代わりに現場を捜査する許可を‥‥」ニコッ

イトノコ「‥‥見つけてくれたら考えるッス」

ナルホド「そういうことなら協力しますよ」

イトノコ「助かるッス。探してるのはメガネの少年ッス」

ナルホド「わかりました。では、見つけたら連れてきますよ」

イトノコ「任せたッス」

ナルホド「メガネの少年‥‥ねぇ」

マヨイ「事件関係者って言ってたけど、誰かの家族かな?」

ナルホド「まぁそんなところじゃない?」

マヨイ「でもでも! 見つけたら捜査させてもらえるなら頑張らなくちゃ!!」

ナルホド「そうだねー」


【移動する】

―同日 現場入り口―


ナルホド「さて‥‥とは言ったものの」

マヨイ「手掛かりがメガネだけじゃねー」

ナルホド「とにかく手当たり次第に聞いてみるか」

???「あのー?」

ナルホド「‥‥?」

マヨイ「あっ! ナルホドくん!!」

???「おじさん達、刑事さん?」

ナルホド「お、おじさん!?」

マヨイ「こんな青い刑事は見たことないなー」

???「あっ、違うのかー。ごめんなさい、急に声をかけて」

ナルホド「ち、ちょっと待って!」

ナルホド「君は?」

???「僕? 僕は江戸川コナン!」


ガラガラガラガラ‥‥ピシャッ!

ナルホド(‥‥え? サイコロック?)


ナルホド「コ、コナン‥‥くんだね?」

コナン「うん!!」

マヨイ「メガネだよ! メガネの少年だよ! ナルホドくん!!」

ナルホド「う‥‥うん」

マヨイ「やったね、ナルホドくん! これで捜査出来るよ!!」

ナルホド「うん‥‥」

マヨイ「どしたの? そんなにおじさん呼ばわりがキツかった?」

ナルホド「いや‥‥そういうわけじゃあ」

コナン「あっ! ごめんなさい、お兄さん」

ナルホド「あっ、いや! 別に気を使わなくても‥‥」

マヨイ「そーだよー。ナルホドくんは言葉で攻められることも仕事の内だからねー」


ナルホド(警戒して偽名を使ったってとこなのかな? まぁ必要なら解くときもくるか‥‥)


コナン「じゃあ刑事さん達のとこに行こっ!」

マヨイ「出発!!」

―同日 殺人現場―

ナルホド「イトノコ刑事、連れてきましたよ」

イトノコ「ホントに連れてきてくれたッスか!? 有り難いッス!!」

マヨイ「いやぁ、それほどでもー」

イトノコ「勝手にいなくなっちゃダメッスよ!!」

コナン「ごめんなさーい」

イトノコ「まったく‥‥検事にバレたらと思うと‥‥‥‥」

ナルホド「死活問題だったんだな‥‥」

マヨイ「なんだかいつもよりコートがくすんで見えてきたよ」

イトノコ「いやぁ! ホントに助かったッス!」

ナルホド「では、約束通り捜査の許可を」

イトノコ「バシバシするといいッス! あんたたちは来月の自分の救世主ッスから!!」

マヨイ「じゃあ、ちゃちゃっと済ませちゃおう」

ナルホド「そうだね。とは言っても僕らは事件概要すら知らずに来たわけだけど‥‥」

マヨイ「その辺りもここで想像するんだよ、ナルホドくん!!」

ナルホド「想像でどうにかなるものかな‥‥」

マヨイ「気合いだよ! 気合い!!」

ナルホド「まぁ留置場に行ってもまだ取り調べ中だろうしね」

マヨイ「ほらほら! 調べるよ!! 張り切ってこー!!」


【調べる】

マヨイ「‥‥‥ここで殺されたみたいだね」

ナルホド「車の運転席から上半身だけ出して地面に倒れてたみたいだね」

マヨイ「なんだか‥‥言っちゃなんだけど間抜けな格好だよ、ナルホドくん」

ナルホド「それを本当に言っちゃうのがマヨイちゃんだよね」

マヨイ「‥‥‥」

ナルホド「‥‥‥‥」

マヨイ「‥‥‥‥」

ナルホド「さて、とにかく死体周辺を調べよう!」

マヨイ「はりきってこー!」

マヨイ「なんか落ちてるよ、ナルホドくん」

ナルホド「それは‥‥スタンガンかな?」

マヨイ「すたんがん‥‥‥?」ポチッ


バチバチバチ!


マヨイ「うひゃー‥‥‥」

ナルホド「不用意にスイッチ入れないでよ、マヨイちゃん」

マヨイ「‥‥‥以降気を付けます」

ナルホド「‥‥‥うん」


【落ちてたスタンガン】
バチバチする

ナルホド「‥‥‥‥これといって目ぼしいものは何もないね」

マヨイ「そだね」

ナルホド「あそこに脚立はあるけど‥‥‥‥」

マヨイ「はぁー‥‥ナルホドくん、何度言ったら分かるの?」

ナルホド「もっと本質を見ようよ‥‥だろ?」

マヨイ「そうだよ。あれはキャシゴ」

ナルホド「キャシゴはないと思うんだけど‥‥」

マヨイ「ほらほら!そろそろ取り調べも終わったんじゃないかな?」

ナルホド「そうだね。じゃあそっちに行こうか」

―同日 留置所―


???「‥‥‥‥」ウルウル

ナルホド「‥‥‥はぁ」

???「なんだよっ、ナルホド!そのため息はよ!!」バンバンッ

マヨイ「お久しぶりですね!ヤッパリさん!」

ヤハリ「ふっ‥‥マヨイちゃん、今回の俺はただの矢張政志じゃねぇ‥‥‥」

マシス「天流斎マシスだっ!!」

マヨイ「すごーい!」

マシス「うぅ‥‥やっぱり俺のこと分かってくれる女の子はマヨイちゃんだけだよ」ウルウル

ナルホド「それで?今回はどんな女の子絡みなんだ、ヤハリ?」

マシス「うるせぇ!俺はマシスだ!!」バンッ

ナルホド「‥‥‥‥帰ろうか、マヨイちゃん」

マシス「すまん!‥‥許してくれぇ‥‥‥‥」ウルウル

ナルホド「‥‥‥」

マヨイ「あははは♪」

マシス「話す!正直に話すからよぉ!」

ナルホド「‥‥‥聞いてやるから鼻水拭けよ」

マシス「ナルホドぉ‥‥アリカちゃんが!アリカちゃんが殺されちまったんだよぉ‥‥‥!」

ナルホド「やっぱり女の子じゃないか」

マシス「でも俺はやってねぇよ!俺じゃねぇって!!」バンッ

ナルホド「分かってるよ。なんのためにお前の弁護を引き受けたと思ってるんだ」

マシス「ナルホドぉ‥‥‥やっぱり持つべきものはギザギザ頭の友達だなぁ‥‥」ウルウル

マヨイ「うんうん‥‥‥このギザギザ頭は役に立つからね」

ナルホド「うるさいよ、二人とも」

マシス「とにかく!俺はあそこの駐車場に行っただけで既に殺されちまってたんだ!」バンッ

ナルホド「それを明日の裁判で示してみせるさ」

マヨイ「まだ全然事件の概要も証拠品もないけどね」

ナルホド「‥‥‥‥うん」

マシス「頼むよぉ‥‥もう、お前だけが頼りなんだぁ‥‥‥」ウルウル

マヨイ「ヤッパリさ、違った‥‥マシスさん!大船に乗ったつもりでいてよ!」

マシス「うぅ‥‥‥マヨイちゃーん‥‥」ウルウル

マヨイ「‥‥船長はナルホドくんだけど」

マシス「大船が一気に湖のボートに見えてきた‥‥」

ナルホド「うるさいな」

マヨイ「ねぇねぇ、ナルホドくん。奥の見張りさんが睨んでるよ‥‥」

ナルホド「っと‥‥本当だ。もう時間だ」

マシス「頼んだぞ!成歩堂!」

ナルホド「分かってるって」

マヨイ「いつものハッタリと勢いで乗り越えてみせるからっ!」

―翌日 裁判所第四法廷前―


ナルホド「本当に何にも分からないまま来ちゃったよ」

マヨイ「こうなってくると本当にハッタリだけが頼りだね」

ナルホド「ハッタリをそれらしく見せるためにも発声練習でもしとこうかな」

マヨイ「あははー。いよいよ、ナルホドくんが何者なのか分からなくなりそうだよ」

ナルホド「冗談は置いといて入ろうか?」

マヨイ「うん!」

―同日 第四法廷―


サイバンチョ「弁護側、検事側。準備はよろしいですかな?」

ナルホド「はい」コクッ

ミツルギ「うむ‥‥」

サイバンチョ「分かりました。それでは」


カンカン


サイバンチョ「それでは被告人、天流斎マシス氏の裁判を開廷します」

マシス「‥‥‥」

サイバンチョ「はて‥‥どこかで見たことがあるような?」

ナルホド「あー‥‥‥」

ミツルギ「‥‥‥‥」

サイバンチョ「ナルホドくん、どちら様でしたかな?」

ナルホド「‥‥矢張政志といって分かりますか?」

サイバンチョ「ヤハリ‥‥‥」

ナルホド「以前にも僕が弁護したり証人として呼んだりしました」

サイバンチョ「あぁ、思い出しましたぞ。では天流斎マシスというのは‥‥?」

ナルホド「‥‥ペンネームです」

ミツルギ「裁判長。早く冒頭弁論をさせてくれ」

サイバンチョ「あぁ!はい!では御剣検事、よろしくお願いします」

ミツルギ「うむ」

ミツルギ「事件はビルに隣接する立体駐車場に停められていた車内で起こった」

ミツルギ「被害者の名前は宝野亜理加」

ミツルギ「死因は首を絞められたことによる窒息」

ミツルギ「どうやら死体近くに落ちていたスタンガンで気絶させられ」

ミツルギ「そのまま首を絞められたようだ」

ミツルギ「無論争った形跡はなし」

ミツルギ「スタンガンに残されていた指紋から被告人を特定」

ミツルギ「まんまと現場に戻ってきたところを確保」

ミツルギ「‥‥以上だ」

サイバンチョ「なるほど、首を絞められたのですね。つまり絞殺ってやつですな」

ミツルギ「その通りだ」

サイバンチョ「それで‥‥すたんがんというのは?」

ミツルギ「スイッチを入れると電気が流れるものだ」

サイバンチョ「ほほぉ‥‥それはそれは危ないですな」

ミツルギ「前もって準備していたようだ」

サイバンチョ「ふむ‥‥これは極めて悪質な犯行ですな」

サイバンチョ「それでは被告人に判決を」


『異議あり!!』


ナルホド「ま、まだ決まったわけではありません!!」

ミツルギ「指紋が残っていたのは決定的だろう」

ナルホド「た、たまたまかもしれません!」

サイバンチョ「たまたま‥‥と言うと?」

ナルホド「‥‥お店に並んでるところを触ってしまったとか?」

ミツルギ「‥‥‥‥」

マヨイ「苦しいよ、ナルホドくん」

サイバンチョ「まぁしかし、弁護人のいうようにまだ決めるのは早いかもしれませんね」

ナルホド「ほっ‥‥‥」

ミツルギ「‥‥‥」

ナルホド「‥‥‥‥」ダラダラ

マヨイ「指紋だってさ、ナルホドくん」

ナルホド「なんでそんなとこに指紋が残ってるんだよ‥‥」

マヨイ「これはまた開始早々大変なことになってるね」

ナルホド「先が思いやられるよ‥‥」


ミツルギ「そんなに弁護人が尋問をしたいと言うなら初めの証人に来ていただこう」

サイバンチョ「えー‥‥江戸川コナン‥‥‥変わった名前ですね」

ミツルギ「とにかくお越し願う。糸鋸刑事、呼んできたまえ」

冒頭に戻る

ミツルギ「若さがなんだ、成歩堂?お前は以前も子どもを尋問したではないか?」

ナルホド「ぐっ‥‥‥」

ミツルギ「どころかオウムや無線機に対しても」

ナルホド「‥‥‥‥」

ミツルギ「特殊例で言えば霊媒した霊に対してもだ」

サイバンチョ「思い返せば破天荒な裁判が多かったですねー」

マヨイ「子どもだからって言い訳は通用しないよ、ナルホドくん?」

ナルホド「‥‥そ、そうだね」

ミツルギ「では証人、証言をお願いする」

コナン「うんっ!」

宝野アリカってアリプロの人じゃないか

【証言開始】


コナン「あの日は知り合いの博士の家に遊びに行く途中だったかな」

コナン「いつも通りの道を通ってあの駐車場の前を横切ったの」

コナン「そしたらフード被った人が慌てて飛び出して来たからちょっと気になって」

コナン「それで中に入ってみたら車の運転席から飛び出した女の人が倒れてたの」

コナン「びっくりして急いで警察に連絡したよ」

>>44
どなた?

サイバンチョ「ふむ‥‥フードの人がいたのですか」

コナン「なんだか大慌てだったよ」

ミツルギ「さて証人には悪いがこれからギザギザの弁護人のしつこい尋問が待っている」

サイバンチョ「あんまりしつこかったら言ってくださいよ?私が助けてあげます」

ナルホド「ひどい言われようだ‥‥」

マヨイ「へこたれちゃダメだよ、ナルホドくん!」

ナルホド「‥‥‥そうだね」

【尋問開始】


コナン「あの日は知り合いの博士の家に遊びに行く途中だったかな」


『待った!!』


ナルホド「その知り合いの博士というと‥‥?」

コナン「博士だよ。阿笠博士って言ってね」

ナルホド「‥‥そもそも博士って何をする人なの?」

ミツルギ「博士は発明をするに決まっている」

ナルホド「い、いや‥‥それはそうだけど」

コナン「博士はいろいろ発明してるんだ!すごいんだよ!」

ナルホド「‥‥‥‥そう」


ナルホド(そもそも博士って職業でいいのかな‥‥?)


ミツルギ「それで向かう途中に何が?」

コナン「えっとね‥‥‥」

コナン「いつも通りの道を通ってあの駐車場の前を横切ったの」


『待った!!』


ナルホド「あの通りは人通りも少ないし危なくないかな?」

コナン「うん。いっつもそう言われてるんだけど近道だから‥‥」

ナルホド「あ、いや‥‥そんなに責めているわけじゃ」

サイバンチョ「ナルホドくん!子どもをいじめてはいけませんぞ!」

ミツルギ「弁護人は証人に言葉の暴力を浴びせるのが仕事だからな」

マヨイ「ひどい言われようだね、ナルホドくん」

ナルホド「僕の方がひどい言われようだよね、これ」

ミツルギ「そのあと何があった?」

コナン「うん。‥‥‥」

ごめんなさい
今日は戻れないかも

コナン「いつも通りの道を通ってあの駐車場の前を横切ったの」


『待った!!』


ナルホド「あの通りは人通りも少ないし危なくないかな?」

コナン「うん。いっつもそう言われてるんだけど近道だから‥‥」

ナルホド「あ、いや‥‥そんなに責めているわけじゃ」

サイバンチョ「ナルホドくん!子どもをいじめてはいけませんぞ!」

ミツルギ「弁護人は証人に言葉の暴力を浴びせるのが仕事だからな」

マヨイ「ひどい言われようだね、ナルホドくん」

ナルホド「いじめられてるのは僕の方じゃないかな?」

ミツルギ「そのあと何があった?」

コナン「うん。‥‥‥」

それはない

コナン「そしたらフード被った人が慌てて飛び出して来たからちょっと気になって」


『待った!!』


ナルホド「そのフードの人は男の人だった?女の人だった?」

コナン「うーん‥‥顔は見えなかったけど多分男の人だったと思う」

ナルホド「そうか」

ミツルギ「十中八九それが犯人だろうな」

コナン「すごい大慌てだったよ」

サイバンチョ「観たいテレビでもあったのでしょうか?」

ナルホド「‥‥‥‥」

マヨイ「しょっぱいみそラーメンが食べたかったんじゃないかな?」

ナルホド「‥‥‥それで気になってどうしたの?」

コナン「気になって、それでね‥‥‥」

コナン「それで中に入ってみたら車の運転席から飛び出した女の人が倒れてたの」


『待った!!』


ナルホド「気になったからって安易に入っちゃダメだよ」

コナン「ごめんなさい。でも‥‥」

ミツルギ「そのギザギザで証人を脅すのは止めないか、成歩堂」

ナルホド「ぐっ‥‥」

コナン「でも僕も危ないことしてたんだね。次からは気を付けるよ」

サイバンチョ「そうです。子どもは反省して次に活かしていくのが大切ですぞ」

ナルホド「‥‥‥」


ナルホド(裁判長も安易に物事を捉えずに次に活かしてほしいところだ)

ナルホド「コナンくん、女の人の周りには何か落ちていたかい?」

コナン「うん。さっきのスタンガンが落ちてたよ。あと携帯電話も」

ミツルギ「うむ。被害者の傍らに落ちていた」

ナルホド「提示をお願いします!」

ミツルギ「‥‥‥これだ」


【被害者の携帯電話】


ミツルギ「履歴を確認すると事件の直前に電話をかけていたようだ」

ナルホド「‥‥‥だ、誰に?」

ミツルギ「‥‥天流斎マシス氏にだ」

【被害者の携帯電話】
事件の直前に矢張に電話していた


ナルホド「ふむ‥‥」

サイバンチョ「ところですたんがんというのはどれくらいすごい機械なのですかな?」

ミツルギ「裁判長に当てると一瞬でヒゲがなくなってしまうくらいだ」

サイバンチョ「っ!?それはいけません!いけませんぞ!!」

ナルホド「‥‥さすがにそこまではいきませんよ。精々一時間程気絶するくらいです」

サイバンチョ「ヒゲはなくなりませんか?」

ミツルギ「‥‥‥うむ」

サイバンチョ「しかし、危ないものですね、すたんがん」

マヨイ「私もびっくりしちゃったよ」

ミツルギ「それで発見した後は?」

コナン「女の人が倒れてるのを見つけたあとは‥‥‥」

コナン「びっくりして急いで警察に連絡したよ」


『待った!!』


ナルホド「どうやって連絡しましたか?」

コナン「携帯電話だよ。すぐに電話して待ってたの」

ミツルギ「なんでも警察が到着するまでに証人は人が入って来ないように取り計らってくれていたらしい」

コナン「うん!現場を荒らされちゃいけないと思って!」

ミツルギ「その気遣い、誠に有り難い。例を言わせてもらおう」

ナルホド「‥‥‥‥」


ナルホド(‥‥しっかりしてるなー)

ナルホド「‥‥‥‥」

マヨイ「普通に発見時のことしか分かんなかったねー」

ナルホド「‥‥‥まぁここで嘘をつかれてもどうしようもないんだけどね」

マヨイ「新しく分かったことと言えば被害者が事件前にヤッパリさんに電話してたことくらいかー」

ナルホド「それが分かっただけでも進展だよ。初めはなんにも分からなかったんだから」

マヨイ「そだねー」

ミツルギ「さて‥‥弁護人も証人にいじめに満足したらしい」

サイバンチョ「まったく‥‥こんな子をいじめて感心しませんぞ」

ナルホド「はは‥‥‥」

マヨイ「心なしかいつもよりギザギザに張りがないよ、ナルホドくん」

コナン「ねぇねぇ、検事さん!」

ミツルギ「‥‥なんだ?」

コナン「僕、このあとも裁判の傍聴してていいかな」

サイバンチョ「もちろんですよ。是非見学していってください」

コナン「わーい。やったー」

ナルホド「‥‥‥」

マヨイ「好奇心旺盛だねー」


ナルホド(‥‥‥‥そういえば偽名なんだっけ?)

ナルホド(‥‥‥‥‥これは事件とは関係ないか?)

ミツルギ「では、次に実際に捜査した糸鋸刑事に証言してもらおう」

サイバンチョ「分かりました」


ナルホド(次はイトノコ刑事か‥‥)


マヨイ「御剣検事にバレなかったかな?昨日のこと」

ナルホド「いざとなればそれを武器にすればいいんだよ」

マヨイ「ハッタリに加えて脅しも使うなんて、とうとうナルホドくんは何者かわかんなくなっちゃったね」

ナルホド「‥‥‥間違いなく弁護士じゃないね」

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