勇者「覚悟しろ!!魔王!!」魔王「いやいや、無理っすわ。降参っすわ」 (18)

勇者「え?え?」

魔王「だから、もう君達の勝ち。僕の負け。はい、これで終わり」

勇者「いや……ええと……魔王…だよね?」

魔王「そうそう。魔王だよ~」

勇者「えええ……」

勇者「諦めるの早すぎだろ……」

魔王「だって、十分レベル上げて、装備整えて、仲間たくさんいて、そんな奴に勝てるわけないじゃん」

勇者「いやいや、でも魔王も強いんだろ?」

魔王「でもどうせ君達の方が強いんでしょ?」

勇者「もっとやる気だせよ。魔王なんだろ?」

魔王「魔王は代々世襲なの。なんで僕の代で攻めてくるわけ?先代は悠悠自適な生活してたのに……理不尽過ぎる……」ズーン

勇者(落ち込んでるし……)

大政奉還ですねわかります

勇者「いやいや、魔王はもっとこう誇らしくて逞しいもんじゃねえの?」

魔王「もういいよ……ほら、もう行きなよ」

勇者「………」

魔王「………」

勇者「……ええと、魔王はどうするの?」

魔王「隠居して引きこもる」

勇者「………」

勇者「そんなこと言うな。一人は寂しいだろ。一緒に暮らさないか?」

魔王「え……それって…」

――数年後

勇者「おーよしよし。魔王!良い後代勇者になりそうだな!」

魔王「違うわよ!最高の後代魔王よ!」

子ども「オギャーオギャー」

            fin

うまく締まったかな?

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