モバP「伝え忘れがあったな…」 (29)



ー事務所ー



モバP「よし!今日の仕事終わり!!」

モバP「久々に9時に帰れるな…今日はゆっくり眠れそうだ」


モバP「…ん?」ペラッ

モバP「うわ……嫌なもの見つけちまった…」

モバP「アイドル達の契約更新の書類か……期日の三日後までに出さなきゃまずいよなこれ…」


モバP「しょうがない…俺のミスだし、諦めて皆に電話するか」ピポパポピ



プルルル…プルルル…




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『島村卯月の場合』


プルルル…プルルル…


卯月「あれ?事務所から電話なんて珍しいなぁ…どうしたんだろ?」ガチャ


卯月「もしもし卯月です」



卯月「あ、プロデューサーさん?どうしたんですか?」

卯月「あー、はいわかりました!ハンコ持っていけばいいですか?」


卯月「今ですか?部屋でゴロゴロしながら漫画を読んでました!」

卯月「普通過ぎて面白くないって…ひどいですよプロデューサーさん!」

卯月「むー!いっつもプロデューサーさんは私のことを普通だ普通だって……私だって個性的なところもありますよ!」

卯月「読んでた漫画ですか?少女漫画ですけど…ってなんですかその笑い!?もー!!」


卯月「あ、ちょっとプロデューサーさん!まだお話は終わってないですよ!」

卯月「明日事務所で聞くからって…わかりました、明日はいっぱいお話に付き合ってもらいますから!約束ですよ?」


卯月「はい、お疲れさまですプロデューサーさん!あんまり無理しないでくださいね?おやすみなさい!」ガチャ






『本田未央の場合』


プルルル…プルルル…


未央「ん、電話…事務所からだ、なんだろ?」


ガチャ


未央「もっしもーし!今をときめくアイドル未央ちゃんでーす!未央ちゃんはアイドルなので忙しくただいま電話に出ることが…ってプロデューサー!?」


未央「珍しいねプロデューサーが電話かけてくるなんて、どうしたの?」

未央「ふんふん、わかった!ハンコ持っていけばいいんだよね?りょーかいー!」


未央「んー?今?今はコンビニだよ!」

未央「ご飯食べた後に冷たいもの食べたくなったからアイス買いにきたんだ!」


未央「太るぞって…プロデューサー、女の子にあんまりそういう事言っちゃダメだかんね?」

未央「人によっては気にする娘だって…え?未央だから大丈夫だろうって…なにそれ複雑だよ!」


未央「えー、ファンにバレたりしてないかって?どうだろうねぇ…未央ちゃんのあふれでるアイドルオーラは隠しきれない…ってなにそのかわいた笑い!あーもう傷ついたー!」

未央「たったいま未央ちゃんのガラスのハートは音をたてて崩れたよ…ウルウル…オヨヨヨ…」

未央「…まったく本気にしてないでしょ? 」



未央「ほんとプロデューサーはそういうところが…え!?あ、はい!ありがとうございます!」

未央「サインはいま色紙とか書くものないので…握手だったら大丈夫です!」


未央「あ、ごめんねプロデューサー!ちょっとファンの人に話しかけてもらったからきるよ!バイバイ!また明日ね!」ガチャ




『渋谷凛の場合』


凛「お母さん、この花はここでいいの?」

凛「うん、わかった置いとくね」


プルルル…プルルル…


凛「あ、電話……卯月かな?」

ガチャ



凛「もしもし?」

凛「あれ、プロデューサー?ていうことは事務所からの電話だったんだ」

凛「うん、ちゃんと見てなかったから卯月かと思ってたよ 」


凛「大丈夫だよ、そんな変な人から電話なんて来ないし」

凛「うん、それで用件は?」

凛「ん、わかった、ハンコ持っていけばいいんの?」


凛「今?今は実家の手伝い、花の配置変えてるんだ」

凛「ハハハッ、たしかにちょっと力仕事だね」

凛「でも花なんてそんなにおもいわけじゃないしね、大丈夫だよ」


凛「え?今度見繕って欲しい?……へぇ、誰かに花束でも渡す予定があるんだ」

凛「別に…気にしてなんかないよ、プロデューサーが誰に花あげようが関係ないしね」


凛「は…?お母さんの誕生日…?そ、そっか…そっかそっか!」

凛「えー?別に機嫌よくなんてないから、普通だって!」

凛「フフフ、いいよ予算とかある?」


凛「うん、じゃあ明日事務所で詳しい話は聞くよ」

凛「わかった、じゃあねプロデューサー、また明日会おうね」ガチャ








『高垣楓の場合』



プルルル…プルルル…


楓「……zzz」クカー


プルルル…プルルル…


楓「……zzz」スピー


プルルル…プルルル…


楓「……zzz」クースカピー


プルルル……プルルル…


楓「デンワニデテル……ウフフ…zzz」ピースカピー…








モバP「……出ねぇ」



『輿水幸子の場合』


プルルル…プルルル…


幸子「もしもし電話口でもかわいいボクですよ!!」

幸子「どうしたんですかちひろさん電話なんて……え?プロデューサーさん!?」

幸子「ふふーん!ボクのかわいい声が聞きたくて電話してきたんですか?しょうがないですねぇー!」

幸子「いくらでも付き合ってあげますよ!なんたってボクはかわいいうえに優しいので!!」ドヤァ…



幸子「え…?契約更新の書類ですか?あぁハンコを…なるほど、了解しましたよ!」

幸子「も、もう切っちゃうんですか…?もっとお話してあげてもいいんですよ…?」


幸子「ひ、ひまじゃありませんよ!ボクだって学生なので課題なんかもありますし…でもプロデューサーがどうしてもっていうなら電話に付き合ってあげますよ!」

幸子「ふふーん!感謝してくださいね!今をときめくかわいいかわいいボクみたいなアイドルと長電話できるなんて名誉なことですよ!」ドヤァ


幸子「…?どうしたんですか?」

幸子「は…?次の仕事は逆バンジー…?ちょ、ちょっと!ボクみたいなかわいい女の子にそんなことばかりさせて良心は痛まないんですか!?」


幸子「はいはいかわいいかわいいって……そんな適当なあしらい方ではボクは納得しないです!」

幸子「……だ、だからっていきなりそんなこと言うのもずるいですよプロデューサー」///


幸子「まぁでもプロデューサーがボクにデレデレになるのも仕方ないですね!!!なんたってボクは世界でいや宇宙で一番かわい……切られた!!?」ブチッ



『日野茜の場合』


プルルル…プルルル…


茜「zzz!!!zzz!!!zzz!!!」クースカピー!!!クースカピー!!!


茜「うーんむにゃむにゃ!!!!」クースカピー!!!クースカピー!!!


プルルル…プルルル…


茜「…はわっ!!?で、電話だ!!」ガチャ

茜「もしもし!日野茜です!!」

茜「あ、プロデューサーさんでしたか!!お仕事お疲れさまです!!!!」


茜「え!?なんですかプロデューサー!?聞こえないですよ!!」

茜「声のボリュームを下げる?わかりました!!!下げます!!!」


茜「それでどうしたんですか?」

茜「ハンコを…わかりました!!!今から走ってもっていきますね!!!



茜「え?今じゃなくていい?じゃあいつ行けばいいですか!!?」

茜「明日ですか!!わかりました!!!12時越えたら走ってもっていきますね!!!」

茜「そういうことじゃない?…ごめんなさい、難しいことはわからなくて…」ショボン…


茜「そういうところも私の良いところ…?え、えへへ…」ニコッ


茜「あ、なるほどです!!わかりました!!!明日の朝に持っていけばいいんですね!! 」

茜「6時ぐらいに走ってもっていきますね!!!」


茜「はい?もうそれでいい?」

茜「よくわからないですけど解決したなら何よりだと思います!!!」

茜「はい!わざわざありがとうございました!!!おやすみなさいですプロデューサーさん!また明日から頑張って……ボンバァァァァァァァァァァァ!!!!」

ガチャ









このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月07日 (土) 01:06:23   ID: v26tXcnu

茜ちゃんかわいい

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