モバP「佐久間まゆの献心」 (59)

アイドルマスターシンデレラガールズ 佐久間まゆのSSです。
このSSは各アイドルにそれぞれ専属のPがついている設定ですので、こういった設定がお嫌いな方はご了承の上よろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401560625

今回は書き溜めなくて前回以上に時間とクオリティが酷いことになると思います
ごめんなさい

まゆ「ねえ…Pさん?」

まゆ「まゆがずっと…ずうっと求めていたもの、なんだかわかりますか?」

まゆ「…貴方はプロデューサーで、私はアイドルだから」

まゆ「ねぇ、Pさん?」

まゆ「わたし…」

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モバP(以下P)「おーい、まゆー?ままゆー?」

ちひろ「まゆちゃんなら今レッスン中ですよー」

P「あ、ちひろさんお疲れ様です」

ちひろ「お疲れ様です、どうしましたか?まゆちゃんに用でも?」

P「いえ、こないだ決まった撮影あるじゃないですか?あれの打ち合わせしようと思ったんですけど…」

ちひろ「それだったらレッスン室に行ったほうが早いですよ、そろそろレッスンも終わるはずですから」

P「そうですか、それじゃあそっち行ってみますね」

ちひろ「…あっ、Pさん!」

P「はい?」クルッ

ちひろ「これ、次の撮影の衣装に関するファイルですから持って行って下さいね」

P「あ、もう先方から資料来てたんですか」

ちひろ「さっき届いたばかりの獲れたてピチピチですよ!」

P「…はい?」

ちひろ「…聞かなかったことにしてください」

P「…はい」

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まゆ「ふぅ…はぁ…」

ベテトレ「よし、よく最後までもったな!」

まゆ「うふふ…ま、まだまだいけますよぉ…」

ベテトレ「おぉ!いけるか佐久間!じゃあもうワンセットやろうか!」

まゆ「は、はぁい…」

P「お疲れ様デース」ガチャ

まゆ「ぴ、Pさん!?」

ベテトレ「おおプロデューサーさん、お疲れ様」

P「お疲れさままゆー、ベテトレさんも」

ベテトレ「そうそう、今週から佐久間も私の担当だからな」

P「ベテさんが担当ってことは、まゆもかなりいいランクまで来てるってことですかね」

まゆ「…!…!」アタフタ

ベテトレ「そうだな、これもやはり佐久間自身のポテンシャルとそれ以上に君のプロデュースによるところが大きいだろう」

P「またまたそんな、トレさんたちのお陰でもあるんですから…?どうしたまゆ、顔が赤いぞ?」

まゆ「ひゃい!?い、いいえ何でもないですよぉPさん!」アセアセ

ベテトレ「たった今レッスンを一通り終えた所だからな、そのせいだろう」

P「そうですか、それで…」

まゆ「そ、そうですよぉ」

P「一段落してたならちょうどいいや、まゆ連れてってもいいですかね?」

ベテトレ「む、それは構わないが…」チラッ

まゆ(あああPさんが…やだ、汗もかいてて髪も乱れてる…こんな所Pさんに見られるなんて)

ベテトレ「…ふふ、すまんがもう少しだけいいかな」

P「そりゃ構いませんけど」

ベテトレ「すまんね、女性には色々あるんだよ」

P「…ああ、じゃあオフィスに戻ってますから。
まゆも終わったら来てくれ」

まゆ「…はぁい///」

P「じゃあ、後でな」バタン

ベテトレ「…余計な気遣いだったかな?」

まゆ「いいえ…ありがとうございますベテトレさん」

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P「好ーき好きどーうしのベークトルーがー」コンコン

P「はーいどうぞー」

まゆ「失礼しまぁす…」ガチャ

P「ああまゆ、お疲れ様」

まゆ「あの、Pさん…」オズオズ

P「ああ、さっきのことか?いいよいいよ、俺もちょっと無神経だった」

まゆ「そ、そんな!Pさんは悪くないですよぉ!」

まゆ「ただ…まゆのだらしないところを見られたくないっていうだけの、ただのワガママですから…」

P「そうか?俺は別にまゆのどんな姿を見たって幻滅したりなんかしないぞ?」

まゆ「ううん…そういうのとは違うんですけど…」

P「???」

まゆ「も、もういいじゃないですかぁ?それよりまゆになにか用事があったんですよね?」

P「あ、あぁ…そうだ!仕事だぞまゆ!新しい仕事だ!」

まゆ「わぁ…お仕事ですか」

P「ああ!しかも結構大きい仕事だ!なんたって雑誌の表紙をまゆが飾るんだからな!」

まゆ「すごいです…さすがまゆのPさんですね」

P「いや、これもまゆの魅力あってこそだ!」

まゆ「いーえっ、Pさんのおかげです…うふふ♪」

P「まゆ…」

まゆ「Pさぁん…」

P「まゆ…!」

まゆ「Pさぁん…!」

P「さ、仕事の話だ」

まゆ「うぅん…Pさんはいじわるです」

P「今は仕事中だから…まぁ、後でな」

まゆ「…はぁい♪」

P「それでな、日程と衣装の確認なんだが…」

まゆ「今回のお仕事は衣装も指定なんですか?」

P「そうだ、俺もさっき渡されたばかりでしっかりと目を通してないけど…これだ」

まゆ「…ふぅん、こういう感じなんですねえ」

P「ああ、コンセプトはズバリ…」

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ちひろ「希望の祝福 ハッピーウェディングガチャ開催中です!」

ちひろ「今回登場の限定アイドルは晴れてボイス付きの[ハッピーホームラン]姫川友紀ちゃん!」

ちひろ「幸せ溢れる、[優美なる花嫁]三船美優さん!」

ちひろ「誓いの鐘をあなたと、[永遠のキズナ]佐久間まゆちゃん!」

ちひろ「そして[ハッピーウェディング]脇山珠美ちゃん、クラリスさん、沢田麻理菜さん、瀬名詩織さん!」

ちひろ「全員魅力的ですね、これはぜひお迎えしなきゃ!」

ちひろ「さあ、あなたは誰と永遠を誓いますか?」

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カメラマン「はいオッケーでーす!」

P「お疲れさままゆー」

まゆ「あっ、お疲れ様でした♪」

P「今日もすごく頑張ってたな、よかったぞまゆ」

まゆ「だって、Pさんが見ててくれたから…」

P「そうか?」

まゆ「そうですよぉ♪」

P「うまく言えないけど、まゆは衣装と自分を魅せるのが上手だよな。
やっぱり読者モデルとかやってるとそういうのは自然と身につくのか?」

まゆ「やっぱりそれもあるのかもしれないですけど…他にちゃんとした理由はありますよぉ」

P「理由?コツとかじゃなくてか?」

まゆ「はい…うふふ♪」

P「聞かせてもらってもいいか?」

まゆ「うふ、簡単なことですよぉ?まゆはただ、アイドルの衣装が好きなだけですから♪」

P「衣装が好き…?それが、どう繋がるんだ?」

まゆ「もう、Pさんはわからないんですかぁ…?」

ここで一旦止まります 続きはまた後ほど

P「…すまん、皆目見当もつかん」

まゆ「それはですねぇ?衣装を着ていると、Pさんのアイドルだって実感できるんです」

P「…俺のアイドルだって実感することが、そんなに大事なのか?」

まゆ「はぁい、とっても♪」

P「だから、衣装が好きだって?」

まゆ「はい♪」

P「それはいいのか…?いや、まゆがそう言うならいいのか…」

まゆ「いいんですよぉ?…それとも、Pさんはこんなまゆ、嫌いですかぁ?」

P「なに言ってるんだ、そんなわけないだろ!」

まゆ「うふ、じゃあ問題ないですね♪」

P「なんか上手く丸め込まれた気がするなあ」

まゆ「うふふ、いつもはまゆがPさんにこうされてばかりですからお返しです♪」

P「…そうか」ニヤリ

まゆ「え?」

P「じゃあ、衣装を着てない時のまゆはどうなんだ?アイドルじゃないのか?」

まゆ「…もちろん、アイドルですよぉ」

P「誰の?」

まゆ「うふ、わかってるくせに…」

P「それでも、まゆの口から聞きたいんだよ」

まゆ「もう…意地悪ですね、Pさんは」

P「そうでもないよ」

まゆ「でも、そういうところも好き…ですよ」

P「俺もだ」

まゆ「衣装を着てる時はPさんにプロデュースされてるアイドルですけど、そうじゃない時は…」

P「そうじゃない時は?」

まゆ「まゆは、Pさんだけのアイドルです…うふふ♪」

P「…ありがとう」

まゆ「もう、言わせておいて照れるのはダメですよ?」

P「か、帰るぞ」

まゆ「はぁい」

P「あ、そうだまゆ」

まゆ「なんですかぁ?」

P「明日の仕事な、送っていくのが難しいかもしれないから」

まゆ「そうなんですかぁ…わかりました、三船さんか姫川さんと一緒に向かえばいいんですねぇ?」

P「あぁ、悪いな」

まゆ「別のお仕事ですかぁ?」

P「ああ、今度入った新人の付き添いだって」

まゆ「また新しい子ですか…ちひろさんも大変そうですねぇ」

P「そうだな…まあ最近はP志望だった奴が正式に事務入りしたから多少は楽になったんじゃないか?」

まゆ「ちひろさんはちょっとお仕事しすぎですよねぇ…」

P「大体、社長がむやみにスカウトしてくるのが原因だけどな」

まゆ「…でも、そのお陰でPさんと」ボソッ

P「ん?」

まゆ「なんでもありませんよぉ?さ、帰りましょPさん♪」

P「おう」

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P「お疲れ様でーす」

アシスタント「あ、佐久間Pさんおつかれさまです」

P「どうです?撮影のほうは」

アシスタント「順調ですね、もう佐久間さんの方は撮影終わってますよ」

P「早いですね、やっぱりそちらに任せて正解でした」

アシスタント「撮影のデータだけならありますけど見ます?」

P「あ、見ます見ます」

アシスタント「えーっと…」カチャカチャ

アシスタント「あ、これですこれですどうぞ」

P「どうも」

アシスタント「いやーやっぱ佐久間さんいいですね、16とは思えませんよ」

P「自慢のアイドルですからね」

アシスタント「実は自分、読モの頃からファンだったんですよ」

P「それは…ありがとうございます」

アシスタント「後でサインいただけませんか?」

P「ああ、多分大丈夫ですよ」

アシスタント「やった!ありがとうございます!」

P「じゃあちょっと、まゆ探してきますね」

アシスタント「あ、でしたら向こうに休憩用のスペース取ってあるんでそちらに」

P「ありがとうございます」スタスタ

友紀「…あ、まゆちゃんのPさん!お疲れー」

P「ああ、姫川さん」

友紀「まゆちゃんならいないよー?どっか行っちゃった」

P「そうなの?トイレかな…」

友紀「んー、衣装のままだったし違うんじゃないかな?」

P「そうか、どこ行ったんだろ」

友紀「それよりさー聞いてよー!」

P「ど、どうした?」

友紀「どーもこーもないよ、ウチのPさんがさー」

P「そういやいないな、姫川さんのプロデューサー」

友紀「そーだよ!昨日二人で飲みながらナイター見てたんだけどさ、二日酔いでダウンしてるんだよ!」

P「それは…」

友紀「プロ意識が足りてないよね!まったく…」ブツブツ

P(仕事前日に酒を飲む時点でちょっとアレなのは黙っといたほうがいいな…)

P「ははは…ちょ、ちょっとまゆ探してくるから」

友紀「自分がヒイキしてるチームが勝ったからって…全く」ブツブツ

P「ダメだこりゃ、他を当たろう」

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美優「あら…?」

P「あ、三船さんお疲れ様です」

美優「お疲れ様です…まゆちゃんをお探しですか?」

P「そうです、どっかで見ませんでした?」

美優「でしたらさっき衣装のままあちらに…」

P「衣装も着替えずにどこに行ったんだアイツは…」

美優「ふふ、よく似合ってましたよ?」

P「データ見ましたよ、やっぱりああいうの似合いますねアイツは」

美優「ああいった雰囲気は私にないものですから…羨ましいですね」

P「美優さんには美優さんの魅力がありますよ」

美優「まあ、お上手ですね」クスクス

P「…あれ、そういえば三船さんの担当Pさんは」

美優「あの人なら、今カメラマンさんとお話してるみたいですよ」

P「ああ、あの人もそっち系の人でしたっけ」

美優「趣味だとはおっしゃってますけどね」

P「いいじゃないですか、俺なんかもう先方に丸投げですからね」

美優「ふふ…」

三船P「いや、お待たせしました美優さん…あれ?」

P「どうも、三船Pさん」

三船P「佐久間Pさん、ご無沙汰してます」

P「いえいえ、こちらこそまゆのこと任せちゃってすみません」

三船P「ああ、そういえば」

P「見かけました?」

三船P「ええ、さっき撮影終わったチャペルの方で見ましたよ」

P「助かります」

美優「それじゃあ、私たちはここで」

P「あ、はいお疲れ様です」

三船P「お疲れ様です」

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P「まゆー?おーい、まゆー?どこだー?」カツカツ

まゆ「…う……ない………なう…」

P「ん?あれは…おーい!」

まゆ「叶う…叶わない…」プチ…プチ…

P「探したぞま…ゆ…?」

まゆ「叶う…叶わない…叶う…叶わない…」プチプチプチプチ

P「な、なにをやってるんだまゆ?」

まゆ「…あらぁ?Pさんじゃないですかあ」

P「お、おう…探したぞ」

まゆ「うふ、ごめんなさい」

P「…その、足元のバラはなんなんだ?」

まゆ「これですかぁ? …ちょっとした占いですよぉ、うふ」ニコ

P「う、占い?」

まゆ「まゆのお願いが叶うかどうかの、ね?」

P「そ、そうか…」

まゆ「うふふ、でもこれじゃ後片付けが大変ですねぇ」

P「…いや、待てよ?」

まゆ「?」

P「このチャペル…まゆの周りのバラの花びら…これだ!」ティン

まゆ「Pさん?よくお話が…」

P「ちょっと待ってろまゆ!すぐ戻ってくるからなぁぁぁ!」バタバタ

まゆ「…」ポツーン

まゆ「……」ポツーン

まゆ「……叶う…叶わない…」プチプチ

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P「いやーよかったなまゆ!いい写真が撮れたって先方も大喜びだったぞ!」ニコニコ

まゆ「むー」

P「どうしたそんなにむくれて、可愛い顔がもっと可愛くなってるじゃないか」ツン

まゆ「あう」プスー

P「いやーやっぱりまゆは可愛いなあ!」ニコニコ

まゆ「むぅ…Pさぁん?」

P「どうした?」

まゆ「その…Pさんに可愛いって言ってもらえるのはまゆとっても嬉しいんですけど」

P「その衣装か?よく似合ってると思うぞ!すごく綺麗だ」

まゆ「そ、そうですかぁ?うふふ…」

P「その衣装もうちで引き取ることになったからな、いっそのことそれ着たまま帰るか?」

まゆ「さ、さすがにそれは…」

P「冗談だよ冗談、少し休んだら着替えて帰ろうか」

まゆ「はぁい」

P「…」ノンビリ

まゆ「…」ノンビリ

P「……」ボヤー

まゆ「……」

P「………」

まゆ「………」ソワ…

P「…………」

まゆ「…………」ソワソワ

P「…どうした?」

まゆ「ふえっ!?いえ、なんでも…」アセアセ

P「そうかー」

まゆ「……」チラ

P「……」

まゆ「……」チラ

P「…なぁ、まゆ」

まゆ「は、はい?」

P「……結婚、しないか」

まゆ「…えっ?」

P「…いや、なんでもない、忘れてく…」

まゆ「します!」ガタッ

P「ま、まゆ?」

まゆ「します!私!Pさんと!結婚!」

P「い、いつになく前のめりだな…」

まゆ「Pさんが言い出したんですよぉ?」

P「まあ、そうだな…」

まゆ「式はいつにしますか?ああでもその前にPさんのご両親に挨拶を?それとも子供の名前を…」

P「落ち着け、まゆ、落ち着け」

まゆ「落ち着いてなんかいられませんよぉ!」

P「お、おおう…」タジタジ

落としどころが・・・見つかりません・・・必ず完結はさせますのでどうか、どうかいま少しの猶予を・・・

まゆ「…夢みたいです」

P「夢?」

まゆ「そうです、私の夢」

P「……」

まゆ「Pさんなら、わかってくれるって信じてました」

P「『ました』…?」

まゆ「最近、色々考えちゃうんです。
まゆはアイドルで、貴方はプロデューサー」

P「それは…」

まゆ「ねぇ、Pさん」

P「……」

まゆ「私の夢は、許されないことなんですか?」

P「まゆの、夢か…」

まゆ「まゆ、最初はPさんさえいてくれればよかったんです。
Pさんさえ、私のそばにいてくれれば」

P「それじゃあ、いけないのか?」

まゆ「…Pさんがいけないんですよ?」

P「俺が?」

まゆ「アイドルの楽しさを…『トップアイドル』って新しい夢をまゆにくれたのは、他のだれでもない。
Pさん、貴方なんですよ?」

P「まゆ…」

まゆ「Pさんとずっと、ずうっと一緒にいるためには、アイドルを諦めるしかないんだって。
最初は確かに、それでもいいって思ってました」

P「…今は、違うんだな」

まゆ「……」コクン

P「そうか…」

まゆ「Pさんが結婚しようって言ってくれた時、すごく嬉しかったです。
…でも、その時にまゆは『これでいいの?』って少しだけ思っちゃったんです」

まゆ「ねぇ、Pさん」

まゆ「まゆは…どうすればいいんですか?」

P「まゆ…」

まゆ「Pさんも、Pさんがくれたトップアイドルの夢も、まゆにはどっちも捨てられません」

まゆ「捨てられなく…なっちゃいました」

P「…捨てる必要なんて、ないんじゃないか?」

まゆ「え?」

P「簡単な話だよ。
まゆがトップアイドルになればいい」

まゆ「でも、それじゃ…」

P「おかしなことを言うなあ、まゆ」

まゆ「おかしくなんて…!」

P「…俺はまゆのプロデューサーでもあるんだぞ?当然、まゆがトップアイドルになるまで一緒にいるに決まってるだろ」

まゆ「でも…」

P「まゆは何か勘違いしてるみたいだけど…結婚してもしなくても、俺はまゆのそばにいる。
それだけは、絶対に変わらないよ」

まゆ「あ…」

P「不安なら、ここで誓ってもいい」

まゆ「誓い…?」

P「ままごとみたいなものだけどな。
指輪だってないし、俺はこんなくたびれたスーツ姿だ。
それでも、俺とまゆとの確かなキズナにはなる」

まゆ「それって…」

P「…どうかな?」

まゆ「シルシ…ですね」

P「そうだな。
俺とまゆとの、確かなシルシだ」

まゆ「…誓います」

P「…それじゃ」

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P「健やかなる時も」

まゆ「病めるときも」

P「喜びの時も」

まゆ「悲しみのときも」

P「富める時も」

まゆ「貧しいときも」

P「まゆを愛し」

まゆ「Pさんを敬い」

P「まゆを慰め」

まゆ「Pさんを助け」

P「その命ある限り」

まゆ「真心を尽くす事を」

まゆ・P「誓います」

まゆ「…これで」

P「ああ」

まゆ「まゆとPさんの確かなシルシ…まゆ、ずっと欲しかったんです」

P「なんだ、『お嫁さん』ってわけじゃなかったのか?」

まゆ「そ、それもそうですけど…」

P「ん?」

まゆ「…いえ、いいです。
Pさんには、ナイショ」

P「なんだよ、それ」

まゆ「本当にPさんは、鋭いようで鈍い人ですね…」ジトーッ

P「そ、そうか…すまん」

まゆ「いいですよ、そういうPさんも大好きですから♪」

P「…そうか」

まゆ「ねえ、Pさん?」

P「どうした?」













まゆ「これからも、ずっとまゆのPさんでいてくださいね?うふふ♪」












これにて完結です! 今回はやたら時間をかけた挙句グダグダな感じになってしまいました。

今回も駆け足感たっぷりの終わりになってしまって申し訳ありません。

お目汚し失礼しましたー

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