P「響の誕生日なぁ……」 (18)

P「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……ん!」

小鳥「どうしたんですか、プロデューサーさん」

P「あー、すいませんうるさくて。いや今日響の誕生日じゃないですか」

小鳥「そうですね。みんなからお祝いして貰って、響ちゃんも喜んでましたよ」

P「ええ。ファンからもたくさんプレゼントや手紙が届いてました」

小鳥「段ボール箱いっぱいになってましたね。ふふっ、響ちゃん小さいから持つの大変そうでした」

P「可愛かったですねぇ」

小鳥「可愛かったですねぇ」

P「……違うんですよ。そうじゃなくてですね」

小鳥「はい」

P「音無さんやアイドルのみんな、そしてファンからもたくさんのおめでとうを響は貰ったわけです」

小鳥「プロデューサーさんだってプレゼントあげてたじゃないですか。料理用のミトンでしたっけ?」

P「ええまぁ。でもこう、もっと"なんかあるんじゃないかなー"とも思うんですよ」

小鳥「響ちゃんに特別なプレゼントをあげたいと?」

P「はい」


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P「……いえ、あのですね」

小鳥「なんでしょう?」

P「ちが、そうじゃないんですよ」

小鳥「何がですか?」

P「えーと、いえ、違いませんけど……」

小鳥「ふふっ」

P「かないませんね。いいやまぁ、とりあえずそんなこんなで悩んでるんですよ」

小鳥「もういい時間ですものね。響ちゃんも帰ってますし」

P「何か追加で贈るっていうのも違う気がしますし、第一もう店が間に合わない」

小鳥「もういっそ響ちゃんに聞いてみればいいんじゃないですか?」

P「なんて聞くんです?」

小鳥「"大切な響の為に、俺から何かしてやりたいんだ(キリッ)"とか言えばいいんじゃないですか?」

P「え、それ俺の真似ですか? 俺そんなキャラじゃないですよ?」

小鳥「だからいいんじゃないですか。ねぇ、聞いてみたいわよね、響ちゃん」

響「うん」

P「……。ふゎぁっ!? 響、いつから居た!!?」

響「ぴよ子が"響ちゃんも帰ってますし"って言ったあたりだな」

P「あれそう言う意味か!!」

小鳥「何も嘘は言ってませんよ? プロデューサーさんが取り違えただけです」

響「えーと、ただいま」

小鳥「お帰りなさい、響ちゃん」

P「ああ、お帰り、響」

響「……」

小鳥「……」

P「……」

小鳥「あ、そっか。プロデューサーさんから響ちゃんへの特別なプレゼントだから、あたしが居ちゃだめよね」

P「え!? さっきのあれを言うんですか!?」

響「言ってくれないのか?」

P「ぐふっ」

小鳥「まぁまぁ。あたしはちょっと今夜のパーティーの買い出しに行ってきます」

P「え、いや俺が行く予定じゃ」

小鳥「今日の主役は響ちゃんですから響ちゃんのおもてなしが第一です。違いますか?」

P「そりゃ、そうですけど」

小鳥「響ちゃん、パーティーの準備の間プロデューサーさんと応接室の方に居て貰っていい?」

響「わかった。楽しみにしてるからなっ!」

小鳥「ええ。じゃ、行ってきます」

響「行ってらっしゃい!」

P「気を付けて」

バタン

響「……」

P「あー」

響「……」

P「コホン。……。"大切な響の為に、俺から何かしてやりたいんだ"」

響「///」

P「ああああ!! うわあああ!! 真顔で照れるの止めてくれ!!!!」///

響「ぷ、プロデューサーだって顔真っ赤じゃないか!」///

P「恥ずかしいんだよ仕方ないだろ! なんだこれ! うーわ、なんだこれ!! あっつい!」

響「言われる方も恥ずかしいんだぞ!」///

P「そりゃあ言う方だけ恥ずかしかったら不公平だろ!」

響「なにそれ!?」

P「はーあっつい。まぁいいや、それで何か欲しいものとかして欲しいこととかあるか?」

響「うーん、実は特にないんだー」

P「そうなのか? なんだっていいぞ?」

響「でもプロデューサーにはいつもお世話になってるし、ファンレターだってこんなにいっぱい貰えるようになったし」

P「それは響が頑張ってるからだろ」

響「でもプロデューサーのおかげなのは間違いないからさ。これからもよろしくお願いします」

P「ああ、こちらこそ」

響「……あ」

P「なんだ? 何か思いついたか?」

響「うん。プロデューサーのおかげでこんなにたくさんファンレター貰えるようになったでしょ?」

P「だからそれは響が……って言うと話が進まないな。まぁ今はそういうことにしておこう」

響「うん。だからプロデューサーにファンレター読んで貰いたいなって」

P「……それはあれか、音読しろってことか」

響「だめ?」

P「ッ! わかった。お易いご用だ!」(そんな上目遣いで小首傾げられたら断れるわけ無いだろ……!)

響「やった! じゃぁまずこれね!」

P『"いつも元気いっぱいの響ちゃんが大好きです! 私も踊りの練習してます!" えーと小学生の女の子だ』

響『おー! いつか一緒に踊れるといいなぁ』

P『"ちっちゃくても所狭しとステージを駆け回る姿に感動しました。これからも頑張ってください" 大学生かな』

響『自分ちっちゃくないぞ! ……んー、でもありがとう』

P『"けっこんしてください"』

響『ふぇ!?』

P『いや、ファンレターに書いてあるんだって!! えーと5歳の男の子だ』

響『な、なんだびっくりしたぞ』

美希「なんなの!? 響ずるいの!」

千早「準備できたから呼びに来たはいいけれど、あれは何をしているのかしら?」

春香「響ちゃんへのファンレターをプロデューサーさんが読んであげてるんだって」

美希「なんかすっごくうらやましいの!」

千早「まあまあ、今日の主役は我那覇さんだから」

美希「でもずるいの」

春香「そうだよ美希。でも準備出来たし、呼びに行かなくちゃ、ネ……?」

千早「は、春香? なんか黒いわよ……?」

美希「! そっか、次は美希の番なの……!」

P『えーと、"響は俺の嫁"』

響『なぁっ!!!?』///


おわり

やべ、言い忘れてた。
響、誕生日おめでとう。

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