モバP「さて、他のプロダクションのアイドルをスカウトするか」 (402)


※NTLチック、胸糞要素を含む場合があります
苦手な方は見ないほうがいいです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399722114


P「最近、皆のアイドル活動も軌道に乗り、忙しくなってきたな」

P「会社も順調に成長してるし、そろそろ新しいプロデューサーを何人かいれる予定みたいだ」

P「そうなると、アイドルも増やさないと勿体ないわけだ……」

P「というわけで、社長からまたスカウトを任された。なので、アイドルをスカウトしようと思うんだが……」

P「……いちいち外で探すのは面倒だな。また他のプロダクションから移籍してもらうか」

申し訳ありません。このスレは前に立てた

モバP「他のプロダクションのアイドルをスカウトする」

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1397102622

の設定を受け継いでおります。
見てない方でも大丈夫だと思うので、よろしくお願いします


P「さて……」

P「どのアイドルがいいか」

P「↓2 って娘が気になるな……」

↓2 アイドルを指定してください


P「萩原雪歩……がいいな」

P「765プロ所属。765プロか。13人の所属アイドルがいるが……」

P「そのなかでも、この萩原雪歩という娘は凄くいい感じだな」

P「プロデューサーとの仲は、良いのだろうか?」

萩原雪歩と現プロデューサーの好感度は?
↓2 コンマ以外の値で決定

すみません先に貼っておきます
コンマ以下の判定はこんな感じです

00 大嫌い?
1~10 嫌い?
~30 嫌い~無関心?
~50 無関心~普通?
~70 普通~やや好意的?
~90 恋心あり~好き?
99 大好き?

また指定アイドルですが、前と同じでモバマスでなくても可とします?
コンマ以下が高いにつれ、NTR要素も強くなります


P「ま、いい」

P「765プロか……」

P「どうやって接点をつくるか、考えるかな」

P「久々のスカウトか……」

P「フフ……」


P「ちひろさんちょっといいですか?」

ちひろ「はいっなんでしょう? Pさん」

P「最近うちも忙しくなってきてますよね」

ちひろ「そうですね。Pさんがスカウトしてきたアイドルの皆が、頑張ってくれているお陰ですね♪」

P「はい。皆は本当に頑張ってくれていますよね」

P「……と、仕事が増えるのはいいんですが、その分、仕事を選ぶことも大事になってきますよね」ズイ

ちひろ「そ、そうですね。ある程度は選ぶことも大事ですし。選べる余裕もちょっとでてきましたね……」


P「765プロ」

ちひろ「え……?」

P「765プロと、共演できる仕事が来てましたよね」

ちひろ「は、はい。そういえば、沢山のアイドルを集めて撮影をやる仕事が……」

P「確か参加するアイドルは……」

ちひろ「萩原雪歩ちゃんですね」

P「ですよね。うん。他のプロダクションの子と共演するのは、うちのアイドルにとってもいい刺激になると思うし……」

P「その仕事、受けましょうか」

ちひろ「は、はいっわかりました。えと……この日空いている子は……」カタカタ

P (よし、とりあえず萩原雪歩に会うことができそうだな)

P (一度会って、様子を見てみよう)


ちひろ「Pさん。その日愛梨ちゃんが空いてますよ」

P「そうですか。愛梨に受けてもらいましょうか。それじゃあその日、愛梨と現場にいきますね」

ちひろ「え? でもPさんはスカウト業務があるから、ついていかなくても……」

ちひろ「愛梨ちゃんもセルフプロデュースには慣れてますし……Pさん、疲れちゃいませんか?」

P「そんなスカウトで一日潰しませんよ。たまには愛梨の仕事の様子も見てみたいんです」

ちひろ「そうですか……? わかりました……」

P「お気遣い、ありがとうございます。ちひろさん」

ちひろ「い、いえっそんな……えへへっ……」テレ


P「もし愛梨が帰ってきたら、伝えといてください。俺はのあさんの仕事の件で、ちょっと外でますので」

ちひろ「はいっわかりました」

P「それじゃあ、いってきます」ガチャ

ちひろ「はい。いってらっしゃいませ!」フリフリ

バタン

ちひろ「……なんか……今の夫婦みたいでしたね……」

ちひろ「ふふっ……~♪ 」カタカタ

一旦ここまでで。明日続きを書きます。
参加してくれた方々、ありがとうございました。
またよろしくお願いします


――――

P「よし愛梨、車だすから、撮影スタジオに行こうか」

愛梨「はーい!」スタスタ

愛梨「Pさんと一緒にスタジオに行くの、結構久しぶりですよね♪」

P「そうか? ごめんな」

愛梨「いえ、前に遊びに連れていってもらいましたから、我慢できましたよー」

P「あぁ……あのときは疲れたなぁ……」

愛梨「Pさんが悪いんですよ! 藍子ちゃんのことで皆勘違いしたんですから!」

P「……それは悪かったって。まさか全部の休日、個別に遊びに連れてかれるとは思わなかったよ」


愛梨「まあまあ、それで皆納得してくれたんだから、よかったじゃないですか」

P「そうだな……」

P「……今日は他のプロダクションのアイドルもいるから、緊張しないようにな。あくまで愛梨の良さをだしてくれ」

愛梨「はいー! 確か765プロダクションの子もいますよね?」

P「そうだ。萩原雪歩って子だけど、まだ人気が凄くあるわけじゃない。まだまだ新人だな。愛梨とはいっこ違いで……」

愛梨「……すごく、調べてるんですね?」

P「あぁいや。共演するんだがら、これくらいはやっとかないとな」

愛梨「そうですかー……?」

P「ま、萩原さん以外にもアイドルは何人かいるけど。頼んだぞ愛梨」ナデナデ

愛梨「♪ はーい♪」


――撮影スタジオ――

P「さ、着いたな。愛梨は先に楽屋に行ってくれ」バタン

愛梨「はいー……Pさんは?」

P「あいさつ。後で愛梨とも行くけど、先にちょっとな」

愛梨「あ、はい! わかりましたー」

愛梨「それじゃあ、また後で」タタッ

P「……さて」


コンコンコン

「は、はいっ!」

P「失礼します」ガチャ

P「本日一緒に撮影させて頂く、CGプロダクションの……」

萩原雪歩「あ、あ……は……い……」ビク

P「……萩原さんですよね? プロデューサーさんはどちらに?」

雪歩「はい……プロデューサーはちょ、ちょっとスタッフの方とお話をしに……」

P「そうですか。では萩原さんにだけでも挨拶を。CGプロダクションのPです。本日は、よろしくお願いします」ペコ

雪歩「は、はい。 こちらこそよろしくおねがいしますぅ……萩原雪歩です……」ペコ


雪歩「そ、それじゃあ……おつか」

P「あ、ちょっと聞きたいことが」

雪歩「な、なんですか?」

P「今日の撮影、犬が急遽入るらしいけど……」

雪歩「い、犬ぅ!?」

P「あ、ああ……知らなかったのかい?」

雪歩「き、聞いてないですっ……ど、どうしよう……」


P「まあ、犬くらい……」

雪歩「い、犬は苦手でぇ……」

P「そ、そうなのかい? それは困ったね……」

雪歩「うぅ……」

P「で、でもほらちょっとぐらい我慢すれば大丈夫……」スッ

雪歩「ひっ!」バッ

P「っと……」

雪歩「あっ! ご、ごめんなさいっ!」

雪歩「わ、私……男の人もすごく苦手で……ごめんなさい……」

P「いや、大丈夫だよ。無神経だったね。ごめん」


P「しかし……困ったね。犬の参加の件は聞いてないのかい?」

雪歩「は、はい……」

P「ふむ……そんなに嫌なのかい」

雪歩「じ、自信ないですし……犬と撮影なんて……」

P「……」

雪歩「こ、こんな駄目駄目な私は、穴ほって埋まってますぅ!!」バッ

P「はぁ……」ガシッ

雪歩「!? は、離してくださぃ……」


P「嫌なことからそうやって逃げてたら、成長できないぞ」ググ

雪歩「っ……で、でも私……」

雪歩「こ、怖くて……自信もないですし、共演者の皆さんに迷惑掛けちゃうから……」

P「やってもないのに、そんなこと分からないだろう」ポイッ

雪歩「うぅ……」

P「萩原さん。もし君が困ったら、765Pさんだけじゃなくて、俺や、俺の担当アイドルの十時愛梨だってアシストするさ」ギュ

雪歩「あ、手……で、でも……」

P「逃げるんじゃなくて、乗り越えようよ。皆で」ギュウ

雪歩「っ……」


P「ね?」

雪歩「で、でも……」ウルウル

P「ほら、大丈夫だからさ。君も頑張ろうよ。アイドル活動」ナデ

雪歩「! はぅぅ……」

雪歩「……」

雪歩「本当に……助けてくれますか?」

P「ああ。勿論」

雪歩「他のプロダクションなのに……ですか?」

P「他のプロダクションとかそうじゃないとか、そんなこと考えて撮影しても、みんな面白くないじゃないか」

雪歩「……」

P「せっかく違うプロダクションのアイドルと共演できるなら、楽しまなきゃ」ナデ


雪歩「楽しむ……ですか?」

P「そうさ」ナデナデ

雪歩「んぁ……たのしむ……」

雪歩「ちょ、ちょっとだけ……勇気を出して頑張ってみようかな……」

P「お! いいぞ萩原さん。その調子その調子!」

雪歩「は、はい……」

P「――と、他の楽屋にも行かなくちゃな……ごめん萩原さん。また撮影のときに」

雪歩「あ、はい! あのっありがとうございましたっ!」ペコ

P「あぁまた後でっ」ガチャ

バタン



雪歩「CGプロダクションの、プロデューサー……」

雪歩「……」サス

雪歩「優しい人だな……プロデューサーには、あんなこと言われたことなかったのに……」

雪歩「……っよーし……頑張ろう」キュ


――――

カメラマン「よし、撮影はコレで終わりです。みなさん、お疲れさまでした!」

「お疲れさまでした!!」

765P「……雪歩!! 凄いじゃないか犬は苦手って聞いてたんだが、頑張ったな!」

雪歩「は、はい……愛梨ちゃんとCGプロダクションのプロデューサーの方が、助けてくれましたから……」

765P「CGプロダクションのプロデューサーさんが……?」

雪歩「はいっ……とても、いい方で……」


765P「ゆ、雪歩が男の人を誉めることなんて、あるんだな……」

雪歩「そ、それはちょっと失礼です……そのくらいありますよ……」

765P「す、すまん……」

765P「でも、まあよかったな。さ、帰るか」

雪歩「……はい」

雪歩 (なんだか、他人事みたいです……)


――――

P (今日、ここで萩原雪歩は雑誌の撮影のはずだが……)

雪歩「……」トボトボ

P「……お、萩原さんじゃないか!」

雪歩「っCGプロダクションのプロデューサーさん……!」

P「どうしたんだい? あの撮影はうまくいったじゃないか。犬も、ちょっとは怖く……」

雪歩「……」

P「……っ」スタスタ

P「どうした?」ナデ

雪歩「はぅっ……撮影が、うまくいかなくて……」

ミリマスと違ってデレマスはほぼ独立した世界観だから新鮮だわ 同時にNTR気分も味わえる


P「どうしてだい?」

雪歩「カメラマンさん……男の人が怖くて……撮影ができないんですっ……」

P「そうか……765Pさんは?」ナデ

雪歩「ちょっと前に、カメラマンさんと話に行きました……うぅ……私、また迷惑……」グス

P「迷惑なんかじゃないさ。アイドルはそうやって成長してくんだから。前も行っただろ?逃げてたら駄目だぞ」ナデ

雪歩「んぅ……は、い……」

P「よし、撮影の仕方、俺がちょっと教えてやる」

雪歩「えぇ? プロデューサーさんがですか?」

P「そう。臨時プロデューサーってとこかな。カメラマンさんと765Pさんが帰ってくるまで、俺が萩原さん……雪歩をプロデュースしてやる」

雪歩「雪歩……私をプロデュース……」

P「ほら、撮影の指導するから、あっちに
行こう。大丈夫、きっとうまくいく」ナデ

雪歩「……は、はい!! ご指導、よろしくお願いしますぅ!」

萩原「男の人が大好きです!」


――――

P「――よし、こんな感じだな。それと、カメラマンのことはあまり意識しないほうがいい」

雪歩「は、はい!」

P「雪歩はすごくポテンシャルが高いから。今教えたことができれば成功できる


雪歩「で、できるでしょうか……」

P「できるさ。臨時だけど、今俺が担当したアイドルだからな」ナデナデ

雪歩「あぅ……ぅふ……えへっ……」

「雪歩ちゃん、落ち着いたかな?」スタスタ

「時間をおけば、雪歩も落ち着きますよきっと!そろそろ撮影再開するって言ってきますね」スタスタ

P「と、帰ってきたみたいだな。雪歩、いけるな?」

雪歩「はい! ありがとうございましたっ」

P「よし、じゃあ俺はもう行くからな……と、もしなにかあったら、ここに電話してくれるか? なにか、教えられるかもしれないからな」スッ

雪歩「あ、えと……はいっ……ふふっ……」


ガチャ

765P「雪歩! 落ち着いたか!? 撮影、再開するぞ」

雪歩「はい、やりましょう」

765P「? やる気が出たみたいで嬉しいぞ! よし、やろう」

雪歩 (……)

雪歩 (電話番号……もらっちゃった……)

雪歩 (よしっ)


P「ふぅ……さぁて」

P「765Pが、萩原雪歩と極力触れないようにプロデュースしてるのは明白だな」

P「……あとは、電話を待つだけ。俺がもうなにもしなくとも、向こうからきっとくる」

P「ふふ……」

――――

――


――――

765P「ゆ、雪歩……今日のレッスン、どうしたんだ?」

雪歩「……」

765P「前のときとは、なんか違うっていうかさ……いや、あの、なんか疲れてるか? 疲れてるならさっ……」

雪歩「い……」

雪歩「い、いい加減にしてくださいっ!」

765P「! ゆ、雪歩……」

雪歩「貴方は、私のプロデューサーですよね!? ちゃんと私を見て指導してくださいぃっ」

765P「っ!それはっ……」

雪歩「いつも任せてばかりで、私わかんないこといっぱいあります! 教えてくれなきゃ、わかんないですぅ!!」

765P「お、俺は雪歩のためを思って!!」

BAD LESSON(デデ↓ン デデ↓ン デー↓ン)
BAD COMMUNICATION(デデ↓ン デデ↓ンデー↓ン)


雪歩「私の為にって、そんなことで逃げないでくださいっ」

765P「に、逃げてなんかない! みんなお前が男が苦手だって言うから、極力迷惑かけないようにしてただけだろうが!!」

雪歩「ひぅっ……」ビク

765P「自分に都合良く考えるんじゃない!! お前の為にやってんだからな!!」

雪歩「そ、そんなこと頼んでませんっ! 私だって、やればきっとできるって、最近わかったんです……」

765P「俺の気もしらないで、よくも言えたもんだな!!」

雪歩「うぅ……」

765P「皆とは順調に行ってるのに、お前だけ面倒――」

雪歩「っ!! も、もういいです……おつかれさまでした……」タタッ

バタン

765P「雪歩! くそっやっちまった……」


雪歩「はぁっ……はあ……」

雪歩「はぁっ……面倒……かぁ……」

雪歩「ひっ……ひっく……やっぱり、男の人って怖い……あんなに大声あげて、怖いよ……怖いよぅ」フルフル

雪歩「はっ……真ちゃんに相談……でも、真ちゃんはプロデューサーのこと……」

雪歩「CGプロデューサー……プロデューサーさん……」ピ ポ

プルルルル プルルルル


ガチャ

雪歩「ひくっ……ぷ、プロデューサーさんですか?」グス

P『あぁ、雪歩かい? どうしたんだ』

雪歩「わ、私もうどうしたらいいか……わかんないんですぅ……ぐすっ……助けて……」

P『落ち着いて雪歩。今どこにいるんだ?』

雪歩「765プロ近くの、公園です……」

P『ちょっと待ってろ』ガチャ

雪歩「へっ? あの、プロデューサー! 」


雪歩「待ってろって……」

ブルルル バタン

P「はぁっ……雪歩、大丈夫か」

雪歩「プロデューサー! わざわざ来てくれたんですか!? 」

P「あぁ、心配だったから」

雪歩「……違うプロダクションなのに、そこまで……うぅっ……ぐすっ……わぁぁん……プロデューサー!」ダキッ

P「よしよし、なにがあったか、ゆっくりでいいから話してごらん」ナデナデ

雪歩「ふぁ、ふぁぁん……ぐすっ……ひっく……」

雪歩「私、面倒な子だって……! 自分勝手な考えはやめろって……」

P「……それは、765Pさんに言われたのかい」

雪歩「は、はいっ……ひくっ……」

P「かわいそうに……ほらいい子だから、泣くのはやめて。悔しかったな」ナデ


雪歩「私、やればできるって気がしてたのに……わかってもらえなくて……」

P「そうだな。雪歩のことを765Pはなにもわかっていない。わかってたら、雪歩のことを気に掛けて声をかけるはずだもんな」ナデ

雪歩「はいっはいっ……私のこと、わかってもらえない……」

P「俺は、雪歩のことわかってあげられるよ」

雪歩「そ、それは……はいっ……」

P「……雪歩、大事な話がある」

雪歩「?」


P「俺のプロダクションに入らないか?」

雪歩「ふぇっ……それは……」

P「雪歩と何回か撮影の指導をしたことがあったろう?」

P「あのときから、俺は雪歩をプロデュースしてみたくて堪らなかった」ギュウウウ

雪歩「はぁっ……ぁん……プロデューサー……」

P「雪歩、俺と一緒に活動してくれないか?」

雪歩「……」

P「雪歩をトップアイドルにしてやる。雪歩を生まれ変わらせてやる」

雪歩「!!」

P「さぁ雪歩」

雪歩「はい……私、生まれ変わりたいです! あそこじゃ、私、きっと変われません!」

雪歩「プロデュース、よろしくお願いしますぅ!」


P「ありがとう……」

雪歩「い、いえっこちらこそ、ありがとうございますぅ……」

P「よし、それじゃあ明日手続きをするからな。今日は送ってくよ」

雪歩「はいっ……」

P「もし気になることがあったら、好きなだけ電話してくれ」

雪歩「はいっ……はいっ」ギュ

P (……)


――――

765P「え!? 雪歩、うちを辞める!? ど、どういうことだ?」

小鳥「え、えぇ……今朝電話かかってきて……私もどうしたらいいか……」

765P「と、とにかく雪歩に会って話を……あぁ、なんでた……雪歩」

小鳥「お、落ち着いてください……ま、まず社長に相談して、それから」

765P「皆に、何て言えばいい……いや、皆にも説得を……」

765P「雪歩……俺が悪かった……もっと、やり方を考えればよかったんだ」

765P「くそっくそ……くそぉ……」グス


――――

765P「え!? 雪歩、うちを辞める!? ど、どういうことですか?」

小鳥「え、えぇ……今朝電話かかってきて……私もどうしたらいいか……」

765P「と、とにかく雪歩に会って話を……あぁ、なんでた……雪歩」

小鳥「お、落ち着いてください……ま、まず社長に相談して、それから」

765P「皆に、何て言えばいい……いや、皆にも説得を……」

765P「雪歩……俺が悪かった……もっと、やり方を考えればよかったんだ」

765P「くそっくそ……くそぉ……」グス


プルルルル!! プルルルル!!

雪歩「ひゃう……また電話が……プロデューサーぁ……」ビク

P「いまさら、雪歩を使おうとしてるんだろう」

雪歩「っ!! 怖いですぅ……」

P「大丈夫さ。あとで俺が対応しておくから。雪歩はなにも心配するな。もう雪歩をあんな目には会わせないから」ナデ

雪歩「はいっ……プロデューサー……」ギュ

P「フフ……」ナデ

雪歩「……♪」

――――

――


――――

P「さ、ちひろさん! 今日からうちのプロダクションで一緒に活動する、萩原雪歩です」

P「ほら、こちら千川ちひろさん。雪歩、挨拶」ポン

雪歩「はいっ萩原雪歩17歳ですぅ! 私、変わりかいのでアイドル活動しています。よろしくお願いしますぅ!」

ちひろ「」

ちひろ「えと……765プロロロ……ま、まあよろしく? ね。雪歩ちゃん……」

P「頑張ろうな。雪歩」ナデ

雪歩「はいっ……あっ」

雪歩「私、男の人は苦手ですけど……プロデューサーは大丈夫みたいですぅ……これから、よろしくお願いします♪」ギュウ


――――

萩原雪歩 編 終了


P「ふぅ、765プロは萩原雪歩をよっぽど失いたくないようだったな」

P「だが、彼女が本当の力を発揮できない職場に置いておくには、持ったいない」

P「……アイドルとの交流は、大切なことだな」

P「さて、次のアイドルは誰にするか……」

P「↓3 このアイドルがいいかな」


P「片桐早苗がいいな」

P「……でかい……」

P「なるほど。よし、頑張ろう」


P「プロデューサーとの仲は……どうだろうな」

片桐早苗と現プロデューサーの好感度は?
↓2 コンマ以下の値で決定

今日はここまでにします
一つのキャラが長くなって申し訳ない
片桐早苗と現プロデューサーの好感度は52ですね。

安価の指定アイドルはアイドルマスターの女性キャラクターなら誰でも構いません

それから、次からはアイドル指定と好感度を一つのレスでやることにします

では、参加ありがとうございました


P (片桐早苗とどのように接点をもつか……)

P「うーむ……」

雪歩「プロデューサー? お茶をいれてみたんです。よかったら……」

P「お、ありがとうな雪歩。いただくよ」スッ

ちひろ「あ! わ、私のアシスタント業務が……」アワアワ

P「なに悔しがってるんですか……ずずっ……おぉ美味しいなこれ」ナデ

雪歩「はいっ……気持ちをこめていれたんですよっ」テレ

ちひろ「はぁあ……やばいやばい……」

P「これからはちひろさんじゃなくて、タイミングが合うなら雪歩にいれてもらいたいかな」

雪歩「は、はいっ是非……」

ちひろ「あわわわわ……」ガクガク

P「そこまで!? オーバーな人ですね……」


ちひろ「……」ヨヨヨ……

P (雪歩はまだ一人で仕事に行かせるわけには行かないしな……)

雪歩「?」キョトン

P「何か考えなきゃな……」ナデ

雪歩「あぅ……えへっ」

P (……久しぶりに、短期移籍で呼ぶか……?)

P (いや、ちょっと調べて雪歩みたいな感じでにまず会ってみるか……)

――――

――


――――

P「雪歩、ちょっと楽屋で待っててくれ。挨拶してくる」

雪歩「あ、じゃあ私も……」スッ

P「いや雪歩とは後で一緒に回る。ちょっと大事な人がいるから先に俺一人で話してくるよ」

雪歩「あ、はい……」

P「よし、ちょっと行ってくるな」ナデ

雪歩「はいっ」


コンコンコン ハーイ

P「失礼します」ガチャ

片桐P「あ、CGプロのプロデューサーさん! おはようございます」

P「おはようございます。本日は、よろしくお願いいたします」ペコ

片桐P「こちらこそ。よろしくお願いします」ペコ

片桐P「早苗さん。こちらCGプロダクションのPさん」

片桐早苗「片桐早苗でーす。よろしくお願いします」

P「CGプロダクションのPです。本日はよろしくお願いします」


早苗「はーい。今日はよろしくお願いします」

片桐P「……? Pさんの担当アイドルはどうしたんです?」

P「あぁ、また後で一緒にきますよ。軽く片桐Pさん達と世間話がしたくて」クスッ

片桐P「またまたぁ……」

P「本当ですよ? ……最近はいい感じですか?」

片桐P「ようやく軌道にのりかけ……ですかねぇ……まだまだですよ」

P「そんなこといって……片桐Pさんのプロダクションのアイドル、よく雑誌で見るようになりましたよ」


片桐P「あはは……実はお陰さまでちょっとだけ忙しいです」

P「羨ましいなあ……ははは」

片桐P「CGプロダクションも、雑誌でもよく見かけますし、テレビにもよく出てるじゃないですか」

P「一部の子だけですよ。まだまだ暇です」

早苗「ちょっと……あたしを置いて二人で盛り上がりすぎないでよ?」

片桐P「さ、早苗さんっPさんに失礼ですよ」

P「いや、大丈夫ですよ。すみません片桐さん。おっさん二人の会話は退屈ですよね」クスッ

早苗「いーえ。けどこんなお姉さんを一人ハブるのはどうかしら」

片桐P「さ、早苗……タメ口は……」

P「ははっ構いませんよ。私の方が年下ですし……片桐さんは最近アイドルに?」

早苗「最近……うーん、もうじき一年くらいかしら……」


P「ほう……」

早苗「一年近くやっても、芽はでないのよね~誰かさんにスカウトされて入ったのはいいけど」

片桐P「う……でも、他の皆も順調にいってますし、早苗さんもそろそろ……」

早苗「後から入った子に抜かされるのは、悲しいものよねぇ……」

P「……片桐Pさんが、片桐さん専属のプロデューサーではないのですか?」

片桐P「ええ……私は早苗さん以外にも何人か見てまして……」

早苗「いつもなら、あたし一人で撮影してるんだから!」

P「そうですか……今日は、都合がついたわけですね」

片桐P「えぇ……」

早苗「来週の撮影は、都合会わせて必ずきてよ? 」


P「来週の撮影?」

早苗「ええ。来週とっても大切な撮影があって、一人じゃちょっと不安だから来てほしいって彼に行ってるのよ」

片桐P「……」

早苗「まさか、ちゃんと空けてあるわよね……?」

片桐P「す、すみません。その日はすでに他の子の仕事の付き添いがあって……」

早苗「……こっちは大切な撮影って言ってるのに」

片桐P「そ、その子はドラマの撮影で、私がいないと不味いんです!」

早苗「えぇ、わかったわ。私の撮影はどうでもいいと、こう言いたいのね」

片桐P「そ、そんなことは……」

P (なんだ……喧嘩か?)


早苗「はぁ……ねぇ、片桐Pくん。前は……」

片桐P「さ、早苗さん! Pさんの前でする話じゃないですよ」

早苗「フンっ……もういいわよ」プイ

P「……いやはや、どうやら忙しい分、予定が組み合わず大変みたいですね」

片桐P「お、お見苦しい所を御見せして……申し訳ないです」

P「来週の何曜日ですか」

片桐P「え?」

早苗「へ?」


――――

早苗「……まさか、違うプロダクションのプロデューサーがついてくることになるとはねぇ……」

P「大切な撮影で、不安なんでしょう?」

早苗「そりゃそうだけど……君は大丈夫なの?」

P「なにがです?」

早苗「…………違うプロの子を助けるようなことして」

P「別に気にしません。困っているのなら、違うプロとか関係ないですから」

早苗「ふぅん……なかなかいい奴じゃない♪」ボソ

P「さぁ、スタジオにいきましょうか」

早苗「こうなったら仕方ない! 君の手腕に期待するわね!」

P「ええ。一日限定プロデュース、期待してくださいよ」

早苗「ええ!」

P「あと、そちらの社長にはくれぐれも内緒で……」

早苗「ええ……バレたら大変よね……」


――――

カメラマン「うん。いい画が撮れたなぁ…………」

カメラマン「じゃあ片桐さん。お疲れ様!」

早苗「ありがとうございましたー!」

P「ありがとうございました」

カメラマン「普段みないプロデューサーだったけど、君もなかなかいいアドバイスしてたね。お疲れ様!」

P「はい。ありがとうございました!」

カメラマン「またよろしくね。それじゃあ……」スタスタ


早苗「あのカメラマンさん、腕はいいけど気難しいことで有名なのよ? けど、今日は本当にスムーズに終わったわねっ!」

早苗「P君のお陰よ! ありがとねっ」

P「いえいえ。片桐さんの力をちゃんと引き出しただけですよ」

早苗「またまたぁ! 嬉しいこといっちゃって!」バシッ!

P「はははっ」

早苗「……あたし、もうちょっとP君にお礼したいなぁ……ねぇ、この後空いてる?」

P「ええ……今日は片桐さんの予定に合わせましたから。もう片桐さんを送って帰宅ですが」

早苗「ふふん……それじゃあ、お姉さんが奢ったげるわ! 飲みに行きましょうよ!」


P「ええ、是非ご一緒させてください


早苗「よっしゃ! じゃあさっそくいくわよー!」スタスタ

P「もしかして、自分が飲みたいだけじゃ……」

早苗「そんなことないわよっ! これはお礼なんだから!」


――――

早苗「でねぇ……片桐P君たらぁ、前はあたしのプロデュースに力をいれてたくせに、新しい子が入ってきたら、あたしなんてほったらかしって感じで~」グビ

P (完全に酔っぱらってるな……)

P「それはひどい話ですね」

早苗「でしょぅ!? 今日の撮影だってそうよぉ……前はもっと構ってくれたのにー……」

P「そ、そうですか……」

早苗「ふぇえ? ちゃんと聞いてるのぉ? 」ガシ

P「ちょ……」

早苗「それにほら、もっと飲みなさい! あたしのおごりなんだからぁ!」グビグビ

P「の、飲んでますって……」

P (やりにくいな……仕方ない。話してもこれじゃ無駄か)


P「ほら、飲み過ぎですよ。片桐さん」

早苗「早苗でいいわよぉ……ふぃ~」

P「ほらお開きにしましょう」

早苗「えぇ~?」

P「一旦外にでましょうよ。ね?」

早苗「仕方らいわねぇ……あれ、お財布は~……」

P「……ふぅ」


ザーザー……

P「ふむ、結構激しい雨ですね」

早苗「はぁ~もう眠くなってきたわねぇふあ……」

P「この雨じゃあ、家が近くともずぶ濡れになってしまう」

P「早苗さん?」

早苗「ふぁ……うぅむ……」コックリ

P「眠いですか?」

早苗「んん……うん……」

P「そうですか。じゃあ、雨が止むまでちょっと休憩出来るところに行きましょうか」

早苗「すぅ……うぅん…………」


早苗「ぅん……あれ、あたしなにを……」

P「おや、起きましたか? 早苗さん」モミュモミュ

早苗「ぁん……えと、なにしてるの……?」

P「やだなぁ……飲んでるときに肩もみするって、言ったじゃないですか」

早苗「そ、そうだっけ……? ぅん……はぁっ……」ビク

P「そうですよ。雨も酷いし、止むまでここでちょっと休憩です」

早苗「でもここって……あれなとこよね?」

P「ええ。でもやましいことはしませんよ勿論」ググッ

早苗「やぁっ……ぴ、P君っもういいわよっ」

P「いやいや、疲れがたまっていますよこれは」グッ

早苗「そ、そうかしらぁあん! 」

早苗「はあっ……ぁあっ……ぅん」ビクビク

早苗「ね、ねえP君? も、もういいから」


P「ふふっ」ギュウウ

早苗「ああっ!……んんん……P、P君!! それ以上やるとシメる――」

P「シメる?」キュッ

早苗「あぁんっ!! い、ま……どこ触って……」ゾクゾク

P「やれやれ……まだ酔ってるみたいですね。僕は肩甲骨の辺りを揉んだだけですよ」

早苗「そ、そんなバカなこと」

P「れろ……」

早苗「あぅ……はぁん……だめ、耳ぃ……耳は駄目っ」ゾクゾク


P「じゃあこっちは……れろ」

早苗「うなじも、だめぇっ……」プルプル

P「ふふっ早苗さん……ほら、凝ってますよ。こんなに固く」モニュ キュウウウ

早苗「ぁん!!!……はあっはあっ……あ……あぁ……はぁっ」ビクッ!!!

早苗「あぁ……」グデ

P「……早苗さん? よーく聞いてくださいね? 」

P「雨は……朝まで止まないみたいですよ? 朝まで、じっくり体の凝りをとってあげますね」モニュ

早苗「ふぁ、ふぁい……」


――――

早苗「はっ!! 」バッ

早苗「いてて……頭が痛い……」

P「やあ、具合はどうですか?」

早苗「あ、あんた! よくもまぁあんなことやそんなことしてくれたわね!」ガ゙ッ

P「」チョン

早苗「はあぁん……」ビクン

P「ははは……すっかり敏感になりましたね」

早苗「あ、あんたっ! こんなことしてただじゃっ」

P「ねぇ早苗さん? 僕のプロダクションに入ってくれませんか?」

早苗「は、はぁ!? あんたなにいってんのよ!」


P「いや、僕は早苗さんのことを考えて言ってるんですよ」

早苗「あ?」

P「そんな体じゃあ……元のプロダクションでやっていけないでしょ」

早苗「そ、それはあんたのせいで」

P「片桐Pさんや、他のアイドル達にそれを言うんですか? 知り合った男とホテルで過ごしたらこんな体になりましたって?」

早苗「っ……」

P「アイドルがなにやってんだと。皆に酷い目で見られるでしょうね」

P「それは流石に駄目ですよね? けど、僕は早苗さんにはアイドルを続けてもらいたいんです」クリクリ

早苗「んぅっ勝手なことばっかり……」

P「でも、僕のプロダクションならそんなことは言わないですし、なにより」キュウ

早苗「あっ……」ビク!!!

早苗 (気持ちいぃ……)

P「こんなこと、出来るのは僕だけですよ」ボソッ

早苗「み、耳ぃん……」キュン


早苗「は、はあっ……あんた……覚えてなさいよ……」

P「で、返事はどうなんです」

早苗「っ! わかったわよ……あんたのプロダクションにいってあげる」

P「おお……嬉しいです」

早苗「けどね! それは元のプロダクションの皆に迷惑かけたくないからよ」

P「……」

早苗「いつか、あんたに一泡吹かせてやるんだから。そして、後悔させてあげる。いわば潜伏捜査よ」

P「……ま、いいでしょう。素直になるのも時間の問題だ」

早苗「な、なによ! その言い方! このっ」ポカッ

P「ふぅ……早苗さん?」

早苗「?」

P「んっ」

早苗「んっ……あ……んぅぅ……ぷはっ」

P「これから、よろしく」

早苗「ぁい……ふんっ」ポーッ

――――

ちひろ「? あれ、Pさん。早苗さんは……?」

P「元のプロダクションに、移籍届けを出しにいきましたよ」

ちひろ「一人で行かせたんですか!?」

P「そのほうが面白そうじゃないですか」

ちひろ「……」ジトー

P「……なーんて、嘘ですよ。仮眠室で寝てます。さっき一緒に移籍の手続きしに行ったので……疲れたんでしょう」

ちひろ「そ、そうでしたか。もうっPさんたら……そうですよね。Pさんはそんな悪い人じゃないですもんねー」

P「……」

雪歩「プロデューサーは、とってもいい人ですぅっ」コトッ

P「ずずっ……はぁ……落ち着いた」

ちひろ「あーっ、……も、もう雪歩ちゃん!」



――仮眠室――

早苗「あっ……はぁ……はぁ」ビクビク

早苗「もう、癖になっちゃったじゃない……ばかっ」


――――

片桐早苗 編 終了


P「片桐早苗は危険人物だ……いろんな意味で……」

P「ふぁ……」

P「さて、次は……」

P「↓3 って子が気になるかな」

↓3 アイドル指定
+↓3のコンマ以下の値が、現プロデューサーとの好感度です

今日はここまでにします
ありがとうございました

分かりにくかったですね
↓3のレスで全て決定しています
なので、ありすの場合は好感度は67です

紛らわしくて申し訳ありませんでした


P「橘ありすという子がいいな」

P「12才か」

P「千枝より1個上だな。うちに入ったら仲良くなれるといいな」

P「さて……」


プルルルル プルルルル ガチャ

P「あ、お忙しいところ申し訳ありません。私CGプロダクションのPと申しますが……」

P「はい。いつもお世話になっております。橘Pさんはいらっしゃいますでしょうか? 」

P「あ、お世話になっております。――実は、そちらで短期研修をさせていただきたく思い――」

――――

――


P「――はい。ありがとうございます。ではその日に……はい。失礼いたします」

ガチャ

P「前に俺がスカウトしてた時から1年以上経ったからか、あっさり取り付けたな」

P「まぁ去年から関係を持ち続けたプロダクションのひとつだ。信用は十分にあるから……当然といえば当然か」

P「……これで橘ありすのプロデュースをすることができる」

P「ふぅ……久々だな。研修も……」


P「ちひろさーん」

ちひろ「はいっなんでしょうかPさん?」

P「久々に、研修に行くことになりました」

ちひろ「え? 1年ぶりに急にきましたね!?」

P「はい。えーと……三日後にとりあえず挨拶に行きます。そのあとから本格的に一ヶ月、研修をしてきますから」

ちひろ「そ、そうですか……Pさん研修大好きですね?」

P「ええ。実りになることが多いので」

ちひろ「このこと、アイドルの皆に言ったら多分やばいですよ?」ガクガク

P「あぁ、泰葉ならもう大丈夫ですよ。そんなワガママ言う子じゃなくなりましたし」

ちひろ「そ、それは本当ですか……? よかったです……」

P「ええ。俺も頑張りましたからね」

ちひろ「なにを……?」


雪歩「プロデューサー? お茶がはいりましたよ」コトコト

ちひろ「雪歩ちゃん、ひとつもらいますね?」スッ

P「おお、ありがとう」スッ

P「雪歩にも言っとこうか」

雪歩「へ? なにをですか?」

早苗「なになに? なんの話? 」ヒョコ

P「早苗さんにも、言いたかったので、ちょうどいいです。実は――」


雪歩「た、短期研修ですか!?」

早苗「ちょっと! あたしをほったらかして研修なんて許さないわよ!」ピーッ

雪歩「ひゃあっ!」

P「急に耳元でホイッスル鳴らさないでください……雪歩がびっくりしたでしょう」

P「それに、研修は一ヶ月間ですから。すぐ帰ってきますよ」

雪歩「ぷ、プロデューサーぁ……」ウルウル

P「ん? 雪歩どうした」ナデ

雪歩「私……プロデューサーがいないとどうしたらいいか……」


P「雪歩なら大丈夫さ。幸いこの一ヶ月の期間はあまり忙しくないし、撮影が何度かあるけど、もう大分慣れたろう?」ナデ

雪歩「で、でも……すんっ……」

P「雪歩は少しずつだけど、確実に成長してる。心配しなくても大丈夫だよ」ナデナデ

雪歩「プロデューサー……はいっ、私、頑張ってみますぅ……すんっ」

P「よしよし、いい子だね」ナデナデ

雪歩「んっ……ふふっ」

早苗「な、なによ……雪歩ちゃんまで……」

雪歩「気持ちいいですぅ……あったかい……」

早苗「むぅ」


早苗「はあ……自分より年下の子が納得してるなら、あたしも納得する他ないじゃない」

P「早苗さん……」

早苗「その代わり、帰ってきたら飲みに行くわよ!」

P「ふふっ……いいですよ」ギュウウ

早苗「ふぁっ……な、なによ急に……」

P「いいえ……ありがとうございます」ボソッ

早苗「っ……も、もう……ばかなんだからっ」カアア

ちひろ「蚊帳の外です……ずずっ」ホッ

P「……それじゃあちひろさん。皆のこと、よろしくお願いしますね。任せましたよ?」ナデ

ちひろ「っ!! 」

ちひろ「はーいっ! 任されました!」ニコッ


――――

――


――プロダクション前――

P「ここか……」

P「研修の内容の確認という名目だが、俺の目的は橘ありすだ」

P「さて……どんな人物かな」

コンコンコン ハーイ

ガチャ

P「失礼いたします。CGプロダクションより参りましたPです。本日はよろしくお願いします」ペコ


橘P「おはようございますPさん。いつもお世話になっております……」

P「いや、こちらこそ」

橘P「では、さっそく応接室までご案内しますよ。こちらです」スッ

P (まあまあの規模だな……)チラッ



橘P「どうぞ、お掛けになってください」

P「失礼します」

橘P「いやあ、Pさんが研修にくるとは思いませんでしたよ」

P「ははは……」


P「急な話で、申し訳ないです」

橘P「いえいえ、大丈夫ですよ」

橘P「あの……Pさんは、何かしてみたいことってありますか?」

P「……私がこのプロダクションでやってみたいことですか?」

橘P「ええ。研修というか……体験というか……違うプロでしか感じることができないことって、あると思うんです」

P「……それは、研修ではない気がするんですが……」

橘P「Pさんにはお世話になってますから。一ヶ月間の体験みたいになっちゃいますけど」

P「……いえ、ありがとうございます。是非やらせてください」

橘P「はい……で、Pさんがやりたいことなんでしょう? 出来る限りのことしかアレですけど……」


P「……」

P「そうですね。やはり私もプロデューサーですから……ここのアイドルをプロデュースしてみたいです」

橘P「ははっそれはそうでしょう。では一ヶ月うちの担当アイドルを持って、活動するということでしょうか」

P「ええ。お願いできますか」

橘P「はい。勿論ですよ。逆にうちが助かっちゃうくらいです」クス

P「はは……」

橘P「アイドルですが、どの子をプロデュースしたいとかありますか?」

P「そうですねぇ……」

橘P「あ、うちの所属アイドルの一覧わ持ってきますよ」パタパタ

P (自分からえさを差し出すようなものだな……)


橘P「はい。これがうちのアイドルの一覧です」バサッ

橘P「珠美なんかどうですか?」チョン

P (どこかで聞いたことあるな……)

P「いえ……そうですね」スッ

「プロデューサー、おはようございます」

P「お……」

橘P「おぉ、ありす。おはよう」

橘ありす「橘……まぁ、いいです」

ありす「こちらの方は……?」


橘P「CGプロダクションの、プロデューサーのPさんだ。短期研修の件で来たんだよ」

ありす「そうですか。橘です。よろしくお願いします」

P「Pです。よろしくね、ありすちゃん」

ありす「橘です。名前で呼ばれるのは好きではないので、橘と呼んでください」

P「そうかい……よろしくね。橘ちゃん」

ありす「はい」

橘P「す、すみません……」

P「いえ、決めました」

橘P「え?」

P「橘ちゃんを一ヶ月間、プロデュースします」

ありす「……?」


――――

P「と、いうわけで今日からよろしくね。ありすちゃん」

ありす「橘です……一度言ったことは覚えておいてください」

P「けど、橘Pさんは君のことを名前で呼んでるじゃないか」

ありす「……プロデューサーは、頼りになる人なのでいいんです」

ありす「それより、なんで私が貴方にプロデュースされなきゃいけないんですか」

P「んー……俺がプロデュースしたかったからかなぁ」

ありす「はぁ……なんですかそれ。意味がわからないです」ジト

P「まあいいじゃないか。頑張ろうよ」

ありす「ふんっプロデューサーに言われたことは守りたいので、一ヶ月間、仕方ないですけどお願いします」ムスッ


――――

P「それじゃあ橘ちゃん? まずは撮影だな」

ありす「……それから、橘 ちゃん はやめてください。呼ぶなら橘でお願いします」

P「……橘は、撮影は好きかい?」

ありす「好き嫌いで、仕事を選ぶつもりはありません」プイ

P「そうじゃなくて、好きな仕事と、そうじゃない仕事はあるだろう?」

ありす「……それはありますけど……」

P「どういうの?」


ありす「……きわどい水着を着るような撮影は、なるべくやりたくはありません……」

P「着たことあるのかい……?」

ありす「ぷ、プロデューサーが一度だけ……あの恥ずかしさは、あまり……」

P「ふふっ」

ありす「なにがおかしいんです!」

P「いや、ははっ……着たのか」

ありす「むぅぅ……バカにしてますね?」

P「いやいや、そうだよな。そんな水着嫌だよなぁ」ナデナデ

ありす「ひゃっ! な、撫でないでください! 子供扱いしないでっ」

P「あははっ……さぁ、撮影いくぞ」

ありす「」プクッ


――――

P「よし橘。今日はレッスンだ」

ありす「はい。前のところまでは予習しておきました」

P「おお、偉いな!」ポンポン

ありす「や、やめてください……」

P「じゃあさっそく、曲に合わせて動いてみてくれ」

ありす「はい。では……」



ありす「はっ……ふぅ……」タンタン

ありす「はっ……はっ……どうでした?」

P「凄いぞありす! 完璧じゃないか!」ギュウ

ありす「ひゃあ! っ離してくださいっ! あと名前! 橘ですっ」

P「ごめんごめん……びっくりしちゃってさ。本当にマスターしてるじゃないか」

ありす「と、当然です。予習復習は基本ですからね」

P「しっかりしてるな、橘は……」ナデナデ

ありす「っ……んん……」


P「……さ、じゃあこの動きを生かして、ステージでバック、踊ってみようか」

ありす「へっ? い、いや……私まだステージに上がったことないんですけど……」

P「こんなにマスターしてるんだ。誰かに見せなきゃ勿体ないだろ?」

ありす「いえ……これは体を慣れさせる課題曲だからっ」

P「明日だからな。確認含めてもっかい見るぞ。さ、踊ってくれ」

ありす「ご、強引すぎます……」


――――

P「いよいよ本番だな」

ありす「あ、あの……プロデューサー」

P「ん?」

ありす「こ、この衣装は?」

P「あぁ、橘に似合うと思って用意したんだ。俺のプロダクションから持ってきたものなんだけど」

ありす「そうですか……」

P「気に入った?」

ありす「い、いえ! ただ……衣装を着るて踊るのなんて、はじめてで……」

P「そうなのか……?」

ありす「はい……ちゃんとできるかな……」


P「ありす」ポン

ありす「あっ……」

P「ありすなら出来る。俺は信じてるぞ」ナデナデ

ありす「……」

ありす「まったく、なんの根拠があって言ってるんでしょうね……」

ありす「けど……頑張りますね」

P「あぁ」スッ

ありす「……私、アイドルみたいですね」

P「みたいもなにも、お前はアイドルだろう。ほら、行ってこい」

ありす「ふふっ……実感しただけです。いってきますね」


ワーワーワー !!

ありす「はっ……ぷ、プロデューサーっ! やりました、やりましたよ!!」

P「ありす!」ギュウウ

ありす「ありすって……まあいいです。見ましたか? 見ましたか、プロデューサー」

P「あぁ見たとも。素晴らしかったぞ」ナデ

ありす「私、こんなにアイドル活動楽しんだの、初めてかも……はあっ」

P「そうか、よかった……」

ありす「……もしかして、あえて私に急にステージのバックなんてやらせましたね……」

P「ありすがあまりアイドル活動を楽しんでないように見えたからな。今日はバックだけど、このライブこそアイドル活動の醍醐味だろ?」

P「けど、緊張やプレッシャーで負けなかったのは、ありすの力だ。ありすしか出来ないことだったかもな」

ありす「私じゃなかったら、できなかったこと……ふふっ……調子がいいですね」

ありす「でも今日は……満足でしたので……ゆる……っ……すぅ……すぅ」

P「寝ちゃったか……疲れてたんだろうな……ありす」ナデ

P「お疲れさま。よかったよ」サラ

ありす「んぅ……すぅ……」


――――

ありす「昨日はハードでしたね。プロデューサー」

P「そうだな。今日からはもうちょいゆっくり活動するぞ」ナデナデ

ありす「はい」

P「よしいい子だ。ちょっと待っててくれ。今日の撮影の衣装を持ってくる」

ありす「なるべく、早くお願いしますね」

P「偉そうにいうなっ……ははっ」ポン

ありす「えへっ……」

ありす (なんだか、お父さんみたい)

ありす (プロデューサーは、私のことを子供扱いするけど……)

ありす (悪い気はしない……かな)


ガチャ

橘P「おうありす。昨日はライブのバックやったらしいな?」

ありす「あ……橘プロデューサー……はい」

橘P「成功したらしいじゃないか。おめでとう」

ありす「はい。ありがとうございます」

橘P「バックなんて初めてだったろ? はははっ」

ありす (橘プロデューサーは、前まで頼りになるって思ってたけど……)

ありす (ちょっと考えすぎだったかな……)

橘P「ほらありす。えらいえらい」ワシャワシャ

ありす「」ムッ

ありす (雑……)

ありす「はあ……どうも」スッスッ

橘P「そうだ、明日お得意先に営業いくんだけど、ありすを連れてこうと思う」

ありす「営業ですか……」


橘P「あぁ。そこで昨日やったダンス、やってもらおうかと思ってるんだ」

ありす「あぁ、あの動きから大丈夫ですけど……」

橘P「そうか! うまくいけば使ってくれるかもしれないし、でかいとこだから採用されたら、さらにうちのプロダクションも有名になるぞ!」

ありす「そうですか……明日ですね。わかりました」

橘P「よろしくな。Pさんには俺から伝えとくから」スタスタ

ありす「……まったく、昨日の今日でダンスはきついとは思わないんでしょうか」


P「お待たせありす」ガチャ

ありす「遅いですよ」

P「ごめんごめん。ほらこの衣装、ありすにきっと似合うぞ」

ありす「ありがとうございます」クス

ありす「あ……明日、橘プロデューサーと営業に行くことになりました」

P「営業?」

ありす「ええお得意先だとか」

P「そうなのか……」

ありす「昨日のダンス、またやるみたいです」

P「昨日のダンスって……2日連続でダンスなんて、慣れてないときついじゃないか」

ありす「っ! え、ええ……でも仕事ですから」


P「そうか……けど心配だな……無理はするなよ?」ナデナデ

ありす「んっ……はいっわかってます」

ありす (これ……気持ちいい……安心する)

ありす (プロデューサーは、私のこと、ちゃんとわかってくれてる人だ……)

ありす (けど、期間が終わったら……帰っちゃう)

ありす (なんか、嫌だな……あっ)

ありす (こんなこと考えるなんて、子供みたいっ……明日のこと考えなくちゃ)フルフル


――――

――



――――

橘P「いいかありす。今日重要な営業だ。プレッシャーをかけるわけじゃないけど、頑張ろうな」

ありす「はい。わかってます」

橘P「それと……昨日の練習したダンスなんだが」

ありす「?」

橘P「一ヶ所、ちょっと振りを変えようと思う」

ありす「え!?」

橘P「いや、変えたほうが向こうにも印象的になる振り付けだ。Bパートのステップを変えるから。まぁ応用みたいなもんだよ。あとで軽く教えるからさ」

ありす「そんな……そんな急に言われても……」

橘P「ありすなら、きっと出来るさ」

ありす (お、応用なんて……けど、やらなきゃ……失敗するわけにはいかない……)

ありす (ぅぅ……)


――――

TV局P「いつもお世話になってます」

橘P「いえいえ、こちらがお世話になってばかりで……」

TV局P「はは……橘ありすちゃん、今日はよろしくね」

ありす (どうしよう……まだ完全に覚えてない……)

橘P「あ、ありすっ! 挨拶!」

ありす「あっ、すみませんっよろしくお願いしますっ」アセ

TV局P「うん。じゃあさっそく踊ってもらおうかな」

橘P「はい。では曲の準備を……」カチャ

ありす (どうしよう……どうしようっ……)

~♪

ありす (っいけない……集中しなきゃ……)


~♪

ありす「っ……ふっ……」スッ

ありす (ここまでは大丈夫……)

橘P「……よし……」

TV局P「おぉ……」

~♪

ありす (Bパート……ここでくるっ…… )

ありす「はあっ……ふっ」タンタン

~♪

ありす (――!! ここでっ!) バッ

ありす「あっ……!」ヨロッ

バタッ


橘P「ぁっ!!」

TV局P「……」

橘P「っ……す、すみません!! すみませんっ!」

TV局P「本番に弱いタイプか……うーん……はい。ここまでで結構ですよ」

橘P「いやっもう一度最初から! お願いしますっ」

TV局P「いえ、結構ですから」

橘P「そんな! ……くっ」

ありす「はっ……はぁぁ……」ガク

ありす (転んじゃった……足……つまずいて)

ありす (っ……)


ブロロロロ……

橘P「……」

ありす「……」

橘P「営業、駄目だったな」

ありす「……」

橘P「向こうも、使うかは電話でよこすっていってたけど……まず断られるよな」

ありす「……」

橘P「っ!! おい、ありす! 聞いてるのか!」

ありす「っ……聞いてますから……」

橘P「あまり責めたくないけどさ……お前言われたことはちゃんとやるって言ったよな」

ありす「それは……」

橘P「こんな肝心なところで……ホント頼むぞお前……!」

ありす「っ!!」


ありす「勝手すぎます!」

ありす「私は、最初から急な振り付けの自信なんてなかったんです!」

ありす「貴方が余計なこと付け加えるからっ! 失敗しちゃったんです!!」ウル

橘P「はあ? 俺のせいかよ……俺は向こうに少しでも印象を残せることを考えただけだ」

橘P「プロデューサーってのはこういう臨機応変さが必要なんだよっ! それに一生懸命従うのがアイドルだろ!!」

ありす「っ……最低です」ウル

ありす「……第一……一昨日ライブのあとに、またすぐにダンスなんてキツいんです! できっこないんです!そんなことも気づけないなんて、プロデューサーやる資格ないですよっ」

橘P「っ……いい加減にしろ!! もういい、事務所ついたら頭冷やしとけ!」

ありす「自分に都合が悪いと逃げるんですかっ どうなんですかっ!」

橘P「いいから黙ってろ!」

ありす「もういいですっ……はぁ……はぁっ」ウルウル


――――

ガチャ

ありす「……」トボ

P「おお、おかえりありす」カタカタ

P「ん……橘Pさんは?」

ありす「……そのまま、レッスンスタジオ行きました」

P「そうか……ありす」

ありす「……?」

P「ちょっとおいで」

ありす「なんですか……」テクテク

P「なんかあったろ? 話してごらん」ナデ

ありす「っ!! プロデューサーっ」ダキ

P「おおっ、どうしたんだありすっ」ギュウ

ありす「私、私……失敗しちゃった……」

P「……」ナデ

ありす「振り付け、間違っちゃった……転んじゃって……営業駄目でっ……もうどうしたらいいか……」グス

P「なんだ、そんなことか」ナデ

ありす「ふぇっ……」


P「そんなことより、転んだって……怪我はないのか?」サス

ありす「け、怪我は大丈夫ですけど」

P「そうか、ならよかった」

ありす「そ、それより……失敗、そんなことってどういう……」

P「失敗しないアイドルなんて、絶対いないじゃないか」ナデ

ありす「っ……」

P「失敗しても、次に繋げればいい。そうやって成長してくのが大切なんだよ」ナデ

ありす「成長……ですか?」

P「そう。ほらっありす」ギュ

ありす「ひゃっ……だっこなんて……」

P「嫌か? 」

ありす「……ちょっとだけ安心するので、このままで……」ギュウウ


P「よしよし……」

ありす「温かい……」

P「失敗したっていいんだよ。そういうときこそ、俺たちプロデューサーが助けてあげる時なんだから」ナデ

ありす「プロデューサー…………もっと、頼ってもいいんですか?」

P「勿論。どんどん使ってくれよ」

ありす「ぐすっ……プロデューサーぁ……」ギュウウ

P「よしよし、大丈夫大丈夫」ユサユサ

ありす「あり、がとうございますっ……すんっ……うわああん……」


P「落ち着いたか?」ナデナデ

ありす「はいっ……お見苦しいとこをお見せしました」

P「そんなことないさ」

ありす「あのっプロデューサー……」

P「うん?」

ありす「プロデューサーは、研修期間が終わったらいなくなっちゃうんですよね」

P「……まあそうだな」

ありす「私……プロデューサーにプロデュースしてもらいたいです……」

P「ありす……」

ありす「ここじゃあ私、楽しくないですし……あの……」

P「そうか、じゃあ――」

P「俺のプロダクションに来るか?」

ありす「っ……はいっ!」

ありす「……プロデューサー……ありがとうございます……」ギュウ

ありす (この人は……私の支えになってくれる……)

ありす (この気持ちは……お父さんにとかじゃなくて……)


――――

ありす「私、このプロダクション辞めたいので、手続きお願いします」

橘P「え……? あ、ありす。あの時のことは俺も悪かったよ……大事な会社だったんだ。だからついカッとして……」

橘P「だから、辞めないでくれ……」

ありす「そんなの理由になりません。大人げないって言葉がピッタリです」

橘P「本当にすまない……もう一度、一緒に頑張ろう?」

橘P「悪かった、ありす……」ペコ

ありす「……あの、一つだけいいですか」

橘P「っなんだ? ありす」パァァ

ありす「お願いです。名前で呼ぶの、やめてもらえますか」

橘P「」


――――

P「――ということで、今日からうちのプロダクションに所属する……」

ありす「橘ありすです。橘と呼んでください。よろしくお願いします」ペコ

ちひろ「小さい子は千枝ちゃんしかいませんでしたから、新鮮ですね!」

雪歩「おかえりなさいプロデューサー! 橘ちゃんも、よろしくね」

早苗「よろしくね。ありすちゃん」

ありす「橘です」キッ

早苗「た、橘ちゃん。よろしくね……」

早苗 (今時の子ってこんな感じなのかしら……)

P「ほら、これから皆で頑張るんだ。名前で呼んでもいいだろう?」

ありす「でも……」

P「みんないい人だぞ。それに、いい名前じゃないか。ありす」ポン

ありす「ま、まあ……プロデューサーが言うなら……」カァ

早苗「あやまぁ……これは……」


ありす「Pさん……」ボソッ

P「んっ? Pさんて……」

ありす「私、Pさんに会えてよかったです。頑張りますので、プロデュース、よろしくお願いします」

P「あぁ、勿論だとも」 ナデ

ありす「えへへ……」

ありす「……もうちょっとだけ、待っててくださいね。Pさん?」

P「なにをだ?」

ありす「いえ、それはまだ秘密ですっ」

ありす「……♪」


――――

橘ありす 編 終了


P「橘ありすが所属してくれた」

P「うちのプロダクションも、年齢のバランスが良くなってきたな」

P「それに、ありすは千枝や、歳は離れるが泰葉ともうまくやってるみたいだ」

P「うん、安心安心。さて……」

P「↓3 ってアイドルが気になるな……」

↓3 アイドル指定
コンマ以下の値が現プロデューサーとの好感度


P「大槻唯がいいか」

P「おぉ……見事な金髪とプロモーション」

P「大槻唯が所属してるプロダクションも、前からの交流で信頼はあるはずだ。短期移籍も使えるな」

P「……よし、うちに呼ぶか」


――――

P「ちひろさん。大槻唯って子が短期移籍で来ますので、よろしくお願いしますね」

ちひろ「おっと一年ぶりの短期移籍ですねーわかりましたよ!」

P「……ちひろさんを見てると、癒されます」

ちひろ「えっそんな急にっ……」テレ

雪歩「ぷ、プロデューサー!」

P「どうした雪歩?」

雪歩「いつも、お疲れさまですぅ」モミモミ

P「おー……雪歩の肩揉みは気持ちいいな……癒されるよ」ナデ

雪歩「えへへ……」

ちひろ「……む」プクーッ

早苗「何歳年下の子とやりあってんのよ……いつものお返し! 私も揉んであげるわっ!」バッ

ありす「ちょ、皆さん……まったく……Pさん! 私も揉みますからっ」ピョン

P「お、おいおい……とりあえず、明後日大槻唯が来るからな! 皆わかったか?」

「はーい!!」

続きは明日書きます。ありがとうございました

更新が遅れて誠に申し訳ございません
とりあえず、再開させていただきます


――――

P「そろそろ1時か……約束の時間だな」

P「大槻唯、見た目からして明るそうだし、楽しみだな」

コンコンコン

P「! はい」タタッ

ガチャ

P「こんにちは。大槻唯さんだよね?」

大槻唯「あ……う、はい。こんにちは……」

P「……? 応接室に案内するよ。こちらへどうぞ」スッ

唯「し、失礼します」


P「どうぞ、座って」スッ

唯「はい……」スッ

P「あはは……緊張してる?」

唯「あ、違っ、んと……大丈夫です」

P「こんなこと言ってごめんね? なんだか、イメージと違ってビックリしたよ」

唯「あ、あははっ……」

P「今日はそちらのプロデューサーさんは日程が合わなくていないけれど、一度会って、説明はしてあります」

唯「はい、聞いてる……聞いてます!」

P「……で、大槻さん本人は詳しい説明はまだ聞いてないだろうから、今から私が短期研修について説明します」

唯「はい、よろしくおねがいします」

P「こちらこそよろしく。まずは――」


P「――とまあこんな感じで、期間中は私が全プロデュースを担当します。期間が終われば大槻さんは元のプロダクションに戻って、報告をして終わりと……」

P「ここまでで、なにか質問はあるかな?」

唯「大丈夫ですっ」

P「と、自己紹介がまだだったね。大槻さんのプロデュースを担当します、Pです。よろしくね」スッ

唯「えと、大槻唯です。よろしくおねがいします」

P「うん、よろしく。説明は以上だけど……」

唯「はい、ありがとうございました、失礼します……」スッ

P「大槻さん」

唯「?」

P「……明日から、一緒に頑張ろうね」

唯「あっ……うん、頑張りましょうっ」ペコッ

バタン


P「ふむ……」



ガチャ

ありす「ただいま戻りました……あれ、大槻唯さんは……?」

P「おつかれさま。いまさっき帰ったよ」

ありす「そうですか……どんな方でした?」

P「イメージと違ったな。でもあれは本当の彼女じゃない感じだ」

ありす「訳あり、ですね」

P「そうだな……」ポンッ

ありす「っ♪」

P「ありすも、会ったときはよろしくな?」

ありす「はいっ」


――――――

――――

――


――――

P「おはよう大槻さん。今日から活動だけど、大丈夫かい?」

唯「うん、大丈夫……ですっ」

P「そっか。じゃあさっそく、撮影行こうか」

唯「はいっ」

P「……」


――撮影スタジオ――

カメラマン「いいね! いいねっ!」カシャ

唯「~♪」

P「……」

カメラマン「よし、一旦休憩!」

唯「ありがとうございました~」ペコッ

P「大槻さん、凄く良かったよ。表情バッチリだ!」

唯「あっ……えへへっ」

P「この調子で、休憩あけの撮影も行こう!」

唯「はーいっ!」

P「うん、良い返事だ」


――レッスンスタジオ――

唯「~♪」タンタン

トレーナー「はい、今日はここまでにしましょう。お疲れ様でした」

唯「お疲れ様でーすっ」

P「大槻さん、お疲れさま。はい、飲み物」スッ

唯「あっ……えと、ありがとうございます! ……んぐぐ……」

P「大槻さんは、撮影もいいし、レッスンも楽しそうにやってて、すごく良い感じだよ」

唯「えっ!? ホント! 」バッ

唯「あ! ごめんなさいっ……ホントですか?」

P「……大槻さん、別にわざわざ言葉遣い、直さなくていいよ」

唯「いや、あのこれは……」


P「向こうのプロダクションで、なにかあったのかい?」

唯「いや、あの……」

P「聞いちゃ駄目かな? 俺はどうしてもそこだけ、大槻さんの良さが消えてる気がするからさ」

唯「ゆいの良さ……」

P「うん」

唯「……ゆいね、元のプロダクションのプロデューサーに、しゃべり方なおせーって言われたんだ……」

唯「悪い印象を与えるからーって。怒られちゃった」

唯「だから、言うとおりにしないと駄目だし、気を付けるようにしてたの……」

P「そうだったのか……」


唯「……プロデューサーも、そう思う?」

P「ううん。全然」

P「逆に俺は、唯の良さが出ててやめないほうがいいと思うな」

唯「えっ……」

P「このプロダクションにいる間は、俺がプロデューサーだ。唯には、ありのままで活動してほしいな」ポンッ

唯「……いいの?」

P「勿論。俺が望んでるんだから、やってもらわなきゃ困る!」

唯「えへへっ……そうかな……!」

P「ああ。そうさ」

唯「……うん。ありがとねっ、Pちゃん! ゆい、ありのまま頑張ってみるよ☆」

P「よし、これで本腰いれて活動できるな。バンバンいくぞ! 唯っ」

唯「うん! ゆい、全力パワーでいっちゃうよ!」


――――

唯「ねぇ、PちゃんPちゃーん!」

P「どうした唯?」

唯「出番までまだ時間あるよねっ?」

P「うん。まだあるぞ」

唯「ゆい、キャンディー舐めてていい?」

P「あぁ、大丈夫だよ」

唯「ホント? ありがとー☆ でね、ゆい、Pちゃんがさっき持ってたキャンディー舐めたい! まだあるー?」


P「あぁ、共演者の人にひとつあげちゃったけど、まだあるぞ。ほら」スッ

唯「あむっ……えへへ、美味しい!」コロコロ

P「そうか? なら良かったよ」ナデ

唯「んふふー♪」

P「けど、あんまり食べ過ぎて虫歯になっちゃ駄目だぞー?」ナデ

唯「りょうかいであります!」ビシッ

唯「なんちゃって! へへっ」パァ

P「ふふっ……」ナデ


――――

P「唯はやってみたいこととか、あるか?」

唯「んー……楽しいことなら、なんでもしてみたいかなっ」

P「そうか! じゃあ楽しいことってなんだ?」

唯「それはー……んー……もう! Pちゃんのイジワル! 急に言われてもわかんないよー」ポカ

P「あははっごめんごめんっ」

唯「でもねー……ゆい、Pちゃんとしてる今の活動、ちょー楽しいよ☆」

P「本当か? それは嬉しいな」ナデ

唯「ふふっ Pちゃんはいい腕してるよーっ」

P「そうか、ありがとう」ナデ

唯「うん♪」


――――

唯「それでね、Pちゃんビックリして、目が点になってたんだよ!」

雪歩「あははっそうなんだ~」

唯「でね、ゆい言ったんだよー。Pちゃんの目、アリンコみたいーって! そしたらね、Pちゃんがね――」

ガチャ

P「ただいまー……お、待たせてごめんな唯。よし、サイン会いくか!」

唯「うん! ふふふっ……」

P「その顔はさっきまで俺をネタに笑ってたなー?」

雪歩「!?」


唯「え! なんでわかるのー!?」

P「なんとなくだけど唯はわかりやすいからなぁ……よし、車で説教だ!」

唯「えー……Pちゃんおじさんくさいかもー!」

P「なっ、俺の傷つくことをっ!」

唯「ふふっ、でも、おじさんなPちゃんもゆいは好きだよ?」

P「調子の良いこといって……」

唯「ホントだよ! ゆいはPちゃんにメロメロなんだー☆」ギュー

P「えー?」

雪歩「ふふっ」


――――

唯「明日はーPちゃんと握手会~」トコトコ

唯「明後日はー……! 明後日は……元のプロダクションに戻る日かぁ……」

唯「……っ」

唯「もうちょっと、長くいたいな……」

唯「でも、元のプロデューサー、めっちゃ怒るだろうなぁ……はぁっ」

ありす「唯さん? どうしたんですかそんな顔して……」

唯「ありすちゃん……」


唯「いや、ここでの活動も、もう終わっちゃうなって思ってさ」ストン

ありす「あぁ、明後日には元のプロダクションに戻る予定でしたよね……お疲れ様でした」ペコッ

唯「ちょ、ちょっと~明日まではいるんだから、まだ早いよっ」

ありす「そうでしたね……ふふっ」ストン

唯「もう……あっ……ありすちゃんは、元々違うプロダクションからここに移籍してきたんだよね?」

唯「どうしてなのー?」

ありす「……」

ありす「元のプロダクションでは、私の力が引き出せないと感じたからです。また、Pさんなら私の力を引き出してくれると思ったので移籍しました」

唯「そっか~……ゆいもね、正直もとのプロダクションにはあんまり、戻りたくないんだ……」


ありす「……」

唯「ゆいのプロデューサーさんはね、あんまりゆいのこと好きじゃないみたいでさ……」

唯「けど、ゆいのワガママでプロダクションに迷惑かけるのもダメじゃん……? だから……」

ありす「私が言うのもあれですけれど……貴方の将来をそのプロダクションに任せていいんでしょうか」

唯「えっ……」

ありす「あっいえ、すみません……もっと伸び伸びとやれるプロダクションのほうが、唯さんの為になるになると思うんですが……」

唯「!」

唯「ううん……確かにそうだよ……ゆいが頑張れるプロダクションのほうがいいよね……ありがとうね、ありすちゃんっ!」ギュウ

ありす「えっちょ、ちょっと……ぅう……」


ガチャ

唯「Pちゃん!」

P「お、唯か。どうした?」

唯「突然だけど、ゆいのことどう思う?」

P「どうって……元気で、愛くるしくて……他の人のことを思いやれる子だと思ってるよ」

唯「Pちゃん……」

唯「じゃあさ、Pちゃんはゆいのこと、ずっとプロデュースしてたい?」

P「勿論だとも。それが許されるなら、俺は唯をトップアイドルにするまで、ずっとプロデュースしてやるさ」ナデ

唯「Pちゃん……ゆいね、Pちゃんのとこと、大好きだよっ……」

P「そうか? ありがとう」

唯「うん。じゃあゆい、行ってくるね!」

P「え? どこにだ……もう帰るのか?」

唯「ふふーん♪ 明日、必ず教えてアゲルー!」ダダッ


――――――

――――

――


P「……と、いうことで?」

唯「今日から本移籍することになった、大槻ゆいだよー♪ みんな知ってると思うけど、改めてヨオロシク☆」

ちひろ「Pさーん? これはどういう?」

P「い、いえ、俺はまだなにも……」

ありす「唯さん……言ったんですね?」

唯「うん☆ あのプロデューサーにね、ゆいはあんたに個性を消されるすじあいはないっ! ゆい自信のモチアジでトップアイドルになるんだから、みてろーっ! って、言ってやったの!」

唯「絶対にゆいのこと、いつか認めさせるんだから!」

雪歩「わっ唯ちゃん、スゴい……」

早苗「自分の意思をキッチリ伝えたのね……スゴいじゃない!」


P「……そうか。唯、これからは俺の元でプロデュースする、ということでいいんだな」

唯「うん! ゆいのこと、よろしくねPちゃん!」

P「おう、任せとけ! あの時も言ったけど、俺がゆいをトップアイドルにしてやるぞ!」

雪歩「あのぅ……」ビク

早苗「私たちは?」ジト

ありす「みんな、トップアイドルにしてくれるんですよね? Pさん」 ピョン

P「あぁ、任せとけ。うちのプロダクションのアイドル、皆輝かせてみせるさ!」

ちひろ「おぉ……Pさんがものすごくやる気になってます……!」


P「ちひろさんも、これからもよろしくお願いしますね?」

ちひろ「はい♪ 私もPさんを、一生懸命サポートさせていただきます!」ニコ

P「よし、みんな! これからは唯も加わって、もっともっと賑わってくる!」

P「俺が前にスカウトしたみんなも着々と人気を得て、アイドルとして大きく成長しているが」

P「皆もすぐに追い付けるように、これからも一緒に頑張ろう! CGプロ、ファイトー……」

「おーっ!!」


――――

終 わ り

私の近況がかなり忙しくなっており、更新がこれからも非常に困難となることが予想されます
なので、ここで終わらせていただきました

余裕がもっと持てるときに、必ずまた建てさせてもらおうと思っているので、その時はまた是非、よろしくお願いいたします

最後になりましたが、参加していただいた皆さんや見てくださっていた皆さん、本当にありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月10日 (土) 01:17:17   ID: yPpog_Kr

うまいなぁ…
またリセットして同じ内容書いて欲しいのん…

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