上条「とある科学の幻想殺し」(12)

【忠告】

このssはとある科学の超電磁砲に上条さんが介入するものです。

一部の方は不快に感じるかもしれませんがご了承下さい。

魔術?なにそれ

ここは学園都市。

人口230万人の内8割が学生のこの街では時間割(カリキュラム)という"科学的な超能力開発が行われている。

超能力には五段階の区分けがされており、学生達はその頂点であるー超能力者(レベル5)ーを目指し日々努力を続けている。

ーーーーーそして、これはその街に住む、少年少女達の少しだけ、”ズレた物語である。

上条当麻、とある高校に在学している高校生。

平均的な背丈にやや筋肉がついているかもしれない体型にお世辞にも良いとは言えない頭をしている、...まぁ普通の高校生と言えるだろう。

そんな彼は今何をしているかといえば...

上条「あーくそぉ!不幸だぁー!!」

スキルアウト「まてやゴラァァァ!!逃げられるとか思ってんじゃねぇぇぞぉぉ!!」

絶賛追いかけられ中である。ー不良(スキルアウト)ーに。

絶体絶命大ピンチ!彼はこのまま暴力の嵐にのみこまれてしまうのかッ!?

だが安心してほしい。暴力の象徴である不良、それはこの街では通用しない。

ここ学園都市では超能力こそが絶対。つまり超能力がなければ、...能力者、たとえ14歳の女の子にも勝てないのである。

ただし彼、上条当麻はレベル0...つまり無能力者である。
残念!このままだと結局ボッコボコだね☆
しかしそこに一人の少女がーーーー
「いたいた!見つけたわよ!!」
ーーーーー君臨する。
彼女こそ学生達の目標であるレベル5の一人。学園都市、第三位。
ひと呼んで常磐台の“超電磁砲(レールガン)
そこら辺の不良どころか軍隊を一人で壊滅させられるほどの怪物。

「うげっビリビリ!お前なんでここに!?」

「アンタを見つけた。それ以外に理由はいらないわ!さっさっと勝負しなさい!!」

「オイコラ!俺を無視すー」

「...うっさいわよ、脇役はだまってなさい」

少女の前髪から、電撃が飛んだ。
嘘のようなその一撃でそこそこガタイのいい不良が気絶する。
これが無能力者と能力者の壁。
越えられない、圧倒的な。

「感謝は、しないぞ」

「してもらうつもりもないわよ」

吐き捨てるように、しかし噛み締めるように少女は言う。

「しっかしアンタも変なヤツよねーこの私を“倒しておきながらあんな不良一人からは逃げ出すなんてさ」

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