番外個体「キモイよ」
一方通行「――っつゥわけで、打ち止めが反抗期だ」
上条「……で、なんで上条さん家に来てんのお前さんは」
一方通行「キモいとか言われなれてるだろ、オマエ。どうすりゃいいか教えろ」
上条「最弱ぶち込むぞテメェ」
上条「大体、上条さんはごく一般的な普通の高校生かっこ無能力者かっことじ、ですのことよ」
一方通行「おォ」
上条「そんな、子供の暴言に悩むお父さんの問題の解決策なんて、思いつくはずねぇだろって――」
ガチャッ!
浜面「大将ーーーー!!フレメアが、フレメアが反抗期にーーーーっ!!」
上条「――自分でなんとかしやがれ!!あぁもう!いつから上条さん家は駆け込み寺になったんですかーー!?」
禁書目録「教会かも、シスターさんもいるし」
一方通行「オマエもなンか知恵よこせ。飯なら大量に持ってきてやっただろが」
上条「その点に関してはありがとうございますマジで助かりました」
禁書目録「うーん、二人とも何かしたんじゃない?いくらなんでもいきなり、お世話されてる人にキモいって言うのはありえないんだよ」
上条「いきなり噛み付いてくる居候はいるけどな」
禁書目録「それはとうまの自業自得かも。鼻の下伸ばしてまったく、キモイんだよ」
上条「ひどい」
浜面「へへっ……日頃さぁ、浜面は超キモ面ですねとか、そんな童貞面消し飛ばしてやるにゃーんとか言われてっから慣れてるとおもったけどさ……」
浜面「フレメアに言われると……キツイよな」
一方通行「隅っこで泣いてンなキメェ」
禁書目録「本当に何もしてないの?」
上条「ゲロっちまうならいまのうちですのことよ二人とも。ほら、こいつ一応見かけは本物のシスターだろ」
禁書目録「むーっ!見かけだけじゃないんだよ!私はイギリス聖教所属の――」
一方通行「懺悔……懺悔なンて生易しいもンで俺の」
上条「ごめん一方通行そういう重いの勘弁して」
禁書目録「なんのこと?」
上条「こっちの話だ気にすんな。ほーれ、一方通行が買ってきてくれた高級肉だぞー」
禁書目録「わーい!」
一方通行「……有能な頭振り絞って考えてみたけどよォ。心当たりなンてねェぞ」
浜面「俺も……えぇっと、クソみたいな頭振り回してみたけど……おもいつかねーなぁ」
上条「ほんとか?」
一方通行「おォ。ただちょっとばっか、昨日のクソガキが」
上条「うん」
一方通行「いつもより1.5センチ短いスカート履いてやがったから」
上条「一方通行」
一方通行「あァ?」
上条「キモイ」
一方通行「……あァァァァァ!?!?!?」
禁書目録「……ロリコンなんだよ」
浜面「アクセロリータ……」
一方通行「なァンですかァ!?!?なァンで俺があのクソガキに欲情したみたいに受け取っちまってンですかここの馬鹿どもはよォ!!!」
上条「えっ、だっていまそういう、あ、ちょっと近づかないでくださいロリコンがうつります反射したい」
一方通行「っざけてンじゃねェぞ!!短かったからこっぴどくしかってやったとこだ、って言ってンだよ!!」
上条「あぁ、なんだそういう……お前ほんとお父さんだな」
一方通行「ほざけ。門限は五時までだ」
上条「オカンかもな」
禁書目録「この分じゃそっちの、えーっと、金髪?キモ面?」
浜面「浜面仕上って言うんだよ、覚えてね。ははは。仕上げははまーづらー♪で覚えればいいぜ」
禁書目録「……で、金髪も何かしたんじゃないかな」
浜面「……」
上条「おい第一位、凍った空気圧縮して外ポーイしろよ」
一方通行「うつりたくねェからご免だ。オマエこそヒーローなンだから右手差し出してやれよ」
浜面「おれの味方はどこですか」
上条「それで、お前もフレメアに何かしちまったんじゃねーの」
一方通行「大丈夫だ、身内に警備員にいっから半殺しで済ませるようたのンでやるよ」
禁書目録「檻の中のカツ丼の味を教えてほしいんだよ」
浜面「捕まるまでのことしてたら流石に自覚してるっつーの!ほんと、何も……あっ」
上条「なんだ?」
一方通行「おいシスター、電話どこだ?」
禁書目録「とうまの携帯――」
浜面「通報もんじゃねーって!聞けって!いや、あんま聞いてほしくないけど……あの、あー」
浜面「昨日――ちょっとその、滝壺に踏んでもらってお礼言ってたところみられて」
一方通行「死ねよ」
浜面「ひどい」
上条「羨ましい!死ね!!!」
禁書目録「とうまはちょっとこっちこようか」
浜面「いやいやいやマジでちげーって誤解だって」
一方通行「近寄らないでください流石の第一位もマゾヒズムは解析できませェン」
上条「むしろ俺もそっちに目覚めればこの痛みも快感に……ねーわ。超痛い。不幸だ。なんかいつもより力強かったし」
禁書目録「肉食べたからね」
浜面「違うんだって!ちょっと前の仕事で、肩と腰痛めててさぁ!」
上条「……痛めた理由は本当に仕事なんですかねぇ?」
一方通行「ばっかやめとけ、どうせこいつは手もだせねェヘタレだろうが」
禁書目録「やめてあげて、とうまの耳には痛い言葉なんだよ」
浜面「お前ら聞けや俺の釈明!!!うるせぇな!!!俺と滝壺はピュアなんだよ!!!うるせぇな!!!!」
浜面「……そういうわけでマッサージしてもらってたんだよ、滝壺に」
禁書目録「マッサージ」
上条「げっへっへっへ、それじゃぁ次は前のマッサージでもしてもらおうかづらー、とでも言ってたんだろどうせ」
浜面「ねぇそれ俺のモノマネ?ぶっころすよ? んで、滝壺力弱いからさぁ」
一方通行「ナイフくらい元暗部のアジトならあるだろうが」
浜面「力ってのは殺傷力のことじゃねぇよ突き刺されよ壁に。で、俺が床にねそべって、足で押してもらってたんだ」
禁書目録「そこに、その、ふれめあが」
浜面「あぁ……滝壺にお礼言ってるときに、丁度さぁ」
上条「次は顔もお願いします!とか言ってたんだろどうせ」
一方通行「今度は俺のばンだぜェ?なァンですかァさっきの足の動き……誘ってンのかァ?とか言ってたンだろ」
浜面「お前らの中の俺ぶっ殺してェわお前らごと」
上条「まぁ、二人とも。それなりにドン引かれるような行いをしてたのはわかったけどさ」
一方通行「解せねェ」
浜面「むしろフレメア守った仕事だったのに、解せぬ」
禁書目録「うん。あ、ちょっとこの人ヤバイな、とはおもうけど。キモいって言うほどじゃないかも」
一方通行「フォローしてるつもりなのかそれは」
浜面「ヤバくないよ!そんなこと言ったら世のマッサージ師はなんなのさ!変態さんか!」
上条「お前ほどじゃないから」
一方通行「オマエ鏡って知ってる?」
禁書目録「――未だ自分が見つけられていないようですね、迷える子金髪よ」
浜面「うっせーよ!なんなんだよお前らの無駄な連携!うるさいよ!!!」
上条「とにかく、直接的な原因がそれとは考えられねーんだよなぁ」
禁書目録「うん。ドン引きはするけど」
一方通行「繰り返すな。だったらなァンなンですかァ?なァンで俺があのクソガキにンなこと言われないといけねェンですかァ?」
上条「開き直んなよ……うーん、他になにか。お前ら自身でこう……原因」
浜面「な、なんだよ……」
上条「…………見た目?」
一方通行「よし、殺す」
浜面「ちょっと待ってろハマヅライダースーツもって来る」
上条「だ、だって他に何か考え付くのかよ!キモイってもう外見のこととしか捕らえらんねぇだろ!?」
一方通行「オマエにも言ってやる。鏡って知ってる?」
浜面「お前大体いっつも制服かだっせぇTシャツだよな」
上条「…………うるせぇよ」
禁書目録「と、とうまは倹約家なだけなんだよ!大丈夫だよとうま!えっと、ツンツン頭がウニみたいで美味しそう!んねっ!」
上条「ありがとうインデックスさんこんどウニ奢ってやるよ、いつもだけど」
上条「大体なぁ!一方通行!そうだよ!お前だって人のこと言えんのかって!」
一方通行「あ?」
上条「なんだよそのヘンテコ私服!!いっつも見るだけで笑いそうになるんだよ勘弁しろよお前!」
一方通行「はァァァァ!?言っておくけどなァ、オマエみたいな貧乏人じゃ一生買えねェくらい高い服で――」
浜面「高いからっていいもんだと思うセンスもどうかと思うけどな。むしろそのせいか、うん。貧乏万歳」
一方通行「あァァァ!?そうだなオマエはだっせェやっすいジャージを女にも着せて一生深夜のドンキでヤベェヤベェ言っとけど底辺がよォ!!」
上条「今時金髪に染めて俺、悪です()アピールとかだっせぇんだよ!」
浜面「あぁああああああああああ!?!?じゃ、ジャージは元々滝壺も趣味だし!動きやすいし!き、金髪は俺のポリシーだ!」
禁書目録「……」
浜面「じゃぁよ大将!もう一度言うぞお前!!お前の服の趣味も大概だかんな!?あ!?」
一方通行「しまむらーは引っ込ンでろ!!!」
上条「しまむらさん馬鹿にすんじゃねぇぞ!?お前らコスパって知ってるか!?コスパ!!!コスパ最強だろうが!!!」
一方通行「覚えたての単語連呼すンのは中学生までにしとけ低脳が。あァ、脳みそは大体そのくれェだったかァ?」
浜面「バーカ!!バーーーーカ!!!」
上条「うるせえええええ!!表出ろお前ら――」
禁書目録「いい加減にするんだよ!!!」
上条・一方通行・浜面「「「!」」」
禁書目録「さっきから聞いてれば……三人とも」
禁書目録「見た目に関しちゃどっこいどっこいなんだよ!!!しょーもない!!!」
上条「……」
一方通行「……」
浜面「……」
禁書目録「しょーもない!!!」
上条「……ごめんなさいでした」
浜面「すまん」
一方通行「……血が上った。謝る方向で善処する」
禁書目録「……」
一方通行「……さァせンっしたァ」
禁書目録「それでいいんだよ……まったく!お隣のまいかともとはるにも迷惑なんだから、もう少し静かにしてほしいかも」
隣
土御門「……保護者さんたちは馬鹿やってるにゃー」
土御門「……ピッ、ポッ、パ、っと」
土御門「――俺だ。頼みたいことがある。嫌とは言わせないぞ……なぁに、簡単なことだ。いまから言う住所に飛んでこい」
土御門「あっという間にビフォーアフターは、お前の得意分野だろう?」
上条「……そうだ、俺達は等しくキモイんだ」
浜面「だよな……あのフレメアと書いて天使よ読むみたいなフレメアにあぁ言われちまったんだ……違いない」
一方通行「……不本意だが、同意してやる」
禁書目録「あー、えーっと、そういうことを言いたかったわけでもないんだよ……?」
上条「変わろう。ここから、変わるんだ。俺達は」
浜面「そうだ……もう一度、フレメアに笑ってもらうために!」
一方通行「……こンな俺は、もうやめだ。あのガキの近くにいられるなら……」
禁書目録「そんな重くしなくても……あぁ、駄目かも。浸っちゃってるんだよこの三人……話術サイドに」
ピンポーン!
禁書目録「? お客さん……とうま?」
上条「手を伸ばせば届くんだ……いい加減始めようぜ!」
浜面「おう!まずは黒染め買ってくる!」
禁書目録「聞いてないかも。私がでるしか……あれ?あくせられーたは正気かも」
一方通行「……おォ。嫌な予感がしてな。俺が出てくるから座っとけ」
禁書目録「?」
一方通行「……」
ガチャッ
垣根「呼ばれて飛び出て」
一方通行「呼ンでねェし出てけ猫かぶりカブトムシ」
垣根「うるっせ真っ白け。心は真っ黒血みどろなてめぇと違ってあの子たちは真っ白なんだよ。かぶりもするわ」
上条「おい一方通行、決起集会の途中だろ……お、カブトムシ」
浜面「キモ面同盟なんだからはやく……おぉ、カブトムシ」
一方通行「その名称なンとかしろや」
垣根「俺の呼び名こそなんとかしろや馬鹿ども。カブトムシやめろ。いまはただの白いおにーさんだろうが!」
上条「いやぁあのインパクトは、なぁ?」
浜面「いつもうちのちびっ子がお世話になってますカブトムシさん、えぇ」
垣根「だからやめろ……おい第一位、一応テメェんとこのガキのお守りも結構してやってんですけどぉ」
一方通行「死ね」
垣根「うわぁモンペだわ」
禁書目録「どうでもいいけどこの部屋真っ白人間率高すぎるかも」
垣根「このシスターなに?置物?」
禁書目録「うっせーんだよカブトムシ」
垣根「順応してんじゃねーよ」
一方通行「カブトムシはカブトムシだろ。そいつはあれだ、ヒーローの」
上条「居候ですのことよ」
垣根「うわぁシスターのくせになにそれ、一つ屋根の下に男女が一緒――いっでぇ!?」
一方通行「すまンカブトムシ、頭にクワガタついてた」
垣根「ありえねぇだろ!!だったらテメェの右手に潰れたクワガタついてんのか!?あぁ!?」
浜面「ハッハッハ、垣根の言いいかけたことはなーんにも気にするなよお前たち。浜面くんとのお約束だぞ」
禁書目録「? うん」
上条「ありがとうございますみなさん上条さんは感激です、お前たちがいきなり押しかけた珍客じゃなければ」
上条「それで……垣根くんことカブトムシさんは上条さん家に何しにきたんでせう」
垣根「逆だ逆。カブトムシこと垣根、さんな。カブトムシとも呼ばれたくねーけど」
一方通行「ンで、カキネムシはなンの」
垣根「垣根だってンだろ脳みそだけにして冷蔵庫にぶち込むぞ」
浜面「お前も誰かにキモいって言われたの?」
垣根「言われるかボケ言われたとしても男共からの嫉妬の罵声だけだわぁ」
上条「キモイ」
一方通行「キモイ死ね」
浜面「イケメンキモイよぉ」
垣根「ハッハッハ、全然きかねぇな!」
禁書目録「キモい」
垣根「…………やめろよ」
垣根「頼まれたんだよ、お前たちキモ面同盟のプロデュース」
一方通行「採用すンなそれ」
上条「プロデュース……俺達をお洒落さんにしてくれるのか!?」
垣根「俺を見てみろ、どっからどうみてもお洒落さんだろうが。崇めていいぞ」
浜面「た、確かに!ホストくせぇけど!」
垣根「一言余計だ」
一方通行「くっせェくっせェ、負け犬くっせェな」
垣根「テメェは全てが余計だな第一位まずは喉をつぶすとこから始めてやろうか?あ?」
一方通行「あ?」
禁書目録「喧嘩なら他所でやってほしいんだよ。ついでにお肉買ってきてくれたら嬉しいな」
上条「まさに地獄に仏……上条さん家にカブトムシ」
垣根「あーぁ他にいい蜜ありそうだからうつっちまおうかなー!」
上条「いやいやいや!お願いします!お願いします垣根さん!俺達を生まれ変わらせてください!」
浜面「なんでもします!フレメア所持の方のカブトムシにはゼリーもあげますので垣根さん!」
一方通行「……頼む」
垣根「おぉ、必死だなおい……第一位、どうしたどうしたテメェが俺に頼みごととはなぁ」
一方通行「……俺の馬鹿みてェなプライド一つ捨ててどうにかなるなら、なンだってしてやらァ」
上条「……大人になったな、一方通行。父さん嬉しいぞ!」
浜面「母さん、感動しちゃう!」
一方通行「黙れきめェ
垣根「……ま、頭下げられんのは悪くねぇ。協力してやるよ、的外れでもなぁ。面白そうだし」
禁書目録「……?」
ファミリーサイド
打ち止め「――そういうわけでミサカはばっちりあの人に言ってやったけどそっちはどうなの?って、ミサカはミサカは目の前のお子様金髪に確認してみる」
フレメア「にゃぁ!大体私を甘くみるなお子様!ばっちり、浜面に宣言してやったし!『浜面キモイ、近づかないで臭いから』って!」
芳川「辛らつねぇ……」
番外個体「アーーーッハハハハハハ!!ヒャーーーッハハハハハハハハ!!」
芳川「そしてあなたもまぁ、趣味悪いわ。乗っかるなんて」
番外個体「ッックク、ハハッ、だぁってさぁ芳川、面白すぎるでしょこのガキんちょども。ねぇ、ねぇ上位個体、っぷぷ、あんたたち何のためにあんなんしたんだっけ?ミサカにおしえてー?」
打ち止め「もう、番外個体!ミサカは大真面目なのよ!って、ミサカはミサカは末の妹に例の雑誌を見開いてあげてみたり!」
フレメア「『気になるあの人に!ツンツンデレデレ押して駄目ならつきとばせ!』」
番外個体「アーーーヒャハハハハ!!ヒーー、ヒーーーー!」
芳川「……私は何も聞いてなーい。このことについては知らないわ」
カブトムシ『……黙認も同然だと思いますが』
フレメア「大体!浜面が悪い!!そう思うでしょ、カブトムシ!」
カブトムシ『私はそういうのは、あまり――』
フレメア「だって!私っていう将来有望な曲線美がありながら!他の女にいつまでも!まったく!」
芳川「最近の子は早熟ねぇ」
番外個体「っ、っぷぷ、んでぇ?上位個体の言い分はぁ?」
打ち止め「あの人も!いつまでたってもミサカのことを子供扱いして!いい加減我慢がならないの!って、ミサカはミサカはミサカの中のレディを認識してほしかったり!」
番外個体「レ・デ・ィ?あーあー、そうだね!レディはカナミンの時間はテレビの前で正座してジーッと鑑賞するよねぇ!ハハハハハハハッ!」
芳川「……それを後ろで見てるあなたも大概よね」
フレメア「! わ、私はカナミンなんて卒業した!現に、昨日は――」
カブトムシ『HD録画、しておきましたよ』
フレメア「カブトムシ!もう! あー、大体、ありがとう!」
カブトムシ『いえいえ』
打ち止め「とにかく!今頃傷心のあの人はミサカのことが気になって気になってしかたないはずなの、って、ミサカはミサカは雑誌を読み返して分析してみる」
フレメア「ふっふっふー!浜面が私を第一なのは当然!そして!これを決定打にしてやる、にゃあ!」
番外個体「ヒー、ヒーーッ」
芳川「それにしたってキモイは、言いすぎじゃないかしら?」
打ち止め「過ぎるくらいが丁度いい!って、ミサカはミサカは発案者の発言を復唱してみる!」
芳川「発案者?あぁ、MNWで相談したのね。何号?」
番外個体「っぷ、っくく、に、20000号が、猫かぶって、っぷぷ」
芳川「……あぁ。なるほど、やりそうだわ」
打ち止め「ただの変態かと思ってたけどたまにはいいこといいのよ!って、ミサカはミサカは成功のあかつきには件の下位個体を褒めてやる旨を投下してみる」
フレメア「私も浜面とゴールインしたら、カブトムシに立派な小屋をたててあげるから!にゃぁ!」
カブトムシ『それはどうも』
カブトムシ『――っと。そろそろ準備がいいようで』
芳川「そう?意外にすんなりいったわね……彼もあれで、本当に気にしちゃったのかしら」
番外個体「?」
カブトムシ『――大変です! 浜面仕上と、くそったrゲフン第一位が!』
フレメア「にゃぁ!?どうした、カブトムシ!浜面がどうしたの!?」
打ち止め「あの人が!?ねぇ、何があったの!?って、ミサカはミサカは思わせぶりな声をあげるカブトムシにといつめてみたり!」
カブトムシ『――どうやら、橋から投身自殺を謀っているようです!』
フレメア「」
打ち止め「」
番外個体「えぇええええええええええええええええええ!?!?」
芳川「……あら、こっちまで釣れちゃったわ」
橋
禁書目録「寒いんだよ……どうして私までここに……いつもはおいてけぼりなのに」
上条「そう言わないでくださいよインデックスさんや……上条さんは今日、生まれかわるんだ!」
禁書目録「え?なんて?記憶取り戻すの?」
上条「……それはもーちょい待ってくださいすんません」
垣根「おいおいシスター、男の決意に水をさすんじゃねーぜ。どうせ水に浸かるがなぁ……おい!このキモ面同盟!」
上条「はい師匠!」
浜面「老師!!」
一方通行「ンだよ第二位」
垣根「……カブトムシじゃないだけよし!」
垣根「お前らは、俺が貸してやったスーツでビシッときめたな!あ?ばっちり白スーツだ!」
上条「なんだかお高いものを着るとそれだけで背筋が伸びますのことよ!」
浜面「髪の色も黒く!老師がくれたなんか黒い塊のおかげであっという間に! お前はこれしなくてよかったのか?」
一方通行「服ならまだしもそンな怪しげなもンをこいつから受け取れるか……スーツは悪くねェけど」
禁書目録「やっぱり真っ白なんだよ」
一方通行「ほンと、真っ白率高いなここ」
垣根「さて、見た目はバッチリになったお前らに教えることは……あと一つだけだ!それは」
上条「ゴクリ」
浜面「ゴクッ」
一方通行「もったいぶってねェで早くしろ」
禁書目録「どうせ『あとは心だ!』なんだよ」
垣根「うるっせぇな! あてんなシスターちくしょう!!」
上条「こ、ころ……?」
浜面「なんだっけ、我輩が猫なんだよな」
一方通行「無理に知的にボケるな馬鹿が。漱石違いだ――具体的には何をすンですかァ?」
垣根「いいか、この橋を見てみろ。下は、夜だってこともあいまって真っ黒な水。ここに――飛び込むとなれば、よっぽどの度胸が必要だよなぁ?」
上条「……それを、やれっていうのか」
浜面「ろ、ロープもなしに、かよ!!」
垣根「あぁ、そうだ!お前たちは大事な相手にキモイと言われた!そこから変わるには!生まれ変わるしかねぇんだよ!この俺のように!!」
一方通行「……」
禁書目録「羽化するってことなのかな」
垣根「大体そういうことだだからちょっと黙ってろ。いいか!ここから飛び降りたとき、お前たちは新しい自分になる!俺が保障する!」
垣根「そして!キモいと言われた昨日までの自分を冷蔵庫にぶち込むんだ!安心しろ、おれの冷蔵庫に常識は通用しねぇ!しっかり預かって永久冷凍してやる!」
垣根「行け!キモ面同盟!そして俺も交えて、イケ面同盟えと……生まれ変わるんだ!!」
上条「……なんだか、わけわかんねーけどさ……垣根、あんたの言葉……胸に響いた」
禁書目録「めっさいい顔なんだよ……その顔はもっと別の方向に向けるべきかも」
浜面「やってやる……そんでフレメアに『臭いは臭いでもホスト臭い、にゃあ!』って言われるんだ!」
禁書目録「最終目標はそれでいいのかな……」
一方通行「……みてろ、クソガキ」
禁書目録「むしろ見ないで欲しいんだよ、うん」
垣根「いけ……!今だ!!!」
上条「よーし!」 浜面「いくぞー!!」 一方通行「……」
グググッ
タタタタタタタタタタッ!
打ち止め「早まらないでぇええええええええええ!!ってミサカはミサカはバカなことをしようとするあなたの足に飛びついてみるうううう!!」
番外個体「あなたを殺すのはミサカなんだからぁあああああ!!うわぁあああああん!!」
フレメア「にゃああああああああ!!」
ガシッ!ガシッ!ガシッ!
浜面「うわっ!?えっ、ふ、フレメア!?」
一方通行「あァ!? おい、ガキどもこりゃなンの――」
禁書目録「! 二人のとこに、誰か……あ」
上条「……へ?え、っちょ、ま、おい、お、俺もう体勢……」
ズルッ!
浜面「あ」
一方通行「……あー」
禁書目録「と、とうまぁあああああああああああああああ!!」
上条「う、うわあああああああああああ!!不幸だぁああああああああああああああああああああ!!」
バシャァアアアアァァァァァン!
・
・
・
・
・
・
上条「――ヘックチ。それで?お子様たち二人、君らは」
芳川「あまり怒らないであげて。保護者さん達の気を引こうと、頑張ってたのよ」
打ち止め「そ、そうだよ!ミサカえーっと、バレないように必死に――いたたたた痛いぃいいい!ってミサカはミサカはグリグリ攻撃の古典的かつ確かな痛みに悶えてみたりぃいいい!」
一方通行「こォンだけの面倒引き起こしておいて、無罪放免で済まされようたァいい身分だなァ?え?おいそこ、逃げンな」
番外個体「ひっ!あ、あのさぁ!ミサカはさぁ!ちょーっとのっかっただけで――いたたたたた!痛い!痛い!!お、女の髪の毛ひっぱんな!!」
一方通行「なァにが女だ、ったく……一人前に見られるのは十五年と半年早ェンだよ馬鹿どもが!!」
浜面「……フレメア。俺も今回ばっかりはちょーっと怒ってるぞー?」
フレメア「にゃぁ!?ご、ごめん、浜面……えっと、あれは、本心じゃ……」
浜面「罰として、カブトムシ一日没収。ごめんなー、迷惑かけて」
カブトムシ『いえいえ、芳川さんのおかげもありますから』
フレメア「そんな!カブトムシは私の友達で、大体、それじゃ!」
浜面「その代わり、さ。俺が丸一日、しっかり守ってやるよ。そうすりゃあんな馬鹿な真似、もうしないだろ?どうだ?」
フレメア「……浜面」
一方通行「……ったく。構ってほしけりゃ普通に言え。暇な時には相手してやらァ……おっと、絶賛無職で毎日暇なのは、どこの第一位様だっけなァ?」
打ち止め「あなた……って、ミカサはミカサは、涙目になってみたり」
番外個体「一方通行……」
垣根「いい話だ。芳川女史、ほれ。成功にカンパーイ」
芳川「えぇ、協力どうも。お隣にも後で挨拶しなくちゃね」
カブトムシ『終わりよければ全てよし、ですね』
禁書目録「……」
上条「……あのさぁ。いい雰囲気のとこ、ほんと悪いんだけど」
上条「上条さん、とんだ巻き込まれ損ですよね!?!?そんで、やるならお宅でやってもらえませんか!?!?なんで上条さん家にさぁ!こんな大所帯でさぁ!!」
一方通行「慣れてるだろ、オマエ」
浜面「駆け込み教会だもんなぁ」
禁書目録「ふふっ、仕方ないよ、とうま。どうせなら、迷える子羊を迎える教会にしちゃう?ねっ?」
上条「あぁ……まったく!不幸だ……ヘックチ!!」
完
麦野「……『気になるあの人にツンツンデレデレ』」
絹旗「麦野。麦野がそれ以上一瞬でも超ツンに走ったら、浜面消し飛びますから」
今度こそ、完
乗っ取りですまん
じゃあの!
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