なぎさ「チョコを一緒に作るのです!」ほむら「はい?」 (89)

叛逆ネタバレあります

時季遅れ一ヶ月以上遅れて今更バレンタインネタ

初スレ、初SSです。生ぬるく見守って頂けたらそれはとっても嬉しいなって

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395407215

なぎさ「もうすぐバレンタインなのです!だからチョコを一緒に作りやがれなのです」

ほむら「…それをなぜ私に言うのかしら?あなたの大好きな巴マミが、それこそ適任だと思うけれど?それか一人で作りなさい」

なぎさ「私が渡したいのはマミなのですよ?それを一緒に作って「ハイドーゾ」なんて風情も何もあったもんじゃないではないですか。これだから悪魔はわかってないのですよ。それにマミの家でどうやって内緒に作れっていうのですか」

ほむら(記憶改竄がどうやら大分不安定なようね…)
ほむら「それにしたって私じゃなくても、巴マミと仲のいい人間に頼んだ方が、彼女の好みだってわかるだろうし、良いんじゃないかしら?」

なぎさ「んー最初はさやかとかまどかに頼もうかと思ったのですが、もしあの二人からマミにじょーほーろーえーいでもしたら、このサプラァイズが台無しなのです」

なぎさ「それに引き換え、ほむらならその心配はないので安心です。マミの好みだってなぎさ以上に知ってる人はいないので、その点は問題なし!」

ほむら(まぁ、まどかはともかく、美樹さやかはポロッと零しそうなのは確かね)

ほむら「でもいいのかしら?私にお願いするってことは。悪魔と契約を結ぶってことよ?それがどういうことか、あなたでもわかるはずよね」

なぎさ「ぶつくさ言ってねーで一緒に作るのです!どっちにしろまどかにチョコ作ろうかどうしようか悩んでたところでしょう?」

ほむら「なっ!そんなわけないでしょう、私と関わることによってまどかの記憶が(ベチャ)

ウソツキ「ケタケタケタ」トマトヒュン!

なぎさ「うそですね、そんなウジウジしてないで、なぎさと一緒に作って、なぎさと一緒に渡せばいいのですよ!!」フンフン

ほむら(この子苦手だわ…)

なぎさ「ほらっ!そうと決まれば思い立ったが吉日、今日なし得ることは明日へ延ばすなです!」グイグイ

ほむら「ちょ、ちょっとまだやるって決まったわけじゃ…引っ張るのやめなさい!袖が伸びるでしょ!」

ガンコ「ケーキ!ケーキ!」
ナマケ「でも、作るの面倒」
レイケツ「私たちが作るわけじゃないでしょ」
マヌケ「じゃぁ私たち食べれないの?」
ヒガミ「ホムラばかりずるい」

なぎさ「いけいけなのですー!本日天気明朗なれど波高し!失敗する気がしないのですー!」

ほむら「なんでそんなテンション高いのよッ!」

オクビョウ「何かいやな予感するね…」
ワルクチ「だったら1人でパトロールいきな」
ほむら(むしろ貴方達全員で行きなさいよ…)テレパシー
ガンコ「やだ、コッチの方が楽しそう」
ウソツキ「今日は魔獣もお休みだって」
マヌケ「え、本当?」
ワルクチ「バカ、うそに決まってるだろ」
レイケツ「あんなの烏たちに任せとけばいいのよ」
烏「ドアホー!」

ほむホーム

なぎさ「ささっ!それじゃぁまずなにを作るか、一番大事なところです」

なぎさ「ずばりここはみんな大好きチーズを使ったものを、作るべきだと思うのです」

ほむら「それ、単にあなたが食べたいだけじゃないの?」

なぎさ「というわけで何か調べてほしいのです!」

ほむら「それくらい自分で調べなさい」

なぎさ「マミが買ってくれたこの携帯じゃ、いんたーねっとができないのです…」

ほむら「はぁ…ほら、貸してあげるから。好きに使いなさい」ポィ

なぎさ「わわっ!ありがとうなのです!」

なぎさ「…?」画面テイテイ

なぎさ「ほむら、これ壊れてるのです。いくら触っても反応しないですよ」

ほむら「そ、そこから!?」

レイケツ「ジェネレーションギャップね」
イバリ「使ってるのはガラケーだ、スマホじゃないんだぜ?」
ミエ「あんなのいらないってさ」
ワルクチ「ホムラじゃ、使いこなせないだけじゃない?」
ほむら(うるさいわよ、大体連絡手段として使えればいいだけなんだから、これで十分よ)ベチャッ
ガンコ「十分十分」トマトペイッ
ミエ「ケタケタケタ」ペイッ

なぎさ「何か言いました?」

ほむら「いえ、気にしないで…いい?画面の下にあるボタンで操作するのよ…」

なぎさ「んー…ん?」

ほむら「ごめんなさい、私が悪かったわ。他人の携帯いきなり渡されても、そりゃ戸惑うわね…」ヒョイ

なぎさ「むー」

ほむら「わかっていたことだけど、やっぱりチーズケーキが多いわね」カチカチ

なぎさ「それじゃぁ、いつもと一緒なのです…」

ほむら「チーズとワインをプレゼント…?」

ヤキモチ「甘いひと時?」
ワガママ「酔わせてどうするの?」
ネクラ「そりゃ決まってる」
オクビョウ「ムリダナ・x・」
ワルクチ「なんで『ヘタレ』は居ないんだろね」

なぎさ「チーズはいいけどワインは余計なのです!マミもなぎさも未成年ですよ!」

ほむら「わかってるわ…あら、チョコレートチーズケーキなんてものもあるそうよ」

なぎさ「ほっほぉ~美味しそうです…いささかインパクトに欠けますが、これでいいしょう!」

ほむら「そう、なら材料を…」

なぎさ「その必要はねーのです!」ピッピカチュープルルルルrr

ほむら「ちょっと、誰に電話してるの?」

なぎさ「まぁ待つのですよ。あっ!決まったのです!カクカクとシカジカ、後ウマウマを買ってきてください!!待ってるのです!」

ほむら「私以外にも協力者がいるのね(まどか、美樹さやか、巴マミ以外となると…)」

ピンポーン!!

ほむら「ビクッ!!」

オクビョウ「超スピード!?」
ミエ「ゴッティストゥー!」ザクロビュンッ

なぎさ「あ!早速来たのです!!」

ほむら「い!?いくらなんでもそんなすぐ…」

ピポピポピポピポピンポーーーーーーン!!!!

ほむら「…」スタスタスタ

ほむら「だーまーりーなーさーい!佐倉杏子!!!!」

杏子「う゛えぇぇ!?お、おっかしいなぁ、のぞき穴塞いでおいたのに」

ほむら「こんな鳴らし方するのあなたくらいしか、私は知らないわ」

杏子「そっか、友達すくねぇもんな…」

ほむら「イラァ…」

ワルクチ「ホントホント」
ミエ「孤高なんだってさ」

なぎさ「杏子ー!さすが出来る女は違うのです!」

杏子「へへっ超特急で買ってきたからな」

ほむら「それで?あなたまで一緒に作りたいと?」

なぎさ「なぎさが誘ったのです!杏子も『家で作ってたんじゃすぐバレちゃう同棲仲間』ですからね!」

杏子「なっ!ち、ちげぇーぞ!あたしは別にさやかに渡そうなんて!なぎさが手伝ってくれって言うから、ついでに自分で食うぶんをだな・・・」ごにょごにょ

ウソツキ「…ハッ!投げなきゃ」トマトペイッ

ほむら「さっさとはじめて、とっとと終わらせるわよ」スタスタ

なぎさ「なぎさの本気を見るのです!!」

杏子「ちょ、ちょまてよ!」

なぎさ「さぁ!どぅんどぅん作っていくのです!まずは!何を!するのです!?」ガタンガタン

ほむら「机揺らさないの。基本はチーズケーキを作るのと同じよ」

杏子「よっしゃ!それならまずは生地つくりだな!」

ほむら「え、えぇ・・・」

杏子「なぁんだよその目は」

ほむら「てっきりあなたは食べる専門かと思ってたわ」

杏子「あれ、もしかしてあたしゃ喧嘩売られてるのか?」

なぎさ「ほら二人もビスケット砕くの手伝ってくださいよー!」

ほむら「ほら、その思いをビスケットにぶつけなさいな」

ネクラ「キャハハ!」ペイッ
ノロマ「友達少ないって言われた仕返し?」
ワガママ「ネクラだね」
レイケツ「ネクラね」

杏子「くっ・・・見てろよぉ!これがあたしの全力全開!!ロッソ・ファンタズマだ!一瞬で粉々にしてやるよ!」

ほむら「まるでフードプロセッサね、見事だったわ」

なぎさ「今度からプロフェッサー杏子って呼ぶのです!」

杏子「へへ・・・燃え尽きたぜ・・・」

ほむら「まだ第一段階なのだけど?」

杏子「あたしって・・・ほんとバカ・・・」


マミほーむ
さやか「くっしゅん!!」

マミ「あら、風邪かしら?」

さやか「んー?というより、まぁた杏子があたしの悪口言ってる気がするなぁ」

マミ「ふふっ、そういうわりには、ずいぶんうれしそうね」

まどか「うぇひひ!さやかちゃんって本当杏子ちゃんの話しするとき、嬉しそうに話すよねぇ」

さやか「なっ!なぁあああ!?」

ほむホーム
ほむら「次は砕いたビスケットにバターを混ぜて、型に押し込む」

なぎさ「はいなのです!」テシテシ

ほむら「もっと強く押し込んでいいわよ」

なぎさ「こ、こうなのです?」ギュッギュッ

ほむら「そんな感じかしら?」

なぎさ「もーっ、どっちなのかはっきりするですよ」

ほむら「そうは言ってもチーズケーキの作り方なんて、あなたの方が詳しいんじゃないの?いつも巴マミと作ってるでしょう」

なぎさ「え、えぇ~と。そ、それは…」

ほむら「あら、意外とあなたの方が食べる専門だったかしら?」

ナマケ「食べるだけが一番よ」
マヌケ「遊んでたらできてるよね」
ワルクチ「働けバカ」

杏子「くくっ、そりゃ一緒に作ってくれーって言いにくるわけだ」

なぎさ「ち、違うのです!なぎさはただお料理が出来るキッチンを貸してもらいたかっただけなのです!!いつも作ってるから、作るのは一人だって大丈夫なのです!!」

ほむら「そう、なら私たちは見てるだけでよかったのね」

なぎさ「そ、それは…べ、別になぎさ一人だって作れるけど、それだと…そう!ふこーへーなのです!だから一緒に作るですよ!」

杏子「なるほどぉ~そぉ来たか。それじゃぁしかたねぇやな?」

ほむら「ふふっ、そうね」

杏子「(なんだ、そんな顔もできんじゃねぇか…)」

なぎさ「ホッ…」

今日のところはここらへんで
また明日続きます

杏子「よし、さっきの生地を後は使うまで冷蔵庫に入れてっと」

ほむら「次は生クリームとチョコレートを電子レンジにかけ、溶かす。50秒ほどでいいそうよ」

なぎさ「任せるのです!」
ピッピピ

ほむら「その間にクリームチーズ、砂糖、卵を混ぜる・・・」カシャカシャ

チーン!
なぎさ「できたのです!!」

ほむら「一度溶かしてから常温になるまで冷ますそうよ」

杏子「じゃぁ氷水につけるか」

なぎさ「そんな氷水入れたらアイスココアになっちゃうのです!」

杏子「うぶっ!ボールを…ククッ…つけるんだよ!」プルプル

なぎさ「!!すでのな」ベベガオォ

なぎさ「そ、それくれぇわかってたのですよ!いまのはジョーク、ジョークアベニューです!」

ほむら「…」ナデナデ

なぎさ「なっ!何しやがるです!ちょ、やめるです!意味もなく撫でるなー!」プンピー

ヤキモチ「…」ポイポイッ
ミエ「投げるの珍しいね」
ヤキモチ「代理」
オクビョウ「誰の?」
ヒガミ「まどかの」
オクビョウ「妬いてる?」
ヤキモチ「知らない」ポイポイ

杏子「よっし、こんなもんか」

ほむら「えぇ、そしたらさっき混ぜた中に入れて頂戴」

杏子「あいよ!」

なぎさ「…」プリプリ

ほむら「ほら、あなたもいつまでもへそ曲げてないで。次は生地を焼くわよ」

なぎさ「ふーんだ、マミもほむらもみんなそろってなぎさのこと子供扱いして…」ブツブツ

杏子「ほらほら、いつまでも頬膨らませてないで、生地膨らませるためにオーブン温めてくれよ」

なぎさ「ぜんっぜんうまくねーですよ!」

ほむら「温度は150℃ね。間違えないように」

杏子「しょーがねーなー。ほれっ食うかい?うんまい棒チーズ味だよ」

なぎさ「そ、そんなので…なぎさの機嫌は…♪」サクサクサク

杏ほむ「かわいい(確信)」

ヤキモチ「ゴッティストゥ」ザクロォ
ヒガミ「ゴッティストゥ」ザクレロォ


マミほーむ
まどさや「…」イラァ

マミ「あ、あら?二人とも何か負のオーラが出てる気がするけど、どうしたの?」

さやか「えっ?何だろ?」

まどか「ん~そんなつもりないんですけど、何かな。こう浮ついた気のようなのを…」

マミ「そう?」

さやか「とりあえず杏子に会ったら一発入れてやらないといけない気が」

まどか「ティヒヒ、さやかちゃんも?私もなんかいたずらしてあげないといけない気がして」

マミ「あらあら、繋がりあってるのねぇ」


ほむホーム
杏ほむ「ッ!?」ゾゾゾォ

杏子「お、おぉぅ?あんた、何かしたか?」

ほむら「いえ、私じゃないわ…もっと何か神がかり的な…まさかね」

杏子「き、奇遇だな、あたしも何か天使的な何かが…まさかな」

ヤキモチ「ザマァ」
オクビョウ「妬いたね」
ワルクチ「ウワキモノ」
レイケツ「ナムアミダブツ」

なぎさ「ほらほら!オーブンも温まったのです、早く型に混ぜたの入れて、焼くですよ」

ほむら「そ、そうね」

杏子「お、おぅ」

ほむら「入れたら平らにして…後はオーブンで50~60分ほど焼けばいいわ」

なぎさ「この焼き上がりを待つ間が、また堪らないのです」

杏子「そーかぁ?あたしはさっさと焼きあがるに越したことはないがね」

なぎさ「むー杏子はわかってねぇのです…」

杏子「へーへーわるぅござんした、それにしたってただ待つってのもアレだなー
なぁお茶にしねぇか?」

ほむら「はぁ…わかったわ、準備するから向こうで待ってなさい」

杏子「おっ、話しがわかるじゃねぇか♪」

なぎさ「わーい!ティータイムは大事にしないとです!」

ナマケ「私たちの分あるかな?」
ワルクチ「ケチだからなぁ」
マヌケ「ないの?」
ヒガミ「ずるいネ」
ウソツキ「ホムホム優しいから淹れてくれるよ」
ミエ「けち臭いことしないよね」

リビング
ほむら「出来たわよ。巴マミみたいに美味く淹れれてないけど、我慢しなさい」

杏子「おっ、サンキュー」

なぎさ「はぁー・・・やっぱり一仕事終えた後の紅茶は骨身に染みるのです・・・」

ほむら「すっかり第2の巴マミね」

なぎさ「まぁ、マミの淹れた紅茶には敵わないですけどね。それでも中々なのです」

ほむら「そう、それは光栄だわ」


ナマケ「あれ、私たちのは?」
ワルクチ「やっぱケチ?」
ほむら(はぁ…台所に淹れてあるから、自分でとってきなさい)
マヌケ「やった!」
ウソツキ「ホムホム大好き!」
ナマケ「私の分とってきて」
ワガママ「私のも」
レイケツ「マヌケ、ノロマ。2人の分飲んでいいわよ」
ノロマヌケ「ホント!?」
ナマケ「ヒドイ」ワガママ「オーボーだ」


杏子「ところでさ、あんたはやっぱりまどかにあげるのかい?」

ほむら「…何もあげる為に手伝ったわけじゃないわ」

ウソツキ「アッ、ナゲ・・・コレデイイヤ」ティースプーンポーイ
レイケツ「ヤルジャン」

なぎさ「もー!まだそんな事言ってるんですか!!」

杏子「何か訳あり、ってか」

ほむら「私がまどかにあげたとしても、きっと戸惑うだけだわ。
そんな思いあの子には必要ない、私はただ、まどかが笑っていてさえくれれば、それでいいの」

ほむら「だからあの子の困った顔を見るくらいなら、渡さないほうが幸せなのよ」

ほむら「それに、あなたの大好きな美樹さやかが渡すのを黙って許すはずがないわ」

杏子「だ、誰が大好きだってぇ!?そ、そんなんじゃねぇよ!!大体、なんでさやかが出てくるんだよ」

ほむら「彼女は私のことが気に入らないようだから」

杏子「あぁ~?あんた、何したんだい?さやかはそんなムゲに人を嫌うようなやつじゃないぜ?」

ほむら「そうね、私が、まどかの大事なものを踏みにじった…そう彼女は思ってるのよ」

ウソツキ「まどかのため」
ミエ「まどかの幸せのため」


杏子「はぁ!?あんた…本当になにしたんだ?」

ほむら「弁明する気はないわ。
だからね、私はあの子の傍にいたらいけない、そういう穢れた存在なのよ」

レイケツ「うそ、本当は自分のため」
ワルクチ「欲望の塊」
オクビョウ「本当は一緒にいたかったの」

なぎさ「ズズゥ…」カチャン

なぎさ「それで、ほむらは満足なのですか」

ほむら「えぇ」

なぎさ「ほむらはうそつきなのです」
ウソツキ「ウソツキ」ベチャ
ワルクチ「ウソツキ」ベチャ


ほむら「あなたに、何がわかるっていうの」
ガンコ「まどかの側にいたい」

なぎさ「わからねぇです、悪魔の気持ちなんて難しいものはなぎさには、全然わからねぇです。わかりたくもありません」

ほむら「そう、賢明だわ」
ミエ「本当は違う」

なぎさ「でも!これだけはわかるのです!ほむらはウソつきです!!」

ほむら「…」

なぎさ「笑顔が見れれば満足?まどかが戸惑って困るからあげたくない?傍にいないほうがいい?」

なぎさ「そんなことを、そんな悲しい目をしたヤツが言って、それがウソ意外の何だっていうんですか」

イバリ「泣いてる」
ワルクチ「惨め」
ワガママ「寂しいのはイヤ」
ミエ「まどかに甘えたい、甘えてほしい」



ほむら「あなた何様のつもりよ」

なぎさ「何様でもないのです、ただのちっぽけな一人の女の子なのです。
たとえどんな魔法が使えても、どんな奇跡が起こせても。どんな姿になろうとも。
心は…ただのちっぽけな女の子なのですよ」

なぎさ「ほむらだってそうなのです」

ほむら「私は…」

なぎさ「本当に穢れたやつは、こんな美味しいお茶を淹れねぇです。
こんな良いにおいがするケーキを焼けねぇですよ」

マヌケ「おいしいね」
ノロマ「優しいね」
ヤキモチ「あの子にもしてあげたい」

なぎさ「こういうお祭りの時くらい、女の子として好きな相手にプレゼントをあげる。
それくらい許してあげたって、いいんじゃないですか?」

ほむら「私は…許されちゃいけない…許されていいようなニンゲンじゃないのよ」
ガンコ「苦しい」
ワガママ「かなしい」

なぎさ「なら」


なぎさ「なぎさがあなたを許すのです」

ほむら「な…」

オクビョウ「ゆるす?」
ウソツキ「ゆるされない」
レイケツ「うそ、ゆるそう」
ナマケ「もうゆるしてあげよう」

杏子「ならあたしも、あんたを赦すよ。
確かにあんたはあの子の気持ちを裏切ったかもしれない、まどかの右腕をしていたさやかは、そりゃぁ腹もたてるだろうけどよ」

杏子「やっぱ・・・1人ぼっちは、寂しいもんな・・・」

ほむら「佐倉杏子!あなた記憶が!?」

杏子「魔法ってのぁ、術者の精神によるものが大きいからな」

ほむら「動揺…してるの?わたしが…」


杏子「それによ!あんたにとっちゃついでだったのかもしれねぇけど。
あんたはあたしにさやかをもう一度会わせてくれて、もう一度触れさせてくれて…」

杏子「もう一度一緒に居れるチャンスをくれたんだ。怨めるわけ、ねぇだろ…」

なぎさ「なぎさだってそうなのです。仕方のないこと、そう割り切れてても、
マミと離れ離れになるのは寂しかったのです」

なぎさ「それに怖い夢の最後をやり直させてくれたのです」

ほむら「…」

杏子「だからよ、いいんじゃねぇか?あんたが、あんたを許してやっても。
プレゼントをあげるくらい、夢を見させてやってもよ」

ほむら「それでも、まどかが…」

なぎさ「ほむらはこれだけまどかのことを愛しているくせに、まったくわかってないのです」

ほむら「?」

なぎさ「あのまどかが、すべての魔法少女の絶望や呪いを受け入れた、まどかが。ケーキの1個や2個嫌がるわけがないではねぇですか」

ほむら「そんなの私は!」

なぎさ「愛しているのでしょう!?」

ほむら「!?」


なぎさ「愛ってのは希望より熱く、絶望より深いものじゃないんですか?まどかにだってきっとその気持ち伝わるはずです」

杏子「愛ってのは料理と一緒だろ、てめぇ自身の中でぐつぐつ煮込み続けたって、それを食べてもらわなきゃ、そのうちこげちまう。相手がその料理を気に入るかなんて、食ってみなきゃわかんねぇじゃねぇか」

なぎさ「マミとの出会いをやり直させてくれてありがとう、って思う我儘ななぎさに」
杏子「さやかとの出会いをやり直させてくれたと、よろこんじまう我儘なあたしに」

なぎさ「まどかを助けたいと宇宙を書き換えてしまう程の、我儘な悪魔への恩返しをさせてください」
杏子「まどかを助けたいと宇宙を書き換えてしまう程の、我儘なあんたへの恩返しをさせてくれ」

ほむら「あなたたちは…どうして…」ポロポロ
ほむら「そこまで、愚かなの…ッ!」
マヌケ「よかったね」
ノロマ「うん」

杏子「へへっ、それが人間ってもんだろ?」

なぎさ「悪魔はそんな大粒の涙を…ながさねぇのです」グスッ
ワルクチ「泣き虫」

ほむら「うるさい…っ」
ドールズ「…アリガトウ」

一旦ここらへんで終わります。
また夜中に続きできたらいいなって

かなり書き忘れで、今更すぎるけれど…
>>1の追記

・叛逆ネタ大幅の自己解釈。
・基本ギャグ車線。
・ご 都 合 主 義

を含む「ピュエラマギホーリーセクステット」の魔法少女6人+αが楽しそうにしてる所を書きたい為だけを目的とした
中身はスポンジケーキで出来た物になってます!
たまにスパイスとして真面目じらーした流れが入ることがあるかもですが、基本はワイワイ楽しそうにしてるのを書きたいだけです

それでは続きをやっていきます


ジジジジジ…チーン!
なぎさ「ケーキが焼きあがったのです!」

杏子「で、次はどうすんだい?これで終わり、ってわけじゃねぇんだろ?」

ほむら「え、えぇ。その…竹串を刺して、焼き加減を…」

杏子「ったく、調子狂うよなぁ~なぁに今更もじもじしてんだよ」

ほむら「だ、だってあなた!あんなやり取りした後だもの…ゴニョゴニョ」

なぎさ「にしし~ほむらは可愛いのです!マミには負けますけどね~」

ヤキモチ「かわいいの?」
ウソツキ「むしろキモい」
レイケツ「うそ、照れ隠し」
マヌケ「かわいい!」

ほむら「あぁもう!早く焼き加減を確かめなさい!」

杏子「つってもよぉ、竹串なんてねぇぞ?」

ほむら「なら、フォークか何かでもいいわ。刺して液体が付いてこなければ焼き上がりよ」

なぎさ「てい!」ブスリ

なぎさ「…オッケーなのです!


ほむら「それじゃぁ後は粗熱が取れてから、ラップをかけて冷蔵庫で1日寝かせるだけよ」

杏子「ォゥチェケラー」

ほむら「何か言ったかしら?」

杏子「な、何でもねぇよ」

ほむら「…?」ほむ?

ワルクチ「まったくお笑いだ」
ネクラ「ラズベリーがいたら奴も笑うでしょう」

なぎさ「チーズケーキは生クリームのケーキと違って、寝かせればそれだけ美味しくなるのです!本当は2日目くらいが美味しいんですけど。そこはしょうがないのです…」

ほむら「さすがにチーズケーキを食べなれてないわね」

なぎさ「それほどでもあるのです!」

杏子「じゃぁ今日はこのままここに泊り込みだな~」

ほむら「はぁ!?どうしてそうなるのよ?」

杏子「だってしょうがねぇーじゃん、このまま帰ったら手元に贈り物ないのに明日のバレンタインになっちまうじゃねぇか」

ほむら「明日になってまたこっちに来たらいいじゃない」

杏子「わかってねーなー、その前にさやかから渡されたらどうすんだよー、そんとき何もないじゃかっこつかねぇだろ」

ほむら「はぁ、もう好きにしなさい」

杏子「おっ!そーこなくっちゃ!」

なぎさ「お泊りチーズセットが無駄にならなくてすんだのです」

ほむら「いつの間に…というよりもチーズはお泊りの必需品なの?」

なぎさ「当たり前なのです、チーズはサバイバルにおける最重要品なのですよ」

ノロマ「あ、巴マミの写真もある」
ネクラ「サバイバル?」


杏子「そうと決まれば次は夕食だな!」

ほむら「はぁ、簡単なものしか作れないわよ」
ほむら(ただでさえあの子達の分で、作る量多いんだから)

イバリ「ご飯~ご飯~♪」
ネクラ「食べる分減らないといいな」
ガンコ「私のは絶対にあげないよ」

なぎさ「で、何を作るのです?なぎさはチーズフォンデュがいいのです」

ほむら「あなたチーズなら何でもいいんじゃないの?」

なぎさ「訂正するほど間違ってないね、なのです」

オクビョウ「あれ?インキュベーターいた?」
ノロマ「え、やっつけなきゃ」
レイケツ「いないわよ、ねずみ違い」


ほむら「そうね…カレーでいいかしら」

杏子「お?ずいぶん王道を行くね」

ほむら「人数が多いときに便利だし、丁度材料を買ってあったのよ」

なぎさ「むーカレーじゃチーズ食べれないのです」

ほむら「提案はしたけど答えは聞いてないわ」

なぎさ「ぶーぶー!」

ヒガミ「昨日買わされた材料、カレーのだったんだね」
ナマケ「いっぱいあったから重かった」
ワルクチ「お前はカレー粉とか軽いのだったろ!」
ナマケ「私トマトより重いものもてないの」
ミエ「腕が抜けるかと思った…」
ワガママ「見栄はって一番重いの持つからだよ」


杏子「しかしよぉ、カレーってのは一日置いた後のが美味いんじゃねぇか?」

ほむら「…」すっ

杏子「そ、それは!?『圧力なべ』!?」

なぎさ「これならわずかな時間で味をしみこませる事ができるのです!!」

ほむら「悪魔をなめないで欲しいわね」

杏子「っていうか…なんだこの大きさは、野外炊具1号か何か?」

ほむら「圧力機能が追加された改Ⅱ型よ」

杏子「炊き出しでもするつもりかよ…」

ほむら「大量に作った方が、お米も料理もおいしいのよ」

なぎさ「というよりどこからこんなもの手に入れたのですか…」

ほむら「さ、早く作るわよ」スルー

イバリ「死ぬまで借りてくぜ!」
オクビョウ「バレてないかな」
ミエ「この前、別の時間軸から借りてきた『クーボキドウカンタイ』ってのよりラクショーだったね」
ガンコ「『カミノツエ』は借り甲斐があったね」


見滝原上空
ロッテ(衛兵メガほむ)「UAVオンラーイン」ピコーン
ルイセロッテ(騎士風メガほむ)『エネミーコンタクト』

ほむら(そう、好きにしていいわよ)

ロッテ「…」

ほむら(相変わらずこの子達とは会話が出来ないわね)

使い魔AC-130『ドンドンドン、ガァォン!』ボッボッボッ
魔獣「Enemy AC-130 above!!!!!!」
ルイセロッテ『ビューティフォ』

ほむら(まぁ私の指示聞いてくれなくても、勝手に仕事してくれるからいいのだけれど)


ほむホーム
杏子「案外こういう時ってのは、魔獣が出てきてお泊り会がお釈迦になる。
ってのがお決まりかと思ってたけど、そんなことはねぇみたいだなぁ~」

ウソツキ「だって今日は魔獣お休みだもん」
マヌケ「本当だったね」
ワルクチ「あのネクラ共は、魔獣狩りが趣味だかんな」
ネクラ「えっ?」
レイケツ「あんたじゃない」

なぎさ「今日はあちらさんも空気読んでくれたのです♪中々できる奴らなのです」

ほむら「(空気読めなかった代償があれね)」


見滝原某所
きゅうべぇ「まったく、君たちは節度というもの考えて欲しいんだ」
戦車ロッテ「…」
きゅうべぇ「これだけミンチにされちゃうと、グリーフキューブを探すのだって一苦労じゃないか」きゅっぷい
戦車ロッテ「パンツァーフォー」キュラキュラキュラキュラ
きゅうべぇ「きゅぷっ」プチ

新きゅうべぇ「まったく、帰るついでに轢いていくのはやめてほしいもんだよ」モグシャァ


ほむホーム
杏子「…しっかし意外と作りなれてるんだな」

ほむら「そう?毎日やってればこれくらいなら出来るものよ」

杏子「いや、毎日何百人分の飯作ってんだあんたは…」

なぎさ「量が桁違いすぎて、目が回ったのです」

ほむら「労働の後のカレーは一味違うわよ」

なぎさ「なぎさはチーズが食べたかっただけなのです…」

ほむら「ほら、こっちは盛り付けをしちゃうから。あなたはテーブルの準備をしておいて頂戴」

なぎさ「ぶー」テクテク


リビング
ほむら「どうぞ、好きに食べていいわよ」

なぎさ「ほっほわっー!!」キラキラ

杏子「おっ、金曜カレーはチーズカレーか!」

なぎさ「ほ、ほむ、ほむほむ!?」

ほむら「そう、そんなに喜んでもらえるなら。作った甲斐があったわね」

なぎさ「ホムカマンベール!!マスカルポーネ!パルメジャーノ!!」

ほむら「ふふ、早く食べないと冷めちゃうわよ」

杏子「天にまします我らの母よ……アーメン。あん?何だ、そんな顔して」

ほむら「そういえば貴女、シスターだったわね。悪魔との食事に神への祈りだなんて、ずいぶん肝の据わったシスターだこと」

杏子「主は汝のすべてを赦したもう。ってね、家の女神様は悪魔の1人や2人まとめて救済しちまう、ピンクの髪のイカしたお方さ」

ほむら「いつかその悪魔に引き裂かれないといいわね」

なぎさ「チーズボーノ!ボーノ!ヤミー!」

ウソツキ「やっぱりみんなで食べるご飯はおいしいね」
レイケツ「2人には見えてないけどね」

ヒガミ「なんかあんたの方が多くない?」
オクビョウ「少し食べる?どうせ食べきれないよ」
ヒガミ「飲み込みが早いようね…ご飯だけなくなってら」

マヌケ「カレーは飲み物?」
ガンコ「まいうー」
ワガママ「麦茶だこれ」

ナマケ「なんで食べさせてくれないのかしら?」
ワルクチ「自分で食え、スプーン渡すなバカ」


寄り道しすぎて、ちゃんと渡すところまでいけるのか不安になってきたけど。
本日はここらへんで終わります

よく考えたら今年の2月13日は木曜日でした、次の日平日なのにお泊り会するとは…


食後 TV鑑賞
テレビ「ウィッチに不可能はない!!」
杏子「なんでこいつらはウィッチって言うんだ?魔法少女ならすっきりするのに」

なぎさ「もぅ杏子ったら古いんだから~」

ほむら「2人とも、暇なら後片付け手伝ってくれてもいいのよ?」

杏子「んぁあ、どうぞお構いなく」

なぎさ「なぎさは食後働いたらいけない持病があるのです~」

ナマケ「閃いた」
レイケツ「通報した」
ヤキモチ「洗うの手伝え」
ワルクチ「働け庭師」


ほむら「まったく、それなら今のうちにお風呂に…」マードベデサエズッテーナニヲナクシタッテー

ほむら「巴マミから電話…?もしもし?」

マミ『暁美さん?なぎさちゃんをお風呂に入れるときのことなんだけど』

ほむら「…その前に色々ツッコミたいのだけれど」

マミ『あら?何かしら』

ほむら「何で百江なぎさがいること前提でいきなり話し進めて、その上今からお風呂に入れると思うのかしら」

マミ『そんなこと、なぎさちゃんが予め今日は貴女のところに泊まるって、言ってたのよ』

ほむら「…」

なぎさ「マミー!ほむらがチーズカレー作ってくれたのですー!美味しかったのです!今度家でも作りましょー!」
ネクラ「野外炊具レンタルしてます」
ガンコ「一家に一台」

マミ『あらあら、なぎさちゃんったら随分楽しんでるようね。お風呂に入るかどうかは、そうね…女の勘かしら』

ほむら「もう、なんでもいいわ…」

マミ『つれないわねぇ、さて本題に入っていいかしら?』

ほむら「お好きにどうぞ」


マミ『なぎさちゃんの髪なんだけれど、見たとおり長いでしょう?そこでお願いなの、髪を洗うの手伝ってあげてくれないかしら。1人じゃちゃんと洗えないのよフフッ』

ほむら「やけに嬉しそうに言うわね…」

さやか『あ、マミさん私もいいですか?』

マミ『えぇ、どうぞ』

さやか『よっ!てんこーせー!』

ほむら「あら、転校生ならここにはいないわよ」

さやか『なんだよ~ノリが悪いんだから。ととっそうじゃなくて、家の杏子もさ~、あんだけ綺麗な髪してんのに、自分じゃてんで洗うの適当なのよ~』

ほむら「…そっちもいること事前了承済みなのね…」

杏子「おおぉぉ!レップーザンかっけぇぇ!!」
ガンコ「今度やろう!」
ミエ「あ、アレくらい私にだって・・・」

さやか『あったりまえでしょ、お泊りは事前報告厳守なのよ我が家は』

ほむら「それで、貴女も洗うの手伝えって?」

さやか『そゆこと!だってもったいないじゃない、あんな綺麗な髪がボディソープなんかで洗ってごわごわになってたら』

ほむら「あなたどういう教育してるのよ…」

さやか『いやっあたしはちゃんとシャンプー使えって言ってんのよ?それなのに杏子ったら
    「頭皮だって体の皮と繋がってんだから体洗うのと一緒でいいんだよ」って言って聞かないのよぉ』


さやか『おかげでこっちは毎日一緒に…ハッ!い、今のなし!なし!!』

ほむら「今更なに照れてるのよ…まったく、わかったわ」

さやか『さっすがキューティクルに定評のあるほむらだ!』

ほむら「それより、こんな時間にマミと一緒に居るなんて、何してるのよあんた達は」

さやか『えっ?そりゃぁ…』

マミ『美樹さん!』

さやか『あっ!ナンデモナイノヨナンデモナイ』

ほむら「ほむ?」

マミ『あ、そろそろ出てくるわよ』

さやか『おっとっと、それじゃぁ!2人のことよろしくね!変なことしないでよ?』

ほむら「私からしたら、他人の髪を洗うって行為が変なのだけれど」

さやか『ハハハ、そりゃそうか。マミさん代わります?』

マミ『いえ。あ、そうね、なぎさちゃんにおやすみって伝えてくれる?』

さやか『あぁ!忘れてましたね。杏子となぎさちゃんに、おやすみって言っておいて!それじゃ、また』

ほむら「はいはい」ガチャ


なぎさ「マミはー?なんて言ってたのです?」

ほむら「ちゃんといい子にしてるのよって。言ってたわ」

なぎさ「むー、それくらいわかってるのです」

ほむら「さ、2人ともお風呂入るわよ」

杏子「あぁ~?あたしゃ後ででいいよ~」

ほむら「ダメよ、貴女のパートナーからしっかり女の命の大切さを教えてって言われたのよ」

杏子「あん?なんだそりゃ」

ほむら「体洗う石鹸で全身洗うようなせっかちさんは、しっかり指導しないとね」

杏子「うげ…さやかのやつぅ」

なぎさ「なぎさは1人でもちゃんと洗えるのです!」

ほむら「貴女もしっかり洗ってあげるよう言われたのだけれど?」

なぎさ「むぅ…マミいじわるなのです」


マミほーむ
まどか「すみませーんマミさーん、タオルってどこにあるんですかー」

マミ「あら、いけない。出しておくの忘れてたわ」


まどか「ふぁ~いいお湯でした~マミさんオススメの入浴剤がとってもいい香りでしたよ~!」

マミ「ふふ、そんなに喜んでもらえて光栄だわ」

まどか「本当に一番風呂頂いてよかったんですか?」

マミ「えぇ、もちろんよ。お客様だもの、おもてなししなきゃね」

まどか「そ、それだとさやかちゃんが…」

さやか「んぁあ!いいのいいの、あたしはちょっとマミさんと話しがあったし」

まどか「お話?」

マミ「そ、世話が焼けるけど、そこがまたかわいいわねって話し」

まどか「?」

さやか「だぁいじょうぶ、まどかもその内わかるって。あいつも相当手がかかるしねぇ」

まどか「ウェヒ!?な、なんのことかな…?」

さやか「お~?ここまで手伝った仲なのに、未だに照れ隠しするか~こいつぅ」

まどか「きゃっ!く、くすぐったいよぉ」

さやか「まどかは私の第二婦人になるのだぁ~」

マミ「王族じゃないんだから…さ、美樹さんも早くお風呂入っちゃいなさい、明日が本番なんだからね」

さやか「一番はもう決まってますゆえ~、それじゃお言葉に甘えていただきますね」

まどか「何かさやかちゃんさっきより開き直ってませんか?」

マミ「それだけ腹が決まったってことよ。鹿目さん、悪いんだけどお布団用意するの手伝ってくれるかしら」

まどか「はい!」


ほむホーム 偽街の湯
杏子「で…っけぇ」

なぎさ「ソウルプレンダンテ…」

杏子「一般家庭にあるまじき大きさじゃねぇかこりゃ。20人は余裕で入れる大きさじゃねぇか」

ほむら「これくらいないと、全員で入れないもの」

杏子「(飯のときもそうだけど、普段は大所帯なのか?)」

ナマケ「はぁ~気持ちいい」ワシャワシャ
ワルクチ「髪くらい自分で洗えよバカ」ワシャワシャ
ネクラ「そう言いながらいつも洗ってあげてるよね」
イバリ「ツンデレ~だこれ~」ナス

ワガママ「一番風呂はいただき」
ミエ「別にいつ入ろうが代わらないでしょ」
ヤキモチ「タオル湯船につけるんじゃないの!」

ヒガミ「アフロ」
オクビョウ「え、何?何してるの?ねぇ」ダンサーヘアー
ガンコ「サリーちゃんのパパ」
マヌケ「かわいいの?それ」

ウソツキ「あ、10円ハゲ」
レイケツ「うるさい、早く洗いなさい」
ウソツキ「つまんないの、そこがかわいいけど」
レイケツ「ウソばっか言ってないで早くする」

ノロマ「あれ、桶…桶…あれ?」アワダラケー
ほむら(ほら、流してあげるから)
ノロマ「目に泡が!」
ほむら(あぁもうこすらないの)


湯船
杏子「しっかしよ、何だかつまらない顔ぶれだよなぁ」

ほむら「何の話しよ」

杏子「だってよぉ、入浴イベントって言ったらおまえ「なんとかちゃんったら…うわぁ…凄いおっきぃ」って後ろからわしづかみにするイベントが必要だろ?」

ほむら「アニメの見すぎよ」

杏子「それなのにこのメンツじゃ…」ジー

ほむら「…ィラァ」サッ トカクス

なぎさ「?」ムボウビー

ワルクチ「まな板にしようぜ、まな板に」
ヒガミ「かなりまな板だよこれ」
ほむら(風呂上りのフルーツ牛乳抜きね)
ワルクヒガミ「ウソダドンドコドーン!!」

なぎさ「マミのね~お胸は~こう、浮かぶのです~」タオルオッパーイ

杏子「あれ見たときは軽く濁るかと思った」

ほむら「紅茶でもつまってるんじゃないかしら」

なぎさ「後チーズなのです!!えへへ~マミのお胸はチーズよりマスカルポーネー」プシュー

杏子「どういうことだ…おい?こいつのぼせてんじゃねーかよ!!」

ほむら「ハッ!いけない、江戸っ子特有の湯温度設定だったから、子供には熱すぎたんだわ」

杏子「な、なぎさー!死ぬなー!」

ミエ「全然熱くないよね?」
ガンコ「くぅ!火事と花火と喧嘩、それと灼熱の湯船!これが江戸ってもんよ!」


リビング
なぎさ「むにゃぁ神は水をチーズに変えたもうたぁ…」

杏子「ワインもどうかと思うが、チーズも大概だな」

なぎさ「ハッ!!ここは!?」ホムラノヒザノウエー

ほむら「目が覚めたかしら?」

なぎさ「なぎさを膝枕していいのは、マミかチーズ星人だけなのです」

ほむら「随分な偏りね。それよりごめんなさいね、私のせいでチーズフォンデュみたいにさせちゃって」

なぎさ「そっか…のぼせちゃったのですねぇ。出来れば次はチーズ風呂で、本当にチーズでフォンデュして欲しいのです」

杏子「どれだけのチーズが必要になるんだそりゃ」

ほむら「スモール懐中電灯貸してあげるから、ミルク風呂の要領で自分でしてきなさい」

なぎさ「WATASI HA HOMU HOMU HA DESU!!」ヒザスリスリー

杏子「現金なやつ、いや、現チーズなやつだな」


マミほーむ
マミ「あ、あら?お気に入りのパジャマのボタンが取れてるわ…」

まどか「マミさんのもですか?私のパジャマもボタンが粉々なんですよ…」

マミ「なんだか不吉ねぇ…パキッ」ゴゴゴゴ

まどか「(マミさんの握ったボタンが素粒子レベルに…)」

さやか「ふあぁーいいお湯でした!あれ、お風呂から出てきたらもうお布団が準備されてて、さやかちゃんったら幸せもの~!」ぼふん

マミ「もぉ美樹さんったら、ちゃんと髪乾かさないと風邪引いちゃうわよ」

まどか「(ほっ、グッタァイミング(ネイティブ発音)だよさやかちゃん!)」

マミ「それじゃぁ、私もお風呂入っちゃうわね」

さやか「いってらっしゃーい」ゴロゴロ~


マミほーむ
マミ「あ、あら?お気に入りのパジャマのボタンが取れてるわ…」

まどか「マミさんのもですか?私のパジャマもボタンが粉々なんですよ…」

マミ「なんだか不吉ねぇ…パキッ」ゴゴゴゴ

まどか「(マミさんの握ったボタンが素粒子レベルに…)」

さやか「ふあぁーいいお湯でした!あれ、お風呂から出てきたらもうお布団が準備されてて、さやかちゃんったら幸せもの~!」ぼふん

マミ「もぉ美樹さんったら、ちゃんと髪乾かさないと風邪引いちゃうわよ」

まどか「(ほっ、グッタァイミング(ネイティブ発音)だよさやかちゃん!)」

マミ「それじゃぁ、私もお風呂入っちゃうわね」

さやか「いってらっしゃーい」ゴロゴロ~

今回はここらへんで
ドールズが出てくるSSもっと増えてください何でもしますから
今進行中のドールズ主演SS良いので是非

あらぁ^~やっぱり皆さんお好きなのですわねぇ^~
やりたい放題入れてるネタを頼んで頂けて、もう何も怖くない

よくよく考えたらじらーって方言やったね、代替の言葉が見つからないから仕方ないね


さやか「それで、まどかは心決まったの?」

まどか「ウ゛ェヒ!?い、いきなりすぎるよぉ」

マミ「その反応から察するに、まだ決まってないようね」

まどか「う、うぅ…だってほむらちゃん、いつも優しいけど。そのなんていうのかな、目が、悲しそうっていうの…かな」

さやか「まどか…」

マミ「そうね、確かに暁美さんが鹿目さんと喋るときって。何か思うところがあるような目をしてるわよね」

まどか「わかります?」


マミ「でも、遠くから貴女を見守るときの彼女の目は、とても慈愛に満ち溢れた瞳をしてるわよ?」

まどか「え、そうなんですか!?はじめて知りました…」

マミ「こう、愛おしくて愛おしくて仕方のない、とても大切なものを見つめるそんな瞳よ」

まどか「そ、そんなの信じられないです…」

さやか「ま、あいつなりに何か思うところがあるんだろうよ。
でもさ、よく考えてもみなって、まどかに対してあいつは何かしら思ってる、それも悪いほうじゃない、きっと良い方にさ」

まどか「そんなのわからないよぉ…」

さやか「じゃぁさ、なんであいつはわざわざ愛用のリボンをまどかにあげたのさ。それ、あいつがずーっと大切にしてたリボンなんだよ?」

まどか「そ、それは…というかそんな大切なリボンだったなんてはじめて聞いた…」

さやか「そんな「まどかはあたしのもんだー」ってマーキングみたいなことするってことは、あいつがそれだけあんたに独占欲抱いてるってことじゃないかな?」

まどか「マ、マーキングって…」

マミ「大丈夫、打てる手は打ちつくした。「未来に生きている人は未来のことを見る」よ」

まどか「打つ手…?」

さやか「こんな格言を知っている?「イギリス人は、恋と戦争じゃ…手段を選ばない」ってね」

まどか「え?えぇ…?」

マミ「(そう、その為になぎさちゃんと佐倉さんのお泊りを許可したのだから)」
さやか「(えぇ、あの2人ならきっとうまくやってくれますよ)」


ほむホーム
ほむら「はぁ、これだけ髪の量が多いと乾かすのだけで重労働だったわ」

杏子「いやぁ悪いねぇ(あれ、ほむらの髪が勝手に乾いてる…?)」

なぎさ「なんだかいつもより乾くのが早かったのです」

イバリ「そりゃ、私たちが手伝ったもんね」
ミエ「うちらにかかればあっという間よ」
ウソツキ「レイケツも髪多くて大変だね、かわいそうに」
レイケツ「余計なお世話よ」
ノロマ「短いほうが楽、だよね?」
ナマケ「切るのも面倒だわ」


ほむら「さ、もう寝る時間よ。明日も学校なんだから」

杏子「えぇ~まだいいじゃんか、終わらないパジャマパーティはじめようぜ?」

ほむら「すでに夢の世界へ旅立った子がいるわよ?」

なぎさ「スヤァ」

杏子「うぉ!?真っ先に食いついてくれると思ってたが、当てが外れたか…」

ほむら「無理もないわ、あれだけ騒いだ上に、湯当たりしたんだもの」

杏子「そう、だな。しゃーねー、今日はおとなしく寝てやるよ!」

ほむら「賢明ね」

杏子「次こそは、週の終わりは朝まで生ほむ、やるからな」

ほむら「次があるといいわね。ほら、電気消すわよ」パチン

杏子「もう消してるじゃねぇか」


杏子「アハハハハ本当だぁその気になれば、電気なんて…完全に消しちゃえるんだぁ…!これなら負ける気がしないわ」

ほむら「早く寝なさい」ポイッ

杏子「わぷ!おー?やるかー枕投げ!」

ほむら「負けました」

杏子「諦めんなよ…どうしてそこであきらゴフッ!」

なぎさ「はーやーくねーるーでーすー!」ネボケェー

ウソツキ「グッキル」
マヌケ「えっ、死んじゃったの?」
イバリ「ただの気絶ですな」

ほむら「中々将来有望ね」


ほむら「あぁ、そうそう。2人とも伝言よ、おやすみなさい、ですって」ボソリ
杏なぎ「むにゃふふ~」


翌朝
目覚まし「カーナータヘーキミノテヲトリー♪」
ほむら「…」ピッ

ほむら「ふあぁ…あぁ…そういえばこの2人が泊まってたのよね」

杏子「うぅ、食っても食ってもへらねぇ…食い物を粗末に…できねぇよぉ…」

ほむら「変わった悪夢を見てるようね」

なぎさ「あぁ…そんな、チーズを高台から転がすなんて…チーズが、チーズがぁ」

ほむら「まぁ、そんな絡み合うように寝てたら、寝苦しくて悪夢を見るのも当然かしら」

イバリ「むぅ、そっちにインキュベーターが…」
ミエ「倒さなきゃ…」
ヒガミ「そんな、インキュベーターが巨大化した…」
ネクラ「キモい」
オクビョウ「こわい」
マヌケ「強くなりそう」
ウソツキ「落ち着きな、これは夢だよ」
レイケツ「うぅ、またウソばっかりついて…早く倒すのよ」
ワルクチ「狼がこっちを見てる…?」
ナマケ「オッケー、今日という今日はそっこーで片付けちゃうんだから!」
ワガママ「もう何も怖くない」

ほむら「(意識が繋がりあってるのか、同じ夢を見ているのね)


ノロマ「ちがぁい…ますぅ…私はかぼちゃ☆」
ほむら「…」デコピン
ノロマ「アォチ!?あれ、夢?あれ、ホムラ何かした?」
ほむら「朝の挨拶は『おはよう』よ」
ノロマ「あ、グーテンモーゲン」
ほむら「私は『杏子』たちを起こすから、他の子たちを起こしてくれるかしら?」
ノロマ「…」ジー
ほむら「なにかしら?」
ノロマ「本人たちにもそうやって呼べばいいのに」
ほむら「…余計なお世話よ」ポム
ノロマ「(何か撫でられた)」

ほむら「ほら、2人とも起きなさい」

杏子「んぅぁ~お願いだぁ残りはタッパにぃ」
なぎさ「チーズは食べ物なのです…儀式の道具じゃないのです~」

ほむら「ダメね…仕方ないわ、先に朝食の準備しときましょ」

ナマケ「うぅ…私たちも寝てていい?」
ワガママ「ご飯のにおいで目覚めたい」
ほむら(もう、好きにしなさい)


キッチン
ほむら「あら、貴女たちは手伝ってくれるのかしら?」
ウソツキ「邪魔しにきた」
ノロマ「え?手伝うんじゃなかったの?」
ネクラ「手伝ったらきっとおかず増える」
レイケツ「こっちの方が得」
オクビョウ「だから手伝う」
ほむら「合理的ね。いいわ、それじゃぁ――」

リビング
なぎさ「ん~目覚めと同時に良いかおりなのです~」

ほむら「丁度出来上がったタイミングでくる辺り、慣れてるわね」

なぎさ「それほどでもないです」

ノロマ「褒めたの?」
ウソツキ「そうだよ」

ほむら「まぁいいわ、もう1人を起こして顔洗ってきなさい」

なぎさ「まったく杏子はおねぼうさんですねぇ」

ほむら(あなた達も他の子起こしてきてくれるかしら)
オクビョウ「反撃されそう…」
ネクラ「寝起き悪いよね」
レイケツ「そんときは永遠に眠らせるだけ」


杏子「うぅ…何だか昨日寝た記憶がないんだが」

なぎさ「遊びつかれて寝ちゃったんですか?」

杏子「そうかぁ…?何かお前に襲われた夢を見た気がするんだが」

なぎさ「朝っぱらから変なこというと、さやかに通報しますよ?」

杏子「そ、そういう意味じゃねぇ!」

なぎさ「大体なぎさが襲うのはマミだけなのです、わかってねぇです」

杏子「マミも大変だな…」

ほむら「一体なんの話しをしているのやら…」コト、コト、コト

杏子「おおぉぉ!!うっまそぉぉ!!」

なぎさ「ふぉぉ、朝から豪華なのです」

杏子「1人でよーやるなぁ」

ほむら「褒め言葉として素直に受け取っておくわ
(まぁ1人じゃさすがにこれだけ作るのは難しいけれどね)」

ウソツキ「感謝しろ感謝」
イバリ「そーだそーだ」
ワルクチ「お前も何もしてないだろ」
マヌケ「Wa~ダンケ~」
ノロマ「頑張ったよ!」
ワガママ「エヒィツ!?」
ガンコ「アルツァン…」
ノロマ「ひどい」シュン
レイケツ「今日はそんな失敗してないから大丈夫よ」ナデナデ
ノロマ「ッ!」コクコクコク

今回はここらへんで終わります
やっとのことバレンタイン当日まで来れた…4月からは更新ペースががた落ちするんで、それまでに何とか…
叛逆見直せたら、また1から書き直したくなっちゃうしね!

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