コナン「そうか!! 犯人は超能力を使ったんだ!(キリッ」上条刀夜「な、なるほど!」(568)

――学園都市


コナン
「わぁ、蘭姉ちゃん! 見たことのないような機械がたくさんだよ!」



「ほんとね! 街路の至る所に、お掃除してくれる機械が稼働してるわ」


コゴロー
(ケッ、な~にが『わぁ、蘭姉ちゅわ~ん』だ。ガキの御守をするこっちの身にもなれ)



――毛利探偵事務所の一行は、よく分からない手紙の依頼によって、学園都市に呼び出されていた。



コゴロー
「はしゃぐのもほどほどにしろよ。依頼で来てるってことを忘れんじゃねえぞ。ったく」



「いいじゃない。どうせ依頼に指定された日時は明日なんでしょ?」


コナン
「そうだよ。ほら、向こうにおじさんの好きそうな喫茶店が――」


――どうせなら観光しなくちゃ損じゃない、という蘭の弁にコゴローは概ね共感するのだが、

いかんせん歳が歳。

自分のことを客観的に見てしまい、子供のようにはしゃぐことの出来ない自分。
そんなイライラを、ついぶつけてしまうのであった。


誤解を招くタイトル


コゴロー
「うるせーガキども。ったく誰のおかげでここに来られたと思ってんだ。
 てめーらが付いて来たいとピーチクパーチク言いやがるから・・・」



「・・・メイド喫茶に向かって進んでいるように見えるのは気のせいかしら」


コナン
「残念だけどボクにもそう見えるかな・・・」


――はあ、と大きく溜め息をつく二人。

と、



「きゃっ!?」


コナン
「蘭姉ちゃん!?」



――ずでーん、とそれなりに大きな音をたてて倒れる蘭。



上条刀夜
「すっ、すみません! ああ、お怪我は無いですか? っと、おお!?」


――どうしてか、何も見当たらないところにつまずいて、刀夜もズッコケタ。

・・・どうしてか、蘭に覆い被さるように。





「きゃぁっ!? ちょっと、なにするんですか!」


コナン
「離れろ! このチカン!」


――コナンは当然のように掴みかかる!



刀夜
「ち、ちかん!? いや待ってくれ! 確かに非は私にもあろう。むしろ私にしかあるまい!
 だが誤解だ! 誤解であって、誤解でしか――」


――そこで刀夜は何かを感じ取ったかのように、言い訳を止めた。
背後から洪水のように流れ出る、闘気。いや殺気。



顔を真っ青にし、ゆっくりと後ろを振り返る。




笑顔。




そこにあったのは笑顔を浮かべた一人の女性。上条詩菜。


詩菜
「刀夜さぁん?」


刀夜
「ひっ!?」


コナン
「へ?」



――掴みかかっていたはずのコナンの体は、ふわりと宙に浮いた。
当たり前だが、体重差が違うのだ。


だだだっ! と、脇にあった路地に入りこんで、逃走する刀夜。




コナン
「ちょ、見知らぬおじさん! なんでボクまで――」





刀夜
「ああ! 何故私は逃げてしまったんだああああああああああああぁぁぁぁ・・・」



――なにやら取り返しのつかない事をやってしまったような気がする。
そんな男の雄叫びが、路地裏に響いた。




コナン
「知るかぁあああああああああああああああああ!」


ついでにツッコミも響いた。









刀夜
「やっぱり! 今すぐ戻ろうそうしよう! でなければ・・・」


コナン
「いや、まずココハドコ・・・」


周囲を見渡す。

路地裏から開けた場所に出たものの、むしろそのせいで戸惑っていた。

見慣れない街並みはどこの通りも同じに見えてしまうものなのだ。


――と、



刀夜
「っ!? おおっとぅ!?」


ズテーン、とこれまた愉快な音をたてて、刀夜はスッ転んだ。

そしてそれにつられるように(というか実際に連鎖して)転ぶ影。

それは清掃用ロボットだった。



それに加えて、




土御門舞夏
「うわ~!?」


メイドさんだった。




コナン
(・・・もしかして、このおっさんはこういう仕様なのか?)




大人2人分はあろう清掃用ロボとメイド少女の下敷きになり、しかしすぐさま何事も無かったかのように立ち上がる。



刀夜
「あああ、すいませんすいません! 本当に、もう・・・」



舞夏
「いやいや~、こちらこそ~」



手伝ってもらいながら、清掃用ロボを立て直す舞夏。

舞夏
「前方不注意だったな~。悪かった」






――よっこらせ、とロボの上に座り直す彼女の身なりを見ているうちに、コナンはあることを思い出した。



コナン
「そうだ、この近くにメイド喫茶があるよね。知り合いのおじさんがそこにいるはずなんだけど」


舞夏
「ん~? ああそうだな。あれはダメだ。低俗だ。ホントのメイドというものが――」



コナン
(いや、道案内・・・)




――キラリ
ふと太陽の反射光が目に入った。


そしてギリギリと、面妖奇怪な怪音が。





土御門元春
「(ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ)」





――電柱の陰から、サングラスにアロハシャツの男が歯ぎしりしていた。



とりあえず、冷静に今の状況を考えてみる。


隣には清掃ロボにのったメイド女子と、そのメイドの真髄とやらを熱心に聞く、サラリーマンっぽいおっさん。


そして電柱からは、金髪サングラスアロハストーカー。



コナン
「・・・オレの境遇が普通に見えてくるな」


そんなこたぁないか、と自分でツッコミ。


さしあたり、メイドの話が終わるのを待った。

よっし、今日の分終わりまする。


>>3
上条当麻さんの出番は予定されておりませんww


一応説明。


基本的に週末週一ペースでやっていきたいな、とか思ってる。です。

少なくとも明日から4日間はムリポダメポ。


未来安価好きなので、時たま偶々出します。ストーリーに大きく関わるやつが好き//
というわけでさっそく

>>13 コゴローの依頼主をケテーイしてください。

>>14 ぼくのこのスレでのコテハンよろです。

依頼人 ビアージオ

コテ 非リア

探偵キッド

学園都市でビアージオwwwwwwww そして怪盗じゃなかったでござるの巻ww


おk展開考えて来る。 次は、たぶん4日か5日にやると思ふ ノシ

期待

なんぞこれww

期待


小南「暁なんか抜けてやる!」

ペイン「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!!!」

>>18
つまり……どういうことだってばよ?


小南「4,5日まで更新がないなんて耐えられない」

ペイン「ふざけるな!まだ九尾を捕獲してないんだぞ?」

小南「さようなら」

ペイン「ちょ…」



長門「小南待ってくれ!君なしじゃ生きていけない!」

小南「あなたの食事を毎日隠れ家に運ぶのは疲れたわ。これからは自分でなんとけして」

長門「」

ペイン「」

マダラ「ちょ…」



4,5日期待してるよb
盛大にROMるから

スレごとにコテ変えるって珍しいな
同じ禁書系のSSなんだし前のコテでもいいと思うけど

っつかコテなんてなくてもこの書き方で一発で分かるけどな

よし、今から書き貯めるッ!

>>21
ずっと同じコテ使うのは、目立ちたがりみたいで恥ずかしいんだww
こっそりやる趣味みたいなもんだしさ。





――そんなこんなで、メイド喫茶。



「「「おかえりなさいませ、ご主人様」」」



刀夜
「えっ、いや、ただいま・・・でいいのかな?」



メイド喫茶とは縁もゆかりもあるべくないおっさんは、なんとなくタジタジしてしまう。




詩菜
「あらあら、いつから刀夜さんは、こちらを御自宅にしてしまったのでしょうか・・・」




――すぅー、といつの間にやら隣に立っていた。



そして、その手にはしっかりと服の裾が、逃がさねえぞゴルァ、とばかりに握られている。






刀夜
「ええっ!? いや、今のはきっと、入店に際するルーティーンのような――」




――そこから言葉は続かない。
詩菜の妙な凄みのようなものが、それを押し留めた。




いつも通りの笑顔を打変えている詩菜。



うう、と追いつめられたような呻きを上げる刀夜。



刀夜
「ごめんなさぃぃっ!」






――とりあえず土下座した。








舞夏
「うーむ。実にドロドロしてて、良い感じだなー。んじゃ、私はちっとばかしお手洗いに」



――清掃用ロボに乗ったまま、赤い例のマークの方へ進んでいった。

店内の人間の視線をものともしない。馴れたことなのだろう。







「大変だったね、コナン君」



コゴロー
「ったく、勝手に歩き回りやがって。あ、ケチャップは『大好き♡』でお願いします」




コナン
(満喫してんじゃねえか・・・)



――メイドさんにでれでれする中年(妻子持ち)を見て、なんとなく溜め息をつかずにいられなかった。






そこで、チリーン、と入店の鈴が鳴る。








「「「おかえりなさいませ、ご主人様」」」




土御門
「にゃ~、ただいま~。もちろん今日も、お兄ちゃんコースだぜぃ」




「了解したよ、お兄ちゃん♪」




金髪サングラスアロハストーカー。

さらにはロリコン、もしくはシスコン(あるいは両方)であるらしい。



いや、彼がスト―キングしていた彼女のことも関連して考えるに、メイド好きでさえあるようだ。




いやはや末恐ろしい時代になってしまったものだ。



学園都市。



超能力などというオカルトでしかない代物が、科学的に研究されているらしい。



人間が、人間を越える為の研究。





そんな街の学生が、犯罪行為を行っていると考えればゾッとしないではないか。






――などと考えていると、こってり搾られたらしい例のサラリーマンぽい男性と、
すこしスッキリしているような婦人がやってきた。






詩菜
「この度は、刀夜さんが御迷惑をおかけしました」




「あ、いえ。大丈夫ですよ、ちょっと驚いただけです」




刀夜
「本っ当に、すいませんでした!」



90度の綺麗なお辞儀に、少しばかり感心。


きっとこの人は苦労してるんだろうなぁ、とコナンはなんとなく思った。








――その時、








「ぐぅああああっ!!?」







断末魔が流れた。







盛大に机をひっくり返し、椅子にすがるようにして倒れ込む一人の人間。




一瞬遅れて、悲鳴がこだました。




「キャァアアアアアアアアァァアアアアアアアアアっ!!?」




――途端にパニックになる店内。




コナン
「まずは呼吸の確認! そして救急車の手配だっ!!」




――コナンの一声に、場は一瞬静まる。



そのまま動かなくなった男性に走って近づいて行く。









コナン
「呼吸は止まっている・・・心臓も」




そしてあることに気付いた。


コナン
「このアーモンド臭は、青酸カリかッ!?」




――店内は、事件性を帯びてきた展開に、いよいよ静まり返った。



コゴロー
「おいおい、青酸カリって、殺人かよ」


コナン
「いや、自殺の可能性もゼロではない。けど・・・」




統計上の話ではあるが、苦しんで死んでしまう青酸カリを自殺に用いる人は少ないのだ。





コナン
「全員、警察が来るまで今いる場所を動くなッ! 持ち物にも触るなッ!」










その言葉に抗う人間はいなかった。












そうして静かになった店内。





最先端の技術で溢れる学園都市において引き起こされた、古典的な事件。



被害者の眺め見る。










被害者は、金髪で、サングラスをかけ、アロハシャツを着ていた。












「ジャッジメントですの」

今日の分は終わる。



カオスだ。

うん。なんか自分で書いてても、よく分からなくなってきた。 おやすみ ノシ

土御門!!
……本物か?

今日、きっとたぶんやるず ノシ

土御門おおおおおおお!!!








白井黒子
「ジャッジメントですの」






――店内に響いた声。





その高めの声こそ突然であったが、

その人物が現れたのもまた突然。




黒子
「まったく、たまの休日にまで事件に出くわすとは、ついてないですわ」




コナン
(いや、ほぼ毎日出くわしてるんだけど・・・)






コゴロー
「あ~、で。ジャッジメント? 自治組織か?
 そういうのいいから、警察呼んで来てくれ」




黒子
「・・・一応言っておきますと、この学園都市には外部の組織の立ち入りはできません」



コゴロー
「えっ、マジで!?」



コナン
「そのくらい下調べしておけよバーロー・・・」



――法外な自治制度に驚愕する名探偵(笑)をよそに、

コナンは例の被害者男性に近づいていく。






生徒手帳的なモノから被害者男性の身元を割り出す。


名前は土御門元春。このふざけた容姿で高校生らしい。本当にふざけた話だ。



コナン
「ん・・・?」



――テーブルの上には、冷や水のコップしかない。



他の注文は、まだ来ていない。



つまり、これに青酸カリを入れられたということか?


むしろそれ以外に毒殺のルートは考えられない気がする。







黒子
「ふむ・・・確かにそうですわね」



そこで何か思いついたようにゴソゴソ。





黒子
「そうそうこの前、百均でこんなものを」




――『青酸カリ判別溶液』




コナン
「・・・いや。どうしてそんなピンポイント?」



黒子
「神のお告げですの。まあ主に同輩からの毒殺を免れるために」



むしろ突っ込むべきは百均という点なのだが、そこはスルー。








そんなわけで、ポチョリとグラスに投下。






・・・・・・、






コゴロー
「・・・なんか変わったか?」



黒子
「いえ、説明書に依れば、目に毒なほどの淫乱ピンクに変貌するはず・・・」





つまり。






コナン
「毒殺は、不可能・・・ッ!?」










――ドアは閉まっているのに、なんか風が吹きすさんだ。














注射器の痕もない、




そもそも、口臭からアーモンド臭が認められたのだ。


つまり、少なくとも青酸カリは、内臓器官系に到達している。



口から摂取されたと見るのが妥当だ。



けれど、この被害者はこの店に入ってから、この冷水以外に口にしていない。




その奇抜な行動と特異な外見。



その証言は、数多くの客から現地を取ることができるハズだ。







――と、そんな些細なきっかけから、コナンは数分前のことを思い出した。




コナン
「そういえば、お姉さんはどうやってこのお店に入ってきたの? ドア鳴らなかったよ?」




黒子
「え? あ~。私、レベル4の瞬間移動能力者ですの」



能力者。


それは詰まる所、超能力を持った人間。



『レベル4』という区分が、全体どれほどの高みに位置するかは分からない。






が、コナン気になったのはそこではなかった。






そう、たった今。





事件解決のための糸口を手に入れたのだっ!!








コナン
「瞬間移動・・・ッ!!」

よし、終わるっ!



「真犯人! 一体貴様は誰なんだ!」


間の良い人なら分かるハズ。おやす~ ノシ

一体誰が土御門を……?

明日やる・・・ZZZ

・・・明日だ・・・明日こそやってやる!   ・・・ダメ人間でゴメンorz








コナン
「瞬間移動・・・ッ!!」




黒子
「ええ、それが何か?」




コナン
(わかった・・・わかったぞ!)




そして、チラリとコゴローをみる。





時計型麻酔銃(違法所持)は一発分しかない。




のちに残る謎の依頼のことを考えれば、ここで消費することは避けたい。



つまり、




コナン
「・・・道化を演じて、このおっさんに推理させるか(キリッ」






黒子
「ん? 何かおっしゃいましたか?」



コナン
「ん~ん~、なんでもないよぉ」




――殺害の方法は大体わかった。



あとは容疑者の絞り込みだ。




まず知るべきは、人間関係。


そこから犯人の動機を推察し、割り出す。











――もう一度、被害者を眺め見る。






金髪 サングラス アロハシャツ サンダル アクセサリー




これほど派手な人物なら、人違いということはまずあるまい。




友人関係も、なかなかにアンダーグラウンドなように思われる。





そして、この店にほかの被害者はいない。





無差別な毒薬のバラ撒きではないのだ。






ならば、犯人は、十中八九。






彼の顔見知りであるはずだ!













――被害者男性の持ち物を、テーブルの上に並べる。



そこでコナンは、羅生門の天井裏で死人のアイドルブロマイドを盗むような罪悪感に襲われた。





まぁ~、痛々しいのだ。



被害者男性の性癖は、事前に予測していた通り、ロリコン・メイド。






しかも、きわどい・・・





おそらくはグラビア誌か何かのクリッピングなのだろう。




仮に道端でこれを拾ったとしたら、故意にもう一度落とすこと請け合いだ。








とにかく。





異常性癖者のうえ、たちの悪いことに開き直っている人物だったようだ。




コナン
「ん・・・?」





――数枚、趣の違う写真がある。



それはメイド。



ロリメイド。







ロリメイド、ライドオン、ザ、マスィーン。






さっき会ったメイドさんだ。




どうやら被害者は、日常的に彼女をストーキングしていたようだ。






コナン
(・・・動機の面でいえばクリア、か)










そういう彼女は、いまだトイレから帰ってこない。




まさか逃げられたか?




そもそも。実行犯が彼女でないという可能性もある。




超能力というのは望んだものが一朝一夕で体得できるようなものではないはずではある。




つまり協力者。もしくは殺害の請け負いなどがいても、おかしくはない。





だがどちらにせよ、殺害方法が想像通りなら、それは逃走にも活用できるのだ。




ならば、出来るだけ早く同じ能力を持つ、白井黒子に追ってもらったほうがいい!








コナン
「ね~ね~、お姉さん。テレポーなんとか、って何ができるの~?」





黒子
「そうですわね」
「ワタクシはレベル4の大能力者ですので、漫画で見るような大抵のことはできますわ」



コナン
「ふ~ん。じゃあさ、お薬をこの人胃に入れてあげることできないの? まだ助かるかも」



黒子
「無駄ですわね。完全に脈も止まって――」





――その時、声が響いた。












コゴロー
「そうだ、殺害方法がわかったぞ!」










――コナンは心の中で盛大なガッツポーズ。

口笛が吹けたら吹いてやりたい気分だった。






すっくとコゴローは立ち上がる。




カップに残ったコーヒーを、音を立てて啜る。




ちょび髭をほんの少し触り、




コゴロー
「殺害方法が・・・わかったぞ!」




大切なことなので2回言った。













黒子
「・・・聞かせていただきましょう」




――ゴクリ、と喉を鳴らす白井黒子。



もちろん演技であろう。コゴローのよくわからない雰囲気に乗っかったカタチだ。





そして場には沈黙が。





すぅ、と軽く息を肺に取り込み、







コゴロー
「犯人は、遅行性のカプセルを使ったんだ!!(キリッ」





コナン
(ええええええええええええぇぇぇぇえええええええええええッ!!?)










コツコツ、と革靴の底を床に鳴らし、コゴローは語り始める。






コゴロー
「まず、そこのガキの言ったように、青酸カリが使用されたことは間違いがない」




視線の先には、『青酸カリ判別溶液』の反応を示さなかった、冷水のコップ。




コゴロー
「だが、この水の中には反応がなかったんだろ?」
「なら簡単。このガイシャが毒を飲み込んだのは、この店に入ってくる以前だ」







コナン
(・・・あれ? 意外と論理に破綻がないぞ・・・)






黒子
「なるほど。確かに、それならば、犯行は被害者の身近な人物・・・」




――よくわからないプライド的なバネ仕掛けが作動したのか、なんとなく反論。




コナン
「で、でも、ここは学園都市なんだよ? 超能力が絡んでると見るのが普通だよ?」



コゴロー
「バカかお前は。ここがどこだろうと、事件を起こすのは人間なんだ」
「常識で考えろ」






――『バカか』という言葉に思いのほか大ダメージ。






コナン
「でもっ、可能性の一つとして――」






舞夏
「お~、なんかスゴイことになってるな~」





――不意に後ろに立っていたメイド オン ザ 清掃用ロボ






舞夏
「あ~、やっぱりこうなったか~」





コナン
「ッ!?」





『やっぱり』



この発言を鑑みる。




つまり、やはりこの少女が・・・







しかし横を見ると。白井黒子はげんなりしていた。




黒子
「まさか・・・あなた」




舞夏
「お~、そいつをやったのはこの私だ。ククク」




予想外の自首(?)








舞夏
「いや~、今日は同人誌が大量に発売される日でな~。あんま付いて来られたくなかったんだ」





しかもまさかの犯行動機。



コナンはすでに何が起こっているか分からなかったが、
とりあえず催眠術とか超スピードとか、そんなチャチなものではなさそうだった。




舞夏
「んじゃ、これ回収してくな~。迷惑かけて悪かった」





――そして、よっこいしょ、と清掃ロボの上に、金髪サングラスの死体を乗せる。




もちろんこれを見過ごすことはできない!




コナン
「ちょっと待て! 死体を勝手に待ち去るなんてできると思ってるのか!」




黒子
「あ~いえ、えっと、すいません」








――申し訳なさそうに後頭部をかく白井黒子。




黒子
「そういうグッズがあるんです。少しブラックユーモアな、パーティグッズ」





コナン
「・・・・・・は?」




黒子
「強制的に服用者を仮死状態にして、アーモンド臭に似た香料をまとわせる・・・」




・・・・・・え?




だから、えーと?






黒子
「被害者は死んでません」






コナン
「ああ、そう・・・」





コゴロー
「人騒がせなもんだな」













だから終わる前に始まっていないし、




始まる前に存在すらしていないのだ。


















コナン
「真実はいつも・・・なんだっけ・・・・・・」





――本命の依頼の前に、コナンは白く燃え尽きた。




こうして、よくわからないウチに、よくわからない事件が終わった。





そもそも事件ですらなかったのだ。

おわる~ なむい~



そういや禁書の新刊出てたね、まだ読んでないけど。

とりあえず、オビの文句と、例の3人がこたつに入ってるシュールさに笑ったww




おやすみ

乙!
よかったわー。なんかいろいろ
次回作も楽しみにしてますww

学園都市メチャクチャ過ぎワロタ

今日やるず! でなかったら、明日か明後日かやるず!

wktk








――そんなこんなでどっちらけ。


事件(?)も解決(??)したので、客は拘束を逃れ、ちらほら店外へ散り始めていた。



コナン
(学園都市・・・ッ! 恐ろしい街だ。まるで常識が通用しない・・・)









「な、なんかスゴかったね、コナン君」



――終始状況についていけなかった蘭は、いまだに目を白黒させている。






と、






刀夜
「いや~、すごい! まるで小説の中の名探偵でしたよ!」




そんな不飽和状態の空気を気にも留めず、



というかむしろ空気を読んだのか、はしゃぐ中年サラリーマン。




詩菜
「あらあら。刀夜さんたら、はしゃいでしまって」




コゴロー
「い、いやぁ~。それほどでもな――ってあるのか! なんつって! だははは・・・」



――調子に乗るのはいつものことである。よって、もはやコナンも蘭も気にしない。


・・・そもそもコナンの精神状態には、そんな余裕はなかった。








暮れてきた夕陽には、哀愁が立ち込めている。


今までの自分の常識が通用しない。



地面が足元から崩れ、
肥満でぶよぶよしたお釈迦様の手の平がせりあがる・・・



その肉と皮の狭間に、自分はおぼれていく・・・



コナン
(・・・なんだそりゃ)






その異常なイメッジに、想像以上に自身が疲れていることを自覚する。




「コナン君? ちょっと顔色悪いよ、疲れた?」




コナン
「う、うん。ちょっと・・・」




――そう言うと、蘭はアゴに人差し指を当て、少しの間考えるようなそぶりを見せる。




「じゃあ、ちょっと早いけどホテルにチェックインしよっか。お父さんいいでしょ?」



コゴロー
「ん? ああ。ま、体調を崩されても困るしな」


――こうして一行は。
「そういうわけで」と多少言葉を交わし、上条夫妻と別れることになった。






――ホテル前



コゴロー
「値段の割に、ずいぶんと良いホテルだな」




「なんでも、研究のリサーチを含めてるらしいのよ」
「日本でもこういうことしてくれたらいいのに」



――もちろん学園都市は日本であるが。
圧倒的な科学力の差により、蘭の脳内からその事実は消失していた。



目の前のホテル。


玄関口前には不思議の国もかくやという庭アート。噴水。

建物自体は、高級ホテルとなんら遜色がない。





・・・普段から生活に切迫している名探偵は、職業柄、ついつい詐欺を疑ってしまうのだった。





コナン
「こんなところで突っ立ってても、どうにもならないよ。はやく入ろうよ」



コゴロー
「まあ、そうだな」




――出入り口が普通の自動ドアであったことに、どことなく安心感を覚えながら、


外観よりさらに広く見えるロビーを進んでいく。


そしてカウンターへ。










コゴロー
「あ、前もって予約しておいた毛利探偵事務所の、毛利小五郎ですが」


――ソシテなんやらかんやら手続き。




受付
「それでは2階の○△□×~○△□△号室へご案内します」





――カツカツとヒールを鳴らし、手際よく案内を実行する受付。


コナン
(さすが学園都市だけあるぜ・・・ッ!)




――もちろん、その科学力と接客の熟練度に関連は、無い。








そこで、コナンはとある違和感を覚えた。



自分たちが泊まる一連の部屋の、一つ向こうの部屋。



・・・ドアが開いている。







これだけの科学力を誇る都市のホテルだ。
ちょっとしたセキュリティにも最新の技術が使用されているはず。




つまり、部屋がオートロックになってないハズがない(←ただの偏見




なにより・・・ドアからはみ出しているもの。









まるで、人間の手には見えないだろうか!














コナン
「・・・・・・ッ!?」



――コナンは全力で、その物体の元へ駆けつけた。








いそいでドアを開く。






そこには、・・・人が倒れていた。






終わるぅ・・・ねむい。


よっしここで安価たいむ



ズバリ倒れていた人物を >>82 よろ

一方通行

無茶ブリだwwwwwwww


おk展開考えてくる ノシ

>>83
確かに無茶振りだが
>>82は有り得る展開だぞwwwww

たしかによくある事だよな

まあ確かに、想定の範囲内での無茶振りだったww


内心、
もう一度土御門とか言われたらどうしよう、とか冷や冷やしてたwwwwww


明日明後日はムリぽいので、次は日曜以降になると思われ ノシ

多分、金曜の夜やるます。一応。きっと。ノシ



そこには、・・・人が倒れていた。






コナン
「大丈夫かっ!?」




――返事は・・・ない。





白髪で、遠目から見れば老人かと思いきや、意外と若いように見える。


体は細身。余計な肉はほとんどない。


ちゃんと食事をとっているのか、と言いたくなるような、不健康な体型だ。













「ど、どうしたの? コナン君・・・」




コナン
「この人が倒れていたんだ! 呼吸・・・はしてる。けど、意識が・・・」





――とはいえ呼吸は不定期、脈拍も不規則だ。








危険な状態と言って良い。










コゴロー
「ま、またか・・・っ! まったく、イカれた街だぜっ」




――コゴローが率直な感想を浮かべている間に、コナンは室内へ入っていった。







コナン
(室内・・・特に変わったところはないな)



まだ別の客室を眺めたわけではないが、別段、おかしな部分は無いように見える。





コナン
(・・・問題は、・・・)














問題はテーブルの上。



被害者は、直前まで食事を取っていたのだろう。



空になった皿と、ペットボトルが数本ばかり据えられている。










・・・・・・つまり、毒殺か?












コナン
「案内のお姉さん。このホテルって、ルームサービズはやってるの?」




案内
「・・・え? あ、はい。当ホテルでは各客室へ、お食事の給仕サービスを行っておりますが」




コゴロー
「なるほど・・・では、厨房。もしくはこの部屋へ至るまでの間に毒物が混入した、と考えるのが妥当ですね」










――当然ながら、案内のお姉さんは白目をむいた。



ガクガクと顎を震わせ、




案内
「ちょtyとうつっちょ!!? ありえません!」
「当店において、そのようなことがあるはずがありません!!」





コゴロー
「いや・・・え・・・と」




案内
「ないんですッ! わ、私たちは毎日朝4時から出勤しどんな些細なミスも存在せぬよう細心の注意を払っているんです!」





――ついに案内のお姉さんは泣きだした。








案内
「だから。そ、そんなことが、あるはずがないんですッ!!」





コゴロー
「・・・・・・さーせん」




――とりあえず平謝り。






コナン
(いやしかし、おっさんの推理もあながち的外れではない)





――顎に手を当てて推察するコナン




コナン
(だが仮に、ここの職員が、彼女の言うとおり完璧な仕事をこなしたとしたら・・・・)



















――この事件は、不可能殺人だ!











当然のことであるが、犯人をわざわざ招き入れるバカはいない。




ならば知人?




だが、仮にもここは最先端を誇る学園都市もホテルだ。



小型で見つけにくくこそあるものの、到る所に監視カメラが存在している。




そんな中で犯行を行えばすぐに身元も突きとめられてしまうだろう。




それならば、なお知人であることはリスクが高すぎる。




コナン
(・・・まずは監視カメラの確認からだな)






――その時、ふと案内のお姉さんはおかしなことを言い出した。






案内
「・・・あれ? おかしいですね。鍵が壊れています」






コゴロー
「――鍵が?」




――最新鋭の電子ロックが?








いやな予感がした。




それは経験からくる、いやな予感だ。





黒づくめの男たちと関わってからの3ヶ月間。




一体、何十件の殺人事件に出会っただろうか。




異常気象のせいか、季節の移り変わりも早いし、クリスマスも何度来たことだろう。






そんな経験を総括して、予感しているのだ!








コナン
「お姉さん! 今すぐ監視カメラの内容を見てっ!」









案内
「えっ!? ま、まさか!」





――案内のお姉さんは、血相を変えて内線を繋げた。





そして苛立った様子で内線を切った。




案内
「やられましたッ! カメラは、ここ3時間ほど機能していません!」









案内
「えっ!? ま、まさか!」





――案内のお姉さんは、血相を変えて内線を繋げた。





そして苛立った様子で内線を切った。




案内
「やられましたッ! カメラは、ここ3時間ほど機能していません!」







――4人の間に、冷たい空気が流れた。




監視カメラに頼ることはできない。



青の結果として、何一つとして証拠は出ていない。




使用された毒物も不明。






――まさにこの時において、最悪の殺人事件の様相を呈していた。







一方通行
「かっ・・・てに、殺して・・・ンじゃ、ねェ・・・・・・」






被害者の呻きは、誰にも届かなかった。







刀夜
「――おやっ! 毛利さん! 奇遇ですね、泊まるところまで一緒だったとは!」






              ハラン
そしてここに、さらなる天然が加わるのだった!




オワル。ねむひ。

禁書の新刊もSPも買った~ けど読むのはいつになるだろふか・・・

[ピーーー]なwwwwwwww

>>102
[ピーーー]の部分がとても気になる・・・


まあいいや、多分次やるは週末! ノシ

乙!
ちなみにメルランにsagaを入れないと一部ワードが[ピーーー]になるのよ

>>102
[ピーーー]なwww

よぉし、多分今日[ピーーー]る!自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

[ピーーー]の舞ってる自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中







刀夜
「むっ! それは・・・ッ! まさか殺人事件ですか。分かりました手伝いましょうっ!!」






――何が分かったのか全く分からなかったが、
とにかく刀夜の勢いには拒絶しがたいものがあった。




刀夜
「死因は何ですか? 刺殺? 絞殺? それとも溺死とか? ま、まさかっ、シャンデリアで圧殺・・・ッ!?」




コナン
(どこのオペラ座の怪人だよ・・・)




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





――しかしまあ、実際にこのホテルにはシャンデリアがあったりするものだから、



刀夜もいろいろな妄想を思い浮かべてしまったのだろう。



いわゆる離島に訪れた時、嵐が来ないものか、と夢想してしまうアレと同じである。



その顔は余りにウキウキワクワクで、不謹慎に思っている様子は微塵と感じ取れない。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





コゴロー
「いえいえ、そんな大層なものじゃなくて、単なる毒殺ですよ」
「古今東西先進途上、どこにいたってやり方は変わりゃしない」





――苦笑いを浮かべながら、コゴローはため息をついた。




コゴロー
「では手伝ってくれるというなら、ホテルのロビーにこのことを伝えてください」
「それと、くれぐれも勝手にホテルを抜け出さないように。容疑者になってしまいますよ」



――肘を90度に曲げたきれいな敬礼とともに、童心に帰った刀夜はロビーへ走っていく。



詩菜はあらあらと呆れたように笑っていた。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





コナン
(・・・しかし、密室殺人よりも厄介なことになってきたな)




そう、先程は不可能犯罪と言ったが、それはある意味正しかった。



これは特定不可能犯罪なのだ。





問題は二つ。




一つは監視カメラの不具合。



それが犯人によるものなのか、それとも可能性は低いながら偶発的なものなのか。



とにかく、犯人の身体的情報が全く無いのだ。



これでは仮に犯人が外部犯であった場合、特定できる可能性は限りなく低くなる。





自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中






そしてもう一つ問題なのは密室でないことだ。



密室であれば、それを解くことで身体的、装備的な条件から犯人像に近づくことができる。




だが、これでは。





極論を言えば、この街の住人全てが容疑者と言えてしまうのだ。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





コナン
「・・・ん?」



そこには、毒殺されてしてしまった(実際には死んではいない)被害者。



・・・妙に、服がきれいだ。




通常毒殺された人間というのは、胸を掻きむしったりして服が乱れるものだ。



だが、いまはそれより・・・



――コナンはもう一度部屋の中に入っていった。





コナン
「やはりだ・・・、全然荷物が乱れていない」



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中




――行きずりの犯行ならば、財布などを捜してから律義に片づけたりしないだろう。










つまりこれは、あの被害者のみを狙った計画殺人!










それならば、カギと監視カメラを故障させたのは、外部犯に見せかけるためか。




そして、ふと、ある方向を見た。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





それは開いた窓。正確にはそのふち。







――なにか、黒いものがこびり付いている。




ほんの少し口に含んでみれば、じゃり、という感触が口に広がった。




コナン
(・・・これは、砂か?)




――そこで何か、違和感を感じた。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中






「どうしたの?コナン君」



コナン
(・・・そうかっ)



――そこで、コナンはすべての点と点が繋がったような感覚を得た。



そうだ! そういうことだったんだ!!






後はコゴローにこのことをそれとなく伝えるだけだ。





自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中






コナン
「ねーねー、この人ってとってもきれい好きだよね」



コゴロー
「あん? 何言ってんだガキ」



コナン
「だってさぁ――」




――コナンは一方通行を指差す。



コナン
「だってこの人、殺されちゃったのに服も荷物が乱れてないんだよ?」
「きっと死んじゃってから、整え直したんだね」



――もちろん死んではいない。




刀夜
「――確かに、これはおかしいっ!」



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中




コナン
「・・・へ?」




――いつの間にやら戻ってきていた刀夜




全力疾走でもしたのか、肩を上下に揺らしている。




狭い廊下で全力疾走することは、その全力具合に比例して大変危険なのだが、



よくよく見ると、ところどころ汚れているし、

キスマーク(おそらくは女性にでもぶつかったのだろう)もついている。



そして、それを見て背景にゴゴゴを纏わせている詩菜。




・・・やはり廊下を走るのは危険だ。




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中





コゴロー
「で? おかしい、とは?」




刀夜
「彼はおそらく助けを求めようとドアまで来たのでしょう」
「つまり、薬は即効性でなく遅行性。しかも犯人が立ち去る時間を与えるほどに」




ですが、と刀夜は囁き、


びしりとそちらに向かって指差す。



刀夜
「ですが、それならば」






「わざわざこのホテルで毒を盛る必要はないんですよっ!」






コゴロー
「な、なるほど!」





コナン
(た、確かに!?)





自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中







刀夜
「そもそもこの人に行き交うホテルの中で、鍵や監視カメラに細工をするのは難しい」
「ならば、故障は偶然! 犯人は彼の身近な人間です」



コゴロー
「なかなか悪くない推理ですね。才能あるんじゃないですか?」



刀夜
「いやーそれほどでも ハハハ」



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中




――しかし今回は、コナンにも引けない理由があった。




コナン
「で、でもっ。さっき見たんだけど、窓際に泥が・・・」




そう、泥だ。




犯人は窓際から侵入したのだ。




ドアと監視カメラを破壊したのは、犯人を外部に向けるためで、




学園都市製の電化製品が、そう簡単に故障するはずがないのだ。




・・・いったいその信頼がどこから来てるのかはおいといて。




コナン
「泥がついてたってことは――」
















――そこに、息せき切らして走りこんできた人物があった。








自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中









ラストオーダー
「アクセラレータ! ちゃんと買ってきたよ――ってあれあれ? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」




――それは茶髪で、あほ毛を風にたなびかせる一人の幼女だった。






ラストオーダー
「な、なんか知らない人達に囲まれているッ!?」
「こ、これが噂に聞くタイクカンウラニコイヨオラーってやつなのかも、ってミサカはミサカは現代社会の闇を暴いてみたり」






自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中







刀夜
「え・・・と、キミはこの人の知り合いなのかな? もしかして兄弟で二人仲良く泊まってたとか?」




――急な出来事に誰しもが唖然としたが、刀夜だけは紳士的な対応を忘れなかった。

あるいは幾多の困難を乗り越えてきたサラリーマンとしての経験が、彼を突き動かしたのかもしれない。



すると、ラストオーダーはしょんぼりとした様子で、なにやら話し始めた。





ラストオーダー
「実は黄泉川の電子ジャーが一斉に爆発しちゃって」
「家の中がピラフと蒸しパンとビーフストロガノフとパンナコッタまみれになっちゃったの」



――聞くに、黄泉川という人物は二人の保護者然とした人物らしいが、全ての調理を電子ジャーに任せるという超人でもあるらしい。



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中




ラストオーダー
「それで芳川が『黄泉川を手伝って片付けをするから今日は他のトコに泊まりなさい』って」



――彼女の語りが核心に近づくのはここからだった。




ラストオーダー
「だからここに泊って、でもこの人またファストフードで済ますつもりだったから」
「ミサカはミサカは・・・新妻パワー炸裂ぅ、ってお料理を作ってみたり」




――その場にいた誰もが、『・・・ん?』と思った。





自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中






ラストオーダー
「私のネットワークを総動員して、ちゃんとお米もきれいに(洗剤で)洗ったし」
「全体的にしっかり火も通して(炭化して)たのに・・・ってミサカはミサカは悲劇のヒロインを演じてみたり」




――話はまだ続く。




ラストオーダー
「そしたらこの人、いつもインスタントものばかり食べてるから胸やけ起こしちゃったみたいで――」




コナン
「む、胸やけ・・・」



――コナンは、息も絶え絶えな被害者が視界に入り、思わず呻く



これが胸やけ? むしろ胸焼け? なんなら内臓が全てただれていそうな様子なのだが・・・








自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中






だが、それを口に出して言おうとはしなかった。




その場にあえてそのことを話そうとする人間もいなかった。










すべて理解したのだ。






窓際に付着した、泥にも思われるジャリリとしたアレの正体を。







あの空の大皿に盛られていた、つまり彼が摂取した未元物質の総量を。









そしてそれらを喰らい切った彼の、その気持ちを。



























一体、胸にこみあげてくるこの熱い感情はなんだ?




自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中












刀夜
「――一体、だれが悪かったんでしょうね・・・」









コゴロー
「さぁな・・・、少なくとも俺には、そんなやつは見当たらない」












コナン
「そうだね。ここにいるのは幼い女の子と、それを泣かせまいとする一人の漢だけだよ」









そう、『漢』と書いて、『おとこ』と読むのだ。決して『ロリコン』ではない。





そしてコナンは思った。




コナン
「・・・何言ってんだ、オレ」







・・・とりあえず、今日は早く寝よう。そう思った。



 



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

今日の分は終わる!


結構長めにやったかなぁ(当社比




話の中で描き忘れてたけど、打ち止めが買ってきたのは胃薬だとか、



電子ロック・監視カメラが壊れたのは、料理中に彼女がエキサイトしてビリビリ~、とか。



なんかそんなテキトーな感じです。 おやすみ ノシ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中



早く上条さんと接触して欲しいwww

次も週末~ ノシ


>>129
展開によるけど、次くらいに出そうと思ってるけど、やっぱり分かんね。

うは・・・体力ヤバイ。


明日できたらやる。できなかったら・・・来週末になる・・・かも。



スマソ(´・ω・`)

明日か、土曜の夜やるず!



感覚相手すまぬ・・・orz

期待





――早く寝よう、そう心に決めたコナンではあったが、



これほどいろいろな事件、および精神的ショックがあった手前。




なかなか寝付くことができなかった。





コナン
(分かっていたことだけれど。この街は、異常だ・・・)









『常識の外側の街』




それが今までの認識だった。



だが違う。




そんなのありきたりな、常識の内側の常識から測った常識でしかない。




この街の常識。




それに適応できなければ、事件の解決なんて結末は、ありえない。





コナン
(この街の常識・・・か)










――不思議な街だと思う。



超能力者の養成機関だというのに、どことなく抜けていて。





けれど、そこはかとなく張り詰めた雰囲気もある。





コナン
「――矛盾してるよなぁ」




だが一見矛盾としか思えないこの感覚こそが、この街に関わっていく鍵なのだろう。



























――そのとき窓の外から不思議な音がした。



正確に言うなら声。




まるで幼児のように高い女性の声が、窓の外から響いているのだ。




コナン
(なんだ・・・?)








窓の外を見てみる。





そこには小さな子供が見えた。




もちろん自身じゃあない。





窓に映る自分の姿を見るたびに、小さな体躯を見て凹む生活にはもう慣れた。





そうではなく幼女。




歳は10もいってないだろう。



幼女とは思えぬファンキーな明るい髪。




それがコンビニの前にタムロってる外角低めな連中に説教をかましているのだから、笑えない状況だ。




コナン
「・・・はぁ」





――どうせ寝れない。


そう自分に言い聞かせ、同室の二人にバレないようにこっそりと抜け出す。




やはり、事件を放っておくことなんてできないのだ。












小萌
「――が、学生がこんな深夜に徘徊していてはダメなのですよーっ!」




「いやいや、お譲ちゃんのおウチはどこでちゅか?」




「いまどきのガキは信じらんねえよなぁ。なんだこの髪色。うわっタバコまで持ってる」





タバコの箱を奪われ、右往左往する幼女。


逆に日本の将来を憂えている非行少年達。



まさに常識外のパラドックス的な光景だった。





コナン
「バーロー。いい歳した男が寄ってたかって子供を苛めてんじゃない」



小萌
「だから子供じゃないのですよっ!」



そして一瞬の間を置いたのち、ハッ、としたようにコナンの方を二度見した。




小萌
「ま、また非行少年が増えたッ!? 今夜はオールナイトになりそうなのです」
「というか小学生がこんな時間まで出歩いてるなんてダメです。保護者さんは――」



――突っ込みどころは満載。
しかしそれにいちいち付き合っていては話がこじれそうなのでスルー。





「自分も小学生だろうに、棚に上げちまってなぁ・・・」




しかし非行少年達は突っ込む。



そしてそれに対していたちごっこのようにムキになって反論する小萌。









コナンは、自分がすこし眠たくなってきていることに気がついた。


 おわる。短い気もするけど終わる。


余裕があったら3連休中にまたやるず ノシ

今日やろうと思ってたけれども
なんかサーバエラーでパシコンから書き込めない(ρ_;)

明日治ってたらやる(;`皿´)

掻き込みテスト~





コナン
(とりあえずこの娘をこの場から引き離そう。話はそれからだ)



コナン
「あ~あ、なんだかボク煙草吸いたくなってきちゃったなぁ」



――ちょい、とコナンは非行少年たちの持っていた煙草を拝借した。


そして、あたかもライターを探すような素振りを見せながら、その場を走り去る。



後ろからは甲高い叫び声が聞こえた。計画通り。ボクは新世界の(ry






小萌
「待ってくださーい! いいですかー、煙草には受動喫煙というものがあって――」




――なにやら後ろからは『煙草の人体に及ぼす悪影響☆』といった概要の講義がなされているようだ。



そんなの小中高で習ったよ・・・、



と、ある種自分の境遇に対する皮肉にも近い感想を抱きながら、




コンビニが見えなくなるまで走る。














しかしなんだろうこの状況。





ふと胸をよぎるのは――良く言えば客観的ともいえる――後悔、というより愚痴だった。





自分はなんのためにこんな状況に陥ったのだ?




最初はちょっと騒がしい近所迷惑な小競り合い(というより一方的にあしらわれていたが



それを止めようと割って入ったのだ。




それがどうだ。後ろの少女は走りながらも騒音の散布をやめないし、



むしろ状況は広範囲に広がり悪化していると言える。











時折窓からこちらの状況を覗く学生たちの目が痛い・・・




コナン
「どうしてこんなことになったんだあああああああああああああああああ」




――最近似たような叫びを聞いたな、と思ったら、自分がそれにツッコんでいたことに気付いた。










そして彼女は振り切れない。



こちらがどんな場所に身を隠そうと、的確にサーチしてくる。



まるでそういった場所には精通してますよと言わんばかりだ。




コナン
(くそっどうする、どうするよ俺。来た道もあやふやになってきちまったぞ!)








――ちらと後ろを振り返れば、彼女には幼女とは思えない気迫が満ちている




ぶつぶつと何か(おそらくは煙草の害について)言ってるのがなおさら怖い。







――そして、前方。



塾やら整体やらがテナントに入っているビルの曲がり角。











白い影が、飛び出してきた。








インなんとかさん
「うがぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!」








コナン
「うわあああああああああああああああああああ!!?」





――視界が暗くなった。



感覚としては、RPGのゲームオーバー。



画面が黒くなって、『そして数十年の時が流れた』とか言い出すのだ。







・・・それくらいすれば、自分の体は成長して元に戻っているかもしれない。




















コナン
(だが違う!)














――自分が望む結末は、そんなものではない。



大切な人と、大切な時間を過ごせないのなら、







そんなものに意味は無い!












――自然と足腰に力が入る。



突如襲ってきた何者か。それに対して反撃するために!











しかし現実問題。飛びかかってきた全体重を、小学生男子が支えきれるはずもなく。




コナンはコンクリートに頭を打ち付けて気絶した。



星が舞うのも見えた。



赤い液体が、自分の頭から流れ落ちるのも見えた。







グッバイ。醜くも美しいこの世界よ・・・、とかコナンは思った。




もちろん死んではいない。



今日の分おわる。

やっぱ物語クロスするとカオスになるなぁ・・・というかキャラ崩壊?

コナン完全ギャグキャラだもんなぁ・・・




そんなところで安価方式

>>155 次の被害者

ついでに>>156 次の加害者



決めちゃってくらさい。

キャラ崩壊というかなんというか

アレイスター

美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏

>>156 wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうぇwwwwww

どうしてこうなったwwwwwwww てか>>156


>息子の彼氏




どういうことだwwwwwwwwww そういうことか? 被害者アレイスターでもマシに思えてくるわwwww


うっし、じゃあ構想を練ってくる。週末に会おうっ! ぬぅはっはっはぁ! シュタゲおもろかったな・・・ 

つまりホモと

これはひどいwwww

うっし、じゃあ今日の夜あたりできたらやる! できなかったら明日








――そのころ、アレイスター宅(?)




アレイスター
「なんだこれは・・・」



――得体の知れない技術によって浮かぶいくつかのモニター。



そこに映るのは、犯罪立件数のグラフだ。







アレイスター
(――・・・・・・)




――学園都市は、お世辞にも治安が良いとは言えない。




どの世界にでもいるような、いわゆる不良グループも存在するし、




成績優秀な能力者でさえ(むしろそのためか)事件を起こしたりもする。







・・・だが、これは異常だ。




アレイスター
(本日だけで、刑事的判断を必要とする事件が300件近く)










――これは、なんらかの術式か?





だがその本質は、アレイスターを以てしても、いまだに解析できないでいる。








アレイスター
(内訳。密室殺人、70件。銀行強盗、40件。謎の組織の取引検挙、30件。不自然な事故、30件。――)












――もちろん学園都市の最先端の技術や、サイコメトラーなどの超能力者を弄すれば、密室殺人の解決は容易い。





だがこの発生頻度では、それも到底追いつくまい。





そしておそらく、圧倒的物量にものを言わせて発生頻度の頭を捉えても、




それでは根本的な解消には成り得ないのだ。




アレイスター
「ふむ、外から何かしらのファクターが迷い込んでしまったか」












とにもかくにも。





この状況を引き起こしている要因を、排除しなければいけない。






でなければ、この街は内側から崩壊させられてしまう。




アレイスター
「土御門・・・は、なにやら死んでいたな。・・・一方通行も、戦闘が可能な状態ではない」




――主戦力は見事にダウン中だった。








アレイスター
(これはまた偶然、とは言い難いな―― ふふ)






――自然と笑みがこぼれていた。






これまで長く、深く、そして遠く生きてきて。なお、予測しないことが起こる。




なんと人間らしいことではないか、この私が。





アレイスター
「あるいは、私が直接赴くのも悪くないかもしれない」




このほんの気まぐれさえも、なにかに引きずられているのかもしれない。




だがそれでいい。それが愉快なのだ。





アレイスター    
(待っていろ。―― typhonas 〈災厄〉)















コナン
「――ぶぅわっくしょん! ・・・・・・あれ、どこだここ」




――見知らぬ部屋。





ほんのりオレンジがかった白い天井を見るに、病院なのかもしれない。





なにかおかしな違和感で目を覚ましたような気がしたが、





原因はいつもと違う部屋で寝ていたからなのかも、とコナンは思った。








コナン      ここ
(・・・あれ? 病院までの経緯がまったく思い出せないぞ?)









――ふと、椅子に座ったまま、





自分のベットに体を預けるようにして寝ている女の子に気付く。







コナン
「・・・・いわゆる朝チュン、じゃねえよな」



――アホか、と自分の頭を叩こうとしたところで、ひどい違和感を感じた。












小萌
「――ん、・・・んあ、・・・ああ! 目が覚めましたか! 良かった・・・ホントに――」





コナン
「いや待ってくれ! 何が何だか全然分からないが、全然良くない! な、なんだ・・・コレ・・・?」










――コナンは、自分の、てゅる、っとした頭を触りながら言った。








小萌
「あ、・・・それは。シスターちゃんのアゴの力が思ったより発達してて――」





――割って入る、少し老いた声。






容姿だけ見れば、どう見てもカエルだ。





カエル
「――つまり、歯牙の食い込みが頭蓋骨まで達し、開頭手術による消毒が必要になったんだね」




――つまり、完全無欠に毛が無かった。(怪我もキレイに痕がなかった)



こんなところで終わるます。

・・・・・・なんだろう。無駄に無駄な風呂敷を広げてしまった気がする。




リアル思春期さんにはキツイよなぁ・・・高校球児はよくやるよホント。



おやす。

こんばんわ

ところで美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏のことなんだが

いちいち美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏と表記するのも面白いけど、

やっぱり美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏はめんどくさいもといダルイので

だれか美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏に名前つけてちょ

>>174
美琴の父親の弟の妻の姉の夫の兄の息子の彼氏の名前

シャーロックホームズ

なるほど彼氏はワトソンか腐ってるな

そろそろ考査に入るんだが、金曜の夜あたりやるます。短かったらスマソ ノシ






――学園都市 とある公園の一角






シャーロック
「すっぽかされちまったかナ・・・」




やあ皆さんこんにちは。俺の名前はシャーロックホームズ。



どっかの探偵みたいな名前だけど、ヤク中なんかではないですし。



超能力留学(?)ってな感じで学園都市まで来たわけですよ。







レベルは3.学業優秀スポーツ優良。いわゆるイケメンで通っていたりしちゃったり。









シャーロック
「う~む、いきなり野外というのは、不安を抱かせてしまったか・・・」





ここのログハウス型滑り台は、学園都市でも有数の、いわゆるハッテンバであるのだが。










それとも、とシャーロックは考える。




もうひとつ、考えられる可能性があるのだ。




そちらの可能性いついては、今から調査するところではあるが――






「――ふぬぅおっ!?」




――近場で、まるで番組のドッキリ企画で落とし穴に落ちた芸人のような声が聞こえた。





もちろんその例えはほとんど間違っている。




これはドッキリ企画なんかではないし、落ちたのも芸人ではないだろう。










シャーロック
「だ、大丈夫ですか!?」




   ゴールドマイン
――「落とし穴」





それが彼自身が持つ能力であった。




分類としては、テレポートに近いものとして分類されているが、



シャーロック自身、そのことについて深く考えたことは無い。




シャーロック
「くそっ、またやっちまった! すいません! 今すぐ引き上げますんで」




――どこかのギャグ漫画のように穴の奥底で頭から埋まり込み直立している。



あれでは5分も持たないかもしれない。




シャーロックはすぐさま自分の足元を能力で崩し、




同じ地底へ降り立った。










シャーロック
「よいしょぉ!」



地底から屹立した物体を引っこ抜く。




しかし人、一人分の体重を支えきれず、一緒に倒れこんでしまう。










気絶しているその人物。



穴の口から差す淡い光に銀色の髪は映えている。



逆に服は素っ気ないほど質素で、まるで病院の患者か何かのようだ。




中性的な顔立ち。それだけでなく年齢すらつかみづらい。


10代と言われてもわかるし、70過ぎと言われても納得してしまいそうだ。






――だがシャーロックの息子は、今にも殺人事件を起こしてしまいそうなほど猛っていた。








アレイスター
「う・・・」




シャーロック
「ハッ? いかんいかん。――大丈夫ですか?」




貞操の危機に瀕しているともしらない希代の魔術師は、ようやく意識を取り戻したようだった。




アレイスター
「・・・ここはどこだ? ―――わたしはだれだ?」




シャーロック
「・・・へ?」








アレイスター
「いや、ちょっと待て。分かる、もう少しで分かりそうなんだ・・・」



――まさか。



シャーロックは、自分が犯した失敗が生んだ結果を、おそるおそる認識した。




シャーロック
「頭を打ったことによる・・・一時的な記憶喪失?」










しめた、と思った。




千載一遇のチャンスだとも思ったし、棚からチョコバナナを見つけたような気分だった。




シャーロック
「チキショウ、俺たちが付き合ってたことまで忘れちまったのかよう!」



アレイスター
「な、なぁにぃ!?」






――わなわな震えながら、むしろガクガク震えながら、



アレイスターは自分の手を信じられないような眼で見ている。





アレイスター
「そ、それで我々は、どこまで行ってしまっていたのだ?」





シャーロック
「ア○○○○クスまでだ」



アレイスター
「ガーン」



――アレイスターは今度こそ崩れ落ちて動かなくなった。






シャーロックはしょうがなく、本当にしょうがなく、いやしい気持ちなんて微塵もなく、










ログハウス型滑り台の中へ、アレイスターを運んで行った。






おわる




ど  う  し  て  こ  う  な  っ  た  !





自分で書いた内容を見返して、ガクゼンとしたよww



ただまあ、伏線みたいなのも入れてあったりなかったり。

う・・・うう 生存報告ぅう


明日、やる、と思うでござるの巻・・・

機能できなくてスマソ

今から書きためてくるゞ








シャーロック
「――ん・・・・、おろ?」




――ログハウスの外では、雀がチュンチュンと鳴いている


そして隣には、だれもいない。





シャーロック
「・・・名前、聞いてなかったな」




――名も知らない、銀髪の不思議な男。



せめて連絡先くらい聞いておくべきだったか――いや、別にいいか。





一夜の過ちというのも、乙なものだ。











カエルの医者
「――そうだね。傷は完全に縫合しているけど、2、3日は安静にしておくべきかな」





――目の前で繰り広げられる説明を、コナンは話半分に聞いていた。



その理由は単純で、



その医者の話よりも気がかりなことがコナンの胸裏で渦巻いていたからだ。




コナン
(やっべー・・・向こうに連絡もしてねぇ)








――特に蘭は今頃カンカンだろう。考えただけでも恐ろしい。




そしてコナンは素直に、帰りたくねェ・・・、と思うのだった。





コナン
(とはいえ、連絡くらい入れておいた方がいいよな・・・)




――ごそごそとポケットをまさぐってみる。



ケータイは例の少女から逃げる途中で落としてしまったようだ。






財布もないし、この科学最進のこの学園都市には果たして講習でンはなんてものがあるのだろうか。



もしあったとしたら、きっと合体変形してスーパー電話ボックスンZになるはずだ。



そうに違いない。




小萌
「お電話なら私のケータイを貸してあげますよ~」




――表情から読み取ったのか、小萌はコナンにケータイを差し出した。



コナン
(・・・普通のケータイだ)




ボタンの数も変わらないし、画面が3つだったりも、タッチペンがついてたりもしない。




大きさ・重量が多少違うくらいだろうか。




コナン
「・・・これで、どうやって変形するの?」




小萌
「へ、変形ですか? 確かに変形ロボは人類共通のロマンですが」




――詳しく話を聞くと、一応そう言った感じのケータイも発売されているらしい。


だが無駄にでかく、重く、しかも人工知能とは名ばかりのパターン音声で、


7つのシークレットボイスを聞き終えると、何の楽しみもなくなってしまうという仕様らしい。



元太のお土産にでも買ってみようかと思っていたが、



それならアガサ博士でも政策可能な気がしてきたので取り止めにすることにした。










コナン
(――いや、そうじゃなくて連絡)



とりあえず、蘭のケータイ番号をそらで打ち込む。



1度目のコールで、蘭は出た。





『――はい、どちらさまでしょうか』



コナン
「あ、えっと。――蘭姉ちゃん?」




―― 一瞬で声は激変した。




「コナン君ッ!? 今どこにいるのッ! すっと探して――(以下略」



――スピーカーがキンキン鳴るほど大きな声が響いた。








コナン
「ゴメン蘭姉ちゃん。かくかくしかじか――」




噛みつかれて頭蓋骨を損傷したあたりは伏せて、



上手く怒りを不良たちに逸らすように誘導的な言い訳をした。




「―――じゃあ、その不良の人達に気絶させられて運ばれちゃった、てことなのね?」



コナン
「うん」


あの不良たちが今夜もたむろするとしたら、



きっと、彼らは血を見ることになるだろう。自分の。





あえて言おう。ザマーミロ。











「じゃあどこで待ち合わせしよっか」





――冷や汗が流れた。



自分の頭を触ればツルツルだ。


小学生なのだから肌にハリがあって当たり前ではあるが。



それにしたって今の状況は、あまりにもあんまりだ。




それを今も続く初恋の相手に見られるのは、全力で避けたい。



コナン
「いやっ! えっと! ・・・、」






考えろ考えろと、自分に言い聞かせていく。



そして考え付いた結論。それは――



コナン
「昨日から下痢が止まらなくて、トイレから出られないんだ」



――『名探偵』という言葉からはかけ離れた発想だった。



だがこれで行くと決めたのだから、これを押し通すしかない!




コナン
「だ、だからスグには合流できないかもしれない、っていうか・・・」




「え、じゃあ、迎えにいこっか?」



コナン
「そこまでしてもらわなくていいよ! 帰れるようになったらちゃんと一人で帰れるから!」



――そう? と少しだけ訝しげな蘭のセリフを押し切って、

コナンは強引に話を終わらせた。








コナン
「・・・・・・、」




ツーツー、と途切れたケータイの糸の音がする。


考えてみる。



タイムリミットを考えてみる。







自分は下痢だといった。



下痢はつらい。とてもつらい。




その苦しさは全人類全人種が理解できるはずだ。




だがそれを理解されてしまうがゆえに、



あまりに音信不通が続くと、入院させられかねない。



タイムリミットは、多くても2日。



できれば今日中に何とかしたいところだ。







コナン
「・・・・・・、」




ツーツー、と途切れたケータイの糸の音がする。


考えてみる。



タイムリミットを考えてみる。







さらに言えば、街中を行動する時間が増えれば増えるほど、



毛利探偵事務所一行に遭遇する確率もあがる。




行動は、早い方がいい。



小萌
「え、えっと・・・」


目の前の少女は、あまり事情が分からずぱちくりしていた。



だが、コナンには自分のやるべきことが明確に見えていた。


┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙


コナン
「俺は、最先端最先進のこの学園都市で、リー○21を探す!」








――こうしてコナンの植毛を求める旅は始まった。






終わり!


ようやく禁書SPと2巻読み終えた・・・。


オレのヴェントさんはいつ再登場するんだろふか・・・

おつ

続き期待

生存報告ぅー


今日はきついんで、たぶん明日の夜あたりやるたいですますよ。ノシ







コナン
「――というわけで、植毛できる店とかありませんかね」




小萌
「えっと、・・・毛を植えると書く感じのやつですか?」



――言われて小萌は若干の間、黙考。





そしてとても言いにくそうに、




小萌
「一応この街は『学園都市』です。・・・住んでいる人間の大半は学生なのです」




学生に、どうして植毛技術が必要になるだろうか。




つまりはそれが答えだった。








コナン
(・・・え? もしかして詰んだか、コレ?)




いきなり王手飛車取りを喰らった気分だった。




もはやこのスキンヘッドを堂々とお披露目して、



「見て~蘭姉ちゃん、ツルツルだよぉ」



などと自虐的なギャグで道化じみた狂言回しを施行する他ないのか?




あり得ない。



あって良い筈がない。




そんな不条理がこの世にある、なんて不条理はあってはならない。





コナン
(クソッッ! どうしたらいいんだ!!)
















小萌
「――ただ、もしかすると方法はないこともないかもしれないのです」







――蜘蛛の糸が、目の前に垂らされた。








コナン
「・・・、どういうこと、ですか?」





小萌
「さっきも言ったように、学園都市に植毛専門店はありません。それは必要がないからです」




――ですが、と小萌は付け加えた。




小萌
「ですが、実験に於いては、少なからず必要になる場合があります」








コナン
「・・・実験?」



――ふと、少しばかり不自然な言葉が耳についた。



実験。




まさかカエルを切り開くような実習実験ではあるまい。




そして超能力が跳梁跋扈する学園都市において、




植毛と関連付けされる『実験』という単語の意味合いは――





小萌
「もちろん人体実験です」



――その答えは、あまりにもコナンには耳慣れすることがないものだった。




日本において、人体実験なんてものは存在しない。そのはずだ。



倫理どうこう以前に、少なくとも法律で縛られている。




コナンは改めて学園都市の巨大さを思い知った。








小萌
「そうですね。外から来た方達にはあまり馴染みがないかもしれないですが」




――この少女はそのことを平然と受け入れている。



世も末だな。何となくそう思った。






小萌
「学園都市のカリキュラムには『脳開発』という字面をそのまま捉えてぴったり当てはまるような科目があるのです」




コナン
「っ!? 脳開発って、まさか――」



小萌
「はい。脳みそにブスッと電極を刺し込んでみたり。これは稀ですが、切開手術なども行うのです」







――正直に言って、舐めていた。



学園都市という異常な空間を舐めていた。



あり得ないと思っていたのだ。そんなのSF映画の見過ぎだ、と。



















だが、まあそれはいい。




今の主題はそこではない。










コナン
「それでッ! 植毛は!」





――必死だった。





小萌
「はい、こういうわけで。そういう店が路上に並んでいることはありませんが」
「ある程度の研究施設に行けば、植毛の設備は整っていると言えます」





――女の子は手術痕の十円ハゲをそのままにしておけませんからね、と小萌は、男心にも共感できる理由づけを述べた。




つまり結論。






     毛   は   生   え   る   !
                                  』








小萌
「研究室は学校の内部に設置されているか、もしくは隣接しているはずです。そちらを――」




コナン
「ありがとう! またね!」




――コナンは即刻行動に移った。




タイムリミットまではまだ余裕がある。



だが油断していれば、いつ殺人事件に巻き込まれるか分からないのだ。



行動は早いに越したことはない。





カエルの医者
「ふむ・・・」



わき目も振らずに、とはこのことであろう。彼はそう思った。





カエルの医者
「植毛くらいのことなら、ウチでやっていけば良かったんじゃないかな?」





小萌
「・・・・・・。」




コナンはゴールからスタートし、他のゴールを探してさまよい始めたのだった。









ここらでおわり~。



いやぁ眠たい。眠たいって打とうとしたら南無体になるくらいに。




ここらで安価やっとく。もしかしたら最終安価になるかもしれないし、ならないかもしれないね。




安価>>214  コナンが辿り着いた学校は?

乙~
安価なら長点上機で

おおぅ、想定していた中で一番厄介なのが来たぜww


唯一の(?)生徒・布束さんのキャラを忘れちまったんだぜ。


ちょっとレールガン読んでくるんだぜ。また来週ってことで。ノシ

今日の夜あたり、やるかも知れないしヤラナイかも知れない、って感じで・・・・・・

しのぶタン期待 待ってる

おぅふ><、機能できなくてごめそ。今日こそやる。・・・きっと。








――コナンは道端で倒れていた。




理由は簡単だ。




お金がない。財布がない。果たして外のキャッシングが利用できるかは知らないが、ケータイまでもない。




要するに、“足”がないのである。







学園都市は広い。



そのくせして、学校は学校。商業施設は商業施設と単純に区分けされているため、




毛根を探すにあたって、電車賃は必要不可欠であった。





ちなみに、コナンが倒れている真ん前には、自動販売機があったりする。




つまりは、そういうことだった。






コナン
(ああ・・・俺は何をしているんだろう・・・・・・)







布束
「Jesus 自分でまいた種、というかキャッシュカードだけれど」




――ぽつりと背後から、いや伏しているので、実際は真横から、声が聞こえた。



布束
「こんな光景を目にするとこの国の将来を憂いざるを得ないわね」



――ひどい言われようだ。



だがひどい有様であるのもまた事実で、言い返すことはできなかった。








とりあえずさしあたり、起き上がってその人物を確かめる。




コナン
「・・・・・・うぉ」




――ギョロ目だ。トリートメントを使ってなさそうな髪と相まって、何とも言えない迫力。



しかし布束はそんな驚嘆の呻きを気にすることもなく、コナンをじっと、観察でもするかのように見つめていた。






布束
「迷っているならアンチスキル。お小遣い稼ぎなら正当な労働をお勧めするわね」



――確かにそれは正論だろう。


けれど現在コナンは、迷っている訳でも、欲しい物が買えないでいる訳でもない。



コナン
「行きたい場所があるんだ」



布束
「ではあれね。義母を求めて3000マイル」



――とんだ水陸両用だ。



いやそーでなく、と詳しく説明しようと思ってふと自分の目的地が、ひどく説明しにくいことに気がついた。



なんだよ、「どこでもいいから学校に行きたい」って。






コナン
「え、えっと、調べ物ができるところに行きたいんだけど、学校が良いかなぁ~、って思ったんだ」



――かなり苦しい言い訳だったが布束は特に疑うそぶりを見せなかった。




布束
「では長点上機学園に行ってみてはどうかしら」
「あそこに行けば、大抵の物は見つかると思うわ」


――ながてんじょうき? と布束の口から出てきた聞きなれない単語を、コナンは復唱する。



布束
「世間一般評では、学園都市最高と言われる能力開発施設よ」
「まあ各学校に得意分野があったりするから、一概には言えないけれど」




学園都市最高・・・・・・


――ふむ、とコナンはアゴに手を当て、考えるポーズをとった。






ここは学園都市である。



すなわち、『学園』の『都市』なのである。



つまるところ、学校を探すだけならそう難しいことではないのだ。



あの病院に運ばれる以前に、いくつか学校も見かけた。



コナン
(・・・だが、それだけでは不十分だ)






ここは学園都市である。



すなわち、『学園』の『都市』なのである。



つまるところ、学校を探すだけならそう難しいことではないのだ。



あの病院に運ばれる以前に、いくつか学校も見かけた。



コナン
(・・・だが、それだけでは不十分だ)



そう、今回の目的は、男子高校生(見た目は子供)としては言うもはばかれる、植毛という、ある種の文化的・宗教的儀式。



果たして、それはどの学校でもやっているものだろうか。










たとえば昨日出会った、コンビニの前でタムロする、頭の色を他人と比べて奇抜にするしか能がなさそうな、いわゆる不良。



彼らのような生徒が在籍する学校に、果たしてそういった施設は存在するのだろうか。



コナンは学園都市の内部事情にそれほど精通してはいないが、「怪しい」と感じた。



もしかしたら彼らも、脳開発による十円ハゲを隠すために、



スキンヘッドにしてみたり、ベッカムヘアー(古い)にしたりしているのかもしれない。



そう思うと、なぜだか涙が出てきた。



彼らも被害者だったのだ。




彼らも自分の仲間だったんだ。















まあそれは置いといて。










今何が言いたいかと言えば、要するに。




いっちゃんレヴェルの高い学校に行けば、間違いはなかろーよ、ということなのだった。





コナン
「うん! 行く!」




こうしてコナンは。ずうずうしくも布束に道案内をしてもらうことになった。






終わる。眠い。


なぜか電磁砲4巻が見当たらなかったから、布束さんの口調とかキャラがおかしかったらゴメソ






・・・いや、今さらか。

待ってるんだからね!

うあは・・・風邪引いたぽい。

明日でけたらやるけど期待しないでおいてな~

うっし、だいぶ治ったー。
今日あたりやるかもしらんぜ。ふっふっふ。







布束
「さて、ここが長点上機学園なワケだけれども」



コナン
「・・・・・・」



布束は、コナンを見下ろす形で話しかけていた。




もちろん二人の身長差を考えれば、それは常時そうなのだが、



この時の落差はおおよそ3メートル近くに上った。




ごめん、昨日ぱしこんの調子が悪くて寝落ちしてしまったorz

今から多少やるます。





コナン
「・・・えっと。とりあえず、ナニコレ?」





とてもありきたりな疑問を発するコナン。






布束
「そうね。私には落とし穴に見えるわ。直径3メートル。深さ2メートル空洞の体積は――」



コナン
「いやそーじゃなくて、なんでコンクリートで舗装された通りに落とし穴があるの? 」



そう、落とし穴の中も徹頭徹尾コンクリート。



その為、コナンのダメージはそれなりにそれなりだった。








シャーロック
「だ、大丈夫ですか!?」





――割り込んできた、どう考えても日本人離れした顔つき体つきを持つ男。





シャーロック
(・・・さすがに範囲外だな)





その長い手足の恩恵を受けて、どうにかはいずり出すコナン。



一瞬何か寒気を感じたが、気のせいだろう。



布束
「能力の暴走は相変わらずみたいね。留学生クン」




シャーロック
「・・・やぁ、布束サン」








どうやら知り合いらしい、とコナンは漠然とした感想。




強かに打ち付けた腰をさすりつつ、男に目を向ける。



制服は着ていない(というかなぜか衣服が乱れている)が、


ここにいるということは、彼もこの長点上機学園の生徒なのかもしれない。







そんな不思議そうな視線に気がついたのか、




シャーロック
「初めまして。広い米リカの中でも特に山奥の方で育ってきたから、至らぬところもあるかもしれないけどよろしく」



コナン
「え、ああよろしく。・・・日本語上手なんだね」



コナンの問いに「ああ、本読むくらいしかやってること無かったからな」となんでもないように言う。



本を読んでいても発音はどうにもならないと思うのだが、



もしかすると学園都市にはそういった訓練施設もあるのかもしれない。










シャーロック
「それで、がり勉とサイコの集うこの学園に何用だい?」




・・・当然、「植毛!」などと元気よく言えるはずはなかった。




コナン
「ん~・・・、し、調べ物を・・・ちょっと」



しどろもどろと答えるが、向こうは気にしたそぶりを見せない。








それどころか、変なふうに話題を変更してきた。





シャーロック
「ところでキミ、一人じゃあるまい親と一緒に来てるんだろ? お父さん? お母さん?」




コナン
「え、えっと。お父さんじゃないけど、知り合いのおじさんに」



シャーロック
「何歳っ!?」



えらい喰い付きようだ・・・



コナン
「た、たしか38くらいだったと思うけど、それが・・・どうかしたの?」




シャーロック
「・・・・・・イケるな」



布束
「どこへ行く気なんだい。きみは」



ぼそりと呟いた声に、ただひたすらに不思議そうな布束とコナン。



そんな二人にお構いなく、シャーロックは口の端を吊りあげた。



シャーロック
「布束サン俺もついて行っていいかな?」





オ・ワ・ル



ちょっと最初の方から読み返してみたんだけど。


ビアージオ出してねえジャンorz いつのまにやら忘れてたぜ・・・

おお、続きが来ている
面白!

ん~、多分今日やる。と思う。気がする。かもしれない。そんな感じがする。




コナン
(つ、ついてくる、だと・・・ッッ!?)




――それは予想外の展開だった。


むしろ学園都市に来てから予想通りの展開がどこかに在ったのか、と問われればそれまでだが、


とにかくそれは予想だにしない展開だった。



シャーロック
「すげえ今、ムラムラしてるっていうかな、ヒマなんだよね」



布束
「probably その二つの言葉の間には銀河系の両端程度の開きがあるように思われるけれど」
「まあそれを決めるのは私ではないわ。ねえ?」




――断りたかった。


全力で断りたかった。


この任務(植毛)は、他人に知られない隠密な行動こそが主題であり要点であるのだ。


それを、なぜわざわざ目撃者を増やすようなマネをする必要があるのか。


どう考えても、答えは完全無欠なるNOだった。





ただし、それは彼の心情的な部分に於いて。


コナン
「や、やったー、うれしいな。わからないことが多いから、困ってたんだ」




――表向きに断る理由が、見つからなかった。


彼の発言は、おぞらくこの上ない親切心から発現した物だと予測される。


それをバッサリ切り捨てるだけの理由は、


平成のホームズ、などという毎年のプロ野球新入団選手付けられそうな二つ名を持つコナンにさえ思いつかなかった。


シャーロック
「うっし、じゃあ俺に任せろ!」


あはは・・・、とコナンは不甲斐ない自分の言い訳能力を嘆くしかない。




――と、


ほどなく近くで、ズンという腹の底に響くような音が聞こえた。




布束
「・・・またキミかな? 留学生クン」


シャーロック
「たぶん・・・」


――こんな所にいてもどうしようもないので、急いで音のした方へ駆ける。


そこには、深い穴がぽっかりとその身を開けていた。


その底。


一人の、女子生徒らしき制服姿の人影が見える。


コナン
「おーい、大丈夫ですか?」


――返事がない。


打ちどころでも悪かったのか、うつ伏せになった女生徒は身動き一つしない。




そして、そこで。


なにか光る物が目に入った。


ちょうど、うつ伏せになった彼女の首のあたり。


まるで、刃物か何かのように尖って、少しだけ鮮やかな紅色に染まっている物体。


いきおいコナンは穴底に降り付いた。












コナン
「・・・ッ!? 死んでる・・・」

よし終わり。短いけど終わり。


では、あんま話の筋とは関係ないと思うけど未来安価。


>>251 穴のなかで死んだ女生徒の名前 可愛いやつタノム

百合子

百合子さん…;;

・・・鈴科? まあいいやww また来週ね ノシ

・・・あ、明日、月曜の夜できたらやる・・・

シャーロック
「おいおい、死んでるだって? 冗談やめてくれよ。これでも上手く能力を操れないなりに人死にを出さないで来たんだ」


不安を隠すためか、何処となく芝居がかった口調でコナンをたしなめる。


だが、穴底に降りた時点でその余裕は消えた。


シャーロック
「・・・うそだろ」



コナン
「嘘じゃないし、仮想現実でも無いよ。この人が死んでることは間違いが無い」


ポケットからペンライトを取り出し、被害者の顔を照らす。


コナン
「・・・死斑も出ていない。死んだのはついさっきだ」

布束
「――そう。警察のまねごとをするのは良いけれど、死体を動かさないようにね」


人が死んでいると言うのに、布束という女性は酷く冷静だ。


もちろん、コナンに布束がやってきたことを知るすべは無いのだから、そのことを不思議に思うのは仕方がないことだった。


コナン
(・・・まさかッ!? この人が・・・・・・ッ!!?)


だからこんなに発想が飛躍してしまうのも仕方がないことだった。




コナン
(だがそれなら説明がつく。オレを連れてきたのは犯行時刻のアリバイの証言を取るため)


そして、このシャーロックという超能力者の仕業に見せかけた・・・


――コナンの中では、何かが繋がったのでしたとさ。




お、わ、る


・・・過去最高級に短い。スマヌorz

きょうたぶんやるかもしらん

すまん昨日か今日できたら良かったけど無理だった! 明日から考査やちきしょう!

今週できたらやるけど、週末まではあんま期待しないどいて・・・orz

舞ってます

今日やる?


改めて被害者の女性を観察する。


髪は白髪。この年でどれほどの苦労を背負ってきたのだろうかというほどの綺麗に染まりきった色だ。


不自然な異物は喉から顔を覗かせている。刃はよほど深く根元まで刺さっているようで、


もはや柄の部分が傷口に隠れてしまっている。




軽く腕を持ち上げる。


死後硬直は無いようですんなりと腕は持ち上がった。


しかしそれは硬直をしていたら、と想定した場合に限ったもので、


本人の筋力の働かない他人の腕は不気味なほどにだらしがなく、それが人間でなくなってしまっていることは誰の目にも明らかだった。


コナン
(血もほとんど固まっていない。その量から見ても、殺害現場はこの穴の底か)




だが、もちろん血を抜いて後から偽装工作をしたという可能性もある。


そう、例えばこの深くナイフの刺さった首筋。


人体で最も太い動脈のかよった首筋。


仮にここから血を抜き取って、その痕をより大きなナイフの痕で隠滅したとしたら?


その可能性は、十分に考慮に値するものだろう。


死後硬直は学園都市のなんか技術を使えばなんかなんとかなるに決まっている!




布束
「ふむ、ではとりあえずジャッジメント等、諸機関に連絡しましょうか」


シャーロック
「……これって俺、逮捕されちまうんかな」


布束は明らかに早期に勝負を決めに来ていた。


事件は容疑者が捕まった時点で、警察と言う組織の体面上、それが覆されることは少ない。


つまり彼が然る機関に連行されてしまった時点で、この事件は終わってしまうのだ。


コナン
「だ、大丈夫だよ。シャロ兄ちゃん。だってほら」


コナンは倒れている女性との、凶器の刺さった部分を指差す。


コナン
「この人、多分自殺しようとしてたんだよー」




布束
「……ほう、それはまたどうして」


「だってナイフが首に刺さってるんだよ? 落とし穴に落ちたら、普通刺さるのは手とかお腹だよー」
「普通、この人みたいに仰向けに落ちたら、地面に落ちる前にこうやって目の前に手を出して顔を守っちゃうでしょ?」


シャーロック
「……確かに」


コナン
「ってことは、この人は最初から首にこうやって、ナイフを突き付けてた、ってことだよねー」
「それって自殺じゃない?」


とりあえずはシャーロックの容疑を和らげるための方便ではあったが、それなりの効果はあったみたいだ。


シャーロック
「そ、そうか! つまり――」


当の本人も嬉しそうに心得顔で柏手を打つ。


シャーロック
「俺は自殺の手助けをしただけってことか!」


コナン
(ち、ちげぇよっ!?)




布束
「I got it. それならば自殺教唆くらいには罪が軽くなるかもしれないわね」


コナン
(お、おいちょっと待て! 俺の言葉を額面通りに受け取ってどうする!!)


彼の本来の意図としては、別の人物が殺した後にシャーロックに罪を着せようとしてのではないかと問題提起する予定だったのだが、


なかなかコナンの思惑通りに事は運ばなかった。


コナン
(どーすんだこれ……)


終わる

いやー進まんねー分量少ないせいか圧倒的に進まんねー。

来週はもうちょっと多めにやる! と一応宣言しておく! ただしあくまで約束でなく宣言!

うおぉっす、明日、てかもう今日だけど、昼か夕方かわかんねけど、きっと多めにやるかもしれないし普通くらいかも知れないし少ないかも知れないけどとにかくやるからおやすみ

難しいものだ。


誘導といふもの、げに難しきわざなり。


コナンは、シャーロックが目の前の白髪のセーラー服女性を殺してしまった、という容疑を晴らそうとしたはずだった。


この点においては成功と言えるのかもしれない。現に彼の容疑は若干ソフトな方向にシフトした。


だが、事件の本質を暴くという点においてはミッションは未達成だ。




仮に自分がシャーロックの友人で、彼を助けることだけを至上の命題と考えるならばこのままこの事件は捨て置いても構わないだろう。


だが彼は探偵だ。


事件を解明することを至上とする探偵だ。(その際多少の犠牲は仕方がない)


事件がこのまま迷宮入りするところを黙ってい見ている訳にはいかない!




コナン
「ちょっと待って! こ、これさ、もしかしたら、落ちた前に死んでたってことは無いのかな?」


シャーロック
「・・・なるほど、どういうことだ?」


コナン
「だからぁ~、例えばの話だけど、お兄ちゃんの超能力?で穴に落ちる前にナイフが首に刺さってたとしたら?」




コナン
「ちょっと待って! こ、これさ、もしかしたら、落ちた前に死んでたってことは無いのかな?」


シャーロック
「・・・なるほど、どういうことだ?」


コナン
「だからぁ~、例えばの話だけど、お兄ちゃんの超能力?で穴に落ちる前にナイフが首に刺さってたとしたら?」




シャーロックは口に手を当てて十数秒ほど思考に耽った。


そのポーズはシャーロックと言う名にふさわしい程度に聡く見えた。子供のころ、何度こんな名前だったろと思ったことだろうか。今でもたまに思う。外人さんの名前ってかっこいいよね。


そして彼は口を開く。


シャーロック
「・・・つまり、俺はこの事件に関係ないってことか?」


コナン
「考えた末の結論がそれかよ・・・」



名は体を表すとかふざけた格言を創り上げた先人を恨みつつ、ここからどう展開するべきかと頭を巡らせる。


もう一発言ってしまうか?


それが良いように思った。むしろもうそれしかないのではないだろうか。


それでも何とか遠回りに伝えようとしてしまうのは、小さい体になってからの彼の週刊になってしまっていた。




コナン
「えっと、でもさ、これっておかしいよね~ だって普通自[ピーーー]るのって、できるだけ苦しまない、怖くない方法を取らない?」


布束
「つまり、何者かに殺害された、ということかい?」


・・・苦労して伝えようとしたことは、意外とあっさり伝わったようだった。


一文でまとめられるとあれだけの苦労がなんか無駄になったような気がするから不思議なものだ。




コナン
「もしかしたらそうなのかもな~、って。えへへ」


よくよく考えたら、殺人じゃないか、と提案して笑っている小学生と言うのは、かなり気持ち悪いものがある。


が、まあそこは置いておこう。


第一、個性の塊しかいないこの学園都市では、そんなことも大して気にはならないはずだ。




布束
「ではやはり、アンチスキルを呼ぶべきかな」


コナン
「そうだね。そうしてもらえると助か――いや良いと思うな」


――けれど、ここで声をかける存在が居た。








アレイスター
「その必要は無いよ」









お  わ  る

なんか途中いろいろミスってしまった。>>278の「自[ピーーー]る」は、「じさつする」ね。saga入れるの忘れてた。

また、多分来週。ヒマがあったら平日やるかもしれんですが、絶望しといてください。

もう、すぐ、で、連休、入る、から、ちょっと待ってちょ・・・

明日たぶぬやる。ノシ


アレイスター
「その必要は無いよ」



背後で声がした。


それは少年のようでいて老人のようで、男か女かも不確かな、心に直接働きかけてくるような声。


3人は自然とそちらを向く。



アレイスター
「ふむ、ではまず状況を整理して考えようか」


コナンはこの時気付いた。


これは推理小説でよく在る、「引き立て役が頓珍漢な推理をした所に真実を手にした探偵が現れて颯爽と謎解きをする」構図じゃないか! と。


そしてそれは身体が縮む以前、彼自身がコゴロー他、無能な警察諸侯に行っていたことでもある。




アレイスター
「さてまずこの事件で奇妙なのは、首に、しかも正面から刃物が突き刺さっているということ」
「ここから君たちは殺人事件ではないかと考えた。そうだろう?」


コナン
「・・・・・・うん」


アレイスター
「普通に生活している中で、落とし穴に落ちた瞬間に刃物が首に刺さるような体勢を取ることはそうそう無い」
「加えて、目の前に刃物を持った人間がいれば、背を向けて走るか、応対したまま後ずさるか」
「しかし人間とは顔や首といった眼球に近い場所を自然と防御してしまう生き物だ」
「首の他に目立った外傷を残さないまま、[ピーーー]時に首にナイフを突き立てるのは難しい」


コナンは無言で首肯する。




アレイスター
「となればナイフは死亡後につけられた傷だ。では何故わざわざそんな目立つ外傷をつけたか」
「答えは簡単、木を隠すなら、というやつさ」


致命傷で動かなくなった白髪の女生徒の首元を指差し、


アレイスター
「注射器のようなもので犯人は、首から大量の血液を取り出したんだね」

「ナイフで刺されようが血液を抜かれようが、死因は大量出血によるショック死。そう考えてのことだろう」


「だがここで犯人は一つミスを犯した」


コナンたちの中に、自然と緊張した空気が生まれる。


そんなものを気にもせず、アレイスターは続ける。




アレイスター
「犯人としては、落下の衝撃でナイフが頸椎を突き破って、反対側から飛び出ることが好ましかったのだろう」

「ナイフで傷口が塞がれば、出血多量で死ぬという前提が崩れてしまうからね。事実ナイフも柄が細い物を選んである」

「だが運悪く、ナイフは抜けなかった。被害者が事前に殺されていたことの決定的な証拠になってしまったんだ」


布束
「では、この事件は他殺で間違いないと」


アレイスター
「まあ焦るなよ。次は状況について考えてみよう」
「ここにおいて重要なのは、犯人がシャーロックの『落とし穴』を知っていたということ。これでかなりの人数に絞り込める」

「そして何より重要なのは、アリバイだ」


布束
「アリバイが重要なことは、当然では?」




アレイスター
「いいや、ここで重要なのは、犯人がアリバイを持っていることさ。でなければこんなトリックを使った意味が無い」

「さらに言えば、時間も重要だ。当然だが、死体を四六時中置きっぱなしにしておく訳にはいかない」

「つまり犯人はシャーロックが学園に到着してちょうどに死体が廊下に設置される自然装置を作ることが望ましい」







「このことから犯人は、シャーロックと一緒にいて、行動を操れた人物と言うことになる」




今度こそ、完全に空気が止まった。


その止まった空気の中で、布束がゆっくり口を開く。




布束
「――そして、いくら女生徒と言えども、体重は40キロを下らない。小学生には無理だ、と。そう言いたいんですか?」


アレイスター
「ふふ、そうだね」








「場を曲解させればそんな推理もできる、というだけの大嘘さ」




コナン
「は? ・・・・・・え、ちょっと、違うの?」




アレイスター
「そもそもよく考えてみると良い。犯人はどこにそんな面倒なトリックを使う必要がある?」
「ここは学園都市だ。人知れず[ピーーー]ことに成功したなら、学園都市製の焼却炉でも使えば完全犯罪成功だ。何せDNAさえ消し積みにできるのだからね」



「勘違いされがちだが、完全犯罪とは如何に謎を残すかではない。如何に手がかりを残さないかだ。如何に容疑から逃れるかじゃない。如何に多くの容疑者を作れるかだ」


シャーロック
「じゃ、じゃあ、犯人はどうなるんだ相棒♂」


律義に手を上げて、シャーロックは質問を起こす。


アレイスター
「・・・相棒? ――自殺としか言えないね。いや、正しくは『殺された訳じゃない』と言うべきか」









アレイスター
「事故だったのか、自殺だったのか。どちらにせよ誰かが罪に問われることは無い」

うむ、久しぶりに結構やった気がする。もう眠いあ。五時とか脱字とか、[ピーーー]とか在るかもしれないけど、ゴメン。年明けできたらやるノシ

乙です
おもしろい

生存報告ぅ。
いやはやまさか2週間も空けてしまうとはΣ( ̄△ ̄ ) 日曜にできたらやる ノシ

アレイスター
「――ふむ、まあそんなところだな」


アレイスターの語った答えにより、事件は一応の幕を下ろした形になる。


コナン
「・・・・・・」


仮にも人間がひとり死んだはずなのだが、彼らには大してショックを受けた様子がない。


各々ある程度の場面を体験しているということだろうと、


コナンは自分を棚に上げて、改めて漠然と学園都市の特異性に驚愕した。




そして思い出す。


こんなことに巻き込まれてる場合じゃねーよ、と。


早くこの枯渇した大地に毛髪を植え付けねば! と。


コナン
「え、えへへ、じゃあボク用事あるから・・・」


アレイスター
「ところで少年。君は、学園都市外部の人間ということで相違ないな?」


しかしそんなコナンの意思とは裏腹に、アレイスターは彼を呼び止める。




アレイスター
「君は昨日の午後2時19分21秒にこの学園都市に足を踏み入れた江戸川コナンで間違い無いな」


コナン
「え・・・・・・、」


まずい、とコナンの背に冷たい汗が流れた。


欄たちがコナンを探すために何らかの手段を取ったのではないか。そう彼は勘違いした。


いわゆる「迷子のお知らせ」というやつだ。


普段からコナンは放浪癖というか勝手に一人で動き回ることが多い。


それ故に今回もその一環だと考えて欲しかったのだが、やはり学園都市という異境ではそうもいかなかったのかもしれない。



コナン
「あー、お父さんとお母さんダー、あんなところにいたのかーほんとにだめだなー」


棒読みだった。一ミリの起伏も見られない、機械音声のような平坦な声。


宇宙人のものまねと言われても信じてしまいそうな三文芝居を、しかしコナンは心底真面目に執り行った。


この歳になってまで(見た目こそ小学生だが)アナウンスのおばちゃんに飴をもらうのはなんとしてでも避けたかったのだ。




コナン
「そ、それじゃボク行くから。バイバイ!」


コナンは我ながらわざとらしいと思いながらも引きつった笑を浮かべ、わりと全力で走っていった。


アレイスター
「・・・・・・・・・・・・」


シャーロック
「あ、相棒♂ どこ行くんだよ。まだ名前も聞いてないぜ」


アレイスター
「・・・私は今から彼を追ってみるがシャーロック、君は来るな。いいか君の能力は動けば動くほど周りを危険にする。わかったか、だから来るな、絶対に来るな、じりじりとこちらに寄ってくるんじゃない、変な目遣いもやめろ、はぁはぁ息を荒らげるな」


どことなく貞操の危機を感じたアレイスターは、なんか魔術的なアレを駆使してエスケープした。



おわるぅ短いがすまんね。

今更気付いたんだけどコナンと禁書のクロスで今のメンツだと、

バトルさせることもできないからクライマックスに持って行きづらいw

うm・・・

なんか展開が思いつかないし忙しいし体力無いし忙しいし見たいアニメやら漫画やらドラマやらが溜まってるしで、週末までまってくらさい<(_ _)>

う・・・・明日やる。やるったらやる。・・・きっと。

頑張れ


なんとか3人から逃れて、コナンは長点上機学園をこそこそと嗅ぎまわっていた。


よくよく考えたらここ以外に行く当てもないのだ。


今からこの学園以外の候補地を探していては、蘭と約束したタイムリミットへ大きなロスになってしまう。




コナン
「問題は、部外者であるオレを、無条件に植毛してくれるかということか・・・」


本来であれば脳開発を施した能力者のための施設。


それを全くの部外者であるコナンに施す理由はない。


コナン
(植毛施設内で殺人事件が起きて、オレがそれを解決して恩を売る、ってのが理想だけど・・・)


まあもちろんそんな都合よく事件は起こるはずがないし、そんなことを願うこと自体モラルに反している。


そんなわけで先ほどそれらしい部屋を見つけたのだが、コナンは何のアクションも起こせないでいるのだった。


コナン
「・・・どうするかなー、あざとい猫なで声でも出しゃ騙されてくれるか?」


アレイスター
「――ふふ、なかなか黒く汚い胸の内を晒しているな、少年」




コナン
「ッ!!?」


突然背後に現れた人間の気配――気配とも言えないほどの透明な声に、コナンは体を強張らせた。


コナン
「なっ、何か用かなぁ、おじさん」


アレイスター
「ふ、今更そんな三文大根を演じる必要はないよ」
「ただ少し話をしたいだけなんだ」


アレイスターの表情には、確かに、害意は存在しなかった。


だがそれを言うなら悪意も、善意も、人として当たり前に持っている他人に対する感情というものを感じられない。




コナン
「・・・・話?」


アレイスター
「ああ、そんな難しい話じゃあない。ほんの世間話さ」


警戒する風なコナンの様子に、あきれるように溜息をついた。




アレイスター
「――今日学園都市で、公式には43人の人間が死んだ」




コナン
「よっ!? 43人だと!」


まあ実際は、平生の学園都市内部における統計も分からないのだから、


コナンは雰囲気だけで驚いたことになる。


しかし43人。


それも、表に出ている人間のみで、だ。


学園都市は全ての技術に於いて最先端を独走して、カメラにピースサインを送れるほどだ。


もちろんそれを操るは人間という存在であるからして、事故というものが消滅することはない。


だがそれにしても、その数字は、学園都市ではありえない結果だった。



コナン
「・・・世間話の範囲でいえば、そういうこともあるんじゃないの?」


アレイスター
「いいや、これはあり得ない」
「因果律が歪んでいる。私が管理している空間で、明らかな誤差が生じているのだ」


コナン
「因果律・・・?」


アレイスター
「そうさ、本来死ぬはずのない人物が、ここのところ立て続けに死んでいる」
「幸い私のプランから離れた人材であるから事なきを得ているが・・・」


心底困った風に、アレイスターは溜息をつき、


アレイスター
「これは早急に解決されなければならない、という訳だ」




コナン
「・・・それで、僕に何をしろと?」


コナンは悟った。


彼は、自分に何かしらの取引を申し込んでいるのだ、と。


アレイスター
「――原因は何だと思う?」


質問を質問で返すなと親に教わらなかったのか。


そんなことを言っても始まらないので、とりあえずコナンは疎い知識で考えてみる。


コナン
「・・・学園都市に、それまでは無かった要素が取り込まれた、ってことだよね。要するに」


中途半端でスマソ、今日は終わる!

乙!

来週の日曜くらい、たぶぬやるぬ。 終わりが近づいてきたような、来てないような・・・・・・。




スレッドSpeed:1.5 て・・・orz

スマソ明日やる。きっと(´・ω・`)


コナン
「・・・学園都市に、それまでは無かった要素が取り込まれた、ってことだよね。要するに」


アレイスター
「そうだな。今の学園都市はいわば、胃の中に異物を取り込んでしまったようなものだ」


コナン
「けど、どうやったらそれで、一日で四十数人も死者が出るような事態になるわけ?」
「毒ガスか何か撒き散らしている、とかなら、すぐにわかるんじゃないの?」


コナンの脳裡には、率直に「超能力」という語句が浮かんだ。




もちろん彼自身は、平生であれば、そういった事象を「世迷いごと」と切り捨てる人間である。


だがこの学園都市に於いて、『外』の常識では測れない事件をこれまで体験してきたのもまた彼である。


「郷に入っては」程度の常識もまた、彼にはあった。


アレイスター
「ふふ。そうだね君の予想は正しいのだろう」


コナン
「それじゃあ、その『異物』ってのは・・・、学園都市にきた観光客とか?」


自らの状況を顧みて、コナンはそう考えた。




アレイスター
「悪くない発想だ。確かにその可能性は高いな」


表情と呼ぶのも躊躇われるような薄い微笑を浮かべて、アレイスターは小さな探偵を見た。


アレイスター
「きっとその『異物』は、普段から周囲に災厄を振り撒き」
「そうしてさも自分は無関係であるかのように、あるいは善意から手を差し伸べる第三者のよう振舞っているのだろう」


コナン
「・・・・・・」


アレイスター
「君は知らないか?」
「その人物の周囲ではいつでも何かしらの事件が起きる」
「そして、それをさも偶然であるかのように振舞う人物を」




コナン
「(・・・あれ、なんだろう? 何か胸に痛むものがあるぞ)」


しかしまぁ人間は自分の非に気付きにくい生き物であるわけで、


コナン自身もそれは日ごろの過労がたたった不整脈程度にしか考えなかった。


結構無理してるもんな、などと思いつつ


コナン
「回りくどいよ、一体誰が犯人で、ボクにどうしろって言うのさ」


アレイスター
「ふむ、では簡潔に」












アレイスター
「原因は、シャーロック。つまり先ほど君と一緒にいた青年だ」





コナン
「・・・・・・ッ!!?」


数瞬の間、コナンの思考は停止した。




考えもしなかったのだ。


技術の粋を集めた学園都市で、数十人の死者を出した超能力者。


それがあの青年だというのか?


アレイスター
「そもそも前提が間違っている」

「こんな現象を起こせる能力者が外部にあれば、学園都市が、この私が見逃すはずがない」
「つまり、ミステリー風にいえば『犯人は内部の人間』という訳だ」


まあ他のオカルトな例外は置いておいてね、とアレイスターは後付けした。


コナンにとっては超能力すらオカルトには違いないのだが。


アレイスター
「その点シャーロックはつい最近学園都市に移ってきた『原石』と呼ばれる能力者だ」

「『原石』特有の、特性を掴みづらいという特徴を見ても、また時期的に見ても、彼ほど条件に当てはまる人間はいない」




『原石』と学園都市性の超能力者に関する差分なんて、コナンは知らない。


しかし確かに『落とし穴』を作ってしまうという無差別テロじみた超能力は、


心底では危険だと思った。


けれど、それでも彼の人物が、周囲でそれほどの人物が死んで何とも思わないことがあるのだろうか。


『落とし穴』という明確な証拠があって、なお自分とは無関係だと考えることはできないし、


また周囲もそうは考えないだろう。


アレイスター
「ああ、そんなことなら簡単さ」


「彼の能力はそもそも、『落とし穴を作る』なんてものではなかったのだよ」




中途半端でごめんね、オワル。
土曜か日曜やる! 絶対やる! 必ず、きっと、おそらく、たぶん、2分の1くらいで、やる・・・かも。



3ヶ月くらい前に張った伏線をようやく回収できた・・・orz・・・のか?

>>323
やるかやらないかやないかーい

世の中2分の1と言っておけば間違いがないんや!

「彼の能力はそもそも、『落とし穴を作る』なんてものではなかったのだよ」


コナン
「・・・なん・・・だと・・・?」


――そもそも超能力というものを深く認識しないコナンには、アレイスターの言葉の意味は、わからなかった。


コナン
「何を言っているんだ、確かにシャーロックの周囲には落とし穴が、」
「現に、さっきだって――」


アレイスター
「確かに」


――アレイスターは少年の言葉を予想していたかのように、それを遮った。




アレイスター
「君は知る由も無いが、一人の能力者が複数の能力を持つことは、理論上、不可能とされている」

「あの『落とし穴』がシャーロックの能力であるなら、学園都市を襲っている、無差別テロにも似た能力は、他の何者かの物となる」


――だったら、とコナンが声を上げる間もなく、アレイスターはそれを否定した。


アレイスター
「だがそれが、『結果』でしかなかったとしたら」
「この世界の根本にある『何か』が失われた結果である『地盤沈下』だとしたら」




コナン
「・・・『地盤沈下』・・・?」


――コナンはその言葉を復唱した。


普段ニュースでもあまり聞かない、最近小学校の社会科の科目で公害の一つとして聞かされた言葉だ。


けれどそれが額面通りの意味であるはずがない。


――アレイスターは訝しげな少年の眼を見て、話を続けた。


アレイスター
「キミは『龍脈』や『気脈』といった類の言葉を知っているか?」
「日本では物忌みや方違えなどの風習に代表する『風水』の思想に基づくものだ」


コナン
「風水って、ラッキーアイテムがどうとか、っていう?」


アレイスター
「そうだな、間違ってはいない。同じような思想は世界中の神話や伝承にも見られる、がまあ今はそれはいいだろう」

「『龍脈』とは云わば、エネルギーの集まる場所だ。そうして自然と人が集まり、その上には大都市が形成されやすい」




コナン
「エネルギー・・・・・・」


アレイスター
「ここで言う『エネルギー』とは、『運』と置き換えればいい」
「さして要員に差がなくとも、その地だけ豊作になってみたり、歴史を動かすような人物が、偶然移り住んでみたり」


コナン
「・・・そして『エネルギー』が枯渇すれば、不運なことが起きる?」


アレイスター
「物分かりがいいな」
「そう、そしてシャーロックとは、そういった『力』を『この世界で無いところ』へ消し飛ばす。そういう能力者なのだ」




――コナンにはやはり、深く理解することはできなかった。


だが、確かに先ほどの事件にしても、悪運に過ぎているとは思う。


落とし穴に落ちて死んだにせよ、それ以前に死んでいたにせよ、本来であればあの女子生徒と関わることは無かったはずだ。


コナン
「犯人は・・・シャロ兄ちゃん、なのか・・・?」

短くて、でんでん話が進んでないけど。今日は終わるぅ!


うmm・・・、話の終わりをどうしようか悩み中。

考査中なんでちょっと待ってちょ

たぶん今日やる!








きっと。

わぁい

ごめん、明日絶対やる。明日ってか、もう今日だけどさ。

とにかく一日待ってちょ・・・



アレイスター
「――そして困ったことに私は、彼を殺さなくてはならない」


顔色を少しも変えることなくそんな独白をする男に、コナンは絶句した。


コナン
「[ピーーー]・・・?」


アレイスター
「ああ、[ピーーー]」
「でなければこの学園都市は、たった一人の少年によって瓦解させられることになるんだ」


コナン
「ふざけるなっ!!」


――小さな体の中に押し込められた彼の正義感は、当然それを許さない。




アレイスター
「――そして困ったことに私は、彼を殺さなくてはならない」


顔色を少しも変えることなくそんな独白をする男に、コナンは絶句した。


コナン
「殺す・・・?」


アレイスター
「ああ、殺す」
「でなければこの学園都市は、たった一人の少年によって瓦解させられることになるんだ」


コナン
「ふざけるなっ!!」


――小さな体の中に押し込められた彼の正義感は、当然それを許さない。




コナン
「あんた人の命をなんだと思ってるんだ!」


アレイスター
「・・・そうだな。人の命は大切だ」
「しかし、だからこそ彼が死ななければ、比較にならないほどのソレが失われてしまう」


コナン
「人の命は、天秤にかける物じゃないっ!!」


アレイスター
「だが、人の命を奪おうとする者は罰されなければならない」


コナン
「だ、だったら・・・」


アレイスター
「ああ、国外退去はできないよ。彼はすでに学園都市のカリキュラムを受けてしまった」

「最重要機密を漏洩させるわけにはいかないし」
「仮に彼を退去させても、おおよそ猿と変わりない連中は彼の脳みそでプディングパーリィだろうね」


コナン
「そんなの・・・」


――これ以上は埒があかなかった。



もともとコナンはこの街の部外者でしかないのだ。


都市内外の事情だとか情勢だとか、そう言ったものにはとんと疎い。


本来ならば、とても口を出すような立場の人間ではないのだ。


けれどそれでも。


コナン
「・・・何か、あるんだよね。方法が」


――すぐにコナンはその思いに至った。




コナン
「殺すなら、ボクにこんな話をする前に殺している。そうだよね」


――決して眼鏡の反射光とかでなく、コナンの眼には光があった。


アレイスター
「・・・まぁ、な」


――アレイスターは珍しく、何やら歯切れの悪い物言いをした。


アレイスター
「実は、その・・・、学園都市には、どんな異能でも打ち消すことができる・・・『男』がいる」


コナン
「はぁ・・・」




アレイスター
「それで、その・・・なんだ」
「彼、――シャーロックには、その、特殊な、性癖、というか、いやその性癖というより性嗜好というのが正しいのだろうが」


コナン
「嗜好・・・?」


――コナンにはイマイチ要旨が掴めない。


アレイスター
「・・・だがしかし、私のプランに狂いが出ても困るのだ」


コナン
「・・・そろそろ要点を言ってほしいな」


アレイスター
「ああ。・・・つまり、こう、うまい具合シャーロックが好感を持たないように」





「その男――『幻想殺し』にシャーロックを引き合わせてほしいのだ」






――そのころ。学園都市某アパート。


上条
「ぐわぁ!? なぜか自宅に帰還したら魔術師であり隣人であるところの土御門元春が息も絶え絶えにぐったりしていたア!! 不こ――」


土御門
「ま、まて。順を追って説明しよう実は血の繋がっていない妹であるところの舞夏に毒を――」


インデックス
「とうまー、そんなことより私はお腹が――」


今日も平和だった。


おわりー
ううむううむようやくクライマックスに突入したようなしてないような。


土日あたりやる希ガスー。ノシ

たふん明日やるー

おちゅ



上条
「うあー・・・」


――上条は大きくため息をついた。


その理由は場を見るだけで容易に読み取れることで、


インデックスはもとより清潔感とかそう言った言葉に無関係(無関心なんてレベルじゃない)で、


隣人・土御門元春も、心底青ざめた顔ながら、這いずるようにして我が家を荒らしている。


土御門
「うわっ信じられねー」
「ベッド下にも押し入れにもトイレにもカーペット裏にも、男のバイブルが無いぜぃ」




上条
「やめろシスコン軍曹! 上条さんは清純で清廉で潔白なの!」
        バイブル
「あとお前が聖書とか言うと冒涜以外の何物でもないぞ」


――しかし眼の前のシスターさんは男のバイブルなる意味を汲み取れないまま、


インデックス
「ねぇねぇとうまー、とうまー。ご飯マダー」


上条
「うあー、今日は親父たちが来るってのに・・・」


――ガシガシ頭をかく上条。


普段から頭皮に強い負荷(噛み付き)が懸っているというのに、と自分の将来を少し心配してしまう。





インデックス
「ねーねー」


上条
「・・・いや待てよ、どっちにしろインデックスが俺の部屋にいるトコを見られるのは、なんかいろいろ非常にマズイ」


インデックス
「ね――」


上条
「ああくそっ、不幸だとか言う前にどうしてこんなことに気付かなかったんだぁぁあああ」


インデックス
「と・う・ま?」


上条
「・・・なんでございますでしょうか姫様」


――振り返った時にはもう遅い。


人生とは得てしてそういうものなのだろうと上条も思う。




インデックス
「がぁああああああああああああああ」


上条
「不幸だぁぁあああああああああああああああ」


言うまでもなく、無視したことに対する制裁は上条に下った。


土御門
「・・・上やん。いつも思うんだが、自業自得じゃね?」


――特に反論もないところにつけて、おそらく激痛でそれどころでないのだろう。


土御門はなんとはなしに溜息をついた。






上条
「よし、インデックス。お前、今日は土御門にお世話になれ」


――上条のその提案は、大した脈絡もなく発せられた。


そのため、もちろん当の二人はぽけっとしたままだ。


上条
「上条さんはこれから親父様お袋様へ面会場所を変更し、そのまま観光を敢行」
「さりげなく我が家をすっぽかしてご帰宅せしめてまいるのです」


――そこでようやく飢えた白いシスターは反応を示す。




インデックス
「ねぇとうま」


上条
「・・・なんでせうか?」


インデックス
「いやだ」


上条
「・・・・・・」


――すっぱりとした拒絶。しかも本来お世話になる側の。




さてここらで以前の上条さんであれば必死に説得しようとして、逆に手酷い痛手を(頭皮に)負っていただろう。


だが違う。


敢えて言うなら、我こそnew上条さんだ。


女心を熟知し、巧みな交渉術を駆使する、余裕溢れ零れ出すほどの上条さんだ。


上条
「・・・いいか、インデックス。これは戦略さ。それもスタイリッシュ且つアダルトな」


インデックス
「あ、あだると・・・」




――上条当麻は知っている。日常の些末事から知りすぎている。


インデックスはズバリ大人だとかアダルトだとか言う言葉に弱い。


そして最近は歳相応に体型とか気にし出したらしく、


通販の、震えることで脂肪を燃焼するとか言う胡散臭い器具を、


首を傾げながら、しかし物欲しげに眺めていた。


ここで節制という言葉が出てこないあたりが、インデックスがインデックスたる所以である。




上条
「今月ウチの台所事情は厳しい。そりゃもう月末には素麺地獄に陥るほどだ」


インデックス
「それはいやだ・・・」


上条
「そこでだ。あの野郎一人暮らしのくせに妹のおかげで御馳走にありついてやがるシスコンから戦略的に食料を奪い取るのだ」


インデックス
「・・・確かに、舞夏の料理は、当麻と比べ物にならないほどおいしいかも」


――もうひと押しだ。直感的に上条の脳裡にそんな声がよぎる。


上条
「それに栄養のあるもんを食べないといつまでも幼児体型の――ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


上条の頭皮に1568のダメージ▽


上条は悶絶した▽


上条
「ぐぅ・・・。なぜだ・・・俺はどこで失敗した・・・?」


土御門
「そいつが分からないウチは、オールド上やんのまんまだぜぃ」


インデックス
「うがぁあああ!!」


上条
「ひぃッ!?」


結局、上条は飢えた野獣に追われるようにして、部屋を後にした。


とりあえずオワリ。
インデックス最新刊出たけど、まだ読んでない。けど木原の羅列になんかワロタw

たぶん明日やるたぶんノシ

待ってる

すまぬマジすまぬ。この土日に絶対やる。暇があったら明日か明後日かにもやる。




コナン
「――ここか、学生寮」


歪な鍋のような、学生寮群の真ん中。


アレイスターの手渡した地図を見ながら、己の身長の数十倍はある建物を見上げるコナン。


コナン
「・・・『幻想殺し』、上条当麻」


なんだかヤンキーの二つ名みたいだよなとか思わないでもない。


カッコよさそうな漢字に、さらに横文字を重ねるあたりが、いかにも、である。




コナン
「まあこんなところで突っ立っていても始まらないか。上条、上条・・・と」


探偵じみたことをやっていたころの性で、とりあえず郵便受けを探し、中を確かめる。


実はこの時、彼の後ろを訝しげな眼で上条が通り過ぎたのだが、


勿論コナンはそのことに気付かない。


コナン
「・・・よし、部屋は分かったぜ」


――名探偵と無能力者は未だ交差しない。






――というわけで、とある学生寮の、とある一室、


インデックス
「・・・あれ? キミは――」


――銀髪碧眼のシスターを目にした途端、コナンの脳裡には禍々しいまでのトラウマを、


詳しく言えば毛根をごっそり待って行かれた傷の痛みとかを、思い出した




実際問題彼はかみつかれた瞬間に気絶してしまったため、


インデックスの顔を直視したわけでもないのだが、


それでも彼の根底には、シスターという生物に、恐怖心が芽生えていた。


彼がこの先、人生に迷ったからと言って教会を訪れることは無いだろう。




それに対して、インデックスには一目でも見たものを記憶する能力が備わっている。


なので当然、コナンのことは覚えていたのだが、


インデックス
「・・・あれ気のせいかな。うんまあいいや」


誰だって「お腹が空いていたので、噛みつきました」とは言いたくない。


またコナンにもほとんど記憶がなさそうだったので、とりあえず誤魔化しておくことにした。


インデックス
「でもとうまに用があるんなら、今いないよ」




コナン
「え、・・・。行き先とか聞いてないかな?」


記憶の深いところにある、ワケノワカラナイ恐怖に震えながら、それでもコナンは慎重に次善の策を探っていく。


インデックス
「両親の観光に付き合うって言ってたから、特定の場所にはいないかも」


――どん詰まりだ。


明らかな袋小路。


格闘漫画なら確実に上空から何者かがやってくる頃合いだ。




もちろんここで帰ってくるまで待つという手もあるが、


コナン
(おいおい・・・、俺は蘭と会うまでに植毛しなきゃなんねぇんだぞ・・・ッ!)


彼には一分一秒すら時間が惜しかった。


コナン
「ありがとう! とりあえず観光場所を片っ端から見てみるよ」


そうだけ言うと、コナンは勢いよく、学生寮の階段を駆け下りていった。




――なんとなく少年の背中を見送ると、上条当麻の隣人、土御門元春が、オレンジ色の液体の入ったペットボトルを抱えて戻ってきた。


土御門
「お、インデックス。お前さんがなっちゃんは嫌だクーにしろつーから持ってきてやったわけだが」
「なんだ今の子供」


インデックス
「とうまに用があったんだって」


ぺたぺたと、拍子抜けしたように、インデックスは上条宅へ戻る。


内心、慰謝料とか言われたらと、焦っていたりしたのだが。


インデックス
「――でも、とうまの『けーたい』に連絡することくらい、してあげればよかったかも」


でもよく見るとケータイの充電は切れているし、充電器も見当たらないので、やっぱり無理だった。



短くてごめんンンンンンンン
でも終わる。 終わりが見えてきたようで全く見えねえ・・・っ


とりあえず、人いるか分からんけど安価

敵魔術師の名前 >>368


来週までに出なかったら、漏るがてきとうに決める。

ペンデックス
駄目ならアレイスター

おお了解ww 

どっちにしても敵として難易度たけーwwwwwwwwww


――どうしてこんなことになったのだろう。


上条の学生寮を出たところで、コナンは素直にそう思った。


当初の目的は植毛だった。ぶっちゃけどうして植毛だったのかも、よくわからない。


コナン
(いや、そもそもホントなら、今頃蘭と観光地を巡ってたんだよな・・・)


――さらに元を辿れば、学園都市に来たのは依頼のためであったのだが、


ここのところの高密度な非日常のために、コナンの気はそこまで回らない。


しかし少なくとも、異能者の集う学園都市で、異能者・シャーロックを巡って駆けずるハメになろうとは、誰が思うだろうか。




ともあれ、かくもあれ。


まずはこの広い街で、特定の人物を探し出す手立てを考えなくてはならない。


コナン
(・・・駅やショッピングモールでひたすら張り込む、ってのは現実的じゃねーよなぁ)


――当り前であるがコナンは学園都市の地理に疎い。


どの線がどこに通じているのか、どころか、駅の場所すらもあやしい。


学園都市でのドンキホーテ的な店がどこなのかもわからない。




コナン
(くそ、東京の3分の1の広さだったか? どうやって探せばいいんだよ・・・っ)


――仮に彼が探している人物の、事件に巻き込まれやすい体質であることを知っていれば、


あるいは一筋の光明でも見出したかもしれないが。


少なくとも今のコナンに、為す術はなかった。





インデックス
「――困ってるの?」




――コナンの背中にぞくりとしたものが走った。


それは音も無く(ただ気付かなかっただけ)後ろに立たれた、探偵としての本能でもあるし、


トラウマが酷く鐘を鳴らしたこともある。


コナン
「え、あ・・・」


インデックス
「とうまに助けを求めに来たんだよね。――違うの?」


――その少女は、むしろそれ以外の理由が見つからないとでも言いたげですらあった。




インデックス
「私は人探しは得意なんだよ。完全記憶能力があるから」


当り前のことのように話す目の前の少女の目的が未だ掴めず、


完全記憶って、学園都市スゲー、と若干見当違いなことを思い浮かべるコナン。


そんな彼も気にせず、インデックスは続ける。


インデックス
「だから私がついて行ってあげるんだよ」


コナン
「・・・どこに?」


インデックス
「?」
「とうまを探しに行くんでしょ?」


――あ、でも。とインデックスは前置きを作って、


インデックス
「その前にお腹が減ったかも」
「あ、そういえば今日はドーナツが全品105円だったんだよ!」




――言うまでも無く、コナンは圧力に負けた。



うへぇー短ぇでやんす・・・。
しかし終わるやはり終わる。


しかし終わりがコネー。
最初は上条さんが不幸にも犯人になって終わりのギャグにするはずだったのに、こんなgdgdに・・・

たぶん今日やるー ノシ



――工藤バーーーローーは高校2年生である。


そして眼の前の少女――インデックスは年齢不詳ながらも、多く見積もっておおよそ13、4。


外人さんは鼻の高さほりの深さから大人びて見えると言うが、ことこの少女に関してはそれは当てはまらない。


まあとにかく、本来であれば彼の方が年上なわけであるが、


インデックス
「へ? 私お金持ってないよ?」


――それでも現在の工藤バーーーローー、――江戸川コナンは小学一年生の少年でしかない。



そんなイタイケナ少年にたかろうとする少女の精神は、かなりぶっ飛んでいるんじゃないかと少しばかり真剣に思う。


コナン
「僕は多少ならあるよ・・・」


――本当に何とかギリギリ払えるレベルで。


確かに学園都市の公共機関は観光客用なのか無料のものも多い。


目的地が観光地であれば、それほど資金面での心配は無いのだろう。




コナン
(まあそれは、あくまで『観光地へ行く』というだけで、例えば入園料を取るような施設には一歩も足を踏み入れられないことになる・・・)


それは時間制限を課されたコナンにとっては、かなり痛いアドバンテージだった。


コナン
「・・・まあ食い逃げするわけにもいかねえしなぁ」


――そもそもこんなところで長居をしている場合ではないのだ。


そう思ってコナンがレジへ向かおうと思った矢先、


インデックス
「ねえ、もう一個食べていい?」


コナン
「・・・店員さんを脚力で振り切る自信があるならね」


――銀髪碧眼少女はきょとんとした風に首を傾げていた。







――学園都市内、とある大通り。


上条
「はぁ~、なんでこんなことになっちまったのかなぁ~」


――ツンツン頭の少年は年寄り臭い、老成したため息を漏らしていた。


上条
「いや確かに? 親の観光に付き合ってやるのを『不幸だ』なんて言うと、それこそ不孝息子になってしまうワケデスが?」




――上条が何より気にしているのは、自宅の荒らされっぷりだった。


上条自身きれい好きとは言い難い性格ではあるが、しかしどこにどれがあるかくらいは、ちゃんと分かっているつもりだ。


両親の案内を終えて、なおその後始末が残っているかと思うと、この上なく憂鬱だった。


上条
「不幸だ・・・」







「・・・・・・・・・・・・ん? なんだありゃ」


――上条刀夜・詩菜と待ち合わせに使う予定だったファミレスの前には、


何やら人だかりのようなものが出来ていた。


短い終わる。

シンイチって打つとバーーーローーて返還されるんだねww はじめて知ったwwwwww

新一

たぶん明日やるーノシ


――上条刀夜・詩菜と待ち合わせに使う予定だったファミレスの前には、


何やら人だかりのようなものが出来ていた。


ファミレスから煙が出ているようなことはない。要するに火事ではない。


ファミレスから銃声や悲鳴が聞こえることもない。要するに刀夜たちが強盗さんとばったし出くわしてしまったのでもない。


となれば、必然店内には何かしらの見世物になるような事物が存在していると言うことになる。




・・・まさか、刀夜が偶然転びそうになったウエイトレスさんを助けようとしてセクハラをかました挙句、詩菜がソレに切れて、壮大な夫婦喧嘩でも始まっているとか?


上条
「・・・うわー、入りたくねえ」


――万が一にでもそんなことがあれば、迷わず親子の縁を断絶しよう。


そんなことを誓いながら、とにもかくにも野次馬を押しのけ、安い早いが売りのファミレスチェーン店に足を踏み入れる。


と、――


コゴロー
「――ゴルァ! 一般人が勝手に入んじゃねえ!」


目ざとく上条の侵入を見ていたちょび髭の男が、大きな声で怒鳴った。




コゴロー
「お前、今の状況が分かってんのか!! 人が死んでんだぞ、状況の保存は――」


刀夜
「ス、スイマセン毛利探偵、これが以前は話したウチの息子です。今日は待ち合わせを・・・」


コゴロー
「ほぉ、例の。しかし困りますよ、例え身内でも、現場に一般人を入れる訳には」


――刀夜が言う『タンテイ』とは、所謂ミステリーに出てくる、そう言った類の『探偵』なのだろうか。


最近ではもっぱら浮気調査が仕事になっているというあの・・・



しかし上条にとって衝撃的なのは、それより前のセリフだった。


上条
「人が・・・、死んで・・・?」




――いくつもの死線を潜り抜けた上条であっても、やはり人が死ぬというのは慣れない。


いやむしろ、いくつもの死線を潜り抜け、多くの人間を救ってきた上条だからこそ、


たった一人を救えなかったことが、大きく圧し掛かるのかもしれない。


刀夜
「あ、ああ。先程、急に血を吐いて倒れて、今から現場検証というやつをするところなんだ」




――血を吐いて、ということは毒殺なのだろうか。


それは魔術と超能力とが交差する日常を歩いてきた上条にとって、やはり慣れない。



「いいじゃないお父さん。ご両親が心配でここまで来ちゃったのよ、きっと」


コゴロー
「ふん・・・、しかし入ってきてしまったものは仕方がないか。キミにも、一応容疑者の一人として、解決するまでここで待っていてもらおう」


――それは額面通りの意味の他に、事件に巻き込まれた両親と一緒にいさせようと言う、
コゴローにしては珍しい考えもあった。


それに加え、何より、コゴローは上条が学園都市の学生であると聞いている。


であれば、何かしら手助けとして役立ってくれるかもしれないとそう考えたのだ。




コゴロー
「――では、状況を整理しよう」


学園都市内部の一部のコアなミステリーヲタクにさえ名前を知られる名探偵、通称『眠りの小五郎』は、当然目を覚ましたままクルリと周囲を見渡し、







コゴロー
「被害者の名前は、――『シャーロック』。ここ学園都市の学校に通う少年だ」








そう言った。

遅くなったけど終わりねー。日曜当たりやると思ウ。


そろそろ話も最終局面、――だったらいーなー。

一応生存報告・・・
明日短くてもできたらやる・・・orz



コゴロー
「症状から見るに死因は毒殺」
「彼の飲んだコーヒーに混入されていたと思われる」


――そう言ってコゴローの見た先には、刑事ドラマで見るようなチョークで、机に付した人間の痕跡がかたどってあった。


どうやらすでに死体は運び出されているらしいことを、上条は知る。




しかし上条自身には、被害者の『シャーロック』に一切の面識を持たないわけで、


上条が、イマイチ事件に対する現実感が欠けているような気分に陥ったのも当然のことではあった。


コゴロー
「容疑者は彼が死んだ時間帯にいた入店者と、その前後に店を出た人間と見て間違いないでしょう」
「さてここでまず考えなければならないのは怨恨の線です」


――つまりは借金がどうとか、浮気がどうとか、といった話だろうか。


そんな感じに上条は、普段何の気もなく見るサスペンスドラマを思い出しながら類推した。




コゴロー
「皆さんの自己申告によれば、被害者と面識のある人間いないとか」
「もちろんこれは後に改めて調べれば分かることですんで、犯人であってもあえて嘘をつくことは無いと考えられます」


上条刀夜
「じゃあ、無差別殺人とかですかね」


――どういう訳か、父・刀夜は、ワトソンよろしくにコゴローに相の手を入れた。


コゴロー
「いいえ違います」


――コゴローは大げさにチッチと指を振る。


コゴロー
「なぜなら、彼が飲んだコーヒーは、セルフサービスのドリンクバーなんですよ」
「ところが毒が検出されたのは彼のコーヒーからだけ」
「つまり、毒は明確に彼を狙って仕込まれたものなんです」




刀夜
「フム・・・、ではこういうのはどうでしょう」
「ドリンクバーの、飲み物の出口に、毒入りのカプセルを仕込んでいた」
「これなら、被害者だけに毒を飲ませることができるのでは?」


コゴロー
「それも違います。よく考えてみてください。ドリンクバー、――とくにここ学園都市のそれは種類が豊富だ」
「狙った人物に飲ませるのは相当に難しく、またそんな物を仕掛けていれば多少の痕跡も残ってしまうだろう」
「そもそもそんなことをやっている人物がいれば嫌でも目につくでしょう?」


――刀夜はふむふむ、と納得するように二、三度首を小さく縦に振った。


上条
「いやいやいや、ふむふむじゃねえクソ親父! なんで訳知り顔の探偵気取りで、事件に介入してやがりますか」


詩菜
「あらあら、『クソ親父』なんて、反抗期なのかしら・・・」


上条
「うっ、生温かい!? 『誰でもそんな時期があるんだよ』って無理に共感されてるような生温かさを感じる!!?」




――ともあれ。


刀夜
「ほら、『3人寄れば』と言うだろう。知恵は合わせることでより強力な武器になる」
「もちろん名探偵である毛利探偵には必要ないのかもしれないが・・・」


コゴロー
「いえ、こう言った事件で肝心なのは発想です」
「ほんの他愛ない会話が、事件のヒントになることも多いのですよ」


上条
(なんか、胡散くせーな・・・・)


――上条は、調子のいいことを言う名探偵に不信感を抱きつつも、とりあえず説明の続きを促す。


コゴロー
「もっと簡単な話ですよ」
「話をまとめれば、どう考えても、被害者に気付かれず毒を盛ることは不可能ということです」


――コゴローは軽く息を吸って続けた。


コゴロー
「つまり、自殺です」

俺は見てるよ

すまんね、何か不定期みたいな感じになって。
まあ完走は絶対にするつもりだから、たまに見に来てくらさい<(_ _)>

たぶん次は日曜。



――自殺。


自身を死に至らしめる、この世界からの逃避。キリスト教において大罪とされる行為。


インデックス辺りがいれば、自殺の禁忌は聖書に記されたものではない、なんてウンチクを解説したかもしれないが。


キリスト教徒などではない上条はしかし、その言葉に納得できないでいた。




上条
「ちょっと待ってくださいよ」
「なんつーか、自殺ってのは・・・、イメージだけど、もっとひっそりやるもんじゃないですかね」


――言葉にできない違和感を解消するために、思い浮かんだ疑問を片っ端から並べる上条。


その行動力ばかりがクローズアップされがちだが、


彼が真実抜きん出ているのは、実は直感と論理を応用する能力だったりする。




上条
「こんな『人が大勢いるところで自[ピーーー]る』なんて大胆なことをするやつが自[ピーーー]るなんて、俺には思えない」


コゴロー
「ふん、そりゃアレだ。人を切りつけてから自[ピーーー]る、なんてふざけた野郎がいる時代だ」
「『人が大勢いるところで死んで迷惑かけてやろう』くらい考えてもおかしくねえだろ」


――電車のホームに飛び込むなんてこともあるわけで。


本人にそんなつもりはなくとも、結果的に大勢の人に影響を及ぼす『大胆な自殺』になってしまうことは少なくない。


しかし上条の反論はそれだけではなかった。




上条
「そもそもここは学園都市だ。遠隔で毒を混入する方法なんていくらでもある」
「例えば、念動力や空間転移を使えば、店外からでも毒殺できるはずだ」


――コゴローの顔に、見るからに苦々しいものが浮かんだ。


学園都市の高い科学力、そして超能力という存在。


外部の人間は、当然この二つに親しみが無い。


なのでいくら名探偵と言えども、そんな反応をしてしまうのは仕方がないことなのかもしれない、と上条はぼんやり思った。




――コゴローは、浅くため息をついて、


コゴロー
「ま、少年の推理も一理ありますなぁ」
「もとより私には捜査権がありませんから、どうしようもないんですが」


――そう、茶化すように笑って誤魔化した。


上条
(・・・・・・、意外にすんなり受け入れたな。てっきり反論してくるかと)




――もちろん、上条はコゴローに対する事前知識は皆無で、その人柄についても例外ではない。


だが、第六感とでも言うのだろうか、コゴローのその態度を不審に思った。


コゴロー
「どちらにせよ皆さんは正式な捜査が終わるまでここにいてもらうことになると思いますんで」
「それじゃ私は厨房の方をもう一回調べてきますから、気付いたことがあれば、教えてください」


――そう言って、コゴローは蘭とともに厨房の奥へ姿を消した。


刀夜&詩菜が、まるで探偵みたいだったぞ、と上条に対して親バカを発動させる間、


上条は静かに、厨房の方を見ていた。








――厨房。



「・・・やっぱり、こういうこと良くないよ、お父さん」


――蘭は拗ねたように、下を向いて諌めた。


コゴロー
「わぁーってるよ」
「つーか第一、あの生意気な高校生が変なイチャモンなんか付けなきゃ、『自殺』で終わらせられたんだ」


――煙草を取り出そうとして、喫煙厳禁が常識の厨房であることを思い出し、再びポケットの中に入れなおす。




煙草を吸えなかった憂いか、大きなため息をついて、


コゴロー
「それにまさか依頼を途中で投げ出すわけにはいかないだろ」
「ファミレスに拘束されてる人たちには悪いが、どうとあっても自殺以外の選択肢は出ねえ。無駄に時間を潰すだけだ」


心底面倒くさそうに、厨房の中心にある大きな銀色の台にもたれかかった。


と、






「――そりゃ、どういうことだよ・・・」






――ハッとしてコゴロー達が目をやった方向にいたのは、上条当麻だった。


上条
「どういうことだよ、それはッ!!」


――気付けば上条は、激昂に身を任せて大きく叫んでいた。

終わる。

まぁたsaga入れ忘れたorz
>>403の[ピーーー]は、自[殺す]る ね。


しかし今更やけど、禁書新刊の展開。
登場人物の重要度がどうとか、めだかボックスみたいなことになってるとオモタワ。

来週の日曜やる・・・す・・・





上条
「お前が! お前らが殺したのか!!」


――上条の右手には自然と力がこもった。


例え敵が魔術師でなくとも。


それが個人間の怨恨からくる悲劇だったとしても。


それでもやはり、理不尽な悲劇を見過ごすことはできない。




――しかしコゴローは、面倒以外の何物も表情に出さず、


コゴロー
「殺したのは俺じゃねー」



「ちょっとお父さん!」


コゴロー
「いーだろ別に。『あいつ』も言った通り、俺たちゃ何も犯罪やってるわけじゃねえ」




――恐らくは客に出されるはずだったボンスレムハムを口に放り込み、


コゴロー
「『俺たちは探偵』で、『偶然事件に出くわし』て、『容疑者を場に留めた』ら、『死体がどこかに消えていた』だけ」
「ここに留まってるやつらは、あくまで『善意による協力』さ。俺もそう言ったはず」


上条
「何を、言ってるんだ?」


――上条は、コゴローの言いたいことを理解できない


コゴロー
「要するに狂言なんだよ。言い換えれば自演、自作自演ならぬ自殺自演ってか」


上条
「自演・・・? 誰の・・・」




――いや、誰もくそも無い。自殺が自演だと言うなら、該当者は一人しかいないのだ。


学園都市には割かし手軽に仮死状態に陥ることのできる薬もあるし、脈を測られても、素人では判別できないはずだ。


それでも疑問は起こる。


上条
「一体、何のために、そんなことを・・・」


コゴロー
「知らねーよ。・・・だが、シャーロックーー依頼人はこう言ってたぜ」






「――『自分をいなかったことにしたい』ってな」
「もしかしたら、非合法的に学園都市を脱けるつもりなんじゃないか」






――学園都市を抜ける?


上条はシャーロックと深い面識が無い。


ゆえに、そこにどんな事情があるかは知らないが。


しかし少なくとも学園都市という教育機関は、来る者は拒まず去る者は逃さず。


少なくとも『カリキュラム』を受けた生徒は学園都市から逃れられない。


そういった一方通行の機関なのである。




上条
(そりゃ学生なんて反抗期を体現した生き物だし)
(学園都市から抜け出そうとした前例がないハズはない)


――だが成功した話は聞かない。


決して外的な侵入者を許さない学園都市のセキュリティは、


あたかも監獄として、内側へも機能する。


それは、学園都市に住まう学生には常識だ。


上条
(なのに、・・・それでも学園都市を抜けなければならない理由があったのか)




――もし以前に関わって、話でも聞くことが出来ていたら、何か力を貸すことが出来たのかもしれない。


そんな栓無いことを考えながら、上条は父と母のもとへ戻ることにした。




短くてスマソ
SSにあるまじきスレッドスピードだぜww  ・・・だぜorz

あ、明日・・・・きっと・・・

まだ来てる人いるか分からんけど、今日こそやる。
・・・・、まさか一カ月以上空くとは・・・



――学園都市、某通り


コナン
「――なんかあったのかな」


インデックス
「・・・ふぇ? 食べ物?」


――少しばかりの期待と共に首を傾げるインデックス。


一体どんな危機違いをしたらそんな返答が出来るのかとコナンは頭が頭痛で痛くなるような気分だった。


どうやらこの少女、記憶力は良いがそれ以前の部分でだめだめらしい。




――敢えてその返答には触れず、コナンは目の前にふさがった障壁に目をやって、


コナン
「この先で事件があった・・・のかな? 交通が封鎖されてるらしいんだ」


インデックス
「事件?  ・・・だったら、とうまが居るかも。てゆーか絶対居るかも」


――白い紅茶カップシスターが話すには、


上条当麻という人物は行く先々で事件に巻き込まれる不憫な体質の持ち主らしい。


コナン
(他人事ながら、大変なもんだなぁ)


――むしろ他人事ではないのだが、自分では案外、他人との共通点には気づけないものである。




しかし今回はむしろ好都合かもしれない。


そのトラブルメーカーぶりはまさに人間GPS。事件を辿れば必ず彼のもとへ行きつくのだ。


インデックス
「・・・でも、何かおかしいよ」


――そこで白いシスターインデックスは珍妙なことを言い始めた。


インデックス
「この交通規制、なんか、人為的ていうか」



コナン
「そりゃね。人が目的を以ってやってることだし」


インデックス
「そうじゃなくて――」


――言って、インデックスはくるりと周りを見まわして、


インデックス
「この、警備員の配置とか、信号の引っかかり方とか、まるで私たちをこっちに誘導してるみたい」




――インデックスが初見で気付かなかったことから、それは魔術の類ではない。上条ならそう判断しただろう。


もっとも、電子掲示板などを利用したサブリミナルにまで気付けたかは定かではないが。


しかし、確かについ一寸前にくらべて、人の通りが少ないことは、コナンにも実感された。


ほのかに、磯の香りがする。


コナン
「か、考えすぎだよ。第一、そんなことをして何になるの? せいぜい場末の土産屋さんが得するくらいで・・・」


イソデックス
「しっ、静かに」


――インデックスは何かに感づいたふうに、足を忍ばせた。コナンも一応それに倣う。




所はいよいよ人気が無い。


どうやら貨物船置き場にでも向かっているらしかった。


大きなコンテナが道の両脇に仁王立ちし、麻薬の密売と言ったらこれといった風景が二人の目の前には繰り広がっている。


コナン
「・・・、嫌な予感しかしない」


――そもそも服装のセンスを疑う謎の組織の密売を目撃して悩ましい体になってしまった彼である。その一種のトラウマ的な恐怖も自然であった。




インデックス
「――よし、見張りはいなさそうだよ、メガネ刑事(刑事とかいてデカと読む」


コナン
「・・・でか?」


――それに対してインデックスは、日がな一日家にいることから、


刑事ドラマの再放送による知識と好奇心が、その暴走を後押ししていたとも言えた。






―――当初の目的は、半ば忘れられていたと言っても過言ではなかった。


まだかしらん

現実の忙しさヤヴァイだwwwwwwwwwwwwww




来週の日曜にはたぶんやるます、サーセンorz・・・


――コンテナの並ぶ小路を二人は進んでいく。


似たような光景が続くと、なんだか根拠も無く迷ってしまっているような気分になってしまう。


頼りとなるのは少しずつ濃くなっていく潮の香り。


しかしふと、コナンはあることに思いが至った。


それはとりもなおさず学園都市の地理上の問題である。



学園都市は東京都の一部に相当する日本固有の小都市であり、


自然、港と呼べる施設は非常に限られた地域にしかない。


コナン
(そんな局地に、いつの間にか移動していた・・・?)


――ティーカップシスターの言うような、進路誘導で?


目的地をずらすくらいは出来るかもしれないが、歩いた距離までも誤認させられるものだろうか。




コナン
「・・・ねぇ、引き返さない? なんか嫌な感じするよ」


インデックス
「ふぇ、そう?」


――こと魔術に限っては絶対的な優位性を持つ彼女であるが、


それ以外に関しては同世代の少女の平均以下である。


――逆に言えば、『そちら側の現象であったなら、彼女は気付くことが出来たのかもしれない』が。







――深淵はそこに、ぽっかりと口を開いて待っている。





幾つ目か、数えることさえしてないコンテナ群を抜けた時、



「――よぉコナン、こんなところで何やってるんだ」


それはコナンにとって、つい先刻聞いた声だった。


コナン
「・・・シャロ・・・兄ちゃん?」


シャーロック
「ここは立ち入り禁止区域だぞ? どうやって入ったんだよ?」




――それは間違いなく、長点上機学園で行動を共にしたシャーロックだった。


自らの能力で学園都市を滅ぼしうる、学園都市の中でも異色の能力者。


彼がなぜここに?


その疑問よりも先に、コナンと、インデックスが、質問せねばならない事柄があった。


インデックス
「あなた・・・、それは一体何なの?」


――シャーロックの背後にある、歪みにような、どす黒い空間。


明らかに3次元を超越したそれは、何も知らないコナンには、ブラックホールのように見えた。




――シャーロックは、平然と答えた。







シャーロック
「これは『ゲート』だよ」





とりあえず終わる。
忙しすぎてやヴぇえです。


一応毎週末にやるつもりだけど、出来んかったらゴメソ  ノシ

はよ



――空中にぽっかりと開いた穴は、どことなく現実感にかけていて、


まるで折り紙の切れ端を宮中に張り付けているみたいな違和感を与える。


シャーロック
「なあコナン、俺の能力で消えた物体はどこへ行くと思う?」
「いや難しい話じゃないらしい」


――思いつきの世間話みたく、シャーロックは言った。




シャーロック
「俺の能力はテレポートの亜種で、大体半径30mの範囲のものをトバしちまう」
「けど、今まで吹っ飛ばした物体、――例えばビルの瓦礫だとか」
「そんな物が見つかっていないんだ、世界中のどこからも」


コナン
「・・・・・・『この世界じゃないところ』」


――コナンはアレイスターから聞いた話を思い出して言った。




シャーロック
「そう、なんだろうな。たぶん」


――自分でもよく分かってはいないんだ、と自虐する風に付けたし、


シャーロック
「何より問題なのは、俺がトバすのが、物体だけにとどまらないってこった」


――『地脈』『龍脈』


「『自然』が『自然』としてある」というだけの膨大なエネルギー。


シャーロックは、それを消し飛ばしているのだと、アレイスターは言った。


現在学園都市で起こる『不慮の事故』は、全てそれに起因しているとも。


コナン
(・・・やっぱり超能力の原理は分からない、)


コナン
(けど、それでも、なんとなく分かることはある)


――それは、目の前の少年が苦しんでいるということ。


追い詰められた末に、この世界に対して、何かしらやらかそうとしているということ。




インデックス
「原理はよく分からないけれど、あの『穴』の周囲へ、どんどん力の流れが集まってる」
「――そして、消えてる・・・?」


インデックスのその言葉に、しかし彼は乾いた微笑みを浮かべ、


シャーロック
「なんのことはないさ」
「――俺がトバしてるのは、この『世界』そのものなんだ」


コナン
「世界・・・?」




シャーロック
「海辺の崖が、何であんなに急か知ってるか」


――コナンが返答する前に、シャーロックはつづけた。


シャーロック
「なんでも波で削れてるらしいんだアレ」
「凄いと思わねえか? ちっとも削れてるようには見えねえのに、それでもああなっちまう」


インデックス
「つまりあなたは、この世界を浸食しているの?」


シャーロック
「・・・俺の住んでたところは、結構大きな島だった」


――問いには答えず、続けた。



シャーロック
「自然にあふれてて、それなりに文明化もしてて、ありきたりだけど、良い所だった」
「だけどさ、今はもうないんだ」


コナン
「・・・・・・」


シャーロック
「島民はもういない。体調が悪くなって移っていった奴もいれば、おかしな事故で死んだ奴もいる」
「土地自体も、地図上から消えた。表向き、浸食作用で沈んだことになってる」


コナン
「・・・それが、シャロ兄ちゃんのせいなの?」


シャーロック
「・・・10年以上も住んでたからな。むしろよく持ったのかもな」
「まあ、ちなみに、この地球を全部消し飛ばすには20世紀かかるらしいぜ」


――冗談めかすように、シャーロックは言った。




インデックス
「それじゃあ、あなたは何をしようとしているの?」


――インデックスは絶えず『ゲート』から眼を離さない。


例え自身の専門外の分野であっても、その脅威だけは感じ取れるのだろう。


シャーロック
「・・・それがな、年々強くなっているらしいんだ。『浸食』が」


――わざとらしく困った風に苦笑いを浮かべながら、


シャーロック
「このままじゃ10世紀ほどで地球が消え去るレベルらしい。こいつぁヤベエよな」




インデックス
「1000歳まで生きるつもりなの?」


シャーロック
「うんにゃないない。――でも、10年も有れば学園都市が消えちまうかもしれねえな」


――10年。


それは長いようで短い時間だ。


全て消えるまででそれなのだから、1年もいれば学園都市は相当のダメージを受けるはずだ。


コナン
(・・・目的は、つまり、)




――本人にしてみれば、その能力を改善する一縷の望みを賭けて学園都市まで来たのかもしれない。


だが実際はそうはならなかった。


むしろ能力は悪化し、このままでは学園都市を滅ぼしてしまう。


きっとそんな人物を排除しようとする動きも、でてくるだろう。


いや、改善されなかった以上、それは世界のどこにいたってそうなのか。


世界中の全てが彼の敵で、彼は逃げ場すらない。




コナン
(逃げ場・・・、)


シャーロック
「学園都市で聞いたんだが、この世界は幾つも存在する世界の一つで」
「四次元球体的に何層もの構造を描いているらしい」

「そしてその世界ごとの物質の総量は決まってるとか」
「よーするに、俺はそのバランスを著しく崩してしまっているわけだ」


――だが、とシャーロックは口角を上げた。


シャーロック
「――もし俺が、『向こう側』に行けるとしたら?」



お・・・わ。。。。り、、、、


また来週 ノシ 

できたら・・・・いいな・・・・orz

緊張感漂うところでおあずけとは

がんばれ

今週の土曜か日曜やるます ノシ
間隔開いてスマソorz



シャーロック
「――もし俺が、『向こう側』に行けるとしたら?」


コナンには正直、シャーロックの言葉は推し測り難かった。


そもそも『向こう側』なる概念についてまったく認識が追いついていないのに、


その上結果がどうなるかなど、小学生に大学入試試験をやらせるようなものだ。




インデックス
「・・・どうなるの?」


――畑は違うが、それなりの事前知識があるインデックスでさえ、その問いを口にした。


シャーロックは答える。


シャーロック
「・・・どうなるんだろーな」


インデックス
「へ?」


シャーロック
「いや、実を言うと俺も分からないんだ」
「俺が『向こう側』に行けば、今度は『向こう側』からこっちに空間の転送が起こるのか?」
「それとも、パッタリと止んでくれるのか?」


――そもそも『向こう側』がどんな世界かもしらねーんだ。とあっけらかんに笑った。




インデックス
「それって、・・・意味があるの?」
「それに、向こう側の世界がもし、例えば宇宙創成以前の状態だったなら、あなたは」


シャーロック
「少なくともこの能力は俺を中心に展開する」
「この星を、――この街を、俺が喰い潰しちまうようなことは無いわけだ」


――寂しそうなのにどこか充実したような顔。


きっと自己犠牲型ヒーローというのは、どいつもこいつもこんな感じの量産型フェイスで気取っているんだろうな。とコナンは思った。


コナン
「――そんなのは、おかしいよ。シャロ兄ちゃん」




――自分のセリフが怒りから来るものなのか、悲しみから来るものなのか、いまいちコナンには分からなかった。


シャーロック
「おかしくないさ」
「別に死にたくはないけど、でも結果的に死んでしまうってのは、割とよくあることだ」


――コナンは混乱する脳から一本の糸を紡ぐように、必死で論理の垣間を探した。


コナン
「そうだ、その穴は、シャロ兄ちゃんの超能力なんでしょ?」


コナン
「でも、シャロ兄ちゃんがいなくなったら、誰が止めるの?」


コナン
「自分では止まらないから困ってたはずじゃ――」


シャーロック
「それなら心配ないさ」


――シャーロックは淡々と言った。













シャーロック
「――もうすぐ、全ての不合理を掻き消す男がやって来る」










シャーロック
「そうだろ、相棒?」


――その呼びかけに応えるものがあった。


アレイスター
「――ああ、そろそろファミリーレストランから抜け出してこちらへ辿り着くころだ」


――気配もなく、ほんの数秒前まで誰もいなかったはずの二人の背後に、


緑色の手術衣を着た人物が現れていた。




アレイスター
「キミが『向こう側』へ行った後、『幻想殺し』が『ゲート』を閉じれば終わり」
「だからキミは何の心配もなく、その穴を広げ切ると良い」


コナン
「お前・・・、――お前が裏で糸を引いてたのか」


アレイスター
「行ったはずだ。彼を殺す、と」


――アレイスターの顔からは、何の表情も読み取れない。


そのことが、余計にコナンを苛立たせる。


コナン
「お前は、一人を生け贄にするっていうのか!」
「大勢が助かるなら、犠牲を作ってもいいってのか!」


――アレイスターは、答えない。





コナン    ,,
「・・・・・・、オレは」









コナン
「オレはそんなの認めねえ! 最後まで人の命を諦めていいハズがないんだよッ!」














上条
「――ああ、よく言った」







――そこには、とある少年がいた。


右手以外には何の特別も持たない少年。


全力疾走してきたのだろう、ゼェハァと乱れた呼吸がイマイチしまらないが、


それでも彼は言った。










上条
「あとは任せろッ!!」







アレイスター
「ふむ、予定より少し早いな」


――無表情のまま、アレイスターは上条の方を見やる。


アレイスター
「――まあ私が直接出ているのだ。計画の進度でも測らせてもらおうか」


――手術衣の男の手には、いつの間にか銀色の杖が握られていた












自分で言うのもあれだけど、急展開ワロタ?
まあそこは大いなる想像力で補完オナシャス?

or2

できればまた来週 ノシ



――銀の杖。


上条は経験則から、敵が魔術師であると予測する。


上条
(・・・アニェーゼの様な例もある。迂闊にただの近接打撃武器とは考えない方が良い)




――上条はチラとインデックスの方を見た。


なにせ魔道書図書館と銘打つ完全記憶娘である。


普段は無生産大量消費を繰り返すだけの、ただの食いしん坊ではあるが、


未知の敵と遭遇した状況で、彼女以上に頼りになる存在を上条は知らない。


――しかしインデックスは曖昧な表情を浮かべ、


インデックス
「『蓮の杖』にも似てるけど、でもたぶん違う・・・」




上条
(・・・・・・インデックスが分からない?)


――現代科学と同様に、当然魔術の世界も日進月歩であろう。


しかしそれは、例えば飛行機が亜音速で飛べるようになったようなもので、


要するに元にあった魔術の延長でしかないはずだ。


そしてインデックスは、その複雑な派生すら、10万3000冊の知識から予測して見せる。


その彼女をして、「分からない」・・・


アレイスター
「――『幻想殺し』の弱点は、意外と多い」




――上条の思考を遮るように、アレイスターは言った。


アレイスター
「例えば『超電磁砲』。『幻想殺し』には、使用者の反応による制限がある」


「例えば『聖人』。『幻想殺し』には、使用用途に著しい制約がある」


「例えば『竜王の殺息』。『幻想殺し』には、処理速度による限界がある」


上条
「何を・・・」


アレイスター
「――だが、『幻想殺し』負けない」




アレイスター
「偶然にも音速を超える衝撃波を右手で受けとめ、味方と、あるいは敵とさえ協力して目的を達成する」


「何故だと思う?」


――その問いは、しかし返答を予測したものではなく、


上条が声を発する間もなく、アレイスターは続けた。


アレイスター
「結論は簡単だ。真に敵に打ち勝ってきたのは『幻想殺し』ではない」


「つまりは上条当麻という人間性――キャラクターなのだ」


「いや、さらに言えば『幻想殺し』を持つ『上条当麻』を生存させようとする、ガイア理論じみた一種の力の流れがあると言っても良い」




上条
「・・・・・・」


アレイスター
「訳が分からないといった顔だな。まあそうなるか」


――上条にはむしろ、目の前の魔術師がどうしてその様な話をするのかが疑問だった。


上条
「どうして、そんな話をあんたが、俺に・・・?」





アレイスター
「要するに、私が戦えば、結局はキミ倒されてしまうということさ」



上条
「は?」



キミ「に」倒され ね。スマソ



――だから敵に回らないまま、『利用』しているのだがね、と聞こえない声で呟き、


アレイスター
「いやしかし、私の勝利条件は、キミを倒すことじゃあないんだ」


――・・・上条はそこで、ハッとなった。





━━瞬間、



ゴウンッ!!!



と、上条は、不可視の巨人に風が食い千切られる様な音を聞いた。








アレイスター
「――さぁ、ゲートオープン、界放だ」







気付けばそこには、禍々しく開いた異界への扉だけが残っていた。




終わる眠い。
禁書新刊出てるけどまだ変えてない・・・おrz

じゃあまた来週・・・いや隔週になるかもしれんから期待せんで・・・ノシ

明日・・・きっと・・・・・・かゆ・・・・うま・・・



上条
「何が・・・起きたんだ・・・」


――窮地に颯爽と現れた上条には、当然のごとく状況は理解できない。


コナン
「ゲートが・・・開いたんだ・・・」


――だがシャーロックのいなくなった現状と、空間にぽっかり空いた大穴を見れば、


コナンとインデックスにはそれが何を意味するのか、容易く理解できた。




インデックス
「あの人は・・・、別の世界に行ってしまったんだと思う」


上条
「別の・・・世界?」


インデックス
「うん・・・。妖精の悪戯だとか、日本で言えば神隠しだとか」
「『日常世界に現れる異世界へ通じる道』って思想は世界中にあるんだけど」
「・・・彼は、あの扉から、『向こう側』に行ってしまったのかも」


上条
「それで、 帰ってこれるものなのか?」


インデックス
「それは・・・・・・」




――古くは『今昔物語』にもあるように、


神隠しから帰ってきた、という話もまた、確かに世界中に転がっている。


けれど、ただでさえ古今東西星の数ほどの失踪者の中から『帰ってこれなかった者』を割り出すことは難しい。


『向こう側』に行ってしまった者の、一体どれほどの割合が帰還を果たしているのか、


それを正確に知ることは難しい。




インデックス
「・・・例えば『その世界の飲食物を口にしてはいけない』だとか。例えば『小さいつづらを選ぶ』だとか」
「その世界に応じた『正しい行動』を取ることが、大事になるかも」

「できることなら、あの『ゲート』が安定しているうちに引き戻せたら・・・」



上条
「そうかなら今すぐ・・・ッ」


――上条はハッとなって自身の右手を見た。


異能を打ち消す『右手』。


果たしてこの右手は、自分があのゲートをくぐることを許してくれるのか・・・?




アレイスター
「――止めておいた方が良い」
「キミがアレに触れれば、その瞬間彼が帰ってくる可能性は0になる」


――背後から聞こえる声。


そう思って上条が振りむいた時には、そこには誰もいなかった。


インデックス
「――きゃ」


コナン
「う、うわああぁぁ・・・」


―― 一瞬目を離した間の、彼女たちの断末魔。


上条
「インデックスッ!!」


――そこにはもう誰もいない。








《『幻想殺し』、今回のキミの出番は、シャーロックに『ゲート』を開かせる時点ですでに終わった》









《安心すると良い。私の計算する限りでは、それほど危険は無い》








――場に姿のない、中性的な声が、場内アナウンスのように響いた。

























――???


コナン
「・・・・ぅぁぁぁああああああっ!!」


――ズン! と普段なかなか立てないような重量感のある音を立てて、コナンは尻もちをついた。



終わる!
不定期杉スマン・・・
こんなのでまだついて来てくれてる人いるんだろうか・・・orz



・・・できればまた来週ノシノシ

ノシ

乙乙

たぶんこの土曜か日曜当たりやるますω



――ズン! と普段なかなか立てないような重量感のある音を立てて、コナンは尻もちをついた。


コナンが落ちたところは舗装もされていないキメの細かい砂地だったが、


折悪く、横たわっていた裸の岩石が臀部のあたりに・・・。


コナン
「クッ・・・・・ッゥ!」


――見た目は子供、頭脳は大人なだけあって、泣くようなことは無いけれど。


それでも痛いものは痛い。


脊髄まで響くような鈍痛に、しばし思考を奪われていると、


インデックス
「何やってるのかな。ふざけてる場合じゃないと思うんだけど」


――断じてふざけているわけではない。


けれどコナンの反論も待たず、インデックスはスタスタとどこぞヘ歩いていく。




コナン
「ちょ、どこへ――」


インデックス
「――この世界はおかしいよ」


――キョロキョロとあたりを見回して、インデックスは呟いた。


インデックス
「星の並びも、地脈の流れも」
「『私たちの世界』とはまるで違う」
「これが、『向こう側』・・・」


コナン
「・・・違ったらどうなるのさ」




――ようやく痛覚の飽和してきたコナンは、インデックスの後について、素朴な疑問をぶつけた。


インデックス
「・・・たぶん、私たちの世界の魔術は使えない」
「テレズマの質も、象徴となる霊装も違うのかも・・・」


コナン
「・・・ヘーソウナンダ、ソレハコマッタネ」


インデックス
「・・・なんか困ってないように見えるけど」


――事実コナンは困ってなどいなかった。


いやむしろ困っているとすれば、この状況で、臆面もなく魔術とか言い出した困ったちゃんシスターに対してである。




真面目な顔をして何を言い出すかと思えば、


『ここでは魔術が使えない』ときたもんだ。


コナン
(宗教を否定する気は無いけどなぁ・・・)


――学園都市の存在から超能力の存在はなんとなく認めつつ、


科学隆盛の時代に魔術なんて、と考えてしまう江戸川コナンこと工藤新一は、


まさに生粋の日本人だと言えるかもしれない。




インデックス
「でもこれは重要なことかも」
「何の気なしに魔術を発動させたら、魔力の暴走が――」


コナン
「――そもそもキミ魔法使えるの?」


インデックス
「・・・使えないけど」


コナン
「じゃあ関係ないよね?」


インデックス
「・・・・・・うぐ」


――確かにそれはそうで、使い手がいないなら論じても意味がない。


けれどそれは彼女の存在意義の9割9分を否定してしまうようなもので、


それが無ければ彼女はただの不耕貪食の輩になり下がってしまう。


コナン
「な、なに?」


インデックス
「・・・何でもないけど」


――反論のしようがないので、睨むだけ睨んでインデックスはそっぽを向いた。




――しかし、と改めてコナンは周りを見渡す。


周囲には民家どころか、人間が生活する気配を全く感じられない。


頭上から強く照りつける太陽。


その光を受けて輝く砂地は、まるで生命の息吹を感じさせない熱砂の砂漠だ。


運動神経の鈍そうな金箔シスターさんが無事着地できたのも、この砂地のおかげなのだろう。




コナン
「・・・熱い」


――すっかり忘れていたが、カツラなのだった。


黒々とした借り物の髪の毛は見る見る熱気を吸って、彼の頭皮を焼き殺さんばかりである。


コナン
「・・・そういや、植毛するはずだったのにな」


溜め息をつきつつ、とりあえず装備を外し――


インデックス
「ねえ、お腹すいた」


――先ほどからほの暗い表情をしていたインデックスは、どこか脅迫じみた風に、そう言った。




コナン
「あれ、えっと、さっき食べたよね?」


――ボクの奢りで、と続ける前に、


インデックス
「お腹すいた」


コナン
「いや、あの・・・」


インデックス
「お・な・か・す・い・た」


コナン
「――あ、そうだ」


――そこでぽんとコナンは手を打つ。


インデックス
「え、なになに」


――途端にころっと態度を変えるシスター。


シスターとしての戒律とかちゃんと守れてるんだろうかと思いつつ、


コナン
「これ食べる?」


――コナンは手に持っていた黒いワカメの様なものを、試しに差し出してみた。




しかしこれはもちろん嫌がらせとかではなく、


『このカツラは天然素材製だから、いざとなったら』


とカエルの医者が話していたのを記憶していたにすぎない。


インデックス
「ふざげでんのがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」


コナン
「ひぃっ!? 口調がっ!!?」


――コナンはバーサク状態の仲間から、ライフゲージにして半分に及ぶダメージを負った。




インデックス
「――あ、ソレ知ってるかも」
「ジャパニーズ・ニニンバオリーだよね」


――先ほどまで本気で命を取りに来ていた噛みつき魔は、


今はその白い歯をこちらに向けて無邪気に笑っていた。


この微妙に偏った日本の知識は何なのだろう。


コナン
「・・・そうだね、そう見えるならそうなんだろうね」


――コナンは、強い日差しを避けるために上着を頭から被っていたのだが、


それを説明する気力は毛頭残っていなかった。




コナン
「・・・まずは人を探そうよ」
「それがシャロ兄ちゃんじゃなくても、聞き込みもできるし」


――コナンは探偵っぽいことを言ってみた。


そうこんな時こそ、探偵としての自分の能力が発揮されるのである。


高校生探偵として数多くの事件を解決してきた、平成のホームズたるこの――


インデックス
「あ、さっきチラッと人の足跡を見たかも」




コナン
「へ、どどこに?」


インデックス
「大きさは25センチで、靴裏もところどころ欠けてるかな」

――チラッと見た、と言う割に、まるで実物を見ているような完璧な記憶を魅せるインデックス。


足跡は、コナンからも遠目に見えるかどうかといったところにポツポツと。


インデックス
「私には完全記憶能力って言う能力があるの(ry」


コナン
「へえ・・・・・・、」




――コナンは敢えて何も考えないよう努めた。


もしかして自分の出番は無いんじゃないか、などとはこれっぽっちも考えないよう努めた。


やはり腐っても学園都市のシスターさん。


常識では計り知れない能力を持っていらっしゃる。


コナン
「・・・仮に近い場所にいたとしたら、シャロ兄ちゃんの足跡かも」
「辿っていってみよう」


――強い日差しにジリジリと焦がされながら、


コナンとインデックスは歩き出した。


お わ る


風呂敷を畳もうとしたら却って広がる不思議(´・ω・`)
予定としてはあと5回くらいで完結する予定だけど、場合によって変わるぜ・・・


ノシ

おつおつ
完結まで追っかけるぜ

ら、来週・・・たぶん・・・

スマンネ受験勉強真っ最中なんダ。
今日か明日か、息抜きがてらやるから ノシ



――行けども砂漠。顧みるとも砂漠。


けれど、そのところどころには砂にまみれた自動車や信号機のなれの果てといった、


時の中に埋もれてしまった文明の残骸を見ることが出来る。


コナン
(地球温暖化、じゃねえよな・・・)




――ともすると砂漠というものの光景は、こんなものなのかもしれない。


父親に連れられて世界各地を彷徨した江戸川コナンこと工藤新一ではあるが、


流石に砂漠地帯は経験がなかった。


鳥取砂丘がいいところだった。


コナン
「・・・ん?」


一切視力補正のかからないくせに多機能なコナンの伊達眼鏡のレンスの端に、


人工物には作り出せない鮮やかな緑色が映った。




インデックス
「オアシスだね」


ここまで微かな足音を辿ってここまで来たが、


オアシスは砂漠地帯においてキャラバンの拠点となることも多い。


つまり人が集まりやすい場という訳で、


インデックス
「つまりご飯が――」


コナン
「情報収集な」


今にも走り出さんとする純白のシスターの首根っこを掴んで、コナンは息を吐いた。


なんというか、貴重な水分を発散してしまった気がした。




――近づくにつれて、自然色の中に無機的な人工物の色が混じり始める。


けれど・・・


コナン
「人が・・・いない・・・?」


――いや、微かに人が生活している気配はある。


掘られた井戸には最近使用された形跡があるし、


そこらここらに人の足跡の往来が見て取れる。




それなのに人がいないのは、たんに出払っているからなのか?




一人残らず?




何よりこのオアシスに人を感じない理由は、




歪な積み木みたくなって砂に埋もれた、かつて住居だったはずのコンクリートのせいかもしれない。




インデックス
「・・・いま、向こうに人がいたかも」


コナン
「本当!? どっち!」


――インデックスが軽く指差した方向に走り出す。


犯人でも何でもないのだから、別に走り寄る必要は無いのだが。




そしてそこにいた人物は――









コナン
「・・・刀夜のおじさん?」







深くマントをかぶって、日差しから身を守っている人物は、


自分たちの世界にいるはずの、上条刀夜だった。


刀夜
「・・・まさか私の隠し子!?」




「あらあら、ソレはかなり聞き捨てがなりませんね」




後ろにいた女性・上条詩菜がギリリと刀夜の背中をツネる。




刀夜
「いや待て! 待ってくださいお願いします!」


詩菜
「あらあら」


――傍から見ているだけのコナンですら、戦慄を禁じえない魔法の言葉『あらあら』


刀夜
「いやだが見知らぬ子供が! しかもこちらの名前を知っていたんだぞ!」
「ならば生き別れた息子くらいしか選択肢が――」


詩菜
「あらあら、その選択肢である可能性があるんですね。あらあらあらあらあら」


刀夜
「ないないない! ゆ、ユーモアだったんだ、場を和ませて掴みを・・・」


――むしろこの場を和ませるためのユーモアが必要な気がするが、


いい加減にコナンもインデックスも、これ以上痴話げんかを見る気は無かった。







コナン
(・・・、見知らぬ、か)





コナン
「えっと、と、友達のだれかから写真を見せてもらったことがあったんだ!」
「だから初対面だよ!」


――我ながら矛盾しているような気がしたが、コナンは構わず続けた。


コナン
「ところでここがどこだか分かる?」
「僕たち人を探しているんだけど・・・」



刀夜
「え、ああ、ここは・・・、」










「――《>>508》だった場所だ・・・・・・」




    お  わ  る


せっかくだからたぶん最後の安価


>>508 この砂漠はどこ?



来週までに無ければ無難に東京で。
おやすみノシ

学園都市



(´;ω;`)学園都市オワタ・・・うむしかし話が作り易くていーワ。広げやすい。・・・いやこれ以上広げたらイカンのだけど。


それじゃあ2013年こそはこの物語も完結させられますよーに。                    ついでに受験合格も。
次回は・・・なるべく一カ月以内に・・・期待せず・・・・・・




・・・・・・うん。



あけおめッ!!(予約)

あけおめ

まだかなぁ・・・

とりあえずセンターも志望校ケテーイも終わったし、今週中にやるます。 ノシ

把握



刀夜
「ここは――《学園都市》だった場所だ・・・・・・」


その言葉を、二人は一瞬理解することが出来なかった。


刀夜
「キミ達も知っているだろう」
「超能力者を公式に開発するといった名目の施設で、一時期話題になったからな」


コナン
「この・・・鳥取砂丘みたいな場所が・・・」


インデックス
「・・・・・・とうまは?」




刀夜
「え?」


インデックス
「とうまはどこ?」


――刀夜は一瞬の硬直を見せた後、納得したような溜め息をついた。


刀夜
「そうか、いや私の名を知っている時点で、あいつの知り合いだと考えるべきだったか」


――やるせない顔で刀夜は頬を掻いた。




刀夜
「学園都市が崩壊して、あいつは消息不明になってしまった」

「悪運だけは強いやつだから、どこかで生きていて、厄介事に首を突っ込んでるんじゃないかとも思って、こうして探しているわけだが」

「手掛かりは多いとは言えないんだ」


――肩を落とした刀夜を慰めるように、詩菜は言う。


詩菜
「大丈夫ですよ、当麻さんはあなたに似て逞しいですから」
「きっと行く先々で女の子とエッチなハプニングを引き起こして、投獄されてるんですよ」


刀夜
「・・・私に似てッ!?」


――あながち否定できないところにインデックスは頭を痛くした。


生きているならば、被害届を出されても已むないほどのイベントを引き起こして


「不幸だああああ」などとのたまっているにきっと違いない。


そんな様子が容易に想像できて、3人はクスクスと笑った。




コナン
「・・・なんで学園都市は崩壊したの?」


――先刻までいた近未来都市の末路。


あれほど最先端を誇っていた都市が――例え違う世界で科学技術の程度が違ったとしても――まさか公害か何かしらで崩壊するとはとても思えない。


仮に富士山が噴火したとしても、学園都市は独自の技術で容易く対処したはずだ。


唯一有り得るとすれば、それは――




刀夜
「――学園都市はある一人の男によって崩壊したそうだ」


それは人災。


地球上の天候を《予知》してみせる学園都市にあっても、人間の悪意は、


あるいは悪意さえ存在しない無邪気を感知し得ない。




刀夜
「私もその場にいたわけではないが」


刀夜はそう前置きして続けた。





刀夜
「――男の名を、シャーロックと言うらしい」





コナンに驚きは無かった。


こちらの世界へ来る直前に、彼の『理由』を聞いていた。





――きっとこの世界は、彼の恐れていたことが実現してしまった世界なのだろう。


彼の恐れていたことを、他ならぬ彼が引き起こしてしまった世界なのだろう。



コナン
(・・・となれば、こちらの世界のシャロ兄ちゃん?にも会うべきか――)








――ぐぅぅ・・・




まるで稲妻が轟いたかのような、緊張感のない音。


発生源は白いシスターさん。


コナン
「いや、空気読もうよ・・・」


――夫妻によれば、幸い近くに小さな街があるらしい。


「う、う、うがぁ・・・」と人の言語を忘れ始めたシスターを押して、コナンは上条夫妻と別れた。


息子に会ったら「早く帰ってくるように」と。


それが別れ際に交わした言葉だった。






コナン
「――お金は無いです」


街人A(料理人)
「おととととい来やがれべらべらめぇ!」


ですよねー、と当り前のことを当たり前のように納得する。


背後には純白の獣。



コナンもとい工藤新一を含めた彼の人生の中で、もっとも危険な無銭飲食ミッションが始まっていた。



済まんがおわr
いやー禁書新刊出てるけど読めない読めない。

さて、一応次いつやるか予告しておきたいと思いますが、
二月の9~10日あたり?に予定するけど、ここで出来なかったら一ヶ月くらい開いてしまうかもしらんです。スソマソソ。

おやすみ ノシ

明日あたりやる(・ω・)
あと3~4回で終われたらいーなという感じで。ムリポ。



コナン
「皿洗いでも何でもしますから」


――普通は食後にサイフが無い時などに使われるセリフも、今は使わざるを得ない。


街人A(料理人)
「あほか、ここ最近の物価考えてみろ。一週間洗って一食がいいとこだ」


――食事が週一って、捕虜でももっといい待遇もらってんぞ、と内心毒づきながらも、


コナンは大阪のオバンよろしくな交渉を続行しようとする。


と、――




「なんですかー、大人が子供をいぢめてはいけませんよ?」


――それはインデックスにとってもコナンにとっても聞き覚えのある声だった。


街人A(料理人)
「そんなこと言われたってなーこちとら商売よ、お嬢ちゃん」


月詠小萌
「ははぁそういうことですか」


――お嬢ちゃんという言葉にピクと反応しつつも、しばし考えてから、


小萌
「それでは二人とも、お腹がすいているのなら私に付いて来てください」


そう言って、幼女教師・月詠小萌は二人の手を取ってレストランからは正反対へ歩き出した。








―― 一面に、緑が広がっていた。


それまで太陽光を反射する砂漠の世界に目が慣れていたためか、


それはコナンにとって眩しい光景だった。


小萌
「現在首都圏でこれほどまでに砂漠化が進行しているのは例の事件の影響」
「すなわち土壌および地下資源の流出によるものです」

「本来学園都市の技術があれば、その全てを解消することは無理でも」
「こうして一時的に部分的な土地の再生を行うことは可能なのです」


――私の場合は知り合いに無理を言ってこの場を用意してもらったのですが、と小萌は付け加えた。




要するに、最先端の技術が使われた農場であるらしい。


小萌が場外から帰ってきたのを目敏く見つけて、寄ってくる人影がちらほらとあった。


年齢層は幼子から始まり、隈なく探せば年配の方も見つけることが出来る。


「小萌センセー、野菜類の収穫が終わりましたー」

「先生、家畜のメスブタが策を越えて――」

「小萌ちゃんは今日もベッピンさんじゃなあ」

『くぁwせdrftgyこもえlp;@:「」』


コナン
「これは・・・」


小萌
「身寄りのない人たちに呼び掛けたら大所帯になってしまいまして」




――未成年のタバコを指導していた夜を思い出し、


この人の世話焼きスキルは世界が変わっても治らないんだなぁと。


変わらない物の尊さに思いをはせてみたり。


コナン
(・・・いやそんな場合じゃなく)


ちらりと見やれば、早速例の銀髪シスターが貴重な食料を無遠慮無思慮に食いつくさん勢いで頬張っているが、


――ある意味このファームにおいては最大の脅威とも呼べる事態に陥っているがそうではなく。


コナン
「先生。シャロ兄ちゃん、――この事態を引き起こした人物がどこにいるか、分かりませんか?」




――刹那の間、小萌の表情が陰った。


コナンに向けられたその眼は、雨に打たれた子犬でも見るように、慈愛と憐憫に満ちている。


小萌
「・・・知ってどうするんですか。ありきたりで月並みですが、復讐は何も生まないのですよ?」


――それは悲劇を見てきた眼だった。


玉突事故のように連鎖して積み上がっていく不幸を、いくつも経験してきた眼だった。


不幸に抗っても絶望しか待ち受けない現実を直視した――



コナン
「――違う、そうじゃない」





「僕たちは、別の世界から来たんだ!」




もしかしたら自分たちのこの世界における役割は、


行方の知れないヒーローの代わりにこの悲劇を止めることなのかもしれない。


コナンはぼんやりそう考えた。




オワル
一週間以内ににゃると思ふ。

なんかスンマセンorz
もう見てくれてる人いないかもしらんけど、完走だけはさせようと思う。今週の水曜あたりやるます。

見てるよ



月詠小萌は信用にたる人物である。


それはコナンとインデックスの共通見解だ。


そんなわけで、かくかくしかじか。


小萌
「――あなたの言うことが正しいとすれば、確かに筋が通りますね・・・」


小萌はその幼い手を口元にあて、何事か思案する風だった。


コナン
「・・・? 何の話?」


小萌
「もちろん、シャーロックくんとその能力――学園都市がtyphonas 〈災厄〉と呼ぶモノについてですよ」




コナン
「災厄・・・」


もう一人のシャーロック。


それはこの世界の学園都市を解体寸前に追い込んだ超能力者。


小萌
「彼の暴走が始まったとき、学園都市にはLevel5を含む学生が多数いました」


「もちろん学生全員が戦闘能力を有しているかといえば、そうではありませんが」


「それでも通常であれば能力同士の戦いはLevelと相性で決まります」


「つまり学園都市全体を敵に回すということは、その時点で敗北が決定するといっても過言ではありません」


コナン
「それでも、シャロ兄ちゃんは負けなかった・・・?」




――そも学園都市外から来たコナンにとっては、レベルがどれほど絶対的なものなのか理解できないし、


相性なんて言われてもポケットモンスターのそれ以上のものは思い浮かばない。


けれど数の優位くらいは分かる。


学園都市に来る途中のバスガイドさんは言っていた。


学園都市の総人口は約230万人だ、と。


そんなものをただの個人が敵に回して、生き残れるわけがない。










小萌
「――しかし、そんな彼が行使したのは、意外なことに『圧倒的な総量の力』だったのですよ」








「そう、それは、この世界の質量保存の法則を歪めたかの如き、力の奔流」








「そしてそれこそが、あなたたちの世界のシャーロックホームズの悲劇だったのかもしれません」













――シャーロックが言っていた、


年々強度を増す、『消し飛ばす能力』。


それを彼は『浸食』と表現していた。


彼の住んでいた島は、今は地図上に無いという。







小萌
「――学園都市の学者さんたちに拠れば、その総和は明らかに一つの惑星レベルだということだです」


おわる。
ゴメンネ、有言不実行で・・・orz
GW中に一回はやれたらいいナ・・・

お疲れちゃ~ん☆

おい

この土曜か日曜に・・・マジでスマンorz





コナン
「つまり、この世界のシャロ兄ちゃんが、僕らの世界のシャロ兄ちゃんを通して、」
「そのエネルギーみたいなものを取り込んでいたってこと?」


――それはあたかもブラックホールとホワイトホールのような関係であろうか。


小萌
「そういうことでしょう」
「おそらく自覚のあった『浸食』以上の被害が、それこそ太陽系規模で起こっていたのかもしれません」


――理不尽だ、と素直にコナンはそう思った。


少なくとも元の世界のシャーロックは何も悪くないはずなのに。


ただ一方的に奪われて、その結果世界から追放されて。





――けれど小萌は、そんな心情を見透かしたように、


小萌
「この世界のシャーロックもまた、住む土地から追放された末に、学園都市に辿り着いたのですよ」


コナン
「え?」


小萌
「彼の場合は異常な地盤の隆起でした」


「彼の周囲の建物は全て瓦解し、学園都市が彼を保護した時、彼は山奥でサバイバル中だったときいています」




――どちらかが被害者でどちらかが加害者。


そんな単純な図式が成り立たないほどに、二人のシャーロックは密接に結びついた存在なのか。


それとも、同じような登場人物がそろうこれらの世界で、


神様の発注ミスかの如く、ほんの少しだけ違った同一人物が生まれてしまったことが悲劇なのか。



小萌
「だからというわけではありません。強要するつもりもありません」


「ですがもし、あなたたちがあなたたちのシャーロックホームズを助けに行くのなら」





「もう一人のシャーロックにも救われる道を、残してあげてください」




――根っからのお人好しな月詠小萌は、困ったように笑って、




小萌
「どんなに困ったちゃんでも、学園都市に所属している以上、私のかわいい生徒なのですよ」




どこか誇らしげに、そう言った。





インデックス
「――デザートならまだ食べれるかも! ふんふん!!」


近くで貴重な食料を貪っていた慈悲の心の欠片もないシスターさんは、


そんな声で、いろいろと台無しにした。


待ってた。がんばれ




コナン
「・・・あのさあ、話聞いてた?」


インデックス
「一字一句間違いなく復唱できるけど聞きたい?」


コナン
「・・・・・・」


そうだった、このシスターは無駄に高性能なお脳みそをお持ちなのだった。


インデックス
「とりあえず一つ解決策を思いついたかも」


無駄に高性能な。



正直コナンは、暴飲暴食と、小説の初期に出て後半形骸化してしまいそうな無駄能力くらいしか取り柄のない少女に、


まったく期待はしていない。


それでも話は聞く。


インデックス
「あいさ、って言ってもきみは知らないよね」
「簡単に言えば、シャーロックと同様、自分の能力を制限できない能力者がいるんだけど――」



純白シスターの話を要約すると次のようなことだった。


現在元の学園都市にいる姫神秋沙なる人物は、


生まれつき超能力をコントロールできず苦しんでいたが、


イギリス清教の由緒ある十字架を付ければあら不思議。


能力に悩むことはなくなりおーはっぴぃ


コナン
(・・・ふふ、いやいやいや)




――このフェイズに至ってまだ魔術がどうとかいっているのである、このシスター。


これだから宗教家は、と思わず言ってしまいたくなるではないか。


僕笑っちゃいます。抑えきれず。


――明らかにバカにするようなコナンの視線を敏感に感じ取ったのか、


しかしそんな反応には慣れているとでも言わんばかりに、インデックスも溜め息をつく。




インデックス
「とにかく、二人のシャーロックにそれぞれ霊装を持たせれば解決するから」


コナン
「・・・でも、この世界じゃ魔術は使えないとか言ってなかったっけ?」


インデックス
「」


――インデックスの挙動が一瞬止まった。


インデックス
「つ、使えないのは向こう側の魔術だから、こっちの魔術師とコンタクトをとれば」


コナン
「そもそもさ、こっちのシャロ兄ちゃんは世界規模のテロリストみたいなもんだよ?」
「それがもし完全に無力化されたら、黙ってない人も多いと思うけど」
「そうでなくとも、実験の被験体にされたりするかも」


学園都市の仄暗い噂をいくらか聞いている教師小萌も、悩ましい顔をしている。


インデックス、完全沈黙。




――しかしこの会話は、意外と有意義なものであったように思う。


シャーロックが元の世界へと戻るには、能力を停止させることが条件となる。


しかし、能力を封じることが事態の解決にはならないというのだ。


コナン
(・・・・・・?)


しかし希代の名探偵たるコナンの脳裏には微かな光が浮かんだ、気がした。


とりあえず終わる。
出来れば来週だけど、もう期待値0で、一か月開くくらいのつもりで待ってて・・・orz

>>547
さんきゅー

たぶん明日やる

コナン
「――それじゃ、お世話になりました」


インデックス
「ありがとう小萌」


小萌
「困ったことがあったら、いつでも来るのですよー」


――月詠小萌は、その短い体躯を精一杯のばし、手を振っていた。


そしてコナンとインデックスは再び荒涼の大地に足を踏み入れる。


ただし今度は3,4日は死なない程度の食糧を携えて。



インデックス
「・・・もうちょっとあそこにいて情報を集めてもよかったかも」


――それがさらなる食料を貪るための建前なのかどうか、


心理系能力を宿していないコナンには分からなかったが、


コナン
「バーロー、時間は相当限られてるんだぞ」


インデックス
「・・・・・・」



――コナンはさらに足を速めて砂を踏み込んでいく。


某不幸系主人公との生活ですっかりサバイバル能力を失ったインデックスは、


白い修道服のすそを地面に擦らせながら、それでも太陽と星座の方角を記憶していたりする。


コナン
「ねえ、刀夜おじさんと詩菜おば――おねえさん?(なにか違和感があった)――は、とても似てたよね」
「小萌さんも、とても似てた」


インデックス
「それは、こっちとあっちの、ってこと?」


――完全な記憶能力を持つインデックスからすれば、それは似ているというレベルに収まらないのだが。


ってことは、とコナンは続けた。



コナン
「きっと、二人のシャロ兄ちゃんも似ていると思うんだ」
「僕らの世界のシャロ兄ちゃんは、この世界の、災厄級のテロリストととてもよく似ているはずなんだ」


インデックス
「・・・この世界の人々の多くが、シャーロックに憎悪しているとしたら」
「確かに捕まるくらいじゃ済まないかも」


――コナンの見た限り、シャーロックは自分の超能力を制御できていなかった。


それはつまり、彼に武力が無いに等しいことと同義である。






インデックス
「――それにおそらくこの世界のシャーロックも、遅かれ早かれ負けてしまうかも」




コナン
「・・・なんで?」


インデックス
「それは、二人のシャーロックが一つの世界に集まってしまったからだよ」


――インデックスは大体の地理を記憶したのか、顔を振るのをやめてコナンを見据える。


インデックス
「この世界のシャーロックは、確かにこれまで無尽蔵のエネルギーを扱っていたかもしれない」
「でもその力の源だったもう一人のシャーロックが、この世界に来てしまった」


コナン
「でも、それがどうしたの?」
「ボクはよく分からないけど、この世界のエネルギーが利用されるだけなんじゃないの?」


インデックス
「そんな単純な話じゃないかも。エネルギーっていうのは流れとしてあるものだから」


「今能力を使えば、きっと自分自身を傷つけることになる」


「だからきっと、能力にセーフティが掛かって、以前ほどの力は使えない」


――そして弱体化した彼ならば、倒すことも不可能ではない。




コナン
「それなら、なおのこと急がないと・・・っ」


インデックス
「実はさっき食べ物貰ってるとき、色々話を聞かせてもらってた」


――ちょっと得意げ。




インデックス
「シャーロック――こっちのかあっちのかは、分からないけど――が最後に現れたのは、三日前」


「ここからちょっと東の集落だって言ってた」


「まだ情報不足は否めないけど、そこから逆算すれば、あるいは」


――しかし本来、わりと自信家であるはずの彼女が、こんなあやふやな物言いをするということは、


やはりそれは確率の低い賭けであるのかもしれない。


コナン
「――分かった。きみの考えに賭ける。」


それでも彼らに他の道はない。


二人のシャーロックを救うために行動している彼らに、他の選択肢はない。



コナン
「どちらかのシャロ兄ちゃんが死んでしまうなんて」


「そんな最悪な結果は、絶対にあっちゃいけないんだ」












インデックス
「――最悪なのは二人が出会ってしまうことだよ」





――コナンの決意を横に、インデックスは呟いた。












――そのころ。とある集落。


「あーマントって暑いイメージあったけど、案外涼しいもんなんだなー」


「ついでに、顔も隠せるしな――」


――顔まで深々とマントを被った男は、不敵に笑って、


シャーロック
「ここにいるんだろう? シャーロックホームズ、世紀の大テロリストさん♪」


――ゆっくりと、その集落に踏み入れた。

眠い終わる。
いつぞやあと五回くらいで終わるかもって嘘ついたけどあれ嘘だから(なに言ってんだろ

あーこんな不定期でやってるくせに無駄に風呂敷広げる癖をどうにかしたい・・・おやすみorz

オヤスミ~♪ノシ

土曜か日曜ヤル・・・たぶん

こ、今週中に・・・

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom