修「ポジション別疑似ランク戦……?」 (46)

林藤「そうだ。上層部で考案した企画でな。今度本部でやることになった」

遊真「ふむ?」

千佳「ポジション別……?」

小南「アタッカーはアタッカーだけでランク戦やるってこと?」

木崎「ランク戦ってことはチームも組むことになるのか」

烏丸「…それなんの為にやるんすか?」

林藤「宇佐美。よろしく」

栞「はーい。一から話すね。この間の修くんの記者会見以降、ボーダーに入隊した子が増えたでしょ?」

修「そ、そうみたいですね」

陽太郎「うむ。おさむよ、よくやった」

栞「訓練生は入隊指導の前にあらかじめボーダーから武器トリガーが支給されるの。そのトリガーやポジションなんかは入隊試験の結果から適性を判断して決定するんだよね」

栞「でもこうも数が多いとそれもスムーズにいかなくてね?。どうせ本人たちの希望でポジションも変更できるんだし、最初から希望通りにしてやろう!ってことになったの」

遊真「なるほど。訓練生に見てもらうためのランク戦か」

林藤「おっ。察しがいいな。そう、つまりお手本だ」

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あれ、表示される

>>1の栞ちゃんの「?」は「~」ね

修「お手本…ですか。でしたらぼくは参加しないほうが…」

林藤「いいや、ウチは全員参加だ。迅も含めてな」

修「なっ……!」

遊真「ほほう。じゃあ迅さんと戦えるのか」

栞「防衛任務が入ってないB級以上はみんな参加することになってるね」

陽太郎「そうか……ではひとはだぬごうではないか」

林藤「お前は俺と一緒に見学だ。おっと、ヒュースもな」

ヒュース「元から参加する気などない」

千佳「あの…ルールはどういう感じですか?」

栞「まずB級A級の隊員がそれぞれアタッカー、ガンナー、オールラウンダー、スナイパーに分かれてチームを組む。それぞれ3~4チームくらいになるだろうね」

林藤「そんで同じポジションごとでのいつものランク戦だ」

小南「へえ。おもしろそうじゃない」

烏丸「同じポジションだけで組むとか難しそうすね」

木崎「相手も同条件だがな」

修(に、二宮さんや出水先輩と戦うことになるかもしれないのか…)

林藤「あと質問あるか?」

修「あの…チーム分けはどういう基準で行われますか?」

林藤「それな。力の差を均等にするかって話も出たんだが、力量なんて本人たちのがよく分かってるだろうし、任せようってことになった」

木崎「任せる?」

林藤「とりあえずそのポジションのトップクラスの奴は分けて、あとはそいつらがチームメイトを選ぶ形だ」

修「トップクラス……」

栞「アタッカーでいうと、太刀川さん、風間さん、こなみ、村上くんの4人だね。この4人は同じチームになることはないよ」

烏丸「その4人が他のアタッカーを1人ずつ選んでチームを作るってことすね」

千佳「…なんだか小学生のときのドッジボールとかのチーム分けを思い出すね」

修(…ぼくは最後まで選ばれなさそうだ……)

小南「迅は?あいつも一応アタッカーじゃない」

木崎「…まさか風刃を使うのか?」

林藤「さすがにブラックトリガーはナシだが…ま、楽しみにしてな」

遊真「?」

てな感じのバトル多めのワールドトリガーSSです
隊員の能力はデータブックを参照にしてます
原作にある描写を最優先するためバトル描写のない隊員は登場しません
よければどうぞです

修「ポジション別疑似ランク戦……?」


林藤「そうだ。上層部で考案した企画でな。今度本部でやることになった」

遊真「ふむ?」

千佳「ポジション別……?」

小南「アタッカーはアタッカーだけでランク戦やるってこと?」

木崎「ランク戦ってことはチームも組むことになるのか」

烏丸「…それなんの為にやるんすか?」

林藤「宇佐美。よろしく」

栞「はーい。一から話すね。この間の修くんの記者会見以降、ボーダーに入隊した子が増えたでしょ?」

修「そ、そうみたいですね」

陽太郎「うむ。おさむよ、よくやった」

栞「訓練生は入隊指導の前にあらかじめボーダーから武器トリガーが支給されるの。そのトリガーやポジションなんかは入隊試験の結果から適性を判断して決定するんだよね」

栞「でもこうも数が多いとそれもスムーズにいかなくてね~。どうせ本人たちの希望でポジションも変更できるんだし、最初から希望通りにしてやろう!ってことになったの」

遊真「なるほど。訓練生に見てもらうためのランク戦か」

林藤「おっ。察しがいいな。そう、つまりお手本だ」

>>5
訂正
栞ちゃんは鋼くん呼びです
こういうの無いようにします
>>9は無視で

当日

遊真「ここがアタッカー控え室?」

小南「いったんここに集まってチーム決めするみたいよ」

緑川「あっ、遊真先輩」

遊真「ようミドリカワ」

小南「あら?草壁隊は今日防衛任務だって聞いてたんだけど」

緑川「迅さんとチーム組めるかもしれないのに参加しないわけにいかないでしょ!」

遊真「つまりサボりか」

緑川「ウチは強いからオレがいなくても平気なの」

米屋「今日こそやっとバトれるな。白チビ」

遊真「お、よーすけ先輩」

米屋「なんだかんだでいっつも流されちまってるからなー。今回は逃がさねーぜ」

遊真「逃げてるつもりはないんだけどね」

緑川「ブー。残念よねやん先輩。遊真先輩はオレが倒すんで」

米屋「なんだとー?じゃあその前におまえから片づけてやんよ」

訂正の訂正
鋼さん、です
本当、今後は一切無いようにします

小南「へえ…遊真のやつ、大人気じゃない」

太刀川「おい小南」

小南「あ、太刀川」

太刀川「おまえはこっち」グイ

小南「なによ」

風間「…揃ったな」

村上「はい」

風間「これからこの4人でチーム分けをするぞ」

太刀川「どうやって?好きな順に選んでくか?」

小南「それでいいわよ。早く済むし」

村上「構いませんよ」

風間「では戦力差が公平になるように村上から選べ。その次は小南だ」

太刀川「ってことは俺は最後か」

小南「あたしが最後でもいいわよ」

太刀川「なんだ小南。俺より強いつもりか?」

小南「あんたを上と思ったことはないけど?」

村上「まあまあ」

風間「どうだっていい。村上、早く選べ」

小南「ちょっと待って。迅は?」

太刀川「ん?そういやそうだ!俺はあいつと戦いにきたのに!」

風間「迅は…特別枠らしい」

小南「は?」

太刀川「どういうことだ?」

風間「知らん。後でわかることだ。とにかく黙っておけ。そして村上、さっさと選べ」

太刀川「なにいらいらしてんだ風間さんは」ヒソヒソ

小南「さあ…カルシウム足りてないんじゃない?」ヒソヒソ

風間「」ビキビキ

村上「……で、では」

参加アタッカー

隊長
A級1位太刀川隊隊長No.1攻撃手
太刀川慶
A級3位風間隊隊長No.2攻撃手
風間蒼也
玉狛支部A級部隊玉狛第一(木崎隊)No.3攻撃手
小南桐絵
B級6位鈴鳴第一(来馬隊)No.4攻撃手
村上鋼

隊員
A級3位風間隊攻撃手
菊地原士郎
A級4位草壁隊攻撃手
緑川駿
A級6位加古隊攻撃手
黒江双葉
A級7位三輪隊攻撃手
米屋陽介
B級1位二宮隊攻撃手
辻新之助
B級2位影浦隊隊長攻撃手
影浦雅人
B級7位東隊攻撃手
小新井登
奥寺常幸
B級8位玉狛第二(三雲隊)攻撃手
空閑遊真
B級9位香取隊攻撃手
三浦雄太
B級10位諏訪隊攻撃手
笹森日佐人
B級12位那須隊攻撃手
熊谷友子

桜子『さあ、いよいよ始まります!疑似ランク戦、アタッカーの部!実況は本日防衛任務があったけれどどうしても実況したい一心で1人抜け出してきた海老名隊オペレーター武富桜子がお送りします!』

嵐山『それダメだろう』

木虎『海老名隊はオペレーターなしで防衛任務を……?』

桜子『アタッカーの部、解説はボーダーの顔、嵐山隊隊長、嵐山准さんと嵐山隊のエースと名高い木虎藍さんです!本日はよろしくお願いします!』

木虎『よろしくお願いします』

嵐山『よろしく、訓練生のみんな!今日はA級B級の先輩達の試合を見てどのポジションにつきたいのかよく考えてほしい!自分にあったポジションを選ぶもよし!格好良さを求めるのもよしだ!』

木虎『格好良さは重要ではありませんからね』

桜子『熱いお言葉ありがとうございます!さて、この疑似ランク戦ですが通常のランク戦とは違い、A級隊員もB級隊員もごちゃまぜになってのチームなのでランク変動は起きません』

桜子『代わりに1ポイント取るごとに賞金が出ます!一位のチームには更にボーナスが!良い機会ですので今回限りのドリームチームで親睦会を開くのもいいでしょう!』

木虎『ドリームチームといってもチーム編成は各隊長に一任していますのでどういう編成になるかは隊長次第です』

嵐山『より強い隊員をチームに加えるか、連携に慣れている元々のチームメイトを加えるかは自由だ!』

桜子『そんな気になるアタッカーの部の隊長ですが、なんとアタッカーランクNo.4の4人が務めます!』

嵐山『今回限りの太刀川隊、風間隊、小南隊、村上隊だ!これは見物だな!』

木虎『小南先輩と村上先輩は普段は隊長ではありませんからね。この二名の采配にも注目したいところです』

武富『各隊員がどのように振り分けられているのかは試合が始まってからのお楽しみとのことです!』

嵐山『ぶっちゃけると、今決めてる真っ只中なんだそうだ!』

木虎『ぶっちゃけないでください。まったく……段取りくらいちゃんとして欲しいですよ』

嵐山『ぶっちゃけると、入隊指導の日に間に合わせるためなんだそうだ!』

木虎『ぶっちゃけないでくださいってば』

武富(これがボーダーの顔の和ませトークね……!)

木虎『メモやめてください恥ずかしい』

村上「じゃあ、決めます」

村上「…カゲ!」

影浦「あァ?」

村上「オレのチームに入ってくれ」

影浦「なんだよ、俺様の力が必要だってかぁ?」

村上「ああ。おまえくらい強いのがいないと太刀川さんや風間さんに勝てそうもないんでな」

影浦「……チッ。正直に言ってくれるぜ。情けねーな」

村上「そう言うなよ。頼んだぞ」

影浦「空閑とは俺がやるからな」

村上「…そうきたか」


小南「じゃあ次はあたしよね……遊真!」

遊真「お?」

小南「あんた、あたしのチームだから」

遊真「ほう。今回はこなみ先輩が隊長なのか」

小南「いつも通りの力を出せばあんたが負けるようなのはそんなにいないわ。役に立ちなさいよ」

遊真「了解」

風間「……菊地原!」

菊地原「ふう。ヒヤヒヤしてましたよ」

風間「なにがだ?」

菊地原「風間さんたちの会話は全部聞こえてたんで……風間さん以外に使われるのはゴメンだし……」

風間「期待には答えてもらうぞ」

菊地原「わかってますよ。ノルマ分は働きます」


太刀川「俺の番か。じゃあ米屋」

米屋「太刀川さん?」

太刀川「おまえ、俺のチームな」

米屋「マジか。No.1アタッカーに選ばれるなんて鼻が高いぜ~」

太刀川「いや、軒並み強いのが取られたんでその次に強そうなやつを選んだだけだ」

米屋「相変わらずはっきり言うよなあ太刀川さんは」

太刀川「俺が強いのと戦ってる間、他の奴の相手する係な」

米屋「えー?オレも強いのとやりたいんすけどー」

村上「二巡目もオレからでいいんですよね?……緑川!」

緑川「はいよ」

村上「オレのチームでいいか?」

緑川「え、迅さんは?いないの?」

村上「迅さんは特別枠らしい」

緑川「えー……んじゃあせめて遊真先輩とバトるかなー」

村上「お前もか。一応チーム戦だからな。1人で突っ込んだりするなよ」

緑川「そこはまあ…そのときのノリじゃん?」


小南「じゃあ黒江ちゃんかしらね」

黒江「小南先輩」

小南「ほら遊真、あんたの2個下の黒江ちゃんよ」

遊真「どうもどうも」

黒江「……駿にソロで勝ったって本当?」

遊真「ミドリカワのことか?何度かやってるけど勝ち越してるよ」

黒江「…そう、ですか。黒江双葉です。よろしくお願いします、クガ…先輩」ペコリ

遊真「遊真でいいよ。こちらこそよろしくな、クロエ」ペコリ

小南「うんうん」

風間「次は俺か」

菊地原「風間さん。ただでさえぼく達は連携が難しいんですからね。邪魔にならないのを選んでくださいよ」

風間「……なるほど。連携か…………奥寺!」

奥寺「!え……か、風間さん…!?」

風間「おまえ、俺のチームに入る気はあるか?」

奥寺「オ、オレなんかでよければ是非!」

菊地原「……風間さん、正気ですか?」

風間「攻撃手の連携の難しさはおまえも分かっているだろう」

菊地原「そうですけど……ウチは隠密連携だし……難易度が全然違うし……」ブツブツ


太刀川「…そうきたか、風間さん」

太刀川「じゃあ次は辻、おまえだ」

辻「……はい」

太刀川「おまえもフォローが上手そうだ。俺が自由にやれるように頼む」

辻「了解しました」

米屋「うわー。この人それしか考えてねーよ」

村上「これで最後だな。熊谷、頼む」

熊谷「へっ……村上先輩?」

村上「今のところウチには自分勝手で喧嘩っ早い奴しかいないからな。おまえみたいなタイプが必要だ」

影浦緑川「おいこら」

熊谷「…そう言われたら手を貸さないわけにいかないですね」

村上「この間のランク戦で見せた戦い方はもうマスターしたか?」

熊谷「そんな村上先輩じゃあるまいし……付け焼き刃と言われない程度には練習しましたよ」

村上「…根に持ってたのか」

熊谷「若干」


小南「残り3人?んー…じゃあ笹森くん」

笹森「は、はい!頑張ります!」

小南「あんた遊真ともランク戦してたでしょ?ある程度遊真と連携できるんじゃない?」

遊真「ほう?」

笹森(……えーと、緑川相手に8-2で勝つ空閑と……一度だけ緑川相手にまぐれで4本取ったオレが連携……)

笹森「………………な、なんとか……」

遊真「よろしくささもり先輩」ペコリ

風間「よし、小新井。こい」

小新井「は、はい!」

風間「おまえと奥寺の連携は俺たちの連携に次ぐ。基本は2人で行動しろ」

奥寺「了解です!」

小新井「奥寺のが先に選ばれたってのが気にいらねーけど……」ブツブツ

菊地原「ぶつぶつ言わないでくれない?鬱陶しいからさ」

風間「おまえが言うな」


太刀川「……で、余ったのが」

三浦「……す、すみません…」

太刀川「なに謝ってんだ?俺はおまえを選ぶつもりだったぞ?」

三浦「え……?ほ、本当ですか……?」

太刀川「おまえも毎回香取のフォローしてるだろ。今日は俺のフォローを頼む」

米屋「あんたそればっかりだな!」

三浦「あはは……」

風間「これで4チームのメンバーは決まったな」

村上「風間さん。オペレーターはどうなるんですか?」

風間「基本的に俺たちの元の隊のオペレーターが付くことになっているはずだ」

太刀川「国近か」

村上「ではオレの隊は鈴鳴第一の今ですね」

小南「じゃあウチはしおりちゃん?」

風間「俺の隊は三上だ」

太刀川「オペレーターはいつも通りでよかったな。いつも通り暴れられる」

村上「チームメイトは慣れないでしょうけどね」

忍田「準備はできたか」

太刀川「!おっと忍田さん」

迅「やーやーどうも。そして実力派エリートです」

小南「迅!」

忍田「ご苦労だった風間。揉めることなくチーム分けが終わったようだな」

風間「忍田本部長はなぜここに…?」

忍田「ああ。実は私も参加することになった」

迅「おれとチームでね」

風間「!?」

小南「な!?」

村上「……!」

太刀川「マジでか!!」

小南「迅と忍田さんが組むって…反則じゃないの!?」

迅「いやいや。太刀川さんたちは4人編成でしょ?おれらは2人だし」

村上「…それはハンデになってるんですか……?」

風間「ボーダー最強の男に…予知のサイドエフェクトか……考えたくもないな」

忍田「せっかくの機会だ。隊員の実力を実際に確認しておこうと思ってな」

迅「おれの提案だったんだけど、ダメだった?」

太刀川「ダメなわけがない!グッジョブだぞ迅!こんなわくわくするのは初めてだ!!」

迅「太刀川さんならそう言うと思ったよ」

忍田「今回の疑似ランク戦では一点取るごとに賞金10万円支給されるのだが、私と迅はそれぞれ二点分扱いになっている」

太刀川「おっ。太っ腹」

忍田「記者会見以降スポンサーも増えてな。これを機会に隊員たちの士気を上げておこうという打算の下だ」

小南「迅か忍田さんを倒せば20万……割に合ってない気がするわね」

迅「おっと忍田さん、士気下がっちゃってるんだけど」

忍田「そうか。では私と迅のチームが勝ったら、おまえ達のチームが何点取ったとしても、賞金は没収とする」

小南「えっ!?なにそれ横暴!」

村上「そりゃ勝つしかなくなりましたね」

迅「やれやれ。おまえらくらいになれば金には困ってないだろうに……現金だねー」

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