男「俺は彼女に復讐する」(101)

会長「なんでこんな男が生徒会に入るのかしら!?今からでも理事長に抗議してくるわ!」

男「すいません、こんな規則があるなんて知らなかったものですから」

―嘘だけどな。この学校の特殊な規則を利用し、あんたに近づくために俺はしたくもない勉強を机にかじりついてまでしてきたんだよ

書記「落ち着いてください会長、次の考査で私達がこの男を上回ればいいだけのことのですから」

―何かすげー睨まれてるな、そこまで憎まれるようなことしたかね?「まだ」していないと思うんだが

会計「それにしてもすごいですねー、まさか転校してきていきなり学年1位になっちゃうなんて私驚いちゃいましたー」

―それに比べてこちらの彼女は呑気なもんだ、まぁここで下手に警戒されても困る。俺の目的のためにもな

男「偶然ですよ偶然、それにこれでも一応特待生ですからそれなりの成績は残さないと」

―努めて爽やかに嫌悪感を抱かせないような演技をしながら応答する。これまでの糞みたいな生活のおかげで身に付いた俺の特技の一つだ。

会長「それでも嫌なのよ!男がここに居るなんてそれだけで吐き気がするわ!」

―生意気な口を聞けるここまでだと思っておけよ会長さん、俺はあんたに復讐するためだけにここまで来たんだからな



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男「えーと…とりあえず聞きたいんですけど俺の役職ってどうなるんでしょうか?」

会長「あんたの役職?フンッ!そんなもの決まってるでしょ!雑用係兼使いぱしり兼奴隷よ!」

―なんじゃそりゃ!雑用と使いっぱしりなんて同じようなもんだし最後にいたっては奴隷かよ!人権無視かよ!

男「あはは…それで本当のところはどうなるんでしょう会計さん」

書記「………」

―かたや奴隷呼ばわり、こっちは無視か。そこまでして男を排除したいのかねこいつらは。あれか、もしやここは秘密の花園なのか?

会計「ダメですよー二人ともぉ新人くんをいじめたらー」

―まともなのが一人だけでも居てくれて助かったよ、この二人だけの生徒会だったら俺は奴隷扱いされ続けてたかもしれねーし

会計「今回みたいなことはー特例なのでぇちょっと変則なんですけどぉ男君は副会長になってもらいますねー」

会長「はぁ!?何行ってるのよ会計!?こいつが副会長ですって!そんなの有り得ないわ!絶対に嫌よ!」

―有り得るんだなーこれが。なぜならこの学校の規則によれば

会計「でもぉ男くんは学年1位ですからー」

会計「校内規則によると『生徒会の構成員は1年次考査の総合成績から学年5位以内の者が選ばれ1位のものを生徒会長とする』とありますー」

会長「そうよ!それで私は会長になった!会計!あなただってそうでしょ!この男はただ一回の期末考査で学年1位になっただけよ!」

男「まぁまぁ会長、そうヒートアップしないでください」

会長「あなたは黙っていなさい!」

―自分の気に入らないことがあると直ぐに感情を露にして当り散らす、これだからこの手の女は嫌いなんだ

会計「そのぉ一度でも学年1位を取ってしまったことが今回のポイントなんですぅ」

会計「『生徒会会員に選ばれたものは2年次考査でも継続して学年5位以内でなければならない。これは由緒ある我らが生徒会の義務である』」」

―ふざけた義務だとは思う、そこだけは会長に同意だ

―そもそも成績学年5位以上がそのまま即生徒会だなんて選民思想もいいとこじゃねーか。この規則を利用してる俺が言うことでは無いが

会計「『この義務を果たせない者に生徒会に在籍する資格は無い。中でも生徒会長は全ての生徒の範足るべく常に頂点にいなければならない』」

会計「『仮に現生徒会長が学年1位を取れなかった場合は即座に会長を辞任し新しい生徒会を構成するべきである』」

書記「そんなことっ!会長が辞めるなんて全校生徒が許しませんよ!」

会長「ふざけないで!こんな男のために私は生徒会長を降りるつもりなんて無いわよ!」

―ここで会長に辞められては俺も困る、でないと俺はこいつに恨まれたまま接点を持つことすら出来ない

会計「二人ともーまだこの規則には続きがあるんですってばぁーもうー」プクッ

―会計さんは一々仕草が可愛いな、俺の目的が無ければ個人的にお近づきになりたいものだ

会計「『但し、生徒会長は職務も雑多且つ特殊であり入れ替わりを繰り返していては生徒会の権威を失墜してしまうことだろう』」

会計「『よって全生徒から過半数以上の信任を受けている生徒会長に限りその任を継続させ、代わりに学年1位となったものを副会長とする』」

―そんなことがあってもいいのだろうかとは思うがこの私立鶴が丘学園では有り得てしまうことだ

―学年1位に成りさえすれば生徒会副会長になれる、性別や思想や性格や境遇も何も関係無しに

―この女を学年1位から引き摺り下ろすのはかなりの苦労を要したがそれでも俺は成し遂げてみせたんだ

男「ははははっ…なんだかそういうことみたいなのでこれからよろしくお願いします」

―この場の空気が冷え切っているを肌で感じる。でもこのまま引き下がるわけにはいかねーんだよ。俺の目的のためにもな

会計「はーいっよろしくお願いしますねー」

書記「チッ!!」

―舌打ちしやがったなこのアマ、ったく少し綺麗な顔でいいとこの家に生まれたからって調子に乗りやがって。これだからボンボンは嫌になる

会長「規則は分かったわ…でも会計、だからといってこの男が生徒会に在籍する理由にはならないわ」

会長「今までの生徒会は私、書記、会計、そして今この場に居ない総務の4人。ここまで言えば分かるでしょう?」

―まぁそう来るわな。生徒会は5人構成だが別に5人でなくてもいいわけだ。それも規則にしっかり書いている

会計「そうですねー学年5位以内でもぉー生徒会に入りたくない場合は拒否する権利もちゃんと与えられますのでぇ-」

会長「でしょう?それなら話は早いわ」

―勝ち誇った顔で俺を見下してくる、おまえの考えることなんて想定済みだっての

会長「あなた、生徒会を辞退なさい」

男「辞退、ですか?」

会長「そうよ、一々聞き返さないで頂戴」

―私に言われる前に自分からそうするのが当たり前だと言わんばかりの口調、目つき、態度。やはりこいつはあの男の娘だ

―こいつに同情する余地は無い。そうだ、俺は何のためにここまで来たんだよ。思い出せ、こいつら家族のせいで俺達は…

会長「もし辞めてくれるなら多少のお礼はするわ、あなたみたいな庶民には少し多すぎるかもしれないけど」

男「悪いですけど俺は生徒会副会長になりたいと思います」

会長「あなた、今なんて言ったのかしら?」

―ついさっき一々聞き返すなといったのはどこの誰ですかね

男「俺は辞任しません、生徒会副会長の職に就きたいと思います」

会長「この、私が、辞退しろと言っているのよ?」

―そうやってお前は今まで何でも自分の思い通りにしてきたんだろうさ、それを認めさせる実力も家柄もあるしな

男「でもせっかく鶴が丘の生徒会に入るチャンスなんで、出来ることをしようと思います」

―だが俺はそんなのどうだっていいんだよ、あんたと『お近づき』になるためだからな

書記「あなた…もしかして馬鹿なのですか?」

―うるせー眼鏡、つーかお前ら俺より成績悪いだろうが。ばーかばーか

男「正直に言うと転校してきたばかりでクラスに話せる人がまだ誰も居ないんです、だから生徒会のみなさんと仲良くなれたらと思いまして」

会長「ふーん…わたしたちと仲良くして自分の価値を高めたいってわけ?庶民が考えそうなことね」

―そっちこそ汚ねー金持ちの考え方だな、人の誠意を真っ直ぐ受け取れよ

男「そんな下心在りませんよ、純粋にみなさんと仲良くなりたいと思ってます」

―嘘だけど

会長「話し相手が欲しいなら私が適当に見繕ってあげるわ、だから」

男「そんなのはお断りです、俺はただ話を聴いてくれる人が欲しいわけではありませんので」

会長「どうしても私に逆らうというのね?」

男「逆らうだなんて…規則にのっとって生徒会に所属することがそんなに悪いことなんですか?」

会長「当然よ、私が気に入らないんだもの」

―このお嬢様は…!どんだけ自分中心に世界が回ると思ってんだ!

書記「あなた、いいから黙って『はい』と言いなさい。それで全て済むことなんですから」

―いい加減鬱陶しくなってきたな、会長の腰巾着の分際で偉そうにしやがって

男「どれだけ言われても俺は辞退する気はありません、もう決めたことなので」

会長「あなたねぇ!この私がここまで頼んでいるのよ!?」

―頼む?お前がさっきから言っているのは命令というんだ

会計「はぁーい二人ともストォーップ」

会計「かいちょー男くんに辞退する気は無いみたいですからぁーこれ以上の『説得』は無駄だと思いますぅー」

―あれのどこが説得だよ!とつっこみたいどころだがここは会計さんに一任してしまおう。でないと堂々巡りだ

会計「4人で手が回らないなぁーとは前々からかいちょーも言ってましたよねぇ?」

会長「それは…!でもこんな男が生徒会に入るなんて!」

会計

>>13

ミス

会計「4人で手が回らないなぁーとは前々からかいちょーも言ってましたよねぇ?」

会長「それは…!でもこんな男が生徒会に入るなんて!」

会計「男君は学年1位になって正式な手続きを踏んで生徒会に入りたいと言ってるんですよぉー?それを止める権限は会長にもありませんから」

会計「それにいきすぎた説得はぁ生徒会の一員としてちょっと見逃せないなぁーと思いましてぇー」

書記「会計…あなた会長に楯突こうというのですか?」

会計「そんなんじゃありませんよぉーただ男くんがあんまりにもかわいそうじゃないですかぁ」

―というかなんで会計さんは俺をここまで庇ってくれるんだ?彼女にも何か裏があるのか?

会長「…分かったわ、確かに手が足りていないのは事実だしこの男が学年1位をとってしまった事実は変わらない」

会長「次の考査でこの男から学年1位を取り返せば生徒会から追い出すことが出来る、そうよね?」

会計「ですねぇー男くんは1年次の成績がありませんのでぇーあくまで特例ですからぁー」

―逆を言えば俺は学年1位で居続ければいつまでも生徒会に堂々と居座ることが出来るんだけど

会長「ならばいいわ。次の考査まで…せいぜい2ヶ月程度の我慢だもの」

書記「しかし会長!」

会長「私が決めたことよ、黙ってなさい」

書記「…はい、分かりました」

―飼い主の言うことには従順か、よく訓練された飼い犬だな

会長「その間せいぜいこき使ってやるわ、覚悟してなさい」

男「それは勿論。言われた仕事は出来る範囲ならこなしてみせます」

会長「不可能でも可能にしてみせなさい、私の部下ならね」

男「善処します」

会長「煮え切らない返事は嫌いよ、ただ『はい』とだけ答えなさい。いいわね」

―いくら復讐のためとはいえこいつの命令に従うのはやはり気に食わない、一々腹が立つ口調しか出来んのかこいつは

男「はい、分かりました」

会長「それでいいの。書記、今日は別にこれといった仕事は無いわよね?」

書記「はい、考査が終わったばかりですし直ぐに手をつけなければいけない案件はありません」

会長「そう、なら今日はここで解散。色々へ・ん・なことが有りすぎてもう疲れたわ」

―変なことで俺のほうを睨むな!特に眼鏡!目つきがこえーんだよお前!

男「えとそれでは明日から生徒会の一員としてよろしくお願いします」

会長「あなたはただ私の命令どおりに動いていればいいわ、それ以外何もしなくていいから」

書記「………シネ………」

会計「はぁーい、いろいろわからないこともあるだろうけどがんばりましょーねぇー」

―どうも反応はまちまちだった。あと眼鏡はお前が○ね

会長「帰るわよ、書記。会計、それとあんた戸締りは任せるわ」

書記「はい、会長。では会計、また明日」

会計「はぁーい、また明日ー」

―ナチュラルにシカトしやがって、一応俺の存在を認めている会長よりも厄介だな

会計「では男くん、戸締りしましょうかー窓が閉じてるか見てもらえますかぁー?」

男「はい」

―会計さんと二人っきりか、あの二人がいないだけで大分落ち着くな

男「会計さん、少し質問してもいいですか?」

会計「ん?いいですよぉーなんでもは困りますけどぉー聞きたいことがあるなら聞いてください」

―だが気になることもある。なぜこの人が俺に肩入れしてくれたのか?会長に意見してまで俺を庇うメリットなんてこの人には無いはずだ

男「なんでさっき俺の味方をしてくれたんですか?」

会計「男くんの味方をしたわけではありませんよぉーただ会長が珍しくムキになっていたので少し冷静になってもらおうと思いましてぇー」

会計「男くんが副会長になりたいと言っている以上はぁー私達にそれを止めることは出来ませんからねぇ」

会計「あのまま言い争いを続けてもぉーどっちもいい事ありませんしーわたしも喧嘩は見たくありませんからぁー」

男「そうですか、ありがとうございます」

―チョット残念とは思ってませんよ、えぇ思ってませんとも

会計「いえいえーおれいを言われるようなことではぁー」

会計「それにぃー2ヵ月後には男くんここにいないかもしれませんからねぇーあれだけ会長に刃向かったんですからぁー」

会計「意地でも学年1位取り続けないとぉーはっきりいってかっこわるいと思いますよぉー」

―この人はこの人で言いたい放題だな、どうやら俺の味方は今のところ零らしい

男「鍵全部閉まってました」

会計「分かりましたぁーそれでは私達も帰りましょうかぁー」

男「戸締りはいつも会計さんが?」

会計「そうですねぇー生徒会室の鍵の管理は私に任されていますのでぇー」

―鍵の管理を任されているということは会計さんはあの二人に信頼されているんだな

会計「鍵しめちゃいますよー早く教室からでてくださーい男くーん」

男「はいはい、今出ますので」

会計「男くんのお家は学校から近いんですかぁー?」

男「歩いて通える距離ですね、会計さんは?」

会計「私もすぐ近くですねぇー」

―これはまさか一緒に下校するなんていう青春イベントが待っていたりするのか?

男「それなら送っていきましょうか?」

―紳士的に、あくまで紳士的に会計さんに聞いてみる

会計「いえいえー男くんに悪いですしぃそれに噂になったら困りますからぁー」

男「どこぞの恋愛ゲームじゃないんですから一緒に帰ったぐらいで噂になんてなりませんよ」

会計「お誘いは嬉しいですけどぉーもうお家に着いちゃったのでー」

男「え?お家ってここまだ校内ですよね」

会計「はぉーい私寮生ですからぁーここで男くんともお別れですねー」

男「もしかしてからかってました?」

会計「ふふふっ男くんはもう少し女の子のことを勉強したほうがいいかもですねぇー私をそう簡単に信頼したらダメですよぉー」

会計「わたしは一応男くんが生徒会に所属するのに賛成しましたけどぉー会長がどうしても嫌だと言うならすぐにでも会長側につきますからね」

―やはり俺の味方なんてものは生徒会には居ないらしい

会計「でも期待はしてますからぁー応えられるように頑張ってくださいねぇー」

男「会計さんから期待されてるんなら頑張らないわけにはいきませんね」

会計「ふふふっ♪それは楽しみだなー」

―一筋縄ではいかない奴らばかりだが、それでも俺は自分がすべきことをするだけだ

男「ただいま」

―あの女がここから通える範囲の学校に居たことも一つの幸運だ、流石に県外の学校にわざわざ通うほどの金は用意出来ないしな

―ここは児童養護施設「いこいの里」、ここだけが今の俺の帰る場所であり俺の居場所なんだ

保育士「お帰り、男くん。今日はちょっと遅かったね」

男「今日は生徒会の集まりがありまして」

保育士「本当に生徒会に入ったんだ、あの男くんが生徒会ねー。ちょっと信じられないな」

男「まぁ自分でもらしくないとは思いますよ」

保育士「あははっ!ごめんごめん、いいことだと思うよ。学校活動に積極的に参加するなんてむしろかっこいいじゃない」

男「かっこよくは無いと思いますけども、大学進学の時に便利になると思いますから」

保育士「そんな考え方お姉さん嫌いだなーどうせならみんなのためにやってやるぜ!くらい言いなよ」

男「俺のキャラじゃないでしょそれ」

保育士「まぁねー男くん冷めてるからね」

男「冷めてるわけじゃありませんよ、ただ無駄なことはしたくないだけです」

保育士「そういうのを冷めてるって言うのよ」

妹「あっ!お兄ちゃんお帰りー!ご飯出来てるよー!」

男「ただいま、すぐ食うから暖めといて」

妹「はいはーい!」

―俺と妹はあることをきっかけにこの「いこいの里」に住むことになった

―そのことを不幸だと嘆くつもりも無い、ここに来てからの俺と妹は充分なくらい幸せだったから

―この境遇自体を俺は恨んだり妬んだりはしてはいないんだ、ただあの地獄に俺と妹を追い落としたあの男だけは別だ

―俺ら家族をバラバラにし思い出したくも無い過去を、傷を、痛みを与えたあの糞野郎を俺は決して許しはしない

―俺らが受けた地獄を少しでもいい、あの男にも味合わせてやる。そのためならば俺はあの女にどこまでも非情になれる

妹「お兄ちゃん?ご飯冷めちゃうよ?」

男「…わりぃ考えごとしてた」

妹「勉強ばっかりしてるからだと思うなーたまには私と遊ぶといいと思うなー」

男「また今度な」

妹「もー!今度今度っていつもそればっかりじゃん!」

保育士「ほらほら妹ちゃん、男くん疲れてるんだからあんまりわがまま言わないの」

男「いやそんなに疲れて無いっすよ」

保育士「あんまり根つめすぎても駄目だよ、特待生だからとはいえ体壊したら元も子もないんだからね」

妹「そうだよおにいちゃん!だから次の休みは私と一緒にダラダラしようねっ!」

保育士「妹ちゃんはもう少し勉強頑張ろうね」

男「だな、せめて全教科平均点より上をとらんと」

妹「あうっそれを言われると苦しい」

男児「男ぉー!おもちゃ壊れたー!直してー!」

男「んーどうした?腕が取れてるだけじゃねーか、あとで直してやるからそこに置いとけ」

男児「わっーた!おーい!直るってさー!」

女児「男おにいちゃーん」グスグス

男「あーあーもう鼻水で顔がベタベタじゃねーか、どうした?なにがあった?」

女児「あのね、窓開けてたらお部屋に虫が入ってきたの。それで出て行ってくれないの」

男「窓開けるときはちゃんと網戸しろって言ってるだろ、追い出してやるからみんなとあっちで遊んでな」

女児「うん、あそんでる」

保育士「すっかりみんなのお兄ちゃんね、男くん」

男「ここの子供の中では最年長ですからね」

保育士「そういう意味で言ったんじゃないんだけどな、でもあんまり無茶しちゃ駄目よ」

男「無茶はしてませんよ、好きでやってるんで」

保育士「やっぱりそういうところがお兄ちゃんだね」

妹「お兄ちゃーん、あなたの可愛い妹が遊んで欲しそうにしてますよー、遊んでくれてもいいんですよー」

男「暇だったらな」

妹「うえええええええええええん保育士さぁああああん!お兄ちゃんが贔屓するよーーー!」

保育士「はいはい、いいからさっさとお風呂入ろうね」

男「そんじゃあ部屋で勉強してますんで」

保育士「うん、頑張ってね」

妹「Boooooo!みんなと一緒にトランプしようよー!」

男「特待生は勉強しないといけないんだよ」

妹「…特待生なんて止めちゃえばいいのに」

男「そう言うなって、休みはお前に付き合ってやるから」

妹「ほんとに!やったー!約束だかんね!」

男「はいはい約束約束」

妹「そんなら今日は許してやろう!さぁーてみんなトランプするぞー!」

保育士「ちょっと待ちなさい妹ちゃん」

妹「…なんですか、保育士さん」

保育士「この前の定期試験の成績を見るとねーお姉さんこのままじゃあいけないと思うなー」

妹「あ、明日頑張るから」

保育士「だーめ♪今から訂正ノート作ろうか」

妹「いやだああああああああ!遊びたいんだあああああああああ!」

男「いいから勉強せい、俺も付き合うから」

妹「本当に!?じゃあする!勉強する!今からする!」

―騒がしいけどいつも誰かが居て、俺のことを頼りにしてくれる人、俺のことを心配してくれる人がいる

―この些細な幸せがあれば俺には他に必要な物は無い

父さん!やめてよ!お母さんをいじめないで!

―あぁまたこの夢か、もうこれで何度目になるだろうか

うるせぇ!親に命令すんな!お前も!早く!そのピーピーうるさい餓鬼を静かにしろ!

―いつまで経っても過去は逃してはくれない、時折こうして現れては出来かけのかさぶたを剥ぎ傷を抉る

このままじゃあお母さん死んじゃうよ!お父さん!もう止めてよ!

―母さんは泣きじゃくる妹をかばい何時までも黙ったまま酔った親父に殴られていた。抵抗することも無くただ

―親父は弱い人間だった、人間としては屑かもしれない。でも俺は親父を憎むことは出来なかった。

―なぜなら思い出の中の親父は強く、優しく、俺の憧れの人だったから

―親父は俺が悪いことをすれば殴って叱ってくれた。いいことをすれば撫でて褒めてくれた。

―そんな当たり前の父親だったんだ、あのことが起きる前までは

―だからこそ俺は憎いんだ、親父を変えてしまったあの男が。そして何も知らずにのうのうと生きているあの女が。

男「…頭いてぇ」

―当たり前だが寝覚めは最悪だった。軽い頭痛に吐き気もする。

―慣れたくはないが頭痛なんて慣れたものだ。少し時間をおいて水を飲めば自然と治まる。

男「…今回は久々だったな」

―2ヶ月ぶりくらいだったろうか、ここ最近になって夢を見る感覚が空き始めている。

―いこいの里に来たばかりのころは連日連夜この悪夢に苛まれていた。

―あのころに比べれば少しは俺も過去を飲み込めたということなのだろうか。

保育士「あら、男くんおはよう」

男「はよっす」

―出来るなら今保育士さんには会いたくなかった。

保育士「顔色悪いよ、大丈夫?」

男「はい、大丈夫ですから」

保育士「うそはダメよ、顔が真っ青じゃない」

―なぜなら保育士さんは優しすぎるから、俺のことをいつも気にかけてくれるから。だから今は会いたくなかったんだ。

保育士「はい、男くんいい子いい子」ダキッ

―そうして俺が夢を見た時、決まって保育士さんはこうして抱きしめ頭を撫でてくる。

男「止めてくださいよ、もう子供じゃないんですから」

保育士「お姉さんからすれば男くんは十分子供ですよー、それにしても男くん大きくなったね」ナデナデ

男「もう高校生ですから」

保育士「そうだね、男くんがもう高校生だもんね。私がおばさんになるわけだ」

―ここに来たばかりで俺が毎夜夢を見ていたころ、保育士さんはこうして俺を抱きしめながら一緒に寝てくれた。

―うなされる俺を抱きしめ頭を撫でてくれた。俺が寝付けるまで何度も何度も。

―この人は俺を愛してくれる、ここなら俺は居てもいいんだ、と幼いながらに涙がこぼれそうになったのを俺は今でも覚えている。

保育士「少しは落ち着いた?」

男「はい、頭痛も引きました」

―こうして撫でられいるだけで俺の頭痛は嘘のように引いていた

―刷り込みというのは恐ろしい。保育士さんに抱きしめられているだけでさっき起きたばかりだというのにまた眠気が襲ってきた。

保育士「そう、ならよかった。朝ごはん出来てるから顔洗ってご飯食べてね」

―もう少しだけと言いたくなるのをぐっと我慢する。保育士さんの傍は暖かすぎるんだ。

―いつまでも際限なく甘えていたくなる。そして保育士さんはきっと甘やかしてくれる(分別をわきまえればだろうけど)

―もし何も考えずそうしていられたらどれだけいいだろう、でも俺はそれを選ばない。

―俺が欲しいのは陽だまりのような安らぎじゃない、ただひたすらに暗く淀んだ復讐だけを俺は望んでいるんだ

保育士「みんなー朝だよーおきてー」

―保育士さんの綺麗なビブラートを聞きながら俺は決意を新たにする

男「歩ける距離にこんな名門校があるってのは有る意味幸せなのかね」

―古めかしい校門を前にして一人で俺は呟く。部活の朝練で登校してくる生徒よりも早くに一人俺は学校に来ていた。

―いこいの里は就寝時間が11時、起床時間が6時とどちらも異常に早い。普通の高校生なら間違いなく1日として耐えられないだろう。

―俺にしてみれば健康的でいい生活リズムだと思うが、中学のときはクラスメイトに驚かれもんだ。

―当然周りには人っ子一人居ない。だから独り言の一つくらい言っても恥ずかしくない、

書記「あなた…ここで何しているんです?」

男「え?」

書記「校門の前でぶつぶつと気持ち悪い…全くなんであなたみたいな男が生徒会に…」

―前言撤回、どうやら変わり者は俺一人だけでは無かったらしい。

男「お、おはようございます」

書記「挨拶など結構です、あなたと親しくする気は毛ほどもありませんので」

―くそっ!この女に独り言を聞かれたのは我ながら迂闊だった!

男「朝早いんですね」

書記「あなたのほうこそこんな朝早くに何をしているんですか?まさかよからぬことでも」

男「違いますよ!教室で自習しようと思っていただけです!特待生はいい成績取り続けないといけないんですから!」

―これに関しては本当だ、朝型人間の俺は誰も居ない教室で一人自習をするのが習慣になっている。

書記「ふんっ!無駄な努力を!次のテストではあなたヶが位を取るなんてことは絶対に有り得ませんのに!」

× 書記「ふんっ!無駄な努力を!次のテストではあなたヶが位を取るなんてことは絶対に有り得ませんのに!」

○ 書記「ふんっ!無駄な努力を!次のテストではあなたが1位を取るなんてことは絶対に有り得ませんのに!」

―よくぞまぁそこまで自信満々に言い切れるもんだ、テストの成績なんて個人の努力によるものなのに

男「それでも勉強しておかないとわざわざ特待生になってまでここにきた意味がありませんから」

―1位を取り続けて生徒会に居続けなければあいつとの繋がりが切れてしまう、それだけは何をしてでも避けなければならない

書記「お嬢…いえ、会長は昨日からあなたを生徒会から追い出すために何時にも増して勉強に熱を入れています」

書記「会長が本気になればあなたなんて眼中にありません」

―うえマジか、ただでさえ俺も一杯一杯努力してなんとか1位になれたのに。あいつが無駄にやる気になるのは困るな、あの負けず嫌いが

男「抜かれないように精一杯頑張ります」

書記「頑張らなくていいですから、あなたは黙って一般生徒として平々凡々とした学園生活を送っていればいいのです」

―これだけの悪態がよく次から次へと出てくるもんだ、ある意味尊敬に値するよ

男「そういう書記さんはどうしてこんな早くに学校へ?」

書記「私には生徒会の仕事があるのです、貴方のような勉強をしないと成績を維持出来ない凡人ではありませんので」

―書記は常に学年2位をキープしている、多分こいつは本気で取ろうと思えば余裕で学年1位になれるだろう

―でもこいつはそれをしない、なぜなら会長が1位を取り続けなければいけないのだから

―行動の基準の全てが飼い主のため、忠犬ハチ公かお前は

書記「今何か失礼なことを考えていませんでしたか?」

男「いえいえそんなことは…睨まないでくださいよ」

書記「睨んでなどいませんわ、ただ目障りだと思っただけです」

男「それはすいませんでした」

書記「謝るくらいなら今すぐ私の前から消えてください」

―はいはい、言われずともすぐに居なくなりますよ

男「生徒会の仕事は今から書記さん一人でやるんですか?」

―気になっていたことがついつい口から出てしまった、こんな時間から働けなければならないほど忙しいのだろうか?

書記「えぇ、それが何か?」

男「毎日この時間に来ているんですか?」

書記「えぇ、だからそれが何だと言うのです?」

―一瞬だけ俺はそれは大変じゃないかと思ってしまった、そして俺は


1.何か手伝いましょうか?
2.それは大変ですね

>>43

2

男「そうですか、それは大変ですね」

―下手に深入りするのは止そう、こいつにどう思われようが俺の目的には関係ない

―それに次のテストでも学年1位を取れる確証は無い、少しの時間でも勉強しなければ

書記「えぇ、ですから早く生徒会室に行きたいんです。あまり時間を取らせないでください」

男「そうですね、それではお仕事頑張ってください」

書記「ふんっ!!」

―ツカツカと足音を立てながら足取りも早く書記は校舎へと向かっていった

―気分を害されたが俺も勉強頑張りますか

男「………」

―俺が教室に着いてからおよそ1時間半、教室には段々と騒がしくなってきた

―転校してきてからすぐは多少は話しかけれらもしたが、今となってはそんなことも無い

―勉強しつつ適当に応対していたら誰も話しかけなくなった、というか人が勉強しているところに話しかけてくんな

―このクラスにとって俺は特待生という異端であるらしく、早々にみんな俺と仲良くなろうなどとは思わなくなったようだ。

―その方が俺も気楽だし、勉強するにはちょうどいい。触らぬ神に祟りなしとはよくいったもんだ。

「よぉ、今日も朝から勉強かい。頑張るねー」

男「………」

―なんだこいつ?いきなり何の用だ?とりあえず無視だ無視

「無視はひどくねーか、おーい聞こえてんだろー」

―どうやら俺に話しかけているらしい、これ以上無視するのも不自然か

男「もしかして俺に話しかけてる?」

「お、無視すんのは終わりか?」

男「無視なんてしてないよ、ただ誰に話しかけてるのかなーと思って」

「くくくっ猫かぶるのは止めようぜ、虫唾が走るからよ」

―さっきから何なんだこいつ?ニタニタ笑いやがって、薄気味悪ぃ

「何か目的があってこの学校に来たんだろ?そうだな、大方親父の仇討ちってところかな?お・と・こ・く・ん」

―耳元で囁かれたその言葉を聞いて、脳がグラつくのが分かる。それ程の衝撃だった。

男「…教室から出ませんか?ここで話すものなんですから」

「あぁいいぜ、教室じゃあ話しづらいよな」

―極めて冷静を保ちながら連れ出す、拳には汗が滲んでいた

「どこまで行くんだよ、流石にここなら誰も来ねーよ。つーか誰も来させないから安心しろって」

男「…そんな言葉が信じられるかよ」

「ぎゃははは!それもそうだよなぁ!おめぇもやっーと本性だしたなー」

男「お前はどこまで知っているんだよ」

―こいつに何の理由があって俺に話しかけてきたかは分からないが、何故こいつは俺の過去を知っている?

「おいおい急すぎんよー焦らずに俺の話を聞けっての」

「いきなり現れた特待生だけでも怪しいのによそいつがいきなり学年1位だぜぇ俺じゃなくてもおかしいとは思うさ」

「ちーと気になってなぁ色々と調べさせてもらったら面白いもんが出てくる出てくる」

「憎いよなぁ会長がさーそしてそんな会長にわざわざ近づいてまでなーにしてぇんだ?」

―最悪だ、どうやらこいつは俺の過去を全て調べ上げている

―こいつがもしも会長にこの事実を教えれば、俺の、復讐は、終わりだ

「ぎゃーーーーーはっはっは!そんな顔すんなよ!このことを誰かに教えるなんてことしねーから安心しろって!」

男「一体お前は何がしたいんだ?」

―こいつの考えていることが分からない、笑うこの男が不気味だとしか思えなかった。

「待てっての!お前の目的次第で俺のやり方も変わって来るんだからよぉ、単刀直入に聞くぜ」

「お前は生徒会長によぉ何が目的で近づいたんだ?」

―会長に近づいた理由だと?そんなものは決まっている

男「…復讐のためだ、俺達家族を地獄に追い落としたあの男に復讐するために決まってるだろーが!!!!」

―そのためだけに俺は今日まで生きてきたんだ!

「だよなそうだよなぁそれでこそ利用する価値があるってもんだよ」

男「利用するだと?」

「そうだぜぇ、お前のことは黙っておいてやるしお前の復讐とやらにも協力してやるよ」

―こいつの言っていることが分からない、俺に協力する?

「とりあえずこいつを受け取りなぁ」ヒョイ

―そう言って男が投げたのはUSBメモリーだった。落とさないようにそれを受け取る。

「その中に保存されているもんを見てから俺を信頼出来るかどうか決めな」

「ただ一つだけ言っておくぜぇ、その中に入っているもんはお前の復讐に必ず役に立つもんだ」

「おめーにそれを使う覚悟と決意があるんならなぁ」

男「ちょっと待て!本当になにがしてーんだよ!?お前の目的だけでも聞かせろ!」

「お前が俺を信頼出来ると思ったらその理由も話してやるよぉ、とにかくそいつを見てからだ」

「チャイム鳴ってるぜ。ほら特待生、授業サボるわけにもいかねーだろ。教室戻るぞ」

男「何も話す気は無いんだな?」

「明日になったら話してやるって、焦んな焦んな」

―そう言うとこいつは俺の肩をバシバシと叩いた、いてーんだよボケ

「ひひひっボケときたか、そっちのほうが素みてーだな」

―どうやら口に出ていたようだ、だがもうこいつの前に演技しても無駄だ

男「早く歩けよ、遅刻したら特待生としてイメージ悪いだろうが」

「ぎゃはは、とんだ特待生もいたもんだなぁ」


―朝から思わぬ伏兵の襲われたもんだから、おかげで授業にはろくに集中出来なかった。

―気になるのはあの男の目的とポケットの中のUSBメモリーのことだけだ。

―昼休みにパソコンを借りて中身を確認しようとしたら「当たり前だけど一人で見ろよなぁ」と釘を刺された

―おかげで放課後になった今でも俺の心は沈んだままだった。

―早く帰って中身を確認したいがそういうわけにもいかない。生徒会として活動がある。

会長「あら、本当に来たのね」

―帰りたい気持ちを必死に我慢して生徒会室に来た俺に開口一番、この一言だ。

―くっそ!人の気持ちも知らずに優雅に紅茶なんか飲みやがって!

男「そりゃ来ますよ、副会長ですから」

書記「誰も認めていませんけどね」

会計「男くんこんにちはぁー」

男「こんちはっす」

―書記のことは無視して会計さんに挨拶をする。和やかに挨拶をしてくれる会計さんもあくまで会長派だ。油断するわけにはいかない。

男「それで俺の席ってどこになるんですかね?」

―会長が窓を背に豪奢な椅子に座り、その両脇を固めるように書記、会計の席がある

―だが俺の席らしいものはどこにも見当たらないんだが。

会長「あんたの席?必要なの?雑用なのに?」

書記「必要ありませんね、どうせ事務仕事なんて出来ないでしょうから」

会計「机なら倉庫にありますからぁ自分で持ってきてくださいねー」

―分かっていたことだがここでの俺の扱いはこんなもんだ、とにかく机と椅子をもってくるか

男「はいはい、自分で持ってきますよ」

会長「ちょっと待ちなさい」

男「何ですか?」

会長「ついでにここに書いてあるものを生徒会室に持ってきなさい」

―そういって渡されたメモ紙にはざっと30個以上持ってくるものがリストアップされていた

男「これ全部ですか?」

会長「当たり前でしょ、ほらっ!とっとと行きなさい」

書記「早く行きなさい、会長の命令ですよ」

会計「さっそくお仕事ですねぇ」

男「分かりましたよ、行ってきます」

―とにかく今は言われたことをやるしか無い。それ以外に出来ることも無いしな

とりあえず書きます。

ーまずは机を持ってこよう。荷物と一緒には持っていけない。

男「うわぁ、カビ臭えなぁ」

ーおそらく何年も使われていないだろう机が倉庫にはおいてあった。

男「とりあえず軽く拭いてから持って行こう」

ー倉庫清掃用の雑巾を使い丁寧に拭いているが一向に汚れは落ちない。

男「しょうがない。持って行こうか」ハァ

ーそう言ってカビ臭い机を運んで行くのであった。

男「ってゆう理由で戻って来たんですけど」

会長「雑用はおとなしく命令に従えばいいのよ」

―人間の遺伝子とは奥が深い

会長「あなたが持ってこなかった物は今重要になっているの」

―親が親をけなして馬鹿にしたのなら

会長「わかったら早く持ってきなさい。低脳なあなたでもここまで言えばできるでしょう?」

―その子供も子供をけなして馬鹿にする

男「そんなに怒らないでくださいよ。今後は気をつけますから、ね?」

会長「わかったらさっさと行きなさい。あなたにかまっている暇はないの」

男「わ、わかりました」

―今のうちにそうしていろ。いずれそんな口は叩けなくなる


男「しかし、こんなものを何に使うんだ?」

―メモ帳に書いていたのはガムテープ、ホチキスの針、カッター等という文具類の他に、段ボール、紙パック、豆電球、ハンダゴテや導線という謎の品々が書いてあった。

男「これで、全部かな、っと」

―この品々を何に使うか知らないがおそらくただ肉体労働をさせたいだけであろう

男「一応全部もってきましたよ、会長さん」

会長「じゃああなたはもう帰りなさい。ここにいても邪魔だから。あと、この机は倉庫に戻してきなさい」

男「せっかく持ってきたんだからこの机を使いますよ。それにもう持って行く力はありませし」

会長「あなたの席は自分で作りなさい。そのために段ボールとガムテープをもらってきてあげたのよ?」

男「もらったのは会長でも持ってきたのは俺なんですけどねぇ」

会計「男くんはー疲れてるみたいなのでー今日のところゎいいんじゃぁないですかー?」

会長「このまま置いておくのは景観が乱れるから男の代わりに会計が運びなさい」

会計「しかたないですぅー。男くんは頑張ってぇ運んでくださいねー?」

男「会計さんに言われると断れないですね。ちょっと運んできますね」

書記「黙ってとっとと運べば」ボソ

―……聞かなかった事にしよう

―机を運び終わったあと、生徒会室に戻ったら、戸締りされていた。無理もない、この時点で時刻は8時を回っている。が、

男「一声かけてから帰ってくれよ…」

「ぎゃはははは!置いてけぼり喰らってやがんの!ぎゃーーーーはっはっは!」

男「……また面倒なのが来た」ハァ

「ちょっとそれひどくね?せっかく情報あげたのにさぁー」

男「何のようだ?」

「そうそう、お前孤児院育ちなんだよな?」

男「だからどうした?」

「知ってるかい?あそこの孤児院ってもうすぐ閉鎖するんだぜ?」

男「っ!!なぜそんなことを!?」

「わがまま生徒会長の別荘作るんだとよ。笑わせるよな。ぎゃははは!」

「まあそう怒るなよ。閉鎖する前にお前が会長を潰せば問題ないだろ?」

「お前の覚悟が決まればこっちはすぐ動ける。期待してるぜ」

―言いたいだけ言うとそのままあいつは立ち去ってしまった。

眠いので寝ます。お休みなさい

男「今日はいろいろあって疲れた……飯も食ったし寝よう。風呂は…もういいかな」

妹「お兄ちゃん?不潔になっちゃうよ?モテなくなっちゃっていいの?まあ私は別にいいんだけど、お兄ちゃんが居てくれるから」

男「はいはいかわいいかわいいおやすみおやすみ」

妹「棒読みはひどいよぅ」

妹「おやすみー」

―みんなにここが無くなる事を相談することは出来ないな。時間は少ない。できることをやろう。

男「とりあえず>>80をしよう」

1、sdカードの中身を見る(コンマ下が00~05の場合はsdカードを間違ってフォーマット)

2、勉強(特に何も起こらないが、回数を重ねるとイベント発生)

3、その他自由安価

えすでぃー

―とりあえずsdカードを見ることにする。高校生はノートpcが配布されているので、それで見よう。

男「これをこうして、こうやって、っと」

男「パソコン苦手だなぁ。で、肝心のファイルはどれだ?」

手始めにどれから見る??

1、ムービーファイル
2、ピクチャーファイル
3ミュージックファイル(会話が収録)

>>84の人でお願いします。

しばらく席を外すので、少なくとも3時ごろになります。もっとかかるかも

1かな

男「とりあえずムービー見てみよう」

―多少のロード時間があったが、きちんと映像が映し出された。そう、いこいの里へくる前、家族が笑いあっていた頃の映像だった。

男「なんで…こんなモノが……」

―そこにいた昔の男は、父親と談笑し、母親が夕食を作り、妹とじゃれあっていた。

男「……」

―場面は変わる。父親が泣いている。おそらく事件は起きたのだ。親父の会社は会長の親が務める会社に嵌められたのだ。親父の会社は倒産し、明るかった家族関係は崩壊寸前だ。

―また場面は変わった。これは…悪夢の映像だ。父親が母親を殴る。止めにはいる妹も殴られる。そう、いつも見てきた風景

男「やめろ」

男「やめてくれ」

男「うわぁああああああああああああああああああああああ」ガク

―こうして俺は意識を失った

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月15日 (月) 22:06:10   ID: mHLnwy2d

続き見たい、はよ

2 :  SS好きの774さん   2016年03月30日 (水) 19:01:27   ID: 7S6fzJRQ

続き早よ

3 :  SS好きの774さん   2016年10月14日 (金) 17:05:29   ID: 4NTvqZdz

続き早よ

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