キョン「アイドルマスター?」P「涼宮ハルヒの憂鬱?」 (224)

SOS団部室

キョン「んで、何だその代物は?今度は何処から拝借したんだハルヒ」

ハルヒ「知らないの?まぁ、アンタに萌えを理解させようったって無駄な話よね」

キョン「俺が聞きたかったのはそういうことじゃないんだが」

ハルヒ「古泉くんはどう?」

古泉「すみません、テレビゲームはあまり詳しくないもので」

ハルヒ「あら、そうなの」

ハルヒ「まぁ説明してあげるわ」キョン「結局説明するのか」

ハルヒ「いい?萌えの文化は成長し続けているの」

ハルヒ「今の時代、テレビをつければ必ずと言えるほどに、48人のアイドルが出てるわ」

ハルヒ「そもそも萌えというのは…」

キョン(要するに自分がやりたかっただけじゃないのだろうか、と)


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P「今日も竜宮小町の活動、お疲れ様」

律子「はい、プロデューサーもお疲れ様」ペラ

P「ん?何読んでるんだ?」

律子「あぁ、これですか?ライトノベルです」

P「ライトノベル?」

律子「小鳥さんから借りた…というより貸し出されたんです」

P「へぇ、確かに律子がいつも読んでいるものとは違うよな」

律子「私もあまり見たこと無いんですけど、手軽に読めて良いですね」

P「なんて名前の本だ?」

律子「鈴宮ハルヒシリーズの…これは一番最初の『憂鬱』ですね」


ハルヒ「―と、言うわけよ!って、キョン、聞いてるの!?」

キョン「大体分かったよ…んで、その文化の形がこのアイドルマスターってゲームか」

ハルヒ「これは飽くまで一つの形状に過ぎないわ、萌えは変幻自在、多種多様なのよ」

古泉「なるほど、流石鈴宮さんです。僕も興味が湧いてきました」

キョン(古泉、無理に話をあわせようとしなくても良いだろ)

古泉(そんなことありません。鈴宮さんにとっての娯楽であれば)

キョン「閉鎖空間や世界改変か?」

古泉(それもありますが…これは、僕個人としての願望です)

ハルヒ「古泉君もわかってるわね、団長として鼻が高いわ」

古泉「お褒めに預かり光栄です」



キョン「別にうらやましくも無いから、そんな顔で俺を見るな」


律子「―という感じですかね?」

P「へぇ、SF小説みたいなものなのか」

律子「ん~、そのくくりでまとめられると、必死で説明した私が馬鹿みたいですね」

P「あ、すまん。そんなつもりじゃなかったんだけど」

律子「いえ、気にしなくても良いですよ。腑に落ちないだけですから」

P(それが気になるんじゃないか…)

P「そうだ律子、その本俺も読んで良いか?」

律子「もうすぐ読み終わりますし良いですけど…小鳥さんに」

小鳥「ようやくプロデューサーさんも興味を示してくれましたか!」ガバッ

P「わ!?」

小鳥「貸します読んでください感じてください萌えの文化を!」グイグイ



P「顔近いです息がかかりますなんで迫ってくるんですか小鳥さん」


ハルヒ「早速プレイするわよー」

キョン「ってかハルヒ、このテレビも何処の代物だよ」

ハルヒ「視聴覚室の使わなくなったテレビを我がSOS団が有効活用しているの」ポチッ

キョン「許可は取ってるんだろうな、おい」

ハルヒ「プロデューサーの名前は、キョンっと」ポチポチ

長門「………」

キョン「なんで俺なんだよ!?」

ハルヒ「だって主人公男でしょ?あんたくらいしかいないじゃない」

キョン「隣の副団長様をご指名してやれよ」

古泉「…フッ」

キョン「肩をすくめて鼻で笑うな」

ハルヒ「ちょっとキョン、うっさいわよ!」

キョン「…やれやれ、好きにしてくれ」


長門「………」


P「とりあえず、少しでも見てみるか」ペラ

ガチャ

春香「おはようございます!」

P「おはよう春香」ペラ

春香「今日もよろしく…あれ、プロデューサーさんそれって」

P「あぁ、これか?」

春香「プロデューサーさんも読み始めたんですか?」

P「小鳥さんから借りてな。って春香もなのか?」

小鳥「春香ちゃんは、今出ているもの全部読みましたよ」

P「へぇ、そうだったんですか」

春香「これってアニメにもなってるんですよね」

P「そんなに人気があったのか」

小鳥「もちろんです、ご希望であればDVDもお貸しましょうか?」

P「兎にも角にも、これを読み終わってからにしますよ」


ハルヒ「あーもうっ!全っ然レッスン上手くいかないじゃない!」

キョン「せめて説明書か、ゲーム内の説明をよく読めよ」

ハルヒ「うっさい!ちょっとキョン、まじめに指導しなさいよ」

キョン「無茶言うな、というか俺をみていうな」

ハルヒ「目指すは完全試合のトップアイドルだけなの!ロードしてリトライよ!みくるちゃん!」

朝比奈「ひゃ、ひゃいぃ!」

ハルヒ「お茶!」

朝比奈「は、はーい!」トットットッ


キョン「しゃーない、俺が読んでおくかね」ペラ

古泉「それがよろしいかと」


P「…へぇ、読んでみるとなかなか」ペラ

春香「憂鬱のラストは結構好きです、私」

P「そうなのか?って、ネタバレはしないでくれよ?」

春香「そ、そんなことしませんよっ!」

P「ついうっかりで、喋りそうだから念を押しておこうとな」ペラペラ

春香「ついうっかりなんて、しませんよぅ…あ、ところでプロデューサーさん」

P「ん、どうしたんだ春香?」ペラ


春香「雑誌の取材まであと5分ですよ」


P「あ」


キョン「なるほどね、時間かかりそうだなこりゃ…ん?」

長門「………」

キョン「どうした、長門?」

長門「それ」

キョン「説明書…がどうかしたのか?」

長門「貸して」

キョン「え、お前も興味があるのか?」

長門「………わりと」

古泉「ふむ…意外ですね、長門さんもこのゲームに興味があるのですか」

ハルヒ「へぇ、それじゃ有希も後でやりましょ…っと!」


グッドレッスン


記者「それじゃ、今度の記事は期待していてくださいね」

P・春香「はい、ありがとうございました!」

ガチャ バタン

P「ふぅ…危なかった」

春香「もぅ、プロデューサーさん!」

P「す、すまない春香…と言っても、春香も忘れてただろ」

春香「それはぁ…あはは」


P「まったく…おっと、読書読書」パラパラ

春香「やけにはまってますね」

P「あぁ、こういうのは普段読まないからな」

春香「私も、読み返そうっと」パラ


長門「………」ペラペラ

長門「………」パタン

ハルヒ「あー、上手くいかない!」

キョン「ハルヒのやつ、ゲームは得意じゃないな」

古泉「コンピューター研究部との勝負の時も、捨て身でしたからね」

キョン「あれはひどかったな、猪突猛進もいいところだ」

古泉「結果だけ考えれば、あの行動は間違いではありませんが…」


ハルヒ「今日はもう解散!キョン、アンタがトップアイドルにしなさいよ?」

キョン「何言ってんだこいつ」

古泉(これは…もしかするかもしれませんね)


P「あー、眠い…けど続きが気になる」パラパラ

P「明日も仕事だから、そろそろ寝ないと…」

P「ふぁー…っと、お休みぃ」


キョン「まったく、今日はアイマスだけだったな」

キョン「ハルヒのやつ、いい加減なこと言いやがって」

キョン「どうせ俺が助言しても聞かないだろうから、明日攻略ページでもブックマークしてやろう」

キョン「ふぅ…寝るか」


―――――
―――


起きて…さい

朝……よ、起きて

キョン(妹の襲来か…悪いが布団が俺のことを離さないんだ、俺のせいじゃない)

起きてください、朝ですよ

キョン(んー、そろそろプレスが来そうだな…だが気にしないね)

もう、こんなところで寝てちゃ駄目ですよ!

キョン(俺の部屋で俺がどう寝ようが勝手ではないか、妹)

プロデューサーさん!



キョン「………」


キョン「プロデューサー?」ムクリ


朝だ…、起きて

P「ん…誰だ?」

朝だよ、キョン君!

P(キョン君…って聞いたことあるような…)

朝だよー!

ボフッ

P「うぐっ!?」

P「さっきから…一体誰だ?」

妹「キョン君、起きた?」

P「………」


P「はぁ!?」


小鳥「おはようございます、昨日退社されませんでした?」

キョン「お、おはようございます…えと、ここは?」

小鳥「仮眠室ですよ。お帰りになられたと思ってましたが」

キョン(まて、なんだこの美女は?仮眠室ってどこだ?)

キョン「昨日、確かに俺は自分の部屋で寝ていたんですが」

小鳥「そうなんですか?もしかして今日は早朝から来ていたんですか?」

キョン「えぇ…いや、そんなことした覚えは無いんですけどね」

キョン(ついでに言うとこんなところ知らないんだが)

小鳥「あら、不思議ですね。もしかしてプロデューサーさん、初の勤務でお疲れですか?」

キョン「その、質問を返すようで悪いですが、ちょっと聞いていいですかね」

小鳥「はい、なんでしょう?」

キョン「プロデューサーってのは、俺のことでしょうか」


妹「キョン君はキョン君だよー」

P「いや、だから俺はPだって…」

妹「おかあさーん!キョン君起きたよー!」タッタッタ

P「いやいや、俺の話を…行っちゃったか」

P「しかし、『キョン』って……」

P「まさか…ドッキリ、じゃないよな?」

キョロキョロ

P「見覚えの無い部屋だし…どこだここは」

P「って、遅刻する!着替えなくては!」

・・・

P「スーツが無い!?」


キョン「えーと、つまり俺は昨日から勤め始めた新人のプロデューサーで…」

キョン「ここ765プロのアイドル達をプロデュースすることになった、と」

小鳥「もしかして、昨日は飲んでました?」

キョン「とんでもない、未成年が見知らぬ場所で飲酒するなんてほど、俺は無鉄砲じゃありませんよ」

小鳥「んー、そうですか?あれ…プロデューサーさんって未成年じゃないですよね」

キョン「何をおっしゃいます、そんなに大人びて見えますか」

小鳥「最初にいただいた履歴書では今…」ガサゴソ

キョン「立派な高校生ですよ」

小鳥「これは間違いなのでしょうか」サッ

キョン「はい?」


キョン「………冗談だろ?」


P「行ってきます!」

P「よくわからんが学生服を着るはめになった」

P「それにしても、自転車に乗るのなんて久しぶりだな」

P「・・・」

P「あれ、学校ってどこ行けばいいんだ?」

P「ん?」

長門「…現時空間情報に出現した対象と確認」

P「え?はい?」



長門「待ってた……きて」


キョン(ちょっと待て、素数を数えるんだ俺…)

ガチャ

春香「おはようございまーす!」

キョン「ヒョッ!?」ビクッ

春香「わっ!?」

ドンガラガッシャーン

小鳥「だ、大丈夫?春香ちゃん」

キョン「ハル…!?」

春香「えへへ、慣れっこですから」

キョン(って、”はるか”か…。だがこの子)ジー

春香「?…おはようございます、プロデューサーさん?」

キョン「このリボン…違うか」

春香「あ、リボン違ってるの気がついてくれたんですね!」



キョン(oh,グッドコミュニケーション)


スタスタ スタスタ

P(学校についた、同じクラスの子だったのか?)

ガチャ

バタン

P「なんなんだ…ここは、どこなんだ?なんで俺連れてこられたんだ?」

P(明らかに教室じゃないぞ…それに文芸部ってなってたしな)

長門「この時間平面を主軸とした場合における異分子の干渉」

長門「今から9時間32分45秒前、涼宮ハルヒがこの世界の再構成をした」

P「涼宮…ハルヒ?」

長門「それと同時に、局地的に偏狭なワームホールを発生し、一つのイレギュラー因子が代替された」

P(ってことは…この子って長門有希…なーんちゃって…?)


はっきり言おう、俺も場数をこなしてきた

だから今回における、様々な違和感もだいたい呑み込めた

だがしかし、ここまでアウェイな状況になるのは初めてである

最初の美女はおそらく小鳥さん、次に天海春香。どちらも俺の知っている知り合いでも無い

だがしかし、俺は知っている。あぁ、知っているとも

俺の平平凡凡な脳みそが算出した答えは

キョン「アイドルマスター…か」


P「これはつまり、その……」

P「俺が借りたラノベのキャラクターで…」

P「それが現実にいるということは、でもあれはフィクションで……」

P「これはつまりそう!」

P「涼宮ハルヒの憂鬱……?」

こんな冒頭で一幕とさせていただきます

訂正
律子「鈴宮ハルヒシリーズの…これは一番最初の『憂鬱』ですね」 ×
律子「涼宮ハルヒシリーズの…これは一番最初の『憂鬱』ですね」 ○


古泉「なるほど、流石鈴宮さんです。僕も興味が湧いてきました」 ×

キョン(古泉、無理に話をあわせようとしなくても良いだろ)

古泉(そんなことありません。鈴宮さんにとっての娯楽であれば) ×

古泉「なるほど、流石涼宮さんです。僕も興味が湧いてきました」 ○

キョン(古泉、無理に話をあわせようとしなくても良いだろ)

古泉(そんなことありません。涼宮さんにとっての娯楽であれば) ○

おお面白そう
期待



P「もしかして、君は長門有希なのかい?」

長門「そう、あなたが持っている情報で相違ない」

P「だけど俺が知っている長門有希という存在は、飽くまでラノベ…そうライトノベル!の知識だけど?」

長門「その知識であなたへの説明が省かれる」

P「といっても、漫画や小説のキャラクターが目の前にいるという状況はなんなんだ…?」

長門「この世界における架空とあなたの言う架空の認識に齟齬がある……」

P「つまりどういうことなんだ?」

長門「あなたの認識している架空が、この世界で構成されている」

P「涼宮ハルヒの世界……?」

長門「そう」


どうしたことか、混乱するということを忘れたのかもしれない

俺はすこぶる落ち着いている…慣れって怖いなぁ、チクショウ

長門、栞、本、文芸部、北高、パソコン

これらの単語がさっきから、脳内トラックを絶賛ランニング中である

キョン「ちょっと聞いても良いですか?」

小鳥「はい、何でしょうか?」

キョン「県立北高校がどこにあるか分かります?住所は……」

小鳥「…ええと、ごめんなさい。わからないので調べてみますね」

キョン「お手数おかけします」


P「この世界にはラノベって無いのか?」

長門「それ」スッ

P「ん?」

学校を出よう!

P「……ラノベだな」

長門「この世界線にはあなたの知っている本は存在しない」

P「うまく調整されてるのかな……」

長門「調整って?」

P「なんていえばいいんだ…バック・トゥ・ザ・フューチャーって映画あるんだけどさ」

P「未来へ行ったり、過去へ行ったりする過程で」

P「未来の自分や過去の自分と会うと駄目なんだよ、タイムパラドクスが生じたりしてさ」

P「それに近いものか?なんて思って」

長門「…間違いではない」

P「そうなのか!?」

長門「矛盾が生じる点では間違ってない…しかし、その本が存在する事象において不適切」

P「そう、なの…か?」

長門「その本は、この世界その物」


小鳥「ありました、ありましたよプロデューサーさん」

キョン「本当ですかっ!?」

その言葉を聞いて、俺は回復呪文を唱えられた勇者のごとく生気を取り戻した

小鳥「ここですよね?」

キョン「そうですここでs……」

キョン「……why?」

―敢え無くして、痛恨の一撃を受けるのであった

俺の知っている北高が、この世界には存在していない……


P「そ、そうだ!ここの人間って言ってたけど、いったい誰の?どうして?」

長門「…あなたにも、すぐに理解できる」

P「教えてくれないか?頼むよ長門さん」

スッ

長門「ホームルーム」

P「え?」

キーンコーン カーンコーン

P「…そうじゃない!俺は765プロに行かなくちゃならないんだ!」

長門「それは不可能」

P「なんで!?もしかして、かなり遠いのかい?」

長門「あなたの言う場所は存在しない」

P「存在しない?あ、あはは!冗談…だろ?」

長門「ない」


おいおいハルヒ、もうちょっとイージーモードで頼む

これじゃあ無理ゲー呼ばわりされてワゴンセール一直線だ

キョン「……こ、この部屋パソコンはありませんか?」

小鳥「ありますよ、あそこに」

キョン「ディモールト素晴らしいです」

小鳥「えっ?」

キョトンとした顔もなかなかチャーミングではありますが、

今の俺にはパソコンの先に待つ、この世界の出口しか興味がありません

ポチッ


P「えと……765プロって知らないかな?」

長門「……」

P「アイドル事務所なんだ、俺はそこでプロデューサーをしていてさ」

長門「それは」

P「うん?知ってる?」

長門「あなたの世界線でのこと」

P「なっ…」



P「…じゃあ、教えてくれないか?どうすれば帰ることができるのか」


YUKI.N>みえてる?

ああ

YUKI.N>そっちの時空間とこちらでは、時軸と世界線がずれている

時軸って、時間もずれているのか?

YUKI.N>そう…。

ここはゲームの世界だよな?

YUKI.N>そう…。涼宮ハルヒは、あなたに見立てた仮想空間の存在を、あなた自身に置き換えた

やっぱり、主人公の名前が問題か

YUKI.N>阻止することもできた、しなかったのは私の失態。

キョン(そんなことないぞ長門…最近は何もアクションがないから油断するのも無理はなかった)

ここからどうすれば出られる?


長門「あなたの認知している現時空間の記憶を辿ればいい」

P「記憶をたどる……鈴宮ハルヒの憂鬱の?」

長門「そう……」

P「本の内容通りに動けば問題ない…ということであってるのか?」

長門「……」コク

P(今はすがるものすらないから…信じるしかないか)

P「分かった…とりあえず教室に向かうよ」

長門「あなたの教室は、一年五組」

P「いろいろありがとう……また来るよ」ガチャ

バタン

長門「……」


長門「……」


YUKI.N>その仮想空間における目的を達成させること

目的?この世界の目的を達成させるってどういうことだ?

YUKI.N>涼宮ハルヒが言っていたこと

キョン(えと……確かあいつが言っていたのは―)

ハルヒ「目指すは完全試合のトップアイドルだけなの!」

ハルヒ「キョン、アンタがトップアイドルにしなさいよ?」

キョン(―だったよな……まさか、トップアイドルにしろってことか?

YUKI.N>その認識で間違いはない


キョン「……なんてこった」



ここから俺の長い長い奮闘が、幕を開けるのであった

出かけ先より僅かですが…幕とします
今日も仕事が早いのでしっかり練り練りしておきます

今日の日付の変わるころに、また投稿致します

>>24-31
励みとさせていただきます、多謝
一応1個飛ばしで見ていただければ個々の世界だけを見られるのですが
見づらければそのあたりも検討して進みます故


P「間にあった…」

P(なんとかホームルームには間にあったけど、俺の席は…)

スタスタスタスタ

P(空いてるところここしかないし…ここ、だよな?)

ハルヒ「……」

P「そのリボン、春ヵ……なわけないか」

ハルヒ「誰よ?はるかって」

P「えと……何でもないんだ」

ハルヒ「あっそ」

P「君が涼宮ハルヒ、だよな?」

ハルヒ「あんた、大丈夫?昨日自己紹介したばかりの人間を忘れた訳?」

P「え?昨日…?あ、いや!覚えてる、覚えているとも」

ハルヒ「だったら一々、無駄な質問はやめてくれる?時間の無駄だから」

P(読んでいた本の通り、ちょっときつい子だな)ジー



P(えらい美人…だけど)


小鳥「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!?いったい何をしているんですか?」

キョン「……すみません、もう大丈夫です」ポチッ

大丈夫なわけあるか、本当は奈落のどん底に突き落とされた気分だ

春香「えと、ところでプロデューサーさん……お仕事は良いんですか?」

キョン「仕事…?」

今はそんな気分でもないし、そんなもん放棄していっそのこと自宅警備員にでも就職したいくらいだ

というか、帰る家すら俺は知らないのだが

キョン「あの、小鳥さん…先ほどの履歴書をもう一度見せてもらってもよろしいでしょうか?」

小鳥「あ、はい…」ペラペラ

頼む、あってくれよ俺の家…ッ!

小鳥「どうぞ」スッ

キョン「ありがとうございます……」チラッ

結果は分かっていたが、なけなしの可能性っていうものを信じて見たかったわけだ

俺の家じゃないな、これ


キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「……」スタスタスタ

P(HRと1限目が終了したけど……懐かしいなぁ)

P(そういえば学生に戻っている……んだよな?)

P「ん?」

P「涼宮ハルヒがもういない?」

国木田「どうしたの、キョン?」

P「どこいったんだろ…」

国木田「?…キョン、何か探してるの?」

P「……キョン」

国木田「え?」

P(あ!キョンって俺のことか)

P「えと、どうしたんですか…?」

国木田「なんで敬語?さっきから随分と挙動不審だけど何かあったの?」

P「え、と……」

P(誰だ、この少年は…)

谷口「まさか、涼宮を探してるのか?」

P「……え?」


小鳥「えと、もうよろしいでしょうか?」

キョン「はい…ありがとうございました」スッ

小鳥「いえいえ、ところでプロデューサーさん」

キョン「…はい」

小鳥「今日のお仕事の内容を説明してもよろしいでしょうか?」

キョン「はい、是非お願いします」

やらなくちゃならないんだよな……

夏休みをどんだけループしようが、マンションの一室で朝比奈さんと寝ていようが

長門以外のヒューマノイドインターフェースに襲われようが、閉鎖空間に行こうが

どんなに様々な困難も乗り切ってきた(主に他力)俺であるが

……こんなにも、心細い気持ちはやはり世界改変するときくらいだな


谷口「もし、あいつに気があるんだったら悪いことは言わん…やめとけ」

P(なんとかあの場をしのぎ、この二人のキャラクターを思い出した)

P(谷口…涼宮ハルヒと同じ中学で3年間同じクラスの少年)

谷口「――あいつの奇人ぷりは、常軌を逸している」

国木田「あの自己紹介?」

P(この中性的で童顔な少年が国木田…キョン――今の俺か――と同じ中学校だったらしい)

P(はぁ……過去の話が出てきたりしても、何もできないじゃないか)



P(あ、あの本にそんなセリフはなかったか)


キョン「俺が担当するアイドルは、誰でしたっけ?」

小鳥「…えと、このリストですね」

キョン(ん?そういえば何かゲームの内容からずれている気がするのだが)

小鳥「そのリストに載っている子です」

キョン「この中の誰か…か」

リストを見て、というか…見なくてもそんなもの決まっている

昨日ハルヒが育てようとしていたアイドルを育てなければいけないんだろう

俺がそのアイドルをトップアイドルにした暁には、

愛すべき日常が待っていることだろうよ


ここで幕です、スローペースで申し訳ございません
原作を読んだり見たりプレイしたりが億劫、もとい時間がないので、若干どころか
かなりアドリブがかって来ます故、ご了承ください…orz


それぞれが元の世界へ戻るために

P
・主人公であるキョンとなり、涼宮ハルヒの憂鬱を終わらせること

キョン
・アイドルを育てて、トップアイドルにすること

時間軸について
P
・涼宮ハルヒの居る世界へ→時を遡って憂鬱世界(入学式の翌数日~) 後日理由を出す予定

キョン
・アイドルマスター世界へ→時を遡って入社二日目 ハルヒの能力で直接時間遡行

不透明な部分が多すぎて、説明口調にさせるのは拒まれるので
ここで少しだけ解説させていただきました

訂正
>>40
P「記憶をたどる……鈴宮ハルヒの憂鬱の?」 ×
P「記憶をたどる……涼宮ハルヒの憂鬱の?」 ○

>>41
1行目の
長門「……」 を省く

アイマスのゲームが1周約1年で憂鬱が2~3か月の出来事だから同時進行するには期間にかなり開きがあるような…


谷口「にしても、課題がだるいな」

国木田「中学の延長だと思えばいいじゃない」

谷口「着々と俺の有意義な時間を蝕んできてるからな」

国木田「どうせ有害図書とビデオでしょ」

谷口「それに+グラビアだな、男の美学だろ?な、キョン」

P「あ、あぁ…そうだな」

国木田「どうしたのさ、最近口数が減ったね?」

谷口「もしかしてむっつりか?こそこそするより、堂々としろって」

国木田「谷口、チャック開いてるよ」



P「おかしい…」


キョン(最初はミーティング…要するにコミュニケーションだそうだ)

春香「はい、よろしくお願いしますね」

キョン「とは言っても、何を話せばいいのか」

春香「えと…昨日もあいさつしましたけど、天海春香です」

キョン「よろしくお願いします」

春香「な、なんでプロデューサーさんも敬語なんですか?」

キョン「…んん、いや何でもないさ」



キョン(今の俺は、大人のプロデューサーだったな…忘れてた)


谷口「おかしい?もしかして、お前って同性愛者か?」

国木田「谷口、それは極論過ぎ」

谷口「さては国木田もむっつりか」

国木田「はいはい…」

P「こんな会話、して無いはずなのに…」

谷口「…まさかお前、入学早々毒電波にやられちまったか?」

P「違う、本当なら朝倉涼子がAA+とか、涼宮ハルヒがいろんな部に仮入部したり…」

谷口「…あれ、俺キョンにその話したっけ?」

国木田「僕は聞いてないけど…涼宮さんの仮入部のことも」


P(しまった…ここで何か変なことを言えば未来がかわったりするかも)


キョン「へぇ、お菓子とか作れるのか」

春香「はい!クッキーとか作るの好きなんですよ」

キョン「随分と女の子っぽい趣味だな」

春香「私、女の子ですよぅ」

キョン「いやいや、大事なことだぞ?俺の周りにはそんな奴いなかった…と思う」

春香「そうなんですか?」

キョン「神様や宇宙人や未来人や超能力者くらいしかいなかったからな」

春香「ぷっ…あはは、何ですかそれ」


キョン(笑い話だったら、どれだけ俺の人生は歪曲しなかったことか)


谷口「もしかしたら、キョンもランクを付けてたのか」

国木田「ランクって?」

谷口「1年全女子の格付け!可愛い子に限っては名前も全部覚えた」

国木田「それやる暇があったなら、課題なんてすぐ終わったでしょ」

谷口「これから始まる高校生活に胸躍らせるためには、このくらいの知識は備えなきゃな」

P「だから俺じゃなくて、谷口が言ったことじゃないのか」

谷口「俺はキョンに…と言うより、まだ誰にもこの話してなかったぜ?」

国木田「キョンって、超能力者?」

谷口「と言うより未来人だな、近いうち話のネタにしようとしてたし」

P(…どちらかと言うと、異世界人かな)


ハルヒ「………」ジー


キョン「さて、コミュニケも終わったから…あいさつ回りだそうだ」

春香「い、いよいよ、アイドルとして売り込むんですね…」

キョン(一応小鳥さんから色々ご教授していただいたが…)

春香「それじゃ、いきましょうプロデューサーさん!」

キョン「そうだな…」

キョン(一介の高校生が、んな大層なことできるもんかねぇ)

キョン(……代われるもんなら代わってくれプロデューサーさん)


春香「プロデューサーさん?」


キーンコーンカーンコーン

P(最初からアクシデントを起こしてしまった…)

P「はぁ…どうすればいいのかなぁ」

ハルヒ「ねぇ、アンタ」

P(このままだと未来が変わって…それからどうなるのかな)

ハルヒ「聞いてるの?ちょっと」

P「次にすべきは…髪の話をして、髪型を変えさせること?」

ハルヒ「いい加減にッ!」ヒュッ

ガターン!

P「痛っ!?」

P(気がついたら、椅子と一緒に後ろに倒れていた)

ハルヒ「聞いてるの!?」


P「へ?」


キョン「…すまん」

春香「は、初めてのお仕事だったんですし、しょうがないですよ!」

キョン(あいさつ回りだが、終始ロボットダンスのような動きで取引先に微妙な印象を与えてしまった)

キョン「アイドルにフォローされるなんてな…」

春香「私も緊張でまったく喋れませんでしたし」

キョン「お前はむしろ、喋ってアピールしなきゃ不味いんだが」

春香「そ、そうですよね?あはは、はは…」

キョン「えと、その…なんだ。次はレッスンだから、行こうか」

春香「はい、よろしくお願いします」


キョン(ゲームみたいにうまくいかないもんかね)


P(顔近!?)

ハルヒ「さっき、何の話してたの?」

P「さ、さっき?」

ハルヒ「男3人で喋ってたことよ」

P「3人でって…谷口や国木田たちのことか」

ハルヒ「宇宙人とか未来人とか超能力者とか言わなかった?」

P「言ったような…いやいや、宇宙人は言ってない」

ハルヒ「詳しく聞かせなさい」



P(あ、これ質問じゃなくて強迫だ)


キョン(と、言うわけでボーカルレッスンだ)

春香「それで、どのようなレッスンなんでしょうか?」

キョン「ええと…ボーカルレッスン。つまりアイドルに必要な歌唱力をつけるレッスン…」

キョン(じゃないか?)

春香「なるほど~。それじゃあレッスンのご指導、よろしくおねがいします、プロデューサーさん!」

キョン「まかせとけ、説明は一通り読んだつもりだ」

キョン「……」

春香「……?」


キョン「…誰か、コントローラーを持ってきてくれ!」


仕事遅番の為少し投下して一幕
今月は休みが増えたため投下スピードをもっとあげなくては…
今後、一部未来が変わっていきます

>>56
アイマスのゲームが1周約1年で憂鬱が2~3か月の出来事だから同時進行するには期間にかなり開きがあるような…

同時進行しているに見えて、アイマス世界は1週2週と進んで書かせていただきます
1週間の間で、キョンPが行うことは営業活動(売り込み)と休暇だと思っていただければ幸いです

この合間合間で、補足等をやらせていただきます故


ハルヒ「で、アンタ…未来人や超能力者なの?」

P「そ、そんなわけないだろ?」

ハルヒ「なんで目をそらしてるのよ」

P「別に、関係無いだろ?」

ハルヒ「実はなんとなく、会話が聞こえてきたんだけど」

ハルヒ「谷口の考えが分かったとか…」

P「分かったというより、本人から聞いた話だから」

ハルヒ「じゃやっぱり、未来人なのね」

P「だからなんd ハルヒ「あたし、仮入部するつもりだったんだけど…」


P(完全に興味を持ってるなぁ)


キョン「………」

春香「………」

キョン(結局、レッスンと言えるようなレッスンはできなかった)

キョン「本当にすまん」

春香「だ、大丈夫ですよ。まだ始まったばかりなんですから」

キョン(春香がハルヒなら、古泉の夜勤は決定なんだがな…)

春香「私も、空回りばかりでしたし…」

キョン(こんな表情されてしまったら、申し訳ない気持ちでいっぱいだ)

キョン「……」

春香「それじゃあ、お疲れ様でした」ペコリ

キョン「あぁ、気をつけて」

ガチャ バタン


キョン「…助けてくれ、長門」ポチッ


キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「絶対にしっぽをつかんでやるわ!」タッタッタ

P「や、やっと解放された」

谷口「おっす未来人、帰ろうぜ」

国木田「大変だったね、エスパーキョン」

P「茶化すなよ…」

谷口「悪い悪い、虎穴に入ったところで食われるだけだったからな」

P「友達甲斐のない」

谷口「でも、俺の忠告を無視して涼宮と付き合うなら止めはしないぜ?」

国木田「昔からキョンは変だからねぇ」



P「それ違うだろ」


YUKI.N>音無小鳥と秋月律子に手段を聞くべき

長門は教えてくれないのか?

YUKI.N>伝達に齟齬が発生してしまう

そうか

YUKI.N>そう

この後俺は、どうすればいい?

YUKI.N>その世界での自宅に帰宅すれば問題無い

さっき調べた奴か…分かった、ありがとうな

YUKI.N>XXXX

キョン(ん?なんだこの数字は?)

プツン


キョン「なんの数字だったんだ」


P「はぁ…疲れた」ガチャ

妹「あっ、キョン君おかえり~」

P「た、ただいま」

P(家に帰ってただいま、か…。当たり前なんだろうけど、なんかいいな)

妹「もうご飯できてるよ、手を洗ってうがいしてきてね」

P「え?作ったのって」

妹「ってお母さんが言ってたよ」

P「あはは、だよなぁ」


P(家庭の味を堪能した)


キョン「ここか…」

ガチャ

キョン「ただい、暗っ!」

キョン「スイッチスイッチ」サワサワ

パチン

キョン「ふぅ、ただいまっと」

シーン

キョン「…誰も居ない、んだよな」

キョン「飯も…作らにゃいかんのか」グゥ

キョン「コンビニに行くかね」


キョン(コンビニ弁当に舌鼓を打った)


キーンコーンカーンコーン

P(5月に入って、ゴールデンウィークを過ぎて)

P(さすがに涼宮の監視はほとぼり冷め――)

ハルヒ「あんたさ、どのくらい未来から来たのよ」

P(――ることはなかった)

P「だから、そんな根も葉もないこと信じなくていいって」

ハルヒ「タイムパラドックスって奴?だとしたらそこまで遠くない未来とか」

P「そ、そんなことより、その毎日髪型変えるのってやっぱり宇宙人対策?」

ハルヒ「あら、いつから気づいたの?未来のあたしに聞いたの?」

P「そんなことないって、少し前から」

ハルヒ「…あたし思うんだけど――」


P(強引に話を変えて良かった…質問攻めはたくさんだ)


ガチャ

キョン「おはようございます」

伊織「おはようございます」

キョン(おや、別のアイドル…たしか)

キョン「…水瀬伊織か」

伊織「えーと、テレビ局の方ですか?それとも雑誌記者の方ですか?もしかして、私の取材ですか?」

キョン「いや、俺はここのプロデューサーなんだが…」

伊織「…はぁ、あらそうなの」

キョン(態度が一変しやがった)

伊織「新米のプロデューサーってこと?初めまして、水瀬伊織よ。伊織お嬢様か伊織様って呼びなさい?」

キョン「なんだこの態度と身長が反比例したような娘は…」

伊織「あら?もしかして私に言ってるのかしら?」

キョン(初めてな感じがしないな、この感覚)


P(やっぱりあの会話して正解だった、髪の毛がバッサリだ)

ハルヒ「で、そろそろ白状したらどうなの?」

P「白状も何も吐き出すものなんて無いんだけど」

ハルヒ「飽くまでしらを通すつもりね」

P「この問答が続く限り、事実を述べさせてもらうよ」

ハルヒ「ストレートが通じないなら、変化球を投げるまでよ」

P「キャッチボールが成立してないけど…」

ハルヒ「未来にも野球はあるのね」


P(何も変わらない…どうすればいいのやら)


キョン「勿論、冗談だ」

伊織「まぁ、聞かなかったことにしてあげる」

キョン(俺の俺の経験によって知り得た法則だ。これは機嫌を損ねると閉鎖空間を作りかねん)

伊織「今の会話でのど乾いちゃった、ちょっとジュース買ってきてちょうだい」

キョン「なんで俺が」

伊織「私、オレンジジュースが飲みたいの。だから買ってきて」

キョン(俺が行く理由になってないうえに、自分で行くという考えが出てこないところ…やはりあいつとダブるな)

キョン「わかったわかった、自販機はーっと」

小鳥「あ、あたしもコーヒー頼んじゃって良いですか?」

キョン「勿論、かまいませんよ」

伊織「なんか対応に差がある気がするわね…」

キョン「…多分気のせいだ」


谷口「最近、涼宮とよくしゃべってるな、キョン」

P「事の発端はこの3人での談義なんだけどな」

国木田「涼宮さんが、髪切ってきて驚いたよ」

谷口「あれ、お前の差し金か?」

P「違う…と思う」

国木田「単純に髪の毛が鬱陶しくなっただけじゃないの?」

谷口「何かしらのオカルト論で、毎日髪型を変えてると思うんだけどな」

P(なんだ、知ってたのか)

谷口「そんな奴が邪魔だからって切るか?確かに気まぐれが服着て歩いてるような女だけど」

P「それについては賛同」

国木田「理由はどうあれ、キョンと話をしてるのはいいことだよ」

谷口「もうすぐ、前の席という特権は無くなるけどな」

国木田「え?どういうこと?」


P(席替えか…)


キョン「ところで、小鳥さん」

小鳥「コクコク…はい、なんでしょうか?」

キョン「レッスンについて、色々教えていただきたくて」

小鳥「レッスンですか?前回春香ちゃんにレッスンしてあげた時は、どんな感じでした?」

キョン「恥ずかしい話なんですが、何もできずボロボロです」

小鳥「そうだったんですか…二人とも元気がないのはそういうことでしたか」

キョン「お恥ずかしい限りです」

小鳥「分かりました、では律子さんと一緒にレッスンに行かれて見てはいかがでしょうか?」

キョン「律子…あぁ、秋月律子」

小鳥「予定は書類業務でしたから…あたしがやらせていただきますね」

キョン(これで何とかなりそうだ)


P「と言うわけで席替えだ」

P(これで俺は、窓際の席…そして)

ハルヒ「……」

P(後ろに涼宮ハルヒ。ここまでは大丈夫だ)

ハルヒ「またあんたが前ね」

P「どうやらそのようだ」

ハルヒ「何も驚かないのね」

P「偶然なんてそんなものだよ」

ハルヒ「実は、知ってたんじゃないの?」

P「またその話か」

ハルヒ「可能性が0じゃないことは、確かよ。なら徹底するわ」

P「はぁ…そうです、か」


P(いつかボロが出そうで、ひやひやするなぁ)


律子「話は小鳥さんから聞きました、春香。よろしくね」

春香「はい、よろしくお願いします」

キョン「よろしくお願いする」

律子「はい、というかプロデューサー…レッスンするのもタダじゃないんですからね?」

キョン「肝に銘じておく」

律子「いいわ、それじゃあ今日は一通りのレッスンをしていきましょ」

春香「はい!」

律子「しっかり、私の指示を見たり、春香を観察してくださいね。プロデューサー殿」

キョン「任せてくれ」



レッスンスタート

>>84
ハルヒ「飽くまでしらを通すつもりね」 ×

ハルヒ「飽くまでしらを切り通すつもりね」 ○

>>85
キョン(俺の俺の経験によって知り得た法則だ。これは機嫌を損ねると閉鎖空間を作りかねん) ×

キョン(俺の経験によって知り得た法則だ。これは機嫌を損ねると閉鎖空間を作りかねん) ○

>>84
ハルヒ「飽くまでしらを通すつもりね」 ×

ハルヒ「飽くまでしらを切り通すつもりね」 ○

>>85
キョン(俺の俺の経験によって知り得た法則だ。これは機嫌を損ねると閉鎖空間を作りかねん) ×

キョン(俺の経験によって知り得た法則だ。これは機嫌を損ねると閉鎖空間を作りかねん) ○


P「部活、仮入部やっぱり始めたんだ?」

ハルヒ「あんたの言う未来になった。と言うより、あたしの意志でそうしたんだけどね」

P「どれかめぼしいものは?」

ハルヒ「ない、全然ない!どこも平凡な部活ばっかり」

P「ミステリー研究会みたいなのもあったとか?」

ハルヒ「詳しいわね、あんたも興味あるの?」

P「いや、興味ありそうだなって思って」

ハルヒ「殺人事件の一つや二つ。目撃さえもないなんて生産性皆無よ」

P「物騒なことを言う」

ハルヒ「まったく、入る高校間違えたかしら」

P「超常現象研究会は?」

ハルヒ「あんた、やっぱり未来人でしょ?」

P「ないない、あはは」

ハルヒ「オカルトマニア集団よ。はぁ…結局何もないわね」


P「無いんだったら…つく…ってこれは違うか」

ハルヒ「?」


律子「ダンスレッスン、この音楽に合わせてステップを踏んで!お手本を見せるわ」

♪~♪~♪

春香「すごい…」

キョン「確かに…ってか俺も、これ出来なきゃいかんのかね」

律子「無駄話、しないっ!」

春香・キョン「」パチパチパチ

律子「大体は、ダンスは振付の人やビデオ・資料で観察して、あとは自分で日々レッスン」

キョン(少なくとも、俺への課題はなさそうだな)

律子「ただ、プロデューサーもビデオや資料を記憶しておかないと、指示は出せませんからね?」


キョン(前言撤回…って、そりゃそうか)


P(そういえば…席替えする前辺りに、消化してないイベントがあったような)

谷口「――って、聞いてるのかキョン。眉間にしわが寄ってるぞ?」

国木田「また考え事?」

P「あ、いや…なんか忘れてるような気がして」

谷口「気をつけろよ?一昨日の夕食を、思いだせないようになってからが本格的に向き合う時だぞ」

国木田「谷口は、一昨日の夕食覚えてるの?」

谷口「…あー、別に大したもんは食べてないぞ」

P「覚えてないんだな」


朝倉「……」


律子「ビジュアルレッスン、アイドルに必要な容姿を最大限に活かして、表情やポーズ…見栄えと言えば伝わるかしら?」

春香「歌声やダンスだけじゃないんですね」

律子「無表情で、美声と舞踏をされてもみなさい」

キョン「ある意味キャラは際立っているが…異様な光景だな」

キョン(だが、そんな奴を俺は知っている)

律子「表情やしぐさ一つ一つで、アイドルというものが問われるわ」

春香「な、なるほど…」

キョン「接客業に倣って、営業スマイルの練習でもするのか?」

律子「…本来であれば、あなたが教えるんですからね?」


キョン「ウィットに富んだジョークだ。笑ってやってくれ」


キーンコーンカーンコーン

P(この席だとどうしても…眠くなる)ウツラウツラ

ヒュッ

ガターン!

P「痛っ!?」

P(気がついたら、椅子と一緒に後ろに倒れていた…)

ハルヒ「気がついたわ!」

P「な、何?」

ハルヒ「どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのかしら」

P「だから、なに…あっ」

ハルヒ「無いんだったら作ればいいのよ!」

P「部活…」

ハルヒ「そう、部活よ!」

P「と、とりあえず落ち着こう」

ハルヒ「なにその反応?もうちょっとあんたも喜びなさいよ、この発見を」

P「今は、授業中だ」


P(これでようやく作られる…SOS団が)


律子「そして、ボーカルレッスン。アイドルとして歌唱力を付けてもらうわよ」

春香「はい!」

律子「ピアノの音に合わせて発声練習から、まずは音域を調べてみましょう」

♪~♪~♪

キョン(今思えば、俺の近くにもアイドルの素質あるやつがゴロゴロしていたような)

律子「次は、音楽流すから復唱するのよ」

♪~♪~♪

キョン「なるほどな…」

キョン(教育機関を抜けたところで、人間は勉学を強いられているんだな)

律子「プロデューサーも、ぼーっとしない」


キョン「へいへい、プロデューサー殿」


キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「ちょっと来て!いいから来て!」

P「問答も無しに勝手にきめr…って」

ズルズル

P「ちょ、ちょっと待っ!谷口、国木田ー!」



谷口「あいつら、何してんだか」

国木田「キョンも大変だねぇ」

谷口「近いうちに、全校集会でも起こらなきゃいいがな」

国木田「まさか、涼宮さん絡みで?」

谷口「愚問だな…他に理由が思い当たらん」


律子「――さ、一通り終わったけど。どうだった?春香、プロデューサー」

春香「はい、やっぱり自分の未熟さがよく分かりますね」

律子「その見える不完全を、完璧に近づけるように頑張んなさい」

春香「はい!」

キョン「今日一日みてもらって、わるかった」

律子「それは、出世払いでいいですよ。春香と一緒に、結果を残してくださいね?」

キョン「あぁ、やってやるさ」



キョン(そうでもなきゃ…俺の人生はこの世界で文字通りゲームオーバーになっちまうからな)


ハルヒ「協力しなさい」

P「協力するって…部活のこと?」

ハルヒ「そ、あたしの新クラブ作り!」

P「どんなクラブを作るつもりだ?」

ハルヒ「どうでもいいじゃないの、そんなの」

P(SOS団であってほしいんだけど)

ハルヒ「あたしは部室と部員を確保、あんたは学校に提出する書類を用意しなさい」

P「どんな書類を用意すればいいのか分からないけど」

ハルヒ「そのくらい調べなさい!」

P「えぇ…」

ハルヒ「放課後までに用意しておきなさい?あたしも部室を見つけておくわ」


P「キョンの気持ちが、痛いほど分かる…今は、俺がキョンだけど」


キョン(長門が最後に打ち込んだ文字は、キャッシュカードの暗証番号だった)モグモグ

キョン「明日も営業、明後日も営業…か」

キョン「そうだ…借りたDVDを、っと」

ピッ

アイドル「~♪」

\ワー!キャー!ウォー!/

キョン「アイドルのライブ映像ねぇ…」モグモグ

アイドル「~♪」

ハルヒ『~♪』

\ワー!キャー!ウォー!/


キョン(頭の中には、我らが団長様の舞台がフラッシュバックしていた)

短いけれど幕です
ようやく団結成が見えてきた
ようやくアイドル活動見えてきた

自身も、ペースアップしていく所存

おつ
朝倉さんはPの正体知ってるかな。ハルヒにチクると大変?
ほかに状況を把握してるそうのは古泉ぐらいか


P「またか!また、ちょッ!お、お助け…」

ズルズル

・・・

谷口「なぁ、ちょっと様子見に行って見ないか?」

国木田「珍しく首を突っ込むね」

谷口「正直に言うと、俺はキョンの存在に驚愕してるんだよ」

国木田「驚愕って、やっぱり涼宮さん?」

谷口「中学で、あいつがあんなにベラベラ喋ってるところなんて、見たことねぇ」

国木田「もしかして、嫉妬してるの?」

谷口「阿呆か。単純に、キョンが何か隠してるんじゃないかって思えちまってな」

国木田「ふーん…そういえばキョンも中学の時と変わったような気がするなぁ」

朝倉「私もいいかしら?」


谷口・国木田「え?」


ガチャ

キョン「おはようございまーす」

春香・小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

真「おはようございます」

キョン「ん?こっちのこの子は…?」

小鳥「あ、そういえばあってなかったですね」

・・・

真「あの、初めまして!ボク、菊地真です」

キョン「僕…か」

真「あ!ボクと言っても、男じゃありませんからね?」

キョン「大丈夫だ、少し懐かしんでいただけだ」



キョン(変な女…をな)


P(ここは…長門有希と初めに来た)

ガチャ

ハルヒ「文化部の部室棟、特別教室を持たないクラブや同好会の部室が集まってる場所、まぁ旧館ね」

P「で、この部屋が部室?」

長門「……」

P(もう居るのか)

ハルヒ「この部屋は文芸部」

P「新しいって、文芸部があるなら文芸部じゃ…」

ハルヒ「でも、3年が卒業して部員が居ないから、誰かが入部しないと廃部が決定していたクラブなのよ」

P「じゃあなが…彼女は?」

ハルヒ「1年生の新入部員」


P(もちろん知ってるけど)


真「プロデューサーなんですよね?」

キョン「どうやらそうらし…いや、そうだ」

真「ということは、ボク達もようやくアイドルデビューなんですね!」

小鳥「あ、それについては…」

キョン「申し訳ないが、俺の器量では一人で重量オーバーだ」

真「そうなん…ですか」

小鳥「悲観することは無いわよ、真ちゃん」

真・キョン「へ?」

小鳥「社長から言伝…というよりも、当初より予定されていたんですが――」

キョン(俺のシックスセンスが、訴えている…これはアレだ、奴の笑顔に等しい何か)



小鳥「慣れてきたら、アイドルをかけ持っていただくそうよ」



キョン「最後のセリフは、なかったことにしてください!」


P「新入部員、ということは」

P(ここまでは…予定調和!)

ハルヒ「あの子も別にいって言ってたから、そのあたりは問題ないわ」

P「そうなのか?」

ハルヒ「部室貸してって言ったら、どうぞって。本が読めればいいみたい」

P「確かに…そんなイメージかも」

ハルヒ「変わってると言えば、変わってるわねぇ」

P「ブーメラン効果って言えばいいのか」

長門「……長門有希」

P「ええと、この部屋が涼宮の言う部室になってもいいんだよな?」

長門「良い……」

P(よし…よし!)

長門「あれ……」スッ

ハルヒ・P「あれ?」


谷口「ゲッ」

国木田「ばれちゃったじゃない」

P「え、は!?なんで2人が 朝倉「3人よ」

P「は……」


P「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」

幕です

ゲームからアニメ寄りに、原作からオリジナルになってきました

>>108
朝倉さんはPの正体知ってるかな。ハルヒにチクると大変?

―このあとあたりに、ちょろちょろ出していく予定の内容でございます


ほかに状況を把握してるそうのは古泉ぐらいか

―古泉くんは、元の時間では多少感知できても、こちらの世界の古泉君は…という事ですね
出番少なそうです

>>114
ハルヒ「あの子も別にいって言ってたから、そのあたりは問題ないわ」 ×

ハルヒ「あの子も別にいいって言ってたから、そのあたりは問題ないわ」


キョン「はぁ…朝から発言が高カロリー過ぎる」

春香「でも、みんなで活動出来たら嬉しいなぁ」

キョン「それは、プロデューサーに頼んでくれ」

春香「?」

キョン「単なる妄言だ」

小鳥「さて、いよいよ春香ちゃんには、オーディションを受けてもらうわね」

キョン「とうとう今日が、初オーディションか」

春香「い、いよいよなんですね…」

小鳥「ここを越えないと、アイドルとして活動出来ないものだと思ってください」

キョン「下手にプレッシャーを与えんで下さい…」

春香「大丈夫ですよプロデューサーさん!私、プロデューサーさんの指示を信じてますから」

キョン「俺の発言を完全無視した揚句、さらに精神的重圧がかかったわけだが」

小鳥「何はともあれ、頑張ってくださいね」

キョン「…やれやれ」


ハルヒ「うっさいわよ!」

P「だ、だってなんで…なんでここにきてるんだ!?」

国木田「それは、谷口が…」

谷口「あー…別にこそこそするつもりはなかったんだけどな」

P「それになんで朝倉涼子が」

ハルヒ「ふふーん、なるほどねぇ」

P「ん?どうしたんだ涼宮」

ハルヒ「部を立ち上げた途端にこれよ!部員を集める手間が省けるわね」

P「まだ正式に立ちあがってないだろ」

谷口・国木田「部員?」

朝倉「でもここは、文芸部でしょ?」

P「いやいや!朝倉もこう言ってるし、何も知らずに様子を見に来ただけだろ?」

ハルヒ「何言ってるの、来るもの拒まず去る者許さずよ」

P「俺の話まるで聞いてない!」


オーディション会場

キョン「大丈夫だ、リラックスしながら素数を数えるんだ」

春香「は、はい…1、2、3、4、5」

キョン「それ、普通にカウントしてるだけだな」

春香「あ、あれ?そうでしたっけ?」

キョン(不味いな…気休めでもいいからリラックスさせなければ)

キョン「みんな条件は同じなんだ、恐れる事はない」

春香「はい…」

キョン(こう言うとき、なにか声をかけたほうがいいのだろうが…)

スタッフ「準備ができたので、よろしくお願いしまーす」

春香「は、はいぃぃ!」

春香「で、では!行ってきますっ」

ガチャ バターン

キョン「俺も、傍から応援させてもらうか」


P「で、なんでいるんだよ?」

谷口「好奇心ってやつだな、鬼と蛇が同時に出ちまったが」

―――
――


テクテク

谷口「涼宮と仲良く、ねぇ」

朝倉「とても厚かましいお願いかもしれないけど、今のままだと孤立したままでしょ?」

国木田「そういうことは、キョンが適任じゃないかな?」

谷口「そうそう、あいつをあそこまで飼いならすことができそうなのは、キョンくらいしかいないだろ」

朝倉「勿論、彼にも言うつもり。でも彼だけだと、それで交友関係は完結してしまうじゃない?クラスの輪から外れちゃいそうで」

国木田「あー…確かにそうかも」

谷口「努力はして見るけどよ…それでも変わらないなら本人の意志だから、諦めてくれよ」

朝倉「えぇ、お願い」

ピタ

国木田「あの二人、何処かの部室に入ったよ?」

谷口「部活を立ち上げるだったか?まだ、健全の範疇で許容されるけど…空き部屋か?」

朝倉(ここって確か…)


―――
――


キョン「お疲れさん、水飲むか?」スッ

春香「はぁはぁ…ありがとうございます…」

コクコク

春香「はぁ…ところでプロデューサーさん」

キョン「ん?」

春香「私、どうでしたか?」

キョン「頑張っていたのが、しっかりと伝わったぞ」

春香「あ、はい!でもそうじゃなくて…受かってますかね?」

キョン「傍から見た俺の感想なのだが…正直、みんな似たような評価だと思う」

春香「…はい」

キョン「誰しも最初から完璧なやつなんかいるわけがない、みんな失敗は少なくとも見えた」

キョン「だから、後は審査員の目を信じてくれ」

キョン(素人目且つ、贔屓目に見てこの感想だ。本当に結果がわかったもんじゃない)


ジー

谷口「(ぬおっ!?あれはたしか、長門有希!)」

国木田「(知ってる人?)」

朝倉「(長門さんを知ってるの?)」

谷口「(あ…いや、名前だけ、名前だけな)」

谷口(朝倉の前で、チェックしてたんて言えるわけねえだろ)



長門「あれ……」スッ

ハルヒ・P『あれ?』


――
―――

谷口(仲良くったってなぁ…)

国木田(こっちが寄り添うものなら、突っぱねてきそうだよね)

朝倉「どんな部活どうなのかしら?」

P(単なる興味本位の質問なのか?原作だとこの子は…)

ハルヒ「まぁ、焦る気持ちもわかるわよ。でも、あわてる何たらはもらいが少ないっていうじゃない?」

P「入る体で物事を進めてるな…」

ハルヒ「とりあえず、入る気があるなら放課後はここに集合ね?」

谷口「は?」

国木田「あはは…」

朝倉「…放課後ね、ちょっと様子を見にこようかな」

P(ここから、未来が変わっていくのか…それだけが心配だ)

寝るまでやるつもりでいましたところ、すぐに寝てしまって猛省
今更だけど、出かけ前の最後の一文を置いて幕にございます

谷口「そうそう、あいつをあそこまで飼いならすことができそうなのは、キョンくらいしかいないだろ」 ×

谷口「そうそう、あいつをそこまで飼いならすことができそうなのは、キョンくらいしかいないだろ」 ○


スタッフ「お待たせいたしました、アイドルの皆さんは集合してください」

春香「は、はいい!」


ガチャ バターン

審査員「皆さまそろったようなので、発表させていただきます」

アイドル「……」

審査員「今回、参加人数6名。合格枠3名」

春香(私の番号は…)

キョン(春香は6番だったな。つまり、先に3名言われたらその場で不合格が決まるわけか)

審査員「それでは、合格者の番号を申し上げます。…1番」

春香(の、残り2人…)ドキドキ

キョン(1番から合格かよ、心臓に悪いったらないな)

審査員「4番…」

キョン(頼む…受かれ、受かれ!)



審査員「そして、6番」


春香「……ろ、ろく…6番っ!」


キョン(YES!YES!YEEEES!)


ハルヒ「とりあえず、明日もここに来るのよ?それじゃ解散!」

タッタッタ

谷口「はぁ…猛烈に嫌な予感がするんだが、俺だけか?」

国木田「谷口の勘が鋭いかは別として、僕も同感」

谷口「とりあえずキョン、俺らも帰るわ…明日は流石に尾行はしないしな」

国木田「じゃあねキョン、頑張って」

バタン



P「好きなこと言いたいだけ言って帰っちゃったな…で、だ」

長門「……」

P「二人に、聞きたいことがある。朝倉と長門」

朝倉「大体察しているから、こっちは問題ないよ」

長門「ない」

P「あぁ…それじゃあ、朝倉。聞かせてくれないか?なんで谷口達と来たのか」

朝倉「疑問を持つってことは…この事象は、あなたの知る未来では観測していないってことだよね?」



P「…へ?」


―――
――


ガチャ

春香「……ただいま戻りました」

小鳥「あ、おかえりなさい春香ちゃん」

キョン「……ただいま戻りました」

小鳥「おつかれさまです、プロデューサーさん」

キョン「……はぁ」


小鳥(この様子だと…オーディション…)


小鳥「プロデューサーさん」

キョン「へ?」

小鳥「チャンスは、いくらでもあります!諦めずに頑張ってくださいね」


キョン「は、はぁ…?」


朝倉「んー、分かりやすく説明するね。私は、あなたがこの世界の人間でないことは把握できてるよ」

P(…そういえば、彼女も長門と同じなんだよな。知ってて当然か)

朝倉「現時空間の情報とは異なるもの…あなたは未来から干渉してるよね」

P「未来……ん?」

P(未来、と言うより完全に違う世界何だけど…?)

朝倉「未来のあなたが健在と言うことは、私があなたに干渉していない…あるいは、私の干渉は失敗に終わったということ…」

長門「……」

P「干渉………ぁ」


あなたを殺して――


P「」ゾク

朝倉「と言っても、まだあなたはイレギュラーになりつつあるだけなんだけどね。こっちの見込み違いかもしれないし」

長門「あなたが急進派である以上、可能性はある……でも、それはできない。私がさせない」

朝倉「うん、知ってる。私もそこまで手落ちがある事はしないつもりだし」

P「か、可能性として…俺を殺すこともあり得た…のか?」

朝倉「そうだね。でもそれができないことを、未来の――今のあなたが証明しているの」


春香「小鳥さん…?」

小鳥「うん?何かしら春香ちゃん」

春香「私、受かりましたよ?」

小鳥「…あ、あら?」

キョン「そうですね、受かりましたよ。一応」

小鳥「い、一応って…それに、どうして思いつめた表情をしてらっしゃるのですか?」

春香「それが…」

キョン「審査員のコメントが辛辣だったもので、尾を引いているわけです」

小鳥「辛辣?」

春香「"今回は選ばれましたが、あなたは運で受かったと思ってください。それほどに難色を示しました"…て、言われちゃって。あ、あはは…」

キョン「自嘲することはないぞ」

キョン(審査員が、本当に人を食う態度であったのなら、乱闘パーティを開催したに違いない)


朝倉「話を戻すね、わたしたちがここに来たという未来は存在していない」

朝倉「それは、あなたの最初に見せた様子と質問で理解できたの」

朝倉「でもこれで、あなたの知る未来から軸がずれてきている…」

朝倉「まだ可能性の段階だけど…何が起こるか予知できなくなった、でしょ?」

P「俺がイレギュラーにならなかった可能性もあるんじゃ…?」

朝倉「席替え…どうしてあなたの後ろは涼宮さんなの?」

P「ぐ、偶然じゃないのか?」

朝倉「あなたは偶然としか思えなくても、私たちはしっかり観測できたの」

朝倉「涼宮さんが、あなたの後ろ――現状の保持を望んだことを」

P「…そうだったのか」

朝倉「話すのもあなただけ……そして、ここに来た」

長門「……」

P「そうだ!長門にも聞きたいことがあったんだ」

P「アレ(本)と全然異なるんだけど…最初に言ったよな?」

―あなたの認識している架空が、この世界で構成されている

―その本は、この世界その物

長門「仮説として、あなたが理解出来る説明と判断した」

P「いやいやいやいや!もう本関係なく進行してるよ」

長門「世界の主観、客観は全て存在し、進行している。人間の媒体で表現することが出来る容量を逸脱している」

P「…本は、主観でしか語られていないってこと?」

長門「……」

P「谷口や国木田が、ここに来たことは?」

長門「あなたのとった行動が、結果を引き起こしている」

P「……そんな馬鹿な」

なんか贔屓し始めてる気がするけど幕

アイマスの方は、しっかりストーリー性を作らないとさらにグダグダになるなぁ。
憂鬱は、元のストーリーがあるからゆっくりなぞるだけでオッケーだと思ってたのに…余計なことしてしまった

アイマスはしっかり全員トップアイドル目指そう

いつ終わるんだろう


小鳥「なら、今後もっと努力しないといけませんね」

春香「…そうですよね。私、頑張ります!」

キョン(俺も、期待に添えるように足掻いてみるか)

小鳥「オーディションなどに出れば、ファンも知名度も、どんどん上がりますからね」

キョン「ハイリスクハイリターンってやつか…」

春香「今日は、緊張しちゃったけど次からは、100%の力を出しますね」

キョン「だな…今日のは、いい刺激になったな」

小鳥「それならよかったです。次回に向けて、今日は帰ってお休みください」

春香「はい!それじゃあプロデューサーさん、小鳥さん、お疲れ様でした!」ガチャ

キョン「おう、お疲れ様」

小鳥「バイバイ、春香ちゃん」

バタン


・・・

P「で、やっぱり来たわけか」

谷口「もしかしたら、俺は操られてるのかもしれん」

国木田「単に朝倉さんに誘われて、来ただけじゃない」

谷口「ハニートラップにかかるのは、男の性だ」

P「別に好感度が上がるわけでもないと思うけどなぁ」

谷口「転機なんてどこに転がってるかも分からんもんだ」

朝倉「何話してるの?」ヒョコ

P・谷口「うおわっ!?」

朝倉「そんなに驚かれると、傷付くなぁ」

谷口「そ、そうだぞキョン。失礼極まりない」

P(どうしても、原作を意識するからな…あと谷口、お前もだろ!)


・・・

キョン「家で勉強、事務所で実習。学生と一切変化がないように感じるな」

小鳥「学校ですか…懐かしいなぁ」

キョン「懐かしいって…まだ懐かしむお歳には見えませんがね」

小鳥「あら、ありがとうございます」

キョン(あのセクシーな未来人様と、どちらが年上なんだろうか)

小鳥「そういえば、今更なんですが…みんな集まるので、挨拶をしてくださいね」

キョン「…本当に今更なのは、俺が新米で期待されてないことを暗に示しているのではないでしょうか」

小鳥「そう卑屈に捉えないでください、大丈夫ですよ」

キョン(具体的な根拠を原稿用紙2枚半以内で求めたいのですが)

小鳥「大丈夫です」



キョン「2回言わんでください、却って信用できません」


朝倉「そういえば、涼宮さんは?」

谷口「ったく、キョン!奴に飼いならされる前に飼いならせよ?」

国木田「キョンにとって、涼宮さんは大物すぎると思うけど」

P「言いたい放題だなぁ…そこは、同じ中学の人間がやるべきじゃ?」

谷口「無理無理、俺が猛獣使いだったとしても鞭を捨てるぜ」

国木田「確か先に教室出て行ってたよね?」

P「先に行ってて!としか言われてない」

谷口「犬へとなり下がったか、キョン」

P「はいはい…」


ガチャ

春香「おはようございまーす!」

美希「おはよー」

小鳥「おはよう、春香ちゃん、美希ちゃん」

春香「…あれ?」キョロキョロ

小鳥「あぁ、社長とお話してるわよ」

春香「あ、そうなんですか?」

千早「誰か来ているんですか?」

小鳥「それは、あとでのお楽しみ」


長門「……」ペラ

P「何読んでるんだ?」

長門「……」スッ

P「ハイぺリオン…知らないけど、面白い?」

長門「ユニーク」

P「どの辺が?」

長門「全部」


谷口「おい、キョンがナンパしてるぞ」

国木田「え、ナンパなの?」

谷口「ああいう何気ない会話を蓄積させることで、好感を得ようとしている。俺には分かる」

朝倉「それって、他人と友好関係を作る過程の一部じゃないかな」

谷口「甘い…兵糧攻めで陥落しない城はないんだよ」

国木田「…飢えてるねぇ、谷口」


P(全部聞こえてるぞ…)


キョン(磔刑…もとい、転校生になった気分だ)

高木「君たち、ちょっと聞いてくれるか」

高木「おほん、今日は君たちに素晴らしいニュースがある」

高木「ついに、我が765プロに待望のプロデューサーが誕生する」

一同「おおおお」

高木「必ずや、765プロの救世主になってくれることだろう」

律子「もうプロデューサー殿が来てから、数週間たつのに…忘れてたのかしら」

小鳥「まさか、ふふふふ…」

キョン(あのイエスマンも、転校してきたときはこんな気持ちだったんだろうか)

伊織「そういえば、全員集まって紹介してなかったわね。忘れてたわ」

高木「私もなんだがね、あははは」


キョン(聞こえてる、と言うか本人を前に言うセリフじゃないよな、絶対…)


バターン!

ハルヒ「お待たせー!捕まえるのに手間取っちゃった」

谷口・谷口「捕ま…おおお!?」

朝比奈「ひぇぇぇ!」

P「ついに増えた、正式なメンバー」

長門「……」ペラ

朝倉「へぇ、彼女が」

朝比奈「なんなんですかぁ?ここどこですかぁ?なんで私ここに連れてこられたんですかぁ?」

ハルヒ「……」カチャン

朝比奈「なんで鍵をしめるんですかぁ!?」

谷口「お、おい…何を始めるんだ?」

国木田「鼻息荒いよ谷口」


P「珍しく、お前もな」


キョン「――です、このたび765プロのプロデューサーに着任しました。よろしくお願いします」

・・・

キョン(以外にも興味を持たれなくて安心した…がっかりなんてしてないぞ?)

真美「おおお!ついに真美達もアイドルデビュ→!?」

真「やっぱりボク達も、見てくれるんですよね!?」

やよい「みんな一緒にデビューってすごいかもー!」

響「自分、早くテレビやライブに出たいよ!」

春香「みんなでデビュー出来るんですか!?」

美希「お仕事って、何からするの?」

ワイワイガヤガヤ

キョン(うおわっ!?美少女の波が押し寄せてきやがった)


ハルヒ「紹介するわ、朝比奈みくるちゃんよ」

・・・

谷口「終わりかよ!」

国木田「えと、彼女はどうしたの?」

ハルヒ「2年の教室でぼんやりしてるところを捕まえたの」

谷口(拉致だな) 国木田(拉致だね) P(ティンと来たか)

ハルヒ「あたし、休み時間は校舎を隅々まで歩くようにしてるから、何回か見かけて覚えていたの」

朝倉(変化してる、良い傾向かな) 長門(……)

P「なんで彼女を選べた…じゃなくて選んだんだ?」

ハルヒ「めちゃめちゃ可愛いでしょ?」

谷口・国木田(確かに)

P(ヴィジュアル押しで、キャラクター性がよさそうだ)

ハルヒ「あたしね、萌えって大切なことだと思うのよ」

P「は?」

ハルヒ「萌えよ萌え!いわゆる、一つの萌え要素!なにかおかしな事件が――」


P(掻い摘んで言うと、SFやオカルトに必要な要素らしい。自分たちがSFのキャラクターともしらず…)


伊織「で、一通り紹介が済んだ訳だけど」

キョン「さて…やはり春香はヴォーカル押しで行こうと思うんだ」

春香「ホントですか!嬉しいです」

キョン(キャラのプロフィールくらい読んである。最初は慣れることに専念するか)

キョン「故に、初回レッスンの遅れを取り戻すぞ」

春香「はい!よろしくお願いします」

キョン(この数週間のレッスン勉強漬けを活かす時だな)

伊織「って聞きなさいよ!」

キョン(細やかな反抗ってやつだ、敢え無く失敗に終わったが)

律子「一応顔合わせと、慣れる事も兼ねて、全員でレッスンに行って欲しいのですが」


キョン「おいプロデューサー、お呼びだぞ」

響「何言ってるの、プロデューサーは自分でしょ?」

代休なので、のびのび観賞と考察を練りながら幕とさせていただきます


谷口「甘い…兵糧攻めで陥落しない城はないんだよ」

兵糧攻め。城。と言えば三木城
『三木の干殺し(みきのほしごろし)』

なんて、些細なものを思いついただけでした。もうちょっとうまく美希のトークをはさみたかったもんだ

三木城と美希はどうやっても結びつかないわ・・・

別所だっけ

>>149
谷口・谷口「捕ま…おおお!?」×

谷口・国木田「捕ま…おおお!?」

どんな状況だよ…

>>154
レスポンスどうもです。
無論関係性は皆無ですが
単純にほしいみきと みきのほしごろしって似てるなぁって書きながらポツンと思いついただけです故

Pさんから見てSOS側の皆さんアイドル適性はどうなってますか

>>156
P視点アイドル適性イメージ

Vo…長門、(朝倉)
貴音や千早を見てきたPとしては、ここ(Vo)に力があると信じている。別に彼女らは無表情キャラではないが…
正確には、朝倉はまだ不詳

Da…涼宮
主人公とかヒロインとか関係なしに、彼女らしさはアクティブな所にある。
歌えば歌うで映えそうだが、こちらの印象が強い。

Vi…朝比奈、妹
アイドル要素が高く、キャラが受けること間違いなし。
ViとVoを伸ばしていきたい。
妹は属性的にVi

P「って、アイドル活動するわけじゃ無いか」


本当は古泉との会話に載せる予定だったけど、別に良いか


ハルヒ「みくるちゃん、あなた他に部活は?」

朝比奈「書道部に… ハルヒ「じゃあそこやめて。我が部の活動に邪魔だから」

国木田「止めたほうがよくない?」

谷口「馬鹿言うな、こいつはブレーキの壊れた暴走機関車なんだよ」

P「最初から今に至るまで、数々の蛮行を浴びてきたからな…俺が」

朝比奈「……」

朝倉「固まっちゃったね」

P「拉致されて、恐喝されたらそりゃ思考も止まるよ」

朝比奈「あ、そっかぁ」

朝比奈「…分かりましたぁ」

P「?」

朝比奈「書道部は辞めて、こっちに入部します」

谷口「マジッすか!?」

朝比奈「ひっ」

ハルヒ「ふふん」

P(よし!)


キョン「で、なんだこの人数は…」

全員「よろしくお願いしまーす!」

キョン「いきなり俺一人で、見ろって?もう少しホワイトなジョークを頼みたいね」

律子「そこはご安心を。流石に私だって一人じゃ大変ですし」

キョン「それじゃあ、何から始めればいい?」

律子「自己紹介…は、やったから。単純に一人ひとりの歌唱力を見てもらいますね」

雪歩「い、いきなり…一人でやるんですか?」

律子「―と、なってしまうので…以前この子たちを撮った紹介プロモがあるから、見ておいてくださいね」

律子「今日は全員でまとまって動くので、その動きを見てください」

キョン「全員でね…ん?」

キョン「単純な顔合わせだよな?この後も俺は春香を見t 律子「それじゃあみんな、準備はいい?」

律子「ミュージック、スタート!」



キョン「どこに行っても、俺の役回りは雑用なのかね」


朝比奈「でも文芸部って、何をするところなんですかぁ?」

朝倉「ここは、文芸部じゃないよ」

朝比奈「えぇ?そうなんですか?」

国木田「涼宮さん…えっと、あなたを連れてきた人が新しく部を発足するみたいです」

谷口「お、俺達もその部員なんですよ」

国木田・P(え?)

朝比奈「そうなんですかぁ、よろしくお願いしますね」

谷口「勿論です」キリッ

P「まだ、名前も内容も決まってないけどな」

ハルヒ「大丈夫、名前なら今考えたわ」



P(SOS団)

ハルヒ「SOS団!」

P(超能力者の気分だ…嬉しくないけど)

>>126
谷口(朝倉の前で、チェックしてたんて言えるわけねえだろ)×

谷口(朝倉の前で、チェックしてたなんて言えるわけねえだろ)○



生きる希望を見出しました
書き溜めあらため小出ししていきます
見られていようが、見られていまいが完走させてスッキリしたい

仕事もようやく暇になる


律子「はい、そこまで!」

キョン(全体で見ると、お世辞にもうまい…とは言い難いな)

響「自分のダンス、完璧だったでしょ!」

真「いやいや、ボクの動きも決まってたよ」

伊織「ダンスだけじゃないのよ、やっぱり見栄えも含めたら私が一番じゃないかしら、にひひ」

やよい「私も頑張りましたー!」

ワイワイガヤガヤ

キョン(すっごい、言いづらい!)

律子「ではプロデューサー、思ってることを仰ってください」

全員「……」

キョン(ええい、ままよ!)

キョン「一人ひとりの動きは良いとして…まとまって動いてみると、違和感がある…と思うぞ」

律子「……ですか」


谷口「世界を」

国木田「大いに盛り上げるための」

P「涼宮ハルヒの」

朝比奈「団?」

朝倉「名前は分かったけど、どんな部活にするの?」

ハルヒ「名前の通りの部活よ」

P(それがどんな部活か分からないんじゃないか…)

長門「……」パタン


結局名前が決まっただけで、部活は終わった


全員「……」

キョン(俺は、時止め属性があるのかもしれん。空気が凍った)

春香「そう…ですよね」

キョン(そして時は動きだす…)

貴音「無理もありません。皆ですることなど、ほとんどないのですから」

真美「悔しいけど、新米兄ちゃんの言うとおりかもね」

亜美「うあうあー!いくらなんでも、ビブラートに包んでよー!」



キョン「オブラート。俺が良い声で言ったところで、薬どころか毒にもなりゃしないだろ」


P「ふぁー…眠い」

タッタッタ
                      
朝倉「おはよう」

P「ん?あぁ、おはよう」

朝倉「今日日直なの忘れててさ、早く職員室に行って日誌もらってこなきゃ」

P「あぁ」

朝倉「ごめん、先行くね!部活は行くつもりだから」

P「わかったよ」



P「……普通にしてれば、普通の女の子なんだけどなぁ」


美希「落ち込む必要ないの、そのためのプロデューサーなんだよね?」

キョン「へ?」

律子「その通りよ、悲観することなんてないわ」

やよい「そうです!これからは、プロデューサーが見てくれます!」

春香「そうだよね、プロデューサーさんが私"たち"を指導してくれるよ」

キョン「おい春香?」

響「しっかり指導してよね!」

雪歩「私は、律子さんだけで…」

真「弱気じゃ駄目だよ雪歩!お願いします、プロデューサー!」

伊織「あんたの腕前、見せてもらうから」

あずさ「見せるのは、飽くまで私たちよ伊織ちゃん」

千早「……」


キョン「はぁ…どうにでもなっちまえ」


ガララ

P「おはよー……う」

ハルヒ「……」ニヤニヤ

P(朝から嬉しそうな顔を見てしまった)

ハルヒ「ねぇキョン、あと必要なのは何だと思う?」

P(えと…なんだっけか。SOS団に必要なもので…あぁ)

P「転校生のことか」

ハルヒ「その通り!アンタ、やっぱり超能力者ね。国の研究機関にさらわれないように気をつけなさい」

P(また口を滑らせた…)

ハルヒ「謎の転校生。この存在は我が団には欲しいものね」

P「転校生かぁ、いるんじゃないかな」

ハルヒ「なになに、今度は予言?」

P「ただの希望的観測」


P(来てくれないと、話が終わらないし)


全員「ありがとうございましたー!」

キョン「お疲れさん。主に俺が」

律子「お疲れ様です、前より良くなったじゃないですか」

キョン「日々学ぶことを強いられているんだよ、それでなきゃバッドエンド直行だからな」

律子「そうならないように、頑張ってくださいね」

キョン「これ以上頑張らせたいなら課金して、指導員を付けてくれ。マンツーマンだ」

律子「会社のお金は、プロデューサー殿で精一杯です。残念ですけど」

キョン「意地でもこのアイドル達を売り込まにゃいかんのか」

律子「そういうことです……プロデューサー、それがあなたの仕事なんですからね?」


キョン「分かってるさ」


谷口「キョン、俺たちは何時から引っ越し業者になったんだ?」モグモグ

P「いやいや、ただの学生だよ」

国木田「文化部かと思ったら、運動部ばりの労力を消尽してる気がするよ」

P「俺だって、こんなことするなんて思ってなかったよ」モグモグ

P(おかげさまでSOS団は、生活出来るほどの部室になった)

谷口「消石灰や炭酸カルシウムを大量に調達し始めたら止めろよ?グランドを占拠するつもりだからな」

国木田「そこまでやったら、活動停止になるんじゃないかな」モグモグ

谷口「それ以前に、涼宮と愉快な仲間たちの一員として晒し者になる」


P「そんな展開になってたまるか」


ガチャ

キョン「ただいま戻りました」

小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん」

キョン「本当に、驚くぐらい疲れましたよ」

小鳥「ふふ、それがお仕事ですよ。はい、お茶です」

キョン「ども…」ズズズ

小鳥「本当なら、もっと楽をしてもらいたいのですけれど、生憎と……」

キョン「経費やら人件費やらは、律子から聞きました」

キョン「ただ、もっと上手く立ちまわれたんじゃないでしょうか」

小鳥「どこに費用を割くか、社長の判断は間違いではないと思いますよ」

キョン(残酷な話だが、アイドルの人数を減らす手もあったんじゃないか?)


キョン「……それだったら、ゲームにならないか」

小鳥「はい?」


SOS団部室

ハルヒ「うーん…」

長門「……」パラ

朝比奈「……」

朝倉「……」

谷口「(なぁ、今日は何を運べば良いんだ?)」

国木田「(今日も運ぶの?流石に嫌だなぁ)」

P(すでに7人いる…勧誘が無くなるんじゃないか……?)

ハルヒ「コンピューターも欲しいわねぇ」

谷口「使うのか?この部活で」

ハルヒ「この情報化社会にパソコンの一つもないなんて、許し難いことだわ」

P(確か一番最初にキョンが見た閉鎖空間って…)

ハルヒ「と、言うわけで」グイッ

P「へっ?」


ハルヒ「調達に行くわよ?」


ガチャ

キョン「はようございまーす」

雪歩「ひっ!」

サササッ

キョン(俺は今、自分がゴキブリになったのではないかと錯覚している)

小鳥「プロデューサーさん、おはようございます」

キョン「新聞を丸めて挨拶しないでください、その子が見たのは茶羽ではなくプロデューサーです」

響「雪歩は、もうちょっと慣れたほうがいいね、真で練習するといいよ」

真「響、それはどういう意味だよ!」

ワーギャーワーギャー

小鳥「早とちりしちゃいました。あ!先ほど、お仕事のお電話が来ました!」


キョン「なんですと!」


コンピューター研究会(通称:コンピ研)

ハルヒ「こんにちはー!」バターン

コンピ研「?」

ハルヒ「パソコン一式、いただきに来ました!」

P(パソコン使った描写ってあったかな?最後まで見てないから分からないけど)

ハルヒ「部長は誰?」

部長「何か用?」

ハルヒ「コンピューター研究会にわざわざ出向く用事なんてひとつでしょ?」

P(いくつもある気がする…)

ハルヒ「一台でいいからパソコンちょうだい」

部長「はぁ!?」


P(学生だからって、自由すぎる……っ!)


キョン「仕事って、アイドルの仕事ですよね?」

小鳥「はい、もちろんですよ!」

美希「仕事って言っても、なんかパッとしないの」

キョン「ライブですか?テレビ番組?ラジオ?」

春香「エキストラだそうです」

キョン「エキストラ…と言うことは、テレビですか」

キョン(テレビに出てしまえば、こっちのもの…でもないか)

律子「深夜ドラマの、ですけどね」

キョン「…それって、バイトレベルの仕事じゃないのか?それに専門の役者もいるだろうに」

律子「バイトの質があまりに低い、プロだと出演料が高くないと駄目」

キョン「スタッフ内でも、どうにかならないのか」

律子「ある程度の容姿が欲しいらしいです。だから、"無名"アイドルを使ってコストダウンを図るそうです」

キョン「ぼろくそに、言われてるじゃないか」


小鳥「選ぶ立場じゃないですからね、無理もありません」


部長「いきなりなんだよ?」

ハルヒ「いいじゃない1個くらい。こんなにあるんだし!」

部長「あのねぇ…と言うか君たち誰?」

ハルヒ「SOS団団長、涼宮ハルヒ。この二人は、あたしの部下その1とその他よ」

谷口「その他かよ」

国木田「と言うか、僕らじゃなくて朝比奈さんがその1なんだね」

P(部下じゃなくて、団員って言えよ…その他って…)

ハルヒ「と言うわけだから、四の五の言わずに1台よこせ」

P(どういうわけだよ)

部長「どういうわけだよ!駄目に決まってるじゃないか!」

ハルヒ「あっそ。じゃあ、こっちにも考えがあるわ」


P(このまま見過ごして良いのだろうか…)


キョン「で、その仕事に全員で出向くんですか?」

小鳥「それは無理ですね、あちらが要請した人数は二人です」

キョン「二人…随分と少ないな」

小鳥「それもワンシーンで、会話をする女の子(セリフ無し)ですからね」

キョン「知名度が上がるとは考えられないな」

律子「お仕事はお仕事ですよ、誰が行くかはまだ決まっていません」

響「自分に任せてよ!完璧にこなして見せるからさ」

真「ボクが出ますよ、女の子らしさを見せるチャンスですし」

美希「ミキはどっちでもいいや」

春香「そんなこと言ったら駄目だよ、折角のお仕事なのに」

ワイワイガヤガヤ

キョン(春香は出すとして、あと一人を誰にするかだよな…)



言ったそばから時間が開いた
おかげで毎度読み直すところからスタート…修正が捗る


ガシッ

部長「?」

朝比奈「?」

谷口「おい涼宮の奴何を…あっ!?」

ふにょん

朝比奈「ひゃぁぁぁぁ!」

部員「!?」

部長「な!?」

P(止めようとしたんだけど…遅かった)

パシャ

部長「な、なんのつもりだよ!」

ハルヒ「はい、もう一枚!」


P(ねつ造写真を撮り続けた…ハルヒが961プロにスカウトされないことを祈ろう)


千早「私ですか…わかりました」

春香「頑張ろうね、千早ちゃん」

真美「ブーブー!なんで真美達には参加権が無いの!」

亜美「そーだよ兄ちゃん!はるるんは、決まってるとか八百長もいいとこだYO!」

キョン「仕方ないだろう、春香はお前らより1歩も2歩もリードしてるんだ」

律子「ついでに言うと、高校生同士の方が自然でしょう?」

伊織「別に仲のいい姉妹でもいいんじゃないの?」

あずさ「それだと、容姿が似てないと駄目なんじゃないかしら」

響「やっぱり左の選んでおけばよかったー」

真「今度くじがあった時は絶対にあてて見せますからねっ!」


キョン「これは、早めに次の仕事取らないといけないな」


部長「……」ガックリ

部員「お気を確かに、部長」

ハルヒ「最新機種はどれ?」

部長「なんでそんなこと教えなくちゃ…」

国木田「(キョン、黙って見てていいの?)」

ハルヒ「昨日パソコンショップで最新の機種を…」

コンピ研「!?」

P「(止めたところで聞くわけないだろう)」

谷口「(キョンの言うとおり、奴にとってはこれが普通だ)」

ハルヒ「ほらあんた達、これ!運んで」


3人「…やっぱり」


数日後―撮影現場

キョン「今日は、よろしくお願いします」

春香・千早「よろしくお願いします」

スタッフ「はい、撮影まではもう少しあるけど、スタンバイしといて」

春香「は、はいっ!」

千早「行きましょ春香」

春香「あ、うん」


監督「準備はどう?」

スタッフ「エキストラも揃いましたし、後は役者が揃ったら何時でも撮れます」



監督「そう…ん?」


SOS団部室

P「ネットまでつなげるなんて」

谷口「朝比奈さんの写真さえとりあげれば、この部も終わりだな」

国木田「写真が欲しいだけでしょ」

ハルヒ「うっさいわよ、あとキョン。ちょっと来なさい」

P「ん?」

ハルヒ「これ。作って」

P「この団のホームページ?俺が?」

ハルヒ「そ。アンタ以外いないでしょ」

P「だったら、あいつらに―」

ハルヒ「今、出て行ったわよ」


P「あんまりだ…」


春香「か、カメラだよ千早ちゃん」

千早「撮影なんだから、当然じゃない」

春香「どうしよう、心臓が…」ドキドキ

千早「春香のおかげで、こっちの緊張はまるでないわ」


監督「彼女達は…アイドルの子?」

スタッフ「そうですけど、名前なんてまるでない事務所の子たちですよ」

監督「ちょっとプロフィールとかある?」

スタッフ「あ、はい。あります…持ってきます」タッタッタ

監督「ふーん、まぁいいか…そろそろ撮影するからねー」


カタカタ カタカタ

P(くそ、こんな時律子がいてくれたらいいのに)

律子『まったく、こんなとこで油売ってないで仕事に戻ってください』

P「……とか言ったりしてな」

長門「……」ペラペラ

P「みんな…元気かなぁ」

長門「……」パタン

P「さて、戻るk…ん?」

長門「…これ」

P「この本?」

長門「貸すから」


P「こういう伝え方しなくても、分かってるぞ?」

長門「……そう」


春香「え、えと…いい天気だね」

千早「来たとき雨だったでしょ」

春香「じゃ、えと…お腹すいたね」

千早「折角なんだから、食べればいいんじゃないかしら」

春香「勝手に食べちゃっていいのかな?」

千早「プロデューサーやスタッフも、「自然にしてくれ」って言ってたじゃない」

春香「うぅ…自信無くなってきた」

千早「別にカメラなんて気にしないで、喋ってればいいんじゃないかしら」

春香「なんだか千早ちゃん、慣れてるって感じだね、あはは」

千早「別に慣れてるわけじゃないわ。大体は春香のおかげ」

春香「やっぱり、私が緊張してるから?」

千早「そういうこと、汗がすごいわよ」

春香「自分がドラマに出てるって考えただけで…うぅ」


キョン(実はもうカメラ回ってる訳だが…なるほど、少しは自然に会話してるように見えるな)


光陽園駅前公園


P「本来なら、もう少し後にここに来るべきだったのかな?」

長門「本来あなたが遭遇する事象に変化が生じる」

P「やっぱりまずかったか?」

長門「……問題ない」

P「微妙な間が気になるな…」

長門「こっち」テクテクテク

P「ここの7階だっけ、たしか」

長門「……」コク


P(立派なマンションだ。羨ましいぞ…)


春香「もう、始まってるなら言ってくださいよぉ」

キョン「監督の目論見だ、概ね正解だっただろ」

千早「確かに。始まりがしっかりしていたら緊張が続いて居たでしょうね」

春香「うっ…確かに」

キョン「とりあえず今日はこれでおしまいらしい」

千早「では、今日はこれで上がらせてもらいます」

春香「あ、一緒に帰ろ千早ちゃん」

千早「別にかまわないわよ」

キョン「あぁ、おつかれさん」


キョン「…今後も使われるといいんだけどな」


P「…それであの話について―」

長門「飲んで」

P「―いただきます」ズズズ

P「ふぅ…。それじゃあ聞かせてもらえないかな?」

長門「……」コク

P「再三聞いてるけど、この世界のことをもう少し詳しく。それと、何時になったら戻れるか」

長門「…涼宮ハルヒは、イレギュラーを代替させた」

P「確か一番最初に言ってたな…」

長門「それが彼」

P「キョンか…今は自分がその役を担ってるけど」

長門「涼宮ハルヒは、自律進化の可能性。イレギュラーは、涼宮ハルヒが持つ力の要」

P「そんなに重要な役割を持ってたのか」


長門「……そう」


キョン「とりあえず、終わったぞ」

律子「お疲れ様でした。監督とお話ししました?」

キョン「なんかスタッフとずっと話してたな。挨拶だけは済ませたが」

律子「少しでも、贔屓していただけるようにしてほしかったんですけど…まぁエキストラの存在ですから、欲は言えませんね」

キョン「そうか…難儀なもんだな、プロデューサーって」

律子「プロデューサーがそれを言ってどうするんですか」

キョン「これだったら、高校通ってる方が楽だったな」

律子「昔を懐かしむのもいいけど、これからバシバシ仕事をとらないと」

キョン「昔ね…」


キョン(確かに、こっちに来てから俺の学園ライフはセピア色になりつつあるな)


P「その件に関しては納得した。それで次に気になったこと」

長門「なに?」

P「なんで俺が、入れ替わりの対象になったのか」

長門「彼の存在があなたの世界に干渉し、転換される位置にあなたがいた」

P「…ん?と言うことは、俺は巻き添えを喰らっただけなのか」

長門「一つの世界で固体情報を増減する為、二つの世界を再構成しなくてはならない」

P「一人いなくなった世界と、一人増えた世界…」

P「この世界でキョンが消えること…俺の世界でプロデューサーが二人になることか?」

長門「そう」

P「でも、なんでハルヒはそれを望んだんだ?キョンがプロデューサーになることを」


長門「…情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない、でも聞いて」


ガチャ

伊織「まったく、冗談じゃないわ!なんなのあの役。この伊織ちゃんに全然そぐわないじゃない」

キョン(前回のドラマで、また使ってもらえたのは良いが…肝心の役者が立腹だ)


小鳥「はい…はい。ではまたの機会に、よろしくお願いします」ガチャン

キョン「……吉報がないと承知で伺いますが、その様子だと」

小鳥「はい…オーディション、全滅です」

キョン「やれやれ…」

小鳥「今月に入ってから、誰も一個もオーディションに通ってないんですよー!」

伊織「んもう!納得できないわ。なんでこの、伊織ちゃんが落とされなきゃいけないわけ?」

キョン「お偉いさんの決める事に、反発しちゃいけません」

伊織「フン、審査員に見る目が無いのよ」


キョン(それについては、同感だ。アントシアニンか、レーシックを推薦する)


P「お、俺たちの世界が…ゲーム?は…ハハハ。そんな馬鹿な」

P「俺の世界がゲーム…俺達がゲームのキャラクター…」

P「だったら、俺がやってきたことは何だったんだ。全部プログラムかなんかだって言うのか?」

P「今までの苦労…みんな頑張ってアイドルをしてるのに、それもゲームなのかよ!」

長門「…あなたたちの主観は独立している。人間が操作することは不可能」

P「はぁはぁ…ふぅ」

長門「……飲んで」

P「悪い…」ズズズ

長門「酷似している。厳密には異なる世界……あなたの存在した世界にある、この世界を媒体に記した『本』と同じことが言える」

P「…はぁ」

P「そうか…そうだよな。俺たちだけに言える事じゃないもんな」


長門「…話を続ける」

P「お願いする」


キョン「このまま現状維持してたら、何時まで経ってもトップに慣れるはずないだろ」

キョン「てか、ここまで落とされる理由がまるで見当もつかん」

キョン(春香の時、レベルなんておおよそ同じだったはずなんだけどな)

小鳥「あの、プロデューサーさん」

キョン「?」

小鳥「そのことなんですけど…これを見てもらっても良いですか?」

パラパラ

キョン「なんですかこの珍百景は。仮装大賞のオーディションなんて受けましたっけ?」

小鳥「これが、みんなの宣材写真です」

キョン「…芸人じゃなく、アイドルを目指してください!」


キョン(…足りなかったのは、やっこさんの視力じゃなくて、俺らのおつむだったらしい)

いつものことながら短く幕でございます

スピードを調整しながらこなしていかないと、同時に終われない
でも片方ゆっくりにすると、グダグダするというジレンマ


長門「この世界で、あなたの世界を仮想空間としてシミュレーションすることが可能」

P「ゲームの世界になってるんだな…」

長門「涼宮ハルヒは仮想空間の主観であるあなたに、目標を定めた」

P「俺に目標…?一体どんな」

『目指すは完全試合のトップアイドルだけなの!』

P「…は、ぇ…は?」

長門「厳密にいえば、対象はこの世界のイレギュラー因子…」

『キョン、アンタがトップアイドルにしなさいよ?』

P「と…トップアイドル?」

長門「そう」


キョン「と言うわけで、宣材写真の撮り直しだ」

伊織「なんでよ、社長は個性があって良いって言ってたわよ」

キョン「あほか。アイドルなのに、お笑い街道まっしぐらじゃないか」

やよい「おもしろくてもいいかなーって」

亜美「なかなか可愛く撮れてるっしょ!」

真美「会心の出来なんだよ」

キョン「ほら、あれを見てみろ」



あずさ「この色でいいかしら?」

美希「あずさとっても綺麗!」

春香「わー…すごく大人って感じです」

あずさ「ふふふ、ありがとう」ドタプーン

キョン「特盛り!」

やよい「特盛り?伊織ちゃん、特m 伊織「このde変態!」


P「ま、待ってくれ。俺は、『涼宮ハルヒの憂鬱』を筋書き通りに過ごせば戻れるんだよな?」

長門「……」

P「たとえばさ、片側が目標を達成すれば元に戻る。なんてことはないのか?」

長門「不可能。鍵は二つ揃わなければならない」

P「俺はこの物語を筋書き通りにこなすことだろ?でもキョンの目標がトップアイドルを育てるなんて…」

長門「可能性が0でない限り、可能」

P「0…じゃないんだな」

長門「……」コク

ズズズ...

長門「あなたを過去に飛ばしたのも、可能性を上げるため」

P「…俺を過去に飛ばした?」

長門「そう」

P「……過去に?」



P(もしかして…朝倉が言ってた未来から干渉って、そういう意味だったのか)

まるで谷川や冨樫のように隙間が空き世間が夏休みのとき仕事三昧で云々

閑話休題

今回更新が少ないので日がたたないうちにまた更新いたします


キョン(多少の懸念事項を抱えつつも、どうにか宣材は出来上がったわけだ)

律子「これなら、オーディションもバンバン通るわ!」フフン

小鳥「ふふ、楽しみですね」

伊織「当然よ、本当の私を披露してあげたんだから」

真「もっと可愛い服着たかったなぁ」

美希「真君、すっごくかっこよかったよ」

雪歩「うん!やっぱり、可愛い服よりあっちの方がいいよ」

キョン「みんな、すごく似合ってたぞ」

あずさ「そうでしたか?プロデューサーさんにそう言ってもらえると撮り直した甲斐がありますね、うふふ」


やよい「あずささん、プロデューサーが特盛もがっ キョン「こらやよい、今日覚えた単語は一言一句忘れなさい」


P「でも、俺の記憶が正しければいきなりここに来たことになってるんだけど……それについては?」

長門「相互の時間軸が点として、接触した。伴って発生したのがワームホール」

P「その時間って言うのが…俺が居た時間とこの世界の本当の時間……?」

長門「少し異なる……涼宮ハルヒは、あなたの存在した時間より前…この世界の未来に位置する時間を点とし、接触させた」

P「俺の世界の過去…?」

長門「あなたの意識が覚醒する前、この時間平面より未来に位置する地点に転移した」

長門「そこであなたを、現在へと時間跳躍させた」

P「なんで過去に飛ばしたんだ…?」

長門「あなたの認識可能なレベルに合わせ、適正させるため」

P「……あのライトノベルを読んだ知識ってこと……なのか?」

長門「そう……彼は涼宮ハルヒにとって鍵となる存在へ昇華した。バグが発生すれば、世界改変の対象になる」


P「……んん?」


キョン「さぁて、今日もまっとうに行きますかね」

ガチャ

雪歩「あ、おはy……」

キョン「おはようさん」



雪歩「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」サササササ

キョン「…プロデューサー、傷付きます」

真「雪歩?どうしたの!?」タッタッタ

春香「雪歩!」タッタッタ

雪歩「男の人ぉ」

真「あぁ、そういうことか」

春香「なんだー。おはようございます、プロデューサー」

キョン「俺の存在を、雪歩の反応で確認するのをやめてくれ」

真「あははー、すみません」


キョン(こんなことで、ステージに上がれるんだろうかね)

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