貴音「貴女様?!」 P「面妖な……」(1000)

貴音「なんと……」

P「……」

貴音「……なんと!」ムニュムニュ

P「揉むな!」

貴音「一体、これは何事」

P「俺が聞きたいところだよエキセントリック」

貴音「このようなたわわな……このような!」フニョン

P「だから揉むな!!」

貴音「貴女様はいけずです……」

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P「起きたらな? なんかに乗っかられてんだよ」

P「重みをな、重力を感じるんだよ、グラヴィティを」

貴音「まこと、不可思議極まりないことです」

P「寝惚けて何か乗せたまま寝ちまったのかと思いきや、いくらどかそうとしても動かないし」

貴音「うっ」

P「どうした?!」

貴音「動かせたことを想像したら……断面図が……」

P「やめろ」

P「冷静になってみるとな、柔らかいわけだよ。味わったことのない感触が手の中にあってな」

貴音「それは……お察しいたします」

P「まだその時はよく分かってなかったんだけどな。頭が覚めてくるにつれて……」

貴音「そのお歳まで感触を知らずに……年齢いこーるというやつですね」サメザメ

P「お前いい加減にしないとその口縫い合わすぞ」

貴音「殺生な! わたくしに二度とらぁめんを食すなと?!」

P「それより大切なことがあるだろ起きろ」

貴音「……はっ?! らぁめんはおろかわたくしの食の楽しみを全て奪うおつもりで!?」

P「でも実際その状態でも問題なく生きられそうだからお前怖いんだよ」

貴音「して、冷静になってお気づきになって」

P「その時、俺に電流走る……!」


貴音「パッと立って」

P「カッと見て」

貴音「ガッと揉んで」

P・貴音「「はぁ~ん♪」」



P「終いにゃ殴るぞ」

貴音「今のは同罪です」

P「ごめん」


P「休むわけにもいかないから事務所には来たものの……俺仕事できんのか」ビューティーボイス

P「服もサイズ合わないから丈ダボダボだよ……胸周りだけきついけど」

貴音「顔つきや骨格、声までも変わっておられますし」

P「事務所仕事はいいんだけど、営業や挨拶は色々とアレだよなぁ」

貴音「今のままですと、わたくしと貴女様、どちらがあいどるなのか」

P「よせやい、照れるぜ」テレテレ


貴音「しかし実際、贔屓目に見ずとも、かなり美人の部類に入るかと」

P「自分で言うのもなんだが、確かにな……通勤道中もジロジロ見られたし」

貴音「男性に言い寄られ、頬を赤く染めてしまい、心まで変わりつつあることに戸惑いを覚える貴女様……」

P「チェストォ!!」シュトウガッ

貴音「ぴっ」

P「いい加減にしないと小鳥さんみたいになっちゃいますよ!!」

貴音「うぅ、貴女様はいけずです……」


P「そういや、貴音以外はまだ来てないのか。確かにちょっと早い時間ではあるが」

貴音「そのようですね。小鳥嬢はいるかとも思ったのですが」キョロキョロ

P「カメラでも回してんじゃないだろうな……」

貴音「おや? このようなところに小鳥嬢秘蔵の書物が」ヒラヒラー

(シーン)

P「本当にいないみたいだな」

貴音「そのようですね」

P「というかお前、それ読んだだろ」

貴音「なんと……」

P「さっきから小鳥さんオーラが垣間見えるからな」

貴音「なんと!!」

P「捨てておきなさい」

貴音「そうですね」ポイッ


P「今日の仕事は貴音の付き添いだったな。とりあえずは問題なさそうでよかった」ペラリ

貴音「大丈夫でしょうか?」

P「頭の中は問題ないし、先方には急病の代理とでも言っときゃいいだろ。お前が動揺しなくてよかった」

貴音「ふふ、これでも内心、驚いてはいるのですよ」

P「仕事に影響がなきゃいいさ。ま、みんなプロだし、説明さえすれば問題ないとは思うけど」

貴音「如月千早などは少々影響が出るかもしれませんが……」

P「? 千早は特に心配いらんだろ。仕事人だし」

貴音「……複雑な世界もあるのですよ、貴女様」

P「は?」ポヨン





千早「……くっしゅ! 誰かに噂されてるのかしら?」


貴音「……! 貴女様! そのままではいけません!」

P「ど、どうした? 何か問題あるか?」

貴音「その服装……」

P「あー、まぁ男物スーツだけど仕方ないだろ。汚しちゃって事務所のを借りたとか言えば」

貴音「そうではなく……局内では上着をお脱ぎになられるかと存じます」

P「そりゃ動きづらいし、スポットライト周りは暑いし」

貴音「その……」

P「なんだよ、遠慮なく言えって」


貴音「下着は……」


P「そりゃ勿論男物にノーブr……あっ」


(バッ)

P「……コレばれる?」

貴音「汗をかけば恐らく」

P「くぅ、行きがけにどっかで買ってくか」

貴音「でしたら仕事まで少し時間もあることですし、今から買いに参りましょう」

P「いいのか?」

貴音「わたくしも仕事までは暇ですし、それにこれから他の方々が来られたら、説明をするのも手間でしょう」

P「それもそうだな……俺の中でも整理しきれていない部分があるしな……」


貴音「それと」

P「?」

貴音「服装だけではありません。言葉遣いも直していただかなければ」

P「ううむ……」

貴音「身嗜みも少し整えねばなりません。局に行くまでに、付け焼刃でも」

P「それもそうだな。じゃあ悪いが、ちょっと手伝ってもらえるか?」

貴音「はい、貴女様のためなら喜んで」ニコリ


~ランジェリーショップ~

P「アイドル事務所の男プロデューサーだが、担当アイドルに女性用下着を選んでもらってる件について、と……」

貴音「今は女性ですので問題はありません」

P「落ち着かんだr」

貴音「貴女様」

P「……落ち着かない、わ」

貴音「ぎこちないですよ」

P「やだ……なんだかあそこの番組ディレクターみたいでやだ……」

貴音「ならばですます口調ではどうでしょう?」


P「ブラジャーってこんなにいろいろあるんですね……」

貴音「こちらなどどうでしょう?」

P「?! こ、こんなもん付けられr」

貴音「貴女様」

P「……こ、こんな下着、付けられるわけないでしょ?!」

貴音「しかし貴女様。さいずを考えるとこれでも大人しい方ですよ」

P「えっ」

貴音「他にはこちらなど……」ランジェリーン

P「えっ、だ、だめ! こっちで! こっちで!」

貴音(実は裏側の棚には大人しめのものもありますが黙っておきましょう)


貴音「ではあちらの棚を」

P「嫌」

貴音「はて?」

P「下は絶対に穿かない。このままで行く」

貴音「もし不慮の事故で見られでもしたら?」

P「う」

貴音「一夜明けてそのまま仕事に向かう不埒の烙印が」

P「買います、穿きます。え、選んでください……」ナミダメ

貴音(め、面妖な……)ゾクリ

P「なんということでしょう……」

貴音「ここまで来たら、すぅつも一着買ってしまいますか?」

P「いらない。そこまではいい。明日の朝には治ってるかもしれないし」

貴音「希望的観測ですね」

P「絶対治るってn」

貴音「貴女様」

P「……治るもん………」ウルウル

貴音(……!)ゾクゾク




貴音(しかし……)

貴音「貴女様」

P「ん? なに?」

貴音「……いえ、なんでもありません」

P「気になる……」

貴音(思い過ごしかもしれませんし……今は黙っておきましょう)


P「まぁスーツはいいですよ」

貴音「着衣は一先ずこれで乗り切れるでしょう」

P「髪の毛とかも気を遣った方がいいんでしょうか」クルクル

貴音「いつもより少し長いようですが、長髪というほどでもないので問題はないでしょう」

P「それならいいんですけど」

貴音「しかし……」サワサワサラサラ

P「んっ、貴音……くすぐったい……」

貴音「……きゅーてぃくるへあー………」

P「貴音の髪だって。お手入れとかあまりしてないでしょう?」

貴音「自然体が一番ですので」




P「おい待て」


貴音「貴女様貴女様、言葉遣い」

P「いや待て。俺は今何言った」

貴音「べらんめぇ、呑まないでやっていられるかってんだー、いいから酒持ってこいやーがしゃーん、と」

P「確かに呑まないとやってられないけど言ってねーだろ」

貴音「空になった徳利を投げつけられるわたくし……貴女様、やめてくださいまし……」ウルウル

P「劇団貴音は休演だ休演。これはやばいぞ貴音」

貴音「……」

P「中身まで女になってきてる………」


貴音「貴女様……」

P「しかも女な自分への違和感が少しずつだけど減ってんだよ……やべぇよ……やべぇよ……」

貴音「貴女様、お気を確かに」

P「うおおおぁぁぁぁ……胸のブラジャーに違和感がない……」ムニムニ

貴音「しっかりなさってください」モニュモニュ

P「帰ってからじっくりラッキースケベを楽しもうと思ってたのにその気も……こんなのってねぇyあだっ!」シュトウガッ

貴音「傷付けるのも憚られるご尊顔ですので、ちょっぷで許してあげます」

P「ご厚意痛み入ります。でも貴音も今揉んでたよね?」

貴音「気のせいです」


P「でも本当にどうする――」

(ピピピッピピピッ)

P「ってもうこんな時間! 局に行かないと!」

貴音「貴女様、大丈夫なのですか? 何でしたら今日はきゃんせるしても……」

P「何を言ってるんですか。死ぬわけじゃあるまいし、私のことで先方や事務所、それに貴音に迷惑をかけるわけにはいきません」

貴音「わたくしは迷惑などでは……それよりも貴女様の事が心配で」

P「今日の仕事、ずっと出たがってた『らぁめん食べ歩き道中』のゲストでしょう?」

貴音「!!!」

P「ふふ、知ってるんだから」

貴音「貴女様……行きましょう……」ホロリ

P(私が言ったことは本心だけどやはりらぁめんが大事なのね)


~テレビ局にて~

(ッツカレサマデーッス)

貴音「おはようございます」

D「貴音ちゃん。今日もよろしくねン」

P「本日はよろしくお願いいたします」

D「あら、今日はPちゃんが来るんじゃなかったの?」

P「申し訳ありません。Pは急病で倒れてしまいまして、急遽私が……」


D「ふぅん……そのスーツは?」

P「今朝方、事務所で飲み物を零してしまいまして……代理も急な話でしたので、その場の替えで」

D(スンスン)

P「ひっ」

D「……Pちゃんの匂いがするわ……」

P(ヒィッ?!)

P「え、えっと、Pが以前同じようにその場凌ぎで着たことがありまして……」

D「いいえ、アナタ自身からPちゃんの匂いがするわ……」

P(ヒィィィィィィィイイイ?!)


P(貴音に言われて香水も付けてるのに!)

D「とまぁそれは二割くらい冗談で」

P(八割も嘘にしてよ……)

D「自分で言うのもなんだケド、業界でもそこそこ名は売れてるのよねン。初対面でそんな慣れた態度を取られることはまずないわ」

P「あ、あの、えっと……」

D「……何があったのかは知らないけれど、頑張ってネ、『代理』ちゃん♪」バシィッ

P「わっ! ……Dさん………」

貴音「……ぽっ」

P「貴音?!?!」

D「あらンごめんなさい。そっちのシュミはな・い・の♪」

P(いやそのりくつはおかしい)


P「さて、まずは打ち合わせね」

P「貴音は食べ歩きの収録が終わり次第、局に戻ってきてスタジオ収録」

貴音「このすたじおでございますね」

P「ええ。この調子だと、帰ってくる少し前にセッティングが終わるくらいかな」

貴音「しかし……やはり汗をかきますね」

P「貴音が気付かなかったら、今頃大変だった……」

貴音「ふふ、その下着、似合っておられますよ」

P「えっ見えてる?!」サッ

貴音「冗談ですよ」

P「ビックリさせないでよ……」

貴音(この恥ずかしがり方……やはり……)

P「じゃ、お待ちかねの食べ歩きに行きましょうか」

貴音「!! はいっ!!!!」


~休憩なう~

貴音「まこと、らぁめんは良きものです。暖簾を見て微笑み、外まで漂う香りに和み、入って店主の声に期待し、強まる香りに感嘆し、お品書きを眺めて高揚し、注文して武者震いをし、現れたその姿に打ち震える……」

P「貴音がらぁめん好きなのは改めて分かりました。ところで」

貴音「何か?」

P「その手にあるものはWhat's this?」

貴音「ろけ弁、ですが」

P「あんなにらぁめん……いや、なんでもないです」

貴音「ふふっ、変な貴女様♪」

P(そういうハートフルな空気ではない)


貴音「あなふぁふぁま、おふぁふぇふぃふぁふぁふぁいふぉふぇふふぁ?」ムシャムシャ

P「口からなくしてから喋りなさい」

貴音「っんく、お食べにならないのですか?」

P「うーん、胃も縮んでるみたいであまり食欲が……」

(グゥゥゥゥゥ)

貴音「おや?」

P「あっ、いえっ、そういうわけじゃ!」アセアセ

貴音「……もしや貴女様」ワキバラムニィ

P「ひゃうっ?!」

貴音「……」

P「……だ、だいえっと」


貴音「貴女様」

P「分かってる……分かってるの……ナチュラルに女の子化しつつある自分がいることは……」

貴音「このままでは……」

P「いい加減まずいよねぇ。もしこのまま身も心も完全に女になってしまったら……」

貴音「わたくしも困ります」

P「まぁそこは安心して。今まで通り付き合っていくから」

貴音「しかし今の日本は、まだそうしたことへの理解が少ないようにも思えます」

P「え? 女性プロデューサーなんていくらでもいるでしょ? それこそ律子とか」

貴音「……貴女様はいけずです」

P「えっ?!」

貴音(いけずです……)


貴音「さて、ここでてすとをしてみましょう」

P「テスト?」

貴音「この写真をどう思いますか?」アマトウグラビアーン

P「いや、なんとも」

貴音「こちらはどう思いますか?」タカネグラビアーン

P「えっ、きゅ、急に、何、を……」ドキドキ

貴音「ふむ」

P(貴音の写真、綺麗だったな……こう、あずささんとは別の意味で甘えたくなるオーラが……)

貴音(良かった……)

P「………貴音お姉様……」ボソリ

貴音「?!?!」


(撮影再開シマァース)

貴音(お姉様……そういう、そういう方向性で?)

P「貴音、次の店に入りましょう」

貴音(貴女様がそれをお望みとあらば、わたくしは……)

P「……おーい?」

貴音(貴女様と居ることができるなら、それでも……)

P「貴音ー?」

貴音「……P……」テノヒラヲホオニソエツツ

P「!??!?!?!」

カメラマン「ほう……」



P「馬鹿やってないでさっさとやりますよ!!」ホッペムニィー

貴音「律子嬢のようです……」ナミダメ


~収録終了~

(ッツカレサマッシタァー)

D「色々あるだろうケド、頑張ってネ、代理ちゃん」

P「ありがとうございます」

貴音「それでは、わたくしたちはこれにて失礼いたします」

D「オンエアー楽しみにしててネ。まったねぇン」




P「ふー、どうにかこうにか終わったわね」

貴音「貴女様、仕事は終わりましたが、その喋り方は……」

P「あー、まぁもう気にしても仕方ないかな、って。治るなら治るでしょうし、楽な喋り方でいいかなって」

貴音「それはそうですが……」

P「まこと、面妖なこともあるものですね」

貴音「貴女様!」

P「ふふ、ごめんなさい」


P「そういえば、今日はこのまま直帰?」

貴音「ええ、そのつもりですが。事務所にはわたくしから連絡を入れておきましたので」

P「ありがと。19時前……ね、良かったらこのまま私の家に来て、ご飯にしない?」

貴音「貴女様?」

P「普段じゃこんなことなかなかできないし、折角だからどうかな、と思ったんだけど」

貴音「いいのでしょうか」

P「女同士だもの。構わないでしょう?」

貴音(貴女様……もう、完全に……)


貴音「それでは、このままお邪魔させて、いただきます」ジワァ

P「?! た、貴音、どうしたの?!」

貴音「いえ、眠かったのであくびが」

貴音(流石に、こんな形での失恋は予想しておりませんでした。ふふ……)ウツロナメ

P「疲れてるならそのまま帰ってもいいのに」

貴音「折角お招きにあずかりましたので。それに常々、貴女様のお部屋は拝見したいと思っておりました」

P「つまらないお部屋ですけれど」

見た目は貴音で中身はPと貴音?

あと、オカマPキモい


~スーパー『かぶとがに』~

貴音「夕餉は何にいたしましょう?」

P「色々あってお互い疲れてるし、手間がかからず重くないもの、かな」

貴音「らぁm」

P「ダメ」

貴音「……」ウルウル

P「……そうね、鍋にして〆にラーメンでも茹でましょうか」

貴音「!」パァァァァア

P「ふふふ」

>>32
起きたらPが女になっていたでござるの巻


モヒカンA「おい、見ろよあそこの二人組」

モヒカンB「二人ともレベルたけぇ……」


P「うわぁ、レベル高いだって。私びゅーりほー」ヒソヒソ

貴音「ふふ、貴女様はまことお美しいですから」


モヒカンB「俺、銀髪の不思議オーラ全開の子めっちゃ好みだわ」

モヒカンA「となりのスーツの子の方がやばくねぇ? あのダボつき具合とか誘ってんだろ……お持ち帰りしてぇわ」


貴音「……」<◎><◎>ギンッ


モヒカンA「ヒッ……」

モヒカンB「おい、どうした?」

モヒカンA「な、なんでもねぇ……行こうぜ……」

モヒカンB「お、おう……?」


貴音「この方に手を出そうなどと不届きな」フンスッ

P「何怒ってるの?」

貴音「なんでもありません」イラッ


貴音(……今、わたくしは何を思ったのでしょう?)

貴音(この方は今、女性だというのに……嫉妬?)

貴音「はて」

P「どうしたの?」

貴音「いえ、なんでもありません」

P「む?」


~P邸~

P「さて、ここがマイルーム!」

貴音「如月千早の部屋とまでは行かずも、殺風景ですね」

P「まぁ、ほぼ出ずっぱりだから。オフですら外に居ることが多いし」

貴音「わたくし達のために、いつもいつもありがとうございます」フカブカー

P「やめてやめて。好きでやってる仕事だもの」

貴音「しかし……」

P「貴音だって、ファンの人たちにそんなことされたら困っちゃうでしょ? 私だって、みんなのためになりたくてこの仕事をしてるんだから」

貴音「貴女様……!」ギュッ

P「わっ!? こ、こら貴音!」

貴音「女同士だから問題ないのでしょう?」スリスリ

P「そ、それはそうだけど……」


P「そう、鍋! 鍋の準備!」パッ

貴音「あっ……」

P「ええと、卓上コンロを出して、鍋を出して……」

貴音「いけずです……」

P「はいはい」ゴソゴソ

貴音「いーけーずー!!」ポカポカ

P「いたたた!」

貴音「あ……申し訳ありません」

P「いや、気にしてはいないけど……やっぱり体も華奢になってるのね」


(グツグツ)

貴音「良き香りが漂ってまいりました」

P「かつおみりんに銀ぼしこっ♪ 食べても食べてもはらぺこだ~♪」

貴音「ぐー!」

P「さて、そろそろ火も通ったかな?」

貴音「随分具沢山になってしまいましたね」

P「目移りしちゃって……」

貴音「また脇腹の肉付きが」

P「うっ」


P「ええい、今日はいいの! たっぷり食べましょう!」

貴音(ヒョイパクヒョイパク)

P「は、早い?!」

貴音「貴女様。食卓とは弱肉強食の縮図なのです。食物は勿論の事、卓を囲む我らも、その例外ではないのです」パクパク

P「な、なら私だって!」

貴音「だいえっと」ボソリ

P「うぐっ!」

貴音(ヒョイパクヒョイパク)

P「ああああまた肉取ったぁ! 貴音ずるい!!」

貴音「ずるくありません。貴女様がいけないのです」プイッ

P「え……私何かした……?」

貴音「ふんっ」


(ガチャッ)

P「? どうしたの、冷蔵庫なんて開けて?」

貴音「わたくしとて、逃げたくなる時があるのです」スゥッ

P「そ、それはあずささんに貰った秘蔵の無濾過生酒?!」

貴音「鍋にはやはり日本酒です」トクトク

P「ちょっと、貴音はまだ未成年でしょ! 駄目よ絶対に」

貴音「んっ」クイッ

P「あ゙ーーーーーっ!??!?!」

貴音「ふふ、もう手遅れですよ」

P「馬鹿……この馬鹿………」


貴音「しかしこの生酒、まこと味わい深い」

P「随分と呑みなれていらっしゃるようで」

貴音「ふふっ、とっぷしーくれっと、です」

P「はぁ、もう知らない……私にも頂戴」

貴音「はい、どうぞ」トクトク

P「んっ」クイッ

貴音「貴女様も良い呑みっぷりです」

P「仕事柄、どうしても呑む機会は多いからね」


貴音「如何でしょう? あいどるにお酌をさせる気分は」トクトク

P「あずささんにはしてもらったことがあるけれど……貴音にしてもらうのも、また不思議な趣が」

貴音「そう、ですか……」

P「……貴音?」

貴音「どうせでしたら、貴女様があなた様でおられた時に、一度くらいして差し上げていれば……」

P「今だって、貴音に注いでもらえて十分嬉しいよ?」

貴音「そうではないのです」

P「貴音?」

貴音(わたくしの気持ちの問題、なのです)


P「はー、食べた食べた呑んだ呑んだ」

貴音「まこと良き食べっぷりでした」

P「最後のらぁめん、がっつきすぎ」

貴音「す、すぅぷがまこと美味すぎるのがいけないのです!」

P「ふふっ、そう言う事にしておいてあげる。お腹がぽかぽかするなぁ」

貴音「そして増える弛み」

P「何も聞こえないクローズイヤー」

貴音「貴女様もこれからは、もう少しその辺りに気を遣っていただく必要がございます」

P「分かってるぅ……」

貴音「……」トクトククィッ

P「良く呑むねぇ……それもう四本目なのに」

貴音「まだまだ」

P「もう在庫切れよ……あってももう呑めないわ……」


(ちょんちょん)

P「どうしたの、私はもう呑めな――ッ?!」

貴音「んっ」

P「んんんッッ?!」

(コクッコクッコクッ)

P「っぷぁっ?! く、口移し……?」

貴音「ふふ……」

P「た、たか、ね……?」

貴音「貴女様……」ジリジリ

P「ど、どうしたの? おひふいへ……」アトズサリー

貴音「昼の収録の時、わたくし、聞いてしまいました……」

P「な、にゃにを」

貴音「『お姉様』、って……」

P「!!!」


貴音「ふふ、いいのですよ……」フラァリ

P「た、たかね……だ、だめだって、ね……?」

貴音「『女同士』、でしょう……?」ヨタヨタ

P「それとぉ……これとはぁ……」フラフラ

貴音「わたくし、わたくしは……!」

P「わっ、わわっ?!」ベッドニツマヅイテドサーッ

貴音「ずっと、ずっと……『あなた様』をお慕いしておりました……!」オオイカブサリトサッ

P「――ったかね……」

貴音「それが、それが……こんな……」ムニュウッ

P「ッんあーっ?!」





千早「――くっしゅっ!」

春香「あれ、千早ちゃん、風邪?」

千早「んー……違うと思うけれど」

伊織「もう夜は冷える時期なんだから、体調管理くらいちゃんとしなさいよねっ!」マフラーマキマキ

千早「あ、ありがと……」

伊織「べ、別にアンタを心配してるとか、そういうわけじゃ……ほら、遅くなっちゃったんだから早く帰りましょ!」

春香(イイハナシダナー)


貴音「でも、いいのです」

P「たかにぇ……?」

貴音「『貴女様』は、言ってくださいました」

P「えっ」

貴音「『お姉様』、と……」ホオニテヲソエ

P「ひぁっ……」ゾクリ

貴音「それだけではありません。今日一日、節々で見えた、気弱な貴女様……」

P「だめ……たかね、それいじょうはらめだから……!」

貴音「わたくし、気付いてしまいました」

P「や……んっ……!」

貴音「こういう世界も、あるのだと」アマガミハムゥ

P「たか、ねぇっ――!!」

貴音「可愛がって差し上げます……P……」ツツゥッ

P「     ―――!」






~見せられないよ!~


(ピヨピヨ……パタタタッ)

(プロデューサーサン! アサデスヨッアサッ! オッキナイトアミマミガイタズラシチャウヨ→)

(カチッ)


P「っつつつ……ひでぇ朝だ……頭痛が痛い」

P「ふあぁ……貴音は呑み過ぎだろ……二日酔いとかになってないといいけど……」

P「…………」

P「………ナニッ?!」ガバッ

P「むっ、胸がっ、ない!」ツルン

P「そしてっ、下にはッッッ?!」ガッ

P「………」



P「よくぞ帰ってきた我がプロデューサーよ!!!」ニギッ



P「――うっ」


P「ふぅ。朝からまたつまらぬことをしてしまった」

P「しかしこの倦怠感……間違いなく、俺は日常に帰ってきたのだ!」

P「………」

P「なんか狭いな」チラリ





貴音「………すぅ」





P「」


P「いやぁ、気持ちのいい朝だなぁ!」

P「窓から差し込む光!」

P「聞こえてくる小鳥のさえずり!」チュンチュン

P「そして隣には!」クルッ





貴音「すぅ……すぅ……」アラレモナイスガター





P「やべぇよ……やべぇよ……」


P「待て、昨夜は何があったんだ?」

P「鍋喰った」チラッ

P「うむ、片付けてない鍋の残骸」

P「酒呑んだ」チラッ

P「うむ、転がっている一升瓶数本」

P「そしてそのあと……」

P「………」

P「What's happen?」


貴音「んぅ……」

P「たたたた貴音が起きる前に服を着ないと」

P「うわぁ……女性下着が足に……きめぇ」

貴音「ふあぁ……」ムクリ

P「たたた貴音さん?!」

貴音「おひゃよーごじゃます……」

P(寝起き貴音かわええ)

P「いやそういうことではなく」

貴音「P……」ナデリ

P「あひゃぁっ?!」ビクゥッ

貴音「……あなた様?」


P「……」

貴音「……」

P「お、おっす」

貴音「も、戻られたのですか?」

P「らしいな」ペッタンコ

貴音「……つまり」

P「つまり?」

貴音「わたくし達は」

P「Man and Woman?」




(バチィン)


\メンヨウナー/


貴音「……」

P「貴音ぇ……機嫌直してくれよぉ……」

貴音「……」ムスッ

P「事故だって……不慮の事故だって……」

貴音「酔っているのをいいことに、あんなことやこんなことをなさっておいて……」

P「えっ」

貴音「……」

貴音(したのはわたくしでした)

貴音「え、えっと、昨夜のことは、その……」

P「俺……なんか、やらかして、しまいました、かね」


貴音「」




(バチィン)


\メンヨウナー/


貴音「つまり」

P「はい」

貴音「鍋の後の事は何も覚えていないと」

P「はい」

貴音「……あなた様はいけずです」

P「やっぱヤバいことやらかしましたか?!」

貴音「……知りません」

P「えっちょっ」

貴音「今日もわたくし、午後から取材が入っております故、一度帰らせていただきます」スクッ

P「貴音ーーー?!」

貴音「ではまた後程、事務所で」

P「たかねえええええええええええ!!!!!!!」





貴音「咄嗟に飛び出してしまいましたが」カァァァァァ

貴音「覚えていなかったのは、幸か不幸か……」

貴音「……」

貴音「やはり……あなた様はいけずです……」カァァァァァァアアア

貴音「ですが、お蔭様でまだわたくしにも希望が」

貴音「しかし、昨夜あそこまでしておいて」

貴音「………!」パタパタパタ

貴音「……早く帰って着替えましょう」


~事務所にて~

律子「プロデューサー殿! 朝っぱらからなんですか!」

P「放っておいてくれ……俺は……終わった人間なのだ……」

律子「あ・な・た・ねぇ!! 今日も貴音の付き添いでしょ!」

P「ヒイィィィィィィィイイ許してくれ貴音ェェェェエエエ!!!」

律子「?!」

響「プロデューサー、どうしたんだー?」

P「俺はもう、人間をやめるぞ、響……」

響「や、やめてどうするんだ? まさか犬にでもなるのか?!」

P「犬か……いいよなァ……それも……」

響「う、うちにプロデューサーを飼う余裕は……!」アタフタ


亜美「なんか兄(c)面白いことになってんね→」

やよい「うっうー? 何かお悩みでしょうかー……?」

真美「ズバリ、お姫ちんとのトラブルと見たね!」

亜美「いしょ→のもつれというやつですな!」

やよい「え? 衣装が何か悪かったの?」

伊織「衣装じゃなくて痴情……ってやよいに変な事吹き込むんじゃないわよ!」

真美「いおりんが怒った→!」

亜美「逃っげろ→い!」


(……ダヨネー……ソンナコト……メンヨウナ……)

P(ビクゥッ)


春香「おっはよー!」

千早「おはようございます」

貴音「ふふ、おはようございます」


伊織「あら、その二人と貴音とは珍しい組み合わせね」

千早「そこで一緒になったのよ」

貴音「普段は一人ですが、たまにはこうして人と一緒に来るというのも……」


P「……」

貴音「……」


春香「えっ、ちょ、どうしたの二人の空気」ヒソヒソ

真美「なんか朝から兄(c)やばいんだって。お姫ちんの名前出すとテンパっちゃって」ヒソヒソ


貴音「あなた様」

P「は、はい!」ビクゥッ

貴音「もうお身体は大丈夫なのですか?」ニコリ

P「は、はい! お蔭様で!」


律子「プロデューサー殿、昨日何かあったんですか?」

P「あー、えっと……」

貴音「実は……」


~要所ぼかしてカクカクシカジカ!!~


小鳥「女体化?!」ピヨッ

律子「小鳥さんは黙っててください」

貴音「ちなみに小鳥嬢秘蔵の本は、昨日捨てました」

小鳥「ピヨッ?!」ガサガサ

律子「昨日のゴミなら今朝方もう回収されましたよ」

小鳥「ピヨォ……」フラリバタン


伊織「そんなことあるわけないじゃない」

貴音「しかし、紛れもない事実」

伊織「プロデューサーと組んでドッキリでもやってるんじゃないでしょうね……」

貴音「ちなみにこちらがその時の顔写真になります」スッ

P「?!」

春香「えっどれどれ?! うわぁ……確かに、プロデューサーさんの面影がある……」

やよい「うっうー! でも、すごく美人さんですー!」

律子「ただの他人の空似とか、身内とかじゃないでしょうね?」

貴音「正真正銘、ご本人ですよ」

(ヤイノヤイノ)


P「お前……写真なんて撮ってたのか……」

貴音「この程度……私の心の傷に比べれば……」シクシク

真美「亜美警部! 事件の予感です!」

亜美「兄(c)容疑者を逮捕しろ→!」

(ガッシ)

P「は、放せっ! 放すんだー!」

千早「……見損ないました、プロデューサー」ジトッ

P「そ、そんな目で見るなぁ……見るなぁ……!」


貴音「まぁ、意地悪はこのくらいにしておきましょう」ケロッ

P「なん……だと……」


律子「で、結局本当だったの?」

貴音「ええ、プロデューサーが女性になっていたのは事実です。なった原因も、治った理由も分かりかねますが」

律子「全ては謎のまま、か。にわかには信じがたいけれど」

貴音「今後同じようなことが起こらないとも分からないので、少なくとも事務所内には周知しておいた方が良いかと」

律子「そうね。私から社長や他の子には伝えておくわ」


P「なぁ貴音……」

貴音「?」

P「何があったかはわからんが……許してくれよぉ……」

貴音「許しません」

P「……だよなぁ。何したかも分かってないんじゃな……」

貴音「……ふふ」チョンチョン

P「ん?」


貴音「今度は、もっとイイコトを教えてあげる……P……」ボソッ

P「……?!」ゾクゥッ

貴音「ふふ……」

P(い、今……記憶の奥底で何かが……?)


春香「ぷ、プロデューサーさん……?」

P「え?」

春香「いま貴音さん、『今度はもっといいことを教えて』って……何を教えたんですか……?」

P「なんと?!」

千早「一体……何を教えていたのか……」ジトッ

P「ち、違う! それは誤解だ!! 春香の聞き間違いで」

貴音「けれども、朝起きた時は驚きました……まさか女性下着を身に付けたまま……」

P「貴音?!」

千早「……どういうことでしょうか、プロデューサー?」

P「いやっ、ちがっ」

貴音「わたくしを酔わせている間に……」

律子「プロデューサー殿?」ニコニコニコニコ

P「おいっ! だから違」

伊織「変態! ド変態! 変態大人!!」

P「誤解だあああああ!!!!」


亜美「お姫ちん、えげつないね→」

真美「兄(c)かわいそ→♪」

貴音「おや、分かりますか?」

真美「だってお姫ちん、真美達と同じ顔してるもん」

亜美「それに、なんか嬉しそうだよ?」

貴音「ふふ、二人とも、良くできました」ナデナデ

亜美「えへへ→」

真美「もっと撫でて→」

貴音「ふふふ、でもそう嘘でもないのですよ」ナデリ

亜美・真美「「えっ」」


貴音(昨夜のことは、『お姉様』だけの秘密です)

P「ぬ、濡れ衣だ! 冤罪だ!!」

千早「見苦しいですよプロデューサー」

律子「さて、始末書やその他の用意は出来ています。キッチリ吐いてもらいますからね」

P「貴音、許してくれ……」

貴音「許しません」

P「いけずーー!!」



貴音(新しい世界を教えたわたくしに責任、取っていただきますよ、貴女様……♪)




おわる

ご覧いただいた方はありがとうございました。
初スレ立て初SSに付き、至らぬところもあったかと思います。
今回は書き溜め投下でしたが、投下速度やその他、何か不味いところがあったらご指摘いただければ幸いです。
オカマにしか見えなかった人ゴメンネ、許してください。

おつ
面白かった
女体化は好きだから楽しめたぜ

>>67
ありがとうございまする
その一レスだけで、私は幸せハッピーですます!

>>68
全員分来ないかな(チラッチラッ

>>69
そんなことおっしゃられたら書かないわけには……
あなた様はいけずです……


ちょっぴり貴音後日談!


~一週間後~

???「……おはようございます」

小鳥「あら、どちら様でしょう?」

律子「知らない人の声だけど……」

P「……俺だ」ビューティーボイス

小鳥「ピヨッ?!」

律子「えっ、あっ……これは……」

P「ジロジロ見ないでくれ……」

小鳥「あの話は……」

律子「本当だったんですね……」


P「俺が、俺が何をしたというんだ! 馬鹿馬鹿! 神様の馬鹿! アンポンタン!」

律子「どーどーどー。前回は一日で戻ったんでしょう? 今回も戻りますって!」

P「また……またあの徐々に女に染まっていく恐怖の一日が始まる……」

小鳥「あっ、髪ぼさぼさじゃないですかー。梳かしてあげます」

P「あぁ、すみません……」

小鳥「……キューティクルヘアー………」

律子「本当……トリートメントとか何使ってるの……」

P「今回はまだ使ってないが、貴音に選んでもらっt――」


P「うぉぉぁあああああ!!!??」

小鳥・律子「「?!」」


P「どんどんナチュラルにっ! 自然体にっ!!」

律子「どーどーどー」

P「うぐ、ひっく……二度とこの下着は使うことはないと思ってたのにぃ……」


貴音「おはようございます」ガチャリンコ


P「あ、貴音ぇ……」


貴音「」


貴音「あ、貴女様……」

P「……ふっ、おめおめとこの醜態、再び晒しに来たぜ……」ポヨポヨ

貴音「なんと……なんと!!」フニョフニョ

P「だから揉むな!!」

貴音「貴女様はいけずです……」


小鳥「これが……これが桃源郷……」ポタタッ

律子「アレ、中身はプロデューサー殿ですよ?」

小鳥「それがいいんじゃないですか! むしろそこに意味があるんです!!」●REC

律子(Oh....)


貴音「今日のお仕事は」

P「幸い、今日は書類仕事だ」

貴音「事務所の皆様に無事、お披露目と相成るわけでございますね」

P「ぬおおぁぁぁぁああああ!!!!」ジタバタジタバタ

貴音「お気の毒ですが、わたくしは早々に律子嬢と出なければならないので、これにて」

P「ま、待って! 置いてかないでくれぇぇぇえ!!」

貴音「仕事の大切さは、前回、貴女様がしっかり教えてくださったではありませんか」

P「うぐっ」

貴音「申し訳ありませんが」

P「たかねぇ……」ウルウル


貴音「」キュンッ


貴音「貴女様、少々こちらへ」

P「な、なんだよ」オウセツマヲデテアライバヘ


小鳥「追いかけrピヨッ?!!?」

律子「はいはいやめましょうね。ここで変なことしてプロデューサー殿が仕事に手が付かなくなったらどうするんですか」

小鳥「ピヨォ……」

律子「あとこのカメラも没収」

小鳥「殺生な?!」

律子「あとでデータを消してからお返しします」

小鳥「うぅ……ぐすっ、レアモノがぁ……」

律子(どの隠しフォルダに保存しとこうかしら……)


P「なんだよ、わざわざ……」

貴音「……」

P「貴音?」

貴音「……P」ホオニテヲソエ

P「ぅぁっ!?」ゾクゥッ

貴音「わたくしが帰ってくるまでちゃんとしていられたら……ご褒美をあげましょう」ミミモトボソリ

P「ふぁっ……」ゾクゾクッ

貴音「ふふ、Pはいい子ですね」

P「たか……姉……」


貴音「それは違います」

P「は?」


貴音「普段ならいざ知らず、今はそんな幼馴染ぽじしょんではなく」

P「た、貴音さん?」

貴音「お姉様と、お呼びなさい」グイッ

P「あっ――」

貴音「……いいですね?」

P「……はい、お姉様………」トロン

貴音「ふふ、それでは事務所を頼みましたよ」



貴音「律子嬢」

律子「あ、用は済んだ?」

貴音「ええ、お待たせいたしました。それでは参りましょう」


小鳥「プロデューサーさーん?」

P「」ポケー

小鳥「おーい」

P「」ポケー

小鳥「よし、今の内にいろいろ写真を……」


美希「あーっ! 小鳥が知らない人を連れ込んで襲ってるのーー?!」

真「なんだって?! 小鳥さん、とうとう脳内だけでは飽き足らず!」

小鳥「ピヨッ?! ち、違うわよ! これはプロデューサーさんで……!」

美希「言い訳無用なの! いけーっ真君!」

真「タイガーアパカッ」

小鳥「ピヨォッ!!」


真美「こんちゃ→……って、おぉ、兄(c)改め姉(c)じゃん!」

亜美「なんでこんな変な顔してるの?」

真「え? ホントにプロデューサーなの?」

真美「ほら、先週周知あったでしょ、姉(c)補完ケ→カクってやつ」

真「そんなんだったっけ……」

美希「このヒトがハニーなの?! やーん、すっごくカワイイってカンジ!♪」ダキッ

P「」ポケー

美希「ハニー、どうしたの?」ユサユサ

P「……ハッ?!」

美希「あ、ハニー目が覚めた?」

真「大丈夫ですか? 小鳥さんに変なことされてませんか?!」

P「えっ、あっ、おはよう。いや、小鳥さんは何もしてないけど……むしろ貴音に何かを……」

真「えっ」

小鳥「私……そんな人だと思われてたんですね……ピヨォ……」ガクッ


P「うー、いつまでもウジウジしてても仕方ない。さっさと仕事だ仕事」

美希「ねーねーハニー、折角だからミキ、女の子デートしてみたいって思うな!」

P「お前も今日は出る仕事だろ。いいから準備してきなさい」

美希「ちぇーっ、つまんないのー」

真「な、ならボクが可愛い服を選んd」

P「チェンジで」

真「うぅ……」

P「ほら、お前も今日は雪歩とダンスレッスンだろ! 行った行った!」

真「はぁい……」


美希「あ、ところでハニー」

P「ん?」

美希「貴音には何をされたの? ミキ、すっごく気になるな」

P「あー、俺もよく覚えてないんだが……前回もだけど、貴音とのやり取りが所々空白なんだよな……」

美希「何があったの……」

P「ただ、凄く幸せだったような……ゾクゾクしたような……可愛がってもらった?」

美希「!!!」

P「いや、なんとなくそんな感じがってだけだけどな?」

美希「貴音……恐ろしいコなの……」

P「え?」

美希「ミキも負けないの! ミキだけの武器を見つけて、ハニーを手中に収めるの!!」

P「お、おう?」

美希「そのために、今日のお仕事もレッスンも頑張るね! じゃあ、行ってきます!!」

P「い、行ってらっしゃい」


P「……」

P「ま、まぁやる気を出すのはイイコト、なのかな?」

P「……」

P「イイコト?」

P「………」

P「……な、なんか無性に顔が紅くなってきた」カァァァア

P「もうさっさと仕事しよう! 忘れろ忘れろ!!」

P「……」

P「早く帰ってこないかなぁ……お姉様」ボソリ

P「……」

P「えっ」



貴音編とりあえずおわわ
To Be Continued...

貴音はひと段落だーよー
次はあずさ編行くけど、方向性書き溜めるまでしばしお待ちください

あずささん期待

響編も期待

完全に調教されとるやないですかー!やったー!

乙、次も期待

oh...イメージでは全キャラ同軸で、それぞれ別々の方向性からやってみようかと思ってたんだけど……
別軸の方が需要あるのかしら

何だこれ…何だこれ…御馳走様です!!

俺的には別軸の方がいいかな?
修羅場怖い

>>104
どうなろうと恐い修羅場はないから大丈夫だよ! 私も怖いから!!
ちょっとしたお笑い程度の修羅場ならあるかもだけど!

>>99
>>100
>>103
ありがとうございますふひひかぶとがに

ゴメンナサイ、グルーヴィーチューン買いに行ってそのまんま飯食ってました熱上がってる/^o^\
あずささん行くけど書き溜めてないからゆったり&その場のノリ&推敲不足は許してくださいかぶとがに

あずさ「私の、運命の……?」 P「あらあら~?」

はーじまーるよー


P「おはようございます」ビューティーボイス

小鳥「あ、プロデューサーさん、おはようございます」

雪歩「おはようございます。どうぞ」ススッ

P「おっ、新しいお茶かな? ありがとう」コクッ

雪歩「はいっ、ちょっといつもとは趣向を変えてみて。ルフナです」

P「ルフナ?」

雪歩「スリランカのサバラグムワ地方の紅茶です。少し癖がありますけど、重みが何故かほっとするお茶ですぅ」

P・小鳥「「へーー」」ゴクゴク

P「うん、確かに。昨日は夜が遅くて疲れが残ってるからな……ありがたいよ、雪歩」

雪歩「えへへ……」


小鳥「そういえば、今日はそっちなんですね」Pノカミノケイジリイジリ

P「悲しみと共に……」ズズッ

雪歩「わ、私は話しやすくて嬉しいかなー、なんて……」

P「そうか……普段は話しづらいか……プレッシャーか……」

雪歩「あっ! いえ、そういうわけじゃっ!」

P「わたくしめなど、犬でございます……」

雪歩「ぷ、ぷろでゅーさぁ!」

小鳥(若干めんどくさいぴよ……)


(prrrrr)

小鳥「あ、電話。もしもし」

小鳥「はい、はい……あぁ……」

小鳥「はい……分かりました。絶対にそこから動かないでくださいね!」

ガチャン

P「どうしたんです?」

小鳥「あずささんが……」

P「あー……今どちらですって? 確か今日の収録は柏d」

小鳥「芝浦ふ頭……」

P「えっ」

小鳥「………芝浦ふ頭……」

P「やべぇよ……やべぇよ……」ビューティーボイス


雪歩「そ、そんなに大変なんですか……?」

P「今日のスタッフさんは時間に厳しいことで有名でな……くそっ、やっぱ無理してでも俺が連れてくんだった!」

小鳥「今からダッシュで迎えに行けば、ギリギリ間に合うかもしれません!」

P「よっしゃ男Pを見せたらァ!!」ビューティーボイス

P「行ってきまぁす!!」

小鳥「行ってらっしゃーい」

雪歩「が、頑張ってくださいね!」


~芝浦ふ頭~

P「なんであの人はこんな場所に……」

P「えーと、改札手前の……」


あずさ「ふんふんふ~ん♪」


P「あぁもうあの人はイヤホン付けて暢気に鼻歌なんて!」

あずさ「あーゆーれでぃっ♪ みーりょくのレディのPUSHすた~とっ♪」

P「しかも他人の曲ぅ!」


P「あずささん!」

あずさ「あら? えっと~……?」

P「ほらほら急いで! 柏じゃ今からギリギリですよ!」

あずさ「は、はい~?」

P「あと今日は持ち歌歌うんですから、せめてそっちの鼻歌をですね!」

あずさ「あ、あらあら~?」

(ぎゅっ)

あずさ「あ……」

P「ほら、急ぎますよ!」

あずさ「は、はい~!」


~電車内~

P「ふいー……一息つける……」

あずさ「なんだかご迷惑をおかけしてしまってすみません」

P「いえ、今日に始まったことじゃないですし」

あずさ「そんなに知られているんですか? お恥ずかしいです~」

P「? 今更何を……もうどれだけ一緒にやってきたと思ってるんですか」

あずさ「あ、す、すみません、そうでしたか~? 私、人覚えが悪くて……」

P「えっ」

あずさ「えっ」


P(えっ、嘘だろ? あずささん若年性?)

あずさ「失礼なのは重々承知しているのですが……お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか~……?」

P(あずささん……)ツツゥ

あずさ「ど、どうして涙を……そんなにショックでしたか?」オロオロ

P「いえ……いいんです」

P(あずささんが俺のことを忘れていようと)

あずさ「……?」アセアセ

P「俺にとって、あずささんは大切なアイドルです」ナミダフキフキ

あずさ「え?」


P「自己紹介が遅れてすみません。私、Pと申します」

あずさ「えっ」

P(そうだ。俺とあずささんは、今日、ここから始まるんだ)

あずさ「あの」

P「きっと、貴女の事を765プロの一員として、トップアイドルへ導いて見せます」

P(できるさ。俺とあずささんと、みんななら。また、最初から――)

P「よろしく、お願いしm あずさ「プロデューサーさんだったんですね~」」


P「……What're you saying?」

新宿→東京テレポート→お台場海浜公園→芝浦ふ頭

芝浦ふ頭→新橋→上野or日暮里→柏
場所によっては
新橋→秋葉原→流山おおたかの森

大雑把に2時間くらいか?


ヨースルニツマリ....

P「そういえばあの日以降、こっちの時は一度もお会いしてませんでしたっけ」ビューティークールフェイス

あずさ「はい~、写真は以前、伊織ちゃんに見せていただいたんですけど」

P「まぁ覚えてなくても仕方ないか……」

あずさ「紛らわしくてすみません」

P「いえいえ、とんでもない! こちらこそすみません!」

あずさ「それで、ええと」

P「はい?」

あずさ「非常に申し上げにくいのですが~」

P「どうぞどうぞ、なんなりとおっしゃってください」



あずさ「乗り過ごしてません?」

P「」


~スタジオ!~

P「はい、はい……申し訳ありません!」

あずさ「すみません~……」

P「はい、次回からはこのようなことがないように……はい! ありがとうございます!」

あずさ「し、失礼いたしましたぁ~!」

(バタン)

P「ふぅ……なんとか事無きを得ましたね……」パタパタ

あずさ「ご迷惑をおかけしました……」


P「しかし、『P君ならもっと上手くやるだろう』と叱られた日には、喜べばいいのか悲しめばいいのか……」

あずさ「ふふ、褒め言葉として受け取っておきましょう」

P「はー……しかし私も本格的に、こっちで仕事する時の身の振りを、真剣に考えないといけないですね」

あずさ「プロデューサーさん、今、私って……」

P「こっちで仕事する時はなるべく口調に気を付けてるんです。貴音に言われて」

あずさ「貴音ちゃんもマメなのねぇ」

P「ぶっちゃけ七割は律子の真似ですけどね」

あずさ「あぁ~、道理であまり違和感がないと思いました~」ポン


あずさ「そのスーツは?」

P「あー、今は事務所の予備を借りてます。流石にこう定期的にあるようだと、そろそろ買っちゃってもいい気もするんですけどね」

あずさ「そうですね~。プロデューサーさん、折角美人さんなのに安っぽいスーツは勿体ないですよ~?」

P「いや、まぁ……実を言うと最近、買いに行く暇がないんですよね。忙しくなっちゃって……」

あずさ「そういえば、こうしてご一緒するのも久しぶりですね」

P「ただでさえ竜宮小町は律子の担当で、会う機会が少ないですからね」

あずさ「私としては、もう少し事務所のみんなともお話したいのですけれど~」

P「折角波に乗ってる時期ですから、頑張りましょう。地位が不動のものになれば、もう少し余裕が出てきますよ」

あずさ「そうですね、頑張りましょう。お~♪」


あずさ「プロデューサーさん、今日はお仕事は……?」

P「元々は事務仕事の予定だったんですが、昨日ちょっと残業して片付けたので、ぶっちゃけると半オフみたいな感じだったんです」

あずさ「あらあら~……」

P「その空きの間にでもスーツを買おうと思ってて」

あずさ「申し訳ありません……」

P「あ、いや、全然良いんですよ! スーツいくらでも買う機会はありますし!」

P「………でも、もう少しスタイリッシュなのがいいなぁ」ピラピラ

あずさ「……ふふ」

P「え、どうしました?」

あずさ「なんだかプロデューサーさん、時々すごく女の子らしいなぁって思って」

P「なななななにをおっしゃいますかわったーゆーせいいんぐ?!」アタフタ

あずさ「うふふ、なんだか可愛いわ」

>>125
まさかしっかりと考察が来るとは思わなかったけど大体そんくらい/^o^\


P「と、年上をからかわない!」

あずさ「あら、でも年上には見えませんよ?」

P「うっ」

(推定身長:P(メタモルフォーゼ)…160cmちょい)

P「そ、それは、この前貴音と並んでても思いましたけど……背伸びしても勝てん!」

あずさ「うふふ、やっぱりプロデューサーさん、なんだか可愛いわ~」

P「見た目は年下でも実際には年上ですから! あずささん以上小鳥さん未満ですから!!」

あずさ「いい子いい子♪」ナデナデ

P「こらぁ!」カッ


あずさ「プロデューサーさーん?」

P「……」

あずさ「ご機嫌、直してくださ~い?」

P「……」フンッ

あずさ「くすくす、拗ねてるところも可愛いわ~」

P「もーっ! もーっ!」

あずさ「ふふ、ごめんなさい。ちょっと意地悪しすぎちゃいました」

P「あずささんはいけずです……」コワイロ

あずさ「ほら、収録が始まっちゃうから行きましょう?」

P「そんな子供をあやす様な声で……」

P「百歩譲って、年下にしか見えないとしましょう」

P「でも、子供扱いはないんじゃないかと、私思うんですよ!」

あずさ「ほら、普段頼もしい方がふとした時に弱みを見せると、可愛く思っちゃいません~?」

P「…………気持ちは、分かりますけど」

あずさ「はい~♪」


~収録開始!~

あずさ「ええと、セッティングの方は……あ、はい~、すみません~」

P「どうしました?」

あずさ「いつ頃入ればいいのかお聞きしようとしたら、自分では詳細が分からないと言われてしまいまして~」

P「ああ、あの辺りの私服の人達はたぶん設営のアルバイトですよ。スタッフに聞いてきましょうか?」

あずさ「あ、では……」

バイト「すみません! 三浦あずささんでよろしいでしょうか?」

P「あ、はい、こちらg」

バイト「スケジュールが押してしまっててすみません! ささ、どうぞこちらへ」

P「え? あ、ちょ」

バイト「でもスーツで来るアイドルの人なんて珍しいなぁ」

あずさ「あ、えっと、私が三浦あずさで……」

バイト「え? あっ……え?」

女性化して一年経ってないならある意味0歳なのでは…
つまりアイドル達全員をお姉様と呼べるのでは…とピヨピヨした何かを受信した


~収録後!~

P「危ない……あと一歩でお茶の間に新種が発見あずさっちが流れるところだった……」

あずさ「抜けてるバイトさんでしたね~」

P「一体どういう目をしてるんだ……」

あずさ「そんな日もあるんじゃないかな~?とか思ったり……」

P「でも、律子と一緒にいて間違われることとかってあります?」

あずさ「ん~、律子さんとご一緒するような現場で、バイトさんに呼ばれることは殆どありませんでしたから……」

P「まぁ、それに仕事モードの律子は見るからにバリバリキャリアウーマンにしか見えませんからね」

あずさ「ふふっ、それだけプロデューサーさんが美人さんだということですよ~」

P「いずれにせよ、遅刻はこれでチャラかな?」

あずさ「今度はこちらが謝られてしまいましたね」

>>136
つまり、合法的にやよいお姉ちゃん、だと……?!


P「今日はお仕事はこれだけでしたっけ」

あずさ「はい~。ですので、一度事務所に戻ってから、自主レッスンでもしようかと」

P「向上心も大切ですけど、竜宮小町は忙しいんだから、こういう時合間くらい羽を伸ばさないと倒れちゃいますよ?」

あずさ「ん~、確かにそうですけれど……」ヒトサシユビアゴアテテ

P「あずささん?」

あずさ「……!」ポン

あずさ「プロデューサーさん、この後はお暇ですか?」

P「え? まぁ空けられないことはありませんが」

あずさ「でしたら、今から一緒にスーツを買いに行きましょう~」

P「今からですか?」

あずさ「おしゃれは美希ちゃん達みたいには教えてあげられませんけれど……スーツくらいでしたら、私でも見てあげられるかなー?と思って」

P「そんな、悪いですよ……」


トイイツツ

P「ちゃっかり銀座まで来てしまった」

あずさ「うーん、どんなのが良いかしら~」

P「スカートは、流石にスカートはNGで」

あずさ「そうねぇ、そうなるとやっぱり、律子さんに近い感じかしら~」

P「そうですね、あれくらいなら余り苦も」

あずさ「ブランドとかは気を遣います?」

P「一応営業職ですし、それなりの場に行く場合もありますから、多少は……」

あずさ「んー、そうしたらこの辺りを……」ポチポチ

P「? 何してるんです?」

あずさ「ふふっ、ヒ・ミ・ツ、です♪」

P「?」


あずさ「そうだ!」ポンッ

P「どうしました?」

あずさ「どこかでお茶しません?」

P「え? いや、スーツを見るんじゃ……?」

あずさ「いいからいいから♪ 一度、プロデューサーさんとのんびり気兼ねなくご一緒して見たかったんです~」

P「そんな……あずささんのお誘いなら、時間さえ合えばいつでもお付き合いしますよ」

あずさ「だって、その……普段だと、やっぱり、つい意識してしまうと言いますか……」カァッ

P「……確かに、今を時めくアイドルが男とお茶してるなんて、パパラッチされたら大変ですしね」

あずさ「……」ジーッ

P「えっ、な、なんですか?」

あずさ「……いえ、なんでもありません」プイッ

P「え゙っ、私またなんかしちゃいました?!」

あずさ(また、って……)

すみません、頭がぼーっとしてきたので一時間ばかり休んできまふ
また後ほど再開しますー

ごめん休憩のはずがリトバス観てさっき買ったシャイニーフェスタ観てましたは……
そろそろ再開します

あ、あと体調は大丈夫です申し訳ない!


あずさ「このお店です」

P「わー、店頭展示のタルト美味しそうですね……って、まだ怒ってます?」

あずさ「そんなことないですけれど?」

P(やべぇ……こえぇよ……)

P「な、なんか奢りますよ!」

あずさ「いいえ!」

P(ビクゥッ)

あずさ「奢り奢られではなく、対等に、一緒に食べに来るのが大切なんです」

P「……そ、その極意は?」


あずさ「友達と一緒って、幸せになるんですよ~♪」

P(あ、コレ元女子大生や)


~喫茶店『バージェス』~

(カランコロ-ン)

(イラッシャイマセー)

あずさ「二人です~」

店員「はい、こちらのお席へどうぞ」

P「あ、どうも」

(ストン)

あずさ「メニュー♪ メニュー♪」ペラペラ

P「……」

あずさ「……あら、プロデューサーさん、どうしました?」

P「いや、なんというか……」

あずさ「?」

P「あずささんも、今時の若い女性なんだな、と思いまして……」

あずさ「………」


(ペシン)

\アラー?/






あずさ「もうっ、プロデューサーさんは……」

P(でも頭を軽く叩くだけな辺り、やっぱりあずささんは優しい)

あずさ「私だってまだ21歳ですよ?」

P「そうですよね、四年制大学だったらまだ後輩扱いされる時がありますからね……」

あずさ「失礼しちゃいます」

P「でもやっぱり、普段事務所だとお姉さんポジションだから、つい大人びて見えてしまって」

あずさ「流石に春香ちゃん達に混ざってキャーキャーは出来ないし、律子さんや貴音ちゃん始め、年齢近い人たちはすごく大人っぽいですし……」

P(律子は意外とイケるんじゃないかなぁ)

あずさ「なんだか、隙間にぽつんと居る感じになってしまって……」

P(……悩むこともあったんだろうな)

P「気付いてあげられなくて……すみません」

あずさ「ううん、いいんです。その代わり……」

P「?」

あずさ「これからは、こうして時々付き合ってくださいね♪」ニコッ

P「っ」


P(そうだ……すっかり忘れてた……)

あずさ「なーににしよっかな~♪」

P(あずささんも基本はイマドキの女の子だし)

P(何より……)チラッ

あずさ「ふんふ~ん♪」

P(流石はアイドル、現在は同性の俺の目から見てもあの笑顔は反則だ……)

P(成程、これまではお姉さんポジションを売りにしていたけれども、同年代の同性から見ても接しやすい友達キャラクター、という路線でも、新しいファン層を発掘できるかもしれない)

あずさ「プロデューサーさんは何になさいますか~?」

P(ファン層の発掘か……)

あずさ「発掘リストをどうぞ~」

P「えっ、発掘?!」ガバァッ

あずさ「ぷ、プロデューサーさん?」


P「あずささん……俺と同じことを……!!」

あずさ「プロデューサーさん、一人称一人称」

P「やっぱり、そういう路線もいけますよね!」

あずさ「は、はぁ……? とりあえず注文を決めないと……」

P「あっ、す、すみません! 舞い上がってしまって……はい、注文を決めましょう!」

P「ええと、メニューは……随分凝った表紙ですねぇ」


『発掘リスト』


P「……ンン?」


(ペラリ)

P「ええとあずささん」

あずさ「はい~?」

P「この喫茶店の店名、なんでしたっけ」

あずさ「バージェスですよ~?」

P「」


P「あずささんは何を注文するんです?」

あずさ「私はこのオパビニアセットを発掘しようかと~」

P「あずささんあなたあんな五つ目のクリーチャーがお望みなんですか!」バンバン

あずさ「あの触手みたいなの、可愛いじゃないですか~」

P「うぐっ、一理ある……一理ありますが……」

P「ここはアイシュアイア一択でしょう!」

あずさ「えっ、それは……」ドンビキー

P「いや待て、今はそういう話ではない」


P「ここの店長は何を考えてこんなメニューにしたんだ……」

あずさ「出てくるのは普通のケーキや飲み物ですよ?」

P「尚更分からない……」

あずさ「いいじゃないですか、可愛いくて~♪」

P「ここには良く来られるんですか?」

あずさ「はい~、友美とか短大時代の友達とたまに」

P「あずささん、私にはイマドキ女子の感性が分からないですよ……」

あずさ「とりあえずお決まりみたいなので、注文しちゃいますね~」

P「はい……お願いします……」


店員「オパビニアとアイシュアイアのセットをお持ちいたしました」

あずさ「ありがとうございます」ニコリ

P「良かった……普通のケーキセットだ……」

店員「では、ご存分にご発掘ください」スタスタスタ

P「そのセリフも分からない……私には何も分からないよ……」

あずさ「まあまあ、ケーキも来たことですし、メニューの事は忘れていただいちゃいましょう~」

P「そうですね……明日にでも律子に聞いてみよう……」

(サクッ)

P「……わっ、このかぼちゃのタルト、抵抗感なくフォークが真っ直ぐ……」

P「断面は綺麗にフィリングが均一に……」

P「タルト生地はボロボロと崩れることなく、しっとり感と硬さを併せ持つ感触で……」

P「口に運ぶと……」パクッ

P「……」

P「ワァォ!!!!」


あずさ「うふふ、そんなグルメ番組みたいに仰らなくても……」パクッ

あずさ(モグモグ)

あずさ「うん、やっぱりここのモンブラン、美味しいわ~」

P「栗もかぼちゃも、秋の味覚ですからね」

あずさ「季節感が良いわよねぇ~」


あずさ「……あっ」ティンッ

P「どうかしました?」

あずさ「折角美味しいケーキなんですし、食べさせ合いっ子しちゃいましょう!」

P「ほう、今の気温は16℃か」



あずさ「プロデューサーさ~んっ♪」

P「明日の天気は曇りのち雨か……」

あずさ「はい、あ~ん♪」

P「ふむ、961プロに不正経理の疑い……黒井社長、後手に回りましたね」

あずさ「プロデューサーさ~ん……」

P「あそこのビル、来週からイルミネーション開始かぁ、ロマンティック」キャンセルジャナイヨ

あずさ「えいっ♪」

P「あっぷぉ?!」


P「……」モグモグ

あずさ「うふふ」

P「……」ゴクン

あずさ「いかがです~?」

P「……うまいっ!」

あずさ「やった~♪」

P「じゃなくてですよあずささん!!」

あずさ「あ、あら~?」

P「ほらぁ……周りのお客さん見てるぅ……」

あずさ「ちょっと恥ずかしいです」ポッ

P「あなたがやったのあなたが! スキャンダルになったらどうするんです!?」

あずさ「でも今は女の子同士だから、問題ないですよ?」

P「まるで免罪符のように……」


あずさ「プロデューサーさん」

P「はぁ……なんです?」

あずさ「今、私のモンブラン、食べましたよね?」

P「ええ、美味しかったですが何か」

あずさ「あーん、してください♪」

P「ええと、明日のスケジュールはっと」


あずさ「プロデューサーさんっ!」

P「わ、分かりましたよ! やりますから!」

あずさ「うふふ」

P「ホントに……強情な時は強情なんですから……」

あずさ「女の子は強かなんですよ?」

P「765プロを見てるとつくづく思いますよ……はい、あーん」

あずさ「あーんっ♪」パクッ

P「どうです?」

あずさ「んー♪」ニコニコ

P「あはは、言わずもがなですね」


オイシクメシアガッテ

あずさ「ここの紅茶、やっぱり美味しいわぁ。プロデューサーさんはコーヒーを?」ホウッ

P「ええ、紅茶は朝、雪歩にもらったので。それに好きなんです、色んな店のオリジナルブレンドを知るのが」

あずさ「あ、分かります。私もカフェ巡り、好きなので~」

P「そういえばそうでしたね。このお店もその中で?」

あずさ「いえ、ここは友美に教えてもらって」

P(俺の中でまだ見ぬ友美さん像がどんどん造られていく……)

あずさ「お気に入りの店は他にもいくつかありますから、良かったらまた行きませんか?」

P「ええ、時間が合う時でしたら、よろこんで」

あずさ「ふふっ、楽しみです」


P「っとと、そろそろ出ましょうか」

あずさ「そうですね」カチカチ

P「あれ、携帯で何やってるんです?」

あずさ「友美に喫茶店の写真、送ろうと思って。ツーショットでもいいでしょうか?」

P「えっ、写真……ま、まぁいいですけど……」

あずさ「ふふっ。店員さ~ん、写真撮ってもらってもいいですか~?」

P「こうして見てると本当に女子大生だな……」




\ハイ、シドネイア/

(パシャッ)


\ソノカケゴエハDo-NanDai/


店員「ありがとうございます。お会計は……?」

あずさ「プロデューサーさん?」チラッ

P「はいはい」

あずさ「……せーのっ」

P・あずさ「「別々でっ♪」」


ミセヲデマシテ

P「アイドル事務所の男プロデューサーだが、担当アイドルと女子会をした件について、と……」

あずさ「今は女性なんですから、問題ないですよ~?」

P「うぐっ……デジャヴュが……いや同じようなこと言ったわコレ」

P「でもメニューはともかく、いいお店でしたね」

あずさ「身体も暖まりましたしね~」

P「最初、よどみなく道案内されたので、逆に恐怖を感じましたよ」

あずさ「あ、あらあら~?」

P「まさか、あずささんが銀座を攻略していたなんて……」

あずさ「そんな、攻略だなんて~♪」ペシペシ

P(嬉しそうに肩をぺしぺししてくるあずささん可愛い)


P「そういやさっきの写真、なんて言って送ったんです?」

あずさ「事務所の友達と一緒に、って書いちゃいました」

P「事務所の友達かぁ……」

あずさ「だ、だってさっき、友達感覚でお付き合いしていただけるって、プロデューサーさんが……」

P「あはは、それはいいのいいの、ちょっと不思議だなって思っただけですから」

あずさ「ちょっと感覚、違いますか~……?」

P「ううん、私も大学生の雰囲気、分かりますから。昔に戻ったみたいで、ちょっと可笑しくて」

あずさ「そうですか、うふふ……って、あら? プロデューサーさん、さっきから少し話し方が……?」

P「あぁ、どうも時間の経過と共に、中身もだんだん女の子になってくるらしくて」

あずさ「もういつの間にか、夕方に近いです」

P「ま、朝起きればいつも通りになってますから。心配はなっしんぐなっしんぐ」


あずさ「どうせでしたら」

P「?」

あずさ「こんな敬語使わないで、普段友達と話すように話してみません?」

P「タメ口で、ってことですかね」

あずさ「せっかくこんな機会ですし」テノヒラパンッ

P「そうですね、それも」

あずさ「プロデューサーさんっ」

P「……そうだね、それも面白いかも?」

あずさ「そうそう♪」

P「だって」

あずさ「私達?」

P・あずさ「「友達だもんげっ♪」」


P「しっかし、さっきのメニューはバッチリ秋だったのに、空気はもう冬手前……」ブルッ

あずさ「秋なんてどこにあったのかしらね~。まだまともに紅葉も見てない気がするわ~」

P「今から向かってる道すがら、どこかに紅葉が見れる場所ない?」

あずさ「ええと、この道から行く途中には……あら?」

P「あずさ、さん?」

あずさ「………」

P「えっと……この流れは……」

あずさ「あ、あらあら~?」



あずさ「ま、迷っちゃった~」アセタラリ


P「やはりあずささんはあずささんだった……」

P「と、とりあえず駅の方に戻りましょうか。ええと、スマホで地図を……って」

あずさ「ぷ、プロデューサーさん?」

P「電池が……ない」

あずさ「あらあら~」

P「いや正確に言えば少しはあるけど……急な連絡が入る可能性もあるし、残量をこれ以上削るわけには……」

あずさ「ええと、私の携帯で地図ってどうやって出すんだっけ~……」

P「……ま、いいか」

あずさ「え?」

P「このまま散歩がてら、地図を見ないで歩くのもアリかなって。お店が閉まるにはまだまだ時間あるし」

あずさ「……ふふっ、そうね~」

P「思わぬ発見もあるかもしれないし」

あずさ「じゃ、行きましょう~♪」ギュッ

P「えっ、ちょっ、あずささん?!」

あずさ「みんなを呼ぶ時みたいに呼び捨てでいいのよ~? それに、朝はプロデューサーさんから手を引いてくれたから~♪」

P「そっちこそさん付け!」

あずさ「私はみんなに付けてるからいいの~」

P「お、横暴だー!」


P「はぁ、はぁ……もー、あずさ、急に走り出さないで……」ゼェッゼェッ

あずさ「ふふっ、なんだか楽しくなっちゃって~」フゥッ

P「でもやっぱり、この体力の、歴然とした、差は、現役と、デスクワークの、差か……」

あずさ「私達と一緒にレッスンしてみる?」

P「……前向きに検討する」

あずさ「うふふ、みんな喜ぶわよ~」


(ブワァァァア)

P「ひゃっ、風で何かが飛ばされて……」

あずさ「葉っぱ、かしら?」


(サァァァァアアアア)


P「あ……」

あずさ「あら~?」


(ヒョゥゥゥゥウウウウ)


P「立派な紅葉……」

あずさ「ふふ、秋、みぃつけた」

P「なんとか冬になる前に見つけられたね」

あずさ「まさか本当に見つかるとは、思ってなかったのだけれど」

あずさ「神様も粋なことするのね~……」


あずさ「……あら~?」

P「どうしたの?」

あずさ「確か、目指してたお店はあのビルだったかしら……」

P「ホントに?」

あずさ「はい~、時間もぴったり」

P「時間?」

あずさ「い、いえいえ、さ、レッツゴー♪」


~ブティック『Tachypleus tridentatus』~

P「うぐ、高そうなお店……」ボソリ

あずさ「どうかしたの?」

P「い、いや、なんでもなくて……」

P(な、なんとか出せるか……)

あずさ「さてさて、ええと……?」カチカチ

P「そういえばさっきから何を見てるの?」ヒョイッ

あずさ「あっ、えっとその!」

P「……何々、『その写真の人なら、こんなスーツが似合うんじゃないかなー?』……?」

あずさ「あー……」

P「……あずさ」

あずさ「あ、あら~」

P「こっち見なさい」

あずさ「のワの」

P「春香の真似をしてもダメ」

あずさ「あ、あらあら、うふふ~」


P「つまり」

あずさ「と、友美にスーツを選んでもらってて……」

P「時折携帯弄ってたのや、さっきの写真や、迷子になったのも」

あずさ「迷子はまたちょっと……」

P「友美さんへの情報提供と、時間稼ぎ、か……」

あずさ「ご、ごめんなさい、騙すみたいな――」



(ギュッ)



あずさ「きゃっ!?」

P「あずさっ……ありがとう、私のために……!」グスッ

あずさ「あ、あらあら~?」

P「って私何やってんのおおおおおスキャンダルなああああうううう」バババッ

あずさ「ぷ、プロデューサーさん?」

P「ご、ごめんなさいごめんなさい! ついテンション上がっちゃって衝動的にっ――」



(ギュッ)

カブトガニ…


P「あ、あずさ?」

あずさ「ふふっ、女同士だから大丈夫なのよ?」

P「え、えっと……」

あずさ「いいの。普段から担当の枠を超えてお世話になって」

あずさ「普段は、なかなかお礼の機会がなくて」

あずさ「むしろ、今回の幸運に、私は感謝しているの」

P「あずさ……」

あずさ「こんな偶然が舞い込んで来ないと、私からお礼なんて、なかなかできないから……」カァァァ

P「……ふふっ、ありがと」ソデキュッ

あずさ「ええ」

P「じゃあ、着てみようかな」

あずさ「お店には、友美が既に伝えてくれているそうよ~」

P「あぁ、それで時間とか言ってたのね」

あずさ「そういうことよ~」

>>182
好きなの……


シチャクシツニログインシマシタ

あずさ「本当なら私が選んであげたかったのだけれど、折角のお礼なら、良い物を、と思って」

P「そんな……あずさにもらえるなら、何でも嬉しいのに」ゴソゴソ

あずさ「プロデューサーさんはそう言ってくれるのに……私ったら、頼んでることも隠して……」

P「いいのいいの。気を遣わせまいとしてくれたんでしょ?」ゴソゴソ

あずさ「は、はいー……」

P「その行動も全部含めて、あずさの気持ち、伝わってる」ピッ

あずさ「あ……」

(シャーーッ)

P「え、と……どう……似合ってる、かな……」スーツピシィッ

あずさ「……! ええ、とっても!!」

P「あ、あはは、良かった……」

P(うん、値段も……ギリ大丈夫。折角選んでくれたのだしね)

店員「寸法はこちらでよろしいでしょうか?」

P「あ、はい。丈も大丈夫です」


あずさ「じゃあお店の人に渡しておくから、脱いだら渡してもらっていいかしら~?」

P「はぁい」

P(気が早いなぁ)

P「よっと、はい、お願い」

あずさ「はい~」

P(今日は後半、何から何までお世話になっちゃったなぁ)ゴソゴソ

P「これからはより一層、みんなのプロデュースを頑張らないと!」


(シャッ)

P「お待たせ!」

あずさ「全然待ってないわよ~。スーツは着て帰る?」

P「折角だしね。そうだ、お会計を済ませないと」

あずさ「あ、それなら大丈夫よ?」

P「え?」



あずさ「私が払っておいたから♪」


P「」


P「あずさ、さん?」

あずさ「だからもうっ、さん付けしないでって――」

P「流石にそこまでさせられませんよおおおおおおお何考えてるんですかああああああああああ!!」

あずさ「驚かれちゃった♪」

P「♪、じゃないですよあずささん……!」

あずさ「でも実際、プロデューサーさん、このお値段は苦しいんじゃありません?」ヒラヒラ

P「うぐっ」

P「し、しかし、男には逃げてはならない時が」

あずさ「今は女の子だからいいんです~♪」

P「ああもう本当に免罪符だなぁindulgentia!!!」

あずさ「なんだかんだで私も竜宮小町としてそれなりに売れてますから、これくらいはだいじょーぶです♪」

P「とはいえ、安い買い物じゃないですよこれ……」

あずさ「大丈夫ですよ~、運命の人貯金はまだまだありますし~」

P「……運命の人貯金?」

あずさ「あ、あら~……」

なんと・・・・・・・・・・ボタボタボタ

indulgentia
ラテン語なんてどこで学んでたのよ


あずさ「うふふ……知られてしまいましたか、私の隠し口座……」

P「いや、そんな大切なお金なら尚更!」

あずさ「いいんです」

P「でも!」

あずさ「プロデューサーさんが運命の人かどうかなんて、今はどうでもいいんです」

P「あずささん……?」

あずさ「未来の運命より、今この瞬間の、あなたへの感謝の方が、大事なんです」

P「あずささん……」

あずさ「それに、プロデューサーさんが運命の人ならタイミングが違うだけで」ボソリ

P「えっ? 今何か……」

あずさ「いいえ、なんでもありません♪」

>>188
南斗落下血!ボタボタボタ

>>189
とっぷしーくれっと、です


(マタノゴライテンヲオマチシテオリマスー)

P「悪いが……キミとはこれが今生の別れになるだろう……さらば……」

あずさ「プロデューサーさん?」

P「いえ、なんでもありません。もう訪れることはないであろう世界の感傷に浸っただけです」

P「それよりもあずささん、やっぱり……」

あずさ「プロデューサーさん、めっ。それ以上は言いっこナシです」

P「でも」

あずさ「むしろ、ごめんなさい。こんな、お金にモノを言わせるようなお礼しかできなくて」

P「そんなことないですよ! スーツも、お礼ですけど――」

あずさ「ですけど?」

P「――さっきも言ったように、ここまでしてくれたあずささんの気持ちが、一番のお礼ですから」

あずさ「もう、プロデューサーさんったら。きざっぽいですよ~?」


P「それよりも、こんな高価な……」

あずさ「だからいいんですって。それに、そのお金はアイドルとして稼いだものですから」

P「ですから?」

あずさ「プロデューサーさんの頑張りの結果でもあるんですよ?」

P「竜宮小町のプロデュースは、律子が……」

あずさ「竜宮小町に至るまで頑張れたのも、律子さんが私たちのプロデュースに集中できるのも、」

あずさ「なにより、先ほどもお伝えしたように、担当の枠を超えて、普段から助けていただいてます」

あずさ「今日もそうでしたよ?」クスッ

P「……ダメ、今日はあずささんに勝てる気がしない……」

あずさ「うふふ、私の勝ちですね~♪」


(ヒュオオオォォオ)

あずさ「ふぅ、夜風が吹き始めて、いつの間にやら寒くなってます~」

P「うー、寒い……あ、そうだ。ちょっと待っててもらっていいですか?」

あずさ「? はい」

(タッタッタッタ)

あずさ「なにかしら~?」

(ガシャコンッガシャコンッ)

(タッタッタッタ)

P「はいっ!」

あずさ「これ、缶コーヒー?」

P「普通のとブラック、どっちがいいですか?」

あずさ「じゃあ、普通ので」

P「はい、どうぞ」

あずさ「ありがとうございます」


((ズズズッ))

P「……昼間みたいな美味しい挽きたてコーヒーも美味しいけれど」

あずさ「?」ズズッ

P「こんな安っぽい缶コーヒーも、これはこれで風情があると思いません?」

あずさ「……ふふっ、分かります」

P「ちょうど夕暮れが落ち始めて、一気に暗くなり始めて……」

あずさ「オレンジ色が消えて、空に月や星の明かりが見え始めて」

P「特に秋冬の夜風がある時期は、こいつらの見せ場」フリフリチャポンチャポン

あずさ「不思議な感覚になるわよね~」

P「良かった、あずさにも伝わって。ちょっと安心した」

あずさ「あ」

P「? どうしたの?」

あずさ「喋り方」

P「……あ、いつの間にか敬語が」

P・あずさ「「……ふふふ」」


あずさ「今日は、ここまででいいわ~」

P「え? 駅まで送るのに」

あずさ「このまま友美と夕食、待ち合わせてるの。それにこの缶コーヒーの余韻、消したくなくて」

P「……うん、分かった。迷子にならないようにね?」

あずさ「うふふ、大丈夫。友美にも、ここから動かないでーって言われてるから」

P「流石親友、よく分かってる」

あずさ「失礼しちゃいます」

P「あ、私がよろしくって言ってたって、伝えておいて」

あずさ「はいはい♪」

P「はい、は一回」

あずさ「本当に律子さんみたいね~」


P「今日は本当にありがと」

あずさ「いえいえ~」

P「風邪、引かないようにね」

あずさ「プロデューサーさんこそ。コートまで選んでる時間がなくて」

P「それは今度、友美さんに選んでもらう」

あずさ「それくらいはプロデューサーさんご自身でお選びくださいな~」

P「けちー」

あずさ「うふふ。……コーヒー、ご馳走様でした」

P「いえいえ、お粗末様でした」

あずさ「それでは」

P「それじゃ」



P「あ、そうだ。あずさ」


あずさ「なぁに?」

P「さっき、ブティックに行く前だけど」

P「ホントは迷子じゃなかったんだよね?」

あずさ「うふふ」

P「?」




「迷子の神様も、時にはいい働き、するんです」


あずさ「きっとあの紅葉を見れたのは、迷子のお蔭だと思いますよ♪」



あずさおわる

ちょびっと後日談


~一週間後!~

P「ウィーッス」ガチャリンコ

小鳥「あ、おはようございます」

雪歩「寒いですねー、今お茶入れますぅ」

P「あー、悪い悪い、ありがと」

小鳥「今日もそっちですか。確か前回は丁度一週間前でしたね」

P「その前もそうだった気がしないでもないし……周期なのか?」

小鳥「かもしれないですね~」

雪歩「あ、どうぞ」

P「お、さんきゅ」コートヌギヌギ


小鳥「ピヨッ? そのスーツ……」

P「ん? ああ、流石にこう頻繁だと要るかなーと思って」

雪歩「買ったんですか?」コクンコクン

P「いや、貰い物」ズズッ

小鳥「えっ、コレ高いやつじゃないですか! 一体誰に貢がせ――」

P「おいそれ以上言うな塩釜で蒸し焼きにしてやるぞ」

小鳥「ピヨォッ?!」

P「よぉーしまずは皮を剥ぐところからかー?」

小鳥「や、やぁんっ!」

雪歩「見ちゃダメ見ちゃダメ見ちゃダメ(チラッチラッ」

律子「何やってんですかプロデューサー殿!!」


P「おぉ、律子じゃないか。胸を張って言う。今回はピヨ助が悪い」

小鳥「ピヨォッ?! 濡れ衣です!」

雪歩「た、確かに、プロデューサーは悪くないかな、って……」

小鳥「雪歩ちゃんまで?!」

律子「雪歩がそう言うんならそうなんでしょうね。余罪はしっかり洗わせていただきます」

小鳥「冤罪よーーーーっ!」

律子「おや、プロデューサー殿。良いスーツじゃないですか」

雪歩「うんっ、プロデューサー、似合ってますよぅ」

P「そうか? ありがとう、選んだ子も喜んでくれるよ」

律子「……子?」


P「いや、子ではないか……? いやしかしその考え方は失礼か……」

律子「性別は」

P「女」

律子「言い訳は署の方で伺います」

P「いやちょっと待て! これには深いワケが!」

律子「ほう?」ジリジリ

P「ほ、ほら、だって女の子同士だったし!」ジリジリ

律子「女の子同士で何してたんですかねぇ」

P「そう言うのじゃなくてだなァ!!」





prrrrrrr


prrrrrrr

P「……電話」

小鳥「確か、先週の時も……」

雪歩「電話があったような……」

(ガチャッ)

律子「はい、765プロです。はい……えっ」

P・小鳥・雪歩「「「…………」」」

律子「わ、分かったわ、すぐに行くから……!」

律子「どうしよう!? 私、伊織と亜美を待ってなきゃいけないのに!」

P「居場所は」

律子「ひばりが丘」

P「目的地は」

律子「原木中山……」

P「いってきまあああああす!!!!!」ビューティーボイス


(ドタタタタタガチャッ)

(バタン)

律子「ど、どうしちゃったのプロデューサー殿……って誰のことか伝えてない!」

小鳥「まー伝えるまでもなく」

雪歩「それに、先週全く同じでしたから……」

律子「そっか、そういや結局先週はそのまま任せちゃったんでしたっけ」

小鳥「そうそう。私の事務仕事は増えましたけど、お蔭でなんとか……はっ」

雪歩「そういえば、先週はプロデューサーのスーツ……」

律子・小鳥・雪歩「「「あっ!」」」

律子「先を越されたーーーっ!!」

小鳥「敗戦ッ! 手痛すぎる圧倒的敗戦ッッ!!」

雪歩「あ、あの、お茶、どうぞ……」







あずさ「あははんっ♪ らいじゅあはんっ♪ すてきっ♪」

あずさ「やぼぉ♪ いんぼれいんぼーぉっ♪」



あずさ編おわわ
To Be Continued...?

とまぁあずささん編でした。
随分と長丁場の突貫工事になってしまった……。
本当は貴音と同じようなテンポで行こうと思ったんですが、途中から若干真面目スイッチが入っちゃいました。
貴音ノリを望んでた人はマジすまぬ……。
俺は睡眠を取るぞ、あずさァーーーーーッ!!!!

夕飯の黒毛和牛しゃぶしゃぶまでちょっとだけど投下しまふ
今回は全く書き溜めてないからゆっくり&時々止まるかもしれないけれど、ご了承くださいな



真「ぼ、ボクの、お姫様……」P「きゃっぴぴぴぴ~ん♪」

はーじまーるよー


~ダンスレッスンだよ!~

トレーナー「はいっそこでターンっ!」

真「はいっ!」

響「ふっ」

美希「そこぉっ」

トレーナー「ステップ! ワンっ、ツーっ!」

真「ワンっ」

響「ツーっ」

美希「いただきっ!」


トレーナー「はいっ、ストップ! 流石ねぇ、あなた達。これなら次のライブも安心して臨めるわよ」

美希「安心なんてしていられないの。危険はどんなに完璧にしても……」

響「それはそうだけど、気張りすぎてもだめだぞー、自信と慢心は別物さー」

美希「うっ」

真「最近の美希、気合入ってるなぁ」

美希「貴音に負けるわけにはいかないの……噂によるとあずさまで……」

真「え?」


響「ところで」

美希「どうしたの?」

響「なんでプロデューサーは」


P「っぜぇっぜぇっぜぇっ……ふひぃ……」


響「あんな必死に頑張ってるさー」

美希「なんか、体力不足らしいよ? でも、ミキはハニーと一緒にいれて嬉しいのっ。アハッ☆」

真「でも、ボク達と同じ練習なんてして、身体壊さないかなぁ」

美希「?! それは一大事なの! ハニィーーーっ!!!」


P「どぅあっ?! や、やめろ、まだ呼吸が整ってっ」ヒューヒューッ

美希「呼吸が整ってなければ波紋法とやらも使えないの!」グイィ

P「な、何をするだァーッ?!」

美希「ハニー、おとなしくミキにズキュウウウウンされるの!」



響「あ、あはは……」

真「最近真面目だなーと思ったけど、やっぱり美希は美希だね」

響「あ、プロデューサーが死んだぞ」

真「ありゃりゃ」



美希「ハニー! ハニーしっかりしてー?!」

P「強くなれ、美希……俺の屍を踏み越えて……」


真「はいプロデューサー、ちゃんと水分補給しないと」

P「す、すまん……流石にこの歳でこの動きは辛いものがあるな……」

真「最近どうしたんです、急に?」

P「まさか身体能力であずささんにあそこまで突き放されてるとは……」

真「は?」

P「いやぁ、気にするなよ。あ、ドリンクありがとな」

真「あ、はい」


トレーナー「プロデューサーさんがそれでは困りますね」

P「本当ですよ。一体どっちが監督者なんだか……」

真「でも、なんだか嬉しいです」

P「お?」

真「プロデューサーもそんな風に動いてると、ボク達との距離も縮まった気がして!」

P「痛みを知らぬ者に、痛みを理解することは出来ないからな……」キリッ

真「なんかプロデューサーが言っても、あまりかっこよくないですね」

P「なんだよ! じゃあ真が言ってみろよ!」

真「えっ?!」

P「ほら、Hurry! Hurry!!」

真「え、ええと……」


真「……痛みを知らなければ、痛みを理解することも、できないからね………」キラーン

美希「ま……」

真「へ?」

美希「真クンカッコいいの!!!」ダキッ

真「うえぇぇぇああ?!」

響「自分も……不覚にも、ときめきかけちゃったぞ……」

P「クッ、完敗だ……」

真「そんなぁ?!」

トレーナー「はいはい、悪ふざけはそれくらいにして! じゃあ今日はここまで、あとは各自、次のレッスンに向けて復習を怠らないように!」

真・美希・響・P「「「「はぁーい」」」」


響「自分達、このあと貴音と約束があるからお先に失礼するぞー」

美希「じゃあハニー、真クン、まったねー!」

P「おう、お疲れ」

真「じゃあねー」

(バタン)

P「ふいー……俺は休憩がてら、事務仕事こなしてから帰るか……」

真「あ、今お茶入れますね」

P「ほう、雪歩のお株を奪うのか?」

真「そ、そんなんじゃないですよ! 最近、雪歩に教えてもらってて」

P「相変わらず仲良いなァ」

真「可愛くなるためには、見た目とかだけじゃなくて、こういう気遣いも大切だって思って」

P「うんうん、それはいいことだ。そういう意味では、雪歩は綺麗なお手本になるな」

おっと一行抜けた
>>234はもう事務所に戻ってるってことで


P「しかし、そこに気付いた真も偉いぞ」ナデナデ

真「そうですか? えへへ……」

P「女らしさを知ってこそ醸し出せるカッコ良さもあるからな。女の子が憧れるカッコよさ、ってやつだ」

真「そ、そうなんですか? なんか複雑ですけど……」

P「率直に言ってしまえばカッコイイ路線の方が売れるからな」

真「……事務所の意向、ってやつですか?」

P「まーな。ただ、勿論本人の気持ちもある。メインに、ってのは難しいだろうが、イメージを崩さない程度なら、カワイイ路線いいかもしれない」

真「ほ、ホントですか?!」

P「そのためにも、まずは女の子らしさを知って、お前のその間違ったカワイイ観をどうにかしないとな」

真「うぐ……そんなに変ですかぁ……?」

P「うむ、雪歩ですらNGを出すレベルだからな」


(カタカタカタ)

P「来週はここをこうして……っと」

真「それ、スケジュールですか?」コトッ

P「お、お茶サンキュ。そうそう、みんなのスケジュール。でもあんまりジロジロ見るなよ? 一応機密情報だし」

真「へー。あ、プロデューサー、明日オフじゃないですか」

P「おぉ、久しぶりのオフだ。やることもないけど、ゆっくりするかなぁ」ズズッ

真「じゃあじゃあ、どっか連れてってくださいよ! 明日、ボクもオフですし!」

P「なにぃー? 俺休もうと思ったんだけどな~?」カタカタ

真「いいじゃないですかー! ほら、ちょっとデート感覚で!」

P「悪いな、俺はアイドルとプロデューサーのラインをキッチリ守る男なのだ」カタカタ

真「ほらぁ、可愛い担当アイドルの女の子勉強のためだと思って!」

P(カッコイイ担当アイドル……と喉まで出かかったけど呑み込んでおこう)


P「しっかたないなー、じゃあ明日はイケメンプロデューサーがデートに連れてってやるか」

真「へへっ、やーりぃっ♪」

P「全く……手間のかかるお姫様だな」

真「!」

P「おっ、なんだその顔。お姫様はご不満か? プリンスがいいか?」

真「そ、そんなことないですよっ! むしろ望むところです!」

P「よし、まずは何故か臨戦態勢なその空気を明日までに落ち着かせてくるように」

真「あぅ」

P「気張らないと女の子らしくできないんじゃ意味ないからな。自然体で、女の子らしく」

真「難しいですよぷろでゅーさぁ……」


P「ま、今日も遅い。場所や時間なんかはあとでメールしてやるから、とりあえず帰ってろ」

真「はいっ! 英気を養ってきます!」

P「いや、そういうのでもないんだが……」

真「冗談ですよっ。プロデューサーは?」

P「キリのいいとこまでやって、茶飲み終わったら帰るよ」

真「分かりました、お疲れ様です!」

P「ああ、お疲れ」

すみませぬ、夕飯食ってくるんでしばらく離脱します
あ、あと課題をやるのもすっかり忘れてたので、そっちも片付けてきます
また後ほど

首ITEEEEEEE筋違えたかな……
黒毛和牛美味しかったです(^q^)
あ、課題提出は18時締切ですた

もうすぐ再開しますー


ジムショヲデテ

(カンカンカン)

真「ふー、寒いなぁ。でも明日はデートか……えへへ」

真「お姫様、だって……くぅぅぅうう! ドキドキしちゃうなぁ!」

真「……ここでプロデューサー待ってみようかな?」

真「寒空の下で、独りプロデューサーを待つボク……うわわわっ、コレいいんじゃない? いいんじゃない?!」

真「我ながら自分が恐ろしいなぁ……天才だよ、ボク」


イチジカンケイカ!

真「……遅いなぁ」

真「窓に……まだプロデューサーの影が映ってる」

真「キリのいいところなんて言ったけど、仕事、山積みだったのかな」

真「……」

真「これで出た時ボクが待ってたりしたら、気を遣わせちゃう、よね」

真「いっか、どうせ明日はデートなんだ! さっさと帰って、連絡待って早く寝よう!」

真「……お疲れ様、プロデューサー」タタタッ



P「……Zzzzz」


~菊地家~

真「ふぅ、いいお湯だった……あっ、プロデューサーからメール来てる!」


from:プロデューサー
sub:明日の件
本文:10時に駅前の大時計にて待つ



真「果し合いですね、プロデューサー……負けませんよ!」

真「ん?」


追伸:果し合いとか思ってたら気張ってる証拠だ
さっさと寝ろ


真「うわ……見透かされてる……」


真「でも、デートかぁ……えへへっ、楽しみだなぁ」

真「どんな服にしよっかな……可愛い服着たいけど」

真「……自然体って言われたしなぁ」

真「あ、じゃあいつもの感じに、少しアクセントをつけて……」

真「……へへっ」


~翌日!~

真「ちょっと早かったかな?」

真(服装は……いつものパンツルックだけど、雪歩にもらった髪飾り付けて)

真「うー、なんか変じゃないかな……一応写メで雪歩見ては貰ったけど」

真「プロデューサーに引かれないといいなぁ……」


真「それにしても、プロデューサーの事だから先についてるかなーと思ったけど」

真「どこにいるんだろ?」


チックタックチックタック

真「9時50分かぁ。まだ待ち合わせ時間ではないけど……」

(チラッ)

カポー(キャイキャイ)

(チラッ)

リア充(キャッキャウフフ)

真「うぅ、桃色空間……」

真「そして、さっきから通行人がボクをちらちらと見る視線……」

真「なんで男の人じゃなくて女の子なのさああああああ!!!!」

周囲(ビクッ)

真「うっ」

真(お、落ち着け、平静を装わないと……)


真「プロデューサーが来れば、流石にそんな目は向けさせないぞ!」

真「なんたって、ボクはお姫様なんだし!」

真「……あっ、でももし、プロデューサーが女の子の視線を集めちゃったら……」

真「……」

真「な、なんか嫌だ!」

真「うー! プロデューサー! 早く来てくださいよぉ!!」




(ちょんちょん)


???「あ、あの……」

真(うわぁ……女の子に気付かれた?)

真「は、はい?」クルッ

真「……」


P「よ、よう」ビューティーボイス


真「……」

P「……」

真「な、何か御用ですか?」

P「いやまぁ用があるのは間違いないけどさ」

真・P「「……」」



真「ぷろでゅーさぁ?!」


~Pの独白~

アサノデキゴト

(プロデューサーサン! アサデスヨッアサッ! オッキナイトアミマミガイタズラシチャウトオモッタカ? テオクレダ!!)

(カチッ)

P「……ふあぁ、今日は真とデートk」ビューティーボイス

P「………」

P「What's happen?」ビューティーボイス

P「……」

P「うっそだろおおおお?!」


P「おいっおいっ! 今日は真とデート……」フニョン

P「あー、今日も肩凝るわー」

P「じゃなくてだな」

P「やべぇよ……やべぇよ……」

P「って時間ギリじゃないか! 時計のセット間違えたか!」

P「と、とりあえず行かないと、だよな……」

P「服は、とりあえず適当に着て……!」

P「どどどどーしよ女物の私服持ってねーよ!!」

P「致し方あるまい、スーツってわけにもいかんし……」

P「……サイズ、大丈夫かな」



ゲンザイニモドル

P「と、いうことがあってだな」

真「あ、あぁ……」

P「ま、まぁ見た目これでも中身は俺だから、勘弁してくれ――」

真「……」フルフル

P「ま、真さん?」

真「これじゃあ、どう見ても……」

P「どう見ても?」

真「お姫様はプロデューサーの方じゃないですかぁぁぁああ!!!」


真「何ですかその服の上から分かる胸!」

P「うっ」

真「肩にギリギリ届くくらいのキューティクルな髪っ!」

P「お、おう」

真「男物の服を着てるのに、女性としての体型を隠さない着こなし!」

P「それは偶然の産物であって」

真「何一つ……何一つ勝てないじゃないですかぁ……」

P(涙目な姿もイケメンだな……)


真「……」クルッ

P「ま、真?」

真「帰ります……ぐすっ」

P「ま、待て、真!」

真(昨日からずっと舞い上がって……ボク、馬鹿みたいだ)タタタタッ

P「ちょっ……」

(ドンッ)

P「あいてっ」


モヒカンA「いってぇなぁ……何だこの野郎」


モヒカンB「おっ、コイツ女じゃねーか! しかもかなりの上玉だぜ」

P「あ、すんません」

モヒカンA「おうおう姉ちゃん、今ので腕の筋がブチ切れちまったよ」

P「お前三ヶ条でも受けてたのか?」

モヒカンA「いてェよ、いてェよ!」

P「合気道の受けは気を付けろよ、調子乗ってると小学生に身体壊されるからな」

モヒカンB「キッチリ落とし前付けてもらわねぇとなぁ」

P「マジレスすると腕の筋ブチ切れると周囲に響き渡るほどの音がするぞ」


モヒカンA「ゴチャゴチャうっせぇんだよさっさと来いや」

P「奇遇だな、俺も会話が噛み合わないと思ってた」

モヒカンA「イイトコ連れてってやるからよ、キッチリお礼してもらおうか……」

P「本気かよ……今のご時世こんな骨董品みたいなヤツらまだいたのかよ……」

モヒカンB「大人しくついてこねーとその綺麗な顔に傷付けてやんぞ、あ?」

P「よしんばついてったとして、後日後悔するのはお前らだと思うんだが」

モヒカンA「おらっ来いや!」

P「よっと」サッ

モヒカンA「躱しやがった?!」

P「響とダンスやってるからな」


(ガスン)

P「あいてっ?!」

モヒカンB「どうでもいいからさっさと連れてこうぜ」

モヒカンA「オラッ、てめぇら見てんじゃねぇよ!」

P「お、おい待て、流石に今は女とはいえ、俺にそっちの気は」

モヒカンA「うっせぇ黙ってろ!」

P「俺、まだ処女なのに!」イロンナイミデ





(タタタタタタタッ)


P「おっ」

(タタタタタタタタッ)

モヒカンB「あん?」

モヒカンA「何だコイt」


真「チェストオオオオオオ!!!!!!」


モヒカンA「おぶぇっ!?」

モヒカンB「な、何しやがるテm」

真「どりゃああああああああ!!!!!!!」

モヒカンB「あがぉっ?!」


真「だ、大丈夫ですか、プロデューサー?!」

P「お、おう、お前の蹴りの巻き添えを横っ腹に喰らった以外は大丈夫だ」ジンジン

真「あ! す、すみません!」


モヒカンA「この野郎……」

モヒカンB「ぶっ殺してやらァ……」ユラリ

真「くっ」

P「どーすっかなぁコレ……」



伊織「あ、真にプロデューサー!」



真・P「「?!?!」」


真「いいい伊織?!」

伊織「何よコレ、どうしたの?」

真「えっと、これはその」

伊織「オフなのに二人で……真、とうとうそっちの気が?!」

真「そんなわけないだろ!」

モヒカンA「ウッセーんだよこのガキ!!」

真「い、伊織!!」


(がしっ)


モヒカンA「……あ?」

SP「こちらポイントA-2、暴漢が伊織様に接近。処理要員を送れ」

モヒカンB「あんだこの野rオフッ」

モヒカンA「ぐぇっ」

(ドサドサッ)

SP「伊織様、お怪我は」

伊織「触られてもないのに怪我するわけないでしょ、バカね」

SP「失礼いたしました」


真「すご……」

P「これがプロか……」


(ブゥゥゥン)

P「なぁ伊織、二人組乗せた車、どこに行くんだ?」

伊織「……聞きたい?」

真「いいえ、結構です」

伊織「全く、わざわざこの私の手を煩わせるなんて、不届きもいいところだわ」

P「かたじけのうござる」

伊織「そう思うんだったら、しばらくは献身的に差し入れでも持ってきなさいよね!」

P「善処します」

伊織「そういえば、二人は何してたの?」

真「あ、えっと……」

P「その、だな」


カクカクシカジカ!

伊織「成程、プロデューサーがエスコートするはずが」

P「バッドタイミングでこの通りだ」ビューティーボイス

真「酷いですよ、プロデューサー……楽しみにしてたのに」

P「わ、悪かったって!」

伊織「ま、こればっかりは仕方ないわよね。なりたくてなってるわけじゃないし」

P「おっ、伊織ちゃんやさしーぃ」

伊織「(ピピッ)新堂、もう一台車を用意して。行先は同じで」

P「すんませんマジすんません伊織様何でもしますのでどうかお許しください」

伊織「……何でも?」ピクリ


伊織「……にひひっ、そうねぇ」

P(アカン)

真(これは)

P・真((殺りに来る顔だ!!))

伊織「プロデューサー」

P「は、はいっ!!」

伊織「真」

真「ぼ、ボクもっ?!」


伊織「今日はこのままデートしなさい」

P「お、おう」

伊織「ただし」

真「?」

伊織「真がプロデューサーをエスコートするのよ!」

真「えーーっ?!」


伊織「私が真にメールで指示を出すわ」

伊織「その条件に合うように、真はプロデューサーをエスコートなさい」

真「そ、そんなこと言われても……ボク分からないよ」

伊織「いつも歌やお芝居ではエスコートしてるでしょ?」

真「実際のなんて知らないよぉ!」

P「お、俺はどっちでもいいが……」


伊織「ちなみに、メールの指示は絶対実行だから。逃亡は許さないわよ」


P・真「「」」


伊織「じゃあきーまりっ! じゃあ最初はねぇ……」

真「本気なの、伊織……」

P「諦めろ、伊織はその気満々みたいだ」

伊織「あそこのビルの17階に、ちょっとおしゃれなレストランがあるわ」


伊織「指令! そのレストランまでプロデューサーをエスコートして、カップルらしくランチをすること!」


真「か、カップルらしくって」

P「俺が彼女役な……」

伊織「指令完了は写メかなんかで知らせてね。じゃ!」ブロロロロロロ


P「はぁ……早々に散々な目に遭ったな……」

真「ぼ、ボクが彼氏役……」

P「俺が、彼女役……」

P・真「「はぁ……」」


真「プロデューサー」

P「ん?」

真「伊織には適当にメール返しておくんで、もう帰っちゃいません?」

P「んー……」


P「いや、このままやろう」

真「えっ?!」

P「ちゃんとやらないと、伊織はあとが怖いしな。それに……」

真「それに?」

P「エスコートをするということは、女の子の気持ちを知ること。お前にも勉強になるかもしれないぞ」

真「は、はぁ……そういうもんでしょうか……」


真「あーあ……これじゃ真逆だよ……」

P「切り換えてけ、真」

真「プロデューサー……」

P「ちゃんとしたデートならまた改めて付き合ってやるから。レッスンだと思え」

真「そう、ですね」


真「よぉし! そうと決まったら頑張りますよ!」

P「ま、身長は今でも俺の方が高いんだけどな」

真「……」




(ドガッ)

\マッコマッコリィーン/


P「ごめんなさい」

真「分かればいいんです」

P「さて、気を取り直してエスコートしてもらおうか」

真「あそこのビルの17階、ですね。よし、行きましょうプロデューサー!」ダッ

P「待てや」ガッ

真「ひゃっ?!」

P「エスコートするのに何先走ってんだ」

真「あっ……え、ええと……『さぁ、こちらへどうぞ、お嬢様』」

P「ダウト」チョップ

真「ぴっ」

P「あのなぁ、ドラマや社交場ならいざ知らず、そこらへんでそんなことやる奴があるか」

真「わ、分かんないですよぉ!」


P「ったく……エスコートなんて大げさに言ってるが、要するにそれっぽく相手をリードできればいいんだ」

真「プロデューサーはそういう事したことあるんですか?」

P「………」

P「……書物知識は」

真(あ、この人ボクの仲間だ)


P「まずはさりげなく手を握る」ギュッ

真(あ……恋人繋ぎ……)

P「そして気持ち自分が前を行くつもりで、軽く相手の手を引く」

真(ぜんぜんさりげないスタートじゃなかったけど)

P「さ、行こうか、真」

真「あ……はい……」ドキッ


真(あれっ? 今、ボク……)


P「とまぁ、さっきのよりはマシだろ。やってみろ」

真「は、はいっ」


真(さりげなく、手を握って)ギュッ

P(……あ、合ってるよな?)

真(気持ち前に出て、相手の手を引く)

(グイッ)

P「おい、ちょっと強――」

真「行こうか、プロデューサー」

P「あ、あぁ……」ドキッ



P(………ンン?)


テクテクテク

真「ここ最近ずっと寒かったけど、今日はいつもよりちょっとだけ暖かいですね」

P「ああ、久しぶりに秋らしい日和だよ」

真「うーん、でもエスコートってどうすればいいのかなぁ」

P「ふむ、エスコートには大雑把にわけて、二つの種類がある」

真「二つの?」

P「一つ目は、例えば――」グイッ

真「あっ、プロデューサー!」ギュッ

P「っと」

(ピシャピシャッ)

(ブロロロロロロ)

P「大丈夫か? 水溜まり、撥ねてないか?」

真「だ、大丈夫、です……」キュッ

P「一つ目は、こういう物理的な気遣い」サッ

真「物理的……」ドキドキ


P「例えば、今みたいに水溜まりを避けるとか、階段で手を引くとか」

真「な、なるほど」ドキドキ

P「ま、これは場合によって誰にでも行うことだから、気の利くやつなら大体大丈夫だ」

真「は、はい!」

P「まずはそれを意識してごらん」

真「や、やってみます!」

P「二つ目は女心への心理的気遣いだが……まずはしばらく、試行錯誤してみろ」

真「わかりました!」

P(俺、女心とか分からねーもん……)


真「この歩道、滑って歩きづらいですね」

P「全くだよ。小鳥さんにもらった靴、特に歩きづらい……」

真「軽くヒールですからね。気を付けてくださいよ?」

P「気を付けてはいるんだけど……わわわっ?!」ツルッ

真「あっ、プロデューサー!」

(トサッ)

真「危なかった……後頭部から落ちそうでしたよ」ダキカカエッ

P「あ……」

真「? プロデューサー?」

P「あ、いや、ごめん……」

P(何だコレ……すごく緊張する)ドキドキ


真「あ、このビルですね」

P「17階、って言ってたっけか」

真「レストラン街みたいになってますけど……おしゃれっていうと、この店ですかね」

P「みたいだな」

真「じゃ、行きましょうか」スッ

P「お、さりげない歩き出しと視線。やるじゃないか、真」

真「へへっ」


(ウエヘマイリマース)

(チーン)

真「お先にどうぞ」

P「お、悪いな」

真「……プロデューサー、さっきから思ってたんですが」

P「ん?」

真「どうせ彼女役なら、口調どうにかなりません?」

P「うぐ、善処します」


~レストラン『Horseshoe Crab』~

ウェイター「いらっしゃいませ。菊地真様でよろしいでしょうか?」

真「あ、はい」

店員「お待ちしておりました。こちらのお席へどうぞ」

真「えっ」

P「お前、いつの間にここまで高レベルな事を……」ワナワナ

真「い、いえ、ボクもこれは……」

P「……伊織か」


ウェイター「こちらがランチタイムのメニューになります」

真「うわぁ……美味しそう」

P「本当におしゃれ……」

真「あ、プロデューサー、決まったら教えてください」

P「ランチセットBで、パンかなぁ」

真「それでいいですか?」

P「うん。それで」

真「あ、ウェイターさん。ランチセットのAとBを、それぞれパンで!」

ウェイター「かしこまりました」


(ヴヴヴッ)

真「ん? 伊織からメールだ」


from:伊織
sub:指令!
本文:食後にカップルドリンクを飲んで写メ!
(プロデューサーに注文はばれない様に!)


真「」


真「伊織……本気で、本気で言ってるの……?!」

P「どうしたの?」

真「いえ、伊織から現状確認のメールが……」

P「うわ……監視されてるのか……」

真「さぁ……タイミングはばっちりでしたけど」


ウェイター「お待たせいたしました。こちら、お先にBセットのお客様」

P「あ、はい」

ウェイター「すぐにAセットもお持ちします」

真「あ、あの」

ウェイター「なんでしょう?」

真「しょ、食後にカップルドリンクを、お願いします……」ボソボソ

ウェイター「かしこまりました」ニコリ


P「ん?」

真「あ、いえっ、お水のおかわりをっ」

P「まだ残ってるけど」

真(ゴッゴッゴッゴッゴ!)

P「ままま真?!」

真「っぷはぁっ! いやぁ、良い水だなぁっ!!」

(シィーン)

真「あ、あれっ……」

P「周りの客に……見られてるぞ……」

真「えぁっ?! す、すみません……」


真「でも、流石伊織が選ぶだけあって、美味しいお店ですね」

P「うん、値段もそんなに馬鹿高くはないしね」

真「彩も綺麗だし、見ているだけでも楽しくなってきますね」

P「ふぅ、食べた食べた。ごちそうさま」

真「ごちそうさまでした」

ウェイター「食後のお飲物、お持ちしてもよろしいでしょうか?」

真「あ、はい、お願いします」

P「え? そんなの頼んでたの?」

真「まぁ……あはは」

P「さっきのはそういうことかぁ、やるじゃん、真!」

真(ごめんなさい……ごめんなさい………)


ウェイター「ごゆっくりどうぞ」ニコリ

真「……」

P「……」ゴクリ

真「は、ハート型の」

P「カップルストロー……」


P「とりあえず申し開きは聞こう」

真「伊織には逆らえなかったんです」

P「それは仕方ないな」


P「の、飲みましょう、か」

真(プロデューサーが男の時なら……嬉しいのに……)

真(完璧ボクが彼氏だし、女の子だと思われたらそれはそれで……!)

真「は、はい」スッ

P(うわっ顔近……えっ)

真(うわぁ、すぐ目の前にプロデューサーが……)ワズカニメヲソラス

P(えっ、何その愁いの眼差し?! 真、こんなにカッコ良かったっけ……?)ドキドキ

真(た、確かに女の子になってるけど……目の前にいるの、間違いなく、プロデューサー、なんだよね……)ドキドキ

P(おい俺何考えてるんだ?! ち、違う、男として、真のボーイッシュな可愛さに惹かれただけだ! うん!)


(チュー)

P・真(ゴクゴク)

真「あ」

P「ど、どうした?」

真「飲んでるとこ、写メ、撮らなきゃ……」

P「?!」

真「こ、これも……指令、だから……」

P「どど、どうやって」

ウェイター「お撮りいたしましょう」

P・真「「」」


ウェイター「ではどうぞ」

真(みみみみ見られてるよぉっ!)ゴクゴク

P(なんだよこれ羞恥プレイ?! 周りの視線も集まってる!!)ゴクゴク

ウェイター「では、失礼します」パシャリ

P・真((撮られたあああああ!!))カァァァァア

ウェイター「画像をご確認ください」

真「ぁ、だ、大丈夫、です……」

P「うぅ……」

ちょっくら(というか結構前から)大分迷走してきているので、ちょっと夜食食べながら方向性決めてきまふ……
ということでちょっと休憩
まこちん難しい!

無理はしてないよ!
ヴァンパイアガール踊ってるくらいには元気だよ!

そろそろ再開!
やっぱり一日一人か……
4時前終わりを目指して!


ウェイター「またのご来店をお待ちしております。チャオ☆」

P「な、なんか聞き覚えのある声ね……」

真「また、なんて、もう恥ずかしすぎて行けないよ……」

P「い、伊織にはメールしたの?」

真「はい……あ、返事来ました」

P「何々、次は、『109でショッピング』……?」

真「『追伸 周囲にラブラブを見せつける』……」

P・真「「は?」」


~109店内~

P「も、もはやエスコートとか二の次になってきてるけど……」

真「ら、ラブラブって、どんな感じですかね……」

P「え、えっと」ウデヲカラマセ

真「?!」

P「こ、こんな感じ、とか……」カァァァァ

真(うわ……胸が、当たってる……)

真(って、ボクだって女なのに何考えてるんだ!)

P「………え、エスコート」

真「あっ、ひゃいっ!」

P(なんだこれなんだこれ!)


P「い、いつもより女心化(にょしんか)が早い!」

真「へ?」


説明しよう!

女心化とは、Pの心が段々女性化していくことである!

基本的には時間と共に進行するが、様々なファクターで早くなったり遅くなったりする!

ちなみに命名は如月千早である!!


P「なんで……」

真(ボクが、男性らしくエスコートしてる、から?)

P「うぅ」ギュッ

真(な、なんだろう、プロデューサー、すごく女の子っぽい)


P「あいぇ……なんで、女心化なんで……」

真(プロデューサーも少し不安みたいだ……そうだよね)

真(今日は、ボクがエスコートするんだ。少しでも不安、和らげてあげなきゃ!)

真「プロデューサー」

P「な、なに?」

真「大丈夫ですから」

真「ボクに任せてくださいっ」ニコッ

P「――!」ドキッ

P(アカン)


P「あ、ほ、ほらあそこ見てよ真!」

真「えっ? どうしたの?」

P「あ、あの服良さそう!」

真「へぇ、どれどれ?」

P(何急にカッコよくなってるんだよ真のやつうううう)

真(ボク、気張りすぎてたのかな……なんだか気が楽だ)

P「って」チラッチラッ

真「何かあった?」

P「い、今気づいたけど」

真「うん?」

P「周りの視線……すごい……」

真「うわ」


(ザワザワ)

(アレッテキクチマコトジャナイノ?)

(エッマコトクン? ドコドコ?!)

真「不味いなぁ……」

P「どうしようか……」

真「よしっ、プロデューサー」ギュッ

P「えっえっ」

真「ついてきて!」グイッ タタッ

P「あ! ちょ、ちょっと待って!」

真「すいません、通ります!」

P「真ぉ?!」


(ヤッパリマコトクンダー!)

(マッテマッテー!)

(ソノトナリノオンナハダレヨー!!)

P「ごめんなさいぃ! プロデューサーです! しがない場末のプロデューサーですぅ!!」タタタッ

真「ほらっ喋ってると舌噛みますよ!」タタタッ

P「えっ、真さん、どちらに向かってらっしゃるんです?」

真「窓から飛び降ります!」

P「ちょ、ちょっと?! ここ二階だけど?!」

真「裏手の路地だから人目にはつきませんよ!」

P「そうじゃなくて私飛び降りれないけどー?!」


真「大丈夫ですっ!」ダキッ

P「えっお姫様だkk」

真「しっかり掴まって!」

P「~~~!!!」

真「ふっ!」

(タンッタタンッ)

P(反対側の壁を蹴って!?)

(ズタンッ)

真「っくぅ……流石に一人抱えてると足に来るなぁ……」

P「だ、大丈夫?!」

真「平気ですよ。ほら、早く行きましょう!」

P「う、うん!」タタタタッ


P「はぁっはぁっはぁっ……」

真「ふぅ、ここまで来れば大丈夫、かな」

P「ヒールな分、銀座迷子の時よりも疲れた……」

真「でも、よく体力が持ちましたね」

P「ひ、響とダンスやってるからな」ドヤッ

真「はいはい。ちょっとそこのベンチで休みましょうか」スッ

P「ぁ……ありがと……」


真「あ、伊織からメールだ」

真「ええと……『109ではお疲れ様。次の指令は、近くの喫茶店にて』、か」

P「伊織ぃ……」

真「特に時間指定はありませんし、少しここで休んでいきましょう」

P「ど、どうせ、動けないし、ね……」

真「でも、なんか」

P「?」

真「さっきの逃亡劇、映画のワンシーンみたいで、実はちょっとワクワクしちゃいました」

P「馬鹿じゃないの……」


真「……ボク、頑張ってプロデューサーのこと、最後までエスコートします」

P「真?」

真「ちょっとハチャメチャで、最初にプロデューサーが言ってたような型からは外れてしまうかもしれないけど」

P(いやアレ八割テキトウだったし)

真「でも、ボクなりのエスコートです。……受けてもらえますか?」

P「っ」

P(今なら真ファンの本当の気持ちが……分かる気がする……)

真「へへっ、『さぁ、こちらへどうぞ、お嬢様』」

P「ホント、そればっかりはセンスないと思うよ」

真「えーっ?」

P「……はぁ、『エスコート、お願いいたしますね』」

真「! はいっ!」


~喫茶店到着~

カランコロン

店員「いらっしゃいませー」

P「良かった……普通の喫茶店だ……」

真「何かあったんですか?」

P「何でもない……何でもないんだ……」

真「じゃ、さっさと頼んじゃいましょう!」


P「ショートケーキおいしー」ハムハム

真「……」ジー

P「おいしーおいしー」モグモグ

真「……」ジー

P「ん、私の顔に何かついてる?」

真「あ、いえ、そういうわけじゃ」モグモグ

P「? へんなの」モグモグ

真「……」ジー

P「え、なになに?」

真「何でもないですよ」モグモグ

P「??」



P「しかし、次の指令来ないね」

真「そうですね」

真(……実はもう来ていたり)

真(『指令だと気付かれないようにプロデューサーを照れさせる』)

真(伊織の趣味もよく分からないなぁ)

P「んー」

真「あ、クリームが顔に」

P「え、どこ?」

真「そのまま動かないで」ペロッ

P「!??!?!?!」

真「はい、取れたっと」


P「ま、ままま真?!」

真「あっ、すみません、つい友達と一緒の時のノリで」

P「ななな何してるんですか?!」カァァァアア

P(真顔近舐められて頬をうわあああああ)

真「いただきっ!」パシャッ

P「!!」

真「伊織に送信っと」

P「今の……」

真「すみません、伊織の指令で、プロデューサーの照れてるところ、を、って……?」

P「……」

真「プロデューサー……?」


P「ああ、うん、そうだよね、伊織の指令か」

真「どうかしました……?」

P「いやぁ、いつの間に来てたのさ、教えてくれれば良かったのに!」

真「すみません、ヒミツにしないといけなくて」

P「あ、うん、仕方ないね、うん」

真「……」

P「……」

真(なんか気まずい……)


(カランコロン)

(アリガトウゴザイマシター)


真(結局気まずくて、すぐに出てきちゃった……)

P「……」

真(プロデューサー、こっち向いてくれないし……)

真「あの、プロデューサー」

P「……」

真「えっと、その、ごめんなさい」

P「………」

真(うわああああ怒ってるよ絶対いいいい!!)


真(エスコートするって決めたのに……いきなりコレだよ……!)

P「真」

真「は、はいっ!」

P「……乙女心って難しいな」

真「は……は?」

P「あ、いや、なんでもなくて、そのっ」

真(……! そうか)


P「別に、怒ってるとかじゃ、なくてさ、その」

真(今のプロデューサー、完全に女の子になってる)

P「い、いきなりああいうことするのは、エスコート的にどうなのとか、さ」

真(ボクが、完全に男の子を演じてきたから)

P「いやっ、も、勿論嫌なわけじゃないよ? ただ、適切な距離というのが」

真(この中に)

真「ボクに足りないものがある、のかな……?」

P「ま、真?」


真(勿論ボクだって、いきなりあんなことされたら照れるけど)

真(こういう感情を、漫画みたいな夢見の延長じゃなくて)

真(うまく、言葉にできないけど)

真(『特別なもの』じゃなくて、『当たり前』に感じることが)

真(女の子を理解する、ってことなのかな)

真「……お姫様を目指すのは、ちょっと飛ばしすぎたかな」

P「へ?」


真「カチカチ、っと!」

P「メー、ル?」

真「はい。伊織に、今日はもう帰るって」

P「あ、もう、帰るの?」

真「綺麗なエスコートをするには、ボクはまだ、力不足でした」

真「自分で言うのも悔しいけど、女の子への理解も足りませんでした」

P(うん、すごいこと言った今)

真「でも、ヒントを掴めた気がするんです。プロデューサーのおかげで」

P「う、うん?! ごめん、ちょっとよく意味が分からない」

真「へへっ、ボクもよく分かってないんですけど。それをまとめるためにも、今日はちょっと一人で考えたくて」

P「そっか」

真「すみません、途中で投げ出すみたいになっちゃって」

P「ううん、いいよいいよ、元々勉強のためだし」


真「でも、最後までボクなりにエスコートしますよ! プロデューサーの家まで!」

P「……い、家までぇ?!」

真「はいっ! 玄関まで送って、さよならするところまでが、ボクなりのエスコートですから!」

P「いいってばいいってば! 駅までで!」

真「すいませーん! タクシー!」

P「話聞いてる?! Do you have ears?!」

真「いいんです。今日は、ボクの思うようにやらせてください」

P「わ、分かったよ……」


~P宅前~

真「すみません、すぐ戻りますので、ここで待っててください」タクシー


P「もうここまででいいって」

真「まぁまぁ!」

P「もう……」


(カンカンカン)


真「プロデューサーの部屋って二階なんですね」

P「うちまで来るの、初めてだっけ?」

真「はいっ!」

P「ああ、ここだよ、ここ」


真「じゃあプロデューサー、今日はありがとうございました!」

P「ごめん、本当はこっちがエスコートするはずだったのに」

真「いいんです。エスコートは、してもらうのに相応しくなったら、また改めてお願いしますから!」

P「うん、いつでもいいからな」


真「そうだ、プロデューサー、ちょっといいですか?」

P「ん? 何か――」

真「失礼して」

P「っ?!」


真「んっ」


P「んんっ……!」


真「っぷはぁ、サヨナラのキスです」

P「ままままま、まこ……!」

真「へへっ、今は女同士だから、ノーカンですよ!」

P「お、おまっおまえっ!」

真「あ、ドキドキしました?」

P「す、するか馬鹿っ!!」


P「アイドル事務所の男プロデューサーだが、担当アイドルに口説かれた件について、と……」

真「性別的には間違ってないじゃないですか」

P「立ち位置的には色々おかしい」

真「見事に逆転しちゃってますからね!」

P「本当だよ! もうっ!」

真「じゃ、タクシー待たせてるんで帰りますね!」

P「あーもう!」


真「プロデューサー!」

P「何?」

真「ボクをエスコートする時も、最後はキッチリお願いしますねっ!」

P「ば、馬鹿ーーっ!!」


真「……まで、お願いします」

(ブロロロロロ)

真(うわー、我ながら何やってるんだろうなぁ)

真(でも、最後のプロデューサー、なんか可愛かったなぁ)

真(……)

真(いやいやいや! そっち方面に行ってどうする!)

真(……)

真(最後あんなこと言っちゃったけど、まぁいいよね?)

真「……街灯、綺麗だなぁ」


~翌日!~

P「………」

美希「ハニー、また死んでるの」

P「消せ……俺の記憶をいっそ消せ……」

伊織「昨日は見物だったわね。面白いビデオも撮れたし。にひひっ♪」

春香「ねぇねぇ伊織っ、もう一回見せてー!」

千早「春香、あんまりプロデューサーの前で……せめてダビングとか……」

P「尚更タチが悪いわアホっ!!」

美希「可哀想なハニー……ミキが精いっぱい癒してあげるのー!」

P「あぁ、美希……俺の味方はお前だけだよ……」


(ガチャッ)


真「おはようございまー……っす……」

伊織「あら真、おはよう」ニヤニヤ

春香「おっはよー!」

千早「おはよう」

美希「真クン、おはようなの!」

P「………おはよう」

真「……」

P「……」

春香(空気が重い……)

真「あ……」


P・真「「無かったことにしよう」」


千早「それは、ただの現実逃避なのでは……?」

P「くっ」

真「というか、ビデオなんていつの間に撮ってたのさ!」

伊織「各所に人員を配置してね♪」

P「北斗まじ許さん」

伊織「は? 北斗?」

P「え? 昨日レストランでウェイターしてたの、お前の差し金じゃないのか?」

伊織「各所でSP配置はしてたけど……それは知らないわ」

真「なんだったのあの人……」


春香「真、ホントに紳士だねぇ、家まで送って帰るなんて!」

千早「タクシー代を未成年アイドルに払わせるプロデューサーもどうかと思いますが」

P「やめろ……SAN値がガリガリ削れる……」

伊織「でも思ったよりあっさりしてたわね。家にくらい上がると思ったけど」

真「え? あっさり?」

伊織「え?」

P「あ、うん、真は部屋の前で別れてすぐ帰ったぞ!」

伊織・春香・千早「「「………」」」

P・真「「………」」

春香「ねぇ」

千早「何を」

伊織「してたのかしら?」

P・真「「な、何も!」」


(ナニシテタノヨー!)

(ナニモシテナイッテノ!)

真「プロデューサープロデューサー」コソコソ

P「ん、なんだ?」ヒソヒソ

真「最後の約束……守ってくださいね?」

P「えっ?!」

真「じゃ、レッスン行ってきまーす!」

美希「あ、ミキも行くの!」

P「おい、まこっ」

(ガシッ)

伊織「さっさと吐きなさいよ!」

P「なんでもございません!!」



美希「真クン、なんだか嬉しそうなの」

真「へへっ、ボクも一歩進めたかなって、思ってさ!」


真編おわわ
To Be Continued...?

ごめん、まこりんまじごめん
首と背中痛すぎて集中できなんだ
この穴埋めは別の機会にするから許して
まじ無理矢理でごめんよまこにゃああああああああああああん

反省点:一本筋通ってない・迷走し過ぎ・いらん文が長い・オチも弱い・まこにゃんの扱いがひどい

こんな夜遅くまでご苦労さま、ゆっくり休め
納得いかなくても、俺は満足だったよ
乙、次にも期待してる

途中から、自分でも何を書いてるのかわからなくなってきてしまった
明日、ちょっとしたまこにゃんショートを投下しまする
ほんと短いけど救済策というか

>>335
あがとぉ(´;ω;`)

さっき、みんごすが俺が所属してる某所のOGだと知って驚愕
運命かこれは……

女Pは出ないけどまこにゃんちょびっと投下

~あれから数日後!~

(パツパツパツパツ)

P「雨止まないなぁ」

小鳥「傘持ってきてます?」

P「その辺りはぬかりなく」ドヤァ

小鳥「……壊れてしまえばいいのに」ボソッ

P「コトリサン?」

小鳥「ピヨー?」


(ガチャッ)

美希「雨冷たいのー!」ドタドタ

真「寒い寒い寒い!」ドタドタ

響「シャワーシャワー!」ドタドタ

P「なんだ、もう帰ってきたのかダンサブル三人衆」

美希「あっ、ハニーただいまー!」ダキッ

P「おい濡れたまま抱きつくな!」グイィ

美希「うぐぐ、やーなーのー!」


響「真、シャワー使う?」

真「あ、ボク濡れたまま走って帰るからいいよ」

響「風邪引くぞー?」

真「いつもやってるからだいじょーぶ!」

響「じゃ、シャワー借りるねー」


美希「ハニーを取り込んで、ミキは完璧に近づくの……!」グググ

P「世界を終わらせてたまるかァ……!」グイィ


美希「あ、ミキ、迎えに来てくれるみたいだからそろそろ帰るね」

P「おー帰れ帰れ、気を付けろよ」

美希「はいなの! ハニー、小鳥、真クン、またね!」

小鳥「またねー」

真「お疲れ様ー」

美希「響もばいばーい!」


\オツカレサマダゾー/シャワワワワ


小鳥「真ちゃんも、せめて拭いておかないと」タオルバサァ

真「ありがとうございます!」

P「お前、本気で傘ささないで帰るのか?」

真「はいっ、雨の中走るのって気持ちいいですから!」

小鳥「ほんとに大丈夫かしら……」

六大学か・・・


P「じゃ、俺はそろそろ帰るかな」

真「ボクは響を待ってますね」

小鳥「お疲れ様でしたー」

P「お疲れ様です」

(ガチャッ)

(バタン)

>>348
大学だとは言ってないの!
てかみんごす六大学だったのか


真「響、まだかなー」

(ガチャッ)

響「いいお湯だった……って、真まだいたの?」

真「えっなにそれ?! 酷いなぁ」

響「てっきりプロデューサーと一緒に帰ると思ってたぞ」

真「だって、響一人で帰らせたら可哀想じゃないか」

響「……自分、今日はここに泊まってくって、さっきレッスンの時に……」

真「え、そうだっけ?」


小鳥「真ちゃん、忘れっぽいわね」

真「たまたまですたまたま!」

響「なんかごめんさー……」

真「あ、いいよいいよ! どうせ休憩がてらだったし!」


真「それじゃ!」

響「おつかれー」

小鳥「お疲れぴよー」


真「なぁんだ……これならプロデューサーと一緒に帰ればよかったなぁ」

真「まぁいっか……明日に向かって走ろう!!」カンカンカンカン


P「お前は何恥ずかしいことを叫んでるんだ」

真「うわあああああ?!」ドガゴッ

P「ぐふっ」


真「あ、ぷ、プロデューサー!」

P「へっ、いいの貰っちまったぜ……お前なら、世界を目指せる……」

真「もう、びっくりさせないでくださいよ!」

P「いや、驚かせるつもりはなかったんだが」

真「もー……何してるんです、わざわざ事務所の外で?」

P「お前を待ってたんだよ」

真「え?」


P「やっぱり、担当アイドルを雨ざらしで帰すわけにはいかんよ」

真「大丈夫ですって、そんなヤワには……」

P「普通ならそれもいいが、お前はプロなんだ。できるだけ気を遣え」

真「ご、ごめんなさい」

P「ったく……ほら、家まで送ってやるから傘入れ」

真「ぁえっ?!」


P「ああ、それと」

(ファサッ)

P「濡れたままじゃ冷えるだろうから、着くまで俺のジャケット被ってろ」

真「ぷ、ぷ、ぷろでゅーさぁ?!」

P「ほら、さっさと帰るぞ」グイッ

真「あ、は、はいっ」


(パツパツサアァァァァァァア)

P「ほら濡れるぞ、もっとくっつけ」

真「は、はい!」

(ザァーザァー)

真「……ジャケットからプロデューサーの匂いがする……」

P「え゛っ、そんなにまずいか?」

真「へへっ」

(バツバツバツバツザァーー)

真「家まで、送ってくれるんですよね?」

P「ああ。車出してやりたかったけど律子が使っててな。タクシー拾うよ」

真「いえ」

P「?」

真「迷惑じゃなかったら、このまま歩いて帰りませんか?」

P「いいけど」

真「やーりぃっ♪」


真「プロデューサー」

P「うん?」

真「このエスコート、最後までバッチリ“決めて”くださいねっ!」

P「決める?」

P「……」

P「ってこの馬鹿!」

真「あははっ、顔真っ赤ですよ、プロデューサー!」

P「う、うるせー思い出させるな……」

真「プロデューサーも、まだまだですねっ!」


真(でもそのうちきっと)

真(カッコよく決めてもらいますね)

真(プロデューサー!)


オマケまこにゃん完

と、真昼間から失礼いたしました
まこにゃん、これで許して!!

順番的には次は響か……
今回はちゃんとある程度決めてから始めよう、うん
気分転換にvipで一発ネタ投下してくるかな

ごめんねコメントあった順に考えてるから響の次は亜美真美なの
亜美と真美を別でやるかどうかもまた問題でな

さて、まとまってきたので響をゆっくり投下
ただ書き溜めてないし時間も時間なので、もしかしたら途中で切って続きは明日やるかも




響「ね、ねーねー……?!」 P「自分完璧だからな」



はーじまーるよー


~ある日の町中~

P「ええと、春香を届けて、次は響の付き添いだったっけかなぁ」ビューティーボイス

P「しかし、この姿で平然と仕事を続ける自分に戸惑いを覚える……」

P「ま、別に悪化したりってのは今のとこないからいいとして」

P「……名刺も作っとこうかなぁ」

P「馬鹿なっ! これが私の運命と言うか! 認めん、認められるか、こんなこと!」


P「しかし、響が見当たらんな……」


P「響とは確かこの辺りで……」


響「あ、えーっと、自分はだな……」


P「お、いたいた。誰かと話してるな……?」



赤羽根「君にすごい才能を感じるんだ! きっと、トップアイドルになれる! いや、俺がしてみせる!」

響「えっと、自分、実はもう」

赤羽根「どうか、俺を信じてくれっ!」



P「なーにやってんだアイツ……」

今まで赤羽根Pが女体化していると思っていた


P「響さん、どうなさいましたの?」ビューティーボイス

響「あっ、プロ」

赤羽根「あっ、ご、ごめん、君はこの子の知り合い……?」

P「あ、あぁ、プロ」

赤羽根「って、君にも才能を感じる……! どうかな、二人とも一緒に、トップアイドルを目指してくれないか?!」

P「あ、あー……」

P(やりづれぇ……)

赤羽根「頼むっ! この通りっ!」

P「え、えっと」

P(しかしなんだか親近感を覚えるな)

>>371
赤羽根Pがこんなにアクティブだったらちょっと怖い
まぁ外見は似たようなイメージでもどうとでも!
どうせ投下でageてるからお気になさらずー


P「申し訳ないんですが」

赤羽根「そ、そうだよな……俺なんかじゃ……」

響「いや、なんというか」

赤羽根「あ、あはは、ごめんな。駆け出しだから、つい舞い上がっちゃって……」

P「いや、その目は確かだと思いますよ」

赤羽根「女の子一人アイドルに口説けないんじゃ、プロデューサー失格だな……」


P「Don't worry、俺、プロデューサー。その子、担当アイドル。OK?」


赤羽根「」


P「あ、良かったら名刺をどうぞ」イソイソ

赤羽根「あ、ありがとうございます」イソイソ

赤羽根「……P、さん?」

P(あ、やっべ、これ普段の名刺だ)

P「あ、すみません、今名刺切らしてて。それ、相方の名刺なんです。話はしておきますので、何かあればそちらに」

赤羽根「は、はい」

P(フヒュゥー、マジ天才的機転の利かせ方)グッジョブ!!

響「な、なんかごめんな……折角声かけてくれたのに」

赤羽根「い、いや、こちらこそ現役の方だとは知らず、本当にすみません」

P(一応レギュラー番組持ってんだけどなぁ、響)

P「まぁ、仕事で機会があれば、また」


赤羽根「失礼、します……」トボトボ




響「なんか悪いことしたさー……」

P「頑張れ青年! キミの未来は明るいぞ! きっと上手く行くさ!」ビシィッ

響「多分プロデューサーより大物になるぞあの人」

P「その内強大な敵として立ちはだかったり、戦隊モノシルバーポジションで助けに来たりしてな……」

響「頑張ってほしいな!」

P「俺の若い頃によく似ている……」シミジミ

響「プロデューサーにもあんなにまともな時期があったのか?」

P「おい響ちゃん、大分失礼なことを言っているねキミ」


P「さて、気持ち切り替えて仕事行くぞ仕事」

響「はいさーい!」

P「今日はどうぶつワールドの収録だったな」

響「いぬ美は先に現地に行ってるから、自分達も早く行こう!」

P「えっ、お前いぬ美だけで行かせたの?」

響「いぬ美ならなんくるないさー!」

P「いや確かになんくるねぇと思うけど」

P(飼い主はプロデューサー付き添いで犬は自力ってどうなの)


P「うっ」

響「? どうしたの?」

P「あ、あのディレクターに会わなきゃいけないのか……」

響「嫌いなのか? いい人なのに」

P「いや、いい人なのは、いい人なのは良く分かってるけど」

響「喧嘩しちゃったのか? 喧嘩は駄目だぞー?」

P「お前はまず人に口出しする前に家庭内不和(エサ的な意味で)をどうにかした方がいいな」

響「な、なんくるないさー! 昨日だってブタ太逃げちゃったけどすぐに探し当てたし!」

P「俺な、探索能力より折衝能力の強化が急務だと思うのよ」


~なんだかんだで現場に着いたよ!~


響「偉いぞいぬ美! 一人で来れたな!」

いぬ美「ばうっ!」

P「さて、一人で来れない響はさっさと着替えとかしないとな」

響「う、うるさいぞ……あ、ディレクター!」

P「ゔっ」


D「あらン? この前の代理ちゃんじゃない?」

P「せ、先日はどうも……」

D「んー、今日はちゃんとスーツは自前なのネ?」

P「は、はい」

D(スンスン)

P「ひっ?!」

D「やっぱりPちゃんの匂いがするわねぇ」

P(コワイコワイコワイコワイコワイコワイ)


D「まぁいいわ。響ちゃん、準備お願いネ!」

響「了解だぞー!」

P「心臓にわりぃ……」


スタッフ「ディレクター!」

D「ん? 何かしら?」

スタッフ「あの……」ゴニョゴニョゴニョ


響「今日はゲストがいっぱいらしいぞー」

P「へぇ、珍しいな。誰だゲストって」


???「俺達だよ」


P「お、お前らは!」


P「伊集院北斗!」


北斗「チャオ☆」


P「御手洗翔太!」


翔太「やっほー♪」


P「そして、雨ヶ瀬冬馬!!」


冬馬「違うっつってんだろ!!」


P「えっ」

響「えっ」

北斗「えっ」

翔太「えっ」


冬馬「えっ……」


P「ちゃんと、正しい発音したのに……」グスッ

冬馬「あっ、わ、悪ぃ! すまねぇっ!」

響(発音は正しかったな)

北斗(発音はね)

翔太(表記は知らないけど)


冬馬「くそっ、どいつもこいつも名前を間違えやがるから、つい条件反射で……」

翔太「冬馬君、言い訳はいけないよ」

冬馬「あ、ぐ……」

P「失礼があっちゃ、悪いと、思ってぇ……」グスッ

響「プロデューサー……」

響(若干気持ち悪いぞ……)


冬馬「ほ、本当に悪い、初対面なのに、いきなり怒鳴ったりして……」

P(あらやだ、この子健気)

P「い、いいんです……今日は、よろしくお願いしますね」

冬馬「あ、ああ」

P(今日はせいぜい楽をさせてもらうぜ、冬馬クン!)


北斗「うーん、微笑ましいなぁ」

響「でも、あれプロデューサー……」

北斗「知ってるとも」

響「えっ」

北斗「この前ちょっと、ね☆」

翔太「ホントだったんだねー……知らないの冬馬君だけだけど」

響「な、なんで教えてあげないさー?」

北斗「楽しいから」

翔太「楽しいから」

響(自分、ちょっとあまとうが可哀そうになってきたぞ……)


冬馬「な、なんかあったら気軽に言ってくれ、手伝ってやるから」

P「はい、ありがとうございます……」

響「なー、その子な、実は……」

冬馬「って、こっちも早く準備しないと! すまねぇ、またあとでな!」

響「あ、行っちゃったさー……」


P「ふむ、プランTは成功のようだな」

響「プロデューサー、ちょっと性格悪いぞ……」

P「あはは、冗談だって冗談。あとでネタ晴らしして殴られてくるさ」

響「ちゃんと言うんだぞ?」

P「俺だってそこまで鬼畜じゃないよ」



D「代理ちゃん、ちょっといいかしら?」


P「は、はい、なんでしょう?」

D「実はちょっと、トラブルがあって……」

P「トラブル?」

D「今日のゲストだけど、ジュピターの三人に加えて、もう一人他の事務所の子がいたんだけど」

P「はぁ」

D「事故に遭っちゃって、出られないみたいなのよねェ」

P「えっ?!」

D「流れ上、どうしても欠員が出ちゃうと進行が難しくなっちゃうのよね」

P「どうしましょう……」




涼「いたた……」

絵理「幸い怪我は軽いけど、今日はちょっと無理みたい?」

愛「キャンセルしよー!!」

まなみ「ちょっと黙ってね」


P「ちょっと待ってくださいね。今日のスケジュールは……うーん、みんな予定が詰まってる……」

D「そこで一つお願いがあるんだケド」

P「すみません、ちょっとうちの事務所からは代理は出せそうにありません」


D「代理ちゃんが出てくれないかしら?」


P「」


D「丁度体型も同じくらいなのよねェ」

P「ほ、本気ですか? 素人ですよ?」

D「とは言っても、実はもう方々を当たっているんだケド、全然代わりのコがいないのよ」

P「う、うーん」


響「プロデューサー」

P「ん?」

響「自分からもお願いするぞ」

P「えっ」


響「これ、自分の番組だし、やっぱり成功させたいんだ」

P「……今から流れを作り直すと」

D「間に合うか五分五分だけど、確実に質は落ちるわネ」

響「自分もフォローするから……お願いっ、プロデューサー!」

P「……ふぅ、分かりました。ただ、あまり過度なリアクションは期待しないでくださいね」

響「プロデューサー……!」

D「うふん、そう言ってくれると思ってたワ! じゃあ響ちゃんと着替え、よろしくネ!」

P・響「「はいっ」」


P「まさかこのジャケットに袖を通す日が来るとは……」

響「ありがと、プロデューサー!」

P「ま、あんまり無茶は言われないだろうし、恩を売って損はないしな」

響「プロデューサー……」

P「……ってのは建前で、なんだかんだでディレクターにはお世話になってるし、お前の番組だしな」アタマクシャクシャ

響「……! うんっ!!」


スタッフ「すみません、着替えはこちらでお願いします!」


響「いぬ美はここで待っててね」

いぬ美「ばうわうっ!」

P「スーツ脱ぐのめんどくさいなぁ」ガチャッ

響「ちょっと押してるみたいだし、急がないと!」バタン

P「ってここ、着替え個室じゃないのかよ!」

響「プロデューサー、スーツなんだから急がないと!」ヌギヌギポイッポイッ

P「ひ、響?!」

響「へ?」

P「お、俺を誰だと思っている?」

響「……」

P「……」

響「……ぷろでゅーさー」

P「……おっ、春香、静かだと思ってたらそんなとこにいたのか」

ハム蔵「ジュッ!」タニマゴソゴソ






(ベシィン!!!)

\ナンクルネェナ/


響「ヘンタイプロデューサー! あっち向いてろー!」

P「落ち着いてくれ響、これは事故なんだ。不幸な事故だ。誰も悪くない」ヨウガフキカエボイス

響「何が事故さー! 人の胸をジロジロ見といて!」

P「安心しろ、今の俺はそういうことに全く興味がない」

響「あ、そうなの? それならそうと、早く言ってくれればいいのに」

P(響マジ単純かわいい)


響「お待たせしました!」

いぬ美「ばうっ!」

P「今日はどうすればっ」

D「あ、丁度よかったわ。ジュピターも来たし、今から説明しちゃうわネ」

翔太「おっけー!」

北斗「了解☆」

冬馬「……おう」


ミーティングヲオエテ!

P「さてっ、収録収録っ!」

響「今日は二手に分かれて珍しい動物の紹介かー」

冬馬「俺達がこっち」

響「自分達がこっち!」

D「じゃ、始めるわよ」


D「収録、スタート!」


P「私達はこっちの館ね」

響「プロデューサー、言葉遣いも慣れてきたな……」ボソボソ

P「俺だって好きで慣れてるわけじゃないやい」ボソボソ

響「そういや番組的にはなんて呼べばいいんだ? プロデューサー?」ボソボソ

P「それはいかんだろ……P子とでも呼んどけ」ボソボソ

響「どう聞いても偽名にしか聞こえないぞ……」

ちょっときゅうけー


後、カブトガニの良さについてkwsk

>>407
カブトガニの良さ
・古生代から変わらぬその独特な勇姿
・生きた化石
・カッコカワイイその腹面
・アメリカの東海岸の一部には実は亜種が無数にいる
・それどころか東南アジアの一部では食用にされている
・血液を使うことで内毒素検査が劇的に高速化
・更に様々な疾患や感染症、エイズ抑制など様々な医学利用に
・可愛い
・何より可愛い


夜食食べて一服したので再開~


響「でも、どんな動物がいるんだろ? 素のリアクションを見たいとか言ってたけど」

P「まぁ牧場だし、羊とかじゃないか? あとはせいぜいラマとか」

響「ラマより他に何かいると思うぞ……」

P「おっと、ここだここだ」


P「さーて、それではごかいちょ→……」


(ピトッ)


P「――」





P「きゃああああああああああああああ?!」


響「ぷ、プロ……P子、どうしたさー?!」

P「やーっ! やーっ! な、何コレ?! 蛇?!」

響「落ち着いて落ち着いて。こいつはバイカダだぞー。毒はないけど、ちょっと気が短いから気を付けてね」

P「い、いきなりっ! ぶらーんって!」

響「樹上性だから、多分上にぶら下がってたんじゃないかな」

P「びびび、ビックリしたぁ……」

響「P子って結構ビビりなんだな」

P「こうして分かって見る分にはそうでもないんだけど……」

カメラ(イイヨイイヨー)


P「ふっ、こんなミニ蛇、分かってしまえばこっちのモノよ」

響「へー、蛇はそこまで苦手じゃないのか?」

P「これくらいならね。へび香なんかは可愛いモノよ」フフン

響「じゃあその後ろのは?」

P「え?」クルッ



ボアコンストリクター「Hello!」タイチョウ3m



P「~~~~~!!!!!!!!」


響「あはは、P子、怖がり過ぎさー」ナデナデ

P「大きい……ヘビ恐い……」ギュッ

カメラ(ジーッ)

響「P子、爬虫類苦手なのか?」

P「初対面は……怖い……」

響「ま、自分と一緒にいればなんくるないさー! なんたって、自分完璧だからな!」

P「ひ、響ぃ……」

カメラ(そういう番組じゃないけどいいや)


響「色んな子がいるなー」

P「大丈夫? 毒とかない? 噛み付かない?」

響「ちゃんと気を付けてれば大丈夫だぞー」

P「気を付けてれば?!」

響「えへへ」

P「うわぁん! 助けていぬ美!」

響「いぬ美ならジュピターの方に行ってるぞ」

P「じゃ、じゃあ春k……ハム蔵!」

響「ハム蔵ならここに……」

響「……あれ?」



ボアコンストリクター「Is this my lunch?」

ハム蔵「ジューッジューッ!!」

響「うあああああああ?!」


響「ハム蔵ーーーっ!!」ヒシッ

ハム蔵「ジューッ!!」ヒシッ

P「良かった……良かったね、春香……」

響「なんでさっきから執拗に春香押しなんだ?!」

P「気のせいだよ」

響「大人って汚いぞ……」

P「しっかりして響! あなたがしっかりしないと私が倒れちゃうでしょ!」

響「やっぱりプr……P子は爬虫類が苦手なんだな……」


響「よく見てよ、ちゃんと大きいのは柵で区切られてるから」

P「ホントだ……ふんっ、あんたなんか恐くないから!」

ボアコン(ry(ジロッ)

P「ごごごごめんなさい!」ヒシッ

響「P子、ビックリしすぎさー」ヨシヨシ

P「ふぅ……冷静になって見回してみると、ここって色々いるね」

響「そうそう、見てよこの世界中の動物達! 今日はこの子達を紹介していくぞ!」


響「早速出てきたのはバイカダとボアコンストリクター!」

響「バイカダは自分の故郷沖縄近辺にいる、草や木の上で暮らすヘビだぞー。小っちゃいけど、ちょっと攻撃的だから気を付けてね」

響「ボアコンストリクターは主にアメリカ大陸の南の方にいる大型ヘビで、大きいのは5mくらいにまでなるんだ!」

P「大小揃い踏みってカンジ!」

響「P子、それ美希の真似?」

P「そうそう! どう、似てるかな? アハッ☆」

響「う、うーん……どっちつかずですごくコメントに困るレベル……」

P「ごめん」


P「こっちには陸ガメがいるー」

響「この子はホウシャガメだなー。今はワシントン条約で連れてきちゃいけないけど、批准前に来た子を引き取ったんだって」

P「お前はいいなぁ……怖くないもんね」

響「あ、でも気を付けてね。不用意に手を近づけると指が食いちぎられるぞ」

P「ひぁっ?!」バッ

響「急な動きをすると驚いちゃうでしょー! よほど変な事しなきゃ大丈夫だよ」

P「う、うん……」ドキドキドキ


P「特番でロケ地に選ばれるだけあって、色々いるね」

響「ここは国内でも結構有名なところなんだからね!」ドヤッ

P「なんで響が偉そうなの」

響「ふふーん、もっと褒めていいよ?」

P「いや、褒めてないから」

響「そろそろ次の部屋、行ってみよー!」

P「……なんかドアの向こうから音や鳴き声がするんだけど……」


アンノジョウ!

響「アメリカの国鳥、ハクトウワシだぞ」

P「お、襲われるぅ!!」

響「あ、こっちにはリュウキュウイノシシ! うちなーぐちではヤマシシとかヤマンシーとか言うぞ」

P「なんか突っ込んでくるぅ!」サクギシギシ

響「この子はミーアキャットだな。マングースの仲間なんだ」

P「ひゃっ!? あぶなっ、引っかかれそうになった……」

響「あ、カブトガニ」

P「あ、可愛い」

響「気を付けて! 後ろにタランチュラ!」

P「あわわわわわぁぁぁああ?!」

響「……これなんだ?」

P「コルトパイソンだね」

響「P子横にトムソンガゼル!」

P「ツノォ?!」

響「……ねぇ、自分の後ろに、何かいる?」

P「……なんか興奮気味なカバがいるけど」

響「うわぁっ?!」ドンッ

P「ひびきぃーーっ?!?!」


響「っぜはぁっぜはぁっぜはぁっ……」

P「はぁっはぁっはぁっ……」

響「ず、随分積極的な子たちだったさー……」

P「恐い……動物恐い……」


響「……なーんちゃって、みんなホントはいい子だもんなー!」

P「えっ」

響「ちょっとお客さんが来て、テンション上がっちゃったんだよね!」ナデナデ

P「荒くれ揃いの動物達がまるで赤子のように……本当に人間なのか……」

響「ふふん、どうぶつワールド司会の名は伊達じゃないぞ!」

P「伊達だったら町中をワニ連れ歩いたりできないもんね」


響「そんな褒めないでほしいさー!」テレテレ

P「褒めてないからそのせいで何度か署に呼び出し食らってんだから自重して」

響「さてさて、こっちの館は終わったけどジュピター組の方はどうかなー?」キャルーン

P(露骨な営業ボイス……)


\オイッナンダヨコイツッ/

\トウマクンハビビリダナァ/

\オイッヤメロッオイッオイッ/

\イヌミー、タスケテアゲテー/

\バウバウッ/

\ウワァァァァアアアアア....../


響「えへへ、楽しそうにやってるみたいだな!」

P「死ぬなよ、あまとう……」


ナンダカンダデ!

D「……よし、撮影終了!」

P「おーわったぁ!」

響「よしよし、いぬ美、よく頑張ったな!」

いぬ美「わんっ!」

冬馬「やめろ……そんなの……入らない……」

北斗「楽しかったなぁ」

翔太「楽しかったね!」


P「ジュピターもお疲れ様」

冬馬「ああ……あんたも急な話で災難だったな」

P「いえ、まぁ……あはは」

冬馬「そういやあんた、765プロのプロデューサーなのか? いつものプロデューサーじゃないんだな」

響「プロデューサー」コソコソ

P「分かってるよ、言うってば」ボソボソ

冬馬「……いい人だな、あんた」

P「え?」


冬馬「初めて見る顔ってことは、あんた新人だろ」

P「え、いや」

冬馬「いきなりこんなイレギュラーに遭っちまってな。同情するぜ」

P(え、何なのこのあまとう)

冬馬「でも、ま、慣れてくればやりがいのある仕事だよ。嫌いにならないでくれよな」

P「え、えぇ……」

P(そりゃお前よりは長くこの業界いるし)

響「プロデューサー!」ボソリ

P「分かってるって!」ボソッ


P「あの」

冬馬「俺、あんたのこと、嫌いじゃないぜ」

P「は?」

冬馬「何というか……あんたと話してると落ち着くというか、素直になれるというか」

P(そりゃあ普段黒井社長の愚痴聞いてるのは俺だし)

冬馬「……あー、わっかんねぇな! こんなの初めてだよ!」

P「?!」ビクゥッ

冬馬「あ、悪ぃ、また驚かせちまったな。ま、また、会えたら会おうぜ」クルッ

P「えっ、ちょっ、冬馬!」

冬馬「っいきなり名前で呼ぶんじゃねぇよ……じゃあな」スタスタスタ

響「うわ………」

P「Oh.....」


P「き、気まずさのあまり言い出せなかった……」

響「お、追いかけて誤解解かないと!」

P「お、おう」


北斗「ちょっと待った」


P・響「「?!」」

北斗「今から冬馬に現実を突きつけるのかい?」

翔太「そんなことしたら、冬馬君、大変なことになっちゃうよ」

P「大変なこと……?」


翔太「とりあえず冬馬君、完全に堕ちたね」

P「」

北斗「全く、罪なエンジェルちゃんだ☆」

響「笑いごとじゃないぞー!」

北斗「でも、これで愛しのエンジェルちゃんの正体がプロデューサーだと分かったら……」

P「……ただでさえ初心でそっち気質な冬馬が真のヒキコモリと化すのは、自明の理……」

響「最善の策は……」

北斗「このまま、騙し続けること……!」

P「本気で言ってんのかお前ら」


北斗「まぁどうせ会う機会なんて殆どないだろうし」

翔太「幸い、連絡先も知らないしねー」

響「でもでも、事務所に問い合わせてきたりしたら――」

P「いやあいつにそんな度胸ないだろ」

響「あ」

P「さっきの中学生みたいな去り際見ただろ……」

響「うん……」


翔太「ま、こっちはこっちで上手くやっとくから」

北斗「どうせ一時的なものだろうし、甘い夢を見せてやってくれ」

P「……どちらにしても今から言い出せないだろ………」

響「あまとう……」

翔太「僕としては765プロの皆がナチュラルにあまとうって呼んでることの方が可哀そうだと思うんだけど」


翔太「じゃ、僕達は帰るよ!」

北斗「チャオ☆」


P「あいつら……特大級の爆弾を製造していきやがった……」

響「ぷ、プロデューサー……」

P「……な、なんくるないさー!」

響「なんくるなくないぞ……」

P「ですよね……」


P「事務所には連絡入れたし、このまま直帰しちまおう……」

響「プロデューサー、今日は本当にありがとね」

P「ま、俺の演技力も捨てたもんじゃなかっただろ?」

響「演技だったのか?」

P「おう、あの方が番組受けはいいだろ?」

響「……」

(レロォ)

P「ぬっひゃぁ?!」

いぬ美「わんっ!」

P「な、なんだお前か……驚かせんなよ……」

響「……」

P「あっ」

響「やっぱり、本当に怖かったんだな……」


響「ごめんなプロデューサー、苦手なのに無理矢理付きあわせちゃって……」

P「い、いや、気にするなよ。……多分、ちょっと眠れなくなる程度だから」ボソリ

響「うぅ……相当怖かったんじゃないか……」

P(あ、聞こえてた)

P「あ、あはは……」

響「……じゃあせめて、何かお礼させてほしいぞ!」

P「お礼?」

響「そうだっ! 直帰ならこのままうちに来ないか? 夕飯ご馳走するから!」

P「えぇっ? 流石にそれは悪いな……」

響「いいのいいの! どうせ一人二人増えたくらいじゃ大した違いはないし!」

響「それに……プロデューサーと食べた方が、自分も楽しいし」モジモジ

P(時々卑怯だなぁ響は)


~我那覇家!~

P「おじゃましまーす……」

響「みんなー、ただいまー!」

(ワラワラワラッ)

P「ぬっひゃぁ?!」

響「あ、みんなごめん! 今日はなるべくプロデューサーに近づかないようにしてほしいさー……怖がってるから」

(ソソクサソソクサ)

響「ごめんなー、明日のオフはいっぱい遊んでやるからな!」

P「悪いね、家族の団欒を邪魔しちゃって」

響「いいさいいさ、お客さんが来たら優先するのは、普通の家族ならそうだろー?」

P「うん、そうだね。普通の家族ならそうだね」


響「今夕飯の準備しちゃうから待っててねー!」

P「ありがとね」

響「なんかプロデューサー、うちに着く手前辺りから優しいなー?」

P「いつも優しいだろ」

響「どの口が言うさー……」

P「多分、もう夜になってきてるから……」

響「あ、なるほどなー」


P「ゴーヤチャンプルー?」

響「沖縄にゴーヤチャンプルーしかないと思ったら大間違いだぞー」

P「ほう」

響「この前貴音とうちなーすば作った時のお肉が……あった!」

P「てびちってやつ?」

響「てびちは豚足のことだなー。今回はソーキだぞ!」

P「Wao!」

響「えへへ、待っててね!」


サンジュップンケイカ!

響「出来たぞー! ソーキの煮つけ!」

P「ほうっ!」

響「あとご飯とお味噌汁と、ほうれん草の胡麻和えときんぴらごぼうだぞー」

P「響って意外と家庭的な料理作るのね」

響「家にいたころはにーにーに作ってあげたりもしたんだぞ!」

P「なら味は期待していいのかな?」

響「自分、完璧だからな!」

P「よっし、いただきまーす」


P「肉が良く煮込まれて……骨からほろりと」

響「うっ、ちょっときんぴらの味が濃いぞ……」

P「あれ、完璧じゃなかったの?」

響「う、うるさいさー! たまにはこういうこともあるの!」

P「響は可愛いなぁ」

P(ま、そんなに言うほど濃くもないと思うよ)

響「えっ」

P「あ、逆だった」


響「可愛く、ないよ、ね、やっぱり……」ジワッ

P「あ、いや、そういう意味じゃなくて」

響「みんな、すごいもんね……自分なんて、ホントは完璧なんかじゃなくて……」

P「ひ、響!」

響「な、なんくるないさー……あは……」


P「……ったくもー」ギュッ

響「あっ」

P「そんな卑下しないの。さっきのは、言おうとしてたことと本音を逆に言っちゃったって意味だから」

響「え……じゃあ、本音で自分の事、可愛いと思ってたのかー……?」

P「当たり前でしょ。まぁ、みんな可愛いと思ってるけど……響だって負けてない」ナデナデ

響「なんか、言葉が軽いぞー……でも、えへへ、嬉しいな」キュッ


P「ほら、そろそろ食べないと」

響「んー♪」スリスリ

P「まだ食べ終わってないでしょ」

響「あーん」

P「じ、自分で食べなさい!」

響「えー、食べさせてよー」

P(急に甘え始めおった……)

響「なんかねーねーみたい!」

P「え? 響、お姉ちゃんなんていたっけ?」

響「ううん、実際はにーにーしかいないけど、いたらこんな感じかなーって」

可愛いなぁ


響「だから、今日だけ……ダメ?」

P「私、お客さんじゃなかったっけ」

響「うぅ……」

P「……ま、いっか」

響「!」パァァァア

P(感情豊かだなぁ)

P「はい、あーん」

響「あーんっ!」モグモグ

P「美味しい?」

響「(ゴクンッ)作ったの自分だけどな……でもねーねーが食べさせてくれるともっと美味しい!」


P「」キュンッ

>>440
書きながら妹響の脅威に気付いた


P(天然の響の破壊力はまじやばいな)

響「~♪」

P「はい、ご馳走様でした」

響「ご馳走様でしたっ!」

P「洗い物は私がやるね」

響「いいっていいって! ねーねーは休んでていいさー」

P「これくらい、ねーねーに任せておきなさい」

響「! えへへ、はぁい!」


P(これはアカン、くせになる)


(ジャージャー)

P「ふんふんふ~ん♪」

P(完全に主婦の様相を呈してきている)

響「ねーねー」ヒョコッ

P「うん?」

響「お皿、自分がしまうぞ」

P「じゃあお願いね」

響「はーいっ!」

P(妹響まじやばい)


P「っとと、のんびりしてたらこんな時間か。帰らないと」

響「え……」

(ギュッ)

響「帰っちゃうのか……?」

P「いやそこは帰らないと色々まずい」

響「今日はねーねーと一緒に寝たい……」

P「ねぇ正気に戻って、私夜の間に戻っちゃうから。このままだと女性下着身に纏ったままスーツがスーパーサイヤ人して豚箱行きだから」

響「ねーねー……」ウルウル

P「響……」




P「普段の私でも着れる服ってありますかね」

P(勝てるはずがなかった)


響「これなら、にーにーの服だから……間違って持ってきちゃったやつだけど」

P「ありがと、ちょっとお風呂場で着替えてくるね」

響「うん!」

P「……」テクテク

響「♪」トテトテ

P「響」

響「なーに?」

P「何故ついてくるのです」

響「え、特に理由はないけど」

P「あーもう響はかわいいなぁ!」ギュッ

響「?! えへへー♪」


響「ところで」

P「?」

響「汗かいたし動物触ったし、シャワーくらい浴びた方がいいぞー?」

P「あー、じゃあさっと浴びちゃおうかな」

響「背中流してあげる!」

P「ダメそれはダメそこは最低限のラインだし人としてプロデューサーとして姉として」

響「うー」

P「こればっかりは譲れない」

響「……分かった。なるべく早く出てきてね?」

P「亜光速で出る」


ユアガリ!

P「ふぅ、シャワー浴びてたら、もういい時間ね」

響「寝よう寝よう!」

P「しかし……流石に男用ジャージ、ダボつく」ダボーン

響「今にも脱げそうだぞ……」

P「というか手で押さえてるし……」

響「じゃあ早く早く! 布団布団!」

P「はいはい」


P「ふむ、布団一枚に二人か……」

響「あ……自分とは、嫌か……?」

P「嫌なわけはないけど朝を思うと少し怖い」

響「なんくるないさー! ほらほら、ねーねー!」

P「あわわっ、ちょっとちょっと!」

(モフッ)

響「えっへへー、良く動いて良く食べてシャワー浴びた後のお布団は最高だぞー」

P「あー……一気に眠気が……」

響「ねーねー、こっちこっち」グイィ

P「はいはい。ほら、毛布からはみ出てるよ」

響「ありがとっ」


響「ねーねー」

P「うん?」

響「子守唄歌ってー」

P「あーいーたーいーメールもぉーけいたーいーもー」

響「それいつも泣きそうになるからやめてほしいぞ」

P「おっしっえってっハーニィー」

響「このタイミングでその歌はどうかと思うぞ」

P「もっとったーかめて果てなく」

響「寝れないぞ」


P「……こーすもーすこすもす、とーびだーしてーゆーくー」

響「……」

P「むーげーんーとそーらーのかーなたー」

響「……」キュッ

P「こーすもーすこすもす、もうとーまーれーなーいー」

響「……」スルッ

P「イメージをぬりかーえーてー、ゆらりー、ふわりー」

響「……」ポテッ

P「はなのーようにーユメがーさいーて、きらりー」

響「……ねー、ねー……」

P「ひかりーのれつーすりぬーけたらーふたりー」ナデリナデリ

響「………すぅ……」

P「あーくせーすとぅーざふゅーちゃー……」

響「すぴー……」

P「りーずんあんざねいちゃー……」

響「すぅ……すぅ……」

P「……響、お疲れ」ナデナデ

P「おやすみ」


(ヒビキチャーン! アサダヨッアサッ! オッキナイトアミマミガイタズラシチャウトオモッタ? ザンネンイオリチャンデシタ!!)

(カチッ)

P「ふぁ……あぁ、響んちに泊まったんだったか」

P「あいつも同じ時計使ってんのか」

P「服は……」バッ

P「よし、ちゃんと借りたのを着てるぞ。偉いぞ俺」

P「…………」



P「でも冷静に考えると、俺とんでもないことしてね?」


P「うぉぁー! うぉぁー! 手は出してないとはいえ同じ布団で寝ちまったんだよ! 何やってんだよ俺の姉御!!!」コゴエ

響「んー……」ゴシゴシ

P「あ、あぁ、目が覚めたか」

響「……ねーねー?」

P「No,I'm not your sister」

響「じゃあ今はにーにー……?」

P「起きろ、プロデューサーだ」


響「……ぷろでゅーさー、おはよう」

P「おはよう、顔洗って来い」

響「はぁい……」テクテク

P「……」

(ガラガラッ)

響「……」



\ナニヤッテタサージブンー!!/



P「まぁそうなるわな……」


~数日後!~

小鳥「あ、プロデューサーさーん」

P「なんです?」

小鳥「響ちゃんの番組の仮テープ、届いてますよ」

P「あぁ、ありがとうございます。見てみます?」

小鳥「そうですねー、お仕事も一息ついたところだし、見てみましょう!」

亜美「なになに→?」

真美「なに見んの→?」

あずさ「あ、この前プロデューサーさんがお手伝いで出演した収録ですね~?」

真美「姉(c)がムフフなお楽しみだったやつですな→」

P「大変だったんだぞ」

真美「あ→」

P「本当に……大変だったんだからな……」

亜美「あまとうにも困っちゃうよね→」

小鳥「お、思い出したら鼻血が……」ポタタッ


P「まぁ冬馬の件は以前お願いしたように」

P「……皆様、くれぐれも情報漏れのないように」

一同「「「「はぁーい」」」」

P「さて、Vは、と」

(ガシャッ)


テロップ『スペシャルゲストは765プロの幻の14人目?!』


P「おい訴えるぞ訴訟の用意をしろ」


あずさ「ま、まぁまぁ」

P「何だコレ! 正月特番のUMA番組かよ! 適当な素人扱いにでもしとけよ!!」

テロップ『明らかに偽名としか思えないその名乗り……』ワイワイ

P「そりゃそうだろ偽名だよ」

テロップ『リアクション芸の数々!』

P「おう、頑張ったからな」


真美「これ、どう考えても兄(c)が悪いよね→」

亜美「言ってやるな、真美さんや……」


(ガチャッ)

響「はいさーい!」

小鳥「あ、響ちゃん、丁度今この前の録画の仮テープ見てるわよー」

響「あ、ホントだー! 自分とプロデューサーが映ってるぞ!」テクテク

(プロデューサーノヒザニスワリスワリ)

P「?!」

響「ぷぷっ、プロデューサー、変なテロップ付けられてるー!」

亜美・真美・あずさ「「「………」」」

響「え? みんなどうしたの?」

亜美「いやいやひびきん、それはこっちの台詞だよ→……」

真美「いつの間にやらそんなに大胆に……」

響「へ?」クルッ

P「お、おぉ……そんなに俺の膝が気に入ったか……?」

響「………」




\ウワァァァァァアアアアァァァ……/


P「ま、落ち着けよ響」ジンジン

響「ご、ごめん、咄嗟にビンタしちゃったさ……」

P「うん、不慮の事故だ。お互いに不幸だったな」

響「ごめんなさい……」


P「……まさか、その調子で事務所でねーねーとか呼び出さないだろうな」ボソボソ

響「そそそ、そんなことないって!」アセアセ


あずさ「あらあら、なんだか仲が良さそうね~♪」

小鳥「兄妹か何かみたいですね!」ポタポタ

亜美「ピヨちゃん、それはどんな兄妹なのかな→?」

小鳥「ピヨッ?!」

真美「……いいな→」

亜美「真美?」

真美「な、なんでもないよ!」


響「と、兎に角! あの事は二人だけの秘密だぞ!」コソコソ

P「あったりめーだろ話したら俺の首が飛ぶわ物理的に」ボソボソ

響「うん、口チャック!」

P「お前が喋らないか心配だよ」

響「自分は大丈夫だぞ! ダンスやってるからな!」

P「何の関係があるんだよ。そこは『完璧だからな』にしておけよ」

響「う、うぅ……」


響「……あのさ、プロデューサー」ボソッ

P「ん?」

響「と、時々でいいからさ」コソコソ

P「うん」


響「また……一緒に寝てくれる?」


P「」


響「――う、うそうそ! レッスン行ってきまーす!!」ガチャッバタン


P(言い方を考えろこのアホ)




響編おわわ
To Be Continued...?



本当にちょびっとだけ続くんじゃよ


~同じ頃~

テロップ『スペシャルゲストは765プロの幻の14人目?!』

冬馬「あいつ、プロデューサーじゃなかったのか……」

冬馬「P子、か……」

テロップ『明らかに偽名としか思えないその名乗り……』ワイワイ

冬馬「いい名前じゃねーか……」キコエテナイ

冬馬「大っぴらにはまだ売り出してないってか」

冬馬「……また会えるよな、きっと」



北斗「男性アイドルユニット所属だが、メンバーが他事務所の男プロデューサーに恋している件について、と」

翔太「何してるの?」

北斗「ん、愛しのエンジェルちゃんにラブコールを、ね☆」



今度こそ響編おわわ
To Be Continued...

というわけで冬馬籠絡編もとい妹響編終わりです
なんやかんやでまたこんな時間だね、アホだね俺
昨日よりはある程度考えてからやったお蔭か、大崩壊はせずにすみましたが、響らしさがちょっと弱い気もする
なんか汎用性高い感じになっちゃったけど、そこはお許しください

流石に今日は亜美真美投下難しいかなー
なにかリクエストがあれば即興短編投下しまふ


P「………」カタカタカタカタ

P「………」ピタッ

P「………」オチャズズッ

P「………ふぅ」ビューティーボイス

貴音「お疲れ様です、貴女様」

P「どわあぁっ?!」


P「言ったよね? 何も言わずに背後に立つなって言ったよね?」

貴音「ひはひひはひへふ、ははははまぁ」

P「この不思議生物め、こうしてくれるー」ワシャワシャ

貴音「あぁっ、わたくしの髪がー」

P「……いくらわしゃわしゃしても乱れないんだけど、この髪」

貴音「仕様故」


P「もう仕事は終わり?」イスギーコギーコ

貴音「はい。他の方々は、先程皆、事務所前にて別れました」

P「なんで事務所に戻ってきたの」

貴音「……今朝方の約束事、もうお忘れになったのですか?」

P「あ」


P「ほ、ほら、覚えてなかったからご褒美とか関係ないし」ドウヨウ

貴音「………むぅ」

P「む、むしろ仕事お疲れ様! 私が貴音にご褒美を」

貴音「貴女様、わたくしからのご褒美はお気に召しませんか」

P「そういう次元の話ではなく」


貴音「………」サラリ

P「た、貴音?」

貴音「実に艶やかで、滑らかな髪……」

P「ひゃっ、くすぐったい……」

貴音「ふふ、この手触り……癖になりそうです」サワワサラサラ

P「やめっ……そんな触り方……!」

貴音「頬もしっとりと、柔らかく」フニフニ

P「んっ……」


貴音「いくら触っていても飽きることがないように思えます」ナデナデ

P「ぅぁ……」

貴音「……しかし、確かにもうよい時間ですね」スッ

P「あ……」


貴音「おや、貴女様、今のお声は?」

P「っ、な、なんでもない!」

貴音「……くすくす、やはり可愛らしいですね、貴女様」

P「うぐ、た、貴音……」

貴音「いいえ」

貴音「……P」ボソッ

P「!!」ゾクッ

P「………お姉様……」


貴音「お仕事はもう、いいのですか?」

P「もう、終わったから」

貴音「P」

P「っ……終わり、ましたから……」

貴音「ふふ、そんなところにいないで、こちらへ」ソファーポンポン

P「はい……」


(モフッ)

貴音「お疲れのようですね」

P「ずっとデスクワーク、でしたから……」

貴音「こちらにもたれ掛かってもいいのですよ?」スッ

(ポテッ)

P「お姉様、柔らかい……」

貴音「さぁ、ゆっくりおやすみなさい、P」


P(なんだこれ……)

P(意識が、遠のいて……)


P(……)

P(………)

P(………なんだか、息が)

P「………っはぁっあっ……?」

貴音「おや、寝ていてもいいのですよ?」

P「なんだか、熱くて……」

貴音「そうかもしれませんね」フクノナカニテヲツッコミナガラ

P「って貴音! 何をしてっーー」

(グイッ)

P「あっ」

貴音「お姉様、ですよ?」

P「は、はい、お姉様……」トロン


ダメダヨソコハ...

イイノデスヨ オネエサマニマカセテ...

ダメダカラ! オネエサマァ...!

フフ Pハマコトカワイラシイデスネ...

ヤ...ンッ...!!



やよい「春香さん、どうしたんですかー?」メカクシ

春香「や、やよいは見ちゃダメ! うわぁ……あんなこと……」


P「だ、ダメです、お姉様ぁ……」

貴音「しかし、すぅつを着ていては皺になってしまいますよ」

P「ぬ、脱ぎますから……」パサッ

貴音「そうしたら、横になって……」トサッ

P「ぁ……この体勢……」

貴音「では、行きますよ」

P「っ――!」ピクンッ

P「ふぁっ……あっ……!」

貴音「ふふっ、可愛い声を出すのですね、Pは」

P「だって……声が出ちゃう……ひゃんっ!」



やよい「うー、さっきから何も見えませんー」

春香「貴音さん、あんなところまで……!」


貴音「ふふっ、そんなに気持ち良いのですか?」フッ

P「~・ッ!!!」ゾクゾクゥッ

貴音「まだまだ、これからですよ……?」

P「ダメ、そんなの死んじゃう……!」



やよい「えっ死んじゃうんですか?!」

春香「やよい、声が大きいっ!!!」


P「………春香?!」

春香「あっ……」


春香「え、えへへ……」

P「い、いつからそこに」

春香「最初から……」

P「」

春香「のワの」

貴音「ふふっ」

春香「それにしても、すごかったです……」



春香「……耳掻き」


P「的確にピンポイントで攻めてくるの……」

春香「うわぁいいなぁ! 今度私にもやってください、貴音さん!」

貴音「ならば、プロデューサーの次にやって差し上げましょう」

春香「やったぁ!」

やよい「は、春香さんも死んじゃうんですかぁ……?」

P「私死んでないからね」


貴音「もうしばし待つのです、春香」

春香「楽しみだなぁ!」

P(口ではこんなこと言ってるけど)

P(私の服の中にいるその片手はどうするつもりなのお姉様)

貴音「……」ムニュ

P「ッ?!」


P「た、貴音、もう大丈夫だから」

貴音「……」オヘソマワリムニイッ

P「ひゃっ?!」

春香「あはは、プロデューサーさん、変な声出してどーしたんですか?」

P「い、いや、なんでも……」

P(たかねええええ!!!)


貴音「……」スッ

P(や、やっと終わった……)

春香「貴音さん! 耳掻きですよ、耳掻き!」

やよい「うっうー! 私もですー!」

貴音「順番に、ですよ。春香、やよい」

貴音「それと、貴女様」

P「は、はいっ?」

貴音「……今夜は、お邪魔させていただきます」クスクスボソリ

P「」


おわりー

えっちぃのはどうかと思ったのでウロウロしたら変なことに
どんまいっ☆

なんか書いてる途中で賢者ってしまった……
亜美真美考えるか……

>>504
今日は風邪気味で早く寝るもんだから
こっちでも投下していただけるとありがたい
個人の意見で申しわけないが

ごめん嘘ついたVIPに投下してきた

>>507
ごめんね、このスレは雰囲気違いすぎるしもう一つスレ立てるのもアレだから、落ちたらアドレス貼るお

無事終わってすっきりしたので明日は亜美真美投下しまふ
おやすみなさい

あ、やっぱりまだ暇なんで、今からゆっくり投下します
書き溜めナシなので、本当にゆっくりで
もう陽が昇るの覚悟で




亜美真美「「姉(c)!!」」 P「やっほ→」


はーじまーるよー



~いつもの事務所~


P「………」ジリジリ

亜美「………」ジリジリ

真美「………」ジリジリ

P「ぐぬぬぬ」ビューティーボイス

亜美「んっふっふ→」

真美「むふふふ」

P「お前ら……なかなかいい度胸してるじゃないか……」ステンバーイステンバーイ

真美「いあいあ→、それほどでもないよ姉(c)クン」

亜美「亜美達ではちょ→っち姉(c)のおムネには勝てないかな→?」

P「ガキ共が三枚に下ろしてやろうかあああああああ?!!?」ビューティーボイス

真美「般若だーーー!!!」

亜美「割と本気で逃っげろ→い!!!」

P「逃がさんぞ虫けら共!!!」


P「うぐっ、いつもなら簡単に捕まるのに!」

亜美「姉(c)には捕まらないよ→だっ!」

真美「あ、亜美隊長……遺跡からこんなものが!」

亜美「でかしたぞ、真美隊員!」

P「お、おいちょっと待て」

亜美「亜美達は!!」ガチャッ

真美「二人で一つ!!」ジャコンッ

P「いかん、そいつには手を出すな!!」

真美「いいか、真美達は面倒が嫌いなんだ……」

亜美「消えろ、イレギュラ→!」




(バシュゥッ)


ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア


(ガチャッ)



律子「ただい……ってちょっと何コレ?!」

P「律子ぉーっ……ぐすっ、亜美真美がぁー……」

亜美「姉(c)泣いちゃった→」

真美「ご、ごめんね、姉ちゃん……」

律子「ちょっと三人とも、そこに座りなさい」


律子「順番に聞くわね」

P亜美真美「「「はい」」」

律子「何が理由なの?」

P「二人が俺の写真盗撮した」

律子「その程度で?」

P「着替えてるとこ……」

律子「……あぁ」


律子「次に、この荒れ放題な部屋は何かしら?」

亜美「えっと」

真美「兄ちゃ……じゃなかった、姉ちゃんから逃げてたら」

P「俺がヒール躓いてすっ転んで」

P亜美真美「「「書類の束をばら撒きました」」」

律子「ええ、理解はしました」


律子「最後に」

亜美「はい」

律子「その手に持ってるのは?」

真美「おもしろバズ→カです」カチャッ

律子「何に使うやつだっけ?」

P「来週の春香のステージです」

律子「この部屋にばら撒かれているカラフルなものは何?」

亜美「バズ→カの中身です」

律子「これ使いきりタイプだし、値段が馬鹿にならないのよねぇー?」

真美「うあうあ→……」

律子「しかもトリで使う一番大事なやつを撃ってくれたわね」

亜美「その、ほら、オテゴロってやつで→」

P「出来心って言いたかったのか?」

律子「三人の給料から引いておきます」

亜美真美「「は→い……」」

P「なぁ、この世界って不条理だと思わないか」


律子「で、写真は誰が撮ったの」

亜美「亜美だよ」

律子「ほら、消すから携帯持ってきなさい」

亜美「ちぇ→」

P「ちぇーじゃねぇよお前人がどんだけ傷付いてるか分かってんのか」

真美「姉ちゃん……」

P「着替えてるとこ写真撮られて恥ずかしいとかナチュラルに思っちゃう現実を突きつけられる身にもなってみろ事務所辞めるぞ俺」

真美「あわわわっ! ご、ごめんなさい!」

律子「プロデューサー、無闇にアイドルを不安にさせないでください」

P「えっ俺が悪いの」



律子「で、早く送って」コソコソ

亜美「まぁそう急かさないの、律っちゃんや」コソコソ


オソウジオソウジ

律子「全く、帰ってきて早々、なんでこんなことをしなきゃ……」

P「これで一通り綺麗になったかな」

真美「真美達もそろそろ行かなきゃいけない時間?」

P「ああ、もうそんな時間か。じゃあ律子、行ってくるよ」ガチャッ

律子「はいはい、行ってらっしゃい」

亜美「いや→、良妻ですな→」

真美「甲斐甲斐しいですな→」

律子「ば、馬鹿なこと言ってないでさっさと行きなさい!!」


ジムショヲデテ!

真美「ねぇ姉ちゃん、今日は車?」

P「うーん、いつもなら車なんだけど」ビューティーボイス

亜美「なんかまずいの?」

P「免許証の写真と名前が、なぁ」

真美「あ~」

P「タクシーで行くか」

亜美「なんかちょっち贅沢な気分だねっ」

P「ヘイ、タクシー!」

(キキッ)

亜美真美「「おぉ~!」」

P「ふふん、俺もやるだろ?」


P「あ、すみません。○×テレビまでお願いします」

運ちゃん「は、はいっ」ドキッ

亜美「急にしらうおしくなったね」

真美「姉ちゃんも罪におけないですな→」

P「しおらしくなった、ね。あと隅に置けない、ね」

ブロロロロロ

亜美「でもなんか嬉しいな~」

P「何が?」

亜美「真美といっしょのお仕事って久しぶりだし、姉ちゃんといっしょなのも久しぶりだもん」

真美「あ、そういえばそだね→」

P「ふぅん? 嬉しいんだ?」

亜美「嬉しいYO! ね、真美?」

真美「う、うん……姉ちゃんといっしょで、嬉しいよ!」

P「ははは、可愛いやつらよ」ナデクシャ

亜美「もっともっと!」

真美「あ……う……」カァッ


亜美「ねぇねぇ姉(c)っ!」

P「すごく語呂がいいねソレ」

亜美「今日亜美達チョ→頑張るからさ! しっかり見てて!」

P「へぇ? 真美も頑張るの?」

真美「!! 頑張る! チョ→どころじゃないよ! ミキミキがバクハツするくらい頑張る!!」

P「う、うん? 何で美希が爆発?」

亜美(真美……なんか別のスイッチ入ってんね→)

P「ふむふむ、では私はプロデューサーとして、特等席から二人の頑張りを見学させていただきましょうかね!」

亜美「んっふっふ~、亜美達のあまりのセクチ→さに倒れちゃっても知らないよん?」

P「そういうことはあずささんや貴音と並んでも言えるようになってからね」

真美「言うだけならできるよ!!」

P「え、えぇ?! 今日はやたらとおしてくるね、真美?」

真美「頑張る! 頑張るもん!」

亜美(空回ってる……亜美も気持ちは分かるけど)


(キキッ)


P「はい、領収書を……」

運ちゃん「が、頑張ってくださいね」

亜美「おっちゃんありがと→!」

真美「頑張ってくる!」

P「ありがとうございます」ニコリ

運ちゃん「はいっ」


(ブロロロロロロ)

やめろ腹痛で死ぬ


亜美「姉(c)は魔性の女ですな→」

P「お前ら仮にも乙女だから俺に負けんじゃねーぞ」

真美「姉ちゃんに負けないってことは……」

P「可愛さは折り紙つきなんだから、男の一人や二人虜にするくらいな」

真美「かわっ?!」

P「えっ俺変なこと言った?」

亜美「ど→ど→ど→」

真美「あっ、ううん、なんでもない……」

P「どうした。調子悪いってわけではなさそうだが」

真美(平常心平常心)

真美「だいじょ→ぶい!」

亜美(うんうん)

P「そうか? それならいざ、敵陣へと参るぞ!」

亜美真美「「お→!!」」


P「しかし……」

真美「どしたの?」

P「これを……とうとう使う日が来るとはな……」ピラッ

亜美「まさか!!」

P「ふふふ、お前ら、勘が良いな。そう、これは……」


亜美真美「「姉(c)名刺……!!」」


P「ふはは……これで俺は名実ともに敏腕美少女プロデューサー、P子というわけだ! 滑稽でしょ? 笑えるでしょ? 笑いなさいよ! 笑えばいいじゃない! あーはっはっはって! あーっはっはっはっはっは!!」

亜美「自分で美少女とか言っちゃってるYO……」

真美「流石にそれはナイと思うよ姉ちゃん……」

P「うるさいっ!」


P「小鳥さんが発注してくれてね」

真美「これで挨拶の時に困らないね~」

P「うむ……冗談抜きでこれまではアドリブで乗り切ってきたからな……」

亜美「まだ誰にもあげてないの?」

P「おう、業者から直接受け取ったからな」

真美「あっ! じゃあ最初の一枚、真美にチョーダイ!!」

P「え、こんなの欲しいのか?」

真美「うんっ!」

亜美「あーっ! 真美ずるい! 亜美も亜美もぉ!!」

P「えぇ……やるのは構わんけど最初の一枚はどうあがいても一枚だけだぞ……」


真美「さ→いしょ→はグ→!」

亜美「ジャ→ンケ→ン」

亜美真美「「ぽいっ!」」

真美「やったぁ~~~!!!!」

亜美「うぐぐぐ……無念なりぃ……」テーレッテーフェイタル・ケーオー!!

P「何がそんなにいいのかは分からんが、勝った真美にはこの記念すべき一枚目の名刺をやろう」

真美「わ→い!」

P「確かにレアモノではあるからな……しかしヤフオクでも売れんぞ?」

真美「売るわけないじゃん! 一生とっとく!!」

P「お、おう……そこまで気合入ってるならついでにな」キュキュッ

真美「おぉっ?!」

P「ふっ、幼き頃より、いつかのために練習していた特製サインや」ドヤァ


真美「わぁっ……!!」

亜美「うあ→! 絶対負けちゃいけなかったのに→!」

P「よしよし、残念賞な亜美にも、特別にサインを付けてやろう」キュキュッ

亜美「やった→!」

P「さて、満足したかお前ら。こっから営業モードに切り替えていくぞ」

真美「うん! ねぇねぇ姉ちゃん!」

P「語呂いいね、それ。なに?」

亜美「亜美達頑張るからねっ!」

真美「しっかり見ててよ!」

P「ええ、みっともない姿見せないでよ?」

亜美真美「「はーい!」」


スタジオイリ!

P「うんうん、二人ともやる気に満ち溢れてる。時々真美の空回りが心配だけど……」


亜美「そこをこ→して……」

スタッフ「これをああしていただいて」

真美「ほうほうなるほどなるほど→」


P「まぁでもしっかりプロの顔になってるね。いいよいいよ」

真美「……!」メトメガアウー

P「あ、目が逢っちゃった。頑張れ~」フリフリ

亜美真美「「♪」」フリフリ

P「うん、バッチリ!」


P「さて、本番前にジュースでも買ってきてあげようかな」

P「まぁ時間はたっぷりあるから大丈夫でしょ」


(テクテク...ガチャッ)


真美「あれ? 姉(c)どっか行っちゃったよ?」

亜美「おトイレじゃないの→? あるいはジュースでも買いに行ってくれてたりして!」

真美「んっふっふ~、期待して待っているとしましょ→か!」

亜美「いえっさ→!」


~自販機コーナー~

P「さてさて、な・に・が・い・い・の・か・な……」

P「んー何々、『ドロリ濃厚』……? これは……やめましょう」

P「うーん……あっコレ、響がCMやってるやつね」

P「『ハイサイ! 南国パッション』かー……あ、果汁100%じゃないしりんごとか入ってる。ずるい」

P「やっぱりこっちのぐんぐんグルトを」

(ガシャンガシャンッ)

P「さてさて、急いで戻らないと――」


(ドンッ)


P「きゃっ」ドサッゴトッゴトッ

P「いたた……グルト落としちゃった」

???「おい、気を付けろよ」

P「……え?」

P完全に女になってね?


P「あ、あなたは……」


P「荒巻ホーガン!!」

冬馬「誰だよそれ!!」

P「うぅっ……前回ちゃんと言ったら怒られたから、この方がいいのかな、って……」ウルウル

冬馬「?! あぁっ、P子じゃねぇか!? す、すまん! そ、そんな気を遣ってくれてたなんて思わなくて!」オロオロ

P(いやそんなワケないだろ)

P「ご、ごめんなさい……」シオラシー

冬馬「うっ……」

P(隙を見て逃げ出さねば……)


冬馬(……おっさん………)

>>550
いつ何時誰に見られてるか分からないから、口に出す言葉やリアクションは一人の時でも女口調ってことで


~あまとう回想~

冬馬「おいおっさん!」バァーン

黒井「ウィ? なんだね、いきなり騒々しい」

冬馬「俺に、女との駆け引きを教えろ!!」

黒井「……ほう? お前まさか、チェリーボーイだったのか?」

冬馬「どどど童貞ちゃうわっ!!」

黒井(重症だな……)

冬馬「お、俺が本気を出せば余裕だけどよ。芝居の練習……そう、芝居の練習に必要なんだ!」ガンッ

黒井「フン、真意がどうであれ、私にそこまで噛み付く度胸は誉めてやろう」

黒井「褒美だ。この言葉を胸に帰れ」

冬馬「言葉……?」

黒井「あるのはただ制圧前進のみ!」

冬馬「!!」

黒井「『帝王に逃走はないのだ』!!!!!!!」


~回想終わり~


冬馬「P子!」

P「いっ?!」

冬馬「俺は……俺は!!」

P(アカンやろコイツ)

P「さようならーーっ!!」ダダダダッ

冬馬「あっ、おいっ!!」


P(オノレ、あいつが道塞いでたせいでスタジオの反対側にしか逃げられなかった!)

P(………)

P(戻れるのか、これ?)


冬馬「待てよ!!」


P「あわぁ?!」


マテッタラ!!

マテトイワレテモ!!

オイ、Pコ!!

イヤアアアアアア!!


(ダダダダダダダッ)




真美「……姉ちゃん、戻ってこないね」

亜美「き、きっとすぐ来るYO……」

スミマセーン、ステンバーイオネガイシマース

真美「……」

亜美「……やろっか」

真美「……うん」


冬馬「待て、よぉっ」ゼェッゼェッ

P「待てと、言われても、待て、ない……」ゼェッゼェッ

P(人間死ぬ気になると走れるもんだな……)

冬馬「ッおいっ!!」ガッ

P「うわぁっ?!」メヲツブリッ


冬馬「こ、この前は本当に悪かった!!」


P「そっちのシュミはぁぁぁあっ……えっ?」

冬馬「俺、あんま、こういうの慣れてなくて……この前も言うだけ言って勝手に帰っちまったしよ」

P「は、はぁ」

冬馬「改めて、ちゃんと謝りたくて。ちゃんと真っ向からよ」

P(こっちなんて忘れかけてたのにどこまで気にしてるんだよお前……)

冬馬「悪かった。この通りだ」ドゲザーッ

P「ちょ、ちょっとやめて?!」

P(まじ洒落にならんて!)


冬馬「おっさんに言われたんだ……逃げるなって!」

P(絶対何か互いの意思疎通に齟齬があっただろ)

P(ったくこの馬鹿はめんどくさいな……)

P「顔を上げてください」

冬馬「あ、あぁ……」

(スッ)

冬馬「?」

P「仲直りのぐんぐんグルトです。これで、仲直りしましょう?」

冬馬「あんた……」ウケトリ

P(って俺は何をナチュラルに相手してんだ! 今なら言うチャンス――)

冬馬「なんか、逆に気を遣わせちまったな。重ね重ねすまねぇ」

P「えっと」

冬馬「この件は、これで終いにしよう。ありがとな、コレ」

P「あ、うん。あの」

冬馬「!! やべっ、収録の時間じゃねーか! じゃ、またな!!」ダッ

P「えっちょっ?!」

P「……行ってしまった………」



P「って、時間は?!」バッ

P「………」



P(やべぇよ……やべぇよ……)


(ダダダダッ)

P(やばい、二人の出番が終わっちまう!)



~スタジオ~


P「っはぁっはぁっはぁっ……」


亜美「………」

P「亜美……」

亜美「ねぇ、どこ行ってたの?」

P「それは……」

亜美「亜美達、待ってたんだよ」

P「……悪い」

P(これは言い訳のしようがない)

真美「…………」

P「……真美………」

真美「兄ちゃんが見てくれるって言うから、二人で、頑張ろうとしてたんだよ」

P「お、おい、今は――」

真美「そんなのどうでもいい」

P「っ」


真美「……帰るね」テクテク

亜美「あ、真美……」

P「あ………」

亜美「……姉ちゃん」

P「な、なんだ?」

亜美「亜美ね、約束したのに来てもらえなくて、ホントに寂しかった」

P「ご、ごめん」

亜美「真美なんて泣きそうだったんだよ」

P「う……」

亜美「でも、お仕事だから一生懸命我慢して」

P「……」

亜美「ほっとくの?」

P「あ、亜美……!!」

(ダッ)


亜美「兄ちゃん……じゃなかった、姉(c)速いなー」

亜美「真美も、お姉さんなのにまだまだお子様ですな→」

亜美「………」

亜美「でも……」

亜美「亜美も、もうちょっとワガママ言えば、良かったかな……」

亜美「………」

亜美「兄ちゃん……」ギュッ


P「まだ時間は経ってないし、そう遠くには……!」


真美「………」


P「いたっ! 真美!」

真美「あ……」クルッ

P「ま、待って!」ダッ

真美「………」クルッスタスタスタ

P「真美っ!」テヲノバシッ

真美「……」スッ

P「……ん?」


(ゴスッ)


P「んぅにるぐるどぅる?!」

真美「……ふっ、甘いね、姉(c)」

P「ま、みぃっ……肘ッ……!」

真美「能ある真美は肘を隠すのだよ!」







響「……ぬっひゃあ!」

千早「?! ど、どうしたの!?」

響「や、くしゃみが……誰かが噂してるのかもしれないぞ!」

千早「あー、そういう時ってあるわよね」


真美「どお、姉(c)、反省してる?」

P「は、はい」

真美「んっふっふ~、分かればよろしい!」

P「真美……」

真美「真美だって流石にあれくらいでへそ曲げたりしないよ。……寂しかったのはホントだけど」

P「うっ」

真美「……姉(c)のバカ」

P「ごめん……」

真美「仕方ないなぁ、大天使真美は許してあげよう!」

P「ははぁっ、感謝いたします!」

真美「うむ♪ ところで」

P「ん?」


真美「亜美、どうだった?」

P「え? 文句は言われたけど」

真美「真美の所に行くようにってのも、亜美に言われたんでしょ?」

P「うっ、何故それを……」

真美「……姉ちゃん、ホントにそ→ゆ→とこダメダメだよね、でもくらし→とか」

P「あ、ある程度の自覚は……そして多分デリカシーのことだな。そっちの方が難しいな」

真美「まぁ、真美と亜美でそう計画したんだから当たり前だけど」

P「こいつ……」

真美「……でも、亜美もホントは、もっともっと寂しがってると思うんだよね」

P「え?」


真美「真美は姉ちゃんが担当だけど、亜美は普段、律っちゃん担当だもん」

P「あぁ……」

真美「だから、多分今も無理してると思うよ」

真美「お姉さんだから、分かるもん」

P「真美……」

真美「だから今度は、亜美のとこ行ったげて? 真美は、ここで待ってるから」

P「……うん、ちょっと行ってくる」


P「亜美!」

亜美「あっ、姉(c)、もうだいじょ→ぶい?」

P「もう、人が悪いんだから」

亜美「姉(c)、営業ボイスに戻ってるYO!」

P「一応まだ周りにスタッフさんいるし。ええと、それでね」

亜美「じゃあ、早く行こ→」


(ギュッ)


亜美「……ふぁっ?!」


P「よぉーしよしよし」ナデナデナデ

亜美「え、えっと、姉(c)?」

P「よしよしよしよぉーしよしよしよし」ナデナデナデナデナデ

亜美「ぁ……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

亜美「こ、焦げちゃうYO!」


P「亜美」

亜美「えっ?」

P「最近、あんまり構ってあげられなくてごめんね」

亜美「姉ちゃ……」

P「よしよし」

亜美「……うー」ギュッ

P「あんまり掴むとスーツがシワになっちゃうでしょ」

亜美「元はと言えば姉ちゃんが悪いんだもん」

P「仕方ないなぁ……」


P「ねぇ、亜美」ナデナデ

亜美「な→に?」

P「今日約束破っちゃったから、代わりに今度、どっか連れてってあげる」

亜美「ほんと?!」

P「うん、亜美のオフに合わせて。律子や小鳥さんにも頼んで、調整してもらうから」

亜美「こ、今度は約束破らないよね?!」

P「この約束破るくらいなら舌噛んで死ぬよ」

亜美「うあうあ~、それはダメ!」ギュウウッ

P「あはは」ナデナデ


P「とりあえずは満足していただけたかな?」

亜美「うん、姉(c)分バッチリだYO!」

P「現金ね……」

亜美「んっふっふ~、なんせこの亜美さんですからな!」

P「自覚ありか……」

亜美「そだ、亜美荷物置きっぱだから、先に真美のとこ行ってて!」

P「はーい。慌てなくていいからね」

亜美「はいは→い」


タテモノノソトニテ

真美「兄ちゃん、上手くやってるかなぁ」

真美「もー、まるで弟が一人出来たみたいだYO!」

真美「亜美も兄ちゃんも手がかかるんだから!」

真美「真美はお姉ちゃんだから、しっかり見てないと!」

真美「うん、お姉ちゃんだから」

真美(お姉ちゃんだから……)


P「あ、いたいた。真美ー」

真美「あ、来た来た」

P「ごめん、お待たせ。亜美は荷物取りに行ってるよ」

真美「そっか」

P「……真美」

真美「ん?」

P「俺の目を見ろ」

真美「えっ?!」

P「ほぉーれ、よーく見ろ」ジイィィィ

真美「ね、姉ちゃ……」カァァァア


P「お前、無理してるだろ」

真美「えっ」

P「分かる、俺には分かるぞ。その瞳の奥にある深い想いが」

真美「えっえっえっ?!」カァァァァァ

真美「う、うそ……」

P「お前、今寒いのにやせ我慢してるだろ」

真美「………」



真美「どりゃー!!」ドロップキック!!


P「くぃどぅるるる?!」






響「……ちっひゃぁ!」

千早「呼んだ?」

響「いや、またくしゃみさー……」

千早「また噂されてるのかしらね」

響「へへっ、自分、人気も完璧だからな!」


真美「バカバカバカ!!」

P「おっふぅ……It'sプロデュサリアンジョーク……」

真美「知らないっ!」

P「ったく……」

(ナデナデ)

真美「ひゃっ!?」

P「さっき亜美を気遣うようなこと言ってたけど、お前も相当寂しかったんだろ」

真美「それは……」

P「ごめんな」

真美「っ……うぅ……」


真美「でも、真美は……」

P「確かに亜美の前では頑張らにゃならんって気になるのかもしれんし、そうしたいならするなとは言わんけど」

真美「うん……」

P「今は亜美いないし、俺はプロデューサーだ」

真美「うん……」

P「素直に甘えていいぞ」

真美「……兄ちゃぁん!!」


P「よぉーしよしよし」ナデナデナデ

真美「兄ちゃん……」

P「よしよしよしよぉーしよしよしよし」ナデナデナデナデナデ

真美「ぅぁ……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「……もっとぉ………」カァッ



P(えっマジで?)


P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「もっと……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナナデナデナデナデデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「もっと」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナナデナデナデナデナデ

真美「もっと!」

P「よォ~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし!!!!!!!!」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナナデナデナデナデナデ

真美「まだまだ!」

P「勘弁して」


真美「んっふっふ~、なんちゃって」

P「なんちゃってねえよ俺の手」

真美「なんくるないさー?」

P「なんくるなくねぇよ」

真美「も→、兄ちゃんってば文句ばっか!」プンプン

P「あのね」


P「……はぁ。満足したかい、お姉さん?」

真美「うんうんっ、真美は存分に満足したよ、兄ちゃんクン!」

P「ま、悪かったのは俺だしな。今日は大目に見よう」

真美「やた→!」

P「で、素直に満たされたか?」

真美「……うん、ありがと」ニコッ

P「素直にしてればこんなに可愛いのになぁ……」

真美「えっ?! う、うあうあ~、いきなり何言いだしてんのさ→!?!」

P「素直な感想だよ」

真美「あ、あう……」ボシュン


P「そうだ、真美、今度オフの日にどっか行こうか」

真美「えっ?!」

P「今日のお詫びだよ。連れてってやる」

真美「ほ、ホントに?! でも、でもでも……」

P「安心しろよ、亜美には亜美で別に連れてくから!」

真美「!」

P「こんな時までお姉さんなんだなぁ……もうちょっと気を抜けって」

真美「うぅ、なかなか抜けないYO……」

P「そうだなァ」


P「じゃあ、私がこっちの時は、真美のお姉さんになってあげる」

真美「お姉さん?」

P「うん、だから、亜美の前では言えないようなことや、プロデューサーに相談しにくい悩みは、私にしなさい」

真美「姉ちゃん……」

P「どう? これなら少し気を抜ける?」

真美「……んー、わかんない」

P「あ、あら?」

真美「まだやってないから……やってみないと、分かんないじゃんっ!」ギュッ

P「わっ?!」

真美「まずはお試し期間ですな→!」

P「三回分くらいかな……」


亜美「お→い、荷物持ってきたYO!」

真美「あ、亜美!」バッ

P「おう、お帰り」

亜美「姉(c)、荷物置いてってたYO!」

P「あ、すまん」

亜美「れで→にこんな荷物運ばせるなんてね→」

真美「酷いね→」

亜美「さっきあんなことしたのにね→」

真美「ね→」

P「ご、ごめんなさい……」

亜美「じゃあさじゃあさっ! 荷物代に夕飯連れてって!」

P「なにぃ?!」

真美「あ、真美も真美もー!」


P「ぐぬぬ……良いだろう、今日はまとめて奢ってやらァ!」ドッギャァァァァン!!!

亜美真美「「よっしゃ→!!」」

P「そうとなりゃ今日は贅沢すんぞ! 黒井社長に教えてもらった店に連れてってやる!!」ドドドドドドドドド

真美「なんと?!」

亜美「さぞや美味しいんでしょうな?!」

P「そして高い!!」バァ~ンッ!!!

真美「貪り食うぞ→!!」

亜美「お→!!!」

P「自重して!!!!」


真美「ヘイッ、タクシー!!」

(シィン)

真美「なんでーっ!」

亜美「甘いよ真美……ヘイッ、タクシィーッ!!」

(シィン)

亜美「なんで、なんで?!」

P「甘いな、ガキ共……良く見ておけ」


(スゥゥゥウウ)


真美「?! 姉(c)が見たことのない構えを!!」

亜美「まさか……まさかあれは!!」

真美「知っているのか亜美?!」

亜美「知らない!」

真美「だよね!」


(スッ)


(パチンッ)


P「カマンッ、タクシー」ビューティーボイス



(キキッ)


亜美真美「「おおおおおっ!!!」」


P「まだまだね、あなた達」

真美「うぅっ!」

亜美「完敗っ……!」

P(子どもの悪戯だと思われたかな)

P「ほら、乗るよー」

真美「営業ボイスも板についてきたね……」

亜美「切り替わりに躊躇いがないYO……」

P「うるさい」


P「さ、それじゃあ行くよー高級レストラン!」

亜美真美「「お→!」」

P(ま、今日は思う存分食わせてやるか)

亜美「姉(c)姉(c)!」

P「ん?」

亜美「さっきの約束、破っちゃ嫌だかんね!」

P「はいはい、二人とも、行きたいとこそれぞれ考えておいてね」

亜美真美「「はーい!」」


(ブロロロロロ)


~その夜~

亜美「たっだいま→」

真美「ふい→、良く食べた→」

亜美「でも姉ちゃん、ちょっちカワイソ→だったね」

真美「会計の時なんて涙目で『いけずです……』って言ってたもんね」

亜美「でも姉ちゃんが言い出したんだからいいじゃん?」

真美「うんうん」

亜美「………」

真美「………」

亜美真美「「デートかぁ……」」


真美「でも正直、真美は兄ちゃんと行けるならどこでもいいや」

亜美「うん、亜美も」

真美「さすがに同じ場所はやめとこうね」

亜美「後に行った方が不利だもんね……」

真美「あ、あとどっちが先になっても、あんまりヤバすぎることはしないこと!」

亜美「気まずくなるもんね……」

真美「んっふっふ~、しんしきょ→て→というやつですな?」

亜美「おぉ~っ! かっこいい!」


真美「ふあぁ……じゃ、そろそろ寝よっか」

亜美「うん、もうこんな時間だYO→」

真美「亜美、おやすみ~」モゾモゾ

亜美「うん、おやすみ~」モゾモゾ

真美「……」

亜美「……」



亜美真美((早くデートの日にならないかな→))





双海編おわわ


亜美編・真美編に続く

なんかあんまりPが女の子である意味がないし、即興もちょっちアレだったので、いっそ壮大なプロローグだったということで

プロローグか・・・いったい何が始まるって言うんです?

>>592
個別ルート行くお

でもゴメンネ流石に今から書いてもなんかダメそうだから改めて投下するお

Pをこんなにしといてなんだけど生やす気はないからな!!
そこは譲らんからな!!!(バンバンッ

ごめんよ、今夜はここは投下なしだなー
真美スキーだから頑張りたいんだけどそろそろネタが足りなくてドツボにはまっとる
待ってくれてるんだったら寝ちゃって大丈夫

俺ってひねくれ者だからあんまり具体的に書いちゃうと天邪鬼発動するで

亜美真美は固まってきたから明日かなぁ
今夜はVIPかしらん、代行さん来てくれないとどうしようもないけど

してもらえるんですかありがとうございますありがとうございます
代行スレの取り下げてくる

以下でお願いしまする

【板名】 ニュー速VIP
【板URL】 http://hayabusa.2ch.net/news4vip/
【タイトル】やよい「『カマキリは交尾の際、メスがオスを食べる事がある』?」
【本文】
やよい「そそそ、そんなーーっ?!」ガクゼンッ

やよい「………」ペラッ

やよい「『そういう習性だと一般的に言われていますが、実際には、オスと餌の区別がついていないだけ』……」

やよい「………」

やよい「うわぁん!!!」



やよい「つまり、つまり………っ」

ありがとう、無事見つかりましたん
感謝感謝

とりあえずゆっくり投下するー




亜美「姉(c)!」 P「Do-Dai?」


はーじまーるよー


~双海邸~

亜美「んっふっふ~……」

真美「どったの?」

亜美「いやねぇ? 明日はどんな装備をしていこうかと思ってさ」

真美「そいや、亜美は明日だっけ」

亜美「そうでっせー! 兄ちゃんに何を仕掛けてやろうかと……むっふっふ~」

真美「気持ちは分かるけどやりすぎないでね~」

亜美「へいへいほ→」

真美「真美は明日ははるるん達と遊んでくるよ。そんじゃ、お愉しみくだされ→」

亜美「あんがと!」



亜美「明日は兄ちゃんの車で牧場かぁ……」


~回想!~


P「あ? 行きたい場所がない?」

亜美「考えてみるとなんかねー。折角遊べんのに、ゲーセンってのもどうかと思うじゃん?」

P「散々行きつくした感はあるしな……遊園地は?」

亜美「それも何度も行ってるYO!」

P「仕事でも行くしなぁ……水族館とかなんやらも見てるだけじゃ暇だろお前」

亜美「物足りないですな~」

P「……ふぅむ」

亜美「何か健康的に身体を動かしたい気分!」


P「そうだな……じゃあ、牧場とかどうだ?」

亜美「牧場?」

P「その手は大体響のテリトリーだから、仕事でも行ったことないだろ」

亜美「確かに……」

P「意外と楽しいぞ。ドライブがてら」

亜美「うーん、楽しいの?」

P「ご不満か?」

亜美「不満じゃないけど、もしつまんなかったら再セッティングしてもらうかんね!」


~回想ここまで!~


亜美「……でも、牧場って楽しいのかな」

亜美「牛とか見て終わりなんじゃ……」

亜美「ま、兄ちゃんと一日お出かけできるならどこでもいいんだけどさ」

亜美「……二人きりかぁ」

亜美「えへへ~」


<アミウルサイYO


亜美「あっ、ごめっ! おやすみーっ!」


~翌日!~


亜美「兄ちゃんまだかな~」

(ブロロロロロ)

亜美「来たっ?!」ガバッ

亜美「……」

亜美「なぁんだ、宅急便かぁ……」

亜美「…………」

亜美「兄ちゃん早くーーーっ!!」

(ブロロロロロ)

亜美「……どーせ今度はどっかの生協とかでしょ」

(ピンポーン)

亜美「来たっ!?」ガババッ



(ガチャッ)

亜美「兄ちゃん!!」


亜美「…………」

P「よっ」ビューティーボイス

亜美「……」


(バタン)


P「おい亜美っ! どうした! 何か悪いことしたか?!」ビューティーボイス

亜美「バカ! 兄ちゃ……姉ちゃんのバカ!!」

P「?! よ、よく分からんが許してくれ!!」

亜美「サイテ→! 亜美が兄ちゃんと行けるのをどんだけ楽しみにしてたと思ってるのさ!!」

P「お、おう!? 俺ですが?!」

亜美「そーじゃないから! 姉ちゃんじゃなくて兄ちゃんと行きたかったの!」

P「か、勘弁してくれよ……」


亜美「……」ブスッ

P「なぁ亜美ぃ……俺だって好きでこの格好で来てるんじゃないんだってば」

亜美「……姉ちゃんのバカ」

P「ごめんって……俺だってお前と行くの楽しみにしてたんだから」

亜美「え? 楽しみに……?」ドキッ

P「ま、まぁな。なんだかんだで、最近あまり一緒にいられないしな……」

亜美「……ほんと?」ドキドキ

P「ああ、本当だって。今日だってそのためにわざわざ有給取って来てるんだから」


(ガチャッ)


亜美「兄ちゃん!」

P「亜美!!」ビューティーボイス

亜美「……」


(バタン)


P「亜美ぃぃぃぃぃいいい!!!!!」


シャナイニテ!

(ブロロロロロ)

P「冷や汗かいたぞ……」

亜美「……ふんだ」

P「機嫌直してくれ……今日は好きなようにさせてやるから」

亜美「……今度、兄ちゃんの時にご飯くらい連れてってよね」

P「承りました、お嬢様」

亜美「うむ、それなら許そ→」

P「ははっ! 有り難き幸せ!」


亜美「ところで姉ちゃん」

P「ん?」

亜美「車運転して大丈夫なの?」

P「……」

亜美「免許証とか顔違うじゃん」

P「……ま、大丈夫だろ」

亜美「もしなんかあったらどーすんのさ……」

P「俺は安定の豚箱行き、お前は知らぬ存ぜぬ通せば罪はないかもしれんがアイドル生命は終わりだな」

亜美「ななな何してんのさーー!!?」

P「ハッハッハ、死なば諸共というヤツよ!」

亜美「こ、こんなところにいられるか! 亜美は帰らせてもらう!」

P「いいけどもうすぐ高速だから、今降りたら死ぬぞ」

亜美「バカーー!!!」


P「なんてのは冗談で」

亜美「へ?」

P「実はちゃんと公安委員会に申請してあるのだ」

亜美「姉ちゃんのこと?」

P「うむ、実はお前らには言ってないが、この姉ちゃん現象については医者とか専門家にはちゃんと相談しててな」

亜美「そりゃそうだよね」

P「そういう診断書やらなんやら持ってって、ついでに知り合いに口利きしてもらったら何とかなった」

亜美「随分とご都合主義だね」

P「大人って汚いからな」

亜美「知り合いって?」

P「とっぷしーくれっとです」


P「ま、晴れて私も車解禁、ってこと」

亜美「おぉっ! 姉ちゃんになった!」

P「そして実は、姉ちゃん運転は今日が初なのです」

亜美「ということは!」

P「前回初名刺は真美だったからね。初運転は亜美に捧げます」

亜美「やった→!」

P「はいはい、分かったら落ち着いて」

亜美「んっふっふ~♪」


P「さて、じゃあ高速に入りまーす」

亜美「総員! 光を超える衝撃に備えろ→!」ガタタッ

P「光速じゃないからな、高速な」

亜美「そもそも衝撃とか来るのかな」

P「さぁ?」


(ピンポーン)


亜美「おぉっ、ETC!」

P「敏腕プロデューサーは、常に時代の最先端を行くのだ」キリッ

亜美「やるねぇチミィ! 亜美も鼻が高いYO!」

P「そんな自慢にはならんけどな」

ごちそうさまでした
さて、そろそろゆったり再開しまふ


亜美「いやはやさすがは高速さん。早いですな→」

P「今日は車も余り混んでないな」

亜美「す→いす→い」

P「しかし、そんな時でも安全運転を心がけるのが俺の偉いところ」

亜美「同乗者はこの国の至宝ですからな。キズモノにしちゃったら大変だよん?」

P「そうだな。キズモノにしちゃったら責任取らないとなー」

亜美「せ、責任?」ドキッ

P「引率の身としてはな」

亜美「……」

(ポコッ)

P「おい亜美! 運転中にちょっかい出すな!」

亜美「姉ちゃんが悪いもん」

P「えー……」


亜美「今度はトンネルだー」

P「こっからはしばらく、海の下を走ってるからな」

亜美「水入ってきたりしないの?」

P「ちゃんと設計されてるからな」

亜美「へ→、海の下――」

(クゥゥゥゥ)

亜美「……う、うあうあ~!」

P「おや、どこからか可愛い腹の虫が」

亜美「わわわ忘れてー!」

P「なんだ、起きてから何も食べてないのか?」

亜美「うん……」

P「そうだな……じゃあ海ほたる近いし、休憩するか」

亜美「海ほたる?」

P「パーキングエリアだよ」


~海ほたる~

P「はい、P子ちゃんモードチェーンジ人ごみモード」オシトヤカッ

亜美「おっきいね→」

P「変装を忘れないように。竜宮小町は売れっ子アイドルなんだから」

亜美「んっふっふ~、そこんとこは大丈夫っしょ! ほれほれこうして」ゴソゴソ

P「へー、髪降ろしてメガネかけるだけで大分変わるんだね」

亜美「そうっしょ→? 普段はまとめて上向きだしね」

P「ちょっと大人しくなって新鮮」

亜美「どうどう? 亜美、せくち→に見える?」

P「ねぇ、私たった今、亜美に大人しくなったって言ったよね?」

亜美「ちぇ~」


P「よっし、それじゃあ軽食及び休憩と参りますか」

亜美「ここ何階建て?」

P「5階建てだったかな。4、5階がお店とかのエリアだよ」

亜美「ほうほう……じゃあこのレストランで食べようZE!」ズビシッ

P「却下します」

亜美「え~っ、けちんぼ!」

P「今から牧場行くのに腹を膨らませてどうするの……」

亜美「あっ」

P「亜美がそれでいいならいいけれどー?」

亜美「隊長! このたこ焼きなどいかがでしょうか!」

P「うん、それでいきましょう、亜美隊員!」


亜美「いっただっきまーす!」ハフハフ

P「甲板から海を眺めながらたこ焼きというのもこれまた」ハフハフ

亜美「ねぇ、姉ちゃん」

P「うん?」

亜美「このたこ焼きのタコも、この海から来たのかな……」

P「感傷に浸ってるの? 要らないなら私がもらうけれど」

亜美「それとこれとは話が別だYO」モシャモシャ

P「便利な胃袋だこと……」

亜美「それより姉ちゃん! たこ焼き食ったら甘いもん食べたくなった!」

P「食い意地張りすぎでしょ」


亜美「ほらほら! あそこにソフトクリームの看板が!」

P「……そうだ」

亜美「どったの?」

P「よし、二人でバニラを食べましょう」

亜美「え→、どうせなら違うの買って食べ合いっ子しようぜい!」

P「これにはちゃんと意味があるの。バニラは嫌い?」

亜美「いいけどさ~」テクテク




\オバチャン、バニラフタツ!/


亜美「あむあむ」ペロペロ

P「んまんま」ペロペロ

亜美「いやー、このちべたさがジゾーモップに染み渡りますな!」ペロペロ

P「多分五臓六腑ね。それに多分染み渡ってない」ペロペロ

亜美「それにしても、姉ちゃんは逆に大人しすぎない?」

P「……テンション上げると、ボロが出そうで」

亜美「あー」

P「ここ人が多いし、オフなのにアイドル連れであまり目立ちたくないしね」

亜美「そういえばいっぱい人がいんね→」


亜美「友達連れとか」

(ワーワー)

P「楽しそうね」

亜美「家族連れとか」

(アハハハッ)

P「微笑ましいね」

亜美「カップルとか」

(キャッキャウフフ)

P「しねばいいのに」

亜美「ねぇ」

P「うん?」

亜美「そういうのって見苦しいって、亜美は思うよ」

P「ごめん」

亜美「でも亜美は続けるよ、この話題」

P「そんなに私の心を抉って楽しい?」


亜美「ところでさ、姉ちゃん!」

P「ん?」

亜美「亜美達ってどんな風に見えてるのかな!」

P「んー」

亜美「友達連れとかかな?」

P「えー、姉妹じゃない?」

亜美「なんでーっ! 身長おんなじくらいじゃん! ジャンプすれば抜けるYO!」ピョインッピョインッ

P「身長は近くても見るからに雰囲気がね」

亜美「うむむ」

P「言動や表情から完全に子供っぽさが滲んでるからねぇ」

亜美「…………そう、なのかな……」

P「……亜美?」


亜美「ど→せ子供ですよ→だっ!」パシッ

P「あっ! 私のソフトクリーム!」

亜美「もしゃもしゃ」

P「あーーーーーっ!! 亜美ぃーーーーっ!!!」

亜美「ね、姉ちゃん、そんなに叫ばなくても……」




<アレ? アノコドッカデミタコトネェ?

              コノマエドーブツワールドニデテタ…>

    <ソノトナリッテ、モシカシテリュウグウコマチノ…


P「あっ、やばっ」

亜美「姉ちゃんのお蔭でバレちゃったっぽいよ?」

P「申し訳ございません、姫」

亜美「ど→すんの?」

P「そりゃあもちろん……」


  <ネェネェ! キミタチッテ…

       チョットコッチムイテムイテー!>


P亜美「「逃げるっきゃないっしょ→!」」ダダダッ


(ドダダダダダッ)


亜美「げげっ、追っかけ増えてる!」

P「お前そんな確認してる暇があったらさっさと走れ!」

亜美「あれ、営業モードやめちゃったの?」

P「そんな事言ってられる状況か馬鹿!」


<ワーワーキャーキャー


亜美「それにしても、姉ちゃんも有名になったねぇ」

P「俺も変装が必要なご時世かよ……世紀末もイイトコだろ……」

亜美「その内正式にアイドルデビューしちゃったりして」

P「やめろ。マジでそういうのやめろ」

亜美「亜美は一級フラグ建築士ですからな→」

P「重ね重ね言うがやめろくださいお願いします」


(バタンッ)

P「追っかけ来てないな?!」

亜美「見えるけど随分遠くだよん」

P「よっしゃ、俺のテクを見てな」

(ギュオッ)

(ブロゥッ)

(ギャギッ)

亜美「おぉっ! あのスペースからバックで一瞬で!」

P「道を塞がれる前に脱出するぞ、亜美隊員!」

亜美「アイアイサ→!」


(ブロロロロロ)

P「ふぅー、危機一髪……」

亜美「後ろにも敵影ありません!」

P「どうにか逃げられたか……」

亜美「いやー、鮮やかな逃亡手口ですな、これはもしやプロ?!」

P「誓って言っておくけど、法に触れる事は殆どやったことないからな」

亜美「殆ど?」

P「……なんでもない。ほら、海が綺麗だぞー」

亜美「なーんかはぐらかされた気がするんだよね→。確かに海綺麗だけど」

P「海の上にこのアクアラインだけ一本ズアっとあるのは気分いいな」

すんません、超久方ぶりに寝落ちなんぞしてしまた
もう開き直って、これからはのんびり小刻みでも行きます
無言でスレ放棄だけはやらんので、途絶えたら寝落ちか忙しいと思ってください

というわけで、飯まで投下


亜美「ねね、窓開けていい?」

P「おー、気を付けろよ」

亜美「へいへい」

(シュイィィィ)

(ビュオオオッ)

亜美「潮風だ!」

P「高速上は吹きっ晒しだからなー。窓から飛ばされるなよ」

亜美「それより姉ちゃん、この車大丈夫? ちょっちふらついてるけど」

P「風が強いからな。こっちは大丈夫だよ」


亜美「なんか水面を走ってるみたいだね」

P「モーゼにでもなった気分だな」

亜美「フォーゼ?」

P「それはライダーな。モーゼは海だかなんだかをカチ割って歩いたオッサン」

亜美「こわ! え? 岸で『破ァッ!!』とか言って殴ったの?」

P「俺としては神秘的なお話を筋肉ダルマで片付けたくはないんだけど」

亜美「バキにいそうだね」

P「そうじゃなくてな、なんか杖振り上げたら神様の力で割れたんだと」

亜美「チーターじゃん。サイテ→」

P「そう言うなよ。プロの軍隊に追っかけられてピンチだったんだから主人公補正で許してやれ」

亜美「で、軍隊はどしたの?」

P「追っかけてる途中で海に沈んで溺れ死んだ」

亜美「主人公補正って怖いね……」


亜美「でも、風気持ちいいねー」

P「ほうれ、そろそろ前方に陸地が見える」

亜美「隊長! あ、あれは島です! 我々は、助かったんです!!」

P「いつの間に漂流してる設定だよ」

亜美「燃料が切れて早一週間……」

P「ガソリンは満タンですよ」

亜美「手で漕ぎながら頑張ってきました!」

P「ほう、手漕ぎで時速100kmとはやるな。バキか」

亜美「隊長! 上陸しましたが5分で一周できる上に誰もいません!」

P「まだしてねぇよ。しかも絶望的じゃねぇか」

亜美「よしっ、砂浜に大きなSOSを書くのだ! たっけて→!」

P「はい俺が消したー」

亜美「なにゆえでございますかっ?!」cvタカネ

P「そうすれば、無人島でずっと二人きりだろう?」ビューティーボイス

亜美「……姉ちゃん、そういうのはせめて兄ちゃんの時に言ってほしいYO」

P「ごめん」


亜美「海終わっちゃったー」

P「最終目的地は山だぞ」

亜美「ほほー、山あり海あり幸が旨い!」

P「山の幸も海の幸も食わんからな」

亜美「え→、ケチ~!」

P「じゃあ俺は旨いもん食うから亜美はドングリでも食べてなさい山の幸だ」

亜美「姉ちゃんは極端すぎるよ~!」

P「ワガママ言う子はこのまま降ろしちゃいますよ」

亜美「イジワル!」

P「車の中ではドライバーが絶対なのだ、覚えておけ」


亜美「ここも高速道路?」

P「そうだけど、どうかしたか?」

亜美「道が一本しかない高速なんてあるんだ……」

P「あー、お前あんまり高速乗ったことないのか?」

亜美「行くときは行くけど、いつも使ってる道はもっと太いしいっぱい車走ってるし」

P「仕事の時なんかも、せいぜい首都高とかくらいだしなぁ」

亜美「って、ここ真ん中にガードレールないじゃん!」

P「おう、中央分離帯なんて大層なもんはこの道にはない」

亜美「何それ。なんかの必殺技?」

P「高速道路で車が反対車線に飛び出さない様に真ん中に作ってある仕切りだよ」

亜美「あー、あの木とか植えてるヤツ?」

P「まぁそういう場所もあるな」


亜美「でもコレ……真ん中の、ただのヤワそうなポールじゃん……」

P「蹴ったらふにゃっと折れそうだよな」

亜美「っていうか何本か折れてんじゃん! ねぇ姉ちゃん、この道本当に大丈夫なの?!」

P「もしかすると、あのポールが折れた場所で、車が衝突し、尊い命が……」

亜美「うあうあ~! やめてよー!!」ガクブル

P「ま、今んとこ対向車は見えないから安心しn……あ、来た」

亜美「えっ」

P「ほら、あの奥に見えるボロいワゴン車……あぁ、大分スピード出してんなぁ」

亜美「ねねね姉ちゃん逃げようよぶつかっちゃうよ!」

P「ちゃんと対向車線走ってるだろ……ほら迫ってきたぞー」

亜美「わ、わああああああ?!」


(ポムンッ)

P「おっと、なんか段差で跳ね――」

(ビュオッ)

(グワッ)

P「おわわわわわわ車体が?!」

亜美「やだあああああああああああ!!!!!!!」

(ギュガガッ)

亜美「対向車が来るよおおおおおお!!!!!!」

(ビュアッ)

亜美「兄ちゃぁぁぁああああああん!!!!!」


P「ふぅ、若干焦った」

P「亜美ー、無事抜けたぞー」

P「……亜美ー?」

亜美「」

P「ショックで気絶しとる……」

亜美「……はぇっ! に、兄ちゃん!?」

P「はいはい、大丈夫だよ生きてるよー」

亜美「あ、姉ちゃんだった……」

P「お前、よほどショックだったんだな……」


亜美「だって、だって! この道幅でっ! 車バインッて跳ねて! 風吹いて! 車来て!」

P「まーまー落ち着け落ち着け」

亜美「うぅ……」

P「高速はつなぎ目のとこで跳ねるときがあるからな。今みたいに突風に吹かれたら、慌ててハンドルを切らず、小刻みにバランスを取るんだ」

亜美「亜美、絶対に免許なんて取んない……」

P「確かに今のはちょっと怖かったよな。よしよし」カタテナデナデ

亜美「ひっく……」


P「さて、高速を降りて」

亜美「あとどんくらい→?」

P「20分とかじゃないか? ちょっと山道走るぞ」

亜美「おぉ! 道がガタガタする!」

P「ぶっちゃけ俺としてはさっきの高速よりこっちの方が怖い」

亜美「なんで? さっきの方がチョ→速くて怖かったよ……」

P「こっちは車線別れてない上に、角の向こうが見えないからな……」


亜美「……つまり?」ゴクリ

P「曲がる時に対向車とぶつかったら、そのまま押し出されて崖下へレッツゴーだな」

亜美「やだあああああああああ!!!!!」

P「ちゃんと気を付けてれば大丈夫だから泣くなよ……」

亜美「ぐすん……ぐすん……」

P「着いたら好きなもん奢ってやるから」

亜美「よっしゃ→!!」グアッ

P「……お前、騙したな!?」

亜美「んっふっふ~、亜美のささやかなギャクシュ→だZE!」


P「あ、でも逆襲ってことは」

亜美「あっ」

P「さっきの高速はガチビビりだったんですね、亜美サン?」

亜美「う、うあうあ~!」

P「んっふっふ~、こりゃ帰ったら真美に報告だな」

亜美「ややややめてよ姉ちゃんー!!」

P「はっはっは、ジョークジョーク。もうすぐ到着だぞー」

亜美「ヴぁ→い」

飯行ってくる
やることあるので再開時間は不明す、申し訳ない

さて、腰を落ち着けたのでゆったり更新
今日も書き溜めは無しなので、眠かったら寝て、どうぞ


(パァァァアッ)

亜美「まぶしっ!」

P「一気に陽の光が出たな」

亜美「おのれ→、不意打ちとは卑怯なり!」

P「太陽も理不尽なキレられ方に動揺してると思うよ」

亜美「もうそろそろ到着なんしょ→?」

P「おう、そろそろ……ほら、あそこが駐車場の入口だ」

亜美「おぉっ!!」


(ブロロロロ)

亜美「へ→、思ったより車止まってんね→」

P「アクセスが楽だし、半ばテーマパーク化してるからな」

亜美「もっと閑散としてるのを想像してたYO!」

P「正直俺も予想GUYだったわ」

亜美「なるべく入口の近くに停めよーぜい!」

P「若い身空で何言ってんだ。歩け」

亜美「え→! 疲れるからやだ!」

P「じゃあ俺も疲れるから亜美の相手やめよっかなぁ……」

亜美「う、うあうあー! 歩く! 歩くよー!」

P「ハハハ、愛いヤツめ」


亜美「姉ちゃん、入場券いるんだって! 亜美達も買わないと!」

P「まぁ待て」グイッ

亜美「きゅっ?! ち、窒息したらどーすんの!」

P「お前はそんなに軟弱な生物ではないはずだ。ほれ、これなーんだ?」

亜美「えっ、なんでチケット持ってんの?」

P「さっきパーキングのコンビニで、前売り券買ったんだよ。こっちのがお得だからな」

亜美「へー、安いの?」

P「安いのもあるが、それ以外にもな……」

亜美「他にも何かあるの?」

P「さて、さっさと入るぞー」

亜美「あ、ま、待ってよ~!」


P「結構人がいるな」

亜美「ほほー、さすがに家族連れが多いですな!」

P「さっきあんなことになったし、今回は俺も……ちょちょいっと」

亜美「おぉ! 姉ちゃんが律っちゃんになった!」

P「伊達眼鏡+パイナップルで、私も今日からプロデューサー!」

亜美「髪型セットの手際……ますますオンナに磨きがかかっておりますな→」

P「お願いですやめてください死んでしまいます」

亜美「そろそろ姉ちゃんも姉ちゃんとして新しい生き方を!」

P「帰るぞ」

亜美「じょ、ジョーダンジョーダン! 嘘だよー!」


亜美「姉ちゃん、ここではお淑やかモードじゃないんだね」

P「楽しむときくらい、遠慮はしたくないもんだ」

亜美「そのための変装だもんね」

P「お、あそこの窓見てみろよ」

亜美「亜美達が映ってる!」

P「こうして眼鏡かけると、なんだかんだで似てなくもないな」

亜美「うむむ、このままでは本当に姉妹に……」

P「なんか問題あるか?」

亜美「亜美的には大アリだよ~!」

P「はて、俺的には亜美みたいな可愛い妹は、悪くないと思ってるんだが」

亜美「えっ、可愛い妹……?」

P「おう」

亜美「……ね、姉ちゃんの妹なら……悪く、ないかも」プイッ

P「」キュンッ


P(あれ? 俺妹属性は特にはないはずなんだけど)


亜美「んっふっふ~、やっぱり坂道と言ったら転がるしかないっしょ!」

P「だったら人を転がさずに自分が転がれよ……」

亜美「ほらほら、教科書にあったじゃん? 一回転んで三年で、二回転んで六年でってヤツ!」

P「春香なら不死の肉体を得ることが可能になりそうだな」

亜美「究極生命体(アルティメット・シイング)、ハルカッカの誕生だァーーーッ!!!」


P「ていっ」

(ドンッ)

亜美「あわわわわっ?!」ゴロンッ


亜美「おぉ~っ! 広い原っぱ坂!」

P「奥には見渡す限り森と山々が拡がって……うーん、好天も手伝って、いい感じに牧場だな」

亜美「これはテンションあがりますな!」

P「おう、引率に徹するつもりだったが、テンションあがってきたぞ」

亜美「……」

P「スーッハーッスーッハー……うん、深呼吸で空気がおいs」

亜美「てりゃあああああっ!」

(ヅドガッ)

P「ドロップキィック?!」

(ズルッ)

P「おぁっ?! 前につんのめtt」

亜美「駄目押し!」

(ドンッ)

P「おわああああああああああああ?!?!?!?」ゴロゴロゴロゴロ

亜美「姉ちゃんすげー! 大車輪じゃん!!」

P「止まらなうおえええええええ?!」

誤爆った
>>715,>>716逆で


P「よっこいせっと」シャガミシャガミ

亜美「な、何するのさ姉ちゃん! ……姉ちゃん?」

P「よぉーし亜美、撃っていいのは撃たれる覚悟のあるヤツだけだってセリフは知ってるな?」

亜美「ね、姉ちゃん……冗談、だよね?」

P(ニッコリ)

亜美「ほっ、良かっ――」

P「本気だ」ニコッ

(ゴロッ)

亜美「うえぇぇあっ?!」

P「転がれーーーっ!」

(ゴロゴロゴロゴロ)

亜美「うああぁぁぁぁぁあああん?!!?」

(ゴロゴロゴロゴロ)

P「ハッハッハー、お前もあと100年は戦える!」


亜美「うーっ……今日の姉ちゃんはやりおる……」

P「ふっ、真美がいないとそんなものか?」

亜美「ぶーっ! 今は亜美となんだから、真美の名前は出さなくてもいいでしょ!」

P「しかし、戦力半減の感は否めないな」

亜美「むむむっ、姉ちゃんのくせに生意気な!」

P「俺、中学生に生意気呼ばわりされる日が来るとは思わなかったよ」


亜美「うあー……頭がクラクラするYO……」フラフラ

P「なんだ、そんなに辛いのか?」

亜美「あんなにゴロゴロ転がすから……」

P「そりゃあこっちの台詞だよ。ほら、膝貸してやるから横になれ」

亜美「うん……」

(ポフッ)

亜美「あ……これ気持ちいい……」

P「寝るなよ?」

亜美「ね、寝ないよ!」


亜美「でも、日差しがぽかぽか、って……」

P「ここ最近だと、今日の気温は高い方だからなー」

亜美「姉ちゃん」

P「ん?」

亜美「頭撫でて→」

P「どうした、急に甘えたりして」ナデナデ

亜美「亜美だってそういう時、あるもん」

P「亜美は甘えん坊だなー」ナデナデ

亜美「ふぁ……」


(ビュウッ)

亜美「さむっ……」

P「仕方ないなぁ、ほら」

(パサッ)

亜美「姉ちゃんの上着……」

P「落ち着くまでそうしてな」

亜美「うん……」

P「お前、今日ちょっと無理してるだろ」ポンポン

亜美「え? そ、そんなことないよ」


P「うそつけ。さっきだって、随分反応悪かったぞ?」

亜美「うあー……」

P「ま、最近竜宮は引っ張りだこだったもんな」

亜美「そ、それもあるけど……」

P「けど?」

亜美「……ちょっと眠れなくて」

P「そんなに楽しみだったのか?」

亜美「は、はずいからそんなストレートに言わなくてもいいっしょ!」

P「ははは、愛いヤツめ」ナデナデ


亜美「ね、姉ちゃん……そんな事したら眠くなっちゃ……」

P「よしよし」

亜美「……ねえ、ちゃ……すぅ……」

P「寝つきいいなぁおい」

P「俺の膝枕も捨てたもんじゃないな」

(ノッシノッシ)

P「ん? 羊か」

(メェー)


P「おー、まぁ少しくらい寝かせてやってもいいかなって」

(メェー)

P「時間はたっぷりあるしな。疲れたまま遊んでもつまらんだろ」

(メェェェエ)

P「それに、この寝顔が可愛くて」

亜美「むにゃ……ふにゃ……」

P「起こすに起こせないだろ」

(メェェェエエエエェェェ)

P「おー、自慢のアイドルだからな」


<ネェママ、アノヒトヒツジサントナニハナシテルノ?

           シッ、ミチャイケマセン!>


P「……見つかるのもアレだが、見られないってのも考え物だな」


コイチジカンタッテ!


亜美「……うぁー……姉ちゃん?」

P「おっ、亜美、起きたか」

亜美「……亜美、寝てた?」

P「それはそれは幸せそうな顔でな」

亜美「うあうあ→……めっちゃはずいYO……」

P「時間はたっぷりあるし、もう少し寝るか?」

亜美「ううん、大丈夫。もうバッチシだよ!」

P「そうかそうか」

亜美「あっ、でも」

P「ん?」

亜美「……このままもちっと、膝枕してもらってていい?」

P「お安い御用だ」


サラニジュップンゴ!


(ムクリ)

亜美「元気いっぱいセッカッコ→!!!」

P「言うなら絶好調だろやめろ」

亜美「ハァァァアアアン!!!」

P「きゅんパイアvoiceでやるんじゃない、小さい子が見てるでしょうが」


<オトーサン、アノヒトナンデアンナコエダシテルノ?

               …………>

<オトーサン?

   ダ、ダメダ……オトナトシテ、アンナコドモニ……>

<ネーネー、オトーサン?


亜美「んっふっふ~、亜美のセクチ→ボイスにメロメロですな!」

P「やめてあげて、隣の般若フェイスのお母さんの中でお父さん株がリーマンショック起こしてるから」


P「もう大丈夫か?」

亜美「もち! 姉ちゃんパワーで体力も満タンだよ!」

P「楽しむのも大事だけど、無理はするなよな?」

亜美「また眠くなったら膝枕してもらうから大丈夫!」

P「あはは……そんなんならいつでもいいけど」

亜美「やった→! じゃあ明日営業後にお願いね!」

P「おう、任せとk……明日?!」

亜美「やったー!」

P「ま、まぁいいけど……明日は多分姉ちゃんじゃないぞ?」

亜美「だからこそだよ!」

P「よ、よく分からんが分かった」


亜美「あ、すぐそこで何かやるみたい!」

P「お、アヒルか?」

係員「アヒルさんが歩くので、水をかけてあげてくださーい!」

亜美「あー! 亜美もやるやる!」

P「分かった分かった。すみません、こっちにも一つ水鉄砲を」

係員「どうぞー」

亜美「んっふっふ……」チャキッ

P「ほう、ポーズがなかなか様になってるじゃないか」

亜美「今の亜美は、夜を往くエージェントなのだ!」

P「お前ドヤ顔でエージェント持ち出してるけどそれ真の持ち歌だからな」

亜美「細かいことは言いっこナシで!」

P「おう……」


係員「では水をかけてあげてくださーい!」

亜美「てりゃーっ!」ピシュッピシュッ

アヒル「クワックワッ」

亜美「喰らえぇぇぇえい!!」

P「どうして三羽目だけを執拗に狙うんだ亜美!!」

亜美「囁くんだよ……亜美のゴーストが」

P「やめろ! 本当は水をかけてあげるって趣旨なのになんかイジメみたいになってるからやめろ!」

亜美「ちぇーっ、じゃあ他のアヒルにもかけてあげるYO」ピュッピュッ

P「俺にかけるな!」

亜美「ちぇーっ、姉ちゃんは文句ばっかり多いZE」

P「お前ね」


亜美「全く、姉ちゃんが色々言うから、係員さんに白い眼で見られちゃったYO」

P「くそ……亜美の体力を回復させるんじゃなかった……」

亜美「んっふっふ~、亜美単品でも、強力な戦力だぜい!」

P「嗚呼、さっきまでの可愛らしい亜美はいずこへ……」

(ピクッ)

亜美「え……」

P「あーあ、さっきまでの亜美の方が良かったなぁ……」

亜美「う、うぐ……」

P「幻想だったのかなぁ」

亜美「……姉ちゃん、今の亜美、そんなにキライ……?」ウルウル

P「うっ」

亜美「姉ちゃん……」グスッ

P「う、う、う、うそうそ! 亜美可愛いよ亜美!」

亜美(姉ちゃん、万全な亜美の裏をかこうなんて百年早いZE)


P「さて、そろそろ昼飯でも食うか」

亜美「食べる食べるー!」

P「何軒かあるけど、どこで食おうかなぁ」

亜美「一番高いとこ!」

P「ホントお前容赦ないね」

亜美「でもここのお肉料理って、この牧場で育てた子達を食べるのかな」

P「それが牧場の仕事だしな。お、可哀そうだからお前食べないか?」

亜美「それはそれ、これはこれでしょ。亜美は喜んで美味しく食べるよ?」

P「お前って時々すごくしっかりしてるよなー」

(スイーッ)

<イラッシャイマセー


<オマタセイタシマシター


亜美「やっぱり牧場って言ったら肉っしょ!」

P「おおう、流石に旨そうだな」

亜美「亜美達の礎になってくれるドーブツ達に、感謝を……」スッ

P「お前ホント時々すごくしっかりしてるよね」

亜美「ひびきん……ありがとう!!」

P「前言撤回」

亜美「ねえねえ、これがひびきんの育てたお肉だったらどうする?」

P「あんまり響が食肉に携わってるのは考えたくないな……」

亜美「ブタt」

P「それ以上言ってはいけない」


亜美「肉汁がすごいYO!」

P「流石牧場のスペシャルステーキ。素材が違うな」モシャモシャ

亜美「ねぇ、姉ちゃん」

P「どうした? ほら、喋ってないで牧場の味を堪能しろ」モグモグ

亜美「すっごく言いづらいんだけど」

P「ん? 珍しいな、言いたいことはハッキリ言いなさい」ゴックン

亜美「そのお肉、ニュージーランド産だって」

P「」

亜美「ね、姉ちゃ……死んでる……」


P「だ、大丈夫! 俺にはこのソーセージが!」モグッ

亜美「それは自家製だもんね!」

P「……」

亜美「姉ちゃん?」

P「あっつ!!」ジュワァッ

亜美「ね、姉ちゃん水!」

P「ひゃっ! ひゃっ!!」スーハースーハー

(ゴクゴク)

P「……ふぅ」

亜美「……味は?」

P「熱くてよく分からなかった……」

亜美「Oh....」


<アリガトーゴザイマシター


亜美「ラムハンバーグ、美味しかった!」

P「ラムのハンバーグっていうのも珍しいよな」

亜美「ソーセージも美味しかったしねー」

P「最初は肉汁で死ぬかと思ったわ……」

亜美「腹ン中がパンパンだぜぇ」

P「アイドルとしてそういう発言はどうかと思うのよ俺」

亜美「ありあり→? 亜美はごくごく普通に感想を述べただけですが?」

P「……くっ」

亜美「千早お姉ちゃんの真似してもダメだかんね」


亜美「レストランの裏は坂になってるんだ」

P「下に降りてみるか」

亜美「赤い花が咲いてる!」

P「サルビアだな。まだギリギリ咲いてたか。綺麗だなぁ」

亜美「へ→、姉ちゃんこういうの好き?」

P「意外か?」

亜美「うん、ちっとね~」

P「観賞するのは割と好きだぞ。それと……」

亜美「それと?」

P「今日は少し、姉ちゃん度合の進行が速い気がする」

亜美「あー」


P「あっ」

亜美「どしたの?」

P「牛の乳搾りだ」

亜美「噂の?!」

P「牧場と言ったらこれでしょー。でも時間が決まってるみたいだね」

亜美「次は一時間ちょいしてからだって!」

P「その頃に戻ってきましょうか」

亜美「もっかいぐるっと回ってこようよ!」

P「オーケー、じゃあ一旦入口の方に戻ろう」

亜美「イエッサ→!」


イリグチカラスコシアルイテ!


亜美「ねぇねぇあそこ!」

P「ん?」

亜美「バンジージャンプがある!」

P「なんでよ……ここ牧場でしょ……」

亜美「あれやってみたい!」

P「バンジー?」

亜美「行こうZE姉御!」

P「はぁ、まぁいいけど……」


亜美「ステンバーイ、ステンバーイ……」

P「3、2、1……」

亜美「GO! GO! GO!」ダッ

P「いつからここは空挺になったんだろう」

亜美「うっひゃ~!!」ビヨンビヨン

P「わーお、良く跳ねてる跳ねてる」

亜美「姉ちゃーーん!」ビヨンビヨン

P「なぁにーー?」

亜美「やよいっちにもこれやらせよーぜい!!」ビヨンビヨン

P「うん、無理矢理やらせて本気で泣いてるやよいを想像しても全く罪悪感が沸かないならいいよ」

亜美「ごめんなさい、亜美が悪かった」ビヨンビヨン

P「それでよし」


亜美「姉ちゃん」

P「なぁに?」

亜美「おやつ食べたい!」

P「ほほう、なかなかいい時間ね」

亜美「亜美は甘味をモホーする!」

P「所望ね。そこで亜美さん、さっきの入場券を見てください」

亜美「これ?」ペラッ


P「その券をよく見ると……」

亜美「……ソフトクリーム無料券?!」

P「そう! コンビニ前売り券は、安い上にソフトクリーム無料券が付いているのです!」

亜美「さすが姉ちゃん!」

P「そして……さっき海ほたるで、ソフトクリームを食べたね?」

亜美「……!? 姉ちゃん、まさか!!」

P「さぁ、牧場のソフトクリームが如何に美味しいか、その舌でもって比べてみましょう!!」

亜美「よしきたー!!」


亜美「おねーちゃん! バニラソフト二つ!」

P「この券でお願いします」

亜美「このソフトクリームがうにょうにょと出ている時間……たまりませんな!」

P「あの螺旋の動きが、なんとも言えず食欲をそそるんだよね」

亜美「はいっ! ありがと→!」

P「ありがとうございます」

亜美「さて、それでは」

P「早速……」


亜美・P「「いただきます!」」


亜美「あむっ」

P「はむっ」

亜美・P「「……」」

P「こ、これは……」

亜美「舌の上で、滑らかなクリームが伸びて……」

P「バニラの味の裏に、クリーミーな牛乳の存在感……」

亜美「ねっとりと重く絡みつくのに、次の瞬間にはさらりと喉の奥へ……」

P「まるで、わたあめが溶ける瞬間のような、この舌触り……」

亜美・P「「……」」

亜美・P「「うまいっ!!」」


亜美「ソフトクリームってこんなに美味しかったんだね……甘く見てたよ……」ペロペロ

P「ソフトクリームを甘く見るのは間違いじゃないと思うんだけど」ペロペロ

亜美「そ、そういう意味じゃなくて!」ペロペロ

P「いや、分かってるよ?」ペロペロ

亜美「……姉ちゃんに一本取られた!」ペロペロ

P「本来、そういうのって私のセリフだと思うんだけどなぁ」ペロペロ


亜美「んー」ペロペロ

P「あ。亜美、ソフトクリームが付いてるよ」

亜美「え? どこ?」

P「ほっぺたのとこ」

亜美「どこどこー?」サスサス

P「いやそこじゃなくて……ああもう、じれったいなぁ」

(スッ)

亜美「え?」

P「全く」ペロッ

亜美「?!?!?!?!!!」


P「取れた取れた」

亜美「ねねね姉ちゃん!?」

P「? どうしたの?」

亜美「いいいいま、亜美の頬、ぺろって!」

P「あ、嫌だった?」

亜美「いいいイヤじゃないけど!! で、でもその、いきなりされると、びっくりするって、ゆーか……!」アセアセ

P「ごめんごめん。前に真とデートしたときに同じような事されて、友達なら普通にやるって言われたから……」


亜美「…………………………」


P「……亜美?」

亜美「……」

P「な、なんか怒らせちゃった?」

亜美「……姉ちゃんのバカ」

P「えっ?!」

亜美「むむむ、これはしっかりと上書きしてあげる必要がありますな……」

P「上書き?」

亜美「姉ちゃん、姉ちゃんもクリーム付いてるよ」

P「えっ、どこ? 頬?」ペタペタ

亜美「ううん、ここ」

(スッ)

P「え?」

亜美「唇」


(チュッ)


P「んむっ?!」

亜美「んっ」

(チュッペロッハムハム)

P「っぷぁ! あああ亜美?!」

亜美「うん、きれーに取れましたなー」

P「な、何してっ……!」

亜美「んっふっふ~、ドキドキした?」

P「な……なっ!」


亜美「亜美の悩殺ワザに、さすがの姉ちゃんもタジタジかな→?」

P「そ、そんなわけないでしょ! 亜美みたいな子どもに……はぁ、びっくりした」

亜美「………」

P「もう、悪ふざけばっかりして……やっぱりまだ子どもね」

亜美「……」

P「……亜美?」

亜美「……姉ちゃんのばーーーか!!!」

(ダダダッ)

P「あ、亜美?! ちょっと待ちなさい!」


(タッタッタッタッ)

P「っはぁっはぁっ……亜美、速いな……見失っちゃった」

P「そんなに怒ることだったかな」

P「…………」

P「うーん、確かに失言だったかもしれない」

P「探さないと……」

P「……あっちの方かな」


(テクテクテクテク)


亜美「はぁ……」

亜美「……姉ちゃんのばーか」

亜美「いっつもいっつも子ども扱いしてさ」

亜美「…………」

亜美「そんなこと、言われてもさ……」シャガミシャガミ

亜美「亜美だって分かってるんだよ」

亜美「でも……」

亜美「……はぁ」

亜美「亜美も、こんな風に綺麗になりたいのに……」サワサワ


亜美「あー、折角の姉ちゃんとの時間なのに」

亜美「どーしよ、戻りづらいな」

亜美「でも早く戻んなきゃ」

亜美「……うぅ」


P「はぁっはぁっ……ここにいたのね、亜美」


亜美「あっ……」


P「サルビア見てたの?」

亜美「うん」

P「綺麗だね」

亜美「うん」

P「……亜美、その――」

亜美「ごめんなさい」

P「え?」


亜美「亜美が子どもなのは当たり前なのにね」

P「いや、それは……」

亜美「自分でも分かってるんだけどね。亜美の方が真美より子どもだって」

P「別に真美と比較してるわけでは」

亜美「でも、どうしても気になっちゃうよ。亜美も、もう少し大人になりたいのに」

P「んー……」

亜美「この花みたいに、もっと綺麗になれればいいのに」


P「いいんじゃないかな、そのままで」

亜美「亜美、早く大人になりたいよ」

P「大人なんて、時が経てば勝手になるものよ」

亜美「でもさ……」

P「あんまり早く大人になると、中身のない大人になっちゃうよ」

亜美「中身のない大人?」

P「ちゃんと子どもの時に子どもらしいことをするからこそ、大人らしいことが分かるし、大人になった時の土台ができるの」

P「急ぎ過ぎて階段を駆け上ると、夢と理想だけのダメな大人になっちゃうよ」

亜美「ダメな大人……」

P「町中とかでも、なんとなく見たことあるでしょ?」

亜美「……うん」


P「亜美くらいの年頃なんて、まだ子どもで当たり前なんだから。大人に憧れる気持ちも分かるけど」

亜美「でもさ、周りはみんな大人っぽいよ? はるるんとか千早お姉ちゃんとかさ」

P「あの子らはあの子らで子どもっぽい部分もあると思うけど……まず年齢を考えなさいな」

亜美「あ」

P「当たり前のようにいつも一緒だから忘れてるかもしれないけど、高校生だからね」

亜美「でも数個しか違わないじゃん!」

P「その年頃だと、その数個が大きいの」

亜美「うむむ……」


P「大人を目指すのはいいけど、子どもの内は子どもである部分を否定するのはやめなさい」

亜美「なんで?」

P「大人と子どもなんて表裏一体なんだから。子どもを否定しておいて、その延長線上の大人になるなんてありえない」

亜美「でも、心配になっちゃうよ! 大人になれるのかどうか」

P「私でも小鳥さんでも大人になれたんだから、心配しなくていいの」

亜美「……ちょっと納得したYO」

P「くっ……ま、悩むのはいつでもできるし、今日は遊ぼう?」

亜美「そだね。……あっ」

P「? どうしたの」

亜美「……乳搾り、忘れてた………」

P「あっ」


P「時間は?!」バッ

P「……過ぎてる………」

亜美「うあうあ~……メインディッシュが~!」

P「すっかり忘れてた……しまった……」

亜美「楽しみにしてたのに……」

P「まぁ、過ぎたことは悔やんでも仕方ない……一通り回ったし、そろそろお土産でも見に行こっか」

亜美「うん……」

P「ほらほら、元気出して。さぁ、行くよ」クルッ

亜美「………」


亜美「………!」ギラッ


亜美「とうっ!」ダキッ

P「えっ?! なに、なに!?」

亜美「んっふっふ~、牛の代わりに……」

P「えっ、まさか……」

亜美「姉ちゃんのを」

P「あ、亜美っ! やめなさ」

亜美「搾っちゃえ→!」

(モミッ)

P「ふひゃああああっ?!」


亜美「とうっ」

(モミモミ)

P「あっ、ちょっ、やめっ!!」

亜美「ほ→れほ→れ、ここがいいんか→、ん→?」

(モニュモニュ)

P「馬鹿っ! や、やめって!! んっ」

(ギュッギュッ)

亜美「……結構大きいね………」

P「だから……やめっ……ってばぁっ……」ハァッ

亜美「んっふっふ~、これくらいにしておいてやろう!」パッ

P「っはぁっはぁっはぁっ……!」


………
……



亜美「亜美ね、だからって本気で殴ることはないと思うんだYO」ヒリヒリ

P「こっちは腕力が衰えてるんだからこれでも温いくらいよ」

亜美「ごめんってば→、反省してるって!」

P「その割に随分笑顔ね」

亜美「いやいや、これはお土産を買ったからだよ!」

P「こりゃ、まだまだきつーいお灸を据える必要が」

亜美「ごごごごめんなさい!」

P「もうやらないでよね」

亜美「のワの」

P「なんなの、その春香の真似をすれば許されるって風潮は」


P「さて、お土産も買ったし」

亜美「そろそろ帰ろっか~」

P「どう? 牧場、楽しかった?」

亜美「ん→、まぁまぁだったかな!」

P「それなら良かった」

亜美「姉ちゃんがいたからだけどね」ボソッ

P「ん?」

亜美「な、なんでもないYO! 早く車に乗って!」

P「運転するのは私だけどね」


(ブロロロロロ)

P「それじゃ、帰宅を目指して」

亜美「出発シンコ→!!」

P「っと、高速乗る前に、ちょっと寄り道してもいい?」

亜美「寄り道? いいけど」




亜美「……」

(ザザーン)

(ザプーン)

P「海は広いなぁ」

亜美「なんかさっきまで山の上だったのに、こんなすぐ海があるなんて不思議っしょ」

P「夕日が水平線に落ちてくのは、何度見てもいいなぁ」

亜美「亜美の悩みも、波に持ってかれちゃいそうだよ」

P「持ってかれちゃえ持ってかれちゃえー」


亜美「亜美はまだ、子どものままでいいのかな?」

P「いいんだよ。子どもじゃないとできないこと楽しめないこと、いっぱいあるよー?」

亜美「ピヨちゃんとかよく『子どもに戻りたい!』って叫んでるもんね」

P「あれは若干違う気もするけど……ま、そういうことかな?」

亜美「子どもを満喫しつつ、大人も目指さなきゃいけない……亜美達の立場は辛いですな→」

P「あと何年、そんな嘗めたことを言ってられるかな」

亜美「来年くらいまでは……」

P「リタイヤ早っ!!」


亜美「でもなんだかんだ言って、やっぱり大人には憧れちゃうよ」

P「そうだねぇ。気持ちは分かるよ」

亜美「うあー、なんか釈然としない!」

P「うーん……よし、分かった」

亜美「ん?」

P「じゃあそんな亜美に、ちょっとだけ大人の世界を教えてあげる」

亜美「え、なになに→?」


P「ほら、こっちにおいで」

亜美「ほいほ→い」

P「よーし、捕まえた」ガシッ

亜美「な、何すんの?! 人体実験!?」

P「さて、なんでしょう」スッ

亜美「えっ、姉ちゃん、顔が近――」


P「んっ」

亜美「んむっ?!」


亜美(えっ、ナニコレナニコレ?!)

亜美「ふぁ……」

P「んー」

亜美(姉ちゃんのべろが、亜美の口の中に……!)

P「んむっ」

亜美「んーっ、んーっ!」

亜美(亜美のと、絡まって……!)

亜美「ふぁっ……ぷぁっ……」ハァッハァッ

亜美(頭……溶けちゃいそ……)

亜美「んむっ……にゅく、んちゅ……」

亜美(もっと……もっとぉ……)

P「っぷはぁ、ハイ終わりー」

亜美「っぷはぁっはぁっはぁ……ぁ……」


P「どう? ちょびっとだけど、大人の世界の感想は?」

亜美「……なんだか、ぽーっとして………」

P「ふふ、少しは大人の気分を味わえたかな?」

亜美「姉ちゃんがなんだか、姉ちゃんじゃないみたいだったYO……」

P「あはは、これは二人だけの秘密だからね? 秘密な大人の世界だから」

亜美「うん……」

P「さて、それじゃ帰ろっか」

亜美「うん……」


………
……



(ブロロロロロ)

(ガチャッ)

真美「あっ、亜美帰ってきた!」

亜美「ただいまー……」

真美「あれ? 亜美、どったの?」

亜美「いや、なんでも……」

P「あ、真美。元気?」ビューティボイス

真美「えっ、姉ちゃん!?」

P「朝起きたらこの通りでね」

真美「亜美、それで元気ないの?」

P「いや、そういうわけじゃなくて」

真美「?」


P「ま、大人には色々あるの」

真美「えっ」

亜美「あ、亜美は大丈夫だYO! ほらこれ、お土産!」

真美「あ、うん、ありがと」

亜美「じゃあ亜美、先に入ってるね。姉ちゃん、今日はありがと!」

P「うん、お疲れ様。また明日ね」

亜美「うん、また明日!」

(バタン)

真美「姉ちゃん……」

P「ん?」

真美「あ、亜美に何したの?!」

P「いや、別に……」

真美「あの顔は絶対何かしたっしょ→! 亜美ばっかずっこいよ!!」

P「だって今日は亜美の日だし、ねぇ?」

真美「むむむ……真美の時も、絶対何かしてもらうんだかんね!!」

P「はいはい。じゃあ、真美もまた明日ね、おやすみなさい」

真美「絶対だかんねーーーー!!!」


~翌日!~


(ガンガンガンガンッ)

千早「ぷ、プロデューサー! 落ち着いて!!」

P「うわああああああ!!!! 死ね! 俺死ね!! この性犯罪者予備軍がぁぁあああああ!!!!!」

(ガンガンガンガンッ)

(ポロッ)

伊織「ちょっ、天井がちょっと落ちてきてるじゃない……! このボロビル、大丈夫なんでしょうね?!」

千早「プロデューサー、何があったんですか?!」

P「姉御は何をしてくれよったんじゃあああああ!!! 滅せよ!! 煩悩!! NOロリータNOタッチ!!!!」

千早「プロデューサー!!」

小鳥「千早ちゃん、そっとしといてあげて……」

千早「何があったんですか?」

小鳥「私もよく分からないんだけど……昨日、亜美ちゃんとお出かけしたときに何かあったみたいで」

千早「えっ」

P「亜美いいいいいいいすまぬうううううううう!!!!!!!」ガンガンガンガンガンッ


千早「プロデューサー……まさか、犯罪に手を……」

P「ちっ、違うんだ千早っ!! あれは不可抗力で!!」

千早「……プロ、デューサー…………?」

小鳥「ち、千早ちゃんの後ろに阿修羅が見える!!」

伊織「あのヘンタイプロデューサー、一体何やったのよ……」


(ガチャッ)


真美「おい→っす」

亜美「諸君、元気にしとるかね→?」

小鳥「あ、亜美ちゃん真美ちゃん」

P「ヒイイィィィィィイイイッ?!?!?!?」


亜美「あっ、兄ちゃん! おっは→!」

P「おおおおおおはよう亜美!!」

亜美「なんでそんなにキョドってんの?」

千早「さっきから頭を壁に打ち付けながらこの調子よ」

伊織「昨日このヘンタイに何かされたの?」

亜美「え? 別に」

真美「牧場で遊んできただけっしょ?」

亜美「うん」

P「」ガクガクブルブル


亜美「ねー、兄ちゃん。『何もなかった』よね?」ニコッ

P「……!」コクコクコクコク

亜美「ということだYO」

千早「さっぱり分からないわ」

伊織「右に同じく」

小鳥「くぅっ、オフなら、オフなら追いかけていって一部始終を……!」

真美「これ以上は真美にも話してくれないんだもん。お手上げだYO」バンザーイ

千早「少なくとも、亜美の嫌がることをしたわけではなさそうだけど……」

伊織「一体何をしたって言うのよ……」


亜美「そうだそうだ! これ、昨日のお土産→」

伊織「あ、瓶詰牛乳じゃない」

亜美「これ一本で千円もするんだZE!」

小鳥「えっ、そんなにするの?!」

千早「高槻さんが聞いたら卒倒するわね……」

亜美「だからみんな、やよいっちが居る前では値段の話は厳禁で」ボソボソ

伊織「了解」コソコソ

千早「これを飲めば……少しは成長……」


亜美「さぁ召し上がれ!」

小鳥「……! な、なんて深い味わいなの!」

真美「真美も昨日飲んでビックリしたYO……」

千早「これが本物の牛乳……確かに効いてる気がするわ……」

伊織「効いてるって、何に効くのよ……」

小鳥「ほら、プロデューサーさんもどうですか?」

P「遠慮いたします私のようなクズめが亜美様がお持ちになったお飲み物を口にするなど」

伊織「だから何なのよその態度は……」


亜美「ねぇ、兄ちゃん」

P「はいっ!」

亜美「今度さ、あの続き、教えてね?」ボソッ

P「なななななんのことでしょう!?」コゴエ

亜美「え→? ここで言っちゃってもいいんだけどなぁ、『大人の秘密』」ボソボソ

P「やめてくださいしんでしまいます物理的に」

亜美「じゃ、よろしくね、兄ちゃんっ♪」

P「俺はなんてことをしちまったんだ……」



真美「亜美ー、やっぱりずっこいよ! 一人だけ兄ちゃんの弱み握って!」

亜美「んっふっふ~……」


亜美「これは、子どもな亜美の特権なのだ!」






亜美編おわわ
To Be Continued...

やっぱり、書く時は一気に書いちゃわないとダメだわ、文量とかバランスとか構成とか
亜美ってむずいな……
その時その時で出来の落差が激しいのはどげんせんといかん

なんか間が開いちゃってるので、即興でオマケというか番外編を



ちょびっと幕間 『私の友達』

はーじまーるよー


P「セィーントゥアングァールァンマイネェーァック」ビューティーボイスカタカタ

あずさ「あら、プロデューサーさん、今日はそっちなの~?」

P「ああ、おはよ。もう慣れたモノだよ」

あずさ「うふふ、今日も綺麗ねぇ」

P「このスーツのお蔭かなー」

あずさ「あ、あらあら~」ポッ

P「あずさの今日のお仕事は?」

あずさ「今日は確か……テレビ番組のゲストだったかしら~……?」

P「もー! 人気アイドルなんだから、自分の当日のスケジュールくらい把握してこないと!」

あずさ「う、うぅ、ごめんなさい」


<ソウイエバキノウノテレビデ…

<アァ、アノキッサテンノ

<ソウナノヨー、コンドイッテミナイ?


伊織「あの二人、最近やけに仲良いわね……」

律子「あんなに馴れ馴れしいのは女の子になってる時だけだけど」

伊織「……何よ、楽しそうにして」

律子「あら伊織、羨ましいの?」

伊織「ばっ……?! そんなワケないでしょ!」プイッ

律子(そんなワケあるようにしか見えないわね……)


【夕方】


あずさ「では、私は友達と約束があるので、ここで~」

律子「はい、お仕事お疲れ様。迷子にはならないでくださいね?」

あずさ「うふふ、大丈夫です。では~」


律子「……とはいえ心配ね。仕方ない、合流するまでは後を追いますか……」


律子「……今の所、迷う素振りはないわね」


あずさ「ええと、待ち合わせはここで合ってたかしら~?」キョロキョロ


律子「無事着いたみたいね。取り越し苦労だったかしr」


(ブロロロロロ)

(キッ)

あずさ「あっ♪」


律子「車?」


(ガチャッ)

P「あ、いたいた。あずさー」


律子「ッ?!」


P「ごめん、待った?」

あずさ「ううん、私も今来たところよ~?」

P「へぇ、時間通りになんて珍しいね」

あずさ「もう、失礼ね」プンプン


律子「え、え、と、友達ってプロデューサー?!」

律子「わ、わざわざ私に友達だなんて嘘を吐いて……密会……」

律子「ままま、まさか、熱愛!?」

律子「そそそ、そんなことがばれたりしたら……!!」


P「じゃあ行こっか」ガチャッ

あずさ「ふふふ、楽しみね~」バタンッ



(ブロロロロロ)


律子「どどどどどうしよう?!」

律子「! ヘイタクシー!」

(キキッ)

運転手「どちらまで、エンジェルちゃん?」

律子「前の車を追いかけて!」

運転手「オーケー、俺も気になってたところさ」

律子(どこかで見たことある気がする……)

運転手「しっかり捕まってなよ!」


律子「……安全運転はいいんだけど」

運転手「エンジェルちゃんに怪我なんてさせちゃったら、お天道様に顔向けできないからね」

律子「前の車いなくなってるじゃない!」

運転手「チャオ☆」

律子「チャオ、じゃないわよぉ!」

運転手「大丈夫、手抜かりはないよ。……こちらラバーズ。キャンディー、どうぞ」

『何がキャンディーだよてめぇ! 俺は別に甘いものg』

運転手「車はどこだい?」

『……前方300m、右折!』

運転手「ありがとう☆」


律子「あなた達、何者なの……?」

運転手「通りすがりのお節介焼きさ☆」


『! 車が道を逸れて止まった!』

律子「駐車場、かしら?」

『この位置は……な、何だとぉ?!』

運転手「とう……キャンディー、どうした?」

『う、嘘だろ……駐車場の隣って……』

運転手「ここだね」

(キキッ)

律子「……ここって……!?」

『「ホテルぅ!?」』


『き、きっとディナーか何かだぜ……』

律子「で、でも、この看板は間違いなく……いかがわしい……!」

『嘘だろ! 何で俺n』ブツン

運転手「まぁまぁ落ち着いて。ここは」

律子「こ、こんなところパパラッチされてたら洒落にならないわ! さっさと連れ戻さないと!」ダッ

運転手「あっ、ちょっ」


律子「ダメよ、ダメよあずささん、プロデューサー!」

律子「その感情を、私は咎めることは出来ない……でも、あずささんはアイドルなのよ!」

律子「二人が、こんなに軽率だったなんて……!」

(バタァン!)

律子「プロデューサー!!!」

受付(ビクゥッ)

律子「……」カツカツカツカツ

受付「しゅ、修羅場!?」

律子「ちょっと! 今、ここに女性二人連れが来なかった!?」

受付「あ、あの、そう言ったプライベートに関してお答えすることは……」

律子「来たのね!?」

受付「は、はいぃ!」

律子「どこに! どこに行ったの!?」

受付「そ、それはぁ……」


(チラッ)

律子(……受付名簿?)

律子(最後の客は女性二人……明らかな偽名!)

律子「876号室ね!」

受付「あぁっ!?」

律子「待ってなさいよ二人ともおおおお!!!」ダダダダッ


運転手「チャオ☆ 今ここに女性が一人……来たようだね」

受付「は、はひぃ……」

運転手「怖がらせてしまったようだね。でも、もう大丈夫だから……」

受付「あ、あぁっ……!?」


(ダダダッ)

律子「ここね!」

(ガチャッ)

律子(鍵がかかってない!?)

律子(なんて不用心なの……! 信じられない……!!)


<ネ…ダキシメテ

<ダイスキ、アゲル…


律子(ななな何を言ってるの!?)



律子「ダメぇ!!」バッ


彩音「キミのはぁとを♪ 揺らしたくぅって♪」

絵理(シャンシャン)

彩音「ウラハラ言葉クロスさせぇる♪」

絵理「……なに?」シャンシャン

律子「……ごめんなさい、何でもないわ」

絵理「よく分からないけど、お疲れ様」シャンシャン

彩音「謎できらめいたく・ち・び・る♪」

律子「お邪魔しました」

絵理「ばいばい」シャンシャン

彩音「早く解き明かしてっ♪」

(バタン)


律子「……」テクテク

運転手「おかえり☆」ツヤツヤ

受付「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー…」

律子「無関係な人のただのオフ会だったわ」

運転手「エンジェルちゃん、慌てすぎだよ」

律子「……でも、確かに、ここに……」

運転手「ちなみに隣の駐車場」

律子「?」

運転手「あれは、隣の喫茶店のものだそうだよ」

律子「」

受付「モルスァ」


(カランカラン)

店員「いらっしゃいませー」

律子「……二人で」

店員「こちらへどうぞー」

律子「はい」

運転手「ほら、あそこをご覧よ」クイッ


P「うん、テレビで言ってた通りだね」

あずさ「このコーヒー、美味しいわ~」

P「私としては、もう少し渋みがあった方がより美味しいかな」

あずさ「それも良いわね~」

P「でも、友達ってやっぱり楽しいね」

あずさ「ええ、気分も休まるわよね」

P「お仕事の息抜きになってればいいんだけど」

あずさ「うふふ、そこはお互い様ね」


律子「……完全に、私の早とちりだったのね……」


『おいっ! おい北斗!』

運転手「今の俺はラバーズさ。なんだい?」

『あ、あの二人はどうなったんだ!?』

運転手「うん、仲良く、二人だけのあまぁいひと時、って感じかな☆」

『』

運転手「キャンディー? キャンディー、応答せよー?」

運転手「あ、そうだ。喫茶店にいるって伝えてなかった」

『』

運転手「まぁこのままの方が楽しそうだしいいかな」

律子「何かトラブル?」

運転手「いや、なんでもないよ☆」


P「さて、ケーキも美味しくいただいたことだし」

あずさ「そろそろ帰りましょうか~」

P「そうねー。店員さーん、お会計!」


律子「はぁ……疲れた」

運転手「これからどうする? まだ追いかけるのかい?」

律子「もういいわ……このまま駅まで車回して……」

運転手「了解☆」


律子「考えてみたら、あの二人に限ってそんな馬鹿なことはなかったわね……」

律子「早く帰って寝よ……」


(ブロロロロロ)


P「ふぅ、美味しかった」

あずさ「でも、すっかりいい時間ね~」

P「おやつを食べるにはちょっと遅すぎたね」

あずさ「うぅ、ごめんなさい」

P「いいのいいの。でも、どこかでご飯食べて帰らないと」

あずさ「あ、だったら私の家ではどうかしら~?」

P「あー、じゃあ、夕ご飯ご馳走になっちゃおうかな?」

あずさ「はい~、では向かいましょ♪」バタン

P「ではベルトを締めまして」

あずさ「しゅっぱつしんこー♪」


P「お買い物とかは?」

あずさ「材料は揃ってるから大丈夫よ」

P「じゃあ直行で!」

あずさ「はい~♪」ニッコリ

P「……今、ちょっと裏のありそうな笑顔が見えたけれど?」

あずさ「何でもないわよ~?」ニコニコ

P「な、ならいいんだけど……」

あずさ「もう邪魔者さんもいないことだし、遠慮しなくていいかしら~?って♪」

P「……ねぇ、あずさ?」

あずさ「はい~?」

P「……私達、友達、よね?」

あずさ「はいっ♪」ニッコリ


(ブロロロロロ)



おわり

というわけであずささん幕間しゅーりょー
これから間空く時は、こんな感じでちょくちょく即興で入れてく
真美ちゃんはもう暫く待っててね

あずささん幕間に続いて、りっちゃんも即興やっちまった
まだ真と亜美真美単発が残ってるのにいいいいい

>>858
そのストック全部書くよな?

待ってるぞ

こんな時間だが途中までゆっくり投下ー
最後まで終わるのは明日の夜かな

>>859
ボクを殺さないで多分そのストック切れるころには新しいストックが倍になってる



真美「ね、姉ちゃん……!」 P「うあうあ~!」


はーじまーるよー



【事務所】


真美「にーいーちゃんっ!」ヒョコッ

P「ヘイ、なんだい学校帰りガール? 制服似合ってるぞ」カタカタ

真美「あんがと☆ デートだけどさ、明日行こうよ明日っ!」ギュー

P「お前明日も学校じゃないのか」カタカタ

真美「うん、そうなんだけどさ……ここんとこ、まともにスケジュール空きそうにないし」

P「サボるのは見過ごせないねェ、立派な大人として」カタカタ

真美「違うよ! 学校のあと!」

P「それだと大分短くなっちゃわないか? いいのかそれで」カタカタ

真美「……兄ちゃん、明後日オフだよね?」

P「うん? ああ、そうだが」カタカタ

真美「そ、それで、その……明日、一緒に夜を……」カァッ

(クルッ)

P「真美、正座」


真美「はい」

P「お前、自分が何言ってるか分かってる?」

真美「わ、分かってるYO」

P「ハァ……」ヤレヤレ

P「ちょっと背伸びが過ぎるぞ、真美」

真美「でもっ! 真美だってもう中学生だよ!」ガタァッ!

P「い、イマドキの中学生ってそんなに進んでるのか……俺なんて……」

真美「俺なんて?」

P「イイエ、ナンデモアリマセンヨ」ボウヨミ

真美「兎に角! ね、いいでしょ!?」

P「だだだダメだダメだ! 俺はプロデューサー。真美はアイドル。そんなことは……!」

真美「ねぇ……真美、本気だよ?」キュッ

P「お、お前……」ドキッ

真美「パパとママには、もうオッケーもらってるもん!」

P「な、何ィっ!?!?」ガクゼンッ


P「ま、真美がそこまでだったとは……」

真美「兄ちゃん……」ウルッ

P「くっ……だ、だが、俺は、そういう趣味のはずでは……!」

真美「……ダメ?」ギュゥッ

P「真美、俺は……覚悟を決めたよ。分かった、いいぞ!」

真美「やた→! 兄ちゃんと深夜ドライブ!」ケロッ

P「あっ、はい。分かってました」


真美「……ひょっとして兄ちゃん、えっちなこと考えてた?」

P「黙秘権を行使します」キリッ

真美「兄ちゃん……」ジトー

P「俺は悪くない。俺は悪くないぞ」

真美「兄ちゃんサイテ→……べ、別にそういうのがいいならそれでも……」ゴニョゴニョ

P「ん? 後半なんだって?」

真美「う、うあうあ~! なんでもないっしょ!」


P「じゃ、明日、学校終わってから夜にかけてでいいんだな?」

真美「おけ→」

P「でも、親御さんはホントに良いって言ったのか? 一応連絡俺からも入れるぞ?」

真美「いいよん☆ 我が家における兄ちゃんの信頼度はナットレイにめざパ炎ですからな→」

P「むしろ怖いなそれは……」

真美「そんなわけで、明日は学校終わったらよろしくねい!」

P「はいはい、了解しました」

真美「そんじゃ、真美このまま撮影行ってくるYO!」

P「おーう、制服でスタッフ悩殺してこい」

真美「モチのツモ! ……あ、ポケットにいれっぱだった」クシャッポイッ

P「おい、ゴミ箱外してるぞ」

真美「あ、ごめん兄ちゃん、入れといて! 行ってきま→す!」ガチャッ

P「行ってらっしゃい。仕方ないな……」ヒョイッ


P「プリントか……悪いテストか何かか? んっふっふ……」

P「見てしまえ!」ピラッ

P「…………」


P「こ、これは……」


P「Oh......」




P「とりあえず明日のことも兼ねて親御さんに連絡っと」ポパピプペ


~翌日~


真美「今日の夜は兄ちゃんとデートっ♪」

真美「たっのしみ~♪」

真美「…………」

真美「はぁ……でも日中は憂鬱だYO……」

真美「だからこそ、今日の夜にしたんだけど……」

真美「……」

真美「はぁ……」

真美「兄ちゃんに癒してもらわないとやってらんないZE」


真美「よしっ、気合入れて!」パンパンッ


(ガラッ)


真美「おっはよ→」


『真美ちゃん、おはよー』

『今日は亜美ちゃんは一緒じゃないの?』

真美「亜美は今日もお仕事だかんねー」

『えっ、なんのなんのー?』

真美「お昼のグラサンかけたおじさんのアレだYO」

『えぇっ! 亜美ちゃんすごい!』

真美「竜宮小町の名は伊達じゃないですからな→」


(ガラッ)


担任「はい、みんな席につけー」

(ガタッガタッ)

担任「えーはいっ! 今日はみんなが知ってるように、授業参観です」

真美「はぁ……」

担任「しっかりと、普・段・通・りのみんなを、見せるんだぞー」

真美「いい子ぶってほしいくせに→」ブーブー

担任「双海、静かにしろ」

真美「へ→い」

『先生見抜かれてやんのー』

担任「静かに!」


真美(まぁ、真美にとってはいつも通りだろうがいい子ちゃんぶろうが、変わんないけどNE→)

真美(パパとママは今日も忙しくて来れないし)

真美(というか、授業参観とかその他、一度も来たことないしね)

真美(別に嫌われてるわけじゃないし、忙しいのは仕方ないって分かってるけどさ→)

真美「……なんか、寂しいよね」

『真美ちゃん、どうしたのー?』

真美「あっ、ううん、なんでもないYO!」


担任「えー、それでは父兄の方々、どうぞお入りください」


(ゾロゾロゾロ)


『あっ! ……ちゃんのお父さんだ!』

『げっ、ババア来たのかよ!』

『……ちゃん! こっちこっち~!』

『や、やめてよー!』


真美「はぁ、真美には関係のないヒトトキですな」

『真美ちゃんの家は今日も来ないの?』

真美「忙しさにかまけて娘を疎かにするとは……なっていませんな」ヤレヤレ

『そっかぁ、大変だねー』

真美「うん」



真美(大変なのは、分かってるけどさ……)



(ザワ……ザワ……)


真美「ん?」


『えっ、アレ誰のお母さん!?』

『お姉さんじゃないの……?』

『すっげぇ美人……』

『あの人初めて見た!』

『誰の家族だろ……』


真美「へ? みんな、どったの?」

『真美ちゃん、あの人、すごくない?』

真美「ん?」チラッ




P「真美ちゃーーーんっ♪」ビューティーボイス




真美「」


(ガタァッ)

『ま、真美ちゃん!?』

担任「双海?!」

(カツカツカツカツ)

P「えへへ、来ちゃった☆」

(ガッ)

P「うぐっ」

真美「に、にいちゃ……姉ちゃんがなんでいるのさ!?」

P「ふふふっ、か、可愛い真美のためなら、野を越え山を越え海を割り……」

真美「ちょ――」

担任「双海っ!」

真美「うぇっ!?」

担任「……お姉さんが来て嬉しいのは分かるが……お姉さん?」

P「真美がいつもお世話になっております」ニコッ

担任「」キュンッ

真美(あっ、これは堕ちたね)


P「真美ー、頑張ってね~♪」

真美「う、うぐ……気になって集中できない……」

真美(っていうか、なんで姉ちゃんが知ってんのー!?)

P(ふふふ、事務所でプリントを捨てるとは浅はかだったな、真美……)


~前日~


P「失礼いたします。双海さんの携帯電話でよろしいでしょうか?」

P「あ、こんにちは! いつもお世話になっております!」

P「はい、明日のその……夜間外出の件につきまして……」

P「そこまで信頼していただきまして……恐縮です」ペコォッ

P「はは、この年頃の女の子は、背伸びをしたくなる年頃ですからね」

P「ええ、真美さんも日頃から頑張っていますし、たまには本人の希望も……」

P「ありがとうございます! ご理解いただき、感謝しております。……いえいえ! こちらこそ!」


P「それと……少々別件となるのですが」

P「はい、実は真美さんが事務所で、授業参観のプリントを……」

P「あー、やはりお忙しい中では……」

P「……えっ」

P「いえ、私は一向に構いませんよ。担当アイドルのケアも、プロデューサーの仕事ですから」

P「それに、私個人としても、お力添えになれれば、と……」

P「ええ、分かりました。それでは失礼いたします」ピッ


P「さて、と……」



P「……律子ぉー! すまん! 明日の仕事任せた!」

<マァタ ヒトヲ ベンリアツカイ シテェーー!!

P「す、すんません!! 今度穴埋めしますんでお許しを!!!」ドゲザッ


~回想終わり!~


P(夜のドライブは、さしずめ寂しさ余って……って感じか。可愛いところもあるものよの)

真美(う、うぅぅぅ……ど、どんな顔してデート行けばいいのさ→!)

P(……しかし、P子ちゃんモードで恥ずかしげもなく人前に出る、この慣れの恐ろしさよ)

真美(……き、来てくれたのは嬉しいけどさぁ……せめて、兄ちゃんだったら……なんて)


P真美「「はぁ……」」


担任「ほう、双海。余裕そうだな。ならこの問題を解いてみろ」

真美「うぇっ!?」

P「ふふふっ、真美ったら」ニッコリ

真美「う、うあうあ→!」

担任「分からんのか……仕方ない、お姉さんにヒントを貰ってもいいぞ」

真美「えっ」

<ワハハハハ




P「えっ」


真美「ね、姉ちゃん、これ、どの公式を……?」

P「…………」ダラダラダラダラ

真美「……姉ちゃん?」

P「真美よ」

真美「な、なに?」

P「双海家家訓七条!!」

真美「!?」

P「『人の助けに甘える事なかれ』……!」

真美「なにそれ!?」

P「というわけなんです、先生」ニコッ

担任「あ、あぁ……仕方ないですね。この問題は――」キュンッ


真美「姉ちゃん……中学生の問題が解けないって……」コソッ

P「どどどどどど忘れや!!!!」コゴエ


~給食!~


P「父兄と一緒に食べるのね」

真美「い、いきなり来るからびっくりしたYO……」

P「そりゃあいきなりだろうね、決まったの、昨日真美が事務所出てからだもの」

真美「それでママ……やけに朝ゴキゲンだったんだね……」

P「真美が捨ててったプリントの話になってさ。代打バッターで私参上、というわけよ」モグモグ

真美「そして、今日は姉ちゃんなんだね」

P「うん、朝起きたらこの通りで。まぁもう慣れたものですねーあはは」モグモグ

真美「つまり、夜のドライブもだよね?」

P「うんうん、そーなr……あっ」ピタッ

真美「……姉ちゃん」

P「……」ダラダラダラダラ

真美「センセーはもう助けてくれないYO?」

P「……ご、ごめんなさい……」

真美「……楽しみに、してたのに………」

P「う、うあうあ~!」アタフタ


真美「なんちゃって☆」

P「えっ」

真美「だって、亜美の時も姉ちゃんだったんでしょ?」

P「ああ、そう言えばそうだったね」モグモグ

真美「これで真美だけ兄ちゃんとだったら、不公平じゃん。それはそれで、真美、きっと楽しめないよ」

P「真美……」モグモグ

真美「ねぇ今は真美がイイコト言ってるとこなんだから食べるのやめようよ」

(ゴクン)

P「真美……」テイク2

真美「台無しだYO」


真美「姉ちゃんってホント、デモクラシーがないよね~」

P「何? 最近あなた達の間でデモクラシー流行ってるの? 言うならデリバリーね」

真美「デリカシーだよ?」

P「分かってんじゃねーかお前」

真美「姉ちゃん、口調口調」

P「あっ、いけないいけない」オシトヤカー



『ねぇねぇ、真美ちゃんのお姉さんって面白いね!』

真美「でしょ? 国の天然記念物指定だぜい☆」

P「生きた化石ね……」モグモグ

真美「生きた化石?」

P「何でもないよ」

『でもお姉さんがいるなんて初めて知ったよー』

『遊びに行った時もいなかったし……』

真美「そ、それはっ!」


P「本当の事言ったらあかんの?」ヒソヒソ

真美「は、ハズカシイっしょ!」コソコソ

P「ふむ……なら、任せておきなさい」

真美「?」


P「見たことがなくても無理はないわ……真美でさえ、知ったのはつい最近なんだから……」

『『『!?』』』

真美「姉ちゃん!?」

P「何を隠そう……私は、生き別れた姉だったの!!!」ババァ~ンッ!!!

真美「……姉ちゃん……そんな誰にでもバレバレな嘘を……」

P「物心つく前に誘拐され、帰れなくなってしまった私……」シクシク

P「大きくなってから、各地を転々と巡り歩いて……」グッ

真美「なんか始まったYO」

P「やっと……やっと生みの親と再会できたの……!」ブワァッ

真美(うわぁ……テンションあがってる……)

P「そしてその時初めて会ったのが……妹であるあなたよ、真美!!」ドォ~ンッ!!

真美「あぁ、はいはい」

P「一緒に過ごした月日はほんのわずか……でも、でも! 妹であるあなたを……私は、心から愛してる!」

真美(え、愛して……)ドキッ

真美「……はいはい、ありがとありがと」

『真美ちゃん、顔赤いよ?』

真美「う、うあうあ! なんでもないっしょ!」

P「伊織の真似?」

真美「違うよっ!!」


担任「……いいお姉さんを持ったな、双海」

真美「うぇっ!? 先生!?」

担任「家族愛に、月日は関係なし、か……」ウルッ


P「おい、この反応は想定外だ」コソッ

真美「姉ちゃんが変な事するから悪いんだYO」


『真美ちゃんのお姉さんってやっぱり面白いね!』

『仲良いんだね!』

真美「あ……」

P「ふふっ、冗談はともかくとして、仲はいいよね~?」ギュッ

真美「ふわぁっ!? ね、姉ちゃんっ?!」カァァァ

P「もー、照れちゃって♪」

真美「う、うあうあ~!」


~放課後!~


『ばいばーい!』

『真美ちゃん、またねー!』

真美「まったね→い!」

P「ふふ、さようならー」ビューティーボイス


真美「ねぇ、姉ちゃん」

P「ん?」チュー

真美「なんで授業参観なんかに来たの?」

P「んー」チュー


真美「って姉ちゃん、それ給食の……」

P「だって余ってた飲むヨーグルト、勿体なかったからさ」チュー

真美「姉ちゃん、小学生みたいだよ……」

P「中学生も似たようなもんだろうに。普段の自分を見なさい」チュー

真美「うっ」

P「ま、それはともかく。折角の授業参観なのに、誰も行かないのは寂しいかな~と思って」ゴミバコポイッ

真美「さ、寂しくなんて」

P「ぶっちゃけると学校で、私の可愛い真美がどんな風にしてるのか気になっちゃったの♪」キャルーン

真美「も、もぅ……姉ちゃんのバカ」

P「学校だと、思ってたより大人しいんだな」

真美「ね、姉ちゃんが急に来るから調子狂っちゃったんだよ……」

P「そんなんじゃ、こっからのデート、楽しめないぞ~?」

真美「え?」


P「今日はこのままデート行くからさ」

真美「えぇっ!? 真美、まだ制服のままだよ!?」

P「お前……それがいいんだろ」

真美「姉ちゃんのヘンタイ」

P「ジョーダンだよ、ジョーダン」

真美「……本当に?」

P「本当本当」ビューティーボイス

真美「車は?」

P「近くのコインパーキング」

真美「でも、まだおやつ時……」

P「何も夜だけしかイケナイってルールもないしね?」

真美「それもそっか……」

P「よーし、今日は頑張ってる真美が見れたし、おやつでも食べに行こうか!」

真美「! おっけ→!」

P「おっ、調子出て来たな?」

真美「んっふっふ~……真美の戦いは、これからだZE!」

とりあえずここまでで一旦きゅうけー、買い物がてら散歩行ってくる
再開は明日の夜かもしれん

結局買い物だるくて一服してからのんびりしてたらこんな時間に
やっぱ再開は夜ですね、たまには早寝しないと

では続きからゆっくり投下


(ブロロロロロ)

真美「ねぇねぇ、どこで食べんの?」

P「好きなとこ連れてってやるぞー、ファミレスでもスイーツの店でも」

真美「あ、そんじゃねそんじゃね!」ピッピッ

P「ほう、お目当ての店があるのか」

真美「今カーナビ入れたから、ここでヨロシク☆」

P「着くまでのお楽しみってか?」

真美「んっふっふ~……いってみよ→ぜい!」

P「……あまりいい予感はしないねェ……」


(ブロロロロロ……)


~到着!~


P「お、おう……コレは……」

真美「姉ちゃん、好きなとこでいいって言ったよね→☆」

P「お、おう……」


~すぺしゃるすい~つ☆Limulus☆~


P「すっごい美希バリのキラキラオーラが店内から……うぉっまぶしっ!」

真美「ふふふ……このお店のすごいところ、教えてあげようか?」

P「ん?」

真美「開店以来一度たりとも、『男性が入ってきたことがない』んだYO☆」キャピッ

P「……勿論、男だけで、ってことですよね?」

真美「ううん、カップルや取材、店側スタッフ含め☆」

P「…………」ダラダラダラダラ

真美「別に規則でダメとかなってるわけじゃないのにね~? 何故か誰も来ないんだって☆」キャピキャピッ

P「……わ、私は女ですし」フルエゴエ

真美「うん、だったら問題ないじゃん! レッツゴ→」

P「」


ウェイトレス「いらっしゃいませぇ♪」

真美「二人ねっ!」

ウェイトレス「あちらのお席へどうぞぉ~♪」

P「ふ、ふふ……アリガト……」

真美「姉ちゃん、右手と右足同時に出てるよ」

P「わわわわざとよわざと!」

真美「今度は左手と左足が」

P「ひゅいっ!?」

真美「姉ちゃん……ビビりすぎだYO……」

P「だってぇ……」チラッ


<キャハッ、デモアソコノサー

               ヤダァ! ウッソー!>

<ネェネェ、コレスッゴクカワイクナーイ?

   ハニートタベサセアイッコシテミタイッテカンジ!>

<マタフトッチャウヨォー




P「うぅ……キラキラキャピキャピな女の子しか……」

真美「今知ってる人が居た気もするけど……」

P「は、恥ずかしい……!」

真美「自信持とうよ~、変に気にしてると逆に目立っちゃうよん?」

P「そ、それはそうだけど……流石に女の子に慣れたとはいえ、これは……!」


ウェイトレス「メニューをどうぞっ♪」

真美「ありがと!」

P「ど、どうも……」

真美「好きなの頼んじゃえYO!」

P「う、うん……」ペラッ

P「……色彩だけで目がチカチカするYO」

真美「姉ちゃんアマアマだZE~? イマドキのアイドルをプロデュースするならこれくらいはねー」

P「う、うぐ……一理ある……のかな」

真美「じゃあ真美はこの彩りふる~つのふわふわぱふぇ!」

P「私は……たっぷりくりーみぃふれじぇ・イチゴのぷるぷるゼリー添えを……」

ウェイトレス「かしこまりましたぁっ♪」


真美「姉ちゃん、もちっと自信持ちなYO」

P「女であることに自信を持ってしまったら全てが終わる気がするのね私」

真美「勿体ないな→」

P「しかし……私とて、業界で圧力に揉まれてきたプロデューサー!」

真美「おぉっ!」

P「この程度の逆境に負けやしn」

ウェイトレス「お待たせしましたぁ~♪」

P「……ひゃい」

真美「弱いねー」


真美「じゃ、いっただっきまーす!」

P「頂きます……」

真美「……おいしーいっ!」

P「むぅ……」パクッ

真美「てりゃっ!」パシャッ

P「ふわっ!?」

真美「んっふっふ~……送信っと!」

P「待って、何してるの!?」

真美「え? 何って……みんなにメールで一斉送信を」

P「えっ」

真美「あの女性専門店でスイーツを頬張る姉(c)!」

P「」

真美「姉ちゃっ……息してない……」


真美「こんなに美味しいのにな→」ハムハム

P「う、うぐぅ……」ヨロヨロ

真美「生き返った!」

P「心に……大きな傷を抱えて……」

真美「ナイーブすぎるZE……はいっあーん!」

P「あーん……」ムグムグ

真美「美味しい?」

P「うん、美味しい……」

真美「あちゃー、心ここに在らずって感じだYO」

P「はい、真美も……あーん……」

真美「あーんっ♪」ムグムグ

P「美味しい……?」

真美「うんっ!」

P「ふふっ……良かった……」

真美「やりとりだけ見ると女の子っぽいのに、オーラはまるでヒキコモリ決め込んだ時の千早お姉ちゃんだYO」


P「あ、真美、クリーム付いてる……」

真美「え、どこ?」

P「ここ……」ペロッ

真美「ひゃっ!?」

P「ふふ……取れた……」

真美「ね、姉ちゃ……」

P「大丈夫……亜美とかにもやってるし……」

真美「喜ぶべきか拗ねるべきか悩むはずが、姉ちゃんのオーラのお蔭でそれどころじゃないZE」


真美「もー姉ちゃんっ! 男のくせにだらしがないYO!」

P「いっ!?」


(((ザワッ!?)))


真美(やっば!)

真美「ふ、普段はあんなに男勝りなくせにぃ!」

P「真美! いくらあなたでも言っていい冗談と悪い冗談があるわよ!」コツンッ

真美「てへっ☆ ごめんなさい、姉ちゃんっ!」


(((ナンダーザワザワ)))


P「し、心臓が止まるかと思った……」

真美「今のは不覚だったぜい……」


<ビックリシター、オトコノヒトガ クルワケナイノニネー

    ドッカデ キイタコトアル コエナ キガスルノ……>

<キテタラビックリダヨネー

        ウウ、ナカマガイルトオモッタノニ……>

<エッ

              ギャオオオン?!>




P「でもお蔭でなんか吹っ切れた気がする」

真美「姉ちゃんったら世話が焼けるなぁ」

P「よぅし! もう開き直って満喫しちゃおう! すいませぇん、追加お願いしまぁす♪」

真美「姉ちゃん、若干まこちんと同じオーラが漂い始めてるから自制した方がいいよ?」

P「あ、このキウイジュースを追加で」キリッ


…………

………

……



(カランカラン)


ウェイトレス「またお越しくださぁい♪」

P「すまない、もう二度と、この地を訪れることはないだろう……」キメゼリフ

真美「んー、どうかなー」ピッピッポッ

P「え?」

真美「今、はるるんから返信来てさー。『ずるい!(;_q) 今度私もプロデューサーさんと行きたいな(o^_')b 』って」

P「しぬ」

真美「あ、ミキミキからも……『えっ、ハニ→といっしょに!? ミキも今その店にいるの! どこーー!?』」

P「それはスルーで」

真美「了解だ、大佐」


真美「ねー、この後どうすんの?」

P「適当に時間潰して……夜のドライブしながら、途中で夕飯、って感じかな」

真美「おぉ~! なんだか大人のデートみたい!」

P「お前にゃ大人はまだ早い」

真美「むー! 真美だってもう中学生なんですぞ!」

P「親の許可無しに中学生を夜間連れ出すと、場所によっては条例違反なんだぞ」

真美「そうやって社会は、真美達を縛り付ける!」

P「じゃあ是非ともそんな社会を変えられるよう頑張ってくれ!」

真美「やってやろうじゃん! 真美がシューギギンで当選したアカツキにはジョーレーをなくし! 真美は夜でも出歩く!」

P「衆議院な。ちなみに衆議院で立候補できるのは25歳からだ」

真美「うぐぐ……早く大人にならねば!」

P「まぁその頃には、真美はもう条例の対象外なんだけどな」

真美「……あれっ?」


P「よし、再び車に乗りなさいな」

真美「おういえ!」バタン

P「さて、夜までまだ少しあるな……どこか軽く行きたいところはあるか?」

真美「えっとね→……ろ、六本木の美術館!」

P「森ビルのか?」

真美「そっちじゃなくて……えっと……」

P「ああ、新美術館の方か」

真美「そ、そうそう! それそれ!」

P「別にいいけど……お前、観て楽しいのか?」

真美「楽しいとかじゃないYO! 芸術は心で鑑賞するものだZE!」

P「お、おう、すまん……それならいいけど」


(ブロロロロロ)


~美術館~


P「おー、今の企画展はリヒテンシュタインか」

真美「い、いいよね、ハルシュタイン……絵に味があって……」

P「? リヒテンシュタインってのは、国と、そこを治める貴族の名前だぞ」

真美「うぇっ!? あ、そうそう……集めるセンスがイイよねってことでさ!」

P「お、おう……」

真美「ハルシュt……リヒテンシュタインかぁ……」



P(……背伸びしちゃってまぁ)


P「へー、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント……」

真美「え、エロエロ、ソーナンス、インファイト……」

P「お前劇的に間違えてるからな」

真美「わ、わざとだしっ!」

P「……よし、正直に言え。観てて面白いか?」

真美「……ごめん、よく分かんない」

P(やっぱりなぁ……)

P「無理してまで俺に合わせなくてもいいのに」

真美「べ、別に姉ちゃんに合わせたわけじゃないよ! それはホント!」

P「そうなのか?」

真美「ええと……なんていうか……こういうの嗜むのが、大人なのかなーって……」

P「……よしよし」ナデナデ

真美「ふわぁっ!?」


P「じゃあそんな真美に、特別に私流の楽しみ方を教えてあげましょう」メガネクイッ

真美「姉ちゃん流の?」

P「それで真美も楽しめるかは分からないけどね」

真美「教えて教えて!」

P「ふむ……では、其の一、初級者編、物語絵」

真美「物語絵?」

P「ほら、ああいう宗教画とか神話系とか」

真美「うん」

P「あれは結構楽しみやすい。アニメか漫画でも観るみたいに、あの絵のお話を想像してみる」

P「近くに解説があれば参考にしても良し、分からなければタイトルから想像するだけでも良し」

真美「うえー、よく分かんないYO」

P「歌と同じだよ。新曲やる時、歌詞やメロディから世界観を想像して、一生懸命歌うでしょ?」

真美「うん」

P「そんな感じ。特に宗教画なんかは、あの独特な感じやおどろおどろしい感じが後押ししてくれるからね」

真美「んー……ちょっと分かってきたかも」

P「画家によって雰囲気も違う。そこは例えば、編曲の違いだったり、歌う人の違いだったり」

真美「ミキミキが歌うrelationsと、はるるんが歌うrelationsみたいな?」

P「あ、あれは違いすぎるから何とも言えないけど……千早とあずささんの違いとかな」


P「あとは、アレを絵だと思わないで」

真美「えぇっ!?」

P「写真だと思って見てごらん」

真美「写真?」

P「例えばアレが写真だったら……どう思う?」ユビサシ

真美「うえー……ちょっと……辛いかも」

P「あー、ちょっとキツかった? あなた達、感受性豊かだからねー」

真美「そう思うと、すっごく生々しいね」

P「そういう感覚が大事なの。私達は画家でも評論家でも何でもないんだから、思う様に感じればいいんだよ」

真美「思う様に?」

P「あなた、芸術を見るからには小難しい理論とか考えなきゃいけないと思ってるでしょ」

真美「うあー……」

P「小難しく考えないと楽しめない芸術なんてクソ食らえだと思ってしまいなさい。それはそれで価値があるかもしれないけど、他の人が考えればいいことだし」

真美「そっかぁ……」

P「ちょっと最初は小難しい気がするかもしれないけど、慣れてくると、漫画を読むみたいに直感で楽しめるよ」


P「慣れてくると、好きな漫画家ができるみたいに、好きな画家も出てくるかもね」

真美「なるほどー。じゃ→ああいうのは?」フウケイガユビサシ

P「あそこに旅行に行った気分になりましょう」

真美「あの川飛びこんだら、チョ→楽しそう!」

P「そうそう。いい絵って、画風によって原物とは似ても似つかなかったりするけれど、なんだか伝わってくるんだよね」

真美「ねぇ、あのおっちゃんが飲んでるの美味しそう」

P「多分酒だから真美にはまだ早いね」

真美「全く、大人はずるいぜ!」

P「アルコールは成人の特権です」


真美「ここにはないけど、よく本とかに載ってる、ぐちゃぐちゃでワケワカランチンな絵は?」

P「抽象画は……まぁ……絵が好きな人でもワケワカラン時もあるから……」

真美「ただのラクガキにしか見えないYO……」

P「そう思ったらスルーしちゃっていいと思うよ。絵を見るのが慣れてくれば、自然と楽しめるようになるかもしれない」

真美「へ→。ゲ→ジュツって結構テキト→なんだね」

P「そうだよー。観る人が楽しむのが第一だからね」

真美「真美達とちょっと似てる気がする」

P「同じ表現者だからね。その上で、こっちの真意まで分かってくれれば、これ以上なく嬉しいけれど」

真美「ふ~ん……そっか……」

P「少しは楽しめそうかな?」

真美「んー……姉ちゃんと一緒なら、多分!」

P「ふふっ、現金な子ねー。よぉし、次の絵見てみようか」



<ウググ、ヤルノカキサマー!

<トノノカタキハワタクシメガー!

      ヒトリシバイマデ シナクテヨロシイ>

<ハイ


~美術館を出て~


P「意外と時間経ったなー」

真美「結局、閉館までいたもんね」

P「改めて、美術館はどうでした?」

真美「思ってたよりは楽しかったYO!」

P「館内ではもう少し静かにな」

真美「はい」

P「たまにはこういうのを観るのも、表現力鍛えるのに役立つぞ」

真美「さようでございまするな!」


P「でも、すっかり暗くなっちゃったね」

真美「もう18時過ぎだもんね→」

P「じゃあそろそろ……」

真美「がたっ!」

P「夜の街へ……ドライブー!」

真美「いえー!」

P「ではどうぞ、姫」ガチャッ

真美「うむ、苦しゅうない」バタン


(ブロロロロロロロ)

ちょっちしばらく休憩、今度こそ買い物行ってくる
今夜中には終わらせまする
真美の冒険はまだまだこれからだ!

コーヒーと煙草、冬はイイネ!
というわけでキャラメルポップコーンを片手にぼちぼち再開


真美「ふんふんふ~ん♪ どらいぶどらいぶっ!」

P「目的地とか行きたい場所は特にない?」

真美「今のとこはねっ!」

P「じゃあ夕飯のこともあるし、しばらくは街中を流そうかー」

真美「おけ→」


(ブロロロロロロ)


真美「道路の左右チョ→きれい!」

P「広い道の左右に、等間隔で遠くまで真っ直ぐ続く街灯……好きだなぁ」

真美「そして二週間と少し経った頃……彩られた電飾の傍を歩く男女……」

P「やめて」

真美「え→? ドラマチックでいいじゃ~ん?」

P「クリスマスは中止です! 中止になりました!!!」


真美「姉ちゃん、カレシいないからって僻むなよぅ」

P「カレシなぞ死んでも作るものか」

真美「あまt」

P「そんなに車から降ろされたいのか」

真美「やだやだ→! もー姉ちゃん、ハートが狭いよ~」

P「お前……私の恐怖を知らないね……?」

真美「モテモテなんだもーん。美男美女でお似合いだZE☆」

P「よぉし、路肩に止めて……」

真美「うあうあ~! ジョーダンだよ~!」


真美「でも、クリスマスとか彼女と過ごさないの?」

P「過ごす彼女がいるとでも思ってるの?」

真美「え~っと……ぴよちゃんとかりっちゃんとか……」

P「クリスマスまで妄想に付き合ったり仕事に追われたりはしたくないなぁ」

真美「姉ちゃん、分かってないな~」

P「へ?」

真美「……やっぱり超ド級のニブチンだYO」

P「そういう真美はどうなんだよ」

真美「んーっと……決まってはいないけど」

P「ほれみろー同類じゃーんばーかばーか」

真美「一緒に過ごしたい異性は……いるよ?」

P「え゙っ!?」

(グイィンッ)

真美「ねねね姉ちゃんハンドルぅ!!」

P「うあっちゃちゃちゃちゃ!!!!」


真美「動揺しすぎだよ……」

P「いきなりとんでもないこと言い出すからだろうが……」

真美「そんなに不味いこと言った?」

P「当たり前でしょ! アイドルがクリスマスに過ごしたい相手がいるなんて!」

真美「え→」

P「そそそ、そういう気持ちを持っちゃうのは仕方ないと思う。年頃だし」

真美「うん」

P「でも、同級生といちゃついたりしたら……噂が……!」

真美「へ? 同級生?」

P「え?」


真美「なんでそーなるのさ?」

P「だって真美が接する機会がある異性なんて……って、まさか他プロのアイドル!?」

真美「えっ」

P「……ひょっとして真美、さっきからしきりに冬馬を話題に出すのは……!?」

真美「えっ!? ちちち違うってば! 確かに会った時に遊んだりはするけど……」

P「あの野郎、ウチのアイドルを誑かしやがって。今度逆さ磔にしてやる」

真美「違うってば!! も、もっと身近な!」

P「え……まさか、社長……?! お前、流石にそれは……いかん……」

真美「……姉ちゃん、わざと言ってる?」

P「……あはは、冗談冗談。真美が考えてることは分かってるよ」

真美「ね、姉ちゃん……」カァァァァッ

P「まぁそりゃお父さんと一緒に過ごしたいよね、普段あまり会えないし。でも、紛らわしい言い方しないでよね」

真美「…………」

P「真美?」

真美「姉ちゃんのばか」プイッ

P「えっ!?」

真美(ちょっとでも期待した真美がばかだったよ……)


P「そろそろご飯にしよっか」

真美「……」

P「真美ー、機嫌直してよー。折角のデートなんだし」

真美「……デート」ピクッ

P「何食べたい?」

真美「んーっと……おしゃれなとこ」

P「ようし、じゃあ今日も黒井社長に教えてもらったオサレなとこに連れてってあげよう!」

真美「ドレスデンは大丈夫?」

P「ど、ドレスデン?? なんでいきなりドイツの心配になるの?」

真美「ほら、服装とか」

P「ああ、ドレスコードか……大丈夫大丈夫、今日の真美は可愛いからね」

真美「でも、制服だよ?」

P「真美の制服を断る奴なんていたら翔鷲屠脚を喰らわせてやる」

真美「何本目に死ぬかな……?」

P「死ねェ!!!」

真美「やっちゃダメだかんね」

P「はい」


(ブロロロロロ)


(キキッ)


P「着いた着いた」ガチャッ

真美「おぉっ! オサレっぽい!」

P「ふっ。服装は制服でも、レディの嗜みを忘れてはダメよ」ファサァッ

真美「ふっ。真美のせくち→な魅力に、おじ様方もメロメロだぜい☆」ファサァッ

(ガチャッ)

P真美「「ふっ」」ファサァッ





黒井「……」

P「……」

真美「……」

黒井「何をやっているのだ、貴様らは」

P「えーと」

真美「レディの嗜みを」


黒井「プロデューサー……とうとうプライドまで地に墜ちたか……」

P「あ、あはは……」

黒井「ただでさえ見るに堪えない姿だというのに……」

真美「ま→ま→クロちゃん、姉ちゃんも苦労してるんだよ~」

黒井「貴様は貴様で何故そんなに馴れ馴れしいのだ!」

真美「だって、あまとう達と遊んだ時にそう呼んであげてって」

黒井「……私は用事を思い出した」

P「あ、黒井社長……」


黒井「それと貴様!」

P「はいっ!」ビューティーボイス

黒井「この私に女々しい姿を見せるな! いちいち勘に触るのだ!」

P「申し訳ありませんっ!」

黒井「それと、アイドルをやるなら961プロからデビューしろ」

P「は……えっ?」

黒井「961プロなら情報守秘も完璧だからな。貴様の所のような弱小三流とは違うのだ!」

P「は、はぁ……」

黒井「では、失礼する!」


P「嵐のように過ぎ去って行った……」

真美「姉ちゃんモテモテだね~」

P「真美、黒井社長にモテて嬉しい?」

真美「ぜんぜん」

P「そう言うことだよ」

真美「うん、そうだね」


真美「ホントにおしゃれだね~」キョロキョロ

P「あんまりきょろきょろしないの」

真美「でも、姉ちゃんも初めてきた時きょろきょろしたっしょ」

P「うん」

真美「姉ちゃんのことなんてお見通しだもんね!」

P「ほらほら、声のトーン下げて。コース選びましょ」

真美「コースかー」ペラッペラッ

P「シェフのオススメコースでいいかな」

真美「じゃあ真美もそれ! あとりんごジュース!」

P「あ、すみません。シェフのオススメコース二人分と、りんごジュースを二つ。車なのでアルコールは無しで」

P「あと、飲み物は先にお願いします」

ウェイター「かしこまりました」


真美「どうしよ……」

P「ん?」

真美「食器使う順番とか……真美、作法分かんないよ……」

P「あー、ここはそこまで気にするほど厳しくないから大丈夫だよ」

真美「そう?」

P「基本は外側から使えば大丈夫。ちゃんと順番に並べてくれてるからね」

真美「りょ→かい!」

ウェイター「こちら、お飲み物とオードヴルになります」

P「ありがとうございます」ニコッ

真美「んっふっふ~、それじゃあ食べようぜい!」

P「あんまりはしゃぎすぎないように」

真美「へいへ→い。それじゃ!」

P真美「「かんぱいっ」」チンッ


真美「これ美味しいね→」モグッ

P「フォアグラのテリーヌだって」


真美「何この白いの! 外は固いのに中がトロトロしてる!」

P「真鱈と白子のムニエルか……」


真美「お肉っ! お肉っ!」

P「テンション上げすぎないの。仔牛のフィレはやっぱり柔らかいなぁ」


真美「うわぁ……デザート、きれー……」

P「こういうところは見た目も命だからね。汚らしくソースが散らからないようにね」

真美「合点承知!」



真美「……ふぅ、腹ン中パンパンだぜぇ」

P「やっぱりあなた達って双子だねぇ」

真美「え?」

P「なんでもない」


ウェイター「食後のお飲み物は何にいたしますか?」

真美「えっと」

P「私は紅茶で」

真美「じゃあ真美も!」

ウェイター「かしこまりました」



P「うん、美味しい」

真美「そだねー」ズズッ

P「こらっ、音立てるのはマナー違反だよ」

真美「そ、そーりー……」

P「やっぱり、まだまだですな」

真美「うあうあ~……」


真美「ふぅ……」コトッ

P「ちょっと席を外すから待っててね」ガタッ

真美「へ→い」



真美「はぁ……」

真美「やっぱりまだまだなのかなぁ」

真美「これでも真美、結構頑張ってるんだけどな~」

真美「やっぱり、大人の壁は遠いですな」

真美「……やっぱり、真美に大人は無理なのかな」



P「まぁたそんなことを悩んでる」ヒョコッ

真美「ね、姉ちゃんっ!?」


P「しっ。あまり大きい声出さないの」

真美「い、今のは姉ちゃんが悪いYO」

P「ごめんごめん。じゃ、そろそろ出ようか」

真美「あれ? お会計は?」

P「もう大丈夫だよ」

真美「さっすが姉ちゃん! やるね→」

P「はいはい。ほら、コート着て」

真美「はいは→い」


真美「こんな制服で良かったのかなぁ……」

ウェイター「似合ってるし、いつもと違う雰囲気で可愛いよ、エンジェルちゃん」

真美「えっ」クルッ

P「真美ー? 行くよー?」

真美「う、うん!」


ウェイター「またお越しください。チャオ☆」


(バタン)


P「さて、どうしましょうか、と。なんだかんだでもう21時近いね」

真美「……」

P「真美?」

真美「あっ、えっと……」

P「どこか行きたいとこある?」

真美「んー……海行きたい」

P「海? うーん、ここからだとお台場とか横浜とかかな」

真美「お台場行こ!」

P「はいはい。それじゃあ車出すよー」キュイッ



(ブロロロロロロ)


真美「もうすっかり他の車もいないね~」

P「今からどこかに行くなんて人、ほとんどいないからね」

真美「ここにいるっしょ→」

P「私らは変人だから」

真美「え→、姉ちゃんと一緒にされたくないZE」

P「さぁ、帰ろうか」

真美「だからだから! 姉ちゃんずっこいよ~!」


真美「でも他の車とか全然いなくて、ちょっち寂しいね」

P「そうかな?」

真美「だってまるでぼっちじゃん」

P「一人で運転してればぼっちだけど、今は隣に真美がいるし」

真美「うぇっ!?」

P「他に誰もいない分、逆に暖かみが伝わってくるよ」

真美「ね、姉ちゃん……そういうことをナチュラルに言うのは卑怯っしょ……」カァッ

P「ん? なんで?」

真美「……ばか」


(ブロロロロロ)

(キッ)


P「着いた着いた。さて、行こうか」

真美「うん」


(テクテクテク)


真美「さすがにカップル多いね」

P「デートスポットだし、クリスマス近いし」

真美(兄ちゃん、だったらなぁ……)


(トントンッ)


若者A「ヘイ彼女達! 二人だけ?」

若者B「二人とも可愛いじゃん、俺らと遊ばない?」

P「あー……」

真美「えーっと」

P「こういうのも多いんだよねぇ……」


若者A「ほらほら、そんなつまらなそうにしてないでさぁ」

真美「つまらなくないもん!」

若者B「俺らと一緒に」

P「うふふっ、ほんとに?」

真美「ね、姉ちゃん!?」

P「みんな、なかなか私のこと受け入れてくれなくて……」ウルウル

若者A「そんなことねーって! そいつらがアホなんだよ!」

P「嬉しいっ! こんな私だけど、いいのっ!?」Pメイギノメンキョショウ

若者AB「「ファッ!?」」

若者AB「「す、すんませんっした!!!」」ダダダッ


P「ふっ、他愛ない」

真美「姉ちゃん、もうちょっとカッコいい逃げ方はなかったの?」

P「最近、恨まれずに諦めてもらえる安全な最良の方法だと気付いたの」


<オ、オレノミセバガ……

         アキラメナヨ>

<チクショウッ!


真美「なんか聞こえるけど」

P「気のせいだよ」

真美「でも」

P「気のせいだよ」


真美「ねぇねぇ、あそこ行こうよあそこ、ちょっと海にせり出してるとこ!」

P「おっけおっけ。ほら、暗いから足元気を付けて」

真美「了解!」タッタッタッタッ



真美「わっ、当たる風が強いYO!」

P「手すりは越えないようにね」

真美「わ、分かってるYO。……あれっ、この手すり、何か彫ってある」

P「……カップル達の蛮行の痕跡が……」

真美「うっわ→、名前彫ったりして……コレ、別れた後気まずいっしょ……」

P「後先考えてないんだよ、お花畑だから」

真美「よ→し、消しちゃえ」ゴリゴリ

P「傷付けちゃダメ!」

真美「んっふっふ~。みんなやってるからこんくらいはいいもんね→」

P「全く……やっぱりまだまだ子どもね」

真美「っ……」



真美「……真美、やっぱり子どもなの?」


P「うーん、子どもじゃない?」

真美「……真美だって、真美なりに努力してるよ?」

P「努力してる内は子供よ」

真美「でもでもっ!」

P「……ま、気持ちは分かるけどね。私もそういう時期あったし」

真美「そう……なの?」

P「大人になってみると分かるよ。大人になろうとしてる内は子どもなんだって」

真美「でもさ、大人になろうとしなかったら、いつまでも子どものままじゃん」

P「それは別にいいんだよ。なろうと頑張るのは多かれ少なかれ、みんな同じなんだから」

真美「じゃあ、どうすればいいのさ……」

P「その内、自然と、嫌でもなれるよ。ただ、焦らなくてもいいよ?ってだけ」

真美「うん……」

P「急ごしらえで知識だけ詰め込んでも、大人の振りした子どもになるだけだから」

真美「うん」

P「どうしてもじっとしていられないなら、それが馴染んでいくまで、ゆっくりゆっくり、背伸びしてればいいんだよ」

真美「……うんっ!」


真美「えへへ……姉ちゃん、優しいね」

P「誰しもが一度は通る道だからね」

真美「姉ちゃんも?」

P「そう、あれは中学二年生の時……いやっ、これ以上は言うまい……」

真美「……姉ちゃんの過去が垣間見えた気がしたYO」

P「それ以上突っ込むのは野暮ってものよ」

真美「わ、分かったぜい」


真美「あっそうだ!」ゴソゴソ

P「ん?」

真美「じ、実はさ……姉ちゃんにプレゼントがあるんだ」

P「プレゼント?」

真美「じゃじゃん! マフラー買った!」

P「わっ! いいの?」

真美「うん! いつもお世話になってるお礼だYO!」

P「嬉しいなぁ……」

真美「今巻いてあげるね!」

P「はいはい」

真美「えっと……」




(ビュォッ!)


真美「わっ!?」グラッ

P「ま、真美!」ガシッ

真美「あっ――」パッ


(フワッ)


真美「マフラーが!」ダッ

P「ダメっ、危ない!」ガシッ

真美「でもっ! マフラーが!」

P「も、もう届かないから! 真美が海に落ちちゃうでしょ!」


真美「あ……」

P「……仕方ないよ、今のは」

真美「せっかく、姉ちゃんにお礼しようと、おもって、せっか、く……」

P「真美……」

真美「……ひっく……うぇぇ……」

P「……」ギュッ

真美「……うぁ……うわぁぁぁあん……ああっぁぁぁあああああん!!!!」

P「大丈夫だよ、真美の気持ちは届いてるから」

真美「うわああああああん!! うああぁぁぁぁあああああん!!!!!」

P「……」ギュウゥッ


~車に戻って~


P「真美……」ナデナデ

真美「……ひっく……」

P「もう、大丈夫?」

真美「うん……」

P「こういうことも、あるよ。こういうことを繰り返して、みんな大人になるんだよ」

真美「うん……うん……」

P「真美はいい子だね」

真美「……」


P「でもね」

真美「……?」

P「『お姉さん』の前でくらい、甘えても大丈夫だよ」

真美「……!」

P「お父さんもお母さんも忙しいんじゃ、甘える相手もいないでしょ」

真美「……お姉ちゃん」

P「はーい」

真美「……もちっとだけ、なでなでして」

P「うん、いいよ、真美」ナデナデ

真美「…………」


真美「…………えへへ」


(ブロロロロロロ)


P「なんだかんだで、日付変わちゃったねぇ」

真美「うん」

P「まだ誰か起きてるかな?」

真美「どうだろ……分かんないや」

P「さて……到着っと」

(キキッ)

真美「あ、玄関の灯りが着いてる」

(ガチャッ)

亜美「あ、真美、おかえり→」

真美「たっだいま→」

亜美「真美、さっき泣いてたっしょ?」

真美「えっ!?」

亜美「ビビッと感じたのさ☆」

真美「う、嘘だよ、そんなの」

亜美「んっふっふ~、話は聞いてあげますぜ。ほら、入ろ?」

真美「……うん」


真美「姉ちゃん、今日は朝からありがとね」

P「お安い御用ですYO」

亜美「姉ちゃんはホントにタイミングが悪いですな→、今日も姉ちゃんなんて」

P「う、うるさいっ」

真美「ううん、今日は姉ちゃんで良かったよ」

亜美「……へ? ま、まさか、真美よ、そっちの道に……」

真美「そそそそんなんじゃないって!」

亜美「……それはそれで、良いと思うけど……」

真美「……亜美?」

亜美「う、うあうあ! 何でもないっしょ!」カアアッ

P「何を思い出してたんですかねぇ……」

真美「あ、おやつの時の写真、お宝にすっかんね☆」

P「ま、真美ぃ!!」

真美「んっふっふ~、亜美をからかった仕返しだぜい!」


真美「じゃあ姉ちゃん、おやすみなさい!」

亜美「おやすみ→☆」

P「うん、おやすみなさい。また事務所でね」


(バタンッ)

(ブロロロロロ)


亜美「そういやマフラーは渡せたの?」

真美「えっと……それも含めて話と……あと提案が」

亜美「テ→アン?」

真美「とりあえず入ろっか!」

亜美「そだね!」

真美「……ねね、亜美」

亜美「んー?」

真美「……ありがとね」

亜美「ななななにさ?! ちょっと恥ずいっしょ……」

真美「んっふっふ~!」


~翌出勤日!~


P「ラララル~ラララロ~♪」カタカタ

(ヒョコッ)

真美「にーいちゃんっ!」

(ヒョコッ)

亜美「手ぇ出してっ!」

P「ああ、おはよう。手を?」スッ

亜美「両手両手!」

P「ああ、両手ね」スッ

P「なんだ、いたずらでもするつもりk」

(スポッ)

P「……ム? 手袋?」

真美「やた→! ピッタリ!」

亜美「我ら天才に不可能はないのだ!!」

P「えっ、コレ、まさか……手編みか!?」

真美「んっふっふ~、この双海真美、転んでもただじゃあ起きないぜぇ?」

亜美「それぞれ片手ずつ担当したのだ!」


P「お前ら……編み物なんてできたのか……」

真美「ちなみにスペシャルサンクスはひびきん!」

P「どーりで綺麗なワケだ」グーパーグーパー

亜美「ひびきんにもお礼言っといてね!」

P「ああ、分かってるよ」


(ガチャッ)


小鳥「あ、プロデューサーさん」

P「はい? なんです?」クルッ

小鳥「わっ、可愛い手袋!」

P「二人が編んでくれまして」

真美亜美「「ふふ→ん♪」」

小鳥「ちょっと待って、仲良く編んでる二人を想像したら鼻血が……」ポタッ

P「ちょっと、その手に抱えてる袋にかけないでくださいね」

小鳥「あ、そうですそうです! コレ、P子さん当てに届いたんですよ!」スッポタポタッ

P真美亜美「「「えっ」」」


P「……わざわざ俺の姉御に荷物送る奴なんて該当件数一件しかヒットしないんだが」

真美「……勇気を出して見るしかないYO」

亜美「覚悟を決めようぜ、兄ちゃん」

小鳥「どうぞ」

P「は、はい……えっと、中身は…………えっ!?」ゴソゴソ


(ガサッ)


真美「こ、これって……」

P「あの時のマフラー!?」

亜美「入ってる袋、クリーニング屋さんの袋だYO」

真美「あ、メモが入ってる!」

P「えっと、なになに……『大切にしてやれよな』」

小鳥「一言だけですね」

P「……これは……アイツのこと、見直してやらないとなぁ」

亜美「やっぱ良いヤツじゃん!」

真美「……でも、これでますますバラしづらくなったよね」

P「」グサァッ


P「」

小鳥「灰になってる……」

亜美「マフラーも巻いといてあげよ」マキマキ

真美「……」ポッピッポッ

亜美「ん、何やってんの?」

真美「ん→、お礼だYO」

亜美「あ→、なるへそ→」


~某所~


翔太「あんな無茶するからだよ」

冬馬「でもよ、あそこは男としてよ……」ゲホッゲホッ

翔太「相手がP子さんだったからじゃないの?」

北斗「そ、そんなことは、ねぇよ……あんな風に泣いてるとこ見ちゃ、誰が相手だろうが黙ってられねぇ……」ゴホッ

翔太「……もし仮に、相手がプロデューサーさんだったとしても?」

北斗「……ああ」ゴホッ

翔太(一応、一安心、かな……?)

北斗「それにしたって、飛び込む以外に方法はあったと思うよ」

冬馬「仕方ねぇだろ! 咄嗟で他に思いつかっ……」ゲホッゲホッ

黒井「そんなことで体調を崩すとは情けない」ガラッ

冬馬「オッサン……」


冬馬「俺のせいで仕事に穴開けちまって、わりぃ……」ゲホッゲホッ

黒井「……今回は貴様の馬鹿さ加減に免じてやる。この私がわざわざ調整してやったのだ。さっさと治せ」ピシャッ

翔太「クロちゃん……」

(ガラッ)

黒井「あと翔太、貴様は社長室に来い」グイィッ

翔太「な、なんでー!?」ピシャンッ

北斗「……」

冬馬「……」ゴホッゴホッ

(みっつっけたん♪)

冬馬「ん? メールか」ゴホッ

北斗「冬馬……その着メロは流石に……」

冬馬「う、うるせぇ、分かりやすいんだよ。何々……」ゴホッ


from:双海真美(姉の方
sub:あんがと!
添付ファイル:sweetsister.jpg
本文:マフラ→送ってくれたのアマトウっしょ?
ホントにあんがとNE!
姉(c)もヨロコんでたZE☆
オレ→にcho→エイキュ→ホゾン版のおタカラガゾウをアゲるぜぃ!


冬馬「お宝画像……?」ポチッ

冬馬「…………ゲゴハァッ!!!!」

北斗「冬馬!? おい、しっかりしろ!」

冬馬「ひ、卑怯すぎる、ぜ……」バタッ

北斗「冬馬ァーーーっ!!!!!!」


真美「……あまとうから返事来ないや」

亜美「今頃死んでるんじゃないの?」

真美「かもね→」

小鳥「プロデューサーさんも罪な人ですね」

P「」

真美「生き返らないね」

亜美「へい、兄ちゃん! マフラーも手袋も似合ってるZE!」

真美「兄ちゃーん」ペチペチ

P「……はっ!? 俺は一体!」

真美「てっきりそのままポックリ逝っちゃうかと思ったYO」

P「あ、手袋とマフラー暖かい……」

真美「んっふっふ~、真美達のぬくもりに包まれて幸せですな!」

P「ああ……ありがとな、二人とも」ナデナデ

真美亜美「「ふわっ!?」」

P「よしよし」ナデナデ

真美「うぁ……」カァッ


P「さてっと! そろそろ仕事しますか!」

亜美「兄ちゃんが立ち直った!」

P「いつまでも潰れてられるかい! 俺はプロデューサーだ!」

小鳥「その意気ですよ!」

P「今日も、一生懸命頑張ろうな」クシャッ

真美「……うんっ!!」パァッ




P「よーし、それじゃあ、今日もキリキリ働くぞー!」

真美亜美小鳥「「「おー!」」」






真美編おわわ
To Be Continued...

超長丁場だったけど真美編しゅ→りょ→
やっぱり真美かわいいよ真美あいしてぅ
レス順的には次はミキミキなんで、次スレ立ててからやるお

イッチガキテター

おつ
次スレも期待してるぜ

乙乙なのなの
次スレ律ちゃん期待してる

結局朝までかかっちゃったてへぺろ☆
ここまで伸びたら1000でdatの方が楽そうなんで、埋めがてら、感想やら質問やら要望やらあればどうぞ

ミキミキ投下で次スレ立てるまでは、生存報告と次スレ誘導のために>>990以降はレスしないでネ

あとこのスレとは全然関係ないけど、暇な人は単発ネタストックで気になるの選んでみて

美希「蜂蜜のように甘い」
美希「そんなの、矢!」カカッ
貴音「風が吹き、花が散る」
P「たかねのねかた」
春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」
伊織「ワッショイワッショイ!」(毛根さん)
美希「モスラなの」 貴音「バトラでございます」
冬馬「恋に恋しちゃ悪いのか」
美希「風の谷のミキ」
真「まこまこまこまこ……りんりんっ!」
P「千早がパイプ咥えて悶えてる」
響「プロデューサーのオカリナ」
雪歩「不思議な街の夜」
貴音「今宵のらぁめん」
貴音「今の流行」
P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」



個人的には
>P「たかねのねかた」
>雪歩「不思議な街の夜」
が気になるかな

春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」

なにがあったか私気になります!!

貴音「今宵のらぁめん」 貴音「今の流行」 P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」
P「千早がパイプ咥えて悶えてる」
貴音「風が吹き、花が散る」 P「たかねのねかた」

美希「そんなの、矢!」カカッ
伊織「ワッショイワッショイ!」(毛根さん)
美希「モスラなの」 貴音「バトラでございます」

美希「そんなの、矢!」カカッ
貴音「風が吹き、花が散る」
P「たかねのねかた」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」
伊織「ワッショイワッショイ!」(毛根さん)
美希「モスラなの」 貴音「バトラでございます」
冬馬「恋に恋しちゃ悪いのか」
P「千早がパイプ咥えて悶えてる」
貴音「今宵のらぁめん」
貴音「今の流行」

貴音好きなのとギャグ好きだから気になるスレタイが多すぎるぜ

P「たかねのねかた」
冬馬「恋に恋しちゃ悪いのか」
P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」
気になる

春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」

この3つが気になります!

春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」

この3つかな


貴音「風が吹き、花が散る」
P「たかねのねかた」
春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
冬馬「恋に恋しちゃ悪いのか」
P「千早がパイプ咥えて悶えてる」
貴音「今宵のらぁめん」
貴音「今の流行」
P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」
orフルコース

貴音お姉様がいいです

貴音「風が吹き、花が散る」
P「たかねのねかた」
貴音「今宵のらぁめん」
貴音「今の流行」


まだエピソードない子がいいなら↓

春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」

美希「そんなの、矢!」カカッ
貴音「風が吹き、花が散る」
P「たかねのねかた」
P「千早がパイプ咥えて悶えてる」
響「プロデューサーのオカリナ」
雪歩「不思議な街の夜」
貴音「今宵のらぁめん」
貴音「今の流行」
P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」


たかねのねかた率高くてふいた

ふぅ一日かけて一気読みしたぜ
自分的には
美希「そんなの、矢!」カカッ
春香「千早ちゃんが私の目を見てくれない」
千早「春香が私の目を見てくれない」
P「はるるんとちーちゃんが俺の目を見てくれない」
美希「モスラなの」 貴音「バトラでございます」 貴音「今宵のらぁめん」
P「清純派ちーちゃんの初めての悩み」
が気になるな…ゴジラシリーズ終わっちまったしバトラはゴジラVSモスラ(みなとみらい21)でしか出番ないのが残念
バトラスキだからオレは兄貴と見に行ってお互いモスラとバトラの幼虫と成虫のフィギュア買ったな

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