上条「教育実習?」(1000)

注意
 
・初スレで、しかも見切り発車です
・多少キャラが崩壊する可能性があります
・遅筆かつ拙いことだらけですが、指摘してもらえれば幸いです

ではもう少ししたら始めます

青ピ「せや!小萌センセから聞いたんやけど、今日からウチのクラスであるらしいで~」

上条「え?こんな時期にか?」

夏休みまであと2週間。ただの高校生、上条当麻が朝から机でぐったりしていたところに、青髪ピアスが元から高いテンションをさらに上げながらやってきた。

青ピ「ってことは、教育実習生の美人さんがウチのクラスに来るっちゅうことや!」

上条「まだ女の人って決まったわけじゃなかろうに…」

上条(つか、小萌先生の隣りに普通の大学生って…)

小萌と教育実習生(推定約180cm)を想像……やっぱ無理というふうに上条が考えているうちに、金髪グラサンの高校生、土御門元春が隣りの椅子に座ってきた。

土御門「で、青ピ。実際はどんな感じなのかにゃ~?」

上条「結局男ってオチだろ?」

青ピ「それがな…『来てのお楽しみですぅ~』ってウィンクと一緒に流されてしまったんや~」
   







青ピ「で、小萌センセがむっちゃ可愛かったからあとは聞いてへん」

上土「「おい」」

青ピ「それでや、お二人さん。どんな人が来ると思う?てかどんな人にきてほしい?」

上条「欲望だだ漏れだな」

土御門「青ピはどんな人だと思うかにゃ~?」

青ピ「そりゃもちろん、眼鏡で黒のスーツ、Yシャツの第三ボタンまで外れた巨乳さんや!」
 
上条「どんな大学生だよ!」
 
青ピ「授業中ふざけた回答ばっかりして罵ってもらえたら最高やー!」

上条「あっ、警備員さん?ちょっと近くに危ない人が……はい」

青ピ「ちょっ、上やん!冗談でもキツいで~」

上条「まぁ青ピはさておいて土御門、お前はどうなんだ?」

土御門「ロリに決まっているぜよ」(キリッ






上条「」

青ピ「なん……やと…」

土御門「ロリは正義だにゃ~」

青ピ「おい、ふざけんなや!そんな教育実習生がいてたまるかい!」

上条「そーだ!言ったれ青ピ!」

青ピ「ロリ×ロリなんちゅうダブルコンボにボクが耐えられると思っとんのか!」

上条「えっなにその見解」

土御門「ロリにも衣装っていうぜよ」

上条「いやそれ孫だろ」←馬子です上条さん

土御門「ロリにぶかぶかのレディーススーツ…そこには大学生にはないギャップがあるにゃ~!」

青ピ「ギャップ…正直たまらんわ!」

上条「なにこの会話

ごめん最後ズレた

青ピ「でもな…眼鏡っ娘の魅力っちゅうのわ…!」

土御門「だからロリは…!」

上条「おい!そこら辺にしとかないとアイツに見つか」

吹寄「か~みじょ~~~う」

上条「…てましたねもう」

吹寄「また貴様かぁーー!」

上条「今回はオレじゃねぇ~~!」

吹寄「待たんかぁ~~い!!」

上条「無理無理無理ぃ~~~!あぁもう、不幸d」

吹寄「うるさい!!」ガツン!

上条「つべし!」バタン!

教室を出て廊下を逃走していた上条は、後ろの出入り口から現れた吹寄の不意打ち頭突きでダウンした。

土御門「上やんも災難だにゃ~」

青ピ「まぁそのおかげでボクらは助かったわけやけど」

吹寄「誰が」

土青「「ん?」」

吹寄「助かったってぇ~~!」ダッダッダッダッ

土青「「ぎゃあああ!!!」」ヒューバッタン

今度は二人に吹寄の掌底打ちが決まった。二人はピクリとも動かない。

吹寄「最後に正義が勝つのよ!」

姫神「私。やっと出番。このスレでは。大活躍。ふふふ」

そんな姫神の独り言をかき消すかのように、教室に予鈴が鳴り響いた。



ーーー廊下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「さぁ、今日から実習スタートなのです!」

??「き、緊張しますね…」

小萌「大丈夫です!わからないことは全て、先生に聞けばオッケーなのですよー」

??(大丈夫かしら…こんなちっちゃな子で)

小萌「むぅ?今先生のこと疑いの目で見ましたね?」

??「(なっ!心が読まれた)いえいえ、そんなことは…」

小萌「まぁいいです。ここは大人な対応です!」

??(もう深く考えないようにしよ)

小萌「では行きますよ~」

??「えっ、ちょっとまだ心の準備が…」

小萌「では先生が呼ぶまで待っててくださいね~、??ちゃん。いえ、??先生」

ーーー教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「ではでは、今日も楽しいホームルームの時間だぜ野郎共~」

青ピ「やっぱ小萌センセは最高やわー!」

上条「もう元気だぜアイツ」

土御門「ロリコンは学園都市最強だにゃ~」


ーーーどっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
??「へくしッ」

??「どうしたじゃん?風邪じゃん?」

??「じゃンじゃンうるせェよババア」

じゃん「いいからさっさと進めるじゃんよ」

??「チッ(何かバカにされたよゥな気が…)」

??「ンじゃ聞けよてめェら。一言でも聞き逃したら血流逆流な」

じゃん「何言ってるじゃん?!」



ーーー教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「では今日の日程を話す前に…今日からみんなと一緒になる実習生さんを紹介するです!」

教室中「「「「な、なんだとーーー!!」」」」

青ピ「うひょーー!ついに来たでぇーーーー!」

姫神「またひとつ。私のアイデンティティーが」

小萌「今回の実習生さんはとっても頭がいいので、バカを移さないでくださいね~。上条ちゃん」

上条「不幸だ…」

小萌「そして今回もなんと~。おめでとう野郎共~。残念でした子猫ちゃんたち~」

野郎共「うおおおおおおおおおおおお!!」

小萌「それでは早速、入ってきちゃってください!実習生さ~ん」

??「はい!」ガラガラ、ピシャ

教室中「「「「へ?」」」」

上御門「」


教室に入ってきたのは、巨乳眼鏡っこでもなく、寮のお姉さんタイプ(上条案)でもなかった。どちらかといえば土御門の意見が近かった。

??「ど、どうも…」キンチョーチュー

小萌「さぁ、自己紹介です!」

??「み、御坂美琴です!これから短い間ですが、どうぞよろしくお願いします!」

教室中「「「「……」」」」

美琴(ヤバッ、どこかでしくじった?!)サラニキンチョー

小萌「教育実習生の御坂美琴ちゃんなのです!」

教室中「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」

青ピ「ロリはやっぱり最高や!!」

土御門「これからはロリの時代だにゃー!!」

ウオオオオオオーーーーーー!! チョットシズカニシナサイヨ! サヨナラ、アイデンティティー

美琴「良かった…受け入れてもらって」デモアノフタリハナニ?

教室中が歓声に包まれるなか、一人だけ完全に置いてけぼりの者がいた。このクラス内で美琴と一番接点があろう上条当麻である。自他共に認めるおバカさんに彼は思考が追いつかないどころか、完全に頭の回転が止まってしまっている。口をあんぐり開けてまったく動かない。

小萌「じゃあまずホームルーム再開しますよー。うるさい野郎はすけすけ見る見るです☆」

途端に教室から音が消えた。上条でなくとも嫌なようだ。

小萌「では、あとはまかせるのです」

美琴「あっ、はい」

出席簿を手渡され、受け取る美琴。視線をファイルから生徒に移すと、見えた先には見慣れたツンツン頭。

美琴「…ぷいっ」ホホスコシアカ

ついいつものようにツンとしてしまう美琴。そして上条がようやく口を開く。



上条「……不幸だ」 

という感じでゆっくりと進みます。年上の人を期待してた方すいません。でも年上(?)の実習生も出てきます。
詩菜さんと美鈴さんは個人的にも好きなので、いずれ出てくると思います。
では明日の夜にまた来ます。






もちろんアックアさんも好きです。キャラクター的に。

>>1です。思っていた以上にレスがきていて感動中です。
このスレは進学が決まった>>1が即日たてたので、この先どうなるかはまだ未知数です。
どうか見ている皆さん、暖かい目で見守ってください。

ではもうすぐ投下します。今回は実習生たちの初授業です。

上条「それで?一体何の真似なんだビリビリ」

美琴「ビリビリ言うな!…私だってよくわかんないわよ」

ホームルーム終了後、美琴は職員室に戻ろうとしていたところで上条に呼び止められた。いきなりの真剣な眼差しと周りの痛い視線に頬を紅潮させた美琴は、上条の手を引っ張って無人の教室へと移動した。

美琴(まったく…あの表情は反則よ)////

上条「じゃあ何でここにいるんだよお前」

美琴「実はね…」


~おとつい~

美琴「今日は黒子も風紀委員でいないし、暇だなぁ~」ネソベッテアシバタバタ

美琴「またアイツ探しに街に行こっかな…」

美琴「って、何またアイツのこと考えてるのよーー!」////カオブンブン

寮監「御坂!いるか!」

美琴「ふぁい!」//////

進学って意外と曖昧な言葉だよな…

>>1さん、留年回避おめでとう

寮監「入るぞ!…何をジタバタしている?」

美琴「いえ!なんでもないです!」//

寮監「ふん…まぁいい。貴様に荷物が届いている」

美琴「荷物…ですか?」

寮監「ああ。これが同封されていた手紙だ。」

美琴「はい、ありがとうございます」

美琴(母からかな…?)

寮監「その手紙の内容通りに行動すること。以上だ」スタスタバタン!

美琴「どれどれ…何か随分といい材質の紙ね」サワサワ

美琴「差出人は…学園都市統括理事長?!」ウラガエシ

美琴「そんな偉い人が何の用なのかしら…?」

美琴「どれ、内容はっと……」

>>1
メ欄をsagaにすると[ピーーー]や[田島「チ○コ破裂するっ!」]みたいな事にはならなくなるよ
sageも使いたいならsage sagaにすればいいよ

「やあ、初めましてかな? 理事長のアレイスターだ。一応この街の全てを動かしている者だ。
突然だが、ここ最近暇すぎてつまらん。という訳で、君には教育実習生になってもらいたい。
何、安心したまえ。特に理由などない。だって何か面白そうじゃん(笑)………


美琴「うわ何か腹立つわ。もうやだこの理事長」


………動きたくないし働く意欲もない。こんな私にはもう教育実習しかないのだよミサカくん。
まぁどうしても嫌であれば無理強いはしない。その代わり上条当麻の家のブレーカーを2時間に一回ずつ落とす。
上条家の安全を守りたくば、教育じ(ry となるのだ☆
まwwwwこんな条件出せばwwwwwwwwww断らないっしょwwwwww

じゃ、あさってからとある高校で。必要道具一式はそこにあるから。あでぃおす!ノシ


学園都市統括理事長 あれいすたー。」


~今日~
美琴「…てことがあったのよ」

上条「一日12回ブレーカー落ちるってどんなホラーだよ」                                

>>33 わざわざありがとうございます。>>1はどれが規制対象かよくわからんのです。


美琴「ってことで、ちゃんと私の授業も受けてもらうからね!」

上条「中学生に高校の授業教わるなんて…不幸だー」

美琴「何よ。このミコト様の授業を受けられるのよ?感謝してほしいくらいよ」スナオニナレナーイ

上条「へいへーい」

美琴「もう全く…3時間目はちゃんと起きて授業聞いてること!わかった?!」

上条「わかったよ。…授業がんばれよ、美琴」

美琴「ふぇ?いまなんて…」////

上条「じゃあそろそろ1時間目始まっちゃうから、お前も遅れんなよ~」タッタッタッタ

美琴「ってもういない?!…もう、バカ」

上条「1時間目は確か数学…朝から最悪だ……」

上条「てか御坂って何の教科だ?」

上条が走って教室に入ってきたのは、ちょうど予鈴が鳴り響いたころだった。授業5分前なので、本来はほとんどの生徒が授業の準備をしたり終わっていない課題を必死に写していたりするはずだが、今日は何やらおかしい。

上条「あの~。皆さん何故わたくしめの席に集まっているのでせうか?」

今まで散々数学教師の親船素甘の説教を受けてきた説教男は、もうこれ以上彼女の気に障るようなことはしたくないのだが、男たちは一歩たりとも動かない。一瞬の静寂の後、青髪ピアスがようやく均衡を破った。



青ピ「なんで上やんばっかり女の子とイチャつけるんや!!」

上条「……は?」

男ども「そうだ!」「なんで上条ばっかり!」「世の中間違ってる!」「そ、そうだ。僕は間違ってなんかいない。そんなはずはないんだ…」

上条「いや、そんな名指し指差しで言われても上条さん困るのですが…」

男全員「「「黙れ旗男!!」」」

上条「いやだから皆何言ってるか全く分からないというか妙に殺気だって怖いといいますかあと土御門に至っては完全に確信犯の顔というか!」

土御門「ひどい言いようだぜ上やん。…俺たち友達だろ?」ニコッ

上条「そりゃコッチの台詞だ!助けろいや助けてマジで」ダンダンセマリクルオトコタチ

土御門「上やん!」

上条「土御門!」シンジテタゼ!

土御門「『天罰術式』って、知ってるか?」(キリッ

上条「」

青ピ「それ、やってまえーーー!!」

男たち「「「おらああああああーーー!!!」」」

上条「仕方ないな…。…いいぜ、それでもオレが女の子とイチャついているように見えるって言うなら………




ま ず は そ の 幻 想 を ぶ ち ころぶべしっ!」<クリーンヒット!

土御門「流石の上やんも、現実はぶち殺せないにゃー」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
エッチョ、モウヤメテ! マダマダヤカミヤーーン セキネンノウラミー フコウダー ウルサイバカドモ! ハイゴメンナサイ
??「たく…なンてうるせェクラスだ」

素甘「ごめんなさいね。このクラスにはね、この学校のなかでも飛び切り喧しい生徒が3人ほどいるわ」

??「チッ。朝から最悪の気分だなァ」

素甘「でもあなたほどの人ならこのクラスでも上手くやっていけるわ。頑張ってね!」

??「口閉じやがれ動く白骨死体」

素甘「はっ?! こっ?!」

??(たく…久しぶりに『仕事』が来たかと思えば、教育実習生だァ?アレイスターの野郎ふざけやがって!)

??(こゥいうときは普通幼稚園だろォがよォ…せめて小学校とかよォ)

??「…腐りかけのババアと一緒で何が楽しいンだよォ」

素甘「クサ?! カケ?!」

??「ごめン声でてたわ」

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーンコーンコーンキーン
吹寄「さっ、授業始まるわよ!」

上条「その前にまず保健室に…」

土御門「自業自得だにゃー」

上条「オレが一体何をしたっていうんだ…」

土御門「鈍感は罪ですたい」

土御門(何したってか、何もしなくともああなるのが上やんの才能だにゃー)

ガラガラ、バターン
一方通行「おらァ、さっきからうっせェぞ三下どもがァ」

上条「」

土御門「」

一方「」


すいません。短いけど今日はここまでです。
暖かいレスをくれたみなさんには感謝を。

>>31 わざわざありがとうごさいますm(__)m

明日、てか今日はちょっと用事があるので来れるか分かりません。来れたら投下します。
もしこれなければ明後日には来ます。
大分感想シーンで時間かかってしまいましたorz

ではまた。

>>1です。さっきの追加:来るときは大抵夜になりますので。


では今度こそまた。

>>1です。こんな時間に人いるかはわかりませんが、少し空き時間ができたので数レス投下していきます。
あとお手紙は声を脳内放送でお楽しみください。

一方(何なンだどゥなってるンですかァ?!何で三下と土御門がここに?)

土御門(超電磁砲に続いてコイツまでだと?何を考えているアレイスター?!)

上条「」

一方「…アァ、何だ。今日からてめェらの数学を教える一方通行だ。よろしくゥ」

一方(とりあえず動揺を悟られねェよゥにしねェと…。三下はともかく、アイツにだけは弱み握られたくねェ)

土御門(でもこれはこれで面白いネタになりそうだぜぃ。感謝だぜアレイスター)ニタァ

一方(あれ、もゥ弱み握られてね?)

上条「」

一方「ンじゃ授業に入る前に…質問あるやつは今のうちしとけ。後でだと面倒だからなァ」

女子「はいっ!」

一方「ン。そこのババア」

女子「(バ?!)えっと、その美白の秘訣は何ですか?正直羨ましいです」

一方「これは何か必要最低限のモン以外は反射した結果だ。つまりてめェには無理だ」

吹寄「はいっ!」

一方「ン。そこの無駄な脂肪ぶら下げたやつ」

吹寄「(脂肪?)あの、親船先生は?」

一方「よく覚えとけ。死体は動かねェンだよ」

一方「他は?」

青ピ「センセーは男か女かどっちですかー?ボク的には女の子なら最高なんやけど」

一方「[ピーーー]。二度と帰ってくンな」

男子「その個性的な服装は何ですか?ウルトラマン?(笑)」

一方「てめェ後で屋上な」

土御門「はいはーい!質問だにゃー」

一方「(げっ)はィそこのシスコン」

土御門「学園都市最強の第1位、一方通行は同時に最強のロリコンって聞いたけどホントかにゃー?つーかwwww過保護乙wwwwwwww」

一方「てめェ後ど覚えとけ」

一方「他にはねェか?ふざけた質問したやつは今からは[ピーーー]」

全員「」


一方「ン。早速授業始めンぞ三下共」

とこんなところです。レスをくださった方々には感謝を。
今日夜はよくわかりませんが、なるべく来ます。
こんな時間に見ていた方、いらっしゃったらありがとうございました。

ではまた。

>>1です。どうにか来れました。まずは、
>>49 ×後ど覚えとけ ○後で覚えとけ に脳内補完で。
こんな感じで誤字脱字もあるかと思うので、ご指摘お願いします。

ではしばらくしたら始めます。

見てるぞ、乙!

>>53 ありがとうございます。今日は予想以上に疲れてるので投下は短めです。てか半分落ちてた…

~1時間目 数Ⅱ~

一方(ンと、内容は…三角関数だとォ?なンで高2がこの分野をやるンだ?)

一方(つーか、ⅡよりB教えてェ何よりベクトル教えてェ…)ウズウズ

一方「ンじゃ、分かり易い解説に努めるからよォ…」カッカッカッカ

現代的なデザインの杖をついた学園都市最強は、まるで印刷したかのように正確な文字を黒板に刻んでいった。

全員(字めっちゃ綺麗……)

一方「今日は相互関係の話だァ。これはⅠ分野でもやったから解るはずだァ。一般角θにおける相互関係を一つ挙げてみろォ、上条ォ!」

上条「……えっと、セミがうるさくて聞こえませんでした」<ミーンミンミーン

一方「嘘つけェ!つか何1時間目から寝ちゃってるンですかァ?!」

上条「難解すぎて上条さんの頭の回転が追いつきませんことよ!」ギャース

一方「まだ導入部分なンですけどォ!」

一方「とにかく質問に答えやがれ」

上条「えっと…-1≦sinθ≦1?」

一方「」

上条「…違う?」

一方「うン。でも大事なこと。範囲けっこう重要」

一方「正解はもちろんコレだァ!」カッカッカッカ

2 2 2 2
黒板「tanθ=sinθ/cosθ sin θ+cos θ=1 1+tan θ=1/cos θ」

一方「当然、上条以外は大丈夫だろォがなァ」

周り「ま、まぁ解って当たり前だし」「オレも最初からそう言おうとしてたし」「おいおまいら無理するな。私は違うけどね!」

一方「」

一方(オレ、ここでやっていけンのか?)


一方「……どォしてこォなった」

ぎゃあああ!!ズレた! 2乗はθの前にスペースあるトコで補完お願いします。
今日はもの凄く短いですが一旦落ちます。
朝にまたくるかもです。
今はsage進行ですが、形式変えたほういいんですかね?そういうレスがもしあれば参考にしたいと思います。

ではまた。

>>1です。まだアイディアがまとまってないので、投下はまだです。
皆さんのレスを見て考えた結果、次からは最初だけageて進行しようと思います。
sage進行には一応訳があるっちゃあるので、sagaについては未定です。

では今日中には来ます。書き溜めなしのぶっつけ本番の>>1ですが宜しくお願いします。
たった2レス投下なのに暖かいレスには感謝です。

>>1です。宣言どうり今後は始めだけageて進行します。
今日は投下前に少しテスト

2 2
sin θ+cos θ=1
ではしばらくしたら投下します。

>>62 失敗orz sin^2θ=サイン2乗で表記します。


一方通行はこれまでの抗争や策略によって多くの挫折を経験しているが、こんな躓き方は初めてだった。そう、目の前の彼らは自分とは住む世界の違う住民だったのだ。

一方(くッ。まさかここまでとはなァ…。高校生ってのは侮れねェなァ)

同年代の生徒たちをジェット機で見下すような感想を持つ一方通行。全国の高校生の敵である。

一方(だがこンなことでこの一方通行が負ける訳にはいかねェ。解り易さも第1位ってなァ!)

一方「ンじゃ例題だァ。簡単だからすぐ解きやがれェ!」カッカッカッカ

例題 θが第3象限の角で、sinθ=-2/3のとき、cosθ、tanθの値を求めよ。

全員(顔に似合わず字は綺麗…)

一方「今すぐノートに問題を写して解きやがれェ。終わったヤツは挙手でオレに知らせろ。前に来て板書しろォ」

一方「はィ、よォーい…どン」パチン

生徒たちが一斉にシャーペンを走らせた。




上条(第3象限?なんだそらっ)

土御門(ちゃんとやっとかないと後が怖いにゃー)

青ピ(まぁ解けるねんけど…解かずに怒られるのも捨てがたいなぁ)

3人(うーん…)

三者三様に悩んでいるようである。

吹寄(ここはこうして…次に公式を…)

姫神(楽勝。これなら)

一方の一方通行は、教室を回って解答状況を確認していた。時折杖が机にぶつかるが、そんなことを気にする彼ではない。

一方(これくらいなら流石にスイスイ解けるかァ)

一方(土御門のヤツ、結構解いてやがんなァ。特訓の成果かァ?)

一方(三下のヤツは…解答欄が驚きの白さだァ)

一方(ン?今誰かチェックしなかった気が…気のせィかァ)

土御門(ここでまさか『基礎からの数学教室 in 一方通行』の成果がでるとは思わなんだにゃー)

土御門(最近は『グループ』の仕事もほとんどないし、ホント平和だぜぃ)

土御門(そうだ、後で『グループ』召集かけよ。面白そうだし)

一方「解き終わったヤツは手ェ挙げろよォ。ビシッとなァ」

姫神(よし。終わった)

一方「間違ってもいィから恥ずかしがらずに挙手なァ」

姫神「はい」ビシッ!

一方「おィ、まだですかァ?」

姫神「はい」ビシシッ!

一方「当たるより外すほォが勉強になるンだぜェ」

姫神「はい」ピーン!

一方「早くしてくださィ」

姫神「はい」バンザーイ

吹寄「はいっ!」ビシッ

一方「おォ、ようやくかァ。ンじゃ板書してくださィ」

吹寄「わかりました」カッカッカッカ

姫神「」

解答 cos^2θ=1-sin^2θ=1-(-2/3)^2=5/9
θは第3象限の角だから、 cosθ<0
よって、
    cosθ=-√5/3
tanθ=(-2/3)÷(-√5/3)=2/√5=2√5/5
従って
    cosθ=-√5/3
tanθ=2√5/5



一方「上出来だァ。正解ィ」

吹寄「やったっ」

一方「だがもっと計算を速くなァ。本番はスピード勝負だからよォ」



姫神「」

計算あってるかな?

一方「他のヤツも大丈夫だなァ?…上条以外は」

上条「頭が真っ白です…」

一方「紙もだろ」

一方「ンじゃ次は計算を利用した証明を……」


キーンコーンカーンコーブツッ
一方「ン。今日はここまでだァ。板書した問題は次までの宿題だァ」

(1) sinθ-cosθ=1/3のとき、sinθcosθの値を求めよ。

(2) 0≦θ<2πのとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0

一方「ちゃんと全員やってこィよォ。やってこないヤツ[ピーーー]から」

土御門(もはやほぼ八つ当たりだにゃー)

一方「じゃ終わりまァーす」

キリーツ キョウツケー アシター

>>71 (2)~=0を解け。 でした。

~休憩時間~

ガヤガヤ ネェ、センセーカッコヨクナイ? エーソウ? ワタシカミジョウクンノホウガイイ! デモアッチハ、コウガクレキデイケメン・・・

土御門「口は悪いが授業は意外とまともだったぜぃ」

上条「上条さんは全く解らなかったのですが・・・」

土御門「それは上やんが悪いぜよ」

上条「ビリビリだけじゃなくて一方通行まで実習なんて・・・不幸だ」

土御門(他にもイヤな予感がしてならないにゃー)

 

青ピ「それよりも重大ニュースがあるねんつっちー」

土御門「どうしたぜよ青ピ」

青ピ「今、クラスの女子が上やん派と一方派に真っ二つなんや!」

土御門「なんだってーー!!」

上条(ん?あれは……?)

土御門「ちょっ、kwsk!」

青ピ「周り見てみぃやつっちー。そこらかしこに女子が集まっておしゃべりしとるやろ?」<ナンカイツニモマシテシズカダナ

土御門「つまり、彼女らが上やんと一方通行のどっちがいいって話をしてる訳かにゃー?」<ダイジョウブカナ?

青ピ「そういうことや。だがいずれ一方通行は学校を去る。そのときが…」<トニカクイッテミヨ

土御門「・・・クラス全女子上やん病化ってことか」<スタスタスタ

青土「「おのれ上やん!・・・ってあれ?」」イナイ?

姫神「はぁ…(所詮。私は。影の女)」

姫神(やっぱり。私なんかが。望んじゃだめだったのかな)ジワッ

上条「おーい、姫神ぃー!」スタスタ

姫神「(か、上条くん?!)どうしたの?私なんかに。声かけて」ゴシゴシ

上条「自分のことを『なんか』とか言うもんじゃないぞ。…何か元気なかったからさ。ちょっと気になっただけだよ」

姫神「ッ?!」

姫神(私が。落ち込んでいるのに。気づいてくれてた)

上条「もしつらいこととかあったらすぐ言ってくれよな!…姫神には、笑顔のほうが似合うしな」ニコッ

姫神(そうだ。この人はいつだってそうだ)



姫神(いつだって、本当の私を見てくれている)

上条「…なぁ、ホントに大丈夫か?具合悪いなら保健室に……」

姫神「だいじょうぶ」

上条「え?」

姫神(そう。この人が。私を見ていてくれるから)

姫神「私は。だいj……」

キーンコーンカーンコーンキンコーーンカン

上条「おっ。次の授業始まっちまう。また後でな!」スタスタスタ

姫神「」



姫神「チャイムは。時に非情」クスン

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「クソ、アレイスターの野郎……」

??(なにが『君の脳は知り合いに頼んだら3つから1つになったぜおめでとう☆』だ……)

??(だいたい頑張ったのは冥土帰しだろうよ)

??(おまけに渋ったら逆ギレしてくる始末)

??「でも、『四肢五臓六腑すべてに冷蔵庫仕込むぞゴルァ!! 』はマジで怖かった」

教師「冷蔵庫?何のことかね?」

??「何でもねえ。忘れてくれ」

教師「それならいいのだが…」

??「それで?具体的にどう進行すればいいんだよ?」

教師「もちろん、君の好きなやり方で結構だよ」

??「アァ? …クククッ、それでいいのかよ?」

教師「? 何がかね?」





??「オレの授業に、常識は通用しないぜ?」

はい、こんな感じで今日分は終了です。あれ、こんなはずじゃなかったのに…
姫神の扱いがあんまりだったんで上条さんにフォロー入れてもらったんですが、ん、何か目頭が熱くなってきた…。
てか計算大丈夫ですかね?外れたら一方さんに…ゴクッ

次回からようやく2時間目。ついに(?)あの人が登場します。
では、明日…てか今日には来ると思います。レスをくださった方々には感謝を。




あっ、宿題はみなさんも是非。次の数Ⅱいつか未定ですが。

常識が通用しない授業…
なんかGTOの鬼塚思い出すな

頭が良くなる未元パウダー散布
みんなモリモリ勉強はかどるが上条さんだけおバカのまま

この流れで行くと、むぎのんは保健・体育の先生か・・・(ゴクリ

>>1です。時間が空いたので来ました。今回はレスに返事を書こうと思います。

>>82 あっ、なるほど。そういうのもアリですね。

>>83 貴方は天才か……?常識が通y(略。

>>84 放送コードがぁ!コードが大変なことに!! ちなみにこの流れだと体育教師はあの人です。


それでは、もう少ししたら投下します。

~2時間目~

上条「はぁ…。またしても苦手教科か…。何だかいつも以上に不幸だ……」

土御門「上やんに得意教科なんてあるのかにゃー?」

上条「……」

土御門「…せめて体育とでも答えてくれよ、上やん」

吹寄「ほら上条!もう授業始まる時間よ!静かに教科書読んで待ってなさい」

上条「上条さんはそんなキャラじゃありませんことよ…」

青ピ「今度は大人な女子大生が来るとええなぁ~」

上条「まぁ、流石にまた実習生なんてことは……」

??「おらぁ、さっさと授業するぞ」ガラガラ、ピシャッ

上条「」


土御門(完全にフラグだったにゃー)

??(ふぅ、人前に出るなんてことないから緊張するぜ)

??(大事なのは最初だ……第一印象で人間関係は大きく左右される)

??(この掴みは…何物にも変えられねえ価値がある!)

生徒たち「どうしたんだあの人?」「実習生よね…」「教壇に立った途端に俯きながらブツブツ何か言ってるぞ」「大丈夫かしら?」ザワザワ

??「てめえらにまず言っておくことがある」

生徒たち「「「………?」」」<ゴクリ

??(さぁ言え、勇気を出すんだ、オレ!!)





垣根「オレの授業に、常識は通用しねぇ」キリッ

垣根(決まった……最高に決まっちまったぜ……。これで女子はオレの虜だぜ!)

垣根「それじゃ自己紹k…皆どうしたんだ?」

女子「」

男子「」

土御門(あれが『スクール』のリーダー、垣根帝督か……。にしても何て痛いヤツだにゃー)

垣根(唖然としてやがる……。中には机に顔つけて震えているヤツもいる)

垣根(しまった……これはもしや…)




垣根(予想以上の大成功?!)

垣根(参ったぜ…まさかオレの魅力がここまでのモノだとはな)

垣根(これは最高のリスタートじゃないか?)

垣根「じゃ、自己紹介といくか」カッカッカッカ

すると、ホスト風の少年はチョークを持って自分の名前を板書し始めた。

垣根「垣根帝督だ。皇帝の帝に、監督の督で帝督って書く」

垣根「能力は第2位の『未元物質』だ」

生徒たち「おい!第2位だってよ!」「うぉ、マジか!」「すごーい、先生!」

垣根「HAHAHA、あまり褒めるな。調子に乗っちまうからな」

男子「…ってことは、さっきの一方通行さんの下?」ボソッ

垣根「それ結構気にしてるから言わないで」

垣根「さて、まずは質問タイムといくか!言っとくがオレに常識は通用しないからな」

全員(しつけェ)

垣根「質問あるヤツ挙手しろ」

姫神「はい」ビッシーン

垣根「(ん?ありゃ確か…)じゃ、そこの空気」

姫神「(ひどい)どうすれば。そんなに。個性が出るの?」

垣根「う~ん、それはその…あれだ。自分を磨け。自己主張をしろ」

姫神「そうすれば。貴方のように。なれる?」

垣根「まぁオレはこのイケメンを磨いたからな。お前はその美人さに磨きをかければいいんじゃないか?」

全員(うぜェ。しかも何気に口説いてやがるし)

姫神「ありがとう。お世辞でも。うれしい」

垣根「違うっつうの。まいいや、他は?」

今はここまで。また後で来ます。
彼は、常識という垣根を超えた授業ができるのでしょうか?
書き溜めなしですが、頑張っていきたいと思います。

では後ほど。

体育はあの人…キャーリサか!?

乙!
なんでキャーリサになるwwww
5位のお方とかは出てくるのかね

根性論の体育教師とかマジ勘弁

>>1です。ちょっと>>83からネタ一つ思いつきましたが、ビギナーなので今は現行スレで精一杯なのでまた後日にしようと思います。
最近レスが増えてきて嬉しいです。これで頑張るエネルギーが得られます。皆さんに感謝を。

>>95 ちょwwwwそれはwwwwwwwwww

>>98 ななな、何の話かな?(-0-;)

ではしばらくしたら投下します。

ごめん1つ追加です。

>>96 彼女は>>1的には科学サイドでトップレベルに好き。そもそもこのネタの構想段階での中心は…。まぁ、そういうことです。

では今度こそ投下します。

吹寄「はいっ!」

垣根「ん。デコ」ユビサシ

吹寄「(口悪っ)えっと、その髪なんですが……」

垣根「ん?コレがどうした?カッコいいだろ?」

吹寄「…教育者を目指す者がそんなにチャラいのはまずいのではないでしょうか?!」

垣根「…え?お前らに言われたくないんだが」

吹寄「はい?」

垣根「いやお前はともかくよ、このクラス染髪してるヤツ多いだろ」

垣根「特に金髪と青髪。ありゃホントに高校生か?」

土御門「そりゃどういうことだにゃー!」

青ピ「ボクのレゾンデートルを奪わんといてや~」

垣根「大体、超電磁砲だって茶髪だし、一方通行に至っては真っ白じゃねえかよ」

吹寄「うぅ…。確かに」

垣根「だからオレは悪くねえ。この話は以上だ」

吹寄「…生徒の模範になるためにも、先生が見本になるべきだと思いますが」

垣根「つーかオレ先生じゃなくて実習生だっつーの」

垣根「先生ならほら、てめえらの後ろにいるだろ」

教師「やぁ皆。元気かな?」

上条「先生が何かこえぇ」

教師「さぁ皆、頑張ってくれたまえ。ふっふっふ」

土御門「大丈夫かにゃー?目が死んでいるぜよ…」

未現物質印のきびだんごですね

>>1です。すいません、完全に寝落ちしてしてました…orz
やっぱ結構大変ですね更新するの…。他の作者様ホントに凄いです。
次回投下は今日の夜予定です。こんな>>1ですが、頑張っていきたいと思います。
次の分で今回分を挽回だ!

ではまた。

>>1です。今から投下します。
今日で何とか3時間目までいきたいなと思います。

もうしばらくしたら開始します。

ちょっと>>105さんからアイディア借りますね。

垣根「あぁ、ちょっとオレのお腰につけたきびだんごでな…。って何言わしとんじゃー!」

上条「おぉ、先生がなんか逆ギレしてる!」

土御門「現代のキレやすい若者だにゃー」

垣根「別に未元物質で団子つくってないよ?!あと卵焼きも!」

青ピ「そんなこと言うてしもうたら、美人さんに殺されてまうで~」

垣根「やめて!フラグ立てないで!」

垣根「つーかあれは未元物質じゃねえ!可哀想な卵だ!!」

土御門「今のがフラグだぜぃ」

姫神「大丈夫。このスレは。クロスオーバーじゃ。ないから」

土御門「>>1の実力じゃ無理だにゃー」

垣根「やめろ!これ以上世界が崩壊しそうな発言はよせ!」

>>106 ageてたぜよ…orz

ごめん色々訂正です。

>>104 寝落ちしてして…。『して』1つ削除。

>>106 >>103さんからアイディア借りますね。に訂正。自分から借りてどうすんだよ…。

姫神「所詮。これが。>>1の。実力」

土御門「こっちが恥ずかしくなってくるぜぃ」

垣根「おらてめえら!俺様の話を聞けぇ!」

土御門「おっと、先生が来ちまったぜよ」

姫神「それでは。再開」

上条「あれ?何か今時間が飛ばなかったか?」

垣根「この世にはどう足掻いても逆らえないものがあるんだよ」

上条「?」

土御門「ま、流石にこれには常識が通用しないってことですたい」

垣根「」セリフトラレタ

土御門「」←ドヤ顔

垣根(はっ、よほど愉快な死体になりてえと見える)

垣根「んじゃ、他に質問ねえか?」

青ピ「はいはいセンセー、質問ですー」

垣根「ん。青いの」ユビサシ

青ピ「(まんまや?!)どうやったらセンセーみたいにモテますか?」

垣根「おっ、てめえ分かってんじゃねえか」

青ピ「そうでしょ!せやから、何とぞモテるコツを」_or2ドゲザー

上条(必死だな)

土御門(必死ぜよ)

垣根「そうだな…。お前、いい男の条件って分かるか?」

青ピ「え?え?何なんですかー?!」

垣根「そうだな…。後でてめえだけ職員室来い。コツ教えてやるよ」

青ピ「うひょー!おおきにぃ!」

垣根「で?他は?つーか次最後な」ジュギョウハジマンネエシ

上条「あのぅ~」

垣根「ん。不幸」ユビサシ

上条「(不幸だ…)えっと、垣根さんが次の授業担当ってことだよな?」


垣根「アァ?そんなの当たり前だろ?」

垣根「オレの目の前に着席している以上、きっちり勉強してもらうぜ」

上条「いや、何と言いますか……。能力が第2位の『未元物質』なんだろ?」

垣根「うん」

上条「この教科書は?」モチナガラ

垣根「漢文のだな」

上条「何か変じゃね?」

垣根「は?…あぁ、まだ大事なこと言ってなかったな」



垣根「これからてめらの『漢文』を担当する、垣根帝督だ。宜しくな」



上条「……じょっ…」


全員「常識が通用しねえええぇぇぇぇぇーーーー!!!」

物理がむぎのんか美琴だな これは

珍文漢文って奴か

上条「何でだ?!フツー『未元物質』なんて言ったら化学担当だろ?!」

垣根「いや、お前ら文系だろ?分かんねえだろ化学なんざ」

上条「上条さんは何だろうと分かりませんがね!」フンス

垣根「いや自慢にならねえよ」

土御門「まさかここまで非常識とはな…」

垣根「非常識って言うな。つか理系だと化学もってるぜ」

土御門「意外と常識的?!」

垣根「いや、オレも皆さんの前で化学教えたいのは山々なんだがな…上からの圧力がな」

上条「皆さんってどの皆さん?」

垣根「禁則事項」

上条「上って何が?」

垣根「うーん…次元が?」

垣根「まいいや。とにかく授業始める。教科書見る前に黒板見とけ」カッカッカッカ

垣根はチョークを取ると、黒板に大きく『漢文』と縦書きした。

垣根「そもそも漢文ってのは、中国の大昔の故事や詩、史伝などが主だ」

垣根「つまりは文章は元は中国語だ。言ってみればオレらは中国の古文をちょいと勉強している感じなんだな」

垣根「日本では奈良、平安時代の貴族の一般常識として漢文が勉強された。平安からは男が学ぶってイメージが強いが、中宮定子なんかは漢文の知識にも詳しかった。教養ある人物ってことが伺えるな」

垣根「当時は中国からの情報は最先端のものだったからな。中国語ができる留学僧なんかは鎌倉時代以降も重宝された訳だ」

垣根「だが漢文で勉強する題材は何も昔のことのみ言っている訳じゃねえ。故事は今の人間にも同じことが言えるし、諸子の考え方なんか礼儀や人の義についての勉強になる。温故知新。昔のことからも見つけられることがあるってことだ」

垣根「基本的な説明はこんなもんだ。じゃあ次は…どうしたんだてめえら?」


全員「」

上条(…何言ってるかサッパリだが、とにかく頭良いのは分かった)

土御門(ただのアレな人じゃなかったにゃー)

吹寄(これがレベル5ッ…)

垣根「…まあいいや。じゃ次。漢文で一番大事なことだ」カッカッカッカ

黒板「文法」

垣根「さっきも言った通り、日本語ならざるものを学ぶってことはコレが重要になる。」

垣根「文法分かんねえ奴は勘で解くしかねえ。だが文法さえ分かれば文章自体は古文なんかと比べれば数段簡単だ。あとは順調に解けていくはずだ」

垣根「今日からてめえらには、文法を徹底的に叩き込む。…いままでの教師の甘ったるい授業になれた奴。ここはてめぇの知る空間じゃねえんだよ。」

全員「」

垣根「まずは基本的なトコからだ。部分否定と全部否定の文の構成の違いについてだが…」カッカッカッカ

全員「…ふっ、不幸だあああぁぁぁぁぁーーー!!」

キーンコーンカー・・・イジョーデース
垣根「……つまり疑問と反語を見分けるには語尾を見ることが…っともう終わりか。じゃ今回はこんなもんだ。家で文法書しっかり見て来な」

…キリーツ …キョーツケ アシター バタッ

垣根「また来るぜ~」ウィンク☆

先生「おぉ、何とすばらしい…」スタスタスタ、バタンッ

上条「…授業のペースが異常に速かった」

青ピ「それであの分かり易さ」

吹寄「丁寧な教え方」

男子「深い漢文的知識…」

女子「…そしてあの生き生きとした表情」

姫神「結果として。私たちは」

全員「「「次の授業が楽しみだ!」」」


土御門(流石に第2位。カリスマ性があるな)

~休憩時間~

女子「でも途中すごかったんねぇ~」

男子「なんかいきなり羽生えてきたからな」

吹寄「なんで羽だったのかしら?」

男子「にしても……」



男子「何アレwwwwメルヘン(笑)wwwwww」

女子「流石にアレは引くわwwwwwwww」

女子「メwwwwルwwwwヘwwwwンwwww」

男子「『心配するな、自覚はある』」キリッ

女子「自覚アリwwwwより性質悪いwwwwww」




土御門(やっぱただのアレな人か?)ヨクワカンネ

上条「はぁ…。あと飯まで2回の授業…。今日は時間が過ぎるのが遅いな」

青ピ「まぁ、朝からインパクトある面子だったからなぁ」

土御門「上やん頑張るにゃー」

上条「全く…。一体次は誰なんだ?」

青ピ「次こそは美人の女子d(略」

上条「まぁ…どうだかなぁ」

土御門「おや?随分と曖昧なコメントだにゃー?」

上条「余計なフラグはごめんなんだよこっちは」

青土「「何か腹立つ」」

上条「?」

キーンコーンカーンコーチョー
土御門「おっ、次の授業が始まるにゃー」

青ピ「次は結構若めの先生…。今日こそ苛めてもらうでぇー!」

上条「さっきからチャイムおかしくね?」

姫神「チャイムは。人の幸せをも。奪う。とっても危険なもの」

上条「またまたどうしたんだ姫神は?」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
美琴「やっぱ緊張しますね…」

若め「大丈夫よっ!あなたは常盤台のエース、学園都市第3位の『超電磁砲』なのだから、自信を持って堂々と授業すればいいのよっ!」

美琴「はあ…」

美琴(一般的な認識はこんなもんか…)

美琴(まあ、仕方ないけどね…。向こうは褒めているつもりだしね)

美琴(『1生徒として見て!』って言っても伝わらないだろうな…相手には)

美琴(そんなふうに私を見ているのはアイツだけ…ってまたアイツのこと考えてる?!)カァ///

若め「御坂さーんっ?」

美琴(い、今からアイツにも授業するんだから…落ち着け私の心!静まれ私の心臓!)プシューー/////

若め「御坂さんっ!!」

美琴「え?ふぁい?!」/////

若め「うふふっ。御坂さんでも呆けることあるのねっ?」

美琴「そ、そんなことはにゃい!」///

若め「(何この子かわいいっ)チャイム鳴ったわよっ。教室入りましょっ」

美琴「えっ?ちょっと待ってくd……」

若め「ほら、行った行ったっ」グイグイ

美琴「あう、もぅ、うぅぅぅ……」///

以上で今日分は終わりです。すいません、作者は文系なのです。
という訳で、>>112さんごめんなさいm(_ _)m 誰か…誰か理系ver.書いてくれ…!
まぁあまり常識外の授業が行えないor書かなかったので、次回漢文はもっと頑張りたいと思います。
次回投下は今日の夜予定です。ご覧になっていた方、レスをくださった方々には感謝を。
…ようやくHRクラスの授業にありつけた美琴さん。彼女の運命やいかに…?!←自分で煽ってどうする


ではまた。

>>1乙です!
助けになるかはわからんけども、一応物理の大学院生なんで
ネタを書く上でそっちの知識がいるなら少しなら助言は出来るよ
まあSSは書けんがなww

>>1です。ちょっとだけ投下していきます。いつもレスには感謝です。

>>113 ちょwwあとで気づいたwwww

>>123 もしかすると番外編とかで使うかも。構想段階では化学と物理の予定だったけど教科書がどっかいってしまったのです。あるときはよろしくお願いします。

という訳でもしかしたら>>112あるかも…。
ではしばらくしたら投下します。

~3時間目~

若め「はいっ、じゃあ授業始めちゃうよっ!」

青ピ「おほー!若いセンセはええなぁ~」

若め「ありがと青髪くんっ!今日も先生がんばっちゃうぞっ…って言いたいトコだけどっ」

若め「皆も知っての通り、今日からは実習生の御坂美琴さんが授業してくれるのよっ!」

青ピ「おぉ、御坂センセーの授業かいな!」

土御門「先代2人と比べると癒されるにゃー!」

上条(あっ、そういや御坂3時間目って言ってたな…。一方通行出てきて完全に忘れてた)

若め「じゃあ改めて自己紹介を…ってまたフリーズ?」

美琴「…」ブツブツ

若め(そうよね…。いくら凄いって言っても、彼女はまだ中学生。高校生を前に緊張しないはずはないわっ)

美琴「…」ブツブツ←さっき言われたこと意識しすぎてテンパってるだけ。

若め(ここは私が落ち着かせなきゃっ!)グッ

若い女教師は美琴の後ろに立つと両肩にそっと手を置き、ゆっくりと揉みだした。

若め「はいっ、御坂さんリラックスリラックスぅ~」モミモミ

美琴「…ふぇ?ちょっと先生?!くすぐったいですよ!」//

若め「よいではないか、よいではないか~」モミッモミッ

土御門「なんか百合百合した展開だにゃー」

上条「あっ、御坂の顔が真っ赤だ」

美琴「(こっち見んなぁ!)先生、もう大丈夫です!」///

若め「え、そうっ?かなり凝ってるよっ?」

若め「あっ、成長期だもんねっ?おっきくなれば肩が凝る……」

美琴「わあああぁぁぁーーーー!!」/////

上条「?」

土御門(女子のノリにはついていけないぜぃ)




青ピ「……ふう」

一旦落ちます。また夜に来ます。ではノシ

>>129
なにってナニだろいわせんな恥ずかしい///

>>131
ナニは何だろ

>>125
御坂が物理なら電気の話とか面白いかもね、おバカな上条ちゃんに
わかりやすく説明するとかww
個人的には禁書関連の話(御坂ネタ)では電圧ばっかりでてくるのが
気になるんよ

>>1です。今日は若めの女教師、通称若めさんのキャラデザを考えたりしてました。
思いつきで若めさんの語尾をいじってみたら何かやたら可愛い…と思うのは俺だけか?
まぁそれはさておき今日も頑張っていきます。美琴さんの授業です。

>>130->>132 おいwwww 正直言って…やってくれて>>1は嬉しいぞ!


それではしばらくしたら投下します。

>>1より。追加です。

>>133 おぉ、成る程。大体同じこと考えてましたが……電気ぜんっぜん分からん!中学のときのΩすらもうよくわかんねぇ!もしするときは助けてください。


ではもう少しで投下します。>>133さんだけとはいわず、皆さん、>>1を助けてください!

>>134
電流も大事だって事なんよ、と特に人に影響を与える場合を
考えるとむしろ電流の方を気にするべきなのさ~

スレ違になるしこのレスでまたromに戻るっす

青ピ「…ボクはもう満足や……」

上条「何言ってんだお前?」

土御門「ホントなに言っているぜよ?」

若め「はいそこっ!さっきからナニナニうるさいよっ。自重しなさいっ!」

女子「先生が1番自重すべきでは…?」

若め「?」

若め「とにかく気を取り直して自己紹介ですっ、御坂さんっ」

美琴「あっ、はい。改めまして、皆のHRと英語の授業を担当する御坂美琴です。拙い進行になるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします」ペコッ

若め「はいっ。さすがですねっ。ご丁寧な挨拶でしたねっ」

土御門(どっちが年上だか分からないにゃー)

若め「では、授業に入る前に…御坂先生への質問ターイムっ!」

美琴「え」

>>136
交流が無ければ、物理ほど簡単な教科はない
交流が無ければ、電磁気は教科書ひと通り読めば分かるようになるから頑張れ

若め「多分朝は忙しくてろくに御坂さんと交流できていないと思うんですよねっ、皆さんはっ」

若め「そこでっ!この時間を少し使って、質問および自己アピールをしてもらおうっていう感じですっ」

若め「御坂さんはそれでいいですか?」

美琴「えぇ、私は構いませんが…」

若め「じゃあみんなぁーっ!御坂さんのこともっと知りたいかっ?」

全員「おう!」

若め「御坂さんともっと仲良くなりたいかっ?」

全員「おう!」
 
美琴(なんかいいな…こういう雰囲気)

美琴(私も、もし先生になるんだったら、こんな人になりたいな)


若め「御坂さんのスリーサイズ知りたいかっ?」

男子たち「是非」キリッ

美琴「」

若め「じゃあ始めるよっ!質問ある人っ?」

みんな「はい」「はいっ」「うぃっす」「にゃー」……

若め「ではまず、吹寄さんっ」

吹寄「はい!」ガタッ、プルンプルン

美琴(うわ胸でか)

吹寄「先生はレベル1からレベル5まで努力をしたと伺ってますが、レベル上げのとき1番気をつけたのは?」

バストならレベル5級の吹寄が、そっちはレベル1の美琴に質問をぶつけた。

美琴「うっとね…。1番は『できる自分』を想像すること」

吹寄「ふむふむ」

美琴「ただの妄想垂れ流しって訳でなく、これを強く乗り切ることで、『自分だけの現実』を強化することもできます」

吹寄「大事なのは意識の持ち様。…ってことなのですか?」

美琴「少なくとも、私はいままでそんな感じで強くなりました」

吹寄「ありがとうございます!」プルンプルン、ガタンッ

美琴(つかどんだけおっきいのよ?)


若め「では、次の人挙手っ!」ハイハイッウィッスニャー…

お姉s・・・・・・御坂美琴さんは可愛い後輩のことをどう思っているんですの?

っと、今日はこんなところです。ごめん、スリーサイズで盛り上がってるけど、その先なにも考えてないんだ…。
結局授業まで辿りつけず…orz なかなか進まないなぁ

>>137 V[ボルト]ではなくA[アンペア]ってことかな?ボルトばかり有名でアンペアがあまり気にされてないってのは>>1も昔から謎でした。

>>139 交流って物理用語のやつかな?わざわざありがとうございます。

次回投下も今日夜の予定です。いつも暖かいレスをくださる方々には感謝を。レスは>>1のやる気促進剤です。
ではまたノシ





今のトコ女性陣トップが若めなんだがどうしよう?

>>148
佐天さんと初春ですね、わかります。

>>149
例えていうと
電圧(V)ってのは滝の高さ、電流(A)は水の量って感じかな
電圧(滝の高さ)だけが高くても水の量が少ない(一滴とか)と
したに人がいてもなんもダメージは無いのよな

逆に水の量(電流)が多ければ高さはあまりなくとも
滝行してる人はしんどいって事なのよな

ちなみによく出てくる抵抗は滝の途中にある出っ張った岩、
コイルは能力者の岩って感じ

交流ってのは上から水がきたらと思ったら次の瞬間には
逆に下から水が来るみたいな
つまり上から1リットル落ちてきたら直ぐに下からも
1リットル飛んでくるから打ち消しあってあんまダメージねえwwwwww
って感じです

>>149

電圧記号 E 単位 V[ボルト/ボルタ]
 
電流記号 I 単位 A[アンペア/アンペール]

抵抗記号 R 単位 Ω[オーム]

周波数記号 f 単位 Hz[ヘルツ] 旧単位 C[サイクル]

オームの法則 R=V/I R=抵抗係数

コンダクタンス Gm=1/R 単位 S[シーメンス] 旧単位 Mho[モー] 交流コンダクタンス(アドミッタンス) 1/X

交流抵抗記号 Z 単位 Ω[オーム]

周波数とコイル コンデンサの関係 f=1/[2pi√(LC)]

人体抵抗 簡易モデルとしては1MΩに直列にコンデンサを入れる。

事状関連電位 筋肉等々を動かすときに発生する信号の電圧 死んだカエルの足がピクピクする実験にも関係する。(ガルバーニ)感電死における動けない状態に関連。

インピーダンス(交流抵抗)

ω=2pif=√(LC)

Zc=Xc=jω(1/c)

ZL=XL=jωL

ZR=R

電気回路 コイル、コンデンサ、電球などの部品でのみ構成される回路。
電子回路 上記に半導体素子ないし電子管を用いた、あるいはそれのみの回路。

トランジスタとかE-selの説明は省くぞ。
たぶん、>>123が、わかりやすくやってくれる。

>>1です。これから投下します。

>>153->>154 かなり詳しく教えていただきありがとうございます。理解が追いつきませんが…。

今回は投下前に少し小ネタです。

>>150さんのレスより小ネタ。

>>148 美琴「可愛い後輩…?あぁ、佐天さんと初春さんのこと?」

美琴「2人ともとってもいい子よ。佐天さんは1つ年下なのに私よりもしっかり者だし、初春さんは風紀委員でお仕事頑張っていて私よりもコンピュータ関係に詳しいし」

美琴「何より、2人と一緒に遊ぶとすごく楽しいし、心が安らぐのよ!」

美琴「えっ?黒子?…あぁ、あの子は違うわよ」








美琴「あの子は私が背中を預けられる、唯一無二のパートナーなんだから」

小ネタ終了。投下します。

若め「はいっ。青髪くんっ」

青ピ「はいはーい。これは皆の思いでもあるんやけどな」

美琴「(皆?)えっと、何かな?」

青ピは一度呼吸を置き、自分を落ち着かせると、

青ピ「質問いくで……。先生のスリーサイzあbbbbbb」ビリビリッ!

次の瞬間には事切れていた。

美琴「あれ?よく聞こえなかったぞ☆」

青ピ「」


全員(怖えええぇぇぇぇぇ!)

若め「ふざけた青髪くんは無視してっ。では最後の質問ですっ」

土御門「にゃー」

若め「土御門くんだけですかっ?じゃあ質問どうぞっ?」

土御門「先生は今恋しているかにゃー?」

核心をついたかのような土御門の質問に、少女は激しく狼狽した。

美琴「ええええ?!そ、そんなことは…」チラッチラッ

土御門「さっきから視線が一点に集まっているぜぃ」

美琴「いやいやはや、全然、そんなことは…」チラチラッ

土御門「ふぅーん」ニヤニヤ

美琴「うぅぅ…」///

上条「?」

若め「土御門くんっ。あまり年下の子をからかうものじゃないわよっ」

土御門「わかったにゃー」

美琴「ホッ」ドキドキ

若め「では授業に入りましょうっ。御坂さんっ、宜しくお願いしますっ」ペコリッ

美琴「はいっ!じゃあ皆さん授業を始めます」

美琴「まず皆さん、このグローバル化の世界を生き抜くには英語は必要不可欠です」

美琴「世界を目指して活躍したい人や、旅行して回りたい人は必ず身につけましょう」

美琴「またそうでない人も、日常会話で使えるレベルまで頑張りましょう」

全員「」


全員(改めまして、中学生に指導されているオレ(私))

全員(惨めだ…)

美琴「では今日は関係代名詞についてです」カッカッカッカ

<私を手伝ってくれた>→女性

the woman←<who helped me>

美琴「まず、この2つの表現を比べてみてね」

美琴「日本語だと『女性』って名詞を説明したかったら、単純に名詞の前に『私を手伝ってくれた』を置くだけでOKよ」

美琴「でも英語で同じことをするには、2点気をつけなければいけないことがあるのよ。分かる?」

美琴「じゃ青髪くんと土御門くん、答えてね」

青ピ「えぇーーー?!」

土御門「なんとぉーーー?!」

美琴(さっきのお返しよっ!)

上条「2人とも災難だな。どうせわかんないだろうな」

青ピ「① 名詞、つまり<the woman>の後ろに節を置く」キリッ

土御門「② 説明に使う節には、whoを使う」キリリッ

上条「」

美琴「」

美琴(…意外と勉強できるのね、あの2人)

土御門「おっ、流石に青ピは頭いいにゃー」←帰国子女

青ピ「つっちーこそ、ええ回答やん」←実際頭よかったりする

美琴「はい2人とも正解」<ヨッシャ!

美琴「このように、『名詞を説明するのに使う節』と『説明される名詞』を結ぶために使われるのが、関係代名詞よ」

土御門「ちなみに主格、所有格、目的格とかで単語が変わるぜよ」

青ピ「先行詞が人かどうかでも決まるんやでぇ~」

上条「お前らなんでそんな分かる!」

美琴「じゃあ練習よ。次の( )にwho,whom,whichのうち適当な語を入れてね」

1) I have a good friend ( ) always helps me.

2) This park has some trees ( ) bear a lot of red fruit.

3) This is a picture ( ) I painted last month.

4) Look at the man ( ) is cleaning the windows of that tall building.

5) The girl ( ) you met yesterday is Rod's sister.


上条(まず3つの単語の違いが分からねええぇぇぇ!!)

美琴「じゃ順番にかけていくわよ。1番は吹寄さん」

吹寄「はいっ。whoです」

美琴「正解!主格の関係代名詞ね。次、姫神さん」

姫神「ありがとう」

美琴「えっ?」

姫神「なんでもない。答えは。which」

美琴「(?)正解よ。所有格の関係d(略 ね。3番は青髪くん」

青ピ「はーい!答えはwhichで目的格の関k(略 やでぇー!」

美琴「(先言われた…)正解ね。次は土御門くん」

土御門「にゃー。もちろんwhoで主格のk(略 ですたい」

美琴「(また…)正解!最後は上条くんっ!」

上条(…まずいっ。何とかごまかそうとしてたが失敗してしまった!おのれ魔術師!)

上条(……あっ、オレ右手があった)

上条(落ち着け上条当麻。さっきまでの授業の中にヒントがあるはずだ)

美琴「かみじょ~く~ん?」

上条(さっきまでの発言…。who,which,which,who…。そうかっ!)クワッ

上条「はい!whomです!」

美琴「根拠は?」

上条「えっ」

美琴「えっ」


上条(わっ分かるはずねええぇぇぇえぇぇぇぇ!!)

上条(おおお落ち着けオレッ!さっきまでの青ピや土御門のやり取りを思い出せ!)

上条(『目的格の関係d…』『主格の関k…』…そうだ)クワッ!

上条「所 有 格 の 関 係 代 名 詞 だ !」

全員「」

美琴「…」





美琴「ばか」

上条「え?はずれ?!」

>美琴「ばか」
なんで俺こんな一言で萌え転がったんだろう

>>164 2)のwhichは主格でした。>>1も上条さんと一緒に補習が必要ですね。

美琴「……アンタ放課後補習ね」

上条「…よろしくお願いします」

美琴「では次に所有格の関係代名詞について……」



キーンコーンカーンコーン
美琴「じゃ、今日はここまで!皆お疲れさま!」

キリーツ キョーツケ アシター

青ピ「いやぁ~。やっぱ御坂先生だと癒されるなぁ」

土御門「学園都市清純女子ランキングなんてあったらトップになれるにゃー」

青ピ「おほっ!そのランキングあったらええなぁ!…どうした上やん?」

上条「また補習…不幸だ」



>>169
わかる・・・わかるぜ・・・!

whomっていつ使うんだよ
なくたって意味通じるだろ

~休憩時間~

青ピ「てめえは何を言うとんの?あんなカワイイ子と2人きりの補習ってのに、それを不幸と?」

上条「そもそも補習自体が不幸なの!分かる?」

青ピ「わからんわ。ただでさえ小萌センセの補習いっつも受けられているのに……さぁ野郎ども出番だ」

男子「「「…」」」←無言で近づいてくる屈強な男たち

上条「え?だからちょっと上条さんは悪いこと1つもやってないというかできれば代わってくれれば嬉しいなとか思ったり!」

青ピ「よし死刑決定や。あの世で補習の続きでもしなぁ!!」

ギャアアアーーーーー! マダマダヤカミヤンー フコーダー!!


吹寄「全く…。静かなときがないわね」

土御門「これが上やんクオリティーだにゃー」

姫神「上条君と。放課後2人きり。羨ましい」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「はぁ…。なんでこうなったのかしら…」

??(いくら新生アイテムだからって、これはないんじゃね?)

??「つーか教科が気にいらねぇ。なんで私が暗記モノ教えんだよ」

先生「そうおっしゃらずにどうか…。??様」

??「まぁいいんだけどさ…」

??(コイツはコイツでなぜかたった3時間で私に従順になりやがったし)

??「はぁ…。めんどいな」

先生「お気持ちは分かりますが。ですがどうか…」

??「あぁ分かったやるわよしつこいわね!」

??(もう後はなるようになれって感じかしらね)




??「さぁ、仕事を始めるわよ」

はい、こんなトコで今日分はおしまいです。レスくださった方には感謝を。

>>169 >>171 オレもわかるぜ…!

>>172 ぶっちゃけ使わないしwhoで事足ります。ただ授業なので形式ばっているだけです。

次回投下も今日夜予定です。ついに…あの人のご登場です。
ではまたノシ

誰だかさっぱりだが俺の嫁のような気がする

1、2、3ってきてあの人が来るのか…
7時間目は体育だろうな絶対に
根性的に考えて

>>1です。沢山のレスありがとうございます。これから投下します。

>>177-178 おいww

>>179 7時間目って1日じゃ無理だろ……。


あっ、根性か。

普通に七時間ある学校もあるぞ

その気になれば1日に30時間も鍛錬できるしな

~4時間目~

上条「あとこの時間さえ終われば飯だー」

土御門「4時間目はもう空腹の限界だにゃー」

青ピ「あっ、ボク焼いてきたパン結構あんねんけど、2人とも食べる?」

上条「おっ、ありがてえな!」ムシャムシャ

土御門「頂くにゃー」ムシャムシャ

青ピ「味はどうや、お2人さん?」ムシャムシャ

上条「うんっ、美味いぜ!」

土御門「お店のパンは違うぜぃ!」

青ピ「せやろ!今朝の焼きたてやからな」

3人「「「AHAHAHAHA!!」」」

吹寄「あんたら…」

上条「ん?どうした?お前も食う?」

吹寄「もうチャイム鳴ったんだけど」

>>184-186 え…マジか……? >>1のところは週5で5時間(65分)でした。

>>187 1日=24時間<30時間 30-24=6時間=根性  こうですかわかりません。

上条「いや、次の時間は大丈夫だって」

青ピ「先生が弱っちいからな~」

土御門「授業緩々だにゃー」

吹寄「あんたたちね…」

??「誰(の授業)が緩々だって?」

全員「?!」

??「舐めた口利くもんねぇ」ガラガラッ

??「この私にさぁ!」

青ピ「…おぉ」

??「あ?」

男子「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーー!!」

??「な、何?高校生の男どもって皆こうなの?」

青ピ(どストライクやっ!)

上条(やべぇ、けっこうタイプだ)

男子「おらあああああぁぁぁぁぁぁ!!」

??「ちょっとうるせえ黙れ」



土御門(今度は『アイテム』のリーダーか…。豪華な面子だぜぃ)



先生「そこまでだ!静かにしたまえ諸君!」

全員「?!」

先生「この御方の前で醜態を晒すようなことは許さないぞ」キリッ

全員(誰あの立派なひと)

~かつて~

先生「…えぇと……次の用語をぉ…」


男A「なぁ今日授業終わったら遊びいかね?」

男B「おっ、いいね!久々にボーリングでも行くかぁ?」

男A「今度は負けねえぞ!」


先生「…誰か……答えてくれるとぉ…」


女A「ねぇねぇ、昨日のテレビ見た?」

女B「見た見たぁ!○○くんかっこよかったよねぇ~」

女C「学園都市にも来てくれないかな~?」


先生「……嬉しいんだけどな」


青ピ「上やんどないしたん?」

土御門「高校生活21回目の入院」


先生「…グスン」

~いま~

全員(…どうしてああなった)

先生「本当に申し訳ありません。このようなお見苦しいものをお見せしてしまい…」

??「ああ、もういいわよ。気にしてないし。それより自己紹介いいかしら?」

先生「はい、宜しくお願いします」_or2

全員(どんな調教されたんだ?!)

??「はいはい。私は麦野沈利。レベル5の第4位よ」

全員「へぇ、すげえなぁ~」

麦野「何かリアクション弱いな…。あぁ、さっきまで私より上の奴らの授業受けてたのね」ペラッペラッ

麦野「えっと…第1位のモヤシ、第2位のメルヘン、第3位のクソガキね」

全員(顔に似合わす口悪っ!!)

青ピ(そこもGoodや!)

上条「」ボーゼン

麦野「他の連中は授業入る前とかに『質問たいむ☆』とかやってたそうだけど、私はやらないわ」

全員「ええええぇぇぇえぇぇぇぇ?!」

麦野「うぜぇぞクソガキども。特に男子。何チンコおったてて興奮してんだコラ。殴るぞ」

先生「是非とも」キリッ

全員(先生ぃぃぃぃぃぃぃ!!?)

麦野「うわお前マジキメェ。近づくなハゲが」

先生「もっと!もっと言ってください!」

麦野「[ピーーー]コラッ!」ムギノンパンチ!

先生「至高ぅ!!」バッキィ!

全員「」


麦野「…さて、ようやくうるさいのが片付いたし、授業始めるか」

麦野「今日は大化の改新のトコね」

言い忘れていたが、彼女の担当は日本史である。

麦野「舒明天皇・皇極天皇の時代になると、蘇我馬子の子孫の蝦夷・入鹿父子の権力が絶大になったわ」

麦野「643年には聖徳太子の子で皇位継承者候補の山背大兄王を自害に追い込んだりもしたわ。どうしようもない連中ね」

麦野「で、当時中国では隋が滅んで唐にかわったんだけど、その律令法に基づく強力な国家体制を日本に取り入れようと考えた奴もいた訳」

麦野「それが中大兄皇子と中臣鎌足。コイツらは有名ね」

麦野「当時の日本は蘇我氏による独裁政治。中中コンビとまったく違う考えね」

全員(中中コンビ…?)

麦野「そこで645年、両者は蘇我父子を滅ぼしましたとさ。めでたしめでたし」

麦野「さてここで問題です。この事件のことを何というのでしょう?」

麦野「答えはもちろん……。せーのっ」


全員「大化の改新っ!!」







麦野「てめェらアホかァぁぁぁぁぁぁあああぁぁ!!」

麦野「なんでだ?なんでそうなんだァァァァァ!!」

青ピ「だって先生さんざん引っ張ってきましたやん」

土御門「これに間違えないぜよ!」

麦野「てめェらの頭はまだ中学生レベルかァァァァァ?!大体、事件名きいてんのに『改新』はねぇだろうがよォォォォォ!」

麦野「分かる奴いねえのかァ?あぁ?」

吹寄「はいっ!」

麦野「はいそこの大きな奴」

吹寄「(大きい?)乙巳の変です」

麦野「正解だ。さっきはどうしてた?」

吹寄「言ったけど声がかき消されていました」

麦野「」

麦野「…まぁいい。その事件後に行った政治改革のことを『大化の改新』っていうのよ」

全員「へぇ~」

麦野「何か腹立つわ」

麦野「ところで、中大兄皇子は後に天智天皇になるんだけど、先代斉明天皇が崩御してからも彼は皇子として政治を行ったわ」

麦野「『称制』っていって日本じゃ珍しいシステムなんだけど」

麦野「すぐに即位しなかった原因は近親相姦っていう話もあるのよね」

全員「」

上条「…といいますと?」

麦野「だからぁ、同じトコから出てきた兄と妹がなぁ、性交して問題になったんだとよォ!!」

上条「女性がそんなはしたないこと言わないで!?」

麦野「関係ねえよ!!兄妹だってカァンケイねェェんだよォォォ!!」

上条「ちょっと落ち着いて!?」

青ピ「いやぁ~、病んでる女子たまらんわ~」

上条「おい、あんまり大きな声だと……」

麦野「そこの青髪ぃ?」

上条「ヤバい、目ぇつけられたぜ!」

麦野「ちゃんと話きいてんのかぁ、あァ?!」

青ピ「ヤバい、ヤバいで上やん!」ヒソヒソ

上条「見りゃ分かるわ!今からでもしっかり謝れば…」ヒソヒソ

青ピ「めっちゃ興奮してきたで!」ヒソヒソ

上条「はぁ?!」ヒソヒソ

麦野「おい聞いてたかコラ」

ドスを効かせた声を出すむぎのん。だが、

青ピ「おっほぉ~~!こない綺麗な人に責められてボクは幸せやぁ~」

青ピには全く通用しなかった。結果、






麦野「ぶ・ち・こ・ろ・し・カ・ク・テ・イ・ね」

堪忍袋の緒が切れてしまった。

日本史は現代までやってくれたらいいな

麦野「死にさらせコラァァァァァ!!」

麦野はそう叫びながらビームを放った。学園都市第4位の『原子崩し』だ。…まあ流石に彼女も人の子である。狙いははじめから青ピの頬をかすめて壁に当たるようにしていた(壁は大変なことになるがそこまで考えが及んでいないらしい)。
しかし彼女は大事なことを忘れていた。この能力はあくまで攻撃専用であり、普段の日常生活から使っていい代物ではない。つまり、平時には能力使用は皆無と言っても過言ではない。となると、ブランクがあればあるほど、精度が落ちてしまうことになる。
そう、簡単に言ってしまえば今の『原子崩し』はコントロールが悪いのである。

麦野(あっ、ヤベ。最近撃ってなかったからだなこりゃ)

と彼女が思ったときにはもう遅かった。白いビームは青髪ピアスでも教室の後ろの壁でもなく、ただ一直線に、






上条「なんでだァァァァ!!」



上条当麻に向かっていた。


上条「おおおおォォォォォ!!」キシャーン

もう駄目だと思った麦野だったが、なぜだか分からないが上条はピンピンしていた。

麦野(えっ、何?どういうこと?『原子崩し』が、消えた?!)

上条「はぁ、はぁ、はぁ…。マジで死ぬかと思った今のは」

上条「…おい先生。いい加減にs……」

麦野「試してみるか」

上条「は?」

麦野「上条ぉ?」

上条「ハッ、ハイ。いかがなさいましたか?」

麦野「今から私ビーム撃つから…全部消せ」

上条「えっちょ…」

麦野「…オラァ!」ヒューン

上条「くっ!」キシャーン



麦野(…成る程、『幻想殺し』か)

麦野(…噂じゃ聞いてたが、何てデタラメなのよコレ)ヒュンヒュンヒューン

上条「ちょっ、早っ」キシャンキシャンキシャーン

麦野(…にしてもこんな面白い生徒がいるところに実習とは、学園都市も味な真似をするわね)ドッカァーン!

上条「アタタタタァァァァァ」キッシャーン!

麦野「……よし決めた」

全員「?」

上条「何をですか?」

麦野「今後イラついたら上条にビーム1発ずつな」

上条「なんて理不尽!でも逆らえない!不幸だ…」

麦野「じゃこんな感じで、次は白村江の戦いの話を…」

上条「こんな感じはやめてっ!上条さんの身が持ちませんことよ!」

学校で公言してたっけ

っと今日はここまでです。レスありがとうございます。

>>202 それはヤバイぜェ……。

次回投下も今日夜の予定です。見てくださった方々に感謝を。
ではまた。

学校内でイマブレ知ってるのは、土御門くらいのような

大覇星祭のときとか普通に使ってたんじゃね

>>208
俺「‥‥‥」

うんちっち「‥‥‥」

>>1です。今から投下します。

>>206 公言はしてないけど多分みんな知っているんじゃないかな…。べっ、別に>>211さんの意見を参考にした訳じゃないんだからねっ!


……うんゴメン。しばらく反省したら投下します。

キーンコーンカーンコーン
麦野「はい、今日の分はこれでおしまいよ。お疲れ様」

先生「では参りましょう。麦野様」

麦野「様付けは悪くねえけどちょっと黙ってくれない?」スタスタ

先生「おぅ、ありがたきお言葉…」スタスタ…バタンッ

麦野「ホントどうしようもねえなコイツ」



上条「ビームが計20発…。生きてるって素晴らしい」トオイメ

土御門「よくぞ無事だったにゃー」

青ピ「もう不幸どころじゃあらへんかったからなぁ~」

上条「何て危ない人なんだ…。あれじゃ御坂はかわいく見えるぜ」

土御門(超電磁砲がいたら大変なことになってるぜぃ…。その台詞は)

青ピ「ところでつっちー。なんで上やん生きてんの?」

土御門「上やんだからだにゃー」

青ピ「なるほどなぁ~」

上条(全然理由になってませんよ土御門くんッ!)


~昼休み~

上条「やっと飯だぁー!」

青ピ「上やん、一緒に購買行かへんか?」

上条「あぁ悪い。今日は弁当なんだオレ」

土御門「朝から作ってくるなんてえらいにゃー」

上条「お前は舞華から作ってもらえばいいじゃんか」

土御門「その方が嬉しいんだが…さすがに朝は家にはいないからにゃー。仕方がないぜよ」

上条「え?別に大丈夫だろお前のトコは」

土御門「? 何が?」

上条「舞華が朝帰りすりゃ…」

土御門「ししし、シスコンちゃうわ!」

上条「そこまで言ったつもりはないんだが…。兄妹だったら普通じゃないのか?」

土御門「…」

上条「…」

青ピ「…」

上条「…お前まさか」

土御門「きょ、今日はやっぱり食堂いくぜよ!」ピューー

青ピ「あ、あの野郎…待てやコラァァァァァ!!」ピューー

ウオッ、アオピトソノナカマタチ?! マテヤリアジュウメ コロシタルデー フコウダニャー

上条「…深く考えないことにしよう、そうしよう」

大分静かになった教室でそう決意する上条。自分のバッグから弁当を取り出すと机の上に風呂敷を広げた。すると目の前には黒髪ストレートの巫女さん系女子が。

姫神「今日は。一緒に。食べよう」

上条「あぁ、別にいいぞ」

少し嬉しそうに上条の前に座る姫神。なんだか今日は不思議な日。でも上条くんとの思い出が増えた大事な日。今日はいつもより積極的にアピールしてみよう。なんて思っていた。

姫神「あの。上条くん。今日のおかずは…」

~以降特に面白くないため割愛~

>>1です。面目次第もございません。またやってしまいました。
昨日の分今から投下します。レスあるってことは需要あるっとポジティブに行きたいと思います。
ではいきます。

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー

小萌「いや~、毎回実習生さんが来ると負担が減って助かるのです!」

黄泉川「ようやく手のかかる子が2人できたじゃん♪」

小萌「授業の方の子もですかー?」

黄泉川「あっちの方が問題児じゃん」

素甘「私の方も授業の子が…」ギロッ

黄泉川「こっち睨まれても困るじゃんよ…」

若め「まぁ、やっぱり若い子は元気があった方がいいですねっ」ツヤツヤ

小萌「そうなのです!」ツヤツヤ

素甘(貴女がたに言われたくはないんだけど…!)プルプル

黄泉川「?」

素甘「それにしてもあっちの方は…」



素甘「なんであんなに険悪な雰囲気なんでしょう?」

ーーー実習生用机ーーーーーーーーーーーー

一方「…」ゴゴゴゴゴ

垣根「…」ゴゴゴゴゴ

麦野「…」ゴゴゴゴゴ

美琴「なにこの雰囲気」

一方「…なんでてめェらまでいるンだァ?」

麦野「知るか。こっちは『仕事』で呼ばれただけよ」

一方「チッ、同じかァ」

??「しかしここまで揃ってしまうと妙な気分でございますわね」

垣根「まっ、オレたちが全員揃うこと自体ありえないからな」

美琴「…なにか作為的なものを感じるだけど」

一方「奇遇だなァ、オリジナル。オレもだァ」

??「うおおおお!!飯も根性だ!!」ガツガツ

??(私だけ仲間外れね)

垣根「にしててめぇの弁当そりゃなんだ?値段も第1位かと思ったが、随分雑なんだな」ケラケラ

一方「ンだとゴルァァァァァ!!この弁当バカにする奴ァ誰だろォと許さねェぞ!」←打ち止め特製弁当

麦野「よっぽど思い入れあるのね。キメェ」

??「全く皆さん、弁当程度ではしたないですわよ」←高級幕の内弁当

美琴「アンタは普段からどんなモン食べているのよ…」←手作り弁当

??(格差社会…だと……)←コンビニ弁当

??「おらああああ!!」ガツガツ←カツ丼

??「あれ?御坂はなんで手作りなの?」

美琴「へ?いやあの、たまには料理でも作ってみよっかなぁ~っと」

??「それで愛しの彼にプレゼントするの?職権濫用ね」

美琴「ア、アンタまた読みやがったわね!てか愛しのじゃなぁーーい!!」////

??「ふふふっ♪貴女分かり易すぎよ」



麦野「なにあれ」

一方「青春してンだろォ。邪魔してやるなァ」

??「あの御坂が気になる相手ねぇ…。私も興味でてきたわ」

美琴「だから違う…ってえぇぇぇぇ!!」

??「次の授業彼のクラスでだったわね…。楽しみだわ」

美琴「ダメぇぇぇぇ!!アイツには手をださないでぇぇぇぇ!!」

??「あらあら?随分と必[ピーーー]」



??「ていうかなんでアンタまでここにいるのよ」

一方「知るか。多分てめェと一緒だ」

??「全く…。上は何考えているんだか……」

一方「全くだァ……」

2人「「普通幼稚園か小学校よね(だろォ)…」」


麦野「なによアイツら」

垣根「少なくとももう救いようはねえな」

>>230 ??「~?随分と必死ね」です。

??「ごちそうさんッ!!よし、食べたらすぐ運動だああああ!!」ダダダダ

垣根「いちいちうるせえ野郎だ」

麦野「まったく…。もっと普通の奴いないのかしら」

垣根「オレがいるだろ☆」

麦野「論外ね」

垣根「ヒドッ!?」

一方「確かになァ…」

美琴「そうよね…」

??「常識が通用しない(笑)」

??「…」←可哀想な人を見る目

垣根「てめえら喧嘩売ってんだろ」

垣根(…にしてもこの学校は……)チラッ

小萌「ようやくレポートが完成しましたよー」

垣根(見た目小学生の教師に…)

黄泉川「次は炊飯器で味噌汁に挑戦するじゃん♪」

垣根(爆乳ジャージ体育教師に…)

素甘「…それはもはや炊飯器ではないのでは?」

垣根(統括理事会の親船の娘…)

垣根(さらに『幻想殺し』上条当麻、最もアレイスターに近い男で『グループ』のリーダー土御門元春、『吸血殺し』姫神秋沙)

垣根(おまけに統括理事会の貝積のブレイン、雲川芹亜とくると…)

垣根(おいおい…この学校は…!)

垣根「……常識が通用しねえ」

他全員(なに言ってるのアイツキメェ)

っとこんなトコです。レスいつもありがとうございます。
次回はいつか未定ですが、2日中には来ます。
ではまたノシ

舞華っていう舞夏のそっくりさんが居るんだよ。クローン的な

>>1です。今から投下しますが、ぶっちゃけあんまり文考えてません。でも頑張ります。

>>241 今回は素で間違えましたが、似たようなネタ考えてます。でも今は現行スレで精一p(以下略。

ではしばらくしたら投下します。

そんなこんなで教育実習生が雑談に花を咲かせていると(1人は食後の運動に励んでいるが)、教師陣が教科書等の必要道具を持って迫ってきた。どうやらもう授業が始まるらしい。

小萌「では垣根ちゃん、化学の授業に向かいますよー?」

垣根「もう授業の時間か…。てかちゃん付けやめて恥ずかしいから」

一方「垣根ちゃン(笑)」

垣根「ホントいつか[ピーーー]」

小萌「ほらほら、さっさと行きますよー」

垣根「はいはい。ったく、頑張るっきゃねえか」ハァ

麦野「頑張りなさいよ、垣根ちゃん(笑)」

美琴「ファイト!垣根ちゃん(笑)」

??「頑張ってくださいまし。垣根ちゃん(笑)」

??「垣根ちゃん(笑)」

垣根「もう敵しかいねえよクソったれが」

小萌

>>247 誤爆ですごめんなさい。

小萌「そういえば垣根ちゃんの授業は人気みたいですねー?」スタスタ

垣根「当然だな。オレの授業に常識は通用しないからな」スタスタ

小萌「垣根ちゃんは気持ち悪いですねー」

垣根「何この扱い?!」



一方「はッ。第2位もあれじァ形無しだなァ。さてオレは食後のコーヒーでもと…」

麦野「アンタそれで昼3本目よ」

一方「コーヒーねェと死ぬのよオレはよォ」

素甘「貴方も授業よ。早く準備してね」

一方「あァ?いつ棺桶からでてきたンですかァ?」

素甘「は?」

一方「死ンでも動くたァ高性能なババアだぜェ」

素甘「」



一方「…オラ、さっさと立ちやがれェ」

素甘「…え?」

麦野(あら?ムチのあとはアメかしら?)ヒソヒソ

美琴(そういうのじゃないだろうけど…。ああ見えて結構優しい奴なのよ)ヒソヒソ

??(アイツが中学生以上とまともに接するなんて……!)ヒソヒソ

??(それはそれで変なことですがね…)ヒソヒソ

一方「死人が足引っ張ンじァねェぞコラ」

素甘「」


4人(うんっ。ありゃただの一方通行だわ)


一方「オラさっさと動きやがれェ」

素甘「……グスン」

4人(でも流石に可哀想ね)

先生「麦野様」

麦野「…てめえか。そういや午後も日本史あったか」

3人(麦野様?)

麦野「つかその表記やめろよ紛らわしい」

奴隷「そういうメタ発言は控えていただけると…。今後はコレ(←)で行きますよ」

麦野「やめろよそれ。私が変なことしたみたいじゃない」

下僕「畏まりました」

麦野「ホントてめェは人の話聞いてんのかァァァァァ!?」

従順「ではコレで」

麦野「…はい、これでいいわね。さっ、授業いきましょ」

従順「ははぁ!」


美琴「なんだったのあの先生」

??「私に聞かれましても…」

??「色々あるんでしょ、色々」

若め「では行きますよっ。御坂さんっ?」

美琴「はいっ!」

若め「今日あともう少し、頑張ろうねっ」

美琴(あとで補習の問題も考えなきゃ…)



??「御坂の頭の中は補習のことで一杯でしたわ」

??「あんな青春していていいのかしら……」

先生「お前はここでボーっとしていていいのか?」

??「げっ先生…」

先生「はい早く準備する!オレを待たせるな、殺してしまうそ」

??(いいなりになって宜しいのでございますか?)ヒソヒソ

??(あの人私の攻撃一切通じないから)

先生「ほら行くぞ!」

??「はい…」ハァ

先生「ん?今のため息?」

??「なんでもないです!!」

先生「ならいけどね……」

ーーー外ーーーーーーーーーーーー

黄泉川「おいコラー!いつまで走ってるじゃん?」ダッダッダッダ

??「どうした!?問題発生か!?オレが根性で解決してやる!!」

黄泉川「問題はお前じゃんよ…。まぁその分楽しいけどな」

??「そうか?よく分からんぞ。オレは根性が足りないのか!?」

黄泉川「いやもう十分過ぎるじゃん」



??(皆さん行ってしまわれましたわね)

??(私は学園都市が誇る超能力者、いわゆるレベル5のうちの1人)

??(強大な力ゆえに、学校では多くの生徒を惹きつけてしまった)

??(結果、学校内に大きな派閥を作るにまで至った。それはそれで楽しかったけど)

??(そこでは『尊敬』の対象として自分が存在し、注目を浴び、君臨してきた)

??(ただ、私には信頼できる部下はいても、頼れる友達がいない)

??(……今は身分も立場も関係ない、友達が欲しい)

??(レベル5としてでなく、1人の中学生としての、ね)


先生「…では行きますよ。??さん」

??「――はい」


??(…そのためにはやはり、彼から始めたほうがいい)

??(上条当麻。『幻想殺し』を持つ高校生。第3次世界大戦の中心人物)

??(…でも、そんな些細なことはどうだっていい)

??(彼にはレベル5なんてちっぽけなものは関係ない。1人の人間として接してくれる)

??(だから私も彼と同じ行動をしてみたいと思う)


??「…1人の人間として、ね。ふふふっ♪」

っと今日は落ちます。レスをくださった人には感謝を。

>>253 ~してまうそ→~してしまうぞ
>>254 ならいけどね→ならいいけどね に脳内補完お願いします。

次回投下は明日中には。やっとお待たせした5時間目です。

こころんマジ通行人A(グボア

>>1です。パソコンを奪取したため投下します。相変わらずの内容ゼロでのスタートですが何とか頑張ります。
そういえば言い忘れてましたが、授業は50分×6時間とします。例外があるかもしれませんが…。
ではしばらくしたら始めます。ただし>>267、ちょっと屋上まで来なさい。

~昼休み終了~

姫神「私の活躍が。全部ハショられた」

上条「どうした?お前の(弁当の)おかずは最高だったぞ」

姫神「上条くん。率直に言われると。照れる」///

上条「いやいや、姫神の(卵焼き)は絶品だったぜ!」

姫神「もう。みんなの前だと。困る」////

上条「?」

青ピ「カミやんがまたやってるで」

土御門「カミやんだからにゃー」

青ピ「キミも人のこと言える立場なんか?、あァ?[ピーーー]でマジでェ」

土御門(誰このひと)

上条「ていうか、次の授業ももしかして実習生なのか?」

>>271 sage忘れです。

土御門「さあにゃー?でも可能性は大ぜよ」

青ピ「職員室行った人に聞いたんやけど、実習生用の机は7つあったらしいで」

上条「あと3人…。平和な人であってほしいな」トオイメ

土御門「4時間目がアレだったからにゃー」

青ピ「でもあの娘めっちゃタイプだったわ」

上条「まあ最初はオレもそうだったが…。一気に恐怖の対象へとシフトチェンジしましたよ」

土御門「オレもだにゃー(最初からそうだったけど)」

上条「やっぱ女の子は平和が1番だなぁ…」サラニトオイメ

土御門「おっ、そうするとやっぱり五和かにゃー?」

上条「五和か?…確かにオレの知り合いの中では1番いい子だったな」

土御門「ほほぉ…(あとで建宮に報告だにゃー)」

青ピ「何言うてんか全く分からへんけどカミやんがムカつくことだけは分かったわ」

青ピ「まぁとにかく午後は2人とも女の子の実習生で決まりや!」

上条「お前が決めるもんじゃねえだろ!」

土御門「確かに望ましいことだぜぃ」

吹寄「ほら上条!貴様はまた授業前に騒ぎやがるの?!」

上条「別にオレだけじゃないんだけどな…」

吹寄「全くさっきから実習生実習生って…。上ばっかり見ないでちゃんと足元見なさいよ!」

上条「は?それどういう意味だ?」

吹寄「え?!そ、それは……」///

上条「?」

吹寄「あ、足元掬われないようにしなさいってことよ!」//

上条「上条さんには掬う足元なんてありませんが…」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「このコーナー必要なのかしら?」

先生「? どうしたんだい?」

??「いえ、特には」

先生「もう慣れているとは思うけど、頑張って授業してくれよ」

??「はい。『頑張り』ますわね」

??(ついにここまで来ましたわね…)

??(苦節半年、御坂から話を聞いてから随分たってしまいましたね…)

??(最初は部下に探させていましたが、それでは意味がないと踏みとどまったものです。あの頃はまだ私も青かったですね)

??(神様、いや統括理事長様が与えてくださったチャンス。必ずモノにしてみせますわ!)グッ

先生「おっと、時間だ。さぁ行こう」

??「…はい」


??(――行きますわよ、『心理掌握』)

~5時間目~

上条「さてさて、今日は上条さんの苦手教科のオンパレードですよー」

土御門「カミやん…。もう自分を責めるのはやめるぜよ」マジメツッチー

上条「やめて!そんな目でこっち見ないで!もう自分がどうしようもないお馬鹿さんだってことは分かってるから!」

心理「あら?そんなことはありませんわよ」ガララッ

上条「へ?」

心理「今はお馬鹿さんでも、繰り返し学ぶことでそれは解消できます。そしてそれをお手伝いするのが私のお仕事ですのよ」

心理「私が、あなたを勉強できる立派な生徒にして差し上げますわ」スッ

そう言ってお嬢様中学生は、上条に向かって右手を差し出した。

上条「…こんなこと言ってくれたのは貴方様だけですっ!!」ガシッ

その小さな手を、上条は両手で思いっきり捕まえに行った。

心理(ふっふっふ…。掴みは完璧。我ながらいいスタートだわ!)

心理(しかし殿方の手など初めて握りましたが…。け、結構ゴツゴツしているものですわね。)

心理(それにしても初めてのお相手(※他意はない)が上条さんというのは……。これは運命ですわっ!)カァ

上条「あ、あのぉ先生」

心理(いや先に手を出した(※他意はない)のは私の方ですが…。でも、運命とは自ら切り開くものとナ○トも言ってた気がします!)

上条「先生?」

心理「っ、はい?何でしょう?」ニコッ

心の内をまるで見せない少女。さすがレベル5である。が、

上条「そろそろ手を離していただけると…。上条さんもちょっと照れちゃうんですけど」

心理「!? しししし失礼しました!私ったら何て真似を…」///

彼には全く通用しなかった。恐るべし上条当麻。そして、

男子(あの野郎あんな可愛い子をまた……ッ!)

彼には敵が多かった。

心理「ゴホンッ。…ではまず自己紹介から。私はレベル5の第5位『心理掌握』です」

全員「おおおおぉぉォォォォォォ!!」

心理「平たく言うと精神系能力なら全部使えるますわ」

全員「Oh…」

心理「これから皆さんの古文を担当するので、どうぞ宜しくお願いします!」ペコリ

全員「おっしゃああああぁぁぁァァァァァァァ!!!」

青ピ「うひょひょーー!今年の教育実習は大漁だああぁァァァァ!!」

土御門「つまらない先公の授業は来学期に持ち越しだにゃーー!!」

クラス中が歓声で覆われる中、心理掌握は1人の男をずっと見つめていた。

心理(…よろしくね、上条くん♪)

上条(どうしたのかな…。オレの顔に何かついてる?)





先生「僕空気だね。つーかつまらねえのかよ授業」チキショウ

何で朝漢文やって午後古文なんだ
古典って今分かれてんの?

>>278 >>1のところは文系は古文と漢文が別になっていて、理系は古典1つ、っというスタイルでした。1日にどっちもあるなんてことは無かったけど。

心理「はい、じゃあ早速授業をしましょうか」

心理「今日は敬語についてですね。敬語は古文、とくに平安文学では重要な文法です」

心理「まずは基礎から追っていきましょうね」

心理「まず、敬語には3つ種類がありましたね?挙げてみてください、上条くん?」

上条「えっとぉ……」

心理(頑張って!上条さんっ)

全員(何かすごく微笑ましいのはなぜ?)

上条「そ、尊敬語、謙譲語、丁寧語ですぅ!」←文法書に頭つっこみながら

心理「はい!よくできましたっ」

上条「よっしゃ!オレにもできたぜ!」

心理「フフフッ。その調子ですわ」

全員(小学生相手みたいになってるよ……)

上条さんを派閥にいれようとしてるのかと思わせておいてマジ天使とかマジ天使すぎる

心理「では尊敬表現と謙譲表現の違いから説明していきましょうか」

心理「言葉で説明しますと、尊敬とは『動作をする人』を敬う表現、謙譲とは『動作を受ける人』を敬う表現ですね」

全員「???」マルデワカラーン

心理「ピンときませんか…。では、私と上条くんが会話している状況としましょう」

上条「オレと先生?」

心理「そう。それで私が、『一方通行が御坂美琴のところへ行った』という話をしたことにしましょうか」

上条「何しに行ったんですか?」

心理「そういう問題じゃないのよ。お馬鹿さんね」

上条「」orz

心理「続けますわね。そのとき私が『誰に』敬意を表すかで尊敬、謙譲、丁寧に分かれますのよ」

全員「?」

>>277 ~全部使えるますわ→~全部使えますわ に訂正。

心理「分かりやすく現代語で表しますわね。まずは普通に言う場合。『一方通行が御坂美琴のところへ行った』」

上条「いつもの言い方と違う気がするんですが…?」

心理「この話し方はデフォなのでお気になさらず」

心理「次に一方通行に敬意を表すとき。何か嫌だけど。『一方通行が御坂美琴のところへおいでになる』」

心理「ちなみに古語ですと『おはす』がいいかしら?」←自信ない(>>1より)

全員「ふむふむ」

心理「そして御坂美琴に敬意を表すとき。ホント嫌だけど。『一方通行が御坂美琴のところへ参上する』」

心理「当然古語は『参る』ね」

全員「ほうほう」

心理「前者が尊敬表現、後者が謙譲表現。つまり、敬意の方向が違うってことなのですよ」

全員「なるほど!」


上条「わかったような、わかんないような」

心理「一応言っておくと、丁寧表現はさっきので言うと私が上条s…上条くんに敬意を表すときに使いますわ」

全員「へぇ」

心理「ま、そのときは現代語だとですます調にすればいい訳ですし、そもそも古語ですと『侍り』『候ふ』くらいなので、さっきの関係はあまり意識しすぎると逆に混乱してしまうかもしれませんね」

判別がないわけではないので、少し頭に浮かべていただけると解釈が楽ですけどね、と軽く受験テクを語る中学女子。

心理「そして大事なのが、会話文だけでなく地の文、つまり↑みたいな場合も敬語は普通にあることです。問題演習やればわかることですが」

吹寄「そのときはどう判別すればいいのですか?」

心理「文章の書き手から、登場人物への敬意と考えてくれればいいですわね」

上条「? 文章なんて書いている人がその世界を支配しているようなものでしょう?どうして敬語が必要なんですか?」

心理「逆に、その文章が帝や高貴な貴族たちに読まれる場合のことを考えてみて」

上条「あ…。それはマズいですね」

心理「当時は今と違っていて身分がありましたからね。そう文章で書くのが当然の風潮だったのでしょう」

上条「深いですね…」


青ピ(深すぎて)

土御門(オレらが発言できる機会がないにゃー)

先生(先生なのに混ざれない…。雰囲気的に)グスン

俺ここら辺分からなくてりてん

心理「多分地の文の方が考えやすいと思いますね。ときどき地の文と一緒に会話文の敬語の判別が出たら要注意です」

全員「なるほどな…」

心理「理解がいいですね。では具体例を紹介していきましょうか……」




キーンコーンカーンコーン
心理「…はい、今日はここまでですね。では御機嫌よう」

上条「何だろ…。オレ、今もの凄く勉強ができそうな気がするんだ…」

青ピ「カ、カミやんに変革が起こっている……やと…?」

土御門(心理掌握の能力か!?しかし、カミやんには右手がある……。どういうことだ?)ガチミカド

2人(勉強できそうなカミやん…なんて)

上条「AHAHAHA!古文って何て楽しいんでしょう!」ヒーハー!

全員(上条がヤバい……ッ!)ビクビク

>>284 過去形忘れorz ~った、~した でした。

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
心理(ふふふ。中々の滑り出しでないかしら)

心理(これで鈍感で有名な彼にもしっかりと覚えられたことでしょう)

心理(嗚呼、今日はなんて幸せな日でしょう!ようやく憧れの人に巡り会えたのですから!)

心理(これからも彼にとって分かり易い授業を努めましょう。彼が古文を少しでも理解したっ、という顔が、私にエネルギーを与えてくださるわ!)

心理(――そう、私のこれからは、彼と共に)



心理「…負けませんわよ、御坂」

そう呟いた彼女の口調には、どこか楽しそうな音色が重なっていた。

っというところで今日分はおしまいです。こころんマジ天使。これは純然たる事実。

>>286 因みに>>1は物理化学がまるでダメで文系へ。

次回投下は未定です。明日以降は用事でどうなるか分かりません。7日には来れると思います。
ではまたノシ

六限目は青ピが颯爽と教卓に立ってクラス中ポカーンなる







はないな…

> ??「ていうかなんでアンタまでここにいるのよ」
>
> 一方「知るか。多分てめェと一緒だ」
>
> ??「全く…。上は何考えているんだか……」
>
> 一方「全くだァ……」
>
> 2人「「普通幼稚園か小学校よね(だろォ)…」」

どうみてもry

心理掌握と心理定規が混じってる...なんてことがあるかないか僕にはよく分からない

こころん=心理掌握
こころん≠心理定規

>>1です。携帯より失礼します。
アイデアまとまってませんが今から投下していきます。

>>292 そ、それやってみたい…。さすがに無理か。
>>295 >>297が正解である。こころんはただ1人のみなのである。ちなみに心理定規さんも後に出演予定である。表記は出演時に発表である。

ではしばらくしたら来ます。

~休み時間~
青ピ「次でやっと今日の授業おしまいやわぁ~」

土御門「つーかどんだけダラダラ書いてんだよって話だにゃー」

青ピ「つっちー何言うとんの?」

土御門「何でもないにゃー」

上条「さぁーて、最後の授業も頑張るぞぉー!おー!」



青ピ「カミやんはもうダメかもしれんな」

土御門「すぐに元に戻るぜよ」

ーー―廊下――――――――――――
??「ようやく私の授業ね」

??(まったく『仕事』と思って来てみれば何よこれ)

??(ホントに…どうして幼稚えn…)

先生「おい何ボーッとしてやがる!さっさと教室入れボケ」ゲシッ

??「……私には回想する権利さえないの?」

先生「もう皆お前の正体知ってるから!誰も期待してないから!」

??「そんなに言わなくてもいいじゃないっ!」ナミダメ

~6時間目~

土御門「次は誰かにゃー?」

青ピ「次も女の子がええなぁ~」

吹寄「全く貴様らは…」

上条「HAHAHA!さあ勉学に励もうぞ!」

??「へぇ。ならその実力、見せてもらおうかしら?」

??「この私にね。ってあれ?」

土御門「おっと、結標先生じゃないかにゃー?」

結標「」

すいません再開します。

結標(なななな何故土御門がここに…?)

土御門「先生どうしたにゃー?」

青ピ「つっちー知り合いなん?」

土御門「ま、ちょっとにゃー」ニヤニヤ

結標「…そ、そうね。お久しぶり、土御門くん?」

結標(まずいわね…。こいつにだけは弱点見せちゃホント駄目よ!)

結標「じゃあまずは自己紹介からね」

結標「はじめまして皆さん。結標淡希よ」

結標「能力はレベル4の『座標移動』よ」

オースゲェェェェ! コンドハレベル4カ アレ?レベル5ジャナイノカ?

結標「うるさいわね!意外と気にしてるのよレベルは」

結標「つーか別にいいじゃない!空間移動系最強なんだし!」

全員「Oh…」

結標「まあいいわ。あとはね…私の趣味はね…」

土御門「ショタ狩りだにゃー」

結標「」

全員「」

土御門「もう長い付き合いだからにゃー。間違いないぜぃ」キリッ

結標「ちょっ、ツチミカドクン!?何デタラメ言ってるの!?」

吹寄「先生、今の話は…」

結標「信じちゃ駄目!その嘘つき狩りの言うことなんか!」

姫神「先輩に。そんな趣味が。あったとは」

結標「だから違うわよ!あとお久しぶり姫神さん。今気づいたわ」

姫神「それだけでも。ありがたいこと」

先生「結標……」

結標「違うです先生!」

結標「私はただ、中学生以下のかわいい男の子が好きなだけです!」

先生「」






先生「そういうのをショタコンって言うのだぞ」

結標「え?そうなんですか?」

先生「まあいい。お前の趣味など誰も興味がない」

結標「流してくれるのはありがたいのですが、もう少しいいフォr…」

先生「さっさと授業始めろ結標」

結標「」

結標(何この扱いの差。レベル違うからかしら)

結標(誰かもっといいフォローを……)

男ども「「「あわきん!あわきん!」」」

結標「それフォローなってないから!つか何であわきん!?」

結標「じゃあ始めましょうか。今日は発生についてね」

上条「よし!6時間目の生物も頑張るぞ!」

土御門「カミやん説明口調だにゃー」

青ピ「だんだん授業が雑になってんなぁ~」

土御門「>>1は文系だにゃー」

青ピ「ああ成る程。どうりで5時間目と温度差が……」

結標(ひどすぎじゃない?)

結標「ではウニの発生についてだけど…」

上条「うおおォォォォ!学ぶぞォォォ!」

土御門「何か違う人なっているぜよ」


キーンコーンカーンコーン
結標「はい今日はここまで…って全部ハショられた?!」

姫神(何となく。私と似た雰囲気が)

結標「まったくもう…。次頑張ろ。じゃあ号令してー」

キリーツ キョーツケ アシター

結標「気をつけて帰るのよー」スタスタ…バタン

青ピ「ようやく終わったでぇ」

土御門「今日も長かったにゃー」

吹寄「なかなか充実した1日だったわね」

土御門「まあ面白かったぜぃ」

吹寄「貴様は面白がってただろうが」

土御門「何の話かにゃー?」

青ピ「なぁつっちー、カミやん、このあとどっかに……ってカミやん?」

上条「」

土御門「カミやんが燃え尽きてるにゃー」

吹寄「全くだらしないわね」

青ピ「まあともかく、帰る準備でも……」



??「ちょっと待ったァァァァ!!」

不意に外から叫び声が聞こえたかと思うと、突然教室の窓ガラスが全て砕け散った。どんな力が働いたのか、破片は生徒たちに掠りもせずに床に落ちていった。

上条「な、なんだ!?」

土御門(敵襲!?)



??「まだ今日の授業は終わってないぞ!!」

そして1人の漢が机の上に着地した。

??「さぁ、今から7時間目の体育だ!オレの根性を見せてやる!!」

今日は以上です。次回は根性で2日以内に来ます。
あっ、そういや補習あったな…。

ではまたノシ

>>1です。すいません訂正です。

>>309 嘘つき狩り→狩り削除で。何狩るんだよ…。

いつもレスありがとうございます。

吹寄って、もっと女口調だったと思うが……
何よりも、こころんマジ天使!!KMT!!(←中国国民党の略称だったorz
そしておとなしい女の子No1が姫神じゃなくて五和だと!?

つーか授業内容考えるのって大変だと思う。マジ乙

ならば、生物の授業は私が考えてやろう

さあ、あわきん、一緒に考えるからこっちにおいでデュフフ

一応6限目以外なら授業内容はどうにかなるが……
おい一方通行の数学以外>>1の得意分野じゃねえかあああ

>>1です。すいません、停電の影響で来るのが遅れました。

>>321 吹寄の口調は気をつけようと思います。姫神は『おしとやかな』女の子ってことで。つーか内容考えるのはマジ大変です…。
>>323 ごめん、生物は内容考えるの面倒だっただけで寧ろできるほうなんだ…。
>>324 いえ、どの教科でも手伝ってください(キリッ

ではもう少ししたら投下します。

窓ガラスを割って堂々と入ってきた男は、腕を組んだまま教室をぐるっと見渡した。

??「さあどうした!?早く体育の準備をしないのか!!」

土御門(こいつは確か……)

上条「テメェ、一体何者だ?」

??「オレか?オレはレベル5の第7位、ナンバーセブンの削板軍覇だ!!」

上条「じゃあテメェも実習生だってのか?」

削板「あぁ、よく分かったな!」

上条「まぁ、簡単な推理だからな」

他全員(簡単すぎるだろ)

吹寄「で、でももう今日の授業は全て終わっt」

削板「終わってなどいない!!」クワッ

全員「うおっ」ビクッ

男子「ま、まだ授業をするんですか?」

削板「当然だ!」

青ピ「そんな殺生な」

女子「大体、今日は誰も体操着なんて持ってきていないですよ?」

削板「関係なぁーい!」

土御門「どういうことぜよ?」

削板「根性だ!」

全員「は?」

削板「根性さえあれば問題などない!根性で全てどうにかできる!さあ、体育をするぞ!オレは皆と早く運動がしたいんだ!!」






上条「……ふざけんなよ」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
美琴(さてっ、アイツとのほっしゅう~♪)スキップスキップ

美琴(まったく、世話が焼ける生徒ねっ。困っちゃう、困っちゃう)

美琴(…てか、もしかしてアイツと放課後2人っきり!?)///

美琴(ややや、ヤバい!どうしよう?えーと、うーんと、うぅぅ……)プシュー

ガシャーン! ウギャーー ナンダー?

美琴「な、何!?」

美琴(あの方向…。まさか!?)ダッダッダッダ



美琴「やっぱり私のクラス!?」トウチャーク

美琴「もう何がどうなってんのよ。……ん?」アレハ?



上条「……ふざけんなよ」

上条「どう考えてもおかしいだろ!?皆がずっと待っていたんだぞ?1日の授業の終了を告げるこの時を。皆歯を食いしばって6時間の授業に耐えてきたんだ!てめぇが来る前からこっちは厨二病患者2人に暴力女2人の厳しい講義を受けてきてんだ!もう勘弁してくれよ!つーかオレまだ今から補習あって放課後すら無いんだよ!これ以上余計な出来事に巻き込まれたくねぇんだよ!!……いいぜ、てめぇがそれでもまだ体育を強行しようって言うんなら……」

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!」

削板「…いい根性だ。気にいったぜ、お前のこと」

2人の男が対峙する。足は、同時に動いた。

上条「うおおおおぉぉォォォォォォ!!」ダッダッダッダ

削板「おらあああぁぁァァァァァァ!!」ダッダッダッダ

しかしそんな男の戦いに、いきなり横槍が入った。

美琴「やめろやぁぁァァァァァァ!!」ビリビリッ

他全員「ぎゃあああぁぁァァァァァァ!!!」


……槍といっても、雷のではあったが。

一旦落ちます。また後で来る予定です。

こころんはこころんでメンヘラ臭がするんだが……

>>1です。またもや遅れました。

>>335 そ、そんなことはない……と思うよ…?

では今から投下していきます。

学園都市第3位、御坂美琴の電撃は強い。それこそ、不意打ちをくらえば確実に意識がもってかれるレベルのものだ。実際クラスのほとんどの者が気絶している。だが、あくまで『ほとんどの者』である。そこには例外もある。たとえば、

上条「あっぶねぇ~。撃つ度に威力上がってないか?」

異能なら何でも消してしまうトンデモ右手を持った少年や、

削板「はっはっはっ!いい電撃だがオレの根性には敵わん!!」

異能だろうが何だろうが根性で乗り切ってしまう少年などが当て嵌まる。

美琴「アンタら何ピンピンしてんのよ…」

上条「おい、御坂!いきなり危ないぞ!」

美琴「教室で能力使って喧嘩していたヤツに言われたくはないわよ!」

上条「オレは能力なんて使ってないけど!?」

削板「オレも根性しか使った覚えはないぞ!」バーン

美琴「え?」

上条「へっ?」

削板「ん?」

美琴「まったくもう…。削板さん、授業は明日あるので今日のところはお帰りください」

削板「そうか!いやすまんな!はやる気持ちが抑えきれなんだ!!」

美琴「ではまた明日から頑張りましょう」ノシ

削板「おう、邪魔したな!」ザッ、ヒューン スタッ

削板『よっしゃ、根性で学園都市5周だあああぁぁァァァァァ!!』ダダダダダダ

夕日に消えていく漢の背中を、美琴と上条は姿が見えなくなるまで眺め続けた。

美琴「…てか、何しにきたのよあの人」

上条「オレもわからん」

美琴「もう教室がひどい有り様ね…」

上条「さっきので窓全壊だし」

美琴「全開じゃないの?」

上条「笑えねぇぜ、それ」

美琴「ま、困ったモンよね。前回だけに」

上条「おいやめろ」

上条「ともかく、これじゃ明日の授業どころじゃないぜ…」

美琴「そうよね…。補習もできないし」

上条「やっぱり覚えていたのかよ…」

土御門「そりゃ自分の言ったこと忘れる訳ないにゃー」

青ピ「大事な用事やもんな~。貴重なチャンスでもあるしなぁ」

美琴「ちゃ、チャンスってにゃによ!」///

上条「何顔を赤くしてんだ?」

吹寄「とにかく、教室が半損状態なので何とか修理しないといけないってことですね」

姫神「窓の被害が。甚大」

麦野「後ろの壁も少し穴が開いてないかにゃー?」

上条「それは貴女様が撃ったビームでできたものでは…?」

美琴「随分危ない授業なのね…」

全員「……つーか」






麦野「なんでてめぇら無事なんだよおおぉぉォォォォォォ!!」


他全員「アンタはどっから現れやがったんだああぁぁァァァァァ!!」

上条「ま、まさかまだ撃ち足りないのでせうか?」

麦野「ちがうっつの。うるせぇから様子見にきただけよ」

美琴「皆大丈夫?さっき結構な威力で撃っちゃったんだけど…」

青ピ「ボクにとってはご褒美みたいなもんやぁ~」

土御門「全員ギャグ補正サービスに入会しているから大丈夫だにゃー」

美琴「??」

上条「それより、これをどう処理するか考えないと……」グッチャクチャ

麦野「あぁ、大丈夫よ。そういうの得意そうなヤツに後で連絡しとくから」

上条「凄いな。でもソイツ可哀想になりそう」

麦野「まぁ、気に病むことはないわよ。大したことないヤツし」

上条「そんなものですかねぇ」

麦野「うんうん。じゃ、連絡するからねぇ」

上条「人間色々あるんだなぁ~。…ってことは今日補習なし!?」

美琴「いやいや」

上条「教室はこんなじゃ使い物にならないぜ?」

美琴「別にいいわよ。アンタちょろっと職員室の前で待ってなさい」

上条「? それはどういう…」

美琴「どこか喫茶店に行ってやりましょ☆」

上条「」




他全員(それただのデートじゃね?)

っと、短いですが今日はここまで。次回投下は未定です。できればここで報告します。
レスくださった方、ありがとうございます。
ではまたノシ

>>1です。時間が空いたので投下していきます。
今日で1日目終わるかな…?ではしばらくしたら来ます。

こうしてレベル5の実習生が6人集結するという、生徒たちにとっては激動の1日が終わった。そう、ただ1人を除いては…。

上条「…不幸だ」

どの口が言ってやがる、とどれほどの人が思ったことか。彼らからすれば常盤台中学のお嬢様と共に歩いているその姿は、ただただ嫉妬の対象でしかなかったのであろう。しかし、実際は彼の呟きは正しいものだったりした。

美琴「ほ、ほらっ、あそこで勉強しましょ!」

上条「へいへい……」

隣りの中学生は何故かやたらと機嫌がいい。そんなに補習が楽しみだったのか…?、と勝手に解釈してしまう辺りが彼らしい。

美琴「ほら、早く入るわよ!」カランカラン

上条「こんなオシャレな店で補習なんて……」シクシク

美琴「ここファミレスなんだけど」<イラッシャイマセー

ーーー店内ーーーーーーーーーーーー
美琴「さっ、補習やるわよ!」

上条「去年もこんなことあったような…」

美琴「細かいことばっかり気にしている男はモテないわよー」

上条「…うるせぇー」シクシク

美琴(ヤダかわいいっ)

美琴「…しっかり勉強したら何か奢ってあげるから」

上条「よし、まずはどの問題からなんだ」キリッ

美琴「うお、分かり易いわね」

上条「さあ、疾く疾く!」

美琴「はいはい。まずは関係詞っていうものはね……」



ーーー周りーーーーーーーーーーーー
客たち「リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]……」カタカタカタカタ…

店員「あぁ~あ。やってらんねぇー」

店長「春はリア充が多くて困るなぁ…」



美琴「……で、ここにwhoを当てはめるのよ。分かった?」

上条「おぉ、分かる気がしてきた」

美琴「じゃあ練習問題やってみてね」

上条「おう!」カリカリカリ・・・

上条が渡されたプリントを解いている間は、教えていた美琴は手持ちぶさになってしまった。ただ上条が問いに悩んでいる顔も見飽きたので(それでもかなり堪能した)、美琴はさきほどの7時間目事件で気になっていたことを尋ねてみることにした。

美琴「アンタ…ちょっと聞いてもいい?」

上条「ん?どうした?」カリカリカリ・・・

美琴「さっきアンタ第7位の削板さんに長々と説教していたじゃない?」

上条「あぁ、そういやそうだったな」カリカリカリ・・・

美琴「言ってたわね…。『暴力女2人の授業に耐えてきた』って」

上条「」カリッ…

美琴「あれって…。もしかして私のことも入ってる」ウルウル

美琴「……で、ここにwhoを当てはめるのよ。分かった?」

上条「おぉ、分かる気がしてきた」

美琴「じゃあ練習問題やってみてね」

上条「おう!」カリカリカリ・・・

上条が渡されたプリントを解いている間は、教えていた美琴は手持ちぶさになってしまった。ただ上条が問いに悩んでいる顔も見飽きたので(それでもかなり堪能した)、美琴はさきほどの7時間目事件で気になっていたことを尋ねてみることにした。

美琴「アンタ…ちょっと聞いてもいい?」

上条「ん?どうした?」カリカリカリ・・・

美琴「さっきアンタ第7位の削板さんに長々と説教していたじゃない?」

上条「あぁ、そういやそうだったな」カリカリカリ・・・

美琴「言ってたわね…。『暴力女2人の授業に耐えてきた』って」

上条「」カリッ…

美琴「あれって…。もしかして私のことも入ってる」ウルウル

大事な所なので二回(ry

大事な事なので二回(ry

>>353 誤爆ですorz

上条「…確かにお前には少し暴力的なところはあると思う」

美琴「」ビクンッ

上条「正直出会い頭に電撃は勘弁してもらいたいモンだ」

美琴「じ、じゃあやっぱりそ」

上条「でもな…。お前にはそんなちっぽけな危なさよりも、もっとおっきな優しさがあるだろ?」

美琴「!」

上条「お前は皆に優しく接することができる。レベルなんていう小さな壁を越えてな。だから皆に慕われているんだな」

上条「でももしお前がその尊敬の眼差しにちょっと疲れてきたら、オレのところに来いよ」

上条「オレが、お前の疲労を全部まとめてぶち殺してやる!」

ま、電撃に加減は欲しいがなと笑う上条。そんな上条の言葉1つ1つが、美琴にとっては嬉しかった。

美琴(何よ、ズルいじゃない)




美琴(こんなにもカッコいいなんてさ)

美琴「…じゃあ、ストレス溜まったら宜しくね。全力で超電磁砲撃つから」

上条「よし任せろ!…ってそれ無理!受け止める自信ないし何より怖すぎ!」

美琴「何よぉ!全部まとめぶち殺してやるんじゃないの?」

上条「いやいや、可能かは自己判断によります」キリッ

上琴「「……くすっ」」

美琴「あはははっ!頼りないヒーローさんね?」

上条「ぐぅ…。もはやぐぅの音も出ない…!」

美琴「さっき出てたじゃない?…ふふっ、さあ補習は終わりよ」

上条「おっ、そっか。送ってくか?」

美琴「別にいいわよ。てかアンタ私を誰だと思ってんのよ」

上条「まぁ、そうだろうけどな。じゃあ特売あるからそろそろ行こうぜ」

美琴「…今回は補習で頑張った分、私が会計しといてあげるから早く行きなさい」

上条「えっ、でも中学生に奢ってもらったとあっては上条さんのなけなしのプライドが…」

美琴「別にいいでしょ。元々あってないようなモンじゃない」

上条「」orz

美琴「さっ、早く行った行った!」

上条「イエッサー!」ビシッ ピューーー

美琴「早っ。…私も帰りますか」

ーーーレジ近くのボックス席ーーーーーーーーーーーー
??「……やはりあの方は御坂様に間違いないようでございます」

??「もしや、あの殿方が例の方では……?」

??「このことは報告すべきですわね」

??「御坂様が店を出ていかれるまで待ちましょうか」

??「「「はい」」」

ーーーキャンピングカー内ーーーーーーーーーーーー
一方「…」ソワソワ

結標「…」ソワソワ

海原「なにソワソワしてるんですか2人とも」

2人「何でもないですゥ(わよ)!」

海原「そ、そうですか…」

一方(何でこのタイミングで『召集』がかかンだよォ。最悪じゃねェかよ)

結標(『仕事』の掛け持ちなんて聞いたこともないわ。今やってる仕事の内容が海原にまで伝わったとしたら…)

2人(…さらに面倒な予感……ッ!)

海原(2人ともどうされたのでしょうか?)

海原「…にしても、こうして集まるのも随分久々な感じですね」

一方「…ン。確かになァ。最近は個人での仕事が主だしなァ」

結標「まあ、大きな仕事なんて無いほうがいいのでないかしら?どうせ碌でもない内容だろうし」

海原(…自分は潮岸の1件以来の『仕事』ですがね。お2人は何かと掛け持ちでもしているのでしょうか?)

一方「…にしても土御門の野郎遅いなァ。どこで道草食ってやがる」

海原「あっ、今日は土御門さんはおそらく来ません。大した内容でもないから、オレは必要ないかもな、っと言ってましたし」

2人「ピクッ」

海原「……ま、『仕事』の指示担当のようですし、遠方からの指示になるかと……ってお2人とも?」

結標「…へぇ。そ、そうなの?アイツも大変ねぇー」

一方「…ふゥーン。ざ、残念だなァ。久しぶりに4人揃って働けるかと思ったのになァ」

結標(キタ━(・∀・)━!!!! )

一方(ktkr)

一方「じゃァ、もォさっさと終わそォぜ。だりィし」

結標「そうよね。早くしましょう海原」

海原(なんだか妙に仲がいいですね)

海原「では始めましょうかね。…とその前にですね……」

2人「?」

海原「もう1人ゲストを呼びましょうか」

2人(…まさか)ダラダラ

海原「さぁ、お入りください。土御門さん」

土御門「おっひさしぶりだにゃー!!」

2人「」

海原「まったく貴方は…。てか今の何だったんですか?」

土御門「まぁ軽い実験みたいなモンですたい」

海原「…報酬の方は?」

土御門「……研究所から強奪した『御坂美琴せいちょうにっき vol.3』だ」

海原「…これでようやく伝説の3巻もコンプ。いやはや、自分も頑張ったものです」

土御門「キモいにゃー」

海原「人のこと言える立場ですか?てかやめてくませんその言い方。地味に傷つきます」

土御門「つーか、超電磁砲はもう諦めたんじゃなかったかにゃー?」

海原「自分は遠くから見つめているだけですよ。ほら例えば、後方からとか草むらの中とかほら今も次元の彼方から」アルバムナデナデ

土御門「気持ち悪いにゃー」

海原「やめてくれませんその言い方」

2人「」

一方「ンで、今日はどンなお仕事だァ?(おおおお落ち着けオレ)」

土御門「まあ急かさないでほしいぜぃ。…一方通行先生?」キリッ

一方(やっぱり餌食にィィィィィィ!)

結標(これは…迂闊に発言できないっ!…一方通行と同じ轍は踏まないわ!)

土御門「おや?どうしたにゃー?…結標先生?」キリリッ

結標(逆手に取られた!?)

落ち込む赤白を無視する形で海原が先を促した。

海原「で、今回の『仕事』は?」

土御門「オレとお喋りだにゃー」

一方「」

結標「」

海原「…これはまた」

一方「…くっだらねェ。帰る」

結標「…今回ばかりは一方通行が正しいわね。帰るわ」

土御門「おや、いいのかな?先 生 じゃ な い の ?」

2人「…」ダラダラ

土御門「先生に裏切られるなんてつっちー大ショック。もうこの情報面白半分に方々に流しまくるしかないにゃー」

一方「…チッ」

結標「…仕方が無いわね」

土御門「おぉ、残ってもらえてありがたいにゃー。じゃあ2人寄せの質問をたっくさん預かってきたからな…」ドスンッ

2人「」

海原「自分は何でもいいんですがね」

土御門「では1通目。一方通行さん、結標さんこんにちわ~。早速ですが……」

2人「ひ、ひぇ~~」

海原「これ何てラジオ?」


ーーー学舎の園ーーーーーーーーーーーー
心理「…そうですか。御坂と上条さんが……?」

部下「はい。わたくし含め4名で確認済みです」

心理(補習と見せかけたデート。かなり難易度の高い技をやってのけましたわね、御坂)

心理(それにしても、まがりなりとはいえ上条さんとデートなんて…。何て羨ましいことを!)

部下「いかがなさいますか?」

心理「そうですわね…。まずは現状維持で構いませんわ」

部下「よろしいのですか?」

心理「ええ。何かあれば変更の連絡をしますので。では下がってもよろしくてよ」

部下「では」スタスタ

心理「…ふぅ」

心理(初日から御坂も猛アピールしているわね)

心理(私と上条さんは今日出会ったばかり。まあ、私は何ヶ月も前から彼のことを思ってきましたが)テレテレ

心理(大事なのはどれくらい自分に素直になって思いを伝えることですね。ま、まだその段階まで達していませんが)アセアセ

心理「…頑張っていきましょう」グッ

っと今日は以上です。後半書いてて自分でも訳分かんなくなりましたが…。
次回投下も未定ですが、2~3日中には来れると思います。
そして、一方さん、あわきんさんへの質問募集します!何かある方はどしどし送りつけてください。>>1の技量しだいで答えます。←おい

今回で長かった1日目(一応)終わり!次回のオマケをはさんで2日目(火)に移行します。今度はもっとサクッと書きたいです。
時間割も次回投下時に発表します。ではまたノシ

>>1です。まだ投下はできませんが、時間割だけ先に発表しようと思います。
2日目(火)
1.体育
2.現代文
3.保健
4.能力開発
5.能力開発
6.数B

以上でいこうと思います。保健どうしようかな…。
では今日の夜には来る予定です。

>>1です。いまから投下していきます。今日は1日目のオマケ編です。
あっ、そういや質問コーナー……もし集まったらやります。
じゃあしばらくしたら来ます。

ケース1 一方通行の場合

~色々終わったあと~

一方「あ゛ァ、だりィわァ……」

もう空も鮮やかなオレンジに染まり学園都市もあと少しで眠りにつこうとする中で、少年が重い息を吐いた。慣れないことはするものではない、とつくづく思う1日だった。そう今日の自分を見つめ直す一方通行。だが1番疲れたのは、

一方「やっぱ土御門だよなァ…」

どう考えても今自分がこんな状態にあるのはあの男のせいだろう。ただでさえ杖をつきながら歩いているのにさらに1歩1歩が重く感じられた。今日はもううるさいヤツ、面倒くさいコトに関わるのはごめんだ。そう考えながら自宅のドアを開けた彼は、


打ち止め「おかえりーーー!!って、ミサカはミサカはアナタの胸に飛び込んでみたりっ!」ダキッ


すっかり忘れていた現実と向き合うこととなった。

一方「…何してやがる、クソガキ」

打ち止め「これはミサカなりのおかえりなさいなのっ!ってミサカはミサカは説明してみたりっ!」

一方「うぜェから離れやがれ」ゲシッ

打ち止め「痛いっ!ってミサカはミサカは蹴られた感想を述べてみたり。でも蹴られた割には案外痛くは無いかも、ってミサカはミサカは呟いてみる」

一方「怪我すると悪ィからなァ。加減はしてやってるぜェ」

打ち止め「アナタはやっぱり優しい!ってミサカはミサカは少し頬を赤くしてみたり」//

一方「あァ?何言ってンだてめェ?」

打ち止め「何でもないよ!ってミサカはミサカはアナタのツンデレっぷりに少し戸惑ってると心の中で呟いてみたり」

一方「いや聞こえてンだけど」

そう、学園都市第1位のこの男は、なんとツンデレだったのだ!

一方「おい聞こえてンぞコラ」

あっ、すいませン。

打ち止め「初出勤はどうだった?ってミサカはミサカの疑問をぶつけてみる」

一方「あァ?…まあまあ」

打ち止め「もう!相変わらず言葉が少ないよっ!ってミサカはミサカはアナタの将来が心配になってみたり」

一方「ガキに心配されるまでもねェよ」

打ち止め「だってアナタコミュ障でしょ?ってミサカはミサカは……」

一方「違いますゥ!知らない人とおしゃべりするの大好きですゥ!」

打ち止め「それもそれで不気味だけどね、ってミサカはミサカは指摘してみる。あっ、そういえばミサカの作ったお弁当はどうだった?ってミサカはミサカは期待半分不安半分で聞いてみたり」

一方「あァ、最高に美味しかったぜェ!やっぱおめェは料理の天才だなァ!(ガキは褒めて伸ばさねェとなァ)」

打ち止め「アナタに褒められたぜイェイ!ってミサカはミサカは喜びを全身で表現してみたり!」グルグルグルー

一方「おい落ち着け」ペシッ

打ち止め「いてっ」パチン



一方(ったくよォ…。イチイチ可愛すぎンだよ、クソがァ)ニコォ

ケース2 垣根帝督の場合

~放課後~

垣根「あぁ~あ。疲れちまったなー」

1日目の仕事を終えた垣根は、学校で特にすることもないので街をぶらつきながら帰路についていた。様々な制服を着た女子たちが楽しそうにおしゃべりしながら歩くのを彼はすれ違いざまに観察していた。

垣根(しっかし、どうもオレには合わねえな。どうしようもなく『闇』に染まっちまったからか?)

周りに聞かれたら即危ない人認定だが、言葉にしてないから大丈夫である。

垣根(まあ、たまにはこういうのも…)

垣根「……悪くねぇ、かな」

少年はかつての自分から『変化』をしていることを自覚していた。学園都市の汚れ仕事ばかりこなし、殺し、奪い、そして殺され、奪われてきた1年前。しかし、そんな過去から解放された彼を待っていたのは憎悪ではなく、希望だった。

垣根「さて、今日はさっさと風呂入って寝るか!」

そう宣言して、マンションの自室に入った彼を待っていたのは……。



垣根「――まだいたのか、てめえ」

??「あら?随分ひどい言い様ね、第2位様?」

垣根「相変わらず変わってるヤツだな。オレなんかのトコに来て楽しいか?心理定規さんよぉ?」

定規「結構そうよ。貴方、自分で思っているよりも愉快な人よ」

垣根「嬉しくねえな」

定規「そう?」

垣根「あぁ。…もう暗部は抜けたんだろうな?」

定規「当然よ」

垣根「そりゃ良かった」フゥー

心の底から安心した様子の垣根。昔と違った、自然な笑みを浮かべている。

定規「…」///

その表情を見て、心理定規は少し頬を染めた。

垣根「? どうしたんだ?」

定規「…なんでもない」//

垣根「つーかオレの質問に答えろよ。ココに何しに来たんだ?」

定規「…この間言った通りよ。今住むところがないから居候させてって」

垣根「いくら何でも年頃の女が男のトコ来るのはマズいだろ」

定規「いいじゃない。どうせ襲う度胸もない癖に」

垣根「その気がないだけだ。はぁ、今日もリビングに布団敷いて寝るかぁー」

定規「……別に一緒に寝てもいいのに」ボソッ

垣根「なんか言った?」

定規「なんでもないっ!」プイッ

垣根「?? はぁ?」

乙女の心情などまったく見当もつかない垣根。心理定規の心の内は決して穏やかではなかった。

定規(もう!帝督ったら!私が何のために毎日ここに泊まってると思ってるのよ!)

定規(……死んだって聞いていたから、久しぶりに会えて凄く嬉しかったのに)

定規(鈍感なのね、やっぱり)

定規「…おばかさんね」

垣根「あぁ?なんだそりゃ」

到底彼には理解できないものであった。

っと、短いですが今日はココまで。ではまたノシ

>>1です。昨日の続き投下します。
ちなみに今のところ、
美琴→上条さん←こころん
打ち止め→一方通行
心理定規→垣根帝督  の予定です。そして男衆は鈍感。うん、上条さんもげろ。

ではしばらくしたら来ます。いつもレスには感謝です。

ケース3 御坂美琴の場合

~補習終了後~

美琴「ふぅー。何だか今日は色々あって大変だったわね」ウーン

ファミレスから出た美琴はそう1人呟いた。時刻はすでに夕刻。いつもなら寮監の制裁を避けるために急いで帰路に着くところであるが、教育実習ということでアレイスターから特別許可が下りているので余裕を持って帰ることにした。伸ばした体に寄せるそよ風が心地よい。

美琴(にしても分からないモンねー。私が実習生なんてね。あと5年は先の話かと思ってたわ)

美琴(で、でもお陰で、アイツにも教えることができる訳だしぃ…)

美琴(上手くいけば今日みたく、ででで、デートみたいなことだって……)///

美琴(って、何動揺してんのよ私!こんなんじゃ明日アイツの顔見たら爆発しちゃうわよ)////

美琴「でも、うぅーんと、どうしよぉ……」ビリッ、ビリビリッ

周り「ザワザワ」

美琴「ん?」ビリリ?

なにやら皆さんこっちから離れてね?と思った少女は、改めて自分の状態を見つめ直してみた。すると……?

美琴「――――ッ!」ビリビリッ

自分が無意識のうちに放電してしまっていたことに気がつく美琴。彼女にしては珍しいミスだ。記憶にある限りでは、夜の街でボロボロの上条当麻に会った日以来だっただろうか。彼女には知る由もないが、今回は魔術的干渉もないため自身の精神的動揺による軽度な暴走であり、純粋に彼女自身のミスだった。ともかく、これは能力者にとっては結構恥ずかしいことなのだ。

美琴(…とにかくここは……!)

やっぱりいつものように寮へ駆け足で帰宅することにした。

寮監「遅かったな御坂。仕事の影響か?」

美琴「はい…。補習もあったもので……」ハァハァ・・・

寮監「そうか。大変だろうが、寮の規則はできる限り守るように」

美琴「はい…」トボトボ

寮監(うむ…。大丈夫だろうか?やはり中学生には厳しいノルマでは…?)

美琴(走って疲れた……)トボトボ

もうさっさと寝たいなーっと思いつつドアノブに手をかけ、

美琴「ただいまー黒子ぉー」

開けた瞬間には視界が塞がっていた。

白井「お姉ぇさっまあああああぁぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁ!!」ガバッ

なぜなら、ルームメイトの白井黒子が抱きt…もといのしかかってきたからである。

美琴「おぉ!な、何!?どうしたのよアンタ?」

白井「それはわたくしの台詞ですの!」

美琴「はぃ?」

白井「高校へ行かれたのでしょう!?しかも共 学 の !!」

美琴「なんでアンタがそれを…?てか別にいいじゃない?ウチの授業受けていれば普通の高校くらいなら教えられるし」

白井「そういう問題ではありませんの!嗚呼、お姉さまが野蛮な男子高校生に襲われでもしたら…」gkbr

美琴「いやそういうのじゃないわよ高校生って」

白井「しかも、赴任先があの類人猿の通うところですとは!」クワッ

美琴「あ、アイツは関係ないじゃない!?」///

白井「!? やはりあの殿方が…?おのれ類人猿め!こうなればわたくし白井黒子も実習生としてお姉さまの傍におらねば!!」

美琴「やめろオオぉぉォォォォォ!!」ビリビリッ

白井「あbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb」バリバリッ

すいません再開します。
ケース4 麦野沈利の場合

~放課後~

麦野「うふっ、フフフッ……」

絹滝フレ「……」

『アイテム』の構成員はいつものように例のファミレスに集まっていた。彼女たちは普段どおりシャケ弁を食べ、鯖缶のフタを開け、映画のパンフを眺め、ボーっとしていた。ただ1つ、いつもと違うことといえば、

麦野「くくくっ、ふふっ、あはは」

時折麦野が外の風景を眺めながら笑い声を漏らしていることだった。これには流石の歴戦のメンバーも戸惑い、

フレンダ「結局、麦野はどうした訳よ?」ヒソヒソ

絹旗「私も超知りませんよ。今の麦野は超不気味ですけど」ヒソヒソ

滝壺「だいじょうぶかな、むぎの」ヒソヒソ

絹旗「ていうかフレンダはなんで超自然にここにいるんですか?超真っ二つだったのに」ヒソヒソ

フレンダ「真っ二つって言わないで。背筋がゾッとするから」ヒソヒソ

滝壺「だいじょうぶ、そんなまっぷたつのふれんだでも、私はおうえんしている」ヒソヒソ

絹旗「滝壺さん、それは超ひどいです」

滝壺「?」

フレンダ「結局、このSS成就の為、アイテムよ、私は帰ってきたああァァぁぁぁぁぁ!!って訳よ」

絹旗「フレンダ超うるさいです!」

麦野「アンタもよ絹旗」

絹旗「あっ、すいませン」

麦野「まったく……うふふっ」

絹滝フレ(やっぱり不気味)gkbr

麦野「? どうしたのよ?」

絹旗「いえ、超なんでもないです」

フレンダ「結局、そんなに気にすることじゃない訳よ」

滝壺「あのねむぎの」

絹フレ「!(ついに聞いちゃうのか!?)」

麦野「ん?」

滝壺「今日はまづらは?」

絹フレ(そっちかよ)

麦野「あ?アイツは今『仕事』の真っ最中よ」

ーーー学校ーーーーーーーーーーーー
浜面「へくしっ!」

噂の男、浜面仕上は教室でガラスの撤去作業の真っ最中だった。

浜面「なんか悪い噂されてた気が…。つーか何でオレ知らない学校の教室を修繕してんだ…?」

そこは上条たちの教室、つまり麦野沈利や削板軍覇が破壊した場所だった。

浜面「でもなんだかんだあったけど結局逆らえないしな」

浜面「よし、さっさと直しちまうか!」

浜面「…窓全壊で壁1つ取り替えなきゃならんのに、人員オレ1人ってどうよ?」


ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
絹旗「超珍しいですね。ただでさえ仕事がないのに、浜面にだけ仕事が超回ってくるとは」

フレンダ「まあ、仕事無い方がこっちは楽な訳よ」

滝壺「あとむぎの、どうしてずっとニコニコしているの?」

絹フレ(サラッと聞いた!?)

麦野「ん?あぁ、これね。実はね…」フフフッ

絹滝フレ「…ゴクリッ」




麦野「今日いい的見つけた」

絹滝フレ「?」

ケース5 心理掌握の場合

~就寝前~

心理「ふぅ。今日はいい1日でしたわね」

部下「そのようでしたわね。わたくしも心理掌握様のあそこまで嬉しそうなお顔は初めて見ましたわ」

心理「あら?そうかしら?」ウフフッ

ルームメイトと楽しそうに話す心理掌握。2人は上下関係はあるが互いに気兼ねなく話せる仲であった。

部下「ではそろそろ消灯いたしましょう。夜更かしは淑女の敵ですわ」

心理「あっ、ちょっと待ってちょうだい」

部下「…またですか。少しだけですよ?」

心理「感謝しますわ」

彼女はそう言うと素早く自分の机に向かい、椅子に腰掛けると引き出しを開けた。そこには1枚の写真があった。

そこにはツンツン頭の少年が写っていた。かつて部下に頼んで撮らせたものだ。その際に部下たちが集まって皆見惚れていたものだから、彼女が没収した、なんて経緯がある。

部下「念願叶ってお会いできたならば、もうよろしいのでは?その日課は」

心理「いえ、ただ夢の中で少しでも上条さんと巡り会えればと…」///

赤面した彼女の日課は、寝る前に上条の写真を眺めるというものだった。そこにはやましい感情など一切無く、乙女としての純情のみが存在するのである。しかし、

部下(…精神系能力者最強の心理掌握様が寝る前に写真を眺めて願掛けとは……。しかし、それが恋する乙女というものか)

心理「うふふふっ、上条さん…♪」

部下(だが、このような姿を派閥のみんなに見せる訳にもなぁ…)

部下(まぁ、第1の部下としては、心理掌握様の成長ぶりに喜びを隠せない訳だが)フフッ

部下「もういいでしょう。さぁ、早く寝ましょう」

心理「えぇ?あと5分だけ…」

部下「もう10分経過していますよ」

心理「…仕方ありませんわね。この続きは夢の中ですわね」

部下(心理掌握様マジ乙女)

部下「では電気を消しますわよ」

心理「ええ、おやすみなさい」

部下「おやすみなさいませ、心理掌握様」

そして2人は横になった。真っ暗な空間を見つめながら心理掌握は思った。

心理(明日も幸せな1日でありますように…)

心理「おやすみなさいませ、上条さん♪」

夢での再会を願い、瞼を閉じた。彼女の意識は徐々に遠のいた。




しばらくして、心理掌握の机のライトが点灯した。

といっても、明かりをつけたのは心理掌握ではない。

??「…今がチャンスですわ」

その人物は迷うことなく机の引き出しを開け、写真を取り出した。

??「嗚呼、今日もお待たせして申し訳ありません、上条様」

??「いつもこのような格好でしかお会いできません。本当はもっとちゃんとした服装で来たいのですが…」

心理掌握はまだぐっすり寝ている。寝言で「上条さん…」と言っているのは気のせいではないだろう。

??「…わたくしはいつでも心理掌握様を第一に考えてきました」

??「しかし、これだけは譲れないのです。貴方に対する想いだけは…」

??「……はい、正々堂々と戦うつもりです。心理掌握様とも御坂様とも」

??「ですから、もう少しお待ちになってくださいまし。上条様」

眠っている自らの主人を一度見て、もう一度写真と向き合う。

??「――わたくしが貴方を迎えに行きますわ。いつかきっと」

??「ですから、わたくしのことは…」



部下「貴方の前では、部下としてではなく、1人の女性としていさせてくださいませ」

写真を丁寧に元の位置に戻すと、電気を消し、何事も無かったかのようにベッドに戻る少女。――これが、朝には少し弱い、心理掌握第1の部下のお話。

っというところで今日分終了です。いやぁ、またやっちまったぜ…。
ケース6,7はいい案がでない、ってか6→スルー、7→ダッシュしかネタないので、5と雰囲気が合わないので割愛。
このオマケは1日終了後にちょくちょくやる予定です。主にケース5を。

では次から2日目です。今日夜投下予定です。
あとお知らせ。皆さん、>>1にネタ提供してください。まるパクリだとスレチなんで>>1なりに脚色を加えてお届けするつもりです。みんな、オラに力を分けてくれ!ではまた。


あれ、やっぱスレ違い…?


心理定規が人生の先輩的雰囲気を醸し出しつつ

互いに恋愛相談的な事をしてくれると
僕としては表情筋緩められる訳よ

>>1です。今から投下します。お待たせしました(待っている人いるかな?)。
今日から2日目です。ではいきます。

>>417 おぉ…。それはいい!

~2日目(火)~

ーーー通学路ーーーーーーーーーーーー
上条「さぁ、今日も頑張っていくか!…朝から体育だけど」

とある高校の2年生、上条当麻は鞄を片手にゆっくり登校していた。夏とはいえまだ太陽光が強い時間帯ではないので、体感的にはどことなく涼しいような気がする。そんな心まで爽やかになる朝だった。いつものように公園に差し掛かると、昨日までは見なかった人物が自販機に背中を預けていた。

上条「おう、御坂じゃん。おはよー」

御坂「…あっ、アンタ。お、おはよう。ぐぐぐ偶然ね?」

上条「ホント偶然だな」

御坂(…20分前からここで待ってたなんて言えないわね)

上条「今から登校だろ?一緒に行こうぜ!」

御坂「……私から言おうとしてたのに…」

上条「ん?どうかしたか?」

御坂「何でもないわ。さっ、行きましょう」スタスタ

上条「お、おい、待てよ」タッタッタッタ

御坂(で、でもコイツから誘ってきたってことは…?私と登校したかったのかも…!)キャーキャー

上条(御坂大丈夫なのか…?急に顔赤くしたり奇声あげたり)

御坂(そしたらもう……。でもコイツとんでもない鈍感だし…いやもしかしたら…!)//

上条(まさか…?でも御坂に限ってそんなことはなぁ…)

御坂「…」プシュー

上条(…これはマジだ。本当と書いてマジだ!…よし勇気を振り絞って聞いてみよう。御坂だって待っているはずだ!)

上条「…御坂っ!」ガシッ

御坂「はひっ!」ビクッ

突然肩を掴まれた御坂美琴。上条は自分の方を真剣な目で覗き込んでくる。もはや何も考えられなかった。頬どころか顔中が真っ赤になり、視線はどこに向かっているか把握できなくなっていた。

御坂(え?えっ?何コレ?まま、まさか、こんな朝から!?そんなダメよ!)///

御坂(で、でも、、、もう無理。何も考えられない。あぁ、とうまの表情かっこいい…)/////

上条「おまえ……」

御坂「…うん」///







上条「慣れない環境に出されて、まだ緊張してんだろ!?」

>>419-420 表記ミス。御坂→美琴

美琴「……Ha?」

上条「まあ、お前だってまだ中学生だしな。いきなり高校生の目の前にだされりゃ緊張もするよな」

美琴「…」

上条「でもそんなに気負うことねえよ。年だってたった2、3離れているだけだし」

美琴「…」

上条「お前はウチの高校生よりも頭は良いしな。言ってて悲しいけど」

美琴「…」グッ

上条「だから普段通り、リラックスして、いつもみたいに先輩後輩関係ない生意気な感じで……?ん、あれ御坂さん?何その拳?どこに向けるの誰に向かうの?」

美琴「ぱーんち」

上条「そげぶっ!」

パンチって結構簡単に出るモンね、とつくづく思った朝だった。

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
心理「おはようございます皆さま」

素甘「あっ、おはよう心理掌握さん」

従順「おはようございます」

若め「おはよっ。今日も朝早いねっ」

心理「えぇ。こう見えても楽しみにしているものでして」

素甘「立派ね、まだ若いのに。こっちの担当は2人とも貴女よりも年上なのに…」シクシク

心理「能力が高い方は少し変なところがあるかもしれませんわね。私も含めて」

若め「またまたっ。謙遜しちゃってっ」

心理「いえいえ」ニコッ

心理(私は上条さんに会うのが楽しみなだけですので)

若め「おっ、アレは上条くんですね。今日は来るのが早いですねっ」

心理(キターーーーーーーー)

素甘「先生、どうも原因は隣りにあるようですよ」

若め「はいっ?…あぁ成る程っ。隅に置けないですねっ」

心理「??」ヒョイ

先生たちの発言に疑問を抱いた心理掌握は外に目をやった。すると…?

ーーー正面玄関付近ーーーーーーーーーーーー
上条「不幸だ…」

美琴「アンタが悪いんじゃない」

とある高校に1組の男女が来ていた。といってもカップルとかそんな甘い関係ではない。その証拠に、

上条「つーかお前のパンチ痛いんだけど。どう考えても女子中学生のものじゃなかったんだが」

少年の方の頬は真っ赤に腫れていた。まぁ、痴話ゲンカしたというなら話は別だが。実際、そのようなものでもあったようだが。

美琴「ふんっ。…あんだけ期待させといて……」ブツブツ

上条「はぁ?…ん?あれは……?」チラッ

美琴「? なに?」チラッ

上条、そして追って美琴の視線の先には職員室があった。いや、より厳密にいえば中の女子中学生を見ていた。なぜなら、

美琴「…アイツ、なんでハンカチ加えてんのよ」

上条「…お嬢様には色々あるんじゃないか?」

美琴「そこまで色々あって欲しくないわよ、私は」


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
心理「くぅぅぅ……!(その手がありましたわ!おのれ御坂美琴!)」グヌヌヌ

若め「ちょ、ちょっと心理掌握ちゃんっ?落ち着いてっ!?」

っといったトコで2日目の導入部分は終了です。
次は2日以内には来たいと思います。ではノシ

こころんが咥えたハンカチが欲しい

>>1です。すいません。今週急に予定が入って来れるか分かりません。
時間を見つけて投下しようとは思います。
楽しみにしている方、本当に申し訳ないです。

>>1です。時間ができたので投下します。お待たせしました。
てか、>>429-432が大変なことに…。こういうふいんき←なぜかh(以下略 いいなぁ。見てて楽しいです。レスありがとう。
ではいきます。

~ホームルーム~

小萌「はい、じゃあ出席確認しますよー。御坂先生、お願いしますねー」

美琴「はい。皆、いるわねー?」

青ピ「もちろんやー!」

土御門「そうだぜぃ!」

ウヒョーーー! カワイーー! サイコーニハイッテヤツダ!

美琴「うん、元気があってよろしい。今日も頑張っていきましょっ」ニコッ

男ども「しゃあ!」

美琴「ちゃんと授業は居眠りせずに聞くのよ?」

男ども「しゃあ!」

美琴「あっ、今日体育からね」

男ども「Oh…」

吹寄「まったく男ってやつは…」ハァ

姫神「所詮。こんなもの」

上条(ってことは、あの人の授業だよな…?)

美琴「じゃあホームルームは以上よ。私の英語は今日は無いけど、だからって気を抜くんじゃないわよ!」ビシッ

上条「なぜオレ限定!?つか、さっきまでの丁寧な口調はどちらへ!?」

美琴「では行きましょう、小萌先生」スタスタ

小萌「はいなのですよー」ヨチヨチ

上条「無視!?無視ですか!?上条さんの話を聞いて御坂さん?!」

青ピ「なあ、カミやん」

上条「ん?どうした?」

青ピ「ぶっ[ピーーー]」

上条「はい?!」

青ピ「さあ、やっちまうでぇー!」

男たち「おらああああぁぁァァァァァァ!!」

上条「ちょっ、理不尽だあああぁぁァァァァァァァ!」

土御門「またカミやんが殴る蹴るなどの暴行を加えられているにゃー」

吹寄「朝から騒がしいわね。本当にどうしようもヤツね」<ゲシッゲシッゲシッ

姫神「上条君なら。仕方が無い」<ボコッボコッボコッ

土御門「冷たい台詞だぜぃ。お2人はカミやんのことはいいのかにゃー?」<バキッバキッバキッ

吹寄「ふんっ。私がなぜ上条なんかを…」<ボキッボキッボキッ

姫神「今は。まだ様子見。それに。私なんかが」<グチャグチャグチャ

土御門(吹寄は素直じゃないにゃー。姫神はもっと積極的にいけばいいのになぁ)

土御門(そうすれば、今よりもっと面白そうなものが見れそうだぜよ)ニタァ

上条「」

青ピ「正義は勝つんや」ペッ

土御門(あれは正義ではないにゃー)

上条「」

吹寄「さてっ、1時間目から体育だしさっさと着替えちゃおう」

姫神「賛成。早めに。行った方がいい」

上条「おいおい、早くって、ここで着替えちまうのか?」

吹神「「更衣室でに決まってるだろ!」」シュッ

上条「うぎゃ!?」ガツーン

2人の手から筆箱が飛び出した。――上条当麻。彼にはデリカシーが足りなすぎた。


~1時間目~

ーーー外ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「では授業を始めるじゃん。進行は削板に任せる。頼むじゃんよ」

削板「おう!分かったぜ!!」

生徒(やっぱこの人か)

黄泉川「…でもまずは、自己紹介ぐらいするじゃん」

削板「自己紹介だと!?それは昨日済ませてしまった!」

黄泉川「…お前、それだけの目的で教室1つ破壊したのか?」

削板「いや!昨日のうちに授業を行う予定だった!」

黄泉川「……それもどうかと思うじゃん」

削板「では改めて自己紹介といこうか!」

黄泉川「いや別にもういいj」

削板「オレはナンバーセブンの削板軍覇だ!」

黄泉川「聞けよ」

削板「能力はよく分からんが、多分根性さえあれば事足りているのだろう!」

他全員(なんだそらっ)

削板「というか、昨日はすまなかった!!オレの根性が空回りしてしまった結果だ!さあオレを殴れ皆!!」

他全員(この人熱すぎるわ)

削板「……許して、くれるのか?!こんなオレを!」グスッ

削板「お前ら、最高だぜ!!」

他全員(この人面倒臭っ!)

黄泉川「…もう十分じゃん。授業を始めようじゃんよ」

削板「おう!では早速グラウンド10sh…」

黄泉川「もうウォーミングアップは終わったじゃんよ」

削板「そうだったか!?しかし根性さえあれば…」

黄泉川「いい加減にするじゃん!」

生徒(大丈夫か?この実習生は)

削板「…では今日は、…先週から引き続きのようだな、サッカーを行う!」

男たち「しゃあ!」

女たち「はぁ~」

黄泉川(ようやく上手くいったじゃん)

削板「まずはオレからサッカーについて説明する!」

生徒(説明…?できるのか??)

削板「サッカー。……それはつまり…」






削板「根性だ!!」

黄泉川「」

生徒「」

削板「サッカーとは根性だ!最後まで諦めなかったチームが勝ち、ラスト1秒まで根性を出し続けた人間が勝つものだ!」

生徒(はい、アウトおおおおぉぉォォォォォォォ!!)

黄泉川「…いや待つじゃん!確かにお前が言っていることも大事ではあるけど、もっと最初に教えるべきこともあるじゃんよ!」

削板「ん?あぁ、根性の出し方か!?それは実践して身につけなければならない!」

削板「という訳で、今から5分後に試合だ!!」

他全員「は!?」

削板「さぁ、準備だ!時間は待ってはくれないぞ!」

生徒「「「は、はい!」」」ダッダッダッダッ

削板「ふむ、いい根性だ!」


土御門「先生、アレでいいのかにゃー?」ヒソヒソ

黄泉川「まあ、ちょっと問題ある生徒の方が教え甲斐があるってモンじゃん?」アッハッハッハ

土御門「いや、あの人は先生だぜぃ」

削板「さぁ、準備もできた試合開始…といきたいが、まずは各々準備体操を念入りに!怪我ばかりは根性で防ぎようがないのでな!!」

生徒(あれ?結構まともなこと言ってる?)

削板「怪我をすれば根性で治すだけだがな!」アッハッハッハ

生徒(ですよねー)

削板「では試合開始だ!オレは審判としてフィールド上を走り回るが、参考にするのはこの根性だけにしてくれ!」

削板「よし…!始め!!」ピー!

生徒「「「うおおおおおぉぉォォォォォォォ!!」」」←感化されてる


~10分経過~
男子「はぁ、はぁ…。ま、まだまだぁー!」ダッダッダッダッ

女子「も、もう無理…」

男子「はぁ…。フッ、どうやらオレはここまでらしい…」バタッ

吹寄「サッカーって結構キツいわね」ハァハァ

青ピ「派手に動くからなぁ~。一生懸命にやると、あっという間にスタミナ持ってかれるでぇ~」フゥー


姫神「」←倒れて動かない

削板「ふむ!なかなか1級の根性を持ったヤツはいないな!本当にキツくて動けそうにない時は手を挙げろ!!オレが根性で保健室まで連れて行ってやる!!」

生徒「「「りょうか~い」」」ハァハァ

削板「大丈夫そうな者は根性で乗り切れ!!」

黄泉川「いやいや無理させんなじゃん」


~20分後~

男子「…」ハァハァハァ

女子「…」ハァハァハァ

吹寄「…ちょっと、、限界、近い、、かな?」ハァハァハァハァ

青ピ「こ、こっちもや…」ハァハァハァハァ

削板「よし!ここまで残った者は上出来だ!」

削板「……しかし、あの2人…」

削板「…いい根性持ってるな!」

土御門「ほぉ~ら、行くぜカミやん!」ダッダッダッ

上条「おう!さぁ来い!!」ダッダッダッ

土御門「ぜったいに抜いてみせる!」

上条「ぜったいに止めてみせる!」

2人「うおおおおおぉぉォォォォォォォォォ!!」

削板「皆、あの2人の根性を目指せ!あれが理想的な『根性』のあり方だ!!」

削板「オレの実習が終わるまで、あの状態にまで根性をいれてくれ!」

生徒「「「はい!」」」

削板「よし!5分休憩を挟んで、もう20分試合だ!!」

生徒「「「」」」

そして、1番走り回った男、審判の削板が1番疲労が無かったという。

っというところで今日分終了です。次回もいつになるか分かりませんが時間を見つけて来ます。
ではまたノシ

>>1です。時間がとれたので投下します。あと>>1的に支援はあってもいいと思います。
いや、つーか助けてください。ではいきます。

~休憩時間~

削板先生の体育改め根性の授業によって、クラスは(体力的に)壊滅状態だった。

青ピ「疲れたでぇ…。もう次の授業までもたないわぁ~」

男子「上に同じく」

女子「上ってどっちよ…?私もダメ……」

吹寄「ほらっ、皆しっかり…!」

青ピ「流石の吹寄さんも限界やな…」

姫神「」

吹寄「とにかく、まだ今日は始まったばかりなんだし、頑張りましょう」

皆さん「「「おぅ…」」」



上条「くそっ、また負けちまったぜ…」

土御門「カミやんは動きが単純すぎるぜよ」フフン

上条「よし、次は上条さんの超絶ドリブルスキルを見せてあげますよ!」

土御門「またオレが勝つから覚悟しておくにゃー!」

上条「その高く伸びきった鼻をへし折る!」

土御門「ははっ、上等だぜぃ。にしても…」

上御門「「やっぱり体育って最高だな!!」」AHAHAHAHAHA!



青ピ「なんでアイツら元気やの?」

吹寄「馬鹿だからでしょ。特にツンツン頭のほうは」

姫神「」

~2時間目~

鉄装「はい、では授業を始めます」

全員「…」

鉄装「まずは前回の続きからです。皆、覚えているかな?」

全員「…」

鉄装「…前回はp.56の11行目まででしたね。ではこの場面の主人公の心情について、青髪ピアス君?」

青ピ「…zzzzz」

鉄装「あははは。1時間目体育だし、疲れちゃったのかな?じゃあ土御門君?」

土御門「…zzzzz」

鉄装「…上条君??」

上条「…zzzzzzz」

鉄装「まったく、質問した私がバカでした!しっかり答えてくれそうな人にかけましょうか。吹寄さん?」

吹寄「…」

鉄装「……姫神さん?」

姫神「」←気絶している

鉄装「…みなさぁ~ん?聞いてますかー?」

全員「…」

鉄装「…もうイヤ」グスッ

キーンコーンカーンコーーン

授業パート、休み時間パート、放課後パート、休日パートで分けたほうが良いかもしれぬ

>>456 なんという読心能力者…!

~休憩時間~

上条「いやはや、いつの間にか現代文の授業が終わってたな!」

青ピ「ほんまやな!」

土御門「疲れがドバッとでてきたにゃー」

上条「まあ、アレじゃ仕方ないよな」

青ピ「せやな」ウンウン


吹寄「私としたことが!授業という大事な時間に居眠りしてしまうなんて…!」

姫神「あまり深く。考えすぎないほうが。いいと思う」

吹寄「でもでもぉ~!いけないことだもぉ~ん!」ジタバタ

姫神「貴女は。一体誰なの??」


上条「おい、ショックで吹寄がおかしくなったぞ」

土御門「ほっとけ」

青ピ「にしてつっちー。遂にこの授業が来たで!」

土御門「ああ。ようやく来たな…」

上条「? どうしたんだ?」

彼らの期待しているかのような声色に、上条が疑問符をあげた。

青ピ「カミやん、次の時間は何の授業や?」

上条「えっ、保健だろ?でも、担当はあのゴリラ<災誤先生>だぜ?」

青ピ「甘い!甘いでカミやん!!」クワッ

土御門「ここでゴリラ1択はないぜよ!」

ここで上条の頭に、何か確信のようなものが横切った。

上条「……まさかお前ら…?」

青ピ「そのまさかや…」

土御門「ゴリラによる乾いた砂漠<授業>の真ん中に、静かに存在する…」

青土「「我らのオアシス<実習生♀>や(だぜぃ)!!」」

上条「しかし…。本当にそんなことが…?」

土御門「カミやん、周りをよく見てみろ」

上条「…何だと?」クルッ

指摘されて改めて周りを見渡す上条。するとそこには…?


男子たち「「「むぎのん!むぎのん!むぎのん!」」」

砂漠の唯一の希望、オアシスを求めて、

男ども「「「あわきん!あわきん!あわきん!」」」

それぞれが、時に違う水場を探し、

男たち「「「こころん!こころん!こころん!」」」

また、互いに対立し合いながらも、

男子ら「「「御坂さぁぁぁぁァァァァァァっん!!」」」

皆が同じものを望み続けていた。

上条「これは…?」

土御門「そうだ。これがオレたちの『願い』だ。どうだ?見ていて何か感じないか?」

上条「いや、普通にきめぇ」

土御門「まあ、そう言ってやるな…」

上条「じゃあお前は誰がいいんだ?青ピ??」

青ピ「ボク?ボクはなぁ、、、むぎのんとか、しずりんとか、めるたんとかや!」

上条「全部麦野さんだろ!…つーか、何でめるたん?」

青ピ「めるとんだと、何か響きがイヤやん?」

上条「確かにそうかもな。なんとなくだけど」

土御門「これで分かっただろ。オレたちがどれだけ水<実習生♀>を求めているかを」

上条「ついでに、いかにゴリラが嫌いかもな。てかただの祈り!?根拠とかねぇのかよ!」

土御門「…だが『祈り』は必ず届く。カミやんだって知ってるだろ?」

上条「ああ。オレも信じてみるよ。ゴリラの授業イヤだし」

キーンコーンカーンコーン
土御門「…時間だな」

上条「そうだな。で、土御門は誰がいいんだ?」

土御門「女子なら誰でもいいにゃー」

上条「そんなもんだよな」オレモダシ


予鈴が授業開始を告げ、生徒が教科書を机の上に上げた。

青ピほか「「「むぎのん!むぎのん!」」」

男たちの魂の叫びは、乾いた大地<教室>に轟く。

男ども「「「あわきん!あわきん!」」」

音の振動で、机の上の消しゴムが1つ、床に落ちてきた。

男たち「「「こころん!こころん!」」」

それを合図に、扉がゆっくりと開いていった。

男子ら「「「みっさか!みっさか!」」」

開いた扉の向こうから声が聞こえる。

??「あらら?楽しみにしてたの??」

そして―――。







垣根「このオレの授業に、常識は通用しないぜ?」キリッ

全員「」





男子「「「はあああああぁぁぁァァァァァァァァ!!?」」」

大地は未だ乾いたままであった。

っといったところで今日分は終了です。おそらく期待を半端じゃなく裏切ってしまったことでしょう。ごめんなさいホント。…実は予想通りって人もいるかも。
ところで皆さん、コールに加わるなら誰コールがいいですか?>>1は当然こころんコールですね。いやだからどうする訳でもないが。

次回も投下いつかは未定ですが、時間が空き次第来ると思います。ではまたノシ

>>1です。やっぱり色々ありまして遅れました。でも明日以降も予定が詰まっているので今日は少し投下です。お待たせしました。
今日はていとくんから大事な発表があります。

彼が教室に入った途端、生徒たちの様子は一変した。一心不乱に机にヘッドバンギングをする者(当然痛い)、突然叫び声をあげる者(傍から見ると痛い)、泣き崩れる者と、様々な行動をとる者が現れた。

垣根「おいおい落ち着けや。そんな楽しみだったか?照れるなぁ」ハッハッハ

男子「「「うるせぇー!!」」」

青ピ「ボクらのむぎのんを返してくれやぁ!」

垣根「はぁ?…まあいいや。授業始めるぞー」

男子「「「ぐぬぬぬ…!」」」

ここでそれまで静観していた土御門が動いた。

土御門「垣根くんって、保健も教えられるのかにゃー?」

垣根「いや、オレは別に保健担当じゃねえが…。『教科書読むだけでいいからやってくれ』ってアレイスターが…」

土御門「なんてアバウトな」

垣根「だから保健は実習生のローテーションで回していくみたいだぜ。…あれ、どうしたお前ら?」

青ピ「…よ」

垣根「?」

男子「「「よっしゃああああぁぁァァァァァァ!!」」」

土御門「皆大喜びだぜぃ」

上条「単純だな」

土御門「カミやんが言っても説得力に欠けるにゃー」

吹寄「そうね」

姫神「否定することが。できない」

上条「」

垣根「ってな訳で、今日はオレが保健の担当だ。よろしくな」

垣根「じゃあ、今日の内容はっと…」

男子(頼む頼む頼む頼む……。どうか、あの部分だけは…!)

垣根「…交通事故についてだな。まずきょうk」

男子「「「セェーーーーーーフ!!」」」

垣根「? 何か皆様子が変だな。ま、いっか。どうでも」

土御門(さすが第2位。華麗なスルーっぷりだぜぃ)

垣根「じゃあ問題な。交通事故には3つの要因が深く関わってくるんだが、そいつを考えてくれ」カキカキ

黒板「1.(  )要因  2.車両的(  ) 3.環境的(  )」

垣根「さあ、埋めてみろ!」

全員(問題になってねぇぇぇぇ!?)

上条「…くそっ!全然分かんねぇ……!」

全員(なんだとぉ!!)

上条「2と3が難しいな…。どう答えが違ってくるかだな」

全員(おイイイイぃぃぃぃ!?設問よく聞けェェェェェ!)

垣根「よし上条ぉ!埋めてみろ」

上条「は、はいっ」カキカキ

黒板「1.(温暖化の)要因 2.車両的(な排気) 3.環境的(解決策)」

全員「Oh…」

垣根「何がどうなってるのやら。…ん?」ソトカラオトガ…?

<ヒャッヒャアアァァァァ!!オタノシミノベクトルノジカンダァ

<ヒ、ヒエー

垣根「…ご愁傷様だな」

全員(今日の6時間目…!)ガクブル

垣根「さて、こっちはこっちでやるか。それじゃ次の……」

キーンコーンカーンコーン
垣根「…と今日はここまで。次回は男子お楽しみのアレみたいだぜ。期待しとけよ」

男子「「「はいっ!」」」

垣根「オレの授業にな」キリッ

男子「「「いやないわ」」」

垣根「傷つくなぁ…」トボトボ

上条「はぁ。次から時間が1番鬱だ…」

土御門「カミやんは見込みないからにゃー」

姫神「大丈夫。私も。似たようなもの」

上条「フォローありがとな、姫神」

姫神「ううん。気にしないで」///

土御門(純粋だぜぃ)

吹寄「ほら上条っ!貴様がダラけると皆もダラけてしまうのよ!」

上条「上条さんに言われても困りますが…」シュン

吹寄「うっ…」

上条「…」シューン

吹寄「…言い過ぎたわよ。悪かったわねっ!」プイッ

土御門(ツンデレだぜぃ)

上条「…なんでまだ怒ってるんだ??」

吹寄「ッ!? このバカっ!」

上条「否定できません!」ドヤ

土御門(カミやんだにゃー)

ごめん、今日はここまで。次回は2日以内には来るつもりです。さて、能力開発全く分かんねぇ…。
ではまたノシ

こころん名前判明

>>1です。こんな時間からすいません。投下します。…てか>>478 kwsk!
とにかくレスありがとう!

キーンコーンカーンコーン
上条「はぁ…。地獄の始まりですよ…」

土御門「オレも同じようなモンぜよ」

青ピ「まぁお2人さん、この学校だと無能力者なんて珍しくないで?」

土御門「こればっかりはどうにもならないからにゃー」ニャー

上条「ですよねー」ネー

青ピ「どっちも能力なくたって十分強いやん。『幻想殺し』に『背中刺す刃』やし」

上条「なんで知ってんだお前?」

青ピ「世界は平和やなー」トオイメ

上条「全然答えになってない!」

土御門「謎が多い男だぜぃ」

青ピ「もてる男は決して自分の全ては見せないらしいでぇー!」

上条「何だそりゃ?」

青ピ「垣根センセの受け売りや」

上条「大丈夫なのかそれは」

土御門「問題ないにゃー」

上条「どうしてだ?」

土御門「だってイケメンだし」

小萌「はいはーい。先生の能力開発の時間ですよー」ガラガラ

青ピ「おっほー!久しぶりに小萌センセの授業やぁ」wktk

小萌「今回は教育実習の一環として、高レベルの皆さんの体験も交えた形式にしますよー。今回の担当は、我らが御坂美琴ちゃんでーす!」ハイッ

美琴「はい。皆よろしくね」ニコッ

男たち(かっ、可愛い…)

土御門(さっきの反動か、男子が惚けてるぜぃ)

上条「御坂か……。アイツは頑張ってきてたからなぁ。すごい参考なるだろうな」ウンウン

土御門(カミやん、真面目か!)

上条「まっ、オレには関係ないけどなっ!」ハッハッハッハ…グスッ

土御門(オレも真剣に学ぶかな…。いい加減魔術の使いすぎで死にそうだし)アレ、イタインダヨナー

小萌「じゃあ始めますよー。御坂ちゃんには後で先生か生徒さんから質問がきますから、待っててくださいねー」

美琴「あっ、はい」

小萌「まずは能力者の分類についてですよー。教科書開いてくださいね、上条ちゃん?」ニコッ

上条「げっ、はっはい!」アセアセ

小萌「御坂ちゃん、次ボーっとしてたら即電撃かましてくださいねー?どうせ効かないので」

美琴「任せてください!」フンス

上条「あれ?いいのか!?こんなことが許されるのか!?」

小萌「では気を取り直して始めますよー。学園都市の生徒さんには、大きく6つの分類がありますねー」

小萌「無能力者<レベル0>、低能力者<レベル1>、異能力者<レベル2>、強能力者<レベル3>、大能力者<レベル4>、そして超能力者<レベル5>ですね。これは皆さんも知ってますよねー?」

小萌「でもこれらの分類に関わらず、AIM拡散力場は発生してますから覚えてくださいねー。テスト出しますよ」

小萌「ここにいる皆さんも自然に発しているものなので、覚えてて損はないのですよー。…例外な生徒さんもいますけどねー」チラッ

生徒たち(誰だそれ?)

美琴(多分アイツね)チラッ

上条(仕方無いじゃないですか…)ズーン

小萌「ちなみに世の中にはAIM拡散力場によって発現する、不思議な生徒さんとかもいるのですよー」

上条(風斬か)

土御門(エイワスか。よくわからんけど)

小萌「もしもAIM拡散力場を感知できる能力者がいれば、その生徒さんは『むっ、この相手の戦闘力は7000で、特殊能力で背中に自爆スイッチがあるぞ!』…なんてことも分かるかもです。世の中にはこういうのに情熱を注ぐ変わり者さんたちもいるのです」ヤレヤレダゼ・・・

土御門(実際もういるけどな…)

小萌「さて、最初に挙げた6つのうちに無能力者<レベル0>なんてありますが、厳密には『目に見えないレベルで、何らかの能力は使える状態』のことを言うのです」

土御門(実質何もできないがな)

小萌「ですがこの無能力者こそが、学園都市が追い求めている『真実』に最も近い存在だと、先生は個人的に思うのです!」グッ

上条「? それどういう意味ですか?」

小萌「現在何も能力が発現していない生徒さんこそ、今の学園都市でも分からないような、不思議な能力を持っている可能性があるのです。それに……」



小萌「せっかく学園都市で開発をしているなら、皆に目標を達成してほしいじゃないですか?」

上条「小萌先生…」

小萌「? どうしました?」

上条「かっけぇーーーーーー!!」

小萌「はい!?」

土御門「凄いぜよ…。小萌先生がそこまで考えてくれていたなんて…!」

男子「オレ、これからもっと頑張ります!」

女子「先生のおかげで勇気が湧いてきました!」

男子「おい、皆で小萌先生の願い、叶えてやろうぜ!」

全員「「「おう!」」」

小萌「み、皆さんっ…。このクラスを受け持てて、先生は、幸せなのですよ…」グスグス

美琴(本当に皆いい人たちね…!)グスッ

小萌「は、、はいっ、では次いきますよ。そして大能力者までいくと、軍隊において戦術的価値を得られる程の力にまで達しますね。
まあ学園都市は戦闘のために能力者を開発している訳ではありませんがねー」

土御門(色々事情はあるがな…)←能力者と共におもくそ戦ってた男

美琴(うっ、私は例外なのかも)←研究所とか破壊しまくっていた女

上条(…オレは違うよな。多分)←能力者を拳一つで叩きのめした男

小萌「そして、超能力者は学園都市でも7人だけ!そのうちの1人がこちらの御坂美琴ちゃんなのです!」ハイッ

全員「「「おおおおおおお!!」」」

美琴「な、何か改めて紹介されると照れるわね」テレテレ

上条「…よくよく考えたらアイツってスゲーな。オレじゃ足元にも及ばないぜ、まったく」ウンウン

土御門「片手1本でレールガン防げるヤツの言う台詞ではないぜよ」

上条「いやホント、超能力者ってのはいいものですね~」シミジミ

土御門「そのトップを片手でなぎ倒したヤツが何言ってやがる」

小萌「超能力者ともなれば単独で軍隊と戦える程の力ですねー。実際に戦った例はないでしょうがねー。ねっ、御坂ちゃん?」

美琴「…」ダラダラ

小萌「…そこは返事ですよ」

美琴「…はい」

小萌「……まっ、色々ありますが超能力者マジパネェってことなのです!」

全員(無理矢理まとめた?!)

小萌「さて皆さん、今までの内容で質問はありませんかー?お答えしますよー?」

上条(…オレの右手の正体知りたいけど、何か皆知らないしどうも科学サイドっぽくないだろうしなぁ)

土御門(…魔術師<才能の無い者>には能力者<才能の有る者>になることができるのか聞きたいけど、魔術知らないだろうしなぁ)

青ピ(…ええ加減ボクの能力何か知りたいねんけど、どうせ教えてくれないし考えてもらってないだろうしなぁ)

小萌「ありませんねー?」

3人「(あるっちゃあるけど)ありませんっ!」

小萌「では進みますよー?」

美琴(私の出番いつなのかな?)

今日はここまで。次も2日以内に来ます。またもや短くてすいません。
ではまたノシ


やっと追い付いた
新参で恐縮なんだが、心理定規の愛称は「ハーたん」でどうだろうか?
こころとハートで差別化は出来てるし、ていとくんがハーたんて呼んでる姿を見てみたいw

>>1です。少しながら投下していきます。

>>489 うーん、どうしよう…。少し検討しますね。まだ心理定規さんの設定が曖昧なトコあるので…。発案ありがとう。

小萌「ではでは、次はさっきのよりも大きな括りについて紹介しますよー」

美琴(? レベル以外に能力者って何か分かれていたっけ?)

小萌「まぁ、これは別にテストには出しませんし、知ってる人の方が少ないので聞き流してくれても構いませんよー」

上条「じゃあ流そっと」グテー

土御門(…随分と堂々としたスルーだぜぃ)

小萌「皆さん、『原石』って言葉を知っていますかー?」

上条「ピクッ」

姫神「ピクッ」

生徒たち「え?何それ?」「知らないの?ほら、ルビーとかのアレよアレ」「能力開発で宝石って誰得だよ?」ザワザワ

美琴(あぁ、成る程ね)

小萌「やっぱりあまり知られてはいないようですねー?じゃあサクっといきますよー」

小萌「そもそも学園都市は皆さんに能力というものを身につけてもらうために様々な対策を講じている訳ですが」

小萌「それはあくまで『人工的な』ものですよねー?」

生徒「「「うんうん」」」

小萌「でも世の中には、数は少ないですが、生まれつき能力をもつ類まれな人もいるのです!」

生徒たち「マジでか!?」「凄すぎでしょ…」「『外』のテレビとかでやってるアレか」ガヤガヤ

上条(オレのこと、かな?記憶ないから曖昧だけど)

姫神(久しぶりに。メインの予感)

小萌「その生まれつきの才能、つまり『天然の』能力者。開発を受けずにも才を放つ者。その人のことを『原石』といいますよー」

ヘー! ヤベェナ チョwwパネェwwww

吹寄「…すごいわね。未開発の能力者なんて……!」

青ピ「ある意味、どんな高能力者よりすごい存在やなぁ」ホー

上条(いかん!正体がばれてしまう!?まぁ別に構わないけれども!)ソワソワ

姫神(さぁ早く。私に。スポットライトを)ソワソワ

土御門「(姫神がそわそわしているから聞いてやるかにゃー?)あのー、先生ー?」

小萌「はい?どうかしましたか土御門ちゃん??」

土御門「その『原石』っていうのは一体何人いるんですかにゃー?」

小萌「確か今のところ世界で50人前後でしたかねー?去年辺りだったか、世界中から『原石』ちゃんたちを一斉に学園都市に集めて保護したのですが。その時の総数と学園都市にいた『原石』ちゃんの数を合わせるとこの人数だと思いましたがねー」

土御門(…何故こんなに詳しい?それは学園都市上層部や元暗部の面子くらいしか知らないはずだが…。まさか雲川の奴が?)

土御門(……まっ、いいか)

土御門「じゃあ先生ー。『原石』にはどんな能力者がいるのですたい?(ぶっちゃけ科学と魔術のグレーゾーンだがこまけぇことはry)」

姫神(土御門くん。GJ!)グッ!

土御門「…」シラー

姫神(…これは。仕方が無い。と思う)シューン

小萌「えっとですねー。先生も詳しくは知らないのですが…。例えば体育の削板ちゃん。彼も『原石』ですよー」

生徒「「「え」」」

小萌「学園都市ナンバーセブンは、『よくわかんないけど能力がレベル5並みだし、でも他分野への応用とか不可能だからとりあえず7位にしましょう』的な感じの超能力者ですがねー」

小萌「彼の能力は念動力系の特徴はありますが原理はまるで分からず、研究者さんの悩みの種となっていて、理事会も躍起になって開発したがってますねー。なにせ彼は世界最大の『原石』と呼ばれてるくらいですからねー」

吹寄(あの人思った以上にすごいのね…)

青ピ(人は見た目によらんなぁー。いや、性格やのうて能力の話やで)

小萌「他にも、どんな能力でも打ち消す能力『幻想殺し』とか、」チラッ

美琴「…」チラッ

上条「…」プイッ

姫神「ktkrwktk」ワキワキ

小萌「あとは、、、えっとですね………                      
                                    

                                     





                                      




                                ………『吸血殺し』とか」



姫神「やっぱり。予想通りの扱い。でも。呼ばれただけ。マシ」

小萌「まあ、『原石』の子たちというのは、とりわけ分類しにくいものなのですよー」

女子「どういうことですか?」

小萌「能力によってはレベル5や4の場合も、逆にレベル0で無能力者扱いされる場合もあるのです」

吹寄「なぜレベル0に??」

小萌「システムスキャンで反応が無ければ、全てレベル0に認定されてしまうからなのです」

吹寄「そんなこともあるのですね…」

上条(あるんですよー)

小萌「例えば、『幻想殺し』なんて能力があれば、上手くいけば第1位の『一方通行』に勝てるかもしれませんし、」ニコッ

上条(…あの時はホントにご迷惑をおかけしました)ペコリ

小萌「それに、削板ちゃんにも似たようなことが言えますね。力が同じ基準で測れないので、判定が大変だそうですよー」

美琴「…個人戦なら私は削板さんには勝てませんね。勝てる気がしません」

小萌「……という風に、レベル5同士でも序列が曖昧になっているそうなのです」

小萌「でもでも、順位は能力の強度や応用性とかで決め方も考慮に入れてます。だから御坂ちゃんは自信を持ってくださいねー?」

美琴「ありがとうございます、先生」ペコッ

上条(レベル5も大変なんだなぁ)

小萌「はい皆さん、ではここで御坂ちゃんに質問しちゃってください!」

青ピ「はいセンセ!前に聞きそびれたスリーs」

小萌「ちなみに能力に関する質問のみなのです。変なこと言った生徒さんには御坂ちゃんのおしおきが待ってますよー」

青ピ「え」

美琴「……」ニコニコ

青ピ「……」ダラダラ


青ピ「…堪忍したってください」ドゲザ

美琴「…そうね」

青ピ(よっしゃ!まさかのセーフかいな!?)

美琴「初犯じゃないもんね。だから強くしたって文句無いもんね」ウフフフ

青ピ「あっダメだこりゃ」

美琴「はい、お・し・お・き☆」ビリビリビリー

青ピ「はい、アウトぉぉぉぉぉおおおおあbbbbb!」バリバリー

美琴「…はいっ、何か質問は無い?」

青ピ「」チーン


上条「真っ黒な灰になっちまった」

美琴「あれ?誰もいないの??」

全員「「「…」」」gkbr

美琴(どっかで間違えたかな…?)ハテ?

美琴「うーんと、あのさ皆、c」

キーンコーンカーンコーン
小萌「ありゃ?どうも終わってしまったよですねー」

美琴「私、質問に1つも答えられなかった」ズーンorz

小萌「別に気にしなくても大丈夫ですよー。では終わりにしましょう。青髪ちゃーん?」

青ピ「」チーーーン

小萌「こっちはもう終わっていたようですねー(人生的な意味で)。では吹寄ちゃん、号令を頼むのです!」

吹寄「起立っ! 気をつけっ! 礼っ!」ビシッ

小萌「では行きましょうか、御坂ちゃん。…あれ?」

美琴「」orz


小萌「真っ白な灰になっちまった」

今回は以上です。能力開発は禁書設定を書いただけだけど大丈夫だよね!つか、次も能力開発だ……。
次回は明日予定です。ではまたノシ

>>206>>211の設定だとすると
小萌先生はクラスのみんなが幻想殺しを知ってるのを知らないのかな?

クラスにとっての周知の事実なら幻想殺しを出したときに
当麻を引き合いに出さないのは少し不自然だと思ったんだけど

あれ?小萌先生やクラスのみんなて幻想殺しを知ってたっけ?
もう記憶が曖昧になってきてるしorz

なんか土御門がちょっと適当になってて笑ってしまった。乙!!

幻想殺しって原石じゃなくね

能力開発以外の能力持ちの人を原石と呼ぶのではないか
と想像してみる

幻想殺しは「原石のカテゴリにまとめないほうがいい」というのは雲川さん談(SS2)
原作ではクラスの人間が当麻の幻想殺しを知っているかどうかについての描写はない
一方で、必ずしも幻想殺しのことを周りに隠してるかのような描写もない
>>206~の流れにあるように、大覇星祭での活躍や、ほかにも普段の学校生活でのこと(少なくとも上条さんのクラスにだってレベルは低くても能力者はいるだろうこと)を考えると、上条さんが「能力を打ち消すよくわからない力」を持ってることを知っててもおかしくないのだけれど

まあ、こまけえこたあいいんだよ


一部の生徒は上条さんの右手が超能力を消せると知っているけど、
ただ原石や「幻想殺し(超電磁砲で佐天さんが語った七不思議)」とは結び付いていないんだと思う

あと>>1漫画超電磁砲でこころんの名字が出てきたから>>478が言ってるのは、
その事だと思うよ
一応本人かは不明だけど金髪ドリル(縦ロール)キャラも確認されてる
http://blog-imgs-17.fc2.com/y/a/r/yaraon/dscf4294.jpg

『蜂』を『食』うのか、『食』う『蜂』なのかで印象が変わるな
『食』う『蜂』なら女王様と合わせてスズメバチの女王蜂のイメージになるんだが

あれ、スズメバチって女王蜂いるのか?

>>1です。たくさんのレスありがとうございます。前回の解釈が微妙だったので少し解説もどきを。

>>498>>500 小萌先生自身はおそらく上条さんの能力についてはおおよそ知ってると思います。ただ、生徒側はそのことは認識していないと思い、上条さんのことも考えて(変な認識、誤解を避ける、つまり誇大されないように)伏せていたかなぁ、というのが>>1的解釈。
ちなみに生徒側は何かあるのは知ってるが正体は知らず、上条さんは土御門とか色々な関わりを持つ面子以外は知らないものと思っているって感じ?生徒の解釈は>>216が近い。

>>501 >>1的には>>502と解釈。でも正直言うと『幻想殺し』が原石かどうか微妙なのはちょっと知ってたけど、ソギーと姫神だけは流石に寂しいと思って出しました。あとはネタにしたかった。

…何か長くなっちゃた。とりあえず>>503-504辺りを参考にしてもらえればと。
そして>>504さんGJ!まるっきしイメージ通りのビジュアルだったぜぃ。あと部下は左側の茶髪?の子かな。

現在のところ表記は『心理掌握』または『こころん』で行こうと思います。
また、『心理定規』の愛称については…彼に決めてもらいましょう。

今日は久々にゆっくりめの投下です。

~昼休み~

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
小萌「ふひ~。ようやくお昼休みですよー」

黄泉川「月詠先生、なんだかお疲れじゃんよ?」

小萌「生徒さんとお話するのはすごく楽しいのですが、ウチのおバカさんたちの相手は大変なのですー」

黄泉川「いいじゃんか。ウチのは皆真面目過ぎてつまんないしさー」

小萌「一方通行ちゃんが担任しても特に変わってないのですかー?」

黄泉川「アイツも手を焼いてるじゃん。ったく、まだ2年生なんだし、そこまで勉強勉強言わなくてもいいじゃんよー」

素甘「黄泉川先生のトコはまだいいじゃないですか。私のクラスは皆様子がおかしくて…」

小萌「どうしたのですかー?」

素甘「さぁ…。授業でかけても『オレに常識は通用しねえ(キリッ』とか反論しますし」

小萌「実習生の変なところが悪影響してますねー」

素甘「ええ。注意すると『心配するな、自覚はある(キリッ』とか言いますし」

黄泉川「ひどすぎじゃん。ウチはそういうのが無いのは安心じゃん。…おい鉄装、お前のトコはどうじゃん?」

鉄装「……実習生が強すぎて逆らえませぇ~ん」グスッ

素甘「…お気の毒ね」

若め「皆さん大変なんですねっ。私のクラスは実習生さんも生徒さんもいい子ばかりなので、とっても助かってますっ」

鉄装「5組はいいですよねぇ。実習生が常盤台中学ですし」

小萌「こっちも常盤台中学なのです!」プンプン

鉄装「あっ、すいません月詠先生」

小萌「解ればいいのです。御坂ちゃんはとってもいい子ですからねー」

若め「心理掌握ちゃんもいい子ですっ」

鉄装「そうですよねぇー。いや、ウチも別に悪い子じゃないですけどね…」

黄泉川「問題児抱えてまーす」ノ

素甘「同じく」ノ

鉄装「や、やっぱり子どもは素直が一番ですよね!」

4人「同感(ですよー)」

若め「いやでもっ、問題が無い訳でもないというか…」

素甘「え? そんなものあるんですか?」

若め「たまにボーっとしちゃってっ。どうも多感なお年頃のようですっ」

小萌「青春ですねー。先生も昔はですねー…」シミジミ

黄泉川「月詠先生、嘘はいけないじゃん♪」

小萌「嘘じゃないですー!」ムキー




先生「オレたちの組の話題があがってこないな」

災誤「仕方ない。むさ苦しいし」

ーーー実習生用机ーーーーーーーーーーーー
一方「…」

垣根「…」

麦野「…」

美琴「普通に聞こえてきたわね。私は褒められてたけど」テレテレ

心理「褒められると悪い気がしませんわね」テレテレ

麦野「…おい第2位。なに今の話」

垣根「あ?ただ単にオレがカッコいいから皆真似してるだけだぜ。全然問題ねぇよ」

一方「オマエの頭の中が問題だなァ」

垣根「テメェにだけは言われたくねぇんだよ万年厨二が」

一方「あ゛ァ?」ブチッ

麦野「ったくやめろよ。ガキじゃあるまいし」

心理「はしたないですわよ、お2人とも」

美琴「つーかどっちも似たようなモンだしね」

2人「…」

結標「ホント、なんでこんな2人が学園都市2強なのかしらね?」

2人「うっ」グサッ

削板「むっ、なんだ!?根性が足りないぞ2人とも!」

2人「」

2人「……さい」

麦野「ん?何か言ったかにゃーん?」

一方「なンつゥかァ……ホントにィ…」

垣根「マジでぇ…ごめんなさい何か」

心理「喧嘩は宜しくありませんからね♪」

麦野「は?やっぱ随分と甘いなぁ。常盤台のお嬢様ってのはよぉ!」

心理「いえいえ。私にも戦うべき時はありますよ。ねっ、御坂?」

美琴「?」

麦野「は??」



~5時間目~

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
上条「…という訳で能力開発の授業ですが」

青ピ「あれ?昼休みに休んだ気がしないでぇ?」

土御門「まっ、生徒だけの絡みなんざ誰得だって話ぜよ」

青ピ「確かになぁ~」

上条「にしても能力実習のこの時間は……不幸だ」←見込みゼロ

土御門「同じく」←身体がボロッボロで死にそうなときに発動する能力

姫神「同じく」←レベル4だが危ないので封印中

吹寄「ほらっ、上条!しゃんとしなさいよ」

上条「んなこと言われてもなぁ…」

黄泉川「ほら、今から能力開発の時間じゃん!さっさと整列するじゃんよー」

麦野「早くしないと撃っちゃいそうだねぇ、かみじょおおおおぉぉぉォォォォォォォ!?」

上条「」

麦野「あれぇ?何だかブルーじゃない、かみじょーくぅ~ん?」

上条「いえ、爽やかのブルーです」キリッ

麦野「そうか。じゃあ楽しい授業になりそうねぇ」ニタァ

上条(なななな何でだぁー!?よりにもよってこの人かああああぁぁぁァァァァ!?)

黄泉川「今日は能力実習ということで、特別ゲストにレベル5の第4位、麦野沈利さんを招待したじゃん!」

上条(いらん気を回すなああああああああ!)

青ピ「うひょおおおおおおお!!むぎのんやああああああああ!!」

土御門「むぎのぉーーーん!」←とにかく便乗

男子「「「むぎのん!むぎのん!」」」

麦野「ちょ、うるせぇ」

ワイワイ ガヤガヤ


上条「…悲劇だ」

黄泉川「さて、これから皆には能力を使用してもらうじゃん。まずは麦野さんによるデモンストレーションじゃん!」ドウゾ

麦野「はーい!…じゃあ、えーっと」キョロキョロ

上条「神様神様神様……」ブツブツブツ

麦野「よし上条くん!ちょこぉぉぉっとだけ、前に来てもらえるかなぁ~?」

上条「(ですねー)はいっ」

麦野「じゃ、今からお手本をみせるわよ。…とその前に私の能力を解説するか」

麦野「私の能力は『原子崩し』。正式な分類だと粒機波形高速砲ね」

麦野「要するに本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができるのよ」

上条「…?」チンプンカンプン

麦野「操った電子を白く輝く光線として放出して、絶大なる破壊を撒き散らすって感じだろうな」

上条「??」マルデワカラーン

麦野「『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないから、外部からの反応で動くことが無い「留まる」性質を持つようになるのよ。 この「留まる」性質で擬似的な「壁」となった『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かして、放たれた速度のまま対象を貫く特殊な電子線を高速で叩きつけることで、絶大な破壊力を生み出すってこと」

上条「」プシュー

女子「あの、先生?」

麦野「んー?」

女子「上条くん、ショートしてますよ?」

麦野「え」

ちょっと落ちます。今日中 にはなんとか来ます。
ではノシ

乙。姫神ってレベル4なのか。知らんかった

原作では姫神の能力強度についての描写はない。全くない。
霧ヶ丘女学院に常盤台みたいなレベル制限があったりすればわかりやすいんだけどな。

ところで姫神のレベル判定ってどうやっていたんだろうな。
吸血鬼をとっ捕まえるわけにも行かないし、やっぱAIM拡散力場の範囲で決定していたんだろうか。
村の外のどっか遠くから親吸血鬼を呼び寄せるぐらいには広いみたいだし。

>>1です。ごめんなさい、姫神のレベルは完全に勘違いでした。深くお詫びします。
でも言い訳をすると、個人的には大能力者でもおかしくないと思います。能力の効果、威力を考えればおのずと。
何せ村1つ無くなってしまう程ですし。そう思うと姫神って悲劇のヒロインですよね…。魔術師に間違えられて殺されかけたし。
このスレでの姫神の扱いはアレですが、>>1は姫神けっこう好きです。1番ヒロインっぽいし、笑うとめっちゃかわいいし。
……ってこんな雰囲気のスレじゃねぇよここ。今日もほのぼのとネタを交えて書いていきます。ゆっくりと。


あと>>521さん、少々お待ちを。今日明日中には。>>522さんご指摘ありがとうございます。

麦野「…はぁ、めんどくさ。もういいや。とにかく実践あるのみね」

上条「え、ちょっ」

麦野「要するにこういうのよ」ヒューン

上条「デジャヴ!?」パキーン

放たれた白い光線は当然のように右手にかき消された。相変わらずデタラメな能力だと麦野はひとりごちる。

上条「いきなり何するんだよ!いや、こうなるのは解ってはいたけれども!」

麦野「だったらいいじゃねぇかよ」

上条(てか、今ので普通に皆にバレたんじゃ…)チラッ

生徒たち「おお、やっぱレベル5は凄え!」「速すぎて目で追えなかったわ…」「どれほどの破壊力があるのかな、あの光線」ザワザワ

上条「ってガン無視かよ!?」

姫神「大丈夫。私だけは。ちゃんと見ていた」

上条「くそっ、どうしてウチのクラスはこうもバカばっかり…。人のこと言えないけど」

姫神「あの。上条くん。人の話を。聞いて」

土御門「まあ、フツーにバレて面倒なことになるよりは、こっちの方がいいんじゃないかにゃー?」

上条「それもそうだな」

姫神「」

麦野「ん?威力がどれほどかって?ちょっと見てな」

全員「?」

麦野「おい黄泉川ぁ!準備はいいか!?」

黄泉川「呼び捨てはやめるじゃんよ!…ほら、セットは完了じゃん」

生徒たちが声の聞こえた方向へ振り返ってみると、グラウンドの真ん中付近にポツンとドラム缶が3つほど置いてあるのが見えた。一体何をするのかと生徒たちが思っていると、

ヒュン ガッ ジュー-

突然一番右のドラム缶の上半分が吹き飛んだ。

生徒「「「…え?」」」

麦野「軽く撃てば『この程度』。あんな缶1つ消し炭にもできやしねぇ」

彼女は行ったのは、ただ人差し指を弾いただけ。たったそれだけの動作で生み出された白い閃光は、絶対的な破壊力で缶の上半分をもっていった。断面がオレンジに染まっているのを生徒が確認した直後、光線が2発ドラム缶を貫き、文字通り消滅した。麦野が続けて中指、薬指を弾いたのだ。

麦野「3発も使わねぇと消せないのよ」

軽い調子で、それが常識であるかのように言う麦野沈利。その様子を見た生徒は、誰もがこう思ったはずだ。

生徒たち(これが……『レベル5』)

麦野「で、普通に撃てば」ヒュンヒューン

生徒たち「え」

ドーン チュドーン ジューーー

2つの円柱が同時に消えたように見えた。それほどまでにラグの無い、高速のレーザーだった。木っ端微塵に砕けたドラム缶は、破片となり地に散らばり、グラウンドに朱色の模様を描いた。

麦野「こんなモンね。私にかかればあの程度の物体は無いに等しいわ」

土が焼ける音を耳にしながら、生徒たちは格の違いに愕然としていた。同じ能力者とは思えなかった。その高すぎる頂を見上げた少年少女は、しばらく声が出せなかった。


上条「…ジューシーだな……」

1人、変な感想をもらす者もいたが。

麦野「まあ、ここまでやれとは言わないけどね、率直に言っちゃえばここまで出来るってことよ。さっ、能力使って練習しな。実践が一番効果的だからな」パンパン

彼女が手をたたくと、生徒はようやく覚醒したらしく、各々場所を移していくように行動を始めた。上条もその流れに加わろうとしたが、

麦野「あっ、ちょっと待ってて」

すぐに呼び止められてしまった。そして、

上条「ど、どうかなさいましたか?」ガクブル

麦野「後でこっち来いよ。お前はいい的なんだからさ」ニコォ

彼はやっぱり不幸だった。

上条「…つっても、無能力者の上条さんはあまり関われないですがねー」

土御門「カミやん、本気で言ってるならまた入院をお勧めするぜぃ…」

上条「いや、そういう意味じゃなく、授業に参加できないっていう意味でだな!」

土御門「ま、解ってるから、そんな強く言わなくてもいいですたい…」

吹寄「ほらっ、上条!」

上条「ん?…おう吹寄か。どうかした?」

吹寄「いや、貴様はここで何をしてるの?」

土御門「おーい。ここにもう1人いるぜよー」

上条「上条さんとしては、すること無いし邪魔になりそうなので、見学に徹していたつもりでしたが…」

吹寄「見学ぅ!?貴様、毎日何をし学校通っているのよ?能力者になりたいんでしょ??」

土御門「ちょっと聞いてるー?つっちーグレちゃうぞー?」

吹寄「…どうせ貴様は言っても聞かないだろうし、まずはいいわ。それより私の相手になってよ」

上条「げっ!?吹寄の能力はオレと相性悪いんだよなぁ」

吹寄「いいから来るの!相性とかそんなの貴様には関係無い話でしょ?」ミミヒッパリズルズルー

上条「痛い痛い!?やめて吹寄さん暴力よくない!」ヒッパラレズルズルー

土御門「…グレそうだぜぃ」

ボインアタック
巨乳砲撃 とか?

上条「…だから!アナタさまの能力では上条さんの身がもちませんことよ!?」

吹寄「大丈夫!どうせ私は殴るだけしかできないし」

上条(それが一番厄介なんだよなぁ)

そう上条が思案している最中に、

吹寄「では行くぞ!上条当麻!」ダッダッダ

上条「…ん?おわっ!?」ブンッ

吹寄が駆け出して接近し、第一撃を放った。いわゆるフックだが、上条はバックステップでこれをかわした。

吹寄「むっ、よけちゃダメじゃない?」

上条「普通に痛そうでしたがね!?…うおっ!」

ストレートを撃たれ回避し切れなかった上条は、放たれた拳を掴んでその動きを阻止した。右手を使って。

上条(…まずい!?)

何かが弾けたような、乾いた音が周りに鳴り響いたと思うと、上条の頭に衝撃が走った。

上条「ぬおっ!?」ゴチーン

脳みそまでシェイクしそうな揺れを感じたのは、吹寄の頭突きによるものだった。ただの頭突きより衝撃がある吹寄仕様の攻撃だ。

吹寄「どうだ?上条当麻!?」

上条「おいふざけんな!?お前はいいだろうが、上条さんは痛くて元々少ない知識がすべて大空へ駆けていきそうですよ!?」

吹寄「だから大丈夫!」

上条「一体何が!?」ウルウル

吹寄「私だって痛いし」ヒリヒリ

上条「なおさら手加減して!」ズキズキ

吹寄「これは自分まで痛いのが弱点ではあるわね…。よし、もう一丁いくわよ、上条!」

上条「おかしい!文法が変!違和感仕事しすぎ!?」

吹寄「さぁ、文句言わずにちゃんとやりなさい!」シュ、シュ、ブン!

上条「んなこと言われても…」サッ、サッ、イテッ!

吹寄「はい、口答えしないっ!」ブンッ

上条「おっと。…って危ねぇ、避けろ吹寄っ!」ガッ

吹寄「きゃっ!」

吹寄を無理やりその場から離した上条は、そのまま向かってきた白い閃光を右手でたたき消した。

――そう、それは『原子崩し』。絶対の破壊力を誇るレベル5の能力だった。

上条「…何しやがる、麦野先生?」

麦野「あ゛?そりゃコッチの台詞だクソ野郎が。さっさと終わして私のトコに来るモンだろうがよぉ。チンタラ動きやがって」イライラ

上条「…随分な物言いだな、麦野沈利」

麦野「んー?何か今生意気な口きかなかったかにゃーん?」

他全員(麦野さん顔怖っ!)

上条「…なんて理不尽なヤツだよ」

麦野「あ?」

上条「いくらレベル5でもやっていいことと悪いことがあるだろっつってんだよ!」

他全員(おい、やめろ上条。―――やめとけ)

上条「……いいぜ。てめぇがその傲慢な態度を変えないっていうなら…」

上条「まずはその幻想をぶちk『キーンコーンカーンコーン』…あれ?」

黄泉川「よーし今日のところはここまでじゃん。各自家でイメージトレーニングしておくように」

麦野「さっ、職員室戻りましょ♪」シラー

青ピ「いやぁー。能力を自由に使えるってのは嬉しいなぁ~」ガヤガヤ

吹寄「この時間になると『学園都市』って存在をより実感できるわね」ワイワイ

アーダ コーダ ナンヤカンヤ ガヤガヤガヤ・・・

上条「……」

上条「…恥ずかしいなぁ」

今回はここまで。吹寄に『きゃっ!』って言わせてみたかった。反省はしてない。
てかオレ遅筆すぎて泣けてくる…。なかなか思ったように進まないこのジレンマ。でも頑張って完結させる。

吹寄の能力ですが、いずれ発表したいと思います。つーか>>529wwwwww
他にも原作に無い能力、能力の独自解釈などもありますが、まだまだ先の話なのでまだ気にしないでください。なるべくオリジナル要素は抑え目でいこうとは思ってはいます。

次回投下も順調に行けば今日中かな?ちょっと引越しの関係で明後日以降は見通しがたっていません。でも来れれば来るつもりです。
ではまたノシ



こころん、よくよく考えたら2日目出番ない。でも1日1回は上条さんと絡ませたい。

御坂がおとなしい分、吹寄が噛みつきモードのインパテックスさん並にウザく感じる
人の話を聞かずに暴力で流れを中断させるのがアイデンティティって詰んだキャラだなぁと思わせてくれる

>>1です。何か予想に反して姫神談義が…。いやぁ、愛されてますなぁ。
姫神は能力の副産物として血の流れに詳しく、観測できるかもしれないらしい。もし姫神が血流を操れる能力だったら強くね?相手の血圧操ってドカーンとか。…なんて思う今日この頃です。

>>539 多分それは>>1の実力不足もあるorz 吹寄を動かすのは難しい…。

という訳で投下します。久々の一方さんです。ちょっと投下前にテスト。


A――→B         
` 、 ` 、
  C――→D   


AB

→ →
a = b

ついにベクトル……オレの一番嫌いな。

~休憩時間~

上条「さて、先ほど赤っ恥をかいた上条さんでしたが」

青ピ「何言うとるんカミやん?」

上条「次の授業からイヤな匂いがプンプンしますよー!」

土御門「オレもだにゃー」

青ピ「いや、まだ数列やし、何とかなるんちゃうか?」

上条「そうだといいなー」

土御門「にゃー」

ガラガラ

一方「さァて、楽しィ楽しィ数学の時間だぜェェェェ――ッ!?」ウヒャヒャヒャ!!

上条「」

青ピ「」

土御門「nya……」

上条(なんか開始早々イヤな予感しかしないっ!)

土御門(最初からクライマックスだぜぃ)

一方「なンだかまだ数列をやってるらしィがなァ…。うひゃァ!関係ねェなァ!今日から早速ベクトルのお勉強だぜェェェ!!あはぎゃはっ!」

上条「そ、そんな……。ようやく等差数列の公式覚えたのに…!」

青ピ「カミやん、それ4月の内容やでぇ…」

土御門「漸化式には通用しないぜぃ」

上条「ん?なにその暗号??」

土御門「前の授業の内容だぜぃ…」

一方(三下ェ…)

素甘「さっ、早く授業しましょう!」コソコソ

上条「あれ?先生どうしたんですか??」

素甘「なな、何のことかしらぁ??」アセアセ

上条「いやだって、教室入ってきてないし…」ユビサシ

土御門「外から顔だけ出しているのはシュールだぜぃ…」

青ピ「美人やしええけどなぁ…」

吹寄「ちゃんと入ってきてください…」

素甘「うっ、だって、…怖いし」

全員「?」

一方「まァ、この白粉オババは無視して、オレの授業を聞きなァ!」アヒャアヒャ

素甘「……もうイヤ」orz

ほか(そういうことか。…可哀想に)

一方「ではではァ、てめェらにベクトルの基礎の基礎から教えてやるぜェ、三下共ォォォォォ!!」

全員「「「Oh…」」」

~6時間目~

一方「まずは黒板を見やがれェ!」カリカリ

黒板「A――→B」

一方「この線分ABで、Aを始点、Bを終点とする有向線分というぜェ」

一方「一般になァ、向きと大きさをもった量はよォ、有向線分で表すことができるンだぜェ。どォだァ!最高ォに楽しィだろォ!!」

全員(何を言ってんだこのモヤシ)

一方「ンでよォ、量の向きをこの線分の向きで、量の大きさをこの線分の長さで表すンだぜェ。ははっ、便利なモンだよなァ!」アヒャウキャ

土御門(暴走してるにゃー)

一方「そしてェ、有向線分でその位置を問題にしねェで、向きと大きさだけを考えたとき、これを何て言うンだァ?上条くぅーン??」

上条「え?えっと、、、ベクトル?」ビクビク

一方「…うひゃ」

上条「あれ?」

一方「はィ、大正解だぜェ!さすがの三下も解ったかァ」ヒャハヒャハ

上条(なんか腹立つな)

一方「つまりなァ、位置が違っても向きと大きさが等しい有向線分どうしはベクトルとしても同じとみなすンだぜェ。あはぎゃは、おィおィ最高ォに面白ェよなァ!!」

全員(怖ェ…)

一方「で、有向線分ABを表されるベクトルをなァ、ABの上に→を書いて表すンだ。
あと、ベクトルは、a のよォな記号で表すことも多いンだ」
                 
一方「それでよォ、2つのベクトルa 、b の向きが同じで、大きさが等しいときはよォ、こいつらは等しいっていってなァ、ベクトルa=ベクトルb で表すンだぜェ」

一方「そしてェ、ベクトルaの」
                   
一方「特に、大きさが1であるベクトルを『単位ベクトル』っていうンだぜェ」

青ピ「流石の一方さんやな」

土御門「予想に反して分かり易いのがポイントだぜぃ」

吹寄「いい教師になりそうよね」

姫神「あと必要なのは。生徒をスルーしない。思いやり」

>>545 盛大に誤爆。
3つ目 一方「そしてェ、ベクトルaの大きさを|ベクトルa|で表すンだァ」です。

土御門「さて、カミやんはっと…」

上条「」プシューー

土御門「ショート済みぜよ」

一方「ンで、次はベクトルの和についてだがなァ……」



キーンコーンカーンコーン
一方「…チッ、楽しい時間は過ぎンのが速ェなァ。名残惜しいが今日はここまでだァ。…そォだ、宿題でも出すかァ?」

上条「もう勘弁してください…」ゲッソリ

一方「ンじゃ、気をつけて帰れよォ」ガラガラ

土御門「はいっ、アクセラ先生!また明日だぜぃ!」ニコニコ

一方「帰れェ!」バタンッ

土御門「おぉ、おっかないぜぃ」

青ピ「果敢な攻めやなぁ、つっちー」

土御門「まあにゃー」ニヤニヤ

青ピ「ちなみにボクは攻められる方が好みやでぇ~」クネクネ

土御門「誰得だにゃー?」

~放課後~

ーーー昇降口前ーーーーーーーーーーーー
青ピ「なぁカミやん、この後どっか寄っていかへん?」

上条「ゲーセンか?オレ今金が無いんだが…」

土御門「カミやんはいつだって金無しだと思うがにゃー?」

上条「ぐっ、それはあくまで財布を落としてきたときであって…」

青ピ「まあ、ちょっとくらいならボクが出したってもええでぇ~」

上条「おっ、マジか?じゃあオレも行くか!」

土御門「決まりだにゃー!」

青ピ「よっしゃ、早速行くd……」チラッ

土御門「おう!楽しみd……」チラッ

上条「ん~?どうしたんだ2人とも。オレの顔に何かついてるのか?」オーイ

??「…」ゴゴゴゴゴゴ

青土「…」ダラダラ

上条「…ホントにどうした?顔色が悪いぞ?」

土御門「い、いや」

青ピ「ななな、何でもないでぇ?」

上条「そっか、なら早く行こうぜ」

??「…」ゴゴゴゴゴゴ

青ピ「そ、そうや!今日はパン屋の仕事が入ってたんやった!」アセアセ

土御門「おっ、オレも舞夏の手伝いがあったにゃー!」アセアセ

上条「あっ、そうなのか。じゃあまた今度な」ノシ

青ピ「じゃ、じゃあなカミやーん!」ピュー

土御門「さよならだぜぃ!」ピュー

上条「2人とも忙しいんだな。では、暇な上条さんは早めに帰宅しますか!…ん?」ポン

??「ねぇ、ちょっと―――」

一旦ここまで。夜にまた来る予定です。ではまたノシ

そこには頬を赤らめたていとくんが!!

>>1です。続き投下します。いつもレスありがとうございます。


しかし、流石に>>551は想定外だったぜ。

麦野「ちょっと待ってくんない?」ポン

上条「」

上条(……うん。不幸だなこりゃ)

振り向いた上条の目の前には、茶髪の美人なお姉さんが、なんかこう、笑顔の裏側に拒否しがたいものを携えて佇んでいた。

麦野「んー?どうしたのかにゃーん?」ニコニコ

上条「…」

ダッ ダダダダダダダ…

何がなんだかよく解らなかったが、身体が勝手に全力で帰宅するかのように動いた。有り体に言うと、上条当麻は逃げ出した。が、

麦野「ほい☆」ヒュン

上条「おわぁ!」パキーン

悪魔のような笑みを浮かべた麦野からは逃れられなかった。てか、背中に向かって原子崩しはヤバいが、上条にかかればお手のものだった。

上条「ああああ危なねぇ…。死ぬかと思ったぜ」ゼイゼイ

やっぱりそうでもなかった。

麦野「そう逃げんなよ。別に的にしようだなんて思っちゃいないし。今のトコは」

上条「考え方が変じゃありませんかね!?今のトコって何!?」

麦野「うるせぇな。ったく、折角飯でも奢ってやろうかと思ったのによぉ」

上条「ピクッ」

麦野「無駄足みたいね。さっ、今日はもう帰るか。あーあ。勿体無いことしたんじゃ……って、え?」

上条「お願いします!」ドゲザ

麦野「…キレのある土下座ね。つーかアンタは男としてのプライドが無いの?」

上条「まあ、折角年上のおb…お姉さんに奢ってもらえるのなら、上条さんは大歓迎ですよー」

麦野「ふーん。まいいや。じゃあ行きましょ」スタスタ

上条「はい!先生!」スタスタ

麦野「先生って、校外で言われるのはキツいなぁ」ピポパピポ

上条「ん?誰にかけてるんだ?」

麦野「ああ、アンタが今から会う連中によ」

上条が全ての女キャラを虜にする展開に皆が期待

>>1です。すいません、再開します。浜面の人気がすごいな…。
当初から上条さんと浜面(←なぜかさん付けできない)は絡ませてみたかった。
ではいきます。ゆっくりと。

ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
絹旗「みみみ皆さん、超スクープですよ!」アタフタ

浜面「どうした?そんなに慌てふためいて」

フレンダ「結局、何がそんなにスクープな訳よ?」

滝壺「zzzzz……」

絹旗「なんと、あの麦野が男を連れて超やってくるみたいです!」バーン

浜フレ「「な、なんだってぇー!」」

滝壺「ピクッ」

絹旗「どどどどど、どうしましょう?超緊張します!」アセアセ

浜面「ままままあ落ち着け絹旗!」アセアセ

フレンダ「けけけ結局、浜面に一番落ち着け訳よ!」アセアセ

浜面「おいイイイイイ!お前が冷静になれ!日本語が変だぞ!?」

滝壺「大丈夫、そんな日本語がおかしいはまづらでも、私は応援してる」

浜面「オレじゃねえよ!しっかりしてくれよ滝壺、お客さんが来る訳だしさ」

浜面「オレの彼女として、きっちり頼む」キリッ

滝壺「はまづら…」///

浜面「滝壺…」

絹フレ「「…」」イライライラ

浜面「おっ、ようやく収まったか。大丈夫か2人t」

絹フレ「「キシャ――ッ!」」グワッ

浜面「なんで暴力ぅぅぅぅぅ!?」ギャー

シネ、シネ! チョウハマヅラ! サバ、サバ、サバァァァァァ! ナニソレ!?




??「…何だか騒がしいですわね」

ーーー街中ーーーーーーーーーーーー
上条「…へぇ、仲間ねぇ」

麦野「まあそんなトコ?昨日お前のクラスを直したのもそのうちの1人よ」

上条「1人って、そいつ1人にやらせたのかよ?」

麦野「ん?別にいいのよ。だって浜面だし」

上条「はまづら…?(何かどっかで聞いたことあるような?)」

麦野「うん。ウチの下っ端。金髪頭の不良で元スキルアウト。変態」

上条「ひでぇ言い様だな」

麦野「だから浜面だから」

上条「何その合言葉!?」

麦野「会ってみれば分かるわ。下っ端臭半端じゃないから」

上条「でもそんな浜面くんでも、意外と優しいところもあって、たまにカッコいいときもあるからいいんだよな?」

麦野「そうなのよねー。浜面のくせにさ、生意気なんだよなー。…ってあれ?」

上条「え?」

麦野「…」

上条(まっ、マズい!冗談のつもりだったのにガチなのか!?つか黙ってるの怖え!?)

上条「……あのぅ、麦野さん?」

麦野「…」

上条(ヤバいヤバいって!完全に地雷だよコレ!?)

麦野「…ふぇ///」ボンッ

上条「は?」

麦野「ななな何言ってるのよ!だ、誰が浜面なんかを…///」ブツブツ

上条「あれ?」

麦野「別に浜面のことなんか…////」

上条(むぎのんマジ乙女)

麦野「…さっ、着いたわよ!早く入りましょ!」カランカラーン

上条「あっ、ちょっと!?」カランカラーン

店員「いらっしゃいませー。お2人さまですかー?」

麦野「いや、連れがいるので」アゴサシ

店員「タバコの方はお吸いになられますかー?喫煙席はこちらでーす」サッ

麦野「だから連れいるっつってんだろ!てか何で喫煙の方紹介!?そんなにタバコ吸うように見えんのか!?」

上条「ちょっ、落ち着いて!?」

麦野「うるせぇ!?」

店員「お前がな!」

麦野「あ゛!?」

店員「では2名様ご案内でーす」

麦野「おいさっきのどういうことだ!?しかも案内いらねぇし!」

ギャーギャー フコーダー



??「何やらまた騒がしいですわね」

??「あれはもしや…上条さん?」

??(えっ?…あっホントだ…!)

麦野「まったく何なのよあの店員は…!」

上条「なんか度胸ある人だったなぁ」

麦野「毎回ああなのよ」

上条「パネェわ」

絹旗「あっ、麦野こっちです!」ブンブン

麦野「おっ、ちゃんと大人数分とってくれたか。ありがとね」

絹旗「この私にかかれば超楽勝でした!」エッヘン

浜面「店員さんに人数言うだけだしな」

絹旗「浜面超キモいです!」

浜面「何が!?」

上条(あれが浜面か…。ん?)

上条「あれ?」ユビサシ

浜面「え?」ユビサシ

アイテム「?」

浜面「お前、あのときの男じゃねえか!?」

上条「お前こそ!」

麦野「ん?2人は知り合いだったのかしら?」

上条「知り合いも何も…」

浜面「かつて喧嘩した仲だし」

アイテム「ギロッ」

上条「え?なんで皆さんこっちを睨んでるのですか!?」

滝壺「…」ギラギラ

浜面「ちょっと皆落ち着け!あのときは全面的にオレが悪かったんだからな!?」

麦野「どういうことぉ?かみじょーくぅ~ん??」

上条「ひっ!」

浜面「今から説明すっから聞いてくれ」

カクカク シカジカ

浜面「…という訳だ。解ったか?」

麦野「うん。アンタの無能っぷりがね」

絹旗「超自業自得ですね」

フレンダ「結局、浜面は浜面だった訳よ」

滝壺「大丈夫。そんな昔からダメだったはまづらでも、私は応援してる」

浜面「返す言葉もねえ…。あのときはすまなかったな…」ペコリ

上条「お、おう…」

上条(ツンが厳しいな、この人ら)

麦野「まっ、まずは座りましょ」ストン

上条「そうだな」ストン



??(…あれは麦野さん!?まさか…!)

??(嗚呼、生上条様ですわ!なんと凛々しいお姿…!)

??「お2人ともどうなさったのでしょう?」

??「さあ?」

??「あの、心理掌握さま?」

心理「…ん?どうかなさいましたか?」

??「いえ、呆けていらしたようでしたので…。このお店の料理はお気に召しませんでしたか?」

心理「いいえ、そうではありませんわよ。それと、私のことは様を付けなくても結構ですわよ?湾内さん、泡浮さん?」

湾内「し、しかし…。そのような不躾な真似は…」

部下「大丈夫ですよ。心理掌握さまは派閥以外の方とは一生徒として接するようになさいますから」

泡浮「で、では…心理掌握さん、で宜しいでしょうか?」

心理「ええ。嬉しいですわ。これからも宜しくお願いしますね」

湾泡「「は、はい!」」

部下(ふむ…。心理掌握さまがこうして社交的な行動をなさるのは部下としても嬉しいな)

部下(これもあの方の影響なのか?)チラッ

心理(うぅぅ…。気になりますわ…)チラッ

湾泡「「?」」


麦野「…じゃあ、まずは自己紹介からかしら?」

絹旗「超了解です。私は絹旗最愛です。超よろしく!」

滝壺「…滝壺理后。よろしくね」

フレンダ「フレンダ=セイヴェルンよ」

浜面「改めまして浜面仕上だ。よろしくな」

上条「上条当麻です。麦野さんにはお世話になっています」ペコリ

浜面「いやいや、こちらこそウチの麦野が…」ペコリ

麦野「なんでてめぇが言うんだよ」

フレンダ「まあ結局、これが『アイテム』の精鋭たちな訳よ!」

麦野「は?」

絹旗「フレンダは超違いますよ。あと浜面も」

フレンダ「え?そうなの?」

滝壺「そんなふれんだは応援できない」

フレンダ「」

上条(仲がいいんだか悪いんだか)

上条「しかし、精鋭ともなれば凄い能力者集団なんだろうな。麦野さんレベル5だし」

麦野「そうね。私は第4位の『原子崩し』だしね」

絹旗「レベル4の『窒素装甲』です」ノ

滝壺「レベル4の『能力追跡』」ノ

フレンダ「結局、よく解らない訳よ!」フンス

浜面「威張るなよ。オレは知っての通りレベル0な」

絹旗「超見た目通りです!」

浜面「うるせぇやい…」

上条「まあそんな落ち込むなって。オレだってレベル0だしな」

絹旗「え?」

フレンダ「え?」

滝壺「?」

上条「ん?」

絹旗「ええええええええ!?ちょっ、えええええええええ!?」

フレンダ「サバアアアアァァァァァァァ!?」

上条「? どうした?」

絹旗「だ、だって麦野の『原子崩し』を片手であしらったって!」

フレンダ「麦野専用の的だって聞いた訳よ!」

上条「(的?)いや、オレのこの右手には(ry」

絹旗「へぇー。超すごいですね!」

浜面「お前、やっぱすごいなぁ」

上条「いや、そうでもないって」

フレンダ「結局、麦野よりも強いって訳よ」

上条「いやいや無理ですよ…」

浜面「うーん、ヒーローは違うなぁ」

滝壺「大丈夫。私にとっては、はまづらがヒーローだから」

浜面「滝壺…//」ミツメアーウト

滝壺「はまづら…//」スナーオニ

麦絹フレ「「「…」」」イライラ

上条(浜面リア充かよ。つーか何だか修羅場なんですけど!?)


客たち(リア充爆ぜろ)


心理(…うーん、やっぱり気になりますわ……)

部下(嗚呼、上条様…)///

湾内「このお店は御坂様に教えていただきまして…」

泡浮「ここのパフェは絶品のようで…」

心理(…やりますか)キュイーン



浜面「いやぁ、彼女にこう言われると照れるなぁ」//

心理(…まあ、この殿方はいいとして……)

滝壺「はまづら……」///

心理(一応読んでおきますか)キュイーン

滝壺(はまづらぁ…。うふふふ、大好きぃ…)


心理(…うぇ、砂糖食べているみたいにゲロ甘ですわ)

フレンダ「結局、浜面はキモい訳よ」

心理(こちらの方は…?)キュイーン


フレンダ(浜面のくせに浜面のくせに浜面のくせに浜面のくせに……)


心理(大丈夫みたいですわね。しかし、恋する乙女とは怖いですね…)

絹旗「もう!滝壺さんもこんなケダモノに超ベタベタしないでくださいよ!」グイグイ

滝壺「きぬはた、放して」

心理(あの方は……?)キュイーン


絹旗(滝壺さん超ズルいです!私だって浜面とぉ、そのぉ……)


心理(おk。あれが御坂も得意な『ツンデレ』というものみたいですね?)

麦野「はーまづらぁ?い・つ・ま・でイチャついてんのかにゃーん?」

心理(…最後に要注意人物ですね。いきましょうか)キュイーン


心理(…こっ、これは!?)


麦野「浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面……………




…はーまづらぁ♪」



心理(いやああああああああああ!?この人怖いいいいいい!?)ガクガクガク

部下「? 心理掌握さま?」

湾内「どうなさいました?」

泡浮「顔が真っ青ですわよ?」

心理(むぎのんマジ乙女…)

今回は以上です。ヤンデレむぎのんがやってみたかった。でも露骨にはしないつもり。

>>564 ごめん、最初は上条無双にしようと思ったけど、やめたんだ…。何か書いてて腹立つし。

次回はちょっと未定。今日夜か明後日以降だと思います。
ではまたノシ

>>1です。無事引っ越し終わって落ち着いたので少し投下。
とりあえず解ったことは、浜面を[ピーーー]にはアウレオルスさんが必要ですね。大丈夫だろ、浜面なら。
そして>>581 みんな解ってるとは思うけど、「」→()です。見直して愕然とした…。
ではいきます。



あと浜面切腹死しろ


浜面「何みんなして怒ってるんだ?」ハテ

心理(…随分と鈍い方ですね)

麦野「…まあ、浜面のことなんかどうでもいいわ」

心理(どの口が言ってますの!?)

絹旗「そうですね。それよりも上条さんの話が超聞きたいです!」

上条「え?オレの??」

麦野「第3位に聞いたんだけどさ、アンタ第3次世界大戦のときロシアいたんだって?しかも動乱のど真ん中に」ワタシモイタケド

上条「」

麦野「しかもイギリスのクーデターやアビニョン動乱もいたって?」

上条「」

滝壺「かみじょう、すごい」キラキラ

フレンダ「結局、kwsk聞きたい訳よ」

上条「…えっとですね……」

アイテム「kwsk!」グワッ

上条「」



心理(上条さんパネェっす)

ーーー帰り道ーーーーーーーーーーーー
上条「はぁ…。不幸だ……」スタスタ

と、美少女4人(1人少女か微妙だが)と相席で食事をした上条当麻がほざいた。まあ彼に言わせれば、その後4人に部屋まで上りこまれた浜面仕上よりは不幸ではないのかもしれないが。

上条「しかし、なんて尋問だよ…」カツンカツン

人はそれを尋問ではなくご褒美と呼ぶ。 By 青髪ピアス

上条「明日から麦野さんに絡まれないように気をつけよう」スタスタ

贅沢な男、上条はそう心に誓った。もう余計なイベントはごめんだ。

上条「はぁ、今日も疲れたな」ストップ

上条「ただいまーっと」ガチャ

??「おかえりなんだよ!」



ーーーある男の部屋ーーーーーーーーーーーー
浜面「おい麦野!その書類何だ!?」

麦野「んー?ハンコはどこかにゃーん??」

滝壺「はい、むぎの」つ【浜面】

麦野「おーありがと」ポン

浜面「滝壺さんっ!?しかもポンじゃねえよ!」

絹旗「浜面超うるさいです」

浜面「え!?」

フレンダ「でも結局、なんでハンコの位置なんか知ってた訳?」

滝壺「…彼女なら、当然」

麦絹フレ「ピクッ」

滝壺「…」ドヤ

麦絹フレ「…」グヌヌヌ…

浜面「面倒くさっ!こいつら酷く面倒だよ!?」

ーーー学舎の園ーーーーーーーーーーーー
心理「うーん…」カタカタ

部下「どうかなさいましたか?」

心理「『やんでれ』というものは私には向いてませんわね…」

部下「それは向き不向きの問題ではないと思いますが」

心理「そうですか」シュン

部下(ヤンデレなんて言葉どこで覚えてきたのでしょうか?)

心理「しかし、むぅぅ…」

心理(時間はまだありますが、早めに仕掛けた方がよろしいですわね)

心理(…明日は、もっと頑張る必要がありますわ)ウフフ

部下「…」



ーーーどっかーーーーーーーーーーーー
美琴「今日の私の扱いどうよ?」

結標「出演(で)てるだけマシよ」

以上です。また夜には来るつもりです。次2日目おまけです。念願の心理定規…!

そしてここで時間割発表ですつ
3日目(水)
1.英語
2.数Ⅱ
3.能力開発
4.能力開発
5.日本史
6.古文

以上でいこうと思います。ではまたノシ





まぁアレだ。
浜面マジむぎのんの胸で窒息死しろ。

>>1です。浜面の死因がヘタ錬さんでも対応できないレベルになっとる…!
かと思えば>>615 の大流血サービス。浜面はやはり[ピーーー]。

ってことで投下します。

ケース1 一方通行の場合

一方「ふゥ、今日はテンション上げすぎちまったなァ」

今日の学園都市最強はやたら機嫌が良かった。歩きながら時折ボーっとし、ニヤニヤしたりしていた(見た目がアレなので傍から見ると怖いが)。その原因は学校での出来事にあるようで、

一方「やっぱベクトルってのは最っ高ォだよなァ…」

とか意味の分からない戯言を呟いていた。実はこの男、3連続で数学Bの授業で最高にハイってやつだった。

一方「位置もォ!方向もォ!空間も求められるゥ!イイねェイイねェさいk」プルルルル

一方「…チッ。誰だこンなときによォ」ピッ

気分のよさを遮られつい舌打ちがでる。彼の愛するベクトル数式の邪魔をされたと考えれば当たり前かもしれないが。仕方なしに思考を中断し携帯電話をとる。

一方「もしもしィ?」

そして、電話の向こうからは……。



一方「――てめェか」

??『やっほう第一位。わざわざ電話してあげたよ』

一方「とりあえず元気みてェだな。声聞けて安心したわ、番外個体さンよォ?」

番外『んーなんかねー。ミサカはそんなに体調がどうって訳じゃないんだけどさ。第三次製造計画だから他のミサカたちと調整の仕方とか違うんだって』

一方「ふぅーン。まあ病院では大人しくしてるこったなァ。てめェじゃ無理だろォがな」

番外『確かに病院ってのは暇だね。すること無いってホント退屈。アナタに悪戯してた方が100倍は楽しいねぇ』

一方「ハッ。そいつはイイ考えだなァ。退院したらだぞ。一応入院中の身だしなァ」

番外『ん?何?ミサカのこと心配してくれるの?さっすが第一位だよね。やっさしー☆』

一方「あァ。もォお前ら姉妹には誰にも手を出させないからな」

番外『…ミサカだけじゃないんだね』ボソッ

一方「ん?どォかしたか?」

番外『何でもないよ!』

一方「?」

ケース2 垣根帝督の場合

垣根「ただいまー」ガチャ

定規「あら、おかえりなさい。早かったわね」

垣根「ああ。今日は仕事が早く終わってな」

定規「そう。じゃあご飯にする?お風呂にする?それt」

垣根「ってオイ!何フツーに若妻やってんだよ!?」

定規「あれ?こういう雰囲気はお嫌いかしら?」

垣根「ったく、ガキのくせによぉ」ブツブツ

定規「何よ!私はそんなに子どもじゃないわよ!?」プンプン

垣根「はいはいそーですね。心理定規ちゃん?」

定規「むぅー!」ムキィー

垣根(そういうトコがなんだよ、ガキが)

定規「そういえば貴方、私のこといつも『心理定規』って呼ぶわよね?」

垣根「ん?そりゃいつもそう呼んでるしな」

定規「…呼び方を変えてみない?」

垣根「は?」

定規「だからさ、いちいち『心理定規』で呼ぶのは面倒じゃない?」

垣根「つまり、あだ名で呼べってこと?」

定規「平たく言えばそうね」

垣根(最初からそう言えばいいのによ…。女ってのはどうしてみんなこうなんだ?)

垣根「で?例えばどういうの?お前の好みとかもありそうだし」

定規「うーん、そうねぇ…。今考えているのは2つあってね」

垣根「ふむふむ」

定規「1つ目は『こころちゃん』。これだと単純で呼びやすいし、『ちゃん』があって親しみが湧くわ」

垣根「うんうん」

定規「2つ目は『ハーたん』。こっちは可愛いのが特徴ね。『たん』という禁書新ジャンルを開拓できるわ」

垣根「ほうほう」

定規「さあ、どちらがお好み?」

垣根「どっちも却下で」

定規「…え?」

垣根「まあ当然だな」

定規「は?なぜどうして?」

垣根「いやそもそもよぉ。テメェは『心理定規』って書くけど読みは<メジャーハート>だろ?」

垣根「だからさ、優先すべきは『心理』ではなく『定規』の方ってことだ!」

定規「ガーン」

垣根「さあどうする!?」

定規「え?え?…メーたんって何か……。でもちゃんよりは…」ブツブツ

垣根「…そんなお悩みの貴女にこの呼び名をプレゼント!」

定規「え??」

定規(帝督からのあだ名…いいじゃない!)wktk

垣根「定規の『定』からとって……」

定規「…ん?」

垣根「お定<じょう>さんだ!」キリッ

定規「」

垣根「どーだ?なかなかジョークがきいてていいだろ?」ハッハッハッハ

定規「…」

垣根「ん?どうしたお定さん??」

定規「…」ゴゴゴゴゴゴ

垣根「心理定規さぁーん??」

定規「…うふ」ブン

垣根「おいィィィィ!無言でパイプ投げrべ!?」ガツン

定規(…この恋は身の丈に合ってるのかしらね?)

改めて自分の好きな少年を見て、ほんの少しだけ首を傾ける心理定規であった。

今回はここまで。次回から3日目に入っていきます。相変わらずほのぼのとちょいgdgdにやっていきます。
沢山のレスありがとうございます。

では、次回も今日明日中には来ます。また次回ノシ


※おまけよりもおまけ
??「私だけ??が外れていないんだよ!」←しばらく出演は無しです。

??「むぅー!とにかくお腹が減ったんだよ」←出番よりも飯をくれってか…?

ハーたん不遇だな、第五位がいなければこころん安定なんだが

あと 定規「・・・」 って書き方だと さだのり に見えなくもない

>>1です。オレのくだらないギャグで心理定規さんが大変なことに…!?
>>629 おい。さだのりって、おい。
ではしばらくしたら投下します。レスありがとうございます。

~3日目(水)~

ーーー通学路ーーーーーーーーーーーー
上条「ふわぁ~。今日もいい朝だなぁ」セノービ

朝の空は青く澄み渡り、上条当麻の1日を祝福しているようだった。だがそんな大空の気遣いさえも裏切ってしまうのがこの男。
マンションから出て5分ほどしかたっていないがもう10回ほど転んでいる。そのうち4回は階段でだ。相も変わらず不幸である。

上条「まあ、そんなことは上条さんにしてみれば日常茶飯事ですがねー」

ちなみに伝わりにくいが、今この高校生、<にちじょうちゃはんじ>と読んだのだが、そんなことは誰も気にしない。

上条「…ん?あの娘は…?」

いつも通る公園に、昨日とは違う人物が立っていた。金に輝く長髪を後ろへ優雅に巻き、カチューシャで留めたお嬢様らしい髪型。
華麗でいてそれでなお幼さも残した顔立ち、立ち振る舞い。そして目が合った瞬間の眩しい笑顔。
そう、心理掌握の姿がそこにはあった。

心理「…あっ、おはようございます。上条さん」ペコリ

上条「おう、おはよう。今日は心理掌握さんか」

心理「今日は…というと?」

上条「いや昨日は御坂と偶然朝会ってな。結構あるもんだよな、偶然って」ハハハ

心理(…偶然なんかではありませんのよ。御坂も私も)

上条「つか、昨日の朝見てたから知ってるよな?」ハンカチノ…

心理「ええ。確認みたいなものですのよ」

上条「ふーん。でも能力使っちゃえば、いちいち口頭で確認とらなくてもいいんじゃないか?」

心理「そんな無闇に人の心を覗くことなんてしませんわ。それに…」

上条「それに?」

心理「貴方の心は読めませんからね」ニコッ

心理(そこもまた素敵なところでございますがね)フフッ

上条「ああ。そういやそうか。テレパシーも通じなかったしな。不便な右手だなぁ」ヤレヤレ

心理「当人からすればそういうものでございますかね…?」

上条「まっ、そうだろ。あって良かったこともあるけど無い方がいいときも多いしな」ニギニギ

心理(…やはり彼の中ではその右手には『不幸』というものが強く印象づけられているようですわね)

心理「立ち話もどうかと思いますし、そろそろ行きましょうか?」

上条「うん。そうしようか」スタスタ

心理(彼のその意識を変えるには…フフフッ♪)スタスタ



御坂「…先越された……!」ゼイゼイ

部下「御坂様、お疲れさまです」スタッ

御坂「アンタ、心理掌握のトコの…」

部下「ええ。そうでございます」

御坂「…アンタのご主人、あの馬鹿にご執心のようね」

部下「上条様は馬鹿ではございませんっ!」プンスカ

御坂「え?」

部下「うっ…。コホン…御坂様も人のこと言えないのでは??」

御坂「ぐっ…。そりゃそうかもしれないけどさ…」

部下「ん?…随分と素直になられましたわね、御坂様?」

御坂「? 何が?」

部下(無意識でのこと…。つまり自然にということか。それはすなわち……)

部下(…心理掌握様だけでなく、御坂様も成長している?)

御坂「ちょろっとアンタ、どうしたの?」

部下「いえ、成長期ってスゲーなと」

御坂「?」

部下「それより御坂様、そろそろ行かなければ間に合わないのでは?」

御坂「え?…あれ、もうこんな時間っ!?急がなきゃ!」タッタッタッタ

部下「お気をつけてぇー」フリフリ

御坂「…あっ。そうだ。あのさぁー!」トオーク

部下「? どうかなさいましたかー!?」トオーク

御坂「アイツに言っといてぇー!絶っっっ対負けないからってぇー!」アノーヒカーリーマーデ

部下「(ズキッ…)了解しましたー!」トードイテー ホーシイー

タッタッタッタッタ…

部下「…わたくしは……」



ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
麦野「だーかーらー。アンタはこの書類にハンコをポンッと押せばいいんだよォ!」バンッ

教頭「しかし、急にそんなこと言われても、無理なものは無理なんですよ!」

麦野「あ〝ァ!?い・い・か・ら押せよ!」

教頭「ひぃ!?校長ぉー!助けてぇ~」

麦野「早く押してくれないかにゃーん?」



結標「麦野さん、なんか機嫌よくないわね。どうしたのかしら?」

一方「ありゃただ必死なだけだろォ。ほっとけ」

垣根「一般人が危ねえぜ?第1位さんよぉ?」

一方「ほっとけ」



従順「いい加減にしなさいっ!」

教頭「お、おぅ、君ぃ!私は信じていたよ!必ず助けてくれるって」ウルウル

従順「早くハンコ押しなさい」キリッ

教頭「」

麦野「おっ、いいぞてめぇ。イイ仕事するじゃねえか」

従順「いえ、私のすべては麦野様の為に」キリリッ

教頭「」

☆(なんか魔法名みたいだな)←ソース滞空回線

~ホームルーム~

美琴「じゃあ出席確認よー。上条くんいる?遅刻してない?」

上条「なぜ名指しでオレを呼ぶんだ…?不幸だ…」

美琴「へぇ~。遅刻せず来たんだ?上条くんが遅れずに来るなんて、どういうことかしらねぇー?」ゴゴゴゴゴ

上条(あれ、怒ってらっしゃる!?)

美琴「昨日は私と来て、今日は誰と来たんでしょうねー?」ビリビリッ

小萌「ちょっ、御坂ちゃん!?電気!でんき!」

上条(もしかして朝見られた!?ん?だとしたら…)

上条「なんで怒ってるんだ?」

美琴「!?」ドキッ

上条「考えてみりゃそうだ。昨日お前と朝一緒に登校して、今日心理掌握さんと一緒に登校したけどな、
お前が怒る要素なんてどこにもないぞ!」

美琴「そ、そりゃあ…その……///」ウツムク

上条「どういうこt…ん、どうした青ピ?」クルッ

青ピ「カミやん、今墓穴掘ったで?」ポンッ

上条「は?」

青ピ「昨日御坂先生で今日心理掌握ちゃんってどういうことやァ!?」

男ども「「「そうだ!」」」

上条「いやどういうことって…そのままの意味だけど?」サラッ

青ピ「ああ。成る程そういうこと…ってないわー!」

上条「おぉ、まさかのノリツッコミ!?」

青ピ「カミやん?覚悟はええかァ!?」ボキッボキッ

男ども「「「……」」」メキッムキッ

土御門「ひゅー。よっ、色男!」

上条「いやだから何故皆さんわたくしめの机に向かっているのか全く分からないというか筋肉隆々になった意味分からん
というかてか土御門テメェ勝手に煽んじゃねえ!?」

青ピ「カミやん[ピーーー]で!」

男ども「「「おおおおおおおお!!」」」ダダダダダ

上条「このパターンこのスレで使い回されてる!もうやめよう、なぁ、もう戦いなんかやめよう!」キリッ

青ピ「その根源が何言うとんねん!」ボコボコ

土御門「古き良きネタがいいんだぜぃ!」フルボッコ←便乗した

上条「ビバルチッ!アグエッ!」ボキッ、メキッ、ミシミシッ

吹寄「男って…」ハァー

小萌「み、みなさーん!?落ち着いてくださぁーい!御坂ちゃーん!?」

美琴「だからぁ…あれはねぇ……そのぉ…////」ブツブツ

小萌「御坂ちゃーん!?」

っとこんなトコで3日目の導入部分は終了。次から本編に入ります。
相変わらず遅筆ですが、なんとかテンポよくやっていきたいと思います。
次も今日明日のどちらかです。ではまたノシ

>>1です。みんなのレスがあったかくて嬉しい限りです。拙い文章力ですが頑張ります。
実は明日早いけど投下します。


上条「うぅぅ…。なんでいつもオレばっかり」ボロッ

姫神「上条くん。大丈夫?」

上条「おっ、姫神。オレは大丈夫だぜ。サンキューな」

姫神「こちらこそ」

上条「へっ?」

姫神「なんでもない」プイッ

上条「?」

吹寄「まったく上条!貴様はまたクラスの風紀を…!」

上条「いや、オレ悪いわけじゃないんだが…」

青ピ「まだ言うんかこの男」ムカムカ

土御門「カミやんだからにゃー」

上条「?」

吹寄「さっ、最初は御坂先生の授業よ!」

青ピ「おっほぉー!」

土御門「朝から癒されるぜぃ」

上条「朝から不幸だ…」

青ピ「まだ言うんかコラ」

~1時間目~

若め「さっ、今日も御坂さんの英語ですよっ」

男子「「「しゃあ!」」」

美琴「よろしくね♪」

男子「「「うすっ!」」」

上条「もう誰だよこいつら」

土御門「ま、御坂先生に比べればクラスの女子なんてにゃー」

女子「「「ギロッ」」」

上条「おいっ!睨まれてるお前!」ヒソヒソ

土御門「揺るぎない事実ですたい」ヒソヒソ

上条「お前なぁ…。てかそうでもないだろ?」ヒソヒソ

女子(上条くんGJ!)

上条「姫神なんか相当な美人だぞ?」ヒソヒソ

姫神(さすが。上条くん。よくわかってる)

土御門「その通りだが、ほら、存在感がにゃー…」ヒソヒソ

姫神「」

上条「そう言ってやるなよ。…否定はしないがな」ヒソヒソ


姫神「」

美琴「ほらそこの2人!ちゃんと人の話を聞いて!」

上御門「「ヒソヒソ、ヒソヒソ」」

若め「もうっ。仕方ないですねっ。…御坂さんっ?頼みますよっ」

美琴「りょーかいです!」クイックイッ

ほか「「「…」」」ススゥー

美琴「…美琴先生の話を……」ピンッ

上御門「「ん?」」

美琴「無視すんなやゴルァァァァァァ!!」パチーン

土御門「カミやん!」ドン

上条「えっ、ちょ」

ビリビリ ズドォォォーーーン ドンガラガッシャーン パキーン パラパラパラ・・・


土御門「…ふぅ。危なかったぜぃ」

美琴「やっぱり通用しないわね…」

生徒たち「スゲー『超電磁砲』だぜ!」「生では初めて!」「あと上条も…なんかスゲー」

上条「…ってオイ![ピーーー]気か!?」

美琴「だって話聞いてなかったじゃない!?」プンプン

上条「それでこの仕打ちはあんまりだ…」

土御門「そうだそうだー」ニャー

上条「あと土御門、お前は外道だ」

美琴「まったく、アンタって男は…」ヒラヒラ

男ども(…おっ!おっ!)←ガン見

先程の『超電磁砲』は(セーブしているとはいえ)教室の後ろの壁を粉砕する威力があったのだが、上条の右手で無効化されたので、
衝撃で周りの机や椅子などを吹き飛ばすに留まった。さて、どうやらその際そこそこの風が発生したようで、スラックスを着用している
若めの教師は何ということはないが、常盤台の制服を着ている美琴ではマズいことになっていた。要するに、スカートが捲れそうなのだ。

美琴「…ん?おわっ!」ヒュン

男ども(キタ━(・∀・)━!!!! )

美琴「ふぅー。危ないわねぇ~」←短パン着用

男ども「」

美琴「あれ?皆どうしたの??」

青ピ「な、なんやてぇー!?」

男1「嘘だァァァァァァ!!」

男2「裏切ったな…。僕の気持ちを裏切ったんだ!!」

美琴「?」

上条「御坂お前…まだ短パン履いてたのか?」

美琴「!?」

男ども「くぁwwせdrftgyふじこlp」ガンガンガン ←机に向かってヘドバン

美琴「なななな、何言ってんのよ!?(公衆の面前で)」

上条「ん?なんか変なこと言ったか?(別に知ってるしいいだろ)」

男ども(上条あとで[ピーーー])

若め「もうっ!授業始まらないよっ」

美琴「あっ、すいません」

男子「あwwwwサーセンwwwwww」

美琴「おい」ビリッ

男子「あbbbbb」バリバリ

土御門「ご愁傷さまだぜぃ…」

美琴「それじゃ、気を取り直して授業再開よぉー!」

男ども「「「おぉー!!」」」ダー

土御門(取り直した!?)

美琴「今日は仮定法についてね。まずはこの2つの日本文の意味を比べてみてね」カリカリ

・君が大人になったらわかるよ。

・君が子どもだったら許してもらえるんだけどね。

美琴「『大人になったら』は将来のことを指しているわ。つまり現実に起こる可能性があることを話しているのよ」

土御門「子どもは成長すれば自然と大人になっていくからにゃー」

上条「ほうほう」

美琴「それに対して『君が子どもだったら』は現実とは違うことを表しているわね」

土御門「この文だと多分言われている側は大人ぜよ」

上条「うむうむ」

美琴「要するにね、日本語だと『~したら』『~だったら』って言い方をしちゃえば、現実でも非現実でも表現できるでしょ?
それじゃどっちの文か分からないわよね?でも、英語だと動詞の形を変えてどっちかを明確にしちゃうのよ」

土御門「そして、『現実とは違う』ことを表すために動詞の形の決め方を仮定法って呼ぶんだぜぃ」キリッ

美琴(決め台詞盗られた…orz)

上条「なるほど、わからん!」

土御門「ダメじゃねえかよ」

上条「つまり…『自分だけの現実』のこと?」

美琴「あってるけど間違ってるわね、それ」

美琴「ま、スッゲー簡単に言っちゃうとさ、ifみたいなものね」

上条「それならこの上条さんでも分かりますよ!」フンス

美琴「知らなかったら速攻で中学校へ送ってやるトコだったわよ。超電磁砲で」

上条「なにそれこわい」

土御門(こわいってか普通死ぬぜぃ)

美琴「じゃあ早速英文に入っていくわよ。まずは直説法と仮定法の見分けからね」

土御門「ちなみに直説法ってのは、現実に起こる可能性があることの方の形で、さっきので言うと『大人になったら』の方だにゃー」

上条「なんでさっきからお前がちょいちょい解説に混ざってるんだ?」

土御門「カミやん、オレ帰国子女だぜぃ」

上条「金髪だしな」

土御門「つっちー日本人よ!?」

美琴「はいそこのー。あんまりうるさいとまた超電磁砲撃っちゃうわよー」

上御門「「電撃系とかマジ勘弁wwwwww」」

美琴「なにそれ気の毒」

美琴「んじゃ、これ分かるかな?」カリカリ

・If it rains tomorrow,we will cancel the picnic.

・If I had a lot of money,I would buy an island.

美琴「それじゃ、ええと…ひm……上条くん!」ビシッ

上条「フェイントいらなくね!?」

姫神「まったく。期待して。損した」

土御門(当てられること期待する生徒はそうそういないぜよ)

美琴「さっ、答えて!(どうせ分かんないんでしょ?)」

上条「上が直説法、下が仮定法です」

美琴「即答!?…じゃあその理由は??」

上条「勘」キリッ

美琴「即答!?」

土御門「見分けるのは動詞の形ぜよ。ifの仮定法では三人称単数現在形は適用されない、つまり三人称単s(ry の場合は直説法と
判断する必要があるにゃー」

美琴「この文には条件節が利用されているから、未来のこと<tomorrow>も現在時制で表されるのよ」

上条「たのし~い、あったまぁ~がぽぽぽぽーん♪」

美琴「えっ、ちょっと!?」

土御門「カミやんがショートストップぜよ…」

美琴「それなんか紛らわしいわね」

今日分は以上です。もう寝ます。次回は今日中にも。
ではまたノシ

>>1です。遅れてしまいました。申し訳ありません。
ところで宿題出しましたけどみなさんやりました?
…ちょっと待って。宿題終わしたら投下します。


美琴「…とりあえず上条くんは放っておいて次いくわよー」

上条「」

土御門(哀れなカミやんだにゃー)

美琴「次は仮定法過去と仮定法過去完了ね。これ終わったら練習問題いくわよ。次の例文を――」


キーンコーンカーンコーン
美琴「じゃあ今日はここまで。上条くん、ちゃんと復習しておくようにね」

上条「へいへい…」

美琴「返事は一回!」

上条「へい」

美琴「そこは『はい』でしょ。…わからなかったらいつでも職員室の私のトコに来なさい。美琴先生が手取り足取り教えてあげるわ」

上条「Hi!」

美琴「もういいわ」ガラガラ バタン

上条「…さてっ次の授業のじゅんbうげぇ!?」バゴッ

青ピ「カミやん市ね!氏ね![ピーーー]!」ボコッボコッ

上条「宣告なしっ!?ちょっ待」ボコッ、メキッ、ミシッ

男ども「「「あたたたたたたたっ!」」」

上条「ひでぶっ!?」

土御門「皆さん飽きないにゃー。…ん?」ポンッ

女子「「「誰がブスだってぇ?」」」

土御門「いやそこまで言ってないぜyあばっ!?」バキッ

バキッ、ボキッ、メリッ、アタタタタタタッ、アベシッ…


姫神「朝から。カオス」

上御門「「英語ではケィオス」」キリッ

ほか「だからどうしたっ!」アチョー

上御門「「ごめんなsあふろっ!?」」

~休憩時間~

上条「いやー、痛かったなー」ピンピン

土御門「にゃー」ピンピン

吹寄「なんで平気なのよ貴様らは…」

青ピ「ギャグ補正やしなぁー」

吹寄「? まあいいわ。次は数学ね。上条、宿題はやってきたわよね?」

上条「…」ダラダラ

吹寄「…貴様まさか」

上条「…ッ」ダッ

吹寄「コラ待ちなさい上条!」ダダダダ

上条「急に体調がぁー!」ダダダダ

吹寄「嘘をつくなぁー!」

マテコラー ガシッ フコウダー

青ピ「カミやん怒られてまうでぇ。ま、ボクらは大丈夫やけどな。なぁつっちー?」

土御門「…」ダラダラ

青ピ「…つっちー?」

土御門「…ッ」ダッ

青ピ「つっちー!?」

キーンコーンカーンコーン

~2時間目~

一方「さァて野郎共ォ!課題はちゃンとやってきたよなァ!?」

上御門「…」ダラダラ

一方「そォだな…。板書だなァ、2問とも。できるヤツは挙手しろォ」

姫神(手を挙げるだけでは。足りないから)グッ

一方「さァ手ェ挙げろォ!」

姫神「…」ガタッ

姫神「はいっ!」ビッシー

一方「…ンとォ」

姫神「ドキドキ」

一方「そォだなァ…」キョロキョロ

姫神「わくてか」<ハイッ

一方「よしっ、吹寄ェ!1問目はてめェだ!」

吹寄「はいっ!」スタスタ

姫神「」

一方「ンじゃ2問目はァ…」

姫神「次こそは」バッシー

一方「…ン?どォした姫神ィ?」

姫神「気がついて。もらえた」ktkr

一方「なンで立ってるンだオマエ?」

姫神「あの。宿題をしt」

一方「具合でも悪いのかァ?早く保健室いけェ」

姫神「いや。そういう訳でh」

一方「生徒の管理も先生の仕事だしよォ!いますぐ行くぞォ」カチッ

姫神「だから。ちょっt」ヒューン

シュン ヒョーン ガラガラ バターン

全員「…」

全員「え?」

土御門「斬新なスルーだぜぃ…」

吹寄「この公式で…」カリカリ

吹寄「…ん?何これ?」ピタッ

上条「どうした?」

吹寄「いや、2問目のトコに名前が…」チッチャク

土御門「先生がいつの間にか書いたのかにゃー?」

青ピ「そいつが板書みたいやなぁー」

上条「気の毒だな、そいつ」

吹寄「ねぇ上条。貴様の名前なんだけど」

上条「」

土御門「気の毒だにゃー」


ガラガラ バターン
一方「姫神届けてきたぜェ」

生徒たち(それアンタの勘違いだから!)

一方「どれ、そろそろ板書も終わった頃だろォ」

上条「…」ダラダラ

一方「まずは1問目からかァ…」


(1) sinθ-cosθ=1/3のとき、sinθcosθの値を求めよ。

解答 (sinθ-cosθ)^2=(1/3)^2
sin^2θ-2sinθcosθ+cos^2θ=1/9
1-2sinθcosθ=1/9

-2sinθcosθ=-8/9
sinθcosθ=4/9



一方「…よし、正解ィ!」

吹寄「はい。ありがとうございます」

一方「それでェ?次はどォだろなァ?」ジロ

上条「…」ダラダラ


(2) 0≦θ<2πのとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0を解け。

解答 2(1-cos^2θ)-9cosθ+3=0
2cos^2θ+9cosθ-5=0
(cosθ+5)(2cosθ-1)=0


一方「…ン。結構解けてンじゃねェか。どれどれェ…」

上条「…」ダラダラ


……あとお願いします。


一方「ふーン、そォか。仕方ねェよなァ…ってンな訳あるか!?」

上条「ビクッ」

一方「ここまで解ればもォ解けンだろォ!?」

上条「…ウチで一生懸命したんです!」

ほか(うそつけ)

一方「あ゛ァ!?」

ほか(上条オワタ)

上条「ビクビク」

一方「…まァいいか」

ほか(えぇ!?いいのか?)

上条「パァ」

一方(ヒーローを虐めすぎると打ち止めに怒られるからなァ…)

っと、短いですが今回はここまで。次回は2日中にも。
…ホントは英語で上条さんにislandを『アイスランド』って読ませたかったけどやめました(尺的に?)。
ではまたノシ

>>1です。またもや遅れました。新天地での暮らしは楽ではないですね。
なんとか出来た分だけ投下していきます。


一方「ちなみに答えはこォだァ!」カチッ キーン


首に装着した電極のスイッチを入れた一方通行は、持っていたチョークを握り潰し、その手を黒板へ叩きつけた。
すると白粉のベクトルが操られ、計算式が刻まれた。



cosθ+5>0であるから、 2cosθ-1=0
よって、 cosθ=1/2

0≦θ<2πであるから、 θ=π/3,5π/3



一方「オレにかかれば朝飯前だぜェ」カカカカッ

ほか(特に意味なくね!?)

一方「この程度の計算は序の口だァ。つゥかテストには出さねェ。あまりに簡単だからなァ」

吹寄「ではなぜ難しい内容は取り上げないのですか」ビシッ

上条(くっ、余計なコトをぉ…)

一方「オレに聞くンじゃねェ。色々あるンだよ」

吹寄「?」

一方「はィはィ、授業に入ろォかァ!」

一方「次はァ…三角方程式と三角不等式ィ?簡単すぎて話にならねェぜ」ボソッ

ほか(ちょいちょい腹立つな)

一方「ここで重要なのは単位円でェ……」

上条(タンイエン?外国の方??)

キーンコーンカーンコーン
一方「今日はここまでですゥ。お疲れェ」

土御門「アクセラ先生おっつかれぇ~!」

一方「…アイツうぜェ」ガラガラ バタン

上条「結局タンイエンって何なんだ?」

吹寄「貴様はそんなことも把握していないの?」

青ピ「カミやんやしなー」

土御門「カミやんだからだにゃー」

上条「なんだかオレが凄く変な人みたいじゃねえかよ」

吹寄「え?貴様、自分がまともな人間だとでも言うのか?」

上条「」<ガラガラ

姫神「ただいま」

吹寄「あっ、おかえりなさい姫神さん」

青ピ「姫神さんも災難やったなぁー」

上条「もう授業に出てもいいのか?」

姫神「もうというか。最初から」

上条「?」

土御門(あの状況で姫神が本当に体調が悪かったなんて思うのはカミやんだけだぜぃ…)

~休憩時間~

上条「さて、今日もまたこの時間を迎える訳だが」

青ピ「何を言うとるんカミやん?」

上条「上条さんにとってはこれほど憂鬱な時間はありませんことよ…」

姫神「上に。同じく」

吹寄「まあ姫神さん。まだまだ見込みはあるはずだから頑張りましょう!」グッ

姫神(そういう問題では。ないのだけど)

青ピ「うーん。どうしても才能みたいなモンが必要なのかも分からんなぁ~」

土御門(魔術師のオレって才能あるのか?)

上土姫「はぁー…」

青吹「?」

キーンコーンカーンコーン

~3時間目~

小萌「はーい。次は小萌先生の能力開発の時間ですよー」ガラガラ

上条「始まってしまった…」ハァー

小萌「もう上条ちゃん!いきなりため息とはどういう了見ですかー!」ムー

結標「はいはい小萌。その辺にしときなさい」スタスタ

上条「へっ?」

吹寄「え?」

姫神「あれ?」

結標「ん?皆どうしたの?そんな素っ頓狂な顔して」

青ピ「今回は結標先生やぁー!」

男ども「「「うおおおおおおおおおおおお!!」」」

結標「あら?そんなにお姉さんの授業は嬉しいのかしら」

男ども「「「イエス!」」」

結標「うふふ。ありがと」ニコッ

土御門「おっ、結標先生だにゃー!おっひさー」ヒラヒラ

結標「うっ…」

土御門「しばらく見なかったけど元気だったかにゃー?」ニヤニヤ

結標(ほっんといい性格してるわね…!)プルプル

小萌「はいはい、そこまでですー。皆さん授業始まますよー!」バタバタ

青ピ「構ってほしがる小萌センセも最高やなぁー」

上条「お前ってヤツは…」

結標「そ、そうよね!早くしましょ」

土御門(ごまかしたぜぃ)

結標(やっぱりコイツは面倒ね…)

小萌「さて、今日は超能力というものについての復習ですねー」

結標(とにかく目の前の授業を全力で取り組みましょう)キリッ


小萌「そもそも『超能力』とはこの学園都市が世界で初めて、そして唯一開発に成功したものでしてー」

小萌「詳しく言えば、物理法則を捻じ曲げる超常現象を起こす力のことですねー」

小萌「これは学園都市が電極、投薬その他の行為によって実現したのですがー」

小萌「前回の授業で説明したとおり、天然で能力を発現する子もいる訳でー」

小萌「その人たちには呼称がありますよねー。上条ちゃーん?」ニコッ

上条「…えっとですねー」ダラダラ

土御門(しっかりしろカミやん!答えなきゃならんぞ)

上条「…チャーh」

小萌「言っておきますけど、調味料ではありませんからねー」

上条「」

土御門(カミやんェ…)

上条「えっとぉ…(やべ、まるで分からんぞ!…ん?)」アレハ?

姫神「上条くん上条くん」ヒソヒソ

上条(姫神!?まさか助けてくれるのか?)アリガテェ

姫神「げ ・ ん ・ せ ・ き」←口の動きだけで指示

上条(…なるほど。サンキュー姫神!)b

姫神(頑張って。上条くん)b

小萌「さあ上条ちゃん、答えを聞きましょうかー?」

上条「はいっ、先生!」ガタッ

小萌「おお!上条ちゃんがいつになくやる気です!」

上条「答えは……」ドドドド

全員「…ゴクリッ」

上条「今の答えは……」ドドドド

姫神「ドキドキ」

上条「いきます!」クワッ

小萌「コクッ」





上条「面積です!!」キリッ


小萌「」

姫神「」

ほか「」


上条「あれ?正解だと思ったんだけど…?」

小萌「違います!『原石』ですー!」

上条「あらら?」

上条(もしかして読みを間違ったか?)

姫神(まさか。私のせい?)

小萌「上条ちゃん。しっかり復習もするのですよー」

上条「補習で手一杯なのですが…」

小萌「じゃあ今のところも補習です!」

上条「不幸だぁー!」


結標(…あれ?なんだろこの感じ)

小萌「続けますよー。この能力を行使する者のことを『超能力者』といいますがー」

小萌「厳密には総称は『能力者』で、真に超能力者と呼ばれるのは7人のレベル5だけなのです」

小萌「御坂ちゃんや垣根ちゃん、心理掌握ちゃんたちのことですねー」

青ピ「ふーん。やっぱり凄いなぁー!」

土御門「青ピが言っても説得力ないにゃー」

青ピ「つっちーそれ何の話や?」

土御門「またまた誤魔化してこのー」

青ピ「コメントは控えるで」キリッ

上条「なんだそりゃ?」

土御門「青ピだからにゃー」

上条「?」

小萌「ちょっとそこの3人、先生の話を聞いてくださーい!」ムキー


結標(これ…。私、空気じゃね?)

今回はここまでです。中途半端ですが…。次回こそ2日以内に来る予定です。
てか文章が出来しだい来ます。ではまたノシ

乙。
上条さんの脳は残念過ぎる程、残念だな……
あと、これ青ピが第六位設定か……?

次も楽しみにしてる。


アレか?小萌先生の家に下宿したら空気化するジンクスでもあるのか?

>>674
>cosθ+5>0であるから、 2cosθ-1=0
ここで△だな。入力めんどいからθをxでさせてもらうよ。

ここに必要な理由付けは「cosx+5=0は成り立たず2cosx-1が値0を取る」ということ。
そのやり方だと、方程式A(cosx+5)=0、(Aはxの式)なら「絶対にA=0である」という結論を出している。Aに対しての議論を"全くないまま"で。
それに対して、もちろん一般にA≠0つまり「解なし」の可能性もあることはわかるはず。

だからそこに書くべきは単純に「-1≦cosx≦1だから」となる。

>>1です。まずは計算での確認ミスをお詫びします。素で忘れてた…。よって、

(2) 0≦θ<2πのとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0を解け。

解答 2(1-cos^2θ)-9cosθ+3=0
2cos^2θ+9cosθ-5=0
(cosθ+5)(2cosθ-1)=0

ここで-1≦cosθ≦1だから(cosθ+5=0→cosθ=-5で条件を満たさない)
2cosθ-1=0
よって、 cosθ=1/2

0≦θ<2πであるから、 θ=π/3,5π/3

に訂正します。>>686さん、ご指摘ありがとうございます。

こんな感じで間違いも出てきますので、授業内容に関しては参考にしてもらたい部分もありますが、まずは疑ってみてください。
自分で言ってて悲しいですが間違いがある可能性もあります。このスレはここが全てって訳ではないのですが…。


>>683 青ピ設定は未定。でも第6位でてくるとあわきんの立場が危うくなっちゃう。

>>684 そんなつもりはなかったけど、他がキャラ強すぎて負けてしまったかも。

では投下します。今日の1コマ目から講義だけど関係ないぜ!

小萌「さて、もっと超能力について詳しく話しましょうかー」

上条「まだ奥があるのでせうか…」

小萌「今のところは全然難しい内容ではありませんよー」

上条「さいですか…」

結標(『幻想殺し』に超能力の知識は 必 要 な い っと…)メモメモ

小萌「ここからは厄介なので簡潔にいきますねー。要するに物理現象は観測を行うまでは確定しないという考え方です」

生徒たち「「「うんうん」」」

上条「?」

小萌「つまり、観測されるまではいくつもの「可能性」が存在していて、観測されることでたった一つの「可能性」だけが
結果として現れますねー」

上条「??」

小萌「結果が現れることをいくつもの可能性が一つに縮まってしまうことから「収束」または「収縮」と呼ぶのですがー。
どの可能性に収束するか断言はできませんが、各々の可能性が収束する確率がどのくらいか計算することはできますよねー?」

上条「わたくし上条当麻にはできません」

小萌「無視しますよー」

上条「断言!?」

小萌「例を挙げるなら、まだフタが開いていない箱ですねー。結標ちゃーん、お願いしまーす」

結標「はいはいどうぞ」ヒュン

小萌「ありがとうなのです!」パチッ


結標が携帯している軍用懐中電灯を軽く振ると、小萌の頭上に金属製の箱が現れた。
小さい先生の頼みを受けて『座標移動』させたのだ。


小萌「皆さん、この中にはチョコと飴玉のどちらが入っていると思いますかー?」バン

上条「チョコ!」

土御門「飴玉だにゃー」

青ピ「ヴェルタースオリジナルや!」

小萌「何か違和感がありましたねー」

結標「特別な存在なのかしらね?」

青ピ「ボクを特別な存在にしてやぁー」クネクネ

結標「…」ヒュン

青ピ「え?うおっ!?」ドン ガツン

結標「お姉さんに生意気な口をきく子にはお仕置きね♪」


上条「椅子が消えて青ピが尻餅ついたかと思えば」

土御門「青ピの上から椅子が降ってきて激突…」

生徒たち(あれは痛そう…。いや、自業自得だけど)


青ピ「Sっ気もあるんか!?ええなええなぁー!」

結標「…随分いじめ甲斐のありそうな子ね。でも趣味じゃないの。ごめんなさいね」

土御門「先生は小さい子がお好みだからにゃー」

結標「ちょっ、土御門君!?…いや、違うわよ皆。別に中学生以下じゃないとダメなんてことないから!
穢れのない純粋な子どもが好みな訳ではないから!」アセアセ

土御門「もはやバレバレだぜぃ」

小萌「なんだか主旨がズレてきたので戻りますよー」

結標「中学生以下って訳じゃ…。いやでも、高校生なんて受け入れること出来るのかしら…?」ブツブツ

小萌「結標ちゃんは少し放っておきましょうかー」

生徒たち(先生がスルーを覚えた……だと…?)

小萌「チョコか飴玉かは見てみないと分かりませんねー?」

小萌「このとき、箱を開ける、つまり観測するまでは『チョコが入っている可能性』も『飴玉が入っている可能性』も存在していて、
いわば箱の中は『チョコ50%飴玉50%』の状態にあります。でも、箱を開けたときに現れるのはチョコか飴玉のどっちかだけですー」

小萌「今度は今の理屈を超能力に当てはめて考えましょうー」

上条「はーい(棒」

小萌「現実にはさまざまな可能性が存在していて、『手から炎を出す』『他人の心を読む』といった超常現象が起きる可能性も存在はしますが、
<常識的現象99%超常現象1%>のように確率が偏っているので、普通の人が観測すれば<常識的現象99%>しか取り出せないわけなのです」


上条「そうか!オレは普通の、常識的な人間なのか!」

土御門「いまさら何を言ってるんだカミやん」

結標「貴方がまとも?寝言は二度寝してから言いなさい」

上条「冷てぇ…」

小萌「でも、ここでもしも『通常(常識的な世界)の法則からずれた認識』によって『観測』を行うことができれば、本来の確率を無視して、
<超常現象1%>を取り出すことが可能となりますねー。この理論を実践したものが『超能力』の正体なのです」

上条「へぇー」

小萌「分かってくれましたか、上条ちゃん!」ウルウル

上条「いえ全く」

小萌「むぅー。先生は諦めないのです!続きは補習です上条ちゃん!」

上条「不幸だ…」

小萌「では今は先に進みますよー。こういったいわゆる『異常な現実認識』を『自分だけの現実』と呼び、『手から炎を出す可能性』
『他人の心を読む可能性』などの可能性を取り出すことで、超常現象を引き起こすのです」

小萌「言ってしまえば、≪『自分だけの現実』の観測が可能≫ということは≪まともな現実から切り離されている状態≫という
一種の精神障害と同義になりますねー」

小萌「まあだからといって、能力者が一様に変わった人ばかりという訳ではありませんがー」

上条(能力者といえば……)

上条(一方通行とか…)


一方『イイねェイイねェ、最っ高ォだねェ!』アギャウキャ


上条(御坂や麦野さん…)


美琴『無視すんなやゴルァァァァァァ!!』ビリビリッ

麦野『関係ねえよ!!兄妹だってカァンケイねェェんだよォォォ!!』


上条(垣根帝督に削板軍覇…)


垣根『オレの授業に、常識は通用しねえ』キリッ

削板『根性だ!!』


上条(…変わった人しかいない気がする)

小萌「ここまではいいですか?」

生徒たち「いいです!」

上条「(もう)いいです」

小萌「そうですか!ではもう少しだけ進みましょう。あと超能力の特徴というのはですねー…」


キーンコーンカーンコーン
小萌「…はいここまでですねー。では次の能力実習で思う存分暴れちゃってくださーい」

小萌「上条ちゃんは…あとでお話しましょうね」

上条「はい…」

小萌「じゃあ終わりますねー」ガラガラ バタン

土御門「結標先生もおっ疲れさまですたい!」

結標「はいお疲れ土御門君。…あとで覚えてなさい」ボソッ

土御門「おっと、怖いぜぃ」ケラケラ

青ピ「つっちー果敢やなぁー」

上条「確かにな。知り合いか何かか?」

土御門「カミやんも知り合いみたいなモンじゃないかにゃー?」

上条「微妙なトコだなそこは。つーかやっぱり知ってるのな」

土御門「このつっちーの腕を甘く見られちゃ困るぜよ」フンス

青ピ「なんか2人ともムカつくけど、次実習やし疲れるからやめとこ」

~休憩時間~

上条「次は能力実習か…」

青ピ「なんやカミやん。そんなな顔して」

上条「だって鬱だもの」ハァー

青ピ「カミやんなら何とかなるやん」

上条「そんな簡単なものじゃないんだがな…」

土御門「そりゃそうだ」

吹寄「さて、着替えちゃおうか」スタスタ

姫神「うん。そうしよう」スタスタ

上条「あっ、オレちょっとトイレ」スタスタ

青ピ「ちょっと待てカミやん」ガシッ

上条「ん?どうかしたか?」

青ピ「今覗きにいこうとしたやろ?」

上条「はぁ?そんな訳ないd」

青ピ「嘘つけぇ!」クワッ

上条「おいやめて!?もうトイレに行く時間も…」

土御門「もう諦めるにゃー」

上条「不幸だぁー!」

~4時間目~

黄泉川「よしっ、お楽しみの能力実習じゃん?」

上条「結局トイレ行けなかった…」orz

黄泉川「なんか上条が落ち込んでるけど、まあいいや。早速今日の実習生を紹介したいところだけど…」

青ピ「どうかしたんですかー?」

黄泉川「いや、何というか…。シフト的にこいつしかいなかったから勘弁してほしいじゃん」

全員「?」

黄泉川「では紹介するじゃんよ。実習生の削板軍覇君じゃん」

削板「やあまた会ったな皆!あれから根性の方はどうだ!?」

全員「」

黄泉川「…済まない」

上条「い、いえ…」

吹寄「高位の能力者ですし…」アセアセ

土御門「い、いいんじゃないかにゃー?」アセアセ

削板「む!どうした皆!?元気が無いぞ!?」

ほか(アンタが元気すぎるんだよ…)

黄泉川「…まあアレじゃん。早速能力のデモンスt」

削板「すまん!少し待ってくれ先生!」

黄泉川「? どうしたじゃん?」

削板「うむ…。上条当麻!いるよな!?」

上条「はい?」

削板「ちょっと前に来てくれ!」

上条「え?あっ、はい」スタスタ


よく状況が呑み込めないまま前へ進む上条。削板は依然闘志のこもった表情を崩さない。


上条「…はい来ました。で、どうしたんですか?」スタッ

削板「上条当麻…」

上条「はい?(なぜフルネーム??)」

削板「オレは今からお前に……」




削板「決闘を挑む!!」ビシッ


黄泉川「…え」

全員「えええええええええええ!?」





上条「…は?」

今日分は以上です。上条の運命やいかに!?ていうか>>1は上条VS削板なんて難しそうなものが書けるのか!?
次回投下は木曜日までにはなんとか。レスありがとうございます。
ではまたノシ

ヤバい鳥肌が……
上条さんの前兆の予知が本領発揮ときますか!?

てか上条さん流石にここまでバカじゃなくねwww

むしろ、トイレに行かせてくださいって土下座するところを

人間は尿意が高まっているときの方が能力が上昇するらしい。

そしていまじんぶれいかあはえいえんになった
せんせいのじかいさくにごきたいください

ってかァ!?

>>1です。木曜日になりましたので投下します。
…おい皆、上条さんのどんなシーンを期待しているんだ!?さすがに高校生にもなって…まさかな。

>>698 >>706 読心能力…!いったい誰の力を借りたんだ!?まさか!

>>707 いや知らんよ!?オレその状況でいい結果でたことないんですけど。

>>709 ちょっww勝手に終わりにしないでwwww

黄泉川「ど、どういうことだ?削板?」

削板「うむ。聞けばこの男、超能力者も一目置く存在らしい!」

削板「例え生徒でもそれだけ根性があると分かれば、決闘しない訳にはいかない!」

削板「さあ、オレと勝負してくれ!上条当麻!!」

上条「ええ!?」

黄泉川(ああ、そういえば休憩中に…)


~休憩時間~

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「おーい!誰か次の時間に予定空いてる人はいないかー?」

一方「あァ?オレは数Bあるぜェ」

垣根「オレは化学だな」

美琴「次は英語が…」

麦野「物理よ」

心理「古文ですわ」

結標「倫理が入ってるわね」

削板「オレは何もない!!」

黄泉川「(よりによって…)まあいいじゃん。次の3組の能力実習に参加してほしいんだが」

削板「おう!分かった!」

一方「イチイチ叫ぶなうぜェ」

削板「む!?それはスマン!!」

垣根「反省してねえだろお前」

黄泉川「じゃあ頼むじゃん」スタスタ

麦野「能力実習ねぇ。そういや上条のヤツ、化物じみた能力だったわね」

黄泉川(おっ?例の少年の話じゃん?)キキミミ

削板「? それはどういう意味だ!?」

麦野「そのままの意味よ。私の原子崩しを手品みたいに消しやがるし」

削板「!?」

美琴「超電磁砲も効かないし」

心理「私も思考を読めませんしね」

削板「なん…だと……?」

一方「まっ、ヒーローだからなァ。当然だな」

垣根「第1位もあえなく敗北(笑)」

一方「ちょっと表出ろコラ」

削板(上条当麻…。なんて根性のある男だ!)<ベクトルパーンチ

削板(一目見ただけで只者ではないとは感じたが、ここまでとは…!)<ダークマターウイーング

削板(これは…。いかん!高ぶる思いが抑えられん!)<チュドーン

削板「よし…。久々にいい根性が見られそうだ!」<ヒキワケダー

黄泉川(なんだか削板の顔が生き生きしてるじゃん)


~現在~

黄泉川(…そういうことだったのか)ウンウン

上条「ちょっと先生!何一人で納得してるんですか!?」

削板「うむ!いい戦いをしよう!」キラキラ

上条「そんな目するなよ!?」

黄泉川「おーい、上条ー」

上条「この人を止めてください先生!」

黄泉川「やってもいいじゃん」

上条「」

削板「黄泉川先生!ありがたい!」

黄泉川「気にしなくてもいいじゃん。個人的にも興味があるし」

上条「ちょっ、いいのかそれ!?」

黄泉川「私は構わないけど、皆はどうだ?」

生徒たち「見てみたい!」「面白そー」「上条爆発しろ!」

上条「最後が明らかに違いますが!?」

青ピ「なんか面白いことになってきたなぁー」

土御門「にゃー」

上条「お前ら少しは心配しやがれ!」

姫神「上条くん。私は。心配してる」

上条「おお姫神!さすがだぜ」

姫神「でも。すごく興味は。ある」

上条「」

削板「よし!皆の了承が取れたのなら問題ない!」

上条「まずはオレの許可を取れ!」

削板「それもそうか!さあ戦おう!!」

上条「許可取る気ゼロか!?」

黄泉川「往生際が悪いじゃん、上条」

上条「ぐっ、なぜオレが注意されてるんだ…」

上条(でもこのままただ戦うってのも何かイヤだな…。こうなったら!)

上条「…いいぜ」

削板「おお!受けてくれるか!?」

上条「ああ。ただし条件がある」

削板「む!?言ってみてくれ。根性で何とかする!!」

上条「いや、その……」

削板「何でも言ってみてくれ!」バッ

上条「トイレ行かせてください」キリッ

削板「便所か!?いいぞ、好きなだけ行け!」ハッハッハ

上条「そんな大声で言わないでほしいのですが!?」

黄泉川「ああ削板。私からもお願いがあるじゃん」

削板「おう!何でも言ってくれ!」

黄泉川「10分ほど待ってほしいじゃん。一応警備員用の装備を揃えてくるから」

削板「心配しなくとも、人的被害など出す気は毛頭無いぞ!」

黄泉川「念のためじゃん。お前たちの戦いに、私なんかの力ではどうしようもなくてもね」

削板「そうか!いい心掛けだ!では頼む!!」

黄泉川「じゃあ皆、グラウンドから出て待ってるじゃん!」

生徒たち「「「はーい」」」

上条「先生、オレは…?」

黄泉川「…早く行ってくるじゃんよ」

上条「イエス!」ダダダダダ

削板「さて、まずは準備体操からだな!」


ところで、削板の声は大音量だったため、先程の会話は削板の部分だけは校舎まで届いていた。

ーーー2年1組教室ーーーーーーーーーーーー
結標「外が随分うるさいわね…」<ケットウヲイドム!

男子「あの先生か…。うるさい、勉強の邪魔だ」

女子「空気読みなさいよ。こっちは受験があるのに」

結標(このクラス冷めすぎでしょ)<カミジョウトウマ!!

結標(あら?彼も災難ね)

男子「先生、早く続きを」

結標「へっ?ああゴメン。皆は気にならないのかしら?」

女子「気にしません。雑音でしかないので」

結標(可愛くないわね……!)<ベンジョカ!?

結標(ん?なに今の??)


ーーー2年2組教室ーーーーーーーーーーーー
心理「外が騒がしいですわね…」<ケットウヲイドム!

男1「あの声量には、常識が通用しねえな」キリッ

男2「ここはてめェの知る空間じゃねえんだよ」キリッ

心理(どうも悪影響を受けてますね。思考が淀んでいる)<カミジョウトウマ!!

心理(!? 彼に一体何が!?)

男1「もう一度ここ(の問題で)絶望しろコラ」キリッ

心理「…皆さん?大丈夫ですか、頭の方は」

男子「「「心配するな、自覚はある」」」キリリッ

心理(末期症状ね。私でも治せるかどうか…)<ベンジョカ!?

心理(え?どういうこと!?)

ーーー2年4組教室ーーーーーーーーーーーー
一方「なンだァ?うるせェな…」<ケットウヲイドム!

男子「ようやく小休止…」グデー

女子「10分しか授業してないのに、もう板書が3回書き消しされたわ…」

一方(なっさけねェなァ。この程度のペースについてこれねェのかよ)<カミジョウトウマ!!

一方(ン?今のなンだ??)

男子「疲れたー」

一方「おィおィ、もォ限界ですかァ!?」

全員「「「ひぃ!?」」」

一方(今は授業に集中だァ!楽しい楽しいベクトルのお時間だからよォ!)<ベンジョカ!?

一方(やっぱ気になるゥ!!)


ーーー2年5組教室ーーーーーーーーーーーー
麦野「あ?なんだかうるせぇな…」<ケットウヲイドム!

男1「しかし、あんなに違うものなのか?」ヒソヒソ

男2「らしいな。同じ超能力者でもギャップあるよな」ヒソヒソ

麦野(なんか変なこと言ってやがるな男子ども)<カミジョウトウマ!!

麦野(は?何かやらかしたか??)

男1「心理掌握さんとは全然違うよな」ヒソヒソ

麦野「さっきから聞こえてんぞ童○どもが!」

男子「「ひぃ!?」」

麦野(ったく、どうしようもねぇ連中だな)<ベンジョカ!?

麦野(…アイツもだな)

ーーー2年6組教室ーーーーーーーーーーーー
垣根「ん?さっきから一体何の騒ぎだ?」<ケットウヲイドム!

男子「垣根先生の授業って分かり易いよな」

女子「しかも何かカリスマ性あるよねー」

垣根(ふっ、分かっているな。しかし、流石はオレだな)<カミジョウトウマ!!

垣根(あ?どうしたんだアイツ??)

男子「さすが垣根先生だよな!ウチのクラスのとは大違い!」

垣根「ハッ、いいなお前ら。よし、今日も丁寧にいくぜ!」

全員「「「イエス!」」」

垣根(いやー、最高の気分だぜ)<ベンジョカ!?

垣根(…最悪の気分だ)


ーーー2年7組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「あら?外が騒がしいわね…」<ケットウヲイドム!

男1「おお!削板師匠ではないか!?」

男2「本当だ!なんと根性のこもった声なんだ!?」

美琴(…さすが7組。完全に毒されてるわね…)<カミジョウトウマ!!

美琴(は?何やってんのよアイツ!?)

男1「よし、オレもいつかあのような立派な漢になれるよう励もう!」

美琴「そのためには、しっかり先生の話を聞こうねっ」

男子「「「はいっ!」」」

美琴(基本いい子たちなのよねー。ひたすら熱血なだけで)<ベンジョカ!?

美琴(…結局どうなってんのよ!?)


ジャー

上条「ふぅー。スッキリしたぜ」<オーイ、カミジョー

上条「ん?黄泉川先生、どうかしましたか?」

黄泉川「…上条、お前は今からあのナンバーセブンと戦う訳だけどざ」アンチスキルフルアーマー

上条「ええ。そのようですが…」

黄泉川「他人事みたいに言うなじゃん…。で、上条はそんな格好で戦うのか?」

上条「? まあそうですよ。これ、結構動きやすいんですよ。回避行動とか」

黄泉川「あたかもそれで戦闘したかのような言い方じゃん?」

上条「え?いやその…」

黄泉川「…まあいいじゃん。でもあの男相手にそれだと身体がボロボロになっちゃうじゃんよ」ホイッ

上条「…だからこれを着ろと?」バサッ

黄泉川「いいじゃん。格好いいし」

上条「でもこれ、えっと…」

黄泉川「男が細かいこと気にしない気にしない♪」グイグイ

上条「これはなんというか…不幸だー」

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
削板「いっちに、さんっし…」グッグッ

青ピ「なんか凄いことになってきたなぁー」

土御門「そうだにゃー」

姫神「上条くん。大丈夫かな?」

吹寄「大丈夫じゃない?上条なら」

姫神「そう。なのかな」

青ピ「せやせや!なんとかなるやろ!」

??「ほう、随分興味深いことになってるじゃないか」

土御門「!?」クルッ

姫神「? どなた?」

??「あれ?…ああ、こっちが知ってるだけで、君は私のことを知らないようだけど」

青ピ「おお!べっぴんさんや!」

??「どういたしまして、というべきか?青髪の少年さん?」

土御門「…お前は」

??「自己紹介くらいは自分でするけど?私の名は雲川芹亜だけど」

削板「…おっ!来たか!?」

黄泉川「おーい!待たせたじゃん!?」

削板「いいや、根性さえあればそんな長い時間ではない!」

黄泉川「お前の根性の用途が不明じゃん…」

削板「して、上条当麻はいずこに!?」

黄泉川「多分そろそろ…。おっ、来たじゃん」ユビサシ

削板「おお!アレは…!」


青ピ「うおっ!?」

土御門「何だアレは!?」

吹寄「…はい?」

姫神「…」///

雲川「ほう、相変わらず面白いな」


ーーー校舎内ーーーーーーーーーーーー
一方「ンなっ!?」

麦野「ハァ!?」

結標「嘘っ!?」

美琴「な、何着てるのよアイツ!?」///

心理「上条さん、大胆ですわね」///


垣根「…常識が通用しねえ」

上条「うぅ…。皆の視線が痛い…!」スタスタ


校舎から現れた上条が着用していたのは、身体に密着する系のボディースーツだった。競泳用の水着のイメージといったところか。
色は青を基調にし、関節や身体の側面などには黒がデザインされていた。首から全身を覆うスーツを纏った上条は、どう見ても暑そうだが、
これは学園都市製なので、その辺は大丈夫のようだ。手袋まで装着していても彼は暑そうな素振りを見せていない。
ただその中でも特徴的なのは、右手首から拳までは皮膚をむき出しにしているところだった。黄泉川にでも切ってもらったのだろうか。

…と説明してはいるが、一番の問題は単純なところだった。それは、スーツの特性上避けられない問題ではあるが、


要するに、ある一部分がやたらもっこりしているのである。


削板「おう。なかなか根性のある格好じゃねえか!」ザッ

上条「確かに根性がないと着れないかもしれないが…」ストッ


グラウンドの真ん中で、ついに二者は対峙した。両者から得体のしれないオーラが発現して、学校中を包み込んだ。


雲川「いよいよだけど。どう思う土御門君?」

土御門「…分かっているだろう、お前なら」

雲川「愚問だったか。気分を害したなら謝るけど」

土御門「いやいい。そうだ、この勝負の勝敗は――」


一人は『幻想殺し』。すべての異能を喰らい尽くす、異形の右腕の持ち主。

一人は『世界最大の原石』。すべての原石の頂点に君臨する、最強の異能の権化。


削板「さて、始めようか!」

上条「…ああ」


――未だにその全容は誰も把握できていない、神が地上に落とした2つの『異常』が、史上初となる決着をつける。
そう、だからこそ、その結果など――




土御門「――誰にも分かりはしない。例えアレイスターでも、そして神さえもな」

今回分は以上です。次回から上条と削板のガチバトルです。もう教育実習じゃないぜェ…。
次回はできれば今日中にもう一度来たいですがちょっと不明です。実は戦闘シーンは個人的に楽しみにしているのでなるべく早く来ます。
いつもレスありがとうございます。ではまたノシ

右手隠れちゃってる

>>709
そして幻想殺しは肺炎になった。
に見えて不思議な気分。

もっこり上条さんなんていやぁ・・・普通じゃダメなのか・・・

もっこり上条さん、略してもこ条さんか…
なんかギャランドゥが凄そうだなwwww

なんか妙にホモ臭いスレになったなおいwww

>>1です。ようやく少しはできたので投下していきます。

まず誤字訂正
>>720 黄泉川「~戦う訳だけどざ」→ざはさでした。

ここで追加注意。
・能力に対して独自解釈、不可解な点がでてくる可能性があります。
>>1は文系です。物理法則がアレな可能性大です。

という訳で、不審な点があればやんわりと指摘していただければと思います。

あとこのスレは新約の設定は基本使っていません(理由:まだよくわからないので書ける自信がない)。

>>727 文章がわかりずらかったかもしれませんが、上条さんは右手だけそのまま露出してます(参照>>723

>>732 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…。

>>735 この上条さんはノーマルなのであしからず。


ではいきます。あと>>730>>734で吹いたww



上条当麻と削板軍覇が決闘をする。その意味を知る者も知らない者も、まだ見ぬ戦いに期待と不安を覚えた。

ーーー2年生各教室ーーーーーーーーーーーー
結標「これは…どうなるのかしら?」

心理「上条さん…」

麦野「結果が楽しみね」

美琴「…負けるんじゃないわよ」

垣根「もう授業どころじゃねえな」

一方「しっかりやれよォ、ヒーロー」


ーーー窓のないビルーーーーーーーーーーーー
☆『ほう、面白い。実に興味深い結果がでそうだな』ニヤッ

☆『さて、鑑賞しながら次のプランも考えておくか』ポリポリ

☆『ポテチうめぇ』バリバリ

手下「…」

上条当麻は戦闘が始まってもすぐに行動することはしなかった。まずは目の前の男を分析する。


上条(相手は『最大の原石』。迂闊に動けば一瞬で負けちまう)

上条(最初は様子見だな。オレの能力は結局は受け身の形になるからな)


得体のしれない相手と何度も対戦している上条は、徐々に自分の能力の使いようを学んでいた。
そもそもが右手にしか宿っていない力なので、接近戦が基本なのだ。
だが、削板軍覇という男はどう考えても白兵戦でも強い。そのための様子見だ。


上条(おそらく肉弾戦は土御門と同等、いやそれ以上の使い手だ。用心に越したことはない)ザッ


彼は間違いなくかつての一方通行とは真逆のタイプ。能力ばかりを極めた愚者ではなくその身体をも限界まで鍛え上げた賢者なのだ。
上条は右拳を握って両足を少し開いて臨戦態勢をとる。攻撃を向かい撃つための、積極的な行動だ。

しかし、上条は始めから削板の『本質』を履き違えていた。彼の特徴は、得体のしれない能力でも、肉弾戦での強さでもなかった。


削板「む…。そうか、ならばこちらから行かせて貰おうか」


学園都市ナンバーセブン、彼の真の強さは、


削板「――本気でいくぜ」ヒュン


そのスピードにあった。


上条「!? なっ!?」パキーン


反応できたと自分では認識できなかった。削板はその場から消えたかと思えば、いつの間にか目の前に現れて拳を振り上げていた。
無意識のうちに上条は、削板が消える寸前でバックステップをとり拳の軌道上の右手を合わせて攻撃を衝撃ごと消した。
しばし呆然とする上条。無理もない。削板軍覇は今、一連の動作を音速の2倍の速度で行ったのだから。


削板「ほう、この攻撃が通じないのは二度目だ。やはりいい根性だな!」

上条「ハァ、ハァ…」

上条(なんだ今のは!?速すぎて目で追えなかった…)


たった一瞬の遭遇だというのに、上条はマラソンを走り終わえたかのような疲れを感じた。おそらく身体から瞬間的に限界以上の
力を引き出したためだろう。全身の血の気が引くのを感じた。そう、彼はこのような経験を、かつて一度したことがある。


上条(後方の、アックア…)

上条(まるで聖人のような動きだった。あれが削板の…!)


考えている暇も与えてはくれなかった。先程の先制攻撃の後に再び消えるようなスピードで距離をとった削板がまた消えたからだ。

上条「くっ…!」サッ


今度は上条は横に跳んだ。無駄かもしれないが、せめて直撃だけは避けたい。当たれば一発KOだ。
しかし、削板はその回避した方向に突如現れた。動きを読んで先回りしていたのだ。


削板「うおおおお!!」ブオン

上条「おらァァァァァ!!」パキーン


だが読まれていたのは削板の方だった。上条は相手が先回りして攻撃してくることまで考えて横に移動したのだ。
そのため、既に拳を強く握った状態で回避していた。つまり、削板に飛び掛かるような格好を作ったのである。
いくら音速よりも速いパンチでも、撃つ前に止められては意味をなさない。


削板「!? うっ!」ズキッ

上条(くそっ!ビクともしねえ!?やっぱりこの程度じゃ…)

削板(ほう…。成る程いい判断だ!)


先程のカウンターでは上条は削板の拳のみを捉えていた。が、今の上条の攻撃は彼の左肩にヒットした。
この際、削板という男は『音速の倍』という、人知を超えたスピードで動いていた。しかも生身で、だ。
その速度になぜ彼の身体が耐えられるかというのは、言わずもがな自身の能力が働いていたからだ。

その肉体強化とでも言うべき(かもしれない)超能力が、幻想殺しによって完全に壊された。
この後に削板は、さらに人間離れした状況に襲われることになった。そう、

彼は約2500km/hから、一気に0km/hへと投げ出されたのだ。

作戦行動中の戦闘機から外に放り出されたような状態の削板だが、それでもなお彼は2本の足でしっかりと地面に立っていた。
根性だ!!――と少年は言うだろうが、それは真っ赤な嘘だ。実際は『幻想殺し』で消された能力を、上条の右手が身体から離れた瞬間に
再生させたのだ。もしかすると、そのことを彼自身は根性と呼んでいるのかもしれないが。


削板「ふははっ!いい戦いだな!!」

上条「…そうだな。全力以上で戦わないと一瞬でやられそうだな」

削板「同感だな。――では次いくぞ」スゥー

上条「ん?なんだぁ?」


思い切って息を吸った削板。その時間は約10秒ほど。上条がジリジリと距離を縮めようと足を地面に擦りあわせていると、


削板「…があァァァァァァァァ!!」ズドーン

上条「何ぃ!?」ガガガガガ


咆哮とともに謎の衝撃波が上条を襲った。幸いにして右手を掲げて即KOは免れたが、上条を境に二手に別れた波は
グラウンドに1対の地割れを生みだした。大地を抉ったとでも言うべきか。砕かれた地が砂となり宙を舞い、また地へと戻っていく。


上条「あっぶn…もう来るのか!?」ザッ

削板「らああああああああ!」ダダダダダ

上条(あれ?なんでだ??)


上条が違和感を覚えたのは、そのスピードだった。確かに常人ならざるものではあるが、さっきの音速超えに比べると圧倒的に遅い。
まず自分の目で動きを追えたこと自体が、戦闘中では初めての経験なのだ。


上条(考えてみれば、あのスピードを保ち続けること自体が普通じゃない)

上条(さすがに限界が来たんじゃ…)


だが上条当麻は思い知らされることとなる。それは甘い考えであり、理由はもっと別のところにあることを。
冷静に思考してみれば、自分の対戦相手の正体も理解できただろう。が、音速の世界を身をもって味わった上条が
落ち着いていられるはずもない。
今、上条当麻と対峙している人間。それは、


『世界最大の原石』。この世で最も理解しがたい、人知などという矮小なものなどを超越した存在そのものであった。

削板「ふんっ!」バッ

上条「なっ!?」


削板軍覇は、敵に高速接近しながらも両腕を思い切って地へ振り切った。と思ったら、上条の視界がほぼゼロとなった。


パン、パン、パァーン!

上条「これは…煙幕か!」


小規模な爆発のあと、赤、青、黄色の煙が上条の半径15mほどをすっぽり包み込んだ。らしくない戦法だと上条は思う。
だが今でも敵は自分に向かって突進してきている。ここは右手の出番のようだ。


上条(どこだ…どこから来る、削板軍覇!)パキーン


黄色の煙は右手に触れると一気に霧散した。だが、右に展開した青、左に広がる赤は自分から離れていくように舞っていく。
視界も不安定な今、どちらかに飛び出すのは避けたい。一旦その状態で待つことにする上条。
確か能力使用時に削板は自分と約30mは距離があったはず。そろそろ来るか…と待ち構えていると、


ダッ!

上条「! そこかっ!?」クルッ


地を蹴るような音が、上条の右の方から聞こえてきた。彼は即座に向きを変え、拳を握り身構えた。だが、


削板「おおおおおおおおおお!!」ガバッ

上条「何っ!?」パキーン


上条が右に飛び出し青の煙を消すと同時に、そのまま突っ込んできた削板と出くわした。
削板はそのまま正面へ、つまり今の上条にしてみれば左の方へ現れたのだ。
よくよく思えば、彼らしい戦い方だったのだ。


削板「おらっ!!」バキッ

上条「うわっ!?」グワシャッ


見事に左頬に一発喰らった上条は、そのまま10mほどノーバウンドで飛ばされ、もう10mを過ぎたところでようやく止まった。
しばらくの間、上条当麻は身動き一つとらなかった。

今回分は以上です。上条VS削板は後編へ。このまま上条さんは負けてしまうのか、それとも…。
次回は土日中には来る予定です。レスありがとうございます。
ではまたノシ

>>1です。後編に入る前に少し取り巻きのことも書かせて頂きます。

今回の決闘編では、自分なりに削板軍覇という男としっかり向き合えた気がします。
では投下。

ーーー校舎ーーーーーーーーーーーー
美琴「当麻っ!」バッ


上条当麻が吹き飛ばされた瞬間、美琴は訳も分からず外へ飛び出した。校舎3階からの大ジャンプ。
しかし美琴は磁力線を自分とグラウンド前にある金属ネットの間に形成し、磁力を調整しながら軽やかに網に乗り移った。
張り付いた場所が2階の高さだったので、彼女は迷わずネットを蹴って地面へ着地した。


美琴「いやっ!とうまっ!」タッタッタ

美琴(もうこれ以上、アイツが傷つくところなんか見たくない!)


これまでだって、ボロボロになってまで戦ってきた彼だ。今回だって再び立ち上がれば、またボロボロになるまで戦うに違いない。
そんな姿、もう見たくはない。自分の――好きな人が傷つくところなど。


??「待てよ、お嬢さん」ファサァ

美琴「!? アンタは…」ギロッ

??「おいおい、そんなに凄むなよ」

美琴「…どういうつもりよ」ビリビリッ


グラウンドに進入する寸前で、美琴の進路は白い翼で塞がれてしまっていた。ご存じ垣根帝督の能力だ。
美琴が身体中から電撃を発生されても、その白には通用しない。


垣根「いやよぉ、このままだとテメェがあの中に突っ込んでいきそうだったからな」

美琴「始めからそのつもりよ!邪魔しないで!」

垣根「ったく、分かってねえな。…おい心理掌握、テメェもだ」

心理「くっ…!」キュイーン

垣根「効かねえっての」カキーン


走って校庭まで辿りついた心理掌握も、行く手を阻む垣根に対して精神面から干渉しようとしたが無駄だった。
動かない上条当麻と動かざる垣根帝督。2人とも、己の無力さをまざまざと見せつけられる形になった。

美琴「なんで!?どうして止めるのよ!」グスッ

心理「上条さんが、上条さんがぁ…!」ウルッ


翼に行く手を阻まれ、自分の能力も通用しない。もうただの女子中学生となった2人には、泣いて少年に抵抗するしかない。
しかし垣根は表情一つ変えない。むしろ呆れたようにため息をついた。


垣根「これだからお嬢様は…」

美琴「何がよ!」

心理「もう、もう戦う必要なんて…」ウルウル

垣根「まったくよぉ。要するになぁ…」


垣根「男同士の戦いに、女が割って入るんじゃねえ、ってことだ」

美心「「…」」

垣根「ここでお前らが上条のところへ行っても、アイツは喜ばねえ」

垣根「同情じゃあな、男は救われねえんだよコラ」


少年の言うことが、正しかった。2人とも俯いて奥歯を噛みしめるしかなかった。
それでも、到底納得できはしない。例え間違いだとしても、感情が抑えられそうもない。


美琴「で、でもぉ」

心理「だからと言って…!」

垣根「それにな…」

美心「「?」」


垣根「まだ、負けたわけじゃないだろうが」

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
削板「ふむ!いい戦いだった」ザッ


勝敗は決した。そう確信した削板軍覇は一言でこの数分の出来事の感想を述べた。
おそらく今までの戦いの中でも指折りの良い根性を見た。が、それでも自分の根性には敵わなったようだ。


削板「さあ、帰ろうか!」クルッ


踵を返して黄泉川たちのいる場外を目指す削板。その瞳には何の迷いもなかった。
――が、瞳は突然揺らぎだす。おかしい。確かに倒したはずなのに。相手は動きもしないのに。それなのに、


どうして、後ろから来る違和感が拭えないのだ?


男は慌てて振り返る。今でも対戦相手は倒れて動く気配もない。しかし、彼には感じられる。
少年から発せられる、自分を圧倒的に超越したプレッシャーを。

削板(…一体どうしたというのだ?、オレは)


ーーー場外ーーーーーーーーーーーー
雲川「…こいつは驚いたけど」

土御門「どちらにだ?」

雲川「それはまあ、あちらに決まっているけど?」


雲川「一体何なんだろうな、あの右手は」

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
上条(……オレは、負けた、、のか?)


頬から自分のすべての触覚に衝撃が伝わっていく。これがナンバーセブンかと、変に納得もしてしまう。
超能力と肉体能力のハイブリット。その恐ろしい力を文字通り身体で味わった上条には、立つ力も、気力さえ消え失せていた。


上条(ははっ、仕方ねえな。こんな…)


始めから敵うはずもなかった、とさえ考えてしまう。相手の拳は、上条の心にまで衝撃を与えていたのだ。
もういい、このまま眠ってしまおう。そう思っているのに。そうしたいと望んでいるのに。意識は徐々に戻り始めていた。


上条(なんで……どうしてなんだよ…?)


意識とともに、視界も開けてきた。そこで最初に目に入ってきたものに、上条当麻は驚愕することとなる。


上条(御坂、心理掌握…!?)


なぜ2人が外にいる?今はまだ授業中だろう?そんなことが一気に活性化してきた脳内を駆け巡った。
だが、それ以上に上条の心に響いたのは、


上条(どうして、2人ともあんな悲しい顔で泣いているんだ?)


心が痛む。自分も悲しい気持ちになる。今すぐ止めてほしかった。その涙を、見たくなどなかった。
泣くな。もうやめてくれ。そんな顔をしないでくれ。何度も何度も、心の中で叫ぶ。
その時、どこからか声が聞こえてきた。


美琴『ってことで、ちゃんと私の授業も受けてもらうからね!』


心理『…あっ、おはようございます。上条さん』




海原『…守ってもらえますか?……御坂さんを』


海原『いつでもどこでも駆けつけて…。彼女を守ってくれると……約束してくれますか?』



上条(そうだ。オレには…)


彼は、守るべきものを持っている。例えどんなことがあっても、守り通したい人がいる。
そう、ここで倒れている場合ではない。身体に力はなくとも、気力は湧いてきた。まだ、戦える。
今回の場合、相手は倒すべき対象ではない。憎むべき対象でもない。


それでも、守るべきものはある。

上条「…待てよ」

削板「!? お前…!」


削板には分からなかった。どうしてまだ立ち上がれるのだ?確かにあの一発で決まったはずだ。
そんなボロボロの身体で、なぜ立ち上がるのだ?何が彼を突き動かすのだ?


上条「まだ決着はついてないぜ」

削板「…ほう」


この時点まで、削板は理解していなかった。上条当麻の強さというのは、異端の右手でも、自分の特徴を生かした
戦術でもなかった。上条の真に恐るべきところ。それは、


何度つぶされても立ち上がる、その精神力にあった。


そして削板は理解した。彼の根性は、自分が見定めることなど出来ないものだということを。
しかし、そうなると削板軍覇にとっては嬉しい限りだった。彼は、ついに未知の根性へと辿りつけたからだ。


削板(はははっ!今生で出会えようとはな。オレは運がいい!!)

削板「…では、続きを始めるぞ」

上条「ああ。絶対に勝ってみせる」

削板「…くくくっ、いい根性だぁーっ!!」ザッ

上条「おおおおおおおおおおお!!」ザッ


そして、この世の異端同士の決戦は、もうすぐ終末を迎える。

今回分は以上です。次回で決着つきます。
次回投下は今日明日中にはなんとか。いつもレスありがとうございます。
ではまたノシ


                 ,.‐''´ ̄`ヽ、
             /         \
      ,.‐'´ ̄ ̄`ヽ'           ヽ
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      !       iヘヘ              ヽ
     レ      イ  |            ヽ
    /     /ノ   ト                i
    ,'    _,. ‐'´    ヽ、.___         l
.    i    / /´ ̄`     ´ ̄`\`i       !
   |   ,/   ‐++++、     ,:++++‐ ヽ      !
    | ,r‐、 l.   "ヽ、._゚ノ ,   、ヽ.゚__,ノ゙  .| r‐ 、 .!
    | ! r、| !.       /   ヽ      .| |,ヘ |  |
.  │| ト |.|       /     ヽ     | ! ン !  |
.  │ヽ.__|.| ト、.__`ー^ー^ー'__,.ノl !.!__,ノ  .|
.   |.    |.ヽ`lココココココココココ,フ/ !      !
.   |    !. ヽヽlココココココココフ'ノ .!     |
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    L__|__l    l !` ‐ 、.__,. ‐' ´|  |__L.. -┴''´
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     ___, o‐7        ヽo、.____

上条X美心SSに変わってしまったか・・・。
外国組み研修とかで出ないかな

そう言えば、あわきんもそうだけど、滝壺もレベル5候補だよな。
滝壺が実習来たりはしないのかな?

>>1です。少し遅れてしまいました。
まずは誤字訂正。
>>755 電撃を発生されても→電撃を発生させても
>>757 敵わなったようだ→敵わなかったようだ

それで、話題の美心ですが、SS初心者の>>1は素で知りませんでした。別にわざとではないです。
という訳でググって御坂美心SS読みました。…やっぱり美琴は可愛いのが1番ですな。でもすごい面白かった。
そして>>764さんAAありがとうございます。頂けて素直に嬉しいです。

>>768 逆は考えてた。

>>771 『実習では』来ません。


では投下。あとわかってるとは思うけど、未知の根性はわざとだから。


同時に駆け出した2人は、衝突する寸前に構えていた拳をほぼ同じタイミングで放った。
空が唸り、地が震える。それは、上条当麻の執念の証か。それとも削板軍覇の根性の現れか。


上条「ぐわっ!」

削板「ぬぅ!?」


互いに来た道を戻るような軌道で飛ばされていった。片方は軽くステップをとるように、もう片方は強風に薙ぎ払われるかのように。
後者は膝をつき上体が崩れかかっていたが、それでもまた立ち上がった。


削板(今のやられ方は…)


ここで削板は、さっき感じた違和感の正体を少しだけ垣間見た。
上条が何度も何度も立ち上がることができる理由が分かってきたのだ。


削板(オレが殴った瞬間、自ら後ろに向かって跳んだ…?)

削板(それで、衝撃を逃がしたというのか!)


何かの古武術でそういう技があるのを何処かで聞いたことがある。彼は、無意識にそんな高度な技を繰り出したのか?
それとも意識的に出したのか?タイミング的に、コンマ数秒の世界だというのに。


削板(驚異的な右手、恐ろしく切れる勘、戦闘経験から来る戦術)

削板(そして不屈の根性だと!?なんという男だ!)

上条「どうした熱血バカ!もう限界か!?」

削板「お前とて同じだろう!?」


そして両者ともに互いを称賛するように不敵に笑った。

削板「はははっ!いいぞ!もっとだ、上条当麻ァ!」シュタッ


一蹴りで20m以上後ろに下がった削板。決して逃げる姿勢ではない。その表情からは闘志は一切消えていない。


削板「さて、オレの全力を見せてやるぜ!」グッ


男が握り拳を作ると、ただでさえ奇妙な雰囲気がさらに乱れてきた。目がさらに厳しさを増す。
恐らく強烈な技を繰り出してくるのだろう。


上条「…来るっ!」

削板「すごいパーンチ」ゴウン

上条「はっ!?」パキーン


なんだか気の抜けた掛け声だと思ったら、今まで以上の衝撃が上条を襲ってきた。彼は迷いなく右手を前へ掲げた。
次の相手の動きは、既に分かり切っていたものだった。


削板「うおおおおおおおおお!!」ダッ

上条「くそおおおおおおおお!!」グッ


自分が放った『念動砲弾』が消滅したことを確認した削板が、相手の左側面からの攻撃を目指し音速超えの動きで上条に迫る。
対する上条は、横方向に対して警戒していたため、左方向に現れた削板に拳を構えて突っ込んでいく。
一見読みが当たった上条の勝ちかと思われた。が、


削板「むぅ!」フッ

上条「なにっ!?」


上条の右ストレートが届く前に、削板が忽然と姿を消した。この状況だと、真っ先に考えられる道は…


上条「上か!?」バッ


しかし、目に映るのは遥か高くに浮かぶ入道雲だけだった。跳んだではないのか?


削板「こちらだ」フッ

上条「またっ…!?」


愛と根性のヲトコは、上条が呟いた通りにまた左側に現れた。この状況は、覚えている。
振り払った黄色。消した青。そして、残された赤。――未だに頬から広がる痛み。
この時、上条当麻は決闘中で初めて『怖かった』。

削板「ふんっ!!」ブオーン

上条「おおおおおおおおお!!」ガバッ


男が放ったフックを、上条は軸足を右足で引っかけてわざと倒れこむ格好をすることで何とか躱した。
間一髪の対応に、冷や汗がドッと出てくる。だが、倒れてもただでは起き上がらない。


上条「沈めぇぇぇぇぇ!!」ガッ

削板「ぬおっ!」バターン


倒れた直後に上条が放った左キックが、削板の脛にクリーンヒットした。あの音速オーバー状態では、肉体強化も併せて
使用されていたはずなので全く効かないだろうが、上条は攻撃直後という、最も隙の出来やすいタイミングで攻撃をした。
しかも今回は決めにきた一撃。より大きなモーションにはより大きなタイムラグが生じる。


上条「っし!」タッタッタ

削板「…くっ!」ムネン


カウンターが怖い上条は距離をとり、削板は自らの未熟さに頭を抱えた。
ここまでの戦闘のあまりのレベルに、ギャラリーは押し黙るのみ。現状、恐ろしいほどに学校内は閑散としていた。


削板「くそっ、一本取られた!」

上条「オレなんか一本取られた上に判定負けだ。気にするな」

削板「はははっ、そうだったな!」


だが何と言うか、戦いのレベルの高さに比べ、頭のレベルは互いに著しく低いのも事実だった。

上条「…そろそろ、決着がつきそうだな」

削板「ああ。お前はもう限界などとっくに超えているだろう!」

上条「アンタだって、なかなかボロボロじゃねえかよ」


上条はスーツのおかげか、ボディに目立った外傷は見られない。ただ殴られた頬のアザが痛々しく、右手首が所々皮が剥げていた。
削板は根性のおかげか、外傷はほとんどない。だが一度生身で音速オーバーを体験し、さらに身体を酷使しすぎでボロボロだった。
2人とも同じくらい重症だった。だが、


上条「グハッ」ザッ

削板「ほら、限界だ。今のうちにやめておけ。弱った男と戦おうとは思わん!」

上条「誰がっ…!」


先に膝をついたのは上条当麻。一発の重さがここにきて大きなダメージとなっていたのだ。
もうダメなのか…。そう観衆が思い始めた頃、


美琴「とうまぁー!頑張れ!!」

心理「とうまさぁーん!負けないでぇ!!」


声が、グラウンドに響いた。上条は思わず遥か右の遠くの方にいる2人を見た。そこでは、涙が乾いた少女たちが声を張り上げていた。
いや、彼女だけではない。隣りのクラスメイトたちも、自分の名前を呼んでいる。


青ピ「カミやーん!頑張るんやでぇー!!」

吹寄「上条当麻!負けたらタダじゃおかないわよ!」

姫神「k…。g……」←声が小さくて聞き取れない

土御門「カミやーん!畳み掛けろぉー!!」

雲川「面白いならどっちが勝ってもいいけど?」

土御門「空気読め!」

上条「皆…」

削板「ほう!お前は愛されているな!!」

上条「愛…」

削板「そうだ!だが、こうなればこちらとしても手は抜けん!」

削板「手加減は一番の無礼だからな!これがオレなりの愛だ!!」


腕組みを崩さない状態で、削板が告げた。彼らしい、正々堂々とした態度だった。


削板「しかしこれではオレが敵役だな!困ったな!」ハッハッハ

??「そんなことないです!!」

削板「む?」

男1「師匠は敵役ではありません!正義の味方、我らが味方です!」

男2「助太刀できぬのは無念ですが、これも師匠の為!」

男3「師匠!!貴方は己の信じるものを信じて戦ってください!我らがどこまでも追いかけます!」


削板が振り返ると、2年7組の生徒たちが窓からこれでもかと顔を出して応援をしていた。


削板「お前ら…」グスッ

削板「どうやら、オレにも負けられぬ理由があるらしいな」グイッ

削板「――決着つけるぞ」

上条「ああ」


ついに学園都市史上に残る決闘は、終幕を迎える。

上条が右手を、削板が左手を握りしめる。そのまま2人は睨み合う。この一撃で決める、とでも言うかのように。
先に、左手が始まりを告げた。


削板「うおおおおお!!すごいパーンチ」グイーン

上条「はあああああああ!!」パキーン


『念動砲撃』。遠距離に衝撃を飛ばすこの技は例えレベル5でも苦戦を強いられるだろう。だが上条当麻には効かない。
右手に触れただけで衝撃ごと能力が消されてしまう。しかし、これはあくまで牽制だ。
本命は次だと、上条も分かっていた。


削板「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!」ゴゴゴゴゴ

上条「があああああああああああああああ!!」


衝撃を飛ばすどころの騒ぎではなかった。本命の技は、遠距離から上条ごと掴みにかかってきた。
しかも絶大な量の能力がつぎ込まれているようで、力のありかに右手で触れても全く消えない。


上条(くそっ!相性の悪いタイプか!?)


2人の間にあるグラウンドの土が説明不可能な力に巻き込まれ、砂と化して巻き上げられていた。
もしこの力が自分に当たったら…と思うと恐ろしい気持ちになっていく。


削板「はああああああああああああああ!!」ゴゴゴゴゴ

上条「くそおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


得体のしれない力が風のうねりのように具現化していき、目に見える恐怖となっていた。
一瞬でも気を抜けば、それこそ身体がバラバラにされるような気がした。強い。とんでもない破壊力を秘めているのだろう。
今度は、右手を左手で支えながら削板の巨大な攻撃に耐えていると、ふと上条の頭にある考えが思い浮かんできた。


確かこの男、遠距離で得体のしれない能力を使うのが得意ではなかったか?


そして、男は突如姿を消した。

もう上条には相手の動き、考えを読むなんてことは出来なかった。一瞬でも脳に意識を回したら、
そのまま自分の意識の方が無くなってしまうだろう。しかし、敵は迫ってくる。
何処から来る?上か、後ろか、右か、左か。もう何も考えられない。
自分はこのような化物じみた攻撃に対処できるのだろうか。こんな、見えない相手に。


だが、答えに迷う必要はなかった。


上条当麻には確信があった。自分の判断を信じて、右手で食い止めていた力の塊を掴んで、ひねった。すると、


削板「ぬわっ!?」ズバゴーン


削板軍覇は、自分の作り出した得体のしれない能力によって吹き飛ばされ、宙に浮かんだ後、50mもバウンドしてようやく止まった。
男は全身ズタズタで倒れながらも、まだ意識はあった。青空を見上げて、手足を思い切って投げ出していた。
しばらく動かなかったが、のちに力を振り絞るかのように叫び声をあげた。


削板「……どう…して、、オレの動きが…分かったんだ?」

上条「決まってんだろ」


まだ地上に立ち続けている上条当麻は、至極当たり前のことのように告げる。


上条「あの状況なら、技は右からしか使えないだろ」

今日分は以上です。上条さんはソギーを真芯で捉えたようです。
戦闘描写は結構難しい…。でも珍しい組み合わせで書けたのでよかったです。
次回は3日中にはどうにか。レスありがとうございます。
ちょっと風呂入ってくる。

ではまたノシ

>>1です。レスありがとうございます。
この回が終わったら通常モードに戻ります。では投下。


削板「どういう……ことだ…?」

上条「オレはただ、アンタのことを信じてただけだよ」

削板「…?」


最後の攻防で、削板軍覇は躊躇した訳ではなかった。むしろこの決闘でも最高の出来だった。
それでも、彼の動きは上条当麻には意識しなくとも分かった。
別に上条の戦術的な読みが優秀だったのではない。原因はもっと根本的なところにあった。


上条「言ってたよな。『人的被害など出す気は毛頭無い』って」

削板「お前、まさか…!」

上条「ああ。そういうことだ」


上条は相手の戦闘力よりも性格をよく把握していた。改めて考えると、削板は本当に正々堂々と戦っていた。
例えば、彼は音速の2倍というスピードを出しながらも、相手の後ろに回ることは決してなかった。
あくまでも真正面から戦いを挑んでいたのだ。

そして、彼は約束は必ず守り通す。


上条「アンタの攻撃は威力が大きい。でもその分、コントロールが効かないんだ」

上条「だから、自然に皆を巻き込まないような動きが生まれるんだよ」


確か削板軍覇は全力、いやそれ以上の力を尽くして戦った。しかし、無意識下で自らの誓いを破らぬように注意を払っていたのだ。
最後の一撃を放つ際に上条当麻は、言ってみれば自分だけでなく相手のことも信頼していたのだった。
完全無欠な力をもっているかと思われた削板は、自らの真っ直ぐすぎる性格に倒れることになった。

垣根(…甘いな、甘すぎるぜ。第7位よぉ)


垣根帝督がそう思うのも無理はない。とりわけ彼のように暗部に身を置いてきた者にとっては、削板という男の戦い方は緩すぎた。
戦いではほんの一瞬の迷いで生死が決まる。そう幼い頃から学んできた少年にとっては納得しがたいものなのだ。
逆に、暗部を知っているからこその性格なのかもしれないが、詳しい事情など知ったことではない。


垣根「…オレにとっては、眩しすぎるがな」


だが、上条当麻はその戦闘スタイルを非難しない。彼の根性というものを、或いはこの男が一番認めていたのかもしれない。
上条は削板軍覇のことを信じていたからこそ、認めているからこそ、反撃の糸口が掴めたのだった。


上条「正面から戦えないオレには、こんな勝ち方しかできない」

削板「…」

上条「でも、アンタのおかげで大事なことに気づくことができたよ。ありがとな」


この決闘は、上条当麻にとっては何のメリットもなく始まった。しかし、戦いを通してようやく気づかされるものが彼にもあった。
彼は『約束』を守りながらも、どこかでその意識が曖昧になっていたところがあった。


削板(…この男は)


それは、今まで見たことがないほどの根性だった。守るべき人のために戦う上条と、自分のために戦う自分。
単純な実力ではなく、もっと大切なところで2人は差がついていたのだ。


削板(くそっ…未だにオレには…!)


ただ闘志を燃やしているだけでは届かない。いくら叫んでもそれは上っ面だけでしかない。
本当の根性というものは、内から湧いてくる愛情を纏うものなのだ。


削板「…オレは、、まだまだ…根性が足りてねえ」


彼は愛を理解できても、自身は愛をあまり知らなかった。

削板(畜生ぉ…。悔しいな…!)


削板は泣いた。心の中で涙を流した!


上条「さあもう十分だろ。いい戦いだったぜ」

削板「そうだな…」


この時点で戦いは上条当麻の勝利で終了したものと思われた。だが、舞台はまだ終演ではなかった。


削板(確かに、ここで引く方が男らしいのかもしれない)

削板(しかし、それでも…!)


削板「思い半ばで諦めるなど、根性無しのすることだ!!」ダッ


もう負けていると分かっていても。自分の未熟さなど百も承知でも。

それでも、諦めたくはなかった。


削板「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダダ


無我夢中だった。自分が能力を使用しているかどうかも分からなかった。
ただ何も考えずに相手に向かって駆け出していた。攻撃する以外は、何も考えられなかった。


上条「アイツ…。まだ戦う気なのか!?」グッ

削板「ぬおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダダ

上条「くそっ!やるしかねえのか!」


2人とも、最後の力を振り絞った。右拳に全身の力を込める。


削板「あああああああああああああ!!」

上条「おおおおおおおおおおおおお!!」

カキーン!

??「そこまでだぜ、テメェら」

上条当麻と削板軍覇。この学園都市でも他に類を見ない2人の、最後の激突かと思われた。
しかし、あと数秒で拳が交わるかというその時、

異能の天使が、舞い降りた。


削板「何っ…!?」

垣根「もう勝敗は決まっただろうが。いい加減諦めろ」ファッサァ

削板「く…そ…!」バタッ


輝く白い翼に拳を阻まれ、力を使い果たした削板はそのまま気を失った。


垣根「今のテメェの能力じゃ、翼1枚で事足りるぜ」


6枚の翼を優雅に羽ばたかせた垣根帝督は、次に止めるべき男の方を見遣った。まずはスピードのある削板を動きを止めて、
それを見た上条を落ち着かせる予定だったが、


上条「――いいぜ、それでもてめぇがまだ戦おうって言うんなら…」タッタッタッ

垣根「あれ?どうして止まらないの上条くん??」

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!」パキーン

垣根「えっ、ちょっ」グワシャ

ヒューン ズザザザー ピトッ チーン


興奮した上条の眼中に垣根の姿はなかった。こうして盛大なとばっちりを受けた垣根帝督がきっちりとオチまでつけて、
決闘はようやく終了した。

削板「」チーン

垣根「」シーン

上条「…あれ??」


学園都市に7人しかいない超能力者のうち、第7位を撃破し、第2位を一発KOにした上条当麻は、頭に血が上りすぎていて
状況がいまいち呑み込めていなかった。


上条「…とりあえず勝ったんだよな、オレ」


自分に確かめるように呟いたところで、どこからともなく歓声が響いてきた。


皆「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

上条「うおっ!?な、なんだぁ?」

黄泉川「この決闘、上条の勝利じゃん!」

男1「おおお!!スゲーぞ上条!」

男2「カッケー!強えー!」

男3「あの第7位に勝ったぜ!」

美女「上条くんカッコイイー!」キャー

男子「「「やっぱり上条爆発しろ」」」

上条「手のひらを返した!?」


青ピ「おほー!カミやんが勝ったでぇ」

土御門「さすがカミやんだにゃー」

吹寄「全く、ヒヤヒヤさせられたわね」

姫神「無事で。何より」

雲川「ふーん。久々に面白いものが見られたけど」スタスタ

上条「ふー。死ぬところだったぁー!」

冗談抜きで危なかった。かつてアックアにボコボコにされたことを彷彿とさせた戦いだった。
なんて物騒なことを考えていると、遠くから歩いてくる人影が。

美琴「…」スタスタ

心理「…」スタスタ

上条「すいませんっ!ご心配おかけしました!!」フカブカ

美琴「…」スゥー

心理「…」スゥー

上条「……あれ??」


2人はしかし、なぜか心配だったであろう上条を無視して一直線に垣根のところへ向かった。


垣根「…どうしたお嬢さんたち?」ヒクヒク

心理「…」ゴゴゴゴゴ

美琴「アンタねぇ…」ゴゴゴゴゴ

垣根「ん?」

心理「『男同士の戦いに、女が割って入るんじゃねえ』(キリッ」

垣根「ピクッ」

美琴「誰がそんな立派なこと言ったのかしらねー?」

垣根「…」ダラダラ


垣根「このオレに常識は通用しねえ」キリッ


美琴「うるせええええええええええええ!!」ゲシゲシ

心理「おんどりゃああああああああああ!!」ゲシゲシ

垣根「ごめんなさぁぁぁぁぁぁいっ!!」

ゲシッゲシッゲシッ イタイ!モウムリデス! JCナメンナゴルァァァァ!


上条「…なにあれ?」

~3分後~

垣根「」←愉快なオブジェ

心理「上条さんっ!」タタタッ

美琴「アンタ、大丈夫なの!?」タタタッ

上条「まあ、なんとかな」ニコッ


垣根帝督を思う存分痛めつけてきた常盤台中学のお嬢様2人は、上条当麻の笑顔を見ると
ようやく安心したかのようにその表情を崩した。


美琴「そ、そうなんだ」モジモジ

心理「ご無事でなによりですわ」フゥー

上条「全くもってその通りです」アハハ

美琴「今回も笑い事じゃないわよ」

上条「すいません御坂先生」ペコリ

美琴「……まあ、無事ならいいんだけどさ」プイッ

心理「素直じゃありませんわね」フフッ

美琴「うっさい!!」

上条「?」


少年には何がどうなってなってるかサッパリだったが、とにかく仲が良くて結構だった。


上条「そういやお前ら、応援のときオレのこと呼び捨てしてなかったか?」

美心「「!?」」

上条「別に今の呼び名が呼びにくいんだったら、名前で呼んでくれても…」

美琴「な、なんで私がアンタなんかを名前で呼ばなきゃいけないのよ!?」

心理「そそ、そんな失礼なことできませんわ!」

上条「さいですか…」

美心(超呼んでみてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)

美琴「ま、まあとにかく無事なんだしさ、皆のところへ戻りましょ」クルッ

心理「そうですわね。さあ行きましょう、上条さん」クルッ

上条「ああ。そうだn…」

美心「「?」」<バターン

上条「……ありゃ?」チーン


戦闘でのダメージや疲労が蓄積したのか、突然上条は歩みを始める前に倒れてしまった。
先に行こうとした2人が慌てて駆け寄ってくる。


心理「上条さん!!」

美琴「ちょっと!やっぱりアンタ…!」

上条「…くそぉ、痛ぇ」

美琴「どこ?どこが痛いのよ!?」アセアセ

心理「せめて救急車が来る前に応急処置を…!」アタフタ

上条「いやその、何と言いますか…」

美琴「躊躇わないで、はっきり言いなさい!」ズイッ

心理「今、どこが痛いのですか!?」ズイッ

上条「うぅぅ…」

美心「「さあ!!」」


もう上条当麻に逃げ場はなかった。仕方がないので正直に告げることにした。


上条「……あそこ」ボソッ


もう仕方がないのだ。

美琴「はっ!?どこよあそこって!」

心理「ちゃんと言ってください!あそこってどこですか!?」

上条「だーかーらー!あそこだってばア・ソ・コ!!」

美心「「どこよ!?」」


ここでようやく、2人の視線が上条の下半身へ向かった。より正確に言えば、現在やたらもっこりしている部位に。
実はこの男、とっさに攻撃を避ける際に全く受け身をとらずにうつ伏せに倒れたのだった。
おそらく、その時に見事にクリーンヒットしてしまったのだろう。だがそんなこと2人にはどうでも良かった。


美心「「…」」

上条「あのー。ですから早く誰かを呼んでいただけると助かるのですが…」

美琴「…そうね」ビリビリッ

心理「…そう致しましょう」ピキピキッ

上条「あれ?お2人とも、何でしょうかその物騒な雰囲気は??」

美琴「そう?そうなのー??」ビリビリッ

心理「先に無礼を詫びましょう」ピキピキッ

上条「えーと。わたくし上条当麻は、現在ケガで苦しんでるのですが…」

美心「「どこのケガに苦しんでるんじゃー!」」グワッ

上条「んぎゃー!ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ!!」


恋する乙女は複雑なのである。

今回分は以上です。オチはていとくんに決めてもらいました。
次回も3日以内には何とか。そもそも上条さんは授業に参加できるのだろうか…。
ではまたノシ

>>1です。レスありがとうございます。美心は今後は自重していきます。
では投下。

~昼休み~

ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
冥土帰し「ふむ。今回も随分と派手にやられたようだね?」

上条「アハハ。こんなトコでも先生のお世話になるとは…」

冥土帰し「あまり喜ばしいことではないけどね?」

上条「ホントに申し訳ないです」

冥土帰し「そうだね。君も気をつけるんだよ?削板軍覇くん?」

削板「うむ。根性がない…!」

冥土帰し「まあ、病人はおとなしくベットで寝ていることだね?」

上削「「はい…」」

冥土帰し「君たち2人はどうも変わっているからね。午後からの授業は参加しても構わないよ?」

削板「応っ!ありがたい!!」

上条「不幸だ…」

冥土帰し「もっとも、彼女の方が重症のようだけどね??」


結標「おうぇぇぇ。能力使いすぎたわぁ…」ゲホッゲホッ ← 一方通行の指示でここまで冥土帰しを連れてきた

冥土帰し「…君も苦労しているようだね」

垣根「」チーン


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「いやー!凄かったじゃん!!」

小萌「黄泉川先生!勝手に生徒さんを戦わせないでくださいー!」プンプン

黄泉川「まあまあ。結果オーライじゃんよ」アッハッハッハ

小萌「むぅー。もう、心配したんですからねー」グスッグスッ

黄泉川「だから悪かったって」

若め「でも見てて興奮しちゃいましたねっ」

鉄装「そ、そうでしょうかね…」

素甘「不謹慎といえばその通りですが」

黄泉川「堅いことはいいじゃんよー」

小萌「とにかく、2人とも無事でよかったですー」ウエーン

素甘「もう1人いましたけどね…」


ーーー実習生用机ーーーーーーーーーーーー
一方「ハッハッハァ!最っ高ォにイイ決闘だったなァ!!」

麦野「アンタはしゃぎすぎよ」

心理「それにしても随分と人が減りましたわね」キョロキョロ

美琴「1人は分かるけど、あと2人はねぇ…」

一方「さっすがヒーローだなァ!」アヒャヒャ

麦野「アンタ上条が勝ったの嬉しいだけじゃない」

美琴「まあまあ麦野さん。いいじゃない別に」ニコニコ

心理「そうですわ。結構なことではありませんか」ウフフッ

麦野「ん?…アンタらもそうよね?2人とも上条に駆け寄ってたしなぁ」ニヤァ

美琴「ふぇ!?」///

心理「はぃ!?」///

麦野「ほうほう。詳しく聞きたいねぇお2人とも??」

美琴「そ、それはぁ…」////

心理「あ、あのぉ…」////



一方(冷静になってみれば…オレ今ぼっちじゃねェ?)

~5時間目~

上条「さて、全身ボロボロな上条さんな訳ですが」

青ピ「おっ、ヒーローの凱旋や!」

土御門「カミやん大活躍だったにゃー」

姫神「お疲れさま。上条くん」

上条「疲れたのでもう一休みしたいのですが…」

吹寄「何言ってるのよ貴様は。学生の本分は勉強でしょ」

上条「いやでも、具合が…」

吹寄「いいから参加する!」<ガラガラ

麦野「そうそう、私の授業サボるつもりなんていい度胸じゃない?上条ぉ??」

上条「」

上条(5時間目日本史だったァァァァァァ!!)

麦野「さーて、アンタにはいいモン見せてもらったけど、それとこれとは話が別よね?」

上条「不思議とベットが恋しい…」

土御門「さーすがカミやんだにゃー。病院が恋しいなんて」

上条「そっちじゃなくてだな…」

麦野「ほーらぁ、あんまりイライラしちゃうと先生怒っちゃうぞ☆」キューン

上条「何かをチャージしていらっしゃる!?」

土御門「手が白く光ってるぜぃ!?」

青ピ「神秘的なむぎのんもええなぁー」<ピューン

青ピ「あれ?」ドカーン

上条「おい土御門、青ピが撃たれたぞ」

土御門「青ピは犠牲になったのだ…」

上条「見ればわかるよ」

青ピ「」ピクピク

麦野「あーあ。また備品をはk…壊しちゃったわ」

生徒たち(今『破壊』って言いそうになったぞ!?)

麦野「ここはまた浜面の出番ね」

上条(浜面……。同情するぜ)

麦野「ん?あっ、そういえば浜面って明日から…ウフフ♪」

生徒たち「「「!!?」」」

吹寄(今…。麦野先生の表情が…!)

土御門(乙女の顔だったぜよ…)

姫神(すごく。綺麗だった)

青ピ(一体誰や!むぎのんを誑かしたヤツは!?)

上条(…昨日のと同じだ。浜面、愛されてるなー)シミジミ

男ども(そいつ殺す。見つけて即殺す)

麦野「フフ…。さっ、今日の授業始めるわよー」

麦野「今日は奈良時代前後のところよ。早速だけど、701年には何があったのかな上条?」

上条「オレからだと!?えーと…」

麦野「ちなみに700年には僧の道昭が日本で初めて火葬され、702年には持統天皇が天皇として初の火葬をされたと言われているわ」

上条「…その話と答えに関連性は…?」

麦野「ない」キッパリ

上条「ですよねー」ハハハ

麦野「さあ、残り15秒だ。答えなかったら火葬しやすい身体にしてやるから」

上条「遠まわしに殺そうとしていらっしゃる!?」

土御門「落ち着けカミやん。それは普通に殺そうとしてるだけだぞ」

上条「余計落ち着けるか!」

麦野「あと10秒しかないぞー?」ニタニタ

上条(どうする!?このままではオレも道昭の二の舞にぃ…!)ペラペラ

麦野「残り5秒ぉー」

上条(ヒントは…。さっきの麦野の話に何かが…!)ペラペラ

麦野「よーん」

上条(確かこの授業は…奈良時代のことだったな)ペラペラ

麦野「さーん」

上条(奈良時代…有名人…天皇…)キョロキョロ

麦野「にぃー」

上条(…この条件に当てはまるのは)

麦野「いーち」

上条(あの人しかいない!)

麦野「ぜろ!…さて、答えを聞こうかしらね?」

上条「…いいぜ。答えは……」

麦野「……答えは??」



上条「聖武天皇が生まれた年だ!!」ビシッ



吹寄「」

姫神「」

土御門(カミやんェ…)

麦野「…アンタって、ホントにバカなのね」

上条「くっ、やはりダメだったのか…?」



麦野「まっ、それも正解だけどさ」

吹寄「(゚д゚ )」

姫神「(゚д゚ )」

土御門「( ゚д゚ )」

麦野「よく分かったな上条。確かに聖武天皇は701~756の人物よ」

上条「でしょう!?(誤魔化せた!?生まれて初めて神様ありがとう!)」

麦野「結構歴史には詳しいのね?」

上条「いえいえ。この辺はたまたま覚えていて…」

麦野「じゃあ聖武天皇のことはバッチリね?天皇就任前の名前とかも」

上条「…」ダラダラ

麦野「こんな問題はテスト出さないから答えなくても大丈夫よ。ちなみに首<おびと>親王ね」

上条(今日のところはセーフだな)フゥー

麦野「普通の、ふ・つ・うの人は『大宝律令』って答えるんだけど、上条には簡単すぎたかなー?」

上条「うっ!?」

土御門(むしろさっきのは奇跡だぜぃ。分かってるとは思うが)

麦野「今日は歴史好きの上条当麻くんにドシドシ当ててこうかな?」

上条「うげぇ…」

中途半端ですが今回はここまで。そろそろこころんのターンがきそう。
次回は土日には来ます。ではまたノシ

>>1です。今日はむぎのんからこころんへバトンタッチです。
では投下。

麦野「それで、大宝律令ってのは律と令がそろった初めての法典なんだけどね」

麦野「これは他の国のものを参考にしてるのよ。何処なんだろうなぁ、土御門ぉ?」

土御門「にゃー!?」

上条(オレじゃないのか?よかったぁー)

麦野「楽しみは最後までとっておく主義でね」

上条(教科書を熟読だぁ!!)ペラペラ

麦野「さて土御門。答えをどうぞ?」

土御門「まぁそれは唐の一択ですたい」

上条(即答!?)

麦野「ほう。じゃありt」

土御門「ちなみに律は刑罰法令、令は律以外の法令、主に行政法に相当するにゃー」

麦野「そうね。当時の天n」

土御門「当時は文武天皇の時代で、編纂者は刑部<おさかべ>親王と藤原不比等だったはずだぜぃ」

土御門「そして不比等は前の授業で出てきた中臣鎌足、のちの藤原鎌足の息子で、不比等の息子たち4人は『藤原四子』と呼ばれ、
徐々にかの有名な藤原氏になっていくんだにゃー」

麦野「…」


麦野「私、別にアンタを殺しかけてないわよね?」

土御門「何を物騒なことを」

麦野「まぁいいわ。…そうね、折角だし藤原四兄弟にも触れておこうかしら」

麦野「じゃあ私がかけていくから、ちゃんと答えろよ」

上条(藤原なんて道長しか知らねえよ!!)ペラペラ

麦野「よし、最初は吹寄。1人挙げてね」

吹寄「はいっ!藤原南家の開祖である武智麻呂です」

麦野「正解よ。次は姫神」

姫神「ありがたい。藤原北家。開祖の。房前<ふささき>」

麦野「うん。次は青いの」

青ピ「ええなぁ!あとは…藤原式家やな。確か宇合<うまかい>や」

麦野「へぇ。よく分かったわね」

青ピ「むぎのんに褒められたでぇー!!」クネクネ

麦野「むぎのん言うな。…最後は上条、テメェだ」

上条「ギクッ」

麦野「んー?どうしたかーみじょう??」

上条「いえ。藤原京家の麻呂ですよね」サラッ

麦野「はぁ?らしくねえな。しっかりしろよオイ」

上条「酷っ!?」

麦野「はい皆よくできたわね。こいつらで混乱することあるから気を付けるようにな」

麦野「あと、藤原氏はあと20人は覚えなきゃいけないから。覚悟しとけよ」

上条「Oh…」

麦野「話が逸れちゃったから戻るわね。律には多数の犯罪とそれに対する刑罰が定められたわ。
『五刑』って言って、笞・杖・徒・流・死の5種類なんだけど」

麦野「今から詳しく解説するわねー」

上条「えっ?なんでだ??」ヒソヒソ

土御門「絶対に個人的な趣味だにゃー」ヒソヒソ

上条「どう見てもSだからなぁ…」ヒソヒソ

土御門「にゃー…」ヒソヒソ

麦野「まずは笞<ち>ね。これは10・20・30・40・50の5段階で、木製の笞杖で臀部<でんぶ>を打つわ」

上条「臀部ってどこ?」ヒソヒソ

土御門「お尻だにゃー」ヒソヒソ

青ピ(要するに鞭打ちやな!)

麦野「次に杖<じょう>ね。これは60・70・80・90・100の5段階で、木製の杖でこれまた臀部を打つわ」

青ピ(杖もええなぁ!)ゾクゾク

麦野「そして徒<ず>。懲役刑ね。1年・1年半・2年・2年半・3年の5段階よ」

青ピ(強制労働!マニアックだけど悪くないなぁ~)ニヤニヤ

麦野(? 何を気持ち悪い顔してやがるんだ??)

麦野「あとは流<る>よね。つまり島流し。近流・中流・遠流の3段階あるわ」

青ピ(つまり放置プレイやな!?)ハァハァ

麦野「最後は死<し>。絞、つまり絞首と斬、つまり斬首の2種類よ」

青ピ(縛り?縛ってくれるんか!?)

麦野「以上よ。何か今ので質問あるかしら?」

青ピ「はい!今の全部お願いします!!」キリッ

麦野「じゃあテメェは死刑だなjk」

青ピ「縛り?縛りなんか!?縛ってくれるんかぁー!!?」

麦野「安心しな。キレーに首だけ吹き飛ばしてやるからよぉ!!」キューン

青ピ「うひょー!刺激的やなー!!」

麦野「ぶっ殺すぞコラァァァ!!テメェの粗末な×××も根元から切り取ってやるかぁ!?」

ピューン ガシャーン ズバコーン カミヤン!<ドスン チョ、フコウダー パキーン



従順「もう授業どころではないな。だがあのお姿もまた一段と美しいなぁ…!」

キーンコーンカーンコーン
麦野「今日は以上よ。しっかり覚えてきてね」ガラガラ

従順「頼むぞ」キリッ

土御門「アイツも変わったもんだにゃー」<ガラガラ バタン

上条「ったく、また死ぬトコだった…」

土御門「カミやん大丈夫かにゃー?」

上条「何がにゃーだこの野郎。また押しやがって」

土御門「んー??意味不明だぜぃ」

青ピ「いやー。気持ちよかったなぁ~」

上条「お前もお前で訳が分からんがな」

吹寄「貴様らは一体何やってるのよ…」


~休憩時間~

上条「よっしゃ、次で今日は最後だぜ!」

青ピ「カミやんはまだ補習が残ってるやろ?」

上条「いや、今日は確かない…はずだ」

土御門「どうだかな」

青ピ「でも、むぎのんとかあわきんとかの補習なら受けたいなぁ~」

土御門「保健体育のかにゃー?」

青ピ「もちろん実習やでぇ~」クネクネ

上条「お前らなぁ……」<ガラガラ

心理「皆さんこんにちは」

青ピ「よっしゃ、心理掌握先生や!」

土御門「JCは至高ぜよ!」

心理「今日最後の授業だから、頑張っていきましょうね」ニコッ

男子(かっ、可愛い…!)

心理「あれ?心なしか教室が傷んでいるような気が…」

青ピ「気のせいやでぇー!」

土御門「そうそう。何ともないぜぃ」

心理「? まあいいですわ」

心理「それにしても上条さん、先程は取り乱してしまい申し訳ありませんでした」ペコリ

上条「ん?ああ、別に上条さんは気にしていませんよ」

心理「いえ、あとで何かお詫びでも…」

上条「大丈夫だって。それよりオレこそ済まなかったな」

心理「えっ?」

上条「オレは、君を泣かせちまった。誰よりもオレが、泣いている君なんか見たくなかったのに」

心理「…」

上条「だから、オレの方からお詫びをさせてくれ。頼む」キリッ

心理「…で、でしたら、、この後私の買い物の、、つ、付き添いにでもいらしてくださいな」//

上条「おう!それでいいなら安いモンだぜ」

心理「えっ??」

上条「こんな可愛い女の子の涙に比べちゃ、荷物持ちなんて苦でもないぜ」キリリッ

心理「……よ、よろしくお願いします」////

上条「了解だぜ」



男ども(上条の奴上条の奴上条の奴上条の奴上条の奴……)

女たち(あのアマあのアマあのアマあのアマあのアマ……)

またもや短いけど今回分はここまで。どうも今のところ投下一回に一授業が限界みたい。
あと誤字訂正 >>809 >>812 ×ベット→〇ベッド  恥ずかしいなコレは…。
次回は今日明日中にはなんとか。いつもレスには感謝を。
ではまたノシ

乙乙
こころんマジ天使すぎて我が世の春が来た

あれ、上条さんの一人称ってカタカナのオレだっけ?

>>1です。今から投下します。

>>829 上条「やっぱ俺って…不可能を……可能に…!」 あれっ、違う?

>>831 最初は『俺』予定だったけど、このスレの雰囲気に合わないなと思い『オレ』にしました。 あまりに批判が多ければ変えます。

今日はこころんのターン。真面目に授業です。


心理(やったっ!やりましたわ!!上条さんとぉ……で、でーとの約束を取り付けましたわ!)///

吹寄「先生。そろそろ授業の方を…」

心理「はぃ!?…そうですわね。では開始しましょう」

上条(いやー。この子と話してると癒されるなー)シミジミ

心理「今日は様々な敬語表現について学びましょうか」

心理「この辺りは混乱すると平安時代の文章が苦手になってしまいますので注意してくださいね」

全員「「「はい!」」」

心理「センターの場合、平安の文章は敬語表現が複雑で文法で詰まり易いですが、設問は比較的易しめになります。逆に江戸の文章では
文法は現代語に近づいているので、設問が難しくなったり意味不明な語彙を問われたりします」

心理「まあ何が出題されるかなんて本番になってみないと分かりませんし、問題の傾向も年々違いますので断言はできませんが」

心理「とにかく、文法と敬語表現をしっかりさえすれば得点アップの可能性大なので、頑張りましょうね」

全員(この子、中学生だよな…。センター試験の話してるけど)スゲー

心理「ではまず、二方面敬語から説明しましょう」

上条「??」

心理「これは、1つの動作に対して話し手もしくは書き手が、動作をする人と動作をされる人との両方に同時に敬意を表現することですね」

心理「普通は謙譲語+尊敬語の語順で表します。…と言われてもおそらく理解出来かねないかと思われますので、例文を」カキカキ


・かぐや姫、……いみじく静かに、おほやけに御文奉り給ふ。

心理「まず敬語を見るとき大事なのは、地の文と会話文のどちらの文章かを理解することですわ」

心理「これを見ることで、誰からの敬意なのかを最初に判断します。この場合、かぎかっこが無いので地の文ですわね。
つまり、書き手からの敬意だということが分かります」

上条「ふむふむ」

心理「次に、敬語はこの中に2語ありますが、どれか分かりますか?」

上条「うーむ…」

心理「分かる方は挙手してくださいね」

姫神「はいっ」ビシッ

心理「そうですね…(手を挙げないかしら?)」チラッ

姫神(この人なら。大丈夫なはず)ビッシー

上条「…うーん。はい」サッ

心理「! はい上条さん!」キュピーン

吹寄「さん?」

心理「…いえ、上条くん?」オチツケワタシ

上条「はい。…多分『奉り』と『給ふ』?」

心理「…はい、正解です!!すばらしいですよ!」

上条「そ、そうですか。良かったー!」グッ

心理「うふふっ♪よく出来ましたねっ!」キャッキャッ

ほか(なにこの雰囲気)


姫神「」

心理「『奉り』は謙譲語、『給ふ』は尊敬語ですわね。この文は、かぐや姫が帝に手紙を渡すシーンなのですが、
ではどちらが動作を受ける側でしょうか、姫神さん?」

姫神「」

心理「…姫神さん??」

姫神「……はっ。いま私。かけられたの?」

心理「ええ。そうですわよ」ニコッ

姫神(なんて。いい人なの)ジーン

心理「では答えをどうぞ」

姫神「はい。おほやけ。つまり帝の方が。動作を受ける側」

心理「正解です。そして『給ふ』は手紙を渡すかぐや姫が動作をする側ですわね」

心理「要するに謙譲の『奉り』は書き手から帝への敬意、『給ふ』は書き手からかぐや姫への敬意を表しますわ」

上条「おお…」

心理「このようにして2人に対して同時に敬意を表す敬語を『二方面敬語』と言いますわ」

全員「「「うおお…!」」」

心理「皆さん、分かっていただけましたか?」

全員「「「はいっ!!」」」

心理「ふふっ、いい子たちですわね」ニッコリ

男ども(うひょおおおおおおおおおおおおおおおお!!)

心理「次に最高敬語ですね。これは地の文にあります」

上条(敬語のレベル5か??)

心理(何やら上条さんがおかしなことを考えているようですわね。読めないのが残念ですわ。でもそこが良い!)

心理「これは動作する人が最高階級の人の場合のみに使用する敬語ですわね。天皇はもちろん皇后・上皇・皇太子・皇子
・皇女などの皇族、さらには高位の貴族にも用いられますわ」

青ピ「ちゅうことは心理掌握先生にも使わなあかんなぁー!」

心理「はぃ?」

土御門「心理掌握様おはします、と言ったところかにゃー?」

心理「いえ、そんなことは…」

心理(変なキャラ付けはやめてほしいですわ!!)アセアセ

上条「おいよせよ青ピ、土御門。先生が嫌がってるだろ?」

心理(か、上条さん…!)ジーン

土御門「そうみたいだぜぃ」

青ピ「先生、すいません」ペコッ

心理「いえいえ。気にしておりませんわ」

心理(…ありがとうございます、上条さん♪)

心理「さて話を戻しましょう。最高敬語は尊敬語を重ねたものなので、二重敬語ともいいます」

心理「表現の仕方は2種類ありまして…」カキカキ


1.最高敬語の敬語動詞

2.尊敬語+尊敬語


心理「そして、例を挙げますと…」カキカキ


1.最高敬語の敬語動詞……おはします・おぼしめす・きこしめす・しろしめす・賜はす・のたまはす

2.尊敬語+尊敬語……せ+給ふ・させ+給ふ・しめ+給ふ・仰せ+らる


心理「…こうなりますね。この表現が地の文で出てくれば、登場人物に最高階級の人がいると疑ってください」

心理「会話文や手紙文では、この階級以外の人にも最高敬語が用いることがありますので注意してくださいね」

上条「はぁー。にしても先生はスゲーなぁ」

土御門「常盤台だからにゃー」

心理「では次いきましょうね」

上条「今日は飛ばすなー」

土御門「にゃー」

心理「次は絶対敬語ですね。これは見分けが簡単ですわね」

心理「こちらは最高階級の人に対してのみ用いられる特定の敬語のことを言いますね」

心理「動詞で言うと、『言ふ』の謙譲語にですね…」カキカキ


・奏す

・啓す


心理「この2種類なのですが、尊敬する人によって変わりますので…」カキカキ


・奏す……天皇・上皇・法皇に申し上げる

・啓す……皇后・皇太子に申し上げる


心理「このようになりますね。名詞ですと…」カキカキ


・行幸<ぎやうかう>……天皇がお出かけになること。

・御幸<ごかう>……上皇・法皇・女院がお出かけになること。

・行啓<ぎやうけい>……皇后・皇太子・皇太子妃がお出かけになること。

・叡覧<えいらん>……天皇・上皇が御覧になること。

・天気(天機)<てんき>……天皇のご機嫌。

・崩御<ほうぎょ>……天皇・上皇・法皇・皇后・皇太后などが亡くなること。


心理「行幸や御幸は『みゆき』とも言いますね」

上条「なるほど…」

土御門「何がなるほどなのかにゃー?」

上条「う、うるせぇ!」

土御門「カミやんが照れてるぜよ…。誰得ぜよ?」

心理(私得ですわ!!)

心理「最後に自敬表現ですね。これはその名の通り自分に対する尊敬表現ですわ」

心理「帝などの身分の高い人が自分の動作に尊敬語を用いたり、相手の動作に謙譲語を用いたりします」

上条「え?自分を尊敬!?ナルシストですか?」

心理「ナルシストかどうかは知りませんが…。考え方としましては高貴な人が実際に用いた表現とも書き手から高貴な
話し手への敬意が表れたものとも考えられています。前者の立場から尊大語と呼ばれることもありますわね」

全員(詳しいなァ…)

心理「口語訳する際は、敬意を省いた方が話し手の発言らしくなることが多いですわ」

全員(凄ェ…)

上条「先生、凄いですね…!」

心理「いえいえ」テレテレ

男たち(上条め…!)ムカムカ

女たち(何照れてるのよ!)ムカムカ

心理「さて、では古典の文章から例題を…」



キーンコーンカーンコーン
心理「…今日はここまでですわね。では皆さんご機嫌よう」ガラガラ

上条「いやー楽しかったなぁー!」ウキウキ

心理「うふっ、何よりですわ♪」バタン

青ピ「にしてもようやく授業が終わったなー!」

土御門「よし、今日こそ遊びにいくぜぃ、カミやん!」

上条「おう!少しは金貸せよ!!」

青土「「何を言うかお前は」」

上条「本当にウチには金が無いのですよ…」

土御門「…まっ、少しくらいならにゃー」

青ピ「じゃあ行くで、カミやん!」ガラガラ

上条「ああ!」バタン

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
青ピ「こうして3人でゲーセン行くの久しぶりな気がするなぁー」

土御門「昨日は思わぬ邪魔が入ったからにゃー」

上条「ん?お前ら用事があったんだろ?」

青ピ「いや、男には色々あんねん」

土御門「カミやんもそうだろ?」

上条「は?何の話だ??」

青土「「…」」クルリ

青ピ「これだから」ハァー

土御門「カミやんは」ハァー

上条「何ですかその言い方!?」<ガラガラ

青ピ「…またカミやんやろうな」

土御門「だろうな。さて、邪魔者は去ろうぜぃ…」スタスタ

青ピ「せやな…」スタスタ

上条「おいお前ら!…何なんだぁ?」<ポンッ

上条「ん?」クルッ

心理「約束、守ってもらいますよ?」クスッ


少女は、不敵な笑みを浮かべて後ろから迫ってきていた。

今回分は以上です。いつもレスには感謝を。こころんに褒められてぇ…!
次回は3日以内にはなんとか来ます。まだまだこころんのターンは続くぜ!
ではまたノシ

こころんの表情がスーパーむぎのんで再生された…

乙乙
上条さん約束を忘れないで上げて下さいよwww

>>1の授業分かりやすすぎるんだけど教師でもやってるんですか?

かぎかっこなくても地の文じゃないときあるよね
「男、…と言へば、」の…の部分みたいに単にかぎかっこを略しただけみたいなやつ
予備校時代に「内話文」とか「心内文」って名前で教わったのをおもいだしたので

心理掌握がお馬鹿な上条さんにあわせて簡略化しただけとかならごめんなさい

授業で先生に指される事をかけられるって言うのか?

>>850
もう逸そ規夫でいいんじゃね?

>>1です。今から投下していきます。たくさんのレスありがとうございます。


>>842 おいwwそういうのじゃないぞwwww

>>844 あっ…。ピンチをチャンスに変えるぜ!

>>845 いえ、>>1はしがない大学1年生です。授業を評価していただき光栄です。

>>846 上条さんがどうこうではなく、敬語に絞っての授業構成だったので…。あとで補習しますね。

>>847 あれ?言わないのかな? もし違和感があるのでしたら「(声を)かけられた」と脳内補完していただければ。

>>851 ビアージオさんは出演しませんのであしからず。


ではいきます。




上条「ん?おう、そうだな!」

心理「…もしかして、忘れていました?」

上条「ギクッ。そんなことはありませんよ!?」

心理「うふっ。ですわよね」ニコッ

上条「あははっ(笑顔が眩しい…!)」

心理「さて、私もすぐに帰りの準備を済ませますので少しお待ちを」ピュー

上条「おぉ速っ!?よっぽど買い物が楽しみなんだなぁー」

??「ねぇアンタ」ポンッ

上条「ん?あれ、御坂か?」

美琴「どうしたのよ?職員室に来たってことは、わ、私に用があるんでしょ?」///

上条「はぁ?別にそういう訳じゃねえよ」

美琴「? 意味分かんないわね。アンタが自らここに来る訳ないし」

上条「うっ、確かにいい思い出がないけどさ…」<ポンッ

心理「上条さーん?」

美琴「!?」

上条「おっ、支度できたか。じゃあ行くか」

心理「はいっ♪」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」

上条「は?どうしたんだお前??」

美琴「アンタたち、今からどこか行くの?」

上条「ああ、それはなぁ…」

心理「私たち、今からデートに行きますのよ」フフン

美琴「はぁ!?」

上条「え?」

美琴「でででで、でーとぉ!?」

心理「ええ。ですから無粋な真似はよしてくださります?」ニッコリ

上条(一体何が起こってるんだ??)ハテ?

美琴「ふ、ふんっ!どうせアンタのことだから、コイツのことを荷物持ちにでもしてるんじゃないの?」

心理「そそそ、そんなことはありませんわ!!」ムキー

美琴「ほら、図星でしょ?」

心理「違いますわ!私はただ…」

上条「ほーら、2人ともそこまでだ」ガシッ

美琴「!?」

心理「上条さん…」

上条「喧嘩はよくないぞ?とにかく一旦落ち着け」

心理「はい…」

美琴「…わかったわよ」

上条「御坂、誤解してるみたいだから言っておくけど、オレはあくまで荷物持ちとしてだなぁ…」

心理「えっ」

美琴「そ、そうよね!アンタがデートなんてありえないわよね!」

上条「そう言われると凹むのですが…」

心理「…」ズーン

上条「という訳だから、彼女の買い物の付き添いってことなら文句ねえだろ?」

上条(何の文句があるかは知らないけどな)

心理「…」ウルッ

美琴「うぅ~。わかったわよ。でも女の子と2人っきりだからって、変な真似すんじゃないわよ!」ビシッ

上条「上条さんは紳士だから大丈夫ですことよ」

美琴「どうかね…。ってアンタ!」

心理「…はぃ?どうかなさいましたか?」

上条「?」

美琴「何って、もう眼が…」

心理「…何でもございませんわ。さぁ上条さん、行きましょうか」スタスタ

上条「? おう」

美琴(心理掌握…。無理しちゃって)クスッ

美琴「ちょっとアンタ」ツンツン

上条「ん、どうかしたか?」

美琴「後でちゃんとフォロー頼むわよ」

上条「はぁ?」

美琴「ほら、さっさと行った行った!」ズイッ

上条「っておい、押すなよ!」

美琴「楽しんできなさいよー!」

上条「何だぁ?さっきまで怒ってたのに。って、おーい!待ってくれぇ」タッタッタッ

美琴「ったく。今日のところは美琴センセーが譲ってあげますか」

美琴「…今度は私の買い物に付き添いなさいよ、まったく」<アギャハハッ

美琴「さて、アイツにメールをっと…」パカッ

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
一方「…ンでよォ、そこでヒーローが何て言ったか分かるかァ?」

打ち止め『えー気になるー!ってミサカはミサカはアナタを急かしてみたり』

一方「『あの状況なら、技は右からしか使えないだろ』ってなァ!あの究極の状況でも、ヒーローは相手の分析を怠ってなかった訳よォ!!」

打ち止め『すごーい!ってミサカはミサカは改めてヒーローさんの強さに驚嘆してみたりっ!』

一方「あァ。アイツはなァ、オレなンかとは全く別の強さを持ってるンだぜェ」

打ち止め『でも、次はアナタが勝つ番だよねっ!ってミサカはミサカはアナタのリベンジマッチを所望してみたり』

一方「…そォだなァ。いつかまた、ってトコだな」

一方(もォ2度も敗北してるが、オレはアイツに勝つことなンざ出来ンのか?)


打ち止め『あれ、そういえばヒーローさんは大丈夫だったの?ってミサカはミサカは心配してみる』

一方「ン。それなら大丈夫だ。すぐに冥土帰しに診せたしなァ」

打ち止め『あのゲコ太先生ってことはまた入院?ってミサカはミサカは聞いてみたり』

一方「いや、オレが病院から連れてこさせた。ちょうど昼休みだったからなァ」

打ち止め『? テレポーターさんでもいたの?ってミサカはミサカは疑問を口にしてみる』

一方「まァな。結標ってヤツだ。前に言ったかァ?」

打ち止め『あのお姉さんのことだね』

一方「おゥ。そォいやアイツ、まだダウン中かァ?相変わらず弱っちィな」カカカッ

打ち止め『…まさかアナタのせいなの?ってミサカはミサカは……』

一方「はァ?ンな訳ねェだろォが」

打ち止め『だってアナタが無理をさせたからなんでしょ!?ってミサカはミサカは現実を突き付けてみる!』

一方「ンなこと言ってもなァ…」

打ち止め『とーにーかーく!お姉さんをちゃんとお家に送り届けなさい、ってミサカはミサカは指示してみる』

一方「なンでそォなるンですかァ!?」

打ち止め『出来るまで我が家の敷居は跨がせません!ってミサカはミサカは宣言してみたり!』

一方「ンだとォ!?オイ打ち止め、話をk」<プチッ

一方「…面倒臭ェな」ハァー


そう呟きながらも彼は電話の声に逆らえなかった。一度言ったら聞かない強情さは誰の影響なのだろうか。
あの姉か、それともその母親か。一方通行としては母親の方は勘弁願いたいものだが。


小萌「ふぅー。この論文もあともうひと踏ん張りなのです!」カタカタ

一方「…チッ」ガタッ

小萌「えぇーと、この理論は確かぁ…」

一方「オイ、そこの説明不明教師」

小萌「うわぁ!?」ガターン

一方「…何してやがる?」

小萌「誰かと思えば一方通行ちゃんじゃないですかー!ビックリさせないでください!」プンプン

一方「ン。悪ィな」

小萌「それで、先生に何の用ですかー?先生にできることなら、何でもしますよー」

一方「そォかい。なら1つ教えてもらいてェンだが」

小萌「はい何でしょう?」

一方「オマエの家どこ?」

小萌「はぃ??」

ーーー正面玄関付近ーーーーーーーーーーーー
上条「あのー、心理掌握さん?」

心理「何ですか?」プスー

上条「な、何を怒っていらっしゃるのでしょうか?」

心理「別に怒ってなどいませんわ」プイッ

上条(絶対怒ってんじゃん!)


乙女の悩みなど知る由もない上条当麻は困惑していた。本当に罪な男である。
その後しばらくの間2人とも黙って歩いていたが、正門を出た辺りで心理掌握がようやく口を開いた。


心理「…やはり私では、上条さんに相応しくないのですか?」

上条「えっ?」

心理「私とでは、デートは出来ないのですか!?」ズイッ

上条「ちょっ、ちょっと落ち着けって」

心理「正直に答えてください!」

上条「えっとだなぁ…」


女子中学生にここまで言われては上条も引く訳にはいかない。ちゃんと答えることにした。


上条「君はすごい綺麗だし、賢いし、素直でいい子だよ。それこそオレじゃ釣り合わないくらいにな」

上条「だからさ、オレなんかじゃなくてもっといい男を…」

心理「…では、そんないい子とデートなどは出来ないと?」

上条「いやー、そういう訳じゃなくてさ。オレだってこんな立派な子とデート出来れば本望だぜ。…あっ」

心理「ふふっ。でしたら何も問題はないのではなくて?」

上条(や、やられた…!)


中学生にいいように丸め込まれた高校生上条当麻。情けないことこの上ない。


上条「ははは、そうですね」

心理「では参りましょうか、上条さん」

上条「…まぁいいか。おう!行こうぜ」

心理「楽しみですわ♪」

上条(…にしても本当にいい子だよな。オレなんかとデートするなんて)

上条(オレといて、何か楽しいことでもあるのかな?)

心理「まずはどこから行きましょうか…」

心理(…今はここまでですわね。でも、上条さんからあの言葉を聞けただけで満足ですわ!)

心理(おっと、満足してはいけませんわね。恋愛はもっと貪欲にいかねば)

心理「…貪欲にいきましょう」


彼女の心の中での誓いは思わず外に出てしまっていたが、当の本人は気がついていない。そう、


上条(? そんなに欲しいものがあるのか?)


当の本人は気がついていないのだ。

ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
結標「…はぁー」


ベッドに横になっている結標淡希は大きなため息をついた。理由は単純だ。いつもならもう帰る時間だというのに、
身体が一向に動かないのだ。吐き気は引いたが、まだ身体がだるい。


結標「調子が悪すぎて能力なんて使えやしないし」チラッ

垣根「」シーン

結標「…隣りもまだダウン中だし。しかも誰も人来ないし」シーン

結標「あーあ。もうさっさと家に帰って休みたいなー」


こんなに具合が悪いと、あのゴミだらけでタバコ臭い部屋でも恋しくなるから不思議なものである。
寮暮らしが主流で実家にはそうそう帰れないこの街だが、結標にとってはあのアパートの一室がもはや実家のようになっていた。


結標「小萌、早く仕事終わりにしてくれないかしら?そしたら帰りは車で…」

結標「…でもそれだと、小萌が私を抱えて車に乗せることになるのかな?それは無理よね」フフッ


見た目は小学生とさほど変わらないあの小さな教師が自分を一生懸命持ち上げようとするのを想像すると、何だか笑えてきた。
あの小萌のことだ。きっと必死になって自分を車に乗せようとするのだろう。


結標「…まぁ、立って歩くくらいは出来るけどね」

結標「でもここから歩いて帰れる気もしないわ。どうしようかしら?」

垣根「」<ガラガラ

結標「あら?」


久々に保健室のドアが開く音が聞こえたので結標は未だにだるい身体を起こして入口の方を見た。そこにいたのは、


結標「…一方通行?」


白い化物が、自分がここで倒れることになった原因を作った張本人が、杖に支えられながらもその場に立っていた。

今回分は以上です。軽く修羅場がありましたね。おそらくこれからも避けらないでしょう。
自分にもSSにも甘い>>1としては皆が仲良くできればいいなー、と思ってますがそうもいかないですね。頑張ります。
次回も3日中には来ます。ではまたノシ


一方「救われぬ者に救いの手を!」といった感じかな?(スルーされまくりの)あわきんを救え、一方さん。


>垣根「」<ガラガラ
一瞬ていとくん(冷蔵庫)の野菜室が開いたと思ったのは俺だけじゃないはず

食蜂操祈でググると幸せになれる

あの絵面でここの性格なら女神だろ

>>1です。まずは、>>869さんGJ! いやー可愛いですな!見た瞬間思わずうひょーって声あげてしまったよ。
このスレを始めてから嬉しい誤算が多くて喜ばしいなぁ。
さて、本格的にこころんの表記どうしよう。嬉しい悩みの種まで出来て>>1は幸せです。
今日は少なめだけど投下。いつもレスありがとうございます。


>>871なら俺得。


ーーーセブンスミストーーーーーーーーーーーー
上条「さて、何を買うんだ?一応言っておくけどオレは…」

心理「心得ております。心配してもらわなくとも自分で払いますので」

上条「オレ情けねえなぁ…」ハァー

心理「ふふっ、そうですわね」

上条「手厳しいなこりゃ」ハッハッハッ

心理(…憧れではありますがね。上条さんにエスコートされるデートというのも)キャーキャー


もはや笑うしかない上条当麻と勝手に想像して悶える心理掌握。
両者の間で気分に大きな差があるようだ。期待している側としては可哀想な話である。


上条「で、どこから回るんだ?」

心理「…そうですわね。まずは服から見ていきましょう」スタスタ

上条「おう。わかったぜ」スタスタ

上条(服かぁ…。やっぱり女の子だよな)


オシャレも気になるよなぁ、と微笑ましく思う上条。その考え方は完全に年上目線のものだった。
心理掌握が知ればちょっとムッとするかもしれないが。


心理「いーまけーむりのぉーなーかでー…」フフフーン

上条(しかしこれは…!)


明らかに自分たち2人は目立っている。鈍感な彼にも感じることが出来るほど、彼らの方に視線が集まっていた。
原因は間違いなく隣りの美少女だ。常盤台の制服というだけで目立つというのに加え、この容姿では仕方ない。
おそらく上条よりも他者の視線に敏感なはずの彼女は、もうこの状態に慣れてしまっているのだろう。

上条(でも、キツいなぁ…)

女1「ねぇねぇ、あの子超可愛いよね?」ヒソヒソ

女2「だよね!やっぱお嬢様って感じぃ?」ヒソヒソ

女3「それに比べてさ、隣りの男子は地味じゃない?」ヒソヒソ

女12「「だよねぇー!」」

上条「不幸だ…」


これは上条にとってはいつものパターンだったが、常盤台の美少女にとっては許しがたいものだった。


心理(…懲らしめてやらねば)キュイーン

女たち「「「はっ!」」」キーン

女1「あ、あれ?ウチら今…?」

女2「あっ、あの2人、超いい感じじゃない?」

女3「だよねぇ。お似合いのカップルって感じぃ?」

女12「「ねぇー!」」

上条「?」

心理(…このくらいはいいですわよね♪)


恋する乙女は盲目なのだ。

ーーーレディースコーナー ーーーーーーーーーーーー
上条「うーん。さすがの上条さんもここに来ると照れてしまいますね」

心理「あら?そうなのですか?」

上条「シャイなもので」

心理「まあご冗談を」フフッ

上条「いや違うんだが。…別にいいか。てか、オレは何をしていればいいんだ??」

心理「何を、と言いますと?」

上条「だってオレがここにいても役に立ちはしないだろ?だから君が選び終わるまでどうしてればいいのかなーと」

上条(仕事は荷物持ちだし)

心理「いえ、上条さんには大いに役立っていただきますわ」

上条「えっ?」

心理「…上条さん」

上条「はい?」

心理「私が買う服を見繕ってくださる?」

上条「…」

上条「はっ??」

上条(ん?はぃ?どういうこと??)

上条「あのぅ、おっしゃる意味が分からないのですが」

心理「ですから、私にピッタリな服を選んでくださいな?」

上条「えっと、なんでオレが?」

心理「…上条さんだからこそ、選んでほしいのです」

上条「??」

上条(オレ、別にファッションとか詳しくないぞ?五和と違って)

心理「ではよろしくお願いしますね」グイッ

上条「っておい!?引っ張るな!」スタスタ


女子中学生に腕を引っ張られて店内へ連れて行かれる男子高校生。普通は傍目からは仲の良い兄妹にしか見えないだろうが、
この場合はそうではない。常盤台のお嬢様と一般学生が手をとって共に歩いている姿は、もはや男女問わずに嫉妬の対象でしかないのだ。
先ほどの視線も、もしかするとその多くは嫉妬の現れだったのかもしれない。


上条「選ぶといっても、上条さんのセンスでは君にお似合いの服装なんてセレクトできませんよ?」

心理「問題なのは服のセンスではなくて気持ちですわ、上条さん」

上条「そういうもんか?」

心理「ええ。女の子はそういうのに弱いのですよ」

上条「へぇー。勉強になるなー」

心理(貴方は勉強する必要などないですわよ。そちらのセンスは抜群ですので)

上条「…さて、どれがいいかな?いっぱいあって悩むなぁ」

ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
結標「…貴方が来るとはね」

一方「ンだよ、悪ィか?」

結標「いいえ、ただ珍しいなぁって」クスッ

一方「…チッ」


随分面倒なことになってしまった、と一方通行は思う。本当はこのまま帰路につき、途中コンビニに寄って
切らしていた缶コーヒーを補充して家でゆっくりする予定だったが、このまま帰ると敷居が跨げないらしいので仕方がない。
別に打ち止めを説得すればいい話ではあるのだが、彼にとってはそういう問題ではないようだ。


結標「…で、どうしたのよ?」

一方「あァ?」

結標「ここに何をしに来たのよ、って言ってるのよ。貴方がわざわざこんなところまで来るなんて」

一方「酷ェ言い様だなオイ」

結標「まさか貴方…。1人で帰るのが寂しいからって、垣根と一緒に帰ろうと…」

一方「ンな訳あるかボケ」

結標「でも残念ね。お目当ての彼は今なおベッドの虜みたいよ」チラッ

垣根「」シーン

一方「そォみてェだな。つーかアイツのことはどォでもいいンだよ」

結標「じゃあどうしたのよ?」ズイッ

一方「うっ…」


顔をグッと近づけて質問を投げかける結標。彼女はこの第1位が意外と押しに弱いことを知っているのだ。
一方通行はしばらく黙ったままでいたが、やがて本題を切り出した。


一方「…帰ンぞ」

結標「は?」

一方「だからよォ、帰ンぞ!」

結標「え?え?どうしたのよ貴方??」

一方「いいから支度しやがれ!さっさと家に帰るンだよォ!」

結標「でも、私いま具合悪くて動けないのよ?」

一方「ンなことわかってンだよ。だからオレがてめェン家まで送り届けてやンの!」

結標「はぁ!?」

一方「さァ、準備はいいかァ?」

結標「に、荷物はもうそこにまとめてもらってるけど…」

一方「リュックサックか。ちょうどいいなァ」<ポスン

結標「ちょ、ちょっと待って!まだ心の準備が…」///

一方「ハッ。関係ねェな。行くぜェ!」カチッ

結標「やっぱりそうなっちゃうのぉ!?」

一方「安心しろ。落ちねェよォにしっかり支えてやるからよォ」ガシッ

結標「ちょっ、この体勢は…!」////

結標(まるっきりお姫様抱っこじゃないの!?)///

一方「さァ出発だ。しっかり掴まってろ!」ザッ

結標(ああ、もう!)

結標「……うん」グッ

一方「よし、能力解放ォ!!」バッ

結標「きゃ!?」<ヒューン

一方「あぎゃひゃはァ!」<ギューン

結標「きゃああああああああ!?」<ヒューー


そして学園都市最強の白い怪物は、女の子を抱っこしたまま大空を駆ける。

今日はここまでです。本当に短くてすいません。
さて、本当にどうしよう?こころんの名前も使用可?皆さんはどう思いますかね?
もし使っていいのならば、その機会は最大限に活用しますのでご安心を(?)
次回投下も3日中には。ではまたノシ

元はギャルっぽいけど上条さんに好かれたいがために自分に精神制御を施してでも撫子的に振舞うこころんになってると思えばまだまだ戦える


折角こころんの名前が公開されたんだし、上条さんに「操祈」と呼ばれて
悶えるこころんが見たいw

>>1です。こころんの表記については次スレ移行前までには明らかにしようと思います。ただし愛称『こころん』は継続で。

>>885 このスレでは、元から撫子的な美少女なのだよ(キリッ

>>887 読心能力は使用を控えていただけると…。

では投下します。


ーーーレディースコーナー ーーーーーーーーーーーー
お嬢様中学生と平凡な高校生がセブンスミストデートを開始して30分が経過し、2人の距離にも変化が起こっていた。
しかし距離といっても物理的なもので、精神的距離は一切変化はなかった。


上条「しっかし、どういうことなんだろうなー」サッサッ


上条当麻は今、1人で服を選んでいた。この場にお嬢様がいないが、別に少女が上条に愛想をつかした訳ではない。
これは心理掌握という少女が望んで行動したものだった。


上条「えっと、確か…」ホワンホワンホワン


心理『上条さんがここで服を選んでくださる間、私は少し違うところを回ってきますね』

上条『えっ?一緒に選ぶんじゃないのか??』

心理『いえ、上条さんが1人でセレクトしてください』

上条『マジですか!?』

心理『はい。楽しみにしておりますわ♪』ニコッ


上条「不幸だ…」サッサッ

女たち(なに言ってやがるこのウニ頭)


同じ場で服を選んでいる女子たちにすら嫉妬されながらも、上条は心理掌握に似合う服装を考えていた。
彼女にはどんな服が似合うのだろうか?その考え1つで彼の脳内は埋まってしまう。


上条「そうだなぁ…」キョロキョロ

上条「おっ、これなんかいいな」サッ

上条「これもなかなか…」


この少年、意外と服選びを楽しんでいたりもした。

ーーーブックコーナー ーーーーーーーーーーーー
心理「…」ペラッ

心理「ドキドキ」

心理「…」ペラッ

心理「///」カァーッ

心理「…」ペラペラッ

心理(楽しみすぎてもう…!)///



周り(あの子可愛い…)

店員(私は文庫本になりたい…!)



ーーー学園都市上空ーーーーーーーーーーーー
結標「ちょっと貴方!スピード出しすぎよ!?」

一方「ハッハ!早く家に帰りてェだろォ?」ピューー

結標「私は病人なのよ!?」ムキー

一方「あァ?聞こえねェな!!」

結標「もうやだコイツ」

一方「折角人が親切に家まで送ってやってンだァ。我慢しろ!」ギューン

結標「学園都市で最も危険なタクシーね…」

一方「それネタか?」

結標「? 何を訳の分からないことを」

結標(でもさっきからずっとこの体勢っていうのも…)

結標「悪くはないわね」///

一方「言ったな今」

結標「は?…っておい、ちょっ」ギュイーン

ーーーレディースコーナー ーーーーーーーーーーーー
上条「ようやく選んだのはいいが…。やっぱり服って高いなー」

上条「まぁ、あの子なら値段の心配はないだろうがな!」アッハッハ

上条「…」

上条「どれどれ…」←値札確認中

上条「…」ガサガサ

上条「どれどれ…」←財布の中身確認中

上条「」orz


この日上条当麻は、世の中には変わらないものが少なくとも2つはあることを学んだ。


上条「…さてっ、そろそろ約束の時間だな」←自らを鼓舞するように

上条「気に入ってくれるかなぁ?」<カミジョウサーン

上条「おっ、来たか」

心理「ええ。選んでくださいました?」

上条「おう!バッチリだぜ!」バッ

心理「どれどれ…」

上条「ドキドキ」

心理「……うん、いいですわね。わざわざありがとうございました」ペコリ

上条「いやいや、こっちも結構楽しかったしな」

心理「では今から試着といきましょうか!」

上条「はぁ??」

心理「どこかおかしな点がありましたか?」ハテ?

上条「いや、何でもないんだ。そうか、サイズを合わせないとな!」

心理「…それもありますが」ボソッ

上条「ん?じゃあ今度がオレが色々回ってくるかな…」

心理「待ってください!」ガシッ

上条「うおっ!?」グイッ


急いでその場を立ち去ろうとする上条を心理掌握が全力で止めにかかった。
これでは彼女の本来の目的が達せられないのだ。


心理「あの、上条さん」

上条「…はい?」

心理「試着した私の姿、見てくださいませんか?」

上条「」

心理「折角の機会ですし…」

上条「え?」

心理「それに……」

上条「それに?」

心理「…上条さんに選んでいただいた服ですもの。まずは上条さんに感想を伺いたいなぁと」///

上条「」


上条当麻に逃げ場などなかった。

ーーー商店街ーーーーーーーーーーーー
番外「はぁー。やっと外出許可が出たよ。病院の中は息苦しくてならないねぇ」スタスタ

番外「とまぁ、とりあえず外に出てきたはいいんだけど」スタスタ

番外「やることが無い…。結局ヒマなままだね、こりゃ」グデー


病院の中も退屈ではあるが、やることが何もないのはさらに退屈になるのだ。
とにかく今は暇つぶしの手段を模索しなければ。


番外「そうなると…。行くあてはあの第一位のトコかな?」

番外「ぎゃははは!会うのはいつ以来かな!?今度はどんなのでからかってやろうかな☆」

番外「……会うのは、、いつぶりかな??」///

番外「って、ああもう!なんでミサカが緊張しなきゃいけないの!!意味わかんねーし!」<アギャギャ

番外「ん?今のって、あの人の声だよね?」

番外「上から??」ヒョイ


結標『だから!もっとスピード落としなさいよ!』

一方『ハッ。さっさとお前ン家まで行かねェとマズいンでなァ!!』

結標『な、なに言ってんのよ!?』ギャーギャー

一方『騒ぐンじゃねェ!』ウガー


見上げた先に、なんか知り合いの白い怪物がいた。なぜか赤毛の美人さんセットで。
おまけにお姫様抱っこで上空を優雅に旅行中ときた。会話の内容をよく考えればそんな勘違いなど生まれはしないのだが、
如何せん彼女は興奮気味だったので、そんな判断は出来るはずもなかった。


番外「…アイツ、何やってんのよ?」

番外「女の子と一緒だなんて…」

番外「なんかムカつく」ビリビリッ


ここで改めて言っておくが、彼女の名前は番外個体<ミサカワースト>である。彼女は、名前でも示してある通り
『悪意的な思考・感情を拾いやすい』という特徴を持っているのだった。そして今、彼女を支配していた感情は、嫉妬。
その悪意は、番外個体の内側には収納できないほどに膨れ上がっていた。そして、


番外「…」ビリビリッ

番外「…ああもう!どーにでもなれぇ!!」ビリリーーッ!


外出許可初日で商店街の破壊活動に従事してしまった番外個体は、せっかくの土日を涙をのんで病院で過ごすことになってしまう。

ーーーレディースコーナー ーーーーーーーーーーーー
心理「ではそこでお待ちになってくださいな、上条さん」ササー

上条「了解…」

心理「…覗いてはいけませんよ?」

上条「っ!?誰が!」

心理「冗談ですわ♪」シャッ

上条「…ふぅ、まったく」


心理掌握が更衣室に入ったのを確認した上条は、そのままゆっくりと更衣室から離れた。
彼は経験上知っているのだ。このパターンはマズい、と。
ここでもしものことがあれば後が怖い。先ほどの女性店員もなぜか笑顔で『何時間でもご使用ください!』と言ってくるくらいだ。


上条「さて、どうなるのかな?」

心理「お待たせしました」

上条「おっ、こ、これは…!」


可愛い。その言葉が一番よく合うと上条ですら思った。彼女が着たのは白に少し青みがかかったノースリーブのシャツに黒のミニスカート。
ただそれだけの格好だというのに、上条はあまりの可愛さに声が出せなかった。確かに似合うとは思ったがまさかここまでとは。
シャツはロングTシャツのような形状で、フリフリのスカートを隠すように覆いかぶさり、白から少し窺える黒がいい雰囲気を出していた。
そしてそのスカートから伸びる白い両足からは、もはや芸術性まで感じた。


心理「ど、どうでしょうか…?」オズオズ

上条「…スゲー可愛い」

心理「はぃ!?」////

上条「あっ、いやその…似合ってるぜ」

心理「そ、そうですか…」

上条「ああ…」

上心「「…」」

上条(なにこの空気)

ーーーレディースコーナー ーーーーーーーーーーーー
心理「ではそこでお待ちになってくださいな、上条さん」ササー

上条「了解…」

心理「…覗いてはいけませんよ?」

上条「っ!?誰が!」

心理「冗談ですわ♪」シャッ

上条「…ふぅ、まったく」


心理掌握が更衣室に入ったのを確認した上条は、そのままゆっくりと更衣室から離れた。
彼は経験上知っているのだ。このパターンはマズい、と。
ここでもしものことがあれば後が怖い。先ほどの女性店員もなぜか笑顔で『何時間でもご使用ください!』と言ってくるくらいだ。


上条「さて、どうなるのかな?」

心理「お待たせしました」

上条「おっ、こ、これは…!」


可愛い。その言葉が一番よく合うと上条ですら思った。彼女が着たのは白に少し青みがかかったノースリーブのシャツに黒のミニスカート。
ただそれだけの格好だというのに、上条はあまりの可愛さに声が出せなかった。確かに似合うとは思ったがまさかここまでとは。
シャツはロングTシャツのような形状で、フリフリのスカートを隠すように覆いかぶさり、白から少し窺える黒がいい雰囲気を出していた。
そしてそのスカートから伸びる白い両足からは、もはや芸術性まで感じた。


心理「ど、どうでしょうか…?」オズオズ

上条「…スゲー可愛い」

心理「はぃ!?」////

上条「あっ、いやその…似合ってるぜ」

心理「そ、そうですか…」

上条「ああ…」

上心「「…」」

上条(なにこの空気)

>>898 誤爆です。申し訳ないです。

上条(マズい!何か話題を…)

上条「そ、そうだ。その場で一回転してくれるか?」

心理「え!?」

上条「あ」

上条(ななな、何言ってんだオレ!?)


発言が完全にオッサンのそれだった高校生上条当麻。普通ここまででお終いなのだが、


心理「こ、こうですか…?」クルクル

上条「…ああ」


心理掌握はもの凄くいい子だったので、デートはまだまだ続いていくのだった。


上条(しかし、これは…)マジマジ


確かにこれは女の子ならば憧れる。艶やかな長髪は光り輝く金色であるし、顔立ちもはっきりしていて美形、おまけにスタイルも抜群だ。
彼女にはもう1人のお嬢様中学生、常盤台のエースには無いものまで備わっていた。


心理「え、えっと…」//

上条「あっ、もういいぜ。ありがとな」

心理「いえ、そうではなく…」

上条「ん??」

心理「次、いってもいいですか?」

上条「…」

上条「いいともー!」オー

今日はここまで。またもや誤爆をやってしまった。すいません。
実は上条さんとこころんが携帯電話で連絡を取り合わないのには理由があります。
それは3日目最後には判明するでしょう。そんなに難しいものではないですが…。

次回投下も3日中とはいいますが、今日中かも土日かもわかりません。とにかく来ます。
いつもレスありがとうございます。ではまたノシ

乙乙

こころんが持ってて、アドレス帳の女一人ずつ改竄してるところだよ!
嘘です。天使は存在自体がマジ天使。

食蜂と苗字で呼ばれるのはあまり好きじゃありません…・・・ですから、操(ry
まで読んだ。

>>1です。まずは次の日の時間割発表から。

4日目(木)
1.生物
2.古文
3.英語
4.体育
5.漢文
6.保健

これでいきます。確実に次スレに食い込む、またはそれ以降となりますので、次スレ移行次第また張ります。

>>904 おそらく違った感じでいくと思うので大丈夫。それも考えてはいたけど。


ではいきます。皆さんは携帯電話を何台使っていますか?


心理「では少々お待ちくださいね」ササー

上条「おう」ススー


更衣室のカーテンが閉まるとまた上条は後ろへ下がった。彼にとってはカーテンなど信用するに値しないのだ。


上条(しかし、やっぱ凄かったなぁ。あそこまでとは…)


先ほどの光景を思い出し彼は素直に感心していた。いつも着ている常盤台の制服でも勿論可愛いのだが、私服となるとさらに可愛い。
こう言っては失礼だが、今周りで服を選んでいる少女たちでは比べ物にならないほどだった。


上条(もしかして、今オレって幸せなんじゃね?)

心理「はい、もういいですよ」

上条「おっ、次はどれかな…。おっ!」


今度は大人っぽい格好だった。青のボーダーシャツの上に明るいグリーン系のサマーカーディガンを羽織り、ベージュのデニムショートパンツ
を着用して落ち着いたイメージにまとめていた。黒のストッキングを履いていると脚の美しいラインに思わず目が行ってしまう。
これは上条当麻の理想と合致した服装だったが、中学生の心理掌握にも予想以上に似合っていた。
それは彼女が15才にしては大人びているからだろうか。それとも、単に上条の好みの問題か。


心理「ど、どうでしょうか??」

上条「いいな!うむ、大人っぽくてよろしい!!」ウンウン

心理「ありがとうございます…!」///

上条「さて、じゃあそろそろ…」

心理「ええ、そろそろ…」

上心「「最後の服に!」」

心理「……あれ?」

上条「ここまで来たら、最後まで付き合うぜ」

心理「はいっ!」ニコッ

心理「ではまた…」ササー

上条「りょーかい」ススー


今回も更衣室から距離をとる上条。最後まで油断は禁物なのだ。それにさっきの女性店員がニコニコしながらこっちを見ている。
なんというか、もしもこの場で悲劇が起こればあの店員のようになる、彼にはそんな気がしていた。幻想殺しとか関係なしに。


上条(えっと、確か最後に残った服って…?)

心理「はい、準備できました」

上条「おう。……ッ!?」


もはや声も出なかった。少年が選び、少女が着た最後の服。それは単純であるがゆえに人を選ぶものだった。
心理掌握が身に着けていたのは、真っ白なワンピース。ただそれだけの格好だというのに。その姿はまさしく、


上条「……天使…?」


可愛いとか大人っぽいとか、もう関係なかった。ただ、美しい。単純に、綺麗。それだけだった。
この上条当麻という少年は『天使』という存在を知っているが、目の前にいたのは見覚えのある水の天使でも科学の天使でもなかった。


そこにいたのは、美の天使。地上に降りてきた、もう一人の天使だった。


心理「……」////

上条「いや、そうじゃなくてだな。あんまり綺麗だったんでつい…」

心理「……」/////////

心理(幸せ、、ですわ…)ホワーン

上条「ありゃ?おい、しっかりしてくれ」

心理「このままの格好で帰りたいですわ…」ホクホク

上条「ん?確か常盤台って…」

心理「…ええ。外出は制服が基本ですわ」

上条「女の子にとっては大変な規則だよな」

心理「憎むべき決まりですわよ?」

上条「ははっ、こりゃ怖いな」

心理(…貴方に出会うまでは、全く気にならなかったのですがね)

心理(でも大変になったというよりは、むしろ…)

心理「…仕方ありませんので着替えましょうか」

上条「だな。ちなみにお聞きしますが…」

心理「? どうかなさりましたか??」

上条「お金足ります?」

心理「ええ。この程度ならいくらでも」

上条「」orz

心理「上条さん?どうしました??」ナデナデ

上条(いいなぁ。オレもたまにはこうやって服選んで買いてえよ…)ズーン


落ち込む上条を連れて、心理掌握は買い物カゴを持ってレジへ向かい、カードでさっさと会計を済ましてしまった。
表示された金額を見た上条が、愕然として顔を真っ青にしたことは言うまでもない。

ーーーセブンスミスト内ーーーーーーーーーーーー

心理「♪~」ホクホク

上条「でも良かったのか?オレのチョイスじゃ君の好みには…」

心理「上条さんが選んでくれたからいいのですよ」

上条「そういうもんか」

心理「ええ♪」

上条「ふーん…」

上条(…まっ、喜んでるからいいか)クスッ


こんなに嬉しそうに笑っているのを見ると、上条も自然と頬が緩む。それはただ可愛いからという理由だけではなかった。
守ってあげたい。この少女の笑顔を失いたくない。そういう感情が彼の中で芽生えつつあった。


上条「で、次はどこ行くんだ?」

心理「そうですわね。先ほどの階で…」パカッ


少女がポケットから取り出したのはピンクの携帯電話だった。上条が持っているものの倍の値段はしそうなものだった。


上条「ん?誰かにメールか?」

心理「いえ、ちょっと連絡をとりたいので」ピピピ



ーーーブックコーナー ーーーーーーーーーーーー
心理「こちらの本などは興味深い内容で…」

上条「ふむふむ」

心理「最近の風潮は主として…」

上条「ほうほう」

心理「この宇宙科学の冊子はですね…」

上条「ふむ、分からん!」フンス

心理「うふふっ、上条さんは面白いですわね」

上条「褒められた気がしないのですが…」

心理「いえいえ。そんなことはございませんわ♪」

上条「さいですか…」

心理「さて、欲しい本も買えましたし」

上条(中学生の読む本かアレ…?)

心理「そろそろ来ますかね…」

上条「ん?」<メンタルアウトサマー

心理「来ましたわね」

部下「お待たせしましたわ、心理掌握様」

心理「ご苦労様です」

上条「?」

部下「上条様、初めまして」ペコリ

上条「ああ、どうも」ペコリ

心理「(様?)彼女は私のルームメイトですわ」

上条「あっ、そうなの。いつもお世話になっております」

部下「いえ、こちらこそ」

部下(かかかか、上条様とお、お話を…!なんと幸運な日なのでしょう!)キャーキャー

心理「ではこれを」スッ

部下「……あっ、了解しました」ポス スゥー

心理「よろしくお願いしますね」パチッ

部下「はい。ではわたくしはこれで」

上条「ん?もう帰っちゃうのか??なんならこれから3人で……イタタッ!痛いですよ!?」ギュウ

心理(まったく貴方という人は…!)プンスカ

部下「いえ、結構ですわ。お2人はもう少しデートをお楽しみください」

心理「ででで、でぇーと…」////


改めて言われて顔を真っ赤にするお嬢様。冷静になってみるとさっきまでかなり恥ずかしい言動をとっていたのだ。


部下(こちらとしても名残惜しいですが…)チラッ

上条「?」

部下(やはりまだ…)チラリ

心理「」///

部下「では御機嫌よう、上条様♪」スタスタ

上条「(様?)おう」

心理「…さて、これで荷物もなくなりましたので、もう少しデートを楽しみましょうか」

上条「おう。そろそろ日も暮れそうだな。どうする?」

心理「では最後にあちらを」

上条「…おっ、いいな。行くか!」

心理「はい!」



ーーークレープ屋ーーーーーーーーーーーー
上条「やっぱ女の子だよなー」

心理「甘いものは女子は皆好きなのですわよ?」

上条「だよなー。御坂も好きみた……痛い痛い痛いっ!どうしたの一体!?」ギュウ

心理「何かおっしゃいましたか?」ニコッ

上条「いやだから、みさk」

心理「…」ゴゴゴゴゴ

上条「…なんでもございません」

心理「ですわよね☆」

上条(なんというプレッシャーだ…!)gkbr

店員「いらっしゃいませー」

心理「あっ、私はこれで」

上条「オレはこっちで」

店員「かしこまりました。2点で1000円になりまーす」

心理「少々お待ちください…」ガサゴソ

上条「はい、これで」つ【1000】

店員「ありがとうございましたー」つ【クレープ】×2

上条「ほい、こっちだろ?」スッ

心理「」キョトーン

心理「大丈夫ですか?」ヒョイ

上条「そこ!?」

心理「いえ、ありがとうございました」

上条「これくらいは奢らないとな」

心理「ふふふっ♪ではあちらのベンチで」

上条「いいぜ」



ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
上心「「いっただきまーす♪」」

心理「あーむっ。おいしぃー!」ニコッ

上条「ああ!久しぶりにクレープ食ったけど、こりゃ美味いな!」

心理「ですわねっ!」

心理(上条さんに買っていただけたクレープ…!)ウマウマ

上条「いやー今日は楽しかったな。ありがとな!」ニコッ

心理(!? 先に言われてしまいましたわ…)

心理「…いえ。こちらこそ」

心理「ありがとう、ございました…!」ニコッ

上条「おう!」

心理(しかし、アレをやってはみたいのですが…)ジー

上条「…ん?こっちも食べたいか?」

心理「ふぇ?」

上条「ほい。あーん」

心理(ちょちょちょちょっ、くぁswせdrftgyふじこlp)

心理「…はむ」

上条「どうだ?」

心理「…おいひいです」///

上条「そうかそうか!良かったな」

心理(もう。この人の前では自身の心のコントロールすら出来ませんわ…)

心理(…自分からは、また今度の機会にですわね)

上条「さて、ごちそうさま。そろそろ帰るか?」

心理「待ってください」

上条「ん?どうかしたか?」

心理「…お話があります」



ーーー小萌のアパート前ーーーーーーーーーーーー
一方「…さあ着いたぜェ」カチッ

結標「」シーン

一方「オイ、しっかりしやがれェ」ペチッ

結標「…あれ?着いたのかしら」

一方「おゥ。歩けるかァ?」スゥ

結標「ええ」スタッ

一方「ンで、お前の部屋どこだ?」

結標「は?ア、アンタ何するつもりよ!」

一方「勘違いすンじゃねェ。ここまで来て部屋の前で倒れられたら敵わねェからなァ」

結標「…うん」クイッ

一方「? なんで裾を掴むンだ??」

結標「まだ調子がね…」

一方「……チッ」

ーーー小萌の部屋ーーーーーーーーーーーー
結標「…今日はわざわざありがとうね」

一方「おゥ。明日もちゃンと来いよォ」

結標「ええ。また明日ね」ニコッ

一方「あァ」スタスタ


仕事が終わった一方通行はようやく帰路につこうとした。だがその時、なぜか頭の中に幼い女の子の声が響いた。


打ち止め『ちゃんと謝らなきゃダメだよ!ってミサカはミサカは念を押してみる』


実際に少女にそう言われた訳ではないが、一方通行には説得力のある言葉に思えた。
だからこそ、彼は勇気をもって振り返ることができた。


一方「オイ、結標ェ!」

結標「ん?何よ??」

一方「…さっきは悪かったなァ」

結標「!」

一方「…ン。なンだその顔は?」

結標「いえ、貴方の口からそんな言葉が出てくるとはね」フフッ

一方「はァ?どォいう意味ですかァ?」ギロッ

結標「そのままの意味よ。貴方の謝罪なんてそうそう聞けないものね?」

一方「うるせェよ」

結標「あらいけない」

一方「?」

結標「今の録音するの忘れてたわ。でも今度土御門に報告ね」

一方「いい加減にしやがれェ!」

ーーー公園ーーーーーーーーーーーー
上条「…話?」

心理「ええ。大事なお話です」


そう言うと少女は制服のポケットから白い携帯電話を取り出した。こちらは上条でも買えるリーズナブルなものだ。
――白? さっき持っていたケータイはピンクではなかったか?


上条(…どういうことだ?)

心理「ご存じかとは思いますが、私はレベル5の第5位『心理掌握』ですわ」

上条「…ああ、そうだな」

心理「でも、私は他の超能力者とは違う面がありますのよ」

上条「…戦闘力か?」

心理「ええ。私の能力では物理的攻撃は不可能。よって、もし能力が使えなければただの中学生なのですよ」


右手に持つ携帯電話をじっと見つめながら語る心理掌握。上条もそれをじっくりと眺めてみた。
彼はその形状をよく知っていた。そして、確かめるように自分のポケットを漁りはじめた。


心理「ほかの皆はレベル5でも堂々としていられる。それは相手を物理的に圧倒できる力をもっているからなのですよ。
だから同じレベル5の中学生でも御坂美琴は学園都市の広告塔として、私は影の実力者として君臨しているのです」

心理「つまり私は、自分が弱いからこそ派閥を大きくした。公の場所にあまり姿を見せなかった。そして――」



心理「私は、名前を周りに明かすことをしなかった」


ここで上条はようやく自らも携帯電話を取り出した。同じ機種の色違い。彼は青、彼女は白、それだけの違いだった。


上条「お前…」

心理「ふふっ、笑ってくださっても結構ですわよ。天下の心理掌握がこんな弱虫だったのか、とね」

上条「…笑えねぇよ」

心理「……え?」

上条「そんなの誰だって怖いだろ!たとえ強大な力があってもお前はただの中学生だ。確かにお前は派閥を大きくして隠れ蓑にしようと
したかもしれない。でも皆はお前を慕って派閥にいるんだろ!その能力だけを見ているんじゃなく、お前自身を見て集まっているんだろ!
だからもっと周りに言えよ!怖い、助けてって言えばいいんだよ。もっと周りの人を信じようぜ!」

心理「…上条さん」

上条「お前はそうやっていつも一人で全部抱え込んでいるんだろ?だからさ…」



上条「たまには、オレに相談してくれよな」


心理(ああ、そうなんだ。これが、上条当麻さんなんだ…!)


彼女は純粋に嬉しかった。上条当麻という男は、おそらく誰に対してもこのような言葉を投げかけてくれるのだろう。
それでも今この瞬間、自分にその言葉をかけてもらえていることが何よりも嬉しかった。


心理「…ありがとうございます。もっと相談してみます。周りにも、上条さんにも」

上条「おう。まあゆっくりでもいいとは思うけどな」

心理「いえ、善は急げと言いますので」パカッ

上条「ん?ってことは…」

心理「ええ。連絡先を交換いたしましょう♪」

上条「ああ、いいぜ」パカッ


上条と心理掌握は互いにケータイを取り出し、赤外線通信でプロフィールを交換した。
そして、受信後に上条の携帯電話の画面に映った文字は、


上条「食蜂…操祈」

心理「そう。私の名前は、食蜂操祈<しょくほうみさき>。改めましてよろしくお願いしますわ」ペコリ

上条「おう。よろしくな」

心理「はい!」

上条「ん?でも確か、この名前は…」

心理「ええ。できれば今のところは皆さんにはまだ知らせずに」

上条「そうか。だよな、いきなりは大変だしな」

心理「はい。ですからこちらの携帯電話では…」パカッ

心理「上条さんを含め、登録しているのは5名ですね」

上条「ご!?」

心理「ええ。両親に執事、先ほどのルームメイトに上条さんだけですわね。こちらはプライベート用ですので」

上条「ってことは、最初のピンクの携帯電話は…?」

心理「はい。『心理掌握』用です」

上条「はぁ…」


やはり携帯電話を2台持っていた。やっぱりお嬢様だよなー、と感想をもってしまう。
こんな形で使い分けているとは、さすがに徹底している。


心理「要するに、真の私を打ち明けていい人にだけ教えていますのよ、『食蜂操祈』用の番号は」

上条「…それは嬉しいかもな」

心理「そう言っていただけると光栄ですわ」フフッ

上条「うーん。そうすると一つ問題が…」

心理「? 何か??」

上条「皆の前で本名で呼ぶのもマズいけど、この状況で名前で呼ばないのも失礼だろ?何て呼べばいいかな?」

心理「そ、それでしたら……」

上条「食蜂さん?食蜂ちゃん?…どっちがいいかなー?」

心理「……名前で」

上条「ん?」

心理「名前で…『みさき』と、お呼びくださいな」


彼女は、今日一番の勇気を振り絞って上条当麻に告げた。

上条「…名前?名前かぁー」

心理「ダメ…ですか……?」ウルッ


普段の上条であれば間違いなくここで首を縦に振っただろう。いや、上条当麻でなくてもそうするに違いない。
だがこの時の彼は、おそらく上条自身でも説明できない不思議な力によって次の言語を発していた。


上条「そうだなぁ…。じゃあさ、オレのことも名前で呼んでくれたらいいよ」

心理「へっ!?」

上条「うん、そうだよな!オレだけ名前で呼ぶのも不公平だもんな!」

心理(な、名前!?ということは…。…と、ととと…)////


何が彼にその言葉を発させたのか。なぜ彼はそんなことを平然と言ってのけるのか。おそるべきは上条当麻の鈍感さか。


心理(ちょっ、無理ですわ!そんな大胆な真似…。そのステップはもっと後のこととばかり……)カァー


あれだけ大胆な行動をとりながらも、内面は一切変わってない少女は激しく同様していた。彼女は自分の予想と違う状況に置かれると、
何も考えられなくなり頭の中が真っ白になってしまうのだった。


心理「あの、えぇと…」

上条「さぁ、どうする!?」

心理「うぅぅ……」

上条「さあ!」


そう、今彼女の頭の中は真っ白なのだ。だから、


心理「……と、当麻さん…?」


もう訳が分からずに少年の名前を呟いていた。こうして少女は、自らの計画とはまったく違う過程を辿ったが、いい結果に恵まれたのだった。
一方、少年の方は名前で呼ばれたことがよほど嬉しかったようで、彼もまた、相手の少女のことを名前で呼ぶことにした。


上条「…おう。じゃあこれからもよろしくな、操祈?」




食蜂「……はい!」

今回分は以上です。というか3日目はここでひとまず終了です。
ついに心理掌握さんの表記が変わりました。なんかスゲー嬉しいです。今後は『食蜂操祈』でいきますのでよろしくお願いします。
3日目は個人的趣味で実習から大分遠ざかった内容になったので、次からは学校の方にも力を入れていきたいと思います。
次回投下も3日以内には来ます。いつもレスには感謝を。
ではまたノシ

>>1がこころん大好きだからじゃなかろうか

>>1です。たくさんのレスありがとうございます。美琴の立場がなくなってきたのは申し訳ないです。
これからは美琴の方の頑張る予定なので皆さん暖かい目で見守ってあげてください。
まあ原因は>>926さんの言う通りかも。でも>>1は御坂美琴のことが嫌いなわけではないので、そこは理解してください。

では投下します。今回は3日目のオマケです。

ケース1 一方通行の場合

一方「ふゥー。なンか疲れたなァ…」スタスタ


能力モードで空を飛ぶように同僚を家まで運んだ一方通行は、通常モードで帰路についていた。
どうも商店街の方が騒がしいが、身体がだるくてもうどうでも良かった。


一方「とりあえず結標はちゃンと届けた訳だしよォ」

一方「下手すりゃあのガキ、ネットワーク使って見張ってくるかもしれねェしな」


あの小さな女の子はたまに自分のことになるとなりふり構わず行動しだす傾向があるので、少し注意して見ていなければ
ならないのだ。それは一方通行にも言えることだが彼が気づくはずもない。


一方「…ただいまァ」ガチャ

打ち止め「おっかえりー!ってミサカはミサカはアナタを出迎えてみたり」

一方「おゥ」

打ち止め「ちゃんとお姉さんを送り届けてくれたみたいだね、ってミサカはミサカは満足してみる」

一方「まァな。つゥかオマエ見てただろォ?」

打ち止め「んー?何の話かなー?ってミサカはミサカは誤魔化してみたり」

一方「隠しきれてねェぞそれ…」

打ち止め「それでねー、今日商店街でワーs」<ピリリリ

一方「ン?オレのケータイか」カチャ

一方「もしもし」

??『ばかばーか!』<ガチャ

一方「…はァ??」

打ち止め「アナタどうしたの?」

一方「あァ?いや何でもねェよ」

打ち止め「そうなの?でね、MNWで話題になってるんだけど、商店g」<ピリリリ

一方「…またか」<ピリリリ

打ち止め「でないの?」

一方「……チッ」カチャ

??『アホ、たらし、モヤシ!』

一方「オイ、今何か言ったかコラ」

??『モヤシはモヤシだよね。ぎゃはははは☆』

一方「落ち着け、番外個体。どォかしたのか?」

番外『いや何でもねーし!アナタが何してようとミサカには関係ねーし』

一方「はァ?一体なンなンだよ??」

番外『そうだよねー。アナタが誰といてもミサカには全く影響ないよねー』

一方「??」

番外『ねぇ、最後に一言いい?』

一方「? おゥ」

番外『ばーか!』<ガチャ

一方「…」

一方(……こンな時はアレだな)

打ち止め「大丈夫?ってミサカはミサカは…」

一方「寝る」

打ち止め「え!?ちょっとどうしたのアナター!」

ケース2 垣根帝督の場合

垣根「」シーン

??「まったく、可愛い寝顔しちゃって」クスッ

垣根「」シーン

??「…今がチャンス、、かな?」

垣根「」

??「ドキドキ」スゥー

垣根「」

??(…もう少し)ウゥー

垣根「って何してんだコラ」ガシッ

??「んーんー!」ブンブン

垣根「人が寝てる隙に何しやがんだテメェ」ポイッ

??「あら?こんな可愛い子が迫ってきてるのに」

垣根「自分で言うなよ」

??「ダメかしら?」

垣根「まぁな」

垣根(あれ?確かオレって4時間目に…)

垣根(ケンカの巻き添えで保健室にいたはずだが)

垣根(でも、ここはオレん家だろ?)

垣根「どういうことだ?」

??「ああそういえば、さっき貴方のことを送ってくれた人から伝言よ」

垣根「伝言?」

??「えっと…『先ほどは巻き込んで済まない!お詫びにはならんが、オレの根性で家まで運んできたぞ!』って」

垣根「ってことはあの根性バカか…」

??「みたいね。なんか暑苦しかったし」

垣根「それで、今の今までテメェが看病してくれた訳か。心理定規」

定規「ええ。そういうことよ」

垣根「そうかい。ありがとよ」

定規「…どういたしまして」//

垣根(しかし、アイツ…)


少年は今日の昼の出来事を思い出していた。この男、垣根帝督は上条と削板の戦闘を止めに入ったのだが、
その時に彼は大きな違和感を持つことになった。


垣根(削板の方は、もうほぼ限界だったから1枚の翼で簡単に止めることができた)

垣根(問題は上条の方だな)


『未元物質』。彼の能力名のことだが、これを使用するときに少年は通常は6枚の白い翼を展開する。
そのうちの1枚は削板軍覇に向けて開いた。つまり、残りの5枚は…?


垣根(…念のために5枚とも上条に向けた)

垣根(アイツの右手対策に、最初の2枚ほどを消されたら回避しようと思ったんだが)

垣根(よく分からんが、あっという間に5枚とも消されちまった)

垣根(…オレもアイツと戦ってみてぇ、かもな)クスッ


ほぼ不意打ちだったので、上条に負けた訳ではない。だが垣根はリベンジに燃えていた。削板までとはいかないが、
彼も上条当麻と堂々と戦ってみたくなったのだ。


定規「…ところで聞きたいことがあるんだけど」

垣根「ん、何だ?」

定規「なんで表記変わらないのかしら?」

垣根「??」

ケース3 御坂美琴の場合

~就寝前~

美琴「…アイツ、しっかりやったのかしら?」

白井「お姉さま?どうしましたの?」

美琴「ううん、何でもないわ」

白井「? あまり無理はなさなずに」

美琴「うん。ありがとね、黒子」

白井(何だかお姉さまがナイーブですの…)

美琴(今日は譲ってあげたけど、明日からは負けられないわね)

美琴(…ちゃんとプランを練っておかないと)


そう考えた美琴は、勉強机の席についてノートとシャーペンを取り出して一斉にペンを走らせた。


美琴「ブツブツブツ…」カッカッカッ

白井「お、お姉さま…?」

美琴「……」カッカッカッ

白井(今日はお姉さまが怖いですの…)

美琴(そういえば、メール見たのかな?)カッカッカッ

ケース4 食蜂操祈の場合

~就寝前~

食蜂「ふふふっ♪」ニコニコ

部下「…やはり嬉しそうですわね」

食蜂「ええっ。とっても」ニッコリ


笑顔の食蜂の手にあるのは、上条に選んでもらったワンピースがあった。


食蜂「当麻さんが選んでくださいましたのよ♪」

部下(いいないいないいなー!)ウズウズ

食蜂「今日はいいですわ」ウットリ

部下「しかし、服を買ってもわたくしたちでは休日でも着れませんよ?」

食蜂「それは…」

部下「それは?」

食蜂「何とかしますわ」クスッ

部下(こ、この方の『何とかする』は怖いですわね…)gkbr

部下「さて心理掌握様」

食蜂「…2人きりのときは、名前で呼んでくださいと言ったはずですが?」

部下「あっ、はい。そうですわね、食蜂様」

食蜂「…様も何とかなりませんか?」

部下「いえ、これだけは無理ですわ。それよりもこちらを」スッ

食蜂「あっ、携帯電話を預けたままでしたわね。ありがとうございました」パカッ

食蜂「あれ?メールが来てますわね」

部下「そういえばそうでしたわ」

食蜂「どれどれ…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7月○日 15:42

From 御坂美琴

Sub 今日はごめんね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は言い過ぎたわ。ごめん。
せっかくなんだから、ちゃんと楽しんで来てね。
でも負けないからね!明日から覚悟しておきなさいよ!


これからもよろしくね、操祈♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


食蜂「…」クスッ

部下「どうかしましたか?また嬉しそうですが」

食蜂「いえ、何でもありませんわよっ」

部下「??」

食蜂(今まで名前で呼んでくれたことなんてなかったのにねぇ)

食蜂(でも…。嬉しいですわね)

食蜂「こちらこそ、といったところかしら?」ピッピッピ


今日は本当にいい日になった。好きな人の連絡先と、良き恋敵<ライバル>を手に入れることができたのだから。

今回分は以上です。ここから美琴の逆転劇が始まる…かも。
現行スレのうちに古文の補習までは投下しようとは思います。
次回も3日以内には来ます。ではまたノシ

>>1です。レスありがとうございます。
美琴にも期待してもらえて嬉しいです。頑張って書いていきたいと思います。
部下については、次スレ以降活躍の場があるかも。せっかく登場したのでレースに参加してもらいたいです。
では投下。今日は食蜂さんによる補習です。

食蜂「では今日の授業の補足、要するに補習を行いましょうか」

食蜂「>>846さんに指摘された箇所を説明するには、助詞『と』について触れていかなければいけませんね」

食蜂「『と』は主に格助詞として用いられます。格助詞というのは…」カキカキ


格助詞………

・主に体言(名詞)または活用語の連体形に付く。

・その語が文の成分としてどのような働きをするかを示す。

・その語が下の語に対してどのような資格に立つかを示す。


食蜂「こんな役割があります。それで、『と』はですね…」カキカキ


①動作をともにする相手(~と、~と共に、~と一緒に)

②変化の結果(~と、~に)

③比較の基準(~と、~に比べて)

④引用・内容(~と、~と言って、~と思って)

⑤並列(~と~と)

⑥比喩(~のように)


食蜂「意味や用法はこのようなものですわね。カッコ内は口語訳になります」

食蜂「これらは主に体言、つまり名詞につきますが、④は引用文につきます」

食蜂「そして今回解説するのがこの④ですわね」

食蜂「引用文とは会話文と心内文の2つがあります。ここが指摘されたところですわね」

食蜂「それでですね…。古文の場合はかぎかっこがなくとも人の発言のことは『会話文』といいます」

食蜂「現在ではかぎかっこをつけるのが定着していますが、当時はそのような表記はありませんでしたので」

食蜂「要するに、そもそも無いものを出版している側がつけているだけのようですね」

食蜂「ですから、かぎかっこが無いから会話文ではないというのは間違いです」

食蜂「話を戻しますね。2つの違いはですね…」カキカキ


・会話文……文章の中で、人が話している言葉として書き表されている文。

・心内文……登場人物や作者が心の中で考えた内容を示す部分。


食蜂「こういうことですね。かぎかっこがあったらサービスだと思ってくださいな」

食蜂「ちなみに辞書を引いてみたところ…」カキカキ


と………

〇(引用を表し)~と。◎「言ふ」「思ふ」「聞く」などの動詞とともに用いられる。

〇~と言って。~と思って。◎↑の「言ふ」「思ふ」などを省略した形。


食蜂「こうなってましたわね。やはり厄介なのは下のパターンでしょうね」

食蜂「つまり、『と』単独でも『言って』『思って』と訳する場合があるということです」

食蜂「ポイントとしては、まずはかぎかっこの次の『と』には『言って』と訳して考えましょう」

食蜂「次に、地の文でも『と』の前の文脈に注意するようにクセをつけることです」

食蜂「よく見てみると登場人物が何か言っているときがあります。口語訳の際は気をつけましょうね」


食蜂「話を戻しますね。2つの違いはですね…」カキカキ


・会話文……文章の中で、人が話している言葉として書き表されている文。

・心内文……登場人物や作者が心の中で考えた内容を示す部分。


食蜂「こういうことですね。かぎかっこがあったらサービスだと思ってくださいな」

食蜂「ちなみに辞書を引いてみたところ…」カキカキ


と………(一部抜粋)

〇(引用を表し)~と。◎「言ふ」「思ふ」「聞く」などの動詞とともに用いられる。

〇~と言って。~と思って。◎↑の「言ふ」「思ふ」などを省略した形。


食蜂「こうなってましたわね。やはり厄介なのは下のパターンでしょうね」

食蜂「つまり、『と』単独でも『言って』『思って』と訳する場合があるということです」

食蜂「ポイントとしては、まずはかぎかっこの次の『と』には『言って』と訳して考えましょう」

食蜂「次に、地の文でも『と』の前の文脈に注意するようにクセをつけることです」

食蜂「よく見てみると登場人物が何か言っているときがあります。口語訳の際は気をつけましょうね」

食蜂「ここも例文を挙げていきますと…」カキカキ


・この戸開けたまへとたたきけれど…。


食蜂「訳としては…」カキカキ


・この戸開けたまへとたたきけれど…。



―→「この戸をお開けください」と言ってたたいたけれど…。


食蜂「この場合は『たまへ』が命令形となっているので分かり易いかと」

食蜂「『開けたまへと』を品詞分解するとこんな感じですかね」カキカキ


・この戸/開け/たまへ/と/たたきけれど…。

<カ下二段・連用形+ハ四段・命令形+格助詞・引用の「と」>


―→「この戸をお開けください」と言ってたたいたけれど…。


食蜂「ほかにも『とて』『など』も引用を表すことがありまして」

食蜂「これらを含む文脈ですと…」カキカキ


・いとうつくしう生ひ成りにけりなどあはれがり…
ゆかしくしたまふなる物を奉らむとて源氏の五十余巻、櫃に入りながら…。


食蜂「これは訳が難しいと思いますね。えっとですね…」カキカキ


・いとうつくしう生ひ成りにけりなどあはれがり…
ゆかしくしたまふなる物を奉らむとて源氏の五十余巻…。


―→(おばに当たる人が)「とてもかわいらしく成長したものだなあ」などと言ってなつかしがり…
「(あなたが)欲しいとお思いになっている物差し上げよう」と言って源氏物語の五十余巻を…

食蜂「この場合は『など』『とて』の前が終止形になってますね」

食蜂「つまり、何が大事かといいますと…」カキカキ


〇『と』『とて』『など』の前の句が独立した一文として成り立つかどうかを判断する。

〇前の語の活用形にも注意しながら読む。特に命令形に気を付ける。

〇文章の内容からも慎重に判断する。


食蜂「こんなところですね。特に文脈判断というのは古文ではどんな問題においても重要なものになるので、フィーリングで
なんとなく読むのでなく、しっかり意味を理解して読みましょうね」

食蜂「最後に注意が1つ。口語訳の問題のときは、古文にかぎかっこが無くても必要な場合はつけてくださいね」

食蜂「皆さん今日の補習は分かりましたか?願わくばこれを読んでくださっている高校生に伝わってほしいものです」

食蜂「まあ、とにかくしっかり勉強はしてくださいね♪」

食蜂「…こうやって私が解説するスレもあってもいいかもしれませんわね」

食蜂「では今日はこの辺で。ご清聴ありがとうございました」ペコリ

食蜂「ではまた会いましょう」ノシ

はい、簡単ながら補習終了です。正直言って心内文という表現は初めて聞きました。
まあこんな感じで授業の方も続けていこうと思うのでよろしくお願いします。
ただし、鵜呑みはしないで自分でもしっかり判断してください。間違いもちらほらあるので。

近日中に次スレは立てます。立てたらここで報告させていただきます。
拙い文章力ですが、これからも頑張っていきます。

ではまたノシ

>>1です。トリップつけました。予定と違いますが、まだレス数に余裕があるので少し4日目に突入します。
では投下。やっぱり初めてだと上手く進められない…orz

~4日目(木)~

ーーー通学路ーーーーーーーーーーーー
美琴「さて、今日も頑張るかー!」


朝から元気に登校する御坂美琴。ステップを踏むかのように軽やかに歩いている。
浮かれている彼女の手には、カエルの形をした可愛らしい携帯電話があった。


美琴(しかし、あの操祈がねぇ…)パカッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7月〇日 22:53

From 心理掌握

Sub こちらこそ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は本当に楽しませてもらいましたわ。
こちらこそ、当麻さんを譲る訳にはいきませんわ!
全力を尽くさせていただきますわよ?


一緒に頑張ろうね、美琴♪


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美琴「こういうのって、結構嬉しいわね」エヘヘ


そういえばこんなやり取りは久々な気がする。常盤台中学に入ってからはずっと『御坂様』扱いだった彼女は、
気がつくと周りに自分の悩みを相談できる人物がいなくなっていたのだ。
それでも彼女には『親友』と呼べる存在はいる。が、その親友たちも少なからず自分のことを尊敬の目で見てくる。
当然嬉しくはあるのだが、これは美琴にとっては少し悲しいことだった。

美琴「多分、あの子も同じなんでしょうね」パタン


常盤台中学が誇るもう1人の超能力者であるメールの相手。彼女もまた自分とほとんど、いや自分よりも大変な思いをしてきたはずだ。
能力が高いことに逆に苦しめられた部分もあるのだろう。


美琴(それを救ってくれたのが、アイツなのよね)


上条当麻。彼は御坂美琴という少女の命を救った。おそらく食蜂操祈にも変わるための何らかのきっかけを与えたのだろう。
そして何より、上条は彼女たちを普通の女子中学生として見てくれた。美琴にとっては、それが何よりも嬉しかった。


美琴(そういうところがカッコいいのよねー。って何てこと考えてんのよ私!?)///

美琴(…こんなことで照れているようじゃダメよね)

美琴「今日からはガンガンアピールしていくんだから!」グッ


改めて決意するも、またすぐにニコニコしてしまう美琴。例え恋敵だとしても、食蜂と打ち解けたのがかなり嬉しいのだ。


美琴(いい1日になりそうねー)ニッコリ

??「おや?」

美琴「あれ?」

美琴「操祈じゃない。おはよー」

食蜂「おはよう美琴。今日も元気みたいね」

美琴「何か新鮮ねー。アンタが丁寧語じゃないと」

食蜂「ふふっ。親友同士では要らないのではなくて?」

美琴「…恥ずかしいこと言うわねアンタ」

食蜂「それはお互い様でしょう?」パカッ


そう言うと食蜂は、ピンクの携帯電話を取り出して美琴に画面を見せた。


美琴「ちょっ、アンタ!それは見せないでよ!」//

食蜂「『でも負けないからね!明日から覚悟しておきなさいよ!』ねぇ…」

美琴「そ、それを言うならそっちだって…!」パカッ

美琴「……ん?」


よくよくメールの文面を読んでみると、何やら文字列の中に違和感があった。
そう、それは本文の2行目に…。


美琴「…何で、名前で呼んでるのよ?」

食蜂「はい?ああ、昨日許可は取ったから」

美琴「えっ?それってどういう…」

食蜂「もうお互いに、名前で呼び合う仲になったということよ♪」

美琴「」

美琴(え?え?どういうこと??この子私と一緒に頑張ろうとしたんじゃないの?)

食蜂「…何を勘違いしてるかはお見通しなんだけどさ」キュイーン

美琴「ってまた読んだわね!」

食蜂「貴女が思っているような仲にはまだなってないわ。残念ながら」

美琴「な、なーんだ。驚かさないでよ」フゥー

食蜂「でも、これで私が一歩リードよね」フフン

美琴「うっ」

食蜂「…といっても、やはりあの方を攻略するのは一筋縄ではいかないけど」

美琴「そうなのよねー。半端じゃなく鈍感だしね」

美食「「はぁー」」


同時にため息をつく常盤台の二大エース。レベル5でも変えられない現実はある。


食蜂「…そういえば美琴?」

美琴「ん?何??」

食蜂「ちょっとお願いがあるの」

美琴「??」

上条「……おーい2人ともー!今から学校か?」

美琴「あらアンタ。おはよっ!」

食蜂「当麻さん、おはようございます」ペコリ

上条「おう。朝から元気だな」

美琴「アンタに言われたくないわよ」

食蜂「ですわね」

上条「酷いな…」

上条(てか、何でこんなに仲良くなってんだ?)


この2人、確か昨日職員室前で言い争いをしていたはずだ。どんな理由があるにしても、あの状況から見るに元からここまで
仲が良かった訳ではないだろう。しかも御坂の方はまだしも、食蜂は人間関係について相当警戒心を持って行動するタイプ。
その彼女がなぜ、御坂美琴とこんなにも仲良くやっているのだ?


上条(おっ。あれは…!)


彼が見たのは2台の携帯電話。彼女たちに声をかける前から2人ともそれぞれ自分のものを持っていたのだった。
上条は、その様子を見ただけで2人が仲が良い理由を把握できた。


上条(…だって、今操祈が持ってるケータイは白いもんな)

上条「よしっ。とにかく学校行くか!」

美琴「うん♪」

食蜂「はい♪」


こうして彼らは出発した。真ん中を黒髪のウニ頭の少年が、左右には茶髪のショートヘアの美少女と金髪のロングヘアの美少女が
仲良く並んで歩いていくのだった。
この後学校までは順調に着くが、両手に花状態で登校した上条に不幸が襲いかかったのは当然の成り行きだった。

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
一方「…やっぱ朝のコーヒーは至福のひと時だよなァ」

削板「む!そうなのか!?オレは朝は牛乳と決まっていてだな!」

一方「そォいうことじゃねェンだよ…」

垣根「さすがだなオイ」

削板「?」<ガラガラ

結標「おはよう」

小萌「おはようございますー」

削板「おう!おはよう2人とも!」

一方「ン。親子で出勤たァ感心感心」

小萌「それはどういう意味ですかー!」ムキー

結標「…」

小萌「ほらっ、結標ちゃん!」ツンツン

結標「わ、分かってるわよ!」ヒソヒソ

一方「?」

結標「…あの、一方通行?」

一方「あン?」

結標「昨日は……ありがと」

一方「…おゥ」

2人「「…」」

垣根「…」

垣根「あの、削板?」

削板「む?」

垣根「昨日は……ありがと」

削板「おう!」


黄泉川「あれは一体何やってんじゃんよ?」

鉄装「さぁ?」

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
麦野「ふっふっふーん」


女性の鼻歌が聞こえる。彼女の楽しいという気持ちがそのまま音色になったような美しい調べだった。
普通は周りからかなり気味悪がられるだろうが、今は朝なので人がほとんどいないので大丈夫のようだ。


麦野(ふふふっ。いい気分ねぇ)


この麦野沈利という女性は、整ったルックスと抜群のスタイルではあるのだが、中身は全然清楚ではない。
よって、彼女の行動の中には無意識に負の感情が混じってしまう傾向があるのだが、今日はそれがない。
なぜなら、今日は麦野にとってこれまでの実習日の中でも1番楽しみにしていた日なのだから。


麦野(まぁ、私が無理やり捻じ込んだ訳だけどさ)

麦野(にしてもねぇ、うふふっ)


そう、今日は麦野沈利にとっては特別な日なのだ。彼女にとってだけ、ではあるが。
その理由は、すべて次の麦野の呟きに込められていた。



麦野「……たーのしみだねー、はーまづらぁー」

4日目の導入部分は以上です。次回からはおそらく次スレになるでしょう。
次スレは、今日中には建てる予定です。建てたら報告しますので。
いつもレスには感謝を。ではまたノシ

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