真姫「変身!」 『バナナアームズ!!』 (35)

若干グロ?リョナ?注意
仮面ライダー鎧武とラブライブ!のクロス
本家と矛盾あったらすみません

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陰鬱な霧が音乃木坂を包んでいる

大量の植物に覆われた音乃木坂

そこには音乃木の人々が愛した景色は微塵も残っていない

至る所に天まで届きそうな木が生え、舗装されていた道路は異質な草に覆われ、

タンポポが咲いていそうな道端には日本ではまず見られない花が咲いていた

そこに音乃木の面影、世界の面影は微塵も残っていなかった

そんな生き地獄と化した街を歩く一人の少女がいた

彼女の名は西木野真姫

かつてこの音乃木坂を象徴した高校、音乃木坂学院を廃校の危機から救うために結成されたスクールアイドル、μ'sのメンバーであった少女だ

彼女は草に覆われた空き家に忍び込み、缶詰めや飲料水の入ったペットボトルをかき集めていた

真姫「・・・ここのは結構残ってるわね」

真姫「あら?トマトの缶詰めもあるじゃない、これは帰りが楽しみになるわ」

缶詰めと水をバッグに詰め、家を出た彼女に訪問者が現れる

それはこの家の主ではなかった

インベス「キィアアアア」

真姫「まったく、なんでいつも何事もなく帰れないのかしら」バサッ

バッグを投げ捨てるように置き、彼女は着ていたコートを開けた

彼女の腰にはベルトが巻かれており、彼女の手には錠前が握られていた

―バナナ!!―

真姫の頭上にバナナの彫刻が浮かび上がる

―ROCK ON― 

「・・・変身」ガキィン

―カモン!バナナアームズ!Knight_of_Spear! ―

彫刻は彼女の頭を覆い、彼女を守る甲冑へと形を変えていく

そこには知性溢れる少女の姿はなく、槍を構えた赤い騎士がいた。

真姫「はああああ!!」

騎士は怪物の集団へ臆する事無く突っ込んでいった

‐西木野家‐

真姫「ただいまー、にこちゃん」

彼女を笑顔で迎えたのは彼女の先輩であり、同じμ'sの仲間である矢澤にこであった

真姫「ねえ見いてよにこちゃん、今日は大量よ」

真姫「水も缶詰めもこんなにあるし、しばらくは食べ物に困らなさそうだわ」

真姫「それに見てこの缶詰め、トマトよトマト!」

嬉々とした真姫をほほえみながら見つめ、にこは手元のメモ帳に何かを書いた

―じゃあ今日は真姫ちゃんの好きな物つくろうか?―

真姫「良いの?じゃあ何を作ってもらおうかしら・・・」

真姫「そうね!じゃあシンプルにトマトとレタスのサラダと・・・」



笑顔で語り合う二人は音乃木が森に覆われる前と何も変わらずに話をしている

一つ違う所があるとすれば、それはにこの口が金色の糸で縫われており、にこは一言も言葉を発していないことだっ

1ヶ月前の音乃木坂、そこは以前と変わらない日常が続く普通の町だった

真姫とにこはいつも通り、HRを終えて部室に来ていた

にこ「にっこにこにー!皆いるー?」

真姫「あら、やっと誰か来たわね」

にこ「あれ?真姫ちゃんだけ?他の皆は?」

真姫「穂乃果と海未と小鳥は今度のライブのための買い出しで秋葉原に行ってて、希と絵里は生徒会、花陽と凛は日直で遅れてるわね」

にこ「なーんだ、じゃあしばらくは真姫ちゃんとふたりっきりか」

真姫「あら?嫌だった?」

にこ「相変わらず素っ気ないっていうか・・・もう少し素直に、キャッ!?」

いきなりの地震だった、それも尋常では無い震度のものだった

棚は大きく揺れ、ぎゅうぎゅう詰めにされていたにこのアイドルコレクションが少しずつ前に押されている
ロッカーは揺れのせいで何度も開いては閉じる

だが揺れはすぐに収まった

真姫「・・・大丈夫、にこちゃん?」

にこ「う、うん」

真姫「そう、良かっ・・・ッ!?何アレ!?」

窓の外の光景はにわかには信じられない物だった

どこからともなく生えてきた植物に音乃木坂が埋め尽くされていく光景

まるで部室の窓がテレビの画面で、そこに映るのはただのCGであることを錯覚するような、非現実的な光景だった

真姫「と、とにかく外に出なくちゃ・・・」

にこ「な、なによこれ、どうなってんのよ・・・」

にこ「そ、そうだ、皆を探さなくちゃ・・・」

真姫「待って、にこちゃん、いつ余震がくるかもわからないし、早く外に出なきゃ、皆も出てるはずよ」

にこ「で、でも」

真姫「にこちゃん!」

にこ「う、うん」

校庭は学校に残っていた生徒と教師で溢れており、部活動のユニフォームや制服が入り乱れていた

教師の注意喚起と生徒の動揺した声が溢れ、μ'sの仲間を探すのはかなり困難であった

真姫「と、とにかく皆と合流しなくちゃ・・・とにかく連絡を・・・」

にこ「そんな・・・携帯もアンテナが立ってない」

騒然とした声をかき消すようにキャアアアアという悲鳴が上がり、真姫とにこを始めとした多くの者は反射的に振り向いた

自分達がいつも通っていた校舎が、自分たちが踏んでいる大地がどんどんと植物に覆われていった

その場にいたほとんどの物が状況を飲み込めず一瞬の沈黙がその場を包む

次の瞬間多くの者はパニックに陥り、校舎と反対側へと走りだす

教師の中には彼らを誘導しようと試みた者もいたが、悲鳴にかき消され人の波に飲み込まれていく

その中、真姫とにこは茫然と校舎を眺めていた

「「何あれ」」

その視線の先には下駄箱に付けられた巨大なジッパーだった

それはゆっくりと開きその中の森の風景を映し出し、来訪者を招きいれる

???「ウギャアア」

???「ウォォォォ」

それは地球上に存在しないはずの化け物だった

音乃木坂の校舎の窓を割り、怪物の群れが飛び立っていった

ある怪物は逃げる生徒を捕まえ、ある怪物は誘導していた教師を捕まえ、ある怪物は眼もくれずに飛び立っていった


にこ「に、逃げなきゃ真姫ちゃん!!」

にこの言葉に真姫もハッとする

そうだ、まずこの場から離れなくては・・・生徒達に遅れ、二人は考える余裕もないほどに走り続けた

走りながら辺りを見るとどこも学校を覆った植物だらけで二人は安全な場所なんてない事を思い知らされた。

二人は息を整えるために商店街の狭い路地へと逃げ込んだ


息を整える間、真姫は周囲を見渡した

よく見ると町を覆う植物には果実がついていた

真姫は無意識的にそれを手に取る

(この果物・・・すごくおいしそう・・・)

「・・ッちゃん!・・・真姫ちゃん!」

真姫「ヴェ!?な、なに、にこちゃん」

にこ「ちょっと、なにじゃないわよ、あれを見て」

にこは大通りの方を指さす

その先には先ほどの怪物がいた

灰色の甲殻に身を包んだ怪物、しかし真姫の視線を引いたのはその怪物達の進む先にいた集団だった

黒い服に身を包んだ男達は手に持った何かを腰に巻く、そして右手を掲げたら空中にジッパーが開いた

男達が右手に持っているらしき何かを腰の物に付けるとジッパーの中から松ぼっくりのような彫刻が落ちてきた

― 一撃・イン・ザ・シャドウ!! ―

男達の頭を覆った彫刻は形を変え、甲冑と変えていく

その場には戦国時代の槍兵のような者たちが現れ、怪物に戦いを挑んでいった

にこ「ね、ねえ、あの人達って私たちの事助けてくれるのかな」

真姫「そ、そんなのわかんないわよ・・・」

怪物たちと戦う槍兵達は自分達にはヒーローに見えた

しかし、彼らが本当に助けてくれるのかは全くわからない

(気を引いている今が逃げるチャンスなんじゃ)

(逃げる?どこへ?)

(見たはずよ、この植物が音乃木坂全体を覆ったのが)

(いいえ、諦めちゃダメよ、どこかに安全な場所があるはず)

真姫「に、にこちゃん、逃げましょう」

にこ「え?」

真姫「今なら怪物たちに気付かれずに行けるわ」

にこ「う、うんそうだね」

しかし、その作戦はすぐに失敗する

黒影「うわああああああああ」ガキィン

乱戦の中、怪物の一撃を受けた槍兵が吹き飛びこちらに飛ばされてきたからだ

槍兵は自分たちの目の前に落ちるとそのまま鎧が消える

男はピクリとも動かなかった

槍兵に気を取られた怪物の一部がこちらに目を向ける

真姫「あ・・・」

(見つかった)

(どうしよう、逃げなきゃ、にこちゃんを守らなきゃ)

(どうしようどうしようどうしよう)

頭が混乱する、めまいがして吐き気がする、思考がまとまらない

真姫は混乱しながら男の腰に巻かれていたベルトをはぎ取った

(そうだ、これがあればにこちゃんを守れる)

(あいつらを[ピーーー]のは無理でもにこちゃんを守るために足止めをするくらいなら)

先の見よう見まねでベルトだった物を腹に当てる

ドライバーからベルトが巻かれ、真姫に固定される

後ろでにこが何かを叫んでいる気がするが、どういうわけか聞こえない

(あ、でもこれだけじゃ・・・)

握っていた果実が姿を変え、錠前になる

混乱した思考のまま男たちの動きを真似る

錠前を開け、ドライバー装着する

―バナナ!―

真姫の頭上でジッパーが開く

―ROCK_ON!―

「確か・・・こうだったわね」ガキィン

巨大なバナナが真姫の顔を覆う

「・・・エ?バナナ?バナナ??バナナ???ヴェエエエエ!?」

―カモン!バナナアームズ!Knight_of_Spear! ―

バナナが変形し、甲冑と変わる

真姫はバナナの鎧を着た、赤い騎士となっていた。

頭が混乱する、めまいがして吐き気がする、思考がまとまらない

真姫は混乱しながら男の腰に巻かれていたベルトをはぎ取った

(そうだ、これがあればにこちゃんを守れる)

(あいつらを[ピーーー]のは無理でもにこちゃんを守るために足止めをするくらいなら)

先の見よう見まねでベルトだった物を腹に当てる

ドライバーからベルトが巻かれ、真姫に固定される

後ろでにこが何かを叫んでいる気がするが、どういうわけか聞こえない

(あ、でもこれだけじゃ・・・)

握っていた果実が姿を変え、錠前になる

混乱した思考のまま男たちの動きを真似る

錠前を開け、ドライバー装着する

―バナナ!―

真姫の頭上でジッパーが開く

―ROCK_ON!―

「確か・・・こうだったわね」ガキィン

巨大なバナナが真姫の顔を覆う

「・・・エ?バナナ?バナナ??バナナ???ヴェエエエエ!?」

―カモン!バナナアームズ!Knight_of_Spear! ―

バナナが変形し、甲冑と変わる

真姫はバナナの鎧を着た、赤い騎士となっていた。

(・・・え?何これ)

(私なんでこんな事してるの?)

頭の中は、先程と打って変わってスッキリとしていた

にこ「ま、真姫ちゃん・・?」

真姫「に、にこちゃん・・・どうしよう・・私・・・」

怪物「グガァァァァ!」

にこ「あ、危ない!」

真姫「え?きゃあ!」

不思議な事だが真姫は自然と戦い方がわかっていた

怪物の攻撃をかわし、生まれた隙をついて攻撃する自分の姿がイメージできていた

槍をどう使えば怪物にダメージを入れられるかが鮮明に頭に浮かんでいた

こちらを襲う怪物も2体3体と増えているが、その攻撃をいなして反撃して弱らせていくのはとても容易だった

シャキインシャキインシャキイン

―バナナ・スカッシュ!!―

真姫「はあああああああああ!!」

槍から放たれるエネルギーがバナナの形を作り周囲の怪物を全て倒す

真姫の一撃を受けた怪物は爆発四散した



(・・・何なのこの力)

にこ「真姫ちゃん!!」

真姫「ヴェ!?何にこちゃん」

にこ「あっちの怪物が・・・!」

向こうでは槍兵は全員怪物にやられていた

槍兵たちを倒した怪物は真姫が倒した灰色の怪物と違い、緑の龍のような姿と緑の虎の姿をしていた

その何人もの槍兵と戦って傷一つない姿を見て真姫は直観的にわかった

(こいつらをまとめて倒そうなんて考えてはいけないわ)

真姫「にこちゃん!手を出して!走るわよ!」

にこ「え、でも・・・」

真姫「早く!」

にこ「う、うん」

二人は再び駆け出した

行くべき先もわからずに

真姫「・・・ここまでくれば」

にこ「大丈夫かしらね・・・」ハァハァ

にこ「それにしてもそれいつまで付けてるの?」

真姫「え?・・・ああ、そうね」

・・・・・・

真姫「・・・これでいいわね」

にこ「もう、びっくりしちゃったわよ」

真姫「ゴメンね、にこちゃん」

にこ「いいのよ、それにしても真姫ちゃんって本当に度胸あるわね・・・」

真姫「あ、あの時は頭の中がこんがらがってただけで・・・」

にこ「でも、守ってくれてありがとう」

にこ「わたしにはあんな事できなかったわ」

真姫「え、えへへ・・・ってそんなことよりこの先どうしましょうか」

にこ「そんなことって・・・でもそうね、とにかくどこかに落ち着かないと」

にこ「確かこの辺りって、○○の近くよね?」

真姫「そうね・・・ねぇ、にこちゃん私の家に行かない?」

にこ「まあ他にいい場所もないし・・・」

怪物「ギャアア!!」

にこ「ひっ!?」

真姫「!!」

―バナナ!―

‐西木野宅‐

にこ「・・・」

真姫「・・・植物だらけね」

にこ「・・・そうね」

にこ「で、でも明かりはついてるみたいだし、だれかいるんじゃない?」

真姫「ママ、無事かな・・・」


ガチャ

(鍵が開いてる・・・家の中には植物は入っていないのね)

真姫「ママー!」

(あれ?いないのかしら・・・リビングは・・・)

真姫「・・・やっぱりいない」

にこ「真姫ちゃん・・・お母さんは?」

真姫「いないみたい」

にこ「でも家が荒れてる様子も無いし、避難したのかな・・・」

真姫「それだといいんだけど・・・」

真姫「私ちょっと上も見て来るね」

にこ「じゃあ私も・・・」

真姫「にこちゃんはここにいて、もし上にあの怪物がいたらにこちゃんを守れるかわかんないし・・・」

にこ「あっ・・・うん」

真姫「ここは中から鍵もかけられるし、出口も二つあるから」

真姫「それじゃ何かあったら叫んでね」

にこ「・・・じゃあさ、そのベルト、私に頂戴よ」

真姫「え?」

にこ「なんで私が真姫ちゃんだけがそんな危ない目に遭わなきゃいけないの?」

真姫「な・・・そんなの当たり前よ」

真姫「にこちゃんを危険な目に合わせられないからに決まってるでしょ」

にこ「・・・それじゃあ真姫ちゃんは危ない目に遭っていいの?」

にこ「そんなの間違ってるわ!」

にこ「大体私の方が年上なのよ・・・」

にこ「なのに真姫ちゃんに守られてばっかりで・・・」ポロポロ

にこ「にこだってあなたが危ない目に遭うのなんて見たくない!あなたが苦しむ所なんて見たくない!」

にこ「だから・・・だから・・・」

真姫(にこちゃん・・・)

真姫「ごめんね、にこちゃん、にこちゃんの気持ち考えてなかった」

真姫「でもさ、にこちゃんと私、どっちが運動神経がいいの?」

にこ「え、そんなの 真姫「当然この私よ。」

真姫「それだけじゃないわ。にこちゃんよりこの真姫ちゃんの方が身長も高いし、頭も良いし、私の方がこれを使うのに向いてるわ」

にこ「なっ・・・あんた・・・」

真姫「でもね。私はこれから先絶対に1人では生きられない」

真姫「あなたがいるから私は戦えるの」 「あなたがいるから私は今生きていけるの」

真姫「私はにこちゃんを絶対に1人にさせないし、私は絶対に1人にならない」

真姫「絶対にあなたの前に生きて戻ってくる。約束する。賭けてもいいわ。」

にこ「・・・絶対よ、絶対に戻ってくるのよ」

真姫「ありがと。約束よ。」ガチャ

(・・・ええ、絶対に戻ってきてみせる)

‐2階通路‐

(・・・私の部屋やママの部屋に気配はしないけど)

真姫「ママーいるー?」

・・・

(反応なしか)

ドサッ

「!?」

(今の音は・・・寝室?)

「ママー・・・いるー?」

・・・

(気のせい?なハズがない・・・)

(落ち着け・・・大丈夫、私にはできるわ)

真姫「ママー?」ガチャ

???「グォォォォン!!」ブォン

真姫「きゃっ」

真姫「・・・やっぱりいたわね」

ヘキジャ「ギャァン!」

寝室にいたのはあの怪物だった

その容貌はさっき逃げた際の片割れのトラの化け物にそっくりだった

違う所を挙げるとすればその顔くらいだろう

陶器のような模様の緑の鎧に身を包み、巨大な鉤爪を右手に持った怪物は真姫を睨んでいる

怪物の感情など想像もできないがこの怪物が真姫とにこに危険を与えるのは間違いなかった

真姫「・・・っく。」

―バナナ!!―

―ROCK ON― 

「変身」キィン

―カモン!バナナアームズ!Knight_of_Spear! ―

天井に開いたジッパーから降ってきた鎧を身に纏い、真姫は再び赤い騎士になった

真姫「ハァ!」

だが、真姫の放った渾身の一撃は怪物の頑強な皮膚を貫くことは出来なかった

真姫「なっ!?」

怪物は真姫の攻撃を受け止め、鉤爪によるカウンターを返してきた

真姫「きゃあ!?」

真姫の纏う鎧を破壊は出来なかったが、与える衝撃は真姫に傷を負わせるのに十分な物だった

怪物は痛みに怯んだ真姫に2撃、3撃目を容赦なく浴びせる

完全にされるがままの真姫を掴み、怪物は真姫を投げとばす

飛ばされた先にある窓は開けており、真姫は宙に投げ出され落下する

真姫「きゃあああ」

3、4メートルはある高さから投げ飛ばされた衝撃は鎧に身を守られていたとしても、

満身創痍の真姫にトドメを刺すのには充分な物であった

真姫「・・・・あっ、ああ」

断末魔も言葉にならない、両足で立つ力も殆ど残っていない

(痛い痛い痛い痛い痛い)

(体が動かせない程痛い・・・)

(私・・・ここで死ぬのかな・・・)

走馬灯だろうか、様々な記憶が頭の中に浮かんでは消えている

幼い頃に夢を持って将来に憧れたこと、音乃木坂に入った時のこと、μ'sに入った時のこと、

μ'sの活動、数々のライブ、様々な事が頭に浮かんでいった

μ'sの皆との思い出をさっきあったことの様に思い出した

にこと交わした約束も思い出した

(そうだ・・・約束したんだ)

(なんでこんなに大切な事を忘れられたんだろう)

(私は・・・)

怪物が窓から飛び降りてくる

私にとどめを刺そうとしているのだろう

だがそうはいくものか、両手に力を込め槍を支えに体を起こし、怪物を睨む

ヘキジャ「グッ!?」

怪物が一瞬動きを止めた

(今だ)

真姫は一瞬の好機を逃すまいとドライバーに手をかけた

シャキインシャキイン

―バナナ・オーレ!!―

槍から放たれた黄色い閃光が大地駆け、怪物を貫く

真姫は全身の力を込め立ち上がる

真姫「うっ・・・・・あああああああああ!!!」

シャキインシャキインシャキイン

―バナナ・スカッシュ!!―

ヘキジャ「ガギィ!!」

槍から放たれたエネルギーを受け、怪物は爆発四散した

(約束・・・守れた・・・)

糸が切れた人形のように脱力した真姫は、芝生の上に横たわった

(なによ・・・そっちは約束守れなかったじゃない・・・)

狭まっていく視界に映った、こちらに走りよるにこを見ながら真姫はそう思っていた

以上です

深夜に思いついたネタをテンションの勢いだけで書いたらこんなんなった
ssスレ立てるのは初めてだったから色々至らない点あったらすみません
改めて見たらラブライブ!絡める意味薄いね

あ、sage忘れてた・・・本当にゴメン
あとこんな駄文に付き合ってくれた人ありがとう

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