洋榎「今日からうちが咲のお姉ちゃん代理や!」 照「」(142)

はい

久「だめよっ!私がやるわ!」シュバッ!

豊音「いやいや、ここは私がやるよー!」シュバッ!

小蒔「私もお姉さんやってみたいです!」シュバッ!

照「…じゃあ私も」スッ

「「どうぞどうぞ」」

照「いや意味わかんない」

洋榎「うちは聞いたんやで! あんたが妹をないがしろにしてるってな!」

洋榎「妹を大事にしない姉なんてサイテーや! 今までチャンピオンを尊敬してたけど見損なったわ!」

照「だからってそこでなぜ咲を妹にするなんて話になるの?」

照「というか私に妹はいな」

洋榎「やかましい」ダンッ

照「」ビクッ

洋榎「この後におよんでまだそんなことをいうなんてな……だったらええわ! 今日からうちが咲のお姉ちゃん代理や!」

洋榎「妹にとってお姉ちゃんがどんなに大切な存在なのか……」

洋榎「姉にとって妹がどんなに大切な存在なのか…・・」

洋榎「その腐った眼にようく焼き付けておくんやな!」

照「……」

照「か、勝手にすればいい」

洋榎「ふんだっ!」








絹恵「おねえ、ちゃん……?」ガタガタ

 一週間後

咲「洋榎お姉ちゃん!」スリスリ

洋榎「咲は甘えん坊やなぁ」

咲「だって……私、ずっとお姉ちゃんに甘えたかったの」

咲「どんなに求めても、本当のお姉ちゃんは私に構ってくれなかった。話をしようともしてくれなかった……」

咲「でも洋榎お姉ちゃんは違う。洋榎お姉ちゃんは、私を構ってくれて……話を聞いてくれて……」ポロポロ

洋榎「……辛かったんやなぁ」ナデナデ

洋榎「……よっしゃ、今日もお姉ちゃんがたくさん咲を甘えさせてあげるからな!」

咲「うん!」




照「」

絹恵「」

和「洋榎お義姉さん、妹さんを私にください」タン

洋榎「うちに麻雀で勝てたら考えてやらんこともない」タン

和「おはよう、のどっち」ゴゴゴゴ

優希(和ちゃん、いきなり全開だじぇー)タン

久「あら? なら私も洋榎に勝てたら咲を貰っていいのかしら?」タン

洋榎「おまえはあかん」ツモ

久「……」ショボン




まこ「しっかし馴染んだのぉ姫松の大将」

照「おかしい、いくらなんでも馴染みすぎ」ガタガタ

絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……」ブツブツ

淡「――なるほど、サッキーのあれは“非お姉ちゃん症候群”ってやつだね!」

誠子「非お姉ちゃん症候群? なにそれ」

照「っ!? 何か知ってるの、淡!」

淡「非お姉ちゃん症候群――それは妹が姉に冷たくされた時に発症しやすいとされている恐ろしい精神病だよ」

尭深「私も聞いたことがある。それを発症した妹は、自分に優しく接してくれるお姉ちゃんが目の前に現れたら――」

尭深「例え血が繋がらなくとも、例え見ず知らずだとしても本当のお姉ちゃんだと思い込んでしまい、デレデレに甘えてしまうという……」オチャズズズ

誠子「なるほど。だから咲ちゃんは出会って間もないというのにあんなに姫松の大将さんに懐いているんだね」

照「そんな馬鹿な……そんな馬鹿な……」ガタガタ






絹恵「菫お姉ちゃん、って呼んでいいですか?」ガタガタ

菫「断る」

照「そ、その病気はどうやったら治るの!?」

淡「簡単だよテルー! 本物のお姉ちゃんが妹に優しく甘えさせてあげるだけ!」

尭深「現在見つかっている治療法はそれだけだけど、全快率は実に95%という脅威の数字」

尭深「わりと簡単に治療可能。良かったですね、宮永先輩」ズズズ

誠子(残りの5%がどうなったかすごく気になる)

照「……」

照「……む、無理」ガタガタ

淡「ええ!? なんで!?」

照「咲と離別してもう長いし、どうやって咲を甘やかせていいのかさっぱりわからなくなっちゃったんだ……」

照「私に妹はいないなんて広言もしてる」

照「私にはもう、咲を甘やかすなんて出来っこないよ……」ポロポロ

誠子「先輩……」

淡「テルー、あれを見て!」



咲「お姉ちゃん、お姉ちゃん」イチャイチャ

洋榎「咲は良い子やなぁ」キャッキャウフフ



淡「サッキーがテルー以外のお姉ちゃんをお姉ちゃんって呼んでるだよ!?」

淡「悔しくないの!? 悲しくないの!?」

照「……い」ボソッ

淡「全然聞こえないよ! 声に出してよ! みんなに聞こえるくらい大声をだしてよ!」

淡「サッキーとテルーの間になにがあったのかはわからない!」

淡「だけど……それでも2人は姉妹なんでしょ!?」

淡「だったら、もう――逃げるのは、止めようよ!」

照「……悔しい! 悲しい! 咲が、咲が私以外をお姉ちゃんと呼ぶことが! とっても悔しくて悲しいよ!」ポロポロ

淡「……」

照「もう一度! もう一度! 私は咲にお姉ちゃんって呼ばれたい!」

照「もう一度――あの頃のように! 仲のよかったあの頃のように!」




照「咲と姉妹になりたい!」



淡「……それが、テルーの本当の気持ちなんだね」

淡「伝わったよ、その心!」

淡「私達にまかせておいて! 私達白糸台麻雀部、チーム虎姫が!」

淡「絶対に2人を姉妹に戻してみせるから! さあみんな、出番だよ」

淡「私達は――」

淡「姫松の大将なんかに、絶対負けない!」ゴッ





咲「菫お姉ちゃんっ」ギュー

菫「はっはっは、咲は本当に甘えん坊さんだな」ナデナデ

尭深「咲ちゃん、お茶が入ったよ。熱いからふーふーしてあげる」フーフー

咲「ありがとう! 尭深お姉ちゃん!」

誠子「今度長野で清流釣りをやる予定だから、一緒に釣りをしようね」ナデナデ

咲「うん、とっても楽しみー!」キャッキャッ

洋榎「おいこら後から来た癖になにいうてんねん。咲はうちとからあげ作るんや」





淡「この裏切りものがあああああああああああああああああぁ!!!」

照「……」

淡「……」

照「……」

淡「……」

照「……もう、駄目だ」ポロポロ

淡「テルー……仕方ない! こうなったら!」タッタッタ

照「あ、淡……うっ、うっ……ぐすっ。淡だけだよ、私の味方は……」




淡「サッキー、お姉ちゃんと麻雀しよー」ナデナデ

咲「淡お姉ちゃんと麻雀すると嶺上牌がなくなっちゃうよー」スリスリ






照「この裏切りものおおおおおおおおおおぉ!!!」

 一方その頃、奈良


玄「どこかにおもちの大きい新しいお姉ちゃんはいないかなぁー」

玄「もう宥さんは飽き飽きなのです」

宥「な、なんでそんな酷いことをいうの玄ちゃんっ……!」ポロポロ

玄「はぁー……ねぇ、何でこのくらいでいちいち泣くの? いつもいつもウジウジウジウジ……」

玄「お姉ちゃんの良い所はおもちの大きさだけなの? お願いだからもう少しお姉ちゃんらしくしてよ」

玄「今のお姉ちゃんなんて、大っ嫌い」

宥「うぁぁぁ……うあああああぁ! 玄ちゃんに嫌われた、玄ちゃんに嫌われちゃったよぉ!!!」ポロポロ

憧「ゆ、宥姉落ち着いて! ちょっと玄! 冗談にも程があるでしょ!?」

穏乃「こんなの絶対おかしいよ! あのお姉ちゃん大好きな玄さんがこんなこというわけがない!」

灼「もしかして、これは逆非お姉ちゃん症候群かも」

晴絵「知ってるのか!? 灼!」

灼「逆非お姉ちゃん症候群……それは姉に愛されすぎている妹が発症しやすいとされている病気」

灼「それにかかるとお姉ちゃんのことが大好きな気持ちが反転してしまい、あのように拒絶してしまう」

灼「お姉ちゃんのことが大好きなほど、大っ嫌いになる。なんて恐ろしい」

灼「この現象を簡単にいうなれば――反抗期。誰でも一度はかかるらしい」

晴絵「ただの反抗期かよ!?」

憧「ちょっとまって!? 誰でも一度はかかるって、私はお姉ちゃんに大事にして貰ってたけどそんなのかからなかったわよ!?」

灼「……言い難いけど、それ」

灼「あんまり、愛されてなかったんじゃ……」

憧「」

穏乃「それはどうしたら治るんですか?」

灼「愛され過ぎてかかる病気だから、その反対のことをすればいい」

穏乃「つまり、宥さんが玄さんに冷たくすれば治る!」

宥「玄ちゃんに冷たく……? そ、そんなの無理だよぉ!」

宥「玄ちゃんはいつだって私のいうことを聞いてくれて、優しく甘えさせてくれた」

宥「あれをやって、あれをとってと炬燵の中で怠けていても」

宥「『もう、お姉ちゃんはしかたないなぁー』って笑顔でみかんとかを取ってきてくれた玄ちゃん」

宥「しかも取ってきてくれるだけじゃなくてみかんの皮まで自発的に剥いてくれて」

宥「おまけにスジまで綺麗にとってくれる――さらには『あーん』までしてくれるの!」

宥「そんな優しくて可愛くてさ愛しの玄ちゃんに冷たくするなんて!」

宥「私には、出来ないよっ!」ポロポロ



穏乃(うわぁ)

晴絵(この子ものすごい駄目なお姉ちゃんだ)

灼(玄、よくそれでお姉ちゃん大好きになれたね……)



憧「もしもし、お姉ちゃん!? ねぇ、お姉ちゃん私のこと好きだよね!? 私のこと、愛してくれてたよね!?」ポロポロ

望『い、いきなりどうしたの……?』デンワ

寝る
あとは任せた

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」

初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」

初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」

初春「そうネットに書いてありました」

佐天「なあんだネットかあ」

初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」

佐天「ふーん」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月03日 (火) 09:14:17   ID: 7m0HiAXE

>>115は氏ね

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