菫「いよいよ3連覇だな…」 照「そうだね…」 (181)

ID:patsMNSm0の代行っス

それじゃあ投下します

ガチャ
照「ただいま」

菫「お帰り」

尭深「お疲れ様です…」
誠子「お疲れサマです」
菫「全試合トップで予選を終えるとはさすがだな」

照「他にも全試合トップで予選を終えた人はいるでしょ…」

誠子「今のところ宮永先輩以外で全試合トップで予選を終えたのは1人だけです」

照「(もう1人はおそらく…)」

菫「荒川憩だな」

照「(やはり…)」

誠子「もう1人全試合トップの選手がいますが…」

菫「まだ試合中だな…」

照「今やっている予選最後の試合か…淡も出てるね」

尭深「でも…他の2人も相当手強そうですね…」

………

誠子「…試合が終わりました…」

尭深「…淡ちゃんがラス…」

菫「…これで辻垣内智葉が3人目の全試合トップか」

辻垣内 智葉 41200
末原 恭子 25500
宮永 咲 25000
大星 淡 8300

照「………」

誠子「宮永先輩1位で予選通過おめでとうございます」

尭深「おめでとうございます…」

菫「おめでとう照」

照「ありがとう…淡は…」

菫「ギリギリの16位通過だ」

照「それはよかった」

………

菫「これから本戦の組み合わせ抽選だが…」

誠子「2人が同じブロックにならなければいいですが…」

………

誠子「宮永先輩がAで淡がB」

尭深「よかった…」

菫「2人が戻ったら各ブロックの分析を始めるぞ」

………

菫「まずはAブロックから…」


獅子原 爽
白水 哩
辻垣内 智葉
宮永 照

誠子「本物のエースが4人ですね」

菫「この中から2人ここで消えるのは惜しいな」

淡「でもここは分析する必要ありませんよ」

尭深「どうして…」

淡「テルが勝に決まっている!」 ドーン

菫「いや…私もそう思うが…」

尭深「2位に大差をつけて…」

誠子「3位と4位をトバすぐらい…」

照「あまりハードルを上げないで…」

菫「次はBブロックだが…」


薄墨 初美
大星 淡
原村 和
宮永 咲

誠子「ベスト16に3人しかいない1年生がここに集まりましたね」

菫「淡にとってはいきなりリベンジの機会か…」

尭深「そして本人の様子は…」

淡「前に亦野先輩が言ったあれとは私が違うことを証明してみせますよ」

誠子「私の団体戦での活躍など大量リードに守られていたからにすぎないと言ったあれか…」

菫「(亦野は少し謙虚になったが…淡は変わらないか…)」

照「………」

菫「そしてCブロック」


愛宕 洋榎
姉帯 豊音
荒川 憩
江口 セーラ

誠子「大阪勢が3人と…」

尭深「岩手が1人…」

尭深「2年生も1人…」

菫「だがその2年が1番地力が強い…」

照「そうだね…」

誠子「関西最強の荒川憩…」

淡「(一体どれ程のものか…)」

菫「最後にDブロックだ」


小走 やえ
神代 小蒔
末原 恭子
福路 美穂子

誠子「何とも言えない面子ですね…」

尭深「ここは読みづらいです…」

誠子「末原以外は各県予選で1位ですね」

菫「そんな言い方は少し可哀想だな…」

照「ここまで残っている人で弱い人などいない」
淡「………」

誠子「結局Aが宮永先輩、Cが荒川がほぼ確定…」

尭深「他は分からない…」

菫「そういうことだな」

淡「荒川って人はそんなに凄いんですか?」

菫「お前はまだ1年だから知らないのも無理はない…」

照「彼女は攻守に隙がない…そして流れを読むのが上手い」

淡「ふーむ」

誠子「まさに最強…」

照「他にも色々あるけど1番恐ろしいのはあの笑顔…」

尭深「それは一体…」

照「彼女はどんな展開になってもあの笑顔を崩す事はない」

………

菫「もうこんな時間になってしまったな…明日は午前に準々決勝…午後から準決勝だな」

誠子「準々決勝と準決勝の間にも抽選がありますね」

菫「2人とも明日に備えろよ」

2人「はい」

………次の日…

菫「これから試合だな…対戦相手の格では照の方が上だが…」

誠子「やはり心配なのは淡の方ですね…」

尭深「最近同世代に負ける事が多かったですし…」

菫「こればかりは淡の頑張りに期待するしかない」

………Aブロック…

哩「(みんな凄か迫力やね)」

智葉「(全員3年とは面白い!)」

爽「(これ程の卓は初めてだ)」

照「(やっぱり全員強そうだね)」

………Bブロック…

和「(咲さんやみんなと離れたくありませんが…そのために咲さんに勝たないといけないとは…)」

咲「(和ちゃんが相手でもお姉ちゃんと戦うまでは負けられない!)」

淡「(この卓でトップを取れば私が1年最強だ!…実力で言えば100年生だ!)」

初美「(1人だけ3年生で負けるのはのーですよー)」

………Cブロック…

憩「(先輩方よろしくお願いしますーぅ)」

セーラ「(去年と…予選の借りを返したる!)」

洋榎「(ウチとこいつは去年荒川にやられてしもうたが…関係あらへん)」

豊音「(私だけ大阪人じゃない…ぼっちだよー…)」

………Dブロック…

小蒔「………」

恭子「(今にも寝そうやな)」

やえ「(対局中に寝るとはマナーの悪いヤツだ…懲らしめてやるか)」

美穂子「(神代さんが寝たらこの2人はどう動くか…あるいは動かせるか…)」

………

ガチャ
照「ただいま」

誠子「お疲れサマです」

尭深「お疲れ様です…」

菫「お帰り…あのメンバー相手でこの点差とはさすがだな」

宮永 照 87600
辻垣内 智葉 26100
獅子原 爽 -5500
白水 哩 -8200

誠子「この状態で配給原点を維持している辻垣内もさすがですね…」

照「それ以外はほぼ完璧だった」

尭深「どういう事ですか?」

照「Cブロックの結果を見れば分かるよ」

菫「もう少しで終わるな」

………

尭深「Cブロックも終わりました…」

荒川 憩 61100
愛宕 洋榎 14600
姉帯 豊音 12900
江口 セーラ 11400

菫「照が言っていたのはこれか」

誠子「いわゆるサンコロですね」

菫「つまり辻垣内は思ってたより手強かった…」

照「そういう事」

誠子「荒川は後半戦は殆ど稼いでませんね」

尭深「2位まで抜けられるとはいえ…」

照「それも彼女の戦略の1つ…ある程度点数を稼いで悠々と守りを固めるその様子に…」

菫「対局した相手は点差以上の実力差を感じずにはいられない…か」

………

誠子「Bも…終わりました…」

尭深「…淡ちゃん…」

菫「ダメだったか…」

原村 和 32500
宮永 咲 30000
薄墨 初美 25900
大星 淡 11600

照「………」

………

ガチャ
淡「…ただいま…」

誠子「お…お疲…」

淡「テルは…」

照「勝ったよ」

淡「………」 チラッ

淡「(…私に3万点差をつけた辻垣内に6万点差…)」

淡「偉そうなことを言ってごめんなさい…やっぱり私が団体戦で活躍できたのは先輩達がリードして私に回してくれたから…」

誠子「いや…私は別に…」

淡「それを自分の力だと勘違いしたのが…」

菫「素直に相手の実力を認めろよ」

照「(さすが菫…私が言いづらいことを…)」

菫「(お前が勝った者の実力を認めろといったら嫌みだろ)」

淡「………」

尭深「そんなに落ち込まないで…」

誠子「きっと宮永先輩がカタキを…」

照「ダメだね」

淡「えっ…」

照「カタキ打ちはしない…来年自分で何とかして」

淡「………」

誠子「(部長…これは…)」

菫「(分かっている)」

尭深「(それだけ期待しているということ…)」

淡「カタキ打ちはいらない!…今回は負けを認めて…来年私が取り返す!」

菫「(大丈夫そうだな)」

………

誠子「やっとDブロックも終わりましたね」

小走 やえ 26200
末原 恭子 25600
福路 美穂子 25200
神代 小蒔 23000

尭深「かなりの接戦に…」

菫「ある意味1番面白い試合だったな」

誠子「神代が寝ると福路は2人を使って止めようとしましたが…」

菫「あのプライドの高い2人が思い通りに動くわけなかったな」

尭深「そのまま乱戦に…」

菫「途中で神代は起きてしまったな」

照「小走は自分の力で神代に勝ちたかった…末原は年下相手に連携するようなマネが嫌だったんだと思う」

淡「(プライドに拘ってそのまま勝てるとは羨ましい人達だ…)」

………

菫「さてまた組み合わせ抽選だが…」

誠子「見所は宮永先輩と荒川が同じブロックになるかどうかですね…」

尭深「2人と同じ所に入ったら可哀想…」

淡「でも強い人と戦えるのが楽しみな人がいるかも…」

………

誠子「…決まりましたね」

尭深「宮永先輩はA…そして…」

淡「荒川もA…」

菫「照が戻ったら分析を始めるか」

………

菫「まずはAブロック」

宮永 照
荒川 憩
辻垣内 智葉
愛宕 洋榎

誠子「決勝にとっておきたいぐらいの面子ですね」

照「(サンコロは難しそうだね)」

菫「去年の決勝を思い出すな…」

誠子「面子的には3人同じですからね…」

照「でもみんな去年より力をつけてるはず…」

淡「それでもテルが勝つに決まってる!」 ドーン

尭深「みんなそう思ってる…」

菫「もう1人はおそらく荒川…」

菫「次はBブロック」

原村 和
宮永 咲
小走 やえ
末原 恭子

尭深「ここも読みづらいです…」

誠子「ここは荒れそうですね」

菫「私は経験で小走、末原の3年2人を…」

尭深「私は勢いで原村、宮永咲の1年生2人を…」

誠子「私に勝った原村と県予選1位の小走を…」

淡「私が戦った印象では宮永咲と末原を…」

照「………」

………

………Aブロック…

洋榎「(ウチが1番格下?試合が始まれば関係あらへん)」

智葉「(ここで宮永か荒川を仕留める…もう一方を決勝で倒す!)」

憩「(先輩方お手柔らかにお願いしますーぅ)」

照「(この卓はおそらく去年の決勝以上…)」

………Bブロック…

和「(…咲さん…)」

咲「………」

恭子「(何やこいつら…けんかでもしたんか…)」

やえ「(フフッ決勝に行くのはこの私だ!)」

………

誠子「先にBブロックの試合が終わりましたね…」

菫「Aは親で連荘しまくるのがいるからな」

尭深「それにしても4人も予想して誰も当たらないとは…」

淡「(テルの予想も聞いておけばよかった…)」

………

誠子「Aブロックも終わりました」

宮永 照 43800
荒川 憩 38600
辻垣内 智葉 11200
愛宕 洋榎 6400

菫「照が個人戦で1人もトバせなかったのはいつ以来か…」

尭深「去年の決勝戦以来です…」

ガチャ
照「ただいま」

尭深「お疲れ様です…」

誠子「お疲れサマです」

淡「お帰りテルー」

菫「お疲れ…このメンバー相手でも問題ないな」

誠子「Bブロックはもう終わりました」

淡「テルは誰が勝つと思ったの?」

照「原村和と末原恭子」

菫「正解だな…」

原村 和 36900
末原 恭子 33100
小走 やえ 30000
宮永 咲 0

照「………」

………

菫「それじゃあ決勝戦の分析を始める」

宮永 照
荒川 憩
原村 和
末原 恭子

誠子「正直準決勝の相手の方が上のような…」

照「でも油断できる相手ではない」

照「この2人は団体戦の時より強くなってると思う」

誠子「…そう言われてみれば…」

淡「確かに…」

菫「(本当に分かってるのか…)」

照「でも1番手強いのはこの2人じゃない」

菫「やはり荒川か…」

照「2位まで抜けられる試合では彼女の本当の実力は分からない」

誠子「つまり決勝の荒川は…」

尭深「もっと強い…」

………次の日…

照「…今年も決勝まで来られた…」

菫「いよいよ3連覇だな…」

照「そうだね…でも白糸台の優勝も含めて私1人の力でここまで来られたわけじゃない」

菫「白糸台の優勝はお前が先鋒戦で15万点稼いだからだろう」

照「でもみんな私の作ったリードを守ってくれた」

淡「試合が終わる頃には少なくなってたけどね…」

菫「私も1万点失点してしまったな…

尭深「私も3万点程…」

誠子「私は6万点以上…」

淡「私は4万点ぐらい…」

照「それでもみんなには感謝している」

………

菫「感謝か…」

誠子「どうしたんですか?」

菫「もしかしたらそれが照の力の源かもしれない」

尭深「どういうことですか…」

菫「詳しいことは本人の口から後で聞いてくれ」

淡「(それが分かれば照の強さに近づけるかもしれない)」

………個人戦決勝…

和「(私の未来は自分で掴みます)」

憩「(今日こそ宮永照を超える!)」

恭子「(麻雀の神様は私に最高の舞台を最後に用意してくれたもんやな…)」

照「(この麻雀が私の高校麻雀の集大成…)」

東一局 親和

和「リーチ」

憩「(親の先制リーチ…)」

恭子「(こっちはまだ一向聴や…)」

照「リーチ」

恭子「(チャンピオンは東一局は和了らんはず…)」

恭子「(とはいえ…2人リーチに突っ張るのは…)」

照「(2人はどう動くか…)」

恭子「(追いついてしもうた…そして)」

憩「………」

恭子「(荒川からリーチしている2人以上のプレッシャー…私の考えが正しければ…)」

恭子「リーチ」

和「(足止めリーチは期待してませんでしたが…)」

憩「リーチ」

憩「流局です」

和「(1000点で親を流せれば安いもの…と考えるべきでしょうか…)」

照「(2人が乗ってくるかは分からなかったが…)」

恭子「(親の先制リーチを潰せて十分や…)」

憩「(さて…次の局は全員早和了りやな…)」

東二局 親恭子

憩「(私もそんなに遅い方ではないんやが…)」

照「………」 カチャ

和「………」 ヒュン

恭子「………」 トン

憩「(3人とも早そうやな…)」

憩「(出遅れてしもうたな…しゃーない)」 ビシィッ

3人「ロン」

憩「流局です」

和「(三家和に狙って差し込むなんて…偶然です)」

恭子「(これができるのは大阪でもこいつ以外では主将と園城寺ぐらいのもんや…)」

照「(さて…どうするかな)」

恭子「流します(0点で親を流せれば安いもんや…)」

………

誠子「まさかあの荒川が防戦一方とは…」

菫「本当にそう思うか…」

淡「私には場を支配しているのは荒川に見える」

尭深「となれば最初に和了るのは…」

………

東三局 親憩

憩「ツモ700オール」

恭子「(ただの700オールやない…)」

和「(リーチ棒が4本…)」

照「(相変わらず流れを呼び込むのがうまい…)」

和・23300
恭・23300
憩・30100
照・23300

東三局一本場 親憩

憩「リーチ」

恭子「(ここでデカいのを和了られたら完全に流れを持ってかれそうや…)」

照「チー」 ストッ

和「(1発消し…)」

憩「(場所が悪かったようやな…)」

憩「ツモ…1400オール」

照「(5門張…しかし…)」

和「(1番安め…)」

憩「(チャンピオンのツモずらし…)」

恭子「(なんでそんな事できるんや…)」

和・21900
恭・21900
憩・34300
照・21900

東三局二本場 親憩

和「ツモ700・1200」

憩「(やっぱり早い…)」

恭子「(こいつの麻雀に流れは関係ない)」

照「(それが強さでもあり弱点でもある)」

和・24500
恭・21200
憩・33100
照・21200

東四局 親照

照「ツモ500オール」

恭子「(遂に始まるんか連続和了…)」

憩「(これだけ早い面子でどこまで続けられるか見ものやな)」

和「(ただの親の連荘です)」

和・24000
恭・20700
憩・32600
照・22700

東四局一本場 親照

照「ツモ1100オール」

恭子「(凄い迫力やな)」

和「(これをする理由は分かりませんが…和了り自体に意味がないわけではありません…)」

和・22900
恭・19600
憩・31500
照・26000

東四局二本場 親照

照「ツモ1500オール」

和「(現に…1回和了るごとに着順を上げています)」

憩「(トップから落ちてしもうたな)」

恭子「(トップから落ちたのに余裕そうやな…)」

和・21400
恭・18100
憩・30000
照・30500

東四局三本場 親照

和「ロン8900」

照「はい」

恭子「(三暗刻対々和…差し込みやろ…)」

憩「(チャンピオンの役満潰し…)」

照「(親被りの16000より…)」

恭子「(8000に差し込み…)」

和「(役満を1回和了るより…満貫を4回和了った方が効率的です)」

憩「(私もそう思うで)」

和・30300
恭・18100
憩・30000
照・21600

南一局 親和

恭子「………」 赤5p トッ

照「(いきなりドラ…早い手かな…)」

和「(国士無双…あるいはチャンタ系も…)」

憩「(仕掛けてきた…あるいはハッタリか…)」

照「(…これかな)」 ビシィッ

恭子「………」

憩「(多分差し込み…でも…)」

恭子「(それやと3900や)」 スルー

照「(…私の読み違いかな…)」

憩「(…デカい手が出そうやな)」

恭子「ツモ3000・6000」

照「(純チャンに三色…そして平和…読み違いじゃなかった)」

和「(跳満の親被り…)」

憩「(ラスから一気にトップに…)」

和・24300
恭・30100
憩・27000
照・18600

南二局 親恭子

照「………」 ギギギー

恭子「(字牌が全然来んな…)」

和「(偶然です)」

憩「(字牌はすぐに捨てた方がええで…)」

照「カン」 發■■發 ストッ

恭子「(ドラカン!!)」

照「カン」 中■■中 ストッ

和「(連カン…それにしても發と中…)」

恭子「(もう白はドラ表示牌…そして場に1枚でとる…)」

和「(大三元はありませんが…)」

憩「(小三元なら既に倍満以上が確定やな…)」

照「ツモ6000・12000」

恭子「(跳満を和了った次の局に三倍満の親被り…)」

和「(またラスから一気にトップに…)」

恭子「(連続で和了るなら次は役満…)」

和「(それがオカルトだと言うんです)」

憩「(私の親で役満を許すと思ったら大間違いやで)」

和・18300
恭・18100
憩・21000
照・42600

南三局 親憩

憩「リーチ」

照「(私が早和了りできない隙を…)」

和「(親の先制リーチ…そしてマンズの多門張ですかね…)」

恭子「(こいつがリーチして他家が和了るのはめったにあらへん…)」

照「(しかし雰囲気が九蓮宝燈ににてる…)」

憩「ツモ8000オール」

和「(七門張…)」

恭子「(独占しとる4と6以外のマンズがすべて当たり…)」

照「(いわゆる七蓮宝燈か…)」

和「(2人連続で24000を和了るなんて…なかなかの偶然ですね)」

恭子「(これが全国の1位と2以…)」

和・10300
恭・10100
憩・45000
照・34600

南三局一本場 親憩

恭子「ロン1300」

和「はい」

照「(今度は安めを見逃さなかった…)」

和「(最初から早和了りを狙っていたのでしょうか…)」

憩「(私の親を流すのが狙いやろ)」

和・ 9000
恭・11400
憩・45000
照・34600

オーラス 親照

照「ツモ700オール」

和「(また親の連荘狙いですか…)」

恭子「(早く止めないと怪物2人が私らをトバしにかかりそうや…)」

憩「(そろそろそれも視野に入れたいところやな…)」

和・ 8300
恭・10700
憩・44300
照・36700

オーラス一本場 親照

照「ツモ1100オール」

和「(そろそろ点数が少なくなってきましたね…)」

恭子「(だがそう簡単にトバせると思ったらアカンで)」

憩「(何となく2人が粘りそうやな…)」

和・ 7200
恭・ 9600
憩・43200
照・40000

オーラス二本場 親照

照「ツモ1500オール」

和「(でも私も負けるわけにはいきません!)」

恭子「(次で連荘終了や!)」

憩「(残念やったなチャンピオン…勝負は後半戦になりそうや)」

照「(もとより前半戦だけで決めれるとは思っていない)」

和・ 5700
恭・ 8100
憩・41700
照・44500

オーラス三本場 親照

恭子「………」 5s トッ

和「(…またチャンタ系ですかね…)」

憩「(今度はドラやないな…)」

照「(同じ手が通用すると思わない方がいい)」

恭子「(それはどうやろな)」

恭子「ツモ3300・6300」

照「(チャンタと見せかけて一通…)」

和「(平和に一盃口まで…)」

憩「(本命の赤ドラは持っとったな)」

恭子「(あんたらが24000を和了んなら…私は12000を2回和了っただけや…)」

和「(かなり出遅れました…)」

恭子「(色々やったがまだ上2人との点差はあんなに…)」

憩「(何とかわずかにトップで前半戦終了や…)」

照「(手強い人達だ…)」

和・ 2400
恭・21000
憩・38400
照・38200

………

尭深「予想通り前半戦を終えて2人が抜けました…」

菫「原村に負けたお前達は少しは原村に盛り返して欲しいんじゃないか?」

淡「いやーそうして欲しいですけど」

誠子「相手が宮永先輩と荒川では…」

菫「そうか…」

菫「私としては同じ3年生の末原の気持ちになってみたいな…」

尭深「どうしてですか…」

菫「末原以外の3人は1年、2年、3年、で最強と言っても言い過ぎじゃない」

誠子「それで一体…」

菫「高校生活最後の試合でそんな面子と戦えるのが羨ましいよ…」

………

東一局 親和

和「リーチ」

恭子「(またこいつが起家で先制リーチか…)」

照「(その点数でリーチとは腹を括ったようだね…)」

憩「(私なら残り1000点でもでもリーチできる)」

恭子「(こいつらに残り点が少ない人間のリーチする気持ちがわかるとは思えないが…)」

和「ツモ…4000オール」

照「(裏ドラ…)」

憩「(覚悟を決めたリーチに牌が答えたんかもな)」

和「(そんなオカルトありえません)」

恭子「(もう少し楽しめそうや)」

和・14400
憩・34400
照・34200
恭・17000

東一局一本場 親和

和「リーチ」

照「(また先制リーチ…これはもしかして…)」

恭子「(流れを信じていない原村が流れに乗りそうなんか…)」

憩「(本人が信じてなくても流れに乗ることはある)」

和「ツモ…4100オール」

照「(高めなら跳満…)」

憩「(リーチしたおかげで安めでも満貫やな)」

照「(高めを引けなかったということは…)」

憩「(流れは完全には来てへんな)」

和「(流れなんて一時的な運の偏りに過ぎません)」

恭子「(ラス転落…メゲるわー…)」 カタカタ

憩「(末原さんがこの状態に…)」

照「(この人がここから粘るのは分かっている)」

和・26700
憩・30300
照・30100
恭・12900

東一局二本場 親和

恭子「リーチ」

照「ポン」 ストッ

憩「(警戒し過ぎやろ…)」

和「(手が進んでませんね…)」 オリ

照「(親で2連続で満貫を和了ってるのにオリ…)」

憩「(それはエエとおもうで…)」

恭子「………」 トッ

照「ポン」 ストッ

和「(これで3副露…)」

憩「(私のツモを一回でも少なくしたいんは分かるんやが…イヤ…ちゃうな)」

恭子「(コースインや…)」

憩「(さて海底か…それとも河底か…)」

和「(めったに出ませんよ…)」

恭子「ツモ…1200・2200」

照「(私と同じ待ち…)」

和「(偶然です)」

憩「(チャンピオンでも裏目を引くことはあるんやな…)」

和・24500
憩・29100
照・28900
恭・17500

東二局 親憩

憩「(ようやく私の親やけど…私の親で終了や!)」 ゴオーーー

恭子「(何や急に温度が…)」 ブルッ

和「(クーラーの効き過ぎです)」

照「(荒川が試合を決めに来たか…)」

憩「(末原さん…あんたの力はあの愛宕洋榎には遠く及ばないと思ったんやが…)」

憩「ロン11600」

恭子「は…はい…」

憩「(実際その通りやったね)」

恭子「(主将ならこれをかわせた…)」

和「(これは前にもどこかで…)」

照「(高打点速攻…去年の1年生3強の得意技…)」

和・24500
憩・40700
照・28900
恭・ 5900

東二局一本場 親憩

憩「ロン9900」

和「はい」

憩「(末原さんを狙ったんやが…出す気配があらへんかった…まあエエが…)」

恭子「(そう何度もくらわんは…)」

照「(この人の麻雀は別に弱い者イジメしたいわけじゃない)」

憩「(悪いなあチャンピオン…これも麻雀やで)」

照「(ただ勝利の一点を目指している)」

和・14600
憩・50600
照・28900
恭・ 5900

東二局二本場 親憩

照「(ただ誤算があるとするなら…)」

憩「(2人とも出す気配があらへんな…)」

恭子「(しかし守ってばかりでは勝てへん…)」

憩「リーチ」

憩「(ならば6000オールで終了や)」

和「(終了するのはあなたの親番です)」

照「(この卓に弱い人がいなかったことかな…)」

恭子「ロン8300」

憩「はい」

和「(先を越されましたね…)」

憩「(配牌時にある程度手ができていたんやな…でもリーチはしなかったんか…)」

恭子「(リーチしたら警戒するやろ)」

照「(荒川がリーチして他家が和了るとは珍しい)」

恭子「(格下から毟っていい気になっているヤツが…チャンピオンになれると思ってんのか)」

憩「(宮永咲を0点に追いやったあんたが何を…)

恭子「(あれは偶然やろ)」

和「………」

和・14600
憩・41300
照・28900
恭・15200

東三局 親照

照「ツモ500オール」

和「(親で連荘するのが好きですね)」

憩「(好きというレベルではあらへんな)」

和・14100
憩・40800
照・30400
恭・14700

東三局一本場 親照

照「ツモ1100オール」

憩「(私には親番があと1回しかあらへんが…チャンピオンにはこの親番を含めて2回…早めに流したいんやが…)」

恭子「(私にも2回あることを忘れたらアカンな)」

照「(この早い面子ではいつ止められるか分からない…ペースを上げるか…)」

和・13000
憩・39700
照・33700
恭・13600

東三局二本場 親照

照「ツモ2200オール」

和「(2巡目で2000オール…)」

憩「(ペースを上げて来たようやな…)」

恭子「(無理にペースを上げるとどこかに隙ができる…ハズ…)」

和・10800
憩・37500
照・40300
恭・11400

東三局三本場 親照

照「ツモ4300オール」

和「(4巡目で4000オール…偶然です)」

憩「(次は6巡目で6000オールかもしれんな…)」

恭子「(6000オールなんか出たら試合が決まる…)」

和・ 6500
憩・33200
照・53200
恭・ 7100

東三局四本場 親照

憩「ツモ3400・6400」

恭子「(あんたが跳満和了るんか…)」

和「(また点数がすくなく…)」

照「(まさかこれを止めるとは…)」

和・ 3100
憩・46400
照・46800
恭・ 3700

東四局 親恭子

憩「(さあチャンピオン一騎打ち…と言いたいところやが…)」

照「(2人の目が全く死んでない)」

恭子「(やっと私の親や)」

和「(その次は私の親です)」

照「(ならば私も全力で迎え撃つ)」 ギギギー

照「(これは…私に字配が集まってるのはいいとして…)」

憩「(わたしにはピンズが…)」

和「(ソーズが多いですね…)」

恭子「(そして私にはマンズや…)」

照「(染め場になってしまった…)」

憩「(この状況に1番対応できるのはおそらく…)」

恭子「ツモ2000オール」

照「(染まるのを待たずに鳴いて速攻…)」

恭子「(待ってたら他家に和了られるやろ)」

憩「(本当にしぶとい人やな…)」

和「(私は絶対に諦めません)」

和・ 1100
憩・44400
照・44800
恭・ 9700

………準決勝終了後…

咲「和ちゃん決勝進出おめでとう…」

和「咲さん準決勝の点数は…」

咲「私は大切なものを全て守ってみせると思ってあの戦いに臨んだよ」

和「…やっぱりあのことを知ってしまったからですか…」

咲「あの結果は麻雀の神様がくれた答えかもしれない…」

和「…答えとは」

咲「大切なものを全て失いたくないと思い上がると…何も守れなくて0になる…」

和「そんなことは…咲さんが0点になったのは偶然です!」

咲「だから和ちゃんは何を守り…何を失うかを間違わないで…」

和「…私の望みは咲さんやみんなともっと麻雀をすることだけです」

東四局一本場 親恭子

和「ツモ2100・4100」

恭子「(1回鳴いただけで染まっとる…)」

憩「(これで4度目の満貫…)」

照「(ここから全員の親番が残り1回…)」

和・ 9400
憩・42300
照・42700
恭・ 5600

南一局 親和

和「………」

和「リーチ」

恭子「(ドラ切りダブリー!!)」

照「(七対子かな…)」

憩「(七対子なら迷わないやろ…)」

和「ロン…9600」

憩「はい…(七対子やと…)」

照「(まさかあの荒川が読み違えるとは…)」

恭子「(ダブリーの七対子なんか分かってても難しいやろ…)」

和・19000
憩・32700
照・42700
恭・ 5600

南一局一本場 親和

憩「リーチ」

和「(私の最後の親番…そう簡単には引き下がりたくありませんが…)」

恭子「(かなり待ちが良さそうや…)」

照「(また七蓮宝燈か…)」

憩「ツモ…4100・8100」

恭子「(今度は3と7を独占しとる…)」

照「(多門張を作るのが上手すぎる…)」

和「(私の最後の親番が…)」

恭子「(私の点数もヤバい…)」

和・10900
憩・49000
照・38600
恭・ 1500

南二局 親憩

恭子「リーチ」

照「(荒川のリーチに雰囲気が似てる…)」

憩「(それを使うということはデメリットも当然知っとるんやろな)」

恭子「(安めを見逃せんことやろ)」

和「(ただの多門張先制リーチです)」

恭子「ツモ…1300・2600」

和「(4門張…しかし)」

憩「(ド安めを引いてしもうたなあ)」

恭子「(あんたの最後の親を流せただけで十分や…)」

照「(次が私の最後の親番…)」

和・ 9600
憩・46400
照・37300
恭・ 6700

さるったらしいぞ

>>162
ありがとうございます

南三局 親照

照「ツモ500オール」

憩「(このチャンピオンの最後の親番は差し込んででも流したいんやが…)」

和「(私には親番がもうありませんので安手は受け取りませんよ)」

和・ 9100
憩・45900
照・38800
恭・ 6200

南三局一本場 親照

照「ツモ800オール」

和「(全然止められません…)」

憩「(次でトップから落ちそうや…)」

恭子「(インターハイ最後の親番を簡単に流したくないんは分かるんやけど…)」

和・ 8300
憩・45100
照・41200
恭・ 4200

南三局二本場 親照

照「ツモ1200オール」

憩「(結局4度の親番全てでひっくり返されてしもうたな…)」

恭子「(私だけ親番が1回少ないのはアカンやろ)」

和・ 7100
憩・43900
照・44800
恭・ 4200

南三局三本場 親照

憩「(出番やで末原さん…)」 ビシィッ

恭子「………」 スルー

照「(和了ると思ったら私の勘違いだったかな)」

憩「(この場面でそれは思い上がりやで)」

恭子「ロン2900」

照「はい(見逃し…)」

和「(2位から見逃してトップから直撃…)」

憩「(私にとっては大助かりやな…)」

恭子「(読みに自信が有りすぎて見逃しはないと決めつけたようやな)」

照「(次はいよいよオーラス…)」

和・ 7100
憩・43900
照・41900
恭・ 7100

オーラス 親恭子

和「(私のトップ条件は役満ツモ…私が始めから役満を狙うとは…)」

恭子「(役があらへん…)」

恭子「リーチ」

憩「(親の先制リーチ…それ以上に厄介なのは…)」

照「(ツモ和了りなら私の勝ち)」

照「ツモ300・500」

和「(咲さん…みんな…)」

恭子「私の安易なリーチがあんたの足を引っ張ってしまったな…」

憩「どう考えても私の力不足です…気にすることはありません」

照「(連続和了の始めによく使う300・500で終わりか…)」

和・ 6800
憩・43600
照・44000
恭・ 5600

………

ガチャ
照「ただいま」

誠子「おめでとうございます」

尭深「おめでとうございます」

淡「テルー優勝おめでとう」

菫「おめでとう照…お前は私の…いや私達の誇りだ」

照「どうもありがとう」

菫「お疲れのところ悪いがこの3人が聞きだいことがあるらしい」

照「…表彰式もあるし手短かにね」

淡「テルの強さの秘密について…」

照「私の強さの秘密?」

菫「お前がよく言ってる感謝のことだろ」

照「それなら話は簡単だよ」

私の感謝は主に3つ…
私を支えてくれた人に対する感謝…
私と麻雀を対戦してくれる相手に対する感謝…
そして麻雀に出会えた事に対する感謝…
これらの感謝を私は忘れない

終わりです
本当にありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom