佐天「能力が使えるようになった」(195)

初春「やったじゃないですか」

佐天「ありがとう初春」

初春「どんな能力なんですか?」

佐天「防犯ブザー」

初春「はい?」

佐天「防犯ブザーっていう能力だよ」

初春「意味が分かりません」

佐天「だって測定結果にそう書いてあるんだもん」

初春「見せてもらえますか?」

佐天「はい、どうぞ」


~~~

・測定対象 『佐天 涙子(サテン ルイコ)』
・能力強度 『低能力者(レベル1)』
・能力分類 『防犯ブザー』

おめでとう、貴方の能力は防犯ブザーです。

~~~

初春「これだけですか?」

佐天「そうだよ」

初春「…………」

佐天「…………」




佐天「さっぱりだよ!!」

佐天「意味分かんないんですけど! 意味分かんないんですけど!」


・・・ダダダダダダ! バタン!


黒子「ジャッジメントですのぉ!!」



佐天「…………」

初春「…………」

黒子「…………」

佐天「意味分かんないんですけど」

初春「白井さん、何でここに来たんですか?」

黒子「何故かここに来なければならないような衝動に駆られましたの……」

佐天「白井さん……疲れてるんですね……」

黒子「確かに最近は働き詰めでしたの……」

初春「私の負担を増やさないためにもしっかり休んでください」

黒子「はいですの。では、失礼しますの」

佐天「一体何だったんだろうね」

初春「白井さんも大変なんですよ」

佐天「そっか……うわっ!!」

初春「急にどうしたんですか?」

佐天「いや、虫が飛んできてびっくりし」


ドカーン!


黒子「ジャッジ!! メント!! ですのぉ!!!」


佐天「…………」

初春「…………」

黒子「……ですの」

佐天さんなら俺のちんこの中にいるよ

>>10
ジャッジメントですの!!!!!

黒子「一体何が起こってるんですの……?」

初春「ひょっとして、これが佐天さんの能力なんじゃないですか?」

佐天「いやあ、人のせいにしないで欲しいね」

初春「でも流石におかしいですよ。白井さんの変態性を差し引いても」

黒子「あれ? もしかして馬鹿にされてますの?」

佐天「えー? 白井さんを呼ぶ能力? 防犯ブザー?」

初春「ジャッジメントですし防犯にはぴったりでしょ?」

黒子「まあ。では佐天さんも能力が使えるようになったんですの?」

佐天「今のところは認めたくないですけど」

初春「便利じゃないですか、電話代浮きますよ」

佐天「白井さんだけじゃん、用件が伝わる訳じゃないし」

黒子「職務もありますし、あまり多用されても困りますの」

佐天「ごめんなさい」

黒子「気を付けてくださいまし。では職務に戻りますの」

佐天「でも呼ぼうと思って呼んだ訳じゃないし気を付けようがないなあ」

初春「そうですね、でも白井さんですし大丈夫ですよ」

佐天「そうだね。そろそろ行こ、映画始まっちゃう」

初春「何の映画でしたっけ」

佐天「ハラハラドキドキのB級ゾンビ映画だよ、メル友の推薦なんだ」

初春「センスを疑うチョイスですね」

佐天「ポップコーン買ってきたよー」

初春「わあ、ありがとうございます」

佐天「でもなかなか雰囲気あるねー、この映画館」

初春「寂れてるだけじゃないですかね」

佐天「まったく、ロマンがないなー初春は」

初春「あっ、始まりますよ」

初春「あーあ、お腹が破裂しましたね」

佐天「…………」

初春「今のって肝臓の位置おかしくなかったですか?」

佐天「…………」

初春「ゾンビって何で共食いしないんですかねえ」

佐天「ういはる……」



佐天「あたしグロいの嫌い」

初春「じゃあ何で来たんですか」

佐天「あたしちょっと表出てるね? もう無理だから」

初春「仕方ないですね、なら私も一緒に出ますよ」

佐天「ごめんね初春、B級って言うからもっとファンシーなものかと思ってた」

初春「私も佐天さんのことを見くびってたようで、すいません」

佐天「あれ? もしかして馬鹿にされてる?」

初春「まさか」

??「おい」

佐天「ひいっ!!」

浜面「あっ悪い、驚かせちまったか?」

初春「私の佐天さんに何か用ですか?」

浜面「いや、ポップコーン置き忘」


ドッゴーン!


絹旗「はぁああぁまづらぁああ!! ぶっ殺死ね!!」

浜面「なっ!? 何でお前がここに!?」

初春内臓の位置とかなに冷静に見てんだよwww

絹旗「おらっ! 超泣けっ! 超叫べっ! そして超死ねっ! おらァ!!」

浜面「ぐほっ!! ぶへっ!! ごはっ!! し、死ぬ!! マジで死ぬぅ!!」

佐天「あ、最愛ちゃんだ」

絹旗「こんにちは佐天、超ちょっと待っててください」

初春「佐天さんの知り合いですか?」

佐天「うん、さっき言ったメル友だよ」

初春「まあ実際に会って話すよりはメールの方が安全ですよね」

絹旗「超お待たせしました」

佐天「最愛ちゃん、この子は初春飾利ね。で、この子が絹旗最愛ちゃん」

絹旗「初めまして、絹旗です。超よろしく」

初春「初春です。とりあえず逮捕しますね」

絹旗「何でそうなるんですか!」

初春「公共の場で暴れたら捕まって当然です」

佐天「初春はジャッジメントだからね、仕方ないね」

初春「どうしてこんな事をしたんですか?」

絹旗「急にここに駆けつけて浜面を超ボコらなきゃいけない衝動に超超駆られまして……」

初春「釈放します」

絹旗「何でそうなるんですか!」

佐天「実はそれあたしのせいかも知れないんだよね」

絹旗「どういう意味ですか?」

佐天「かくかく防犯しかじかブザー」

絹旗「なるほど」

佐天「白井さんだけじゃなかったんだね」

初春「データが全然揃ってませんから何とも言えませんけどね」

絹旗「……でも、もしそうなら超逮捕されるべきは佐天ですよね?」

初春「は? 意味分からないこと言わないでください」

絹旗「いやでも」

初春「人のせいにしないでください。再逮捕しますよ?」

絹旗「そうですね、超すみませんでした」

黒子もモアイもレベル4か

佐天「白井さんだけじゃなかったんだね」

初春「データが全然揃ってませんから何とも言えませんけどね」

絹旗「……でも、もしそうなら超逮捕されるべきは佐天ですよね?」

初春「は? 意味分からないこと言わないでください」

絹旗「いやでも」

初春「人のせいにしないでください。再逮捕しますよ?」

絹旗「そうですね、超すみませんでした」

絹旗「ところで佐天、映画の方は超どうでしたか?」

佐天「あたしグロいの嫌い」

絹旗「じゃあ言ってくださいよ!」

佐天「だってB級だし大丈夫だと思ったんだもん」

初春「怖いもの見たさってやつですね」

絹旗「じゃあ今度は超グロくない奴を見つけてきます!」

佐天「ありがとね」

初春「私は結構楽しめましたけどね」

佐天「途中で出てきたから半端な時間になっちゃったね」

初春「軽く何か食べに行きますか?」

佐天「今はちょっと無理かな、ごめんね」

初春「じゃあ飲み物でも買ってどこかで休みましょう」

佐天「ちょうど自販機があるからここで買おうか」

初春「先客がいるようですね」

婚后「むむ……何故、何故ですの?」

佐天「あの、どうかしたんですか?」

婚后「ああ、すみません。初めて自動販売機を使ったのですが、お金が……」

初春「飲まれてしまったんですね」

婚后「このわたくしに不埒な態度を働くとは……」

佐天「御坂さんなんか蹴っ飛ばして吐き出させてるもんね」

婚后「……なんですって? 御坂さんが?」

初春「やはりというか、お知り合いですか? 常盤台の制服ですし」

婚后「ええ、わたくしの友人ですわ」

みつこかわいいよみつこ

婚后「ちなみに御坂さんはどのように蹴飛ばすのですか?」

佐天「チェイサー、って叫びながらミドルをねじ込みますね」

婚后「……御坂さんに出来るのなら、わたくしにも……!」

初春「やったら逮捕しますよ?」

婚后「では! 参りまっ……え?」

初春「公共の設備に蹴りなんか入れたら逮捕しますよ?」

佐天「初春は非番なのに仕事熱心だなあ」

婚后「貴女はこの私に泣き寝入りしろと言うのですか?」

初春「メーカーに問い合わせればいいじゃないですか」

婚后「……それもそうですわね、ありがとうございます」

初春「じゃあどいてください」

婚后「あっあら、すみません。気が利きませんでしたね」

初春「いえいえ、チェイサー!!!」


ドゴォ! ゴトンゴトンゴトン! ウィーン、プツン!


婚后「!!!!?」

初春‥‥

初春「万札出てきましたけどあなたのですよね?」

婚后「うぇ!? あ、はい……そうです……」

佐天「公共の設備に蹴り入れちゃいけないでしょ。止まっちゃったじゃん」

初春「こんなポンコツをハイテク都市に置いておくメーカーの方が悪いんですよ」

佐天「あたしたちのジュースも買えなくなっちゃったよ」

初春「それは困りましたね、他を当たりましょう。それでは」

婚后「お、おおぅ……ごきげんよう……」

佐天「さっきの人もさ、常盤台って事はレベル3以上なんだよね」

初春「大丈夫ですよ、佐天さんならきっとすぐ追いつけますよ」

佐天「いや、あたしはむしろ今以上になりたくないかなー」

初春「まあ、レベル1で私とお揃いですしね」

佐天「むしろレベル0に戻りたいね」

初春「何でですか?」

佐天「だって迷惑じゃない? 勝手に呼びつけたらさ」

初春「佐天さんは気にしぃですねえ」

佐天「どういう条件で発動しちゃうんだろう」

初春「んー、そういえば毎回大声で叫んでましたよね」

佐天「そうだったっけ?」

初春「試してみたらどうですか?」

佐天「じゃあ……わーっ!!!」

初春「…………」

佐天「……何も起こらないけど」

初春「……みたいですねえ」

婚后さん来るで

初春「じゃあ、もっと感情を込めてみたらどうですか?」

佐天「よぉし、込めるぞー、感情をー」

初春「…………」

佐天「……それって意外と難しいよ」

初春「じゃあ私に向けたメッセージでもいいですよ」

佐天「初春大好き!!!!」

初春「こちらこそ!!!!」


ズッドオォーン!


婚后「キマシタワー!!!!」

さりげなく初春OKしてんじゃねーよ
婚后さんもキマシタワーじゃねーよ

このままショターって叫ぶとあの人来るぞ

佐天「ちなみに何故ここに?」

婚后「何故か(中略)衝動が……」

佐天「それは(中略)って訳なんです」

婚后「成る程、そういう事情があったのですね……」

初春「今までのデータを総括すると、佐天さんの能力は私が大好きで仕方ないという能力ですね」

佐天「別に能力なんかなくても初春の事は大好きだよ」

初春「生きててよかった!!」

婚后「生きててよかった!!」

俺「生きててよかった!!」

僕「生きててよかった!」

佐天「結局メアド交換しちゃったね、婚后さんと」

初春「もうひとつ気付いた事があるんですけど」

佐天「何が?」

初春「佐天さんが呼んだ人ってみんな佐天さんの知り合いですよね」

佐天「あーなるほどね、確かにそうだわ」

初春「婚后さんだって名前は知らなかったけど一応知り合ってましたし」

佐天「知らない人を呼べちゃっても気まずいけどね」

初春「もう自販機じゃなくてデパートのフードコートでいいですか?」

佐天「うん、何か食欲も湧いてきたよ」

初春「じゃああっちの方ですね」

佐天「んっふっふー、初春ぅ。こっちの道の方が実は近道なんだよ」

初春「また怪しげな道を選んで。そんなんだから絡まれるんですよ?」

佐天「大丈夫だよ、この道で絡まれた事はまだ5回しかないからさっ」

初春「防犯ブザーが使えるようになって本当に良かったですね」

5回も絡まれてるのかよ

不良A「おい、お姉ちゃん達よぉ」

不良B「俺らと楽しい事しようぜ?」

不良C「ひゃははは、可愛いじゃねえか」

初春(私、分かってた。こうなる事、分かってた)

佐天「や、やめてください……」

不良D「おら、こっち来いよ」

初春「痛っ……放してくださいっ……!」

佐天「! 初春っ!? ちょっと!! やめなさいよ!!!」

不良E「なんだあ? 抵抗す」


バッギャーン!! ズダァーン!


一方通行「お゙ォい……なァにやってンですかァ……?」

麦野「全員仲良く消し飛ばされてえのかにゃーん……?」

神裂「汚え手でその子に触ってんじゃねえぞトーシロがぁ!」

上条「その幻想は置いといて! とにかくお前をぶち殺す!」


初春(何か怖い人いっぱい来た!)

初春「ちぇいさー!!!!」ギュオォ

不良「ヘブッ」グシャッ

佐天「あ、頭が飛んだ‥‥‥」

レベル4しか来ないと思ってたらレベル0からレベル5まで、果ては聖人まではるばるイギリスから来ちゃったよ……

佐天「助けてもらってありがとうございました」

一方通行「なンだって俺はこんな所に来ちまったンだ……?」

麦野「私もよく解んないうちにここまで来ちゃったんだけど」

神裂「私はイギリスに居たんですけど何故かこちらに……」

上条「俺も来なくちゃいけないような気がして」

初春「一人だけ移動距離がおかしい人が居ますね」

佐天「実は(以下略

一方通行「おいおい、そンなフザケたな能力聞いた事ねェぞ?」

佐天「んー……まあ、あたしたちが勝手に想像してるだけですしね」

麦野「まあいいわ、私帰るから。またね涙子」

佐天「うん。ばいばい、しーちゃん」

上条「俺もタイムセールあるから行くな?」

佐天「また財布落とさないでくださいよー? 上条先輩」

神裂「私はどうやって帰ったら……というかどうやってここへ来たのか……」

年上に対してしーちゃん呼びしちゃう佐天さん可愛い!

佐天「かおりんごめんね? あたしのせいで……」

神裂「いえ、あなたのせいではありません。まあ何とかなりますよ、では」

一方通行「おいガキ共よォ、市街地っつってもちったァ警戒して歩けや」

佐天「はいわかりましたー、はいはい」

一方通行「ちっ。……じゃァな」

佐天「ありがとねー」

初春「…………」

初春「佐天さん」

佐天「なあに?」

初春「今の人達って佐天さんの知り合いですか?」

佐天「そうだよ? 知り合いじゃなきゃ呼べないんでしょ?」

初春「どういう知り合いですか?」

佐天「メル友だよ?」

初春「佐天さんは社交性の塊だなあ、すごいや」

ねーちんとメル友とは何者ぜよ…

佐天「やーっと着いたあ……。結構時間掛っちゃったね」

初春「次からは大きい道だけを通りましょうね」

佐天「急いでないときはね」

初春「だから! 近道のはずなのに時間が掛かったんじゃないですか!」

佐天「不思議だよねー、さすが学園都市」

初春「今の佐天さんの頭は私以上にお花畑ですよ……」

佐天「あはは、冗談だよー。気を付けるからさ」

黒子より重いものを
黒子と違って距離無視で
アポートする能力
……強い(確信)

初春「一体何をどうすれば佐天さんは絡まれないようになるんですかね」

佐天「まあまあ、今はいいじゃん。デパートの中なら安心なんだしさ」

初春「まあそうですけど……」



「おらあ!! このデパートは俺たちが占拠した!!!」

「妙な真似したらぶっ殺すぞお!!!」



初春「……あの、これって」

佐天「まっさかー、何かのアトラクションでしょ?」

初春「こんな反教育的なアトラクションってありますかね」

テロリストA「おい! そこの女! こっち来い!」

佐天「あ、参ったなー選ばれちゃったよ。行ってくるね?」

初春「ちょっ、それ絡まれてる、絡まれてますってば! 広い意味で!」

テロリストB「お前はこっちだ!」

佐天「後でね、初春」

初春「佐天さーん! 何かがおかしい事に気付いて!」

テロリストG「おい」

佐天「はい」

テロリストG「お前何でそんなに余裕なんだ?」

佐天「なんかワクワクしますよね」

テロリストI「はっ、肝の据わったガキも居たもんだな」

佐天「お腹が破裂とか共食いとかに比べれば全然ですよ」

テロリスト's「…………」


テロリスト's(ヤベエ奴が紛れ込みやがった!)

ゾンビと比べるなや


――
―――


黒子「失礼しますの!」

固法「やっぱり来たわね、白井さん」

黒子「デパートが占拠されたというのは本当ですの!?」

固法「本当よ。既にアンチスキルが緊急配備を敷いているわ」

黒子「ならばわたくしも……!」

固法「それは許さないわ。ジャッジメントは二次被害を防ぐ事を優先するよう命令が出てる」

黒子「…………っ」

固法「私の言ってる事、分かるわね?」

黒子「しかし……それではっ……」

固法「よって、各自の判断で最善と思われる行動を取る事をここに指示します」

黒子「! という事は……!」

固法「言ってる事、解るわね? 命令違反が発覚したら厳罰よ?」

黒子「了解しましたの! 白井黒子、推して参ります!」

固法「……やれやれ。さてと、私も行きますか!」

黒子(街中がざわついてますわね……)

黒子(大きな事件が起これば、その隙に付け入ろうとする輩も出る)

黒子(情報の錯綜から、現場がさらに混乱する事態も考えられる)

黒子(こんな時こそ、あなたの力が必要ですのに……)



黒子「……初春、あなたは一体どこで何をやっていますの?」

―――
――



テロリストF「お前は一体何やってんだ?」

初春「複式呼吸です」

テロリストF「何で?」

初春「ロングブレスダイエットって知ってます?」

テロリストN「あっ、俺知ってる。腹筋割れる奴だろ?」

初春「普段デスクワークなんでこういう時にやっておかないと」

テロリストN「最近の中学生って怯えたりしねえの? さっきも居たよな、余裕なのが」

幼女「ままぁ……ままー!」

テロリストβ「おいガキ! ウロチョロすんじゃねえよ!」

佐天「そこまで強く言わなくてもいいんじゃないですか?」

テロリストL「なんだあ? 楯突こうってのか?」

佐天「ほら、こっちおいで。よしよし」

幼女「ままは……?」

佐天「ママはねー、今このアトラクションを楽しんでるよ」

テロリスト's「…………」


テロリスト's(この中学生、どんな修羅場をくぐり抜けてきたんだ……?)

テロリストΣ「おい、お前もしかして能力者か?」

佐天「そうですけど」

テロリスト+「なんだと! どんな能力を使いやがる!」

佐天「防犯ブザーです」

テロリストY「あん?」

佐天「防犯ブザーっていう能力です」

テロリスト4「意味が分からない」

幼女「おねえちゃん、ちょうのうりょく?」

佐天「そうだよー」

幼女「れべるは?」

佐天「1だよ、昨日まで0だったけど」

幼女「幼女もちょうのうりょく」

佐天「そうなんだー、すごいね」

幼女「レベル4のパイロキネシス」

佐天「マジで目ん玉飛び出るぐらいすごいね」

テロリスト@「全員屋上へ移動しろ! もたもたするんじゃねえぞ!」

佐天「おっ、とうとう動きがありますか」

幼女「おねえちゃん、おしっこ」

佐天「あらま、じゃあ一緒に行ってきちゃおうね?」

幼女「うん」



テロリストⅦ「お前らも屋上だ! 早く来い!」

初春「どうやら佐天さんのグループと合流したようですね」

佐天「ようし、じゃあ戻ろっか」

幼女「うん」

テロリスト♀「あんたら何してんの……?」

佐天「あ、すいません。この子がトイレ行きたいって言うもので」

テロリスト♀「フザケてんのか? 殺すぞ?」

佐天「わー、その銃本物みたいですねー」

テロリスト♀「…………」



ガゥン!

佐天「…………」

テロリスト♀「『本物みたい』じゃなくてさ、『本物』なんだよね」

佐天「…………」

テロリスト♀「次に舐めた口利きやがったらその可愛い顔にでけぇピアスホール開けてやるよ」

佐天「…………」

テロリスト♀「何とか言ってみろよ。あたしのお気に召すようなセリフを一生懸命考えてさあ」

佐天「…………う」

テロリスト♀「あぁ?」



佐天「うええええええええええええええん!!!!!!!!!!!!」

佐天「びええええええええええええええん!!!!!!!!!!!!」


テロリスト♀「ちょっ」


ズドドドドドドドドド!!!


テロリスト♀「きゃあ! えっ!? なに!? なに!?」


ドゴォ! ズドッ! パギッ、バギッ、ギャリッ!


テロリスト♀「何なのよこれぇ!! あんた! 何したんだよ!」

幼女「まじでめんたまとびでるくらいすごいね」

~~~

その後、デパートで起こった事は記録されていない。

現場に居合わせた人間は多かったが、そのほとんどが曖昧にしか記憶していなかった。



『能力者達の背中から黒い翼がバンバン生えてた。中には白い翼も』

『老け顔の黒髪ハイティーンが日本刀で空を割った』

『レベル5勢が奇跡の共同戦線』
             シ ス タ ー                  シスターズ
『んちゃ砲をぶっ放す修道女/バオウ・ザケルガをぶっ放す妹達』

『ちょっとだけ地球が逆回転した』

『常盤台の寮監が修羅と化して学園都市の機能を壊滅させた』




信憑性の低い与多話がまことしやかにブログで垂れ流されるばかりであった。

実際に都市機能は8割ダウンしていた。

~~~

―――
――



土御門「佐天涙子?」

アレイスター「新たな可能性となりえる存在だ」

土御門「データは見たが、そこまでの子か?」
           パーソナルアラーム
アレイスター「能力名、『緊急招集』。能力強度、レベル1」

土御門「感情の振れ幅に応じて不特定多数の知人を呼び寄せる能力、だろ?」

アレイスター「表向きはそうなっている」

土御門「という事は他に裏があるんだな」

アレイスター「特筆すべきは招集対象のパーソナルリアリティを一時的に書き換えているという事実だ」

土御門「!? そんなことがあり得るのか!?」

アレイスター「佐天涙子の存在がその証明だ」

土御門「……具体的な実績はあるのか?」

アレイスター「先の学園都市壊滅未遂騒動の引き金となったのが佐天涙子だ」

土御門「俺がイギリスに居た時に起こった事件だな」

アレイスター「事の発端となったデパート占拠事件。それに巻き込まれた佐天涙子は能力を発動させた」

土御門「結果しか知らん俺にとっては事件群の一つに過ぎないんだが、占拠事件か……」

アレイスター「その際に招集した能力者・聖人・寮監などがより高次の能力を発現させている」

土御門(聖人? ……まさかな。いやしかし……まさかな)

アレイスター「招集対象の存在そのものを昇華させる。それが彼女の能力の本質だ」

土御門「噛み砕いて言えば、『味方のレベルを引き上げる能力』って事か」

アレイスター「また発動した能力の規模から一つの仮説が導き出せる」

土御門「仮説とはまた、控えめな表現だな」

アレイスター「佐天涙子の能力の特性は自身のパーソナルリアリティにも適用される」

土御門「それは……! つまり佐天涙子は無限に強くなるって事か!?」

アレイスター「件の騒動で佐天涙子が及ぼした作用は最早レベル1のそれではない」

土御門「確かに低レベルな能力者がカバーできる範囲じゃないが……」

アレイスター「佐天涙子は自身の存在を高次のそれへと昇華している。そう考えれば辻褄が合うだろう?」

土御門「……しかし、『書き換える』前に『呼ぶ』必要があるんじゃないのか?」

アレイスター「そうだ。飽くまでも起動段階で招集を行う必要がある」

土御門「自分の元に自分を『呼び寄せる』なんて事が成立するのか?」

アレイスター「通常は不可能だ」

土御門「結論を先に言え、アレイスター。例外があるんだな?」

アレイスター「感情が振り切れる、つまり『我を忘れる』と自身と他人の線引きが曖昧になる」

土御門「……客観視した自分を他人と捉え、招集対象として指定出来るようになる、か」

アレイスター「理論上はな」

> アレイスター「その際に招集した能力者・聖人・寮監などがより高次の能力を発現させている」

ちょっと待て、さらっと流してるけどなんか一個おかしい

寮監て
寮監て

>>131
レベル5含む寮を武力で管理してる寮監ですし

アレイスター「よって佐天涙子は現時点において最重要監視対象となっている」

土御門「監視? お前にしては随分と悠長じゃないか」

アレイスター「佐天涙子自ら情報を流してくれているからな」

土御門「? どういうことだ?」

アレイスター「メル友だからな」

土御門「お前バカじゃねえの?」

最終的に(時系列は知らんが)スキルアウトに対してアレイスターエイワスカザキリフィアンマアックアとか怒涛のように襲いかかってくるのか
スキルアウト殲滅かよ

アレイスター「彼女はすごいぞ? グイグイ来る」

土御門「お前バカだろ。目ぇ開けろバカ、こっち見ろ」

アレイスター「実はいつ呼び出されるのかドキドキしている今日この頃だ」

土御門「お前キモい。っつーか、どうやって知り合ったんだよ」

アレイスター「カフェでお茶してるときに話しかけてくれた」

土御門「カフェとか行ってんじゃねえよ。忍べよ。隠れろよ」

アレイスター「安息日だったからな」

土御門「お前に安息の日なんてねえよ」

こんなに突っ込み入れるつっちー初めて見たわwwwwwwwwww

佐天「初春ー、大丈夫?」

初春「はい、ちょっと頭痛がしますけど大丈夫です」

佐天「御坂さん達も、っていうかあたしの知り合い全員そうなんだって」

初春「不思議ですね、流行り病でしょうか」

佐天「怖いなー、早く元気なってね?」

初春「佐天さんは何ともないんですか?」

佐天「あたしは元気だよ」

佐天「初春が元気になってくれればもっと元気になるけどね」

初春「なんとまあ、嬉しいことを言ってくれますね」

佐天「流石に今はスカートめくれないからねー」

初春「もー! そういう意味ですかあ?」

佐天「冗談だよ、冗談。えっへっへ……っくしゅん!」


ズガァーン!


アレイスター「体を冷やしてしまったのか!? 佐天涙子!」

アレイスターはくしゃみにオーバースペックでしょ

佐天「…………」

初春「…………」

アレイスター「…………あっ」

佐天「なんか……ビッチャビチャだね……クロちゃん」

初春「……お風呂入ります? っていうか今すぐ入ってきてください」

アレイスター「……すまない」

☆……クロちゃん………

なにしてんだよクロちゃん……

~同刻・イギリスのカフェ~


ローラ「むっ! この気配は……」

ローラ「やはり、生きたりていたのね。アレイスター=クロウリー」

ローラ「…………」

ローラ「でもまあ、安息日だし気付かったことにするなり」



ステイル「お前は本当にそれでいいのか」

安息日じゃしょうがないな

あんまり褒めるな

>>172
お前どこの世界に住んでんだよ

>>175
毎年が閏年なんだろ、言わせんな恥ずかしい

            _ -rバ"  ̄ `i'' ‐‐r-
            "  |f^}l :   l   !  : ヽ
          /    |i i| !  i!       !}
                 iしjj '  !i   !   j リ
           i !.i! ト ! y 人  リ.v ノ, ,//     <安息日だし涙子にゃんとメールしたりけるわ♪
          vi | |rj K;;;;;;;;Χ;;;;;X;;;;;x;;;メ;》
             `| lレi ! ヾイ `:イ Υ ; {
            | | l! 川   .i   :  从
            | lヽ}!        i    ,
      ___  | l j.   i   i         ,
      V/∧  | | .ハ   !   !   i      、
       V/-=、''"/             l      )ヽ
       y..-.  y  ,   i   ;    l.   !   ’            ,...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、
       !: : : :.Y  /  ,  i   ;    l!   !    ,         . .:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ‐- 、
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       i: : : : :v   !    l   .!     !     :!    !        |::::::::::! .{ l::::.:.:.::.:.:.:十一   /__レ' }.,ィl { ,ゝヘ  
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                                    /:::::::::::::-ニニ::ニ::::!、:::::::: /ニニ≧x:::::::::::!i:.' i:! マニニニニニニ=

                                    !:::::::, 、ニニニ}!ニ::::{ 、::::::<ニニニ=-、::::::i l }  x=ニニニニニニム  
                                   x≦ニ| {ニマニニニニヽム!ヽ{ ,ヘニニニニ== 、 _. - マニニニニニニニ=          糸冬
                                  x≦ニニニ ! iニニマニニニ∠ニニニ}〃 マニニニニ≧_-=ニニ マニニニニニニ=    ---------------

                                 _=ニニニニニニl .!ニニニヽァ'ニニニニニ ! ̄ }ニニニニ∠ニニニニニ 、ニニニニニニ=    制作・著作 NHK

2ちゃんブラウザの書き込みウインドウが消えて保存してたAAも消えた
あざっしたクソが

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

おつかれっしたクソが!

GJ

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サテンサン!!

ttp://plus-ein-baum.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ab7/plus-ein-baum/E4BD90E5A4A9E6B699E5AD9020E5AE8CE68890-12007-c7b3a.jpg

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