阿笠「できたぞ新一!押すごとに光彦君の髪が百本抜けるスイッチじゃ!」 (681)

阿笠「それで光彦君を精神的に追い詰めて自殺させるんじゃ!」

コナン「サンキュー博士!」

コナン「人の髪の毛は約十万本だから千回は使えるな」

コナン「まだ朝だけど早速押してみるか!」ポチポチ

光彦「ふぁ~あ、今日もあまり眠れませんでした」

光彦「あれ?僕の枕にこんなに抜け毛が!いったいなぜ!?」

光彦「最近ストレスが溜まってるせいですかね…」ハラハラ

光彦「うわああ!何てこと言ってるそばからまた大量に髪が!」

光彦「病院行きますかね…でももしかしたらすぐに治るかもしれないし…」

光彦「今日は学校に行きましょう」

コナン「よー光彦!おはよう」

光彦「コナン君、おはようございます」

灰原「おはよう」

光彦「灰原さんもお、おはようございます」

灰原「何だか元気ないわね。何かあった?」

光彦「い、いえ特に何もありませんよ!」

コナン「何か悩みでもあったら相談しろよな!俺たち友達だろ?」

灰原「そうね」

光彦「二人とも…お気遣いありがとうございます」

小林先生「このページを…えっとじゃあ光彦君、読んでくれない?」

光彦「はい先生!わかりました!」

コナン(皆の注目が集まってる今がチャンスだな…押してやれ!)ポチポチ

光彦「~」ハラハラ

歩美「キャアアアアアアア!」

小林「吉田さん、どうしたの?」

歩美「み、光彦君の髪の毛が大量に…」

光彦「え?」

小林先生「これは大変!光彦君大丈夫?」

光彦「え、えっと大丈夫です…」

小林先生「念のため保健室に行ってきなさい」

光彦「わかりました…」

ゲン太「なあコナン、さっきの授業なんかコソコソしてたけど何やってたんだ?お菓子食ってたのか?」

コナン「ちげえよバーロー。知りたいか?」

ゲン太「面白いならな」

コナン「くっくっく、実はこのスイッチ押すとさ、光彦の髪が抜けるんだよ」

ゲン太「マジかよ!俺にも押させてくれよ!」

コナン「まあまだ待て。光彦が保健室から帰ってきてからだ」

ゲン太「そう言えば次って体育だよな」

コナン「ああ…楽しみだぜ!」

光彦「保健室の先生に診てもらっても別に異常はないと言われました…」

コナン「おい光彦!大丈夫だったのか?」

光彦「はい。特に問題ないみたいですけど…」

コナン「そりゃ良かったな。次は体育だぜ、お前も早く着替えてグラウンドに来いよ」

光彦「はい!」

光彦「あ、あの歩美ちゃんさっきはどうも

歩美「ひっ」

光彦「え…」

歩美「あ、ち、違うよ!いきなり声かけられたからビックリしただけ!それじゃね」

光彦「…」

コナン(くっくっく、無様だな、光彦)

小林先生「今日の体育は持久走をします!二人でペアを作って走ってくださーい!」

歩美「灰原さん!わたしと走ろうよ」

灰原「いいわよ」

光彦「じゃあコナン君一緒に

コナン「ゲン太!俺と走ろうぜ!」

ゲン太「ああいいぞ!」

光彦「あ、あの」

コナン「しっかり俺についてこいよ!いくぞ!」

ゲン太「おう!」

小林先生「あら円谷君一人?じゃあ先生と走ろっか」

光彦「はい…」

コナン「おいゲン太!早く走れよ!おせーぞ!」

ゲン太「だってよお、給食まだだしよお…」

コナン「今日の給食はうな重らしいぞ」

ゲン太「ホントか!」ダダ

コナン「やればできるじゃねーか」

コナン(ま、嘘だけどな)

ゲン太「コナンよお、まだスイッチ押さねえのか?」

コナン「お、光彦と先生の後ろに歩美ちゃんと灰原が走ってるぞ!今だ押せ!」

ゲン太「おう!」ポチポチポチ

光彦(僕とペアになってくれると思ってたのに…酷いです、コナン君…)ハラハラ

コナン「おいおい見ろよ!光彦の髪の毛が風に乗って流れてるぜ!」

ゲン太「ギャハハハハハ!こいつは面白れぇ!」ポチポチ

灰原「あら。何かしら、これ」

歩美「こ、これって髪の毛じゃ…イヤァアアア!」

灰原「ホントだわ…」

小林先生「吉田さん!?今度はどうしたの!?」

歩美「ま、前から大量に髪の毛が流れてきて…」

小林先生「え?」

歩美「気持ち悪いので保健室行っていいですか?」

小林先生「そうね。それじゃ灰原さん付き添ってくれる?」

灰原「わかりました」

光彦「そ、それってもしかして僕の髪の毛じゃ…!」サワ

光彦「な、無い!僕の後頭部に髪の毛がありません!」

光彦「うわああああああああああああああああ!」

コナン「あははは、こりゃ滑稽だな」

ゲン太「いい気味だな!」

光彦「もう帰りたいです…」

コナン「お前ホントに大丈夫かよ。後頭部ハゲてんぞ」

ゲン太「でもまだ若いしきっと生えるだろ!」

光彦「…そうですかね」

コナン「病も気からって言うしな。メソメソしてねーで元気だせ、給食食べてさ」

ゲン太「おい、コナン!給食うな重じゃねえじゃねーか!」

コナン「おいおい。そんなこと一言も言ってねーぞ」

ゲン太「そうだったか?」

コナン「ああ」

ゲン太「そっか!まあ焼きそばも好きだからいいけどよ!」

コナン(バカは扱いやすくて助かるぜ)

  _人人人人人人人人人人人人人人人_
  >   ハゲがいるぞ殺せ!!!   <
   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

        三 ( ´・ω)
       三 ー(‐∪─→
   三 / ̄ ̄ ̄ 》  ̄\
 三三 |      U ・ |                  彡⌒ ミ

  三 と|        ι| |                 ヽ(´・ω・`)ノ
  三 /_∧∨ ̄ ̄/_∧U                  (___)

ゲン太「それじゃいっただっきまーす!」

コナン「おい、歩美ちゃんはどうしたんだ?」

灰原「保健室で寝込んでるわ。そうやら相当ショックが大きかったようね」

コナン「そりゃ災難だな、気の毒に」

光彦(僕のせいで歩美ちゃんが…歩美ちゃんが…)

灰原「円谷君、落ち込んでないであなたも食べなさい。給食冷めちゃうわよ」

光彦「はい…」

ゲン太「焼きそばうめえええ!」

コナン(ここいらで一発いっとくか)ポチ

光彦「ん、美味しい…」ハラハラ

灰原「あ」

光彦「え?」

ゲン太「あ!?」

コナン「ははっ、ゲン太の焼きそばに髪の毛かかってら!青のりみたいだな!」

ゲン太「光彦ぉ!てめえふざけんじゃねえぞ!!」ガシャーン

光彦「ひいい!ごめんなさいゲン太君!わざとじゃないんです!」

ゲン太「そういう問題じゃねえんだよこのハゲ彦!!俺の焼きそばどうしてくれんだよ!!」

灰原「ちょっと小嶋君やめなさい!」

コナン「ゲン太は食い物のこととなると別人だからな」

小林先生「小嶋君乱暴しちゃだめよ!」

ゲン太「はなせよ先生!このハゲ彦が!」

小林先生「焼きそばなら先生のあげるから。これで我慢なさい」

ゲン太「しょうがねーなー…」

光彦「うう…」

光彦「ゲン太君が暴れたせいで給食食べられませんでした…」

光彦「お腹減ったなあ…」

灰原「円谷君、さっきは大丈夫?」

光彦「は、灰原さん!ぼ、僕は大丈夫ですよ」

灰原「でも給食食べ損なっちゃったでしょ」

光彦「そ、それはそうですけど…」

灰原「じゃあこれ食べて元気だして。はいチョコレート」

光彦「は、灰原さん…い、いいんですか?」

灰原「先生には内緒よ」

光彦「…ありがとうございます!」


コナン(…)

光彦(はは灰原さんからチョコレートもらちゃった…)

光彦(これだけで今日の不幸が帳消しにされた気分です!)

コナン「よー光彦!さっき灰原と何してたんだ?」

ゲン太「何か食い物もらったのか?」

光彦「コナン君!そ、それにゲン太君も」

ゲン太「光彦、さっきは悪かったな。ハゲ彦なんか言っちまって」

コナン「ぷっ、お前それもっかい口に出す必要ねえだろ」

光彦「いいんですよコナン君!僕にも非はありましたから」

ゲン太「それもそうだな!」

コナン「で、光彦。灰原から何もらったんだ?もしかしてチョコか?」

光彦「ええええええいやいやいや」

コナン「図星みたいだな。お前灰原のこと好きなのか?」

光彦「いや~その好きっていうな何というか…」

ゲン太「好きなんだろ!告白しちまえよ!」

光彦「告白ですか!?」

コナン「思い立ったが吉日だ!今日の放課後告白しようぜ!」

光彦「で、でも…」

コナン「大丈夫大丈夫。俺たちがバッチリサポートしてやっからよ!」

ゲン太「まかせとけ!」

光彦「二人とも…!」

コナン「おーい灰原!」

灰原「何かしら?」

コナン「今日の放課後光彦がお前に話したいことがあるってさ」

灰原「ふうん」

コナン「OKってことか?」

灰原「別にいいけど」

コナン「サンキュー!じゃあ放課後に教室に残っててくれ!」

灰原「わかったわ」

灰原(今日は光彦君大変だったからちゃんと話聞いてあげとかないと…何かあってからじゃ遅いものね)

         彡 ⌒ ミ   このズラは私のオゴリだ
         (`・ω・´)   シュッ
        (つ   と彡 ./

            /  ./
           /   ./
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        /      /
      / ///   / ツツー
     / 彡彡ミ /
   /       ./

コナン「放課後教室で待ってるってさ!」

光彦「ホントですか!?」

ゲン太「やったな光彦!」

光彦「はい!」

~放課後~

光彦「ドキドキしてきました…!」

コナン「俺たちがついてるから自信持てよ!:

光彦「そ、そうですね!それじゃ行ってきます!」ガラ

ゲン太「気張れよ光彦!」

コナン「…ゲン太。連打の準備はいいか?」

ゲン太「もちろんだぜ!!」

灰原「…円谷君。待ってたわよ」

光彦「ははは灰原さんさっきはチョコレートありがとうございました!美味しかったです!」

灰原「そんなに美味しかった?もしよければまた今度作ってあげる」

光彦「え?あれって手作りだったんですか!?」

灰原「手作りと言っても既製品にちょっと手を付け加えたものだけど」

光彦「す、すごいです!灰原さんって料理上手なんですね!」

灰原「ふふっ、褒めたって何も出ないわよ」

光彦「いえお世辞なんかじゃなくですよ!」

灰原「嬉しいこと言ってくれるわね」


コナン「まだだ…まだだぞゲン太…」

ゲン太「おう…!」

灰原「ところで円谷君、話って何かしら?」

光彦「そ、それはですね…」

灰原「…」

光彦「その…僕の気持ちを伝えたくて…」

灰原「どういうこと?」

光彦「ずっと…ずっと伝えたかったんですけど…」

光彦「ずっと!僕はずっと前からあ!!」

コナン「今だゲン太!押せ押せ!!」

ゲン太「ヒャッハア!」ポチポチポチポチポチ

光彦「灰原さんのことが好きだったんです!!!」ハラハラハラハラ

灰原「…っ」

光彦「…初めて会ったときからです。僕が灰原さんを好きになったのは…」ハラハラ

光彦「灰原さんは女の子いつもクールでカッコよくて…でも時には可愛らしく思えるときもあって…」ハラハラ

光彦「そんな大人っぽくもあり子供っぽい一面もある灰原さんが好きなんです!!!」ハラハラ

光彦「僕たち少年探偵団が事件に遭遇したときいつもコナン君が活躍してるけど…灰原さんの活躍も同じくらいすごいと思ってます!」ハラハラ

光彦「灰原さんは僕にとって好きな人であるとともに憧れの人でもあるんです」

光彦「いつか僕も灰原さんみたいな知的でクールな探偵になれたらいいなって…」ハラハラ

光彦「だからお願いします!僕と付き合ってください!!!」ハラハラハラ

灰原「…」

灰原「………ごめんなさい」

光彦「え!?ど、どうしてですか!?」

灰原「どうしてって言われても……だってあなた」




灰原「ハゲてるもの」

光彦「え?えええええええ?」サワサワ

光彦「な、無い!僕の頭に髪がないいいい!!」

灰原「やっぱりハゲてる人を恋愛対象として捉えるのは無理なの。ごめんなさい」

光彦「そんな、そんなことってありますか!ありますか!?」

灰原「悪いけどもう話しかけないで。目も合わせないで欲しい。それじゃ」

光彦「うわあああああああああああああああああああああああ!!!」


コナン「くっくっくっくっく…」

ゲン太「おいコナン!お前笑いすぎだって!」

コナン「だってよおハゲ彦の奴振られてやんの…!くっくっく…!」

  _人人人人人人人人人人人人人人人_
  >   ハゲがいるぞ殺せ!!!   <
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        三 ( ´・ω)
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 三三 |      U ・ |                  彡⌒ ミ

  三 と|        ι| |                 ヽ(´・ω・`)ノ
  三 /_∧∨ ̄ ̄/_∧U                  (___)

           《  ハゲ彦がいるぞ殺せ!!! 》


      ,ハ,,,,,ハ                          彡⌒ミ   
     (#`・ω)___。                      ヽ(´・ω・`)ノ
     /  つ【〔ロ=:(∈(二(@                 (___)
    しー-J ⅲ ̄゛  
         ⅲ  



                                    . ’      ’、   ′
                                  、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
                                   ’、′・  ’、.・”;

                                 ’、′  ’、(;;ノ;; (′‘・. ” 
                                  ’、′・  ( (´;^`⌒) ” ;  ’、′・
    ,ハ,,,,,ハ           ´´´´         、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"  ヽ
   ((#゙゚'ω゚')___。  \从/      _ _  _   _ (⌒ ;;;:;´'从 ;'(   ´;:;;) ; :) )、 ヽ‐_    _
  ミ((  つ【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ -  ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ‐―
    lしー-J ⅲ ̄゛  /W'ヽ        ̄       ′‘: ;゜+°、::.::    、⌒) ;;:::)::ノ`    ̄
         ⅲ ドルルル!!!!!   、、、、              `:::、 ...;:;_) ´...::ノ  ソ

光彦「ああああああ…」

コナン「おーい光彦!結果どうだった!?」

光彦「…あはは、振られちゃいました」

光彦(でもコナン君といればいつもみたいに励ましてくれますよね…)

コナン「ぷっwwwwwwwおいおい振られたとかマジかよ光彦wwwwwwwwwwwwだっせーwwwwwwwwww」

光彦「え?」

ゲン太「やーいハゲ彦wwwwwwwwwwwww面目つぶれたハゲ彦wwwwwwwwwwwww」

コナン「お前この瞬間が一番輝いてるぞwwwwwwwwwww特に頭がなwwwwwwwwwwwwww」

ゲン太「ドンマイドンマイwwwwwwww女は星の数ほどいるってwwwwwwwwwwwwwwww」

コナン「お前の頭にゃ何一つねーけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

コナン・ゲン太「ギャハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

コナン「じゃーなハゲ彦wwwwwwwwwwwまた明日wwwwwwwwwwwwwww」

ゲン太「人生は気の持ちようだぞwwwwwwwwwwwwwwwwww」

光彦「………」

光彦「………」

光彦「………」

光彦「……うわああああああああああああああああああああああ!!!」


グチャ

目暮「ふむ……直接的な死因は飛び降りによる全身打撲か…」

高木「小学生の割に頭がハゲてるのは何か事件と関係が…?」

目暮「どうだろうな」

毛利「わかりましたぞ警部!この少年は何者かに髪が抜けるスイッチを押され精神的に追い詰められて自殺したのですよ!」

目暮「また毛利君は突拍子もない推理を…」

コナン「んーん、おじちゃんの推理は名推理だと思うよ!」

毛利「お、わかるか探偵坊主!」

蘭「もーコナン君ったらー」

コナン「えへへー」



コナン「なーんてな」ニヤリ

END

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