阿笠博士「アフィブロガーを特定したら光彦くんだったぞい」 (140)

コナン「ペロッ・・・この味は・・・ミッツー速報ってのが光彦のアフィブログか」

元太「俺の『ウナギ飼ったったwwwwww』スレもまとめられてるぞ!」

歩美「あのスレ立てたの元太くんだったんだ!おもしろかったよー!」

灰原「人の井戸端会議の盗み聞きでお金儲けなんて・・・最低ね」

阿笠「まぁ、まとめサイトで小遣い稼ぎは賛否が分かれるところじゃが・・・twitterでの挑戦的な態度はちと許せんのう」

コナン「ああ、いくら光彦だろうと見逃せねーぜ!」


みたいな感じでお願いします

元太「でも、許せねえ……って思ったところで……」

歩美「歩美たちにはなにもできないよ……」

阿笠「たしかにの……」

コナン「……」

灰原「どうしたの? 江戸川君」

コナン「いや、手がないわけじゃねーぜ……」

元太「本当かよ!? コナン!」

歩美「どうすればいいの!?」

コナン「まあ、待てよ……」

灰原「……」

コナン「博士、ちょっとパソコン借りるぜ」

阿笠「ああ、そりゃもちろん構わんが……」

――パソコンの前


コナン「……」カタカタ

灰原「……?」

歩美「……」

元太「……」

阿笠「一体、なにをしとるんじゃ?」

コナン「ちょっとな……」カタカタ

――しばらくして


コナン「……よし!」…ターンッ!

元太「……んー? 終わったのか?」モグモグ

コナン「ああ……」

コナン「――って、なんだお前ら、菓子食って……」

歩美「えへへ、ごめんねコナン君」

灰原「……それで? 終わったの?」

コナン「まあな」

阿笠「ほほう、それで、なにをしてたんじゃ?」

コナン「……なあ、元太、お前の好きなものはなんだ?」

元太「うな重!」

コナン「だろうな……」

元太「なんだ? 食わしてくれるのか?」ジュルリ…

コナン「いや、それは無理だ」

元太「なんでえ……、期待させやがって……」

灰原「急になにを言い出すのよ」

コナン「まあ、聞けって」

コナン「元太、食わしてやるのは無理だが……」

コナン「画像なら見せてやれるぞ?」

元太「別に絵なんか見たって腹膨れねえぞ……」

コナン「いいから見てみろって」

コナン「ほら、これをクリックしてみろ」

元太「これかー?」…カチッ

…パッ

元太「おお! 旨そうなうな重!」

歩美「本当! 美味しそう!」

灰原「……」

阿笠「ふむ……」

コナン「な? 旨そうだろ?」

元太「これならいつまでも見てられるぜ!」

コナン「……ああ」

パソコン詳しくないから変な描写あっても勘弁してくれ
今回のこともよく理解してないんだ

――――
――――――


灰原「……それで? なんだったの?」

阿笠「元太くんたちは画像に夢中じゃのう……」

コナン「まあ、もうしばらく待ってろって」



元太「うわあああああああ!!」



灰原「……ッ!」

阿笠「……ッ!」

コナン「きたな……」

阿笠「ど、どうしたんじゃ!?」ドタドタッ!

歩美「は、博士……」

元太「う、うな重が……」

元太「うな重が食べられちまったんだ!!」

灰原「……?」

灰原「食べられた? パソコンの中のうな重が?」

元太「そうなんだよ!」

元太「一瞬でお重の中が空っぽになっちまったんだ!」

歩美「私も見てた!」

灰原「……」

阿笠「これはいったい……」

コナン「……ふふっ。驚いたか、おめーら」

元太「あ……、コナン!」

元太「これはどういうことだよ!?」

コナン「……単純なトリックさ」

コナン「そのうな重の画像はjpgではなく、実はgifなのさ」

歩美「……ジフ?」

コナン「ああ、単なる一枚絵のjpgと違って……」

コナン「gifには動きがある」

コナン「歩美ちゃんも見たことあるだろう?」

歩美「……あ! 見たことある! 動物のやつとか!」

コナン「そうだ、gifは短い時間の動画のようなものだ」

元太「ちょっと待てよ、コナン!」

コナン「……?」

元太「これはそのジフってやつとは違うぞ!」

元太「うな重は全然動いてなかっただろ!?」

コナン「そこがミソなのさ」

元太「……?」

コナン「確かに、俺が元太に見せたうな重の画像は……」

コナン「一見、普通のjpg画像に見える」

コナン「しかし、実はgif画像だった……」

コナン「これを使うのさ」

コナン「例えば今回はわかりやすいように――」

コナン「画像が、空になったうな重の器に切り替わるように設定した」

コナン「でもこれが例えば――」

コナン「怖いお化けの画像だったらどうだ?」

元太「うえ!?」

歩美「やだ……ッ! 怖いよ!」

コナン「だろ? これを応用する」

灰原「なるほど、大体つかめてきたわ」

元太「……全然わかんねー」

歩美「歩美も……」

コナン「普通、アフィブログをやってる奴は……」

コナン「おもしろいスレを転載する」

コナン「ここまでいいか?」

元太「そうだな」

歩美「うんうん」

コナン「それで、そのおもしろいスレに――」

コナン「おもしろい画像が載ってたらどうだ?」

元太「それも転載するだろ?」

歩美「そうしないとおもしろさも伝わらないし――」

歩美「……あッ!」

コナン「気づいたかい? 歩美ちゃん」

歩美「うん! わかった!」

元太「???」

――翌日

――パソコンの前


コナン「じゃあ、元太、頼むぞ」

元太「おう! 任しとけ!」

元太『またウナギ飼ったったwwwwww』カタカタ

歩美「光彦くんも見るかな……?」

コナン「そりゃあ、見てるだろ」

コナン「俺達がここに集まっているってことは……」

元太「あいつはいま家で一人ぼっちってことだしな!」カタカタ

灰原「……だといいけど」

阿笠「楽しみじゃのう」

――光彦宅


光彦「最近、皆さん付き合いが悪いですねえ……」カタカタ

光彦「おかげでブログの運営する時間には困りませんが……」カタカタ

光彦「たまには僕も皆さんと遊びたいです」カタカタ

光彦「なにか良さそうなスレは……」カタカタ

光彦「……ん?」

光彦(またウナギ飼ったった……?)

光彦(この前にまとめたスレの続きでしょうか……)カチッ

コナン「よし! ちゃんと表記はjpgからgifに切り替えてあるな?」

元太「おう! バッチリだぜ!」

歩美「早く書き込んで!」

元太「わかってるって!」カチッ

灰原「……順調ね」クスッ

阿笠「んふふ……、おもしろくなってきたわい」

光彦「……ん?」

光彦「画像……、ですか?」

光彦「これなら見栄えもよくなるし……」

光彦「まとめてあげても良さそうですね」カタカタ

光彦「……あ」

光彦「こっちのスレも良さそうですね」

光彦「同時進行はちょっと大変ですが……」

光彦「まあ、なんとかなるでしょう……」カタカタ

元太「……おい、スレ終わっちまうぞ?」

コナン「いや、問題ない」

コナン「これだけレスもつけばまとめられるはずだ」

元太「博士、ミッツー速報はどうだ?」

阿笠「んー、いまのところ動きはないのう……」カチカチ

コナン「バーロー、まだスレは落ちてないんだから当然だろ」

阿笠「……それもそうじゃの」

――しばらくして


光彦「……あ、スレが落ちましたね」

光彦「それではさっそく……」カタカタ


――――――
――――

阿笠「うおおお!」

コナン「どうした!? 博士!」

阿笠「元太くんのスレがミッツー速報にまとめられたぞい!」

元太「本当かよ!?」カタカタ

歩美「見せて見せて!」

灰原「……さて、どうなるかしら」フフッ

コナン「……」ニヤッ

――ミッツー速報


 『またウナギ飼ったったwwwwww』

 1.以下、名無しに変わりましてうな重がお送りします

   ウナギ飼ったったwwwwwwwwwwww
   
   これでうな重食い放題だwwwwwww


元太「まとめられてるぜ!」

コナン「よし、画像も転載されてるな」

灰原「そのようね……」

歩美「……どうするの?」

コナン「もうほとんど終わったようなもんさ」

コナン「元太、魚拓の準備だ」

元太「おう!」

コナン「もうすぐ、画像が切り替わるはずだ」

…パッ

歩美「うわ……」

灰原「これは……」

阿笠「冗談でしたじゃ、すまんぞい……」

コナン「バーロー、だからいいんじゃねーか」

元太「これで光彦もおしまいだな」ククク…

元太「それで、画像はとったけど、これからどうすんだ?」

コナン「簡単なことさ」

歩美「……?」

コナン「これで、適当な板でスレを立てるのさ」

灰原「なるほど……」

阿笠「数にものをいわすわけじゃな」

コナン「ああ……」

コナン「こういうのは少人数でやっても意味がない」

コナン「俺達が騒いだところで高が知れてるからな」

光彦「……おや、コメントがついてますね」

光彦「うなぎを~、のスレですか……」

光彦「前回も結構ウケが良かったですからね」

光彦「続編もそれなりに……」…カチッ

光彦「……」

光彦「……」

光彦「……え?」

光彦「……殺人予告? 通報した?」

光彦「……なんのいたずらでしょうか」

光彦「とりあえず、削除しておきますか……」カチカチ

光彦「こういうのはどこにでも湧いてきますからね」

光彦「サイトの雰囲気を乱さないためにも……」

光彦「こういうのは即刻削除です」

歩美「ねえ、コナン君」

コナン「ああ?」

歩美「もうなにもしないの?」

コナン「ああ」

元太「ああ……って、こんなんで光彦を追い詰められんのかよ」

コナン「だからさっきも言ったろ? 俺達が動いても別にかわんねーんだよ」

コナン「あとは他のやつが勝手にやってくれる」

コナン「俺達はそれをたまに見て楽しめば良いのさ」

元太「本当かあ?」

コナン「まあ、見てろって」

光彦「……ん?」

光彦「……」

光彦「また、いたずらですか……」

光彦「今日は多いですね……」

光彦「なにかの安価スレの標的にでもなったのでしょうか……」

光彦「とりあえず、削除ですね」カチカチッ

元太「この菓子うめーな!」バリバリ

歩美「あー!? 元太くん食べすぎ!」

コナン「俺たちの分も残しとけよな」

灰原「……」サクッ

灰原(たしかに美味しいわね……)

阿笠「ほれほれ、たくさんあるから喧嘩しちゃいかんぞい」ニコニコ

光彦「……またですか」

光彦「削じ――」

光彦「――ん?」

光彦「殺害予告……?」

光彦「スレに貼り付け――」

光彦「……?」カチッ

光彦「……」

光彦「……ッ!」

光彦「こ、これは!?」

光彦「ど、どういうことですか!?」

光彦「す、すぐに削除しなくては――」カチカチ

光彦「……」カチカチッ!

光彦「……」カチカチッ!

光彦「……」カチカチッ!

光彦「……」カタカタカタ…

光彦「とりあえずこれで削除は出来ましたが……」…ゴクリ

光彦「……流石にまずいかもしれませんね」ドキドキ

光彦「ま、まさか本当に通報されたんじゃ……」

光彦「ま、まさかですよね……」

光彦「たかだか、小さなブログ一つに……」

すげー

光彦「……ど、どうしましょう」

光彦「思い切って、閉鎖させますか……」

光彦「で、でもそれは……」

光彦「せっかくここまで大きくしたのに……」

光彦「もったいないですよね……」

光彦「それに、ほんの数分のことですし……」

光彦「あの画像自体、見た人もそんなにいないはず……」

光彦「……」

光彦「あくまで今回のことはなかったことにしましょう……」

光彦「もう証拠なんてないわけですし……」

光彦「今回のことに触れてくるコメがあったら順次、削除していきましょう……」

光彦「大丈夫……」

光彦「大丈夫です……」…ゴクリ

光彦「……またコメが」

光彦「削除……」カチッ

光彦「削除……」カチッ


――――――
――――

wktk

光彦「どういうことなんですか……」

光彦「画像は消したのに……」

光彦「人が減っていくどころか増えていますよ……?」

光彦「これはいったい……」

光彦「……?」

光彦「……vipからきました?」

光彦「アドレスまで……」

光彦「そ、そんなまさか……」バクバク…ッ!

光彦「……」カチッ

光彦「……ッ!」

『【米花町】ミッツー速報の管理人が特定されるwwwwww★7【光彦くん】』


光彦「あ……」

光彦「ま、まさかそんな……」ブルブル

光彦「……う、嘘ですよね?」

光彦「嘘だ……」ブルブル

光彦「嘘だ嘘だ嘘だ……」

光彦「これは夢です……」

光彦「夢に決まってます!!」

光彦「……」

光彦「……」カチッ

光彦「……」

光彦「そ、そんな……」

光彦「名前に住所……」

光彦「家族構成に、学校名……」

光彦「電話番号まで……」

光彦「こ、こんな馬鹿なことが……」

光彦「こんなこと許されませんよ……」

光彦「は、犯罪じゃないですか!!」

光彦「……」

光彦「ぼ、僕も殺害予告をしたってことですか……」

光彦「ち、違う! 違います! 僕は――」

…ピンポーン


光彦「……」ビクッ!


…ピンポーンッ


光彦「……」

光彦「……」ガタッ

光彦「……」

光彦「はい……」

男「ピザ、お届けにあがりましたー」

光彦「……は?」

男「え、でも――」

光彦「頼んでませんから!」

…ピッ!

光彦「……まずい」

光彦「まずいまずいまずいまずい――」

ガタガタッ

光彦「……」カチカチ

光彦「……ッ!」

光彦「な、なんなんですかこれは……」

光彦「ブラック企業とか、テロ組織とか……」

光彦「宗教にまで……」

光彦「僕の名前を勝手に使って……」

光彦「……い、一体どうしたら」

光彦「……」

光彦「……そ、そうだ!」

prrr… prrr…


阿笠「はい、阿笠ですが」

光彦『は、博士ですか!?』

阿笠「おや、光彦くんかね」

光彦『大変なんです! 助けてください!』

阿笠「よくわからんが落ち着きなさい」

阿笠「なにがあったんだね?」

光彦『じ、実は……』

阿笠「ああ、それじゃ……」

…ピッ

阿笠「光彦くんがうちに来るぞい」ニヤッ

コナン「マジかよ!?」

元太「うひゃああああ! 楽しくなってきたな!」

歩美「ふふ、歩美我慢できなくて笑っちゃうかも」クスクス

灰原「我慢なさい、ばらすにはまだ早いわ」フフ…

――――
――――――


光彦「……」

阿笠「それで……?」

光彦「僕は騙されたんですよ!」

光彦「僕はなにも悪くないのに!」

光彦「ネットでしかいきがれないバカたちのせいで!」

光彦「すっごく迷惑してるんです!」

阿笠「ほう……」

光彦「博士! なんとかしてください!」

光彦「人の迷惑も考えないクズに思い知らせてください!」

阿笠「それでは聞かせてもらうが……」

光彦「……?」

コナン「人の話を転載して利益を得るのは正しいのか?」

光彦「な、なんですかコナン君!」

光彦「ぼ、僕は別に――」

元太「twitterでは随分偉そうな態度だったよな?」

光彦「な、なぜそれを……」

歩美「歩美、あんなこと言う人嫌いだよ!」

灰原「右に同じ」

光彦「な、なんなんですかあなた達は……」

光彦「僕はただみんなに楽しんで貰いたくて……」

コナン「なら、広告載せるなよ」

光彦「……ッ!」

光彦「収入と言ったって……、あ、あくまでお小遣い程度の話ですよ……」

元太「じゃあ、やっぱり金が目的なんじゃねーか」

光彦「ち、違いますよ!」

光彦「やってもないくせになにを勝手なことを!」

歩美「じゃあ、いくら稼いでるの?」

光彦「そ、それは……」

灰原「答えられない?」

光彦「……」

光彦「なんなんですか!? 僕は被害者なんですよ!?」

光彦「もういいです!」

光彦「あなた達とは絶交です!」ガタッ

光彦「あなた達に頼ろうとした僕が間違ってましたよ!」

光彦「帰らせてもらいます!」

阿笠「そうかい」

コナン「ご勝手に」

元太「二度と来るなよ」

歩美「学校でも話しかけないでね」

灰原「さよなら」

光彦「……ッ!」

光彦「……」ダダダッ

――――
――――――


光彦「……」トボトボ

光彦「……くそッ! なんなんですかあいつらは――」

光彦「あんな人たち、もう友達でもなんでもありません!」

…ドンッ!

光彦「痛ッ!」

光彦「……?」

黒服A「……」

光彦「す、すみません……」オドオド

黒服A「こいつで間違いないのか?」

黒服B「間違いありません、兄貴」

光彦「……?」

黒服A「悪いな、小僧……」

黒服A「組織の秘密を知ったものは生かしてはおけん……」

光彦「え? え?」

黒服A「……」ジャキッ

黒服B「……」ジャキッ


                            おわり

途中のお菓子の下りは何だったんだよ

実は光彦スレあんまり知らないんだ
明日もあるし、この辺で勘弁して

おつおもしろかった

>>126
光彦が焦りまくってるのに
コナンたちはのんびり菓子食ってるって対比をやりたかったんだ

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