雪ノ下「比企谷君、突然だけど私、葉山君と付き合うことにしたわ」(522)

雪ノ下「やはり付き合うならリア充よね」

雪乃「実と言うと私、貴方の事が少しは気になっていたのよ」

雪乃「けれどもね、そうして関心を持ち貴方を観察していると」

雪乃「卑屈で暗くて妙にひねくれ、斜に構えた人間が、如何に情けなくて幼稚かが顕になるばかりだったわ」

雪乃「正直、私もその類いの人間だし、そうだからこそ貴方に少なからず共感や親近感を感じていたわけなのだけれど・・・」

雪乃「だから貴方には感謝しなくてはいけないわね、それに気づかせてくれたことに」

雪乃「やはり人は閉じ籠っているだけではいけないわ」

雪乃「排他的になり、極力他人とかかわり合いを避けるなんてただの逃げなのよね」

雪乃「そんな人間、魅力も頼りがいも、一切ありはしない」

雪乃「やはり付き合うなら自分を高めてくれる人でありたいと痛感したわ」

雪乃「葉山君には私の求める全てが備わっている。そう気付いたの」

雪乃「今までは彼の持つ魅力を浅はかなもののように扱ってしまっていたけれども」

雪乃「それこそが浅はか極まりない幼稚な価値観だったと漸く気付いたの」

雪乃「本当、気付かせてくれてありがとう。比企谷君」

雪乃「黙って交際を始めるのは気が引けたものだから。この方向は、一応一時でも貴方に好意を寄せていた身としての私なりの誠意のつもり」

「じゃあ今日はこれで失礼するわ。これから早速週末のデートに向けて二人で買い物なの。さよなら、比企谷君。・・・いきましょ葉山君」

葉山「あ、あぁ。」

葉山「・・・謝ったりは、しないよ。それは君にも、そしてゆ、雪乃にも失礼な事だと思うからね・・・じゃあ、比企谷君」

比企谷「・・・・・・」

比企谷「・・・寝るか」

ガラッ

由比ヶ浜「・・・ヒッキー、話があるんだけど・・・」

比企谷「・・・」

由比ヶ浜「あ、あのね・・・ヒッキー・・・わ、私・・・」

由比ヶ浜「こ、この度戸塚君とお付き合いすることになりましたっ・・・!」

由比ヶ浜「じ、じ、実は前はさ・・・ヒッキーの事がちょっと、いいかな~?とも思ってたんだけどさ」

由比ヶ浜「ヒッキーはいっつも無愛想だし。話してもリアクション薄いし。なんか近寄りがたいし・・・」

由比ヶ浜「もう、だんだん辛くなっちゃったよ」

由比ヶ浜「それに引き換え戸塚君はちょー優しいし可愛いし。相談乗って貰ううちに、ね・・・いいな~って」

由比ヶ浜「だから・・・じゃあねヒッキー。今までありがとうっ!」ダッ

比企谷「・・・」

戸塚「そ、そういうことだけど・・・これからもよろしくね、八幡・・・じゃ」

比企谷「・・・」

比企谷「・・・寝るか」

比企谷「・・・・・・この部屋ってこんなに広かったんだな」

比企谷「ん?てかこれでもう雪ノ下が抜ければ奉仕部終了じゃね?」

比企谷「マジでやっと解放の時が来たんじゃ・・・」

比企谷「とりあえずまあここ居ても意味ねーんだから帰るか・・・」

比企谷「・・・晴れて自由の身か・・・フフ・・・あ、ヤベ、思わずほくそ笑んじまったわ」

雪乃「・・・どう?様子は」

葉山「えと・・・・・・見間違いでないのなら・・・」

雪乃「はっきり言いなさいよ貴方のそういうところ、本当イライラするわね」

葉山「・・・」

葉山「は、鼻歌混じりにスキップしながら下校していきました・・・けど」

雪乃「おかしいわね。これはとてもおかしいわ」

雪乃「どういう事かしら小町さん」

小町「いやーーーおっかしーすねー」

小町「小町的に見て、兄は絶対お二方のどっちかが好きだと思ったんスけど~」

雪乃「残念ながら全くもって笑い事じゃないのよ小町さん」

雪乃「私達は実妹である貴方の見立てを信じてこの賭けに出たのよ」

雪乃「ご覧なさい。由比ヶ浜さんに至っては全く想定外の彼のリアクションに脱け殻状態よ」

ヤンキーDQNがいる

雪乃「煮え切らない現状に比企谷君を焚き付け自分の本心を自覚させる」

雪乃「そうすれば、自ずと答えは出る筈」

雪乃「結果、どちらが選ばれてもお互いに恨みっこはなし」

雪乃「そう覚悟を決めて私達は一世一代の賭けに出たわけなのだけれど」

雪乃「見なさい、由比ヶ浜さんに至っては想定外の結果に放心状態よ」

小町「それはさっきも聞きました」

雪乃「これは本当、もう本当に最悪の結末だわ」

雪乃「由比ヶ浜さんはまだいいのよ・・・相手が戸塚君という設定だから。この先の処理方法の柔軟性はあるのだから」

雪乃「けれど私はどうかしら?相手はこの最低最悪の、この優男なのよ」

葉山「(・・・頼んできたのそっちなのに・・・)」

雪乃「現状を客観的に整理すればするほど恐怖に駆られて仕方ないわ」

雪乃「本能がそれをしてはいけないと無意識にブレーキをかけるほどよ」

小町「まぁー兄からみたら今の雪乃さんは、
"散々意味嫌い馬鹿にしていた筈の誰にでもええ顔しいの優男にやっぱ惚れちゃいました~テヘペロ。
あ、貴方のこともちょっと気になってたけどやっぱ無いわ~~(笑)
やっぱ男は周囲からの評判無いと話にならないわよね、じゃね"
っつービッチもドン引きのとんでも悪女ですからね~」

雪乃「やめてちょうだい」

雪乃「最悪なのはそれを解くタイミングが完全に無くなったことなのよ」

雪乃「まさか、どちらも選ばないなんて結末をあの男が選ぶなんて思っていなかったものだから」

戸塚「い、今からでも直ぐに事情を説明すればどうかな・・・(というかそうしてよぉ~)」

葉山「俺も戸塚にさんせ」

雪乃「少し黙ったらどうかしら葉山君」

葉山「(俺だけ!?)」

平塚「犠牲ちゃんす!」

雪乃「そんな真似、出来る筈がないでしょう?」

雪乃「相手から全く反応が無いわけなのよ?狼狽一つない見たいじゃない」

雪乃「爆弾を投げつけて、不発だったから今のは無しとそれを回収に出向く」

雪乃「そんな無様極まりないことってあるかしら?」

雪乃「これはフラれてしまうなどという結果より、遥かに屈辱的で悲惨なことなのよ」

雪乃「何度も言うようだけれど、私達は賭けに出たのよ」

雪乃「こうしていつも通りの調子で話をしているけれど。私も心中はとてもじゃないけれど、穏やかではないの」

雪乃「正直、そこの由比ヶ浜さんみたく放心出来ることが羨ましいくらいだわ」

小町「いやー雪乃さんは強いですもんねー気丈さも考えもんですねぇーーー」

雪乃「だから笑い事ではないのよ。というかやたら嬉しそうに見えるのは気のせいかしら?」

まあ羽虫扱いだな

あーしちゃんは裏表のないいい人

雪乃「このようなやり方、邪道であることは重々承知していたわ。けれども私達の、彼の性格と関係上」

雪乃「並みのやり方、正道王道の類いでは何も進まないのも事実だったのよ」

雪乃「だから私達は、恥を承知で貴方にすがったの。小町さん」

小町「・・・雪乃さん」

小町「すみません雪乃さん・・・結衣さんも・・・」

小町「はは・・・こんな筈じゃなかったんですけどねぇ・・・」

小町「一番身近にいて気が置けない相手として、毎日見てた限りでは
絶対に二人のどちらかに好意があるとしか思えなかったんすけどねぇ・・・」

小町「でなきゃあの兄が何だかんだで奉仕部に顔出したり、あんな楽しそうにしたりしないと思ってたんで」

雪乃「彼はそんなに楽しそうだったの?私から見れば全然わからなかったのだけれど・・・」

小町「そこはまぁ、あれですよ。兄妹だからこそ分かる機微ってやつです」

雪乃「・・・そう」

小町「とにかく、こんな結果になってしまいすみませんでしたっ!!」

小町「兄を焚き付けることは出来ずに、なんか単にお二人を焚き付けるだけになっちゃて・・・」

小町「あんな兄でも、見てれば大体は分かってるつもりだったんですけどね・・・ダメですね・・・私」

雪乃「ご、ごめんなさい。私、言い過ぎたわ・・・」

雪乃「頼ったのは私、結果を予測できなかったのも単純に私の力不足故・・・。
それをイラついて、八つ当たりなんて・・・ほんとうに卑しい・・・情けない限りだわ。
ごめんなさい、本当に。」

小町「いえ・・・こちらこそ。こんなやり方を勧めちゃって、軽率でした・・・」



小町「(なーんてね♪計画通りっ!小町的にこれ知将ポイント激ヤバーなんですけどぉ!)」

小町「(こんな偏屈プライド女に渡したらお兄ちゃん壊れちゃうわ)」

小町「(かと言ってあの胸だけの頭すっからかんビッチキョロ充なんか論外も論外)」

小町「(戸塚?お兄ちゃんをそんな道には進ませませんっ!)」

小町「(これでお兄ちゃんは奉仕部からも二人からも解放される!)」

小町「(今まで通り即下校、即帰宅!休日も一日中家ん中で小町的に大勝利な流れ!)」

小町「けれど、これからどうしましょうか・・・(迫真)」

おいおい桐野か

雪乃「そうね・・・とにもかくにも何か考えないと、次顔を合わせた時気まずくて仕方がないわ」

雪乃「というか由比ヶ浜さん、いい加減戻ってきてくれないかしら?貴女も考えて」

結衣「・・・ヒッキーは・・・私達なんてどうでもよかったんだね・・・」

雪乃「!!」

結衣「なんにも変わらないってことはさ・・・私達が誰と付き合おうが・・・」

雪乃「今はその話はやめてちょうだい由比ヶ浜さん・・・」

結衣「ちょっとは距離が縮まったと思ってたんだけどなぁ・・・・・・」

戸塚「(間接的には僕もそうことになるんだよね・・・八幡・・・)」

雪乃「・・・・・・・・・」

葉山「(すごく帰りたい・・・)」

小町「け、けれど、考えようによってはやりやすいんじゃないですかねぇ?」

雪乃「どういうことかしら?」

小町「兄が全く意に介さずなんだとしたら、いつも通り平然としてればいいんですよ」

雪乃「無駄に意識した方が負け、と?」

小町「まあそういうことですかね。残念ながら今回のことから、そのー・・・兄にとってはお二人の気持ちもプライベートも全く無関心見たいですし・・・」

雪乃「・・・・・・」

小町「こ、こっちから真相を話さないのであれば、いつも通りにしているのが一番ですよ」

葉山「なぁ・・・やっぱこのままは良くない気がするんだ・・・」

雪乃「はい?」

小町「(ちっ!)」

葉山「嘘をそのまま放置していつも通りになんて、やっぱり良くないよ。」

葉山「二人が言いづらいなら、俺から比企谷君に話ってのは、どうかな・・・?」

小町「(なんて余計な真似を・・・・・・かってでてるんじゃねーっすよ)」

雪乃「ふざけないでくれるかしら?」

葉山「へ?」

雪乃「好きでもなんでもない野郎をフェイクに使った挙げ句、状況が悪くなり気まずくなったからそのフェイクに尻拭いをさせるなんて・・・」

雪乃「私はそこまで卑怯な人間ではないわ。舐めないでちょうだい」

葉山「(なんでこんな責められてるんだろう・・・)」

小町「(よっしゃナイス!いよっ!さすが面倒女!)」

葉山「じゃあ、どうするんだ・・・」

葉山「このままだと君は、俺と付き合っていると思われる続けるんだぞ?いいのか?」

雪乃「それは・・・」

葉山「それだけじゃない。もし比企谷君が何かの拍子に誰かに話したら、学校中に広まるんだぞ?」

帰宅中

比企谷「・・・」

あーし「・・・」

比企谷「」
あーし「」
ばったり

あーし「げ」
比企谷「・・・」

あーし「おい無視かよ」

比企谷「えぇ~~~・・・」

八幡「げっ、つーからそのまま消えてやろうとしたんじゃねーか・・・」

あーし「は?だからって無視はなくね?一応リアクションしてんだからリアクションで返すのがふつーじゃね?」

八幡「(出会い頭のげ?がコミュニケーションツールとか初めて聞いたわ)」

八幡「・・・げ?がリアクションとか言われてもな・・・」

あーし「どんだけげ?引きずってるわけ?はっ、やっぱ暗いわぁ・・・」

八幡「(それはごめんなさいね性分なもんで)・・・じゃあな」

あーし「返り早いけど今日はあのほーしぶ、とかはやんないの?」

八幡「(え?なに今のどこが続行の流れだったの?僕わからない)・・・なんで?」

返り→帰り

あーし「は?別に答え渋るようなことじゃなくない?」

八幡「いやそうだが、聞かれる意味がわからん・・・」

あーし「はあ?この事程度に一々意味とか考えて会話なんてしないんですけど?マジ変な奴」

八幡「(何故俺がこんなにも一方的に責められてるのかがわからん理不尽だ)」

八幡「今日は解散だ。・・・二人とも忙しくてな(どうなんだ・・・言った方がいいのか?それとも・・・)」

あーし「ちっ、んだよ結衣の奴ー・・・最近入り浸りな上になきゃないで別用とか・・・付き合いわり~」

八幡「(あ~・・・これはここで俺からやんわり言っとく方がいいかも知れん・・・)」

八幡「あー・・・あのな・・・由比ヶ浜のヤツさ・・・」

あーし「ん?」

八幡「彼氏が出来たんだよ」

あーし「・・・・・・・・・はぁぁっ!??」

八幡「ひっ」

あーし「おいお前それマジで?もし、からかってんならマジでおこっけど?」

八幡「・・ほ、本当だ・・・本当・・・」

あーし「相手知ってんのか?なぁ!?」

八幡「と、戸塚、戸塚だ・・・!」

あーし「戸塚!?あのなよなよしたテニス野郎かよ・・・」

あーし「そんな・・・マジで・・・?・・・いつからだ」

八幡「(なんか思った以上に、思わぬ方向に結構なショック受けんな・・・)今日俺に方向に来た。たぶんこれから付き合うんだと思うぜ?」

あーし「・・・・・・くどいようだけどさぁ、ホントなんだよね?」

八幡「んなすぐばれる嘘をお前につく意味がないだろ」

あーし「・・・・・・マジかよ・・・」

八幡「(由比ヶ浜でこれかよ・・・・・・これだとグループの中心な葉山と不仲な雪ノ下なんてさらに・・・どうする・・・)」

ひきお

方向→報告

八幡「(葉山なら自分で巧くやるか・・・?下手にここで俺から言うのは・・・・・・)」

あーし「あー・・・んな素振り全く無かったのに。そっち行ってる間にかー?」

八幡「(恐らく、いや十中八九こいつは激昂する・・・・・・
こいつ自身は別に嫌いではないと言ってる雪の下だが、それでもソリが合わないのは確かだ
そんな雪ノ下に中心の葉山を取られたとなれば・・・・・・)」

あーし「なんか、やられたーって気分だわ・・・よくわかんないけどー・・・」

八幡「ときに時間は怒りを増幅させる・・・知らなかった事実を知らされるとき、それが発生した時点からの経過時間の大きさがそのまま失望、怒り、恨みとなることがある
"疎外感"・・・こいつらみたいなつるむことが第一の連中は、自分は知らされていないと言うことにとんでもなく、脆い。
もし葉山が、雪ノ下とこいつの関係に必要以上の気配りをして長々と真相を伏せたままにしたりしたら・・・

・・・やはり、ここで知らせて早々に怒りをぶちまけさせた方がいいんじゃないのか?)」

八幡「なぁ・・・」

あーし「は?何よ」

八幡「たぶん話しとくべき事が、もう一つだけある・・・」

あーし「えらくシリアス気ー・・・で、何よ?」

八幡「雪ノ下と葉山も付き合うことになったらしい」

あーし「」

(アカン)

八幡「・・・・・・・・・?」

あーし「あ、あんたやっぱあーしからかってんだろ!?あぁ?」

八幡「ぐぉっ」

あーし「葉山と雪ノ下がぁ?ないないない!ないわ~んなことあり得ねーから!ふざけんのも大概にしろ!」

あーし「てことはやっぱさっきの結衣の話も嘘か?あぁ?」

八幡「いやだから嘘じゃねーよ!どっちも真実だ。今日直接聞いたんだからな」
あーし「・・・あり得ない」

八幡「いや、お前の気持ちも分からなくもないけどな・・・。けど二人揃って俺のとこに来て言ったんだ、間違いようがねーよ」

あーし「雪ノ下ぁ・・・っ」

八幡「(親の敵みたいなつらしてやがる・・・)」

あーし「あいつ・・・葉山には冷たい態度ばっかとってやがった癖に・・・」

八幡「・・・照れ隠しとかだったんじゃねーの?(無いだろうけど)」

あーし「はぁ?」

八幡「す、好きなヤツほどツンケンしちまうー見たいな」

あーし「は?なにそれ、ガキかよ小学生か」


八幡「・・・・・・・・・」

あーし「マジあり得ねー・・・・・・つか葉山も葉山だろ・・・」

>>145
>>149
三浦の葉山の呼び方は「隼人」

八幡「・・・まあけどよ、誰が誰と恋愛しよーがそいつらの自由じゃねーの?」

あーし「・・・っ」

八幡「お互いそれが幸せと思ってるなら、他人がとやかく言うことじゃねーよ」

八幡「たとえ友達でもな」

あーし「ボッチのあんたがそれ言うとかウケるわー」

八幡「」

あーし「・・・言われなくても分かってーし。・・・だからやりきれないんじゃん」

八幡「(そうさ・・・とやかく言うことじゃない・・・そいつらの決めることなんだ・・・)」

八幡「もう帰っていいか」

あーし「あ?ああ・・・って!もうこんな時間とか・・・」

八幡「(こんなに喋ってたのかよ全然感覚なかったわ・・・)じゃあな」

あーし「・・・あんたさ!」

八幡「!?(まだ何かあんのかよ・・・)」

あーし「あんたはいーの?あの二人が誰かと付き合ってさ!」

八幡「は?(また何言い出してんだこいつ・・・)」

八幡「別になんら問題無いが(もう今見たく余計な気を揉むことにならないならな)」

あーし「そーかよ」

八幡「じゃあな(我ながら何度目のじゃあななんだか)」


あーし「・・・・・・やっぱ情けねーやつ」

小町「たーだいまー♪」

八幡「・・・」ピコピコ

小町「お兄ちゃんたっだいまー♪あーまたゲームしてるー」

八幡「おうお帰り我が妹よそして願わくはそのテンションとボリュームあと50%くらい下げてくれ」ピコピコ

小町「んもぅっ!相変わらずお兄ちゃんはダレダレだねー元気じゃない小町なんて小町じゃないっすよ♪」

八幡「(何なのこのテンションなんでこいつこんな浮かれてんの・・・?)」

小町「あっちー・・・汗凄いからシャワーしてこよっと♪」

八幡「はいはい行ってらっしゃい」

一応脱いでおく

あだ名だと思ってんじゃないかな

でもこの後もヒキタニくんだったり比企谷だったり

バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄

>1 なんで もど っ てきて くれな いの? ねえ 見てるんで しょ 早くはやく早くはやく戻っ てきて 早くはやく早くはやく早くはやく早くはやく早くはやく早くはやく早く





2ちゃん みろ

小町「おにいちゃん 雪乃さんや結衣ちゃんから全て聞いたよ」
八幡「・・・」
小町「わたしなら絶対に裏切らないよ! おにいちゃんの悲しみをずっと近くで見てきたのはわたしなんだよ! ねぇ もう、おにいちゃんが悲しむのは小町的に見てらんないよ!」
八幡「小町…」
ピンポーン♪
八幡「お 誰だ? わりい小町 ちょい見てくる」
八幡「ゆ 由比ヶ浜!」

バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄

5時からバイトだとしたらそろそろ帰ってくるかな

シャワー

小町「(偏屈プライド女&キョロ充処女ビッチからお兄ちゃん奪還作戦第一フェイズ完了! 次は第二フェイズ"既成事実作り"だけど…)」

小町「(今までの泥棒猫たちの場合もここまでは上手くいくんだけどなぁー)」

小町「(あ! お兄ちゃんの小中高での栄誉ある孤立は小町のお陰です。テヘ♪)」

小町「(ひねくれた価値観を持たせてあげたんだから、そろそろシスコン具合と貞操観念もひねくれて欲しかったりしてー)」

小町「(まあ普通に優しいお兄ちゃんも小町的にポイント高いんだけどね)」

小町「(あの後イケメンに言いくるめられてビッチと女男が明日ネタバラしする事になったからなー)」

小町「(偏屈女は最後まで反対してたけど、態度でホッとしてるのまる解りだったし)」

小町「(ビッチといい偏屈といい、分かり易い女は小町的にポイント低い!)」

小町「(タイムリミットは明日。なので今日こそお兄ちゃんを……!)」

八幡「(明日からまたこの生活か。まあボッチがあるべき姿に戻っただけだ……)」ピコピコ

八幡「(戻っただけ……なのだが三浦が別れ際に言った言葉が頭から離れねえ)」

八幡「(ハァ……)」

小町「お兄ちゃんお風呂上がったよ!」

八幡「おおそうか。お前はいい加減、風呂上がり裸族を卒業しろよ。もうすぐ中学卒業だぞ」

小町「ちゃんとお父さんとお母さんがいる時は着てるよ。小町の肢体を見れるのはお兄ちゃんだけ! 今の小町的に(ry」

八幡「ポイント低いから。いいから服着ろ。風邪でもひいて移されたらたまらんからな」

小町「出た捻デレ! うーんどうしよっかなー。1つ小町のお願いを叶えてくれたら着てあげてもいいんだけど」

八幡「分かった分かった。宿題の手伝いでも千葉散策でも何でも付き合うからまずは服着てくれ」

小町「ん? 今何でもって……へへ。じゃあ服着てくるね!」

八幡「(小町の奴、いつもより機嫌がいいな。まあ俺も奉仕部から解放されてご機嫌ですけどね)」

八幡「……」

小町「さてお兄ちゃん。小町のお願いなんだけど……」

八幡「なるべく金と労力を使わないので頼む」

小町「大丈夫大丈夫♪ ゴホン! それでは発表します。私から兄ちゃんへのお願いは…」

prrrrrrr prrrrrrr

八幡「小町以外からの電話でおれの携帯が鳴るとは珍しいな。うげ由比ヶ浜じゃん」

小町「ちょい待ち! お兄ちゃんその前に小町のお願いの方が先だから電話は待って!」

まだかよ
続き書いてしまうぞ

八幡「なんだよ、急いでくれよ」

小町「うん! えっとね、その・・・」

八幡「?」

小町「明日・・・小町とデートしてほしいの」///

八幡「あー、はいはいデートね」

小町「うわーほんとてきとーだなー、って聞いてるの?お兄ちゃ・・・」

八幡「もしもし」

結衣「あっ、ヒッキー? いま大丈夫かな?」

八幡「おう、いいけどよ・・・、どした?」

結衣「あのね、その、さっきはひどいこと言ってごめんね。 実はね・・・、さっきのことなんだけどさ、あれ全部嘘だったの・・・。」

八幡「嘘?」

結衣「うん・・・、今はまだ理由は言えないけどとにかく全部嘘だったの。戸塚君と付き合うことになったことも嘘なの。」

八幡「どうしてそんな嘘を?」

結衣「だから今はまだ理由は言えないんだってば! それよりこのことはまだ誰にも言ってないよね?」

八幡「え?あー、そーいえばさっき三浦に会って口先走ってしまったわ、悪い悪い」

結衣「えっ・・・、言ったの?」

八幡「おう!お前が戸塚と付き合うことになったってことと・・・、あ!あと雪ノ下が葉山と付き合うってこともな。いやーまさかあの二人が付き合うとは思わなかったぜ」

結衣「・・・」ジワリ

八幡「おい・・・、どうした?」

結衣「ヒ、ヒッキーのバカぁ!!」

ツーツーツー

八幡「・・・」

八幡「俺が何をしたってんだよ・・・」

小町「・・・」ニヤリ

あーし(隼人が、あの雪乃下と?マジありえなくね?)

あーし(仮に隼人があの雪乃下を好きでいたとしても、あの雪乃下が隼人を選ぶだろうか…)

あーし(しかも結衣と戸塚?気になる人が居るってのは聞いたことあるけど結衣の性格からして

     好きな人に普通に接することができるとは思わない)
     あーしの見立てだと結衣の好きな人は…)

あーし(戸塚だってあの性格だし… これは何かあるかもしれない…)

あーし「姫菜 ちょっとそーだんあんだけど」

海老名「どうしたの?カップリング?隼人くんは強気攻めで、ヒキタニくんはヘタレ受け以外認めないよ?」

あーし「んなこと誰もいってねーしっ 擬態しろし」

あーし「ちょっと調べてきてほしいことあんだよね」

平塚「はぁ?雪乃下と葉山が?」

海老名「そうらしいのですが、先生は何かご存知ではないですか?」

平塚「いやいや、そんなことはありえないだろ 何かの間違いだな うん ありえないよ 私を差し置いてそんなことは断じてありえない」

海老名「優美子がヒキタニくんから聞いたらしいのですけど…」

平塚「…比企谷が?」

海老名「あと結衣と戸塚君も付き合っているとの情報もあります」

平塚「なん…だと…」

平塚「いやいやいやいや、ありえn いや、あの二人ならありえないこともないかもしれない

    しかし、由比ヶ浜はヤツのことが… しかしヤツに愛想を尽かしたとしても何ら不思議ではないし
    ってかなに?一気にアベックが2ペア出来上がって奉仕部が活動していない?何を考えてるんだ」

海老名「アベックって…先生古い」

平塚「奉仕部が活動しなくなるということは比企谷が更正しないということになり、それは生徒を導く立場の教師として
    なんとかしなくてはいけないな こまったこのままでは比企谷を婿にして養ってしまいそうだ それは困った 本当に困った ふふ」

海老名(なんか怖い ほんと怖い 必死過ぎて怖い)

平塚「取り敢えずこの案件は私に預からせてほしい」

平塚「当人に話を聞いて事実確認を取る」

平塚「しかし海老名」

海老名「はい?」

平塚「君は思うところはないのかね?」

海老名「思うところ…ですか?」

平塚「あぁ、葉山に彼女が出来たことで君の妄想が捗らなくなることに何も感じないのか?
    それともそんなリアルは関係無しなのか?」

海老名「それは大丈夫です 妄想とはリアルを超越した先にあるものです
     そしてリアルを軸に肥大させていき、そこから更に高みに登っていくものなのです!」

海老名「強気攻めと思わせてからのじつはヘタレ受けだったってのもありですし
     彼女がいながらもやはり止められない彼への劣情…あぁなんて耽美なシチュエーション…」

平塚(なんか怖い ほんと怖い 必死過ぎて怖い)

平塚「で、比企谷 なんで呼ばれたのかわかるかね?」

八幡「い、いや なんでなんでしょう…ね はは…」

平塚「…心あたりがない…と? 一片も?片隅にも?」

八幡「やめてください 拳を立てて構えるのをやめてください 明らかに二重が極まっちゃいますからやめてください」

平塚「手の形を見ただけ理解するとはさすがだな」

八幡「なんで満面の笑みなんだよ…」

平塚「ここへ呼んだのは他でもない 最近の奉仕部の活動と雪乃下と由比ヶ浜のことについてだ」

八幡「あー… それなら雪乃下本人に聞いてくれませんかね?ぶっちゃけ俺はよくわからないので」

八幡「基本的に内輪にいないので”よく”以前に”まったく”といっていいですがね」

八幡「だいたいですね 俺は別に奉仕部になんて入るつもりもなかんです
    無理やり働かされてたんです それで給料すら貰えないなんて社畜以下ですよ」

八幡「かといって給料が貰えるからといって働きたいとは思いもしませんけどね
    働きたくないでござる 無職の極みですよ」

八幡「で、雪乃下は彼氏が出来てその彼氏が救えばいい
    由比ヶ浜だって…    戸塚が… くっ…」

平塚(お?)

八幡「戸塚が彼女とか超羨ましい 今なら嫉妬で世界を滅ぼすことだって出来てしまいそうだ」
だが世界を滅ぼさない俺なんて優しいのだろう マザー比企谷ここに爆誕 ぼっちだけど」

平塚「…まったく君はぶれないな ある意味その心の強さに尊敬の念すら抱くよ」

八幡「お褒めに預かり光栄です」

平塚「はぁ… でもな比企谷」

平塚「人との繋がりはそんな簡単なものじゃないんだ 簡単に切れたりもするが

    どんなに疎遠になってもどこかで繋がり続けることもある
    その切れることのなかった繋がりを尊いと思うことが出来たとき人は成長した証なのだよ」

八幡「先生 取り敢えず良い事言っておけばいいや的な感じで意味不明なこと言わないでください
    会話についていけない年寄りが無理やり会話にはいってきぐあはぁ!!!」

平塚「2度目の衝撃を振動が重なるタイミングで撃つか… 案外難しいな」

平塚「比企谷が喋れないのなら仕方ない直接本人に聞くしかあるまい」

飽きた

最近のはまちSSで完結してんのは

雪乃「……比企谷くん、由比ヶ浜さんのスカートを覗くのやめなさい」
結衣「やめて……助けて……」雪乃「由比ヶ浜さん……逃げて!」
結衣「ヒッキーマジでキモい!!」八幡「黙れよ」
雪乃「相談って何かしら?」八幡「戸塚と中出しSEXがしたい」
八幡「レポートに将来先生の家に永久就職するって書いたら」
小町「お兄ちゃん、セックスしよ!」八幡「……は?」

結構あるな

>>475
どれが一番おもろかった?
原作崩壊レベルのギャクSSは抜きとして

>>476
流し読みした程度だとみんなおんなじって感じかな
ちゃんと読めば違ってくるかも

どれもはまちの雰囲気は出てるからいいと思うんだけどねー

あなたも読んでみて

よく見たらこれはひどかった!

結衣「ヒッキーマジでキモい!!」八幡「黙れよ」

なんじゃこりゃ!

「完」とか「おしまい」って付いてればいいんじゃない?
いちおうオチがついてれば終わったって気がしてスッキリするし

雪乃「……比企谷くん、由比ヶ浜さんのスカートを覗くのやめなさい」
雪乃「……比企谷くん、由比ヶ浜さんのスカートを覗くのやめなさい」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369289859/)

結衣「やめて……助けて……」雪乃「由比ヶ浜さん……逃げて!」
結衣「やめて……助けて……」雪乃「由比ヶ浜さん……逃げて!」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369409866/)

結衣「ヒッキーマジでキモい!!」八幡「黙れよ」

雪乃「相談って何かしら?」八幡「戸塚と中出しSEXがしたい」

八幡「レポートに将来先生の家に永久就職するって書いたら」
八幡「レポートに将来先生の家に永久就職するって書いたら」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369401137/)

小町「お兄ちゃん、セックスしよ!」八幡「……は?」

由比ヶ浜「ゆきのん……最近ユッキーと隼人くんっておかしくない?」



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年02月09日 (木) 10:38:56   ID: 7Wo3NZZM

この作者誤字酷いし原作読み込んでないし好きじゃない
SSの題材は面白そうなのに中身が残念すぎる

2 :  SS好きの774さん   2018年04月16日 (月) 23:46:48   ID: uqWDV1xw

設定が面白かっただけに残念 きちんとせめて終わってほしかった 未完放置は区別してください

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