八幡「何?」
小町「それで雪乃さんが部屋に取り残されてるらしいの!!」
八幡「…小町」
小町「な、何!?」
八幡「玄関に行って俺のブーツを用意しろ」
小町「お兄ちゃん!!そんなのん気な事言ってる場合じゃ、」
八幡「早くしろ!!」
小町「ひぅっ!」ビクッ
八幡「……(革の靴は燃え難い)」
小町「わ、わかった」タッタッタ
タタタタ
八幡「……(ブーツならガラス片やその他もろもろも靴の中へは入ってこないだろう)」スクッ
スタスタ
八幡「……(後は服だが…)」
カチャカチャ
八幡「……(耐火服なんて持ってない……綿100%の服に水を染み込ませればいけるか…)」
八幡「今行くぞ、雪ノ下」
~マンションの前~
ウーウーウーピポーピポー
八幡「……」クイッ
バシャー
小町「お、お兄ちゃん?何やってるの?」
八幡「行ってくる、もし俺が死んだらHDDを破壊してくれ」ポタポタ
小町「行ってくるって……ば、馬鹿じゃないの!?」
八幡「……」スタスタ
警備の人「はーい危ないから下がってー」
八幡「……」スタスタ
警備の人「君、ダメだよー」
八幡「……(革の靴は燃え難い)」
小町「わ、わかった(こいつ脳内に直接!?)」タッタッタ
八幡「人肉の焼ける匂い最高」
小町「うんそうだね」
八幡「まあやははなやゆなまww」
小襠「おうおうz爲おうwwgggx」
警備の人「君、ダメだよー」
八幡「どいて下さい」
警備の人「君、まさか助けに入る気?テレビの見すぎじゃない?」
八幡「…どけよ…」
警備の人「ダメ、危ないからね」
八幡「(不味い、こんな間にも雪ノ下は炎や煙に耐えているかもしれない)」
八幡「(見つからずに入れそうな所を探している時間は無い)」
八幡「……(強行突破するか)」グッ
ダダダダダダ
警備の人「あ、こら!!!入るなぁあ!!!!」
由比ヶ浜「計画通り」
八幡「はぁはぁはぁ」
ダダダダダ
パリーン
~マンションの中~
メラメラ
八幡「くっ…(外から見た感じでも分かってたがこれはだいぶ不味いな…)」
タタタタ
ポチポチ
八幡「……(エレベーターはダメか……)」
八幡「……(いや、そもそもこんな事態にエレベーターは使うべきじゃない)」
八幡「……(閉じ込められる危険性がある、ミイラ取りがミイラだ)」
八幡「階段か……」タタタタ
タタタタ
~階段~
八幡「はぁ、はぁ、」ポタポタ
タッタッタッタ
八幡「くっ…(くそっこんな事なら普段からもう少し運動をしておくんだった)」
タッタッタッタ
八幡「……(と、戸塚と、テニスで、とか)」
ガシャーン
八幡「ぎにっ」バタン
八幡「……」
八幡「…いてぇ…」ムクッ
八幡「…クソ…」タタタ
タッタッタ
八幡「…はぁ…はぁ…」タタタ
タッタッタ
八幡「…はぁ…(服から水が滴らなくなった、ヤバイ)」
八幡「…はぁはぁ」
タッタッタ
八幡「はぁ、はぁ(確かこの階だったよな)」キョロキョロ
メラメラ
モワモワ
八幡「…はぁ…はぁ…(酷い有様だがこれならなんとか生きてるはずだ)」タタタ
八幡「…はぁ…(あの雪ノ下がこの程度でくたばる訳が無い)」プルプル
八幡「……」タタタ
~雪乃の部屋のドア~
八幡「……(すまん雪ノ下蹴破るぞ)」
ガンッ
八幡「……(やぶれねえ…なんだこの固い扉は)」
ガンッガンッ
八幡「雪ノ下!!雪ノ下!?居るのか!?」
バンバンバン
シーン
メラメラ
モワモワ
八幡「クソッ!!」ヒリヒリ
ガンッ
八幡「……(本格的にヤバイな、服が乾いてきたぞ)」
メラメラ
八幡「……」
八幡「…は、はは…」
モワモワ
八幡「……(馬鹿かよ俺、雪ノ下を助けに来て、自分が死にそうになって)」
八幡「……(本当に、馬鹿だよなぁ)」
ガチャッ
八幡「ん?」
雪ノ下「あら?」
八幡「……」
雪ノ下「……」
八幡「よお」
雪ノ下「まさか貴方、私を助けに来たのかしら?」
八幡「……」
雪ノ下「沈黙は肯定を意味するのよ?貴方は筋金入りの馬鹿ね比企谷君」
八幡「へっ、どうせ俺は助けに来て逆に助けられる馬鹿ですよ」
雪ノ下「開き直らないでちょうだい救い様がないから」
八幡「救う気があったのか」
雪ノ下「ないわ、ごめんなさい」
八幡「はぁ…」ガクッ
雪ノ下「……」ジロジロ
八幡「なんだよ」
雪ノ下「そんな格好で本当に人を助けられると思っていたの?」
八幡「……」
雪ノ下「まぁ話は後にして早く避難しましょう」
八幡「はいはい」
このSSまとめへのコメント
続きはよ
日数的にももう終わった...!?(´・ω・`)
続きお願いします
なぜ消防が突入していないのか
なぜ雪ノ下は自分で逃げなかったのか
小町は誰から雪ノ下の上虚絵を聞いたのか
訳わからん