エレン「なぁ……なんであの時芋を食べたんだ?」サシャ「あの時?」(244)

エレン「なぁ…、前から聞きたかったんだけど」

サシャ「……?なんですか?エレン」

エレン「なんでお前あの時……、芋食ってたんだ?」

サシャ「……?いつの話ですか?」

エレン「あれだよ、入団した時のだよ」

サシャ「あぁ、蒸かした芋のことですね?……で、それがなにか?」

エレン「なんであの時食べてたんだよって話」

サシャ「えっとですねー、確かあの時は……そうだ!教官の話が長かったんですよ!」

エレン「なんでそれで芋を食うって思考になるんだよ……」

サシャ「いや、私あの集会の前にですね、偶然調理場で蒸かし芋を見つけたんですよ」

エレン「…………」

サシャ「これは食べるしかない!って思ったんですけど、時間も迫ってきてたんで、とりあえず一個だけポケットに入れて持ってきたんです」

エレン「蒸かし芋を……?」

サシャ「ふかし芋を」



サシャ「本当は宿舎に戻ってからパンといっしょに食べようと思ってたんです、でも教官の話が予想以上に長くて冷めると思ったんですよ」

エレン「だからあの時に食べたのか?」

サシャ「はい。我慢できませんでした。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


キース「貴様が右手に持っているものはなんだ?」

サシャ「蒸かした芋です!調理場に丁度頃合の物があったのでつい!」

キース「貴様……盗んだのか……、なぜだ……なぜ今芋を食べだした……?」

サシャ「……冷めてしまっては元も子もないので……今食べるべきだと判断しました」

キース「……!?……イヤ……わからんな。何故貴様は芋をたべた?」

サシャ「……?……それは……なにゆえ人は芋を食べるのかという話でしょうか?」

コニー「………………」
エルベルト「…………」
ジャン「………………」
キース「………………」

サシャ「…………?」

サシャ「(何故黙っているんだろう……、え?私何か間違えました?)」

キース「……………………」

サシャ「(でも、ちゃんと質問には答えられたし、間違ってないと思うんですけど……)」

キース「……………………」

サシャ「……………………あっ!」

キース「……!」

サシャ「(そういうことですか……、……………ネチネチ……ネチネチと……言いたいことがあるならひと思いに言えってんですよ……)」 チッ

キース「…………」

サシャ「…………ズワッ………………半分………、どうぞ……」スッ

キース「は…………、半……分……?」

サシャ「(…………はぁ……)」

サシャ「(ったく、お腹が空いてるなら早く話を終わらせろってんですよ……、)」フーッ





サシャ「というわけです」

エレン「なるほどなぁ……、よくわかった」

サシャ「わかってくれましたか」

エレン「お前の思考回路が狂ってることがよくわかった」

【装備点検】


キース「今日から立体機動の基礎訓練に入る!」

エレン「(……よしっ!ついに来たぜ!この時が)」

キース「まずは訓練の初歩中の初歩。装備の確認から入る!」

教官が後ろを振り向くと、そこには立体機動装置を身につけた兵士が6人居た。

キース「彼らは実際に駐屯兵団として活躍してる諸君らの先輩だ。これから彼らに諸君らの装備の確認をしてもらう」

そう言うと、6人はそれぞれ自分らの担当している列へと歩き出した。

一人がエレンの目の前に立つ。

エレン「…………っ」

先輩A「先頭!名前!」

エレン「……え、エレン・イェーガーです!」

先輩A「イェーガー!装備確認に入る!気をつけ!」

エレン「……は、はい!」

そう言うと先輩Aは早速エレンの体を調べ始めた。


先輩A「……全面胸部!ベルト歪みあり!」

エレン「……えっ!?」

先輩A「気をつけ!!」

エレン「は、はい!」

先輩A「操作装置がホルダーにロックされていない!」

エレン「…………っ」

先輩A「加えてエリのプレートに名前が書いていない!ベルトのズレ!ポケットの入れ忘れ!」

エレン「……っ!?」

先輩A「手を出せ!」

エレン「…………?」スッ

先輩A「爪の手入れ不足!…………計6点!腕立て60回!用意!」

エレン「……えっ!?えっ!?」

先輩A「早くしろ!イェーガー!」

エレン「…………は、はい!」スタッ


ミカサ「…………ッ……」プルプル

先輩B「どこを見ている!」

先輩C「……おい……これはなんだ……」

サシャ「……あ、あはは…………や、焼きパンです……」

キース「………芋の次はパンか、終わっているな。貴様は」

先輩C「腕立て200回!」

サシャ「そ、そんな!?」

【初めての射出】


キース「諸君らが手にしているそれが、操作装置と呼ばれるものだ」

   「銃のような外見をしていると思うだろうが、その通りだと思って構わない」

   「まず、勘違いしている者もいると思うのでこの装置について今一度確認を取っておくことにしよう」

   「手に握るこの操作装置だが、これ自体からワイヤーが射出されるわけではない。これはあくまで操作するための道具だ」

   「ならどこからワイヤーが出るかと言うと、諸君らのベルトに付けられている両端の射出装置からワイヤーが発射されるのだ」

   「操作装置を見てみろ。トリガーが二つあるのがわかるか。上がワイヤーを射出する物。下がワイヤーを巻き取るトリガーだ」

   「つまり、目標を狙うときは手で目標物を狙うのではなく、腰元で対象物を補足しないといけないということだ」

   「これがどういうことか……アルミン。説明してみろ」

アルミン「は、はい!………手で狙うよりも遥かに高度な技術が必要だと思います!」

キース「そうだ!諸君らは今まで手、足、あるいは頭など動く時や運動をする時に意識をしていたかもしれないが、腰を中心に考えたことはないはずだ」

   「だがしかし。立体機動というのはすべて腰を中心に考える。ワイヤーを射出するときもそうだが、巻き取る時の姿勢もすべて腰を中心にしなければいけない!」

   「そこで諸君らに最初に行ってもらう訓練は、腰の射線を感じ取る事からはじめる!」

   「各自、ターゲットを用意してワイヤーを射出してみろ!」

エレン「……よし、ついにこの時がきたぜ……立体機動……」

ミカサ「………エレン」ボソッ

エレン「うぉっ!?な、なんだよ!ミカサ!」

ミカサ「……エレン、気をつけて。ワイヤーが絡まったりしないように。あとワイヤを自分に向けてはダメ」

エレン「う、うるせぇぞ!ミカサ!母ちゃんかお前は!」

ミカサ「……違う」

エレン「知ってるよ!いいから自分の訓練に戻れ!」

ミカサ「わかった。………………エレン」

エレン「…………なんだよ」

ミカサ「怪我をしたらすぐに言って欲しい。……治療キットなら持っている」

エレン「さっさと戻れ!」

ライナー「…………」バシュッ!

ベルトルト「……うーん、全然見当違いのとこに飛んでるよ」

ライナー「いや、これ本当に難しいぞ……、ターゲットに当たる気が全くしない」

ベルトルト「そうだろうね。大体腰の直線上って言われても、腰と同じ高さにあるわけじゃないからそこも調整しないとだし」

ライナー「いやマジで難しい。ていうか高さが全く合わない。こんなん最初からうまく行く奴いないだろ」


「「おおおおぉぉぉっ!」」

ライナー「……ん?」

ミカサ「………………」バシュッ バシュッ!
         カンッ!  カンッ!

ジャン「す、すげぇ!ミカサ!二発同時かよ!」

アルミン「なんでいきなり当てられるの!?」

ミカサ「……別に……」



ライナー「………………」

ベルトルト「……………」

ライナー「……まぁ、あいつは例外だよな」

ベルトルト「……うん。」

【食堂での会話】


ジャン「今日は結構成績いいぜ!俺!」

アルミン「へぇ、どれくらい?」

ジャン「まず射出成績が60点だ」

アルミン「すごいね!右と左でどっちの方が高いの?」

ジャン「俺の場合は右だな。右で40点、左が20点だ」

アルミン「右だけだけど、8割ってすごいね!あとひとつで満点だよ」

エレン「………………」

ジャン「まぁな!左がまだ慣れてないが、この調子ならすぐに80点の大台を超えれそうだ」

アルミン「いいなぁ……僕まだ40点しか取れてないよ……」

ジャン「なぁに、まだ5日目だ。これからまだまだ伸びるはずだぜ。どっかの誰かみてぇにセンスが糞じゃねぇ限りな」

エレン「…………っ!?」バンッ!

ジャン「……あん?なんかどっかで猿が机を叩いたような音がしたな、どこだー?」キョロキョロ

エレン「………なぁ、ジャン……」

ジャン「……おぉエレンじゃないか!後ろに座っていたのか!気づかなかったぜ。……で、どうした?」

エレン「気のせいかな……さっき、遠まわしに俺のことを馬鹿にした様に聞こえたんだが」

ジャン「なんだって……?馬鹿にした?誰が?誰を?」

エレン「………………」

ジャン「おいおい!俺がお前を馬鹿にするはずがないだろ!?エレン!よしてくれよ!」

アルミン「…………じゃ、ジャン……」

ジャン「あ、そうだ!なぁエレン!お前射出訓練の成績どれくらいだった?」

エレン「…………ッ……」ピク

ジャン「おいおい!秘密にしてないで教えてくれよ!エレン!お前のことだから80点ぐらい言ってるんじゃないのか!?」

エレン「………ッッ………」ピクピクピク

ジャン「いや、もしかして満点とか叩き出したのか!?ミカサみたいに!」

ミカサ「………………」モグモグ

ジャン「流石に万点はないよな!…………なぁミカサ!お前ならエレンの成績知ってるんじゃないのか?教えてくれよ」

ミカサ「………………」モグモグ

ミカサ「……30点だけど」

エレン「……おいっ!」

ジャン「さ、30点…………?いま、30点って言ったのか……?おいおい!勘弁してくれよ!エレン!」

エレン「…………ッ」ピクピク

ジャン「30点ってほぼ最下位じゃねぇか!お前ちゃんと両の目開けて射出してんのかよ!なぁ!おい!エレンよぉ!」

エレン「………テメェ!!!」ブチッ

ミカサ「エレン。やめて」ギュッ

エレン「ミカサ!手離せ!」

イラッ
ジャン「おいおい!エレン!成績が最低なのは仕方ねぇけどよ!せめて食事の時ぐらい周りに迷惑かけるなよ!成績が最低なのはしょうがないけどよぉ!」

エレン「……テメエ!!」

ミカサ「ジャンもやめて」

ジャン「……ふん」

ミカサ「それにエレンの点が30点でも問題ない」

ジャン「…………ん?」

ミカサ「私の点数は100点。合わせれば130点」

エレン「………………?」

ミカサ「二人で割ればひとり65点。ジャンよりも点数は高いことになる」

ジャン「………………は?」

ミカサ「だからエレンはあなたよりも優秀。異論はないはず。……ねぇアルミン?」

アルミン「…………いやー、…………割るのはどうかと……」

ミカサ「……………アルミン?」

アルミン「…………ないです」

ジャン「はん!結局ミカサにおんぶに抱っこかよ!エレン。相変わらず進歩がねぇな!」

エレン「っざけんな!そんなつもりねぇ!…………おい!ミカサ!余計なこと言ってんじゃねぇ!」

ミカサ「でもジャンはエレンを馬鹿にした」

エレン「それが余計なお世話だって言ってんだ!どうせお前も俺のこと馬鹿にしてんだろ!満点が!」

ミカサ「馬鹿になどしてない。心配してるだけ」

エレン「……心配……?…………どういう意味だよ」

ミカサ「ジャンが70点を取ると私が120点取らないといけなくなる。それは大変」

エレン「……それが……馬鹿にしてるって、言ってんだよ!!」ドカンッ!!!

【訓練後の秘密特訓】


ミカサ「………………」ペラッ

ミカサ「………………」

ミカサ「………………」ペラッ


コツ コツ コツ

ミカサ「…………?」チラッ

エレン「…………よぉ」

ミカサ「っ!?エレン……どうしたの?」

エレン「…………あ、あのよ…………、ぐっ…………」

ミカサ「……?」

エレン「しゃ、射出のコツ…………教えて………くれねぇか……?」

ミカサ「…………わかった。教える。任せて欲しい」

エレン「……お、おう……」

ミカサ「ここじゃ、教えづらい。外に出よう」スクッ
 
エレン「……お、おい!訓練後の外出は禁止だぞ!」

ミカサ「バレなければ問題ない」スタスタスタ

エレン「おい!引っ張るな!わかったから!」



宿舎裏


ミカサ「まず、エレンの何がダメかを教える」

エレン「んなこと言われても、立体機動は倉庫に保管されてるから使えないぜ?」

ミカサ「問題ない。この5日間毎日エレンを見ていて気づいた事がある」

エレン「……毎日見てんなよ……」

ミカサ「エレンは正中線が右に傾いている」

エレン「……?正中線?」

ミカサ「まっすぐ立ってみて」

エレン「……あ、あぁ……」スクッ

ミカサ「……ここ、ここが曲がっている」ギュッ

エレン「ちょっ!変なところ触るなよ!」

ミカサ「腰を触ってるだけ。変なのはエレン」

エレン「………あ、あぁ」イラッ

ミカサ「このお腹の中心線が右に傾いてるから、左右のワイヤの射出部の狙いに数度違いがでる。わかる?このお腹の中心」サワサワ

エレン「撫で回すな!」

ミカサ「エレンは一発目の射出の時は必ず当ててた。でも二発目からは絶対にはずす」

エレン「……あぁ」

ミカサ「右で当てたときと同じように左も狙うから。でもエレンの左右はズレがある。だからたまにしかあたらなくなる」

エレン「……な、なるほど……」

ミカサ「というわけで、これからエレンはまっすぐ立つことを意識すればいい」

エレン「って言われてもなぁ、俺的には普通に立ってるつもりなんだけど」

ミカサ「まっすぐじゃない。もっと、足を開いて腰を伸ばす」

エレン「……こうか?」ピン

ミカサ「後ろに壁があった時、背中がすべて面につくようにまっすぐを意識して」ピタッ

エレン「お、お前がくっついてどうすんだ!」

ミカサ「私は壁。意識しないで。すべての面が私につくように伸ばす」

エレン「ならお前も背中で合わせろよ!なんで俺と同じ方を向くんだよ!」

翌日の訓練


エレン「………………」バシュッ バシュッ!
           カンッ!  カンッ!

キース「エレン・イェーガー!90点!」


「「「おおぉぉおおおぉお」」」


エレン「(…………本当に当たるようになったし…………なんだあいつ……)」



ジャン「…………ッッ……」

ミカサ「…………」ホッコリ

【ロッククライミング】


キース「今日行う訓練は、高所に適応するための必須訓練だ!あれを見ろ!」

キースが指差す先には、切り立つ岩があり、高さはゆうに30mその側面は傾斜70度以上はあった。

キース「諸君らはこれから、命綱一本であの岩を制覇してもらう」

ライナー「まじかよ……」

ジャン「あれを登れって言うのか……」

キース「勘違いするな。あれを登るんじゃない。降りるんだ!」

エレン「…………?降りる?」

一同、意味がわからないまま、傾斜がなだらかな裏面から岩の最頂部に登った。

登った面は、穏やかな角度を描いていたのに、最頂部を過ぎると、今度は途端に崖の様にその岩は切り立っていた。

まさしく直角三角形のような岩石だった。



キース「諸君らはこれから、この岩を順番に降りてもらう。もちろん降りる方はこちらの面だ」

エレン「…………崖じゃねぇか……」

キース「命綱はつけるし、下にはクッションを引く。」

アルミン「(…………意外に親切……なのかな……)」

キース「別に諸君らに命の危険を犯せと言っているわけではない。安全はもちろん約束する」
 
   「だが、やってみるとわかるが、この訓練は命綱がどうのこうのクッションがどうのこうのは全く関係ない」

   「そもそも安全が確保されていたとしても高所の恐怖と言うものは抗いようがないのだ!」

   「この訓練ではその恐怖に打ち勝つのが目的である!だから安心して恐怖を味わってこい!」

   「では一番!ライナー・ブラウン!」

ライナー「……は、はい!」

ライナー「…………ふぅ…………」ザッ……ザッ……



アルミン「すごい。さすがライナー……もう10Mは降りた……」

ジャン「…………あいつ、怖くねぇのかよ……」

エレン「……すげぇな……ほんと」




ライナー「………………ふぅ……」ザッ…………

ライナー「(………………めちゃめちゃ怖ぇ……なんだこれ………)」

ライナー「………………」ザッ…………ザッ……

ライナー「(なんだこれ…………俺今何してるんだ……?……あれ……俺が今出したの右足だっけ……)」ザッザッ……

ライナー「(…………………………落ち着け…………こんな高さ慣れっこだろ…………、落ち着け)」ザッ…………


キース「…………ふむ。」

ライナ「(…………あと少し…………あと5M。…………最後まで油断しない。)」ザッ…………ザッ…………

ライナー「………………ふぅ……」ザッザッ……ストン

教官「『よし!ライナー・ブラウン!成功!』」


「「「おおおおぉぉぉおお!」」」


キース「ほぉ。一発目で無事に自力で降りたか。」

エレン「……あいつ……やっぱりすげぇな……本当にすげぇ……」

ミカサ「………ッ」

ミカサ「二番。ミカサ・アッカーマン行きます」

キース「ミカサ・アッカーマンは二番ではない。下がれ」

キース「それでは次はエレン・イェーガー!降りてみろ!」

エレン「……っ!?……は、はい!」

ミカサ「え、エレン!」

エレン「…………なんだよ……」

ミカサ「……き、気をつけて欲しい。これは手順を誤ると私でも取り返しがつかない」

エレン「……大丈夫だっつぅの。命綱あるし」

ミカサ「命綱とは別に、私とも縄で結んで欲しい。生存確率が格段にあがる」

キース「ミカサ・アッカーマン。貴様が結ぶのはそのよく動く唇だ」

エレン「…………っ……」ザッ……

エレン「(ちょ、ちょっと待ってくれ…………なんだこの高さ…………あいつ、本当にこの高さを降りたのか…………)」

キース「崖にへばりついたら下を見ないことだイェーガー。怖さを克服する前に足が言うことを効かなくなる」

エレン「(…………く、クソ…………こんなところで躓いてたまるかよ…………)」ザッ……ザッ……

キース「そうだ。落ちることなど考えるなイェーガー!貴様には命綱がついてるんだ!」

エレン「(…………そうだ…………別に落ちたら死ぬってわけじゃねぇんだ……命綱もあるし……)」ザッザッザ…………

キース「…………ふむ」

エレン「…………ハァ…………ハァ…………」ザッザ…………ザッ…………

エレン「(……よし!………順調だ!あと20M。降りれば降りるほど怖くなくなってくる!)」ザッザッザッ…………       パサッ

エレン「……………………」

エレン「……………………え?」


エレンの目にとんでもない光景が浮かんできた。

先ほどまで自分の腰につながれていたはずの縄が。

頂点付近までピンと張っていた大事な命綱が。

上から降ってきたのだ。

ミカサ「……な、なにを!?」

キース「…………命綱を絶っただけだ」

ミカサ「っ!?っっ!?!??」ダッ!


ミカサは一も二もなく切り立つ崖へと走り出した。

上から覗いてみると、エレンが顔面を蒼白にして自身の腰からぶら下がる命綱を眺めていた。


ミカサ「どういうこと!?」

キース「これは訓練だ。高所を克服するのに命綱など必要あるまい」

ミカサ「ふざけないで。この高さから落ちたら死んでしまう」

キース「そのための訓練だ。どのみちここで死ぬようなら実戦で巨人と戦えるわけもない。」

ミカサ「っ!?」

アルミン「み、ミカサ!よすんだ!」ガバッ

ミカサ「あ、アルミン!離して!エレンが!エレンが!!」

キース「さぁどうする!イェーガー!そのまま永遠とヤモリのように張り付いてるか!?」

あれ?なんでまだ残ってるの?dat落ちしたから仕事してたのに

エレン「……………………」ドクン…………ドクン…………

教官の激はエレンには聞こえていなかった。

エレンの胸中は今、大嵐だった。

今まで頼りにしていた命綱。万が一落ちたとしても命だけは救ってくれるだろうと希望を抱いていた道具が。

まさに天から地に、希望が落ちていったのだ。

足が竦む。腕が動かない。

エレン「(…………だ、駄目だ…………もう……自分の体じゃないみたいだ…………指一つ動かせねぇ……)」ドクン!ドクン!ドクン!

キース「どうした!?イェーガー!貴様はその程度のアクシデントでもう頭が真っ白か!?」

エレン「(…………くそっ……動け…………動けよ…………なんで、動かせねぇんだ………………)」ドクン!ドクン!ドクン!

キース「貴様がそんな調子では、万に一つの可能性で兵士になれたとしても誰も救えないな!」

エレン「(…………も、もう無理だ…………だ、誰か……助けて……………み、ミカサ……………)」ドクン!ドクン!ドクン!

キース「『巨人を目の前にしても同じように震えて、民間人と一緒に食われて死ぬだろう!』」

エレン「………………っ!?」



ハンネス「『俺が!巨人に立ち向かわなかったのは!俺に勇気が足りなかったからだ!!』」

エレン「…………」ドクン…………ドクン…………

エレン「……………………」ドクン…………ドクン

エレン「(…………これじゃあ…………一緒……じゃねぇか…………)」ドクン………………

ミカサ「……エレンっ!」

エレン「(…………俺はあの時から何が変わったんだ…………、少なくとも、こんな死ぬかもしれないごときで足が竦むような臆病者になったつもりは………、ねぇ!)」ザッ……

キース「……っ!?」

エレン「(俺は変わるんだ……、巨人を倒す。そんな男になるために。…………こんなところでつまずいてる暇はねぇんだ)」ザッ…………ザッ…………

キース「…………ほぉ……」

エレン「………ハァ………あと9メートル…………」ザッ……ザッ……

エレン「………ハァ……ハァ…あと5メートル…………目標確認…………」ザッ……ザッ……

エレン「………………あと、あと……2メートル…………あと……、一歩…………」……ザッ…………ストン……

エレン「………ハァ…ハァ…………ハァ…ハァ…………」ゼェゼェ…………

教官「『……エレン・イェーガー!成功!』」



「「「おおおおぉぉぉおぉぉおおおおぉぉおおおお!!!!!!」」」


コニー「すごいぜ!命綱なしで降りやがった!」

サシャ「エレンやりますね!すごいです!」

ベルトルト「………本当……すごいなぁ……」

アニ「……あぁ」


キース「…………エレン・イェーガー……か」

ミカサ「…………どういうつもりですか」

キース「……どういう、とはどういうことだ」

ミカサ「なんでエレンの命綱を切ったのですか?」

キース「これは訓練だ。…………想定外のことをするのは訓練の内だ」

ミカサ「……エレンが死んでたら……どうするつもりだったんですか?」

キース「…………良い機会だ。全員聞け!!」

キース「これからいろんな訓練が諸君を待っている!」

    「そしてその全ての訓練に共通している事が一つある!」

    「それは、全ての訓練で私達によるアクシデントが伴う、ということだ!」

ミカサ「………………」

キース「今回の件では、エレンの命綱を切った。何故か。」

    「それは実践では常に想定外の事が起こるからだ!」

キース「命綱が切れた?だから動けない?実践では命を保証してくれるものなど何もない!」

    「訓練のうちにこれら想定外のことに直面できることを感謝しろ!実践では常に命がけだ!」

    「そして、対処に誤ればそれは即、死につながる!今回のように崖下のクッションなどの最低限の保障すらも存在しない!」

    「いいか!身体を鍛えろ!心を養え!いかなる状況にも揺るがない鋼の意思を持て!」

    「剣が折れた者じゃない!実践では心が折れた者から真っ先に死んでいくということを自覚しろ!」

    「いいか。もう一度言う!」

    「いかなる状況にも揺るがない精神力を持て!」


「「「「はい!」」」」

ミカサ「………………」

【その日の食事会】


アルミン「結局、まともに下に降りられたのは10人ぐらいだったね」

サシャ「私にとってあの程度の高さは問題じゃないです!日常ですから!」モグモグモグモグ

コニー「確かにサシャが降りるの早かったな、猿みたいだった」

サシャ「さ、猿!?コニーに言われたくないです!」ハフモグ

ライナー「だけどよ、エレンだけだろ?縄を切られて下まで降りてきた奴は」モグモグ

ミカサ「…………そう。エレンだけ」モグモグ

ジャン「………………」モグモグ

ライナー「改めて言うのなんだけど、本当にすごいと思うぞ。あの状況で命綱を切られて冷静に降りられるなんて俺には到底無理だ」

エレン「よ、よせよ!俺だって切られたときは固まっちまったって!」

ライナー「謙遜はよせ。あの状況下で咄嗟に我を思い出すのはかなり至難の技だ。誇っていいんだぞ」

ミカサ「……確かに。エレンはもっと誇るべき」

エレン「…………お前に言われると、よけいに喜べねぇんだよ……」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キース「……よし!次!ミカサ・アッカーマン!」

ミカサ「……はい」

キース「貴様は成績も威勢も良いからなぁ、………最初から命綱をつけないで行ってもらおうか」

ミカサ「はい」

ジャン「……ちょ、ちょっと!本気ですか!?」

キース「当たり前だ。…………ついでに下のクッションも外そう。…………大丈夫か?」

ミカサ「問題ありません」

ジャン「ミカサ!」

キース「よし!それではミカサ・アッカーマン!始め!」

ミカサ「………………」スッ ……ザッザッザ………

キース「(……………………)」

キース「(……………………ふむ。………下を見ずに、いきなり降りていけるのか……)」

キース「(……このガキは本当に底が知れん。命綱とクッション有りでさえ最初は震え上がるはずなのに)」

キース「(どんな豪傑でもそれは変わらない。……それほど高所の恐怖というのは、人間に植えつけられた最上級の本能だと言うのに……一体こいつは)」

キース「(……だがしかし、これじゃ訓練にならんな。………………ん?…………そもそもする必要がないのか?)」

ミカサ「………………」ザッザッザッザッザッザ…………スタン

教官「『……み、ミカサ・アッカーマン!成功!!…………タイムは、25秒!!』」

ミカサ「…………ふぅ……」




「「『(……………………………………)』」」



ミカサ「………………?」キョロキョロ

サシャスレじゃねーのかよ

>>135
サシャスレと見せかけた、訓練風景を描くSSをやりたかった。

サシャスレの方が要望高いならそっちに移行する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

エレン「お前……改めて思うけど、普通じゃねぇぞ……」

ミカサ「そんなことない。私は普通。エレンと一緒」

エレン「……30メートルを25秒って…………1秒に1メートル進んでも間に合わねぇぞ……、どういうことだよ……」

ミカサ「私は山育ちだったから。なれていた」

エレン「山育ちって……、お前数年前からずっと俺と一緒に住んでただろが……」

ジャン「……っ!?……っっ??!?!?」

ミカサ「だからあれを降りられたエレンも私と一緒。山育ち」

エレン「いや、意味がわからないが」

ジャン「お、おい!エレン!」

エレン「……?なんだよ、ジャン」

ジャン「お、お、おまえっ!……み、ミカサとす、すすす住んでたってどういうことだよ!」

アルミン「……あれ?ジャン知らなかったっけ?……エレンとミカサはずっと一緒に住んでたんだよ。シガンシナで」

ジャン「だからなんでだよ!…………か、家族なのか……?」

ミカサ「……そう。……私とエレンは家族。だから一緒に住んでいた」

ジャン「……って、ことは…………お、お前ら……兄妹……?」

ミカサ「…………そういうことになる」

エレン「ならねぇよ。」

アルミン「えっと、エレンとミカサは訳があって一緒に育てられてきたんだよ。だから別に血が繋がっているわけじゃないよ」

ミカサ「……そう。私とエレンは血が繋がっていない、……けど、家族」

サシャ「……なんだか良いですねぇ兄妹みたいで、あ、ミカサ。そのパンもらっていいですか?」モグモグ

ミカサ「あげない。………だから一緒に住んでたの」

ジャン「せ、説明になってないぞ!だ、大体事情ってなんだよ!そんな一緒に住む事情って!」

サシャ「………ジャン。それ余ってますか?」モグモグ

ジャン「余ってねぇ。い、一緒に住むってことはあれだろ……、同じ部屋で……、同じ布団で……」

エレン「ば、馬鹿言ってんじゃねぇ!な、なんで俺がミカサなんかと一緒に寝なくちゃいけねぇんだよ!」

サシャ「……エレン。そのスープ」モグモグ

エレン「余ってねぇよ!うるせぇなさっきから!」

ミカサ「一緒の布団で寝ることはしょっちゅうあった」

ジャン「……っ?!!??」

エレン「ば、ば、馬鹿いうな!!デタラメだ!」

ミカサ「デタラメじゃない。エレンが私の布団に潜り込んできたこともある」

エレン「そ、それはトイレ行ったあとに寝ぼけたとかだろ!!だ、だいたいしょっちゅう入ってくるのはお前の方だっただろうが!!」

ジャン「…………!?」

ミカサ「…………ほら」

エレン「……あ、あぁぁああ!!」

ジャン「…………ぎ、ギギギギ……」ガチガチガチ……


ライナー「……なぁ、…………ジャンの顔がやばいことになってるんだが」ボソッ

アニ「……知らないよ。私に振らないで」モグモグ

【対G訓練】

キース「今日貴様らが行う訓練は!立体機動基礎訓練の中でもとりわけ重要なものだ!」

    「その名も、対G訓練だ!」

    「貴様らも知っての通り、立体機動とはとても重力負担が大きい運動だ」

    「訓練もしていない者が、いきなり立体機動を行うとどうなるか」

    「間違いなく首、肩、腰、足いずれかの部位に損傷を負うことになる」

    「……ふむ。実際に試してみたほうが早いな」

    「よし、ライナー・ブラウン!前にでろ」

ライナー「……え、えぇ!?」


キース「……どうした!?早く前にでろ!」

ライナー「………………」スタ……スタ…………

キース「よし!試しにまずお前にGの世界を味あわせてやろう」

ライナー「……ちょ、ちょっ、本気ですか!?」

キース「本気だ。……心配するな。何も立体機動を付けるわけじゃない」

ライナー「…………な、なんだ……」ホッ……

キース「よし。じゃあまず横になれ」

ライナー「…………横に、ですか?」ペタリ

キース「あぁそうだ。…………足をあげろ」

ライナー「……は、はい」ググ……

キース「よし。行くぞ」

そう言うとキースは、ライナーの両足を両の脇で挟み込むと、ゆっくりと回転し始めた。

ライナー「お、おわ…………ちょ、まっ……!」

キース「……ふん!……ふん!…………ふんふん!!」ブンブン

徐々に速度が加速していく。

伴いライナーの身体が地面からだんだんと離れていく。

ライナー「う、うおおおぉぉおお!手、手が!」

キース「ふんふんふん!!どうした!ライナー!………ふんふん!!…………その状態で身体を起こしてみろ!」ブンブンブン

ライナー「……ぐっ、ぐぐっ…………む、むり……」ブンブンブン

キース「こんなんで、ふんふん!重力負けしていたらとてもじゃないが立体機動など無理だ!ふんふん!とっとと故郷に帰ったらどうだ!?」ブンブンブン

ライナー「……っ!?」ブンブンブン


サシャ「……ぷふっ!……ふんふん、ふんふん言い過ぎじゃないですかっ?」ゲラゲラ

ジャン「……うるせぇアホ」

キース「……どうした!ライナー!ふんふん!あと10秒ほどで終わるぞ!」ブンブン

ライナー「……ぐ、ぐぐぐっ…………く、クソ……」ググッ……

キース「そうだ!腕をたため!首を起こせ!身体を抱きよせろ!」ブンブン

ライナー「……ぎぎぎ、…………う、うぉおおお!」グググッ…………

キース「重力に正面から逆らうな!物事にはすべて流れがあると感じろ!最良の方法をさぐれ!」ブンブン

ライナー「…………ぐ、ぐぐぐ………………だぁ!…………無理だぁぁあああぁぁああ!!」ブオンブオンブオンブオン!



そこには足首から腰、両の手に至るまでピンッと張られてブンブン回るライナーが居た。



コニー「…………わ、笑うなよ…………サシャ」プフッ…………

サシャ「……こ、コニーこそ…………」コフコフ…………

エレン「……ぐっ…………しゅ、シュールすぎるだろ……」ゴホッゴホッ……

ライナー「え、エライ目にあった…………」ゼェゼェ……

アルミン「……お、おかえり。ライナー…………ぷふっ……」

ライナー「…………?……どうしたんだ?みんな」キョロキョロ

ミカサ「……なんでも、……ない」

ライナー「…………ミカサまで……なんだよ?」

エレン「……ら、ライナー……お疲れ…………やっぱり、……そのなんだ……辛かったか?」

ライナー「……あぁ、あれはたぶん見てるよりも数倍つらいぞ…………」

サシャ「…………無理だぁぁ……」ボソッ


「「『……ぶふっ!!』」」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ


まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

ライナー「な、なんだよ!お前らコソコソと!言いたいことあるならはっきり言ってくれよ!」

アニ「……あんたの訓練風景があまりにもアホらしかったから笑ってるんだよ」

アルミン「ちょ、あ、アニ!」

ライナー「…………な、なんだと!?」

アニ「無理もないよ。…………だって相当マヌケだったし。……あんたがブンブン回ってるの」

ライナー「…………ぐぐっ…………」プルプル

アルミン「気、気にしちゃダメだよライナー……、誰だって最初はそうなるって……」

ライナー「……言ってくれるじゃないか。アニ…………その身長……もっと縮められたいのか?」

アニ「……面白くない冗談だね。…………そんな事あんたには、無理だぁ……」ボソッ

アルミン「…………ぐっ」プイッ

エレン「……ググくっ……」プルプル……

ライナー「面白いな。面白いぞアニ。…………お礼に今からその頭の位置をもっと低くしてやる」

おまけ


エレン「……た、確かに……これは…………」ブンブン

ジャン「…………うぉ…………おぉぉ……予想以上に」ブンブン

アルミン「…………うわぁぁぁぁああ」ブンブン

サシャ「…………ちょ、ちょっと!…………は、吐きそうなんですけど!」ブンブン


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「「『(…………確かにこれは無理だわ……)』」」

コニー「うぇぇぇえぇ…………」ドボドボドボ

訓練ネタ飽きた。

何か4コマみたいな奴書くからお題くれよん。

無いなら寝る

【ユミルxクリスタ】

ユミル「……おい。クリスタ」

クリスタ「なに?ユミル」モグモグ………

ユミル「……お前、なんでいつも食うの遅いんだ?」

クリスタ「……な、なんでって言われても……、く、癖……?」モグモグ

ユミル「……だからお前はそんなにチビっこいんだよ。もっと食え。もっと」グイグイ

クリスタ「ちょ、ちょっと、ユミル!?食べてるから!食べてるから!」

ユミル「足りねぇよ。ほら私のパンもやる。食え食え」グイグイ

クリスタ「わ、わかったから!おちついて!」

ユミル「スープも飲めよ。ちゃんと野菜も食え。ほら私のをやるよ」グイグイ

クリスタ「……ゆ、ユミル!?」

ユミル「なんだ?肉も欲しいのか?仕方ねぇな。ほら食えよ!」グイグイ

コニー「全部あげてどうすんだよ……」

【ミカサカサカサ】

エレン「…………zzzz…………zzzz」

ミカサ「………………」

エレン「…………zzzz…………zzzz」

ミカサ「………………」

エレン「…………zzzz…………zzz…………んぁ?……」ゴロン

ミカサ「………………」

エレン「…………え?…………う、うぉぉおっ…んぐっ!」バッ!

ミカサ「エレン……黙って。……静かにして……」ググッ

エレン「…………ん!……ん!」コクコク

ミカサ「…………ふぅ……よかった……気づかれてない……」キョロキョロ

エレン「…………………んっ、はぁ!……………………おい」

ミカサ「……なに?」

エレン「なんでお前がここに居るんだよ」

ミカサ「…………エレンがひとりで……寂しくしてないか観に来ただけ」

エレン「………ふざけんなよ。……ぐっすり寝てただろうが」

ミカサ「……それは今日たまたまの話」

エレン「……今日たまたまって…………お前もしかして……毎晩……?」

ミカサ「私はもう戻る。それじゃエレン。しっかり寝るようにね」スクッ……スタスタスタスタ……

エレン「…………ゴキブリみてぇな奴だな……」

【サシャの一日】

『朝』

サシャ「……はっ……はっ………………はっ……はっ…………」ダッダッダ

サシャ「(……朝食はなんですかね…………、昨日はパンと薄味のスープだったから、今日はイモですかね)」ダッダッダ


『昼』

教官「で、あるからして、ガスの内圧というのは……」

サシャ「(…………昼の食事はなんですかね……、さっきイモが出たから、今度はミルクを使ったものとか出てくるかも)」カキカキ


『夕方』

ライナー「よし!いいぞサシャ!もう少しで完全に身体を起こせるぞ!」ブンブン

サシャ「(……晩御飯はぜひとも、肉が食べたいなぁ…………もうしばらく猪食べてない……、我慢の限界ってもんですよ……)」ブンブン


『晩飯後』

サシャ「……ふぅー!おいしかった!!………………明日の朝ごはんってなんだと思いますっ!?」

エレン「……お前、いつもそれしか考えてなさそうだな」

【ライナーxベルトルトxアニ】


ライナー「よし。今日から俺たちはここで暮らす。ここを出るときは」

ベルトルト「……無事に兵士として……だね」

アニ「……最短で……何年……だっけ?」

ライナー「確か、最短で卒業したとしても3、4年はかかるんじゃなかったか」

アニ「3年…………か、」

ベルトルト「……ま、まぁ頑張れば意外にすぐ経つよ!」

アニ「……私は……、もっと早く卒業してみせる……。こんな生活……早く終わらせたい」

ベルトルト「…………アニ」

教官「貴様らは誰だ!」

ライナー「ライナー・ブラウンです!」

ベルトルト「ベルトルト・フーバーです!」

アニ「……あ、アニ・レオンハートです」

教官「最後の奴!声が小さくて聞こえんぞ!!身長のせいで声まで小さいのか!?」

アニ「……っ!?…………あ、アニ・レオンハート!……し、志願者です!」

教官「最初からその声を出せ!ただでさえ小さいのだからな!!」

アニ「…………し、身長は…………関係……」

ライナー「……お、おい」

教官「……あんっ!?…………何か言ったっか!?」

アニ「…………な、なにも……」

教官「……教官と話すときは………、目をしっかり見んかーー!!」ガコッ!!

アニ「……あっ、つぅ!!」プルプル

ライナー「ア、アニ!!」

教官「……頭突きで済んでありがたいと思え!……さっさと行かんか!!」

ベルトルト「…………大丈夫……?アニ……」

アニ「…………平気…………」

ライナー「……お前……、口ごたえするなよ……、ヒヤヒヤしたぞ。いろんな意味で」

アニ「…………あの野郎の顔は覚えた…………、兵士になったら……殺す」

ライナー「…………冗談…………じゃないよな」

アニ「…………痛かった……」

【チートミカサ】

教官「いいぞっ!ミカサ!!あと二つで今日も満点だ!」

ミカサ「…………ふっ…………ふっ」……バシュン……バシュン

教官「よし!ミカサ!今日は15秒を切ってみろ!!」

ミカサ「…………ふぅ…………ふっ!」ザッザッザ……ッザッザッザ……

教官「もうちょっと速度あげるぞ!!そのまま腹筋50回してみろ!!」ブンブンブンブン!!

ミカサ「……ふっふ…………ふっふ…………ふっふ…………」クイックイックイックイッ……

 

ミカサ「………………ふぅ…………今日も疲れた…………」

エレン「……………………」ジーッ

ミカサ「…………?…………どうしたの?エレン」

エレン「…………前から気になってたんだが…………」

ミカサ「…………?……なに?」

エレン「…………お前、…………ループしてね?」


終わり。

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