エレン「アニと組手して怪我したら大変なことになった」(61)

アニ「なんだぁエレン。今日は全然だな」

エレン「あ、アニ。今日は少し調子悪くてさ」

アニ「分かった。なら気合入れてやるよ」

エレン「ぜ、全然わかってねぇ!」

ドンッ
ゴキッ

エレン「ぐああああっ」

アニ「え、エレン!大丈夫か!?」

エレン「ぐぅぅ・・・」

なんだぁ?どうした?
イェーガーが怪我をしたぞ!衛生班!!

ミカサ「エレンっ。大丈夫?今、医務室に連れて行くからね」

教官「アッカーマン。訓練に戻れ」

ミカサ「ですが」

教官「戻れ」

アルミン「ミカサ。エレンは平気だよ。専門家に任せよう」ヒソヒソ

ミカサ「・・・はい」

アニ「私の責任です。医務室へ同行します」

教官「・・・良いだろう。後で私の所まで出頭するように」

アニ「はっ」

ミカサ「・・・」ジッ

アニ「・・・なんだよ」

ミカサ「・・・別に」

アルミン「み、ミカサっ。行こうっ」

ミカサ「うん」

エレン「いつつっ」

衛生隊「捻挫だね。一時的に脱臼したかもしれないから1週間は動かさないこと」

エレン「はい」

衛生隊「しばらく経過見たいから今日の課業時間はここにいること。教官には私から伝えます」

エレン「ありがとうございました」

アニ「・・・よ、ようエレン」

エレン「アニか。ははっ、ぼーっとしてたら変なふうに落ちちまった」

アニ「・・・その、わ、わるかっ」

エレン「だけどアニも加減ってものを知らねーよな。この戦闘狂が」

アニ「っ。エレンが弱っちいだけだろっ」

アニ「受け身もマトモに取れないなんて情けないよ。そんなんで調査兵団?はっ」

エレン「う、ぐっ。て、てめぇ謝りもしねーのかよっ」

アニ「いつものエレンなら問題なかったろ?一方的にお前がしくじっただけだ」

エレン「けっ」

アニ「ふんっ」

私が悪いことくらいわかってる。

でも、なぜかエレン相手に下手には出ることが出来ない・・・

謝りたいのに・・・

・・・コイツが弱っちいせいだ


アニ「な、なぁエレン」

衛生隊「イェーガー訓練兵。コレで熱を測って。それとレオンハート訓練兵。もう大丈夫だから復帰してよし」

アニ「・・・はい」

教官「今回の事故はイェーガーの体調管理不備に起因する。よって、訓練法に問題はなかったものとする」

アニ「はい」

教官「しかしだ。仲間を怪我させたことには違いない。完治までの間、イェーガーの訓練補佐を行え。以上」

アニ「はっ」


・・・さて。どう謝ろう
あーくそっ。まどろっこしいのは嫌いだ。もうとっとと一言謝って終わりにしよう


ガラッ

アニ「あー、エレン?その、すまな」

ミカサ「はいエレン。りんご剥いてあげる」

アルミン「ち、超硬ブレードで剥くのはダメだよっ」

ミカサ「? だってコレが一番使い慣れてる。毎日整備してるから汚くない」

クリスタ「エレン、三角巾が苦しそうだよ。直してあげるね」

エレン「く、クリスタ・・・。顔が近いよっ・・・」

アニ「」

アニ「・・・よう。楽しそうだな」

エレン「お、おうアニ。教官怒ってたか?」

アニ「まあな。お前も片腕だけど訓練は普通に出ろってさ」

エレン「うへぇ。やっぱそうだよな」

ミカサ「それよりもアニ。エレンに何か言うことは無いの?」

アニ「あるな。体調悪かったら巨人は手加減してくれるのか?気を抜くんじゃないよ」

ミカサ「・・・」

アルミン「み、ミカサっ。取り敢えずブレードは仕舞おう?ほらっ訓練外で抜き身だと怒られるからさっ。ね?」

クリスタ「アニ。もう少し言い方が・・・」

エレン「良いんだクリスタ。アニの言うことは最もだ」

クリスタ「エレン・・・」

アニ「さ、隊舎に戻るんだろ?荷物持ってやるよ」

ミカサ「私がやるから貴方は下がっていて」

アニ「そうしたい所だが、あいにく教官から完治まで色々な補佐を命じられてるんでね。サボると私が困ったことになるんだ。ほらっ、行くよ」

エレン「お、おう」

食堂

ざわっ・・・ざわっ・・・
なん・・・だと?
あのアニが・・・どういうことだ?

アニ「利き腕動かせなくて食べにくいだろ?ほら、口開けろ」

エレン「い、いいよアニ。左でもなんとか・・・。右手だって動かせない訳じゃ」

アニ「それで回復遅くなるのか?完治するまでって言われてるんだからさっさと治せ。私だってめんどくさい」

ミカサ「なら私がやる」

アニ「エレン?怒られるのは私とお前なんだぜ?勘弁してくれよ」

エレン「わ、分かった。食べるよ・・・」

あーん
おおっ

ミカサ「・・・」

アルミン「み、ミカサ?フォークを逆手に持つのは行儀悪いからさっ、な、直して」

早朝

ギシッ・・・ギシッ・・・

エレン(う、うん・・・なんか重い・・・温かいけど・・・)

アニ「・・・・・・」

エレン「・・・っ!??あ、アニっ何やってっ」

アニ「しっ。まだ皆寝てる」

エレン「なら何でお前が居るんだよっ」

アニ「着替えにくいだろ?それじゃ朝の点呼に間に合わない。手伝ってやるよ」

エレン「あ、アニっ、どこさわってっ」

アニ「良いからさっさと寝間着脱ぎな」

エレン「わかった、分かったから自分で脱ぐよっ」

ギシッ・・・ギシッ・・・


マルコ「・・・んぁ?」

エレン「アニっ、下はダメっ」ヒソヒソ

アニ「良いからさっさとしろ。皆起きちゃうだろ?」ヒソヒソ

エレン「そ、そこまで脱がすこと無いだろっ」ヒソヒソ

アニ「ワリィ。暗くて見えなかった」ヒソヒソ


ギシッ・・・ギシッ・・・


マルコ「・・・」

マルコ「僕は何も見ていない」

パッパラパー
起床!点呼!

ライナー「おらおら起きろ起きろ!営庭に走れ!!」

やべっ、俺のズボンどこだっ
知らねーよっ馬鹿っそれ俺の上着だっ

バタバタバタ

アニ「さ、行くよ」

エレン「お、おうっ」

アルミン「あ、アニ!?何でここに居るの!?」

アニ「こいつ着替えさせてた」

コニー「訓練兵団、欠員なし!集合完了!異常なし!」

教官「コニー・スプリンガー。貴様の目は節穴か?やり直せ」ググググ

コニー「し、集合完了。イェーガー訓練兵負傷。その他異常なし・・・」ミシミシミシ

教官「他のものも聞け!!ただ機械的に点呼をこなすな!戦力の掌握は指揮官の最重要任務である!自分が長の時はその命を持って責務を行え!」

「「はい!!」」

教官「よし!!。本日は夕刻に単独による夜間集結演習を行う!危険の伴う演習だ!出発前に必ず装具の確認を行うこと!夕食は集結地点にて携行食を支給する!」

・・・あれマズイんだよな
さ、最悪です・・・

教官「なお、助教が現場で野生動物を仕留めて待っている。肉だぞ!以上!事後の行動に移れ!」

「「はっ!!」」

おぉっ
ニクキターッ
盛り上がってまいりましたああああああ

助教(ぷ、プレッシャーやべぇ。本当に仕留められるかな・・・)ダラダラ

教官「撃てっ!」


ドドドドン


助教「着弾確認。良!!」

教官「・・・よし。次弾装填!」

エレン「っふ、っふ」

アニ「エレン、そんなんじゃまっすぐ飛ばないぞ。もっと力込めろっ」

エレン「あ、アニっ。な、何もそんなにくっつかなくても良いだろっ」

アニ「あたし一人でやれってか?お前もやらなきゃ意味ないだろ。しっかり持てっ」

エレン「でも、その・・・色々。その・・・」

アニ「小さいからこうでもしなきゃお前に手が届かないんだよ。よし、砲弾を込めるぞ。流石にコレは私がやるわ」

エレン「お、おう。頼む」

アニ「よっと」

ミカサ「・・・」ドンッ

ゴトッ

教官「アニ・レオンハート!!砲弾を落とすとは何事だ!!」

アニ「は、はい!すみません!!」

ミカサ「ごめん。見えなかった。小さくて」

アニ「あ?」

アルミン「み、ミカサっ速く弾込めてよっ。ほら、速く!!」

ミカサ「うん」

アニ「・・・」

エレン「よっと。3射準備よし!!」

教官「よしっ!!」

アニ「・・・」ぽいっ

ミカサ「っ」ぼすっ

アニ「あ、ごめん。槊杖置き場かとおもった。黒いから」

ミカサ「・・・」マックロ

アルミン「よ、4射準備よし!」

教官「よしっ!!目標2列4的!撃ち方よーい!!」

教官「本日の課業はここまでとする。3時間後に第1種兵装にて営庭集合。演習地へ向け前進する。それまでの間、装具の点検を必ず行なっておけ。質問は?」

クリスタ「あのっ、エレ、イェーガー訓練兵も参加するのでしょうか?」

教官「当然である。本演習は全員参加だ」

クリスタ「彼は片腕が使えません・・・。本演習参加は危険と思われます」

教官「そうか。では貴様は負傷した兵士は置き去りにして行軍するのだな?良い判断だ。指揮官向きだぞ」

クリスタ「っ」

教官「他には?」

ミカサ「イェーガー訓練兵には私が同行しても?負傷した兵を護るのはより強いものが行うべきかと」

教官「ならん。強いものは攻撃に回すべきである。結果的に友軍全体の被害が減る事になる」

ミカサ「・・・」

教官「アッカーマン訓練兵。先に言っておく。本演習において、作戦目標を度外視した行動を行った場合、その行動を行わせたものに責任を取らせる」

ミカサ「っ」

教官「他には?」

サシャ「はいっ!」

教官「・・・肉の量は知らん。以上、解散!」

アニ「エレン、もう一回立体機動装置を分結しとこうぜ」

エレン「そうだな。それと一回は片手で試しておきたい。訓練塔付き合ってくれるか?」

アニ「ったくしゃーねーな。貸しだぞ」

エレン「はぁ!?元はと言えばアニのせいだろ!」

アニ「あれ、そうだっけ?」

ミカサ「・・・」

アルミン「ミカサ?アニだって下手じゃない。大丈夫だよ」

ミカサ「・・・うん」

馬車内

ゴトゴトゴト

教官「次っ!ジャン・キルシュタイン!! 行け!」

ジャン「はっ」

カシュッ

アニ「エレン。そろそろ私らの番だぞ」

エレン「わかってる。くそっ。思ったより暗いな」

アニ「ああ。この際速度は良い。慎重に行こうぜ」

エレン「そうだな」

教官「次!イェーガー・レオンハート組!行け」

エレン・アニ「はっ!」

カシュッ

ヒュンッ
カシュッ

エレン「はぁっ、はぁっ。バランス取りにくい上に見えねぇっ」

アニ「ああ。それにこの先さらに森が深くなりそうだ」

アニ(・・・ようやく二人きりになれたな・・・。今なら、謝れる・・・と思う。いや、謝る)

アニ「なぁ、」

エレン「アニ! この方角で合ってるか?自信無くなってきたっ」

アニ「あ、ああ。・・・あれ?」

エレン「・・・方向分からない癖に前飛んでたのか?」

アニ「う、うるせぇよ。星は・・・。木が邪魔で見えないなどこか開けた所に出るか?」

エレン「少し北に行くと川があったと思う。明るいし、開けてるからそこでガス交換と観測やっちまおう」

アニ「おっけ」

アニ(くそっ。何でいつもいつもコイツはタイミング悪いんだ・・・。全部エレンのせいだっ)

アニ(もういい。勢いで謝っちまおう。それで終わりだ)

アニ「エレン!あのさぁ!その怪我の事だけどっ」

バキャッ

アニ「!??」

アニ(木が腐ってやがったっ、それに思ったより川が近いっ!!もう落ちるしかねぇ!)

エレン「アニーっ!!」

アニ「ばっお前までっ」


ばっしゃーん!!

教官「・・・コニー・スプリンガー帰着!。休んでよし!」

コニー「は、はい・・・はぁ、はぁ」

ライナー「よ。遅かったな。ビリに近いぜ」

コニー「うるせぇよ。こっちの馬車は俺が最後に出発だったんだよ」

助教達が帰ってきたぞ!!
うぉらガキども!イノシシだ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

コニー「おっ。いいタイミングじゃん。イノシシか。食ったのいつ以来だっけかな」

クリスタ「コニー。エレン達と同じ馬車だよね。何か知らない?」

コニー「知らねぇな。そもそも俺のだいぶ前に出たぞ。まだ来てないの?」

クリスタ「そう・・・」

アルミン(・・・いくら怪我してるからって遅すぎる・・・。何かあったのかな)

ミカサ「・・・アルミン」

アルミン「駄目だよ」

ミカサ「・・・でも、」

アルミン「わかってる。でも少し待ってて」

・・・

・・・ニ

アニ!!


アニ「ぁ」

エレン「大丈夫か?状況わかるか?」

アニ「・・・川に落ちたんだな。・・・くそっ結構な高さだな」

エレン「ああ。怪我は?」

アニ「・・・腰を強く打ったみたいだ。でも動けなくはない」

エレン「そうか、よかった。立てそうか?」

アニ「ああ。・・・っ!?え、エレンっ怪我したのか?」

エレン「ん?ああ、血は出てるけど大したことない。肩のほうがよっぽど酷いよ」

アニ「・・・」

エレン「あ、いや、そういう意味じゃなくて・・・その、」

アニ「・・・」ギュッ

エレン「あ、アニさん!?な、なんで抱きつくのかな!?」

アニ「ごめんっ・・・ごめんな、エレン・・・」

エレン「うぇあ!?な、なに?」

アニ「ごめ・・・ごめんなさい・・・。いつも、いつも・・・私のせいで・・・」

エレン「いや、えっと。その、」

アニ「ひぐっ・・・」

エレン「あ、アニっ。俺はその、アニの事、すげぇと思ってる」

アニ「・・・」

エレン「アニのお陰で格闘術だって上位に入れた。アニのお陰で戦う気構えを学ぶことが出来た」

アニ「・・・」

エレン「お前が居なきゃ、俺は何時までもただのガキだった。でも、アニが居たから俺は戦う力を付けることが出来る」

アニ「・・・」

エレン「・・・いや、そん、だからさ。その、」

アニ「ふんっ」

エレン「ふぉわっ」

バタンッ

エレン「な、なにすんだよ!!」

アニ「受け身はしっかり取れてるね。なら平気ってのも嘘じゃねーな」

エレン「て、てめぇ」

アニ「ほらっ。とっとと皆の所に帰るぞっ」

エレン「・・・ああ。やっぱアニはそうじゃなくっちゃなっ」

アニ「なんだぁ?女らしく無いってか?」

エレン「自覚有るんだろ?」

アニ「はっ。ならてめぇはもっと男らしくなりな!」

肉うめーっ
やべぇ。マジで訓練兵団入ってよかったよ・・

アルミン「・・・」ソワソワ

教官「・・・」

教官「アルレルト。貴様は食わないのか?」

アルミン「うひゃっ、た、食べてますっ」

教官「そうか。久々の肉だ。堪能しろ」

アルミン「はっ」

教官「・・・人が少ない気がしないかね?アルレルト」

アルミン「え、いや、普通だと思います。点呼で、エレン達以外は居ましたし・・・」

教官「・・・して、アッカーマンはどこだ」

アルミン「ふえっい、今さっき用を足しに行きました・・・すぐ戻るかと」

教官「・・・そうか。そう言えば静かだな。サシャ・ブラウスはどうした?」

アルミン「お、お肉を他の人に奪われないようにこっそり隠れて食べて、ますっ」

教官「・・・そうか。そう言えば、ライナー・ブラウンの姿が」

アルミン(い、言い訳も限界だよっもうだめだあああ)

エレン「・・・ここから登れそうだな」

アニ「おぶってやろうか?」

エレン「ウルセー。一人で登れるよっ。行くぞっ」

カシュッ
ヒュンッ

アニ「エレンっ、この上は弱そうだっ迂回するぞっ左周り!」

エレン「おっけ!」

ヒュヒュッ

アニ「よっと。ちゃんと付いてきてるか?」

エレン「はっアニを川から引き上げることに比べたら余裕だね」

アニ「あん?そりゃあ私が重いってことか?」

キャリュリュバギュギュ

アニ「!??」

エレン「あ、アニ!!」

アニ(やばっ、さっき落ちた時に装置が壊れてたのか!?)

エレン「アニ!捕まれ!!」

アニ「エレン!!」


手を伸ばす
もう少しで、届く。


見える。

エレンの伸ばす、右手・・・その肩の包帯が・・・


アニ「っ」バシッ

エレン「ば、ばっかやろおおおおおおおお」

アニ「お前の怪我が長引くと困るって言ったろ?」

エレン「アニ!!!」

アニ(15mって所か?あたしなら死にはしねぇだろうが、痛ぇだろうな)



アニ!!手をっ!!

ミカサ「はぁ、はぁ、はぁ」

アニ「な、何でお前が居るんだよ」

ミカサ「はぁ、はぁ。エレンのために決まってるでしょう?」

サシャ「ミカサ!アニ!大丈夫ですか!?」

ベルトルト「ふぅ。危なかったね」

ライナー「ったく。世話焼かせやがって。何時までもぶら下がってないでとっとと上がってこい!」

マルコ「流石アルミン。どんぴしゃだったね」

エレン「お、お前らまで・・・。っていうか演習はどうした!?」

ミカサ「一度ゴールして作戦目標は達した。だから大丈夫・・・だと思う」

ジャン「一応クリスタ達が点呼の代返してる。さっさと戻るぞ」

教官「・・・イェーガー・レオンハート組帰着。これにて全訓練兵の帰着を確認。演習は終了とする」

エレン・アニ「はい」

教官「酷い格好だな」

アニ「色々あったので」

教官「では撤収準備!」

サシャ「あ、あの。お肉は・・・」

教官「サシャ・ブラウス。貴様は隠れて食べたのだろう?」

サシャ「あぅ・・・。はぃ・・・」

教官「・・・それと貴様ら」

ミカサ・ライナー・ベルトルト・マルコ・ジャン「っ」

教官「随分長い用足しだったな」

ライナー「・・・まーなれない環境なんで」

教官「貴様らは残って教員の撤収を手伝え。イェーガー・レオンハート・ブラウス。あとアルレルト、レンズ、スプリンガーもだ」

エレン・アニ・ミカサ・アルミン・ジャン・アニ・サシャ・クリスタ・コニー・マルコ・ライナーベルトルト「」

教官「他の訓練兵は乗車!撤収!!」

ライナー「てめぇのせいだぞ」

エレン「わ、悪かったよ」

サシャ「お肉・・・」

コニー「サシャはそればっかだなっ」

クリスタ「でも無事でよかった。心配したんだから」

アニ「・・・良くあの場所がわかったな」

ジャン「アルミンが出発地からの大体の場所を推測してな。付近に来てからはサシャの感で探してた」

サシャ「山の事なら任せて下さいっ」

コニー「本格的に野生児だなっ」

ミカサ「まったく。貴方も何か一言位あっても良いんじゃないの?」

アニ「あるよ」

ミカサ「・・・」

アニ「その、みんな、ありがとう。助かった」

「・・・」

アニ「な、なんだよ。なんで皆黙るんだよっなんか言えよ!」

ライナ「あのアニが、ねぇ。エレンと何かあったのか?」

アニ「は、はあ!?なんでエレンが出てくるんだよ!」

ミカサ「・・・エレン?」

エレン「ん?」

ミカサ「・・・なんでもない」

ぎゃーぎゃーぎゃー

教官「やかましいぞ貴様ら。撤収は終わったか?」

「「はっ」」

教官「・・・助教がもう1頭仕留めててな。禁猟区で取った獲物を街に持ち帰るわけには行かない。これも貴様らが片付けろ」

「「は、はいっ!!」」

教官「馬車は一台残しておく。それで勝手に帰隊しろ。我々は先に撤収する。本日は消灯時刻を回っての帰隊も許可するが、朝ははいつも通りだ。以上、解散!」

「「はっ!ありがとうございます!!」」

サシャ「に、肉きたあああああああああああああああ」

ライナー「っしゃあ!!誰か捌けるやついるか!?」

ミカサ「肉捌くのは得意」

クリスタ「私もお料理は得意ですっ」

サシャ「肉ならお任せっ」

アルミン(な、なぜなんだろう・・・。同じ事を言っているのに全然印象が違って聞こえるのは・・・)

・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・



アニ「はいエレン。あーん」

エレン「あ、アニ!?」

アニ「なんだよ。肩上がらないだろ?」

エレン「い、いやでも、みんなが見てる・・・」

ミカサ「・・・」

クリスタ「・・・」

アニ「遠慮なんかしなくていいって。言ったろ?お前の怪我が長引くと困るってさ」




おしまい

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