男「ヤンデレは怖いな」幼「え?」(233)

男「なあ、幼」カチカチ

幼「何?」

男「ヤンデレって知ってるか?」

幼「ヤン……? 何それ?」

男「いや、ちょっとネット見てたらな。怖ぇと思って」

幼「へえ。どんななの?」

男「精神的に病むほど相手のことを想う……らしい」

幼「ふーん」

男「興味なさそうだな」

幼「だって、ねえ。男にはあまり関係のない話じゃない?」

男「失敬な。俺の青春が灰色だと言いたいのか?」

幼「真実その通り」

男「ったく……」カチカチ

男「一度でいいから、病まれるほど愛されたいな」

幼「…………」

男「(確かに、幼の言うとおり、彼女いない歴=年齢の俺にヤンデレなど関係ないのだが)」

男「(まあでも…、さすがに病むほど愛されるのは鬱陶しいよな……)」

幼「今日は夕飯どうするの?」

男「は? なんでお前がそんなこと聞いてくるんだよ」

幼「だって、今日は男のお母さん、仕事で帰りが遅いんでしょ?」

男「言ったっけ、お前に……」

幼「んー。昨日の夕方、玄関で話してるところを聞いちゃった」

男「ああ、そういうことか。その通りだよ。一応、食料は確保してある」

幼「コンビニ弁当は栄養が偏ると思うけど……」

男「別にいいだろっ!」

男「……?」

男「(なんでコイツ、俺がコンビニ弁当を食べることを知っているんだ?)」

幼「ん?」

男「父親がいたらもう少し楽だったのかねえ……」

幼「さあ……?」

幼「それで? どうするの、夕飯」

男「だから、コンビニ弁当があるって」

幼「それじゃ栄養偏るでしょ?」

男「一日くらい平気だろ」

幼「だーめ」

男「じゃあどうするんだよ?」

幼「私が作ってあげよっか?」

男「助かるけど……、悪いだろ」

幼「別に気にしなくていいよ」

~夕飯~


幼「おいしい?」

男「おいしい」

幼「よかった」

男「……もう七時だぞ。家は大丈夫か?」

幼「あっ、着信入ってた」

男「おいおい」

幼「男の家にいたって言えば平気だよ」

男「……あのな」

幼「別に問題ないでしょ?」

男「……そうだけど」

男「ごちそうさま」

幼馴染「お粗末さまです」

男「さて……」カチャ

幼馴染「あっ、私が洗うよ」

男「流石にそれは悪い。これくらいやらせろ」

幼馴染「いいって」

男「皿洗いくらい俺がやるから、お前は早く家に帰った方が……」

幼馴染「なに? 私が早く帰らないと、男が困るようなことがあるの?」

男「そういうわけじゃないが……」

幼馴染「でしょー?」カチャ

男「(勝手に片付けやがった……)」


次から幼馴染は、幼と略す。

幼「ふー。終わった」

男「ああ……、ありがとう」

男「(俺だけ居間で寛いでいるのは、居心地が悪かったな……)」

幼「それじゃ、そろそろ私、帰るね」

男「分かった」

幼「バイバイ~」

男「おう」

男「……」

男「……ふう」

男「うーん。やることないな」

男「(……親が帰ってくるのは、いつか分からないし)」

男「(遅くなるから先に寝てろと言われたからなぁ……)」

男「(ネットサーフィンでもして時間をつぶすか)」

男「っと、その前に……」

男「先日買ったゼリーでも食うか」

男「……あれ? スプーンがない」

男「(夕食のときに使ったはずだけど……)」

男「幼のやつ、別の場所にしまったな……」

男「まあいいか」

~次の日~


幼「男ー!」

男「……んぅ? どうした」

幼「次の授業、移動教室だよ?」

男「まじかっ! 起してくれてサンキュ」

幼「昨夜、夜更かしでもしたの?」

男「アニメを見てた」

幼「どんなの?」

男「主人公が女をとっかえひっかえして、最終的にその女にグサッ! と刺されて、BAD END的なアニメ」

幼「へえー」

男「興味なさそうだな」

男「さて……」

男「よいしょっと」ムク

男「行くか」

幼「うん」

男「(やっぱヤンデレ怖いな)」

男「(まあ、現実にあんな女はいないと思うけど……)」

幼「…………」

幼「…………」

昼休み


友「なあ、男」

男「なんだよ?」

友「幼ちゃんとはうまくいってるのか?」

男「またその話かよ……」

友「だってなあ。流石にお前ら仲良すぎだろ」

友「ぶっちゃけ、付き合ってるだろ?」

男「そういう関係じゃないし」

友「なるほど。願望止まりってことか」

男「……あのな」

友「幼ちゃん可愛いし、お前には勿体ないぜ」

男「うるせぇ」

友「それに幼ちゃん、いっつもお前の事、見てるし……」

男「気のせいだろ?」

友「今だって、ほら」

幼「……っ!」バッ

男「……」

友「な?」

男「いや、お前が幼の名前を出したらからだろ」

友「お前なあ」

後輩「せんぱ~いっ!」

友「あ、後輩じゃん。どうしたんだ?」

男「ん?」

後輩「いえいえ。男先輩の様子を見に来ただけですよ」

友「俺はっ!?」

後輩「友先輩もです」

友「だよなー」

男「様子見に来たって。お前よく、上級生の教室に入れるよなあ」

友「あ、わかるわそれ。入りにくいだろ、普通」

後輩「ねえ先輩。今日、一緒に帰りません?」

男「え? どうして?」

後輩「最近できたクレープ屋さんがあるんですけど、」

後輩「一人だと不安で」

男「友達と行けばいいだろ」

友「うわ」

友「後輩! 俺が一緒に行ってやるよ! 男なんて放っておいてさ!」

後輩「友先輩は部活があるでしょう?」

友「んなん気にしたら負けだろ」

男「そういえば、あの鬼コーチ。今日は一段と機嫌悪かったな」

男「駐車していた車のボンネットの上に、猫が飛び降りたとかなんとかで」

友「……」

友「やっぱ青春っていったら部活だよな。今日も元気に部活に励むとしますか」

男「おう。がんばれ」

友「任せとけ」

後輩「なんの漫才ですか……」

後輩「ところで先輩。今日は……」

男「んー。まあ、帰るって言っても、やることないし」

男「いいよ」

後輩「ほんとっ!? ありがとうございますっ!」

後輩「それじゃそれじゃ、授業終わったら校門で待っていてくださいねっ!」

後輩「またっ!」ペコリ

タッタッタ……

友「可愛いな。後輩」

男「小動物みたいだよな」

友「あの子、絶対尽くすタイプだよな」

男「ヤンデレとかになったりしないかな」

友「ヤンデレ? お前の口からそれが出るとは驚いた」

男「ネットサーフィンで偶然」

友「だいじょぶだいじょぶ。優柔不断なヤローはしらねーが」

友「お前みたいなやつだったら、相手がヤンデレの素質持ってても発症することはない」

男「なぜに断言」

友「長い付き合いだからわかるもんもある」

男「俺はお前のことはあまりわからんが」

友「まあ、相手が勘違いしてたら知らんが」

幼「ねえねえ。何の話してたの?」

友「あ、幼ちゃん」

男「あー、実はな」

友「男と後輩が付き合うことになったんだって」

男「おまっ」

幼「……っ!?!?」

幼「うそ、そんなっ!?」

友「あ、いや……。冗談。悪い、本気にするとは思ってなかった」

幼「…………」

幼「…………」

幼「…………」

友「む、無言はキツイです幼さん……っ!」

幼「……ま、いいけど」

幼「それで?」

男「ん? あー」

友「男が後輩とデートするんだって」

幼「……」キッ

友「これは嘘じゃない!!」

男「うん。そうだな」

幼「えっ」

男「後輩とクレープ屋さんに行くことになった」

男「女の子って本当に甘いもの好きだよなー」

男「俺は苦手だけど」

男「あれ? 幼って甘いもの好きだったっけ」

男「あまり幼が甘いもの食べてるの見たことなかったし」

男「なあ? 友」

友「き、気づけ、男……っ」

幼「……」ブツブツ

男「? 幼?」

幼「……男が、デート……」

男「幼?」

幼「んっ、あ、なんでもないよ」

男「ふうん。まあいいか」

友「……お前の鈍感っぷりを見てると、たまに吐き気がするわ」

男「俺は鈍感じゃないぞ」

友「その発言が、もうね」

男「??」

放課後


後輩「じゃ、行きましょ先輩」

男「おう。って、引っ張るなっ!」

後輩「だって、急がないと日が暮れちゃいますよ?」

男「別に少しくらい遅くなっても……」

後輩「駄目です。うちの親は厳しいんですから」

男「ああそうですか」

後輩「ええ」


幼「……」

幼「……」

後輩「あー、あれも食べたいなぁ~」

後輩「あっ、これもこれもっ!」

男「はは……、あんまり無理して腹壊すなよ」

後輩「むっ。そんな馬鹿じゃありません、私」

男「だといいが」

後輩「馬鹿にしてますねっ!?」

男「そんなつもりじゃなかったけど……」

後輩「じゃあ、あれとあれを食べます」

男「あんなに甘いものばっかり食べたら頭おかしくなりそうだ」

後輩「まあまあ」

男「ん。俺が払っとくよ」

後輩「いえ、悪いですよ」

男「いや、せめてこれくらい格好つけさせてほしい」

後輩「あ、私の好感度を上げるためですか?」

男「馬鹿も休み休み言え」

後輩「むー」

男「はい」

後輩「すみません、先輩」

後輩「今度、何かお礼しますね」

男「別にいいって。これくらい」

後輩「そんなこと言っても……、付き合ってもらった挙句に、」

後輩「奢ってもらうなんて……」

男「まあ、とりあえず食べよう」

後輩「そ、そうですねっ」

男「ああ」

後輩「ふう……、満足です」

男「まあ、あれだけ食えばなぁ」

後輩「えへへ……、ねっ、ねえ、先輩」

男「ん?」

後輩「また、付き合ってくれます……?」

男「んー、時間あったらなー」

後輩「やった!」

男「そんなに喜ぶことか?」

後輩「ええ!」



幼「……なんで、あんなに楽しそうに……」ブツブツ

男「じゃ、送ってくよ」

後輩「え?」

男「さすがに夜道を女の子一人で帰すわけにはいかないだろ」

後輩「……うう。先輩ずるいです」

男「意味わからない」

男「(そういえば……)」

男「(一応、幼に連絡入れておこう)」

男「(あのスプーンの在りかを問いただすために)」



幼「………」

男「……」ピッピ

後輩「先輩? どうしたんです?」

男「あー、ちょっと電話。ごめんな」

後輩「いえいえ」

男「んー、出るかなぁ」プルルル


~♪


幼「っ!!?!!?」バッ!


男「え?」

幼「あ、っ、えと、男……っ」

男「幼……、お前」

後輩「幼先輩……?」

幼「あ、ち、違うのっ、男。その、わ、わたし」

男「奇遇だなっ! コンビニにでも行ってたのか?」

幼「あ、う、うん。男の姿が見えたから、後ろから驚かそうと思ったんだけど」

男「残念だったな」

幼「……ほんと、残念」

後輩「幼先輩ですよね?」

幼「………。ええ」

男「知り合い?」

幼「ま、ね」

後輩「一ヶ月ほど前に、少し会話した程度ですけど」

男「よく覚えてたな」

後輩「女の記憶力は舐めない方が良いですよ」

幼「男っ、来て」グイ

男「あ、おいっ!?」

幼「いいから」

男「わ、悪いっ! 後輩! また明日な!」

後輩「?」

後輩「はーい! また明日ですー!」

後輩「……なんか、幼先輩怒ってたなぁ……」

後輩「私何か失礼なこと言っちゃったかな」

幼「ねえ、何してたの?」

男「いや、学校で言っただろ」

幼「ほんとに、デートしてたんだ」

男「おう。適当にクレープ食って帰ってきただけ」

幼「……そう」

男「おい? どうしたんだ、お前」

幼「………」

男「幼?」

幼「………」

幼「なんで、私……を、見てくれないの」ボソッ

男「え? なに?」

幼「……もういい」

幼「後輩とは、あまり話さないで」

男「はあ?」

男「どうしてそんなこと言うんだ?」

幼「……それは、あなたが一番わかってるはず」

男「(……まったくわからん)」

男「……いや、悪いけどそれはできないな」

幼「どうして」

男「後輩と約束したんだ。また適当な日、街に遊びに行こうって」

幼「……そう。そうなんだ」

男「ああ」

幼「………」

幼「………」

幼「……そんなことするなら、許さないから」ボソ

前金髪DQNと黒髪清楚かな…で書いてた人?

男「(……後輩と遊ぶのは構わないんだが)」

男「(……できれば、幼と遊びたいんだよなぁ)」

男「(でも中学校卒業したあたりから、幼は急に無口になったし)」

男「(どうも、最近、気軽に話しかけられないんだよな)」

男「(今もなんか、怒ってるし)」

男「(女心は本当に分からん……)」

>>57
違いますよー

幼「ねえ、男」ニコ

男「お、おう」

幼「今日、男の家に遊びに行ってもいい?」

男「今から? 親は」

幼「もう許可もらったから」

男「そうか。まあ、それならいいか」

幼「うん」




男「よし、今日は俺が夕飯作ったる」

幼「え、いいよ。私が作るから」

男「たまには任せろって」

幼「……そんなに言うなら、いいけど」

幼「男の手料理……か」

男「ああ。腕には期待してくれて構わないぞ」

幼「うん。男が作ったものなら、なんでも……」

男「ん。もうそろそろ出来上がるから、待ってて」

幼「うん」

幼「ねえ、男」

男「なんだ?」

幼「男が大切にしていたモノが、ほかの人に奪われそうになったとき、」

幼「男ならどうする?」

男「……んー」

男「そりゃお前……、奪われないようにする」

幼「……たとえば」

男「ほかの人とやらに見つからないように隠すとか?」

幼「そ……」

男「まあ、それが出来れば苦労しないけど」

幼「ほんとね……」

男「よし、そろそろ出来上がるぞ」

幼「うん…」

夕食後



男「ふう。食った食った」

幼「ごちそうさま……」

男「それで、幼はいつまでいるんだ?」

男「そろそろ九時だけど?」

幼「そうね……、帰るつもりはない……」

男「へ? 泊まるの?」

幼「…………」

幼「……この場合、そういう意味になるのかな?」

男「え? どの場合?」

幼「……気にしなくていいよ」

男「あ、風呂湧いた」

幼「入ったら?」

男「そうするか」

男「あ、幼。お前は……」

幼「私もお風呂もらっても……?」

男「構わんよ」

幼「ありがと、男」

男「ん? 幼のヤツ、居間でごそごそ何してんだ……?」

男「まあ、いいか。覗いたりしたら殺されそうだ」

ヴヴヴ、ヴヴヴ

男「ん? 携帯?」

男「……メールか」

男「後輩から……?」

男「なになに……」

男「(部活の用事があって、しばらく街に遊びに行くことが出来そうにありませんので、メールをしました)」

男「律儀な奴だなぁ……」

男「(……つーことは、いきなり後輩に誘われて街に遊びにいくことは、)」

男「(なくなったわけか)」

男「………」ウム

男「(幼を誘うか)」

男「(久しぶりに遊びたかったし)」

男「幼ー」ガチャ

幼「っ!?」バッ

幼「お、おとこ、どうしたの?」

男「……」

男「お前、すり鉢なんかもって何する気だ?」

幼「あ、えっと、これは、その……」

男「ついでに横に落ちてる紐の説明もプリーズ」

幼「…………」

幼「…………」

幼「……こう、なったら」

男「(……本当に、幼の考えてることは読めん)」

男「(しかも気まずい沈黙……、どうしよう)」

男「(すり鉢……、紐……)」

男「(つまり幼は、俺に何を伝えようと……)」

男「そうかっ! なるほど、俺は監禁されるのか!」

幼「っ!?!??!?!」

男「お前も知ってたのかよ……」

男「ヤンデレってやつ」

幼「そ、それ、それは、男が説明したから」

男「そういえばそうだったな」

男「でまあ……、これから俺は……」

幼「………」

男「(あれ? 冗談のつもりが、反応がない……)」

幼「………」

男「……幼?」

幼「………」

男「……ったく」

男「お前さ、昔からそうだったよな」

幼「え?」

男「困ったことがあると、すぐ黙り込んじまう」

男「悪いな、相談に乗れなくて」

男「何か、悩み事があるんだろ?」

幼「そ、それは……」

幼「……ダメ」

幼「……男は、誰にも……」ギュッ

男「とりあえず、すり鉢下ろしてくれないかな」

男「なんか、物騒……」

幼「……男」

男「ん?」

幼「…………」プルプル

男「(……震えてる?)」

男「(やっぱり、一人で何か抱え込んでいたのか)」

男「幼」

幼「……男?」

男「とりあえず、落ち着こう」ナデナデ

男「話したくなったら、それからでいいから」

幼「………」

やばい……。眠気が……

幼「……おとこ」

男「うん」

幼「おとこ、ごめん……っ、ごめんなさい……っ!」

男「えっ!? あ、いや」

幼「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!」

男「(泣き出してしまった……)」

男「(……まずい。くさいセリフを吐いておきながら、)」

男「(状況が全く解らない)」

勝手に決めてもらって構いませんっ!

男「え、えと、幼……?」

幼「ごめ、ごめん……っ! わたし、わたしが間違ってたの……」

幼「おとこっ、傷つけても、」

幼「……そんなの、しあわせじゃ、」

男「………」

男「(……今は慰めよう)」

男「(きっと辛い思いをしたのだろう)」

男「(それを今問いただすのは、酷だ)」

男「(それから散々泣いて)」

男「(幼の両親が、家に連絡を入れてきた)」

男「(どうやら幼のやつ、家に連絡も入れずに俺の家に来たらしい)」

男「(……幼の涙の理由は分からなかったが)」

男「(落ち着いてきたら、聞くとしよう……)」

男「……ん。最近、ヤンデレって単語良く見るようになったなぁ……」カチカチ

男「(主人公を監禁……、これが定番らしい。他は……)」

男「主人公にちょっかいをかける女を……、排除……」

男「(……俺はそっとパソコンを閉じた)」

次の日



友「あー、学校だるいだるいだるいだるいっ!!!」

男「うるさいわっ!」

友「うお、そんな怒鳴らんでもいいだろ」

男「寝かしてくれ、頼む……」

男「昨夜、寝れなかったんだ」

友「どうしてだ?」

男「またなんの因果か、ネットサーフィンしてたらヤンデレ見つけてな」

友「ほうほう」

男「まあ、その、血を見る結果になったわけ……」

友「耐性ないな、お前」

男「ほっといてくれ……」

友「もう弁当食ったのか?」

男「食欲ナッシング」

友「そーっすか。体調崩すなよー…」

男「ああ」

友「ところで、今日幼ちゃんずっと来ないよなぁ」

男「っ」ピク

友「遅刻って担任は言ってたけど、もうお昼だぞ」

男「……」

男「(昨夜のことを思い返せば、当然だろう)」

男「(……本当に、幼はどうしたんだろう)」

男「(原因はやっぱ、俺かな……)」

友「どうしたんだ、暗い顔して」

男「いや、幼が遅刻している原因が俺にあるのかもって」

友「な、なんだってー!?」

友「おいコラ馬鹿野郎。テメェ、何しやがった幼ちゃんに」

友「まさかキズモノにしたわけじゃ、ねえよなぁ?」

男「ぶ、物騒なこと言うな!」

友「冗談だ。お前にそんな度胸があるとは思えん」

男「それは馬鹿にしてるのか?」

友「信頼しているのだ」

男「ああ……そうかい」

友「で?」

男「あー、いやその」

男「昨夜、泣き出して……」

友「なるほど。殴っていいか」

男「聞く気があるなら、最後まで聞いてくれ……」

男「泣き出したのは突然なんだよ、本当に」

友「心当たりは?」

男「ないです」

友「ないわけないだろ」

男「それが、これっぽっちも」

友「お前の鈍感が人を傷つけたわけだ」

友「つまり結論は変わらず、ぶん殴らせろ」

男「お、落ち着け! まて、今考えるから!」

男「(えーっと)」

男「なんか、いつもと様子が違った」

友「ほうほう」

男「妙にそわそわしてて、視線が合うと逸らされた」

友「それで?」

男「風呂入ると言ったら、過剰な反応をした」

友「……」

男「言い忘れたことがあったから、居間に戻ったら、」

男「幼のやつ、めっちゃ慌ててるんだよ」

男「なんか用意してたみたいなんだけど……」

男「最初はそれ、幼なりの冗談かと思ったんだ」

男「んで、笑いながら言ったら、」

男「驚愕っていうのかな、そんな表情してたんだ」

男「そしたら、いきなり表情を暗くするから」

男「何か悩み事があると判断したわけ」

男「それを聞きただしたら、泣いた」

友「よし、殴る」

男「どうして!?」

友「……お前の鈍感さは、底なしだな」

男「頼む説明してくれ」

友「(……考えが正しければ)」

友「(その日は、幼ちゃんにとって大事な日で)」

友「(ついに男に想いを伝えるぞ! といった気持ちで、男に挑んだら)」

友「(男は幼ちゃんが冗談言ってると勘違いし、)」

友「(落ち込んだ……)」

友「(だが男と長い付き合いの幼ちゃんは、男の性格を把握しているはず)」

友「(しかたねーと幼ちゃんはあきらめたのだが、)」

友「(男のやつ、悩み事があるなら相談に乗るぞ? なんて、トドメを)」

男「?」

友「(さて、それは俺が言っていいべきことなのだろうか……)」

友「(いや、幼ちゃんのためにもここは黙っていよう)」

友「(それにこの大馬鹿野郎は一回くらい、痛い目を見た方が良い)」

男「おい、友~?」

友「すまんが俺もわからんわ」

男「マジか」

友「まあでも、これだけは分かる」

友「お前の責任だ」

男「……うん、それは分かってる」

友「ああ、俺はさっぱりわからんがそれだけは分かる」

男「なんでさっきから棒読みなんだ?」

友「ちょっと風邪気味でな」

男「そうか。体調には気をつけろよ?」

友「お前の頭も大丈夫だよな」

男「少なくともお前よりは成績が良い」

友「(反論できないのが悔しいぜ……)」

男「っと、そろそろ昼休み終わりだな」

友「ああ、まじか。お前の相談に乗ったせいだぞ!」

友「貸ね」

男「わーったよ……」

友「ジュース一本、パン一個」

男「分かったから、席戻って」

友「オーケー」

放課後


男「(とうとう幼は、来なかった)」

男「(友にも言われたことだし、幼の家に行くとしよう)」

男「(さてと……)」

後輩「あっ、先輩」

男「ああ、後輩か。どうした?」

後輩「いえいえ、顔を見たので話しかけただけですよ」

男「退屈なんだなぁ、このこのっ」

後輩「あぅーっ! ほっぺたつまむのはやめてくださいっ!」

顔を見たので ×

先輩を見かけたので ○

脳内変換よろしくお願いします。ミスりました。

男「部活は?」

後輩「これからですっ」

男「おう。がんばれよ」

後輩「先輩は?」

男「んーっと、家に帰る」

後輩「そうですか。んー、先輩の家に一度遊びに行ってみたいですねぇ」

男「機会があったらな。うち、親が仕事で帰りが夜遅くなんだ」

男「流石に女の子二人っきりってのは……」

男「(……まあ、幼は例外として)」

後輩「私は……、別に気にしませんけど」

男「気にしないって、俺が気にするからさ」

後輩「どうしてですかー?」

男「そりゃ……、な」

男「まあ、いろいろ事情があるんだ」

後輩「ふぅーん。ま、いいですけど」

後輩「休日とかならいいですよね?」

男「ああ、それなら」

後輩「えへへ、やった」

後輩「それじゃあ……」

男「あっ、後輩」

後輩「なんです?」

男「頬っぺた。なんか、埃みたいのがついてるよ」

後輩「ええっ!?」

男「ほら、ハンカチ」

後輩「あっ、ちょっ、自分でできますって!!」

男「まあまあ、すぐすむから」

後輩「~~~っ!!」

男「よし、とれた」

後輩「……バカ」

男「馬鹿で結構」

後輩「うそっ、聞こえてました!?」

男「まあな」

男「先輩を馬鹿呼ばわりするのはよくないぞ」

男「それじゃ、急ぎの用があるから帰る」

後輩「……は、はぁい」

どうしよう。本格的に眠くなってきました。
ストックないので、寝ぼけ頭で書くのが厳しい。

幼の家



男「……」ピンポーン

男「……」

男「……」ピンポーン

ガチャ


幼「っ、男……っ!?」

男「おう」

幼「ご、ごめん。調子、悪いから……」

男「まあ、待てって」

幼「…………」

男「少しくらい、いいだろ」

幼「……強引」

男「なんとでも言え。おじゃましまーす」

幼「……男」

男「んー?」

幼「怒ってないの……?」

男「(何が?)」

男「(とはさすがに聞き返せなかった……)」

ストックないのに早いな

男「(まあ怒ってないのは事実だし……)」

男「別に」

幼「……どうして」

男「あーもう! 幼らしくないっ!」

幼「ひゃっ」

男「ほらシャキッと。いつものクールさはどこへ行った」

幼「……だって」

男「ん?」

幼「……ううん、なんでもない」

男「……そっか。ところで、腹減ったか?」

幼「別に、減ってない」

男「そうかそうか。じゃあ、ゲームでもするか?」

幼「……いい」

男「うん。じゃあ、適当にゴロゴロ」

幼「しない」

男「(な、なんかいきなり冷たくなったぞこいつ……!?)」

>>130
告白すると、>>32でストック切れてた。

男「……まあいいか」

幼「……ねえ、男」

男「うん?」

幼「……男は、好きな人、いる?」

男「…………」

男「いるけど」

幼「……っ」

幼「そっか、そうだよね」

男「……なあ、幼。俺、お前に何か悪いことしたかな」

幼「……え」

男「いや、お前……。やっぱ、辛そうな顔してるから」

幼「…………」

幼「別に、なんでもない」

男「………」

男「そうか」

男「(嫌われたな、俺)」

男「(……はあ。しつこい男は嫌いってことか)」

男「(……ここで好きな人は幼でした、といえたらどれほど楽なことか)」

男「(ま、そういうわけにもいかないか)」

男「(……長い間ずっと一緒にいたから、信用されているとは思っていたんだけど)」

男「(……そうか)」

男「勘違いか」

幼「え?」

男「いや、幼はいつも通りだった、と思って」

男「俺が勝手に勘違いしてただけだ。悪い」

幼「別に……」

男「うん。身体は大切にな」

幼「言われなくてもわかってるよ…」

男「おう。じゃあ、元気で」

幼「もう、帰るの……?」

男「あんまり長居したら悪いだろ」

男「俺の家と違って、お前の家は親がいるんだから」

幼「そうよね……、うん。バイバイ」

男「ああ」


ガチャ

男「……失恋かな」

男「(早計だとは思うけど……、)」

男「(いっそそうとってしまった方が、楽かもしれない)」

男「(はぁ……)」

ピリリリ、

男「っと、マナーモードにし忘れてた」

男「はいもしもし」

後輩『あっ、せ、先輩ですかっ?』

男「はい。先輩です」

先輩『そのう……、明日。話があるのでっ!』

先輩『放課後、屋上に、よろしいですか?』

男「話? うん、まあ構わないよ」

男「にしても、屋上?」

先輩『は、はい』

男「何か、相談? 人に聞かれたらまずいこと?」

先輩『おおむね、その通り、です』

男「はは、信頼されてるなぁ俺」

男「……わかった」

男「また、明日」

先輩『はっ、はい』

プチ

次の日



友「だるそうな顔してるな、どうした?」

男「んー。当たって砕けた」

友「へ?」

男「ほら、幼のこと」

男「昨日、家にお邪魔したんだけど」

友「砕けたとは」

男「まあ、振られたんだよ」

男「直には言われてないが、信用はないようだ」

友「そんな馬鹿な」

友「…………」

友「まあ、元気出せ」

友「まだ完全に振られたわけじゃないんだろ?」

男「……まあ、そうだけど」

友「(確かに今日の幼ちゃんと男、ギクシャクしてたな)」

友「(まさか、その原因がこんなことだとは)」

友「(……鈍感な男の勘違いだといいのだが」

男「はあ」

放課後


男「(そういえば、後輩に相談があるから屋上に来てと言われてたっけ)」

男「……行くか」

男「……」

男「(……ん)」

男「……?」

男「(今、視線を感じた気が……)」

男「気のせいか……」



幼「……男」

屋上


後輩「せ、先輩っ」

男「悪い。待たせた」

後輩「いえ、そんなに待ってはいませんよ」

男「……ん。それで、話って」

後輩「あ、あのっ、そのう……」

男「うん」

後輩「な、なんと言ったら……」

男「落ち着いて。ゆっくり聞くから」

後輩「あの……、先輩」

後輩「私たちの出会いって、覚えてますか?」

男「……ああ、確か春だったな」

男「つっても、お前が落としたハンカチを拾ってあげただけど?」

後輩「ん……、ほかにもありますよ」

後輩「殆ど友達のいなかった当時は、結構不安だったんですからね?」

男「まあ、分かる。アウェー感あるからな」

後輩「はい。そこで先輩の存在は結構、私の中で大きかったですよ?」

男「部活に入部したいからって、いちいち俺を呼んだこともあったな」

後輩「ありましたね」

後輩「なんだかんだいって、先輩付き合ってくれますから」

後輩「この前のクレープのことも」

男「尻にひかれるタイプかな、俺って」

後輩「そうなんじゃないんですか?」クスクス

男「そこは否定してほしかった」

後輩「でも、先輩は優しいですから」

後輩「いろんな人に、好かれてるんでしょうね」

男「……ん?」

後輩「えへへ。私知ってますから、先輩がもう、」

後輩「とびっきり優しいのは!」

男「……いや、俺は優しくなんかないさ」

男「鈍感で馬鹿だ」

後輩「鈍感で何が悪いんですか。それも、先輩の良いところですし」

後輩「鈍感な先輩だからこそ、優しいと私は思ったんですよ」

後輩「……ですから、先輩」ズイ

男「こ、後輩……?」

後輩「……私は、ですね」

後輩「先輩のこと……」

後輩「…………」

後輩「…………」

男「……後輩?」

さるくらった

後輩「――応援、してますから」


男「は……?」

後輩「この前の先輩を見て、薄々感づいていたんです」

後輩「先輩……、幼先輩のことが好きなんでしょう?」

男「なっ!? いや、そんなわけでは」

後輩「もう隠せませんよ」クスクス

男「はめたなっ!?!」

後輩「だって、先輩。ずっと幼先輩のこと、見てるんですから」

男「……く」

男「そうだよ。俺は、幼が好きだ」

後輩「―――っ」

後輩「です、よね。やっぱり、そうでした」

男「……けど、振られたよ」

後輩「そんなはず、ないじゃないですか」

男「え?」

後輩「先輩は、幼先輩にはっきり断られたのですか?」

男「……違う」

後輩「……ならどうして」

男「信用、されてなかったんだ」

男「俺は、あいつの相談にも乗ってあげられないほど、無力で……」

後輩「…………」

後輩「ねえ、先輩」

男「……何?」

後輩「先輩は、馬鹿ですか」

男「は?」

後輩「友先輩も言ってましたけど、本当に鈍感なんですね」

後輩「まあ、私はそんなところが好きなんですけど」

後輩「話し戻しますが、」

後輩「先輩はもう一度、幼先輩と話をするべきです」

男「話って、何を」

後輩「話は話です。それまで私に聞いてどうするんですか」ズッ

男「こ、後輩っ、近い近い」

後輩「とにかく、想っていることを伝えて、それで木端微塵に砕けたら」

後輩「私が………」

後輩「いえ」

後輩「……?」

キィィ

後輩「(ドアが、勝手に開いて……?)」

男「後輩?」

後輩「(……風?)」

後輩「……っ!」

後輩「せんぱーいっ!!!」

男「わっ、な、なんだよっ!?」

後輩「いいから早くっ! 幼先輩の後を追ってください!」

男「追うって……、まさか幼がここにっ!?」

後輩「そのまさかですよ、見られました」

男「……」

後輩「まあ、先輩が良いっていうなら、私は誤解されたままで構いませんが」

男「誤解って」

後輩「私たちの姿を見て逃げ出したんですから、誤解は誤解ですよ」

後輩「とにかく。追うんですか? 追わないんですか?」

男「追うに決まってるだろ……っ!」ダッ

後輩「……ん。先輩ならそういうと思っていました」

シーン……

後輩「先輩が優しいから、かな」

後輩「……幼先輩なんて気にしなければよかったのに」

後輩「あーあ……、私馬鹿だ」

後輩「人のこと言えないなぁー……」

後輩「…………」

後輩「……今夜は、」グスッ

後輩「……思いっきり泣けそう」

幼「(やっぱり、男は……っ!)」

幼「(後輩と、付き合ってたんだ)」

幼「(……あんな、近くまで寄って)」

幼「(……後輩と、男。仲良さそうだった)」

幼「っ…」ジワ

幼「……どうすれば、いいんだろう」

幼「おとこがいないと、やだ」

幼「おとこ……」

幼「やなのに、嫌なのに……っ!」

幼「(でも、男を傷つけてまで、男を手に入れようとはしたくない)」

幼「(その間違いを男が気づかせてくれたから、)」

幼「(それがただの自己満足だと教えてくれたから、)」

幼「(……でも)」

幼「諦め、きれない、の……っ」

幼「……男が、私を見てくれないなら」

幼「私は――」

幼「……もう」

幼「(もうこれ以上、仲良くなれない)」

幼「(前のように、二人っきりで何かするわけでもなく、)」

幼「(部屋で一緒にいることもできない)」

幼「……なら、いい。もう、こんな……」

男「(くっ! どこいきやがった、幼……!)」

男「(……中庭? 教室? 体育館裏?)」

男「(あいつが行きそうな場所……)」

男「(まずは近くから探そう)」


男「(教室にも中庭にもいなかった)」

男「(……そして、体育館裏にも行ったが、)」

男「(幼の姿はない)」

男「(……なら、あとは)」

男「…く、」タッタッタ

男「(思い当たる節は、ひとつしかない)」



男「幼……っ!」

幼「……おとこ?」

幼「……なんで、ここ、に」

男「やっぱり、裏庭にいたんだな、お前……」

男「この、ばっかやろう。探したぞ」

幼「……なんで」

幼「………」

男「やっぱ、普通じゃない」

男「幼。俺の勘違いじゃないんだ」

男「お前は、あの夜からずっと様子がおかしいぞ」

男「……俺なら相談に乗る。何か、話してくれないか」

幼「…………」

幼「…………」

男「(この無言は、この沈黙は、)」

男「(言いたくないのではなく、言いづらいのか……?)」

幼「おとこは、後輩と付き合ってるんでしょ……?」

幼「わたしなんかに、構ってていいの?」

男「付き合ってないよ、後輩とは」

幼「……うそ」

男「嘘じゃない」

幼「そんな優しさ、いらないから」

男「……だから」

幼「ききたくない!ききたくない!ききたくない!」

幼「もうやめてよっ!!!」

幼「なんなのっ!?」

幼「そんなに、私を苦しめて楽しいのっ!?」

幼「後輩のことが好きなくせに、なんで私に構うのよ……っ!!」

幼「もう、どっかいってよ……!」

男「嘘は言ってないから」

幼「……もういい」

幼「私、ずっと誤解してた」

幼「大切なモノは隠すんじゃないの」

幼「奪われる前に、私のモノを奪おうとするソイツを……消しちゃえばいいの……」

幼「たとえ奪われた後でも……、消して、奪い返せば……」

男「幼っ!!!」

幼「……っ!?」ビクッ

男「俺、馬鹿で鈍感だから」

男「良い言葉なんて見つからない。気の利いたことなんて言えない」

男「だから思ったまま言うからな」

男「幼」

幼「……やめ、てよ」

男「こっち向け」

幼「やだっ」

男「このわがままめ」

男「……幼っ」

幼「……」

男「俺さ……、お前のことが好きなんだ」

男「それはもう、ずっと前から。大好きだった」

幼「………え」

男「ああもう。ハッキリ言ったからな」

幼「……嘘、でしょ」

男「悪いが、冗談で言えるほど俺は器用じゃない」

幼「じゃあ、夢……」

男「そう思いたいならそうしろ」

幼「や、やだ。……夢なんか、じゃ、やだ」

幼「…………」

幼「なんなの」

幼「……なんなのよ」

幼「男ばかり……」

男「………」

幼「私も、好きなの……。大好き。好きなの、好き、好き、好き」

男「………」

男「……お前」

幼「愛してるの、ずっとずっと前から」

幼「だから離れないで。お願い。もうこんな思いは、イヤ……」

男「……ごめん」

幼「………」

男「……幼」ギュ

幼「お、男……?」

男「しばらく、このままで」

幼「……男」

男「……悪い」

幼「男は、悪くないから」

男「……それと、ありがとう」

幼「……ねえ、男」

男「ん……? んっ!?」チュ

幼「……」

幼「……これで、許す」

男「お、おま、おまえ」

幼「……ふん」

男「……はあ」

男「分かったよ……」

幼「つぎ、勝手に離れたら許さないから」

男「おお怖い」

幼「本当だからね。縛って、監禁して、私のモノにしちゃうから」

男「……それはそれで」

幼「っ!?! ば、ばっかじゃないの!?」

男「嘘だよ、冗談だ」

幼「………」

男「に、睨まないでくれ。謝るから。すまん」

幼「いつか、刺されても知らないから」

男「……物騒なこと言うなよ」

幼「……男は、もう私のモノだから」

幼「もう誰にも、渡さない……」

男「……怖いな」

男「まるで――――」

男「………」

男「なあ幼。ヤンデレは――、怖いな」

幼「え?」


あああ! さるたん食らいまくったけど、終わった……。
途中で何度か投げ出しそうになったけど、書き終えました。
ここまで付き合ってくれた人は本当にありがとう。
さあ、寝よう。みなさんおやすみなさい。

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